JP2008108775A - 回転式基板処理装置 - Google Patents

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貴 村田
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Abstract

【課題】薬液処理の初期に生じる再使用が困難な使用済み廃液、その後の薬液処理で生じる再使用が容易な使用済み薬液、その後の洗浄処理で生じる希釈廃液を完全分離回収する。
【解決手段】処理すべき基板10を水平に支持して回転させる回転機構20の周囲に、外カップ40、中カップ50及び内カップ60を同心円状に組み合わせて配置する。これらのカップは、それぞれ独立に中心軸方向に昇降可能であり、回転機構20のロータ21上に載置された基板10から外側へ排出される液体の回収位置に選択的に移動する。
【選択図】図5

Description

本発明は半導体ウエハ、液晶用ガラス基板等の基板類を湿式処理する際に使用される回転式基板処理装置に関し、特にその基板を1枚ずつ処理する枚葉タイプの回転式基板処理装置に関する。
半導体デバイスや液晶パネルの製造に使用される枚葉タイプの回転式基板処理装置は、処理槽内で基板をロータ上に水平に載せ、このロータを所定速度で回転させながら、基板の上面に液体を散布することにより、その上面を湿式処理する。基板の上面に散布された液体は遠心力により周囲に飛散する。基板から周囲に飛散する液体を回収するために、回転機構の周囲には円筒状のカップが設けられている。
この種の回転式基板処理装置では、同一槽内でエッチング液、剥離液等による薬液処理と、純水による洗浄処理を連続して行う場合が少なくない。この場合、使用済みの薬液と洗浄処理で生じる廃液(純水に薬液が少量混じった液体)を分離回収する必要があり、その分離回収機構の一つとして特許文献1に示すような2重カップ式がある。
特開2000−260743号公報
特許文献1に記載された2重カップ式の分離回収機構では、基板を水平に支持して回転させる回転機構の周囲に2つのカップが同心円状に組み合わされて配置される。2つのカップは、独立に中心軸方向に昇降可能であり、液体回収のために上端部が庇のように内側へ傾斜している。薬液処理時は外側のカップが下方の退避位置から液体回収位置へ上昇する。液体回収位置とは、カップの庇部付近がロータ上の基板の外周側に位置するレベルである。薬液処理時には外側のカップが液体回収位置に保持されることにより、基板上に供給された薬液は外側のカップの内側(内側のカップとの間)に回収される。
薬液処理が終わると、基板上に純水が供給され洗浄処理が行われる。このときは、外側のカップが更に上昇し、これに引っ張られて内側のカップが液体回収位置に保持される。これにより、洗浄廃液は基板上から内側のカップの内側に回収される。かくして、使用済みの薬液と洗浄廃液の分離回収が可能になる。
使用済みの薬液と洗浄廃液を分離回収する目的は、使用済みの薬液のみを回収して再使用することにある。使用済みの薬液は、使用済みとはいえ、洗浄水が混じっていないので、濃度的には、濾過等の処理を行うことにより再使用が可能である。しかしながら、最近は要求される処理精度が著しく向上し、これに伴って薬液に要求される清浄度も非常に高くなってきた。このような高度の要求に対し、特許文献1に記載された2重カップ式の分離回収機構は、処理の種類によっては、必ずしも満足のいくものとは言えなくなってきた。
例えば、液晶用基板を製造する場合の剥離処理では、薬液処理の初期は粗剥離と呼ばれる。この粗剥離では、基板上のレジスト膜の大半が薬液より溶解除去される。このため、粗剥離期に生じる使用済みの薬液は、薬液とは言え、レジスト成分を多量に含有しているので、再使用は不可能であり、濃厚廃液として処理される。この濃厚廃液は、薬液濃度が高いゆえにバクテリア処理ができず、タンクローリー車により廃液業者に引き取らせる必要がある。
粗剥離後の剥離処理は本剥離と呼ばれる。本剥離はいわば仕上げ剥離であり、使用済みの薬液はレジスト成分が少ないために濾過処理等の物理的処理を経由することにより再使用が可能となる。剥離処理後の洗浄処理では、その廃液は薬液濃度が低い希釈廃液となる。このためバクテリア処理が可能となり、工場内設備での浄化処理が可能となる。
特許文献1に記載された2重カップ式の分離回収機構の場合、使用済みの薬液と洗浄廃液の分離回収は可能であるが、粗剥離と本剥離との間で使用済み薬液の分離回収を行うことは容易でない。このため、使用済み薬液の全量でレジスト濃度が高くなり、使用済み薬液の再使用が困難となる。粗剥離と本剥離との間でカップ位置の切り替え操作を行うことにより、粗剥離で生じる濃厚廃液を、本剥離で生じる再使用可能な使用済み薬液から分離回収することができる。
しかし、その濃厚廃液は、洗浄処理での希釈廃液と混合し、中間濃度の廃液となる。この廃液もバクテリア処理が困難なため、廃液業者による処理量が著しく増え、処理コストが高騰する。バルブの切り替えで濃厚廃液と希釈廃液とを分離回収することができるが、完全分離は不可能であり、廃液業者による処理量が増えることには変わりがない。
剥離以外の処理でも、程度の差はあれ、薬液処理の初期には不純物が多く再使用しずらい使用済み薬液が生じ、その後の薬液処理では、不純物が少ない再使用が容易な使用済み薬液が生じ、その後の洗浄処理では、薬液と洗浄水が混じった希釈廃液が生じる。
本発明の目的は、薬液処理の初期に生じる再使用が困難な使用済み廃液、その後の薬液処理で生じる再使用が容易な使用済み薬液、その後の洗浄処理で生じる希釈廃液を完全分離回収することができる回転式基板処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の回転式基板処理装置は、処理すべき基板を回転機構により水平に支持して回転させながら基板の表面に液体を供給し、前記回転によって基板の表面から飛散する液体を、回転機構を包囲する筒状のカップにより回収する枚葉タイプの回転式基板処理装置において、少なくとも2種類の液体を基板の表面に供給する液体供給機構が設けられると共に、前記カップとして、回転機構の周囲に内側から外側へ順番に組み合わされて配置され、それぞれが独立に中心軸方向に昇降可能とされた3以上の可動カップが備えられており、3以上の可動カップのうちのいずれもが液体回収位置に選択的に移動すると共に、特定のカップが液体回収位置に保持されるときに少なくともその内側に位置するカップは液体回収位置以外の位置に保持されるように3以上の可動カップが昇降駆動されるように構成されている。
本発明の回転式基板処理装置においては、3以上の可動カップのうちのいずれもが液体回収位置に選択的に移動すると共に、特定のカップが液体回収位置に保持されるときに少なくともその内側に位置するカップは液体回収位置以外の位置に保持されることにより、可動カップの数に対応する種類の液体を各カップに分離回収することができる。
3以上の可動カップは、最も外側のカップが上昇したときに内側のカップが中心軸方向に所定のレベル差をもって順番に吊り下げられるように連結された構成が好ましい。これにより、簡単な昇降機構で、3以上の可動カップを順番に液体回収位置に移動させることができる。特に、最も外側の可動カップを昇降駆動する場合には、駆動機構が単一化され、簡素化される。
本発明の回転式基板処理装置は、基板回転機構の周囲に内側から外側へ順番に組み合わされた3以上の可動カップが液体回収位置へ選択的に誘導される多重カップ昇降式の分離回収機構を有することにより、薬液処理の初期に生じる再使用が困難な使用済み廃液、その後の薬液処理で生じる再使用が容易な使用済み薬液、その後の洗浄処理で生じる希釈廃液を完全分離回収することができる。これにより再使用可能な薬液量が増える一方、バクテリア処理が困難な廃液業者による廃液の処理量が減り、処理コストの大幅低減が図られる。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す回転式基板処理装置の概略構成図、図2は同回転式基板処理装置の側面図、図3は可動カップの連結機構の側面図、平面図及び正面図、図4は同連結機構の動作を示す側面図及び正面図である。
本実施形態の回転式基板処理装置は、図1及び図2に示すように、処理すべき液晶用ガラス基板10を水平に支持して回転させる回転機構20と、回転機構20に同心円状に組み合わされた円形の固定容器30と、回転機構20を包囲するように固定容器30の周壁部に3重に組み合わされた3個の可動カップ40,50,60とを備えている。これらは、処理槽を兼ねるケーシング70内に設けられている。ケーシング70の天井面にはダウンフローを形成するためのクリーンファン80が設けられている。
回転機構20は、基板10を水平に支持するロータ21と、ロータ21をその駆動軸と共に回転自在に支持する支持部22と、支持部22の下に配置された駆動用モータ23とを有している。ロータ21は複数の垂直なピンにより基板10を水平に支持し、駆動用モータ23の作動により回転する。
固定容器30は上面が開放した円形容器であって、ロータ21の下側の支持部22の外側に設けられており、外周側の水平な環状隔板71と共同してケーシング70内を上下に仕切る隔壁部材を兼ねている。ケーシング70内の上部は処理室70Aであり、下部は機械室70Bである。ロータ21及び可動カップ40,50,60は処理室70Aに収容されており、駆動用モータ23は機械室70Bに収容されている。
固定容器30の周壁部は、本来の最外周の外壁31の内側に、所定の隙間をあけて内壁32を設けた2重構造になっている。この2重壁構造により、固定容器30内は内室30Aと外室30Bとに仕切られている。内壁32の内側に形成される内室30Aは、機械室70Bに設けられた排気管・排液管兼用のダクト33及び気液分離を行うセパレータ34を介して外部と連通している。内壁32と外壁31との間に形成された外室30Bは、機械室70Bに設けられた排気管・排液管兼用のダクト35及び気液分離を行うセパレータ36を介して外部と連通している(図6参照)。
円筒形状をした3個の可動カップ40,50,60は、外側から内側へ所定の隙間をあけて同心円状に組み合わされている。具体的に説明すると、外側の可動カップ40(以下、外カップ40と称する)は、固定容器30の外壁31の内周面に沿って昇降自在に設けられており、上部は液体の効率的回収のために庇のように内周側へ傾斜して絞られている。上カップ40の上端開口部の内径は、ロータ21の外側を上カップ40が昇降移動するために、ロータ21の外径より大きく設定されている。ちなみに、ロータ21上の基板10の対角寸法はロータ21の外径より小である。
外カップ40の内側に位置する可動カップ50(以下、中カップ50と称する)は、固定容器30の内壁32の外周面に沿って昇降自在に設けられており、外カップ40と同様に、上部は庇のように内周側へ傾斜して絞られており、上端開口部の内径はロータ21の外径より大きく設定されている。
中カップ50の更に内側に位置する可動カップ60(以下、内カップ60と称する)は、固定容器30の内壁32の内周面に沿って昇降自在に設けられており、外カップ40及び中カップ50と同様に、上部は庇のように内周側へ傾斜して絞られており、上端開口部の内径はロータ21の外径より大きく設定されている。
内カップ60の直胴部の上端部外面には、液受け61が全周にわたって設けられている(図3及び図4参照)。液受け61は、中カップ50内に回収される液体を一時的に貯留するものであり、貯留液を外部へ排出する排液管62と組み合わされている(図5参照)。液受け61の外に液体が逸散するのを防止するために、中カップ50の庇部(上端傾斜部)の下端部内面に環状の当て板51が垂直に取付けられている(図3及び図4参照)。当て板51は、液受け61の周壁部の内周面に沿って昇降自在であり、液受け61の周壁部と常時オーバーラップするように構成されている。
外カップ40、中カップ50及び内カップ60は、周方向の複数箇所に設けられた連結機構90により連結されている。また外カップ40は、機械室70Bに設けられた駆動用モータ41により昇降駆動される。すなわち、駆動用モータ41の回転が歯車42を介して複数の水平シャフト43に伝わり、周方向の複数箇所に配置された垂直ジャッキ44を駆動することにより、外カップ40を中心軸方向に昇降駆動する。すなわち、駆動用モータ41、歯車42、水平シャフト43及び垂直ジャッキ44により、外カップ40の昇降駆動機構が構成されている。
連結機構90は、図3及び図4に詳しく説明されている。詳しく説明すると、連結機構90は、外カップ40に垂直に取付けられた第1の吊り上げロッド91と、中カップ50に垂直に取付けられた両側一対の第2の吊り上げロッド92,92と、第2の吊り上げロッド92,92の下端部に水平に取付けられた第1のストッパー93と、第2の吊り上げロッド92,92の間に位置して内カップ60の外周面に取付けられた第2のストッパー94とを有している。
第1の吊り上げロッド91は、外カップ40の直胴部の内周面に沿って設けられており、外カップ40の庇部の下端部に吊り下げ固定されている。第1の吊り上げロッド91の下端部には第3のストッパー95が取付けられている。第2の吊り上げロッド92,92は、中カップ50の直胴部の上端部外周面に水平なブラケット状の取付け具96により吊り下げ固定されている。第1の吊り上げロッド91は、第2の吊り上げロッド92,92の間にあって、取付け具96及び第1のストッパー93の中央部を摺動自在に貫通している。第2のストッパー94は、垂直方向において、取付け具96と第1のストッパー93の間に配置されている。
外カップ40が下限位置にあるときは、図3に示すように、第1の吊り上げロッド91の下端部に取付けられた第3のストッパー95は、第1のストッパー93より所定距離S1だけ下方にあり、内カップ60の外周面に取付けられた第2のストッパー94は、第1のストッパー93より所定距離S2だけ上方にある。この状態では、外カップ40、中カップ50及び内カップ60の各庇部は、上から下へ順番に重なりあっている。
前述した駆動用モータ41により外カップ40が下限位置から上昇すると、図4に示すように、第1の吊り上げロッド91が上昇し、S1だけ上昇したところで第3のストッパー95が第1のストッパー93に下方から当接する。外カップ40が更に上昇を続けると、第1のストッパー93が上昇し、中カップ50が上昇を始める。第1のストッパー93がS2上昇すると第2のストッパー94に下方から当接し、内カップ60が上昇を開始する。
すなわち、外カップ40が下限位置から上昇することにより、外カップ40と中カップ50との間にS1のレベル差が生じ、中カップ50と内カップ60との間にS2のレベル差が生じるのである。
次に、本実施形態の回転式基板処理装置で剥離処理を行う場合を例にとって、その動作及び機能を図2及び図5〜図8により詳細に説明する。
図2は処理すべき基板10をケーシング70内に搬入する段階を示している。このとき外カップ40は下限位置に退避している。具体的には、外カップ40、中カップ50及び内カップ60は、各庇部が上から下へ順番に重なりあって、ロータ21の下側に位置している。外カップ40、中カップ50及び内カップ60の各庇部が重なり合うことにより、各庇部間が閉じられる。またクリーンファン80が作動し、ケーシング70内の処理室70Aにダウンフローが形成されている。この下降流は、固定容器30の内壁32の内側に形成された内室30A、機械室70Bに設けられたダクト33及びセパレータ34を介して外部へ排出される(図1参照)。この状態で処理すべき基板10がロータ21上にセットされる。
ロータ21上に基板10がセットされ処理室70Aが閉じられると、図5に示すように、外カップ40が第2レベルまで上昇する。外カップ40の上昇により、外カップ40、中カップ50及び内カップ60は、それぞれS1、S2のレベル差をもって懸吊される。これにより、外カップ40の庇部と中カップ50の庇部の間が開き、外カップ40内への液体回収が可能になる。また、中カップ50の庇部と内カップ60の庇部の間が開き、中カップ50内への液体回収が可能になる。
第2レベルとは、ロータ21上の基板10から排出される液体が中カップ50内へ回収される状態、すなわち中カップ50が液体回収位置にある状態であり、中カップ50の庇部の上端部が基板10より若干上方に位置し、内カップ60の庇部の上端部がロータ21より若干下方に位置する状態である。
この状態で、ロータ21が回転し、基板10の上面中心部に薬液である剥離液が薬液ノズル110から供給され、粗剥離が行われる。基板10上から遠心力で周囲に排出される使用済み薬液は中カップ50内に回収され、内カップ60の直胴部外周面に設けられた液受け61に貯留され、排液管62を介して外部へ排出される。この使用済み薬液は、多量のレジスト成分を含んだ濃厚廃液であり、バクテリア処理ができないために廃液業者により引き取られる。
粗剥離が終わると、図6に示す本剥離に移行する。この段階では、外カップ40が第1レベルまで上昇する。第1レベルとは、ロータ21上の基板10から排出される液体が外カップ40内へ回収される状態、すなわち外カップ40が液体回収位置にある状態であり、外カップ40の庇部の上端部が基板10より若干上方に位置し、中カップ50の庇部の上端部がロータ21より若干下方に位置する状態である。
この状態で、ロータ21が回転を続け、基板10の上面中心部に剥離液が薬液ノズル110から供給され、本剥離が行われる。基板10上から遠心力で周囲に排出される使用済み薬液は外カップ40内に回収され、固定容器30の内壁32と外壁31との間に形成された外室30B、機械室70Bに設けられたダクト35及びセパレータ36を介して外部へ排出される。
本剥離で生じる使用済み薬液は、レジスト成分が少ないために濾過処理等の物理的処理を経由して再使用される。粗剥離及び本剥離の期間を通して、ダウンフローは固定容器30内の外室30B、機械室70Bに設けられたダクト35及びセパレータ36を介して外部へ排出される。
本剥離が終わると、図7に示す洗浄工程に移行する。この工程では、外カップ40が第3レベルまで上昇する。第3レベルとは、ロータ21上の基板10から排出される液体が内カップ60内へ回収される状態、すなわち内カップ60が液体回収位置にある状態であり、内カップ60の庇部の上端部が基板10より若干上方に位置する状態である。
この状態で、ロータ21が回転を続け、基板10の上面中心部に、洗浄液である純水が純水ノズル120から供給される。また、基板10の下面中心部に、ロータ21の中心部に設けられた裏面ノズル130から純水が供給される。これにより、基板10の両面が洗浄される。遠心力で基板10から周囲に排出される洗浄廃液は外カップ40内に回収され、固定容器30内の内室30A、機械室70Bに設けられたダクト33及びセパレータ34を介して外部へ排出される。ダウンフローも同じ経路を経て外部へ排出される。
ここで生じる洗浄廃液は、薬液濃度が低い希釈廃液であるため、工場内でバクテリア処理される。
洗浄処理が終わると、図8に示す乾燥工程に移行する。この工程では、外カップ40が第3レベルに保持され続ける。この状態で、ロータ21が回転を続け、基板10の上面中心部に、窒素ガスノズル140から乾燥窒素ガスが吹き付けられる。また、基板10の下面中心部に、ロータ21の中心部に設けられた裏面ノズル130から乾燥窒素ガスが吹き付けられる。これにより、基板10の両面が乾燥する。乾燥に使用された窒素ガスは、ダウンフローと共に、固定容器30内の内室30A、機械室70Bに設けられたダクト33及びセパレータ34を介して外部へ排出される。
乾燥処理が終わると、図2に示す搬入工程に戻り、基板10の入れ替えが行われる。
かくして、本実施形態の回転式基板処理装置では、粗剥離工程で生じる再使用不能でバクテリア処理も不可能な濃厚廃液、本剥離工程で生じる再使用が可能な比較的クリーンな使用済み薬液、洗浄工程で生じるバクテリア処理が可能な希釈廃液が、完全分離回収される。
また、処理時(粗剥離、本剥離、洗浄、乾燥)以外の工程(ここでは基板搬入工程)では、外カップ40が下限位置に退避していることから、内カップ60以外のカップ(外カップ40及び中カップ50)が閉止される。具体的には、外カップ40内が中カップ50の庇部で閉止され、中カップ50内が内カップ60の庇部で閉止される。内カップ60は洗浄廃液の回収に使用されるので、不要時に開放していても問題ないが、外カップ40及び中カップ50は使用済み薬液の回収に使用されるので、不要時に開放することは薬液蒸気の逸散の点から望ましくない。
本実施形態の回転式基板処理装置では、外カップ40及び中カップ50が不要時に閉止されるので、薬液蒸気逸散が可及的に抑制される。
なお、本実施形態の回転式基板処理装置ではカップ数は3であるが、4以上としてもよく、これにより4種類以上の液体を分離回収することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す回転式基板処理装置の概略構成図である。 同回転式基板処理装置の側面図で基板搬入出工程を示す。 (a)、(b)及び(c)は可動カップの連結機構の側面図、平面図及び正面図である。 (a)及び(b)は同連結機構の動作を示す側面図及び正面図である。 同回転式基板処理装置の側面図で粗剥離工程を示す。 同回転式基板処理装置の側面図で本剥離工程を示す。 同回転式基板処理装置の側面図で洗浄工程を示す。 同回転式基板処理装置の側面図で乾燥工程を示す。
符号の説明
10 基板
20 回転機構
21 ロータ
30 固定容器
30A 内室
30B 外室
40 外カップ(可動カップ)
50 中カップ(可動カップ)
60 内カップ(可動カップ)
61 液受け
70 ケーシング
70A 処理室
70B 機械室
80 クリーンファン
90 連結機構
91 第1の吊り上げロッド
92 第2の吊り上げロッド
93 第1のストッパー
94 第2のストッパー
95 第3のストッパー
110 薬液ノズル
120 純水ノズル
130 裏面ノズル
140 窒素ガスノズル

Claims (3)

  1. 処理すべき基板を回転機構により水平に支持して回転させながら基板の表面に液体を供給し、前記回転によって基板の表面から飛散する液体を、回転機構を包囲する筒状のカップにより回収する枚葉タイプの回転式基板処理装置において、少なくとも2種類の液体を基板の表面に供給する液体供給機構が設けられると共に、前記カップとして、回転機構の周囲に内側から外側へ順番に組み合わされて配置され、それぞれが独立に中心軸方向に昇降可能とされた3以上の可動カップが備えられており、3以上の可動カップのうちのいずれもが液体回収位置に選択的に移動すると共に、特定のカップが液体回収位置に保持されるときに少なくともその内側に位置するカップは液体回収位置以外の位置に保持されるように3以上の可動カップが昇降駆動されることを特徴とする回転式基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の回転式基板処理装置において、3以上の可動カップは、最も外側のカップが上昇したときに内側のカップが中心軸方向に所定のレベル差をもって順番に吊り下げられるように連結されている回転式基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の回転式基板処理装置において、最も外側のカップが昇降駆動される回転式基板処理装置。
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