JPH11128505A - パチンコ遊技機の不正防止構造 - Google Patents

パチンコ遊技機の不正防止構造

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JPH11128505A
JPH11128505A JP31123997A JP31123997A JPH11128505A JP H11128505 A JPH11128505 A JP H11128505A JP 31123997 A JP31123997 A JP 31123997A JP 31123997 A JP31123997 A JP 31123997A JP H11128505 A JPH11128505 A JP H11128505A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファール球用の回収経路および賞品球用の排
出路を悪用して不正用異物を侵入させる不正行為を防止
し得るようにする。 【解決手段】 遊技補助盤7の前側と上球皿19の後側
との間において、戻し面域49に落入したファール球を
受入れて通出する第1の球受け部50と、賞球用の球出
口10からのこぼれ球を受入れて通出する第2の球受け
部60とを設け、回収口11から戻し面域49の間の通
路65,55を、左右異方向に屈曲連通した状態とす
る。従って、下球皿27からの異物不正侵入操作により
回収口11から遊技補助盤7の前面側に挿入された不正
物Wを、第1,第2の球受け部50,60で阻止する。ま
た、上球皿19からの異物不正侵入操作により給出路2
4から遊技補助盤7の前面側に挿入された不正物Wを、
第1の球受け部50で阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
の不正防止構造に関し、更に詳細には、パチンコゲーム
中に発生したファール球(戻り球ともいう)の回収処理並
びに異物を使用する不正行為の防止を図るようにした不
正防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から実施されているパチンコ機やア
レンジボール機に代表される遊技機では、球送り装置と
打球発射装置の協働により、上球皿内の遊技球を機内の
発射レールの発射部位に1球ずつ送込んで同部位から遊
技盤の案内レール内の遊技領域に打出してゲームを行な
い得る。そして、ゲーム中に遊技領域で発生または成立
した入賞条件(例えばセーフ球)に対して、裏側の機構セ
ット盤における賞球払出部から払出された賞球につい
て、上球皿側に連絡された主経路すなわち同セット盤内
の主排出路と、前枠内側における遊技補助盤の球出口お
よび上球皿裏側の球受け筒を介して皿内に給出し、また
下球皿側に連絡する副経路すなわち同セット盤内の副排
出路と、前枠の下部裏側の球受け容器を介して皿内に給
出するようになっている。
【0003】一方、このような遊技機でのゲーム中にお
いては、多かれ少なかれ一般にファール球または戻り球
とも呼ばれている非遊技球、つまり発射部位から1球ず
つ打出されたものの、打球力(発射飛走力)不足等に起因
して遊技領域内に適正に到達し得ないまま案内レールに
沿って降下して遊技補助盤の発射レール側へ逆戻りしよ
うとする非遊技球が、不定期ではあるが必ずと言って発
生している。このため何れのパチンコ機においても、フ
ァール球の回収経路として発射レールの上端と案内レー
ルの下端との間に、遊技補助盤の上部中央に位置する戻
し口(ファール口ともいう)が適宜離隔開口広さで形成さ
れて、この戻し口内に落下したファール球を、遊技補助
盤の下部中央に開口した回収口から一旦裏側へ通出して
前記球受け容器から下球皿の皿内に戻して回収し得るよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したパ
チンコ遊技機においては、戻し口を基準に観て前記球出
口に適宜間隔をおいて連絡する上球皿の球受け筒が左側
の近傍位置に臨み、また回収口が略真下の位置にあり、
この回収口を介し下球皿の皿内が連絡状態にある。この
ため遊技機前側において、遊技盤の遊技領域に対する不
正行為が行なわれ易い点があった。すなわち不正者が、
線状の不正物(ワイヤ等)を使用する異物不正侵入操作と
して、不正物を巧みに操りながら、上球皿の皿内から球
受け筒内に挿入させて遊技補助盤の前面に通した後に戻
し口内に延出させたり、下球皿の皿内から球受け容器内
に挿入させて回収口から遊技補助盤の前面に通した後に
戻し口内に延出させる。そして何れの球皿からの不正操
作にあっても、戻し口内に延出させた不正物を、遊技盤
の案内レールとガラス扉の内側ガラス板との間に通して
遊技領域内に到達させる。そうして、目標とする遊技部
品(例えばチューリップタイプの開閉入賞装置)の羽根等
を不正物で不正に開放させて、不正なゲーム更には利益
を得ようとする企てが行なわれることがあった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく新規に提案されたものであって、パチンコゲーム
中に発生したファール球を球皿側へ戻して遊技球として
の再使用を図ると共に、ファール球用の回収経路を悪用
する不正用異物の侵入による不正行為を防止し、また賞
品球用の排出路を悪用する不正用異物の侵入による不正
行為を防止し得るようにしたパチンコ遊技機の不正防止
構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため、本発明に係るパチンコ遊技
機の不正防止構造は、外枠に組付けられた前枠に横開き
可能なガラス扉および上球皿と定置形態の下球皿そして
打球発射装置および裏側の機構セット盤等が装備される
一方、前枠内側の収容枠内に遊技盤がセットされてガラ
ス扉で保護され、この遊技盤前面の案内レール下端と収
容枠下部の遊技補助盤前面の発射レール上端との間にフ
ァール球用の戻し面域が開設され、遊技補助盤の下部中
央に下球皿側に連絡される回収口が形成されたパチンコ
遊技機にあって、前記遊技補助盤の前側と上球皿の後側
との間において、前記戻し面域に落入したファール球を
受入れて通出する第1の球受け部と、前記収容枠に形成
された賞球用の球出口からのこぼれ球を受入れて通出す
る第2の球受け部とを設け、第1の球受け部の壁部で形
成された通路の出口を第2の球受け部に臨ませると共
に、第2の球受け部の壁部で形成された通路の出口を前
記回収口側に臨ませて、回収口から第2,第1の通路に
亘る連絡を、左右異方向に屈曲連通する状態とし、前記
下球皿の前側での異物不正侵入操作により回収口から遊
技補助盤の前面側に挿入された不正物を、第1,第2の
球受け部の壁部で阻止して、遊技盤の遊技面内への侵入
を制止するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】下球皿前側からの不正操作において、不正物を
回収口を介して遊技補助盤の前面まで侵入させ得たとし
ても、ファール球の処理経路である第2の球受け部の通
路と第1の球受け部の通路とが左右異方向に屈曲連通し
ているから、不正物を戻し面域の方向に延出させること
は全く不可能であり、該不正物を戻し面域を介して遊技
盤の遊技面内へ侵入させる不正行為を好適に防止し得
る。また、上球皿前側からの不正操作において、不正物
を給出路から遊技補助盤の前面側に挿入して戻し面域を
介して遊技面へ侵入させようとした場合には、第1の球
受け部の壁部に当接するようになるからそれ以上の侵入
が制止され、該不正物を給出路を介して遊技盤の遊技面
内へ侵入させる不正行為も好適に防止し得る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ遊技
機の不正防止構造につき、好適な実施例を挙げて添付図
面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお、本実施
例では、最も一般化されている遊技盤着脱交換型式にあ
って、パチンコゲーム中に発生したファール球と上球皿
の開放時に生じたこぼれ球を、回収して皿側へ戻すよう
にしたパチンコ機を主に例示する。
【0009】先ず、図1に全体が略示されたパチンコ機
について要約説明する。すなわち外郭保持枠用の外枠1
の開口前面に、後述する各種の遊技用構成部材等の塔載
用の前枠2が着脱および開閉可能に組付けられている。
この前枠2は、全体が合成樹脂成形された場合のものを
例とし、主要構造部として図2に示すように、外枠1の
開口前面に適合する外形サイズとされて内側に窓口4を
開設した枠体3と、この枠体3の正面内側に位置されて
遊技盤用のセット口6を開設した収容枠5と、セット口
6の下方に位置されて遊技盤と整合される遊技補助盤7
とが、連設枠形に一体成形されている。そして枠体3下
部の支持盤部3Aに、下球皿用のセット口8や打球発射
装置用のセット孔9等が成形されており、また遊技補助
盤7の各部に、賞球用の球出口10、ファール球および
こぼれ球用の回収口11、そしてアウト球用の排出路1
3等が夫々成形されている。なお前記窓口4の下底内面
は、球戻し口11に向けて適宜斜状に形成され、また収
容枠5のセット口6の内周囲には、遊技盤を位置決めセ
ットする係止保持部15等が成形されている。ちなみに
収容枠5は、単独で樹脂成形されて前枠2裏側に組付け
られるタイプもある。
【0010】前枠2の各部に設置される主要な遊技用構
成部材については、図1および図4に略示するように、
枠体3における窓口4の開口周囲に取着された窓枠16
に、ガラス扉17および前面開閉板18が横開き可能に
組付けられ、この前面開閉板18の前側と内側に遊技球
用の上球皿19と球送り装置21が夫々セットされてい
る。そして前面開閉板18の左部後側に、前記球出口1
0に適宜間隔をおいて連絡可能とされた球受け筒23が
突設されて、その給出路24の開口前面を上球皿19の
皿部20の上流部に臨ませている(図5参照)。一方、枠
体3の支持盤部3A前面に下球皿27が定置セットされ
て、その皿部28をセット口8に合わせて連絡してい
る。また補助盤25は、打球発射装置29の操作部30
を予じめセットしたもとで、支持盤部3Aの前面に装着
されて、その中央部に開設した球排出口26を前記セッ
ト口8に合わせると共に、下球皿27の皿部28に連絡
している。
【0011】そして収容枠5のセット口6に対しては、
円形状の案内レール36内に各種の遊技部品38やアウ
ト口39を含む遊技領域(遊技面)37を構成した遊技盤
35が前側から着脱交換可能に収容セットされて、遊技
補助盤7の上面に整合されている。また収容枠5の裏側
に、アウト球,セーフ球,賞球に係る各種の球処理部等を
備えた機構セット盤41が、着脱または開閉可能にセッ
トされている。このセット盤41では、図4〜図7に示
すように、アウト球用の排出路13に連通する排出部4
2と、セーフ球用の集合排出路43等が区画形成される
と共に、賞球払出部14の下方に球出口10側に連通す
る主排出路44と、これより分岐連設されてセット口8
側に連通する副排出路45が画成されている。そして副
排出路45および前記回収口11は、枠体3のセット口
8裏側に合わせて取着された一つの球受け容器46で集
約的に連通されている。
【0012】一方遊技補助盤7の正面右側前面に、遊技
盤35の案内レール36に飛翔連絡される発射レール4
8が適宜傾斜で設置されており、その下端基部の発射部
位に、前記球送り装置21により1球ずつ送込まれた遊
技球を着座させ得ると共に、前記打球発射装置29の打
球杆32を臨ませ得るようになっている。そして双方の
レール36,48について観ると、図2に示すように、
発射レール48の上端と案内レール36の下端が、遊技
補助盤7の上面に近い下方位置と上方位置にあって、互
いに適宜高低差および離隔空間広さを以って対向してお
り、この離隔空間広さの開口域をファール球用の戻し面
域49として構成している。なお発射レール48は、遊
技補助盤7の前面に取着される基盤47にセットされて
いる。ちなみに発射レール48に沿った軌跡を基準に観
て案内レール36の下端は下位にあり、両レール36,
48の上,下端が略球1個分の高低差に設定されてい
る。
【0013】(ファール球処理経路)本実施例のパチンコ
機に実施されるファール球処理経路では、発射レール4
8と案内レール36の間に構成された前記ファール球用
の戻し面域49に対して、図2および図3に示すよう
に、該戻し面域49の下側に設置した球受け部材51に
より形成される第1の球受け枠部(第1の球受け部)50
と、スピーカ用のセット部材61により形成される第2
の球受け枠部(第2の球受け部)60とにより、該戻し面
域49に入った全てのファール球を、前記回収口11お
よび該回収路11に整合した前記球受け容器46の回収
樋46aを介して下球皿27の皿部28へ直接戻すよう
になっている。
【0014】(第1の球受け枠部)第1の球受け枠部50
は、図2および図3に示すように、前記遊技補助盤7の
前面上端部において、ファール球用の戻し面域49の直
下方に合わせてビス等により着脱交換可能に装着される
球受け部材51により形成されている。すなわち球受け
部材51は、合成樹脂成形加工に基いて上面と前面を開
口した壁部52により正面凹形枠状に成形されたものが
例とされており、そして底面52aが左下部に形成され
た出口53に向けて適宜左下がりの傾斜に形成されてい
る。この壁部52の左側部分は、前記球受け筒23(給
出路24)と戻し面域49との間に位置している。ま
た、ファール球に対する当て受けや転落案内および跳ね
上り防止をなすための案内片(壁部)54,54が上方に
拡開した逆ハ字状に形成され、該案内片54,54の上
端部が夫々のレール36,48の各先端位置に整合され
ている。これにより第1の球受け枠部50は、前記案内
片54,54および壁部52により略逆L形の通路55
として形成され、戻し面域49の上方から落入したファ
ール球は、壁部52の底面52aで左方へ案内されて前
記出口53から通出される。なお、前記通路55は複数
個のファール球を収容し得る広さとされ、左右両側の案
内片54,54の下端部から連設状態で屈曲形成された
返し片(壁部)56,56により、ファール球の跳ね上り
転落を好適に阻止できるようになっている。また、壁部
52における出口53の下方には、垂直下方に延出した
侵入阻止片57が形成されており、後述すると共に図2
に示すように、回収口11を介して侵入させた不正物W
の先端が引掛かるようにして不正行為を妨げるようにな
っている。更に壁部52の前面開口部には、図3に2点
鎖線で示すように、蓋板58がビス着される。
【0015】(第2の球受け枠部)また、遊技補助盤7の
正面左側前面を利用してスピーカの収容保持をなすセッ
ト部材61が着脱可能に設置され、このセット部材61
が第2の球受け枠部60を形成してファール球の受け入
れ処理をなし得るようになっている。すなわちセット部
材61は、図2および図3に示すように、補助盤7前面
に整合定着されるケース状の本体62と、この本体62
の前面に取着される開閉蓋63から構成されており、通
常では両者62,63間に画成された収容室内にスピー
カ64等を内蔵してユニット化部材とされている。前記
本体62上面の壁部62aは、前記回収口11に向けて
適宜右下がりの傾斜に形成されていると共に、開閉蓋6
3には前方へ膨出した球受け片63aが形成され、該壁
部62aにより右下がりの略直線状の通路65を形成す
る第2の球受け枠部60となる。そしてセット部材61
は、第2の球受け枠部60を前記第1の球受け枠部50
における出口53の下方に臨ませると共に、通路65の
出口66を前記回収口11に連通する回収路67に臨ま
せた状態でセットされ、該第2の球受け枠部60に受け
入れたファール球を該回収路67を通出した後に前記回
収口11へ排出し得るようになっている。なお、前記回
収路67は遊技補助盤7に凹設されていると共に、回収
口11の左方には球止め片68が形成されている。
【0016】前記セット部材61は、前述したファール
球の受入れ処理の他に、前記賞球用の球出口10から落
下したこぼれ球の受け入れ処理をもなし得るようになっ
ている。すなわちセット部材61は、図2に示すよう
に、第2の球受け枠部60を前記賞球用の球出口10の
垂直下方に臨ませた状態でセットされているので、球受
け筒23内や主排出路44内に停留していた賞球が、前
枠2の開閉に伴って通出落下してこぼれ球となった際に
は、前記ファール球と同様に、該こぼれ球を前記第2の
球受け枠部60に受け入れて前記回収路67を介して回
収口11へ通出し、回収樋46aを介して最終的に下球
皿27へ排出するようになる。
【0017】そして本実施例のパチンコ機では、上球皿
19の皿部20内から球受け筒23内に針金状や帯状材
等の不正物Wを挿入させたり、下球皿27の皿部28か
ら球受け容器46内に該不正物Wを挿入させることによ
る不正行為を好適に防止し得るようになっている。すな
わち、上球皿19(前面開閉板18)を閉鎖セットして球
受け筒23と球出口10とを前後方向に連通させた状態
では、図5および図6に示すように、該球受け筒23の
後端縁と該球出口10の前面との間に適宜の間隙70
(2mm程度)が画成されるため、該球出口10の上縁部
に前方へ延出する庇片71を遊技補助盤7と一体的に形
成して、該庇片71を前記間隙70の上縁部に延在させ
るように構成してある。また、ガラス扉17の閉鎖セッ
ト状態では、図8に示すように、内側ガラス17Aと案
内レール36との間に適宜の間隙72(1〜1.5mm程
度)が画成されるため、該案内レール36における前記
球出口10の上方に位置する部位には、ガラス扉17の
内側ガラス17Aと案内レール36の前端部との間隙7
2に介在し得る折返部73aを有する侵入阻止部材73
がビス着されている(図2,図4および図8参照)。更に
前述した如く、前記球受け筒23(球出口10)と戻し面
域49との間に、第1の球受け枠部50の壁部52や案
内片54および返し片56が位置している。このような
不正防止構造によれば、上球皿19前側からの不正操作
において、皿部20から球受け筒23内に挿入させた前
記不正物Wを、前記間隙70を介して上方へ延出させる
ことは勿論、該不正物Wを内側ガラス17Aと案内レー
ル36との間隙72を介して最終的に遊技領域37内に
侵入させようとする不正行為を好適に防止することがで
きる(図5参照)。更に、皿部20から給出路24および
間隙70を介して挿入させた前記不正物Wを、戻し面域
49から遊技領域37内に侵入させようとする不正行為
をも好適に防止することができる。
【0018】また本実施例のパチンコ機では、前記球受
け部材51およびセット部材61により構成されるファ
ール球の処理経路が、前述した如く、正面左方向に向け
て延在する第1の球受け枠部50と、正面右方向に向け
て延在する第2の球受け枠部60とにより、左右2回の
異方向に屈曲連通する状態となっている。しかも、前記
球受け部材51では、逆ハ字状の案内片54,54およ
び該案内片54,54の下端部に適宜の屈曲状態で形成
された返し片56,56により、例えば出口53側から
侵入した線状の不正物Wを戻し面域49方向へ延出する
ことを好適に阻止するようになっている。このような不
正防止構造によれば、下球皿27前側からの不正操作に
おいて、前記不正物Wを皿部28から球受け容器46内
に挿入させて前記排出樋46,回収口11および回収路
67を介して遊技補助盤7の前面まで侵入させ得たとし
ても、前記庇片71を形成すると共に侵入阻止部材73
を配設したことにより、該不正物Wを前記間隙70,7
2を介して遊技領域37内へ侵入させようとする不正行
為を好適に防止し得る(図2および図4参照)。また、第
2の球受け枠部60の通路65と第1の球受け枠部50
の通路55とは、前述すると共に図2に示すように略正
反対方向に延在しているから、下球皿27前側から遊技
補助盤7の前面に侵入させた前記不正物Wを、球受け部
材51の出口53を介して戻し面域49方向に延出させ
ることも全く不可能となり、該不正物Wを戻し面域49
を介して遊技領域37内へ侵入させようとする不正行為
も好適に防止することができる。
【0019】更に本実施例のパチンコ機では、アウト球
およびセーフ球の各球処理部を有する前記機構セット盤
41において、遊技盤点検用の窓口41aの右側に配設
された前記賞球払出部14が、図7に示すように、縦長
方形箱状にユニット化された賞球排出装置75を主体と
し、合成樹脂製のケース体76内に球通路を区画形成す
ると共に、この球通路に臨む部位に電動式の球払出し部
77と切換え排出部82とを夫々組付けて、ケース体毎
に取扱い得るようになっている。球払出し部77は、回
転スプロケット状の球送り体78と、該球送り体78の
回転・停止制御を行なう電磁ソレノイド79と、第1,第
2の検出具80,81を備え、図示しない球貯留排出経
路部からの球を1個ずつ検出しながら通入出する。また
切換え排出部82は、揺動して姿勢変位されるレバー状
の切換え弁83を備え、賞球および貸し球を前記主排出
路44側へ排出すると共に、貯留球を球抜き路84側へ
切換え排出するようになっている。
【0020】そして、このように構成された本実施例の
賞球払出部14における賞球排出装置75において、不
正球抜き獲得に係る防止対策技術については、図7に示
すように、前記機構セット盤41における賞球払出部1
4の下方と球出口10側を連通する主排出路44の出口
周辺部の所定位置に、払出された賞球の通出方向への開
放(揺動)が許容された規制揺動片90を配設してある。
この規制揺動片90は、球出口10の上方に配設した支
持軸91に枢支されて自重により常には垂下状態に姿勢
保持され、前記賞球排出装置75から払出された貸し球
または賞球が主排出路44へ通出された際には、これら
球の落下勢力により図の時計方向へ揺動変位し、該球の
球出口10側への通出を許容するようになっている。一
方、規制揺動片90は、下端が郭壁92に当接するまで
の揺動変位は許容されるが、それ以上の反時計方向への
揺動変位は該郭壁92により規制されるようになってお
り、揺動片90と郭壁92とにより主排出路44は完全
に閉塞される。このような不正球抜き獲得に係る不正防
止構造によれば、上球皿19前側からの不正操作におい
て、前記不正物Wを皿部20から球受け筒23内に挿入
させ、主排出路44を介して賞球払出装置14側へ侵入
操作した場合、規制揺動片90を主排出路44の上流側
へ突上げるようになるから、該揺動片90の下端が郭壁
92に係止されて揺動が規制され、該不正物Wのそれ以
上の侵入を好適に制止することができる(図5および図
7参照)。
【0021】
【実施例の作用】前述した本実施例のパチンコ機におい
ては、従前の他のパチンコ機と同様に、上球皿19を通
常の閉鎖セット状態に保持したもとで遊技に供される。
そして本来のパチンコゲームとして、上球皿19内に投
入(収容)された遊技用のパチンコ球が先行順に球送り装
置21内に通入しているもとで、打球発射装置29の操
作部30を操作することにより、同装置29の打球作動
部による打球作動と、これにタイミングを合わせた球送
り装置21による球送り作動との協働により、遊技球が
1球ずつ順次発射レール48の発射部位に送込まれて着
座後に打球杆32で打出され、発射レール48から戻し
口49を飛び越えて遊技盤35の案内レール36に沿っ
て飛走して遊技領域37に打込まれる。そして遊技領域
37内において、遊技球は、各方向に移動・落下しなが
ら入賞口に入ったものがセーフ球、アウト口39に入っ
たものがアウト球に区分されて、夫々の経路43,13,
42から最終的には機裏側へ排出されて回収部側に移送
処理される。
【0022】一方、夫々のセーフ球が賞球払出部14の
賞球排出装置75で1球ずつ検出処理されることに基い
て、賞球払出部14における賞球排出装置75の作動に
より設定数単位で払出された賞球は、主排出路44内の
規制揺動片90を揺動させながら球出口10を介して上
球皿19へ優先的に排出される。そして、該上球皿19
の皿部20の充満以降に排出される賞球は、副排出路4
5から球収容器46および球排出口26を介して下球皿
27へ排出される。
【0023】このようなパチンコゲームにあって、本来
発射部位から1球ずつ適正に打出された遊技球は、その
打球力(発射力)を以って発射レール48に延長する軌跡
上に沿って上端からファール球用の戻し面域49を飛び
越えて案内レール36の下部に到達し、そのまま同レー
ル36に沿って上昇飛走しながら遊技領域37内に正常
に打込まれる。しかしながら発射部位から発射されたも
のの、打球力不足等に起因して遊技領域37内に到達し
得なかった遊技球については、ファール球(戻り球)とし
て戻し面域49に転落することになり、ゲーム中不定期
ながら案外多く発生することもある。なおこのファール
球については、その発生状態から観ると、案内レール3
6に沿って上昇飛走したものの途中から降下して下端か
ら転落するもの、案内レール36の下部に到達したもの
の下端から転落するもの、そして案内レール36に到達
し得ないまま発射レール48の上端から転落するものが
ある。
【0024】そこで本実施例のパチンコ機では、前述の
ように発生したファール球を、次のようにして好適に回
収処理し得る。すなわち戻し面域49に転落したファー
ル球を第1の球受け枠部50内に受け入れる態様とし
て、案内レール36の下端からのファール球を右側の案
内片54で一旦当て受け、また発射レール48の上端か
らのファール球を左側の案内片54で一旦当て受けた状
態で、夫々のファール球を球受け枠部50の通路55内
に静かに受け入れ得る。そしてこの第1の球受け枠部5
0では、両側の返し片56,56によりファール球が戻
し面域49から外へ跳ね出すことを好適に防止し得る。
このように第1の球受け枠部50内に受け入れられたフ
ァール球は、通路55内を出口53側へ転動して該出口
53から通出され、下方に位置した第2の球受け枠部6
0に受け入れられる。そして、第2の球受け枠部60に
受け入れられたファール球は、通路65内を出口66側
へ転動して該出口66から回収路67へ通出された後
に、回収口11,球受け容器46の排出樋46aおよび
球排出口26を介して下球皿27の皿部28内に回収さ
れる(図2および図4参照)。
【0025】また、上球皿19(前面開閉板18)の開放
により、球受け筒23の内部や主排出路44内に停留し
ていた賞球が、球出口10から前方へ落下してこぼれ球
が発生した場合には、該こぼれ球は球出口10の下方に
位置した前記第2の球受け枠部60に受け入れられる。
そしてこぼれ球は、第2の球受け枠部60に通出される
前記ファール球と同様に、該球受け枠部60の通路65
内を出口66側へ転動して該出口66から回収路67,
回収口11,排出樋46aおよび球排出口26を介し、
最終的に前記下球皿27の皿部28内に回収される。
【0026】ところで本実施例のパチンコ機では、遊技
機前側の上球皿19に臨む球出口10や下球皿27に臨
む球排出口26を利用して、針金状や帯状材等の不正物
Wを遊技盤35の遊技領域37に侵入させる不正行為を
好適に防止し得る。すなわち不正者が、上球皿19の皿
部20内から給出路24内に挿入させた前記不正物W
を、該球受け筒23の後端縁と球出口10の前面との間
に画成した間隙70を利用して遊技盤35の遊技領域3
7へ侵入させようとした場合には、球出口10の上縁部
から間隙70の上方に延出した庇片71に不正物Wの先
端が当接してしまうから、該不正物Wの遊技領域37へ
の侵入を好適に阻止して不正行為を防止し得る(図5参
照)。また仮に、前記間隙70の側部(例えば右側)より
不正物Wを侵入させ、前記庇片71と球受け部材51と
の間から侵入させたとしても、案内レール36に取着し
た侵入阻止部材73により、該不正物Wの遊技領域37
への侵入を好適に阻止して不正行為を防止し得る(図2
参照)。更に、球受け筒23の右側方には前記第1の球
受け枠部50の壁部52が位置しているから、間隙70
の側部から侵入させた不正物Wを、戻し面域49側へ侵
入させることも不可能である。なお、前記間隙70の左
側部より不正物Wを侵入させたとしても、該不正物Wの
先端が遊技領域37の中央方向へ指向させることは不可
能である。従って、このような不正防止構造によれば、
上球皿19前側からの不正物Wによる不正行為は全く不
可能となる。
【0027】また不正者が、下球皿27の皿部28内か
ら球受け容器46内に挿入させた針金状や帯状材等の不
正物Wを、排出樋46a,回収口11および回収路67
を介して遊技補助盤7の前面へ侵入させ、前記球受け筒
23の後端縁と球出口10の前面との間の間隙70を介
して遊技領域37へ侵入させようとした場合には、前述
した如く、該間隙70の上方に延在した庇片71によ
り、該不正物Wの遊技領域37への侵入を好適に阻止し
て不正行為を防止し得る。また、下球皿27から遊技補
助盤7の前面に侵入させた前記不正物Wを、ファール球
用の戻し面域49を介して遊技領域37へ侵入させよう
とした場合には、ファール球処理経路を構成する第2の
球受け枠部60の通路65と第1の球受け枠部50の通
路55とが、左右の異方向に屈曲連通した状態に延在し
ているので、該不正物Wをこれら通路65,55を介し
て戻し面域49方向へ侵入させることは全く不可能であ
る。更に、下球皿27から遊技補助盤7の前面に侵入さ
せた前記不正物Wを、球受け筒23と球受け部材51と
の間の空間を介して遊技領域37へ侵入させようとした
場合には、案内レール36に取着した前記侵入阻止部材
73により、該不正物Wの遊技領域37への侵入を好適
に阻止して不正行為を防止し得る。なお、不正物Wを回
収路67を介して遊技補助盤7の前面に侵入させた場合
には、該不正物Wの先端部が先ず球受け部材51に形成
した侵入阻止片57に引掛かるようになり、これにより
不正行為をある程度阻止することができる。従って、こ
のような不正防止構造によれば、下球皿27前側からの
不正物Wによる不正行為は全く不可能となる。
【0028】更に本実施例のパチンコ機では、遊技機前
側の上球皿19に臨む球出口10を利用して針金状や帯
状材等の不正物Wを遊技機裏側へ侵入させ、機構セット
盤41に配設した賞球払出部14を不正操作することに
よる不正球抜き獲得をも好適に防止し得るようになって
いる。すなわち不正者が、上球皿19の皿部20内から
球受け筒23内に挿入させた前記不正物Wを、機構セッ
ト盤41に画成した賞球用の主排出路44を利用して賞
球払出部14側へ侵入させようとした場合には、規制揺
動片90が主排出路44の上流側へ適宜突上げられて該
揺動片90の下端が郭壁92に当接し、それ以上の揺動
が規制されると共に主排出路44が完全に閉塞されるよ
うになるから、不正物Wのそれ以上の侵入を好適に阻止
し得る(図5および図7参照)。従って、このような不正
球抜き獲得に係る不正防止構造によれば、上球皿19前
側からの不正物Wによる不正球抜き獲得は全く不可能と
なる。
【0029】
【変更例】図9は、本発明のパチンコ機に実施されるフ
ァール球処理経路の変更例を示すものであり、左右2回
の異方向に屈曲連通する状態に延在させた第1の球受け
枠部50と第2の球受け枠部60とを、前枠2の遊技補
助盤7に一体的に成形した例を示している。すなわち第
1の球受け枠部50は、上面と前面を開口した正面凹形
枠状の壁部52が遊技補助盤7の前側から前方へ延出
し、底面52aが左下部に形成された出口53に向けて
適宜左下がりの傾斜に形成されると共に、ファール球に
対する当て受けや転落案内および跳ね上り防止をなすた
めの案内片(壁部)54,54が上方に拡開した逆ハ字状
に形成され、該案内片54,54の上端部が戻し面域4
9に整合した状態に形成されている。これにより第1の
球受け枠部50は、前記案内片54,54および壁部5
2により右から左方向に延在する略逆L形の通路55と
して形成され、戻し面域49の上方から落入したファー
ル球を、壁部52の底面52aで左方へ案内して前記出
口53から通出させる。なお、左側の案内片54の下端
部から返し片(壁部)56が連設状態で屈曲形成され、球
受け筒23と球出口10との間隙70を介して侵入させ
た不正物Wを、左側の案内片54および返し片56によ
り当て受けて戻し面域49側への侵入を阻止するように
なっている。また、壁部52における出口53の下方に
は、垂直下方に延出した侵入阻止片57が形成されてお
り、回収口11を介して侵入させた不正物Wの先端が引
掛かるようにして不正行為を妨げるようになっている。
【0030】第2の球受け枠部60は、正面L字形状の
壁部62aが遊技補助盤7の前方へ延出し、その底面が
該補助盤7の中央下部に形成した前記回収口11に向け
て適宜右下がりの傾斜に形成されていると共に、左側の
垂直面が前記球出口10の左側下方に整合した状態に形
成されている。これにより第2の球受け枠部60は、前
記壁部62aにより左から右方向に延在する略L形の通
路65として形成され、第1の球受け枠部50の出口5
3から通出されたファール球を、通路65から出口66
を介して前記回収路11へ通出させる。また、前枠2の
開閉に伴って主排出路44内に停留していた賞球が球出
口10から通出落下したこぼれ球は、前記ファール球と
同様に、前記第2の球受け枠部60に受け入れて出口6
6から回収口11へ通出し、回収樋46aを介して最終
的に下球皿27へ排出される。なお、第1の球受け枠部
50の右側端部下方と、第2の球受け枠部60の中央下
方には、垂直に延在する郭壁95,95が形成され、こ
れら郭壁95,95により第2の球受け枠部60の出口
66と回収口11との間を連通する回収路67が画成さ
れている。また第1の球受け枠部50および第2の球受
け枠部60の前面には、各球受け枠部50,60全体を
覆蓋する蓋板96がビス等により取着される(図9に2
点鎖線で示す)。
【0031】このように変更例においても、第1の球受
け枠部50の壁部52を給出路24と戻し面域49の間
に形成してあるから、上球皿19前側からの不正操作を
好適に防止することができる。すなわち不正者が、針金
状または帯板状の不正物Wを、皿部20から給出路24
および間隙70を介して遊技補助盤7の前面へ侵入させ
得たとしても、壁部52により該不正物Wを戻し面域4
9を介して遊技盤35の遊技領域37へ侵入させようと
する不正行為を好適に防止することができる。また、前
記第1の球受け枠部50と第2の球受け枠部60を左右
2回の異方向に屈曲連通する状態としているから、下球
皿27前側からの不正操作を好適に防止することができ
る。すなわち不正者が、針金状または帯板状の不正物W
を、皿部28から球受け容器46内に挿入させて前記排
出樋46,回収口11および回収路67を介して遊技補
助盤7の前面まで侵入させ得たとしても、該不正物Wを
第2および第1の各球受け枠部60,50および戻し面
域49を介して遊技盤35の遊技領域37へ侵入させよ
うとする不正行為を好適に防止することができる。な
お、不正物Wを回収路67を介して遊技補助盤7の前面
に侵入させた場合には、該不正物Wの先端部が先ず侵入
阻止片57に引掛かるようになり、これにより不正行為
をある程度阻止することができる(図9参照)。
【0032】なお、前記実施例および変更例では、ファ
ール球処理経路を構成する第1の球受け枠部50と第2
の球受け枠部60とを、左右2回の異方向に屈曲連通す
る状態に延在した例を示したが、この屈曲数はこれに限
るものではなく、例えば左右に3回以上の異方向に屈曲
連通する状態に延在させるようにすれば、針金状や帯板
状の不正物Wを戻し面域49を介して遊技盤35の遊技
領域37へ侵入させることは一段と困難となり、不正行
為を更に好適に防止することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るパチン
コ遊技機の不正防止構造によれば、ファール球処理経路
を構成する第1の球受け部と第2の球受け部を介するこ
とにより、戻し面域に落入したファール球を回収口を介
して下球皿へ好適に排出することができる。しかも、前
記第1の球受け部と第2の球受け部は、左右異方向に屈
曲連通する状態に延在させたことにより、下球皿前側か
らの不正物の侵入による不正操作を好適に防止すること
ができる。すなわち、下球皿から回収口を介して遊技補
助盤の前面に不正物を侵入させ得たとしても、前記第1
の球受け部と第2の球受け部とが略反対方向へ延在して
いるから、これら第1の球受け部の壁部および第2の球
受け部の壁部で不正物の侵入が阻止され、ファール球の
戻し面域を介して遊技盤の遊技面へ該不正物を侵入させ
る不正行為が好適に防止される利点がある。
【0034】また、本発明に係るパチンコ遊技機の不正
防止構造によれば、遊技補助盤の前面側において、上球
皿に連通した給出路と戻し面域との間に第1の球受け部
の壁部を位置させたことにより、上球皿前側からの不正
物の侵入による不正操作をも好適に防止することができ
る。すなわち、上球皿から給出路を介して遊技補助盤の
前側に不正物を侵入させ得たとしても、前記第1の球受
け部の壁部で不正物のそれ以上の侵入が阻止され、ファ
ール球の戻し面域を介して遊技盤の遊技面へ該不正物を
侵入させる不正行為が好適に防止される利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパチンコ機全体を略示する正面図
である。
【図2】前枠内側の遊技補助盤周囲部分を主に示す正面
図である。
【図3】ファール球処理主要部を分解して略示する斜視
図である。
【図4】遊技補助盤,上球皿および下球皿の縦断側面図
である。
【図5】賞球の球出口部分における遊技補助盤および上
球皿の縦断側面図である。
【図6】賞球の球出口部分を一部破断して示す横断平面
図である。
【図7】パチンコ機裏側の機構セット盤に配設した球処
理部の背面図である。
【図8】遊技盤の案内レールに取着した侵入阻止部材を
示す縦断側面図である。
【図9】ファール球処理部の変更例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 外枠 2 前枠 5 収容枠 7 遊技補助
盤 10 球出口 11 回収口 19 上球皿 17 ガラス
扉 24 給出路 27 下球皿 29 打球発射装置 35 遊技盤 36 案内レール 37 遊技領
域(遊技面) 41 機構セット盤 48 発射レ
ール 49 戻し面域 50 第1の球受け枠部(第1の球受け部) 52 壁部 53 出口 54 案内片(壁部) 55 通路 56 返し片(壁部) 60 第2の球受け枠部(第2の球受け部) 62a 壁部 65 通路 66 出口 W 不正物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠(1)に組付けられた前枠(2)に横開き
    可能なガラス扉(17)および上球皿(19)と定置形態の下球
    皿(27)そして打球発射装置(29)および裏側の機構セット
    盤(41)等が装備される一方、前枠(2)内側の収容枠(5)内
    に遊技盤(35)がセットされてガラス扉(17)で保護され、
    この遊技盤(35)前面の案内レール(36)下端と収容枠(5)
    下部の遊技補助盤(7)前面の発射レール(48)上端との間
    にファール球用の戻し面域(49)が開設され、遊技補助盤
    (7)の下部中央に下球皿(27)側に連絡される回収口(11)
    が形成されたパチンコ遊技機にあって、 前記遊技補助盤(7)の前側と上球皿(19)の後側との間に
    おいて、前記戻し面域(49)に落入したファール球を受入
    れて通出する第1の球受け部(50)と、前記収容枠(5)に
    形成された賞球用の球出口(10)からのこぼれ球を受入れ
    て通出する第2の球受け部(60)とを設け、第1の球受け
    部(50)の壁部(52,54,56)で形成された通路(55)の出口(5
    3)を第2の球受け部(60)に臨ませると共に、第2の球受
    け部(60)の壁部(62a)で形成された通路(65)の出口(66)
    を前記回収口(11)側に臨ませて、回収口(11)から第2,
    第1の通路(65,55)に亘る連絡を、左右異方向に屈曲連
    通する状態とし、 前記下球皿(27)の前側での異物不正侵入操作により回収
    口(11)から遊技補助盤(7)の前面側に挿入された不正物
    (W)を、第1,第2の球受け部(50,60)の壁部(52,54,56,6
    2a)で阻止して、遊技盤(35)の遊技面(37)内への侵入を
    制止するようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機の
    不正防止構造。
  2. 【請求項2】 前記第1の球受け部(50)の壁部(52,54,5
    6)は、前記遊技補助盤(7)の前側における前記球出口(1
    0)と前記戻し面域(49)との間に位置し、前記上球皿(19)
    の前側での異物不正侵入操作により該球出口(10)に連通
    した給出路(24)から遊技補助盤(7)の前面側に挿入され
    た不正物(W)を、前記第1の球受け部(50)の壁部(52,54,
    56)で阻止して、戻し面域(49)を介して遊技盤(35)の遊
    技面(37)内への侵入を制止する請求項1記載のパチンコ
    遊技機の不正防止構造。
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