JP4029245B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents
パチンコ遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4029245B2 JP4029245B2 JP15297599A JP15297599A JP4029245B2 JP 4029245 B2 JP4029245 B2 JP 4029245B2 JP 15297599 A JP15297599 A JP 15297599A JP 15297599 A JP15297599 A JP 15297599A JP 4029245 B2 JP4029245 B2 JP 4029245B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- game
- ball
- board
- frame
- port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、縦向き状態で遊技に供されて、機内にセットされた遊技盤のゲーム領域内でパチンコゲームを展開し得るパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から実施されているパチンコ機やアレンジボール機に代表される遊技機では、球送り装置と打球発射装置の協働により、上球皿内の遊技球を機内の発射レールの発射部位に1球ずつ送込んで同部位から遊技盤の案内レール内のゲーム領域に打出してゲームを行なうようになっている。そして、ゲーム中にゲーム領域で発生または成立した入賞条件(例えばセーフ球)に対する賞球は、裏側の機構セット盤における賞球払出部から払出された後、該セット盤内の主排出路から前枠内側における遊技補助盤の給出口および上球皿裏側の球受け筒を介し、該上球皿内へ優先的に給出される。また、前記上球皿が満杯状態になった以後に払出される余剰分の賞球は、下球皿側に連絡する副排出路および前枠の下部裏側の球受け容器を介し、該下球皿内へ給出されるようになっている。
【0003】
一方、このような遊技機でのゲーム中においては、多かれ少なかれ一般にファール球または戻り球とも呼ばれている非遊技球、つまり発射部位から1球ずつ打出されたものの、打球力(発射飛走力)不足等に起因してゲーム領域内に適正に到達し得ないまま案内レールに沿って降下して遊技補助盤の発射レール側へ逆戻りしようとする非遊技球が、不定期ではあるが必ず発生している。このため何れのパチンコ機においても、ファール球の回収経路として発射レールの上端と案内レールの下端との間に、遊技補助盤の上部中央に位置する戻し口(ファール口ともいう)が適宜離隔開口広さで形成されて、この戻し口内に落下したファール球を、遊技補助盤の下部中央に開口した球回収口から一旦裏側へ通出して下球皿の皿内に戻して回収し得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した遊技機においては、戻し口を基準に観て前記給出口に適宜間隔をおいて連絡する上球皿の球受け筒が左側の近傍位置に臨み、また球回収口が略真下の位置にあり、この球回収口を介し下球皿の皿内が連絡状態にある。このため従来の遊技機では、機体前側において、遊技盤のゲーム領域に対する不正行為が行なわれ易い問題を内在していた。すなわち不正者は、棒線状の異物(ワイヤ等)を使用する異物不正侵入操作として、この異物を巧みに操りながら、該異物を上球皿の皿内から球受け筒内に挿入させて遊技補助盤の前面に通した後に戻し口内に延出させたり、下球皿の皿内から球受け容器内に挿入させて球回収口から遊技補助盤の前面に通した後に戻し口内に延出させる。そして何れの球皿からの不正操作にあっても、遊技補助盤の前面側に侵入させた異物を、遊技盤の案内レールとガラス扉の内側ガラス板との間に通してゲーム領域内に到達させ、目標とする遊技部品(例えばチューリップタイプの開閉入賞装置)の羽根等を異物で不正に開放させることで、不正なゲームによる利益を得ようとするのである。従って、このような不正行為を好適に阻止する技術が希求されていた。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するために新規に提案されたもので、機内にセットされた遊技盤のゲーム領域内への異物(例えば線状材等)の不正侵入を阻止し得るようにしたパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を達成するため本発明に係るパチンコ遊技機は、
外枠に組付けられる前枠と、この前枠の開口領域後側に設けたセット枠と、このセット枠のセット面域に合わせて着脱可能にセットされ、パチンコ球用のゲーム領域を有する遊技盤と、前枠の前面側に開閉可能に組付けられ、遊技盤の透視保護窓であるガラス扉と、前枠における前記開口領域の前面側下部に開閉可能に組付けられ、上球皿を固定装備した開閉板と、前記セット枠のセット面域の下部に成形され、前記上球皿と前後に整合すると共に、前記遊技盤と上下に整合する遊技補助盤とを備え、
前記遊技盤のゲーム領域に設けた案内レールの下端に、上端を対向させて離間配置した発射レールを遊技補助盤の前面に設置して、案内レールの下端と発射レールの上端との間にファール球口を開口し、該ファール球口を落下したファール球が、遊技補助盤の前面側を通出して前記前枠の下部に開口した給出口を介して下球皿に回収されるパチンコ遊技機において、
前記遊技補助盤の前面側に形成され、前記ファール球口内に落ちたファール球を受けるL字形の壁部と、
前記遊技補助盤に形成され、前記壁部で画成される受け口からのファール球を回収して前記給出口側へ排出する球回収口と、
前記遊技補助盤の前面側における前記受け口と前記球回収口との間に延在し、対向する案内防止壁により形成されたクランク状のファール球回収路と、
前記ファール球口を挟んで左右両側の前側に、前記セット枠における遊技補助盤の上縁に沿って左右方向に水平状に形成された庇状部を備え、
前記庇状部は、前記前枠の開口領域内に向けた前方に水平状に延出され、その前端縁部を前記ガラス扉または前記上球皿の裏側に密着させ、前記遊技補助盤の前面側と前記セット枠のセット面域側とを隔離するよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
セット枠における遊技補助盤の上縁に、左右方向に延在しかつ水平前方に延出するよう形成した庇状部により、遊技補助盤の前面側とセット枠にセットした遊技盤側とが隔離される。従って、例えば上球皿または下球皿から遊技補助盤の前面側へ侵入させた異物は、前記庇状部により遊技盤側へ更に侵入させることが困難となり、該異物を遊技盤のゲーム領域へ侵入させる不正行為が好適に阻止される。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るパチンコ遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお本実施例では、縦型遊技機として、遊技店内の設置枠台(島)に所定の縦向き後傾姿勢に固定保持されて遊技に供されるパチンコ機を主に示す。
【0009】
(パチンコ機の概略説明)
本実施例のパチンコ機Pは、その基本的構成の概要として図1に略示するように、外郭保持枠をなす縦長矩形状の外枠Aの開口前面側に、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の前枠Bが、所要の開閉連結支持部および施錠手段を利用して横開き形態で開閉および着脱が可能に組付けられている。そしてこの前枠Bの前面側に、遊技盤Dの透視保護窓である後述のガラス扉Cと、上球皿Eを固定装備した開閉板とが、所要の開閉連結支持部を利用して共に横開き形態で開閉可能に組付け整合される。また、前枠Bの下部に下球皿Fおよび打球発射装置Gにおける打球操作部G1等が装着セットされ、更に前枠Bの裏側に各種の球経路および球処理・払出部等を備えた機構セット盤I(図5,図6)がセットされ、これにより一台のパチンコ機が形成される。なお本実施例のパチンコ機Pは、図8および図9に示すように遊技盤前側着脱形態、つまり前枠B前側のガラス扉Cおよび上球皿Eを開放(横開き)したもとで、前枠Bの裏側に設けた後述のセット保持枠12に対して遊技盤Dを前側から組込んだり取外す形態が例とされている。
【0010】
(前枠)
前記前枠Bは、図2〜図4に示すように、全体が合成樹脂成形されたものが例示され、前記外枠Aの開口前面域に整合する外形サイズに成形されて内側に正面縦長方形の窓枠口(開口領域)11を開口した枠体10と、この枠体10の裏側に一体成形されて前記窓枠口11の正面内部に臨む遊技盤用のセット口(セット面域)13を開口したセット保持枠(セット枠)12とが、前後に一体的に連設された内外二重枠形態とされている。そして前記枠体10においては、窓枠口11の下部に下球皿Fや前記打球発射装置Gの打球発射部G2等を設置するための設置盤14が成形される一方、その中央部に賞球用の給出口15が開口され、また窓枠口11の上縁部および右縁部に亘り電光装飾部16を設置するための設置部17が成形されている。また前記窓枠口11は、前面側から出入れ(着脱)される遊技盤Dのセット面域および出入れ口ともされ、その下部開口面域内に上球皿E(開閉板)を開閉可能に組付けセットし得るようになっている。そして、窓枠口11の開口前面の3周縁(上縁および左右の側縁)を凹設して、ガラス扉Cを整合収容し得るセット面域18が画成されている。
【0011】
(セット保持枠)
一方、前記セット保持枠12においては、図2〜図4に示すように、窓枠口11の下部内側において前記上球皿Eに整合する位置に遊技補助盤(「遊技補助枠部」とも云う)20が一体成形されており、この遊技補助盤20の上端縁を基準にして前記セット口13が開口されている。このセット口13における内周4ヶ所の隅部には、略45度に形成された斜状壁部27がセット保持枠12に一体的に形成されており、これら各斜状壁部27には、遊技盤Dをセット保持枠12に固定するための回動式の取付装置Hが設置されている。なお、このセット口13の内周端面に、遊技盤Dに対する位置決め用の突座19,19が形成されている。ちなみに前枠Bは、枠体10で構成されるタイプのものとして、窓枠口11の裏側に別成形されたセット保持枠12を整合固定するものであってもよい。
【0012】
前記遊技補助盤20では、その裏側にアウト路21が形成される他に、正面左側上部に賞球用の給出口22が開口され、また正面左側には、スピーカ25を収容したケース体24からなり、遊技内容に応じた効果音を発生する効果音発生装置23が設置されている。また正面右側には、遊技盤Dの案内レール28に飛翔連絡される発射レール26が適宜傾斜で設置され、その下端(右端)の発射位置に上球皿Eからの遊技球を着座させ得ると共に、前記打球発射装置Gにおける打球発射部G2の打球杆29を臨ませ得るようになっている。そして、双方のレール26,28について観ると、図3に示すように、発射レール26の上端と案内レール28の下端が、遊技補助盤20の上面に近い下方位置と上方位置にあって、互いに適宜高低差および離隔空間広さを以って対向しており、この開口域をファール球用のファール球口(「戻し口」とも云う)31として構成している。ちなみに発射レール26に沿った軌跡を基準に観ると案内レール28の下端は下位にあり、両レール26,28の上,下端が略球1個分の高低差に設定されている。
【0013】
また、前記遊技補助盤20の前面中央には、前記ファール球口31内に落ちたファール球を受ける略L形の壁部33で画成された受け口32と、この受け口32からのファール球を回収して前記下球皿F側へ排出し得る球回収口34が形成されると共に、これら受け口32および球回収口34との間には、案内防止壁36により形成されたクランク状のファール球回収路35が延在している。そして前記球回収口34は、遊技補助盤20の裏側に形成されて前記給出口15に連通するファール球通出路39の上流部に臨んでおり(図5)、前記受け口32,ファール球回収路35,球回収口34を介して通出されたファール球は、このファール球通出路39を通って下球皿Fへ回収される。また、前記受け口32,ファール球回収路35および球回収口34の前面には、所要形状に一体成形されたカバー部材37が、その壁部38を前記壁部33および案内防止壁36の先端部(前端)に接触させた状態で組付けられ、該受け口32,ファール球回収路35および球回収口34を被覆するようになっている。従って不正者が、例えば図5に示すように、下球皿Fから給出口15,ファール球通出路39,球回収口34を介して遊技補助盤20の前面に棒線状(ワイヤ状)の異物Wを侵入させたとしても、前記壁部33と案内防止壁36およびカバー部材37により前記ファール球口31側への該異物Wの侵入が不可能であり、該ファール球口31を介して遊技盤Dのゲーム領域43へ異物Wを侵入させる不正行為を阻止し得るようになっている。なお、前記球回収口34と効果音発生装置23の間には、垂直に延在する隔壁40が形成されている。
【0014】
(庇状部)
更に、前記遊技補助盤20の上縁に沿った部位(前記セット口13の下縁にそった部位)において、前記ファール球口31を挟んだ左右両側の前側には、前記前枠Bの奥行寸法と略同一に水平前方へ延出した庇状部45が形成されており、その前端縁部45aが該前枠Bにおける窓枠口11の前端部まで臨んでいる。そしてこの庇状部45は、図4および図6に示すように、前記ファール球口31の左側に形成された左庇片46が、前記給出口22の上縁に沿って延在すると共にこの部分が適宜上方へ突出している一方、前記ファール球口31の右側に形成された右庇片47が、右側半分が適宜低くなった段差状を呈している。そして、前記左,右庇片46,47において、前記ファール球口31に隣接した所要部位は、前記セット保持枠12におけるセット口13の下縁部と段差なく連続的に延在しており、この部位が遊技盤D用の受け部48として機能するようになっている。すなわちこれら受け部48,48は、図9に示すように、前記遊技盤Dを縦向き状態でセット口13に対して出入れする際に、該遊技盤Dの下部を一旦受け得るようにしたもので、遊技盤Dの着脱作業の容易化を図るためのものである。
【0015】
また前記庇状部45は、前枠Bの窓枠口11の左右内側に連設され、かつ該窓枠口11の前端部まで延出しているので、前記ガラス扉Cおよび上球皿Eを前枠Bに閉成した際には、該庇状部45の前端縁部45aがこれらガラス扉Cまたは上球皿Eの裏側に密着し、遊技補助盤20の前面側とセット枠12のセット口13側とを完全に隔離するようになる。従って不正者が、図6に示すように、例えば棒線状(ワイヤ状)の異物Wを上球皿Eの皿内から球受け筒42内に挿入させた後、該球受け筒42の後端と遊技補助盤20の前面との間を介して該遊技補助盤20の前面に侵入させたとしても、前記庇状部45が遊技補助盤20の上縁部に沿って左右に延在すると共に前記壁部33が該遊技補助盤20の上縁部まで延在しているので、遊技盤Dのゲーム領域43側への該異物Wの侵入を好適に阻止し得るようになっている。一方、前記下球皿Fから給出口15,ファール球通出路39,球回収口33を介して遊技補助盤20の前面に侵入させた異物Wを、前記効果音発生装置23側または前記発射レール26側に侵入させることができたとしても、図7に示すように前記庇状部45が遊技補助盤20の上縁部に沿って左右に延在すると共に、前記壁部33が遊技補助盤20の上縁部まで延在しているので、同じく遊技盤Dのゲーム領域43側への該異物Wの侵入を好適に阻止し得る。
【0016】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成された本実施例に係るパチンコ遊技機の作用につき説明する。前記パチンコ機Pでは、その製造段階において、前記前枠Bおよびセット保持枠12を一体成形すると共に、該セット保持枠12における遊技補助盤20の前面略中央部位に壁部33および案内防止壁36が一体成形される一方、該遊技補助盤20の上端部に庇状部45が一体成形される。そして、別途成形されたカバー部材37を、受け口32,ファール球回収路35および球回収口34を被覆した状態で遊技補助盤20に組付ける。
【0017】
また、前記セット保持枠12のセット口13に対する遊技盤Dのセットに際しては、前記前枠Bに組付けたガラス扉Cおよび上球皿Eを共に開放したもとで、セット保持枠12に対して遊技盤Dを前側から好適に着脱し得る。すなわち遊技盤Dの組込みセットでは、その操作状態を図8および図9に示すように、遊技盤Dを縦向き状態で前記庇状部45の受け部48に一旦載せ受け、次いで遊技盤Dを縦向き状態で前記突部19,19に沿って押込んでセット口13内に収容した後、前記取付装置Hでロック固定する。なお遊技盤Dの取外しでは、先ず前記取付装置Hによるロックを解除したもとで、遊技盤Dをセット保持枠12の前側へ引出して前記庇状部45の受け部48に一旦載せ受け、そしてやや前傾姿勢となった遊技盤Dを前側へ持出して取外せばよい。従って本実施例のパチンコ機Pでは、相当な重量物である遊技盤Dの着脱作業を、手早く簡単に行なうことが可能である。
【0018】
そして、セット保持枠12のセット口13に対する遊技盤Dの組込みが完了したら、前記ガラス扉Cおよび上球皿Eを前枠Bへ閉成する。これにより、これらガラス扉Cまたは上球皿Eの裏面に前記庇状部45の前端縁部45aが密着するようになり、遊技補助盤20の前面側と遊技盤Dのゲーム領域43とが完全に隔離する。
【0019】
このような本実施例のパチンコ機Pにおいては、上球皿Eを閉鎖セット状態に保持したもとで遊技に供され、通常のパチンコゲームとして、上球皿E内に遊技用のパチンコ球が投入(貯留)された前提において、該上球皿E側に装着された球送り装置の球送り作動と、前記打球発射装置Gにおける打球発射部G2の打球作動との協働により、遊技球が1球ずつ発射レール26の発射部位に送り込まれて着座後に打球杆29で打出される。そして発射された遊技球は、発射レール26からファール球口31を飛び越えて遊技盤Dの案内レール28に沿って飛走してゲーム領域43内へ打込まれ、各方向へ移動,落下しながら入賞口へ入ったものがセーフ球、入賞口へ入らずに最終的にアウト口に回収されたものがアウト球として区分通出される。
【0020】
また、発射部位から発射されたものの、打球力不足等に起因してゲーム領域43内へ到達し得なかった遊技球については、ファール球口31から受け口32へ受入れた後、ファール球回収路35を通って球回収口34の右側に落下し、この球回収口34から裏側のファール球通出路39および給出口15を介して下球皿Fの皿部内に回収される。
【0021】
ところで本実施例のパチンコ機Pでは、遊技機前側の下球皿Fに臨む球回収口34を利用して、針金状や帯状材等の異物Wを遊技盤Dのゲーム領域43に侵入させる不正行為を好適に阻止し得る。すなわち不正者が、下球皿Fの皿部内から給出口15を介して侵入させた異物Wを、ファール球通出路39,球回収口34を介して遊技補助盤20の前面側に侵入させ、前記ファール球口31を介して遊技盤Dのゲーム領域43へ侵入させようとした場合には、前述すると共に図5に示すように、壁部33および案内防止壁36がファール球口31側を完全に隔離していると共に、これら壁部33および案内防止壁36が前記カバー部材37の壁部38に完全に密着しているので、前記異物Wをファール球口31側へ侵入させることは全く不可能である。従って本実施例のパチンコ機Pによれば、下球皿Fから侵入させた異物Wを、ファール球口31を介して遊技盤Dのゲーム領域43へ侵入させる不正行為を完全に阻止し得る。
【0022】
また不正者が、下球皿Fの皿部内から給出口15を介して侵入させた異物Wを、前述と同様にファール球通出路39および球回収口34を介して遊技補助盤20の前面側に侵入させた後、この遊技補助盤20の前面左側(効果音発生装置23側)または該補助盤20の前面右側(発射レール26側)から遊技盤Dのゲーム領域43へ侵入させようとした場合には、前述すると共に図7に示すように、前記庇状部45が遊技盤D側を完全に隔離しているので、前記異物Wを遊技盤Dのゲーム領域43側へ侵入させることは全く不可能である。従って本実施例のパチンコ機Pによれば、下球皿Fから侵入させた異物Wを、遊技補助盤20の前面左側または前面右側から遊技盤Dのゲーム領域43へ侵入させる不正行為を完全に阻止し得る。
【0023】
更に不正者が、上球皿Eの前記球受け筒42から侵入させた異物Wを、該球受け筒42の後端と遊技補助盤20の前面との間を介して該遊技補助盤20の前面側に侵入させた後、この遊技補助盤20の前面左側から遊技盤Dのゲーム領域43へ侵入させようとした場合には、前述すると共に図6に示すように、前記庇状部45が遊技盤D側を完全に隔離しているので、前記異物Wを遊技盤Dのゲーム領域43側へ侵入させることは全く不可能である。従って本実施例のパチンコ機Pによれば、上球皿Eから侵入させた異物Wを、遊技補助盤20の前面左側または前面右側から遊技盤Dのゲーム領域43へ侵入させる不正行為を好適に阻止し得る。なお、上球皿Eから遊技補助盤20の前面に侵入させた異物Wを、前記ファール球口31を介して遊技盤Dのゲーム領域43へ侵入させようとしても、前記壁部33が該ファール球口31を完全に隔離しているので、このファール球口31を利用して前記異物Wを遊技盤Dのゲーム領域43側へ侵入させることも不可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係るパチンコ遊技機によれば、遊技補助盤の上縁に沿って前向きに形成した庇状部で遊技補助盤の前面側とセット枠にセットした遊技盤側とを隔離するようにしたので、上球皿または下球皿から遊技補助盤の前側へ侵入させた異物を遊技盤のゲーム領域へ侵入させる不正行為を好適に阻止し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の好適な実施例のパチンコ機を概略で示す正面図である。
【図2】本実施例のパチンコ機における前枠を概略で示す正面図である。
【図3】枠体の設置盤およびセット保持枠の遊技補助盤を示す正面図である。
【図4】枠体の設置盤およびセット保持枠の遊技補助盤を、効果音発生装置およびカバー部材を組付ける状態で示す斜視図である。
【図5】下球皿側から球回収口を介して遊技補助盤の前面に侵入させた異物が、受け口,ファール球回収路および球回収口に被覆したカバー部材により、ファール球口側へ侵入することを阻止している状態を示す縦断側面図である。
【図6】上球皿側から球受け筒を介して遊技補助盤の前面に侵入させた異物が、遊技補助盤の上縁部から水平に延出形成された庇状部により、遊技盤のゲーム領域側へ侵入することを阻止している状態を示す縦断側面図である。
【図7】遊技補助盤の上縁部から水平に延出形成された庇状部により、上球皿または下球皿側から侵入させた異物が遊技盤のゲーム領域側へ侵入することを阻止する状態を概略的に示す縦断側面図である。
【図8】セット保持枠のセット口に前側から遊技盤をセットする状態を示す平断面図である。
【図9】セット保持枠のセット口に前側から遊技盤をセットする状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
11 窓枠口(開口領域)
12 セット保持枠(セット枠)
13 セット口(セット面域)
20 遊技補助盤
43 ゲーム領域
45 庇状部
A 外枠
B 前枠
D 遊技盤
Claims (2)
- 外枠(A)に組付けられる前枠(B)と、この前枠 (B) の開口領域 (11) 後側に設けたセット枠 (12) と、このセット枠 (12) のセット面域 (13) に合わせて着脱可能にセットされ、パチンコ球用のゲーム領域 (43) を有する遊技盤 (D) と、前枠 (B) の前面側に開閉可能に組付けられ、遊技盤 (D) の透視保護窓であるガラス扉 (C) と、前枠 (B) における前記開口領域 (11) の前面側下部に開閉可能に組付けられ、上球皿 (E) を固定装備した開閉板と、前記セット枠 (12) のセット面域 (13) の下部に成形され、前記上球皿 (E) と前後に整合すると共に、前記遊技盤 (D) と上下に整合する遊技補助盤 (20) とを備え、
前記遊技盤 (D) のゲーム領域 (43) に設けた案内レール (28) の下端に、上端を対向させて離間配置した発射レール (26) を遊技補助盤 (20) の前面に設置して、案内レール (28) の下端と発射レール (26) の上端との間にファール球口 (31) を開口し、該ファール球口 (31) を落下したファール球が、遊技補助盤 (20) の前面側を通出して前記前枠 (B) の下部に開口した給出口 (15) を介して下球皿 (E) に回収されるパチンコ遊技機において、
前記遊技補助盤 (20) の前面側に形成され、前記ファール球口 (31) 内に落ちたファール球を受けるL字形の壁部 (33) と、
前記遊技補助盤 (20) に形成され、前記壁部 (33) で画成される受け口 (32) からのファール球を回収して前記給出口 (15) 側へ排出する球回収口 (34) と、
前記遊技補助盤 (20) の前面側における前記受け口 (32) と前記球回収口 (34) との間に延在し、対向する案内防止壁 (36,36) により形成されたクランク状のファール球回収路 (35) と、
前記ファール球口 (31) を挟んで左右両側の前側に、前記セット枠 (12) における遊技補助盤 (20) の上縁に沿って左右方向に水平状に形成された庇状部 (45) を備え、
前記庇状部 (45) は、前記前枠 (B) の開口領域 (11) 内に向けた前方に水平状に延出され、その前端縁部 (45a) を前記ガラス扉 (C) または前記上球皿 (E) の裏側に密着させ、前記遊技補助盤 (20) の前面側と前記セット枠 (12) のセット面域 (13) 側とを隔離するよう構成した
ことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記受け口 (32) 、前記ファール球回収路 (35) および前記球回収口 (34) の前面に、前記壁部 (33) および前記案内防止壁 (36,36) の前端に接触させた状態でカバー部材 (37) が組付けられ、該カバー部材 (37) により受け口 (32) 、ファール球回収路 (35) および球回収口 (34) を被覆している請求項1記載のパチンコ遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15297599A JP4029245B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | パチンコ遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15297599A JP4029245B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | パチンコ遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000334132A JP2000334132A (ja) | 2000-12-05 |
JP4029245B2 true JP4029245B2 (ja) | 2008-01-09 |
Family
ID=15552234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15297599A Expired - Fee Related JP4029245B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | パチンコ遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4029245B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4530266B2 (ja) * | 2004-07-14 | 2010-08-25 | サミー株式会社 | 弾球遊技機 |
JP4736055B2 (ja) * | 2006-09-28 | 2011-07-27 | タイヨーエレック株式会社 | 遊技機 |
JP4877798B2 (ja) * | 2007-02-16 | 2012-02-15 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
JP4652366B2 (ja) * | 2007-03-23 | 2011-03-16 | 株式会社藤商事 | 遊技機 |
JP4607147B2 (ja) * | 2007-06-21 | 2011-01-05 | 株式会社藤商事 | 弾球遊技機 |
JP4669073B2 (ja) * | 2010-06-17 | 2011-04-13 | 株式会社藤商事 | 遊技機 |
JP4669072B2 (ja) * | 2010-06-17 | 2011-04-13 | 株式会社藤商事 | 遊技機 |
JP5035936B2 (ja) * | 2011-04-13 | 2012-09-26 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
JP5035935B2 (ja) * | 2011-04-13 | 2012-09-26 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
-
1999
- 1999-05-31 JP JP15297599A patent/JP4029245B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000334132A (ja) | 2000-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4029245B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP3921579B2 (ja) | パチンコ遊技機の不正防止構造 | |
JP4029244B2 (ja) | パチンコ遊技機の球処理不正防止構造 | |
JP2775134B2 (ja) | パチンコ機におけるファール球処理装置 | |
JP3921578B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2005118387A (ja) | 遊技機 | |
JP4032271B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2550181Y2 (ja) | パチンコ機のファール球処理装置 | |
JP3938860B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2555501Y2 (ja) | パチンコ機における遊技球の発射案内処理具 | |
JP3022772B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP3236959B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2999716B2 (ja) | パチンコ遊技機における賞球排出処理経路 | |
JP2558617B2 (ja) | パチンコ遊技機における賞球排出経路 | |
JP2978440B2 (ja) | パチンコ遊技機におけるファール球処理装置 | |
JP2719773B2 (ja) | パチンコ機 | |
JP3015735B2 (ja) | パチンコ機のセーフ球処理装置 | |
JP2999714B2 (ja) | パチンコ遊技機における機構セット盤 | |
JP2999715B2 (ja) | パチンコ遊技機における保持枠 | |
JP2999713B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP3236957B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2558616B2 (ja) | パチンコ遊技機における機構セット盤 | |
JP3005751B2 (ja) | パチンコ機におけるセーフ球処理装置 | |
JP2969331B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2558615B2 (ja) | パチンコ遊技機の前枠体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070710 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070905 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070925 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071002 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |