JP2824092B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2824092B2
JP2824092B2 JP26970189A JP26970189A JP2824092B2 JP 2824092 B2 JP2824092 B2 JP 2824092B2 JP 26970189 A JP26970189 A JP 26970189A JP 26970189 A JP26970189 A JP 26970189A JP 2824092 B2 JP2824092 B2 JP 2824092B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、弾球遊技機の裏面に配置され、且つ所定
の景品玉を払出す機構板と、該弾球遊技機の前面に設け
られ、且つ払出された景品玉を貯留する打球供給皿と、
を備えた弾球遊技機に関するものである。
[従来の技術] 従来、パチンコ玉を弾発して遊技する弾球遊技機にお
いては、入賞玉あるいは得点に基づいて所定の景品玉を
払出すように構成されるが、この景品玉を払出す機構が
弾球遊技機の裏面に設けられる機構板に集約して設けら
れ、該機構板によって払出された景品玉が弾球遊技機の
前面に設けられた打球供給皿に貯留されるようになって
いる。このため、景品玉を機構板が打球供給皿に払出す
ように連通させる必要があるが、従来においては、機構
板を取り付けたときに、機構板に形成される景品玉払出
径路の終端部と打球供給皿に接続される連通部の始端部
とが単に当接するように接続されていた。
[発明が解決しようとする課題] このため、連通部から部材を侵入させて景品玉払出径
路の後面壁を押圧して、景品玉払出径路の終端部と連通
部の始端部との間に隙間を生ぜしめ、その隙間からピア
ノ線等の不正部材を侵入させて遊技盤の裏面に到達さ
せ、遊技盤に設けられる入賞装置を不正に操作するとい
う問題があった。
この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、機構板の景品玉払出径路と打
球供給皿の連通部との接続箇所から不正部材を侵入させ
ることができなし弾球遊技機を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するために、この発明に係る弾球
遊技機は、 弾球遊技機の裏面に配置され、且つ所定の景品玉を払
出す機構板と、該弾球遊技機の前面に設けられ、且つ払
出された景品玉を貯留する打球供給皿と、を備えたもの
において、 前記機構板の景品玉払出径路の終端部、又は該景品玉
払出径路と連通して前記打球供給皿に景品玉を誘導する
連通部の始端部の少なくともいずれか一方に延設部を形
成し、 該延設部が前記景品玉払出径路内、又は前記連通部内
に挿入されて重合されることにより、前記景品玉払出径
路の終端部と前記連通部の始端部との間を前記延設部で
隠したことを特徴とするものである。
[作用] 機構板を取り付けたときに、景品玉払出径路の終端
部、又は景品玉払出径路と連通して打球供給皿に景品玉
を誘導する連通部の始端部の少なくともいずれか一方に
形成された延設部が景品玉払出径路内、又は連通部内に
挿入されて重合するので、機構板が連通部から挿入され
た部材によって押圧されて移動しても、機構板と連通部
との間の隙間が延設部によって隠されるので、ピアノ線
等の不正部材を挿入することができない。このため、不
正部材による遊技盤裏面からの不正行為を確実に防止す
ることができる。
[実施例] 以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。
弾球遊技機全体の構成 まず、第12図ないし第14図を参照して、この実施例が
適用される弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機に
ついて説明する。第12図は、パチンコ遊技機の正面図で
あり、第13図は、パチンコ遊技機の背面概略図であり、
第14図は、パチンコ遊技機の背面に設置される機構板に
内蔵される景品玉払出装置と入賞玉処理装置との関係を
示す背面図である。
パチンコ遊技機の前面の構造 まず、パチンコ遊技機1の前面の構造について主とし
て第12図を参照して説明すると、パチンコ遊技機1は、
木製の箱枠として構成される外枠2(第13図参照)の一
側に額縁状の前面枠3が開閉自在に軸支され、その前面
枠3には、扉保持枠4が周設され、該扉保持枠4には、
ガラス板5a,5b(第1図参照)を有するガラス扉枠5及
び前面扉枠6が一側を軸支されて開閉自在に取り付けら
れている。ガラス扉枠5の後方であって、前記前面枠3
の裏面に一体的に成形される遊技盤収納部143(第13図
参照)には、遊技盤20が遊技盤取付部材182a〜182c(第
13図及び第5図参照)によって着脱自在に設けられてい
る。また、前面扉板6の表面には、排出された景品玉を
打球貯留部8に貯留し、かつ打玉の発射位置204(第8
図参照)に一個宛供給する打球供給皿7が固定されてい
る。打球供給皿7の上流側の内部空間には、遊技に関連
する効果音を発生するスピーカー10が内蔵されている。
また、前面扉板6には、その前面であって打球供給皿7
の上部に長手方向に延びる装飾部材9が固着されるとと
もに、その裏面には、打球供給皿7から誘導される打玉
を発射位置204に供給する打球供給装置34(図示しな
い)が固定されている。
前記前面枠3の下方部には、打球発射機械の一部を構
成する操作ハンドル11や、前記打球供給皿7に貯留しき
れなかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿12が設け
られている。このうち、操作ハンドル11は、前面枠3取
着される装飾板14bに固着され、余剰玉受皿12は、装飾
板14aと重複して前面枠3に取着される。なお、2つの
装飾板14a,14bは、前面枠3に取着した際に一体となっ
て取り付けられているように見える。なお、余剰玉受皿
12には、玉抜きレバー13が設けられ、これを操作するこ
とにより余剰玉受皿12に貯留された景品玉を底面から抜
きとることができるようになっている。また、装飾板14
bには、余剰玉出口15が穿設され、余剰の景品玉がパチ
ンコ遊技機1の裏面から流出してくるようになってい
る。
また、前面枠3の上部には、枠ランプ装置17が取着さ
れており、その支持板ランプ装置17内に後述する大当り
状態となると点灯、あるいは点滅する枠ランプ18が内蔵
されている。また、前面枠3の開放側側方には、鍵飾板
19が取着されており、その内部に打球が弾発されている
ときに点灯する稼動ランプ180(第5図参照)が内蔵さ
れているとともに、後述する施錠装置178(第5図参
照)を操作するシリンダー錠179が臨むようになってい
る。
なお、上記した前面枠3は、従来においては、木製
(ベニヤ合板)のものを使用していたが、図示の実施例
においては、合成樹脂によって一体成形されて構成さ
れ、その裏面に遊技盤20を取着する遊技盤収納枠部143
も一体的に形成されている。実施例に係る前面枠3につ
いては、後に詳述する。
上記した前面枠3の下方には、前面支持板16が位置し
ている。この前面枠16も合成樹脂によって成形されてお
り、前記外枠12の左右両端に固着されている。この前面
支持板16についても後に詳述する。
ところで、遊技盤収納枠部143に取着される前記遊技
盤20の表面には、後述する発射レール203から誘導され
た打玉を誘導するための誘導レール21がほぼ円状の植立
されている。そして、誘導レール21によって囲まれた領
域が遊技領域22を構成するものである。遊技領域22のほ
ぼ中央には、複数の回転ドラム24a〜24cを有する可変表
示装置23が設けられ、該可変表示装置23の下方に開閉板
26を有する可変入賞球装置25が設けられている。この可
変入賞球装置25の開閉板26は、前記可変表示装置23の回
転ドラム24a〜24cの組み合せが所定の表示状態(例え
ば、横方向、あるいは斜め方向に「7」の数字が整列し
た場合)となったときに、大当り状態となり、所定期間
(例えば、20秒経過するまで、あるいは10個の入賞玉が
発生するまで)開放するように設定されている。そし
て、開閉板26内に設けられた特定入賞口27に入賞する
と、再度上記した開放状態を繰り返し、特定入賞口27に
入賞玉が発生する毎に最高10回繰り返すことができるよ
うになっている。
また、可変入賞球装置25の下部には、前記回転ドラム
24a〜24cの回転を許容する始動入賞口28a〜28Cが設けら
れている。この始動入賞口28a〜28Cのうち可変入賞球装
置25の真下に設けられる始動入賞口28aに打玉が入賞す
ると、それによって払出される景品玉数は、他の入賞領
域に打玉が入賞した際に払出される景品玉数よりも少な
くなるように設定されている。
更に、遊技領域22には、前記可変入賞球装置25の左右
側方に入賞口30a,30bが設けられ、また、可変表示装置2
3の左右側方にも入賞口29a,29bが設けられている。
また、遊技領域22には、前記した大当り状態になった
ときに点灯又は点滅して遊技者にその旨を報知する遊技
効果ランプ31a,31bが設けられている。更に、遊技領域2
2の最下方には、上記したいずれの入賞領域にも入賞し
なかった打玉が遊技盤20の後方に導かれるアウト口32が
設けられている。
パチンコ遊技機の裏面の構造 次に、第13図を参照してパチンコ遊技機1の裏面の構
造について説明する。
まず、前記遊技盤20の裏面には、各入賞領域に入賞し
た入賞玉を誘導する誘導通路が形成された入賞玉集合カ
バー体33が取着されている。この入賞玉集合カバー体33
には、前記可変入賞球装置25の開閉板26の開閉動作を行
う開閉ソレノイド34が取り付けられている。また、可変
入賞球装置25の裏面には、前記特定入賞口27に入賞した
打玉を検出する特定入賞玉検出器35と、開閉板26に入賞
した玉数を計数するための入賞玉検出器36が設けられて
いる。更に、前記始動入賞口28a〜28cには、始動入賞玉
検出器37a〜37cが一体的に設けられている。
前記入賞玉集合カバー体33の裏面には、上記した開閉
ソレノイド34、検出器35、36、37a〜37c等の配線を一旦
中継する中継端子板38が取り付けられている。そして、
中継端子板38の一方の配線は、後述する制御回路基板ボ
ックス67に収納される制御回路基板に接続される。ま
た、入賞玉集合カバー体33の中央には、前記可変表示装
置23の回転ドラム24a〜24cの駆動部である回転ドラム駆
動機構39が後方に突出している。
機構板 ところで、パチンコ遊技機1の裏面には、上記した遊
技盤20を被覆するように機構板40が配置されているが、
この機構板40は、遊技盤20に設けられた入賞口から入賞
玉を処理して、その入賞玉に対応する所定個数の景品玉
を排出するための各種の機構が設けられるものである。
しかして、機構板40は、合成樹脂で成型されたほぼ方形
状の機構板本体41に各種の機構を組み付けたものからな
り、その機構板本体41の一側上下に設けられる軸支部材
42a,42bを前記遊技盤収納枠部143の上下に固着される軸
受部材173a,173bに軸支して着脱開閉自在に設けられて
いる。また、機構板本体41の裏面には、機構板40を閉じ
た状態で係止する機構板取付部材43が複数(3個)設け
られている。更に、機構板本体41のほぼ中央には、窓開
口44が開設され、この窓開口44の下方位置に第1の入賞
玉集合樋45aと第2の入賞玉集合樋45bが形成されてい
る。第1の入賞玉集合樋45aは、前記した各種の入賞口
のうち始動入賞口28aを除く入賞口に入賞した入賞玉が
誘導されるもので、機構板本体41の前面側に形成され
る。また、第2の入賞玉集合樋45bは、始動入賞口28aだ
けに対応するもので、始動入賞口28aに入賞した入賞玉
を誘導するものである。なお、第2の入賞玉集合樋45b
は、窓開口44の下縁に沿って機構板本体41の後面側に形
成されるものである。
第1の入賞玉集合樋45a及び第2の入賞玉集合樋45bに
誘導された入賞玉は、後述する入賞玉処理装置55に導か
れるようになっている。
機構板本体41の後面側には、パチンコ遊技機設置台の
図示しない補給機構から補給される景品玉を遊技者に払
い出すための各種の機構が設けられている。以下、これ
らの機構について説明すると、機構板40の上部には、景
品玉タンク46が取り付けられる。景品玉タンク46の下方
には、景品玉を整列させるための誘導樋47が設けられて
いる。この誘導樋47は、景品玉が自然流下するように傾
斜して取り付けられる。また、誘導樋47の上流側の底面
には、景品玉量感知板68が揺動自在に軸支されている。
景品玉量感知板68上に景品玉が載置されて充満している
ときは、景品玉量感知板68の上端が押し下げられた状態
となっており、一方、景品玉量感知板68上に景品玉が欠
乏して載置しなくなったときは、景品玉量感知板68の上
端が跳ね上がった状態となる。しかして、景品玉が不足
して景品玉量感知板68の上端が跳ね上がると、リンク機
構70a,70b及び連杆71を介して、図示しない打球供給装
置の動作を停止すべく後述する玉送り停止部材199を作
動させて、打球の供給が行われないようにしている。ま
た、同時に誘導樋47の下方であって、前記機構板本体41
に取り付けられた2つの玉切れ検出器69a,69bを作動さ
せて、遊技盤20に設けられる玉切れ報知ランプを点灯さ
せて景品玉が欠乏している旨を遊技者に報知するととも
に、図示しない集中管理コンピュータにその旨を表示す
るとともに、集中管理コンピュータから補給機構に補給
指令が導出されて、所定個数の景品玉が景品玉タンク46
に補給されるようになっている。なお、上記した誘導樋
47は、景品玉が3列に整列されて流下するように構成さ
れ、そのうちの2列が多く払出される景品玉数に対応し
て使用され、残りの1列が少く払出される景品玉数に対
応して使用される。
誘導樋47の下流側には、3列に形成された屈曲樋48が
接続されるように取り付けられている。この屈曲樋48
は、誘導樋47を流下してきた景品玉の流下方向を180度
転換させるとともに、連続して流下している景品玉の玉
圧を弱めるためにある。屈曲樋48の屈曲部には、玉抜き
装置49が設けられ、閉店後に玉抜き装置49を操作するこ
とにより、景品玉タンク46及び誘導樋47に貯留されてい
た景品玉を玉抜き径路50に排出してパチンコ遊技機1外
へ誘導するようになっている。
屈曲樋48の下流側には、景品玉払出装置51が接続され
ている。この景品玉払出装置51は、所定個数づつの景品
玉を受け入れ、入賞玉が発生したときに作動する入賞玉
処理装置55の作動に連動して、その受け入れた景品玉を
払出すものである。したがって、景品玉払出装置51と入
賞玉処理装置55とは、入賞玉払出手段を構成し、しか
も、前記したように2種類、例えば、「13」個の景品玉
の払出を行うものと、「7」個の景品玉の払出を行うも
のと、それぞれ独立して設けられている。景品玉払出装
置51及び入賞玉処理装置55については、後に詳述する。
景品玉払出装置51から払出された景品玉は、景品玉払
出径路52に排出される。景品玉払出径路52の下端に終端
開口53が開設され、この終端開口53が後述する連通部14
9を介して前記打球供給皿7に連通している。また、終
端開口53の一側には、余剰玉径路56と連絡するための余
剰玉誘導樋54が設けられ、余剰の景品玉を余剰玉径路56
に誘導するようになっている。なお、余剰玉誘導樋54の
下方に入賞玉処理装置55が位置している。前記余剰玉径
路56は、その下端が前面枠3の裏面に取付られる接続樋
59に接続され、余剰の景品玉を前記余剰玉受皿12に誘導
するようになっている。また、余剰玉径路56の一側側壁
には、充満感知板57が上端を中心にして揺動自在に設け
られている。しかして、充満感知板57は、景品玉によっ
て余剰玉径路56内が満杯になったときに該景品玉に押圧
されて揺動し、充満感知板57に連結されたスライド線材
57aが移動して、玉送り停止部材199を作動させて打球供
給装置の動作を固定して打玉を打球発射位置に供給しな
いようにしている。なお、充満感知板57の対向する位置
に充満検知器58が設けられ、充満感知板57が揺動された
ときに充満検出器58が作動して、入賞玉処理装置55の後
述する駆動モータ115の回転を停止させるようになって
いる。上記した構成以外に機構板本体41には、前記アウ
ト口32の後端に接続されるアウト玉誘導樋60が設けられ
ている。このアウト玉誘導樋60は、一旦前記余剰玉径路
56の裏側に隠れるが、その出口であるアウト玉出口61が
前記玉抜き径路50と合流するようになっている。このた
め、アウト口32から排出された打玉は、アウト玉誘導樋
60から玉抜き径路50を介してパチンコ遊技機1外に排出
される。
なお、以上説明した機構板40には、含まれないが、前
記操作ハンドル11に対応するように前記前面枠3の裏面
には、第13図に示すように打球発射装置62が取り付けら
れている。打球発射装置62は、取付基板63に集約して設
けられ、駆動源としての打球モータ64と、該打球モータ
64の回転により往復回動して打玉を弾発する打球杆65
と、該打球杆65の往復回動に連動して上下動し、打球供
給装置を動作させる玉送り摺動杆66とから構成されてい
る。
以上でパチンコ遊技機1の全体の構成について説明し
たが、以下に機構板40に内蔵される景品玉払出装置51及
び入賞玉処理装置55と、前面枠3との詳細な構成につい
て説明する。
景品玉払出装置及び入賞玉処理装置 まず、機構板40に内蔵される景品玉払出装置51と入賞
玉処理装置55の詳細な構造について第14図を参照して説
明する。
まず、景品玉払出装置51について説明すると、景品玉
払出装置51は、景品玉収納筒72a〜72cと、該景品玉収納
筒72a〜72cの上下位置に配置される上部玉ストッパー73
a,73b及び下部玉ストッパー84a,84bと、該上部玉ストッ
パー73a,73b及び下部玉ストッパー84a,84bを開閉駆動す
るように係合する上下摺動部材77a,77bと、該上下摺動
部材77a,77bを上下動させる作動部材91a,91bとから成
る。また、景品玉払出装置51は、第13図に示すようにそ
の前面側に形成された取付板89を機構板本体41に軸支さ
れた固定部材90に係止されることによって着脱自在に取
り付けられている。
上部玉ストッパー73a,73bには、前端にストッパー部7
4a,74bが、後端に当接部75a,75bがそれぞれ形成され、
支軸76を中心にして回動自在に軸支されてストッパー部
74a,74bが常に自重により景品玉収納筒72a〜72cの入口
を開閉するようになっている。
一方、下部玉ストッパー84a,84bは、支軸ピン87を中
心にして揺動自在に軸支される。また、下部玉ストッパ
ー84a,84bは、その上部に重錘の機能を兼用した当接ロ
ーラ86a,86bが設けられ、その下部に景品玉収納筒72a〜
72c内に出没するストッパー部85a〜85cが突設されてい
る。このストッパー部85a〜85cは、景品玉収納筒72a〜7
2cの側壁に形成された切欠溝88a〜88c(ただし、88a,88
bは図示せず)に侵入して景品玉収納筒72a〜72c内に出
没できるようになっている。そして、下部玉ストッパー
84a,84bは、自重により常にストッパー部85a〜85cが景
品玉収納筒72a〜72cに侵入するようになっているととも
に、ストッパー部85a〜85cを段差状に突設することによ
り、景品玉収納筒72a〜72cへの上下方向の侵入位置を異
ならせるようにしている。しかして、3つのストッパー
部のうち2つのストッパー部85a,85bは、一方の下部玉
ストッパー84aに突設されるとともに、景品玉収納筒72
a,72bの出口を開閉するように作用し、他の1つのスト
ッパー部85cは、他方の下部玉ストッパー84bに突設され
るとともに、景品玉収納筒72cの出口を開閉するように
作用する。なお、ストッパー部85a〜85cが突設される具
体的な位置は、ストッパー部85aが景品玉収納筒72a内に
6個の景品玉が収納されるような位置であり、ストッパ
ー部85bが景品玉収納筒72b内に7個の景品玉が収納され
るような位置であり、ストッパー部85cが景品玉収納筒7
2c内に7個の景品玉が収納されるような位置である。ま
た、下部玉ストッパー84a,84bは、前記支軸ピン87から
容易に取り外せる構造となっているため、下部玉ストッ
パー84a,84bを前記ストッパー部85a〜85cの突設される
位置の異なる種類のものと交換することによって簡単に
景品玉の払出数を変えることができる。
次に、上部玉ストッパー73a,73b及び下部玉ストッパ
ー84a,84bの開閉を制御する上下摺動部材77a,77bの構成
について説明すると、上下摺動部材77a,77bは、上方向
に延びる制御突片78a,78bと、下部から横方向に突出す
る当接凸部83a,83bとが一体的に形成されたものであ
る。制御突片78a,78bには、その先端に係合部79a,79bが
形成され、その途中に前記上部玉ストッパー73a,73bの
当接部75a,75bと係合する当接凹部80a,80bが形成されて
いる。また、制御突片78a,78bの基部には、ウェイト81
a,81bが固着され、上下摺動部材77a,77bを常に下方に付
勢している。前記当接凸部83a,83bは、前記下部玉スト
ッパー84a,84bの当接ローラ86a,86bと係合するようにな
っている。すなわち、上下摺動部材77a,77bが下降位置
にあるときは、下部玉ストッパー84a,84bの当接ローラ8
6a,86bと当接凸部83a,83bとが当接しているので、スト
ッパー部85a〜85cが景品玉収納筒72a〜72c内に侵入した
状態を保持する。このとき上部玉ストッパー73a,73bに
おいては、上部玉ストッパー73a,73bの当接部75a,75bと
制御突片78a,78bの当接凹部70a,70bの上端部とが当接し
て、上部玉ストッパー73a,73bのストッパー部74a,74bを
景品玉収納筒72a〜72cの入口から後退した位置で保持し
ている。したがって、景品玉は、前記屈曲樋48から景品
玉収納筒72a〜72c内に流れ込み、下部玉ストッパー84a,
84bのストッパー部85a〜85cで係止された第1の状態と
なっている。一方、上下摺動部材77a,77bが上昇した位
置にあるときは、当接凸部83a,83bと当接ローラ86a,86b
とが当接しなくなるので、下部玉ストッパー84a,84b
は、回動可能なフリーな状態となる。下部玉ストッパー
84a,84bがフリーな状態になると、景品玉収納筒72a〜72
c内に収納されていた景品玉の玉圧によりストッパー部8
5a〜85cが押圧されて回動し、景品玉収納筒72a〜72c内
に収納されていた景品玉が前記景品玉払出径路52に払出
される。このとき、上部玉ストッパー73a,73bは、制御
突片78a,78bが上昇しているので、上部玉ストッパー73
a,73bは、その自重によって景品玉収納筒72a〜72cの入
口を閉成し、当接凹部80a,80bの下端部と上部玉ストッ
パー73a,73bの当接部75a,75bとが係合して上部玉ストッ
パー73a,73bのストッパー部74a,74bを景品玉収納筒72a
〜72cの入口内に侵入させた位置で保持している。その
ため、景品玉は、景品玉収納筒72a〜72cの入口の直前で
停止された第2の状態となっている。
このように、景品玉払出装置51は、上部玉ストッパー
73a,73bと下部玉ストッパー84a,84bとを交互に開閉させ
ることにより、景品玉を景品玉収納筒72a〜72c内へ供給
する第1の状態と、景品玉を景品玉収納筒72a〜72cから
排出する第2の状態とを繰り返すようになっている。
ところで、前記上下摺動部材77a,77bを動作させるた
めに上下摺動部材77a,77bには、制御突片78a,78bと当接
凸部83a,83bとの間に嵌入凹部82a,82bが形成されてい
る。この嵌入凹部82a,82bに作動部材91a,91bの先端部が
係合するようになっている。作動部材91a,91bは、その
後端部が機構板本体41と支持板93との間に差し渡された
支軸92に回動自在に軸支されている。支持板93は、機構
板本体41に突設された取付ボス94a,94bに固定されてい
る。また、作動部材91a,91bのほぼ中央には、連動杆95
a,95bの上端が連結され、この連動杆95a,95bが後述する
入賞玉によって作動される回動部材102a,102bによって
上下方向に摺動されることに応じて作動部材91a,91bを
回動させている。また、作動部材91a,91bの回動に応じ
て前記上下摺動部材77a,77bが上下方向に摺動する。
次に、入賞玉処理装置55について説明すると、入賞玉
処理装置55は、前記第1の入賞玉集合樋45a及び第2の
入賞玉集合樋45bに対応するように前後方向に重複して
設けられる。まず、前記第1の入賞玉集合樋45aと第2
の入賞玉集合樋45bに接続される入賞玉誘導通路96a,96b
の末端には、入賞玉載置部97a,97bが形成されている。
この入賞玉載置部97a,97bの左右には、開口が形成さ
れ、一方の開口には、ストッパー部材98a,98b及び回動
部材102a,102bが臨み、他方の開口には、押出部材108a,
108bが臨んでいる。ストッパー部材98a,98bは、支軸99
を中心にして回動自在となっている。また、その一端に
押出部材108a,108bが入賞玉を入賞玉排出通路117a,117b
に押出す場合にのみ回動部材102a,102bが回動するよう
にして、入賞玉が無い状態で回動部材102a,102bが不正
に回動されることを防止するために回動部材102a,102b
と係合する係合部100a,100bが形成され、その他端に前
記入賞玉誘導通路96a,96bの末端に臨む当接部101a,101b
が形成されている。回動部材102a,102bは、ほぼ「T」
字状をしており、支軸103を中心にして回動自在となっ
ている。また、支軸103の上部に前記係合部100a,100bと
係合する傾向凸部104a,104bが形成され、支軸103の下部
に入賞玉と当接する入賞玉当接面部105a,105bが形成さ
れ、更に、支軸103の後部に前記連動杆95a,95bと連結さ
れる連結部107a,107bが形成されている。また、入賞玉
当接面部105a,105bの後部に位置する押圧部106a,106bが
後述する検出スイッチ118a,118bのアクチュエータ119a,
119bと対設している。
また、押出部材108a,108bは、逆さ「L」字状をなし
ており、その下端を支軸109で軸支されることによって
所定角度範囲内で回動自在に設けられている。また、押
出部材108a,108bの上部前端には、入賞玉を押出すため
の押圧面部111a,111bが形成され、上部後端には、回転
ローラ110a,110bが設けられている。この回転ローラ110
a,110bには、駆動モータ115のモータ軸116に固着された
第1回転カム113、第2回転カム114が係合するようにな
っており、このため、駆動モータ115の回転により押出
部材108a,108bが左右方向に回動するようになってい
る。なお、押出部材108a,108bの支軸109のやや上部に
は、復帰スプリング112a,112bが係止されて、常に押出
部材108a,108bが入賞玉載置部97a,97bと反対方向に付勢
されるようになっている。
また、前記第1回転カム113は、3枚の羽根を有する
のに対し、第2回転カム114は、2枚の羽根を有してい
る。このため、駆動モータ115が1回転する間に第1回
転カム113によって、これに対応する押出部材108aが3
回往復動作されるのに対し、第2回転カム114によっ
て、これに対応する押出部材108bが2回往復動作され
る。そして、押出部材108a,108bが後述するように発生
した入賞玉を1個づつ処理する部材であることに鑑みれ
ば、押出部材108a,108bで処理される単位時間当りの入
賞玉数は、一方の押出部材108aによって処理される入賞
玉数の方が他方の押出部材108bによって処理される入賞
玉数よりも多いことになる。このことは、押出部材108a
に対応して動作する前記上部玉ストッパー73a及び下部
玉ストッパー84aの単位時間当りの駆動回数が押出部材1
08bに対応して動作する前記上部玉ストッパー73b及び下
部玉ストッパー84bの単位時間当りの駆動回数よりも多
いということを示している。
前記入賞玉載置部97a,97bの一側には、前記押出部材1
08a,108bで押出された入賞玉が排出される入賞玉排出通
路117a,117bが形成される。この入賞玉排出通路117a,11
7bの側壁の外側には、検出スイッチ118a,118bが配置さ
れ、該検出スイッチ118a,118bのアクチュエータ119a,11
9bが前記回動部材102a,102bの動作を検出して前記遊技
盤20の前面に設けられる景品玉払出報知ランプを点灯さ
せるようになっている。また、入賞玉排出通路117a,117
bの末端には、入賞玉検出器120a,120bが取り付け可能と
されている。この入賞玉検出器120a,120bは、遊技場に
設置された集中管理コンピュータに信号を送るものであ
り、当該パチンコ遊技機1の営業用データを作成するた
めに設けられるものである。入賞玉検出器120a,120bを
通過した入賞玉は、入賞玉払出口121から前記玉抜き径
路50に導かれ、パチンコ遊技機1の外に排出される。
以上のように構成された景品玉払出装置51及び入賞玉
処理装置55の動作について第14図を参照して説明する。
なお、第14図は、手前側、すなわち、7個の景品玉が払
出される機構を主として示したものである(破線が13個
用)。ところで、上記した2つの機構は、同じ動作をす
るので、手前側の7個の景品玉が払出される機構につい
てだけ説明する。そこで、まず、景品玉払出装置51の作
動前の状態は、上部玉ストッパー73bが開放されて景品
玉が景品玉収納筒72cに所定個数(7個)収納され、下
部玉ストッパー84bのストッパー部85cが景品玉収納筒72
c内に侵入した状態が保持されている。このような状態
において、第2の入賞玉集合樋45bを流下して入賞玉誘
導通路96bに誘導された入賞玉は、ストッパー部材98bを
図示の反時計方向に回動させながら入賞玉載置部97bに
載置される。すると、常時回転している回転カム114が
押出部材108bの回転ローラ100bと当接して押出部材108b
を前方に押出すように回動させる。押出部材108bが回動
するにつれて入賞玉載置部97b上の入賞玉は、その押出
方向に移動するが、この際、入賞玉は、押出部材108bの
押圧面部111bと回動部材102bの入賞玉当接面部105bとに
挟持されて移動する。また、このとき、ストッパー部材
98bの係合部110bと回動部材102bの係合凸部104bとの係
合が外されているので、回動部材102bは、図示の反時計
方向に回動する。回動部材102bが回動することによっ
て、係合凸部104bの前端部がストッパー部材98bを時計
方向に回動させて当接部101bが入賞玉誘導通路96bの末
端を塞ぐように侵入して次の入賞玉を入賞玉載置部97b
に載置しないようにしている。また、それと同時に、連
動杆95bが上昇して作動部材91bを上方向に回動させる。
すると、上下摺動部材77bが上昇するので、上部玉スト
ッパー73bの当接部75bが制御突片73bの当接凹部80bの下
部に当接して上部玉ストッパー78bのストッパー部74bが
景品玉収納筒72cの入口に侵入して景品玉が景品玉収納
筒72c内に流れ込まないように係止する。また、上下摺
動部材77bの当接凸部83bと下部玉ストッパー84bの当接
ローラ86bとの係合が外れるので、下部玉ストッパー84b
がフリー状態となり、そのため景品玉収納玉72c内の景
品玉の玉圧によりストッパー部85cが押圧回動されて景
品玉収納筒72c内に収納されていた所定個数の景品玉が
景品玉払出径路52に排出される。
以上のようにして所定個数の景品玉が払出されると、
回動部材102bと押出部材108bとで挟持されていた入賞玉
は、押出部材108bが更に回動することにより入賞玉載置
部97bから外れて入賞玉排出通路117bに落下する。する
と、回動部材102bは、時計方向に回動して元の状態に戻
るので、それに従動して連動杆95b、上下摺動部材77bが
下降して、再度下部玉ストッパー84bを固定し、上部玉
ストッパー73bを開放して景品玉を景品玉収納筒72c内に
導き入れる。また、このとき、ストッパー部材98bも回
動部材102bの回動により元の状態に復帰するので、入賞
玉誘導通路96bの末端で待機していた次の入賞玉の流下
が許されて入賞玉載置部97bに移動して上述の動作を繰
り返して景品玉の払出動作が行われる。
前面枠の構造 次に上記した機構板40を含むパチンコ遊技機1の主要
な部品を集約して取り付ける前面枠3の詳細な構成につ
いて第3図ないし第8図を参照して説明する。
前面枠単体の構成 前面枠3は、前記したように合成樹脂で一体成形した
ものであるため、まず、各種の部品を装着する前の前面
枠3単体の構成について主として第3図及び第4図を参
照して説明する。
前面枠3は、額縁状に成形される前面枠部122と、該
前面枠部122の裏面に突出して形成され、且つ前記遊技
盤20を取着する遊技盤収納枠部143とが合成樹脂によっ
て一体的に成形されている。そこで、前面枠部122につ
いて説明すると、第3図において、前面枠部122の長方
形状の開口周縁に沿って扉保持枠収容段部123が形成さ
れている。この扉保持枠収容段部123は、前記扉保持枠
4を収納すべく段差状に形成されるものであり、扉保持
枠4に形成される断面「コ」字状の侵入防止空間222
(第6図参照)が扉保持枠収容段部123に収納されるよ
うになっている。また、前面枠部122の一側(第3図左
側)上下には、軸受部材取付段部124a,124bが形成さ
れ、該軸受部材取付段部124a,124bに外枠に固着される
軸支部材171a,171b(第2図参照;ただし171aは、図示
省略)に支持される軸受部材170a,170bが取り付けられ
るようになっている。
前面枠部122の下方一側には、打球発射装置用開口部1
25が開設されている。この打球発射装置用開口部125
は、その前面に前記操作ハンドル11を固着している装飾
板14bが配置され、その裏面に前記打球発射装置62が配
置され、打球発射装置用開口部125によって形成される
空間内で操作ハンドル11と打球発射装置62との結合が行
われる。また、打球発射装置用開口部125の周囲には、
取付ボルト挿通穴126、位置決め穴127、取付穴128、及
びハンドル配線挿通穴129がそれぞれ設けられている。
取付ボルト挿通穴126は、装飾板14bの裏面に突設される
図示しない締結ネジを貫通するもので、締結ネジを取付
ボルト貫通穴126に貫通した後前記打球発射装置62の取
付基板63と一体的に螺着部材(ナット)で締結して操作
ハンドル11及び打球発射装置62を前面枠部122の前後に
取り付けるものである。位置決め穴127は、装飾板14bの
正確な位置を決めるために設けられるもので、装飾板14
bの裏面に突設される位置決め突起(図示しない)が挿
入できるようになっている。取付穴128は、装飾板14bの
上部を一義的に止着するためのものである。ハンドル配
線挿通穴129は、操作ハンドル11内に設けられる触手板
又はメインスイッチからの配線を前面枠部122の後面に
導くために設けられるものである。
更に、前面枠部122の下方ほぼ中央には、余剰玉開口1
30が開設されている。この余剰玉開口130は、前記余剰
玉出口15に対応するように設けられ、余剰の景品玉を余
剰玉受皿12に排出するためのものである。そして、余剰
玉開口130の前端面は、僅かに凹状に形成された収容凹
部131として構成され、景品玉が多量に貯留されるよう
になっている。なお、装飾板14aに形成される余剰玉出
口15も凹状に形成されて景品玉の収容量が増すように構
成されている。また、余剰玉開口130の近傍及び前記打
球発射装置用開口部125と反対側部分には、取付ボルト
挿通穴132、位置決め穴133、及び取付穴134が形成され
ている。取付ボルト挿通穴132は、前記打球供給皿7の
裏面に突出する図示しない締結ネジを貫通するもので、
この締結ネジは、装飾板14aをも貫通して打球供給皿7
と装飾板14aとを積層的に前面枠部122に取着できるよう
にしている。また、位置決め穴133は、装飾板14aの正確
な位置を決めるために設けられるもので、装飾板14aの
裏面に突設される位置決め突起(図示しない)が挿入で
きるようになっている。取付穴134は、装飾板14aの上部
左右を一義的に止着するためのものである。
前面枠部122の上部には、位置決め穴135、取付穴13
6、及び配線挿通穴137が形成されている。位置決め穴13
5は、前記枠ランプ装置17の裏面に突設される位置決め
ボス175が挿入されるもので、枠ランプ装置17の正確な
取付位置を保証している。また、取付穴136は、枠ラン
プ装置17を止着するために設けられるものであり、配線
挿通穴137は、枠ランプ装置17内に内蔵される枠ランプ1
8から延びる配線を前面枠部122の裏面に導くために設け
られるものである。
また、前面枠部122の開放側側方には、位置決め穴13
8、取付穴139、ランプ挿通穴140、及びシリンダー錠挿
通穴141が形成されている。位置決め穴138は、前記鍵飾
板19の正確な位置を決めるために設けられるもので、鍵
飾板19の裏面に突設される位置決め突起(図示しない)
が挿入できるようになっている(。取付穴139は、鍵飾
板19の上下及び中央を止着するためのものである。ラン
プ挿通穴140は、前記打球発射装置62が駆動されている
ことを報知する稼動ランプ180が挿入されるために設け
られるものであり、ランプの取付位置やランプの数等が
変更可能となるために複数箇所に設けられている。シリ
ンダー錠挿通穴141は、前記シリンダー錠179が挿入され
て前面に臨むために設けられるものである。
更に、前面枠部122の側方の開口縁に沿う位置であっ
て前面扉保持枠収容段部123に一部がかかるように複数
(3つ)の取付ボルト貫通穴142が形成されている。こ
の取付ボルト貫通穴142には、遊技盤20を固定するため
の前記遊技盤取付部材182a〜182cを軸支するための取付
ボルト189a〜189cが貫通支持されるものである。
なお、上記した取付穴128、134、136、139は、単にビ
スを取り付けるための穴が穿設されているのではなく、
図示しないが裏面にビスの螺着力を強めるために取付用
ボスが突設されている。また、図示していないが、扉保
持枠収容段部123の周辺には、扉保持枠4を取り付ける
ための取付穴が複数設けられている。
一方、前面枠部122の裏面の構造は、第4図に示すよ
うに縦横に補強リブが差し渡された剛性構造となってお
り、前面枠部122の開口縁に沿うように遊技盤収納枠部1
43が突設されている。この遊技盤収納枠部143は、遊技
盤20を収納する遊技盤収納凹部144と、該遊技盤収納凹
部144の下方に位置する支持板部148とから構成される。
そして、遊技盤収納凹部144に遊技盤20が収納された状
態で、遊技盤20の表面と前記ガラス扉枠5のガラス板5b
との間に遊技空間が形成されるようになっており、ま
た、遊技盤20の表面と支持板部148の表面とがほぼ同一
平面となるようになっている。
ところで、遊技盤収納凹部144は、収納される遊技盤2
0の周囲を規制するように遊技盤20を嵌込むように凹状
に形成されるが、多少のガタ付きがあるので、より正確
な位置決めを行うために遊技盤収納凹部144の底面であ
る遊技盤20と対向する面の上下2箇所に位置決めピン14
5、146が突設されている。また、前面枠3の開放側の側
方中央部分に扉保持枠4に付設されるガラス扉枠操作レ
バーを貫通させるガラス扉枠操作レバー貫通穴147が穿
設されている。なお、遊技盤収納凹部144は、遊技盤20
の周囲を囲むように凹状に形成されるが、位置決めピン
145、146が設けてあれば周囲を囲むことなく平面状に形
成されていてもよい。
前記支持板部148は、その上面に遊技盤20が載置され
るものであるが、その一側上部に連通部149が突設され
ている。この連通部149は、この実施例の要部を構成す
るものであり、長方形状の筒状に形成されるものであ
る。また、連通部149の前端縁に沿って立壁150が上方に
向って突設され、遊技盤20との境目を隠すようになって
いる。更に、連通部149の前方には、第3図に示すよう
に前方に向って突出するように前面補強リブ151が周設
され、その前面補強リブ151の上部から遊技盤収納枠部1
43の前面に渡って「L」字状の侵入防止突片152が突設
されている。この侵入防止突片152は、前記ガラス扉枠
4と前面扉板6との軸支部分から挿入されるピアノ線等
の不正部材が遊技盤20の表面に到達しないようにするた
めに設けられるものである。一方、連通部149の始端部
である後方であって、その上縁に沿って延設部153が突
設されている。この延設部153は、機構板40を閉じたと
きに前記景品玉払出径路52の内部に侵入するようになっ
ており、このため、景品玉払出径路52の終端部と連通部
149との境目が隠されて不正部材の侵入を阻止するよう
になっている。なお、延設部153の一側には、機構板40
の開閉をスムーズに行わせるため逃げ傾斜面154が形成
されている。
また、連通部149と反対側の支持板部148の前端には、
立壁155が立設され、この部分においても遊技盤20と支
持板部148との境目を隠すようになっている。また、立
壁155の前面上部にも侵入防止突片156が前方に向って突
設されている。この侵入防止突片156は、前面扉板6の
施錠側から挿入される不正部材の侵入を阻止するように
なっている。なお、前記位置決めピン146は、立壁155の
裏面上部に突設されている。
また、支持板部148の中央下部には、戻り玉開口157が
開設され、後述するファール玉やこぼれ玉を裏面に導く
ようになっている。更に、支持板枠148の軸支側には、
スピーカ配線挿通穴158が開設され、開放側には、作動
ピン挿通穴159が開設されている。スピーカ配線挿通穴1
58は、前記スピーカ10から延びる配線を裏面に導くため
のものであり、作動ピン挿通穴159は、前記リンク機構7
0bに含まれる作動ピン(図示しない)が挿通されるもの
である。更に、支持板部148の中央上部には、凹部160が
形成されている。この凹部160は、前後方向に貫通する
ものではなく、後方にだけ開放している。そして、遊技
盤20を着脱する際に、遊技盤20の下辺を掴み易くしてい
る。また、凹部160には、遊技盤20の下辺を支持固定す
る下部遊技盤取付部材196(第5図参照)を取り付ける
取付部161と該下部遊技盤取付部材196の回動範囲を規制
するストッパー162とが設けられている。なお、支持板
部148の裏面には、カバー163が被覆されるようになって
いる。
上記した遊技盤収納枠部143は、前面枠部122の裏面に
対して突出されているので、遊技盤収納枠部143の下辺
から前面枠部122の裏面に対して所定の間隔を置いて傾
斜補強リブ166a〜166cが突設されている。この傾斜補強
リブ166は、第1図に示すように遊技盤収納枠部143の支
持板部148の下辺から前面枠部122下方部中程まで傾斜す
るように突設されている。
その他、前面枠3単体の裏面構造として、前記打球発
射装置用開口部125の外周形状に沿って補強リブ164が突
設され、この補強リブ164から連続するように縦横にリ
ブが突設されて、打球発射装置62及び操作ハンドル11の
取り付ける部位の強度を増加させている。なお、打球発
射装置用開口125の前端上部には、下方向に延びる延在
部165が突設され、前面枠部122の裏面側での有効面積を
拡大している。また、打球発射装置用開口125の上部で
あって遊技盤収納枠部143の底面には、打球杆挿通穴167
が切り欠けられている。この打球杆挿通穴167は、打球
発射装置62の打球杆65の先端を支持板部148の前面に突
出させるために設けられるものである。
部品装着時の前面枠の構造 以上、前面枠3単体の構造について説明したが、上記
のように構成される前面枠3に必要な部品を装着したと
きの構造について主として第5図ないし第8図を参照し
て説明する。
まず、前記軸受部材取付段部124a,124bには、軸受部
材170a,170bがビスで固着される。この軸受部材170a,17
0bは、外枠2に固着された軸支部材171a,171bに係脱自
在に係合させられると共に、回動自在に軸支されるもの
である。なお、前面枠3が外枠2に対して開閉自在に設
けられるため、前面枠3の前面枠部122の軸支側後端縁
には、第2図に示すように面取り角度「f」となる傾斜
面取部172が形成されている。また、軸受部材170a,170b
を軸支部材171a,171bに支持した状態において微小間隔
「e」が生じるようになっている。この面取り角度
「f」と微小間隔「e]とにより、前面枠3の開閉動作
がスムーズに行われると共に、前面枠3の大幅な開放角
度が保証されるものである。
また、遊技盤収納枠部143の一側上下に軸受部材173a,
173bが固着される。この軸受部材173a,173bは、前記機
構板40に設けられる軸支部材42a,42bを支持して機構板4
0を開閉自在にするものであり、前記軸受部材170a,170b
と同一側部に固着されている。つまり、前面枠3の外枠
2に対する軸支側と機構板40の前面枠3に対する軸支側
とが同一側部に位置するようになっている。具体的に
は、前面枠3は、左開きであり、機構板40は、パチンコ
遊技機1の裏面から見て右開きとなる。これにより機構
板40に故障が生じて前面枠3及び機構板40を開放した状
態での故障の修理が行い易くなっている。
また、遊技盤収納枠部143の機構板40の軸支側と反対
側の上下及び中間には、機構板40を閉止したときに前記
機構板取付部材43と係合して機構板40を係止固定する係
止部材174が設けられている。この係止部材174のうち下
方に位置する係止部材174は、支持板部148のカバー163
上に設けられている。
前記打球杆発射装置用開口部125には、その前面から
操作ハンドル11が固定された装飾板14bが、その後面か
ら打球発射装置62が一体的に取り付けられる。また、余
剰玉開口130には、その前面から余剰玉受皿12及び装飾
板14aが、その後面から接続樋59がそれぞれ取り付けら
れる。
次に前記枠ランプ装置17が取り付けられた状態を第5
図及び第6図を参照して説明する。第6図は、第5図D
−D線に沿った断面図である。図において、枠ランプ装
置17の裏面に突設された位置決めボス175が前面枠部122
に穿設された位置決め穴135が挿入され、その後、取付
穴136にビスで螺着される。なお、枠ランプ装置17の下
方後面には、切欠部176が形成されて扉保持枠4の一部
が収納されるようになっている。また、遊技盤収納凹部
144の底面に突設された位置決めピン145が遊技盤20の上
部中央に穿設された位置決め穴177に挿入されて遊技盤2
0の正確な位置決めが行われている。この際、位置決め
ピン145の先端部が先細りのテーパー部145aとなってい
るので、遊技盤20の位置決め穴177の挿入が行い易くな
っている。
一方、前記鍵飾板19に対応する後面には、第5図に示
すように施錠装置178が固着されている。この施錠装置1
78の中央には、前記シリンダー錠179の後端に固着され
た作動カム179aが設けられ、その作動カム179aの正逆回
転により、前面枠用摺動杆又はガラス扉枠用摺動杆を上
下動して、前面枠3又はガラス扉枠5を開閉制御する。
また、施錠装置178の上部には、稼動ランプ180が固定さ
れ、その稼動ランプ180が前記ランプ挿通穴140に挿入さ
れている。また、前記ガラス扉枠操作レバー貫通穴147
には、扉保持枠4を扉保持枠収容段部123に取り付けた
際に、ガラス扉枠操作レバー181が貫通するようになっ
ている。このガラス扉枠操作レバー181は、前記ガラス
扉枠用摺動杆が押し下げられたときにこれと係合して押
し上げられてガラス扉枠5を開放するようになってい
る。もちろん、前面枠3を開放した後に手動的にガラス
扉枠操作レバー181を押し下げてもガラス扉枠5を開放
することはできる。
前記取付ボルト挿通穴142には、遊技盤20を遊技盤収
納枠部143に着脱自在に取り付ける遊技盤取付部材182a,
182cが取り付けられる。この遊技盤取付部材182a〜182c
の取付状態について第5図及び該第5図C−C線での断
面図である第7A図、同一箇所の横断面図である第7B図を
参照して説明する。なお、第7A図及び第7B図には、1つ
の遊技盤取付部材182cだけについて示したので、以下の
説明の中で遊技盤取付部材182a,182bに関係する符合の
部品は、図示されていない。しかして、遊技盤取付部材
182a〜182cは、遊技盤20の裏面を押圧する押圧面部183a
〜183cと該押圧面部から直角方向に延びるレバー部184a
〜184cとからなり、その交点に回動筒部187a〜187cが固
着されている。そして、この回動筒部187a〜187cにワッ
シャ190a〜190c、191a〜191cを介して前記取付ボルト挿
通穴142に挿通される取付ボルト189a〜189cが貫通さ
れ、取付ボルト189a〜189cの先端に形成されるネジ部19
3a〜193cにスプリング193a〜192cを介してナット194a〜
194c、195a〜195cが螺着されることにより、遊技盤取付
部材182a〜182cが取付ボルト189a〜189cに回動自在に支
持される。
なお、取付ボルト189a〜189cを取付ボルト挿通穴142
に挿通する際には、取付ボルト挿通穴142に連続して支
持筒188a〜188cが形成されているので、取付ボルト189a
〜189cが安定的に各強固に取り付けられるようになって
いる。また、遊技盤取付部材182a〜182cは、スプリング
192a〜192cによって常に遊技盤収納枠部143側に押圧さ
れているので、遊技盤20の裏面への押圧面部183a〜183c
の押圧力が強められている。ところで、遊技盤収納枠部
143には、遊技盤取付部材182a〜182cの回動範囲を規制
する突起が一体的に突設されている。具体的には、その
上部に遊技盤20を取り外す際の回動範囲を規制する開放
位置規制突片185a〜185cが、その下部に遊技盤20を固定
する際の回動範囲を規制する固定位置規制突片186a〜18
6cがそれぞれ突設されている。これにより遊技盤取付部
材182a〜182cを回動し過ぎることによる遊技盤20の着脱
作業又は固定力の維持等を適正に行うことができる。な
お、図示の実施例では、遊技盤取付部材182a〜182cのう
ち、第5図に示すように開放側下方に位置する遊技盤取
付部材182bの押圧面部183bが長く且つ先端が段差状に形
成されている。これは、押圧面部183bの基部で遊技盤20
の裏面を押圧し、押圧面部183bの先端部で機構板40の裏
面を押圧するように構成されるためである。もちろん、
他の遊技盤取付部材182a,182cもこのような構造にして
もよい。また、第7B図で示すように取付ボルト挿通穴14
2は、その前面に扉保持枠4が取り付けられ遊技機前面
から隠されるようにされている。
ところで、この実施例では、遊技盤20を固定する部材
として、上記遊技盤取付部外182a〜182cだけでなく、前
面凹部160にも下部遊技盤取付部材196が設けられてい
る。この下部遊技盤取付部材196は、第5図に示すよう
に前記取付部161にビスで螺着されるものであり、遊技
盤20の下部裏面を固定するようになっている。なお、下
部遊技盤取付部材196もストッパー162によってその回動
範囲を規制されるようになっている。
前面枠3の裏面に取り付けられる部材としては、上記
した部材の他に、第5図に示されるように前記玉抜き装
置49を操作するための玉抜き装置操作レバー197と、前
記支持枠部148に開設された作動ピン挿通穴159内に設け
られる作動線材198と、該作動線材198と係合する玉送り
停止部材199と、前記接続樋59と軸受部材170bとを結ぶ
導電部材200とがある。玉抜き装置操作レバー197は、周
知のように前面枠3の前方から操作ピンを挿入すること
により回動して玉抜き装置49を作動させるものである。
作動線材198は、前記リンク機構70bに突設された作動ピ
ン(図示しない)と係合するものであり、その下方が支
持板部148とカバー163とによって構成される中空部内を
垂下して前記打球杆挿通穴167に臨んでいる。玉送り停
止部材199は、図示しない打球供給装置の玉送り部材の
動作を停止するもので、正確には、後述する発射レール
装置201の取付基板202に回動自在に取り付けられてい
る。導電部材200は、接続樋59と前面枠3とに挟持さ
れ、余剰玉受皿12に貯留された景品玉に帯電された静電
気を導電部材200、軸受部材170b、軸支部材171bを介し
て外枠2にアースするようになっている。
次に、遊技盤収納枠部143の支持板部148の表面側に取
り付けられる部品について第8図を参照して説明する。
支持板部148の中程から一側に向って発射レール装置201
が取り付けられている。この発射レール装置201は、帯
状の発射レール203が取付基板202に取り付けられ、その
取付基板202が支持板部148の表面にビス206で螺着され
ている。なお、第4図においては、ビス206を止着する
取付穴については、図示しなかったが、実際には、ビス
206に対応する位置に取付穴が形成され、その取付穴の
後方に取付ボスが形成されている。発射レール203の基
端部は、直角に曲折されて発射位置204が構成され、そ
の発射位置204に開設された穴に打球杆65の槌先部が臨
むようになっている。また、発射レール203の先端部
は、下方に向って湾曲状に折り曲げられるファール玉誘
導部205が構成されている。なお、取付基板202の基端部
下方には、位置決め穴207が形成され、その位置決め穴2
07に支持板部208の表面に突設された位置決め突起208が
挿入されるようになっている。これにより、発射レール
装置201の位置決めと取付作業性とが容易となってい
る。なお、取付基板202に位置決め突起を突設し、支持
板部148に位置決め穴を穿設してもよい。
ところで、発射レール203の先端には、誘導レール21
との間に所定間隔を置いてファール口211が形成されて
いる。このファール口211の上部には、戻り玉が確実に
ファール口211に落下するようにファール玉落下部材210
が取り付けられている。また、誘導レール21の前端にも
発射された打球又は戻り玉がガラス板5bに衝突しないよ
うに誘導カバー209が取り付けられている。なお、発射
レール202の先端と誘導レール21の流下端との間には、
間隔D1が形成され、発射レール202によって発射された
打球が確実に誘導レール21に移動できるようにしてい
る。
ファール口211から落下したファール玉は、前記ファ
ール玉誘導部205に誘導されて導入部材212の一側端に形
成されるファール玉入口214に導かれる。ここで、導入
部材212の構成について説明すると、導入部材212は、前
記連通部149から戻り玉開口157に達する傾斜底面213を
有する樋状に形成され、その前面周縁に外側に突設され
た取付片部215を支持板部148の表面に当接させてビスで
螺着固着している。この固定する際に、取付片部215に
穿設された位置決め穴216に支持板部148に突設した位置
決め突起217を嵌合させて行う。しかして、導入部材212
には、前面扉板6を開放したときに連通部149から落下
する景品玉を受け止めて傾斜底面213にて誘導し、戻り
玉開口157から接続樋59に誘導すると共に、ファール口2
11から落下したファール玉を戻り開口157から接続樋59
に誘導するものであるが、傾斜底面213の終端とファー
ル玉入口214下端との間に間隔D2が生じるようになって
いる。これは、傾斜底面213を流下してくる景品玉が多
量にあって、且つファール玉が繁雑に生じたときに戻り
玉開口部157で玉詰まりが生じないようにするためであ
る。なお、導入部材212の流下端であり、戻り玉開口157
の前方にも開口が開設されており、この開口を介して打
球供給皿7に貯留されていた景品玉を余剰玉受皿12に移
動させることができるようになっている。
以上、必要な部品を取り付けた前面枠3の構成につい
て説明してきたが、このように構成された前面枠3を外
枠2に取り付けた状態で、前面枠3は、前記したように
前面支持板16に載置されるようになる。この前面支持板
16は、前面枠3と同様に本実施例では、合成樹脂によっ
て構成される。そこで、前面支持板16の構成について簡
単に説明すると、前面支持板16は、第1図に示すように
断面ほぼ「コ」字状に形成され、その両端に形成された
取付板部218を外枠2の内側側壁にビスで螺着すること
により固定されている。また、取付板部218の上辺後端
には、規制突起219が上向きに突設され、前面枠3を閉
止したときに前面枠3の後端と当接するようになってい
る。また、前面枠3の開閉をスムーズに行わせるため
に、前面支持板16の上辺表面に膨出状のガイド部材220
が形成されると共に、前面枠3の下端も後方に向って昇
り傾斜した傾斜面部221を構成している。なお、ガイド
部材220は、前面支持板16の上辺表面のすべてに形成し
ても良いし、あるいは所定間隔を置いて複数箇所に形成
しても良い。また、前面支持板16の下辺内側面は、後方
に向って傾斜する傾斜面16aとなっているが、これは、
パチンコ玉が乗った場合に後方に向って流れるようにす
るためである。
機構板と打球供給皿との関係 以上、実施例に係るパチンコ遊技機の全体の構成及び
各部品の詳細な構成について説明したが、この実施例の
要部を構成する機構板40と打球供給皿7との関係につい
て第1図及び第2図を参照して説明する。なお、第1図
は、第5図A−A線に沿った断面図であり、第2図は、
第5図B−B線に沿った断面図である。
まず、第1図において、前面枠3の前面枠部122に形
成される扉保持枠収容段部123に取着された扉保持枠4
は、周知のように、扉保持枠収容段部123内で断面ほぼ
「コ」字状の侵入防止空間222を有する構造となってい
る。そして、この侵入防止空間222にガラス扉枠5及び
前面扉板6の周囲に後方に向って突設された侵入突片が
侵入して扉保持枠4とガラス扉枠5又は前面扉板6との
重合箇所からの不正部材の侵入を防止している。同様な
構造は、前面扉板6の上辺にも形成され、前面扉板6と
ガラス扉枠5との重合箇所からの不正部材の侵入を防止
している。
ところで、打球供給皿7には、前記した機構板40から
景品玉が払出されるため、その上流側に払出開口7aが開
設されるが、その払出開口7aの後方には、筒状の連結部
材223が取り付けられている。この連結部材223は、前面
扉板6を閉成したときに、その後端が前記連通部149の
前面補強リブ151に当接して連通部149と接続されるよう
になっている。特に連通部材223の後端上部は、補強リ
ブ151の下部に位置するようになっている。また、連結
部材223の内部には、その上面から玉くずし部224が垂下
されて連結部材223内での玉づまりの発生を防止してい
る。
上記したように、扉保持枠4とガラス扉枠5又は前面
扉板6との間、及びガラス扉枠5と前面扉板6との間に
おけるピアノ線等の不正部材の侵入は、防止されている
が、払出開口7aからの不正部材の侵入に対しては、構造
上防止できない。そして、この場合、払出開口7aからの
棒状の部材を差込んで景品玉払出径路52の後面壁を押圧
し、これによって機構板40と遊技盤20裏面との間に隙間
を生じさせ、そのような状態で連通部149の後端と景品
玉払出径路52の終端との間から不正部材を挿入して遊技
盤20の裏面に不正部材を簡単に到着させることができ
る。しかし、この実施例においては、連通部149の始端
部である後端上面に延設部153が形成されて景品玉払出
径路52内に侵入しているため、例え機構板40を後方に移
動させても、機構板40と遊技盤20の裏面との間に生ずる
隙間が延設部153によって隠されるため、不正部材を侵
入させることができず、これにより遊技盤20の裏面から
入賞装置等に対して不正な行為を行うことができない。
なお、第2図に示すように機構板40の支持点42bから見
て、景品玉払出径路52の外側内壁前端までの距離「d」
と延設部153の後端遠地部までの距離「c」が「d」>
「c」の関係であり、景品玉払出径路52の内側内壁前端
までの距離「a」と延設部153の後端近地部までの距離
「b」が「b」>「a」の関係である。そして、特に
「b」>「a」の関係を維持しながらも、できるだけ隙
間を生じさせないために逃げ傾斜面154が形成されてい
るものである。
なお、以上、説明した実施例では、延設部153が連通
部149の後端上部にだけ形成されたものを示したが、第
9図及び第10図に示すように連通部149aをそのまま延長
して筒状の延設部153aを形成して、その延設部153aを景
品玉払出径路52内に侵入させて重合させるようにしても
よいし、あるいは、第11図に示すように景品玉払出径路
52の終端を延設して延設部153bを形成し、そして延設部
153bを連通部149に侵入させて重合させるようにしても
よい。また、連通部149及び景品玉払出径路52の両方か
ら延設させて、それらを重合させてもよい。また、延設
部153が必ずしも内側の位置で重合する必要はなく、外
側の位置で重合するようにしてもよい。
また、上記した実施例では、前面枠3を合成樹脂製で
前面枠部122と遊技盤収納枠部143とを一体的に形成した
ものを示したが、前面枠部122と遊技盤収納枠部143とを
別体に構成したものでも良く、あるいは従来と同様に前
面枠3を木製のものとし、遊技盤収納枠を合成樹脂で構
成したものでも良い。また、機構板40は、開閉自在なも
のでなく、着脱自在なだけであってもよい。また、弾球
遊技機として、アレンジ式パチンコ遊技機に本構成を用
いたものであってもよい。
[発明の構成] 以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る弾球遊技機は、機構板を取り付けたときに、景品
玉払出径路の終端部、又は景品玉払出径路と連通して打
球供給皿に景品玉を誘導する連通部の始端部の少なくと
もいずか一方に形成された延設部が景品玉払出径路内、
又は連通部内に挿入されて重合するので、機構板が連通
部から挿入された部材によって押圧されて移動しても、
機構板と連通部との間に生ずる隙間が延設部によって隠
されるため、ピアノ線等の不正部材を挿入することがで
きない。このため、不正部材による遊技盤裏面からの不
正行為を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、機構板と打球供給皿との関係を示すもので第
5図A−A線に沿った断面図、第2図は、第5図B−B
線に沿った断面図、第3図は、前面枠単体の正面図、第
4図は、前面枠単体の背面図、第5図は、必要な部品を
装着した状態での前面枠の背面図、第6図は、第5図D
−D線に沿った断面図、第7A図は、第5図C−C線に沿
った断面図、第7B図は、同一箇所の横断面図、第8図
は、必要な部品を装着した状態での前面枠下部の正面
図、第9図及び第10図は、機構板と打球供給皿との他の
関係を示す断面図、第11図は、機構板と打球供給皿との
更に他の関係を示す断面図、第12図、弾球遊技機の一例
としてのパチンコ遊技機の正面図、第13図は、パチンコ
遊技機の背面概略図、第14図は、機構板に内蔵される景
品玉払出装置と入賞玉処理装置との関係を示す背面図で
ある。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 7……打球供給皿 40……機構板 52……景品玉払出径路 149……連通部 153、153a、153b……延設部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾球遊技機の裏面に配置され、且つ所定の
    景品玉を払出す機構板と、該弾球遊技機の前面に設けら
    れ、且つ払出された景品玉を貯留する打球供給皿と、を
    備えた弾球遊技機において、 前記機構板の景品玉払出径路の終端部、又は該景品玉払
    出径路と連通して前記打球供給皿に景品玉を誘導する連
    通部の始端部の少なくともいずれか一方に延設部を形成
    し、 該延設部が前記景品玉払出径路内、又は前記連通部内に
    挿入されて重合されることにより、前記景品玉払出径路
    の終端部と前記連通部の始端部との間を前記延設部で隠
    したことを特徴とする弾球遊技機。
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