JPH11127339A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11127339A
JPH11127339A JP9291231A JP29123197A JPH11127339A JP H11127339 A JPH11127339 A JP H11127339A JP 9291231 A JP9291231 A JP 9291231A JP 29123197 A JP29123197 A JP 29123197A JP H11127339 A JPH11127339 A JP H11127339A
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plane
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image
data
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Application number
JP9291231A
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English (en)
Inventor
Junichi Matsunoshita
純一 松野下
Yoshiharu Hibi
吉晴 日比
Tetsushi Anabuki
哲士 穴吹
Hiroyuki Kono
裕之 河野
Yuzuru Suzuki
譲 鈴木
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力された画像データの各プレーンの解像度
が異なっていても、正確に画像を合成することのできる
画像処理装置を提供する。 【解決手段】 文字プレーンと、絵柄プレーンと、それ
らを選択する選択プレーンに分離された画像データが入
力され、バッファメモリ11に格納される。制御部2
は、各プレーンの解像度を認識し、選択プレーンの解像
度に一致するように、他のプレーンの変換倍率を算出す
る。各プレーンの圧縮データに対し、選択プレーン伸長
部12、文字プレーン伸長部13、絵柄プレーン伸長部
14は伸長処理を行なう。伸長処理後、文字プレーン、
絵柄プレーンは、制御部2で算出された変換倍率に従
い、文字プレーン解像度変換部15、絵柄プレーン解像
度変換部16で解像度変換される。合成部17は、伸長
後の選択データに基づいて文字プレーンまたは絵柄プレ
ーンを選択し、合成画像データを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のデータに分
離された画像データが入力され、それらのデータを合成
して合成画像を出力する画像処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、公衆回線を用いたファクシミリ通
信に加え、公衆回線やLANなどのネットワークを用い
た画像通信が盛んに行なわれている。画像データを送受
する機器もファクシミリのほか、パーソナルコンピュー
タや複合ディジタル複写機、ネットワークプリンタな
ど、各種の機器が用いられている。また最近はこれらの
機器のカラー化も進み、カラーFAXやカラープリンタ
も主流になりつつある。このようなネットワークシステ
ムでは、例えば、解像度がそれぞれ異なる異機種装置間
での相互接続や、カラー複写機と白黒複写機といったよ
うな色空間がそれぞれ異なる異機種装置間での相互接続
が可能である。
【0003】このような異機種装置間で画像データをや
りとりする場合、通常は入力した原稿画像を1枚のプレ
ーン画像として扱う。そして1枚のプレーン画像に対し
て、入力側機器で原稿タイプを判別して原稿に適した画
像処理をプレーン画像全体に施して出力側機器へ送信す
る。このように原稿画像を1枚のプレーン画像として扱
った場合、原稿画像が文字のみ、あるいは写真のみとい
った1種類の属性の画像データだけで構成されるのであ
れば特に問題はない。しかし、文字と写真が混在してい
るような複数の属性の画像データから構成されている場
合には不都合が生じる。例えば文字と写真が混在してい
る画像データを圧縮しようとした場合、1枚のプレーン
画像に対して同じ圧縮処理を施すので、適用する圧縮手
法によっては文字部あるいは写真部のいずれかの圧縮率
が低下するか、あるいはいずれかの画質が劣化してしま
う。
【0004】また、受信する機器に応じて、あるいは送
信するデータ量を削減するため、画像データに対して解
像度変換処理を施してから送信する場合がある。このよ
うな場合にも画像全体に対して同じ解像度に変換して送
信しているため、例えば高画質で送信したい部分が一部
に存在すれば、画像全体を高い解像度で送信するしかな
く、送信データ量が多くなっていた。またリアルタイム
で高速に画像を送信したい場合には画像を低い解像度で
送信するしかなく、画質劣化が著しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、より高速な画像の伝送を可
能とし、高画質を保ったまま正確に画像を再生すること
のできる画像処理装置を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、画像情報を
第1画像データ、第2画像データ、第1画像データまた
は第2画像データのいずれかを選択する選択データの少
なくとも3つのデータに分離した画像データを入力し
て、画像を合成復元する。入力された第1画像データ、
第2画像データ、選択データは、それぞれのデータ特性
に応じて最適な解像度変換処理や、圧縮処理等が施され
ている。例えば高い解像度を必要としないデータについ
ては低い解像度に変換されており、また、高解像度を必
要とするデータについては高い解像度のままである。こ
のような画像データの入力を受け付けて、各データから
画像を再構成することを可能にすることによって、画像
データのデータ量を減少させるとともに高画質を維持す
ることができる。また、分離された画像データを伝送す
ることによって高速な伝送を実現することができる。
【0007】ここで、入力される画像データの第1画像
データ、第2画像データ、選択データの解像度は、この
画像データを生成した際に決定されており、各データの
特性や例えば入力装置の解像度等によって、それぞれ異
なる場合が生じる。そのため、分離された画像データを
合成する際には、入力された画像データの各データの解
像度がどのような場合でも正常に合成復元して出力でき
なければならない。このことは、画像を伝送する場合に
限らず、例えば画像データベースなどに上述のように分
離された形式で画像データが保持されているとき、この
保持されている画像データを参照する場合も同様であ
る。
【0008】本発明では、第1画像データ、第2画像デ
ータ、第1画像データまたは第2画像データのいずれか
を選択する選択データに分離された各データについて、
それぞれの解像度を認識し、各データの解像度が同一と
なるように解像度変換を行なって合成復元する。これに
よって各データの解像度がどのような場合であっても正
常に合成して出力することができるようになる。解像度
を一致させる際には、選択データに一致させたり、第1
画像データに一致させたり、あるいは最大または最小の
解像度に一致させることができる。
【0009】また、このような各データにおける不一致
は、解像度に限らず、例えば色空間や階調数などにおい
ても発生する。さらには、出力装置の特性に応じて各デ
ータに対してそれぞれ異なる処理を行なうとよい場合も
ある。この場合にも、画像データを分離したままで処理
を行なった方が好ましい。そのため、色空間や階調数な
ど、種々の画像構造について変換処理を行なってから合
成処理を行なう。これによって合成時には各データの画
像構造が一致あるいは出力に適した形式に変換されてい
るので、正常に合成することができるとともに、出力装
置に適した画像データを合成することができ、高画質の
画像を得ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像処理装置の
第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、1は
画像復元処理部、2は制御部、11はバッファメモリ、
12は選択プレーン伸長部、13は文字プレーン伸長
部、14は絵柄プレーン伸長部、15は文字プレーン解
像度変換部、16は絵柄プレーン解像度変換部、17は
合成部、18は合成画像解像度変換部、19は色変換部
である。
【0011】画像復元処理部1には、画像を第1画像デ
ータ、第2画像データ、第1画像データまたは第2画像
データのいずれかを選択する選択データの3つあるいは
それ以上に分離した画像データが入力される。ここで
は、第1画像データは文字や線画のみからなる文字画像
データであるものとし、第2画像データはそれ以外の絵
柄からなる絵柄画像データであるものとする。以下の説
明では文字画像データから構成される画像を文字プレー
ン、絵柄画像データから構成される画像を絵柄プレー
ン、さらに選択データから構成される画像を選択プレー
ンと呼ぶことにする。
【0012】図2は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態において入力される画像データの具体例の説明
図である。例えば図2(A)に示したように文字「AB
CDE」と、絵柄部分(矩形で囲んだ部分)が共存する
画像の場合、図2(C)に示すように文字[ABCD
E」のみからなる文字プレーンと、図2(D)に示すよ
うに文字部分を除いた絵柄部分からなる絵柄プレーンに
分離されている。また、選択プレーンは、文字プレーン
と絵柄プレーンのいずれを選択して合成したらよいかを
示している。ここでは選択プレーンは図2(B)に示す
ように文字部分のみ、特に文字の各線分を構成する塗り
つぶし部分のみについて文字プレーンを選択し、他は絵
柄プレーンを選択するデータによって構成されている。
図示の都合上、文字プレーンを選択する画素を黒く示し
ている。図2に示す例では、図2(B)と図2(C)は
同じデータのように示されている。しかし実際には、図
2(B)に示す選択プレーンは、いずれのプレーンを選
択するかを識別できる情報があればよく、ここでは文字
プレーンと絵柄プレーンの2つを識別する2値データで
構成される。また図2(C)に示す文字プレーンは、例
えば文字に色彩が施されていれば、その色情報も保持す
ることになる。
【0013】なお、文字プレーンにおいて絵柄プレーン
に分離された画素、例えば図2(C)に示す文字プレー
ンにおける絵柄部分については、例えば白データによっ
て埋めておくことができる。同様に、絵柄プレーンにお
いて文字プレーンに分離された画素、例えば図2(D)
に示す絵柄プレーンにおいて文字「ABCDE」の部分
については、例えば白データによって埋めておくことが
できる。
【0014】このように画像を分離しておくことによっ
て、例えば文字プレーンには文字データに適した解像度
変換手法や圧縮手法を適用し、絵柄プレーンには写真デ
ータなどに適した解像度変換手法や圧縮手法を適用でき
るので、データ量を削減するとともに圧縮率を向上し、
またあまり画質を劣化させずに伝送あるいは保存してお
くことができる。
【0015】なお、上述の例では文字部分と絵柄部分の
2種類の画像に分離しているが、特にこれら2つに限定
されるものではなく、例えば絵柄部分をさらに写真部分
とCG(コンピュータ・グラフィック)画像の部分とに
分離し、結果として文字、写真、CG、選択プレーンの
4プレーンに分離してもよい。あるいは3プレーンの構
成であっても、図2(B)に示すように選択プレーンは
エッジ情報を含むことからこれを文字プレーンとして代
用し、他の2プレーンとしてそれぞれ文字色プレーン、
絵柄プレーンとして分離し、3プレーンを構成してもよ
い。この場合、文字が黒のみなど、特定の1色のみの場
合には文字色プレーンを用いず、2プレーンの構成であ
ってもよい。このように本発明では分離するプレーン数
およびその構成を特に限定するものではない。
【0016】また、選択プレーンはこの例では文字や線
画の輪郭を保持するためなるべく解像度が高いことが望
ましいが、文字や線画の領域と絵柄の領域とを区別する
ためだけのデータとして選択プレーンを用いる場合に
は、数画素あるいは所定の領域ごとに選択データを有す
るものであってもよい。
【0017】画像復元処理部1には、例えば図2(B)
〜(D)に示したような文字プレーン、絵柄プレーン、
選択プレーンのデータに対してそれぞれに適応した解像
度変換や圧縮などの処理が施され、所定のデータフォー
マットにまとめられた画像データが入力される。画像復
元処理部1は、このような入力された画像データから合
成画像データを復元して出力するものである。しかし、
上述のように文字プレーン、絵柄プレーン、選択プレー
ンのデータに対してそれぞれに適応した解像度変換や圧
縮などの処理が施されているので、そのまま合成するこ
とができない。そのため画像復元処理部1では、それぞ
れのプレーンに対応した伸長処理および解像度変換処理
を行なって、解像度を一致させた上で合成画像データを
復元している。
【0018】画像復元処理部1は、バッファメモリ1
1、選択プレーン伸長部12、文字プレーン伸長部1
3、絵柄プレーン伸長部14、文字プレーン解像度変換
部15、絵柄プレーン解像度変換部16、合成部17、
合成画像解像度変換部18、色変換部19などを有す
る。バッファメモリ11は、複数のプレーンに分離され
て入力された画像データを一時格納しておく。
【0019】選択プレーン伸長部12は、バッファメモ
リ11から読み出された選択プレーンの圧縮データを伸
長処理する。文字プレーン伸長部13は、バッファメモ
リ11から読み出された文字プレーンの圧縮データを伸
長処理する。絵柄プレーン伸長部14は、バッファメモ
リ11から読み出された絵柄プレーンの圧縮データを伸
長処理する。それぞれの伸長方法は、各プレーンの圧縮
時に用いた方法に対応して決定される。上述のように選
択プレーンは、この例では2値データでよいので、2値
データに適した例えばランレングス,MH,MR,MM
R,算術符号化などの手法により圧縮することができ、
選択プレーン伸長部12でも対応した手法を用いる。ま
た、文字プレーンや絵柄プレーンは一般的にはカラー画
像であるので、例えばJPEGベースライン方式(1画
素1色成分あたり8ビット)などの手法により圧縮する
ことができ、文字プレーン伸長部13、絵柄プレーン伸
長部14では対応する手法を用いることになる。もちろ
ん、JPEG可逆方式(1画素1色成分あたり2ビット
〜16ビット)や、ランレングス,MH,MR,MM
R,算術符号化などの手法を多階調、カラー画像に適用
できるように拡張した手法などを用いてもよい。
【0020】文字プレーン解像度変換部15は、伸長さ
れた文字プレーンを制御部2によって指定された変換倍
率で解像度変換する。絵柄プレーン解像度変換部16
は、伸長された絵柄プレーンを制御部2によって指定さ
れた変換倍率で解像度変換する。解像度変換手法は任意
であるが、文字プレーン解像度変換部15では文字や線
画に適した手法を、また絵柄プレーン解像度変換部16
では写真などの絵柄画像に適した手法を用いるとよい。
また、両者とも同じ手法を用いてもよい。
【0021】ここでいくつかの解像度変換手法について
説明する。まず、高速処理に適した解像度変換手法とし
て、ゼロ次ホールド法やニアレストネイバー法などが挙
げられる。図3は、ゼロ次ホールド法の説明図である。
ゼロ次ホールド法は、出力画素Pをその直前の入力画素
で置き換えるアルゴリズムである。図3において入力画
素Aが与えられた時点で、出力画素Pの値を入力画素A
の値とするものである。この方法では画素位置の比較の
みで画素値の計算の必要はなく、非常に高速に解像度の
変換を行なうことができる。しかし、解像度変換後の画
質はそれほどよくない。
【0022】図4は、ニアレストネイバー法の説明図で
ある。ニアレストネイバー法は、出力画素Pをその最近
傍の入力画素で置き換えるアルゴリズムである。図4に
おいては出力画素Pと、それを囲む入力画素A,B,
C,Dとの座標の比較が行なわれ、最も近い入力画素
(図4では入力画素C)の画素値をそのまま出力画素P
の画素値とする。この方法では、ゼロ次ホールド法より
も座標の比較回数が多くなるが、やはり画素値の計算の
必要がなく、高速に解像度の変換を行なうことができ
る。解像度変換後の画像は、低解像度に変換した際には
抜けが発生したり、高解像度に変換した際には画像の滑
らかさが失われるなど、画質はやはりよくない。
【0023】画質、処理速度ともに標準的なアルゴリズ
ムとしては、4点補間法などが挙げられる。図5は、4
点補間法の説明図である。4点補間法は、出力画素Pを
その周囲4つの入力画素A,B,C,Dから補間生成す
るアルゴリズムである。図5に示すように、例えば入力
画素Aに対する出力画素PのX,Y座標値の差分d1,
d2に従い、 P=(1−d1)・(1−d2)・A+d1・(1−d
2)・B+(1−d1)・d2・C+d1・d2・D のような画素値の計算を行なうことによって出力画素P
の画素値を求める。この方法では、それほど計算量も多
くなく、比較的良好な画像が得られる。しかし、細線が
消えたり、多少ぼけた画像になるなど、画質には多少の
難点がある。
【0024】高画質のアルゴリズムとしては、投影法や
16点補間法、論理演算法などが挙げられる。図6は、
投影法の説明図である。投影法は画素を点ではなく面と
してとらえ、出力画素を複数の入力画素の面積比率で決
定するアルゴリズムである。図6(A)において点線が
3×3の入力画像であり、実線が5×4の出力画像であ
る。いま、図6(A)においてハッチングを施した出力
画素Pの画素値を決定する。出力画素Pは、入力画素
A,B,C,Dに跨っているものとする。このとき、図
6(B)に示すように出力画素Pが入力画素A,B,
C,Dのそれぞれに含まれる面積を求めると、それぞ
れ、2/9、1/9、4/9、2/9である。これをも
とにP=2/9×A+1/9×B+4/9×C+2/9
×Dとして出力画素Pの画素値を求める。この方法では
面積を求めるなどの計算量が多く、処理時間は少しかか
るが画質は良い。特に写真などの絵柄部分に有効であ
る。その反面、文字や線画では多少エッジがぼけること
がある。
【0025】図7は、16点補間法の説明図である。1
6点補間法は出力画素をその周囲16個の入力画素から
補間生成するアルゴリズムである。図7に示すように、
出力画素Pの周囲の16個の入力画素P11〜P44の
画素値と、これらの入力画素のX,Y座標値と出力画素
PのX,Y座標値との差であるx1〜x4およびy1〜
y4を用い、
【数1】 を計算して出力画素Pの画素値を得る。この方法では、
処理時間はかなりかかるが画質はもっとも良い。
【0026】図8は、論理演算法の一例の説明図であ
る。論理演算法は、あらかじめ用意された複数通りの画
素パターンと所定サイズの領域をそれぞれ比較し、パタ
ーンの一致/不一致によって所定の画素パターンを出力
するものである。例えば1.5倍の解像度に変換する場
合、2×2画素から3×3画素を生成する。具体的には
図8(A)に示すような2×2画素のパターンが検出さ
れた場合、図8(B)に示すような3×3画素に変換す
るものである。論理演算法は特に2値の線画像に対して
有効な解像度変換手法である。
【0027】このような各種の解像度変換手法の特質を
勘案し、文字プレーン解像度変換部15および絵柄プレ
ーン解像度変換部16において行なう解像度変換の手法
を決定すればよい。ここでは一例として両者とも投影法
を用いることとするが、これに限るものではない。ま
た、変換倍率とともに解像度変換手法も設定可能に構成
してもよい。
【0028】合成部17は、それぞれ文字プレーン解像
度変換部15、絵柄プレーン解像度変換部16で解像度
変換された文字プレーンと絵柄プレーンを、選択プレー
ン伸長部12で伸長された選択プレーンによって1つの
合成画像データに合成する。上述のように選択プレーン
は文字プレーンまたは絵柄プレーンのいずれかを選択す
るデータであるので、選択プレーン、文字プレーン、絵
柄プレーンの解像度が等しければ、例えばセレクタのセ
レクト信号として選択プレーンのデータを用い、文字プ
レーン、絵柄プレーンのデータを入力信号とすれば、合
成画像データを得ることができる。また、選択プレーン
の解像度が他と異なる場合には、解像度に応じてセレク
ト信号側あるいは入力信号側に信号値を保持するホール
ド回路を付加すればよい。
【0029】合成画像解像度変換部18は、合成画像デ
ータを、例えばプリンタなどの出力装置の解像度に合わ
せて制御部2によって設定された変換倍率により解像度
変換する。なお、文字プレーン解像度変換部15および
絵柄プレーン解像度変換部16において変換する解像度
を出力装置の解像度に合わせることも可能であり、その
場合にはこの合成画像解像度変換部18は不要である。
また、出力装置が特定されておらず、例えば合成画像デ
ータを記憶装置等に保存する場合には、この合成画像解
像度変換部18を不要としたり、あるいは解像度変換を
行なわないように制御してもよい。
【0030】色変換部19は、合成画像データの色空間
を出力装置の色空間に変換する。例えば合成画像データ
がCIELAB色空間であり、プリンタがYMCK色空
間である場合には、CIELAB色空間からYMCK色
空間へのマトリクス演算を行なうことによって変換する
ことができる。なお、この色変換部19も文字プレー
ン、絵柄プレーンの色空間のまま出力する際には不要で
あるし、あるいは色変換処理を行なわないように制御し
てもよい。
【0031】制御部2は、各部の動作制御および処理パ
ラメータの設定等の処理を行なう。少なくとも解像度認
識手段として、バッファメモリ11から読み出し、読み
出した文字プレーン、絵柄プレーン、選択プレーンの解
像度を認識する機能を有している。認識結果に基づい
て、少なくとも文字プレーンおよび絵柄プレーンの解像
度が一致するように、文字プレーン解像度変換部15お
よび絵柄プレーン解像度変換部16に対して変換する解
像度の値を設定する。また、認識した各プレーンの解像
度によっては、解像度変換を行なわないことを設定する
こともある。変換する解像度は、選択プレーンの解像度
と異なっていてもよいが、一致させることによって合成
部17による合成処理を簡単にすることができる。また
制御部2は、例えば出力装置によって画像を形成する場
合には、合成画像解像度変換部18において行なう解像
度変換によって変換される解像度の値も設定することが
できる。
【0032】制御部2が各プレーンの解像度を認識する
方法として、例えばヘッダ情報を参照することができ
る。図9は、画像フォーマットの一例の説明図である。
上述のように文字プレーン、絵柄プレーン、選択プレー
ンのデータは、それぞれに適応した解像度変換や圧縮な
どの処理が施され、所定の画像フォーマットにまとめら
れている。その画像フォーマットの一例として、例えば
図9(A)に示すように、ヘッダ部を付加し、ヘッダ部
に続いて各プレーンの圧縮データを配置する構成とする
ことができる。この場合、ヘッダ部に各プレーンの解像
度に関する情報や、圧縮伸長に関する情報を挿入してお
くことができる。制御部2は、バッファメモリ11に格
納されたデータからヘッダ部を読み込んで各プレーンの
解像度を認識することができる。
【0033】図9(B)に示した画像フォーマットで
は、各プレーンの圧縮データに各プレーン用のヘッダを
付加し、さらに全体のヘッダ部を付加したフォーマット
としている。この場合、各プレーン用のヘッダに各プレ
ーンの解像度や圧縮伸長に関する情報を挿入しておくこ
とができる。制御部2は、バッファメモリ11に格納さ
れたデータから各プレーンのヘッダを読み込んで、各プ
レーンの解像度を認識することができる。
【0034】図9(C)に示した画像フォーマットは、
各プレーンの圧縮データに各プレーン用のヘッダ部を付
加したフォーマットである。この場合も、各プレーンに
付加されたヘッダ部にそれぞれ各プレーンの解像度や圧
縮伸長に関する情報を挿入しておくことができる。制御
部2は、バッファメモリ11に格納されたデータから各
プレーンのヘッダ部を読み込んで、各プレーンの解像度
を認識することができる。
【0035】図10は、本発明の画像処理装置の第1の
実施の形態における動作の一例を示すフローチャートで
ある。まず、フォーマット化された画像データが入力さ
れ、いったんバッファメモリ11に格納される。ここで
は一例として、図9(A)に示すフォーマットの画像デ
ータが入力されるものとする。画像データが入力される
と、入力された画像データに合わせて、画像復元処理部
1の各部の設定が行なわれる。具体的には、制御部2に
よって、文字プレーン解像度変換部15、絵柄プレーン
解像度変換部16、合成画像解像度変換部18の解像度
変換処理のための変換倍率の設定が行なわれる。
【0036】まず制御部2は、S101において、バッ
ファメモリ11に格納されている入力された画像データ
のヘッダ部を読み出し、ヘッダ部に記述されている各プ
レーンの解像度を認識する。そしてS102,S103
において、認識した各プレーンの解像度をもとに、文字
プレーン、絵柄プレーンの変換倍率を算出する。ここで
は文字プレーン、絵柄プレーンの解像度を選択プレーン
の解像度に一致するように、文字プレーン解像度変換部
15、絵柄プレーン解像度変換部16の変換倍率を
(1),(2)式を用いて算出し、設定する。 文字プレーン解像度変換倍率=選択プレーン解像度÷文字プレーン解像度 …(1) 絵柄プレーン解像度変換倍率=選択プレーン解像度÷絵柄プレーン解像度 …(2)
【0037】また、例えば合成画像データをもとに出力
装置によって画像を形成する場合には、S104におい
て、合成画像データの解像度がプリンタやCRTなどの
出力装置の解像度に一致するように、合成画像解像度変
換部18の変換倍率を算出する。ここでは、文字プレー
ン、絵柄プレーンの解像度を選択プレーンの解像度に合
わせたので、合成画像の解像度は選択プレーンの解像度
である。そのため、選択プレーンの解像度が出力装置の
解像度に一致するように(3)式を用いて変換倍率を算
出し、設定する。 合成画像解像度変換倍率=出力装置解像度÷選択プレーン解像度 …(3 )
【0038】例えば、選択プレーン、文字プレーン、絵
柄プレーン、プリンタの解像度がそれぞれ400dp
i、300dpi、200dpi、600dpiであっ
た場合、文字プレーン解像度変換部15の変換倍率は
1.5倍、絵柄プレーン解像度変換部16の変換倍率は
2.0倍、合成画像解像度変換部18の変換倍率は1.
5倍にそれぞれ設定される。
【0039】文字プレーン解像度変換部15、絵柄プレ
ーン解像度変換部16、合成画像解像度変換部18に対
する変換倍率の設定が終了すると、S105において、
制御部2は必要に応じて出力装置へ出力動作開始を指示
し、出力動作が開始される。そしてS106において、
画像復元処理を行なう。このとき、出力装置によっては
出力動作が開始されると同期信号が出力されるので、こ
の場合には画像復元処理部1は出力装置から入力される
同期信号に同期して画像復元処理動作を行なえばよい。
【0040】まず、バッファメモリ11に格納されてい
る各プレーンの圧縮データが、それぞれ選択プレーン伸
長部12、文字プレーン伸長部13、絵柄プレーン伸長
部14によって読み出され、伸長処理が行なわれる。バ
ッファメモリ11上の文字プレーンの圧縮データは、文
字プレーン伸長部13に読み出されて伸長処理された
後、文字プレーン解像度変換部15で解像度変換処理が
なされて、選択プレーンと同一の解像度に変換されてか
ら合成部17へ出力される。同様に、絵柄プレーンの圧
縮データは、絵柄プレーン伸長部14に読み出されて伸
長処理された後、絵柄プレーン解像度変換部16で解像
度変換処理がなされて、選択プレーンと同一の解像度へ
変換されてから合成部17へ出力される。選択プレーン
の圧縮データは、選択プレーン伸長部12に読み出され
て伸長処理され、そのまま合成部17へ出力される。以
上の処理により、合成部17へ出力される3つのプレー
ンの画像データは、解像度および画素位置が一致された
状態で合成部17へ入力される。
【0041】合成部17は、選択プレーンの各画素値に
したがって、入力された文字プレーン、絵柄プレーンの
いずれかの画素データを選択して出力する。これによっ
て、2つのプレーンに分離されていた画像データを1つ
の画像データに合成する。例えば、選択プレーンの画素
値が「1」の場合は文字プレーンの画素値を合成画像デ
ータの画素値として出力し、「0」の場合は絵柄プレー
ンの画素値を合成画像データの画素値として出力する。
【0042】合成部17で合成された画像データは、合
成画像解像度変換部18に入力される。合成画像解像度
変換部18は、合成部17から入力された合成画像デー
タを解像度変換し、合成画像データの解像度を出力装置
の解像度に一致させる。解像度変換された合成画像デー
タは、色変換部19へ入力される。色変換部19におい
て出力装置に対応した色空間(例えばYMCK色空間)
に色変換し、出力装置に出力され、最終的に紙やOHP
シートなどの被記録媒体に画像が形成される。あるい
は、合成部17で合成された画像データをそのまま出力
し、例えば記憶装置に格納しておくこともできる。
【0043】以上説明したように、本発明の画像処理装
置の第1の実施の形態においては、入力された画像デー
タを調べて各プレーンの解像度を調べ、すべての解像度
を一致させるように変換してから合成し、必要に応じて
その後出力装置の解像度に合わせて解像度変換し、出力
するので、各プレーンがどのような解像度で入力されて
も正常に合成し、出力することが可能となる。また、こ
の第1の実施の形態では、選択プレーンについては解像
度変換せずにそのまま合成に用いるので、入力された画
像データを作成した際に意図した通りに合成を行なうこ
とができる。
【0044】図11は、本発明の画像処理装置の第2の
実施の形態を示すブロック図である。図中、図1と同様
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。20は選
択プレーン解像度変換部である。上述の第1の実施の形
態における画像復元処理部1では、受信した画像データ
の3つのプレーンの解像度を選択プレーンに合わせるよ
うに変換してから合成した。この第2の実施の形態で
は、受信した画像データの3つのプレーンの解像度を文
字プレーンの解像度に合わせるように変換してから合成
するものである。
【0045】選択プレーン解像度変換部20は、伸長さ
れた選択プレーンを制御部2によって指定された変換倍
率で解像度変換する。合成部17は、伸長された文字プ
レーンと伸長され解像度変換された絵柄プレーンを、伸
長され解像度変換された選択プレーンによって1つの画
像に合成する。制御部2は、バッファメモリに格納され
た各プレーンの解像度を認識し、選択プレーン解像度変
換部20、絵柄プレーン解像度変換部16、合成画像解
像度変換部18に対して解像度変換を行なうための変換
倍率を設定する。
【0046】図12は、本発明の画像処理装置の第2の
実施の形態における動作の一例を示すフローチャートで
ある。上述の第1の実施の形態と同様に、画像データが
入力され、バッファメモリ11に格納され、続いて画像
復元処理部1の各部の設定が行なわれる。具体的には、
制御部2によって、選択プレーン解像度変換部20、絵
柄プレーン解像度変換部16、合成画像解像度変換部1
8による解像度変換の変換倍率の設定が行なわれる。
【0047】まずS111において、制御部2は、バッ
ファメモリ11に格納されている画像データのヘッダ部
等を読み出し、各プレーンの解像度を認識する。そして
S112,S113において、認識した各プレーンの解
像度に基づいて、選択プレーン、絵柄プレーンの解像度
が文字プレーンの解像度に一致するように、選択プレー
ン解像度変換部20、絵柄プレーン解像度変換部16の
変換倍率を(4),(5)式を用いて算出し、設定す
る。 選択プレーン解像度変換倍率=文字プレーン解像度÷選択プレーン解像度 …(4) 絵柄プレーン解像度変換倍率=文字プレーン解像度÷絵柄プレーン解像度 …(5)
【0048】また、合成画像データを出力装置に出力す
る場合には、S114において文字プレーンの解像度が
出力装置の解像度に一致するように合成画像解像度変換
部18の変換倍率を(6)式を用いて算出し、設定す
る。合成画像解像度変換倍率=出力装置解像度÷文字プ
レーン解像度 …(6)
【0049】選択プレーン解像度変換部20、絵柄プレ
ーン解像度変換部16、合成画像解像度変換部18に対
する変換倍率の設定が終了した後、合成画像データを出
力装置に出力する場合には第1の実施の形態におけるS
105と同様にS115において出力装置を起動してお
く。そしてS116において画像復元処理動作を行な
う。
【0050】まず、バッファメモリ11に格納されてい
る各プレーンの圧縮データが、選択プレーン伸長部1
2、文字プレーン伸長部13、絵柄プレーン伸長部14
によって読み出されて伸長処理が行なわれる。バッファ
メモリ11上の文字プレーンの圧縮データは、文字プレ
ーン伸長部13に読み出されて伸長処理され、合成部1
7へ出力される。同時に、絵柄プレーンの圧縮データが
絵柄プレーン伸長部14に読み出されて伸長処理され、
絵柄プレーン解像度変換部16で解像度変換処理がなさ
れて、文字プレーンと同一の解像度へ変換されてから合
成部17へ出力される。また、選択プレーンの圧縮デー
タが選択プレーン伸長部12に読み出されて伸長処理さ
れ、選択プレーン解像度変換部20で解像度変換処理が
なされて、文字プレーンと同一の解像度へ変換されてか
ら合成部17へ出力される。以上の処理により、合成部
17へ出力される3つのプレーンの画像データは解像度
および画素位置が一致された状態で合成部17へ入力さ
れる。
【0051】以降の処理は上述の第1の実施の形態と同
様であり、合成部17は、選択プレーンに従って、文字
プレーン、絵柄プレーンのいずれかの画素データを選択
して出力することによって、1つの画像に合成する。必
要に応じて合成画像データは合成画像解像度変換部18
において解像度変換され、色変換部19において色変換
処理がなされて、出力される。
【0052】以上説明したように、本発明の画像処理装
置の第2の実施の形態によれば、上述の第1の実施の形
態と同様に、各プレーンの解像度を調べ、すべての解像
度を一致させるように解像度変換してから合成し、その
後必要に応じて出力装置の解像度に合わせて解像度変換
を施した後、合成し出力するので、各プレーンがどのよ
うな解像度で入力されても正常に合成し、出力すること
が可能となる。また、この第2の実施の形態では、文字
プレーンを解像度変換せずに合成するので、文字情報が
重要な画像では文字部分を劣化させずに合成することが
可能となる。
【0053】図13は、本発明の画像処理装置の第3の
実施の形態を示すブロック図である。図中、図1、図1
1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
上述の第1の実施の形態における画像復元処理部1では
入力された画像データの3つのプレーンの解像度を選択
プレーンに合わせるように変換してから合成し、また上
述の第2の実施の形態における画像復元処理部1では入
力された画像データの3つのプレーンの解像度を文字プ
レーンに合わせるように変換してから合成するものであ
った。この第3の実施の形態では、入力された画像デー
タの3つのプレーンの解像度を絵柄プレーンの解像度に
合わせるように変換してから合成するものである。
【0054】この実施の形態では、合成部17は、伸長
され解像度変換された文字プレーンと伸長された絵柄プ
レーンを、伸長され解像度変換された選択プレーンによ
って1つの画像に合成する。制御部2は、バッファメモ
リ11に格納された各プレーンの解像度を認識し、選択
プレーン解像度変換部20、文字プレーン解像度変換部
15、合成画像解像度変換部18に対して解像度変換を
行なうための変換倍率を設定する。
【0055】図14は、本発明の画像処理装置の第3の
実施の形態における動作の一例を示すフローチャートで
ある。上述の第1の実施の形態と同様に、画像データが
入力され、バッファメモリ11に格納される。続いて画
像復元処理部1の各部の設定が行なわれる。具体的に
は、制御部2によって、選択プレーン解像度変換部2
0、文字プレーン解像度変換部15、合成画像解像度変
換部18による解像度変換の変換倍率の設定が行なわれ
る。
【0056】まずS121において、制御部2は、バッ
ファメモリ11に格納されている入力された画像データ
のヘッダ部等を読み出し、各プレーンの解像度を認識す
る。そしてS122,S123において、認識した解像
度に基づいて、文字プレーン、選択プレーンの解像度が
絵柄プレーンの解像度に一致するように、文字プレーン
解像度変換部15、選択プレーン解像度変換部20にお
いて解像度変換する際の変換倍率を(7),(8)式を
用いて算出し、設定する。 選択プレーン解像度変換倍率=選択プレーン解像度÷文字プレーン解像度 …(7) 文字プレーン解像度変換倍率=絵柄プレーン解像度÷文字プレーン解像度 …(8)
【0057】また、合成画像データを出力装置に出力す
る場合には、S124において文字プレーンの解像度が
出力装置の解像度に一致するように合成画像解像度変換
部18の変換倍率を(9)式を用いて算出し、設定す
る。 合成画像解像度変換倍率=出力装置解像度÷絵柄プレーン解像度 …(9 )
【0058】選択プレーン解像度変換部20、文字プレ
ーン解像度変換部15、合成画像解像度変換部18に対
する変換倍率の設定が終了した後、合成画像データを出
力装置に出力する場合には第1の実施の形態におけるS
105と同様にS125において出力装置を起動してお
く。そしてS126において画像復元処理動作を行な
う。
【0059】まず、バッファメモリ11に格納されてい
る各プレーンの圧縮データが、選択プレーン伸長部1
2、文字プレーン伸長部13、絵柄プレーン伸長部14
によって読み出されて伸長処理が行なわれる。バッファ
メモリ11上の文字プレーンの圧縮データは、文字プレ
ーン伸長部13に読み出されて伸長処理され、文字プレ
ーン解像度変換部15で解像度変換処理がなされて、絵
柄プレーンと同一の解像度へ変換されてから合成部17
へ出力される。それと並行して、絵柄プレーンの圧縮デ
ータが絵柄プレーン伸長部14に読み出されて伸長処理
され、直接合成部17へ出力される。また、選択プレー
ンの圧縮データが選択プレーン伸長部12に読み出され
て伸長処理され、選択プレーン解像度変換部20で解像
度変換処理がなされて、絵柄プレーンと同一の解像度へ
変換されてから合成部17へ出力される。以上の処理に
より、合成部17へ出力される3つのプレーンの画像デ
ータは解像度および画素位置が一致された状態で合成部
17へ入力される。
【0060】以降の処理は上述の第1の実施の形態と同
様であり、合成部17は、選択プレーンに従って、文字
プレーン、絵柄プレーンのいずれかの画素データを選択
して出力することによって、1つの画像に合成する。必
要に応じて合成画像データは合成画像解像度変換部18
において解像度変換され、色変換部19において色変換
処理がなされて、出力される。
【0061】以上説明したように、この第3の実施の形
態によれば、上述の第1、第2の実施の形態と同様に、
各プレーンの解像度を調べ、すべての解像度を一致させ
るように解像度を変換してから合成するので、各プレー
ンがどのような解像度で入力されても正常に合成し、出
力することが可能となる。また、この第3の実施の形態
では、絵柄プレーンを解像度変換せずに合成するので、
絵柄情報が重要な画像では絵柄部分を劣化させずに合成
することが可能となる。
【0062】図15は、本発明の画像処理装置の第4の
実施の形態を示すブロック図である。図中、図1、図1
1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
上述の第1ないし第3の実施の形態では、受信した画像
データの3つのプレーンの解像度を、ある特定のプレー
ンの解像度に合わせて他のプレーンの解像度を変換した
が、この第4の実施の形態では、3つのプレーンの解像
度のうち最大の解像度に合わせるように他のプレーンの
解像度を変換してから合成するものである。
【0063】制御部2は、バッファメモリ11に格納さ
れた各プレーンの解像度を認識し、そのうちの最大の解
像度を判定し、最大の解像度以外の解像度を有するプレ
ーンの解像度が最大の解像度となるように解像度変換を
行なうための変換倍率を選択プレーン解像度変換部2
0、文字プレーン解像度変換部15、絵柄プレーン解像
度変換部16に設定する。このとき、最大の解像度を有
するプレーンに対応する解像度変換部においては、実質
的に解像度変換処理は行なわれない。また制御部は、必
要に応じて出力装置などに対応した解像度変換を行なう
ための変換倍率を合成画像解像度変換部18に設定す
る。
【0064】合成部17は、文字プレーン解像度変換部
15において必要に応じて解像度変換された文字プレー
ンと、絵柄プレーン解像度変換部16において必要に応
じて解像度変換された絵柄プレーンとを、選択プレーン
解像度変換部20において必要に応じて解像度変換され
た選択プレーンに基づいて1つの画像に合成する。
【0065】この例においては、各プレーンごとに解像
度変換部を有しているので、出力装置などに対応した解
像度変換も各プレーンの解像度変換部において行ない、
合成画像解像度変換部18を不要としてもよい。
【0066】図16は、本発明の画像処理装置の第4の
実施の形態における動作の一例を示すフローチャートで
ある。上述の第1の実施の形態と同様に画像データが入
力され、バッファメモリ11に格納される。続いて画像
復元処理部1の各部の設定が行なわれる。具体的には、
制御部2によって、選択プレーン解像度変換部20、文
字プレーン解像度変換部15、絵柄プレーン解像度変換
部16、合成画像解像度変換部18による解像度変換の
変換倍率の設定が行なわれる。
【0067】まずS131において、制御部2は、バッ
ファメモリ11に格納されている入力された画像データ
のヘッダ部等を読み出し、各プレーンの解像度を認識す
る。そしてS132において、認識された各プレーンの
解像度を比較し、最大解像度を判定する。S133〜S
135において、認識した最大解像度と各プレーンの解
像度に基づいて、選択プレーン、文字プレーン、絵柄プ
レーンの解像度が最大解像度に一致するように、選択プ
レーン解像度変換部20、文字プレーン解像度変換部1
5、絵柄プレーン解像度変換部16において解像度変換
する際の変換倍率を(10)〜(12)式を用いて算出
し、設定する。 選択プレーン解像度変換倍率=最大解像度÷選択プレーン解像度 …(1 0) 文字プレーン解像度変換倍率=最大解像度÷文字プレーン解像度 …(1 1) 絵柄プレーン解像度変換倍率=最大解像度÷絵柄プレーン解像度 …(1 2)
【0068】また、合成画像データを出力装置に出力す
る場合には、S136において最大解像度が出力装置の
解像度に一致するように合成画像解像度変換部18の変
換倍率を(13)式を用いて算出し、設定する。 合成画像解像度変換倍率=出力装置解像度÷最大解像度 …(13)
【0069】選択プレーン解像度変換部20、文字プレ
ーン解像度変換部15、絵柄プレーン解像度変換部1
6、合成画像解像度変換部18に対する変換倍率の設定
が終了した後、合成画像データを出力装置に出力する場
合には第1の実施の形態におけるS105と同様にS1
37において出力装置を起動しておく。そしてS138
において画像復元処理動作を行なう。
【0070】まず、バッファメモリ11に格納されてい
る各プレーンの圧縮データが、選択プレーン伸長部1
2、文字プレーン伸長部13、絵柄プレーン伸長部14
によって読み出されて伸長処理が行なわれる。バッファ
メモリ11上の文字プレーンの圧縮データは、文字プレ
ーン伸長部13に読み出されて伸長処理され、文字プレ
ーン解像度変換部15で解像度変換処理がなされて、最
大解像度に変換されてから合成部17へ出力される。そ
れと並行して、絵柄プレーンの圧縮データが絵柄プレー
ン伸長部14に読み出されて伸長処理され、絵柄プレー
ン解像度変換部16で解像度変換処理がなされて、最大
解像度に変換されてから合成部17へ出力される。ま
た、選択プレーンの圧縮データが選択プレーン伸長部1
2に読み出されて伸長処理され、選択プレーン解像度変
換部20で解像度変換処理がなされて、最大解像度に変
換されてから合成部17へ出力される。以上の処理によ
り、合成部17へ出力される3つのプレーンの画像デー
タは解像度および画素位置が一致された状態で合成部1
7へ入力される。
【0071】以降の処理は上述の第1の実施の形態と同
様であり、合成部17は、選択プレーンに従って、文字
プレーン、絵柄プレーンのいずれかの画素データを選択
して出力することによって、1つの画像に合成する。必
要に応じて合成画像データは合成画像解像度変換部18
において解像度変換され、色変換部19において色変換
処理がなされて、出力される。
【0072】以上説明したように、この第4の実施の形
態によれば、入力された画像データから各プレーンの解
像度を調べ、すべての解像度を最大解像度に一致させる
ように変換してから合成し、その後プリンタの解像度に
合わせて合成し出力するので、各プレーンがどのような
解像度で入力されても正常に合成し出力することが可能
となる。また、すべての解像度を最大解像度に一致させ
ることによって、各プレーンにおける情報の欠落を抑え
ることができ、合成画像データの画質の劣化を抑えるこ
とができる。
【0073】次に本発明の画像処理装置の第5の実施の
形態について説明する。この第5の実施の形態における
構成は、制御部2による変換倍率の設定方法が異なるほ
かは、上述の図15に示した第4の実施の形態と同じで
あるので図示を省略する。この第5の実施の形態では、
入力された画像データの3つのプレーンの解像度を、3
つのプレーンの解像度あるいはそれに加えて出力装置の
解像度の3つあるいは4つの解像度の最小公倍数になる
ように変換してから合成するものである。
【0074】図17は、本発明の画像処理装置の第5の
実施の形態における動作の一例を示すフローチャートで
ある。ここでは、制御部2は、3つのプレーンの解像度
と出力装置の解像度の4つの解像度の最小公倍数に基づ
いて、各解像度を設定するものとする。上述の第4の実
施の形態と同様に画像データが入力され、バッファメモ
リ11に格納される。続いて画像復元処理部1の各部の
設定が行なわれる。具体的には、制御部2によって、選
択プレーン解像度変換部20、文字プレーン解像度変換
部15、絵柄プレーン解像度変換部16、合成画像解像
度変換部18による解像度変換の変換倍率の設定が行な
われる。
【0075】まずS141において、制御部2は、バッ
ファメモリ11に格納されている入力された画像データ
のヘッダ部等を読み出し、各プレーンの解像度を認識す
る。そしてS142において、認識された各プレーンの
解像度および予め設定される出力装置の解像度から、最
小公倍数解像度を算出する。S143〜S145におい
て、算出した最小公倍数解像度と各プレーンの解像度に
基づいて、選択プレーン、文字プレーン、絵柄プレーン
の解像度が最小公倍数解像度に一致するように、選択プ
レーン解像度変換部20、文字プレーン解像度変換部1
5、絵柄プレーン解像度変換部16において解像度変換
する際の変換倍率を(14)〜(16)式を用いて算出
し、設定する。 文字プレーン解像度変換倍率=最小公倍数解像度÷文字プレーン解像度 …(14) 絵柄プレーン解像度変換倍率=最小公倍数解像度÷絵柄プレーン解像度 …(15) 選択プレーン解像度変換倍率=最小公倍数解像度÷選択プレーン解像度 …(16)
【0076】また、S146において合成後の解像度が
出力装置の解像度に一致するように合成画像解像度変換
部18の変換倍率を(17)式を用いて算出し、設定す
る。合成画像解像度変換倍率=出力装置解像度÷最小公
倍数解像度 …(17)
【0077】選択プレーン解像度変換部20、文字プレ
ーン解像度変換部15、絵柄プレーン解像度変換部1
6、合成画像解像度変換部18に対する変換倍率の設定
が終了した後の動作は、上述の第4の実施の形態と同様
であるので、以下の説明を省略する。
【0078】以上説明したように、この第5の実施の形
態によれば、入力された画像データから各プレーンの解
像度を調べ、各プレーンの解像度あるいはそれに加えて
出力装置の解像度を最小公倍数解像度に一致させるよう
に変換してから合成し、その後必要に応じてプリンタの
解像度に合わせて合成し出力するので、各プレーンがど
のような解像度で入力されても正常に合成し出力するこ
とが可能となる。また、いったん最小公倍数解像度に一
致させるように変換することから、各プレーンの情報の
欠落を防止し、高画質を維持したまま合成画像データを
生成することができる。
【0079】次に本発明の画像処理装置の第6の実施の
形態について説明する。この第6の実施の形態における
構成も、制御部2による変換倍率の設定方法が異なるほ
かは、上述の図15に示した第4の実施の形態と同じで
あるので図示を省略する。この第6の実施の形態では、
入力された画像データの3つのプレーンの解像度を、予
め設定された特定の解像度に合わせるように変換してか
ら合成するものである。
【0080】図18は、本発明の画像処理装置の第6の
実施の形態における動作の一例を示すフローチャートで
ある。上述の第4の実施の形態と同様に画像データが入
力され、バッファメモリ11に格納される。続いて画像
復元処理部1の各部の設定が行なわれる。具体的には、
制御部2によって、選択プレーン解像度変換部20、文
字プレーン解像度変換部15、絵柄プレーン解像度変換
部16、合成画像解像度変換部18による解像度変換の
変換倍率の設定が行なわれる。
【0081】まずS151において、制御部2は、バッ
ファメモリ11に格納されている入力された画像データ
のヘッダ部等を読み出し、各プレーンの解像度を認識す
る。そしてS152において、予め設定されている解像
度を読み出す。S153〜S155において、選択プレ
ーン、文字プレーン、絵柄プレーンの解像度が予め設定
されている解像度に一致するように、選択プレーン解像
度変換部20、文字プレーン解像度変換部15、絵柄プ
レーン解像度変換部16において解像度変換する際の変
換倍率を(18)〜(20)式を用いて算出し、設定す
る。 選択プレーン解像度変換倍率=設定解像度÷選択プレーン解像度 …(1 8) 文字プレーン解像度変換倍率=設定解像度÷文字プレーン解像度 …(1 9) 絵柄プレーン解像度変換倍率=設定解像度÷絵柄プレーン解像度 …(2 0)
【0082】また、S156において合成後の解像度が
出力装置の解像度に一致するように合成画像解像度変換
部18の変換倍率を(21)式を用いて算出し、設定す
る。 合成画像解像度変換倍率=プリンタ解像度÷設定解像度 …(21)
【0083】選択プレーン解像度変換部20、文字プレ
ーン解像度変換部15、絵柄プレーン解像度変換部1
6、合成画像解像度変換部18に対する変換倍率の設定
が終了した後の動作は、上述の第4の実施の形態と同様
であるので、以下の説明を省略する。
【0084】以上説明したように、この第6の実施の形
態によれば、各プレーンの解像度を調べ、すべての解像
度を予め設定されている解像度に一致させるように解像
度を変換してから合成するので、各プレーンがどのよう
な解像度で入力されても正常に合成し、出力することが
可能となる。また、設定する解像度によって、例えば高
解像度で一致させて合成すれば画質の劣化を抑えること
ができ、また低解像度で一致させれば処理量が減少して
高速に合成画像データを得ることができる。そのため、
得ようとする合成画像データの画質と処理時間を勘案し
て合成時の解像度を設定することが可能である。
【0085】図19は、本発明の画像処理装置の第7の
実施の形態を示すブロック図である。図中、図15と同
様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。21は
文字プレーン階調数変換部、22は絵柄プレーン階調数
変換部、23は文字プレーン色変換部、24は絵柄プレ
ーン色変換部である。これまで説明した第1〜第6の実
施の形態では、入力された画像データの各プレーンの解
像度が一致するように変換してから合成するものであっ
た。この第7の実施の形態では、入力された画像データ
の3つのプレーンの解像度のみではなく、他の画像構造
も一致するように変換してから合成するものである。こ
こでは他の画像構造の一例として、色空間、階調数につ
いても変換する例を示している。
【0086】上述のように、文字プレーン、絵柄プレー
ン、選択プレーンのように画像データを分離した場合、
解像度の他にも色空間や階調数などの画像構造について
も、出力する合成画像の色空間や階調数などと異なる場
合がある。また、各プレーンごとに最適な色変換処理や
階調処理を施すことによってデータ量を削減することが
できる場合もあり、その場合にはそれぞれのプレーンに
おいて色空間や階調数などの画像構造が異なる場合が生
じる。この第7の実施の形態では、入力された画像デー
タの3つのプレーンの解像度、色空間、階調数につい
て、それぞれ変換処理を行なった上で合成することによ
って、入力された画像データ中に画像構造が一致してい
ないプレーンが存在する場合でも良好に合成して合成画
像を出力することができる。
【0087】文字プレーン階調数変換部21は、伸長さ
れた文字プレーンの階調数を所定のた階調数に変換す
る。絵柄プレーン階調数変換部22は、伸長された絵柄
プレーンの階調数を所定の階調数に変換する。変換する
所定の階調数としては、予め指定しておいたり、あるい
は出力装置に応じて設定することができる。また、階調
数の変換処理は、例えばルックアップテーブルなどを用
いて行なうことが可能である。階調数は、1画素1色成
分あたりのビット数を示し、1色成分あたり1ビット以
上、任意の数が指定可能である。あるいは、16ビット
程度までの範囲で選択するように構成してもよい。
【0088】文字プレーン色変換部23は、階調数変換
された文字プレーンの色空間を所定の色空間に変換す
る。絵柄プレーン色変換部24は、階調数変換された絵
柄プレーンを所定の色空間に変換する。変換する所定の
色空間は、予め指定しておいたり、あるいは出力装置に
応じて設定することができる。色変換処理方法として
は、例えばマトリクス演算等によって行なうことができ
る。あるいは、DLUT(ダイレクトルックアップテー
ブル)方式等を用いてもよい。色空間としては、RG
B、CIELAB、YMCK、YCbCr、グレイスケ
ール(モノクロ)等、種々の色空間の中から選択され
る。
【0089】制御部2は、各部の動作制御および処理パ
ラメータの設定等の処理を行なう。少なくとも画像構造
認識手段として、バッファメモリ11から読み出し、読
み出した文字プレーン、絵柄プレーン、選択プレーンの
画像構造を認識する機能を有している。ここでは各プレ
ーンの画像構造として、圧縮方式、解像度、階調数、色
空間を認識する。認識結果に基づいて、選択プレーン伸
長部12、文字プレーン伸長部13、絵柄プレーン伸長
部14に対してそれぞれのプレーンの伸長方式を設定す
る。
【0090】また、認識結果に基づいて、文字プレーン
および絵柄プレーンの階調数が一致するように、文字プ
レーン階調数変換部21および絵柄プレーン階調数変換
部22に対して変換の際に使用するルックアップテーブ
ルを設定する。さらに、認識結果に基づいて、文字プレ
ーンおよび絵柄プレーンの色空間が一致するように、文
字プレーン色変換部23および絵柄プレーン色変換部2
4に対して変換に用いる色変換マトリクスを設定する。
認識した文字プレーン、絵柄プレーンの階調数、色空間
によっては変換処理を行なわないことが設定される場合
もある。また、階調数、色空間は、出力装置の階調数、
色空間に一致するように変換してもよい。なお、選択プ
レーンのデータは上述のように階調や色などの情報を有
していないので、選択プレーンに対する階調変換や色変
換は行なわない。
【0091】さらに、認識結果に基づいて、3つのプレ
ーンの解像度が一致するように、選択プレーン解像度変
換部20、文字プレーン解像度変換部15、絵柄プレー
ン解像度変換部16に対して変換する解像度の値を設定
する。一致させる解像度は、3つのプレーンのいずれか
の解像度でもよいし、最大解像度、最小公倍数解像度、
あるいは予め設定される解像度であってもよい。あるい
は、出力装置の解像度に一致させてもよい。
【0092】なお、このような画像構造の認識は、例え
ば第1の実施の形態と同様に、ヘッダ部等を参照するこ
とによって行なうことができる。図20は、画像フォー
マットの別の例の説明図である。図9に示した例と同様
に、文字プレーン、絵柄プレーン、選択プレーンのデー
タは、それぞれに適応した階調変換、色変換、解像度変
換、圧縮などの処理が施され、所定の画像フォーマット
にまとめられている。これらの画像構造の情報は、例え
ばヘッダ部等に挿入しておくことができる。例えば図9
(A)に示したように、ヘッダ部を付加し、ヘッダ部に
続いて各プレーンの圧縮データを配置する構成の画像フ
ォーマットでは、図20に示すように、各プレーンの画
像構造情報として圧縮方式情報、解像度情報、色空間情
報、階調数情報を含めておくことができる。図20では
選択プレーンの画像構造情報についてのみ、これらの情
報を示しているが、文字プレーン、絵柄プレーンについ
ても同様である。逆に、選択プレーンについては、色空
間情報、階調数情報を含める必要はない。もちろんヘッ
ダ部には、他の種々の情報も含まれている。
【0093】図20では図9(A)に対応した画像フォ
ーマットのみ示しているが、例えば図9(B)に示すよ
うにヘッダ部の他に各プレーンごとのヘッダを有してい
たり、図9(C)に示すように各プレーンごとのヘッダ
部を有している場合には、各プレーンごとのヘッダある
いはヘッダ部に、圧縮方式情報、解像度情報、色空間情
報、階調数情報等の画像構造情報を含めればよい。制御
部2は、バッファメモリ11に格納されたデータからヘ
ッダ部やヘッダを読み込んで、各プレーンの画像構造を
認識することができる。
【0094】図19に示した構成では、例えば出力装置
に合成画像データを出力する場合には、各プレーンの階
調変換部、色変換部、解像度変換部で出力装置に合わせ
た変換処理を行なうことになるが、上述の各実施の形態
と同様に、合成後の画像データに対して出力装置に合わ
せた階調変換処理、色変換処理、解像度変換処理を行な
うように構成することもできる。この場合、上述の第1
ないし第3の実施の形態で示したように、あるプレーン
については変換処理を行なわず、他のプレーンの画像構
造をあるプレーンの画像構造に一致させるように変換処
理を行なうことができる。例えば第1の実施の形態と同
様に選択データについては解像度変換処理を行なわずに
合成することができる。これによって入力された画像デ
ータ作成時の意図通りの画像を合成することが可能とな
る。
【0095】また、図19に示した構成では、文字プレ
ーン、絵柄プレーンの伸長後の処理順は、階調数変換、
色空間変換、解像度変換の順としたが、各処理の順番は
入れ替えてもよい。
【0096】図21は、本発明の画像処理装置の第7の
実施の形態における動作の一例を示すフローチャートで
ある。画像データが入力されると、いったんバッファメ
モリ11に格納される。画像データの入力が終了する
と、続いて画像復元処理部1の各部の設定が行なわれ
る。
【0097】まずS161において、制御部2は、バッ
ファメモリ11に格納されている入力された画像データ
のヘッダ部等を読み出し、各プレーンの圧縮方式情報、
解像度情報、階調数情報、色空間情報を認識する。認識
された各プレーンの圧縮方式情報に基づき、S162〜
S164において、選択プレーン伸長部12、文字プレ
ーン伸長部13、絵柄プレーン伸長部14に伸長処理の
方式が設定される。
【0098】またS165,S166において、文字プ
レーン、絵柄プレーンの階調数情報を参照して、各プレ
ーンの階調数が所定の階調数となるように、文字プレー
ン階調数変換部21および絵柄プレーン階調数変換部2
2の変換テーブルを設定する。
【0099】さらにS167,S168において、文字
プレーン、絵柄プレーンの色空間情報を参照して、各プ
レーンの色空間が所定の色空間となるような変換係数
を、文字プレーン色変換部23、絵柄プレーン色変換部
24に設定する。そのために、制御部2は予め種々の色
空間の間の変換を行なうための変換係数を記憶しておく
ことができる。例えば変換後の色空間がYMCK色空間
である場合、RGB→YMCK、CIELAB→YMC
K、YCbCr→YMCK、グレイスケール(モノク
ロ)→YMCKなどの各場合の変換係数を記憶してお
き、各プレーンの色空間情報に応じて、いずれかの変換
係数を設定すればよい。
【0100】S169〜S171において、各プレーン
の解像度情報を参照して、文字プレーン、絵柄プレー
ン、選択プレーンの解像度を所定の解像度に変換する。
ここでは一例として出力装置の解像度に一致するように
各プレーンの解像度を変換する場合を考えると、文字プ
レーン解像度変換部15、絵柄プレーン解像度変換部1
6、選択プレーン解像度変換部20の変換倍率は、(2
2)〜(24)式を用いて算出し、設定することができ
る。 文字プレーン解像度変換倍率=出力装置解像度÷文字プレーン解像度 … (22) 絵柄プレーン解像度変換倍率=出力装置解像度÷絵柄プレーン解像度 … (23) 選択プレーン解像度変換倍率=出力装置解像度÷選択プレーン解像度 … (24)
【0101】例えば、入力画像の文字プレーンの圧縮方
式が1画素4ビットのJPEG可逆方式、色空間がRG
B、階調数は各色成分あたり4ビットであり、合成画像
の階調数が8ビット、色空間がYMCKであった場合、
文字プレーン伸長部12の伸長方式は1画素4ビットの
JPEG可逆方式に設定され、文字プレーン階調数変換
部21は4ビットから8ビットへの階調変換に設定さ
れ、文字プレーン色変換部23はRGBからYMCKへ
の色変換に設定される。
【0102】以上のようにして、制御部2による画像復
元処理部1の各部への設定が終了すると、S172にお
いて、制御部2は必要に応じて出力装置へ出力動作開始
を指示し、出力動作が開始される。そしてS173にお
いて、画像復元処理を行なう。このとき、出力装置によ
っては出力動作が開始されると同期信号が出力されるの
で、この場合には画像復元処理部1は出力装置から入力
される同期信号に同期して画像復元処理動作を行なえば
よい。
【0103】バッファメモリ11に格納されている各プ
レーンの圧縮データが、それぞれ選択プレーン伸長部1
2、文字プレーン伸長部13、絵柄プレーン伸長部14
に読み出されて伸長処理が行なわれる。バッファメモリ
11上の文字プレーンの圧縮データは、文字プレーン伸
長部13に読み出されて設定された伸長方式で伸長処理
され、文字プレーン階調変換部21で階調数の変換処理
が行なわれ、文字プレーン色変換部23で色変換処理が
行なわれ、文字プレーン解像度変換部15によって設定
された変換倍率で解像度変換が行なわれて、合成部17
へ出力される。それと並行して、絵柄プレーンの圧縮デ
ータは絵柄プレーン伸長部14に読み出されて設定され
た伸長方式で伸長処理され、絵柄プレーン階調数変換部
22で階調数の変換処理が行なわれ、絵柄プレーン色変
換部24で色変換処理が行なわれ、絵柄プレーン解像度
変換部16によって設定された変換倍率で解像度変換が
行なわれて、合成部17へ出力される。さらに、選択プ
レーンの圧縮データが選択プレーン伸長部12に読み出
されて伸長処理され、選択プレーン解像度変換部20で
解像度変換処理がなされて、合成部17へ出力される。
以上の処理により、合成部17へ入力される3つのプレ
ーンの解像度が一致された状態で、かつ文字プレーンと
絵柄プレーンの色空間、階調数が一致した状態で合成部
17へ入力される。
【0104】合成部17は、選択プレーンの各画素値に
従って、入力された文字プレーン、絵柄プレーンのいず
れかの画素データを選択して出力することによって、2
つのプレーンに分離されていた画像データを1つのプレ
ーンに合成する。例えば選択プレーンの画素値が「1」
の場合は文字プレーンの画素値を合成画像の画素値とし
て出力し、「0」の場合は絵柄プレーンの画素値を合成
画像の画素値として出力することによって、合成画像を
得ることができる。合成部17で合成された画像データ
は、例えば外部記憶装置や、出力装置などに出力され
る。出力装置として例えばプリンタに出力された場合に
は、プリンタにおいて所定のスクリーン処理が施された
後、最終的に被記録媒体に画像が記録される。
【0105】以上説明したように、この第7の実施の形
態においては、入力された画像データを調べて各プレー
ンの圧縮方法、解像度、色空間、階調数などの画像構造
を調べ、各プレーンの画像構造を一致させるように変換
してから合成するので、各プレーンがどのような画像構
造で入力されても正常に合成して出力することが可能と
なる。また、この第7の実施の形態では、解像度以外の
画像構造についても一致させるための変換処理を行なう
ので、例えば色や階調をパレット化するなど、本発明の
画像処理装置に入力する画像データのデータ量をより少
なくすることが可能である。
【0106】図22は、本発明の画像処理装置の第8の
実施の形態を示すブロック図である。図中、図19と同
様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。25は
文字プレーンスクリーン処理部、26は絵柄プレーンス
クリーン処理部である。上述の第7の実施の形態で行な
っている各プレーンごとの画像構造の変換は、例えば合
成画像データを出力装置に出力する場合、出力装置の特
性に応じた変換処理を行なう場合にも有利なことがあ
る。例えば、シャープネス補正、ガンマ補正、スクリー
ンなどの各処理は、画像全体に対して施すよりも、文字
プレーンと絵柄プレーンにおいて異なる処理を行なうこ
とによって、合成画像データを出力した際の画質を向上
させることができる。図22に示した構成では、その一
例としてスクリーン処理を各プレーンに対して行なう例
を示している。
【0107】文字プレーンスクリーン処理部25は、解
像度変換後の文字プレーンに対してデジタルスクリーン
処理を行なう。また絵柄プレーンスクリーン処理部26
は、解像度変換後の絵柄プレーンに対してデジタルスク
リーン処理を行なう。両者のデジタルスクリーン処理と
しては、例えば誤差拡散法を用いることができる。図2
3は、多値誤差拡散法の説明図である。説明を簡単にす
るため、例えば階調が0〜3までの場合において考え
る。各階調の濃度に基づいて、図23(A)に示すよう
に閾値1、閾値2、閾値3が設定されている。変換前の
画素値と閾値1〜3を比較することによって、変換後の
画素値を決定する。例えば変換後の画素値が2であると
決定されたとき、その変換前の画素値との間に誤差が生
じる。その誤差を図23(B),(C)に示すように近
隣の画素(ここではその後に画素値を決定する周囲の画
素)に配分する。例えば図23(B)において右隣の画
素には誤差の7/16を配分する。右隣の画素の画素値
を決定する際には、その画素の画素値と、周囲の画素か
ら配分された誤差値の和をもとに、閾値との比較を行な
って変換後の画素値を決定する。
【0108】このようにして各画素における変換後の画
素値を決定してゆく。例えば閾値2に近い濃度の画像で
は、ある画素で画素値が2となると負の誤差値が近隣の
画素に配分され、例えば隣接する画素では画素値が1と
なる。このとき正の誤差が発生して近隣の画素に配分さ
れる。このようにして、画素値が2と1が交錯した画像
となり、全体的には画素値2と1の中間のほぼ閾値2に
近い濃度の画像となる。
【0109】このような誤差拡散法では、誤差を分配す
る範囲を図23(C)に示すように広くすると、滑らか
な階調変化を表現することができるため、例えば写真な
どの画像では画質を向上させることができる。逆にエッ
ジ部分がぼけるという欠点があるため、文字のようにエ
ッジ部分を強調したい画像には向かない。文字部分など
では、エッジ部分がなるべくぼけないように、誤差を分
配する範囲をなるべく狭くするとよい。
【0110】このようなことから、文字プレーンスクリ
ーン処理部25では、例えば図23(B)に示すように
誤差を分配する範囲を狭くした誤差拡散法を用いてスク
リーン処理を行なえばよい。また、絵柄プレーンスクリ
ーン処理部26では、例えば図23(C)に示すように
誤差を分配する範囲が広い誤差拡散法を用いてスクリー
ン処理を行なえばよい。
【0111】合成部17は、文字プレーンスクリーン処
理部25でスクリーン処理された文字プレーンと、絵柄
プレーンスクリーン処理部26でスクリーン処理された
絵柄プレーンとを、選択プレーンに基づいて合成し、出
力装置に出力する。文字領域および絵柄領域とも、それ
ぞれに適応したスクリーン処理が施された合成画像デー
タが出力装置に送られ、高画質の画像を得ることができ
る。
【0112】図22に示した例では、出力装置に応じた
処理としてスクリーン処理を一例として示したが、例え
ば上述のシャープネス補正、ガンマ補正や、アナログス
クリーン処理等、他の処理においても同様である。ま
た、これらの処理は、入力された画像データの伸長後か
ら合成前までの適当な位置に挿入することができる。
【0113】このように、第8の実施の形態において
は、出力装置に依存した処理も各プレーンに分離された
状態で施すことができるので、合成された画像の画質を
向上させることができる。なお、この第8の実施の形態
における動作は、上述の第7の実施の形態とほぼ同様で
あるので、ここでは省略する。
【0114】図24は、本発明の画像処理装置を含むネ
ットワークシステムの一例を示す構成図、図25は、画
像通信装置の一例を示すブロック図である。図中、31
〜33は画像通信装置、34は画像ファイルサーバ、3
5はパーソナルコンピュータ、36はネットワーク、4
1はスキャナ部、42は処理部、43は画像分離処理
部、44は画像復元処理部、45は制御部、46は送受
信部、47はプリンタ部、48は操作部である。図24
に示すシステムの例では、画像入力装置および画像出力
装置を含む3台の画像通信装置31〜33、および入力
された画像データを複数蓄積しておく画像ファイルサー
バ34とディスプレイ装置を備えたパーソナルコンピュ
ータ(PC)35が、ネットワーク36により接続され
ている。もちろん、他の種々の装置がネットワーク36
に接続されていてよい。また、公衆回線を介して他の機
器や他のネットワークと接続されてもよい。
【0115】画像通信装置31〜33は、図25に示す
ように、スキャナ部41と、処理部42と、送受信部4
6と、プリンタ部47と、操作部48を有している。ス
キャナ部41は、原稿を読み取る。処理部42は、スキ
ャナ部41で読み取られた画像データを文字プレーンと
絵柄プレーンと選択プレーンの3プレーンに分けて圧縮
し、送受信部46へ出力する画像分離処理部43と、送
受信部46で受信した3プレーンに分離されている画像
データを1プレーンに合成し、元の画像に復元してプリ
ンタ部47へ出力する画像復元処理部44、および各部
の動作制御および処理パラメータの設定等の処理を行な
う制御部45から構成されている。送受信部46は、画
像データをネットワーク36経由で他の画像通信装置や
画像ファイルサーバ34、パーソナルコンピュータ35
などへ送信し、また、他の画像通信装置や画像ファイル
サーバ34、パーソナルコンピュータ35からネットワ
ーク36経由で送信されてきた画像データを受信する。
プリンタ部47は、復元された画像データを被記録媒体
に記録して出力する。操作部48は、ユーザが画像通信
装置を操作するためのユーザインタフェースである。
【0116】画像通信装置31〜33の画像復元処理部
44および処理部45の一部には、上述の第1ないし第
8の実施の形態で説明したような本発明の画像処理装置
が搭載されている。すなわち、各実施の形態における画
像復元処理部1が画像復元処理部44として搭載され、
処理部2の機能が処理部45の機能の一部として搭載さ
れる。また、パーソナルコンピュータ35においても、
受信した画像をディスプレイに出力する際の構成とし
て、本発明の画像処理装置を搭載することができる。
【0117】図24に示した構成では、ネットワーク3
6に接続された画像通信装置31〜33およびパーソナ
ルコンピュータ35はそれぞれ入出力装置であるスキャ
ナ部、プリンタ、ディスプレイの解像度が異なってい
る。また、例えばスキャナ部やディスプレイでは色空間
として例えばRGB色空間が使用され、プリンタでは例
えばYMCやYMCK色空間が使用される。さらには階
調数や他の画像構造についても異なる場合がある。この
ように異なる仕様の装置間で画像データを転送する場
合、送信側あるいは受信側で画像構造の変換が必要とな
る。またこの構成では、ネットワーク36上を画像デー
タが転送される。このとき、通信コストを削減するた
め、なるべく効率よく転送できることが望ましい。その
ためには送信側で各種の変換処理を行ない、データ量を
削減して転送することになる。しかしこのとき、画質を
極端に劣化させることは望ましくない。そのため、例え
ば上述の図2に示すように、複数のプレーンに分離し、
各プレーンごとに最適な処理を施すことによって、デー
タ量の削減と画質の劣化防止を両立させることができ
る。
【0118】各画像通信装置31〜33のスキャナから
読み取られた画像データは、例えば図2に示すように複
数プレーンに分離され、図9や図20に示すような画像
データフォーマットでネットワーク36を介して送信出
力される。このとき、各プレーンの画像構造は送信側の
都合で任意に決定されている。受信側では、種々の画像
構造を有する受信した画像データを正しく合成して出力
しなければならない。このときの受信側の処理を本発明
の画像処理装置を用いて行なえばよい。すなわち、受信
した画像データから、例えばのヘッダ部に記述されてい
る各プレーンの画像構造情報を調べ、複数のプレーンを
合成可能なように各プレーンの解像度変換を行なってか
ら合成処理を行なう。これによって、いずれの画像通信
装置31〜33から出力された画像データであっても、
常に正しく合成することができる。その後、プリンタや
ディスプレイといった出力装置から出力可能なように変
換処理を行なってからプリンタへ出力すれば、良好な画
質で出力装置から画像を出力することができる。
【0119】なお、図24に示した構成は一例であっ
て、種々の構成において本発明を適用することができ
る。公衆回線やネットワークを用いたシステムでなくて
も、例えば1対1に接続された装置間の通信を行なう場
合にも適用できる。また、大容量のディスク装置が接続
された1台のコンピュータであっても、複数のプレーン
に分離して格納されている画像データを読み出す際に
は、本発明の画像処理装置を適用可能である。
【0120】最後に、図2に示すような3プレーンの画
像データに分離する画像分離処理部43の一例について
説明しておく。図26は、画像分離処理部の一例を示す
ブロック図である。図中、51は色変換部、52は属性
判別部、53は2層分割部、54は文字プレーン解像度
変換部、55は絵柄プレーン解像度変換部、56は選択
プレーン圧縮部、57は文字プレーン圧縮部、58は絵
柄プレーン圧縮部、59は送信バッファである。
【0121】色変換部51は、スキャナ部41から入力
される画像データの色空間を変換する。例えばスキャナ
部41の色空間であるRGB色空間から、共通の色空間
であるCIELAB色空間へ変換する。属性判別部52
は、色変換された画像データの1ないし数画素ごと、あ
るいは所定の領域ごとに、文字領域か絵柄領域のいずれ
かであるかを判定し、判定結果を選択プレーンとして出
力する。ここでは、判定を各画素ごとに行なうものと
し、選択プレーンの各画素の値が「1」の場合はその画
素は文字領域、「0」の場合は絵柄領域であることを表
わすものとする。2層分割部53は、選択プレーンを参
照して、色変換された画像データを文字プレーン、絵柄
プレーンの2層に分離する。
【0122】文字プレーン解像度変換部54は、文字プ
レーンの解像度変換処理を行なう。絵柄プレーン解像度
変換部55は、絵柄プレーンの解像度変換処理を行な
う。解像度変換手法は、上述の図3〜図8に示した各手
法のうちから、各プレーンに適した手法が選択されて用
いられる。この例では文字プレーン、絵柄プレーンに対
して解像度変換処理しか行なっていないが、各プレーン
ごとの色変換処理や階調変換処理等、他の画像構造に関
する処理を行なってもよい。
【0123】選択プレーン圧縮部56は、選択プレーン
を圧縮する。選択プレーンは、この例では画像データが
文字プレーンに分離されたか絵柄プレーンに分離された
かを示す2値データであり、選択プレーン圧縮部は、圧
縮方式として2値データに適したランレングス,MH,
MR,MMR,算術符号化などの各種の方式を用いるこ
とができる。文字プレーン圧縮部57は、文字プレーン
の圧縮処理を行なう。また絵柄プレーン圧縮部58は、
絵柄プレーンの圧縮処理を行なう。両者とも圧縮方式は
JPEGベースライン方式など、カラー画像の圧縮に適
した方式が用いられる。また、同じJPEGベースライ
ン方式を用いた場合でも、各プレーンに応じて使用する
量子化テーブルを異ならせることもできる。例えば文字
プレーン圧縮部57においては、文字に適した量子化テ
ーブルを使用し、文字周辺に発生するモスキートノイズ
を抑制することができる。
【0124】送信バッファ59は、選択プレーン圧縮部
56、文字プレーン圧縮部57、絵柄プレーン圧縮部5
8から出力される各プレーンの圧縮データを一時格納し
ておく。このとき、各プレーンの圧縮データの画像構造
に関する情報やその他の情報がヘッダとして付加され、
例えば図9の各例や図20に示すような画像データフォ
ーマットにまとめられる。
【0125】なお、図26に示した画像分離処理部43
の構成は一例であって、種々の変形が可能であることは
言うまでもない。
【0126】上述の画像分離処理部43の一例における
動作の一例を説明する。まず、例えば操作部48等から
ユーザによるモード設定が行なわれる。モードとして
は、例えば、高画質モード、通常モード、高圧縮率モー
ドなどがある。これらのモードは、文字プレーン解像度
変換部54および絵柄プレーン解像度変換部55におけ
る解像度変換の際の変換倍率に影響を与える。例えば、
高画質モードでは文字プレーン解像度変換部54、絵柄
プレーン解像度変換部55とも、変換倍率は1.0に設
定され、実質的には解像度変換は行なわれない。通常モ
ードでは、文字プレーン解像度変換部54の変換倍率は
1.0(すなわち入力解像度のまま)、絵柄プレーン解
像度変換部55の変換倍率は0.5(すなわち解像度を
2分の1に落とす)と設定する。高圧縮モードでは、文
字プレーン解像度変換部54の変換倍率は0.5(すな
わち解像度を2分の1に落とす)、絵柄プレーン解像度
変換部55の変換倍率は0.33(すなわち解像度を3
分の1に落とす)と設定される。もちろん、これに限定
されるものではなく、例えばさらに通信時間や画質等も
考慮して各変換倍率を設定することができる。
【0127】モード設定が完了したら、スキャナ部41
に原稿がセットされて、画像データの読み取りが行なわ
れる。スキャナ部41で読み取られた画像データは、ま
ず色変換部51に入力され、スキャナ部41の表色系で
あるRGB色空間から、内部の処理で用いられるCIE
LAB色空間への色変換処理が行なわれる。CIELA
B色空間に変換された画像データは、属性判別部52と
2層分割部53に入力される。
【0128】属性判別部52では画像データから得られ
るエッジ情報等から、1ないし数画素ごとあるいは所定
の領域ごとに文字か絵柄の判別処理が行なわれる。判別
の結果として、例えば文字であれば「1」、絵柄データ
あれば「0」が選択プレーンの画素値として出力され
る。選択プレーンは、2層分割部53と選択プレーン圧
縮部56に入力される。選択プレーン圧縮部56に入力
された選択プレーンデータは、所定の圧縮方式によって
圧縮されて、送信バッファ59へ格納される。
【0129】2層分割部53は、属性判別部52から入
力される選択プレーンに従って、画像データを文字プレ
ーンと絵柄プレーンに分割し、並列に出力する。具体的
には、選択プレーンの画素値が「1」であった場合、文
字プレーンには画像データの画素値を出力し、絵柄プレ
ーンは白データ(CIELAB)を出力する。逆に、選
択プレーンの画素値が「0」であった場合には、文字プ
レーンは白データ(CIELAB)を出力し、絵柄プレ
ーンは画像データの画素値を出力する。これによって、
図2(A)に示す画像データは、図2(B)〜(D)に
示す選択プレーン、文字プレーン、絵柄プレーンに分離
される。
【0130】2層分割部53から出力される文字プレー
ンは、文字プレーン解像度変換部54に入力されて解像
度変換処理が行なわれる。そして、解像度変換後の文字
プレーンは、文字プレーン圧縮部57で例えばJPEG
方式など、最適な圧縮手法で圧縮処理され、送信バッフ
ァ59へ格納される。同様に、2層分割部53から並列
して出力される絵柄プレーンは、絵柄プレーン解像度変
換部55に入力されて解像度変換処理が行なわれる。そ
して、解像度変換後の絵柄プレーンは絵柄プレーン圧縮
部58で例えばJPEG方式など、最適な圧縮手法で圧
縮処理されて、送信バッファ59へ格納される。
【0131】以上のようにしてスキャナ部41から入力
された1ページ分の画像データは、3つのプレーンに分
離されてそれぞれの処理がなされて圧縮された各プレー
ンが送信バッファ59へ格納される。その後、制御部4
5は圧縮された各プレーンを、例えば図9に示す各例や
図20に示すような所定の画像データフォーマットにま
とめる。その際に、各プレーンの解像度情報などの画像
構造情報を含むヘッダを付加する。
【0132】画像データフォーマットが構成されたら、
制御部45は送受信部46を起動し、送信バッファ59
へ格納された画像データの送信を開始する。送受信部4
6は、定められたプロトコルにしたがってネットワーク
36への接続を行ない、画像データの送信を行なう。こ
れによって、複数のプレーンに分離され、それぞれ圧縮
処理された画像データが、他の画像通信装置や画像ファ
イルサーバ34、パーソナルコンピュータ35などに送
信される。このようにして画像データを送信することに
よって、画質をあまり低下させずに高速に送信すること
ができる。
【0133】このようにして送信された画像データは、
他の画像通信装置、画像ファイルサーバ34、パーソナ
ルコンピュータ35などによって受信される。画像ファ
イルサーバ34で受信された場合には、例えば受信した
画像データフォーマットのまま、あるいは内部のデータ
フォーマットに変換して、蓄積される。他の画像通信装
置が受信する場合や、パーソナルコンピュータ35によ
って受信されてディスプレイに表示する場合などでは、
本発明の画像処理装置を用いた画像の合成が行なわれ
る。例えば他の画像通信装置において受信する場合、送
受信部46によって定められたプロトコルに従ってネッ
トワーク36への接続を行なった後、画像データを受信
する。受信した画像データは画像復元処理部44のバッ
ファメモリ11に格納される。バッファメモリ11に格
納された画像データは、いずれの画像処理装置から送ら
れた画像かによってその画像構造が異なる。また、受信
した画像通信装置に接続されているプリンタ部47の特
性も異なる。画像復元処理部44では、本発明の画像処
理装置によって、各プレーンの画像構造が一致するよう
に変換した上で合成することによって、正確に合成する
ことができる。さらに、プリンタ部47の特性に応じた
変換処理を行なって出力することができる。
【0134】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、入力された画像情報を第1画像データ、第2
画像データ、および第1画像データまたは第2画像デー
タのいずれかを選択する選択データに分離して送信され
た画像データを正確に合成して出力することができるの
で、それぞれのデータに最適な変換処理を施すことがで
きるので、画質の劣化を抑えることができ、また高い解
像度が必要のないデータでは解像度を低くしてデータ量
を削減することができる。また、このように複数のデー
タに分離されたデータは、分離した装置と合成する装置
との間、あるいは分離されている各データ間で、解像
度、階調数、色空間などの画像構造が異なることがある
が、本発明によれば、どのような画像構造のデータであ
っても、それらを一致させて合成するので、正常に合成
復元処理を行なうことができ、しかも画質の劣化を抑え
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おいて入力される画像データの具体例の説明図である。
【図3】 ゼロ次ホールド法の説明図である。
【図4】 ニアレストネイバー法の説明図である。
【図5】 4点補間法の説明図である。
【図6】 投影法の説明図である。
【図7】 16点補間法の説明図である。
【図8】 論理演算法の一例の説明図である。
【図9】 画像フォーマットの一例の説明図である。
【図10】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態
における動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態
を示すブロック図である。
【図12】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態
における動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】 本発明の画像処理装置の第3の実施の形態
を示すブロック図である。
【図14】 本発明の画像処理装置の第3の実施の形態
における動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】 本発明の画像処理装置の第4の実施の形態
を示すブロック図である。
【図16】 本発明の画像処理装置の第4の実施の形態
における動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】 本発明の画像処理装置の第5の実施の形態
における動作の一例を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の画像処理装置の第6の実施の形態
における動作の一例を示すフローチャートである。
【図19】 本発明の画像処理装置の第7の実施の形態
を示すブロック図である。
【図20】 画像フォーマットの別の例の説明図であ
る。
【図21】 本発明の画像処理装置の第7の実施の形態
における動作の一例を示すフローチャートである。
【図22】 本発明の画像処理装置の第8の実施の形態
を示すブロック図である。
【図23】 多値誤差拡散法の説明図である。
【図24】 本発明の画像処理装置を含むネットワーク
システムの一例を示す構成図である。
【図25】 画像通信装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図26】 画像分離処理部の一例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1…画像復元処理部、2…制御部、11…バッファメモ
リ、12…選択プレーン伸長部、13…文字プレーン伸
長部、14…絵柄プレーン伸長部、15…文字プレーン
解像度変換部、16…絵柄プレーン解像度変換部、17
…合成部、18…合成画像解像度変換部、19…色変換
部、20…選択プレーン解像度変換部、21…文字プレ
ーン階調数変換部、22…絵柄プレーン階調数変換部、
23…文字プレーン色変換部、24…絵柄プレーン色変
換部、25…文字プレーンスクリーン処理部、26…絵
柄プレーンスクリーン処理部、31〜33…画像通信装
置、34…画像ファイルサーバ、35…パーソナルコン
ピュータ、36…ネットワーク、41…スキャナ部、4
2…処理部、43…画像分離処理部、44…画像復元処
理部、45…制御部、46…送受信部、47…プリンタ
部、48…操作部、51…色変換部、52…属性判別
部、53…2層分割部、54…文字プレーン解像度変換
部、55…絵柄プレーン解像度変換部、56…選択プレ
ーン圧縮部、57…文字プレーン圧縮部、58…絵柄プ
レーン圧縮部、59…送信バッファ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 裕之 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 鈴木 譲 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1画像データと、第2画像データと、
    前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれ
    かを選択する選択データとを少なくとも入力する入力手
    段と、該入力手段により入力された前記第1画像データ
    と前記第2画像データと前記選択データの解像度を認識
    する解像度認識手段と、該解像度認識手段により認識さ
    れた前記第1画像データの解像度および前記第2画像デ
    ータの解像度を前記選択データの解像度と同一の解像度
    に変換する解像度変換手段と、該解像度変換手段により
    変換された第1画像データおよび同じく前記解像度変換
    手段により変換された第2画像データを前記選択データ
    に基づいて合成する合成手段を有することを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記解像度認識手段は、前記入力手段に
    前記第1画像データ、前記第2画像データ、前記選択デ
    ータが入力された際に付加されていたヘッダ情報により
    それぞれの解像度を認識することを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 第1画像データと、第2画像データと、
    前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれ
    かを選択する選択データとを少なくとも入力する入力手
    段と、該入力手段により入力された前記第1画像データ
    と前記第2画像データと前記選択データの解像度を認識
    する解像度認識手段と、該解像度認識手段により認識さ
    れた前記第1画像データの解像度と一致させるように前
    記第2画像データの解像度と前記選択データの解像度と
    を変換する解像度変換手段と、該解像度変換手段により
    変換された第2画像データと前記第1画像データとを前
    記解像度変換手段により変換された選択データに基づい
    て合成する合成手段を有することを特徴とする画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 第1画像データと、第2画像データと、
    前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれ
    かを選択する選択データとを少なくとも入力する入力手
    段と、該入力手段により入力された前記第1画像データ
    と前記第2画像データと前記選択データの解像度を認識
    する解像度認識手段と、該解像度認識手段により認識さ
    れた各解像度の中における最大解像度または最小解像度
    のいずれか一方に統一して他の各解像度を変換する解像
    度変換手段と、該解像度変換手段により解像度が統一さ
    れた第1画像データと第2画像データと選択データを用
    いて合成する合成手段を有することを特徴とする画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 第1画像データと、第2画像データと、
    前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれ
    かを選択する選択データとを少なくとも入力する入力手
    段と、該入力手段により入力された前記第1画像データ
    と前記第2画像データと前記選択データの解像度を認識
    する解像度認識手段と、該解像度認識手段により認識さ
    れた前記第1画像データおよび前記第2画像データおよ
    び前記選択データの解像度が特定の解像度となるように
    解像度変換する解像度変換手段と、該解像度変換手段に
    より解像度変換された第1画像データと第2画像データ
    と選択データを用いて合成する合成手段を有することを
    特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記解像度変換手段により変換される特
    定の解像度は、各データの有する解像度の最小公倍数の
    解像度であることを特徴とする請求項5に記載の画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記解像度変換手段により変換される特
    定の解像度は、あらかじめ定められた解像度であること
    を特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 第1画像データと、第2画像データと、
    前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれ
    かを選択する選択データとを少なくとも入力する入力手
    段と、該入力手段により入力された前記第1画像データ
    と前記第2画像データと前記選択データの有する画像構
    造を認識する画像構造認識手段と、該画像構造認識手段
    による認識結果に基づいて前記第1画像データおよび前
    記第2画像データおよび前記選択データの有する画像構
    造を一致させるように画像構造の変換処理を行なう画像
    構造変換手段と、該画像構造変換手段により変換された
    第1画像データと第2画像データと選択データを用いて
    合成する合成手段を有することを特徴とする画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】 第1画像データと、第2画像データと、
    前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれ
    かを選択する選択データとを少なくとも入力する入力手
    段と、前記第1画像データおよび前記第2画像データに
    対して画像構造の変換処理を行なう画像構造変換手段
    と、該画像構造変換手段により変換された第1画像デー
    タおよび同じく前記画像構造変換手段により変換された
    第2画像データを前記選択データに基づいて合成する合
    成手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記画像構造変換手段により行なわれ
    る画像構造の変換処理は、色空間の変換処理であること
    を特徴とする請求項8または9に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記画像構造変換手段により行なわれ
    る画像構造変換手段は、階調変換処理であることを特徴
    とする請求項8または9に記載の画像処理装置。
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