JP3707586B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆回線やLANなどのネットワーク回線を介して異機種間で高品質に画像データを通信するための画像処理方法およびその画像処理を行なう画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、公衆回線を用いたファクシミリ通信に加え、公衆回線やLANなどのネットワークを用いた画像通信が盛んに行なわれている。画像データを送受する機器もファクシミリのほか、パーソナルコンピュータや複合ディジタル複写機、ネットワークプリンタなど、各種の機器が用いられている。また最近はこれらの機器のカラー化も進み、カラーFAXやカラープリンタも主流になりつつある。このようなネットワークシステムでは、例えば解像度がそれぞれ異なる異機種装置間での相互接続や、カラー複写機と白黒複写機といったような色空間がそれぞれ異なる異機種装置間での相互接続が可能である。
【0003】
このような異機種装置間で画像データをやりとりする場合、通常は入力した原稿画像を1枚のプレーン画像として扱う。つまり1枚のプレーン画像に対して、入力側機器で原稿の種類を判別し、原稿に適していると考えられる画像処理をプレーン画像全体に施して出力側機器へ送信する。
【0004】
このように原稿画像を1枚のプレーン画像として扱った場合、原稿画像が文字のみ、あるいは写真のみといった1種類の属性の画像データだけで構成されるのであれば特に問題はない。しかし、文字と写真が混在しているような複数の種類の画像データから構成されている場合には不都合が生じる。例えば文字と写真が混在している画像データを圧縮しようとした場合、1枚のプレーン画像に対して同じ圧縮手法を用いて圧縮処理を施すので、適用する圧縮手法によっては文字部あるいは写真部のいずれかの圧縮率が低下して通信時間が長期化するか、あるいはいずれかの画質が劣化してしまう。また他の画像処理を施す場合も同様であり、1枚のプレーン画像に対して画一的な画像処理を施すと、文字部分あるいは写真部分など、部分的に画質が低下する場合があった。
【0005】
一方、画像を帯状に分割して送信することが考えられている。例えばFAXでは、帯状領域ごとに圧縮処理を行なって通信を行なっている。また、送信時に相手のバッファサイズに合わせた帯状領域に分割して送信することも行なわれている。これらは、圧縮処理の単位やバッファサイズの単位で画像を分割するため、分割される位置における画像の内容については何等考慮されていない。そのため、帯状領域ごとに行なう画像処理や画像の種類によっては、帯状に分割した境界において不具合が生じることがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、より高速に、しかも高画質で画像を送信することのできる画像処理方法および画像処理装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入力された画像情報を第1画像データ、第2画像データ、および第1画像データまたは第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離し、分離された第1画像データ、第2画像データ、および選択データの少なくとも一つに対して解像度変換を行なった後に、各データに対して所定のライン数ごとに帯状に分割する。あるいは、入力された画像情報を第1画像データ、第2画像データ、および第1画像データまたは第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離した後、各データに対して所定のライン数ごとに帯状に分割する。さらには、入力された画像情報に対して所定のライン数ごとに帯状に分割した後に第1画像データ、第2画像データ、および第1画像データまたは第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離する。
【0008】
このようにして得られたデータは、それぞれ帯状に分割された第1画像データ、第2画像データ、および第1画像データまたは第2画像データのいずれかを選択する選択データである。例えば画像の種類に応じて第1画像データおよび第2画像データに分離すれば、それぞれに最適な解像度変換や圧縮処理を行なうことができ、高速に送信することができるとともに、画質の劣化を抑えることができる。
【0009】
また、それぞれ帯状に分割する際にも、例えば画像中の変化点を検出し、その変化点の情報に基づいて帯状分割の際のライン数を決定することができ、分割された境界において発生する不具合を解消することができる。また、各データに分離された後において、各データの解像度が異なる場合には、例えば最低解像度を基準としたり、解像度の値の公約数に基づいて、帯状分割の際のライン数を決定することによって、解像度が異なる各データ間の帯状領域の境界を一致させることができる。これによって分割幅の計算を容易にして処理の高速化を図り、さらに最終的に1つの画像に合成した際に位置ずれ及び色ずれ等の不具合が生じることはなく、高画質な画像を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、1は画像入力部、2は分離情報検出部、3は画像分離部、4〜6は画像記憶部、7〜9は解像度変換部、10は帯状分割幅検出部、11〜13は帯状分割部である。画像入力部1は、イメージスキャナ等の画像入力装置、あるいは、ネットワークから画像を入力するインタフェース部である。画像入力部1から入力された画像情報は、分離情報検出部2および画像分離部3に入力される。
【0011】
分離情報検出部2は、画像入力部1から入力された画像情報に基づき、画像の色情報、エッジ形状、オブジェクト情報等の画像構造に関する情報を検出し、分離情報として出力する。画像分離部3は、分離情報検出部2から出力される分離情報に基づき、画像入力部1から入力された画像情報を複数のデータに分離する。ここでは一例として、後述するように「文字又は線画の色情報を示す第1画像データ」、「中間調情報を示す第2画像データ」、及び「文字又は線画の形状を示す選択データ」に分離するものとする。画像記憶部4は、「文字又は線画の色情報を示す第1画像データ」を記憶し、画像記憶部5は「文字又は線画の形状を示す1bitの選択データ」を記憶し、画像記憶部6は「中間調情報を示す第2画像データ」を記憶する。
【0012】
なお、画像分離部3では必ずしも3プレーンに分離する必要はなく、分離情報検出部2から出力される分離情報に応じて、任意のプレーン数に分割することができる。また、分離情報検出部2における画像構造の検出方法および画像分離部3における画像分離方法は、例えば特開平3−126180号公報や特開平4−105178号公報に記載されている方法など、多くの方式が提案されており、どのような方式を採用するかは任意である。また、ここでは画像記憶部4〜6を別々に記載しているが、例えば同じ記憶装置内の別々の領域に記憶するように構成してもよい。
【0013】
解像度変換部7〜9は、画像記憶部4〜6に記憶されている分離されたデータに対して、それぞれ適切な解像度変換方式によって適切な解像度に変換する。なお、解像度変換部7〜9は、必ず解像度変換を行なわなければならないわけではなく、解像度変換処理が必要なデータに対してのみ解像度変換処理を行なえばよい。
【0014】
解像度変換方式としては、例えばゼロ次ホールド法、ニアレストネイバー法、4点補間法、投影法、16点補間法などが挙げられる。ゼロ次ホールド法は出力画素をその直前の入力画素で置き換えるアルゴリズムであり、またニアレストネイバー法は出力画素をその最近傍の入力画素で置き換えるアルゴリズムである。どちらも解像度変換後の画質はそれほどよくないが、アルゴリズムが単純なので高速に処理できる。4点補間法は、出力画素をその周囲4つの入力画素から補間生成するアルゴリズムであり、画質は標準、また処理速度は速くも遅くもなく標準である。投影法は、画素を点ではなく面としてとらえ、出力画素をその周囲4つの入力画素の面積比率で決定するアルゴリズムであり、処理時間は少しかかるが画質はよい。16点補間法は、出力画素をその周囲16個の入力画素から補間生成するアルゴリズムであり、処理時間はかなりかかるが画質は最もよい。
【0015】
このような各解像度変換手法の特性を考慮し、各データに対して最適な手法を選択すればよい。もちろん、各データに対して異なる手法を用いてもよいし、同じ手法を用いてもよい。
【0016】
一般に、中間調の画像は階調性が重視され、文字線画の画像は解像度が重視される。また色情報部を示す第1画像データも低解像度で保持しても問題にならない場合もある。そのため、各データの解像度は「文字又は線画の色情報を示す第1画像データ」の解像度≦「文字又は線画の形状を示す1bitの選択データ」の解像度、「中間調情報を示す第2画像データ」≦「文字又は線画の形状を示す1bitの選択データ」の解像度という条件を満たしているとよい。この条件は、全てのデータが同じ解像度であってもかまわない。また、高い解像度のデータについては解像度変換を行なわなくてもよい。
【0017】
帯状分割幅検出部10は、画像分離部3で分離した少なくとも1つの解像度変換後(解像度変換を行なわない場合を含む)のデータをもとに、帯状分割の幅を決定する。帯状分割部11〜13は、帯状分割幅検出部10で決定した帯状分割の幅に基づいて、解像度変換後(解像度変換を行なわない場合を含む)のデータをそれぞれ帯状分割して出力する。
【0018】
図2は、本発明の画像処理装置の第1の実施の形態における画像分離の具体例の説明図である。上述のように、画像分離部3では入力された画像情報を3つのデータに分離する。例えば入力された画像情報が図2(A)に示すような画像であったとする。図2(A)に示す画像では、文字「JAPAN」とともに中間調の日本地図が描かれている。また、文字「JAPAN」も各文字ごとに異なる色によって描かれている。
【0019】
画像分離部3は、このような画像を、分離情報検出部2から出力される分離情報に従って、図2(B)に示す「文字又は線画の色情報を示す第1画像データ」と、図2(D)に示す「中間調情報を示す第2画像データ」と、図2(C)に示す「文字又は線画の形状を示す選択データ」の3つのデータに分離する。すなわち、中間調の日本地図は中間調情報として図2(D)のデータに分離され、文字「JAPAN」の形状が図2(C)のデータに、また文字「JAPAN」の色情報が図2(B)のデータに、それぞれ分離される。以下、説明を簡潔に行なうために、図2(B)に示す「文字又は線画の色情報を示す第1画像データ」を画像C、図2(C)に示す「文字又は線画の形状を示す選択データ」を画像S、図2(D)に示す「中間調情報を示す第2画像データ」を画像Iとする。
【0020】
ここで、図2(B)に示す画像Cは、各画素ごとに文字の色を表現できるデータ長が必要となる。しかし、文字の形状自体は図2(C)に示す画像Sに存在するため、この画像C中には文字の形状は必要ない。例えば一様な色の文字であれば、この画像Cには図2(B)に示すように文字の存在領域に一様な色領域が存在していればよい。
【0021】
図2(C)に示す画像Sは、図2(B)に示す画像Cか、あるいは図2(D)に示す画像Iのいずれかを選択するデータである。この画像Sは、文字や線画の形状が保持されているので、文字や線画の部分は図2(B)に示す画像Cを選択することによって、色彩が施された文字や線画を復元することができる。また、その他の部分では図2(D)に示す画像Iを選択することによって、文字と写真などが重なっている場合でも良好に分離および復元することができる。この画像Sは、図2(B)に示す画像Cかあるいは図2(D)に示す画像Iかを選択するだけであるので、ここでは1画素あたり1ビットの情報があればよい。
【0022】
図2(D)に示す画像Iは、写真や絵柄などの中間調あるいはフルカラーの画像を表現するため、色および階調を保持するデータ長が必要である。
【0023】
このように、入力された画像情報を分離することによって、例えば画像Cについては文字や線画の形状が存在しないので、低解像度に変換し、カラー画像に適した圧縮手法によって圧縮することができる。また、画像Sについては、写真などの静止画像に適した例えばJPEG方式などの圧縮手法を用いて圧縮することができる。さらに画像Iについては、高解像度が要求されるものの2値データであるので、例えば算術符号化のような2値データに適した圧縮手法を用いて圧縮することができる。このようにしてそれぞれのデータについて最適な解像度変換および圧縮を行なうことが可能となるので、例えばネットワークなどを介して画像を伝送する際には、通信時間を削減し、しかも高品質の画像を送ることができる。
【0024】
なお、分離手法は上述の例に限るものではなく、例えば文字や線画の色および形状を含む文字線画部分のデータと、写真などの中間調部分のデータに分離してもよい。あるいは、さらにCG(コンピュータ・グラフィック)画像の部分も分離し、結果として文字や線画の色データ、写真などの中間調データ、CGなどのグラフィックスデータ、そしてこれらを選択する選択データの4つのデータに分離するなど、種々の分離手法を適用することができる。
【0025】
この第1の実施の形態では、上述のようにして分離された各データに対して解像度変換部7〜9において解像度変換処理を施した後に、帯状分割部11〜13において帯状領域に分割する。このとき、分離された3つのデータの少なくとも1つについては他と異なる解像度に変換されている場合もあり得る。このような場合には、単純に帯状分割した場合、画像を復元する際に帯状領域の境界が一致しないといった不具合の発生が懸念される。例えば画像C、画像S、画像Iの解像度変換後の解像度がそれぞれ100dpi,300dpi,200dpiであるとき、画像Sを基準に例えば5ラインごとの帯状領域に分割する場合、画像Cにおいては5/3ライン、画像Iにおいては10/3ラインごとに分割することになる。通常はラインごとに帯状領域に分割するので、画像Cについては1または2ライン、画像Iについては3または4ラインごとに分割することになる。
【0026】
画像を復元して出力する際には、3つのデータの解像度を一致させて合成する。例えば300dpiに一致させると画像Sは5ライン、画像Cは4または6ライン、画像Iは4ないし6ラインとなり、ライン数が一致しないために復元時に帯状領域の境界が一致しないことになる。そのため、ライン数を一致させるための特別な処理が必要となる。また、不一致の発生した境界のラインにおいては、同じラインであっても異なる帯状領域のデータが選択される可能性があり、帯状領域毎に種々の画像処理を施した場合には、データの抜けや重複などによって画質が劣化することも考えられる。
【0027】
この第1の実施の形態では、このような不具合を解消するために、帯状分割幅検出部10において最適な帯状分割の幅を検出し、検出した帯状分割の幅に基づいて、帯状分割部11〜13でそれぞれのデータを帯状分割する。
【0028】
最適な帯状分割の幅を検出する方法の一つとして、例えば各データの解像度が最低の解像度の整数倍の場合には、最低解像度の値からのみ帯状領域の幅を計算することができる。例えば上述の例のように解像度変換後の画像C、画像S、画像Iの解像度がそれぞれ100dpi,300dpi,200dpiであるとする。この場合、画像Cの解像度100dpiが最低解像度であり、他の画像S、画像Iの解像度は100の倍数となっている。このような場合には、画像Cの100dpiを基準として帯状領域の幅を決定し、この幅を整数倍することによって画像S、画像Iの帯状領域の幅を算出すればよい。例えば画像Cの帯状領域の幅を100ラインとすると、画像Sの帯状領域の幅は300ライン、画像Iの帯状領域の幅は200ラインとなる。なお、画像Cにおける帯状領域の幅は任意に設定することが可能であり、画像Cの帯状領域の幅に基づいて画像S、画像Iの帯状領域の幅を設定すればよい。
【0029】
このように、各データの解像度が最低解像度の整数倍の場合には、最低解像度を基準として帯状分割幅を決定することにより、分割幅を容易に計算することができるとともに、1つの画像へ合成する際にも境界において不具合は生じない。
【0030】
最低解像度以外のデータの解像度が最低解像度の整数倍とはならない場合、上述の方法は適用できない。別の方法として、3つのデータの解像度の公約数に基づいて帯状分割幅を決定することができる。例えば解像度変換後の画像C、画像S、画像Iの解像度がそれぞれ100dpi,300dpi,150dpiであるとする。この場合、画像Cの解像度100dpiが最低解像度であるが、画像Iの解像度150dpiは100の倍数とはならない。この場合、100、300、150の公約数を求め、各プレーンの帯状分割幅を
解像度/公約数
を基準として求める。例えば、公約数として「2」を用いた場合には
画像Cの帯状分割幅=100/2=50
画像Sの帯状分割幅=300/2=150
画像Iの帯状分割幅=150/2=75
となる。公約数はより大きなものを採用してもよく、また求められた各帯状分割の幅を整数倍し、分割幅を大きくしてもかまわない。
【0031】
このように各データの解像度の公約数を基準として帯状分割の幅を決定することにより、各データの解像度が最低解像度の整数倍でなくても容易に帯状分割の幅を計算することができるとともに、1プレーンへ合成する際に不具合も生じない。
【0032】
図3は、本発明の画像処理装置の第1の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。ここでは帯状分割の幅を検出する方法として、各データの解像度が最低の解像度の整数倍の場合には、最低解像度の値からのみ帯状領域の幅を計算し、そうでない場合には、各データの解像度の公約数を基準として帯状分割の幅を決定する例を示している。まずS101において、画像入力部1で画像情報を入力する。画像入力部1がスキャナやデジタルカメラなどの画像入力機器の場合には、原稿などの画像を読み取る。またネットワークなどのインタフェースで構成される場合には、画像情報を受信して取り込む。もちろん、例えば外部記憶装置から画像情報を読み出すなど、他の方法でもよい。
【0033】
S102において、分離情報検出部2は入力された画像情報から1ないし数画素ごとに、あるいは所定の領域ごとに、分離情報を検出する。具体例としては、ある注目画素についてそれがエッジ情報(高周波画像)であるか非エッジ情報(低周波画像)であるかを判別し、エッジ情報と判定された画素は文字画像属性、非エッジ情報と判別された画素は中間調画像属性を分離情報として出力する。
【0034】
S103において、画像分離部3は、分離情報検出部2から出力される分離情報をもとに、入力された画像情報を画像C、画像S、画像Iに分離する。具体的には、分離情報検出部2から渡される分離情報が文字画像属性の場合にはその画素の色を画像Cに分離し、中間調画像属性の場合にはその画素の情報を画像Iに分離する。画像Sは分離情報そのものから構成することができる。
【0035】
このS103までの処理によって、例えば図2(A)に示した画像は、図2(B)に示した画像Cと、図2(C)に示した画像Sと、図2(D)に示した画像Iに分離される。画像Cは画像記憶部4に、画像Sは画像記憶部5に、画像Iは画像記憶部6にそれぞれ記憶される。
【0036】
S104〜S109において、分離された画像C、画像S、画像Iについて、解像度変換が必要なデータについてはそれぞれ解像度変換部7〜9において所定の解像度へ変換する。S104において画像Cの解像度を変換するか否かを判定し、解像度変換を行なう場合には、S105において解像度変換部7で所定の解像度c1dpiへの解像度変換を行なう。またS106において画像Sの解像度を変換するか否かを判定し、解像度変換を行なう場合には、S107において解像度変換部8で所定の解像度s1dpiへの解像度変換を行なう。さらに、S108において画像Iの解像度を変換するか否かを判定し、解像度変換を行なう場合には、S109において解像度変換部9で所定の解像度i1dpiへの解像度変換を行なう。なお、上述のようにc1≦s1,i1≦s1である。そのため、画像Sのみを低解像度に変換することはない。逆に、画像Sは文字などの形状を保持するため、入力された解像度を維持し、解像度変換を行なわない場合がある。
【0037】
S110において、解像度変換後の各データの解像度のうち最低解像度Adpiを検出する。なお、関数min()はパラメータのうちの最小値を返す関数である。S111において、最低解像度以外の解像度について、それが最低解像度の整数倍であるか否かを検出する。最低解像度以外の解像度が最低解像度の整数倍である場合には、S112において、上述のように最低解像度Adpiを有するデータの帯状分割の幅を決定し、その帯状分割の幅を整数倍することで他のデータの帯状分割の幅を求める。
【0038】
S111において最低解像度以外の解像度の中に最低解像度の整数倍でないものが含まれている場合には、各データの解像度の公約数を基準として帯状分割の幅を決定する。S113において、画像Cの解像度c1、画像Sの解像度s1、画像Iの解像度i1の公約数を計算する。そしてS114において、画像C、画像S、画像Iの帯状分割の幅を、それぞれ、c1/公約数、s1/公約数、i1/公約数に基づいて決定する。
【0039】
このように各データの解像度が最低解像度の整数倍か否かによって、帯状分割の幅を決定する処理を分けることにより、各データの解像度が最低解像度の整数倍の場合には公約数を求めることなく各データの帯状分割の幅を計算できるため、処理の高速化が図れる。また、各データの解像度の中に最低解像度の整数倍でないものが含まれている場合でも、簡単な処理で公約数を求めることができるので、それほど処理負担を増加させることなく、各データの帯状分割の幅を計算することができる。
【0040】
いずれの場合においても、各データの解像度を基準として帯状領域の境界が一致するように分割することができるので、画像を復元する際に帯状領域の境界部分で位置ズレなどの不具合が発生せず、画質の劣化が生じない。また、復元処理に境界部分についての特別な処理を必要としないので、画像を簡単に復元することができるとともに、バッファメモリも1つの帯状領域分だけ用意すれば済むという利点もある。
【0041】
図4は、本発明の画像処理装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。21は帯状分割境界検出部、22は分割境界記憶部、23は帯状分割部、24〜26は解像度変換部である。帯状分割境界検出部21は、画像記憶部4〜6に記憶された画像C、画像S、画像Iのいずれかのデータの特定の変化点情報に基づき、帯状分割の際の境界を決定する。このとき、各データについて同一位置を帯状分割の境界と定めるが、各帯状領域の幅は可変である。分割境界記憶部22は、帯状分割境界検出部21で決定した帯状分割の境界を記憶する。帯状分割部23は、分割境界記憶部22に記憶されている帯状分割の境界に従って、画像記憶部4〜6に記憶されているすべてのデータについて帯状領域に分割する。
【0042】
解像度変換部24〜26は、帯状領域に分割された各データごとに、適切な解像度変換手法を用いて適切な解像度に変換する。ここでは帯状領域に分割した各データごとに解像度変換部24〜26を設けているが、必ずしも帯状領域に分割した全データ、全帯状領域に解像度変換を施す必要はなく、必要なデータの必要な帯状領域にのみ解像度変換を施せばよい。また、解像度及び解像度変換手法は分離後の各データ、各帯状領域ごとに異なってもよいし、同じでもかまわない。各データ、各帯状領域に同じ解像度変換手法を用いて同じ解像度に変換する場合には、画像入力部1の直後に解像度変換部を挿入し、入力された画像情報に対して予め解像度変換を施しておいてもよい。この場合、以降の処理量が少なくなり、高速な処理を行なうことができる。
【0043】
なお、画像分離部3で画像C、画像S、画像Iとは異なるデータ構成に分離する場合も考えられる。その場合には、分離したデータ構成に応じた帯状分割境界検出処理、帯状分割処理、解像度変換処理を行なうことになる。
【0044】
上述の第1の実施の形態では、各データに対して必要に応じた解像度変換処理を施した後に、各データの解像度に基づいて帯状分割を行なった。この第2の実施の形態では、各データの解像度は同一であるので、各データの解像度を考慮する必要はないため、帯状領域の幅を求める別の方法を用いることができる。そのひとつとして、画像特性に応じて帯状領域の境界を求める方法を示す。
【0045】
画像特性に応じて帯状領域の境界を変えた方が、その後の様々な処理(解像度変換、圧縮等)の軽減、及び処理時間の短縮等に結びつく場合がある。図5は、帯状領域の幅を等間隔にした場合の具体例の説明図、図6は、画像特性に応じて帯状領域の境界を変化させた場合の具体例の説明図である。例えば図2に示すように入力された画像情報を画像C、画像S、画像Iに分離した後、等しい幅の帯状領域に分割する。例えば図5に破線で示す境界によって帯状領域に分割した場合、文字「JAPAN」は帯状領域1と帯状領域2に含まれるとともに、帯状領域2には文字「JAPAN」の一部とともに中間調情報である日本地図の一部が含まれる。
【0046】
このような帯状領域に分割し、帯状領域ごとの画像処理を行なうことを考えると、帯状領域1および帯状領域2については画像C、画像Sについては文字情報に対する処理を行ない、帯状領域2以降の画像Iについては中間調情報に対する処理を行なうことになる。
【0047】
例えば図6に示すように、文字部分を1つの帯状領域として分割すると、文字情報はすべて帯状領域2に含まれるので、文字情報に対する処理を1つの帯状領域についてのみ行なえばよくなる。さらに1つの帯状領域内に文字情報と中間調情報とが混在しないので、その後の処理が軽減される等の利点がある。
【0048】
この第2の実施の形態では、複数のデータに分離した後に帯状領域への分割を行なう際に、あるデータの中から特定の変化点情報を検出し、画像情報に応じた帯状領域への分割方法を用いる。ここで、検出する変化点情報としては、例えば、画像Sにおいて前ラインがすべて画像Iを選択し、注目ラインでは画像Cを選択する画素が存在する場合、またはその逆に、前ラインに画像Cを選択する画素が存在し、注目ラインではすべて画像Iを選択している場合、また画像Sにおいて前ラインおよび注目ラインともに画像Cを選択する画素が存在する時に画像Cにおいて前ラインに存在する色と注目ラインに存在する色が異なる場合、さらには画像Iにおいて前ラインが全て白で、画像Sの注目ラインがすべて画像Iを選択しており、かつ画像Iの注目ラインには白以外の色が存在する場合、等である。
【0049】
ただし、上述のような変化点でのみ分割した場合に、ある領域が極端に大きくなる場合が生じることがある。その場合には、さらにその領域内を細分化してもよい。また逆に細かく分割されすぎる場合もある。このような場合には、隣接している帯状領域が同様な性質を持つ場合には統合してもかまわない。
【0050】
例えば上述の図6に示した例では、文字「JAPAN」の上端および下端で画像Sにおいて変化点が検出される。そのため、文字「JAPAN」の上端および下端において帯状領域を分割し、文字「JAPAN」の上端までの帯状領域1と文字「JAPAN」を含む帯状領域2と、それ以降の領域に分割することができる。また、日本地図の上端において画像Iがすべて白のラインから白以外の色を含むラインに変化するので、この点も変化点として検出することができる。しかし、文字「JAPAN」の下端から日本地図の上端までの領域の幅は狭いので、この変化点では分割していない。日本地図内の島部についても同様である。さらに、文字「JAPAN」の下端から以降は大きな帯状領域となるので、これを破線で示すように分割している。なお、このときの帯状領域の幅は任意である。
【0051】
別の例を用いて上述の帯状領域への分割方法をさらに説明する。図7は、入力された画像情報の別の具体例の説明図、図8は、入力された画像情報の別の具体例について画像分離後の各データの説明図、図9は、入力された画像情報の別の具体例における帯状分割の一例の説明図である。この具体例においては、入力された画像は、図7に示すように「GERMANY」という文字、ドイツ国旗、ドイツ地図の写真が混在した画像である。この画像を上述の第1の実施の形態と同様にして分離すると、図8に示すような画像C、画像S、画像Iの3つのデータが得られる。ドイツ国旗の部分は中間調画像として分離することもできるが、ここでは文字線画と同様に扱い、ドイツ国旗の形状データとその色データに分離している。なお、図示の都合上、彩色はハッチングを異ならせることで示している。ちなみにドイツ国旗の色は上から黒、赤、黄である。また、文字「GERMANY」はここでは黒で描かれているものとしている。画像Sは、黒く示している部分は画像Cを選択し、白い部分は画像Iを選択することを示している。
【0052】
図8に示すように分離された後、図9に破線で示すような帯状領域に分割する。この例ではまずドイツ国旗の上端において、画像Sのデータがすべて画像Iを選択する状態から、一部が画像Cを選択する状態に変化する。そのため、このラインが帯状領域の境界となって帯状領域1が分割される。続いて画像Sのデータが一部で画像Cを選択するとともに、画像Cにおいて黒から赤、および赤から黄に色が変化するラインがそれぞれ検出される。これらのラインも帯状領域の境界となり、帯状領域2,3が分割される。さらに、ドイツ国旗の下端において、画像Sのデータが、一部で画像Cを選択していたものがすべて画像Iを選択するようになる。そのため、このドイツ国旗の下端も帯状領域の境界となり、帯状領域4が分割される。
【0053】
ドイツ国旗の下端以降は、画像Sはすべて画像Iを選択している。画像Iにおいて、ドイツ地図の上端において、すべて白のラインから一部に白以外の画素が含まれるラインに変化する。そのため、このドイツ地図の上端が帯状領域の境界となり、帯状領域5が分割される。さらに、ドイツ地図の下端においては画像Iにおいて一部に白以外の画素が含まれるラインからすべて白のラインに変化する。そのためこのラインも帯状領域の境界となり、帯状領域6が分割される。
【0054】
このようにして、帯状領域1ないし6に分割された。このうち、帯状領域6については幅が広いので、さらに適当な幅の帯状領域に分割してもよい。このようにして分割された帯状領域は、その領域内の画像がほぼ同じ性質を有している。そのため、各帯状領域ごとに性質に応じた処理を行なうことができる。また同じ性質を有する領域はなるべく同じ帯状領域に含まれるように分割しているので、以降の処理を軽減することができる。
【0055】
図10は、本発明の画像処理装置の第2の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。上述の第1の実施の形態と同様にS121において画像入力部1から画像情報を入力し、S122において分離情報検出部2は入力された画像情報から画像構造に関する情報を検出して分離情報として出力し、S123において画像分離部3は分離情報検出部2から出力される分離情報をもとに入力された画像情報を分離する。
【0056】
S124〜S128において、帯状分割境界検出部21は帯状領域に分割する境界のラインを検出し、分割境界記憶部22に格納する。ここでは図7に示したように座標系をi,jを用いて表わすことにする。j方向に並ぶ画素を1ラインとし、各ラインごとに走査しながら、画像C、画像S、画像Iのある特定の形状をもとに帯状領域に分割するための境界を検出してゆく。
【0057】
まずS124において、注目ラインを示す変数iを0にリセットする。S125において注目ラインを1ライン進めた後、S126において、画像C、画像S、画像Iのそれぞれについて、前ラインであるi−1ラインと注目ラインであるiラインとを比較し、性質が異なる変化点であるか否かを調べる。ここで、性質が異なる変化点であるとは、上述のように、
▲1▼画像Sにおいてi−1ラインがすべて画像Iを選択し、iラインでは画像Cを選択する画素が存在する場合、
▲2▼画像Sにおいてi−1ラインに画像Cを選択する画素が存在し、iラインではすべて画像Iを選択している場合、
▲3▼画像Sにおいてi−1ラインおよびiラインともに画像Cを選択する画素が存在する時に画像Cにおいてi−1ラインに存在する色とiラインに存在する色が異なる場合、
▲4▼画像Iにおいてi−1ラインがすべて白で、画像Sのiラインがすべて画像Iを選択しており、かつ画像Iのiラインには白以外の色が存在する場合、
▲5▼画像Iにおいてi−1ラインに白以外の色が存在し、画像Sのiラインがすべて画像Iを選択しており、かつ画像Iのiラインがすべて白である場合、
等である。もちろん他の条件の時にも変化点として判定してもよい。
【0058】
上述の図9に示した具体例では、▲1▼の場合としてはドイツ国旗の上端が該当し、▲2▼の場合としてはドイツ国旗の下端が該当する。この▲1▼、▲2▼の条件は、文字絵柄領域を分離するための条件である。また▲3▼の場合としてはドイツ国旗内の黒から赤へ、赤から黄へ色が変化するラインが該当する。この▲3▼の条件は、文字絵柄領域中の色の変化するラインで分離するための条件である。さらに▲4▼の場合としてはドイツ地図の上端が該当し、▲5▼の場合としてはドイツ地図の下端が該当する。この▲4▼、▲5▼の条件は、中間調領域を分離するための条件である。
【0059】
このような性質が異なる変化点が検出された場合には、iライン目を帯状領域へ分割する境界として決定し、S127においてiを分割境界記憶部22に記憶して、S125へ戻る。S125ではiを1加算して次のラインの処理に移る。注目ラインが変化点でない場合には、S128において全てのラインに対して帯状領域の分割境界か否かの判定処理が行なわれたか否かを判定し、処理していないラインが残っている場合にはS125に戻り、次のラインを注目ラインとして処理を繰り返す。すべてのラインについて判定処理が終了した時点で、分割境界記憶部22には帯状領域へ分割する際の境界となり得るラインが格納されている。
【0060】
S129において、帯状分割部23は分割境界記憶部22に記憶されているラインに基づいて各データを同一位置で分割する。これにより各データは帯状領域に分割される。このとき、上述の条件で帯状領域に分割した場合、ある領域が極端に大きくなる場合が生じる可能性がある。このような場合には、さらにその領域内を細分化してもよい。逆に細かく分割しすぎる場合、隣接している帯状領域がほぼ同様な性質を持つ場合には帯状領域を統合してもよい。
【0061】
さらにS130において、必要なデータの必要な帯状分割領域に対して、解像度変換部24〜26によって解像度変換を施すことができる。この解像度変換は、すべてのデータに同じ解像度変換手法を用いて同じ解像度に変換する場合には、S121における画像入力直後に行なってもよい。
【0062】
上述のS126における▲1▼〜▲5▼の変化点の判定条件は一例であるが、ここでは3つのデータを同時に参照しながら変化点を検出している。これによって色の変化する点で分離したり、空白域も分離することができる。もちろん、3つのデータのうちの2つあるいは1つのデータのみに着目して変化点を検出することも可能である。
【0063】
この第2の実施の形態のように帯状領域に分割してから解像度変換や圧縮などの処理を行なう場合、分割した帯状領域内がすべて白画素または黒画素(画像Sにおいてはすべて画像Iあるいは画像Cを選択するデータ)のときには解像度変換や圧縮処理等を行なわないあるいは簡単な処理で済ませることも可能である。このような場合に上述のように特定の変化点情報に基づいて帯状領域への分割を行なうことによって、分割した帯状領域内がすべて白画素または黒画素(画像Sにおいてはすべて画像Iあるいは画像Cを選択するデータ)となる場合が増加するので、帯状領域への分割処理以降の処理を軽減し、高速化することができる。また、データ量を削減することができるので、メモリを節約することができ、通信時にも通信時間の短縮を図ることができる。
【0064】
図11は、本発明の画像処理装置の第3の実施の形態を示すブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。31は帯状分割境界検出部、32は分割境界記憶部、33は帯状分割部、34は画像分離部、35〜37は画像記憶部、38〜40は解像度変換部である。この第3の実施の形態では、帯状領域に分割後に画像を分離する例を示している。
【0065】
画像入力部1で入力された画像情報は、分離情報検出部2および帯状分割部32に送られる。分離情報検出部2では、入力された画像情報から画像構造に関する情報を検出し、分離情報として画像分離部3に出力するとともに、帯状分割境界検出部31にも出力する。分離情報検出部2は、帯状分割境界検出部31において帯状領域の境界位置を検出できるように、分離情報として、文字線画か否かだけではなく、文字線画か中間調かその他か、および、文字線画の場合には色の情報なども出力する。
【0066】
帯状分割境界検出部31は、分離情報検出部2から出力される分離情報に基づいて帯状領域の境界を決定する。帯状分割部32は、帯状分割境界検出部31で決定した帯状領域の境界に基づいて、画像入力部1で入力された画像情報を帯状領域に分割する。帯状分割領域記憶部33は、帯状分割部32で分割した帯状領域の画像を記憶する。
【0067】
画像分離部34は、分離情報検出部2から出力される分離情報に基づき、帯状分割領域記憶部33に記憶されている帯状領域に分割された画像情報を複数のデータに分離する。画像を分離する方法は、上述の第1および第2の実施の形態と同様に任意である。ここでは一例として、上述の各実施の形態と同様に画像C、画像S、画像Iの3つのデータに分離する。
【0068】
画像記憶部35〜37には、画像分離部34で分離された各データが帯状領域ごとに記憶される。ここでは画像Cが画像記憶部35に、画像Sが画像記憶部36に、画像Iが画像記憶部37にそれぞれ記憶されるものとする。画像記憶部35〜37はそれぞれ別体の構成であっても、1つの記憶装置内に領域を分けて構成されていてもよい。
【0069】
解像度変換部38〜40は、帯状領域ごとの各データに対してそれぞれ適切な解像度変換手法を用いて適切な解像度へ変換する。ここでは帯状領域に分割した各データごとに解像度変換部38〜40を設けているが、必ずしも帯状領域に分割した全データ、全帯状領域に解像度変換を施す必要はなく、必要なデータの必要な帯状領域にのみ解像度変換を施せばよい。また、解像度及び解像度変換手法は分離後の各データ、各帯状領域ごとに異なってもよいし、同じでもかまわない。各データ、各帯状領域に同じ解像度変換手法を用いて同じ解像度に変換する場合には、画像入力部1の直後に解像度変換部を挿入し、入力された画像情報に対して予め解像度変換を施しておいてもよい。この場合、以降の処理量が少なくなり、高速な処理を行なうことができる。なお、画像分離部34で画像C、画像S、画像Iとは異なるデータ構成に分離する場合には、分離したデータ構成に応じた解像度変換処理を行なえばよい。
【0070】
この第3の実施の形態における構成では、分離情報検出部2から出力される分離情報に基づいて帯状分割を行なう。これによって、画像分離を行なう際の判定結果をそのまま用いて、同じ属性を持つ領域を1つの帯状領域とすることができる。また、帯状領域への分割によって、その帯状領域には文字絵柄画像と写真画像が混在しない場合が多く発生し、そのような帯状領域では複数のデータに分割する必要がなくなる。そのため、その後の処理が軽減され、処理時間も短縮することができる。このことを具体例を用いて以下に説明する。
【0071】
図12は、入力された画像情報のさらに別の具体例の説明図、図13は、入力された画像情報のさらに別の具体例について帯状分割した画像の説明図、図14は、入力された画像情報のさらに別の具体例について帯状分割後に画像分離した各データの一例の説明図である。この具体例において入力された画像は、図12に示すように「GERMANY」、「MAP」という文字、ドイツ国旗、ドイツ地図の写真が混在した画像である。なお、図示の都合上、彩色はハッチングを異ならせることで示している。ちなみにドイツ国旗の色は上から黒、赤、黄である。また、文字「GERMANY」は黒で、文字「MAP」は緑で描かれているものとしている。ドイツ国旗の部分は中間調画像領域として判定することもできるが、ここでは文字線画領域として判定されるものとしている。
【0072】
このような入力された画像情報を帯状領域に分割する。このとき、分離情報検出部2から出力される分離情報に基づいて、性質の同じラインがなるべく同じ帯状領域に含まれるように、帯状領域に分割する。すなわち、性質の異なる位置を分割位置として検出し、帯状領域に分割すればよい。ここで、性質が異なる位置とは、文字線画情報、中間調情報、空白の切り替わりの位置、文字線画情報中の色の切り替わり位置等などである。ただし、性質が異なるラインでのみ分割した場合に、ある帯状領域が極端に大きくなる場合が生じることがある。その際にはその後の処理や送信後の相手のバッファサイズなどに応じて、さらにその帯状領域内を細分化してもかまわない。逆に細かく分割しすぎる場合には、隣接している同様な性質を持つ帯状領域を統合してもかまわない。
【0073】
図12に示した画像を、性質の異なる位置で分割すると、図13に破線で示す位置で分割される。すなわち、ドイツ国旗の上端において空白領域から文字線画情報の領域に切り替わり、文字線画情報であるドイツ国旗内で色が2箇所で切り替わり、ドイツ国旗の下端で文字線画情報の領域から空白領域に切り替わり、文字「MAP」の上端において空白領域から文字線画情報の領域に切り替わり、文字「MAP」の下端において文字線画情報の領域から中間調情報の領域に切り替わり、ドイツ地図の下端において中間調情報の領域から空白領域に切り替わる。これらの切り替わる位置が帯状領域の分割位置となり、各帯状領域に分割される。
【0074】
なお、文字「MAP」を含む帯状領域では、途中からドイツ地図の中間調領域が含まれるようになる。そのため、このドイツ地図の上端を帯状領域の分割位置とすることも可能である。
【0075】
このように帯状領域に分割した後、各帯状領域ごとに上述の第1の実施の形態と同様にして画像分離を行なう。上述の第1の実施の形態では、1ページ中に文字線画領域と中間調画像領域が混在していたので3つのデータに分離した。しかし文字線画のみの画像や中間調画像のみの場合には、不要なデータを作成する必要はない。上述のように帯状領域に分割した場合には、それぞれの帯状領域では文字線画のみ、あるいは中間調画像のみといった部分が多く含まれる。そのため、このような帯状領域では3つのデータに分離する必要はなく、2つ、あるいは1つのデータのみでよい。
【0076】
各帯状領域ごとに画像分離を行なった結果を図14に示している。実線で囲まれている領域については実際にデータが存在する領域であり、点線で表わされている箇所はデータが存在しない領域である。例えば帯状領域1,5,8のような空白領域については、3つのデータとも不要であり、帯状領域の幅だけの空白が存在するデータだけを保持すればよい。
【0077】
また、分割領域3は文字線画の領域であり画像Cと画像Sが生成され、他に中間調領域が存在しないので画像Iは不要であるので生成されない。分割領域2,4も文字線画の領域であるので、基本的には画像Cおよび画像Sを生成するが、文字線画として白以外に1色しか存在しない場合には、その色情報を帯状領域に適切な形で付加しておくことにより、画像Cを不要にすることができる。そのため、この分割領域2,4においては画像Sしか生成しない。なお、画像Sは上述のように選択データであるが、画像Sに色情報が付加される場合には図示の都合上、画像Sに色に対応したハッチングを施して示している。
【0078】
分割領域6には、文字線画の領域(文字「MAP」)と中間調画像の領域(ドイツ地図の一部)が混在している。この場合には基本的に3つのデータに分離することになる。しかしこの場合も文字線画として白以外に1色しか存在しないので画像Cを不要にすることができる。そのため、ここでは色情報が付加された画像Sと画像Iを生成している。分割領域7は中間調画像のみであるので、画像Iのみが生成される。
【0079】
このようにして、図13に示すように帯状分割された画像は、図14に示すように画像分離される。上述の第1および第2の実施の形態に比べて格段にデータ量を削減することができ、画像分離処理および以降の処理の負荷を軽減して高速化することができる。また、画像を送る際も通信時間を短縮することができる。さらに、画像分離によって不要となるデータが存在するため、画像記憶部35〜37および以降の記憶手段は、必ずしも3画面分の領域を必要とせず、メモリを節約することが可能となる。
【0080】
図15は、本発明の画像処理装置の第3の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。上述の第1の実施の形態と同様にS141において画像入力部1から画像情報を入力し、S142において分離情報検出部2は入力された画像情報から文字線画情報または中間調情報、及び色情報、オブジェクト情報等の画像構造に関する情報を検出して分離情報として出力する。
【0081】
S143〜S147において、帯状分割境界検出部31は分離情報検出部2から出力される分離情報に基づいて帯状領域に分割する境界のラインを検出する。ここでは図12に示したように座標系をi,jを用いて表わすことにする。j方向に並ぶ画素を1ラインとし、各ラインごとに走査しながら帯状領域に分割するための境界を検出してゆく。
【0082】
まずS143において、注目ラインを示す変数iを0にリセットする。S144において注目ラインを1ライン進めた後、S145において前ラインであるi−1ラインと注目ラインであるiラインとを比較し、性質が異なるか否かを調べる。ここで、性質が異なる変化点であるとは、上述のように、文字線画情報、中間調情報、空白の切り替わりの位置、文字線画情報中の色の切り替わり位置等などである。色の切り替わりの判定は、例えば輝度成分のみを取り出してその変化量を判定したり、あるいは色空間における2色間の距離を求め、距離が所定の閾値以上であれば色の切り替わり位置であると判定するなど、種々の方法を用いることができる。
【0083】
このような性質が異なる位置が検出された場合には、iライン目を帯状領域に分割する境界として決定し、S146においてiを分割境界として記憶し、S144へ戻る。S144ではiを1加算して次のラインの処理に移る。このように性質が異なるラインでのみ分割した場合に、ある領域が極端に大きくなる場合には、さらにその領域内を細分化してもよいし、逆に細かく分割しすぎた場合にはいくつかの帯状領域を統合してもよい。
【0084】
注目ラインが前ラインと同じ性質を有している場合には、S147においてすべてのラインに対して帯状領域の分割境界か否かの判定処理が行なわれたか否かを判定し、処理していないラインが残っている場合にはS144に戻り、次のラインを注目ラインとして処理を繰り返す。すべてのラインについて判定処理が終了した時点で、分割境界記憶部22には帯状領域へ分割する際の境界となり得るラインが格納されている。
【0085】
このようにして帯状領域に分割すべき境界の位置が決定されると、S148において、帯状分割部32は入力された画像情報を決定された境界の位置において分割し、分割された帯状領域を帯状分割領域記憶部33に格納する。これにより例えば図12に示す画像は図13に示すような8個の帯状領域に分割される。
【0086】
S149において、画像分離部34は帯状分割領域記憶部33に格納されている各帯状領域ごとに、分離情報検出部2から出力される分離情報に基づいて画像分離処理を行なう。このとき、分割された帯状領域内に中間調画像しか存在しない場合には、その帯状領域のデータを画像Iとして出力する。また分割された帯状領域内に文字線画の画像しか存在しない場合にはその色を画像Cに、形状を画像Sに分離して出力する。このとき、白以外に1色しか存在しない場合には画像Cを出力せず、色情報を画像Sに付加して出力する。さらに分割された帯状領域内に中間調画像の部分と文字線画の部分が混在している場合には、基本的には上述の第1の実施の形態と同様に3つのデータ(画像C、画像S、画像I)に分離して出力する。この場合も文字線画の部分について白以外に1色しか存在しない場合には、画像Cを出力しなくてもよい。この場合には色情報を付加した画像Sと画像Iが出力される。分離された帯状領域のデータは、それぞれ対応する画像記憶部に格納される。この画像分離処理によって、例えば図13に示すように帯状領域に分割された画像は、図14に示すように分離される。
【0087】
次にS150において、必要な帯状分割領域の必要なデータに対して、解像度変換部38〜40で解像度変換を施すことができる。このとき、画像分離部34で分離されたデータは、分割された帯状領域によっては出力されないものがあるので、全体として処理量が減少しており、高速に解像度変換処理を行なうことができる。以降の処理、例えば圧縮処理等を行なう場合も同様であり、高速な処理を実現し、出力されるデータ量を減少させることができる。
【0088】
このように、この第3の実施の形態では、はじめに帯状領域に分割してから画像分離処理を行なうため、分割された帯状領域によっては必ずしも複数のデータに分離されず、また分離した場合でも少ないデータ数となる場合が多く、その後の処理の負荷を軽減して高速化できるとともに、使用する記憶容量を節約することが可能となる。また、帯状領域に分割する際に分離情報に基づいて行なうことによって、性質の同じラインが1つの帯状領域に含まれるため、画像分離処理を効率よく行なうことができるとともに、以降の処理もさらに高速化することが可能となる。
【0089】
図16は、本発明の画像処理装置の第4の実施の形態を示すブロック図である。図中、図11と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。51は帯状分割部である。この第4の実施の形態では、上述の第3の実施の形態と同様に画像分離前に帯状領域への分割を行なう別の例を示している。
【0090】
帯状分割部51は、入力された画像情報を一定の幅の帯状領域に分割する。帯状領域の幅は1ページ内では一定とするが、その幅の決め方は装置の特性に応じて常に固定としてもよいし、原稿ごとあるいはページごとなど、所定の単位ごとに変えてもかまわない。画像分離部34は、分離情報検出部2から出力される分離情報に基づいて、帯状分割部51で分割された帯状領域ごとに画像分離を行なう。この実施の形態においても画像C、画像S、画像Iの3つのデータに分離するものとするが、他のデータ構成に分離してもよい。また、上述の第3の実施の形態と同様に、分割された帯状領域の特性に応じて、分離の必要がある帯状領域のみ必要なデータに分離すればよい。
【0091】
この第4の実施の形態に示した構成では、上述の第3の実施の形態と同様にはじめに画像を帯状領域に分割するが、帯状領域の分割幅を一定にすることにより装置構成を単純化している。この第4の実施の形態においても、帯状領域に分割した後に画像分離を行なうので、必ずしも複数のデータに分離する必要のない帯状領域が存在する可能性がある。このような帯状領域の存在によって、画像分離処理およびその後の処理が軽減され、全体として高速化が図れるとともに、メモリも節約できる。
【0092】
具体例として、図12に示した画像が入力された場合について説明する。図17は、入力された画像情報のさらに別の具体例について一定幅で帯状分割した画像の説明図、図18は、入力された画像情報のさらに別の具体例について一定幅での帯状分割後に画像分離した各データの一例の説明図である。帯状分割部51において一定の分割幅で帯状領域に分割すると、例えば図12に示す画像は図17に破線で示すように分割することができる。ドイツ国旗を文字線画部分として分離するものとすれば、図17において、帯状領域1,2には文字線画のみが存在し、分割領域3には文字線画部分と中間調画像部分が混在し、分割領域4〜6には中間調画像のみが存在する。
【0093】
画像分離部34で上述の第3の実施の形態と同様に帯状領域ごとに画像分離処理を行なうことによって、図18に示すように各帯状領域ごとに各データが生成される。図18において、帯状領域1,2については文字線画部分のみであるので、その色情報が画像Cに、形状情報が画像Sに分離される。また、帯状領域3については文字線画部分と中間調画像部分が混在しているので、中間調画像部分が画像Iとして分離され、また文字線画部分は色情報が付加された画像Sとして分離される。さらに帯状領域4〜6には中間調画像しか存在しないので、そのまま画像Iとして出力される。
【0094】
このように、帯状領域に分離された画像情報は、文字線画部分のみ、あるいは中間調画像のみの場合が多く存在するため、画像分離部34の処理は簡単になる。また、画像分離部34からは図18に実線で囲んだ部分しか出力されない。そのため、以降の処理における負荷が軽減され、全体として高速化が図れるとともに、データ量が少なくなってメモリ量の節約および通信時間の削減を図ることができる。
【0095】
図19は、本発明の画像処理装置の第4の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。上述の第1の実施の形態と同様にS161において画像入力部1から画像情報を入力し、S162において分離情報検出部2は入力された画像情報から画像構造に関する情報を検出して分離情報として出力する。
【0096】
一方、S163において帯状分割部51は、入力された画像情報を一定の幅で帯状領域に分割する。S164において、画像分離部34は分離情報検出部2から出力される分離情報に基づいて、帯状分割部51で分割された帯状領域ごとに画像分離処理を行なう。分離された各データは、画像記憶部35〜37にそれぞれ格納される。
【0097】
次にS165において、解像度変換部38〜40はそれぞれ、画像記憶部35〜37に記憶されている帯状領域のうち、必要な帯状領域の必要なデータに対して解像度変換を施すことができる。このとき、画像分離部34で分離されたデータは、分割された帯状領域によっては出力されないものがあるので、全体として処理量が減少しており、高速に解像度変換処理を行なうことができる。以降の処理、例えば圧縮処理等を行なう場合も同様であり、高速な処理を実現し、出力されるデータ量を減少させることができる。
【0098】
この第4の実施の形態では、一定の幅で帯状領域に分割することにより、全体としての処理が容易となり、装置構成を簡素化することができ、処理速度を向上させることができる。また上述の第3の実施の形態と同様に、帯状領域への分割後に複数データへの分離を行なうので、各帯状領域において必要のないデータは出力されず、画像分離処理が簡素化するとともにその後の処理が軽減され、全体として高速化できるとともにメモリ量も節約できる。
【0099】
図20は、本発明の画像処理装置を備えたシステムの一例を示す構成図である。図中、61〜64はホストコンピュータ、65は送信側ネットワーク、66は送信側装置、67はモデム、71,72はクライアントコンピュータ、73,74はプリンタ、75は受信側ネットワーク、76は受信側装置、77はモデムである。送信側システムは、送信側ネットワーク65によってホストコンピュータ61〜64および送信側装置66などが接続されている。また送信側装置66にはモデム67が接続されている。
【0100】
送信側装置66は、例えば上述の本発明の画像処理装置の第1ないし第4の実施の形態として示した構成を備えている。送信側装置66は、送信側ネットワーク65上に接続されたホストコンピュータ61〜64から直接、画像データを受け取り、画像分離や解像度変換、帯状分割、フォーマット化などの処理を行なった後、モデム67を介して受信側システムへ画像データをFAX送信することができる。
【0101】
受信側システムは、受信側ネットワーク75によってクライアントコンピュータ71,72や、プリンタ73,74、受信側装置76などが接続されている。また、受信側装置76にはモデム77が接続されており、通信回線を介して送られてくるFAX画像を受信することができる。
【0102】
受信側装置76は、モデム77で受信したフォーマット化された画像データから各帯状領域ごとに画像を合成し、合成した帯状領域ごとあるいは帯状領域を連結した1つの画像としてプリンタ73またはプリンタ74へ出力する。あるいはクライアントコンピュータ71,72によって必要な処理を行なった後にプリンタ73または74から出力することができる。
【0103】
図21は、送信側装置の内部構成の一例を示すブロック図である。図中、81は内部バス、82はCPU、83はメモリ、84はネットワーク制御部、85は通信制御部、86は画像蓄積部、87は画像処理部、88はインタフェース部である。図21に示した送信側装置66は、CPU82、メモリ83、ネットワーク84、通信制御部85、画像蓄積部86、画像処理部87、インタフェース部88などが内部バス81によって接続されて構成されている。
【0104】
CPU82は送信側装置66の制御を司る。メモリ83は、画像データを一時的に記憶する。ネットワーク制御部84は、ネットワーク65を介してホストコンピュータ61〜64から画像データを受信したり、あるいはネットワーク65を介して他のホストコンピュータ61〜64へ画像データを送信する。通信制御部85は、外部に接続したモデム67などを介して画像データをFAX送信する。図20に示したように、モデム67にはさらに通信のために一般電話回線などの通信回線が接続されており、これらを介して画像データをFAX送信することができる。画像蓄積部86は、画像データを蓄積する。画像処理部87には、上述の本発明の画像処理装置の第1ないし第4の実施の形態が適用され、ネットワーク制御部84を介して受信した画像データを多層構造のデータに分離し、各データに対して解像度変換処理を施した後、帯状領域に分割し、所定の画像フォーマットにラッピングする。または受信した画像データを分離した後に帯状領域に分割し、適宜解像度変換などの処理を施した後、所定の画像フォーマットにラッピングする。あるいは受信した画像データを帯状領域に分割し、各帯状領域ごとに多層構造のデータに分離し、適宜解像度変換などの処理を施した後に所定の画像フォーマットにラッピングする。インタフェース部88は、スキャナやデジタルカメラなどの画像入力機器を接続するインタフェースである。これらの画像入力機器は、ネットワーク65に接続することにより、ネットワーク制御部84を介して画像を入力するようにしてもよい。
【0105】
図22は、本発明の画像処理装置を備えたシステムの一例における動作の一例を示すフローチャートである。図22では、実際にホストコンピュータ61〜64により画像が作成されてから画像処理を施してFAX送信するまでの動作を示している。まず、S171において、ネットワーク65に接続されたホストコンピュータ61〜64のうちの1つから送信側装置66へ画像を送信する旨の要求を出し、画像を送信する。
【0106】
送信側装置66では、ネットワーク制御部84を介して送信要求を受け取ると、CPU82により図示しないDMAC(Direct Memory Access Controller)のレジスタへ所定のパラメータを設定する。パラメータとしてはメモリ83のデータ格納アドレスや転送レートなどが挙げられる。パラメータの設定が完了すると、CPU82はレディ状態を示すコマンドをネットワーク制御部84に発行し、その後、S172において、ホストコンピュータ61〜64のいずれかより順次送信されてくる画像データをメモリ83へ格納する。
【0107】
画像データがすべてメモリ83に格納されると、CPU2はDMACのレジスタへ画像読み出しアドレスや処理後の画像データの書き込みアドレスなどのパラメータを設定し、メモリ83上の画像データを順次読み出して画像処理部87へ送る。S173において、画像処理部87は、上述の第1ないし第4の実施の形態で説明した処理を実行し、さらにフォーマット化して出力する。例えば画像処理部87が上述の第1の実施の形態を備えていれば、送られてきた画像データに対して、順次、属性判別、各データへの分離、各データごとの解像度変換、帯状領域への分割を行なった後、各データをフォーマット化し、フォーマット化された画像データを出力する。
【0108】
S174において、画像処理後のフォーマット化された画像データは、予めDMACのレジスタに設定された書き込みアドレスを開始点として、順次、メモリ83へ格納される。メモリ83としては、画像処理前と処理後の2つ分の画像データが格納できる容量を準備してもよく、またいずれか多い方の容量だけを準備して書き込みと読み出しをダイナミックに制御してもよい。S175において、メモリ83に格納された画像データは、保存のために、順次、画像蓄積部86に蓄積される。
【0109】
画像処理後の画像データの蓄積が完了したら、S176において、CPU82は予め指定された受信側システムへの通信を開始する。詳細な通信プロトコルは省略する。S177において受信側システムへの接続が完了したことを確認後、S178においてメモリ83に格納されている画像処理後の画像データを順次読み出して受信側システムへ送信する。
【0110】
以上の処理により、ホストコンピュータ61〜64から送られてきた画像データに所定の画像処理を施して受信側システムへFAX送信することが可能となる。あるいは、ネットワーク制御部84を介してメモリ83に格納されている画像処理後の画像データを順次読み出してホストコンピュータ61〜64へ送ってもよい。
【0111】
なお、例えば画像処理部87が上述の第3または第4の実施の形態を備えていれば、送信するデータ量は格段に減少しており、通信時間を短縮することが可能である。
【0112】
受信側システムでは、モデム77で受信したFAX画像データに基づいて、受信側装置76は画像を再構成する。フォーマット化された画像データから帯状領域ごとの画像C(「文字又は線画の色情報を示す第1画像データ」)、画像S(「文字又は線画の形状を示す選択データ」)、画像I(「中間調情報を示す第2画像データ」)を取り出し、解像度を調整した後、画像Sに従って画像Cまたは画像Iのいずれか一方を選択し、出力する。これによって画像が再構成される。
【0113】
受信した画像データによっては、画像Iのみ、画像Sのみ、あるいは画像Cと画像S、画像Sと画像Iなどの場合がある。画像Iのみの場合にはそのまま出力すればよいし、画像Sのみの場合には色情報が付加されていれば画像Cを選択する画素を色情報に置き換えて出力すればよい。画像Cと画像Sの場合には、画像Sが画像Iを選択する画素では例えば白画素が出力されるようにすればよい。また画像Sと画像Iの場合には、画像Sが画像Cを選択する際に、付加されている色情報を出力すればよい。あるいは、存在しないデータについては例えば白画素のみのデータを作成し、合成処理を行なってもよい。各場合とも、出力の際には必要に応じて解像度の調整を行なう。
【0114】
そして再構成された帯状領域ごとの画像は、帯状領域ごとのまま、あるいは1つの画像に連結された後、クライアントコンピュータ71,72による制御のもとで、必要に応じて画像処理を施し、プリンタ73またはプリンタ74から出力することができる。
【0115】
上述の例では送信側装置に本発明の画像処理装置を適用した場合について説明したが、受信側装置に本発明の画像処理装置を配置し、任意のフォーマットで送られてくる画像データを上述のように帯状領域ごとに複数データに分離された画像データに変換して、例えば画像データベースなどに蓄積しておき、必要に応じてプリンタ73,74に出力したり、あるいは通信回線を介して他のシステムに送信するように構成してもよい。
【0116】
システム構成は上述の各例に限定されることはなく、種々の形態のシステムを構成することができる。
【0117】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、帯状領域に分割され、さらに第1画像データ、第2画像データ、および前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離された画像データが得られるので、以降の処理、例えば送信処理や送信されたデータから画像を再構成する受信処理が少ないメモリ量で実現できる。また、それぞれのデータに対して最適な処理を行なうことができるので、データ量を少なくして通信時間を短縮することができるとともに、画質の劣化を少なくして高品質の画像を送ることができる。
【0118】
画像分離後、帯状領域への分割前に解像度変換を行ない、第1画像データ、第2画像データ、選択データの解像度が異なる場合には、例えば最低解像度を基準としたり、解像度の値の公約数に基づいて帯状領域への分割の際の位置を決定することによって、解像度が異なる各データ間の帯状領域の境界を一致させることができる。これによって分割幅の計算を容易にして処理の高速化を図り、さらに最終的に1つの画像に合成した際に位置ずれ及び色ずれ等の不具合が生じることはなく、高画質な画像を得ることができる。
【0119】
また、帯状領域に分割する際に、例えば画像中の変化点を検出し、その変化点の情報に基づいて帯状領域に分割する位置を決定することによって、分割された帯状領域内の特性をなるべく均一化し、帯状領域に対する処理を簡単にすることができる。また、画像を合成した際に帯状領域の境界部分において位置ずれ及び色ずれ等の不具合が生じることはなく、高画質化な画像を得ることができる。
【0120】
さらに帯状領域に分割してから第1画像データ、第2画像データ、選択データに分離することによって、帯状領域によっては分離する必要のない場合が多く発生し、データ量を格段に減少させることができるため、メモリを節約し、また処理の軽減化によって全体の高速化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態における画像分離の具体例の説明図である。
【図3】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】 帯状領域の幅を等間隔にした場合の具体例の説明図である。
【図6】 画像特性に応じて帯状領域の境界を変化させた場合の具体例の説明図である。
【図7】 入力された画像情報の別の具体例の説明図である。
【図8】 入力された画像情報の別の具体例について画像分離後の各データの説明図である。
【図9】 入力された画像情報の別の具体例における帯状分割の一例の説明図である。
【図10】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】 本発明の画像処理装置の第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図12】 入力された画像情報のさらに別の具体例の説明図である。
【図13】 入力された画像情報のさらに別の具体例について帯状分割した画像の説明図である。
【図14】 入力された画像情報のさらに別の具体例について帯状分割後に画像分離した各データの一例の説明図である。
【図15】 本発明の画像処理装置の第3の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の画像処理装置の第4の実施の形態を示すブロック図である。
【図17】 入力された画像情報のさらに別の具体例について一定幅で帯状分割した画像の説明図である。
【図18】 入力された画像情報のさらに別の具体例について一定幅での帯状分割後に画像分離した各データの一例の説明図である。
【図19】 本発明の画像処理装置の第4の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。
【図20】 本発明の画像処理装置を備えたシステムの一例を示す構成図である。
【図21】 送信側装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図22】 本発明の画像処理装置を備えたシステムの一例における動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…画像入力部、2…分離情報検出部、3…画像分離部、4〜6…画像記憶部、7〜9…解像度変換部、10…帯状分割幅検出部、11〜13…帯状分割部、21…帯状分割境界検出部、22…分割境界記憶部、23…帯状分割部、24〜26…解像度変換部、31…帯状分割境界検出部、32…分割境界記憶部、33…帯状分割部、34…画像分離部、35〜37…画像記憶部、38〜40…解像度変換部、51…帯状分割部、61〜64…ホストコンピュータ、65…送信側ネットワーク、66…送信側装置、67…モデム、71,72…クライアントコンピュータ、73,74…プリンタ、75…受信側ネットワーク、76…受信側装置、77…モデム、81…内部バス、82…CPU、83…メモリ、84…ネットワーク制御部、85…通信制御部、86…画像蓄積部、87…画像処理部、88…インタフェース部。

Claims (10)

  1. 入力された画像情報に基づいて画像の色情報、エッジ形状、オブジェクト情報等の画像の性質を表す情報を検出し分離情報として出力する分離情報検出工程と、該分離情報検出工程から出力される前記分離情報に基づき前記画像情報を第1画像データ、第2画像データ、および前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離する分離工程と、該分離工程により分離された前記第1画像データ、前記第2画像データ、および前記選択データの少なくとも一つに対して解像度を変換する解像度変換工程と、該解像度変換工程により解像度変換されたデータを含む各データに対して所定のライン数ごとにそれぞれ帯状に分割する帯状分割工程を有し、前記解像度変換工程は、前記各データのうち少なくとも1つについては他と異なった解像度へ変換し、前記帯状分割工程は、解像度変換されたデータを含む前記各データの最低解像度を基準として前記所定のライン数を決定することを特徴とする画像処理方法。
  2. 入力された画像情報に基づいて画像の色情報、エッジ形状、オブジェクト情報等の画像の性質を表す情報を検出し分離情報として出力する分離情報検出工程と、該分離情報検出工程から出力される前記分離情報に基づき前記画像情報を第1画像データ、第2画像データ、および前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離する分離工程と、該分離工程により分離された前記第1画像データ、前記第2画像データ、および前記選択データの少なくとも一つに対して解像度を変換する解像度変換工程と、該解像度変換工程により解像度変換されたデータを含む各データに対して所定のライン数ごとにそれぞれ帯状に分割する帯状分割工程を有し、前記解像度変換工程は、前記各データのうち少なくとも1つについては他と異なった解像度へ変換し、前記帯状分割工程は、解像度変換されたデータを含む前記各データの解像度の値の公約数を基準として前記各データの前記所定のライン数を決定することを特徴とする画像処理方法。
  3. 入力された画像情報に基づいて画像の色情報、エッジ形状、オブジェクト情報等の画像の性質を表す情報を検出し分離情報として出力する分離情報検出工程と、該分離情報検出工程から出力される前記分離情報に基づき前記画像情報を第1画像データ、第2画像データ、および前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離する分離工程と、該分離工程により分離された前記第1画像データ、前記第2画像データ、および前記選択データを所定のライン数ごとにそれぞれ帯状に分割する帯状分割工程を有し、前記帯状分割工程は、前記分離工程により分離された各データの中から特定のデータにおける変化点を検出し、該変化点の情報に基づいて前記所定のライン数を決定することを特徴とする画像処理方法。
  4. 入力された画像情報に基づいて文字線画情報または中間調情報、及び色情報、オブジェクト情報等の画像の性質を表す情報を検出し分離情報として出力する分離情報検出工程と、前記分離情報検出工程から出力される前記分離情報に基づいて性質の異なる位置を分割位置として検出し帯状領域の境界を決定する帯状分割境界検出工程と、前記帯状分割境界検出工程で決定した境界で前記画像情報を帯状分割する帯状分割工程と、前記分離情報検出工程から出力される前記分離情報に基づき前記帯状分割工程により帯状分割された画像情報を第1画像データ、第2画像データ、および前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離する分離工程を有することを特徴とする画像処理方法。
  5. さらに、帯状に分割された前記第1画像データ、前記第2画像データ、および前記選択データの少なくとも一つについて解像度を変換する解像度変換工程を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 入力された画像情報に基づいて画像の色情報、エッジ形状、オブジェクト情報等の画像の性質を表す情報を検出し分離情報として出力する分離情報検出手段と、該分離情報検出手段から出力される前記分離情報に基づき前記画像情報を第1画像データ、第2画像データ、および前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離する分離手段と、該分離手段により分離された前記第1画像データ、前記第2画像データ、および前記選択データの少なくとも一つについて解像度を変換する解像度変換手段と、該解像度変換手段により解像度変換されたデータを含む各データに対して所定のライン数ごとにそれぞれ帯状に分割する帯状分割手段を有し、前記解像度変換手段は、前記各データのうち少なくとも1つについては他と異なった解像度へ変換し、前記帯状分割手段は、解像度変換されたデータを含む前記各データの最低解像度を基準として前記所定のライン数を決定することを特徴とする画像処理装置。
  7. 入力された画像情報に基づいて画像の色情報、エッジ形状、オブジェクト情報等の画像の性質を表す情報を検出し分離情報として出力する分離情報検出手段と、該分離情報検出手段から出力される前記分離情報に基づき前記画像情報を第1画像データ、第2画像データ、および前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離する分離手段と、該分離手段により分離された前記第1画像データ、前記第2画像データ、および前記選択データの少なくとも一つについて解像度を変換する解像度変換手段と、該解像度変換手段により解像度変換されたデータを含む各データに対して所定のライン数ごとにそれぞれ帯状に分割する帯状分割手段を有し、前記解像度変換手段は、前記各データのうち少なくとも1つについては他と異なった解像度へ変換し、前記帯状分割手段は、解像度変換されたデータを含む前記各データの解像度の値の公約数に基づいて前記各データの前記所定のライン数を決定することを特徴とする画像処理装置。
  8. 入力された画像情報に基づいて画像の色情報、エッジ形状、オブジェクト情報等の画像の性質を表す情報を検出し分離情報として出力する分離情報検出手段と、該分離情報検出手段から出力される前記分離情報に基づき前記画像情報を第1画像データ、第2画像データ、および前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離する分離手段と、該分離手段により分離された前記第1画像データ、前記第2画像データ、および前記選択データを所定のライン数ごとにそれぞれ帯状に分割する帯状分割手段を有し、前記帯状分割手段は、前記分離手段により分離された各データの中から特定のデータから注目ラインと前ラインとを比較して性質が異なる変化点を検出し、該変化点の情報に基づいて前記所定のライン数を決定することを特徴とする画像処理装置。
  9. 入力された画像情報に基づいて文字線画情報または中間調情報、及び色情報、オブジェクト情報等の画像の性質を表す情報を検出し分離情報として出力する分離情報検出手段と、前記分離情報検出手段から出力される前記分離情報に基づいて性質の異なる位置を分割位置として検出し帯状領域の境界を決定する帯状分割境界検出手段と、前記帯状分割境界検出手段で決定した境界で前記画像情報を帯状分割する帯状分割手段と、前記分離情報検出手段から出力される前記分離情報に基づき前記帯状分割手段により帯状分割された画像情報を第1画像データ、第2画像データ、および前記第1画像データまたは前記第2画像データのいずれかを選択する選択データに分離する分離手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  10. さらに、帯状に分割された前記第1画像データ、前記第2画像データ、および前記選択データの少なくとも一つについて解像度を変換する解像度変換手段を有することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の画像処理装置。
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