JP3063957B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3063957B2
JP3063957B2 JP7041641A JP4164195A JP3063957B2 JP 3063957 B2 JP3063957 B2 JP 3063957B2 JP 7041641 A JP7041641 A JP 7041641A JP 4164195 A JP4164195 A JP 4164195A JP 3063957 B2 JP3063957 B2 JP 3063957B2
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Fujifilm Business Innovation Corp
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホストコンピュータま
たは各種DTP(デスク・トップ・パブリッシング)用
のパソコン等にて作成された文書を、PDL(ページ記
述言語)やその他の画像データフォーマットにて受け取
り、受け取った画像データを解釈して画像形成を行い、
目的とする画像形成装置により文書を高品質で再現する
画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディアやDTPハードウ
エア/ソフトウエアの技術的進歩によりオフィス文書や
その他の用途の様々な文書においても非常に複雑な文書
が作成される様になってきており、それらをより高速に
高画質により簡単に様々な画像形成装置により出力した
いという要求がより一層高まって来ている中、各種の様
々な画像処理装置が開発されている。その中でも代表的
なものが、PDL(ページ記述言語)等で生成された文
書を各種標準インターフェース(イーサネット(登録商
標)/SCSI/GPIB/シリアル/セントロニクス
/アップルトーク(登録商標)などが代表的な物として
上げられる)により受け取り、受けとったPDLファイ
ルを解釈して目的とする画像形成装置にて忠実に再現す
る為の画像処理装置があり、また、一般的に一番多く普
及しているのは、画像形成装置として電子写真方式の画
像形成装置を用いたものである。
【0003】ここで言うPDLの代表的なものとして
は、Adobe(商標)社のPostScript(登
録商標)やXerox(商標)社のInterpres
s(登録商標)などが上げられる。
【0004】また最近はカラーの電子写真方式のプリン
ターなどの普及が目覚ましく、先に述べたPDLファイ
ルを解釈して画像生成を行う画像処理装置においても、
カラープリンターに対応したものが幾つか発表されてい
る。それらの基本的な構成は、PDLファイルを解釈し
て展開処理を行う画像展開手段と、二値または多値のフ
ルページの画像用メモリーを持ち、前記画像用メモリー
に一時的にラスター画像を形成して、ラスター画像をプ
リンターに送る方式のものである。
【0005】図2に従来例の画像処理装置のブロック構
成図を示す。従来例の画像処理装置では、例えば400
dpi(dot/inch)でA3サイズの1ページの
フルページ画像用メモリーとしては、二値で4メガバイ
ト、1ピクセルを多値(8ビット)とすると32メガバ
イトの容量が必要である。また、カラー画像の場合で
は、K(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)とC
(シアン)の4色のページを必要とする為、128メガ
バイトという大量な画像用メモリーが必要となる。
【0006】一般的に、二値の画像メモリーを持つ画像
処理装置で多値画像の展開及び画像生成を行う場合に
は、ディザまたは誤差拡散法等の面積階調法を用いる事
が多く、多値の画像を扱う画像形成装置においては、各
8ビットで256階調を持ち、カラー画像の場合にはK
(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)とC(シア
ン)各色8ビットで1ピクセル32ビット構成のものが
代表的なものとして挙げられる。また近年ではDTPの
ハードウエア及びソフトウエアの技術の進歩により各種
画像入力装置(例えば、スキャナー、デジタルスチルカ
メラ、フィルムプロジェクター)や各種画像入力及びド
ローイングアプリケーションなどにより様々な色空間を
持つ画像要素をーつの文書(1ページ)の中に取り込む
事が可能であり、より複雑で高度なそして様々な色空間
の画像要素を持つ文書が作成される様に成ってきた。
【0007】例えば、前記したAdobe社のPost
Script Level2では、CIEベースの色空
間(CIE1931(XYZ)空間のXYZ、CIE1
976(L* * * )空間のL* * * 、較正され
たR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)空間のRG
Bなどが代表的なものとして挙げられる)や各種入力デ
バイスが持つデバイスRGB、デバイスK(黒)Y(イ
エロー)M(マゼンタ)C(シアン)や、その他の特殊
な色空間の画像要素を1ページの文書の中に取り込むこ
とが可能である。
【0008】ここでPDLファイルとしてそれぞれ異な
る色空間を持つ画像要素を取り込む際には、CIEべー
スの色空間に対しては全てCIE三刺激値であるXYZ
の色空間に変換した形で、またその他の色空間に対して
はそのままの形にて1ページのPDLファイルに取り込
まれる。
【0009】通常上記の様に1ページの文書に複数の異
なる色空間を持つ画像要素が存在するようなPDLファ
イルを受け取った場合、従来技術の画像処理装置は、そ
の画像処理装置が目的としている画像形成装置の持つ色
空間と同様の色空間に変換処理を行い画像展開処理を行
う。この際、従来技術における画像処理装置では、通常
これらの色空間変換処理はソフトウエアにて以下の様に
行われる。
【0010】例えば、一般的なデバイスRGBからデバ
イスKYMCへの完全な変換処理は以下の様な計算式で
表され、これらの計算はソフトウエアにて行われてい
る。
【0011】c=1.0−red(R) m=1.0−green(G) y=1.0−blue(B) k=min(c,m,y) C=min(1.0,max(0.0,c−UCR
(k))) M=min(1.0,max(0.0,m−UCR
(k))) Y=min(1.0,max(0.0,y−UCR
(k))) K=min(1.0,max(0.0,BG(k))) ここで、BG(k)とUCR(k)は、それぞれ墨版合
成関数とUCR(下色除去)関数であり、これらの関数
は目的とする画像形成装置の持つ特性によりそれぞれ異
なったものである。
【0012】ここでは一般的なデバイスRGBからデバ
イスKYMCへの完全な変換処理を示したが、画像処理
装置においては必要とされる内部色空間及び色空間変換
処理が、入力デバイス→システム→出力デバイスという
様に数段階に分かれたものもよく知られている。通常上
記の様な式にて示される色空間変換処理の各種演算また
は比較処理は、各ピクセルごとに全ての画像ピクセルに
対して行われる。
【0013】また様々な画像入力装置により入力された
画像要素を持つ文書もPDLでは簡単に表現でき、ファ
イルとして生成する事が可能であり、PDLファイル生
成時には、その文書の中に含まれる異なる様々な画像入
力装置により入力された画像要素は、PDLにて決めら
れた入出力装置に依存しない固有の色空間及びフォーマ
ットに変換されて記述され、画像処理装置においては、
それらのPDL記述を解釈して画像処理装置の持つ画像
用メモリーの空間解像度及び階調解像度にて展開処理を
行う。通常、画像処理装置では画像展開生成処理におい
て、画像処理装置固有のデバイスに依存した色空間変換
処理及びカラーマッチング処理を行い、入力画像を忠実
に再現したカラー出力画像をえる為の様々な処理が行わ
れる事となる。
【0014】例えば、特開平3−289265号公報に
記載では、スキャナーなどの画像入力装置により入力さ
れた画像要素に対して、画像入力装置に依存するR、
G、B等の色空間にて画像データを受け取り、受け取っ
た画像データを様々な画像入出力装置に依存しない三刺
激値X、Y、Zに変換し、その後CIE1976
*、a* 、b* に変換して、色域(gamut)マッ
チング処理、カラーマッチング処理を行い、その後に画
像形成を行う為に必要なY(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)などのインクの量及びK(黒)生成
の為の下色除去及び墨入れの量等を算出して生成し、階
調制御処理を行い、入力画像の色を忠実に再現した画像
出力を得る為の画像処理装置が提案されている。
【0015】一方、Adobe社のPostScrip
t Level2の実装においても同様な概念のカラー
マッチング処理の実装が行われており、ホストコンピュ
ータなどの画像入出力/生成/編集装置において、画像
形成を目的とし、PostScriptファイルを生成
する際に、生成するホストコンピュータ側にて各種画像
入力装置に依存した色空間をデバイスに依存しないCI
Eベースの三剌激値に変換してPostScriptフ
ァイルを生成し、画像処理装置側で画像展開/生成処理
を行う際には、CIEベースのカラーレンダリング辞書
を参照して、画像入出力装置に依存しない色空間から画
像入出力装置に依存した色空間への色空間変換処理及び
カラーマッチング処理を行い、それぞれの画像入出力装
置に依存することなく入力画像の色を忠実に再現した出
力画像を得る為のフレームが実装されている。
【0016】また、最近各DTPソフトウエアメーカな
どから同様の方法にてカラーマッチング処理を行う目的
で各種カラーマネージメントシステムというカラーマッ
チングフレームワークソフトウエアが提供される様にな
ってきた。ここでカラーマネージメントシステムの代表
的なものとしてはApple社のColorSyncや
EFI社のEfiColor等が挙げられる。これらの
カラーマネージメントシステムに用いられているカラー
マッチング手法とは、基本的に各種画像入出力装置のデ
バイスに依存する色空間からデバイスに依存しない色空
間(例えばCIE1976 L* 、a* 、b* やX、
Y、Zの色空間)への変換またはその逆の変換を可能と
する為の複数の画像入出力装置に関するデバイスプロフ
ァイルとよばれる情報をカラーマネージメントシステム
のフレームソフトウエア自身が保持しており、その情報
を元に各画像入出力装置から入力される、または、出力
される画像データを各種画像入出力装置のデバイスに依
存しない色空間へ変換して保持し入出力処理する事によ
り、それぞれの画像入出力装置の間で容易にカラーマッ
チング処理を行おうとするものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記した従来の
このような画像処理装置では、基本的にPDLの解釈処
理を行い展開処理を行う際には、その画像処理装置また
は画像形成装置の持つーつの色空間に全ての画像データ
を変換処理をしなければならないので色空間変換処理に
対して非常に時間がかかってしまうと言う問題点があ
る。
【0018】例えば、通常PDLで表される各種図形要
素のカラー及び色空間に関しては、ほとんどの場合、R
GBの色空間により色が指定されており、それらはカラ
ーパレット等によりカラーが指定されている事と、1つ
の画像要素に対してはほとんどの場合同じ色を有してい
るので、これらの図形要素に対する色空間変換処理及び
展開処理は、一つの図形要素に対して1回で良いのでそ
れほどの時間を費やすことは無い。
【0019】しかし、1ページの文書のほぼ全面がスキ
ャナ一等で読み取り入力されたラスターの自然画像であ
った場合などは、ほぼ1ページの全てのピクセルに対し
て画像展開時に色空間変換処理を行わなければならない
為、1ページの文書の画像展開処理に対して多大な時間
が必要となり画像処理装置の能力は非常に低下する。
【0020】例えば、400dpi(dot/inc
h)でA3サイズの1ページのフルページ画像用メモリ
ーとしては、二値で4メガバイト、1ピクセルを多値
(8ビット)とすると32メガバイトの容量が必要であ
り、またカラー画像の場合では、K(黒)、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)とC(シアン)の4色のページを
必要とする為、128メガバイトという大容量の画像用
メモリーが必要であり、全面が自然画の文書の場合は、
128×106 回、前記した様な色空間変換の為の演算
を行わなければならない。
【0021】また前記従来技術にて示した様な画像処理
装置では、基本的にPDLの解釈処理を行い展開処理を
行う際には、ある決められた画像入出力装置に対しての
みのカラーマッチング処理しか行っておらず、一つの文
書の中に各種画像入力装置により入力されたそれぞれ異
なる画像入力装置に依存した画像要素データを持ってい
る場合などは、ある決められた画像入出装置に対しての
みのカラーマッチング処理が行われてしまい、各種の異
なる画像入力装置により入力されたそぞれ異なるカラー
マッチング処理を必要とする画像要ごとに異なるカラー
マッチング処理を行う事が出来ない。また同じ色空間を
持つ画像要素に対しても、その他の画像要素の空間周波
数等の属性により異なるカラーマツチング処理を行う事
が必要であるにもかかわらず、それらはすべて同一の空
間周波数を持つ一つの画像要素として一次元的に処理さ
れてしまう。
【0022】同時に前記したAdobe社のPostS
cript Level2の実装においては、一つのド
キュントの中に複数の異なる画像入力装置から入力れた
それぞれ異なるカラーマッチング処理を必要とす画像要
素ごとにその画像入力装置に関するカラーレンリング辞
書を添付することにより、それぞれ異なる画力装置によ
り入力されたそれぞれ異なるカラーマッチング処理を必
要とする画像要素毎に異なるカラーマッチング処理を行
わせる事が出来るが、これらのカラーマッチング処理
は、カラーマッチングの演算として多項演算方法しか提
供していない為に、高度なより精度の高いカラーマッチ
ング処理を行う事が出来ず、高い精度を求める為には全
ての色空間の変換テーブルを持つことが必要で、ファイ
ルサイズの拡大につながり無駄が大きくなってしまうと
同時に全ての処理はソフトウエアにて行われる為そのの
カラーマッチング処理は非常に時間がかかってしまう。
【0023】同様にカラーマネージメントシステムとい
うカラーマッチングフレームワークソフトウエアにおい
ても、簡単なカラーマッチング演算処理しか提供してい
ない為に、高度なより精度の高いカラーマッチング処理
を行う事が出来ず、高い精度を求める為には全ての色空
間の変換テーブルを持つことが必要で、ファイルサイズ
の拡大につながり無駄が大きくなってしまうと同時に全
ての処理はソフトウエアにて行われる為そのカラーマッ
チング処理は非常に時間がかかってしまう。
【0024】また、同様な問題は、複数の異なる空間解
像度及び階調解像度を持つ画像要素を処理する場合にも
生じる。以下この同様について説明する。
【0025】近年ではDTPのハードウエア/ソフトウ
エアの技術の進歩により各種入力デバイス(スキャナー
/ビデオスチルカメラ)や文書エディターなどにより様
々な空間解像度または階調解像度を持つ画像要素を一つ
の文書(1ページ)の中に取り込む事が可能であり、よ
り複雑で高度なそして様々な空間解像度または階調解像
度の画像要素を持つ文書が作成される様に成ってきた。
この様に複雑で高度なそして様々な空間解像度または階
調解像度を持つ文書もPDLでは簡単に表現でき、フア
イルとして生成する事が可能であり、PDLフアイル生
成時にはその文書の中に含まれる異なる様々な空間解像
度及び階調解像度は、PDLにて決められた入出力装置
に依存しない固有の論理的座標空間にて記述され、画像
処理装置においては、それらのPDL記述を解釈して画
像処理装置の持つ画像用メモリーの空間解像度及び階調
解像度にて展開処理を行う。通常ここで展開処理を行う
空間解像度と階調解像度は、プリンターをはじめとする
目的の画像形成装置の空間解像度及び階調解像度と同じ
である。
【0026】また、カラー画像などを扱う際には、大量
の画像メモリーを必要とする為、各種の情報量圧縮方式
を活用した前記の様な画像処理方式が提案されている。
特願平4−87460号公報にて提案されているこのよ
うな方式では、基本的にはメモリーの削減を目的にDC
Tを基本としたJPEG等の画像圧縮方式が採用されて
おり、DCTを基本としたJPEG等の画像圧縮方式で
は文字/線画の様に高空間解像度を必要とする領域と、
自然画の様な中間調画像の高階調解像度を必要とする領
域とで圧縮効率及び画質劣化が異なる為にそれらの問題
を解決する為の提案も同時に行われている。
【0027】また、特願平4−63064号公報では、
前記と同じ様な問題を解決する方法として、二値化可能
な文字/線画領域を2値画像として扱い、MMR符号化
方式を用いて符号化し、自然画の領域をDCTにて符号
化してそれぞれ別の画像用メモリーに展開又は蓄積処理
を行い、出力時にそれらをマージして目的とする画像形
成装置に出力する事で圧縮効率を向上させ、かつ良好な
画像を得る事が可能な画像処理装置の提案がされてい
る。
【0028】また、文字/線画領域と自然画領域におい
ては基本的に空間解像度と階調解像度が相反する関係に
ある為、文字/線画領域に対する高解像度の二値の画像
用メモリーと低解像度の多値画像用メモリーとを持ち、
出力時にそれぞれの画像用メモリーに蓄積された画像デ
ータをマージして出力することで良好な画像を得る事が
可能であり、また画像用メモリーの削減を行える方法な
どがいくつか提案されている。
【0029】しかし上記従来のこのような画像処理装置
では、基本的にPDLの解釈処理を行い展開処理を行う
際には、その画像処理装置または画像形成装置の持つ固
有の空間解像度及び階調解像度でしか展開処理できず、
その画像処理装置の持つ固有の空間解像度及び階調解像
度で展開処理を行った画像データに対しては、全て同一
の空間解像度及び階調解像度としてプリンターをはじめ
とする目的の画像形成装置に送られ、単一の空間解像度
及び階調解像度を持つ画像データとして画像形成装置側
にて各種画像処理を行うか、またはなにも行わないで画
像形成が行われる。
【0030】通常文書(1ページ)を構成する画像要素
は、文字/線画領域、図形領域、自然画領域とに分ける
ことができ、それぞれの画像要素に必要とされる空間解
像度及び階調解像度は異なる。通常、文字/線画領域に
おいては、高空間解像度が必要とされるが、ほとんどの
場合においては二値として表現できる為、低階調解像度
でよい。図形領域においては、連続して同一の値が現れ
る確率が高い為に低空間解像度で表現する事が可能であ
りその空間解像度は画像処理装置またはプリンターをは
じめとする画像形成装置の空間解像度よりは非常に低い
ものであり、またほとんどの場合2値で表現可能であり
低階調解像度でよい。また、自然画の様な中間調画像に
対しては高階調解像度が必要であるが、高空間解像度は
必要なく高解像度はオーバーサンプリングとなりかえっ
て画質を劣化させてしうために中空間解像度でよい。
【0031】本来、この様にそれぞれ要求の異なる空間
解像度及び階調解像度を持つ画像要素に対して本当の意
味での高画質な画像形成を行う為には、画像処理装置か
ら画像形成段階までその属性が保存された状態でプリン
ターをはじめとする目的の画像形成装置に対してデータ
が送られ、それぞれの特性にあった形にてそれぞれの画
像形成装置に依存した画像処理及び画像形成が行われる
べきである。
【0032】例えば、スキャナで読み取った自然画中に
7ポイント以下の文字及びその他の線画が含まれる様な
場合などにおいて、上記従来の画像処理装置では、文字
領域の画像と自然画領域の画像においてその属性を保存
しプリンターをはじめとする画像形成装置に伝えること
が出来ない為、画像形成装置が例えば200/400線
の2種類の万線スクリーンを持つようなプリンターの場
合においても、全ての領域に対して200線又は400
線固定で画像形成を行う為に、200線固定の場合は、
文字の輪郭が鮮明ではなくなったり、ハーフトーンの文
字などはすこしぼけたような文字となってしまい、40
0線固定の場合は、自然画の領域がオーバーサンプリン
グとなってしまうと同時に一般的にハーフトーンの再現
性が悪化してしまうという問題点がある。
【0033】また、近年複写機/プリンターなどでは、
ある文書(1ページ)の中で領域を指定してスクリーン
の切り替えや各種の異なる画像処理を行わせる方法など
が幾つか考えられているが、それらは上記の様な場合
は、領域を指定する為のメモリーの量等の物理的な制限
及び領域指定手段の制限等により、上記の様に文字領域
と自然画領域がオーバーラップして存在する様な場合に
は指定出来ないなどの問題点などもある。
【0034】そこで、本発明の目的は、複数の異なった
属性を有する画像要素を処理するに際して生じる種々の
問題を解決することができる画像処理装置を提供するこ
とである。
【0035】また本発明の目的は、色空間変換処理及び
カラーマッチング処理に関連した様々な問題点を解決す
ることができる画像処理装置を提供することである。
【0036】また本発明の目的は、複数の異なる色空間
を持つ画像要素を画像要素ごとに管理すると同時に同じ
色空間を持つ画像要素に関してもそれぞれの画像要素の
その他の空間解像度等に関する属性に従って各画像要素
を管理し、画像要素の色空間及びその他の空間周波数等
に関する属性を保存可能にした画像データ管理方式を持
った画像処理装置を提供することである。
【0037】また本発明の目的は、複数の異なる画像入
力装置、例えば、スキャナー、デジタルスチルカメラ、
フィルムプロジェクターや各種画像入出力及びドローイ
ングアプリケーションなどにより入力されたそれぞれ異
なるカラーマッチング処理を必要とする画像要素を画像
要素ごとに管理して、画像要素の属性を保存可能にした
画像データ管理方式を持った画像処理装置を提供するこ
とである。
【0038】また本発明の目的は、それぞれ異なった空
間解像度及び階調解像度をもつ画像要素の処理に関連し
た様々な問題点を解決することができる画像処理装置を
提供することである。
【0039】また本発明の目的は、複数の異なる空間解
像度及び階調解像度をもつ画像要素を画像要素ごとに管
理して、画像要素の属性を保存可能にした画像データ管
理方式を持った画像処理装置を提供することである。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、コード情報にて送られてくる各種画像要素をもつ
像データを受け取る為のデータ通信手段と、受け取った
コード情報を決められた手順により解釈して前記画像
素を画像形成装置により再現する各画像要素の為のリ
ストを作成するリスト作成手段と、前記リストにより
け取った画像データが一つの文書の中に異なる画像処理
を必要とする前記画像要素が存在する文書構造を持つ場
合にはそれぞれの前記画像要素が必要とする異なる画像
処理を行う為に各画像要素を前記コード情報受け取り時
の属性のまま展開処理を行う画像データ展開処理手段
と、展開処理を行った画像データを目的とする前記画像
形成装置に出力する為に一時的に記憶する為の画像用メ
モリーを持った画像記憶手段と、前記画像記憶手段に記
憶された画像データを前記画像形成装置に出力する為の
画像インターフェース手段とを持ち、前記画像インター
フェース手段は、前記リストに基づいてそれぞれ異なる
属性を持つ画像要素であることを示す属性付加情報を生
成する機能と、前記属性付加情報を前記画像形成装置に
送る機能とを有しており、接続されるべき前記画像形成
装置は、前記画像インターフェース手段より送られてく
る前記属性付加情報を解釈する為の属性付加情報解釈手
段と、前記属性付加情報の指示により決められている各
種の画像処理をリアルタイムで切り替え処理可能な画像
処理手段を有しており、画像形成時には前記属性付加情
報の指示によりそれぞれの異なる属性を持つ画像要素ご
とに異なる画像処理を行うことが可能である。
【0041】
【作用】本発明の画像処理装置においては、一つの画像
の中に異なる画像処理を必要とする画像要素が存在する
文書を処理するに際して、各画像要素の属性、たとえ
ば、色空間、或いは、空間解像度及び階調解像度の情報
を生成して、画像データ自体とは別に保持しておく。そ
して、画像形成の際には、この属性情報を参照して画像
処理を行なうことにより、画像形成装置の種類に最も適
した状態で画像処理が行なわれ、高品質の画像が再現さ
れる。
【0042】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0043】〔実施例1〕図1は本発明の第1の実施例
に係る画像処理装置のブロック構成図である。ホストコ
ンピュータ1にて生成されたPDLファイル、例えばA
dobe社のPostScript(登録商標)やXe
rox社のInterpress(登録商標)は、画像
処理装置が具備しているデータ通信手段2により受け取
られ入力される。入力されたPDLファイルは、画像展
開手段3に渡され画像展開処理を行う。画像展開時、フ
ォント展開を行う際にはフォントメモリー4のデータが
参照されフォント展開処理が行われる。
【0044】第1の実施例の画像処理装置の画像展開手
段3においては、PDLファイルを解釈してまず、それ
ぞれの画像要素のオブジェクトリストを作成する。オブ
ジェクトリストの構成は、本画像処理装置が持つ画像座
標空間上のどの位置にそれぞれのオブジェクトが存在す
るか、またどのような構成の画像要素なのか、またどの
ような色空間の属性を持った画像要素なのか、またどの
ようなカラーを持つオブジェクトなのかを示す構造体の
構成になっている。画像座標空間上の位置は(xmi
n,ymin),(xmax,ymax)の様に表す事
ができ、構成についてはラスター画像、キャラクター、
矩形図形、円、線、その他の画像要素として表す事がで
き、色空間の属性については、CIEベースの三剌激値
XYZ、デバイスKYMC,デバイスRGBなどにより
表され、カラーについては画像展開手段3が内部的に持
っているカラーパレットにより指示する事でそれらを表
現する事が可能である。
【0045】画像展開処理を行いオブジェクトリストと
なった画像データは、画像展開手段3によりラスター画
像への展開/変換処理が行われる。
【0046】第1の実施例においては、画像用メモリー
としてフルメモリーを持つ画像用メモリー6a〜6d
(6で総称する)を想定しているため、展開/変換後の
データというのは、各ページ毎にラスタライズされたバ
イトマップとして展開/変換処理を行い、K,Y,Mそ
してCの画像用メモリー6a〜6dに一時的に記憶され
る。フルメモリーの場合、例えば、K(黒),Y(イエ
ロー),M(マゼンタ)そしてC(シアン)の色空間に
て展開処理を行う画像処理装置において各ピクセルが8
ビット、400dpi(dot/inch)の解像度を
持ちA3サイズ(297mm×420mm)の画像を記
憶出来る画像メモリー6の容量は128メガバイトであ
る。
【0047】オブジェクトリストからラスタライズされ
たバイトマップとして展開/変換処理を行う際には、画
像座標空間の最も小さな(x=0,y=0)の位置から
x方向に1スキャンラインごとにオブジェクトの存在を
調べて、もしオブジェクトの存在が確認されたならば、
そのオブジェクトに対して展開/変換処理を行い、その
x方向の1スキャンラインに必要なデータを算出して、
必要なデータを得る。
【0048】同様な処理を1スキャンラインに存在する
全てのオブジェクトに対して処理する事により、1スキ
ャンラインのバイトマップが得られ、その1スキャンラ
インバイトマップを画像用メモリー6に書き込み、それ
から次のスキャンラインの展開処理を行う。
【0049】本画像処理装置では、前記展開処理を行う
際に、本画像処理が目的としている画像形成装置の持つ
色空間(ここではデバイスKYMC)以外のラスター画
像要素の展開/変換処理を行う際には、以下の様に処理
を行なう。
【0050】まず展開/変換処理に際して、本画像処理
装置が目的としている画像形成装置の持つ色空間(ここ
ではデバイスKYMC)以外のラスター画像要素の展開
処理を行う場合、そのラスター画像要素の持つ色空間及
びその画像要素の存在する画像要素の位置をオブジェク
トリストより認識して、それらの画像要素の存在を示す
色空間変換画像要素リストを作成して制御回路5にその
データを渡し、制御回路5はその色空間変換画像要素リ
ストを画像データ出力時まで保持する。
【0051】色空間変換画像要素リストにリストされた
画像要素は、展開処理に際して、本画像処理装置の持つ
色空間への変換処理は行われず、PDLファイルにて送
られてきた時の色空間にて展開処理を行う。この際、3
セパレーションの色空間を持つ画像要素に対しては、本
画像処理装置の持つ画像用メモリー6のYMCに対して
それぞれ展開処理が行われる。例えば、デバイスRGB
またはCIE XYZの場合は、それぞれがYMCの画
像用メモリー6に対して展開処理が行われる。
【0052】この様にして1ページの全てのスキャンラ
インに対して展開処理を行い、画像用メモリー6にラス
タサイズされた画像データを書き込む。
【0053】展開処理時に異なる色空間の属性を持つ画
像要素が重なって存在する様な場合においては、最上段
にくる画像要素の持つ属性が適用される。
【0054】以上の様に、画像展開手段3により画像用
メモリー6への画像データ展開処理が完了すると、画像
インターフェース/色空間ビット生成手段(以下、単に
画像インターフェースという)7により目的とする画像
形成装置との間で通信/同期信号10を通して通信が行
われ、画像形成装置から画像処理装置に対して通信/同
期信号10を介して画像出力同期信号を出力する。それ
を受けた本画像処理装置の画像インターフェース手段7
は、制御回路5に対して画像データ出力指示を出し、画
像用メモリー6内の画像データは画像インターフェース
手段7を介在して画像形成装置に対して出力される。そ
の際、制御回路5は、画像展開処理時に作成された色空
間変換画像要素リストを参照し、色空間変換処理が必要
な画像要素を出力する際には、その色空間変換処理を示
した色空間ビットの生成を画像インターフェース手段7
に伝え、それを受けた画像インターフェース手段7は、
画像データ出力と同時に色空間ビットを生成し色空間ビ
ット出力信号9よりそれを出力する。ここで出力される
画像データ及び色空間ビットは、それぞれ画像インター
フェース手段7の画像データ出力信号8及び色空間ビッ
トデータ出力信号9により画像形成装置に対し送られ
る。この際、画像データと色空間ビットは、画像用メモ
リー6の画像座標空間の最も小さな(x=0,y=0)
の位置からx方向に1スキャンラインごとに線順次に送
られ、ここで画像データが記憶される画像用メモリー6
と制御回路5が保持している色空間変換画像要素リスト
の画像座標空間とは同じ画像座標空間を持ち、一面の大
きさは同じものであり、出力時に画像データ及び色空間
ビットは完全に同一座標データ毎に同期した形にて画像
形成装置に対し出力される。また、これら画像処理装置
内での処理は、全て制御回路5により同期が取られた形
にて指示される。
【0055】図3に画像処理装置200を示す。画像処
理装置200は、画像インターフェース/色空間ビット
解釈/セレクタ手段201、色空間変換手段202、フ
ィルタ手段203、UCR(下色除去)/黒生成手段2
04、階調制御手段205、スクリーン処理手段20
6、レーザー駆動回路207、同期制御/システム制御
/UI(user interface)制御/画像処
理制御/通信制御回路208を持っている。
【0056】この画像処理装置200は、図3に示され
る様に、CCDイメージセンサ100a、A/D変換器
100b、シェーディング補正回路100c等を備えた
画像入力装置100を持つ複写機形式の画像形成装置で
あっても良い。その場合、画像入力装置100により読
み取られ入力された画像データは、画像入力装置レッド
成分出力信号101、画像入力装置グリーン成分出力信
号102、画像入力装置ブルー成分出力信号103より
それぞれR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)
の色空間のデータとして画像インターフェース/色空間
解釈/セレクタ手段201に送られる。手段201のセ
レクタ機能を使って、本画像処理装置より送られてくる
画像データと画像入力装置100からの入力画像データ
との切り替えが行われ、画像形成処理が行われる。ま
た、画像インターフェース/色空間ビット解釈/セレク
タ手段201は、画像処理装置より画像データ出力信号
8により送られてくる画像データと同時に色空間ビット
データ出力信号9により送られて来る色空間ビットを解
釈し、通常は変換処理を行わずそのままのビット情報に
て色空間変換手段202に伝える。なお図中、8aはK
(黒)画像データ出力信号、8bはY(イエロー)画像
データ出力信号、8cはM(マゼンタ)画像データ出力
信号、8dはC(シアン)画像データ出力信号である。
【0057】画像形成時、色空間変換手段202は、そ
れぞれの色空間ビットの指示によりそれぞれ異なる色空
間変換処理をパイプライン処理により行なう。
【0058】図4は、本発明の第1の実施例に係る画像
処理装置が具備している色空間ビットの色空間変換ファ
ンクションテーブルを示す図である。
【0059】本画像処理装置は、図4に示す様に色空間
ビット(1:0)という2ビットの色空間ビットを持
ち、それぞれの色空間ビットの示す色空間変換ファンク
ションは、 デバイスKYMC→デバイスKYMC変換 (0) CIE XYZ →デバイスKYMC変換 (1) デバイスYMC →デバイスKYMC変換 (2) デバイスRGB →デバイスKYMC変換 (3) の色空間変換ファンクションであり、色空間変換手段2
02では、この色空間ビットによるファンクションの指
示に従い色空間変換処理が行われる。
【0060】また、この画像形成装置の同期制御/シス
テム制御/UI制御/画像処理制御/通信制御は、同期
制御/システム制御/UI制御/画像処理制御/通信制
御回路208にて行われ、どのような色空間ビットの時
にどのような色空間変換処理を行うかなどの指示も同様
の回路にてソフトウエア的に動作開始前に指示される。
【0061】また、これらの画像形成装置は、電子写真
方式、インクジェット方式、熱転写方式の中のどの方式
であっても良い。
【0062】図5は、第1の実施例における異なる色空
間を持つ画像要素の属性の分類について示したものであ
り、第1の実施例の画像処理装置においては、オリジナ
ル画像300は、デバイスRGBデータ画像要素30
1、デバイスYMCデータ画像要素302、CIE X
YZデータ画像要素303の様にそれぞれに分類され、
それぞれの画像要素出力時には、それぞれのデータが必
要とする色空間ビットの生成処理が行われ、それぞれの
画像要素に対して色空間変換処理が行われる。
【0063】第1の実施例においては、デバイスRGB
データ画像要素301出力時には、デバイスRGB→デ
バイスKYMC変換(3)の色空間ビットが生成され
て、デバイスRGB→デバイスKYMC変換処理が行な
われ、デバイスYMCデータ画像要素302出力時に
は、デバイスYMC→デバイスKYMC変換(2)の色
空間ビットが生成されてデバイスYMC→デバイスKY
MC変換処理が行われ、CIE XYZデータ画像要素
303出力時には、CIE XYZ→デバイスKYMC
変換(1)の色空間ビットが生成されてCIEXYZ→
デバイスKYMC変換処理が行われ、その他の領域に対
しては、デバイスKYMC→デバイスKYMC変換
(0)の色空間ビットが生成されてデバイスKYMC→
デバイスKYMC変換(スルー)処理が行われる事とな
る。
【0064】〔実施例2]図6は、本発明の第2の実施
例に係る画像処理装置のブロック構成図である。実施例
1と同様の動作を行うものに対しては同様の番号が付し
てある。第2の実施例においては、第1の実施例とほぼ
同様な構成において、画像インターフェース/色空間ビ
ット生成手段7の画像データ出力信号8と色空間タグビ
ットデータ出力信号9を、汎用的なDLUT(ダイレク
ト・ルック・アップ・テーブル)による色空間変換用L
SI 11に接続した構成となっている。
【0065】第2の実施例によると、第1の実施例と同
様にして異なる画像入力装置から入力された画像要素の
属性を保存したまま画像展開/生成処理を行い、ここで
は、画像展開時に通常行われる色空間変換処理及びカラ
ーマッチング処理を行わず、画像展開/生成処理が行わ
れる。
【0066】その後、第1の実施例と同様にして画像デ
ータ出力信号8と色空間タグビット信号9が出力されて
色空間変換用LSI 11に入力される。画像データ
は、色空間変換用LSI 11の画像入力信号として入
力され、色空間タグビットは色空間変換LUT(ルック
・アップ・テーブル)切り替え信号として入力される。
ここで、色空間変換用LSI 11は、内部に4つのデ
バイスに対する色空間変換LUTを保持しており、色空
間変換LUT切り替え信号の指示により内部的に色空間
変換において参照される色空間変換LUTがリアルタイ
ムに切り替えられ、各画像要素毎に異なる色空間変換処
理及びカラーマッチング処理が行われる。
【0067】図7は、本発明の第2の実施例に係るカラ
ーマッチングファンクションテーブルを示す。第2の実
施例においては、色空間タグビットは、図7に示すカラ
ーファンクションテーブルに示される様な動作を示すハ
ードウエアカラーマッチングLSIに対する色空間変換
LUT切り替え信号として用いられ、本実施例において
は、画像処理装置内部において色空間変換及びカラーマ
ッチング処理が行われるため、画像形成装置に対して送
られる色空間タグビットの指示に対して、画像形成装置
においては色空間変換処理は行われず、その他の画像処
理、例えば階調補正などが行われる。
【0068】図8は、本発明の第2の実施例に係る画像
処理装置にて処理される、1ページに異なるカラーマッ
チング処理を行う画像要素を持った文書を示す図であ
る。第2の実施例によれば、図8に示される様な1ペー
ジに異なるカラーマッチング処理を行うの画像要素が含
まれる場合も、それぞれの画像要素毎に異なるカラーマ
ッチング処理をDLUT等の方法によって高度に高速に
処理可能となり、画像出力時にリアルタイムで処理でき
る。図8において示されるカラーマッチング出力画像4
00は、A,B,Cの3つの異なる画像入力装置により
入力された画像要素を含む文書と示した図であり、A画
像入力装置からの画像要素401,B画像入力装置から
の画像要素402、C画像入力装置からの画像要素40
3を示した図である。また第2の実施例では、同様の構
成において、画像処理装置内での画像出力時における色
空間変換処理のみならず、画像処理装置内で取り扱われ
るシステムバリューへの様々な変換及び他のコンピュー
ター内で取り扱われる様々なシステムバリューへの高速
色空間変換処理機能を提供している。
【0069】図9は、本発明の第2の実施例に係る高速
色空間変換の処理系を示す図である。図9は、図6にお
ける画像インターフェース/色空間ビット生成手段7及
び色空間変換用LSI 11の高速色空間変換処理系に
関連する部分だけを抽出して示された図である。この処
理系を用いて画像処理装置内での画像出力時における色
空間変換処理のみならず、画像処理装置内で取り扱われ
るシステムバリューへの様々な変換及び他のコンピュー
ター内で取り扱われる様々なシステムバリューへの高速
色空間変換処理機能(アクセラレーション)を提供して
いる。
【0070】高速色空間変換の処理系には、C,M,Y
そしてKの各色の画像入力データソースを切り替えるた
めのセレクタ機能と、各色の画像用メモリーからの画像
データを高速に入出力可能な高速DMA機能を有した画
像入出力インターフェース16を具備しており、各色の
画像用メモリーから画像データを高速にDMA転送にて
入力し、色空間変換データ入力FIFO 14に一時的
にストアーし、色空間変換データ入力FIFO 14に
色空間変換をすべき入力データがストアーされたら、色
空間変換用LSI 11が自動的にそのデーターをフェ
ッチして色空間変換処理を行う。色空間変換後のデータ
は、色空間変換データ出力FIFO 15にストアーさ
れ、色空間変換データ出力FIFO 15に変換後の出
力データがストアーされると、画像入出力インターフェ
ース16がDMA転送にて自動的にかつ高速に色空間変
換後のデータを各色の画像用メモリーに対してストアー
バックする。
【0071】通常、このような色空間変換処理におい
て、入力画像データソースは、3要素の構成(RGB、
YMC及びL* * * など)をとり、変換後の出力画
像データは3または4要素の構成をとる。前記した様に
色空間変換用LSI 11は、その内部に色空間変換に
必要なLUTを複数保持しており、カラーマッチングに
対する色空間ビットデータ出力信号13の入力指示によ
り各色空間変換ピクセル単位で色空間変換に必要なLU
Tを切り替える事が可能である。入力画像データソース
が3要素入力である際は、K(黒)の画像用メモリーに
は各画像要素ごとにLUTを切り替える事を指示した色
空間ビットデータを用意し、そのデーターを他の3要素
の入力画像データと同時に色空間変換用LSI 11に
与える事により、各画像要素単位または任意の画像ピク
セル単位にて異なる色空間変換処理を高速に行う事が可
能である。
【0072】〔実施例3〕図10は、本発明の第3の実
施例に係る画像処理装置のブロック構成図である。な
お、第1及び第2の実施例に対応する部分には同一符号
を付している。
【0073】第1及び第2の実施例においては、画像の
色空間に着目して処理を行なったが、第3の実施例以降
の実施例においては、画像の空間解像度及び階調解像度
に着目して処理を行なう。
【0074】第3の実施例においては、第1の実施例の
色空間ビットを生成する画像インターフェース手段7に
代えて画像の性質を示すオブジェクトタグビットを生成
する画像インターフェース手段30を設けている。ま
た、オブジェクトタグの生成を行なう画像データ変換手
段17が設けられている。
【0075】ホストコンピュータ1にて生成されたPD
Lファイルは、データ通信手段2により受け取られ入力
される。入力されたPDLファイルは、画像展開手段3
に渡され画像展開処理を行う。画像展開時、フォント展
開を行う際にはフォントメモリー4のデータが参照され
フォント展開処理が行われる。
【0076】画像展開手段3においては、PDLファイ
ルを解釈してまず、それぞれの画像要素のオブジェクト
リストを作成する。オブジェクトリストの構成は、第1
の実施例と同様であるが、色空間の属性の情報に代えて
画像の性質を示す属性の情報を持っている。画像の性質
を示す属性とは、たとえば、文字、線画、自然画、図形
要素などにより表される。
【0077】画像展開処理を行いオブジェクトリストと
なった画像データは、画像データ変換手段17に渡され
各種データに展開もしくは変換処理が行われる。
【0078】変換後のデータは、各ページ毎にラスタラ
イズされたバイトマップとして展開/変換処理を行い、
K,Y,MそしてCの画像用メモリー6a〜6dに一時
的に記憶される。
【0079】オブジェクトリストからラスタライズされ
たバイトマップとして展開/変換処理を行う際には、第
1の実施例と同様に、1ページの全てのスキャンライン
に対して展開処理を行い、画像用メモリー6にラスタラ
イズされた画像データを書き込む。
【0080】上記展開処理を行なうと共に、展開手段と
しての画像データ変換手段17は、オブジェクトタグ生
成を行う。前記した様に、画像データ変換手段17に渡
されるオブジェクトリストは、それぞれの属性の異なる
オブジェクトの存在位置、そのオブジェクト(画像要
素)の持つ属性を明確に判断する事ができる。この情報
を元に画像データ変換手段17は、タグビットメモリー
6eに対してタグビット生成処理を行う。
【0081】図11に第1の実施例に係るタグファンク
ションのファンクションテーブルを示す。図11から判
る様に、本実施例の画像処理装置の具備したタグビット
メモリー6eは、タグビット(1:0)という2ビット
×4メガピクセル(8メガビット)の大きさを持つメモ
リーで、4種類の画像要素を分類する為に使用される。
それぞれの画像要素領域は、自然画領域(3)、図形領
域(2)、文字/線画領域(1)、その他の領域と
(0)とに分類される。タグビット生成に当たっては、
画像データ変換手段17が、画像データ展開/変換処理
を行うと同時に、それぞれの画像要素の持つ特性と、そ
の画像要素の存在する位置を知り、図11のタグビット
ファンクションテーブルによって示される様にタグビッ
トメモリー6eに対して、タグビットを書き込む。
【0082】展開処理時に異なる属性を持つ画像要素が
重なって存在する様な場合においては、最上段にくる画
像要素の持つ属性が適応される。
【0083】以上の様に、画像データ変換手段17によ
り画像用メモリー6への画像データ展開処理及び、タグ
ビットメモリー6eへのタグビット生成処理が完了する
と、画像インターフェース手段30により目的とする画
像形成装置との間で通信/同期信号10を通して通信が
行われ、画像形成装置は画像処理装置に対して通信/同
期信号10を介して画像出力同期信号を出力する。それ
を受けた本画像処理装置の画像インターフェース手段3
0は、制御回路5に対して画像データ出力指示を出し、
画像用メモリー6内の画像データ及びタグビットメモリ
ー6e内のタグビットは、画像インターフェース手段3
0を介在して画像形成装置に対して出力される。その
際、画像データ及びタグビットはそれぞれ画像インター
フェース手段30の画像データ出力信号8及びタグビッ
トデータ出力信号9aにより画像形成装置に対して送ら
れる。
【0084】この際、画像データとタグビットは、画像
用メモリー6の画像座標空間の最も小さな(x=0,y
=0)の位置からx方向に1スキャンラインごとに線順
次におくられ、ここで画像データの記憶される画像用メ
モリー6と、タグビットの記憶されるタグビットメモリ
ー6eとは、同じ画像座標空間を持ち、一面の大きさは
同じものであるので、出力時に画像データ及びタグビッ
トは完全に同一座標データ毎に同期した形にて画像形成
装置に対し出力される。また、これら画像処理装置内で
の処理は、制御回路5により同期が取られた形にて指示
される。
【0085】図12に本画像処理装置が目的としている
画像形成装置の画像処理装置200を示す。図12に示
す画像処理装置200は、図3に示す画像処理装置と類
似の構成を有しており、画像インターフェース/色空間
ビット解釈/セレクタ手段201に代えて画像インター
フェース/タグ解釈/セレクタ手段201aが設けられ
ている点、及び、γ補正手段209が新たに設けられて
いる点が異なっている。
【0086】図12に示す画像インターフェース/タグ
解釈/セレクタ手段201は、画像処理装置に於ける画
像データ出力信号8より送られてくる画像データと同時
にタグビットデータ出力信号9aにより送られて来るタ
グビットを解釈して(通常は変換処理を行わずそのまま
のビット情報にて)画像処理手段のそれぞれの処理手段
に伝える。
【0087】γ補正手段209、色空間変換手段20
2、フィルタ手段203、UCR(下色除去)/黒生成
手段204、階調制御手段205、スクリーン処理手段
206のそれぞれの画像処理手段は、それぞれのタグビ
ットの指示により、それぞれ異なる画像処理を行なう画
像処理機能とそれぞれ異なる画像処理を行う為のLUT
(ルック・アップ・テーブル)を持ち、画像処理装置よ
り送られてきた画像データに対してタグビットの指示に
従い、パイプライン処理により画像処理を行う。
【0088】画像処理の例として、例えば、スクリーン
処理手段206の処理について説明する。ここでスクリ
ーン処理手段206は、200/400線の2種類の万
線スクリーンを持つスクリーン処理手段であり、本画像
処理装置より送られてくるタグビットは、自然画領域
(3)、図形領域(2)、文字/線画領域(1)、その
他の領域と(0)とに分類されている為、文字/線画領
域(1)の場合は、400線にて出力して、その他の領
域においては200線に出力される様に処理されて、そ
の出力はレーザー駆動回路207に送られ画像形成が行
われる。
【0089】これと同様にして、γ補正手段209では
γ補正の係数の切り替え、色空間変換手段202では色
空間変換処理時のLUTの切り替え、フィルタ手段20
3ではフィルタ処理時のフィルタ係数の切り替え、UC
R/黒生成手段204ではUCR/黒生成時の係数の切
り替え、階調制御手段205では階調制御時の階調制御
LUTの切り替えが行われる。
【0090】またこの画像形成装置の同期制御/システ
ム制御/UI制御/画像処理制御/通信制御は、同期制
御/システム制御/UI制御/画像処理制御/通信制御
回路208にて行われ、どのようなタグビットの時にど
のような画像処理を行うかなどの指示も同様の回路にて
ソフトウエア的に動作開始前に指示される。
【0091】図13は、第3の実施例における画像デー
タの属性の分類について示したものであり、第3の実施
例の画像処理装置においては、オリジナル画像500
は、文字/線画要素抽出画像501、図形要素抽出画像
502、自然画要素抽出画像503の様にそれぞれに分
類され、タグビットの生成処理が行われる。
【0092】図14は、本発明の第3の実施例に係る高
速スクリーン生成手段を示す図である。図14は、図1
0における画像処理装置内の画像インターフェース手段
30の高速スクリーン変換処理系に関連する部分を抽出
して示された図である。この処理系を用いて画像処理装
置内での画像出力時におけるオブジェクトタグ生成のみ
ならず、ホストコンピュータなどの様々な画像入力及び
編集装置より読み込まれた入力画像に対してスクリーン
生成/変換処理を高速に行う事が可能となる。高速スク
リーン生成処理系には、C,M,YそしてKの各色の画
像入力データソースを切り替えるためのセレクタ機能
と、各色の画像用メモリーからの画像データを高速に入
出力可能な高速DMA機能を有した画像入出力インター
フェース18を具備しており、各色の画像用メモリーか
ら画像データを高速にDMA転送にて入力しスクリーン
変換データ入力FIFO 19に一時的にストアーし、
スクリーン変換データ入力FIFO 19にスクリーン
生成/変換すべき入力データがストアーされたならば、
スクリーン生成LSI 21が自動的にそのデータをフ
ェッチしてスクリーン生成/変換処理を行う。スクリー
ン生成/変換後のデータは、スクリーン変換データ出力
FIFO 20にストアーされ、スクリーン変換データ
出力FIFO 20にスクリーン生成/変換後の出力デ
ータがストアーされたならば、画像入出力インターフェ
ース18がDMA転送にて自動的にかつ高速にスクリー
ン生成/変換後のデータを各色の画像用メモリーに対し
てストアーバックする。上記スクリーン生成/変換処理
は、画像処理装置内部で生成されたオブジェクトタグビ
ットを用いて各構成画像要素ごとに異なるスクリーン生
成/変化処理を行う事が可能である。
【0093】図15は、本発明の第3の実施例に係る文
書の画像構成要素の概念図である。
【0094】例えば前記第3の実施例において画像形成
装置において単一種類のスクリーン、例えば万線の20
0/400線のスクリーンにて各画像要素毎にスクリー
ンを切り替えた時には、切り替えた境界線上で、たとえ
ば白抜け等の画像劣化が発生してしまう事がある。その
ような場合には、図15に示す様に、写真やハーフトー
ンの画像要素の領域上に高い空間解像度を必要とする文
字等の画像要素が存在する際には、その下に存在する画
像要素に対して画像処理装置側において画像劣化の起こ
らない画像スクリーン(たとえば網点や誤差拡散法等の
面積階調法)にて画像生成を行い、その領域に関しては
画像形成装置にて何も処理を行わず、文字の画像要素に
対してのみ画像形成装置にて画像スクリーン生成処理を
行う事でスクリーンが切り替わる境界線上にて発生する
画像劣化を防ぐ事ができる。図15において、601は
誤差拡散スクリーンにより画像生成を行い文字が重畳さ
れた写真画像領域を示し、602は網点スクリーンによ
り画像生成を行い文字が重畳された領域を示す。また本
実施例の実装においては、ホストコンピュータ1にて画
像劣化の起こらない低ノイズスクリーンや各種画像スク
リーン角度の異なる画像スクリーンを生成し、生成した
画像スクリーンを本画像処理装置のデータ通信手段2を
介してハーフトーン生成LSI 21に接続されている
スレッシュホールドマトリクスRAM 22に読み込む
事により任意の各種画像スクリーン生成/変換が指定可
能な機能も具備している。
【0095】ハーフトーン生成LSI 21のスクリー
ン生成/変換時には、まずスレッシュホールドマトリク
スRAM 22に各種スレッシュホールドマトリクスデ
ータを入力する。スレッシュホールドマトリクスデータ
とは、スクリーン生成手段が網点であったならば、その
網点階調パターンを、また、ディザ等であればスレッシ
ュホールドを示した4×8等のディザ閾値パターンを入
力し、誤差拡散等の多値誤差拡散における閾値を入力す
る。またその他固有の面積階調法による低ノイズスクリ
ーン等の場合は、その階調パターンを入力する。スクリ
ーン生成/変換処理の際は、入力データに対してスレシ
ュホールドマトリクスRAM22のスレッシュホールド
マトリクスデータを各入力マトリクスデータごとに高速
に参照しスクリーン生成/変換処理を高速に行う。
【0096】〔実施例4〕図16は、本発明の第4の実
施例に係る画像処理装置が具備しているタグビットのフ
ァンクションテーブルを示す図である。
【0097】第4の実施例においては、第3の実施例の
画像処理装置の画像形成装置200と同様な構成のシス
テムにおいて、タグメモリーの構成をタグビット(2:
0)という3ビット×4メガピクセル(12メガビッ
ト)の大きさを持つメモリーで構成し、図16に示され
る様なカラー階調(自然画)領域(7)、モノクロ階調
(自然画)領域(6)、バックグラウンドカラー領域
(5)、フォアーグランドカラー領域(4)、ハーフト
ーン文字領域(3)、カラー文字領域(2)、黒文字領
域(1)、その他の領域(0)の様な画像要素の分類に
対応したものである。
【0098】第4の実施例においては、画像処理装置の
その他の処理手段の動作及び、目的とする画像形成処置
の動作は、第3の実施例と同様の動作であり、対応する
画像要素の分類が異なる画像処理装置を示したものであ
る。
【0099】〔実施例5〕図17は、本発明の第5の実
施例に係る画像処理装置のブロック構成図であり、第3
の実施例と同一の機能を有するブロックには同一の番号
を付してある。
【0100】第5の実施例においては、第3の実施例の
画像処理装置の画像形成装置200と同様な構成のシス
テムにおいて、R,G,Bの色空間を持つ多値画像出力
に対応した画像用メモリーを持つ画像処理装置を示して
いる。
【0101】第5の実施例においては、R,G,Bの色
空間を持つ画像データの出力に対応した、各ピクセル8
ビット、400dpiの解像度をもちA3サイズ(29
7mm×420mm)の画像を記憶できる96メガバイ
トの画像用メモリー6f.6g、6hを持ち、R,G,
B多値の画像出力に対応した、第3の実施例と同様の機
能を有した画像処理装置を示したものである。
【0102】〔実施例6〕図18は、本発明の第6の実
施例に係る画像処理装置のブロック構成図であり、第3
の実施例と同一の機能を有するブロックには同一の番号
を付してある。
【0103】第6の実施例においては、1ページの画像
用メモリー6iに必要な大きさの連続的な画像メモリー
空間を持つのではなく、それよりも少量な仮想的なメモ
リー空間を持ち、画像用メモリーに画像を展開する際
に、文字/線画領域、図形領域、自然画領域のそれぞれ
の領域に対してそれぞれ、二値化符号化方式、ランレン
グス符号化方式、JPEG符号化方式を用いたものであ
る。
【0104】本発明第6の実施例では、第3の実施例と
同様にして画像展開手段3により作成されたオブジェク
トリストより画像データ変換手段17が解釈してそれぞ
れの属性に分類する。ここでは第3の実施例と同様に、
オブジェクトリストより、文字/線画領域、図形領域、
自然画領域とに分類される。分類されたそれぞれの画像
要素は、画像データ変換手段17により各画像要素に対
し最適な符号化変換処理がソフトウエアまたはハードウ
エア的に行われ、変換符号化処理を行い生成された中間
フォーマットの画像データは画像記憶手段6である画像
用メモリー6iに記憶される。画像データ変換手段17
は、これらの処理を行うと同時に、これらの中間フォー
マットの画像データを復号し、組み合せてラスター画像
を生成する為に使用されるファンクションデータも生成
し画像記憶手段6である画像用メモリー6iに記憶す
る。なお図中、23は画像用メモリーリード/ライト制
御信号、24は画像用メモリー入力データ信号である。
【0105】図19は、本発明の第6の実施例に係る画
像処理装置が具備している画像記憶手段である画像用メ
モリーのメモリーマップと画像記憶手段である画像用メ
モリーに記憶される中間フォーマットの画像データを概
略図にて示したものである。本実施例の画像記憶手段6
である画像用メモリー6iには、図19に示されるメモ
リーマップ700の様に画像データが記憶される。文字
/線画データ701は、二値化符号化方式の二値ビット
マップデータフォーマット705として記憶され、カラ
ーデータ702は、二値化符号化方式とランレングスエ
ンコーディング符号化方式のカラーデータとしてFG
(フォアグランド)カラー/BG(バックグランド)の
8ビットのカラーぺアーのデータフォーマット706と
して記憶され、自然画データ703は、JPEG符号化
方式のデータフォーマット707にて記憶され、ファン
クションデータ704は、ファンクションデータとラン
レングスデータ708として記憶される。ここでファン
クションデータは4ビット、ランレングスデータは12
ビッ卜の計16ビットのデータフォーマットにて記憶さ
れている。
【0106】第6の実施例においては、画像データ変換
手段17により生成され、画像記憶手段6である画像用
メモリー6iに1ページまたは複数ページのデータの中
間フォーマットの画像データの記憶が完了すると、第3
の実施例と同様に、画像インターフェース手段30によ
り目的とする画像形成装置との間で通信/同期信号10
を通して通信が行われ、画像形成装置から通信/同期信
号10を介在し画像出力同期信号を出する。それを受け
た本画像処理装置の画像インターフェース手段30は、
制御回路5に対して画像データ出力指示を出し、画像用
メモリー6iの画像データは画像インターフェース手段
30を介在して画像形成装置に対して出力される。第6
の実施例の画像インターフェース手段30においては、
画像形成装置に画像データを出力する際に符号化され
た、中間フォーマットの画像データを復号処理を行いな
がら画像形成装置に対して画像データを出力する。
【0107】図20は第6の実施例に係る画像処理装置
が具備している画像インターフェース手段30のブロッ
ク構成図である。
【0108】図20の30aはメモリーリード/ライト
コントロール回路、30bはマルチプレクサである。ま
た、 図20のAR1〜AR4は、それぞれファンクシ
ョンデータポインターレジスタ30c、文字/線画デー
タポインターレジスタ30d、カラーデータポインター
レジスタ30e、自然画データポインターレジスタ30
fであり、メモリーマップ700に示された様に、非固
定長で不規則に記憶されたそれぞれの中間フォーマット
の画像データの参照されるべきアドレスを示すものであ
り、初期設定時は、最初のページのそれぞれの中間フォ
ーマットの画像データの存在している先頭アドレスにセ
ットされている。
【0109】制御回路5により画像形成装置への画像デ
ータ出力指示が出されると、画像インターフェース手段
30は、画像記憶手段6である画像用メモリー6iから
中間フォーマットの画像データを画像用メモリー入力デ
ータ信号24から読み込む。
【0110】先ず最初に、ファンクションデータFIF
O 30g、文字/線画データFIFO 30h、カラ
ーデータFIFO 30i、自然画データFIFO 3
0jのそれぞれのデータがFULLの状態に成るまでス
トアーされる。それぞれのFIFOがFULL状態にな
ると、通信/同期信号コントロール回路30nから画像
形成装置に対してデータ出力の為の同期信号指示が出さ
れ、それを受けた画像形成装置は、本画像処理装置に対
して、通信/同期信号10を介して画像データ出力指示
の同期信号が出力される。次に、画像データ出力指示の
同期信号を受けた通信/同期信号コントロール回路30
nは、ファンクションコントロール回路/マルチプレク
サ/タグビット生成回路30oに対してFIFOからの
データを読み込む指示を送る。FIFOからのデータ読
み込み指示を受けたファンクションコントロール回路/
マルチプレクサ/タグビット生成回路30oは、ファン
クションデータFIFO 30gからファンクションデ
ータを読み込み、それらをデコードし次にどのデータが
必要なのか、またどのようなファンクションなのかを判
断する。
【0111】図21は、本発明の第6の実施例に係る画
像処理装置が具備している画像インターフェース手段に
対する画像形成ファンクションに関するファンクション
テーブルを示す図である。
【0112】ファンクションコントロール回路/マルチ
プレクサ/タグビット生成回路30oは、図21のファ
ンクションテーブルに示される様にファンクションデー
タをデコードする。
【0113】ここで図21中の文字データの使用(0)
とは、文字/線画領域のデータ領域であり、文字/線画
データを伸張して画像データとして出力するというファ
ンクションであり、出力ピクセル数はファンクションデ
ータのランレングスのフィールドに示されたピクセル分
だけ出力される。
【0114】またカラーデータ反転(1)とは、通常の
場合、カラーデータを参照する場合、FGカラーデータ
が文字又は図形のフォアーグランドカラーとして参照さ
れ、BGカラーデータが文字又は図形のバックグランド
カラーとして参照されるが、このビットが1であるFG
カラーデータとBGカラーデータがそれぞれ、バックグ
ランドカラー、フォアーグランドカラーという様に反転
した形にて参照される。
【0115】また図形/自然画(2)とは、図形データ
領域または、自然画データの領域である事を示し、図形
データの場合はランレングスデコードして画像データを
出力し、自然画データの場合は、自然画データを伸張し
て画像データを出力する。
【0116】ここでランレングスデコードするラン長及
び自然画データを伸張して出力される画像データの出力
ピクセル数は、ファンクションデータのランレングスの
フィールドに示されたピクセル分だけ出力される。
【0117】ここで文字データの使用(0)と図形/自
然画(2)の指示は、文字データ使用の両方が指示され
ている場合には、文字/線画データを使用して出力し、
フォアーグランドカラー、バックグランドカラーは、そ
れぞれFGカラーと自然画データから選択される。同時
にカラーデータ反転(1)が指示されている場合には、
FGカラーと自然画データの出力は反転する。
【0118】またホワイト出力(3)とは、ホワイトデ
ータを出力することを示しており、1ページの余白また
はマージンを出力する際に使用され、出力される画像デ
ータの出力ピクセル数はファンクションデータのランレ
ングスのフィールドに示されたピクセル分だけ出力され
る。
【0119】次に、ファンクションコントロール回路/
マルチプレクサ/タグビット生成回路30oは、以上の
様に割当てられたファンクションをデコードしてそれぞ
れのファンクションの指示に従い、それぞれのFIFO
からデータを読み込むと同時に、伸張処理を行い画像デ
ータを出力する。
【0120】ここでFIFOへのデータの読み込みは、
データの読み出しが行われFULL状態ではなくなった
FIFOから順に繰り返しデータ読み込みが行われ、1
ページの画像出力が完了するまでの間、常にFULLの
状態を保つ様にコントロールされる。
【0121】これらの画像生成処理は、基本的に1ライ
ンごとに行われ全ラインデータを繰り返し出力する事で
1ページの画像データの出力が完了する。
【0122】図22は、本発明の第6の実施例に係る画
像処理装置が具備している画像インターフェース手段3
0のファンクションコントロール/マルチプレクサ/タ
グビット生成手段30oのブロック構成図である。
【0123】図22において、二値データレジスタ35
aは文字/線画データ伸張回路30kより伸張され出力
された文字/線画領域データを、カラーデータレジスタ
35bはカラーデータ遅延回路30lより出力されたカ
ラーデータを、そして自然画データレジスタ35cは、
自然画データ伸張回路30mより伸張され出力された自
然画領域データを、それぞれ一時的に保持する為のレジ
スタである。また、ファンクションデコード/カウント
コントロール回路35dは、ファンクションデータFI
FO 30gの出力として得られるファンクションデー
タを一時的に保持しデコードして、図21のファンクシ
ョンテーブルにて示されている様なそれぞれのファンク
ションを、二値データレジスタ35a、カラーデータレ
ジスタ35b、自然画データレジスタ35c及びマルチ
プレクス/タグ生成コントロール回路35eに対して指
示を与えることにより実行する。この際同時に、ファン
クション実行に必要なデータを、二値データレジスタ3
5a、カラーデータレジスタ35b及び自然画データレ
ジスタ35cのいずれかに読み込む。
【0124】次に、例えばカラーデータを出力するファ
ンクションの場合は、カラーデータレジスタ35bより
カラーデータを読み出し、カラー/自然画マルチプレク
サ35fによりカラーデータを出力し、次に二値/カラ
ー/自然画データマルチプレクサ35gにより、カラー
/自然画マルチプレクサ35fにより出力されたカラー
データを出力する事によりファンクションを実行する。
【0125】また、ファンクションデコード/カウント
コントロール回路35dは、そのファンクションの実行
ピクセルをカウントする為に使用するカウンターを内部
に持っており、ファンクションデータのランレングスフ
ィールドで示されている同一ファンクションの実行ピク
セル数をカウントする。このカウンターにより与えられ
た実行ピクセル数だけ同一ファンクションの実行がカウ
ントされると、そのファンクションの実行は終了とな
り、新たなファンクションデータが読み込まれると同時
に次のファンクション実行に必要なデータが二値データ
レジスタ35a、カラーデータレジスタ35b及び自然
画データレジスタ35cのいずれかに読み込まれ、次の
ファンクションが同様にして実行される事となる。
【0126】文字/線画データの出力、自然画データの
出力またはそれらの組み合わせ出力を示すファンクショ
ンの場合であっても同様に処理され、目的とする画像デ
ータのラスターイメージを得ることが可能となる。同時
にマルチプレクス/タグ生成コントロール回路35e
は、実行されたファンクションにより二値データ、カラ
ーデータ/自然画データのどのデータが出力されるかを
認識し、目的とする画像データのラスターイメージを生
成すると同時に、図11のファンクションテーブルにて
示されている様なタグビットを生成し、画像データと同
期した形にてタグビットを出力する。なお、図22にお
いて、30pはファンクションデータFIFO出力信
号、30qはファンクションデータFIFOコントロー
ル信号、30rは文字/線画データ伸張回路出力信号、
30sは文字/線画データ伸張回路コントロール信号、
30tはカラーデータ遅延回路出力信号、30uはカラ
ーデータ遅延回路コントロール信号、30vは自然画デ
ータ伸張回路出力信号、30wは自然画データ伸張回路
コントロール信号を示す。
【0127】また、上記第6の実施例と同様な構成にお
いて、文字/線画及び図形領域に対してMMR符号化方
式を用い、自然画領域に対してDCT符号化方式等を用
いてもよい。
【0128】
【発明の効果】以上に詳述した様に、本発明によれば、
一つの文書に含まれる異なる画像入力装置により入力さ
れた異なるカラーマッチング処理を必要とするそれぞれ
の画像要素及びそれぞれ異なる属性を持った画像要素に
対して、それぞれの画像要素の属性を保持したまま画像
展開/生成処理を行い、それぞれの画像要素ごとに異な
るカラーマッチング処理を行う事が可能となり、より高
品質な入力画像の色を忠実に再現した画像出力を得る事
が可能となる
【0129】
【0130】また本発明によれば、1ページに複数の異
なる特性を持つ画像要素に対して、それぞれの画像要素
の持つ空間解像度及び階調解像度の属性を保持したまま
画像形成を行なう事ができ、それぞれの画像要素の持つ
特性に適応した画像処理を行う事を可能とした為、従来
までにない高画質な画像形成が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る画像処理装置の
ブロック構成図である。
【図2】 本発明と対比される従来例の画像処理装置の
ブロック構成図である。
【図3】 本発明の第1の実施例に係る画像処理装置が
目的とする色空間ビット解釈手段と色空間変換処理手段
及び各種画像処理手段を具備した画像形成装置のブロッ
ク構成図である。
【図4】 本発明の第1の実施例に係る画像処理装置が
具備している色空間ビットの色空間変換ファンクション
テーブルを示す図である。
【図5】 本発明の第1の実施例に係る画像処理装置に
て処理される、1ページに異なる色空間の複数の画像要
素を持った文書を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施例に係る画像処理装置の
ブロック構成図である。
【図7】 本発明の第2の実施例に係る画像処理装置が
具備しているカラーマッチングファンクションテーブル
を示す図である。
【図8】 本発明の2の実施例に係る画像処理装置にて
処理される、1ページに異なるカラーマッチング処理を
行うの画像要素を持った文書を示す図である。
【図9】 本発明の2の実施例に係る高速色空間変換の
処理系を示す図である。
【図10】 本発明の第3の実施例に係る画像処理装置
のブロック構成図である。
【図11】 本発明の第3の実施例に係る画像処理装置
が具備しているタグビットのファンクションテーブルを
示す図である。
【図12】 本発明の第3の実施例に係る画像処理装置
が目的とする、タグビット解釈手段と各種画像処理手段
を具備した画像形成装置のブロック構成図である。
【図13】 本発明の第3の実施例に係る文書(1ぺー
ジ)の画像構成要素の分割概念を示した図である。
【図14】 本発明の第3の実施例に係る高速スクリー
ン生成手段のブロック構成図である。
【図15】 本発明の第3の実施例に係る文書の画像構
成要素の概念図である。
【図16】 本発明の第4の実施例に係る画像処理装置
が具備しているタグビットのファンクションテーブルを
示す図である。
【図17】 本発明の第5の実施例に係る画像処理装置
のブロック構成図である。
【図18】 本発明の第6の実施例に係る画像処理装置
のブロック構成図である。
【図19】 本発明の第6の実施例に係る画像処理装置
が具備している画像記憶手段のメモリーマップの概略図
と画像記憶手段に記憶される各種中間フォーマットデー
タの概略図である。
【図20】 本発明の第6の実施例に係る画像処理装置
が具備している画像インターフェース手段のブロック構
成図である。
【図21】 本発明の第6の実施例に係る画像処理装置
が具備している画像インターフェース手段に対する画像
形成ファンクションに関するファンクションテーブルを
示す図である。
【図22】 本発明の第6の実施例に係る画像処理装置
が具備している画像インターフェース手段のファンクシ
ョンコントロール/マルチプレクサ/タグビット生成手
段のブロック構成図である。
【符号の説明】
1…ホストコンピュータ、2…データ通信手段、3…画
像展開手段、4…フォントメモリー、5…制御回路、
6,6a〜6d,6f〜6i…画像用メモリー、6e…
タグビットメモリー、7…画像インターフェース/色空
間ビツト生成手段、8…画像データ出力信号、8a…K
(黒)画像データ出力信号、8b…Y(イエロー)画像
データ出力信号、8c…M(マゼンタ)画像データ出力
信号、8d…C(シアン)画像データ出力信号、9…色
空間ビットデータ出力信号、9a…タグビットデータ出
力信号、10…通信/同期信号、11…色空間変換用L
SI、14…色空間変換データ入力FIFO、15…色
空間変換データ出力FIFO、16…画像入出力インタ
ーフェース、17…画像データ変換手段、18…画像入
出力インターフェース、19…スクリーン変換データ入
力FIFO、20…スクリーン変換データ出力FIF
O、21…スクリーン生成LSI、22…スレッシュホ
ールドマトリクスRAM、23…画像用メモリーリード
/ライト制御信号、24…画像用メモリー入力データ信
号、30…画像インターフェース手段、30a…メモリ
ーリード/ライトコントロール回路、30b…マルチプ
レクサ、30c…ファンクションデータポインターレジ
スタ、30d…文字/線画データポインターレジスタ、
30e…カラーデータポインターレジスタ、30f…自
然画データポインターレジスタ、30g…ファンクショ
ンデータFIFO、30h…文字/線画データFIF
O、30i…カラーデータFIFO、30j…自然画デ
ータFIFO、30k…文字/線画データ伸張回路、3
01…カラーデータ遅延回路、30m…自然画データ伸
張回路、30n…通信/画像コントロール回路、30o
…ファンクションコントロール回路/マルチプレクサ/
タグビット生成回路、30p…ファンクションデータF
IFO出力信号、30q…ファンクションデータFIF
Oコントロール信号、30r…文字/線画データ伸張回
路出力信号、30s…文字/線画データ伸張回路コント
ロール信号、30t…カラーデータ遅延回路出力信号、
30u…カラーデータ遅延回路コントロール信号、30
v…自然画データ伸張回路出力信号、30w…自然画デ
ータ伸張回路コントロール信号、35a…二値データレ
ジスタ、35b…カラーデータレジスタ、35c…自然
画データレジスタ、35d…ファンクションデコード/
カウントコントロール回路、35e…マルチプレクス/
タグ生成/コントロール回路、35f…カラー/自然画
/マルチプレクサ、35g…二値/カラー/自然画デー
タマルチプレクサ、100…画像入力装置、101…レ
ッド成分出力信号、102…グリーン成分出力信号、1
03…ブルー成分出力信号、200…画像処理手段、2
01…画像インターフェース/色空間ビット解釈/セレ
クタ手段、201a…画像インターフェース/タグ解釈
/セレクタ手段、202…色空間変換手段、203…フ
ィルタ手段、204…UCR/黒生成手段、205…階
調制御手段、206…スクリーン処理手段、207…レ
ーザー駆動回路、208…同期制御/システム制御/U
I制御/画像処理制御/通信制御回路、209…γ補正
処理手段、300…オリジナル画像、301…デバイス
RGBデータ画像要素、302…デバイスYMCデータ
画像要素、303…CIE XYZデータ画像要素、4
00…カラーマッチング出力画像、401…A画像入力
装置からの画像要素、402…B画像入力装置からの画
像要素、403…C画像入力装置からの画像要素、50
0…オリジナル画像、501…文字/線画要素抽出画
像、502…図形要素抽出画像、503…自然画要素抽
出画像、601…誤差拡散スクリーンにより画像生成を
行い文字が重畳された写真画像領域、602…網点スク
リーンにより画像生成を行い文字が重畳された領域、7
00…画像用メモリーメモリーマップ、701…文字l
線画データ、702…カラーデータ、703…自然画デ
ータ、704…ファンクションデータ、705…二値ビ
ットマップデータフォーマット、706…カラーデータ
フォーマット、707…自然画データフォーマット、7
08…ファンクションデータフォーマット

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コード情報にて送られてくる各種画像要
    素をもつ画像データを受け取る為のデータ通信手段と、 受け取ったコード情報を決められた手順により解釈して
    前記画像要素を画像形成装置により再現する各種画像要
    素の為のリストを作成するリスト作成手段と、 前記リストにより受け取った画像データが一つの文書の
    中に異なる画像処理を必要とする前記画像要素が存在す
    る文書構造を持つ場合にはそれぞれの前記画像要素が必
    要とする異なる画像処理を行う為に各画像要素を前記コ
    ード情報受け取り時の属性のまま展開処理を行う画像デ
    ータ展開処理手段と、 展開処理を行った画像データを目的とする前記画像形成
    装置に出力する為に一時的に記憶する為の画像用メモリ
    ーを持った画像記憶手段と、 前記画像記憶手段に記憶された画像データを前記画像形
    成装置に出力する為の画像インターフェース手段とを持
    ち、 前記画像インターフェース手段は、前記リストに基づい
    てそれぞれ異なる属性を持つ画像要素であることを示す
    属性付加情報を生成する機能と、前記属性付加情報を前
    記画像形成装置に送る機能とを有しており、 接続されるべき前記画像形成装置は、前記画像インター
    フェース手段より送られてくる前記属性付加情報を解釈
    する為の属性付加情報解釈手段と、前記属性付加情報の
    指示により決められている各種の画像処理をリアルタイ
    ムで切り替え処理可能な画像処理手段を有しており、 画像形成時には前記属性付加情報の指示によりそれぞれ
    の異なる属性を持つ画像要素ごとに異なる画像処理を行
    うことが可能な画像処理装置。
  2. 【請求項2】 コード情報にて送られてくる各種画像要
    素をもつ画像データを受け取る為のデータ通信手段と、 受け取ったコード情報を決められた手順により解釈して
    前記画像データを画像形成装置により再現する各種画像
    要素の為のリストを作成するリスト作成手段と、 前記リストにより受け取った画像データが一つの文書の
    中に異なるカラーマッチング処理を必要とする画像要素
    が存在する文書構造を持つ場合にはそれぞれの画像要素
    が必要とする異なるカラーマッチング処理を行う為に各
    画像要素を前記コード情報受け取り時の色空間のまま展
    開処理を行う画像データ展開処理手段と、 前記展開処理を行った画像データを前記画像形成装置に
    出力する為に一時的に記憶する為の画像用メモリーを持
    った画像記憶手段と、 前記画像記憶手段に記憶された画像データを目的とする
    前記画像形成装置に出力する為の画像インターフェース
    手段とを持ち、 前記画像インターフェース手段は、前記リストに基づい
    てそれぞれ異なる色空間を持つ画像要素であることを示
    す色空間付加情報を生成する機能と、前記色空間付加情
    報を前記画像形成装置に送る機能とを有しており、 接続されるべき前記画像形成装置は、前記画像インター
    フェース手段より送られてくる前記色空間付加情報を解
    釈する為の色空間付加情報解釈手段と、前記色空間付加
    情報の指示により決められている各種の色空間変換処理
    をリアルタイムで切り替え処理可能な画像処理手段を有
    しており、 画像形成時には前記色空間付加情報の指示によりそれぞ
    れの異なる色空間を持つ画像要素ごとに異なる色空間変
    換処理を行うことが可能な画像処理装置。
  3. 【請求項3】 コード情報にて送られてくる各種画像要
    素をもつ画像データを受け取る為のデータ通信手段と、 受け取ったコード情報を決められた手順により解釈して
    前記画像要素を画像形成装置により再現する各種画像要
    素の為のリストを作成するリスト作成手段と、 前記リストにより受け取った画像データが一つの文書の
    中に異なる複数種類の空間解像度及び階調解像度を必要
    とする画像要素が存在する文書構造を持つ場合には、そ
    れぞれの画像要素が必要とする異なる空間解像度及び階
    調解像度に対して各画像要素を前記コード情報受け取り
    時の空間解像度及び階調解像度のまま展開処理を行う為
    画像データ変換手段と、 空間解像度及び階調解像度の異なる画像要素毎に処理さ
    れた画像データを前記画像形成装置に出力する為に記憶
    する画像記憶手段と、 前記画像記憶手段に記憶され画像データを目的とする前
    記画像形成装置に出力する為の画像インターフェース手
    段とを持ち、 前記画像インターフェース手段は、前記リストに基づい
    てそれぞれの異なる空間解像度及び階調解像度を持つ画
    像要素であることを示す画像要素付加情報を生成する機
    能と前記画像要素付加情報の情報を前記画像形成装置に
    送る機能とを有しており、 接続されるべき前記画像形成装置は、異なる空間解像度
    及び階調解像度を有する画像スクリーンにて画像生成を
    行うスクリーン生成手段と、前記画像インターフェース
    手段より送られてくる前記画像要素付加情報を解釈する
    為の画像要素付加情報解釈手段と、前記画像要素付加情
    報の指示により決められている各種の画像処理を行う事
    が可能な画像処理手段を有しており、 画像形成時には前記画像要素付加情報の指示によりそれ
    ぞれの異なる空間解像度及び階調解像度を持つ画像要素
    ごとに異なる各種画像処理を行うことが可能であり、各
    ビット、バイト又はピクセル単位にてそれらの画像処理
    を切り替える事が可能な画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成装置が具備している固有の
    画像スクリーンのみでは無く、ある特定の画像要素に対
    して最適な画像スクリーンのパターン情報を入力して指
    示を行うスクリーン情報入力手段と、 入力指示された画像スクリーンのパターン情報をもと
    に、ある特定の画像要素に対して指示されたパターンの
    画像スクリーンを高速に生成する画像スクリーン生成手
    段とを持ち、 前記画像要素付加情報を用いてある特定の画像要素ごと
    に入力指示されたパターンの画像スクリーンにて画像処
    理装置内部にて高速に画像生成及びスクリーン変換を行
    う事が可能であり、画像生成及びスクリーン変換した画
    像データは画像形成装置に出力するだけではなく、各画
    像入力装置に対して出力可能な事を特徴とする特許請求
    の請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像要素付加情報を生成する際に、
    画像要素付加情報メモリを使用する事を特徴とする請求
    項3記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 複数の異なる空間解像度及び階調解像度
    をもつ画像要素を画像要素ごとに管理して、画像要素の
    属性を保存可能にした画像データ管理方式をもった事を
    特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記画像データ変換手段において、前記
    リストに基づいてそれぞれの異なる空間解像度及び階調
    解像度をもつ画像要素ごとに、それぞれの画像構成要素
    に対し最適なそれぞれ異なる符号化形式を用いた中間フ
    ォーマットに変換した形にて変換処理を行い、この様に
    符号化された前記中間フォーマットに変換処理された画
    像要素を前記画像インターフェース手段にて各符号化形
    式に対応した複合化形式を用いて復号して出力する為の
    復号手段を有し、出力時に同時に復号処理を行い前記画
    像形成装置に複合化したラスター画像データを出力する
    事を特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
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