JP3695498B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に係り、特に、画像データに含まれる画像要素の属性を示す属性情報(タグデータ)を各画素ごとに生成し、画像データの各画素データと共に出力装置に供給する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、DTP (Desk Top Publishing)のハードウェア/ソフトウェアの進歩に伴って各種の入力デバイス(スキャナやビデオスチルカメラなど)やドキュメントエディタなどが登場し、様々な空間解像度あるいは階調解像度を有する画像要素をーつのドキュメント(1ページ)の中に取り込むことが可能になった。この結果、より複雑で高度な、そして様々な空間解像度あるいは階調解像度を有する画像要素を組み合わせたドキュメントが作成されるようになった。
【0003】
ここで、画像要素とは、似かよった性質を有するデータで分類される画像ブロックをいい、例えば、文字/線画領域、図形領域および自然画像領域に分類することができる。そして、複雑かつ高度で、様々な空間解像度あるいは階調解像度を有するドキュメントも、PDLを用いれば簡単に表現することができ、単純なファイルとして生成することも可能になる。
【0004】
PDLファイル生成時において、そのドキュメント中に含まれる様々な空間解像度あるいは階調解像度は、入出力装置に依存しない固有の論理的座標空間にて記述される。一方、画像処理装置においては、これらのPDLを解釈して、自身の画像処理装置が有する両像用メモリの空間解像度あるいは階調解像度に合わせて展開処理を行う。通常、ここで展開処理を行う際の空間解像度あるいは階調解像度とは、プリンタ等の目的とする画像形成装置の空間解像度あるいは階調解像度と同じである。
【0005】
しかし、かかる従来の画像処理装置では、PDLの解釈処理を行って展開処理を行なう際、基本的には、その画像処理装置または画像形成装置が有する固有の空間解像度および階調解像度でしか展開することができない。その画像処理装置に固有の空間解像度および階調解像度で展開された画像データは、全て単一の空間解像度および階調解像度として、プリンタをはじめとする目的の画像形成装置に供給され、画像形成装置側にて各種画像処理が行なわれるか、または何も行なわれないで画像形成が行なわれる。
【0006】
上記したように、ドキュメントを構成する画像要素は、文字/線画領域、図形領域、および自然画像領域に分類することができるが、それぞれの画像要素に必要とされる空間解像度および階調解像度は異なる。例えば、文字/線画領域では高空間解像度が必要とされるが、ほとんどの場合において各画素が二値表現されるため、低階調解像度でよい。また、図形領域では連続して同一の値が現れる確率が高いために低空間解像度で表現することが可能であり、その空間解像度は画像処理装置あるいはプリンタをはじめとする画像形成装置の空間解像度よりも非常に低く、またほとんどの場合において二値で表現可能であるために低階調解像度で良い。一方、自然画のような中間調画像に対しては高階調解像度が必要であるが、高空間解像度は必要なく、また高解像度はオーバーサンプリングとなりかえって画質を劣化させてしまうので、中空間解像度であることが好ましい。
【0007】
本来、このように、それぞれで要求の異なる空間解像度および階調解像度を有する画像要素に対して、本当の意味での高画質な画像形成を行なうためには、画像処理装置から画像形成段階まで各画像要素の属性が保存された状態で、プリンタをはじめとする目的の画像形成装置に対してデータが送られ、それぞれの特性にあった形式により、それぞれの画像形成装置に依存した画像形成が行なわれるべきである。
【0008】
このような要求に対して、例えば特開平8−123939号公報では、人力されるファイル(PDLファイル)を解釈して展開する際に、画像要素の種類(文字/線画領域、図形領域、自然画領域)に対応した属性情報をタグデータとして生成し、後段の画像形成処理装置では、このタグデータにしたがって画像処理を行なうことで画質の改善を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
タグデータは、各画素ごとに生成されて画像データと共に一時記憶されることから、メモリ容量を節約するためには、画像データと同様にタグデータも符号化圧縮して記憶しておくことが望ましい。また、メモリ容量をさらに節約するためには、圧縮した画像データおよびタグデータを別々のメモリに記憶するのではなく、同一メモリ上の異なる領域に記憶することが望ましい。
【0010】
しかしながら、各データを同一メモリ上に記憶してしまうと同時に読み出すことができないので、伸長する際には各データをメモリから時分割で読み出して伸長器へ転送する必要がある。
【0011】
一方、1画素あたりのデータ量を比較すると、画像データは8ビット程度であるのに対して、タグデータの多くは2ビット程度であり、両者のデータ量は大きく異なる。さらに、タグデータは伸長後に完全に復元されなければならないので、可逆的な符号化圧縮を行う必要があるのに対して、画像データにはその必然性がなく、圧縮率の高い不可逆的な符号化圧縮が行われることが多い。
【0012】
このように、画像データとタグデータとでは圧縮・伸長に係る種々の条件が異なり、伸長後に各データを画素単位で対応付けて出力するためには、同一メモリから画像データおよびタグデータを読み出す機会や各伸長器の伸長速度等を制御しなければならない。このため、これまでは画像データおよびタグデータを共に圧縮して同一メモリ上に記憶する試みがなされていなかった。
【0013】
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、画像データおよびタグデータを共に圧縮して同一メモリ上に記憶できる画像処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、既知のフォーマットで記述されたファイルを解釈して画像データに展開し、さらに前記画像データに含まれる画像要素の属性を示すタグデータを画素単位で生成する画像処理装置において、前記画像データおよびタグデータをそれぞれ符号化圧縮する圧縮手段と、圧縮された画像データおよびタグデータを共に記憶する共通記憶手段と、前記共通記憶手段から画像データおよびタグデータを時分割で読み出し、それぞれを伸長して画素単位で対応付けて出力する伸長手段とを具備し、前記伸長手段は、前記共通記憶手段から読み出された画像データの圧縮データを先入れ先出し方式で一時記憶する第1の緩衝記憶手段と、前記共通記憶手段から読み出されたタグデータの圧縮データを先入れ先出し方式で一時記憶する第2の緩衝記憶手段と、前記第1の緩衝記憶手段から出力された圧縮データを伸張して出力する第1の伸長手段と、前記第2の緩衝記憶手段から出力された圧縮データを伸張して一時記憶し、第1の伸長手段の出力タイミングで出力する第2の伸長手段と、前記共通記憶手段に記憶された画像データおよびタグデータを時分割で読み出して各緩衝記憶手段に入力する入力制御手段とによって構成され、前記入力制御手段は、前記第2の緩衝記憶手段の空き容量に応じて、前記画像データおよびタグデータを時分割で読み出す機会を可変制御することを特徴とする。
【0015】
上記した構成によれば、共通記憶手段上に記憶された画像データおよびタグデータの圧縮データが時分割で読み出されてそれぞれ伸長され、伸長された画像データおよびタグデータが画素単位で対応付けて出力されるので、画像データおよびタグデータを圧縮して同一メモリ上に記憶することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。本実施形態の画像処理装置は、ホストコンピュータ等の外部装置2から入力されたファイルを画像データおよびタグデータに展開する画像データ処理装置1と、この画像データ処理装置1から提供される画像データおよびタグデータに基づいてプリントを実行する画像形成処理装置3とに大別される。以下では、初めに画像データ処理装置1について説明し、次いで画像形成処理装置3について説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像データ処理装置1の構成を示したブロック図である。データ通信部14は、ある既知のPDLで記述されたドキュメントファイル(以下、単に「PDLファイル」と表現する)を入力する。このPDLファイルは、ホストコンピュータ2により作成されたものである。ROM13には、CPU11によって実行される各種の制御プログラムが格納されている。RAM12は、前記制御プログラムの実行時にワークエリアとして機能する。CPU11は、当該画像データ処理装置1の全体的な制御処理を実行する他、本実施形態では特に、画像展開部111、画像データ変換部112ならびに第1および第2圧縮部113、114として機能する。
【0018】
前記画像展開部111は画像展開処理を行ない、PDLファイルを解釈して、各画像要素のオブジェクトリストを作成する。ここで、オブジェクトリストとは、この画像データ処理装置1が有する画像座標空間上のどの位置にそれぞれのオブジェクト(画像要素)が存在するか、またどのような構成の画像要素なのか、またどのような属性を有する画像要素なのか、さらにはどのようなカラーを持つオブジェクトなのかを示す構造体の構成になっている。
【0019】
画像座標空間上の位置は、例えば(x1min ,y1min )、(x2max ,y2max )のように対角の座標で表現することができ、構成についてはキャラクタ、矩形図形、円、線、その他の画像要素として表すことができる。また、属性については、文字、線画、自然画、図形要素などに区別することができ、カラー(色)については、画像展開部111が内部的に持っているカラーパレットに指示することで、それらの表現が可能になる。
【0020】
画像データ変換部112は、画像展開部111によってオブジェクトリストに掲載された画像データをバイトマップデータに展開すると共に、このバイトマップデータの各画素ごとに、当該画素が表現する画像要素の属性を示すタグデータを生成する。本実施形態におけるタグデータとは、図5に示したように、画像要素を2ビットで次の4種類に分類するものである。すなわち、画像要素は、自然画像領域、図形領域、文字/線画領域およびその他の領域に分類され、それぞれにタグデータ“11”、“10”、“01”、“00”(二進表記)が割り当てられている。共通記憶部15には、タグメモリ領域151と画像メモリ領域152とが確保されている。
【0021】
CPU11の第1圧縮部113は、前記画像データ変換部112によって展開されたバイトマップデータを符号化圧縮し、このバイトマップデータがブラックに対応していれば画像メモリ152(K)へ、イエローに対応していれば画像メモリ152(Y)へ、マゼンタに対応していれば画像メモリ152(M)へ、シアンに対応していれば画像メモリ152(C)へ、それぞれ蓄積する。本実施形態における画像データは、各画素が8ビット、解像度が400dpi、かつ大きさがA3サイズ(4メガピクセル)を想定している。このため、各画像メモリ152の合計容量は128メガバイトとなる。第2圧縮部114は、前記タグデータを符号化圧縮してタグメモリ151に格納する。
【0022】
伸長部16は、前記共通記憶部15の画像メモリ152から読み出された画像データに関する圧縮データを先入れ先出し方式で一時記憶する第1FIFO162と、共通記憶部15のタグメモリ151から読み出されたタグデータに関する圧縮データを先入れ先出し方式で一時記憶する第2FIFO163と、前記第1FIFO162から出力された圧縮データを伸張して出力する第1伸長器164と、前記第2FIFO163から供給された圧縮データを伸張してバッファ165aに一時記憶し、第1伸長器164の出力タイミングで出力する第2伸長器165とを備え、共通記憶部15に記憶されたバイトマップデータおよびタグデータを伸張して出力する。
【0023】
IF制御部17は、前記第1伸長器164から出力される画像データと第2伸長器165から出力されるタグデータとを画素単位で同期させて出力する。入力制御部161は、前記第2FIFO163の空き容量に応じて、前記画像データおよびタグデータを共通記憶部15から時分割で読み出す機会を可変制御する。
【0024】
図2は、画像形成処理装置3の構成を示したブロック図である。画像インターフェイス31は、図1に示した画像データ処理装置1とのデータの授受を行なうと共に、タグデータの解釈およびデータのセレクトを行なう。γ補正部32、カラースペース変換部33、フィルタ処理部34、UCR/黒生成部35、階調生成部36、およびスクリーン処理部37の各画像処理部は、それぞれのタグデータの指示により、それぞれ異なる画処理を行なう画像処理機能と、その処理を行なうためのLUT(ルック・アップ・テーブル)を有する。レーザ駆動回路38は、データにしたがって画像形成を行なう。なお、画像形成方式は電子写真方式、インクジェット方式、熱転写方式、その他の各方式であっても良く、この場合にはレーザ駆動回路38が適宜変更される。
【0025】
制御部39は、この画像形成処理装置3における同期制御、システム制御、UI制御、画像処理制御、通信制御等の各種制御を行なうとともに、どのようなタグデータのときにどのような画像処理を行なうかなどの指示も、ソフトウェア的に動作開始前に指示する。
【0026】
なお、この画像形成処理装置3は、画像入力装置40を有するコピア形式のものであっても良い。この場合に原稿は、CCD41a〜41cによりR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色で読み込まれ、これらの読取信号は、A/D変換部42a〜42cによりデジタル信号に変換され、次にシェーディング補正部43により画素毎の感度バラツキの補正と照明ムラの補正とが行なわれて、最終的に出力信号線44a〜44cを介して、R.G.Bのカラースペースを有するデータとして画像インターフェイス31に供給される。そしてこの場合、画像インターフェイス31は、画像データ処理装置1からの画像データではなく、画像入力装置40からのデータを選択して、画像形成処理が行なわれる。
【0027】
図3は、本実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。まず、画像データ処理装置1の動作について説明する。
【0028】
画像データ処理装置1では、ステップS1において、ホストコンピュータ2により作成されたPDLファイルがデータ通信部14により受信され、CPU11の画像展開部111により解釈される。ステップS2では、この画像展開部111の解釈により、オブジェクトリストが1ページの各ライン毎に生成される。オブジェクトリストとなった画像データは画像データ変換部112に転送され、ステップS3において仮想的にラスタライズ(展開)され、ステップS4において、1ページの全てのスキャンラインに対してK,Y,MおよびCの各色毎にラスタライズされたバイトマップとして変換され、ステップS5において第1圧縮部113で符号化圧縮された後に、次のステップS6においてK,Y,MおよびCの各画像メモリ152のそれぞれに一時的に蓄積される。
【0029】
一方、上記処理を行なうと同時に、CPU11の画像データ変換部112は、ステップ7においてオブジェクトタグを生成する。すなわち、画像データ変換部112に渡されるオブジェクトリストにより、それぞれの画像要素の持つ特性と、その画像要素の存在する位置とを解釈し、前記図5に示したタグデータファンクションテーブルに基づいて2ビット構成のタグデータを生成する。次々と得られるタグデータは、ステップS9において第2圧縮部114で符号化圧縮された後、ステップS10においてタグメモリ151に蓄積される。
【0030】
このようにして、バイトマップデータおよびタグデータの生成、圧縮および蓄積処理が完了すると、所定のタイミングで、IF制御部17と画像形成処理装置3との間で通信が行なわれ、画像出力同期信号が通信/同期信号線23を介して供給される。ステップS11、12では、各圧縮データが伸長器16でそれぞれ伸長される。
【0031】
ここで、前記図1のブロック図および図4のタイミングチャートを参照して伸長器16の動作を詳細に説明する。
【0032】
図1において、伸長器16の入力制御部161は、CPU11から画像データの先頭アドレスおよびサイズ、ならびにタグデータの先頭アドレス、サイズおよびサイクル開始命令を受け取り、DMAサイクルで共通画像メモリ15から画像データおよびタグデータを時分割で読み出す。
【0033】
各FIFO162、163は、それぞれ読み出しポートおよび書き込みポートを備え、書き込みポートから入力されたデータを、入力された順序で読み出しポートから出力する汎用のメモリである。各FIFO162、163の動作はクロックに同期しても非同期であっても良いが、本実施例ではクロックに同期して動作するものとして説明している。各FIFO162、163のデータ幅は、書き込み時にはシステムバス10のデータ幅、読み出し時には8データとする。
【0034】
各FIFO162、163は、自身が空であるとエンプティ信号Eを出力する。そして、IF制御部17から出力される読み出し信号Fが有効であればデータを出力すると共に、自身に依然としてデータが存在すれば、それ以後も継続的にデータを出力する。
【0035】
第1伸長器164は、第1FIFO162から出力される圧縮された画像データを伸長し、IF制御部17から出力される読み出し信号Fが有効である限り、これをIF制御部17に対して供給する。すなわち、第1伸長器164は第2伸長器165とは無関係に伸長動作を行う。第2伸長器165は、第2FIFO163から出力される圧縮されたタグデータを伸長して自身のバッファ165aに蓄積する。バッファ165aに蓄積したタグデータは、第1伸長器164からの画像データの出力タイミングに同期して出力される。
【0036】
IF制御部17は、CPU11から印字すべきデータの主走査方向および副走査方向のサイズを設定され、画像形成処理装置3からデータ要求信号を受け取ると、要求されている転送速度で、ライン毎に画像データおよびタグデータを画素単位で同期して転送する。IF制御部17はライン相当のバッファを備え、自身のバッファが一杯ではなく、かつ第1伸長器164にデータが存在する限りデータ読み出し信号Fを有効とする。
【0037】
前記第2伸長器165は、自身のバッファ165aに空きがある限り伸長動作を続けるが、バッファ165aが一杯になると伸長動作を抑制する。そして、この抑制動作が第2FIFO163の空き容量に反映される。第2FIFO163の空き容量は前記入力制御部161によって監視される。入力制御部161は、第2FIFO163に空き容量があれば、共通画像メモリ15の各メモリ領域151、152からタグデータおよび画像データをそれぞれ時分割で交互に読み出し、それぞれ第2FIFO163および第1FIFO162へ供給する。これに対して、第2FIFO163の空き容量がなくなる、換言すれば第2伸長器165のバッファ165aに空きがなくなると、後に図4のタイミングチャートを参照して詳述するように、タグデータの読み出し機会に画像データを読み出して第1FIFO162に供給する。
【0038】
図4(a) は、共通記憶部15から画像データおよびタグデータの圧縮データが時分割で読み出されるタイミングを示しており、四角内の文字が“タ”のタイミングではタグデータが読み出され“画”のタイミングでは画像データが読み出される。同図(b) は、第2伸長器165にタグデータの圧縮データが入力されるタイミングを表している。同図(c) は、第2伸長器165によってタグデータが伸長されるタイミングを示しており、四角2つが1画素分(本実施形態では、2ビット)を表している。同図(d) は、前記バッファ165aの空きバッファ数が“0”になると出力される負論理のバッファフル信号を示している。同図(e) は、前記バッファ165aの空きバッファ数を示している。同図(f) は、第2伸長器165からタグデータが出力されるタイミングを示している。同図(g) は、第1伸長器164に画像データの圧縮データが入力されるタイミングを表している。同図(h) は、第1伸長器164によって画像データが伸長されるタイミングを示しており、四角1つが1画素分(本実施形態では、1バイト)を表している。同図(i) は、第1伸長器164から画像データが出力されるタイミングを示している。
【0039】
このような構成において、例えば図4の時刻t1からt2の期間では、第1伸長器164から1画素分の画像データが出力されるのに同期して、第2伸長器165では1画素分のタグデータが伸長され、そのバッファ165aからは1画素分のタグデータが出力される。したがって、空きバッファ数は変化せずに“9”のままである。これに対して、時刻t2からt3の期間では、第2伸長器165によって2画素分のタグデータが伸長される一方で、そのバッファ165aからは1画素分のタグデータしか出力されないので、空きバッファ数が“1”だけ減少して“8”となる。
【0040】
このように、本実施形態では画素単位のデータ処理量が第2伸長器165では第1伸長器の2倍になるので、第2伸長器165では、バッファ165aの空きバッファ数が徐々に減少する。そして、空きバッファ数が“0”になると、第2伸長器165は伸長処理を一時的に中断し、これによってタグデータの読み出しも不必要になる。
【0041】
一方、第2伸長器165が一回の伸長に要する時間T1は、画像データが時分割で供給される周期Tよりも十分に短いので、第2伸長器165も処理データの不足により伸長処理を中期的に中断することになる。
【0042】
そこで、本実施形態ではタグデータの読み出しが不必要になると、この機会を画像データの読み出しに振り分け、画像データが第1FIFO162に入力される機会を増やすようにした。
すなわち、図4の時刻t4において空きバッファ数が“0”の状態でタグデータのDMAサイクルを迎えると、入力制御部161は本来のタグメモリ151ではなく画像メモリ152にアクセスして画像データをシステムバス10上へ送出させると共に、第1FIFO162に対して書き込み信号を出力する。この結果、時刻t5では第1伸長器164による伸長処理が途切れる事なく連続的に行われるので、装置全体としての伸長処理は効率良く行われることになる。なお、時刻t6において次のタグデータに関するDMAサイクルを迎えると、ここでは空きバッファ数が“2”なので通常通りタグメモリ151がアクセスされる。
【0043】
図3に戻り、ステップS13では、伸長された画像データおよびタグデータが、それぞれIF制御部17により画像データ出力信号線21およびタグデータ出力線22を介して通信相手先の画像形成処理装置3に、同一座標データ毎に同期して送信される。
【0044】
一方、画像形成処理装置3では、画像入力装置40によるデータを用いない場合、画像インターフェイス31は、画像データ処理装置1からの画像データを選択し、同時に供給されたタグデータと共に後段の各画像処理部に供給する。これにより、ステップS14ではタグデータに基づいて画像要素ごとの画像処理が行なわれる。タグデータは、図5に示したように、自然画領域、図形領域、文字/線画領域およびその他の領城に分類されるので、現時点において供給され画像データがいずれの画像要素であるかを、その時点で供給されるタグデータにより判別することができる。
【0045】
これにより、スクリーン処理部37は、画像データに対応する画像要素が、同時に供給されたタグデータにより文字/線画領域に分類される場合には400線にて出力され、その他の領域に分類される場合には200線にて出力されるように処理する。
【0046】
同様に、γ補正部32は、タグデータに応じてγ補正の係数を切り替え、カラースペース変換部33は、タグデータに応じてカラースペース変換処理時のLUTを切り替え、フィルタ処理部34は、タグデータに応じてフィルタ処理時のフィルタ係数を切り替え、UCR/黒生成部35は、タグデータに応じてUCR/黒生成時の係数を切り替え、階調制御部36は、タグデータに応じて階調制御時の階調制御LUTを切り替える。
【0047】
すなわち、各画像処理部32〜37では、供給された画像データに対して、タグデータで示される画像要素に最適な処理が行なわれ、ステップS15では、これらの処理結果が、レーザー駆動回路38に送られて画像形成が実行される。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
(1) 同一メモリ上に記憶された画像データおよびタグデータの圧縮データを時分割で読み出してそれぞれ伸長し、伸長された画像データおよびタグデータを画素単位で対応付けて出力するようにしたので、画像データおよびタグデータを圧縮して同一メモリ上に記憶することが可能になる。
(2) 圧縮された画像データおよびタグデータを各伸長器に時分割で供給して伸長する際、1画素当たりの伸長時間が長い画像データ用の伸長器に対して、より多くの画像データが分配されるように共通メモリからの各データの読み出し機会を制御するようにしたので、待機時間の有効利用が可能になって伸長処理を効率良く行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像処理装置のブロック図である。
【図2】画像形成処理装置のブロック図である。
【図3】本実施形態の動作を示したフローチャートである。
【図4】本実施形態の動作を示したタイミングチャートである。
【図5】タグビットファンクションテーブルの構成例を示した図である。
【符号の説明】
1…画像データ処理装置、2…ホストコンピュータ、3…画像形成処理装置、11…CPU、14…データ通信部、15…共通記憶部、16…伸長器
Claims (5)
- 既知のフォーマットで記述されたファイルを解釈して画像データに展開し、さらに前記画像データに含まれる画像要素の属性を示すタグデータを画素単位で生成する画像処理装置において、
前記画像データおよびタグデータをそれぞれ符号化圧縮する圧縮手段と、
圧縮された画像データおよびタグデータを共に記憶する共通記憶手段と、
前記共通記憶手段から画像データおよびタグデータを時分割で読み出し、それぞれを伸長して画素単位で対応付けて出力する伸長手段とを具備し、
前記伸長手段は、前記共通記憶手段から読み出された画像データの圧縮データを先入れ先出し方式で一時記憶する第1の緩衝記憶手段と、
前記共通記憶手段から読み出されたタグデータの圧縮データを先入れ先出し方式で一時記憶する第2の緩衝記憶手段と、
前記第1の緩衝記憶手段から出力された圧縮データを伸張して出力する第1の伸長手段と、
前記第2の緩衝記憶手段から出力された圧縮データを伸張して一時記憶し、第1の伸長手段の出力タイミングで出力する第2の伸長手段と、
前記共通記憶手段に記憶された画像データおよびタグデータを時分割で読み出して各緩衝記憶手段に入力する入力制御手段とによって構成され、
前記入力制御手段は、前記第2の緩衝記憶手段の空き容量に応じて、前記画像データおよびタグデータを時分割で読み出す機会を可変制御することを特徴とする画像処理装置。 - 前記入力制御手段は、前記第2の緩衝記憶手段に空き容量があれば画像データおよびタグデータを時分割で交互に読み出し、空き容量が不足すると、タグデータの読み出し機会に画像データを読み出すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 少なくとも前記共通記憶手段および伸長手段を相互接続する共通バスをさらに具備し、前記共通記憶手段から読み出された画像データおよびタグデータは、前記共通バス上を時分割で転送されることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記ファイルは、異なる複数種類の空間解像度および階調解像度を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記ファイルは、ページ記述言語で記述されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置。
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