JPH1112461A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

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JPH1112461A
JPH1112461A JP17181197A JP17181197A JPH1112461A JP H1112461 A JPH1112461 A JP H1112461A JP 17181197 A JP17181197 A JP 17181197A JP 17181197 A JP17181197 A JP 17181197A JP H1112461 A JPH1112461 A JP H1112461A
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polyamide
resin
acid
weight
resin composition
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JP17181197A
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Hiroshi Urabe
宏 浦部
Seiji Morimoto
精次 森本
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃性とヒンジ性およびウエルド性に優れ、
且つ耐熱性、機械的性質および成形加工性に優れたポリ
アミド樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (a)ポリアミド6樹脂95〜50重量
%と(b)共重合ポリアミド6/66樹脂5〜50重量
%とからなるポリアミド樹脂100重量部に、(c)ト
リアジン系難燃剤2〜20重量部および(d)カルボン
酸アマイド系ワックス0.005〜1重量部を配合して
なるポリアミド樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミド樹脂組
成物に関し、詳しくは、難燃性ポリアミド樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】難燃性ポリアミド樹脂組成物としては、
例えば、ポリアミド樹脂にトリアジン系難燃剤を配合す
ることにより、プレートアウトやブルーミングがない樹
脂組成物が得られることが、特公昭53ー31759号
公報に開示されている。また、難燃性ポリアミド樹脂組
成物の成形加工性を改良する方法として、炭素数22以
上の脂肪族カルボン酸の金属塩を添加する方法が特開平
7−18179号公報に記載されている。しかしなが
ら、これらの難燃性ポリアミド樹脂組成物からなる成形
品におけるヒンジ性やウエルド性は不十分である。
【0003】他方、融点が254〜264℃のポリアミ
ドを用いたヒンジ付き成形品が、特開昭61−2295
40号公報に開示されている。しかし、かかるポリアミ
ドを使用して難燃化した場合、得られる成形品のヒンジ
性やウエルド性は不十分であり、難燃性とヒンジ性とウ
エルド性を満足するポリアミド樹脂組成物を得ることは
困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、難燃
性とヒンジ性およびウエルド性に優れ、且つ耐熱性、機
械的性質および成形加工性に優れたポリアミド樹脂組成
物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、
(a)ポリアミド6樹脂95〜50重量%と(b)共重
合ポリアミド6/66樹脂5〜50重量%とからなるポ
リアミド樹脂100重量部に、(c)トリアジン系難燃
剤2〜20重量部および(d)カルボン酸アマイド系ワ
ックス0.005〜1重量部を配合してなるポリアミド
樹脂組成物。
【0006】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明における(a)ポリアミド6樹脂としては、εーカプ
ロラクタムを原料とし、重縮合によって得られるポリア
ミド6樹脂が挙げられる。ポリアミド6樹脂の相対粘度
は、JIS K6810に従って、98%硫酸中濃度1
%、温度25℃で測定した値で、好ましくは2.0〜
4.5である。相対粘度が2.0未満であると機械的性
質が低下しやすく、4.5を越えると難燃性を損ないや
すい。ポリアミド6樹脂の相対粘度は、より好ましくは
2.2〜3.5である。
【0007】ポリアミド6樹脂の配合量は、(a)ポリ
アミド6樹脂と(b)共重合ポリアミド6/66樹脂と
からなるポリアミド樹脂の95〜50重量%である。ポ
リアミド6樹脂の配合量が95重量%を越えるとヒンジ
性やウエルド性が低下しやすく、50重量%未満である
と成形加工性が低下しやすい。ポリアミド6樹脂の配合
量は、ヒンジ性とウエルド性と成形加工性のバランスの
点より、好ましくは90〜55重量%である。
【0008】本発明における(b)共重合ポリアミド6
/66樹脂としては、εーカプロラクタムを98〜10
重量部、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル
塩を2〜90重量部の割合で混合し、全体量を100重
量部としたこれらの原料を重縮合によって得られるポリ
アミド6/66共重合体である。共重合ポリアミド6/
66樹脂におけるεーカプロラクタムから誘導される繰
り返し単位の割合は、好ましくは98〜10重量%であ
る。εーカプロラクタムから誘導される繰り返し単位の
割合がが多すぎても少なすぎてもヒンジ性及びウエルド
性が低下しやすい。共重合ポリアミド6/66樹脂にお
けるεーカプロラクタムから誘導される繰り返し単位の
量は、より好ましくは97〜30重量%であり、最も好
ましくは95〜60重量%である。
【0009】本発明における共重合ポリアミド6/66
樹脂の相対粘度は、JIS K6810に従って、98
%硫酸中濃度1%、温度25℃で測定した値で、好まし
くは2.2〜3.5である。相対粘度が2.2未満であ
ると機械的性質が低下しやすく、3.5を越えると、難
燃性が低下しやすい。共重合ポリアミド6/66樹脂の
相対粘度は、より好ましくは2.3〜3.0である。
【0010】共重合ポリアミド6/66樹脂の配合量
は、(a)ポリアミド6樹脂と(b)共重合ポリアミド
6/66樹脂とからなるポリアミド樹脂の5〜50重量
%である。共重合ポリアミド6/66樹脂の配合量が5
重量%未満であるとヒンジ性やウエルド性が低下しやす
く、50重量%を越えると成形加工性が低下しやすい。
共重合ポリアミド6/66樹脂の配合量は、ヒンジ性と
ウエルド性と成形加工性のバランスの点より、好ましく
は10〜45重量%である。
【0011】ポリアミド6樹脂および共重合ポリアミド
6/66樹脂におけるポリマーの末端は、モノカルボン
酸またはモノアミンで封止されていてもよく、炭素数6
〜22のモノカルボン酸またはモノアミンで封止された
ポリアミド6樹脂、炭素数6〜22のモノカルボン酸ま
たはモノアミンで封止された共重合ポリアミド6/66
樹脂が好ましい。
【0012】モノカルボン酸としては、例えば、カプロ
ン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸などの
脂肪族モノカルボン酸が挙げられる。モノアミンとして
は、例えば、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシル
アミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチ
ルアミン、ステアリルアミン、ベヘニルアミンなどの脂
肪族第一級アミンが挙げられる。封止に使用するモノカ
ルボン酸またはモノアミンの量は、30μeq/g程度
がよい。
【0013】本発明における(c)トリアジン系難燃剤
としては、下記一般式(1)または(2)で表される化
合物、メラミン類およびシアヌル酸メラミン等が挙げら
れる。
【0014】
【化1】
【0015】(式中、R1〜R6は、それぞれ、水素原子
またはアルキル基を示す。)
【0016】前記一般式(1)で表される化合物の具体
例としては、シアヌル酸、トリメチルシアヌレート、ト
リエチルシアヌレート、トリ(n−プロピル)シアヌレ
ート、メチルシアヌレート、ジエチルシアヌレート等が
挙げられる。前記一般式(2)で表される化合物の具体
例としては、イソシアヌル酸、トリメチルイソシアヌネ
ート、トリエチルイソシアヌレート、トリ(n−プロピ
ル)イソシアヌレート、ジエチルイソシアヌネート、メ
チルイソシアヌレート等が挙げられる。
【0017】メラミン類としては、メラミン、メラミン
誘導体、メラミンと類似の構造を有する化合物およびメ
ラミンの縮合物等が挙げられる。メラミン類の具体例と
しては、例えば、メラミン、アンメリド、アンメリン、
ホルモグアナミン、グアニルメラミン、シアノメラミ
ン、アリールグアナミン、メラム、メレム、メロン等が
挙げられる。
【0018】シアヌル酸メラミンとしては、シアヌル酸
とメラミンとの等モル反応物が挙げられる。また、シア
ヌル酸メラミン中のアミノ基または水酸基のいくつか
が、他の置換基で置換されていてもよい。シアヌル酸メ
ラミンは、例えば、シアヌル酸の水溶液とメラミンの水
溶液とを混合し、90〜100℃で攪拌下反応させ、生
成した沈殿を濾過することによって得ることができ、白
色の固体であり、微粉末上に粉砕して使用するのが好ま
しい。勿論、市販品をそのまま、又はこれを粉砕して使
用することもできる。
【0019】トリアジン系難燃剤としては、好ましく
は、シアヌル酸、イソシアヌル酸、メラミン、シアヌル
酸メラミン等が挙げられ、分解物が成形物の表面に浮き
出してくるブルーミング等の不都合がない点より、より
好ましくは、シアヌル酸メラミンが挙げられる。
【0020】トリアジン系難燃剤の配合量は、ポリアミ
ド6樹脂95〜50重量%と共重合ポリアミド6/66
樹脂5〜50重量%とからなるポリアミド樹脂100重
量部に対し2〜20重量部である。トリアジン系難燃剤
の配合量が2重量部未満であると難燃性が低下しやす
く、20重量部を越えるとヒンジ性が低下する。トリア
ジン系難燃剤の配合量は、難燃性とヒンジ性のバランス
の点より、好ましくは3〜15重量部である。
【0021】本発明における(d)カルボン酸アマイド
系ワックスとしては、高級脂肪族モノカルボン酸と多塩
基酸の混合物とジアミンとの反応によって得られるカル
ボン酸アマイド系ワックスが挙げられ、高級脂肪族モノ
カルボン酸と多塩基酸の混合物とジアミンとの反応は脱
水反応である。高級脂肪族モノカルボン酸としては、炭
素数16以上の飽和脂肪族モノカルボン酸及びヒドロキ
シカルボン酸が好ましく、例えば、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘン酸、モンタン酸、12ーヒドロキシス
テアリン酸などが挙げられる。
【0022】多塩基酸としては、二塩基酸以上のカルボ
ン酸であり、例えば、マロン酸、コハク酸、アジピン
酸、セバシン酸、ピメリン酸、アゼライン酸等の脂肪族
ジカルボン酸及び、フタル酸、テレフタル酸等の芳香族
ジカルボン酸及び、シクロヘキサンジカルボン酸、シク
ロヘキシルコハク酸等の脂環式ジカルボン酸等が挙げら
れる。
【0023】ジアミンとしては、例えば、エチレンジア
ミン、1,3ージアミノプロパン、1,4ージアミノブ
タン、ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミ
ン、トリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、フェ
ニレンジアミン、イソホロンジアミン等が挙げられる。
【0024】カルボン酸アマイド系ワックスの製造にお
いては、高級脂肪族モノカルボン酸に対して、多塩基酸
の混合割合を変えることにより任意の軟化点のものが得
られる。多塩基酸の混合割合は、好ましくは、高級脂肪
族モノカルボン酸2モルに対して、0.18〜1.0モ
ルである。ジアミンの使用量は、好ましくは、高級脂肪
族モノカルボン酸2モルに対して1.5〜2.0モルで
あり、使用する多塩基酸の量に従って適宜変化させる。
【0025】カルボン酸アマイド系ワックスの配合量
は、ポリアミド6樹脂95〜50重量%と共重合ポリア
ミド6/66樹脂5〜50重量%とからなるポリアミド
樹脂100重量部に対し0.005〜1重量部である。
カルボン酸アマイド系ワックスの配合量が0.005重
量部未満であると離型効果が不十分であり、成形加工性
が低下し、1重量部を越えると難燃性が低下しやすい。
カルボン酸アマイド系ワックスの配合量は、離型性、成
形加工性、難燃性のバランスの点より、好ましくは0.
01〜0.5重量部である。
【0026】ポリアミド樹脂にトリアジン系難燃剤およ
びカルボン酸アマイド系ワックスを配合する方法として
は、最終成形品を成形する直前までの任意の段階で周知
の種種の手段によって行うことができる。最も簡便な方
法としては、ポリアミド樹脂と上記の添加物とを単にド
ライブレンドする方法が挙げられ、得られるドライブレ
ンド物を溶融混合押出にてペレットにする。
【0027】また、所定量より多いトリアジン系難燃剤
とカルボン酸アマイド系ワックスをポリアミド樹脂にて
練り込んだマスターペレットを予め調整し、これを希釈
用ポリアミド樹脂とドライブレンドすることによって
も、所望の割合の樹脂組成物を得ることができる。更
に、ポリアミド樹脂とトリアジン系難燃剤をドライブレ
ンド後溶融混合押出にてペレットとし、その後カルボン
酸アマイド系ワックスをドライブレンドし所望の割合の
樹脂組成物を得ることもできる。
【0028】また、本発明の樹脂組成物に顔料、染料、
ガラス繊維などの繊維状充填剤、安定剤、帯電防止剤そ
の他の周知の添加剤を配合し、混練することもできる。
また、本発明のポリアミド樹脂組成物においては、ポリ
アミド6樹脂と共重合ポリアミド6/66樹脂以外の熱
可塑性樹脂を、本発明の効果を損なわない範囲において
配合することもできる。
【0029】本発明のポリアミド樹脂組成物からなる成
形品は、前記ドライブレンド物やペレットを射出成形、
押出成形、ブロー成形、圧縮成形などの各種成形機に供
給し、常法に従って成形することにより得ることができ
る。本発明のポリアミド樹脂組成物を成形してなるヒン
ジ付成形品は、難燃性とヒンジ性に優れ、且つ耐熱性、
ウエルド強度、機械的性質にも優れており、各種工業部
品、電子、電気部品、自動車部品として有用である。
【0030】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【実施例】以下の実施例及び比較例中の燃焼性、物性測
定、ウエルド引張強度、ヒンジ性、耐熱性並びに成形加
工性の評価は次の方法に従って行なった。 (1)燃焼試験:5×1/2×1/16(インチ)の大
きさの試験片を用い、試験法UL−94規格に準拠して
行なった。 (2)引張試験:ASTM−D638に準拠して行なっ
た。
【0031】(3)アイゾッド衝撃試験:ASTM−D
256に準拠して行なった。 (4)曲げ弾性率:ASTM−D790に準拠して行な
った。 (5)ウエルド引張強度:引張試験片の両端から樹脂を
流し引張試験片の中央部にウエルドを発生させた以外
は、上記の引張試験と同様の方法にて行なった。
【0032】(6)ヒンジ性の評価:図1および図2に
示すヒンジテストピース型の成形品を東芝機械工業
(株)製のIS80EPN射出成形機を用いて、シリン
ダー温度250℃、型温80℃、計量ストローク15m
m、射出保圧切換位置0mm、射出圧力25%、射出速
度99%、射出時間2秒、冷却時間10秒、休止時間1
秒の条件で成形した。その後成形品を15℃絶乾状態に
て8時間以上放置した後、1秒弱の時間でヒンジを90
度折り曲げて30枚のヒンジ折れ数にて評価を行った。
なお、ヒンジ折れ数が少ない程、ヒンジ性が優れること
を意味する。
【0033】(7)耐熱性:融点を測定することによ
り、耐熱性の評価を行なった。 本発明でいう融点とは、セイコー電子工業(株)製、D
SC200を用い試料10mgを10℃/分で昇温した
時のポリアミド融解ピーク温度をいう。 (8)成形加工性の評価:32個取りのコネクターの成
形品を東芝機械工業(株)製のIS80EPN射出成形
機を用いて、シリンダー温度250℃、型温80℃、計
量ストローク40mm、射出保圧切換位置5.5mm、
射出圧力75%、射出速度70%、保圧20%、保圧速
度40%、射出時間3秒、休止時間1秒の条件で成形開
始より冷却時間30秒で20ショット成形、その後徐々
に冷却時間を短くし、成形品が固定側金型に型残りしな
い最短の冷却時間を測定した。なお、冷却時間が短い
程、成形加工性が優れることを意味する。
【0034】実施例および比較例において用いた原料は
次の通りである。 (9)ポリアミド6樹脂−A:ポリアミド6、三菱エン
ジニアリングプラスチックス社製、グレード名1010
J、相対粘度2.5。 (10)ポリアミド6樹脂−B:ポリアミド6、三菱エ
ンジニアリングプラスチックス社製、グレード名102
0J、相対粘度3.5。 (11)ポリアミド6樹脂−C:ステアリル酸及びステ
アリルアミンで末端封止した相対粘度2.5のナイロン
6。
【0035】(12)共重合ポリアミド6/66樹脂−
A:共重合ナイロン6/66、三菱エンジニアリングプ
ラスチックス社製、グレード名2010J、相対粘度
2.5。 (13)シアヌル酸メラミン:MCA−CO、三菱化学
社製。 (14)パイロ・チェック68PB:臭素化ポリスチレ
ン、フェロ社製。
【0036】(15)カルボン酸アマイド系ワックス−
A:温度計、コンデンサー付き検水管、滴下ロート、窒
素道入管及び攪拌機を備えた反応器に、ステアリン酸5
68部(2モル)とセバシン酸66.8部(0.33モ
ル)を仕込み、加熱溶解後、エチレンジアミン83.5
部(1.39モル)を滴下し、窒素気流中160℃より
脱水反応を開始し、230℃にてアミン価が5以下にな
るまで5時間反応した後、取り出し、固化したカルボン
酸アマイド系ワックス。
【0037】(16)カルボン酸アマイド系ワックス−
B:滑剤Aに用いたのと同様の装置に、ステアリン酸5
68部(2モル)とセバシン酸202部(1モル)を仕
込み、加熱溶解後、エチレンジアミン120部(2モ
ル)を滴下し、窒素気流中160℃より脱水反応を開始
し、250〜260℃にてアミン価が5以下になるまで
7時間反応した後、取り出し、固化したカルボン酸アマ
イド系ワックス。
【0038】(17)カルボン酸アマイド系ワックス−
C:カルボン酸アマイド系ワックス、商品名ライトアマ
イドWH255、共栄社油脂化学工業社製。 (18)リケマールS900:水添抹香鯨油、理研ビタ
ミン社製。
【0039】〔実施例1〜4〕表−1に示す配合量で、
ポリアミド6、ポリアミド6/66共重合体、トリアジ
ン系難燃剤およびカルボン酸アマイド系ワックスをブレ
ンド後、日本製鋼(株)製のTEX30C型2軸押出機
を用い、250℃の設定温度で溶融混合してポリアミド
樹脂組成物のペレットを得た。このペレットを各々の成
形品に応じ射出成形して、各種評価を行なった。評価結
果を表−1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】〔比較例1〜4〕表−2に示す配合量で、
ポリアミドと各種添加剤をブレンド後、実施例1と同様
にしてポリアミド樹脂組成物のペレットを得た。このペ
レットを実施例1と同様にして各々の成形品に応じ射出
成形して、各種評価を行なった。評価結果を表−2に示
す。
【0042】
【表2】
【0043】〔比較例4〜9〕表−3に示す配合量で、
ポリアミドと各種添加剤をブレンド後、実施例1と同様
にしてポリアミド樹脂組成物のペレットを得た。このペ
レットを実施例1と同様にして各々の成形品に応じ射出
成形して、各種評価を行なった。評価結果を表−3に示
す。
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】本発明のポリアミド樹脂組成物は、難燃
性とウエルド性およびヒンジ性に優れており、且つ耐熱
性、機械的性質および成形加工性にも優れており、電気
・電子部品や自動車部品用材料として有用であり、特に
ヒンジ形状を有するコネクターやバンドなどの部品用材
料として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒンジ性の評価において用いた成形品を示す説
明図
【図2】ヒンジ性の評価において用いた成形品のヒンジ
部を示す説明図
【符号の説明】
a 15mm b 30mm c 40mm d、g 1mm e、f 1.6mm h 0.3mm
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5:20 5:3492)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリアミド6樹脂95〜50重量
    %と(b)共重合ポリアミド6/66樹脂5〜50重量
    %とからなるポリアミド樹脂100重量部に、(c)ト
    リアジン系難燃剤2〜20重量部および(d)カルボン
    酸アマイド系ワックス0.005〜1重量部を配合して
    なるポリアミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリアミド6樹脂の相対粘度が、2.0
    〜4.5であることを特徴とする請求項1に記載のポリ
    アミド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 共重合ポリアミド6/66樹脂における
    εーカプロラクタムから誘導される繰り返し単位の割合
    が、共重合ポリアミド6/66樹脂の98〜10重量%
    であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリ
    アミド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 共重合ポリアミド6/66樹脂の相対粘
    度が、2.2〜3.5であることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 カルボン酸アマイド系ワックスが、高級
    脂肪族モノカルボン酸と多塩基酸の混合物とジアミンと
    の反応によって得られるカルボン酸アマイド系ワックス
    であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のポリアミド樹脂組成物。
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JP2004307589A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Asahi Kasei Chemicals Corp 難燃性ポリアミド樹脂組成物
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