JPH11124143A - ロール状ペーパー等をセットするホルダー - Google Patents
ロール状ペーパー等をセットするホルダーInfo
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- JPH11124143A JPH11124143A JP32690297A JP32690297A JPH11124143A JP H11124143 A JPH11124143 A JP H11124143A JP 32690297 A JP32690297 A JP 32690297A JP 32690297 A JP32690297 A JP 32690297A JP H11124143 A JPH11124143 A JP H11124143A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- paper
- cutting
- holder
- setting
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 誰でも簡単にロールをセットでき、使用時に
おける引き出しは至って軽く、又、セットから切断、後
処理等に至るまでを、全て片手の動作のみをもって、安
全に実施する、ロール状ペーパー等をセットするホルダ
ーの提供である。 【解決の手段】 曲面勾配前部・後部(1)(2)を対
称的に配置し、その下部に、回転ローラー(3)を対称
に配置し、その曲面勾配前・後部(1)(2)の両サイ
ドに、側面板(9)を取り付ける。セット部内下部の排
出口(11)に、受け皿(4)を取り付ける。又は、排
出口(11)の中心に、分別棒(5)を取り付ける。本
台テーブル(8)上に、滑面材(7)を設け、その上の
端面側に、ゴム材質等の保持面材(6)を取り付けた切
断部を擁することを特徴とする。
おける引き出しは至って軽く、又、セットから切断、後
処理等に至るまでを、全て片手の動作のみをもって、安
全に実施する、ロール状ペーパー等をセットするホルダ
ーの提供である。 【解決の手段】 曲面勾配前部・後部(1)(2)を対
称的に配置し、その下部に、回転ローラー(3)を対称
に配置し、その曲面勾配前・後部(1)(2)の両サイ
ドに、側面板(9)を取り付ける。セット部内下部の排
出口(11)に、受け皿(4)を取り付ける。又は、排
出口(11)の中心に、分別棒(5)を取り付ける。本
台テーブル(8)上に、滑面材(7)を設け、その上の
端面側に、ゴム材質等の保持面材(6)を取り付けた切
断部を擁することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロール状に巻い
てあるペーパー等をセットするホルダー並びに、本発明
に付属するペーパー等を任意に切断する切断具に関する
ものであり、セットから切断、更に廃品などの後処理に
至るまで、片手一動作において、完全ワンタッチの簡便
さと、速やかさをもって確実に行うものである。(以
降、本文中の説明において、ホルダーにセットするロー
ル形状の使用物を適所において、ロール状ペーパー等、
ロールペーパー、又は、ロールと称して記し、切断に用
いる使用物をペーパーと記す。)
てあるペーパー等をセットするホルダー並びに、本発明
に付属するペーパー等を任意に切断する切断具に関する
ものであり、セットから切断、更に廃品などの後処理に
至るまで、片手一動作において、完全ワンタッチの簡便
さと、速やかさをもって確実に行うものである。(以
降、本文中の説明において、ホルダーにセットするロー
ル形状の使用物を適所において、ロール状ペーパー等、
ロールペーパー、又は、ロールと称して記し、切断に用
いる使用物をペーパーと記す。)
【0002】
【従来の技術】ロール状に巻かれた形状物等を、セット
するホルダーに関して、以前よりあるものを述べれば、
トイレットペーパー用ホルダーや、キッチンペーパー用
ホルダー、粘着セロテープをセットするホルダーや包装
ラップ用ホルダーなどが、生活用品における主なものと
してあった。その他、ファクシミリに受信用のロール状
感熱紙をセットするホルダー部、コンピュター用CAM
テープをセットするホルダー部、レジスター機の領収書
を印刷するロール状印字用紙をセットするホルダー部な
どに至るまで、様々な所でロール形状に対応するホルダ
ーがある。これら従来の技術において、一般に公知され
ている、代表的なホルダー部の基本構成のパターンをい
くつか記述すると、次のタイプに大別される。以下、そ
の従来パターンを図面をもって説明する。図20に示し
たホルダーは、セットするロール(17)の芯筒(巻芯
の空間)の中に、回転棒(21)を挿入し(図20
a)、その回転棒(21)の両端をホルダー本体(2
2)に取り付け(図20b)、図20cの状態に至らし
め、ロールを回転させ使用するタイプ。図21に示した
ホルダーは、ホルダー本体(22)に、固定した芯棒
(23)が取り付けてあり(図21a)、その芯棒(2
3)をロール(17)の芯筒の中に挿入させ、図21b
の状態に至らしめ、ロール(17)を使用するタイプ。
図22に示したホルダーは、ホルダー本体(22)のロ
ール(17)がセットされる位置の両サイドより、突出
部(24)がそれぞれ取り付けてあり、芯筒のあるロー
ル(17)を図22abに表す、矢印方向に移動させる
セット過程において、突出部(24)が引き込み(図2
2b)、ロール(17)の芯筒の位置において、引き込
んでいた突出部(24)が再び芯筒内に突出し、ロール
(17)をそのホルダーの両サイドの突出部(17)で
保持し、図22c(ロールをセットした状態と仕組みを
表す断面図)のセット状態に至らしめ、ロール(17)
を使用するタイプ。又は、このロールを保持する突出部
の可動を、手動で行う方式も、同類の仕組みのタイプと
して含む。(以上の図20、図21、図22は、主にト
イレ用ホルダーとして使用されている) 図23に示したホルダーは、箱型又は、ロールが収納で
きるスペース中に、そのままセットするタイプ。(主に
ラップフィルムを収納するホルダーとして使用) 以上が、主な従来の技術として挙げられる。次に、ホル
ダーに付属する切断具に関する、従来の技術を述べれ
ば、図23bに示す、主にラップフィルム用として使用
されている、箱型タイプのホルダー等に付属した、ノコ
刃状の刃板(25)を利用した切断や、鋭利鋭角な刃物
(ハサミやカッター、ナイフなど)類を利用し切断する
ものがある。その他の切断方法として、図20、21、
22等のホルダーに付属している上蓋等を利用し、ロー
ルを使用分引き出した後、そのロールの本体を付属の上
蓋にて指で押さえながら、引き出した使用物の切れ端
を、上方に引き上げ、上蓋の縁と使用物との接点におい
て切断を行うなどの方法もあるが、この上蓋などの利用
については、一般的に切断に使用する切断具として定義
されているものではない。然るに、ホルダーに切断具類
が、取り付けられていないものの方が、全般的には多い
が、近年に至って出願登録された考案で、ロールを収納
する箱型の容器に、鋸歯状の切断刃を擁したもの(実開
昭48−72230ティッシュペーパーの容器)があっ
た。(以降の文中で、この考案のことを考案Aと記
す。)
するホルダーに関して、以前よりあるものを述べれば、
トイレットペーパー用ホルダーや、キッチンペーパー用
ホルダー、粘着セロテープをセットするホルダーや包装
ラップ用ホルダーなどが、生活用品における主なものと
してあった。その他、ファクシミリに受信用のロール状
感熱紙をセットするホルダー部、コンピュター用CAM
テープをセットするホルダー部、レジスター機の領収書
を印刷するロール状印字用紙をセットするホルダー部な
どに至るまで、様々な所でロール形状に対応するホルダ
ーがある。これら従来の技術において、一般に公知され
ている、代表的なホルダー部の基本構成のパターンをい
くつか記述すると、次のタイプに大別される。以下、そ
の従来パターンを図面をもって説明する。図20に示し
たホルダーは、セットするロール(17)の芯筒(巻芯
の空間)の中に、回転棒(21)を挿入し(図20
a)、その回転棒(21)の両端をホルダー本体(2
2)に取り付け(図20b)、図20cの状態に至らし
め、ロールを回転させ使用するタイプ。図21に示した
ホルダーは、ホルダー本体(22)に、固定した芯棒
(23)が取り付けてあり(図21a)、その芯棒(2
3)をロール(17)の芯筒の中に挿入させ、図21b
の状態に至らしめ、ロール(17)を使用するタイプ。
図22に示したホルダーは、ホルダー本体(22)のロ
ール(17)がセットされる位置の両サイドより、突出
部(24)がそれぞれ取り付けてあり、芯筒のあるロー
ル(17)を図22abに表す、矢印方向に移動させる
セット過程において、突出部(24)が引き込み(図2
2b)、ロール(17)の芯筒の位置において、引き込
んでいた突出部(24)が再び芯筒内に突出し、ロール
(17)をそのホルダーの両サイドの突出部(17)で
保持し、図22c(ロールをセットした状態と仕組みを
表す断面図)のセット状態に至らしめ、ロール(17)
を使用するタイプ。又は、このロールを保持する突出部
の可動を、手動で行う方式も、同類の仕組みのタイプと
して含む。(以上の図20、図21、図22は、主にト
イレ用ホルダーとして使用されている) 図23に示したホルダーは、箱型又は、ロールが収納で
きるスペース中に、そのままセットするタイプ。(主に
ラップフィルムを収納するホルダーとして使用) 以上が、主な従来の技術として挙げられる。次に、ホル
ダーに付属する切断具に関する、従来の技術を述べれ
ば、図23bに示す、主にラップフィルム用として使用
されている、箱型タイプのホルダー等に付属した、ノコ
刃状の刃板(25)を利用した切断や、鋭利鋭角な刃物
(ハサミやカッター、ナイフなど)類を利用し切断する
ものがある。その他の切断方法として、図20、21、
22等のホルダーに付属している上蓋等を利用し、ロー
ルを使用分引き出した後、そのロールの本体を付属の上
蓋にて指で押さえながら、引き出した使用物の切れ端
を、上方に引き上げ、上蓋の縁と使用物との接点におい
て切断を行うなどの方法もあるが、この上蓋などの利用
については、一般的に切断に使用する切断具として定義
されているものではない。然るに、ホルダーに切断具類
が、取り付けられていないものの方が、全般的には多い
が、近年に至って出願登録された考案で、ロールを収納
する箱型の容器に、鋸歯状の切断刃を擁したもの(実開
昭48−72230ティッシュペーパーの容器)があっ
た。(以降の文中で、この考案のことを考案Aと記
す。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来品は、以
下のような欠点を有していた。先述の図20に示すタイ
プにおいては、ロールの取り付けセット時や、ロールの
使用後に残留する紙管等(芯筒)の取り外しの後処理な
ど、そのつど両手を必要とする手間や煩わしさがあっ
た。又、ホルダー本体(22)から、分離独立する回転
棒(21)は、消耗品として個別に販売されている状況
から、セット時において誤って落下し破損させたり、
又、紛失等の懸念が常時あった。次に、図21に示すタ
イプと、図22に示したタイプのホルダーは、共に取り
付けセット時の手間は、かなり解消するが、ロールペー
パーを引き出す使用時の回転において、ロール(17)
の芯筒を保持する芯棒(23)及び、突出部(24)と
の間に、接触抵抗による負荷や、不快な接触音が生じた
り、更に、引き出し使用後において、ロールの芯筒を保
持する部分との余間により、巻戻りなどの欠点をも有し
ていた。図22のタイプの欠点をさらに述べれば、ロー
ル(17)を突出部(24)でセットする途中過程(図
22のb)において、ロール(17)の芯筒内に、突出
部(24)が突出する前に「セット完了」と使用者が誤
認し、ロール(17)を手から離した瞬間に、落下させ
てしまう不具合があった。結果、図22のタイプのセッ
ト時の形態では、保持する突出部(24)とロール(1
7)の芯筒との位置関係は、セット過程の外観上におい
て、確認がしにくいという不便があった。又、この形態
においては、ロールのセット方向が下方からなので、壁
面取り付けのみに使用が限定され、卓上用として使うこ
とができないタイプである。これら図20、21、22
のタイプのホルダーは、ロール(17)をセットする
時、使用時にロールペーパーの切れ端を、摘まみ出し易
くするため、手前側にその切れ端が垂れ下がるよう、そ
のつどロール(17)の巻方向を確認し、セットしなけ
ればならない煩わしさもあった。更に、これらのタイプ
に共通する致命的欠点は、セットする使用物であるロー
ルの巻芯に、保持するための芯筒等の空間がなければ使
用できないと言う点であり、コアレスタイプ(巻芯の中
心部分に、円筒状の空間の無いロール)等が、使用出来
ないという宿命を負っている。次に、図23に示した、
ロール(17)を箱型、又は、それらを収納できるスペ
ースの中へ、そのまま投入しセットするタイプにおいて
は、ロールの取り付けの手間が簡素で、コアレスタイプ
のロールも、セット可能な利便性を備えているが、その
ロールを収納するスペース内の壁面に、ロールの外形が
常時、接触してしまうことにより、先述の図21や図2
2のタイプに同様な、使用時におけるロールの引き出し
負荷による、支障をきたしていた。この図23のタイプ
の使用例として、ロール状包装用ラップフィルム(ポリ
エチレン等)をセットする箱型ホルダーがあるが、この
使用についても、ロールと箱内の壁面との接触抵抗と、
更にフィルムの粘質性も加わり、引き出し時の負荷は大
変過大なものとなり、巻戻りやロールの飛び出し等の欠
点おも有していた。その他、事務機器のファクシミリ用
のロール状感熱紙をセットするホルダー部なども同類の
構造で、同様な原因による負荷が、紙送りする機械に負
担を与え、紙詰まりの等の不具合を発生させたり、用紙
に傷をつけたり等の欠点おも有していた。次に、引き出
したロールペーパーを切断する切断具及び、その他の切
断方法に関して述べる。切断に利用される切断具として
は、鋭利鋭角な刃物(ハサミ、カッター、ナイフなど)
類などを、組み合わせて切断するものや、図23bに示
す箱型ホルダーに、ノコ刃状の刃板(25)を排出口付
近に取り付け、そこへ切断したい箇所を押し付けて、切
断するタイプのものなどがあるが、これらに関して言え
ることは、人体に危険を及ぼす安全上の不安があった。
その他、切断刃の使用以外で、先述の図20・図21・
図22のホルダーのタイプ等に多く付属した、上蓋を利
用した切断や、ペーパーの切断したい箇所を、それぞれ
手で押さえて引きちぎったりする切断具を使用しない、
単的方法などもあるが、これらのものに言える欠点は、
そのつど両手を必要とする煩わしさ、切断後にペーパー
の切れ端が上蓋に隠れ、次の使用時において、直ぐに取
り出せる、定まった位置に止まっていない等の付随する
欠点なども挙げられる。続いて、機械的な方法によるロ
ール送りや切断を自動で行うものなどもあるが、非常に
高価なものであり、又、使用する環境において故障等が
発生し修理を要したり、替え刃などの消耗品類の必要
や、更に、電気入力を必要とするものであれば、なおさ
ら余計な経費負担が生じてしまい、一般に使用する価値
としてはとても不経済である。ここで本発明の目的に類
する、以前に出願登録された考案Aは、その収納部にロ
ールを入れるだけでよい、セット時の簡便さと、片手に
おいてペーパーを切断できる利便性を備えもつものだ
が、まず収納部においては、図23と同じくロールが収
納部内で遊回するため、ロールの重量と壁面接触等によ
り、ペーパーの引き出し負荷が大きかった。又、ペーパ
ーの取り出しにおいては、セット時に蓋体に施された通
孔より、ペーパーを差し込み通す手間と、その通孔に取
り付けられた弾性板を引き上げる両手を必要とする面倒
があった。通孔に取り付けられた弾性板は、ペーパーの
巻戻りや切断時におけるペーパーの保持等を機能をさせ
るものだが、反面、常時強制的にペーパーを押さえ付け
ているため、その引き出しはスムーズでなく、ロールの
収納部内での障害等も加わり、大変過大な引き出し負荷
を強いられていた。切断部においては、図23と同類の
形態のものであり、鋭角な鋸歯状の切断刃を擁し、しか
も上向きに突き出しているため、人体に危険を及ぼす安
全上の懸念があった。しかも、この切断刃により、使用
毎におけるペーパーの取り出しが容易に行えない支障を
もきたしていた。本発明は、これら従来品の持つ様々な
問題点を全て解消した上、従来品の持つ利便性のみ継承
し、ロール状ペーパー等のホルダー内へのセットから、
その使用時における切断及び、後処理に至るまで、安全
且つ誰でも簡単に、しかも一貫して片手だけの動作をも
って、実施し使用するものである。さらに新規にして副
次的な他の効果おも提供するロール状ペーパー等をセッ
トするホルダーである。
下のような欠点を有していた。先述の図20に示すタイ
プにおいては、ロールの取り付けセット時や、ロールの
使用後に残留する紙管等(芯筒)の取り外しの後処理な
ど、そのつど両手を必要とする手間や煩わしさがあっ
た。又、ホルダー本体(22)から、分離独立する回転
棒(21)は、消耗品として個別に販売されている状況
から、セット時において誤って落下し破損させたり、
又、紛失等の懸念が常時あった。次に、図21に示すタ
イプと、図22に示したタイプのホルダーは、共に取り
付けセット時の手間は、かなり解消するが、ロールペー
パーを引き出す使用時の回転において、ロール(17)
の芯筒を保持する芯棒(23)及び、突出部(24)と
の間に、接触抵抗による負荷や、不快な接触音が生じた
り、更に、引き出し使用後において、ロールの芯筒を保
持する部分との余間により、巻戻りなどの欠点をも有し
ていた。図22のタイプの欠点をさらに述べれば、ロー
ル(17)を突出部(24)でセットする途中過程(図
22のb)において、ロール(17)の芯筒内に、突出
部(24)が突出する前に「セット完了」と使用者が誤
認し、ロール(17)を手から離した瞬間に、落下させ
てしまう不具合があった。結果、図22のタイプのセッ
ト時の形態では、保持する突出部(24)とロール(1
7)の芯筒との位置関係は、セット過程の外観上におい
て、確認がしにくいという不便があった。又、この形態
においては、ロールのセット方向が下方からなので、壁
面取り付けのみに使用が限定され、卓上用として使うこ
とができないタイプである。これら図20、21、22
のタイプのホルダーは、ロール(17)をセットする
時、使用時にロールペーパーの切れ端を、摘まみ出し易
くするため、手前側にその切れ端が垂れ下がるよう、そ
のつどロール(17)の巻方向を確認し、セットしなけ
ればならない煩わしさもあった。更に、これらのタイプ
に共通する致命的欠点は、セットする使用物であるロー
ルの巻芯に、保持するための芯筒等の空間がなければ使
用できないと言う点であり、コアレスタイプ(巻芯の中
心部分に、円筒状の空間の無いロール)等が、使用出来
ないという宿命を負っている。次に、図23に示した、
ロール(17)を箱型、又は、それらを収納できるスペ
ースの中へ、そのまま投入しセットするタイプにおいて
は、ロールの取り付けの手間が簡素で、コアレスタイプ
のロールも、セット可能な利便性を備えているが、その
ロールを収納するスペース内の壁面に、ロールの外形が
常時、接触してしまうことにより、先述の図21や図2
2のタイプに同様な、使用時におけるロールの引き出し
負荷による、支障をきたしていた。この図23のタイプ
の使用例として、ロール状包装用ラップフィルム(ポリ
エチレン等)をセットする箱型ホルダーがあるが、この
使用についても、ロールと箱内の壁面との接触抵抗と、
更にフィルムの粘質性も加わり、引き出し時の負荷は大
変過大なものとなり、巻戻りやロールの飛び出し等の欠
点おも有していた。その他、事務機器のファクシミリ用
のロール状感熱紙をセットするホルダー部なども同類の
構造で、同様な原因による負荷が、紙送りする機械に負
担を与え、紙詰まりの等の不具合を発生させたり、用紙
に傷をつけたり等の欠点おも有していた。次に、引き出
したロールペーパーを切断する切断具及び、その他の切
断方法に関して述べる。切断に利用される切断具として
は、鋭利鋭角な刃物(ハサミ、カッター、ナイフなど)
類などを、組み合わせて切断するものや、図23bに示
す箱型ホルダーに、ノコ刃状の刃板(25)を排出口付
近に取り付け、そこへ切断したい箇所を押し付けて、切
断するタイプのものなどがあるが、これらに関して言え
ることは、人体に危険を及ぼす安全上の不安があった。
その他、切断刃の使用以外で、先述の図20・図21・
図22のホルダーのタイプ等に多く付属した、上蓋を利
用した切断や、ペーパーの切断したい箇所を、それぞれ
手で押さえて引きちぎったりする切断具を使用しない、
単的方法などもあるが、これらのものに言える欠点は、
そのつど両手を必要とする煩わしさ、切断後にペーパー
の切れ端が上蓋に隠れ、次の使用時において、直ぐに取
り出せる、定まった位置に止まっていない等の付随する
欠点なども挙げられる。続いて、機械的な方法によるロ
ール送りや切断を自動で行うものなどもあるが、非常に
高価なものであり、又、使用する環境において故障等が
発生し修理を要したり、替え刃などの消耗品類の必要
や、更に、電気入力を必要とするものであれば、なおさ
ら余計な経費負担が生じてしまい、一般に使用する価値
としてはとても不経済である。ここで本発明の目的に類
する、以前に出願登録された考案Aは、その収納部にロ
ールを入れるだけでよい、セット時の簡便さと、片手に
おいてペーパーを切断できる利便性を備えもつものだ
が、まず収納部においては、図23と同じくロールが収
納部内で遊回するため、ロールの重量と壁面接触等によ
り、ペーパーの引き出し負荷が大きかった。又、ペーパ
ーの取り出しにおいては、セット時に蓋体に施された通
孔より、ペーパーを差し込み通す手間と、その通孔に取
り付けられた弾性板を引き上げる両手を必要とする面倒
があった。通孔に取り付けられた弾性板は、ペーパーの
巻戻りや切断時におけるペーパーの保持等を機能をさせ
るものだが、反面、常時強制的にペーパーを押さえ付け
ているため、その引き出しはスムーズでなく、ロールの
収納部内での障害等も加わり、大変過大な引き出し負荷
を強いられていた。切断部においては、図23と同類の
形態のものであり、鋭角な鋸歯状の切断刃を擁し、しか
も上向きに突き出しているため、人体に危険を及ぼす安
全上の懸念があった。しかも、この切断刃により、使用
毎におけるペーパーの取り出しが容易に行えない支障を
もきたしていた。本発明は、これら従来品の持つ様々な
問題点を全て解消した上、従来品の持つ利便性のみ継承
し、ロール状ペーパー等のホルダー内へのセットから、
その使用時における切断及び、後処理に至るまで、安全
且つ誰でも簡単に、しかも一貫して片手だけの動作をも
って、実施し使用するものである。さらに新規にして副
次的な他の効果おも提供するロール状ペーパー等をセッ
トするホルダーである。
【0004】
【課題を解決するための手段】曲面勾配前部(1)と曲
面勾配後部(2)を対称的に配置し、その曲面勾配前・
後部(1)(2)の下部に回転ローラー(3)を、それ
ぞれ対称的に配置し取り付ける。曲面勾配前・後部
(1)(2)の両サイドに、側面板(9)を取り付け
る。セット部内下部の排出口(11)に、受け皿(4)
を取り付ける。又は、その排出口(11)の中心に、分
別棒(5)を取り付ける。曲面勾配前部(1)と一体を
成す、本台テーブル(8)上に、滑面材(7)を設け、
その滑面材(7)の端面側に、ゴム材質の保持面材
(6)を取り付ける。本発明は、以上のような構成より
成るロール状ペーパー等をセットするホルダーである。
面勾配後部(2)を対称的に配置し、その曲面勾配前・
後部(1)(2)の下部に回転ローラー(3)を、それ
ぞれ対称的に配置し取り付ける。曲面勾配前・後部
(1)(2)の両サイドに、側面板(9)を取り付け
る。セット部内下部の排出口(11)に、受け皿(4)
を取り付ける。又は、その排出口(11)の中心に、分
別棒(5)を取り付ける。曲面勾配前部(1)と一体を
成す、本台テーブル(8)上に、滑面材(7)を設け、
その滑面材(7)の端面側に、ゴム材質の保持面材
(6)を取り付ける。本発明は、以上のような構成より
成るロール状ペーパー等をセットするホルダーである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明において、ロールを
セット部にセットし使用する方法と、切断における実施
の形態についてそれぞれ説明する。 A.セット部(図9のA部) (イ) 曲面勾配前部(1)と、その背面になる曲面勾
配後部(2)を対称的に配置する。 (ロ) 曲面勾配前・後部(1)(2)の下部に、回転
ローラー(3)を、それぞれ対称的に配置し取り付け
る。 (ハ) 曲面勾配前・後部(1)(2)の両サイドに、
円形窓(10)を施した側面板(9)をそれぞれ取り付
ける。 (ニ) セット部内下部の排出口(11)に、透明な受
け皿(4)を取り付ける。 (ホ) 又は、その排出口(11)の中心に、分別棒
(5)を取り付ける。B.切断部(図9のB部) (イ)曲面勾配前部(1)と一体を成す、本台テーブル
(8)上に、滑らかな表面をした滑面材(7)を取り付
ける。 (ロ)本台テーブル(8)に取り付けた滑面材(7)の
端面側に、摩擦抵抗を有するゴム材質等のものを保持面
材(6)として取り付ける。 本発明は、以上のような、それぞれの構造体から成り、
ロールのセットから、その使用時における切断に至るま
で、一貫して片手だけの動作をもって実施し使用する、
ロール状ペーパー等をセットするホルダーである。詳細
な使用方法と随伴機能及び、作用原理について、次の実
施例の中で述べる。 [実施例]本発明における基本的な実施例を、図面に基
づいて説明すれば、図1から図4までは、本発明のホル
ダー本体に、受け皿(4)を取り付けた状態を表す図
で、図1は本発明の上蓋(15)を含む斜視図、図2は
本発明の立体透明図、図3は本発明の部品構成を表す立
体分解図、図4は本発明の側面から見た断面図である。
次に、図5から図8までが、本発明のホルダー本体に、
分別棒(5)を取り付けた状態を表した図で、図5は本
発明の上蓋(15)を含む斜視図、図6は本発明の立体
透明図、図7は本発明の部品構成を表す立体分解図、図
8は本発明の側面から見た断面図である。図9はロール
のセット状態と部品構成及び、原理を表したものであ
る。その他の図については、随時、文中において述べて
示す。以下、ホルダーのセット部(図9のA部)と、切
断部(図9のB部)の各使用方法等についてそれぞれ説
明する。 A.セット部(図9のA部)における使用方法及び、随
伴する機能等について。 a.ロールのセット。 ロールのセットについて、図9をもって説明すれば、セ
ットするロール(17)をホルダーのセット部Aに入れ
ると、そのセット部A内下部に取り付けられた、2点間
の回転ローラー(3)上を支点として、ロール(17)
がその上に乗る。この時点で、ロール(17)と曲面勾
配状の前・後部(1)(2)との間に、それぞれ隙間
(a1とa2)保つ図9の如く状態となってセットが完
了される。ここまでの一連のセット過程は、全く意識せ
ずにロール(17)をホルダーのセット部A内に投入す
るだけでよい。 b.ロールの使用方法と使用時におけるセット部A内で
の各作用。 ロール(17)を乗せた回転ローラー(3)の主目的
は、ペーパー等の引き出し(取り出し)使用時におい
て、ロール(17)本体の重量により生じる負荷や外的
障害を解消し、スムーズな引き出し(取り出し)を提供
するために取り付けられたものである。先ず、本発明に
おいて、左右回転の自由度をもつ、2点間の回転ローラ
ー(3)上を支点として、ロール(17)をセットした
後(図9)、ペーパー等の切れ端を本台テーブル(8)
上にもってゆき、そのまま引き出し(取り出し)を行う
と、ロール(17)本体の回転運動が生じる。そして、
回転するロール(17)の外形を支え、その動きに応じ
て同調回転するローラー(3)により、常時その2点上
の支点において、ロール(17)を継続保持する形態に
至らせるものである。結果、ロール(17)本体の重量
荷重による負荷を、回転ローラー(3)により軽減し、
引き出し(取り出し)時のスムーズな取り出しを提供す
るものである。 次に、ロール(17)を回転ローラー
(3)上において、常時、安定的に保持し、回転させる
為の作用を説明する。ここまで述べてきたように、本発
明のロール状ペーパー等の引き出し(取り出し)時にお
ける、ロール(17)の回転方法は、ロール(17)の
外形を回転ローラー(3)により支え、ローリングさせ
る形態のもので、従来のホルダーによる、ロールの芯筒
内を利用し、保持回転させる方法と異なり、その回転に
固定的な位置での拘束力をもたず、2点間の回転ローラ
ー(3)上において、ロール(17)を解放的に回転さ
せる方式になる。ここで、急な引き出しなどの使用状況
による外的障害が生じると、この2点間の回転ローラー
(3)上から、ロール(17)が離れようとする作用が
働き、そのロールの外形が、セット部(図9のA部)内
における壁面等への接触負荷を生じさせる懸念が容易に
考えられるが、本発明においては、2点間の回転ローラ
ー(3)の間隔と、曲面勾配状の前・後部(1)(2)
との部品の組み合わせによりそれらを解消している。そ
の解消の仕組みを図9と図10abをもって説明する。
ここで示す図10のabは外的障害などによる、各ロー
ルの状態を示したものである。ここで上記解消のポイン
トとなる曲面勾配状の前・後部(1)(2)は、セット
したロール(17)に対して、その内接する面と突出配
置した回転ローラー(3)及び、セット部(図9のA
部)内下部の排出口(11)に至るまで、段差等が無
く、全体に緩やかな曲面状の勾配の面になっていること
である。この構成により使用すると、ロール(17)の
使用状況による外的障害、例えば、急な取り出しによる
ロール(17)の傾きや、ロールの使用量に伴う重量及
び、大きさの変化などにより、ロール(17)が2点間
の回転ローラー(3)上の支点から、瞬間的に離れたり
する等の作用が働いても、図10abに示す、ロール
(17)が一方の回転ローラー(3)に片寄った状態
(図10ab)に至っても、その片寄った一方の回転ロ
ーラー(3)を支点中心(図10abの破線)とする、
ロール(17)の本体重量の荷重分布の割合と曲面状の
勾配面(1)(2)により、再び2点間上の回転ローラ
ー(3)の支点に、転がり戻る仕組みになっている。
又、回転するローラー(3)は、先述したとうり左右回
転方向の自由度と、セット部(図9のA部)内を上か見
た図12aのように、複数個、対称に並列配置されてい
て、それぞれが独立した回転により、下方向に転がり落
ちるロール(17)の外形の動きと同時に即応して動
き、再びロール(17)を2点間の回転ローラー(3)
上の定位置に誘導し、傾きやズレ等も同時に自動修正し
ながら、速やかに再復帰の状態(図9)に至らしめ、常
時2点間の回転ローラー(3)上に、保持させるもので
ある。ここまで述べた、外的障害を好転させる一連の再
復帰の作用は、これら外的障害が生じたときのみ、瞬時
に即応する機能ものであり、継続的な負荷の障害を与え
ることなく、全く使用者に不快や支障を与えず、使用で
きるものである。又、このロールの離れ作用は、ロール
の初期使用時より、残量が少なくなった状態の方が、そ
の頻度が多くなる。これは使用量に伴い重量が、徐々に
軽くなると必然的に生じるものであるが、この時点にお
いては、ロールの重量による負荷は緩和されてくるの
で、ロールペーパーの引き出し(取り出し)に支障を無
く使用できるものである。ここでセット部(図9のA
部)内における、回転ローラー(3)の配置における変
化例として、セットしたロール(17)の外形に対し
て、内接する壁面全体に、回転するローラーを複数個、
ロールの周囲を取り囲む様に取り付ける方法も、負荷の
解消を行う一つの手段として、本発明の範囲から挙げら
れるが、本発明の実験結果から、2点間の回転ローラー
(3)のみの設定で十分効果が得られる為その詳細は割
愛する。ここまで説明してきた通り、本発明によるロー
ルのセット保持方法は、セット部(図9のA部)内の回
転ローラー(3)を主体にして、成されたものであるた
め、以下に述べる残量表示や、残留品(紙管など)の後
処理等を円滑に行う、随伴機能の提供が可能となった。 c.ロールの残量表示。 先ず、これら随伴機能を達成させるポイントとなる基本
形態の部分が、「2点間の回転ローラー(3)の間隔」
の設定である。この間隔は、ロールの使用量に伴い、そ
の外形が小さくなる変化を利用し、予め設定した2点間
の回転ローラー(3)の間隔より、そのロールの外形寸
法が下回った時、その間隔の排出口(11)から、ロー
ルを下方へ通過させる為に、設定されたものである。こ
の仕組みを活用し、ロールの残量表示機能を述べると、
その回転ローラー(3)の間隔より通過したロール(1
7)を、排出口(11)の下部に取り付けた、透明な受
け皿(4)内に受け止め、図11の如く状態に至らし
め、透明な受け皿(4)内に、ロール(17)が現れた
現象を、外観上の目視にて確認し、ロールの残量が一定
量に達した表示として機能させるものである。 b.ロールの使用後に残留する紙管等(芯筒)の廃品処
理。 次に、この「2点間の回転ローラー(3)の間隔」を活
用した、二次的活用として、ロールの巻芯に、円筒状の
紙管等(芯筒)を擁するタイプを使用したとき、その使
用後に残留する、紙管等の廃品を排出処理する方法を詳
述する。この紙管等(芯筒)の排出処理の方法に関する
形態は、上記の残量表示に至らしめる、基本形態の部分
である「2点間の回転ローラー(3)の間隔」を活用
し、残量表示に使用した受け皿(4)に代えて、棒状の
分別棒(5)をセット部(図9のA部)内を上から見た
図12aに示すように、ロール(17)が通過するセッ
ト部内下部の、排出口(11)のほぼ中央に取り付けて
実施するものである。この仕組みにおいて使用すると、
先ず、2点間の回転ローラー(3)の間隔より通過した
ロール(17)は、一転して排出口(11)の、ほぼ中
央に取り付けられた分別棒(5)上を支点として乗り、
図13ab(側面から見た外観図、正面から見た透視
図)に示す状態に至る。やがて、ロールの使用が終わる
と、ロール(17)の巻芯をつかさどっていた円筒状の
紙管等(19)のみが、分別棒(5)上に残り、極めて
不安定な状態に至る。そして、その不安定な状態から、
下方への重力を起因とし、分別棒(5)上を支点とする
半回転運動が、図14ab(側面から見た外観図、正面
から見た透視図)のように生じ、結果、ロール(17)
の使用直後、分別棒(5)を支点利用し、紙管等(1
9)のみを排出口(11)より落下に至らしめ、廃品処
理を自動で行うものである。又、この紙管等(19)の
落下における補助機能として、セットしたロール(1
7)を、両側面からフォールドしている側面板(9)の
下部に、円形窓(10)を施している(図14a)た
め、紙管等(19)の半回転運動時(図14ab)にお
ける落下の斉、壁面等への接触障害等による、歩留まり
を防ぐ役目を兼ね備え、紙管等(19)の自動落下を円
滑に行う仕組みになっている。又、稀に紙管等(19)
の変形(楕円状態)により、紙管等(19)の自動落下
が、円滑に作用しない場合が生じても、その円形窓(1
0)より、容易に手で取り出せる仕組みの部分としても
機能するもである。以上、本発明の基本的形態の部分で
ある、「2点間の回転ローラー(3)の間隔」を活用
し、ロールの使用状況(消耗)における、外形の寸法変
化を利用した、ロールの残量表示、及び、使用後に残留
する紙管等(19)の排出処理を自動で行う、各随伴機
能の説明である。 B.セットしたロール状ペーパー等を切断する方法。 (ここで切断に用いるロール状ペーパー等は、軟質な家
庭用薄葉紙を利用する。) 図9の状態で示した、ロール(17)をセット部(図9
のA部)内に、セットした後、そのロールペーパーの切
れ端(18)を摘まみ出し、図15aの如く矢印の方向
に、目的使用量の分を引き出す。次に、ペーパーの任意
の切断箇所を、切断部(図9のB部)の本台テーブル
(8)上における、波形状に施した、ゴム材質の保持面
材(6)上の端面側に当て合わせる。そして、図15b
の如く一転して垂直下方向に、ペーパーの切れ端もって
ゆく。引き続き、下方向に引き下ろすと、その引き下ろ
そうとするペーパーの力が、波形状に施したゴム材質の
保持面材(6)上に加重される。ここで、加重された保
持面材(6)は、摩擦抵抗を有するゴム材を使用してい
る為、そこへ加重が加わると固定維持しようとする摩擦
抵抗力が、その特性により生じ、更に続けて引き下ろす
力を加えると、保持面材(6)全体に分散していた加重
が、本発明で利用する図16(保持面材を上から見た状
態)に示した、波形状に施した保持面材(6)の先端a
部に集中加重され、図18のような状態になる。(以
下、図18は、波形状をした保持面材の端面
部を利用し、その切断過程の状態を上から見た波形状の
拡大図である。又、破線はペーパーの下に隠れた、波形
状の保持面材の端面部を表す)やがて、その先端a部に
加重が更に集中過重されると、ペーパー全体に横断した
各先端a部において、ペーパーの軟質が起因し、それぞ
れ切断起点となる穴が生じる(図18)。次に、その
穴を図16b部においてV字状に広げ(図18)、
その広げた各V字状の切断穴を、図16c部の各終点を
もって一つに接合させ(図18)、結果、ペーパー全
体の切断に至らしめるもので、本発明で活用する、図1
6に示した波形状の保持面材(6)の端面部を利用し、
ペーパーを切断する方法の基本的実施例である。(切断
部の部品構成を示したものが、図9のB部である。) 次に、本発明の予備機能として、使用毎におけるペーパ
ーの取り出し方法を説明する。本発明の切断部(図9の
B部)にて、ペーパーを切断した後、そのペーパーの切
れ端が、本台テーブル(8)上に残った状態から、再び
ペーパーの取り出しを行うとき、その取り出しを容易に
行えるよう、切断部(図9のB部)を上から見た図16
に示すように、滑面材(7)上の保持面材(6)を図の
如く、指一本分くらいの間隔を空けた状態にする。そし
て、切断後に滑面材(7)上に残ったペーパーを上から
指で押さえ、手前にスライドさせ滑らせることにより、
ペーパーの切れ端が、切断部の端面より手前に移動し、
容易にその切れ端を摘まめ、使用毎におけるペーパーの
取り出しが簡単に行える仕組みである。ここで、ペーパ
ーの取り出しに使用する滑面材(7)は、特殊な材質の
物を指しているのではなく、ペーパー等をスムーズに滑
らせることを補助する部分であり、比較的滑らかな面で
あれば特に材質等を限定しているものではない。以上
が、本発明のセット部(図9のA部)と切断部(図9の
B部)における使用方法である。次に、本発明の構成に
おける、主要部品の設計仕様を述べる。 A.セット部(図9のA部)について。 a.曲面勾配前部(1)、曲面勾配後部(2)、側面板
(9) イ.材質 材質は、プラスチック系、金属、木材等が加工性や、コ
スト面においても適材であるが、本発明の構成を司れる
材質のものであれば、特に限定はされない。 ロ.寸法 寸法は、セットするロールの規格に応じて、様々に変わ
り得るので、一概に寸法の限定はできないが、本発明の
試作品の実験結果から、この構成におけるポイントを述
べると、ロール(17)をセット部(図9のA部)内に
セットした初期の状態で、ロール(17)と曲面の勾配
前・後部(1)(2)との隙間(図9のa1とa2)
が、回転ローラー(3)に至るまで、一定間隔を保った
状態及び、ロール(17)の両端と側面板(9)との隙
間が、それぞれ約1〜5mmくらいの間隔が保たれた、
設計になっていると良い。側面板(9)に施した円形窓
(10)の大きさは、残留する紙管等(芯筒)の直径に
対して、若干大きめが良い。その他、曲面勾配前・後部
(1)(2)、側面板(9)の縦横の寸法は、セットす
るロール(17)の大きさに配慮し適した寸法に合わ
せ、又、商品としての外観形状を損なわないバランスの
取れた任意の形にすればよい。また側面板(9)の取り
付けにおける変化例として、実施例に示した両側面板
(9)を、片面のみの取り付け状態にし、側面からロー
ルを投入しセットする形態にしてもよい。曲面勾配前・
後部(1)(2)と回転ローラー(3)との組み合わせ
については、本発明の実施例のように、回転ローラー
(3)を複数個、対象に設けた形態が良く、図2に示
す、曲面勾配前・後部(1)(2)の面と回転ローラー
(3)が、互い違いに組み合わせた構成がよい。この実
施例の組み合わせの利点は、回転ローラー(3)による
ロールのスムーズな継続的回転と、回転時に外的障害を
与えると考えられる、ほこりや用紙の切れかす等の残留
物を、回転ローラー(3)の回転軸部分に侵入を防止す
る点などにある。 ハ.その他 本発明の実施例において、全体を司る曲面勾配前・後部
(1)(2)、側面板(9)の各部品の成型(製造)
は、個別に成型を行い、その部品の組み立てを接着、溶
接、ネジ等を用いて完成させることもよいが、完成品の
構造は比較的、簡単な構成であるため、製造コスト面か
ら考慮すると、曲面勾配前・後部(1)(2)、側面板
(9)を一つの金型において、一体成型による製造方法
が適し、その求められる材料は、無論プラスチック系樹
脂のもの等が適材である。 b.回転ローラー(3) イ.材質 材質は、プラスチック系、ゴム、金属、木材等が加工性
やコスト面においても適材であるが、本発明の構成を司
れる材質のものであれば特に限定はされないが、回転に
支障を与えない比較的に軽量のものがよい。 ロ.寸法 回転するローラーの寸法で、特に直径については、セッ
トされるロールの材質等により、様々に変わり得る。例
えば、本発明の実施例において、軟質のロール用紙(家
庭用薄葉紙)等の使用を主体としいる場合、そのロール
(17)を支えるローラー(3)が、あまり小さいと、
軟質のロール用紙の特徴である表面の凹凸や全体の歪み
により、ロール(17)と回転するローラー(3)との
不接触により、曲面勾配前・後部(1)(2)との接触
による負荷が生じ、ロールの回転に支障を来す恐れがあ
る。したがって、軟質のロール用紙の使用を主体とし
て、回転ローラー(3)の直径を設定する時、おのずと
不接触を生じさせない大きめのものが有効である。ここ
で適当なローラーの直径寸法を算出するため、数種のロ
ールペーパーの材質調査と、試作品の実験データを考慮
した結果、使用するロールの直径の1/4前後の大きさ
のものが、最も適した効果を得られ支障なく使用でき
た。この設定は、軟質ロール(家庭用薄葉紙)の軟質の
度合いによる硬度差や、重量などにより、様々な変化を
要するものであるが、一つの設定基準として、参考まで
に述べておく。一方、セットするロール用紙等が硬質で
あれば、表面の凹凸面やロールの芯円の歪みが少ないた
め、回転ローラー(3)の直径の大きさ設定は、任意な
ものでよい。ローラーの厚みについても、使用上におい
て支障がなければ、特に限定した寸法の設定は必要な
い。 ハ.ローラーの回転方式 回転方式について特に限定はないが、一般的にローラー
の中心穴に、図3と図7(立体分解図)に示すのよう
に、芯軸(12)を差し込んで回転させるタイプのもの
や、ベアリングなどを使用した回転体等が良い。 ニ.形状と配列 実施例に示すように、回転ローラー(3)の形状は、タ
イヤ状のもので、又、その配列は、図12aに示すよう
に、複数個を対象に並列配置した状態が良い。これは、
先述の外的障害、及び、軟質ロールの芯円の歪みや凹凸
面に対し、即応した動きを提供する、最適な効果をもた
らすものである。その他、回転するローラーの形状と配
列で、円柱形状のローラーなども、同一の対称配置にお
いて、同様の効果を得られる活用例として挙げておく。 ホ.2点間の回転ローラーの位置 本発明における、2点間の回転ローラー(3)の間隔位
置の設定は、固定式及び、任意にその間隔が変えられる
移動式、いずれの仕組みでもよい。即ち、その間隔の設
定は、使用するロールと残留する紙管等(19)の平均
的外寸及び、その仕様に応じて、適した位置を決定すれ
ばよいので、間隔の設定に関する算出値の具体的明記は
ここで省略するが、本発明の実験データの結果から、安
定したロールの保持を行う、おおよその基準位置を述べ
ると、ロールの外径を5等分したうちの1辺にやや長さ
を加えた位置が、ロールの荷重方向に対して、最も有効
な安定的保持が得られ、又、使用状況における左右への
振れや、使用量に伴う外形の変化においても、最適な効
果が得られた。この設定位置は、セットするロールの種
類等により、様々な変化を有するが、おおよその設定基
準として参考までに述べておく。 c.受け皿(4) イ.材質 材質は、一定量に達したロールを受け止め、目視確認で
きる透明なプラスチック等が適材であるが、本発明の構
成を司れる材質のものであれば、特に限定はされない。 ロ.寸法 寸法については、特に限定した寸法はないが、排出口
(11)から通過するロールを速やかに受け止め、保留
できる大きさのものであればよい。 ハ.形状 図1から図4に示す受け皿(4)の形状は、一つの実施
例であり、筒状でなくても一定量に達したロール及び、
使用後に残留する紙管等(芯筒)を受け止められるもの
であれば、どのような形状でも良い。又、その受け皿が
格子状のカゴのようなものでもよく、その格子目より、
ある一定量(ロールの残量)に達したロールを、目視確
認できる形態のものでも、同一効果を得られる一つの手
段として用いてもよい。変化例として、受け皿(4)を
大きめのボックス(箱)状にして、分別棒(5)と組み
合わせて、複数の紙管等(芯筒)を溜めて、廃品収納ボ
ックスとして受け皿(4)を変化させる方法もよい。本
発明を卓上用として使用するときは、図4等に示した受
け皿(4)の形態を、図10aに示す形に変化させ、そ
の排出口(11)を塞ぎ、側面板(9)の円形窓(1
0)を用いて、残量確認や使用後に残留する紙管等(芯
筒)の取り出し手で処理する行う方法も、卓上用として
活用するスタンダードのタイプの形態として述べてお
く。 d.分別棒(5) イ.材質 材質は、プラスチック系、金属、木材等が加工性やコス
ト面においても適材であるが、本発明の構成を司れる材
質のものであれば、特に限定はされない。 ロ.形状と取り付け位置 分別棒(5)の形状については、特に限定は無いが、試
作品の実験結果から、図6に示す、円柱の棒状のものが
適し、取り付け位置は図12aのように、排出口(1
1)のほぼ中央の位置が良い。又、本発明が利用する分
別棒(5)は、棒状であるが、必ずしも棒状でなければ
ならないという訳ではなく、ロールを使用済みまで支
え、紙管等(芯筒)の排出落下を円滑に行えるものであ
れば、図12bに示すH状の板も、分別棒(5)の変化
例として使用するのもよい。 e.前面支板(13)、後面支板(14) イ.材質、形状 材質は、プラスチック系、金属、木材等が加工性やコス
ト面においても適材であるが、本発明の構成に支障を与
えない材質のものであれば、特に限定はされず形状につ
いても、本発明の効果を損なわないデザイン、バランス
の取れたものであればよい。 ロ.前面支板と後面支板の使用について 本発明の構成において、図2に示した前面・後面支板
(13)(14)の使用については、本発明の効果に直
接影響するものではないが、衛生上や、デザイン的外観
上の仕様等に応じて、必要とならば使用すればよい。 B.切断部(図9のB部)について。 a.本台テーブル(8) イ.材質 材質は、プラスチック系、金属、木材等が加工性やコス
ト面においても適材であるが、本発明の構成を司れる材
質のものであれば、特に限定はされない。 ロ.寸法 本台テーブル(8)部の寸法は、使用するロールの寸法
やその仕様により変化するが、以下に述べる保持面材
(6)と滑面板(7)が、一体となって効果が生じるも
ので、それらを支える本台として機能すれば、寸法はそ
れらに準じ決定すればよい。 ハ.形状 本発明に示す本台テーブル(8)は、曲面勾配前部
(1)と一体を成し、図9のB部に示すように、ペーパ
ー等の切断を支える部分である。ここで切断においてポ
イントとなるのが、本台テーブル(8)の端面の形状
で、図2や図3に示すように、その本台テーブル(8)
上に乗る滑面材(7)と保持面材(6)の端面の形状
が、同一形状(波形状)にて施されていて、保持面材
(6)の耐久を補助するものであればよい。又、その端
面の形状は、先述してきたように、切断されるペーパー
等の材質や硬度などにより、様々な変化を伴うものであ
るが、実施例で示した波形状が、最もよい効果をもたら
すものである。以下、その詳細は[原理]の項目で述べ
る。 b.保持面材(6) イ.材質 本発明の保持面材(6)は、本台テーブル(8)の端面
と、同一形状の組み合わせにより、切断を実施する重要
な部分である。その材質の選定においては、先述したと
うり、加重にて生じる摩擦抵抗力等をもって、使用物の
固定保持をもたらすものを使用する。本発明において、
保持面材(6)として使用するゴム材は、上記条件に最
良な効果をもたらす適材として取り付けるものである。
その他、サンドペーパーのように、ザラツキついた表面
に施されたものなども、ゴム材と同様な結果をもたら
し、又、耐水性や腐食性にも優れたものとして、活用す
るのに最適なものである。 以下、その詳細は[原理]の項目で述べる。 c.滑面材(7) イ.材質 比較的に摩擦の抵抗のない材質又は、表面のものであれ
ば特に限定はされない。 ロ.寸法、形状 寸法と形状は、本台テーブル(8)の寸法と形状に準じ
る。 d.上蓋(15) イ.材質、形状 材質は、プラスチック、金属、木材等が加工性やコスト
面においても適材であるが、本発明の構成に支障を与え
ない材質のものであれば、特に限定はされず形状につい
ても本発明の効果を損なわないデザイン、バランスの取
れたものであるとよい。 ロ.上蓋の使用について 本発明の構成における、上蓋の使用については、本発明
の効果に、直接影響するものではないが、衛生上、外観
上、用途と仕様に応じて取り付ければよい。又、その仕
様に応じ上蓋を必要とした場合、図1のように用紙の取
り出し窓(16)を施し、用紙の取り出しを容易にした
仕組みが良い。 [原理]これより、ロール(17)をセットした後、そ
のロール(17)を支え、保持する回転ローラー(3)
上における、作用原理について記す。先述した通り、ロ
ールを保持回転させる基本形態については、ロールを2
点間の回転ローラー(3)上の位置において支え、「ロ
ーラーの回転力と下方への重力による原理」を活用し、
成し遂げるものである。この作用原理は、図9に示す、
ロール(17)をセットした状態から、先ずロール(1
7)と曲面勾配前・後部(1)(2)との隙間(a1と
a2)を保つ設定により、ロールの接触障害を解消した
上、引き出し時における円滑な継続的回転を、回転する
ローラー(3)上の位置をもって常時行い、又、この位
置において、先述した外的障害により、ロール(17)
が回転ローラー(3)上から、離れようとする作用等が
生じても、曲面の勾配部と下方への重力及び、ローラー
の回転運動等の作用原理による、自然法則を利用し、抑
止作用及び、回転ローラー(3)上の定位置へ、ロール
(17)を速やかに再復帰させる原理と仕組みのもの
で、随伴機能もこの原理の活用から成されたものであ
る。次に、本発明の切断部(図9のB部)による切断原
理についての詳細を記す。本発明の切断方法は、従来の
鋭利鋭角な刃物を用いず、設計仕様で述べた材質等でで
きた保持面材(6)上において、押し付ける等の加重に
て生じる、摩擦抵抗によって、一時的に固定維持させ、
更に加重を与えることにより、破断し易い紙類等の特性
を生かし、「引き裂く(千切る、又は、破く)」と言う
超自然的な原理による切断法である。先ず、押し付ける
等の加重にて生じる固定維持を、本発明では、ゴム材
や、サンドペーパーのようにザラツキをもつ表面等の材
料を用いて実施している。この二つの材料に共通する特
性は、加重により固定維持させようとする、抵抗力が働
くという点にある。この特性を実験例をもって説明すべ
れば、円形コイン状をしたゴム単体のサンプルを上から
指で押し付けると、ゴム表面と押し付けられた側の表面
との間に、摩擦抵抗力が生じ、前後左右への動きを止め
たりする現象、又、その単体の表面が、サンドペーパー
やヤスリ状の細かい凹凸表面状をしたもので、押し付け
られる側の表面が比較的柔らかいか、そのサンドペーパ
ー等の単体表面に対して柔軟性のあるもので、ゴム単体
と同じように上から押し付けると、同等の抵抗力をもた
らす現象などの特性を指している。この「引き裂く(千
切る、又は、破く)」と言う原理における切断を、実施
する手段として、本発明は「波形状の端面部」(図1
6)を、一つの形状の例として利用している。ここで、
本発明における切断の基本形態は、これらの材料を保持
面材(6)として活用し、使用物に摩擦抵抗力を生じさ
せ、固定維持することを第一の主目的の形態とし、次に
くる切断部分の保持面材(6)端面部の形状は、切断さ
れる側の材質、材厚、硬度、破壊性等に応じて設定する
ものである。ここで本発明が設定するその保持面材
(6)端面部形状が、家庭用薄葉紙(ティッシュペーパ
ー、トイレットペーパー、京花紙、ちり紙、生理用紙、
タオル用紙等)などの紙類の切断を、主体にして設定し
たのが「波形状の端面部」(図16)で、本発明の切断
における代表的な実施例である。実施例に挙げた波形状
の端面部(図16)が適用する、紙類等の材質は、比較
的柔らかな軟質であり、厚さは数ミクロンからあり薄
く、軽く手で引き裂けられるくらいの容易な破断性をも
った物がこれにあたる。ここで、これら紙類の材質を、
切断する為に波形状にした理由は、これら材質の、手で
引き裂けられるくらい容易な破断性と、以下に述べる用
紙の特質を利用したものである。その特質とは、これら
の紙類を手で実際に引き裂くと、その引き裂き始める位
置関係により、引き裂く目的の方向通りに裂けるところ
と、裂けないところがあるという点で、これらの用紙類
には、引き裂き易い、ある一定の方向性が存在している
と言うことである。特にロール状になった上記紙類には
多く見受けられるものである。ここで、図19abは、
その特質を具体的に説明する実験例の図で、正方形状に
カットされた一枚のティッシュペーパーを、2つの矢印
(ZとX)の方向に、手で引き裂いた状態を表したもの
である。この実験により、図19aに示すZ(縦)方向
の引き裂かれ方は、ほぼ真っすぐに目的の方向通りに裂
くことができ、図19bに示すX(横)方向の引き裂か
れ方に関しては、目的の方向通りには裂けず、むしろ図
19aのZ(縦)方向に裂けようとする力が働く状態に
至った。これらの裂け方は、紙類の繊維組織の流れ方向
による性質、つまり、「繊維の配向性」から生じるもの
である。この「繊維組織の配向性」の形成は、主にロー
ル状紙類の製造時において生じるもので、任意の長さや
幅、厚み等に加工する為、溶解した紙の原料を、ある一
定の流れにおいて凝結し形成した、加工時に生じたもの
で、その流れの方向を縦とすれば、縦方向における繊維
の組織分子どうしが、凝結時において強くそれぞれ結び
付き、横方向については、縦方向に比べ若干その結び付
きが弱いと言う特徴を要するのである。しかるに上記の
動作による破断等に至ると、縦と横の繊維の組織分子の
結び付きの強弱の差により、縦方向に沿った裂け方の方
が容易に破断することができるのである。これら繊維組
織の流れのことを、一般に「繊維の配向性」と呼ばれ
て、この特質を擁する紙類には、繊維の配向性に沿った
引き裂き方をすると、余計な力も入れず簡単に引き裂く
ことができる。これらの特質を活用し、切断を可能にし
たのが、実施例に挙げた保持面材(6)端面を波形状
(図16)にした活用である。再度、その波形状を図1
6をもって示せば、aが切断起点、cが切断の終点とな
り、aの切断起点をV字状に広げるaからcまでの傾斜
がbで、そのbは傾斜角dにより設定されたものであ
る。この波形状の切断部を活用した、切断過程を上から
見た図18(波形状の拡大図)をもって再び
説明すれば、保持面材(6)による用紙の一時保持(図
18)から、軟質性による容易な破断性を利用し、先
ずa部から切断の起点(図18)が生じる。そして傾
斜角dにより設定された傾斜b部において、上記に示し
た紙類の材質等の、繊維組織の配向の流れ方向に、ほぼ
同一斜め方向に順応しなが、V字状に引裂き(図18
)、並列する波形状の終点c部により、全体の切断に
至らしめるものである。以上は、保持面材(6)端面部
を波形状に施すことにより、上記に述べた紙類の特質を
活用し、切断に至らしめるものである。更に、重複する
が、本発明の切断原理は、用紙等を保持面材(6)上に
おいて固定維持させ、その端面部の形状を利用し、引き
裂く(千切る、又は、破く)と言う切断方法であるた
め、図16に示す切断起点となる先端部aの形状は、本
発明で用いる紙類に対して、鋭角でなく鈍角形状で容易
に切断の起点が生じ、全体の切断に至らしめられ、しか
も端面は上向きに突き出ていないため、安全性にも富ん
だものである。波形状の端面部が、切断可能なものであ
れば、その基本形状を流用し、図16で表した切断起点
aから、終点cまでの傾斜bの長さ、及び傾斜角dの角
度、波形先端部個々の大きさ、数、その組み合わせや配
置等を変え、切断される側の材厚、硬度、破壊性等の条
件に適応した形状に、任意に設定し施せばよい。その他
の保持面材(6)端面部の形状として、図17に示すよ
うに、切断起点aをフラット形状にした例が挙げられ
る。この利用としては、切断されるロール状の使用物
に、切断用のミシン目が既に施されている仕様の場合、
そのフラット形状の端面部a付近に、そのミシン目の部
分を合わせた後、先述した同一動作により、保持面材
(6)上に固定維持させ、ミシン目を利用した切断を実
施する部分として活用する方法も変化例として述べてお
く。以上、本発明のロール状ペーパー等をセットするホ
ルダーは、各分野に存在するホルダーに、応用可能な実
用性を備え、しかも、簡単な構成において有効な効果を
もたらすものである。
セット部にセットし使用する方法と、切断における実施
の形態についてそれぞれ説明する。 A.セット部(図9のA部) (イ) 曲面勾配前部(1)と、その背面になる曲面勾
配後部(2)を対称的に配置する。 (ロ) 曲面勾配前・後部(1)(2)の下部に、回転
ローラー(3)を、それぞれ対称的に配置し取り付け
る。 (ハ) 曲面勾配前・後部(1)(2)の両サイドに、
円形窓(10)を施した側面板(9)をそれぞれ取り付
ける。 (ニ) セット部内下部の排出口(11)に、透明な受
け皿(4)を取り付ける。 (ホ) 又は、その排出口(11)の中心に、分別棒
(5)を取り付ける。B.切断部(図9のB部) (イ)曲面勾配前部(1)と一体を成す、本台テーブル
(8)上に、滑らかな表面をした滑面材(7)を取り付
ける。 (ロ)本台テーブル(8)に取り付けた滑面材(7)の
端面側に、摩擦抵抗を有するゴム材質等のものを保持面
材(6)として取り付ける。 本発明は、以上のような、それぞれの構造体から成り、
ロールのセットから、その使用時における切断に至るま
で、一貫して片手だけの動作をもって実施し使用する、
ロール状ペーパー等をセットするホルダーである。詳細
な使用方法と随伴機能及び、作用原理について、次の実
施例の中で述べる。 [実施例]本発明における基本的な実施例を、図面に基
づいて説明すれば、図1から図4までは、本発明のホル
ダー本体に、受け皿(4)を取り付けた状態を表す図
で、図1は本発明の上蓋(15)を含む斜視図、図2は
本発明の立体透明図、図3は本発明の部品構成を表す立
体分解図、図4は本発明の側面から見た断面図である。
次に、図5から図8までが、本発明のホルダー本体に、
分別棒(5)を取り付けた状態を表した図で、図5は本
発明の上蓋(15)を含む斜視図、図6は本発明の立体
透明図、図7は本発明の部品構成を表す立体分解図、図
8は本発明の側面から見た断面図である。図9はロール
のセット状態と部品構成及び、原理を表したものであ
る。その他の図については、随時、文中において述べて
示す。以下、ホルダーのセット部(図9のA部)と、切
断部(図9のB部)の各使用方法等についてそれぞれ説
明する。 A.セット部(図9のA部)における使用方法及び、随
伴する機能等について。 a.ロールのセット。 ロールのセットについて、図9をもって説明すれば、セ
ットするロール(17)をホルダーのセット部Aに入れ
ると、そのセット部A内下部に取り付けられた、2点間
の回転ローラー(3)上を支点として、ロール(17)
がその上に乗る。この時点で、ロール(17)と曲面勾
配状の前・後部(1)(2)との間に、それぞれ隙間
(a1とa2)保つ図9の如く状態となってセットが完
了される。ここまでの一連のセット過程は、全く意識せ
ずにロール(17)をホルダーのセット部A内に投入す
るだけでよい。 b.ロールの使用方法と使用時におけるセット部A内で
の各作用。 ロール(17)を乗せた回転ローラー(3)の主目的
は、ペーパー等の引き出し(取り出し)使用時におい
て、ロール(17)本体の重量により生じる負荷や外的
障害を解消し、スムーズな引き出し(取り出し)を提供
するために取り付けられたものである。先ず、本発明に
おいて、左右回転の自由度をもつ、2点間の回転ローラ
ー(3)上を支点として、ロール(17)をセットした
後(図9)、ペーパー等の切れ端を本台テーブル(8)
上にもってゆき、そのまま引き出し(取り出し)を行う
と、ロール(17)本体の回転運動が生じる。そして、
回転するロール(17)の外形を支え、その動きに応じ
て同調回転するローラー(3)により、常時その2点上
の支点において、ロール(17)を継続保持する形態に
至らせるものである。結果、ロール(17)本体の重量
荷重による負荷を、回転ローラー(3)により軽減し、
引き出し(取り出し)時のスムーズな取り出しを提供す
るものである。 次に、ロール(17)を回転ローラー
(3)上において、常時、安定的に保持し、回転させる
為の作用を説明する。ここまで述べてきたように、本発
明のロール状ペーパー等の引き出し(取り出し)時にお
ける、ロール(17)の回転方法は、ロール(17)の
外形を回転ローラー(3)により支え、ローリングさせ
る形態のもので、従来のホルダーによる、ロールの芯筒
内を利用し、保持回転させる方法と異なり、その回転に
固定的な位置での拘束力をもたず、2点間の回転ローラ
ー(3)上において、ロール(17)を解放的に回転さ
せる方式になる。ここで、急な引き出しなどの使用状況
による外的障害が生じると、この2点間の回転ローラー
(3)上から、ロール(17)が離れようとする作用が
働き、そのロールの外形が、セット部(図9のA部)内
における壁面等への接触負荷を生じさせる懸念が容易に
考えられるが、本発明においては、2点間の回転ローラ
ー(3)の間隔と、曲面勾配状の前・後部(1)(2)
との部品の組み合わせによりそれらを解消している。そ
の解消の仕組みを図9と図10abをもって説明する。
ここで示す図10のabは外的障害などによる、各ロー
ルの状態を示したものである。ここで上記解消のポイン
トとなる曲面勾配状の前・後部(1)(2)は、セット
したロール(17)に対して、その内接する面と突出配
置した回転ローラー(3)及び、セット部(図9のA
部)内下部の排出口(11)に至るまで、段差等が無
く、全体に緩やかな曲面状の勾配の面になっていること
である。この構成により使用すると、ロール(17)の
使用状況による外的障害、例えば、急な取り出しによる
ロール(17)の傾きや、ロールの使用量に伴う重量及
び、大きさの変化などにより、ロール(17)が2点間
の回転ローラー(3)上の支点から、瞬間的に離れたり
する等の作用が働いても、図10abに示す、ロール
(17)が一方の回転ローラー(3)に片寄った状態
(図10ab)に至っても、その片寄った一方の回転ロ
ーラー(3)を支点中心(図10abの破線)とする、
ロール(17)の本体重量の荷重分布の割合と曲面状の
勾配面(1)(2)により、再び2点間上の回転ローラ
ー(3)の支点に、転がり戻る仕組みになっている。
又、回転するローラー(3)は、先述したとうり左右回
転方向の自由度と、セット部(図9のA部)内を上か見
た図12aのように、複数個、対称に並列配置されてい
て、それぞれが独立した回転により、下方向に転がり落
ちるロール(17)の外形の動きと同時に即応して動
き、再びロール(17)を2点間の回転ローラー(3)
上の定位置に誘導し、傾きやズレ等も同時に自動修正し
ながら、速やかに再復帰の状態(図9)に至らしめ、常
時2点間の回転ローラー(3)上に、保持させるもので
ある。ここまで述べた、外的障害を好転させる一連の再
復帰の作用は、これら外的障害が生じたときのみ、瞬時
に即応する機能ものであり、継続的な負荷の障害を与え
ることなく、全く使用者に不快や支障を与えず、使用で
きるものである。又、このロールの離れ作用は、ロール
の初期使用時より、残量が少なくなった状態の方が、そ
の頻度が多くなる。これは使用量に伴い重量が、徐々に
軽くなると必然的に生じるものであるが、この時点にお
いては、ロールの重量による負荷は緩和されてくるの
で、ロールペーパーの引き出し(取り出し)に支障を無
く使用できるものである。ここでセット部(図9のA
部)内における、回転ローラー(3)の配置における変
化例として、セットしたロール(17)の外形に対し
て、内接する壁面全体に、回転するローラーを複数個、
ロールの周囲を取り囲む様に取り付ける方法も、負荷の
解消を行う一つの手段として、本発明の範囲から挙げら
れるが、本発明の実験結果から、2点間の回転ローラー
(3)のみの設定で十分効果が得られる為その詳細は割
愛する。ここまで説明してきた通り、本発明によるロー
ルのセット保持方法は、セット部(図9のA部)内の回
転ローラー(3)を主体にして、成されたものであるた
め、以下に述べる残量表示や、残留品(紙管など)の後
処理等を円滑に行う、随伴機能の提供が可能となった。 c.ロールの残量表示。 先ず、これら随伴機能を達成させるポイントとなる基本
形態の部分が、「2点間の回転ローラー(3)の間隔」
の設定である。この間隔は、ロールの使用量に伴い、そ
の外形が小さくなる変化を利用し、予め設定した2点間
の回転ローラー(3)の間隔より、そのロールの外形寸
法が下回った時、その間隔の排出口(11)から、ロー
ルを下方へ通過させる為に、設定されたものである。こ
の仕組みを活用し、ロールの残量表示機能を述べると、
その回転ローラー(3)の間隔より通過したロール(1
7)を、排出口(11)の下部に取り付けた、透明な受
け皿(4)内に受け止め、図11の如く状態に至らし
め、透明な受け皿(4)内に、ロール(17)が現れた
現象を、外観上の目視にて確認し、ロールの残量が一定
量に達した表示として機能させるものである。 b.ロールの使用後に残留する紙管等(芯筒)の廃品処
理。 次に、この「2点間の回転ローラー(3)の間隔」を活
用した、二次的活用として、ロールの巻芯に、円筒状の
紙管等(芯筒)を擁するタイプを使用したとき、その使
用後に残留する、紙管等の廃品を排出処理する方法を詳
述する。この紙管等(芯筒)の排出処理の方法に関する
形態は、上記の残量表示に至らしめる、基本形態の部分
である「2点間の回転ローラー(3)の間隔」を活用
し、残量表示に使用した受け皿(4)に代えて、棒状の
分別棒(5)をセット部(図9のA部)内を上から見た
図12aに示すように、ロール(17)が通過するセッ
ト部内下部の、排出口(11)のほぼ中央に取り付けて
実施するものである。この仕組みにおいて使用すると、
先ず、2点間の回転ローラー(3)の間隔より通過した
ロール(17)は、一転して排出口(11)の、ほぼ中
央に取り付けられた分別棒(5)上を支点として乗り、
図13ab(側面から見た外観図、正面から見た透視
図)に示す状態に至る。やがて、ロールの使用が終わる
と、ロール(17)の巻芯をつかさどっていた円筒状の
紙管等(19)のみが、分別棒(5)上に残り、極めて
不安定な状態に至る。そして、その不安定な状態から、
下方への重力を起因とし、分別棒(5)上を支点とする
半回転運動が、図14ab(側面から見た外観図、正面
から見た透視図)のように生じ、結果、ロール(17)
の使用直後、分別棒(5)を支点利用し、紙管等(1
9)のみを排出口(11)より落下に至らしめ、廃品処
理を自動で行うものである。又、この紙管等(19)の
落下における補助機能として、セットしたロール(1
7)を、両側面からフォールドしている側面板(9)の
下部に、円形窓(10)を施している(図14a)た
め、紙管等(19)の半回転運動時(図14ab)にお
ける落下の斉、壁面等への接触障害等による、歩留まり
を防ぐ役目を兼ね備え、紙管等(19)の自動落下を円
滑に行う仕組みになっている。又、稀に紙管等(19)
の変形(楕円状態)により、紙管等(19)の自動落下
が、円滑に作用しない場合が生じても、その円形窓(1
0)より、容易に手で取り出せる仕組みの部分としても
機能するもである。以上、本発明の基本的形態の部分で
ある、「2点間の回転ローラー(3)の間隔」を活用
し、ロールの使用状況(消耗)における、外形の寸法変
化を利用した、ロールの残量表示、及び、使用後に残留
する紙管等(19)の排出処理を自動で行う、各随伴機
能の説明である。 B.セットしたロール状ペーパー等を切断する方法。 (ここで切断に用いるロール状ペーパー等は、軟質な家
庭用薄葉紙を利用する。) 図9の状態で示した、ロール(17)をセット部(図9
のA部)内に、セットした後、そのロールペーパーの切
れ端(18)を摘まみ出し、図15aの如く矢印の方向
に、目的使用量の分を引き出す。次に、ペーパーの任意
の切断箇所を、切断部(図9のB部)の本台テーブル
(8)上における、波形状に施した、ゴム材質の保持面
材(6)上の端面側に当て合わせる。そして、図15b
の如く一転して垂直下方向に、ペーパーの切れ端もって
ゆく。引き続き、下方向に引き下ろすと、その引き下ろ
そうとするペーパーの力が、波形状に施したゴム材質の
保持面材(6)上に加重される。ここで、加重された保
持面材(6)は、摩擦抵抗を有するゴム材を使用してい
る為、そこへ加重が加わると固定維持しようとする摩擦
抵抗力が、その特性により生じ、更に続けて引き下ろす
力を加えると、保持面材(6)全体に分散していた加重
が、本発明で利用する図16(保持面材を上から見た状
態)に示した、波形状に施した保持面材(6)の先端a
部に集中加重され、図18のような状態になる。(以
下、図18は、波形状をした保持面材の端面
部を利用し、その切断過程の状態を上から見た波形状の
拡大図である。又、破線はペーパーの下に隠れた、波形
状の保持面材の端面部を表す)やがて、その先端a部に
加重が更に集中過重されると、ペーパー全体に横断した
各先端a部において、ペーパーの軟質が起因し、それぞ
れ切断起点となる穴が生じる(図18)。次に、その
穴を図16b部においてV字状に広げ(図18)、
その広げた各V字状の切断穴を、図16c部の各終点を
もって一つに接合させ(図18)、結果、ペーパー全
体の切断に至らしめるもので、本発明で活用する、図1
6に示した波形状の保持面材(6)の端面部を利用し、
ペーパーを切断する方法の基本的実施例である。(切断
部の部品構成を示したものが、図9のB部である。) 次に、本発明の予備機能として、使用毎におけるペーパ
ーの取り出し方法を説明する。本発明の切断部(図9の
B部)にて、ペーパーを切断した後、そのペーパーの切
れ端が、本台テーブル(8)上に残った状態から、再び
ペーパーの取り出しを行うとき、その取り出しを容易に
行えるよう、切断部(図9のB部)を上から見た図16
に示すように、滑面材(7)上の保持面材(6)を図の
如く、指一本分くらいの間隔を空けた状態にする。そし
て、切断後に滑面材(7)上に残ったペーパーを上から
指で押さえ、手前にスライドさせ滑らせることにより、
ペーパーの切れ端が、切断部の端面より手前に移動し、
容易にその切れ端を摘まめ、使用毎におけるペーパーの
取り出しが簡単に行える仕組みである。ここで、ペーパ
ーの取り出しに使用する滑面材(7)は、特殊な材質の
物を指しているのではなく、ペーパー等をスムーズに滑
らせることを補助する部分であり、比較的滑らかな面で
あれば特に材質等を限定しているものではない。以上
が、本発明のセット部(図9のA部)と切断部(図9の
B部)における使用方法である。次に、本発明の構成に
おける、主要部品の設計仕様を述べる。 A.セット部(図9のA部)について。 a.曲面勾配前部(1)、曲面勾配後部(2)、側面板
(9) イ.材質 材質は、プラスチック系、金属、木材等が加工性や、コ
スト面においても適材であるが、本発明の構成を司れる
材質のものであれば、特に限定はされない。 ロ.寸法 寸法は、セットするロールの規格に応じて、様々に変わ
り得るので、一概に寸法の限定はできないが、本発明の
試作品の実験結果から、この構成におけるポイントを述
べると、ロール(17)をセット部(図9のA部)内に
セットした初期の状態で、ロール(17)と曲面の勾配
前・後部(1)(2)との隙間(図9のa1とa2)
が、回転ローラー(3)に至るまで、一定間隔を保った
状態及び、ロール(17)の両端と側面板(9)との隙
間が、それぞれ約1〜5mmくらいの間隔が保たれた、
設計になっていると良い。側面板(9)に施した円形窓
(10)の大きさは、残留する紙管等(芯筒)の直径に
対して、若干大きめが良い。その他、曲面勾配前・後部
(1)(2)、側面板(9)の縦横の寸法は、セットす
るロール(17)の大きさに配慮し適した寸法に合わ
せ、又、商品としての外観形状を損なわないバランスの
取れた任意の形にすればよい。また側面板(9)の取り
付けにおける変化例として、実施例に示した両側面板
(9)を、片面のみの取り付け状態にし、側面からロー
ルを投入しセットする形態にしてもよい。曲面勾配前・
後部(1)(2)と回転ローラー(3)との組み合わせ
については、本発明の実施例のように、回転ローラー
(3)を複数個、対象に設けた形態が良く、図2に示
す、曲面勾配前・後部(1)(2)の面と回転ローラー
(3)が、互い違いに組み合わせた構成がよい。この実
施例の組み合わせの利点は、回転ローラー(3)による
ロールのスムーズな継続的回転と、回転時に外的障害を
与えると考えられる、ほこりや用紙の切れかす等の残留
物を、回転ローラー(3)の回転軸部分に侵入を防止す
る点などにある。 ハ.その他 本発明の実施例において、全体を司る曲面勾配前・後部
(1)(2)、側面板(9)の各部品の成型(製造)
は、個別に成型を行い、その部品の組み立てを接着、溶
接、ネジ等を用いて完成させることもよいが、完成品の
構造は比較的、簡単な構成であるため、製造コスト面か
ら考慮すると、曲面勾配前・後部(1)(2)、側面板
(9)を一つの金型において、一体成型による製造方法
が適し、その求められる材料は、無論プラスチック系樹
脂のもの等が適材である。 b.回転ローラー(3) イ.材質 材質は、プラスチック系、ゴム、金属、木材等が加工性
やコスト面においても適材であるが、本発明の構成を司
れる材質のものであれば特に限定はされないが、回転に
支障を与えない比較的に軽量のものがよい。 ロ.寸法 回転するローラーの寸法で、特に直径については、セッ
トされるロールの材質等により、様々に変わり得る。例
えば、本発明の実施例において、軟質のロール用紙(家
庭用薄葉紙)等の使用を主体としいる場合、そのロール
(17)を支えるローラー(3)が、あまり小さいと、
軟質のロール用紙の特徴である表面の凹凸や全体の歪み
により、ロール(17)と回転するローラー(3)との
不接触により、曲面勾配前・後部(1)(2)との接触
による負荷が生じ、ロールの回転に支障を来す恐れがあ
る。したがって、軟質のロール用紙の使用を主体とし
て、回転ローラー(3)の直径を設定する時、おのずと
不接触を生じさせない大きめのものが有効である。ここ
で適当なローラーの直径寸法を算出するため、数種のロ
ールペーパーの材質調査と、試作品の実験データを考慮
した結果、使用するロールの直径の1/4前後の大きさ
のものが、最も適した効果を得られ支障なく使用でき
た。この設定は、軟質ロール(家庭用薄葉紙)の軟質の
度合いによる硬度差や、重量などにより、様々な変化を
要するものであるが、一つの設定基準として、参考まで
に述べておく。一方、セットするロール用紙等が硬質で
あれば、表面の凹凸面やロールの芯円の歪みが少ないた
め、回転ローラー(3)の直径の大きさ設定は、任意な
ものでよい。ローラーの厚みについても、使用上におい
て支障がなければ、特に限定した寸法の設定は必要な
い。 ハ.ローラーの回転方式 回転方式について特に限定はないが、一般的にローラー
の中心穴に、図3と図7(立体分解図)に示すのよう
に、芯軸(12)を差し込んで回転させるタイプのもの
や、ベアリングなどを使用した回転体等が良い。 ニ.形状と配列 実施例に示すように、回転ローラー(3)の形状は、タ
イヤ状のもので、又、その配列は、図12aに示すよう
に、複数個を対象に並列配置した状態が良い。これは、
先述の外的障害、及び、軟質ロールの芯円の歪みや凹凸
面に対し、即応した動きを提供する、最適な効果をもた
らすものである。その他、回転するローラーの形状と配
列で、円柱形状のローラーなども、同一の対称配置にお
いて、同様の効果を得られる活用例として挙げておく。 ホ.2点間の回転ローラーの位置 本発明における、2点間の回転ローラー(3)の間隔位
置の設定は、固定式及び、任意にその間隔が変えられる
移動式、いずれの仕組みでもよい。即ち、その間隔の設
定は、使用するロールと残留する紙管等(19)の平均
的外寸及び、その仕様に応じて、適した位置を決定すれ
ばよいので、間隔の設定に関する算出値の具体的明記は
ここで省略するが、本発明の実験データの結果から、安
定したロールの保持を行う、おおよその基準位置を述べ
ると、ロールの外径を5等分したうちの1辺にやや長さ
を加えた位置が、ロールの荷重方向に対して、最も有効
な安定的保持が得られ、又、使用状況における左右への
振れや、使用量に伴う外形の変化においても、最適な効
果が得られた。この設定位置は、セットするロールの種
類等により、様々な変化を有するが、おおよその設定基
準として参考までに述べておく。 c.受け皿(4) イ.材質 材質は、一定量に達したロールを受け止め、目視確認で
きる透明なプラスチック等が適材であるが、本発明の構
成を司れる材質のものであれば、特に限定はされない。 ロ.寸法 寸法については、特に限定した寸法はないが、排出口
(11)から通過するロールを速やかに受け止め、保留
できる大きさのものであればよい。 ハ.形状 図1から図4に示す受け皿(4)の形状は、一つの実施
例であり、筒状でなくても一定量に達したロール及び、
使用後に残留する紙管等(芯筒)を受け止められるもの
であれば、どのような形状でも良い。又、その受け皿が
格子状のカゴのようなものでもよく、その格子目より、
ある一定量(ロールの残量)に達したロールを、目視確
認できる形態のものでも、同一効果を得られる一つの手
段として用いてもよい。変化例として、受け皿(4)を
大きめのボックス(箱)状にして、分別棒(5)と組み
合わせて、複数の紙管等(芯筒)を溜めて、廃品収納ボ
ックスとして受け皿(4)を変化させる方法もよい。本
発明を卓上用として使用するときは、図4等に示した受
け皿(4)の形態を、図10aに示す形に変化させ、そ
の排出口(11)を塞ぎ、側面板(9)の円形窓(1
0)を用いて、残量確認や使用後に残留する紙管等(芯
筒)の取り出し手で処理する行う方法も、卓上用として
活用するスタンダードのタイプの形態として述べてお
く。 d.分別棒(5) イ.材質 材質は、プラスチック系、金属、木材等が加工性やコス
ト面においても適材であるが、本発明の構成を司れる材
質のものであれば、特に限定はされない。 ロ.形状と取り付け位置 分別棒(5)の形状については、特に限定は無いが、試
作品の実験結果から、図6に示す、円柱の棒状のものが
適し、取り付け位置は図12aのように、排出口(1
1)のほぼ中央の位置が良い。又、本発明が利用する分
別棒(5)は、棒状であるが、必ずしも棒状でなければ
ならないという訳ではなく、ロールを使用済みまで支
え、紙管等(芯筒)の排出落下を円滑に行えるものであ
れば、図12bに示すH状の板も、分別棒(5)の変化
例として使用するのもよい。 e.前面支板(13)、後面支板(14) イ.材質、形状 材質は、プラスチック系、金属、木材等が加工性やコス
ト面においても適材であるが、本発明の構成に支障を与
えない材質のものであれば、特に限定はされず形状につ
いても、本発明の効果を損なわないデザイン、バランス
の取れたものであればよい。 ロ.前面支板と後面支板の使用について 本発明の構成において、図2に示した前面・後面支板
(13)(14)の使用については、本発明の効果に直
接影響するものではないが、衛生上や、デザイン的外観
上の仕様等に応じて、必要とならば使用すればよい。 B.切断部(図9のB部)について。 a.本台テーブル(8) イ.材質 材質は、プラスチック系、金属、木材等が加工性やコス
ト面においても適材であるが、本発明の構成を司れる材
質のものであれば、特に限定はされない。 ロ.寸法 本台テーブル(8)部の寸法は、使用するロールの寸法
やその仕様により変化するが、以下に述べる保持面材
(6)と滑面板(7)が、一体となって効果が生じるも
ので、それらを支える本台として機能すれば、寸法はそ
れらに準じ決定すればよい。 ハ.形状 本発明に示す本台テーブル(8)は、曲面勾配前部
(1)と一体を成し、図9のB部に示すように、ペーパ
ー等の切断を支える部分である。ここで切断においてポ
イントとなるのが、本台テーブル(8)の端面の形状
で、図2や図3に示すように、その本台テーブル(8)
上に乗る滑面材(7)と保持面材(6)の端面の形状
が、同一形状(波形状)にて施されていて、保持面材
(6)の耐久を補助するものであればよい。又、その端
面の形状は、先述してきたように、切断されるペーパー
等の材質や硬度などにより、様々な変化を伴うものであ
るが、実施例で示した波形状が、最もよい効果をもたら
すものである。以下、その詳細は[原理]の項目で述べ
る。 b.保持面材(6) イ.材質 本発明の保持面材(6)は、本台テーブル(8)の端面
と、同一形状の組み合わせにより、切断を実施する重要
な部分である。その材質の選定においては、先述したと
うり、加重にて生じる摩擦抵抗力等をもって、使用物の
固定保持をもたらすものを使用する。本発明において、
保持面材(6)として使用するゴム材は、上記条件に最
良な効果をもたらす適材として取り付けるものである。
その他、サンドペーパーのように、ザラツキついた表面
に施されたものなども、ゴム材と同様な結果をもたら
し、又、耐水性や腐食性にも優れたものとして、活用す
るのに最適なものである。 以下、その詳細は[原理]の項目で述べる。 c.滑面材(7) イ.材質 比較的に摩擦の抵抗のない材質又は、表面のものであれ
ば特に限定はされない。 ロ.寸法、形状 寸法と形状は、本台テーブル(8)の寸法と形状に準じ
る。 d.上蓋(15) イ.材質、形状 材質は、プラスチック、金属、木材等が加工性やコスト
面においても適材であるが、本発明の構成に支障を与え
ない材質のものであれば、特に限定はされず形状につい
ても本発明の効果を損なわないデザイン、バランスの取
れたものであるとよい。 ロ.上蓋の使用について 本発明の構成における、上蓋の使用については、本発明
の効果に、直接影響するものではないが、衛生上、外観
上、用途と仕様に応じて取り付ければよい。又、その仕
様に応じ上蓋を必要とした場合、図1のように用紙の取
り出し窓(16)を施し、用紙の取り出しを容易にした
仕組みが良い。 [原理]これより、ロール(17)をセットした後、そ
のロール(17)を支え、保持する回転ローラー(3)
上における、作用原理について記す。先述した通り、ロ
ールを保持回転させる基本形態については、ロールを2
点間の回転ローラー(3)上の位置において支え、「ロ
ーラーの回転力と下方への重力による原理」を活用し、
成し遂げるものである。この作用原理は、図9に示す、
ロール(17)をセットした状態から、先ずロール(1
7)と曲面勾配前・後部(1)(2)との隙間(a1と
a2)を保つ設定により、ロールの接触障害を解消した
上、引き出し時における円滑な継続的回転を、回転する
ローラー(3)上の位置をもって常時行い、又、この位
置において、先述した外的障害により、ロール(17)
が回転ローラー(3)上から、離れようとする作用等が
生じても、曲面の勾配部と下方への重力及び、ローラー
の回転運動等の作用原理による、自然法則を利用し、抑
止作用及び、回転ローラー(3)上の定位置へ、ロール
(17)を速やかに再復帰させる原理と仕組みのもの
で、随伴機能もこの原理の活用から成されたものであ
る。次に、本発明の切断部(図9のB部)による切断原
理についての詳細を記す。本発明の切断方法は、従来の
鋭利鋭角な刃物を用いず、設計仕様で述べた材質等でで
きた保持面材(6)上において、押し付ける等の加重に
て生じる、摩擦抵抗によって、一時的に固定維持させ、
更に加重を与えることにより、破断し易い紙類等の特性
を生かし、「引き裂く(千切る、又は、破く)」と言う
超自然的な原理による切断法である。先ず、押し付ける
等の加重にて生じる固定維持を、本発明では、ゴム材
や、サンドペーパーのようにザラツキをもつ表面等の材
料を用いて実施している。この二つの材料に共通する特
性は、加重により固定維持させようとする、抵抗力が働
くという点にある。この特性を実験例をもって説明すべ
れば、円形コイン状をしたゴム単体のサンプルを上から
指で押し付けると、ゴム表面と押し付けられた側の表面
との間に、摩擦抵抗力が生じ、前後左右への動きを止め
たりする現象、又、その単体の表面が、サンドペーパー
やヤスリ状の細かい凹凸表面状をしたもので、押し付け
られる側の表面が比較的柔らかいか、そのサンドペーパ
ー等の単体表面に対して柔軟性のあるもので、ゴム単体
と同じように上から押し付けると、同等の抵抗力をもた
らす現象などの特性を指している。この「引き裂く(千
切る、又は、破く)」と言う原理における切断を、実施
する手段として、本発明は「波形状の端面部」(図1
6)を、一つの形状の例として利用している。ここで、
本発明における切断の基本形態は、これらの材料を保持
面材(6)として活用し、使用物に摩擦抵抗力を生じさ
せ、固定維持することを第一の主目的の形態とし、次に
くる切断部分の保持面材(6)端面部の形状は、切断さ
れる側の材質、材厚、硬度、破壊性等に応じて設定する
ものである。ここで本発明が設定するその保持面材
(6)端面部形状が、家庭用薄葉紙(ティッシュペーパ
ー、トイレットペーパー、京花紙、ちり紙、生理用紙、
タオル用紙等)などの紙類の切断を、主体にして設定し
たのが「波形状の端面部」(図16)で、本発明の切断
における代表的な実施例である。実施例に挙げた波形状
の端面部(図16)が適用する、紙類等の材質は、比較
的柔らかな軟質であり、厚さは数ミクロンからあり薄
く、軽く手で引き裂けられるくらいの容易な破断性をも
った物がこれにあたる。ここで、これら紙類の材質を、
切断する為に波形状にした理由は、これら材質の、手で
引き裂けられるくらい容易な破断性と、以下に述べる用
紙の特質を利用したものである。その特質とは、これら
の紙類を手で実際に引き裂くと、その引き裂き始める位
置関係により、引き裂く目的の方向通りに裂けるところ
と、裂けないところがあるという点で、これらの用紙類
には、引き裂き易い、ある一定の方向性が存在している
と言うことである。特にロール状になった上記紙類には
多く見受けられるものである。ここで、図19abは、
その特質を具体的に説明する実験例の図で、正方形状に
カットされた一枚のティッシュペーパーを、2つの矢印
(ZとX)の方向に、手で引き裂いた状態を表したもの
である。この実験により、図19aに示すZ(縦)方向
の引き裂かれ方は、ほぼ真っすぐに目的の方向通りに裂
くことができ、図19bに示すX(横)方向の引き裂か
れ方に関しては、目的の方向通りには裂けず、むしろ図
19aのZ(縦)方向に裂けようとする力が働く状態に
至った。これらの裂け方は、紙類の繊維組織の流れ方向
による性質、つまり、「繊維の配向性」から生じるもの
である。この「繊維組織の配向性」の形成は、主にロー
ル状紙類の製造時において生じるもので、任意の長さや
幅、厚み等に加工する為、溶解した紙の原料を、ある一
定の流れにおいて凝結し形成した、加工時に生じたもの
で、その流れの方向を縦とすれば、縦方向における繊維
の組織分子どうしが、凝結時において強くそれぞれ結び
付き、横方向については、縦方向に比べ若干その結び付
きが弱いと言う特徴を要するのである。しかるに上記の
動作による破断等に至ると、縦と横の繊維の組織分子の
結び付きの強弱の差により、縦方向に沿った裂け方の方
が容易に破断することができるのである。これら繊維組
織の流れのことを、一般に「繊維の配向性」と呼ばれ
て、この特質を擁する紙類には、繊維の配向性に沿った
引き裂き方をすると、余計な力も入れず簡単に引き裂く
ことができる。これらの特質を活用し、切断を可能にし
たのが、実施例に挙げた保持面材(6)端面を波形状
(図16)にした活用である。再度、その波形状を図1
6をもって示せば、aが切断起点、cが切断の終点とな
り、aの切断起点をV字状に広げるaからcまでの傾斜
がbで、そのbは傾斜角dにより設定されたものであ
る。この波形状の切断部を活用した、切断過程を上から
見た図18(波形状の拡大図)をもって再び
説明すれば、保持面材(6)による用紙の一時保持(図
18)から、軟質性による容易な破断性を利用し、先
ずa部から切断の起点(図18)が生じる。そして傾
斜角dにより設定された傾斜b部において、上記に示し
た紙類の材質等の、繊維組織の配向の流れ方向に、ほぼ
同一斜め方向に順応しなが、V字状に引裂き(図18
)、並列する波形状の終点c部により、全体の切断に
至らしめるものである。以上は、保持面材(6)端面部
を波形状に施すことにより、上記に述べた紙類の特質を
活用し、切断に至らしめるものである。更に、重複する
が、本発明の切断原理は、用紙等を保持面材(6)上に
おいて固定維持させ、その端面部の形状を利用し、引き
裂く(千切る、又は、破く)と言う切断方法であるた
め、図16に示す切断起点となる先端部aの形状は、本
発明で用いる紙類に対して、鋭角でなく鈍角形状で容易
に切断の起点が生じ、全体の切断に至らしめられ、しか
も端面は上向きに突き出ていないため、安全性にも富ん
だものである。波形状の端面部が、切断可能なものであ
れば、その基本形状を流用し、図16で表した切断起点
aから、終点cまでの傾斜bの長さ、及び傾斜角dの角
度、波形先端部個々の大きさ、数、その組み合わせや配
置等を変え、切断される側の材厚、硬度、破壊性等の条
件に適応した形状に、任意に設定し施せばよい。その他
の保持面材(6)端面部の形状として、図17に示すよ
うに、切断起点aをフラット形状にした例が挙げられ
る。この利用としては、切断されるロール状の使用物
に、切断用のミシン目が既に施されている仕様の場合、
そのフラット形状の端面部a付近に、そのミシン目の部
分を合わせた後、先述した同一動作により、保持面材
(6)上に固定維持させ、ミシン目を利用した切断を実
施する部分として活用する方法も変化例として述べてお
く。以上、本発明のロール状ペーパー等をセットするホ
ルダーは、各分野に存在するホルダーに、応用可能な実
用性を備え、しかも、簡単な構成において有効な効果を
もたらすものである。
【0006】
【発明の効果】本発明は上述したきた通りの構成におい
て、非常に画期的な効果をもたらす。以下に本発明の効
果を一括して説明する。 A.ロールをセットするセット部(図9のA部)におけ
る基本的実施例を表現する、請求項1(イ)(ロ)と請
求項2についての効果をあわせて箇条列記する。 1.従来の取り付けに関わる全ての煩わしさを排除し、
ロールを片手でポンとセット部内に投入するだけでよ
く、いたって簡単なセット方法である。 2.ロールの巻方向に関係なくセットできる。 3.セットするロールの種類(巻芯の芯筒、又は、同様
の円筒空間等の有無など)に関係なくセットが可能であ
る。 4.使用時における、ペーパー等の引き出し負荷は、軽
くスムーズである。 5.ロールの引き出し音は、至って静かである。 6.回転ローラー(3)によるロール本体の保持・回転
により、巻戻りやロールの飛び出し等の不具合がない。 7.2点間の回転ローラー(3)下部の排出口(11)
により、ロールの使用状況(外形の大きさの変化)に応
じて、ロールを通過排出させ、受け皿(4)内に受け止
めることにより、残量及び使用済みの確認を、事前に目
視確認することができる。 8.分別棒(5)の利用により、ロール状ペーパー等の
使用後に残留する紙管等(芯筒)を、排出口(11)よ
り自然落下させ、煩わしい廃品の後処理を自動に行うな
どの副次的機能の提供が可能となった。 9.壁面取りつけはもとより、図10に示す受け皿
(4)の変化例により、卓上用としても使用範囲を拡げ
た。 B.次に、ロール状ペーパー等の切断に使用する、切断
部(図9のB部)の基本的実施例を表現する、請求項1
(ハ)についての効果を箇条列記する。 1.本発明の切断においては、誰でも簡単に、引き出し
たペーパー等を任意の長さに切断でき、しかも片手の動
作のみをもって実行できる。 2.ロール状ペーパー等の切断後、その切れ端が本台テ
ーブル(8)上に残る為、次の取り出しが容易にでき
る。 3.極めて安全で、人体に危険を及ぼす心配のない切断
部である。 4.本発明の切断部は、切断する用紙の特質や、仕様を
生かした破断方法なので、替え刃等の消耗品類は、本発
明では一切必要としない。 C.セット部と切断部の総合的効果 1.セットから切断、廃品処理等に至るまで、一貫して
片手の動作をもって実施できる。 2.消耗品類や電力消費等を一切必要とせず経済的であ
る。 3.故障する要素を持たない。 4.極めて簡素な材料、構成からなり、新規な機械、道
具、材料等は一切不要で従来の技術のみを用いて生産で
きる。 5.従来の実用範囲を拡げ、壁面取り付けタイプとして
はもとより、卓上用、携帯用としても使用が可能となっ
た。 以上のように、従来品の欠点をことごとく解消し、致命
的欠陥をも取り除き、更に幾つかの副次的効果をも得
て、本発明の基本的実施例はその目的を十二分に達成し
た。
て、非常に画期的な効果をもたらす。以下に本発明の効
果を一括して説明する。 A.ロールをセットするセット部(図9のA部)におけ
る基本的実施例を表現する、請求項1(イ)(ロ)と請
求項2についての効果をあわせて箇条列記する。 1.従来の取り付けに関わる全ての煩わしさを排除し、
ロールを片手でポンとセット部内に投入するだけでよ
く、いたって簡単なセット方法である。 2.ロールの巻方向に関係なくセットできる。 3.セットするロールの種類(巻芯の芯筒、又は、同様
の円筒空間等の有無など)に関係なくセットが可能であ
る。 4.使用時における、ペーパー等の引き出し負荷は、軽
くスムーズである。 5.ロールの引き出し音は、至って静かである。 6.回転ローラー(3)によるロール本体の保持・回転
により、巻戻りやロールの飛び出し等の不具合がない。 7.2点間の回転ローラー(3)下部の排出口(11)
により、ロールの使用状況(外形の大きさの変化)に応
じて、ロールを通過排出させ、受け皿(4)内に受け止
めることにより、残量及び使用済みの確認を、事前に目
視確認することができる。 8.分別棒(5)の利用により、ロール状ペーパー等の
使用後に残留する紙管等(芯筒)を、排出口(11)よ
り自然落下させ、煩わしい廃品の後処理を自動に行うな
どの副次的機能の提供が可能となった。 9.壁面取りつけはもとより、図10に示す受け皿
(4)の変化例により、卓上用としても使用範囲を拡げ
た。 B.次に、ロール状ペーパー等の切断に使用する、切断
部(図9のB部)の基本的実施例を表現する、請求項1
(ハ)についての効果を箇条列記する。 1.本発明の切断においては、誰でも簡単に、引き出し
たペーパー等を任意の長さに切断でき、しかも片手の動
作のみをもって実行できる。 2.ロール状ペーパー等の切断後、その切れ端が本台テ
ーブル(8)上に残る為、次の取り出しが容易にでき
る。 3.極めて安全で、人体に危険を及ぼす心配のない切断
部である。 4.本発明の切断部は、切断する用紙の特質や、仕様を
生かした破断方法なので、替え刃等の消耗品類は、本発
明では一切必要としない。 C.セット部と切断部の総合的効果 1.セットから切断、廃品処理等に至るまで、一貫して
片手の動作をもって実施できる。 2.消耗品類や電力消費等を一切必要とせず経済的であ
る。 3.故障する要素を持たない。 4.極めて簡素な材料、構成からなり、新規な機械、道
具、材料等は一切不要で従来の技術のみを用いて生産で
きる。 5.従来の実用範囲を拡げ、壁面取り付けタイプとして
はもとより、卓上用、携帯用としても使用が可能となっ
た。 以上のように、従来品の欠点をことごとく解消し、致命
的欠陥をも取り除き、更に幾つかの副次的効果をも得
て、本発明の基本的実施例はその目的を十二分に達成し
た。
【図1】本発明の上蓋(15)を含む斜視図である。
(以下、図1から図4まで、受け皿(4)を取り付けた
図である)
(以下、図1から図4まで、受け皿(4)を取り付けた
図である)
【図2】本発明の立体透明図である。
【図3】本発明の部品構成を表す立体分解図である。
【図4】本発明の側面から見た断面図である。
【図5】本発明の上蓋(15)を含む斜視図である。
(以下、図5から図8まで、分別棒(5)を取り付けた
図である)
(以下、図5から図8まで、分別棒(5)を取り付けた
図である)
【図6】本発明の立体透明図である。
【図7】本発明の部品構成を表す立体分解図である。
【図8】本発明の側面から見た断面図である。
【図9】本発明のセット部A内に、ロール(17)をセ
ットした状態と、切断部Bにおける、各構成を表した図
である。
ットした状態と、切断部Bにおける、各構成を表した図
である。
【図10】abは外的障害の要因にり生じた、セット部
A内における各ロール(17)の状態を表したものであ
る。
A内における各ロール(17)の状態を表したものであ
る。
【図11】本発明のホルダーに取り付けた、受け皿
(4)の利用によるロール(17)の状態(残量表示)
を表したものである。
(4)の利用によるロール(17)の状態(残量表示)
を表したものである。
【図12】aは図9で示したセット部A内を、上方から
見た図で、回転ローラー(3)と排出口(11)及び、
その中心に取り付けた分別棒(5)との関係を示したも
のである。bは分別棒(5)をH状の板にした、変化例
を示したものである。
見た図で、回転ローラー(3)と排出口(11)及び、
その中心に取り付けた分別棒(5)との関係を示したも
のである。bは分別棒(5)をH状の板にした、変化例
を示したものである。
【図13】aは本発明のセットしたロール(17)を、
側面から見た外観図である。bは本発明の正面から内部
を透視した図で、ロール(17)を乗せた分別棒(5)
の状態を表した図である。
側面から見た外観図である。bは本発明の正面から内部
を透視した図で、ロール(17)を乗せた分別棒(5)
の状態を表した図である。
【図14】aは本発明のセットしたロール(17)を側
面から見た外観図である。bは本発明の正面から内部を
透視した図で、分別棒(5)により、ロール(17)の
使用後に残留した紙管等(19)を、半回転運動させ下
方に落下させる排出の状態を表した図である。
面から見た外観図である。bは本発明の正面から内部を
透視した図で、分別棒(5)により、ロール(17)の
使用後に残留した紙管等(19)を、半回転運動させ下
方に落下させる排出の状態を表した図である。
【図15】aはロールの切れ端を、矢印方向に引き出し
状態を表した、側面から見た断面図である。bは引き出
しロールの切れ端を一転して下方向した状態を表した、
側面から見た断面図である。
状態を表した、側面から見た断面図である。bは引き出
しロールの切れ端を一転して下方向した状態を表した、
側面から見た断面図である。
【図16】本発明の図9に示す切断部Bにおける実施例
で、用紙を切断に至らしめる、本台テーブル(8)上
の、波形状の保持面材(6)と滑面板(7)を上方から
見た図で、その波形状の先端aは切断起点部を示し、b
は、その起点を広げる部分を示し、dは起点を広げる傾
斜角を示し、cは切断の終点部を示す。
で、用紙を切断に至らしめる、本台テーブル(8)上
の、波形状の保持面材(6)と滑面板(7)を上方から
見た図で、その波形状の先端aは切断起点部を示し、b
は、その起点を広げる部分を示し、dは起点を広げる傾
斜角を示し、cは切断の終点部を示す。
【図17】本発明の図9に示す切断部Bにおける実施例
で、保持面材(6)の端面部aをフラット面にした変化
例である。
で、保持面材(6)の端面部aをフラット面にした変化
例である。
【図18】各図に示すは、実施例における、
波形状の保持面材(6)端面部を利用した、用紙の切断
過程の状態を示した拡大図である。又、図で表す破線部
は、用紙の下に隠れた波形状をした、保持面材(6)の
端面部を示したものである。
波形状の保持面材(6)端面部を利用した、用紙の切断
過程の状態を示した拡大図である。又、図で表す破線部
は、用紙の下に隠れた波形状をした、保持面材(6)の
端面部を示したものである。
【図19】abは、「繊維の配向性」擁する紙類の、破
断状態を表した実験例の図である。
断状態を表した実験例の図である。
【図20】従来の技術で、セットするロール(17)の
芯筒中に、回転棒(21)を挿入して、ホルダー本体
(22)にセットするタイプの図で、aは回転棒(2
1)をロール(17)に挿入する様子を示した図で、b
は回転棒(21)をロール(17)に挿入した後、ホル
ダー本体(22)にセットする過程を示した図で、ホル
ダー本体の斜線は、取り付けの仕組みを示す断面図であ
る。cはセット状態を示した図である。
芯筒中に、回転棒(21)を挿入して、ホルダー本体
(22)にセットするタイプの図で、aは回転棒(2
1)をロール(17)に挿入する様子を示した図で、b
は回転棒(21)をロール(17)に挿入した後、ホル
ダー本体(22)にセットする過程を示した図で、ホル
ダー本体の斜線は、取り付けの仕組みを示す断面図であ
る。cはセット状態を示した図である。
【図21】従来の技術で、ホルダー本体(22)に芯棒
(23)が取り付けてあるタイプの図で、aはホルダー
本体(22)に取り付けられた芯棒(23)に、ロール
(17)を挿入する様子を示した図で、bはセット状態
を示した図である。
(23)が取り付けてあるタイプの図で、aはホルダー
本体(22)に取り付けられた芯棒(23)に、ロール
(17)を挿入する様子を示した図で、bはセット状態
を示した図である。
【図22】従来の技術で、ホルダー本体(22)に取り
付けられた突出部(24)を利用しロール(17)をセ
ットするタイプの図で、abはロール(17)をホルダ
ー本体(22)に、取り付けセットする過程と稼動する
突出部(24)の状態を示した図で、cはロール(1
7)をセットした状態と、その仕組みを表すホルダー本
体(22)とロール(17)の断面図である。
付けられた突出部(24)を利用しロール(17)をセ
ットするタイプの図で、abはロール(17)をホルダ
ー本体(22)に、取り付けセットする過程と稼動する
突出部(24)の状態を示した図で、cはロール(1
7)をセットした状態と、その仕組みを表すホルダー本
体(22)とロール(17)の断面図である。
【図23】従来の技術で、箱型のホルダー本体(22)
に、ロール(17)を投入しセットするタイプの図で、
aは箱型のホルダー本体(22)に、ロール(17)を
投入する過程を示した図で、bはセット状態を示した図
である。又、bは箱型ホルダーに付属した刃板(25)
を擁したタイプとして示した図である。
に、ロール(17)を投入しセットするタイプの図で、
aは箱型のホルダー本体(22)に、ロール(17)を
投入する過程を示した図で、bはセット状態を示した図
である。又、bは箱型ホルダーに付属した刃板(25)
を擁したタイプとして示した図である。
1 曲面勾配前部 17 ロール 2 曲面勾配後部 18 引き出したロ
ールの切れ端 3 回転ローラー 19 残留した紙管
等(芯筒) 4 受け皿 20 ペーパー 5 分別棒 21 回転棒 6 保持面材 22 ホルダー本体 7 滑面材 23 芯棒 8 本台テーブル 24 突出部 9 側面板 25 刃板 10 円形窓 11 排出口 12 芯軸 13 前面支板 14 後面支板 15 上蓋 16 用紙等の取り出し窓
ールの切れ端 3 回転ローラー 19 残留した紙管
等(芯筒) 4 受け皿 20 ペーパー 5 分別棒 21 回転棒 6 保持面材 22 ホルダー本体 7 滑面材 23 芯棒 8 本台テーブル 24 突出部 9 側面板 25 刃板 10 円形窓 11 排出口 12 芯軸 13 前面支板 14 後面支板 15 上蓋 16 用紙等の取り出し窓
Claims (2)
- 【請求項1】(イ)曲面勾配前部(1)と曲面勾配後部
(2)が対称的に配置され、その曲面勾配前・後部
(1)(2)の下部に、回転ローラー(3)をそれぞれ
対称的に配置し取り付け、その曲面勾配前・後部(1)
(2)の両サイドに、側面板(9)を取り付ける。 (ロ)対称する回転ローラー(3)間の排出口(11)
に、受け皿(4)を取り付ける。 (ハ)曲面勾配前部(1)と一体を成す、本台テーブル
(8)上に、滑面材(7)を設け、その端面側にゴム材
質の保持面材(6)を取り付ける。 以上のような構成より成るロール状ペーパー等をセット
するホルダーである。 - 【請求項2】請求項1の(ロ)に記載した、排出口(1
1)に取り付けた受け皿(4)の代わりに、分別棒
(5)を排出口(11)の中心に、取り付けたて成る、
ロール状ペーパー等をセットするホルダーである。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32690297A JPH11124143A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | ロール状ペーパー等をセットするホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32690297A JPH11124143A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | ロール状ペーパー等をセットするホルダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11124143A true JPH11124143A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=18193032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32690297A Pending JPH11124143A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | ロール状ペーパー等をセットするホルダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11124143A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007014363A (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-25 | Sumio Asayama | トイレットペーパーホルダー |
JP2009172075A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Yonekichi Koresawa | トイレットペーパーホルダー |
US11827445B1 (en) | 2022-09-29 | 2023-11-28 | Suzhou Hexin New Material Co., Ltd. | Support mechanism and transport container using support mechanism |
WO2024066219A1 (zh) * | 2022-09-29 | 2024-04-04 | 苏州禾芯新材料有限公司 | 一种支撑结构及应用该支撑结构的运输箱 |
-
1997
- 1997-10-22 JP JP32690297A patent/JPH11124143A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007014363A (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-25 | Sumio Asayama | トイレットペーパーホルダー |
JP2009172075A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Yonekichi Koresawa | トイレットペーパーホルダー |
US11827445B1 (en) | 2022-09-29 | 2023-11-28 | Suzhou Hexin New Material Co., Ltd. | Support mechanism and transport container using support mechanism |
WO2024066219A1 (zh) * | 2022-09-29 | 2024-04-04 | 苏州禾芯新材料有限公司 | 一种支撑结构及应用该支撑结构的运输箱 |
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