JPH11123996A - エアバッグ折り畳み装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ２ピースタイプのエアバッグを機械的に縦折
りするためのエアバッグ折り畳み装置の開発。 【解決手段】 偏平状に広げたエアバッグ２０の中心線
ａを境とする両側それぞれに、その中心線ａに沿って平
行である４分割位置に、それぞれの折り線ｂ，ｃ，ｄを
設定し、上記エアバッグ２０をその第１の折り線ｂ）と
第３の折り線ｄで山折りに、第２の折り線ｃで谷折りに
折り返して所定幅の縦長にプリーツ折りを行う折り畳み
装置の開発。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に設備され
るエアバッグ装置に用いられるエアバッグを、所望のコ
ンパクト形状に機械的に折り畳むためのエアバッグ折り
畳み装置であって、特に２ピースタイプのエアバッグを
機械的に縦折りするためのエアバッグ折り畳み装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】自動車の衝突事故等の際に運転者や同乗
者への衝突時のショックを吸収する安全装置として、い
わゆるエアバッグ装置が広く普及しつつある。このよう
なエアバッグ装置は周知の通り、衝突時の衝撃を感知し
て噴出する圧縮空気により、ステアリングホイールの中
央やダッシュボードの上部に収納されたエアバッグが瞬
時に膨張し、これにより運転者又は同乗者へのショック
が吸収されるように設定されている。

【０００３】上記のエアバッグは、一般的に６−６ナイ
ロン等からなる基布を用いて縫製されておりそのエアバ
ッグのタイプを大別すると運転席側に使用される２ピー
スタイプと助手席側に使用される３ピースタイプに区分
けされる。上記２ピースタイプのエアバッグは、上布材
と下布材の２部材とを互いの周縁で縫い合せて袋形状と
なしたものであり、また３ピースタイプは、上布材と下
布材と襠布材との３部材からなっており、上布材と下布
材との間に襠布材を介在させて、それら上布材、下布材
及び襠布材のそれぞれ辺縁を縫い合せて袋形状となした
ものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところでこのようなエ
アバッグは、所定のエアバッグ装置内にコンパクトに収
納されなければならず、その反面車両の衝突事故時等の
衝撃発生時には、そのエアバッグ装置内から瞬時に膨張
して搭乗者をその衝撃から守らなければならない。従っ
て、このエアバッグをエアバッグ装置内に収納するに際
しては、該エアバッグを乱雑に畳み込んだのでは、瞬時
の膨張に支障を起すおそれがあり、またコンパクトにす
ることも不可能である。

【０００５】そこで従来においては、縫製されたエアバ
ッグを所定のテンプレート等を用いて規則的に折り畳む
という複雑な作業を手作業で行っているために多大なる
手間と費用がかかり、経済性、生産性の点でも不具合が
あった。特にエアバッグ装置の普及が進んでいる現在で
は、上記エアバッグの折り畳み作業を人為的作業に頼る
のではなく、機械的かつ自動的に行うことを可能とする
効率的なエアバッグ折り畳み装置の開発が要求されてき
た。

【０００６】またエアバッグをコンパクトに折り畳む手
順としては偏平状となしたエアバッグを先ずは縦折りし
て所望幅に折り畳み、次いでその縦折りされたエアバッ
グをその長手方向と直交する蛇腹状に横折りしているの
が一般的であるが、特に上記のコンパクト化を目的とす
る折り畳みに際しては、上記の縦折り時において、エア
バッグ内に存在する空気が完全に排出されてエアバッグ
が偏平化されていること。及び縦折りされるエアバッグ
の表面に重ね皺等が生じることなくそのエアバッグ表面
が、平坦面であること等が要求される。

【０００７】本発明は、上記の各要求に答えるためにな
されたもので、特に２ピースタイプのエアバッグを所定
幅に縦折りすることを機械装置を用いて自動的に折り畳
むこと、及び機械装置で縦折りされた各エアバッグが、
エアバッグ装置の働きにより膨張展開されるときは、そ
の折り畳まれているエアバッグが円滑かつ確実に展開さ
れるような規則的な縦折り形態とするエアバッグ折り畳
み装置の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、偏平状に広げたエアバッグの中心線を
境とする両側それぞれに、その中心線に沿って平行であ
る４分割位置に、それぞれの折り線を設定し、上記エア
バッグをその第１の折り線と第３の折り線で山折りに、
第２の折り線で谷折りに折り返して所定幅の縦長にプリ
ーツ折りを行う折り畳み装置であって、該折り畳み装置
は、折り畳むべきエアバッグを載置する受け台と、該受
け台上のエアバッグを押圧しながら横方向へ押し広げて
エアバッグ内の空気を排気しながら皺延ばしを行う水平
方向一対の仕切板と、上記受け台上で上記双方の仕切板
により偏平に押し広げられているエアバッグの両側の横
方向端部を折り返し挟持してエアバッグを縦折りするた
めの一対のチャックと、受け台上で縦折りされているエ
アバッグをプレスして縦折りプリーツを形成する押え板
とを有し、上記の受け台には、エアバッグ供給位置から
折り畳み作業位置間で水平方向へ往復動せしめるための
受け台水平往復動作機構を備え、一対の仕切板には、該
一対の仕切板を、受け台上に載置されているエアバッグ
を押圧又はその押圧を解除する仕切板上下往復動作機構
及び受け台上でエアバッグを押圧している一対の仕切板
の縦方向辺縁を、上記押圧を維持したままで、上記エア
バッグの第１の折り線位置まで水平移動させ、次いでそ
の仕切板の縦方向辺縁を、第１の折り線位置から第３の
折り線位置まで水平移動させるための仕切板水平往復動
作機構を備え、それぞれのチャックには、エアバッグの
横方向端部を挟持する上下一対の鋏と、該鋏によるエア
バッグ挟持動作と非挟持動作を行う鋏み動作機構を有
し、さらに上記仕切板の縦方向辺縁が第１の折り線位置
にあるとき、その第１の折り線位置に沿って、エアバッ
グの第１の折り線位置より外側にある横方向端部を内側
へ折り返し折り返し部を挟持する動作と、仕切板の縦方
向辺縁が第３の折り線位置に移動した後、上記折り返し
部を一対の鋏で挟持しながら、第２の折り線位置で谷折
りに折り返ししつつ、第３の折り線位置で山折りに折り
返すチャック動作機構を備え、押え板には、上記仕切板
及びチャックの動作によるエアバッグ折り返しがなされ
た後、その折り返えされたエアバッグが受け台に載置さ
れたままで、供給位置まで後退するときに、上記押え板
を折り返えされているエアバッグ上に降下押圧させて、
上記第１の折り線、第２の折り線、第３の折り線に沿っ
て折り癖を付けさせるための押え板上下動作機構を備え
ているエアバック折り畳み装置であることを特徴として
いる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示す実施形
態に基いて詳細に説明する。

【００１０】１は、装置基枠２に設けられている一対の
水平ガイドレールであって、この水平ガイドレール１に
沿って、受け台３が水平方向へ移動可能に支持されてお
り、この受け台３の水平方向の移動範囲は、図１及び図
２の実線で示すエアバッグ供給位置Ａと、鎖線で示す折
り畳み作業位置Ｂとの間で水平往復動作可能に支持され
ている。この受け台３は、例えばシリンダー等からなる
受け台水平往復動作機構４による駆動力によりエアバッ
グ供給位置Ａから、折り畳み作業位置Ｂへ往動され、ま
たその折り畳み作業位置から、エアバッグ供給位置へ復
動される。

【００１１】またこの受け台３の平面形状は、図１で示
されるように、その受け台３の往復動作方向と平行する
両側辺縁に、下記するチャックの上下動を妨げることが
ないようにする３個所宛の切欠き５が形成されている。

【００１２】６Ａ，６Ｂは、上記受け台３の往復動作方
向と平行方向に長い帯形状であり、かつ水平方向の軸線
Ｙを境にして対設されている一対の仕切板であって、こ
れらの仕切板６Ａ，６Ｂの板面は、上記受け台３の平面
と平行に位置されている。それら仕切板６Ａ，６Ｂの対
向側辺縁部が、吊持板７Ａ，７Ｂにより支持されてお
り、これらの吊持板７Ａ，７Ｂは、上記軸線Ｙを境とし
て、受け台３と平行方向へ対称的に移動する例えばシリ
ンダー等による仕切板水平往復動作機構８に取付けられ
ている。

【００１３】９は、装置の基枠２に固定支持されている
例えばシリンダー等からなる仕切板上下往復動作機構で
あり、この仕切板上下往復動作機構９の伸縮杆１０の下
端部には、上記仕切板水平往復動作機構８を支持させて
いる。

【００１４】１１は、上記軸線Ｙを境として対称位置さ
れている一対の押え板であって、これらの押え板１１
は、上記仕切板上下往復動作機構９と同芯的に併設され
ている押え板上下往復動作機構１２により上下方向へ往
復動可能に支持されている。

【００１５】１３は、装置基枠２に設けられている水平
ガイドレール１４上で、上記の軸線Ｙを境として対称位
置で、しかも軸線Ｙと直交する方向へ往復摺動可能に支
持されている移動板であって、これらの移動板１３は、
水平動シリンダー１５の駆動力により上記の軸線Ｙを境
として対称的に水平動作される。双方の移動板１３上に
は、それぞれのチャック１６Ａ，１６Ｂが平行リンク１
７を介して支持されているが、それら平行リンク１７に
は、移動板１３に支持されている回転シリンダー１８の
ピストン軸が連結されており、上記水平動シリンダー１
５と回動シリンダー１８とによりチャック動作機構を構
成する。

【００１６】上記の一方のチャック１６Ａ及び他方のチ
ャック１６Ｂは、図１で示すようにいずれも軸線Ｙと平
行方向へ３個宛が配置されているが、それらの各チャッ
ク１６Ａ，１６Ｂには、上下双方の鋏１９Ａ，１９Ｂが
設けられており、これらの鋏１９Ａ，１９Ｂは、チャッ
ク１６Ａ，１６Ｂ内に内装されている不図示の例えばエ
ア式アクチュエータ等による鋏み動作機構により上下双
方の鋏１９Ａと１９Ｂ間が開いたり又は閉じたりさせる
ことができる。

【００１７】上記の各動作機構４，８，９，１２及びシ
リンダー１５，１８は、エアーを動力源として用い、さ
らにコンピュータ制御される電磁弁等の動作で、所定の
タイミング時に所定の動作を行うことができるように設
定されている。

【００１８】以上が本実施形態であるが、次にその動作
について説明する。尚本実施形態にあっては、偏平とな
っているエアバッグ２０においてその中心線ａを境にし
てその両側を４分割する位置に、それらの外側より、第
１の折り線ｂ、第２の折り線ｃ、第３の折り線ｄが仮定
されている。

【００１９】先ず縦折りすべき２ピースタイプのエアバ
ッグ２０を手で押えて略偏平状態となして図１の実線で
示すエアバッグ供給位置Ａにある受け台３上に載置した
後に、受け台水平往復動作機構４を駆動させ、エアバッ
グ２０を載置している受け台３を、図２において左方向
へ移動し、その受け台３を折り畳み作業位置Ｂへ移動す
る。次に図３で示されるように、一対の仕切板６Ａと６
Ｂとが互いに接近位置されている状態の双方の仕切板６
Ａ，６Ｂを仕切板上下往復動作機構９の駆動力で降下さ
せ、それらの仕切板６Ａ，６Ｂで受け台３上のエアバッ
グ２０を押圧する。

【００２０】次にこれらの仕切板６Ａ，６Ｂによるエア
バッグ２０の押圧を維持させたままで、仕切板水平往復
動作機構８を駆動して、双方の仕切板６Ａ，６Ｂを互い
に離間する方向へ移動（スライド）し、エアバッグ２０
内に残存していた空気を完全に排気せしめると共に、そ
れらの仕切板６Ａ，６Ｂによりエアバッグ２０表面の皺
延ばしを行う。そしてそれらの仕切板６Ａ，６Ｂはその
外側辺縁がエアバッグ２０の平面で仮定しているそれぞ
れの第１の折り線ｂ位置に位置した時点で仕切板６Ａ，
６Ｂの動作を停止させる（図４参照）。

【００２１】そこで回動シリンダー１８のピストン軸が
突出する方向へ駆動して鋏１９の先端部で、エアバッグ
２０の両側辺縁部ｅをその下から掬い上げるようにし
て、該鋏１９の先端をエアバッグ２０の第１の折り線ｂ
に接近させる。この鋏１９の動作時に、その鋏１９が受
け台３の辺縁部に衝突して鋏１９の動作が妨げられるよ
うに思われるが、その受け台３の辺縁部には上記のよう
に鋏１９の上下動を妨げないようにした切欠き５が設け
られているので鋏１９の動作に支障はない。

【００２２】そこで不図示の鋏み動作機構が動作して双
方のチャック１６Ａ及び１６Ｂの上下の鋏１９が開かさ
れた後に水平動シリンダー１５が動作して、双方の移動
板１３が互いに接近する方向へ移動される。この移動板
１３の移動により、開かれている上下の鋏１９が連動
し、この鋏１９の動作を受けて、双方の仕切板６Ａ，６
Ｂで第１の折り線ｂ上で位置決めされているエアバッグ
２０が、上記第１の折り線ｂで折り返えされる（図９
（イ）参照）。

【００２３】そして上下の鋏１９の先端が第２の折り線
ｃ位置に到達されると不図示の鋏み動作機構の駆動力に
より上下の鋏１９が閉じ、その折り返し部を挟持する。

【００２４】次に仕切板水平往復動作機構８の駆動によ
り双方の仕切板６Ａ，６Ｂが互いに接近する方向へ後退
動して、その仕切板６Ａ，６Ｂの長手方向辺縁が第３の
折り線ｄ位置で、停止された後、上記折り返し部を挟持
したままの鋏１９は、回動シリンダー１８によるピスト
ン軸の突出力を受けて、回動するこの平行リンクの動作
に連動して、受け台３上に押し上げられながら、中心線
ａ方向へ弧を描きながら進行しエアバッグの折り畳み動
作が進行する（図６参照）。

【００２５】そして鋏１９が、上記仕切板６Ａ，６Ｂ上
に重なり合うように位置された時点（図７参照）で、図
９（ロ）で示すように、エアバッグ２０の第２の折り線
ｃでは外側に谷折りされ、また第３の折り線ｄでは内側
に山折りされて、所望の縦折りがなされる。

【００２６】次に鋏１９によるエアバッグの挟持が解放
された後に図８で示すように、双方のチャック１６Ａ，
１６Ｂは水平動シリンダー１５及び回動シリンダー１８
とによるチャック動作機構が復動作して双方のチャック
１６Ａ，１６Ｂが復元され、折り畳まれたエアバッグ２
０は、受け台３上の中央部に載置されたままとなってい
る。このとき、押え板上下往復動作機構１２が駆動し、
双方の押え板１１が降下して、受け台３上で折り畳まれ
ているエアバッグ２０を押圧（加圧）する。

【００２７】次に受け台水平往復動作機構４が駆動され
て、折り畳まれたエアバッグ２０を載置したままの受け
台３を元位置、つまりエアバッグ供給位置Ａまで復元さ
せるが、この受け台３の復元動作時に、その受け台３上
に載せられているエアバッグ２０は一対の押え板１１に
よる押圧力を受けながら復元動作されるために、そのエ
アバッグ２０には、上記第１の折り線ｂ、第２の折り線
ｃ、第３の折り線ｄに沿った折り目、つまりプリーツが
生じてエアバッグ供給位置Ａに戻され、これにより所望
の折り畳みが完了した縦折りエアバッグが得られるもの
である。

【００２８】次いで上記仕切板上下往復動作機構９及び
押え板上下往復動作機構１２が復動して仕切板６Ａ，６
Ｂ、及び一対の押え板１１が、復元されることで全ての
機構は元の位置に戻り、次のエアバッグの折り畳み開始
の態勢となり、以下同様の動作により多数枚のエアバッ
グの縦折り作業を機械的に行うことができる。

【００２９】上記のように本実施形態であるエアバッグ
折り畳み装置によれば、２ピースタイプであるエアバッ
グの縦折り作業を機械的に行うことができ、これにより
従来の手作業に頼っていたエアバッグの縦折り作業に対
し、省力化が可能となり生産性及び経済性に優れたエア
バッグ装置の提供が可能となる。

【００３０】また本実施形態のエアバッグ折り畳み装置
では、折り畳みを開始するエアバッグに対して残存空気
の排気及び皺延ばしを行っていることで多量生産に供す
る各エアバッグの規則的かつ均一的な折り畳みとコンパ
クトな折り畳みが可能となり、折り畳み品質の点でも良
質かつ安定したエアバッグが得られる。

【００３１】

【発明の効果】以上のように本発明のエアバッグ折り畳
み装置によれば、２ピースタイプであるエアバッグの縦
折り作業を機械的に行うことができ、これによりエアバ
ッグの生産性及び経済性を高めることができる。さらに
本発明によればエアバッグのコンパクトな折り畳みと、
規則的かつ単一形状とする均一的な折り畳みを実現させ
ることができるという作用効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明よりなるエアバッグ折り畳み装置の実施
形態を示した平面図。

【図２】図１における正面図。

【図３】本発明よりなるエアバッグ折り畳み装置の実施
形態を示したエアバッグ折り畳み機構の正面図。

【図４】エアバッグ折り畳み機構における皺延ばし時及
びチャックによる第１の折り線に沿ったエアバッグの折
り返えし直前の動作説明図。

【図５】エアバッグ折り畳み機構における第１の折り線
に沿ったエアバッグの折り返し終了時を示した動作説明
図。

【図６】エアバッグ折り畳み機構における第２の折り線
及び第３の折り線に沿ったエアバッグの折り畳み時を示
した動作説明図。

【図７】エアバッグ折り畳み機構における折り畳み終了
時を示した動作説明図。

【図８】エアバッグ折り畳み機構における折り畳み終了
後のプレス移送時を示した動作説明図。

【図９】（イ）及び（ロ）はエアバッグの縦折り過程を
示す説明図。

【符号の説明】

１…水平ガイドレール ２…装置基枠 ３…受け台 ４…受け台水平往復動作機構 ５…切欠き ６Ａ，６Ｂ…仕切板 ７Ａ，７Ｂ…吊持板 ８…仕切板水平往復動作機構 ９…仕切板上下往復動作機構 １０…伸縮杆 １１…押え板 １２…押え板上下往復動作機構 １３…移動板 １４…ガイドレール １５…水平動シリンダー １６Ａ，１６Ｂ…チャック １７…平行リンク １８…回動シリンダー １９…鋏 ２０…エアバッグ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 偏平状に広げたエアバッグ（２０）の中
   心線（ａ）を境とする両側それぞれに、その中心線
   （ａ）に沿って平行である４分割位置に、それぞれの折
   り線（ｂ），（ｃ），（ｄ）を設定し、上記エアバッグ
   （２０）をその第１の折り線（ｂ）と第３の折り線
   （ｄ）で山折りに、第２の折り線（ｃ）で谷折りに折り
   返して所定幅の縦長にプリーツ折りを行う折り畳み装置
   であって、該折り畳み装置は、折り畳むべきエアバッグ
   （２０）を載置する受け台（３）と、該受け台（３）上
   のエアバッグを押圧しながら横方向へ押し広げてエアバ
   ッグ（２０）内の空気を排気しながら皺延ばしを行う水
   平方向一対の仕切板（６Ａ），（６Ｂ）と、上記受け台
   （３）上で上記双方の仕切板（６Ａ），（６Ｂ）により
   偏平に押し広げられているエアバッグ（２０）の両側の
   横方向端部を折り返し挟持してエアバッグを縦折りする
   ための一対のチャック（１６Ａ），（１６Ｂ）と、受け
   台（３）上で縦折りされているエアバッグをプレスして
   縦折りプリーツを形成する押え板（１１）とを有し、上
   記の受け台（３）には、エアバッグ供給位置（Ａ）から
   折り畳み作業位置（Ｂ）間で水平方向へ往復動せしめる
   ための受け台水平往復動作機構（４）を備え、一対の仕
   切板（６Ａ），（６Ｂ）には、該一対の仕切板（６
   Ａ），（６Ｂ）を、受け台（３）上に載置されているエ
   アバッグ（２０）を押圧又はその押圧を解除する仕切板
   上下往復動作機構（１２）及び受け台（３）上でエアバ
   ッグ（２０）を押圧している一対の仕切板（６Ａ），
   （６Ｂ）の縦方向辺縁を、上記押圧を維持したままで、
   上記エアバッグの第１の折り線（ｂ）位置まで水平移動
   させ、次いでその仕切板（６Ａ），（６Ｂ）の縦方向辺
   縁を、第１の折り線（ｂ）位置から第３の折り線（ｄ）
   位置まで水平移動させるための仕切板水平往復動作機構
   （８）を備え、それぞれのチャック（１６Ａ），（１６
   Ｂ）には、エアバッグの横方向端部を挟持する上下一対
   の鋏（１９）と、該鋏（１９）によるエアバッグ挟持動
   作と非挟持動作を行う鋏み動作機構を有し、さらに上記
   仕切板（６Ａ），（６Ｂ）の縦方向辺縁が第１の折り線
   （ｂ）位置にあるとき、その第１の折り線（ｂ）位置に
   沿って、エアバッグ（２０）の第１の折り線（ｂ）位置
   より外側にある横方向端部を内側へ折り返し折り返し部
   を挟持する動作と、仕切板（６Ａ），（６Ｂ）の縦方向
   辺縁が第３の折り線（ｄ）位置に移動した後、上記折り
   返し部を一対の鋏（１９）で挟持しながら、第２の折り
   線（ｃ）位置で谷折りに折り返ししつつ、第３の折り線
   （ｄ）位置で山折りに折り返すチャック動作機構（１
   ５），（１８）を備え、押え板（１１）には、上記仕切
   板（６Ａ），（６Ｂ）及びチャック（１６Ａ），（１６
   Ｂ）の動作によるエアバッグ折り返しがなされた後、そ
   の折り返えされたエアバッグが受け台（３）に載置され
   たままで、供給位置まで後退するときに、上記押え板
   （１１）を折り返えされているエアバッグ（２０）上に
   降下押圧させて、上記第１の折り線（ｂ）、第２の折り
   線（ｃ）、第３の折り線（ｄ）に沿って折り癖を付けさ
   せるための押え板上下動作機構（１２）を備えているこ
   とを特徴とするエアバッグ折り畳み装置。