JPH06179570A - エアバッグの折り畳み装置 - Google Patents

エアバッグの折り畳み装置

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JPH06179570A
JPH06179570A JP33202692A JP33202692A JPH06179570A JP H06179570 A JPH06179570 A JP H06179570A JP 33202692 A JP33202692 A JP 33202692A JP 33202692 A JP33202692 A JP 33202692A JP H06179570 A JPH06179570 A JP H06179570A
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JP
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folding
holding
airbag
end side
folded
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Withdrawn
Application number
JP33202692A
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English (en)
Inventor
Nobutaka Horii
信孝 堀井
Masayuki Naoki
正幸 直木
Kenji Tochiuchi
憲司 栃内
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HAKKO SHOKAI KK
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
HAKKO SHOKAI KK
Mitsubishi Materials Corp
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 エアバッグ11を保持する保持台2の上方
に、このエアバッグ本体12に一対の第1折り畳み線L
11,L12を画定する押え装置3が設けられるとともに、
保持台2の両側にはこの第1折り畳み線L11,L12に沿
ってエアバッグ本体12の外側の部分を折り込む第1折
り畳み装置4A,4Bが配設される。また保持台2の前
後には、折り込まれたエアバッグ本体12を第2および
第3折り畳み線L2,L3に沿って折り返す第2および第
3折り畳み装置5,6が配置され、さらに保持台2の下
方には、折り返されたエアバッグ本体12を第4折り畳
み線L4に沿って反転させる反転装置が昇降自在に付設
されている。第1折り畳み装置4A,4Bの折り畳み板
44には、段差部44Cが設けられている。 【効果】 エアバッグ本体12をできるだけコンパクト
に折り畳む作業を、自動的、効率的に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に安全装置とし
て備え付けられるエアバッグを、その出荷過程等におい
て自動的に折り畳むためのエアバッグの折り畳み装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の衝突事故等の際に運転者
や同乗者への衝突時のショックを吸収する安全装置とし
て、いわゆるエアバッグが広く普及しつつある。このよ
うなエアバッグは周知の通り、衝突時の衝撃を感知して
噴出する圧縮空気により、ステアリングホイールの中央
やダッシュボードの上部に収納されたエアバッグが瞬時
に膨張し、これにより運転者等へのショックが吸収され
るように設定されている。
【0003】ここで、上記エアバッグは一般に、ナイロ
ン等から成る円形の上布材と下布材とを互いの周縁部で
縫い合わせた袋状のエアバッグ本体と、このエアバッグ
本体の下布材の中央部に設けられた窓枠状の金属製取付
部材とから構成されており、この取付部材の枠内部分は
上記上布材と下布材との間に形成されるエアバッグ本体
の内部空間に連通するように開口されている。そして、
かかる構成のエアバッグは上記取付部材を介してステア
リングホイール中央やダッシュボード上部に固定され、
圧縮空気がこの取付部材の枠内を通ってエアバッグ本体
の上記内部空間に流れ込むことにより、エアバッグ本体
が膨張するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようなエ
アバッグは、通常の運転走行時には運転の邪魔にならな
いようにできるだけコンパクトに収納されていなければ
ならない反面、万一の衝突事故時にはエアバッグ本体が
遅滞なく瞬時に膨張して運転者等をショックから守らな
ければならない。従って、このエアバッグを収納するに
際しては、エアバッグ本体を乱雑に畳み込んだのでは瞬
時の膨張に支障を来すおそれがあるため、これを膨張し
易いように規則的に折り畳んで収納する必要があり、な
おかつ同じ折り畳むにしても、当該エアバッグが最もコ
ンパクトになる形状、すなわち金属製の取付部材の外形
形状に合わせてエアバッグ本体が折り畳まれた形状とさ
れるのが望ましい。
【0005】そして、このような要請を満たしつつ規則
的にエアバッグを折り畳むという複雑な作業を行うに
は、従来は人手に頼らざるを得なかったが、近年のエア
バッグの普及に伴い、この折り畳み作業の機械装置によ
る自動化、効率化が強く要望されるようになってきた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みてなされたもので、上記取付部材を下向きとして
エアバッグを保持する保持台と、この保持台の上方に該
保持台に対して平行な方向から出没自在、かつ該保持台
に向かって離接可能に設けられ、上記エアバッグ本体の
上に取付部材の両側部に沿って互いに平行な一対の第1
折り畳み線を画定する押え装置と、上記保持台に対して
平行で上記押え装置の出没方向に直交する方向に、上記
保持台を間に挟んで互いに対向して設けられ、上記エア
バッグ本体の第1折り畳み線よりも外側の部分を該第1
折り畳み線に沿って、この対向方向の反対側に折り込む
一対の第1折り畳み装置と、この第1折り畳み装置によ
り畳まれた上記エアバッグ本体の第1折り畳み線方向一
端側の部分を、上記取付部材の該一端側の周縁部に画定
される第2折り畳み線に沿って第1折り畳み線方向他端
側に折り返す第2折り畳み装置と、上記エアバッグ本体
の第1折り畳み線方向他端側の先端部を、この先端部よ
りも上記一端側に画定される第3折り畳み線に沿って、
その先端縁が上記第2折り畳み装置により折り返された
エアバッグ本体の上記一端側の部分の先端縁に対向する
ように折り返す第3折り畳み装置と、上記取付部材の第
1折り畳み線方向他端側の周縁部に画定される第4折り
畳み線に沿って、該取付部材とこの取付部材上に折り重
ねられたエアバッグ本体の上記一端側の部分とを、上記
第2折り畳み線が上記第3折り畳み線に重なるように上
記第1折り畳み線方向他端側に反転させる反転装置とを
備え、上記一対の第1折り畳み装置には、上記保持台に
平行な平板状であって該エアバッグ本体の上記第1折り
畳み線よりも外側の部分を保持する折り畳み板をそれぞ
れ具備せしめ、これらの折り畳み板を上記対向方向に進
退自在、かつ上記保持台に対して上下動可能とするとと
もに、少なくとも一方の折り畳み板の基端側には、上記
対向方向に対して屹立する段差部を設けたことを特徴と
する。
【0007】
【作用】このような構成の折り畳み装置では、まず取付
部材を下向きにして保持台に保持されたエアバッグは、
押え装置によって押さえつけられてエアバッグ本体上に
一対の第1折り畳み線が画定される。次いで一対の第1
折り畳み装置が作動して、その折り畳み板が上記対向方
向に進退し、また保持台に対して上下動することによ
り、この第1折り畳み板上に保持されたエアバッグ本体
の第1折り畳み線よりも外側の部分が互いに反対側に折
り込まれてゆき、これによって当該エアバッグは取付部
材が下面中央に位置した状態で第1折り畳み線に沿って
延びる長板状となる。さらに、こうして折り畳まれたエ
アバッグは、第2折り畳み装置によってその第1折り畳
み線方向一端側の部分が他端側に折り返されるととも
に、第3折り畳み装置によって他端側の先端部が一端側
に折り返され、両者の先端が取付部材よりも他端側で対
向して突き合わされた状態となる。そして、最後に反転
装置によって取付部材とその上に折り重ねられたエアバ
ッグ本体部分とが上記第1折り畳み線方向他端側に折り
返されて反転され、これにより取付部材が上を向いた状
態で折り畳みが終了する。
【0008】ここで、折り畳まれたエアバッグは、平面
視において互いに平行な一対の第1折り畳み線と、これ
に交差する互いに重なり合う第2、第3折り畳み線およ
び第4折り畳み線とによって画定される方形状を呈する
こととなる。しかして、上述のように第1折り畳み線は
押え部材によって取付部材の両側に形成され、また第2
折り畳み線および第4折り畳み線はそれぞれ取付部材の
第1折り畳み線方向一端側および他端側に形成されるか
ら、折り畳まれたエアバッグ本体は平面視に取付部材の
外形形状に略一致した形状をとることとなる。このよう
に上記構成の折り畳み装置によれば、当該エアバッグが
とり得る最もコンパクトな形状に規則的にエアバッグ本
体を折り畳むことができ、折り畳み作業の自動化、効率
化を図ることが可能となる。
【0009】さらに、上記構成の折り畳み装置では、エ
アバッグ本体を第1折り畳み線に沿って折り込む一対の
第1折り畳み装置の折り畳み板のうち、少なくとも一方
の折り畳み板の基端側には、上記対向方向に対して屹立
する段差部が設けられている。このため、折り畳み板を
進退させ、また上下動させてエアバッグ本体を折り込む
に際し、この一方の折り畳み板上に保持されたエアバッ
グ本体部分は、上記段差部に乗り上げ、あるいは他方の
折り畳み板の先端に押し付けられるなどして、ここに第
1折り畳み線の内側に向けて折り癖がつけられることと
なる。従って、この折り癖に沿ってエアバッグ本体を折
り込んでゆくことにより、上記構成の折り畳み装置によ
れば、第1折り畳み線に沿ってのエアバッグ本体の折り
込みを、より円滑に行うことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図1ないし図15を用いて本発明の一
実施例について説明する。本実施例は図1および図2に
示すように、基台1上の中央に傾斜して配置された保持
台2と、この保持台2の傾斜方向に沿って、基台1の後
方側に斜め上向きに延設された押え装置3と、この押え
装置3の延設方向に直交する方向に保持台2を間に挟ん
で、該保持台2の両側方に互いに対向するように配設さ
れた一対の第1折り畳み装置4A,4Bと、上記押え装
置3の延設方向に沿って保持台2を挟むように、保持台
2の押え装置3側に配置された第2折り畳み装置5およ
びこれとは反対側に配置された第3折り畳み装置6と、
保持台2の下方から昇降自在とされた反転装置7とから
概ね構成されている。
【0011】ここで、各装置の説明をする前に、本実施
例によって折り畳まれるエアバッグ11について説明す
ると、このエアバッグ11は上述した通りナイロン製の
上布材および下布材から成る円形袋状のエアバッグ本体
12と、このエアバッグ本体12の下布材の中央部に設
けられる窓枠状の金属製取付部材13とから構成されて
いる。この取付部材13は、図5(リ)に示されるよう
にその外形が略正方形平板状に形成されており、またそ
の中央に形成された円形の開口部14はエアバッグ本体
12の内部に連通している。さらに、この取付部材13
の表面の角部には取付ピン15…が突設されている。な
お、上記エアバッグ本体12がなす円の直径は、取付部
材13が平面視になす正方形の1辺の約4倍程度に設定
されている。
【0012】さて基台1内には、円管状の吸引パイプ2
1が斜めに立設されており、上記保持台2はこの吸引パ
イプ21の上端に取り付けられて、上述のように傾斜し
た状態で固定されている。この保持台2上には、図1、
図3および図5(リ)に示されるように、上記吸引パイ
プ21に連通する開口部22が形成されている。また、
この開口部22の周囲には、上記取付部材13に設けら
れた取付ピン15…が挿入可能な取付孔23…が穿設さ
れており、この取付孔23…に取付ピン15…を挿入す
ることにより、上記取付部材13は保持台2上に固定可
能とされている。なお、上記開口部22の周囲に磁石を
配設して取付部材13の固定をより強固にしてもよい。
さらに、上記吸引パイプ21は図示しない吸引手段に接
続されている。
【0013】一方、基台1には、保持台2の傾斜方向に
沿って斜め上向きに突出するように支持部1Aが設けら
れており、上記押え装置3はこの支持部1A上に配設さ
れている。ここでこの押え装置3は、支持部1A上にエ
アシリンダー31を介して架台32が、保持台2の上面
に対し垂直な方向に上下動可能に配設され、この架台3
2にロッドレスシリンダー33を介して丸棒状の一対の
押え部材34,34が、互いに平行に、かつ保持台2お
よび当該押え装置3の傾斜方向に沿って保持台2側に向
け、出没自在に取り付けられた構成となっている。な
お、これらの押え部材34,34間の幅は、エアバッグ
11の取付部材13が平面視になす正方形の1辺の長さ
と略同等か、これよりも僅かに大きくなるように設定さ
れている。また、架台32の前端には押え部材34,3
4を支持するローラー35が、架台32とともに上下動
可能に設けられている。
【0014】さらに、基台1上の押え装置3とは反対側
には、上記押え部材34,34の出没方向(以下、単に
出没方向と略称する。)の延長上に、上記押え部材3
4,34の先端を支持するための支持装置36が設けら
れている。この支持装置36は、基台1上に設けられた
エアシリンダー37の上端に支持部材38が取り付けら
れ、この支持部材38が押え装置3の押え部材34,3
4の上下動に連動して常に該押え部材34,34の延長
上に位置するように、昇降自在とされた構成となってい
る。そしてこの支持部材38には、押え部材34の先端
が挿入可能な図示されない2つの支持孔が、押え部材3
4,34間の上記幅と同じ間隔をもって、押え装置3側
に向けて開口するように形成されている。
【0015】一方、保持台2を挟んで配設される一対の
第1折り畳み装置4A,4Bは、図6ないし図10に示
されるように、それぞれ保持台2の両側方にエアシリン
ダー41によって昇降自在に支持板42が設けられ、こ
の支持板42上に保持台2側とは反対側に向けて出没可
能にエアシリンダー43が配設され、このエアシリンダ
ー43先端に略平板状の折り畳み板44が、保持台2に
対して平行となるように取り付けられた構成となってい
る。ここで、この折り畳み板44は、その保持台2側の
先端部分44Aがエアシリンダー43に取り付けられる
基端部分44Bに、蝶番45,45を介して回動自在に
連結された構造となっている。そして、この先端部分4
4Aの基端側の、蝶番45,45よりも僅かに保持台2
側の部分には、先端部分44A側から基端部分44B側
に向かって一段隆起して、当該一対の第1折り畳み装置
4A,4Bが対向する方向(以下、単に対向方向と略称
する。)に対して屹立するように段差部44Cが形成さ
れている。
【0016】なお、この基端部分44Bには保持台2側
に向けてエアシリンダー46が設けられるとともに、こ
のエアシリンダー46のロッドの先端は折り畳み板44
の上記先端部分44Aに連結されている。そして、この
ロッドを伸長させた状態で上記先端部分44Aは保持台
2の上面に対して平行に支持され、かつ該ロッドを引き
込むことにより、この先端部分44Aが蝶番45,45
を中心に回転して上方に跳ね上げられるようになってい
る(図4(ホ)および図10参照)。
【0017】次に、第2折り畳み装置5においては、基
台1に上記対向方向に平行に断面L字型の長板状の支持
部材51が配設され、この支持部材51に略長方形板状
の支持台52が、上記保持台2に対して上記出没方向に
面一になるように取り付けられている。ここで、上記支
持部材51は基台1に回動軸53,53を介して回動自
在に取り付けられており、この回動軸53にはピニオン
54Aが設けられるとともに、このピニオン54Aには
エアシリンダー54Bによって進退するラック54Cが
噛合していて、これらピニオン54A、エアシリンダー
54B、およびラック54Cにより回動機構54が構成
されており、この回動機構54を作動させることにより
支持部材51は回動軸53を中心に回動可能とされてい
る。そして上記支持台52も、この支持部材51の回動
に伴い回動軸53,53を中心に保持台2側に向けて回
動することとなり、180°回動したところで当該支持
台52は図13に示すように保持台2上に重なり合うよ
うに設定されている。
【0018】また上記支持台52には、当該支持台52
を囲む四角形枠状の保持部材55がガイド56を介して
取り付けられており、この保持部材55は支持台52の
下面に配設されたモーター57A、プーリ57B、チェ
ーン57C等から成る駆動装置57に連結されていて、
上記ガイド56に案内されて上記出没方向に沿って進退
自在とされている。さらに、この保持部材55とガイド
56との間にはエアシリンダー58が介装されていて、
これにより上記保持部材55は支持台52に垂直な方向
に上下動可能とされている。また、支持台52の上面に
は上記対向方向に沿って凹溝59が形成されている。
【0019】さらにまた、第3折り畳み装置6は、この
第2折り畳み装置5とは保持台2を挟んで反対側に配設
されており、基台1にエアシリンダー61Aおよびガイ
ド62A,62Aを介して支持部材63Aが、上記保持
台2に対して垂直な方向に上下動自在に取り付けられ、
さらにこの支持部材63Aに上記保持台2に平行な折り
畳み板64が、エアシリンダー65Aおよびガイド66
A,66Aを介して取り付けられていて、上記保持台2
側に向け上記出没方向に沿って進退可能とされた構成と
なっている。また、この第3折り畳み装置6には、押え
装置67が付設されている。この押え装置67は、第3
折り畳み装置6と同様に基台1にエアシリンダー61B
およびガイド62B,62Bにより上下動自在に支持部
材63Bが取り付けられており、この支持部材63に上
記保持台2に平行な板状の押え部材68が、エアシリン
ダー65Bおよびガイド66Bを介して上記対向方向に
沿って進退可能に取り付けられた構成となっている。
【0020】さらに、上記第3折り畳み装置6と保持台
2との間には、上記出没方向に沿って保持台2に略面一
となるように、また上記押え部材68を進出させた状態
で該押え部材68の直下に位置するように、押え台69
が配設されている。なお本実施例では、これら押え装置
67の押え部材68および押え台69の上記出没方向の
位置は、上記一対の第1折り畳み装置4A,4Bにより
折り込まれて層状となるエアバッグ本体12の最上部に
かかる位置に設定されている。
【0021】一方、上記吸引パイプ21には、エアシリ
ンダー71を介して該吸引パイプ21に平行に上下動可
能に支持部材72が取り付けられており、上記反転装置
7はこの支持部材72に設けられていて、該支持部材7
2と一体に上記保持台2に対して垂直な方向に上下動自
在とされている。この反転装置7では、図3、および図
11ないし図15に示すように、吸引パイプ21に取り
付けられた上記支持部材72にコ字状の反転部材73
が、この吸引パイプ21を取り囲むようにして、回動軸
74,74を介して該回動軸74,74と一体に、支持
部材72に対して回動可能に取り付けられている。さら
に、これらの回動軸74,74には、それぞれピニオン
75,75が同軸に設けられるとともに、これらのピニ
オン75,75にはエアシリンダー76により進退する
ラック77が噛合していて、このラック77を進退させ
ることにより上記反転部材73は回動軸74,74の軸
線を中心に回動するようになっている。
【0022】ここで、この回動軸74,74は支持部材
72を上昇させた状態で、その軸線が上記保持台2の第
3折り畳み装置6側の周縁部に上記対向方向に沿って配
置されとともに、第2折り畳み装置5の支持台52を回
動させて保持台2上に重ね合わせた際に、該支持台52
に形成された上記凹溝57の位置に一致するように設定
されている。また、上記反転部材73のコ字状に開く開
口部73Aは、図3に示すように保持台2の上面側から
の平面視に該保持台2を取り囲んで、当該反転部材73
の回動動作に保持台2が干渉することのないような寸
法、形状、および配置に設定されている。
【0023】さらに、上記回動軸74,74、およびピ
ニオン75,75の中心には、それぞれその軸線に沿っ
て貫通孔78,78が設けられている。一方、上記支持
部材72にはエアシリンダー79,79を介して一対の
第1押えロッド80,80が取り付けられており、この
第1押えロッド80,80は、上記貫通孔78に支持部
材72の外側から上記対向方向に沿って挿通可能な位置
に配設されていて、このエアシリンダー79を作動させ
ることにより、上記第1押えロッド80,80は貫通孔
78,78から反転部材73の内側に向けて互いに対向
するように出没可能となっている。
【0024】また、反転部材73の開口部73Aの先端
には、エアシリンダー81,81を介して上記対向方向
に沿って出没自在に、一対の第2押えロッド82,82
が設けられている。しかして、この第2押えロッド8
2,82は、支持部材73を上昇させた状態で、保持台
2の第2折り畳み装置5側の周縁部に配置されるように
設定されている。なお、この第2の押えロッド82,8
2は、支持部材72を上昇させた状態で保持台2の上面
よりも僅かに上方に出没するように設定されている。ま
た、保持台2にはその両側部に一対の透孔(図示略)が
設けられており、一方反転部材73の両側には、支持部
材72を上昇させた状態で上記透孔に臨む位置に位置決
めピン83,83が、エアシリンダー84を介して上記
対向方向に出没自在かつ突出状態において上記透孔内に
挿通可能に配設されている。
【0025】次に、このような構成の折り畳み装置によ
って、エアバッグ11を折り畳む場合について説明す
る。まず、折り畳みを始める前において当該折り畳み装
置は、各シリンダー等によって図2および図11に示す
ように、反転装置7が保持台2に対して降下するととも
に、押え装置3の架台32は保持台2に対して僅かに上
昇した状態で保持され、また押え部材34,34はこの
架台32の後端側に配置された状態となっている。
【0026】さらに、第1折り畳み装置4A,4Bの両
折り畳み板44,44は保持台2に対して平行とされ
て、保持台2の両側に接近してその先端部分44Aが該
保持台2の上面に略面一とされ、また第2折り畳み装置
5の支持台52および第3折り畳み装置6の折り畳み板
64も、上記出没方向に沿って保持台2の上面に略面一
とされている。なお、この第2折り畳み装置5の保持部
材55は、駆動装置57により保持台2側から離間して
支持台52の押え装置3側に配設されている。また、第
3折り畳み装置6の押え装置67においては、押え部材
68が押え台69から離れて降下した状態となってい
る。
【0027】そし上記エアバッグ11は、各取付ピン1
5…を取付孔23…に挿入することにより取付部材13
が下向きとされて保持台2上に装着される。さらに、エ
アバッグ本体12は、この取付部材13を中心として円
形に広げられ、吸引パイプ21に連結された吸引手段に
より開口部22,14を通してエアバッグ本体12内の
空気が吸引されて平坦に潰された状態で、保持台2、折
り畳み板44A,44B、支持台52、折り畳み板6
4、および押え台69がなす略面一な傾斜した面上に保
持される。
【0028】次いで、図1および図2に鎖線で示すよう
に、押え装置3の押え部材34,34がロッドレスシリ
ンダー33によって前進して保持台2の直上に位置し、
その先端が支持部材38の支持孔に挿入されて支持され
る(図4(イ)参照)。そして、押え装置3のエアシリ
ンダー31および支持装置36のエアシリンダー37に
よって押え部材34,34が保持台2に向かい降下し、
図6に示すようにエアバッグ本体12の上面に密着す
る。しかしてこれにより、これら押え部材34,34に
沿ってエアバッグ本体12の上布材上に、取付部材13
の両側部の上方を通り上記出没方向に沿って延びる一対
の第1折り畳み線L11,L12が画定される。
【0029】次に第1折り畳み装置4A,4Bにより、
エアバッグ本体12の第1折り畳み線L11,L12よりも
外側の部分を該第1折り畳み線L11,L12に沿って反対
側に折り込むのであるが、この折り込みは次のような工
程で行われる。まず各エアシリンダー41,41により
支持部材42,42を上昇させて(図4(ロ)参照)、
図6ないし図10において左側に位置する一方の第1折
り畳み装置4Aの一方の折り畳み板44が、保持台2に
対して押え部材34よりも僅かに上方に位置するように
配置し、次いでエアシリンダー43により上記一方の折
り畳み板44を、その先端が上記図中右側の第1折り畳
み線L11の上方に位置するように突出させて、図7に示
すように保持台2上に覆い被せる。これに伴い、この一
方の折り畳み板44上に保持されていたエアバッグ本体
12部分は、押え部材34を境に該一方の折り畳み板4
4と保持台2との間に巻き込まれるように、上記図中左
側の第1折り畳み線L12に沿って第1折り畳み線L11
12の間に折り重ねられる。
【0030】続いて、他方の第1折り畳み装置4Bのエ
アシリンダー41を作動させて、その他方の折り畳み板
44を保持台2に対する垂直方向に、該保持台2の上に
覆い被せられた一方の折り畳み板44よりも僅かに上方
に位置するように上昇させる。そしてエアシリンダー4
3により、この他方の折り畳み板44を、その先端が上
記第1折り畳み線L12の上方に位置するように突出させ
て、上記一方の折り畳み板44の上に覆い被せると、こ
れに伴ってこの他方の折り畳み板44上に保持されたエ
アバッグ本体12部分が、図8および図4(ハ)に示す
ように第1折り畳み線L11に沿って一方の第1折り畳み
装置4A側に折り返される。
【0031】この状態で、上記第1折り畳み線L12の外
側には、他方の第1折り畳み装置4Bによって折り返さ
れたエアバッグ本体12が、図8および図4(ハ)に示
すように舌状に飛び出すこととなる。そして、この舌状
の部分は上記一方の折り畳み装置4Aの折り畳み板44
に形成された段差部44Cに乗り上げ、さらに他方の折
り畳み板44の先端縁に押し付けられることにより、そ
の根本の部分に折り癖が付けられる。そこで、上記一方
の折り畳み板44を、まずその先端が上記第1折り畳み
線L12よりも僅かに外側に位置するようにエアシリンダ
ー43により後退させ、さらに上記一方の折り畳み板4
4よりも上になるようにエアシリンダー41により支持
部材42ごと上昇させ、しかる後再びエアシリンダー4
3によって他方の折り畳み板44の上に覆い被さるよう
に突出させる。すると、これによりエアバッグ本体12
の上記舌状に飛び出した部分は、図9および図4(ニ)
に示すように両折り畳み板44,44の間に巻き込まれ
て、折り癖の付けられた根本部分から他方の第1折り畳
み装置4B側に折り返され、他方の折り畳み板44の上
に重ねられることとなる。
【0032】こうして第1折り畳み装置4A,4Bによ
りエアバッグ本体12の両側部が折り畳まれると、押え
部材34,34が後退して該エアバッグ本体12から引
き抜かれ、また両折り畳み板44,44も両側方に後退
して、一対の第1折り畳み線L11,L12に沿って両側部
が内側に折り重ねられて長板状となったエアバッグ本体
12が表れる。なお、後退した折り畳み板44,44
は、エアシリンダー46,46によって図10および図
4(ホ)に示すように、それぞれの先端部分44A,4
4Aが蝶番45,45を中心に跳ね上げられ、以後の他
の折り畳み装置の動作に干渉しないようになされてい
る。
【0033】次いで、第2折り畳み装置5により、この
長板状とされたエアバッグ本体12の第1折り畳み線L
11,L12方向一端側の部分、すなわち保持台2から上記
出没方向に沿って押え装置3側に延びる部分が、他端
側、すなわち該出没方向の第3折り畳み装置6側に向か
って折り畳まれる。まず図11に示すように、この第2
折り畳み装置5においては、その支持台52上に、第1
折り畳み装置4A,4Bにより折り込まれたエアバッグ
本体12の上記一端側の部分が載置されている。そこ
で、この支持台52に配設された四角形枠状の保持部材
55を、駆動装置57により保持台2側に移動させて上
記一端側の部分を支持台52との間で囲み、次いでエア
シリンダー58により保持部材55を下方に引き寄せ
て、図11に鎖線で示すように支持台52と保持部材5
5とで上記一端側の部分を狭装、保持する。
【0034】これと前後して、反転装置7のエアシリン
ダー71により支持部材72および反転部材73が上昇
し、図12に示すように保持台2に隣接する位置に配置
される。ここで、反転部材73が所定の位置まで上昇す
ると、位置決めピン83,83がエアシリンダー84,
84により突出して保持台2に設けられた透孔に挿入さ
れ、該反転部材73が保持台2に係止されて位置決めさ
れる。
【0035】こうして反転部材73が位置決めされた状
態で、その開口部73Aの先端に位置する一対の第2押
えロッド82,82は、保持台2に対する垂直方向に該
保持台2よりも僅かに上方の、折り込まれたエアバッグ
本体12の上面と略同じ高さに配置される。また、この
第2押えロッド82,82は、上記出没方向には保持台
2の第2折り畳み装置5側の周縁部にあって、すなわち
エアバッグ11の取付部材13の上記一端側の周縁部に
位置することとなる。そこで、この状態からこれら第2
の押えロッド82,82をエアシリンダー81によって
互いに内側に突出させることにより、エアバッグ本体1
2はその上面が取付部材13の上記一端側の周縁部で押
さえつけられ、ここに上記第1折り畳み線L11,L12
双方に直交する第2折り畳み線L2が画定される(図5
(ヘ)参照)。
【0036】このようにして第2折り畳み線L2が画定
されたなら、支持台52を支持する支持部材51を回動
機構54,54によって回動させて、保持部材55との
間に保持されたエアバッグ本体12の一端側ごと支持台
52を、図12に鎖線で示すように保持台2の上に重な
り合うように反転させる。これにより、エアバッグ本体
12の上記一端側の部分は第2折り畳み線L2に沿っ
て、第1折り畳み線L11,L12方向の他端側に折り畳ま
れ、その先端縁が上記出没方向の第3折り畳み装置6側
を向いて上記他端側の略中程に位置する。次いで、支持
台52が反転した状態のまま、上記駆動装置57により
保持部材55が上記出没方向を図13に鎖線で示す位置
から実線で示す位置に移動する。そして、この保持部材
55が支持台52の凹溝59を越えたところで、反転装
置7のエアシリンダー79,79により第1押えロッド
80,80が貫通孔78,78内に挿入されて、反転部
材73の内側に突出する。しかる後、上記回動機構5
4,54によって支持台52ごと支持部材51を逆転さ
せて、図14に示すように支持台52を元の位置に戻
す。
【0037】ここで、この第1押えロッド80,80が
挿入される上記貫通孔78,78は、回動軸74,74
およびピニオン75,75の軸線に沿って形成され、こ
の軸線は上述のように保持台2の第3折り畳み装置6側
の周縁部に位置するように形成されている。さらにこの
軸線は、支持台52を反転させた状態で、この支持台5
2に形成された凹溝59に一致するように設定されてい
る。従って、この貫通孔78,78から突出した上記第
1押えロッド80,80は上記凹溝59内に挿入され
て、保持台2の第3折り畳み装置6側の周縁部、すなわ
ち第2折り畳み装置5により折り畳まれたエアバッグ本
体12の、取付部材13の上記他端側の周縁部に配置さ
れ、該エアバッグ本体12を上から押さえつけることと
なる。従って、この状態で上述のように支持台52を元
の位置に戻しても、折り畳まれたエアバッグ本体12が
広がるようなことはない。
【0038】一方、第2折り畳み装置5によってエアバ
ッグ本体12の一端側が折り畳まれると同時に、第3折
り畳み装置6が作動して該エアバッグ本体12の他端側
の先端部を一端側に折り返す。この第3折り畳み装置6
では、まずその押え装置67のエアシリンダー61Bに
より支持部材63Bが押え部材68ごと上昇し、次いで
エアシリンダー65Bにより押え部材68が上記対向方
向に沿って押え台69上に前進する。しかる後、エアシ
リンダー61Bにより押え部材68が下降して押え台6
9上に載置されたエアバッグ本体12の他端側の部分に
密着し、図13および図5(ト)に示すようにこの他端
側の部分の中程を押さえつける。ここで、この押え部材
68は、上述のように第1折り畳み装置4A,4Bによ
って層状に折り込まれたエアバッグ本体12の最上部を
押さえつけるので、このエアバッグ本体12の他端側の
部分の折り返しに際して、折り込まれたエアバッグ本体
12が乱れるようなことはない。
【0039】次いで、第3折り畳み装置6のエアシリン
ダー61Aにより支持部材63Aが僅かに上昇させる
と、これとともに保持台2および押え台69の上面と略
面一とされていた折り畳み板64も上昇して、該折り畳
み板64上に載置されていたエアバッグ本体12の他端
側の、上記押え部材68に押さえつけられた位置よりも
先が押し上げられる。続いて、エアシリンダー65Aに
より折り畳み板64を上記出没方向に沿って保持台2側
に前進させて、押え台69の上に覆い被せると、押し上
げられたエアバッグ本体12の他端側の先端部は上記押
え部材68の他端側の周縁部を境に、該押え部材68と
折り畳み板64との間に巻き込まれるようにして、図1
4および図5(チ)に示すように上記第1折り畳み線L
11,L12方向一端側に折り返される。
【0040】すなわち、本実施例では第3折り畳み線L
3は、上記押え部材68の他端側の周縁部に沿って上記
第1折り畳み線L11,L12の双方に直交する方向に、エ
アバッグ本体12上の上記他端側に形成される(図5
(ト)、(チ)参照)。そして、この折り返された状態
でエアバッグ本体12の上記他端側の先端部の先端縁
は、上記第2折り畳み装置5によりこの他端側に折り返
された一端側の先端縁に対向するように配置されること
となる。しかして、第1折り畳み装置4A,4Bにより
長板状に折り込まれたエアバッグ本体12は、これら第
2および第3折り畳み装置5,6によって第1折り畳み
線L11,L12に折り畳まれることにより、その長さが略
半分になる。なお、この状態で上記他端側に折り返され
たエアバッグ本体12の一端側の部分の上面は、その取
付部材13の他端側の周縁部が図5(チ)に示すように
第1押えロッド80,80によって押さえつけれらたま
まである。また、第2折り畳み線L2上では第2押えロ
ッド82,82が突出していて折り畳まれたエアバッグ
本体12に差し挟まれた状態となっている。
【0041】こうして第2および第3折り畳み装置5,
6によりエアバッグ本体12が第2および第3折り畳み
線L2,L3に沿って折り畳まれると、保持台2の吸引パ
イプ21に接続された吸引手段が停止し、さらにエアシ
リンダー84,84によって位置決めピン83,83が
引き込まれて反転部材73の保持台2への係止が解かれ
る。次いで反転装置7のエアシリンダー76によりラッ
ク77が前進すると、ピニオン75,75および回動軸
74,74を介して、この回動軸74,74に一体化さ
れた反転部材73が図15および図5(リ)に示すよう
に回動軸74,74の軸線を中心に180°回動して反
転する。そしてこれに伴い、上述のように第2押えロッ
ド82,82が差し挟まれたエアバッグ本体12も、そ
の第1押えロッド80,80から一端側に位置する部
分、すなわち取付部材13とその上に折り重ねられたエ
アバッグ本体12部分とが該第1押えロッド80,80
を境に他端側に反転させられて、図15および図5
(リ)に示すように上記一端側の部分と他端側の部分と
の先端縁が突き合わされた上に折り重ねられる。
【0042】ここで、上記第1押えロッド80,80は
回動軸74,74の軸線に沿って突出しており、この軸
線は保持台2の第3折り畳み装置6側の周縁部、すなわ
ち該保持台2に保持されたエアバッグ11の取付部材1
3の他端側の周縁部に沿って配置されているので、結局
のところエアバッグ本体12は、反転装置7によって取
付部材13の他端側の周縁部に沿って反転されて折り返
されることとなる。従って、第4の折り畳み線L4はこ
の取付部材13の他端側の周縁部に沿って、第1押えロ
ッド80,80により画定されることとなる。また、こ
うしてエアバッグ本体12が反転されることにより、該
エアバッグ本体12に第2押えロッド82,82によっ
て画定された上記第2折り畳み線L2は、上記第3折り
畳み線L3上に重ね合わされることとなる。
【0043】こうして折り畳まれたエアバッグ11は、
その取付部材13が上向きとされ、保持台2から上記出
没方向の第3折り畳み装置6側に移された状態となる。
しかる後、エアシリンダー79,81により第1および
第2押えロッド80,82が後退してエアバッグ本体1
2から引き抜かれるとともに、エアシリンダー65Aに
より第3折り畳み装置6の折り畳み板64も後退してエ
アバッグ本体12から離れ、次いでエアシリンダー76
によりラック77、ピニオン75、回動軸74を介して
反転部材73が上記とは逆方向に回転して元の位置に戻
る。しかしてこれにより、エアバッグ11は当該折り畳
み装置から取り外し可能な状態となり、これをもって折
り畳み作業が終了する。
【0044】このように、上記構成の折り畳み装置によ
れば、各折り畳み装置4A,4B,5,6および反転装
置7等により、エアバッグ本体12を順次折り畳んでゆ
くことができる。しかも、エアバッグ11は最終的に、
互いに平行な第1折り畳み線L11,L12と、互いに重な
り合う第2、第3折り畳み線L2,L3および第4折り畳
み線L4とによって画定される方形状に折り畳まれる。
しかして、上記第1折り畳み線L11,L12は取付部材1
3の両側に画定され、また第2折り畳み線L2および第
4折り畳み線L4はこの取付部材13の両端の周縁部に
画定されるから、結果的にエアバッグ本体12は取付部
材13の外形形状に合わせて折り畳まれることとなる。
すなわち、上記構成の折り畳み装置によれば、エアバ
ッグ11をそのとり得る最もコンパクトな形状に規則的
に折り畳むという上記の要請を満たしつつ、このような
折り畳み作業を機械的に行ってその自動化、効率化を図
ることが可能となる。そしてこれにより、近年のエアバ
ッグの普及にも十分対応し得るエアバッグの供給体制を
整えることができる。
【0045】また、上記構成の折り畳み装置では、取付
部材13とその上に重ねられたエアバッグ本体12と
が、折り畳みの最終段階においては反転装置7によって
反転させられ、この結果金属製の取付部材13がエアバ
ッグ本体12の上になった状態で折り畳みが終了するこ
ととなる。従って、このままエアバッグ11を搬送した
りしても、取付部材13が押えとなるため折り畳まれた
エアバッグ本体12が崩れたりするようなことはない。
さらに、上記最終段階にて吸引手段による吸引は解か
れ、折り畳みが終了した時点ではエアバッグ11は保持
台2から即座に移動し得る状態となっている。このよう
に上記折り畳み装置によれば、折り畳まれたエアバッグ
11の次工程への搬送を容易に行うことが可能であり、
作業の円滑化が図られるという利点を得ることができ
る。
【0046】これに加えて上記折り畳み装置では、エア
バッグ本体12を第1折り畳み線L 11,L12に沿って折
り込む第1折り畳み装置4A,4Bの折り畳み板44,
44に、該折り畳み板44,44が進退する上記対向方
向に対して屹立する段差部44Cが設けられている。し
かして、この第1折り畳み装置4A,4Bによる折り畳
みの際に、上述したように一方の折り畳み板44の段差
部44Cにエアバッグ本体12が乗り上げ、また他方の
折り畳み板44の先端によってこの段差部44Cにエア
バッグ本体12が押し付けられることにより、該エアバ
ッグ本体12には上記第1折り畳み線L11またはL12
沿って、その外側の部分を折り返そうとする方向に折り
癖がつけられる。このため、上記構成のエアバッグの折
り畳み装置によれば、エアバッグ本体12をこの折り癖
に従って両第1折り畳み線L11,L12の内側に折り返す
ことができるので、第1折り畳み装置4A,4Bによる
折り畳みを円滑かつ確実に行うことが可能となる。ま
た、このような段差部44Cを設けることにより、折り
畳み板44の動作に第2折り畳み装置5の回動機構54
が干渉するような事態を避けることもできる。
【0047】さらに本実施例では、第2折り畳み装置5
においてエアバッグ本体12の上記一端側は、支持台5
2に設けられた四角形枠形の保持部材により支持台52
ごと取り囲まれて保持され、保持台2側に反転されて折
り畳まれる。また第3折り畳み装置6においては、エア
バッグ本体12の他端側の部分は押え装置67により、
その層状に重ねられた最上部が押さえつけられて折り畳
まれる。このため、本実施例によれば、エアバッグ本体
12がその折り畳みの最中に乱れてしまうような事態を
防ぐことができ、より円滑な折り畳みを行うことができ
るという利点が得られる。また、本実施例では反転装置
7が保持台2に対して上下動自在とされていて、第1折
り畳み装置4A,4Bの折り畳み動作等への干渉を避け
ることができるので、この点においても円滑な折り畳み
作業を促すことができる。
【0048】さらにまた、本実施例では折り畳まれたエ
アバッグ11が最終的に、上記出没方向に保持台2の押
え装置3とは反対側に位置することとなり、このため基
台1から突出する押え装置3に何等邪魔されることな
く、折り畳まれたエアバッグ11を容易に回収すること
ができるという利点が得られる。また、本実施例では保
持台2を初め、第1折り畳み装置4A,4Bの折り畳み
板44,44、第2折り畳み装置5の支持台52、およ
び第3折り畳み装置6の折り畳み板64や押え台69が
傾斜して配置されており、このため例えば保持台2への
エアバッグ11の装着や折り畳まれたエアバッグ11の
取り外し等を人手を介して行うような場合には、その労
力の軽減を図ることが可能となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
アバッグはその取付部材の外形形状に応じた形状に規則
的に折り畳まれるので、エアバッグの折り畳み作業にお
いて、このようなエアバッグをできるだけコンパクトに
折り畳むという要請を満たしつつ、当該折り畳み作業の
自動化、効率化を図ることが可能となる。そしてこれに
より、近年のエアバッグの広範な普及にも十分対応して
エアバッグ供給をなすことが可能となる。また、エアバ
ッグ本体12を第1折り畳み線に沿って折り畳む第1折
り畳み装置の折り畳み板に段差部が形成されているの
で、エアバッグ本体に折り癖をつけることができ、これ
により円滑かつ確実な折り畳みを行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す保持台2の上方からの
平面図である。
【図2】図1に示す実施例の側面図である。
【図3】図1に示す実施例の保持台2周辺の拡大平面図
である。
【図4】図1の実施例によりエアバッグ本体12が第1
折り畳み線L11,L12に沿って折り込まれてゆく状態を
示す、第3折り畳み装置6側かつ他方の第1折り畳み装
置4B側からみた斜視図である。
【図5】図1の実施例によりエアバッグ本体12が第
2、第3、第4折り畳み線L2,L3,L4に沿って折り
込まれてゆく状態を示す、第3折り畳み装置6側かつ他
方の第1折り畳み装置4B側からみた斜視図である。
【図6】図1の実施例によりエアバッグ本体12が第1
折り畳み線L11,L12に沿って折り込まれてゆく状態を
示す、押え部材34の出没方向の第3折り畳み装置6側
からみた正面図である。
【図7】図6の次の状態を示す正面図である。
【図8】図7の次の状態を示す正面図である。
【図9】図8の次の状態を示す正面図である。
【図10】図9の次の状態を示す正面図である。
【図11】図1の実施例によりエアバッグ本体12が第
2、第3、第4折り畳み線L2,L3,L4に沿って折り
込まれてゆく状態を示す、第1折り畳み装置4A,4B
の対向方向の一方の第1折り畳み装置4A側からみた側
面図である。
【図12】図11の次の状態を示す側面図である。
【図13】図12の次の状態を示す正面図である。
【図14】図13の次の状態を示す正面図である。
【図15】図14の次の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 保持台 3 押え装置 4A,4B 第1折り畳み装置 5 第2折り畳み装置 6 第3折り畳み装置 7 反転装置 11 エアバッグ 12 エアバッグ本体 13 取付部材 34 押え部材 36 支持装置 44 折り畳み板 44C 段差部 52 支持台 55 保持部材 64 折り畳み板 67 押え装置 69 押え台 73 反転部材 74 回動軸 80 第1押えロッド 82 第2押えロッド L11,L12 第1折り畳み線 L2 第2折り畳み線 L3 第3折り畳み線 L4 第4折り畳み線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栃内 憲司 兵庫県朝来郡生野町口銀谷字猪野々985番 地1 三菱マテリアル株式会社生野製作所 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋状のエアバッグ本体に窓枠状の取付部
    材が設けられて成るエアバッグの折り畳み装置であっ
    て、 上記取付部材を下向きとして当該エアバッグを保持する
    保持台と、 この保持台の上方に、該保持台に対して平行な方向から
    出没自在、かつ該保持台に向かって離接可能に設けら
    れ、上記エアバッグ本体の上に上記取付部材の両側部に
    沿って互いに平行な一対の第1折り畳み線を画定する押
    え装置と、 上記保持台に対して平行で上記押え装置の出没方向に直
    交する方向に、上記保持台を間に挟んで互いに対向して
    設けられ、上記エアバッグ本体の第1折り畳み線よりも
    外側の部分を該第1折り畳み線に沿って、この対向方向
    の反対側に折り込む一対の第1折り畳み装置と、 この第1折り畳み装置により畳まれた上記エアバッグ本
    体の第1折り畳み線方向一端側の部分を、上記取付部材
    の該一端側の周縁部に画定される第2折り畳み線に沿っ
    て第1折り畳み線方向他端側に折り返す第2折り畳み装
    置と、 上記エアバッグ本体の第1折り畳み線方向他端側の先端
    部を、この先端部よりも上記一端側に画定される第3折
    り畳み線に沿って、その先端縁が上記第2折り畳み装置
    により折り返されたエアバッグ本体の上記一端側の部分
    の先端縁に対向するように折り返す第3折り畳み装置
    と、 上記取付部材の第1折り畳み線方向他端側の周縁部に画
    定される第4折り畳み線に沿って、該取付部材とこの取
    付部材上に折り重ねられたエアバッグ本体の上記一端側
    の部分とを、上記第2折り畳み線が上記第3折り畳み線
    に重なるように上記第1折り畳み線方向他端側に反転さ
    せる反転装置とを備え、 上記一対の第1折り畳み装置は、上記保持台に平行な平
    板状であって該エアバッグ本体の上記第1折り畳み線よ
    りも外側の部分を保持する折り畳み板をそれぞれ有して
    おり、これらの折り畳み板は上記対向方向に進退自在、
    かつ上記保持台に対して上下動可能とされているととも
    に、少なくとも一方の折り畳み板の基端側には、上記対
    向方向に対して屹立する段差部が設けられていることを
    特徴とするエアバッグの折り畳み装置。
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CN109131196A (zh) * 2018-11-05 2019-01-04 吉林省浩然正大科技有限责任公司 六杆折叠式安全气囊折叠机构
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