JPH11123852A - 感熱式記録装置に設けるインクフィルム保持装置 - Google Patents

感熱式記録装置に設けるインクフィルム保持装置

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JPH11123852A
JPH11123852A JP29220997A JP29220997A JPH11123852A JP H11123852 A JPH11123852 A JP H11123852A JP 29220997 A JP29220997 A JP 29220997A JP 29220997 A JP29220997 A JP 29220997A JP H11123852 A JPH11123852 A JP H11123852A
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ink film
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Fumito Suzuki
史人 鈴木
Manabu Yamazaki
学 山崎
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はホルダを記録装置に装填した時にお
けるインクフィルムの巻付を防止できるインクフィルム
保持装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 装置ケース21の内部に着脱可能に装着
されるホルダ本体41と、インクフィルムFと、歯車を
有する搬送用回転体49と、歯車を有する巻取り用回転
体50と、搬送用回転体の歯車の回転阻止位置と回転許
容位置との間を変位する第1の係止部材53と、巻取り
用回転体の歯車の回転阻止位置と回転許容位置との間を
変位する第2の係止部材58と、各係止部材に対して回
動阻止位置へ向けた力を加える弾性体54、59とを具
備するインクフィルムホルダBと、装置ケースのカバー
に設けられインクフィルムホルダのホルダ本体を装置ケ
ースに装填した状態で装置ケースを覆う位置に移動され
た時に係止部材を押える部材63、64とを具備するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱式記録装置に設
けるインクフィルム保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱式記録装置は、記録紙とインクフィ
ルムとを重ねて搬送して感熱ヘッドを通過させ、感熱ヘ
ッドの発熱によりインクフィルムのインクを溶融し記録
紙上に転写して記録を行うものである。一般にこの感熱
式記録装置では、連続した記録を行うためにロール状に
巻回したインクフィルムが用いられており、このためロ
ール状に巻回したインクフィルムを記録の進行に伴って
繰出して巻き取るように保持したインクフィルムホルダ
が設けられている。
【0003】このインクフィルムホルダは、ホルダ本体
に、インクフィルムを巻回した搬送リールを回転体によ
り保持するとともに繰り出したインクフィルムを巻取る
巻取りリールを別な回転体により保持したもので、ホル
ダ本体を感熱式記録装置におけるケースの内部に着脱可
能に装填する。また、感熱式記録装置におけるケースの
内部には記録紙とインクフィルムを回転させて搬送する
ための回転駆動装置が設けられており、この回転駆動装
置はインクフィルムホルダに回転を付与するための歯車
が含まれている。このため、インクフィルムホルダで
は、搬送用回転体および巻取り用回転体に、夫々記録装
置のケースに設けられた駆動用歯車と噛合する歯車が設
けられており、ホルダ本体をケース内部に装填した状態
でケースに設けられた駆動用歯車と噛合するようになっ
ている。そして、回転駆動装置が駆動してこの装置に設
けた駆動用歯車が回転すると、インクフィルムホルダ側
の歯車が回転を受けて各回転体を回転してインクフィル
ムを搬送する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】感熱式記録装置におい
て記録を行っている時に記録紙が搬送の途中で停止して
紙詰り(紙ジャム)を生じた場合には、感熱式記録装置
の装置ケースに組合せたカバーを開いて装置ケースを開
放し、装置ケースの内部に装填しあったホルダ本体を装
置ケースから取り出して記録紙と重なっていたインクフ
ィルムを外して、記録紙搬送路からを解放して詰ってい
る記録紙を取り除いている。
【0005】このように装置ケースのカバーを開いてイ
ンクフィルムホルダを装置ケースから取り出すと、搬送
用および巻取り用各回転体に設けた歯車が装置ケースに
設けた回転駆動装置の駆動用歯車から離れる。インクフ
ィルムホルダを装置ケースに装填して各歯車が回転駆動
装置の駆動用歯車と噛合している状態では、インクフィ
ルムホルダの各回転体が回転駆動装置の歯車によって回
転を規制されている。しかし、インクフィルムホルダを
装置ケースから取り外すと、その歯車が回転駆動装置の
駆動用歯車の噛合から解放されて各回転体が自由に回転
できる状態になる。すなわち、搬送用および巻取り用の
各回転体に保持された搬送用および巻取り用の各リール
が自由に回転できる状態になる。
【0006】そうすると、インクフィルムホルダを装置
ケースから取り出した時に、インクフィルムホルダの向
きが変わったり、インクフィルムホルダが揺れたり、あ
るいは歯車が手や物品に当っるなどの原因により、歯車
が自由に回転することがある。この場合には回転体を介
してリールが回転し、この結果リールに保持されたイン
クフィルムが回転されて搬送用および巻取り用の各リー
ルの間に繰り出される。このため、搬送用および巻取り
用の各リールの間におけるインクフィルムFの長さが、
インクフィルムホルダを装置ケースに装填していた時に
張られていたインクフィルムの長さより大きくなり、搬
送用および巻取り用の各リールの間でインクフィルムが
垂れ下がってたるむことになる。
【0007】図6および図7はこのような感熱式記録装
置Aおよびこの記録装置Aに設けるインクフィルムホル
ダBを示している。図中1は感熱式記録装置Aの装置ケ
ース、2はこの装置ケース1を開閉するカバー、3は装
置ケース1に設けられ記録紙Pを収容する紙カセット、
4、5は装置ケース1に設けられた回転駆動装置(図示
せず)に含まれる歯車、6はプラテンローラ、7はカバ
ー2に設けられた感熱ヘッドである。11はインクフィ
ルムホルダBのホルダ本体、12はインクフィルムFを
ロール状に巻回した搬送用リール、13は搬送用リール
12から繰り出されたインクフィルムFを巻取る巻取り
用リール、14はホルダ本体11に設けられ搬送用リー
ル12を保持する搬送用回転体、15はホルダ本体11
に設けられ巻取り用リール13を保持する巻取り用回転
体、16は搬送用回転体14に設けられた歯車、17は
巻取り用回転体15に設けられた歯車である。
【0008】図6に示すようにインクフィルムホルダB
を装置ケース1の内部に装填している状態では、歯車1
6、17が回転駆動装置の歯車4、5に噛合しており、
歯車4、5の回転により歯車16、17が回転されて各
回転体14、15が回転されてインクフィルムFが搬送
用リール12から巻取り用リール13へ送られる。イン
クフィルムFは記録紙Pと重なって互いに接触する感熱
ヘッド7とプラテンローラ6との間を通過して送られ
る。図7に示すようにインクフィルムホルダBを装置ケ
ース1から取出した状態では、歯車16、17が歯車
4、5から離れて自由に回転できる状態になるために、
インクフィルムが搬送用および巻取り用の各リールの間
に繰り出されてインクフィルムホルダを装置ケースに装
填していた時に張られていたインクフィルムの長さより
大きくなり、搬送用および巻取り用の各リールの間でイ
ンクフィルムが垂れ下がってたるむことになる。
【0009】そこで、このように装置ケース1から取り
出してインクフィルムFがたるんだ状態にあるインクフ
ィルムホルダBを再び装置ケース1の内部に装填し、イ
ンクフィルムFを送って記録を行うと、たるんだインク
フィルムBが円滑に搬送できず感熱ヘッド7とプラテン
ローラ6との間に巻き込まれてプラテンローラ6に巻き
付いてしまうことがある。
【0010】また、インクフィルムホルダBを装置ケー
ス1に装填した場合に、回転駆動装置を駆動させて搬送
用および巻取り用回転体を搬送り方向に回転してインク
フィルムFのたるんだ部分を巻き取りリールで巻取って
緊張した状態にすることが行われている。しかし、この
場合もインクフィルムのたるんだ部分を巻き取る際に、
インクフィルムが感熱ヘッド7とプラテンローラ6との
間に巻き込まれてプラテンローラ6に巻き付いてしまう
ことがある。
【0011】このようにインクフィルムFがプラテンロ
ーラ6に巻き付くと記録が行えなくなるために、巻き付
いたインクフィルムFをプラテンローラ6から外す必要
が生じる。このため、インクフィルムFをプラテンロー
ラ6から外すために面倒な作業を行わなければならず、
場合によってはインクフィルムFを破損させてしまうこ
とがあった。
【0012】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、インクフィルムホルダを記録装置に装填した時にお
けるインクフィルムの巻き付きの発生を防止できる感熱
式記録装置に設けるインクフィルム保持装置を提供する
ことを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1の発明の記録装置に設けるインクフィルム保
持装置は、装置ケースと、この装置ケースを開閉するカ
バーと、前記装置ケースに設けられた感熱ヘッドおよび
プラテンと、前記装置ケースに設けられた回転駆動用の
歯車とを備えた感熱式記録装置に設けられるインクフィ
ルム保持装置において、前記装置ケースの内部に着脱可
能に装着されるホルダ本体と、搬送リールに巻装されて
繰り出され巻取りリールに巻き取られるインクフィルム
と、前記ホルダ本体に設けられ前記搬送リールを保持す
るとともに前記回転駆動用の歯車と噛合する歯車を有す
る搬送用回転体と、前記ホルダ本体に設けられ前記巻取
りリールを保持するとともに前記回転駆動用の歯車と噛
合する歯車を有する巻取り用回転体と、前記搬送用回転
体の歯車の歯部と係止して前記歯車および搬送用回転体
の回転を阻止する回転阻止位置と前記歯車から外れて前
記歯車および前記搬送用回転体の回転を許容する回転許
容位置との間を変位するように前記ホルダ本体に設けら
れた第1の係止部材と、前記巻取り用回転体の歯車の歯
部と係止して前記歯車および前記巻取り用回転体の回転
を阻止する回転阻止位置と前記歯車から外れて前記歯車
および前記巻取り用回転体の回転を許容する回転許容位
置との間を変位するように前記ホルダ本体に設けられた
第2の係止部材と、前記第1の係止部材に対して回動阻
止位置へ向けた力を加える第1の弾性体と、前記第2の
係止部材に対して回動阻止位置へ向けた力を加える第2
の弾性体とを具備するインクフィルムホルダと、前記装
置カバーに設けられ前記インクフィルムホルダのホルダ
本体を前記装置ケースに装填した状態で前記装置カバー
が前記装置ケースを覆う位置にある時に前記第1の係止
部材と前記第2の係止部材を夫々押して回動阻止位置か
ら回転許容位置へ変位させる押え部材とを具備すること
を特徴とする。
【0014】この発明の構成によれば、インクフィルム
ホルダを装置ケースから取り出すと、第1および第2の
係止部材が弾性体に押されて回転阻止位置へ変位して歯
車の歯部と係止して歯車の回転を阻止するので、インク
フィルムホルダを装置ケースに装填していた時における
インクフィルムの張り具合の状態を維持できる。すなわ
ち、歯車が自由に回転してインクフィルムが繰り出され
てインクフィルムホルダを装置ケースに装填していた時
における張り具合を越えてたるむことを阻止できる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1に記載の感熱
式記録装置に設けるインクフィルム保持装置において、
前記第1の係止部材と前記第2の係止部材における前記
歯車の歯部に係止する係止部は、前記歯部を前記歯車の
回転方向に関して両側から挟む形状をなしていることを
特徴とする。
【0016】この発明の構成によれば、第1の係止部材
と第2の係止部材が歯車の歯部に係止する確実性が高ま
る。
【0017】請求項3の発明は、請求項1に記載の感熱
式記録装置に設けるインクフィルム保持装置において、
前記第1の係止部材と前記第2の係止部材は前記ホルダ
本体から露出した箇所に設けられていることを特徴とす
る。
【0018】この発明の構成によれば、インクフィルム
ホルダを装置ケースから取り外した際に、第1の係止部
材と第2の係止部材を操作して歯車との係止を解除する
ことが容易に行える。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0020】図1は本発明のインクフィルム保持装置を
設けた記録装置を示す断面図、図2はカバーを開いた状
態を示す断面図、図3はインクフィルムホルダを装置ケ
ースから取り出した状態を示す断面図、図4はインクフ
ィルムホルダを示す斜視図、図5はインクフィルムホル
ダを示す分解斜視図である。
【0021】図中Aは感熱式記録装置を示している。記
録装置Aの構成について説明する。21は上面部が開放
された装置ケース、22は装置ケース21に枢軸23に
より装置ケース21の上開放部を覆う位置と上開放部を
開放する上側の位置との間を回動可能に設けられたカバ
ー、24は装置ケース21の内部に設けられた台板25
に設けられたプラテンローラ、26はカバー22に形成
されたアーム22aに取り付けられカバー22が装置ケ
ース21の上開放部を閉じる位置にある時に装置ケース
21に設けたプラテンローラ24に上側で接触する感熱
ヘッド、27は装置ケース21の内部に設けられ記録紙
Pを積層して収容する紙カセット、28は装置ケース2
1の内部に設けられ紙カセット27から繰り出された記
録紙Pを送る記録紙搬送路である。カバー22を装置ケ
ース21の上開放部を開放する位置へ振り上げ回動する
と、感熱ヘッド26がプラテンローラ24から離れて上
側へ移動する。
【0022】29はプラテンローラ24を支持する軸の
端部に設けられた回転駆動用歯車、30、31は記録紙
搬送方向(インクフィルム搬送方向)に関してプラテン
ローラ24を挟んで両側に間隔を存して配置され台板2
5に支持された回転駆動用歯車である。装置ケース21
の内部には記録紙PおよびインクフィルムFを送るため
の回転駆動機構が設けられており、この回転駆動機構に
は図示しないが電動機、この電動機の回転を伝達して回
転される駆動用歯車が設けられている。回転駆動機構が
回転駆動力を付与するのは、記録紙Pを送るローラ、プ
ラテンローラ24および後述するインクフィルムホルダ
Bの歯車51,52などである。
【0023】プラテンローラ24に組み合わさる回転駆
動用歯車29、インクフィルムホルダの歯車に組み合わ
さる回転駆動用歯車30、31は回転駆動機構に含まれ
る。記録紙Pを送るローラは、図示しないが紙カセット
27から記録紙Pを繰り出すピックアップローラ、記録
紙搬送路28に設けられた給紙ローラなどがあり、これ
らも例えば歯車が設けられている。そして、電動機の回
転は中間歯車を介して回転駆動用歯車29に伝達されて
プラテンローラ24を回転し、また回転駆動用歯車3
0、31に伝達されてインクフィルムホルダBの歯車5
1,52を回転する。また、ピックアップローラや給紙
ローラに設けた歯車に回転伝達してこれらローラを回転
させる。
【0024】次にインクフィルムホルダBについて図4
および図5も参照して説明する。
【0025】図中41は合成樹脂により形成された矩形
枠形をなすホルダ本体で、このホルダ本体41はフィル
ム保持部42aとフィルム保持部42bとが間隔を存し
て平行に並べて形成されているとともに、フィルム保持
部42aの両端とフィルム保持部42bの両端が一対の
側辺部43a、43bで結ばれている。一対の側辺部4
3a、43bのうち一方の側辺部43aには後述する係
止部材および弾性体を装着する係止部材装着部44が側
辺部長さ方向に沿って形成されている。この係止部材装
着部44はホルダ本体41の側辺部における外側面に側
辺部長さ方向に沿う段部として形成されたものである。
【0026】ホルダ本体41の一方の側辺部43aに形
成した係止部材装着部44と他方の側辺部43bにおい
て、一方のフィルム保持部42aの両端に位置して夫々
軸受部45が形成され、他方のフィルム保持部42bの
両端に位置して夫々軸受部46が形成されている。これ
ら軸受部45、46は係止部材装着部44と側辺部43
bより下方に突出して形成された馬蹄形をなすもので、
後述する回転体49、50を上下方向に変位できるよう
に支持できるように寸法が設定されている。
【0027】インクフィルムFはロール状をなすもの
で、このインクフィルムFは搬送用リール47に巻装さ
れているとともに、巻装された部分から繰り出された部
分を巻取り用リール48に取り付けて巻き取るようにな
っている。搬送用リール47に巻装したインクフィルム
Fはホルダ本体41の一方のフィルム保持部42aに配
置され、巻取り用リール48は他方のフィルム保持部4
2bに搬送用リール47と平行に配置される。
【0028】49は一対の搬送用回転体で、この一対の
搬送用回転体49はホルダ本体41における一対の軸受
部45に夫々支持される。一対の搬送用回転体49は、
軸部49aの中間部に円板部49bを形成したもので、
一方の搬送用回転体49では円板部49bの外面に同心
的に配置された歯車51が一体に設けられている。一対
の搬送用回転体49は円板部49bがホルダ本体41内
側に位置するようにして軸部49aを軸受部45に挿通
して支持されている。なお、歯車51を有する搬送用回
転体49は係止部材装着部44に形成された軸受部46
に歯車51もホルダ本体41内側に位置させて支持され
ている。そして、一対の搬送用回転体49において円板
部49bより内側に位置する軸部49aは、ホルダ本体
41におけるフィルム保持部42aに配置されたインク
フィルムFをロール状に巻回している搬送用リール47
の両端開口に夫々挿入する。一対の搬送用回転体49に
おける円板部49bは夫々搬送用リール47にロール状
に巻回されたインクフィルムFに両端面に当接する。こ
れによりフィルム保持部42aに配置されたインクフィ
ルムFは一対の搬送用回転体49に一体に回転するよう
に保持される。なお、一対の搬送用回転体49は一対の
軸受部45を弾性変形させて開きながらこの軸受部45
に挿入保持される。
【0029】50は一対の巻取り用回転体で、この一対
の巻取り用回転体50はホルダ本体41における一対の
軸受部46に夫々支持される。一対の巻取り用回転体5
0は、軸部50aの中間部に円板部50bを形成したも
ので、一方の巻取り用回転体50では円板部50bの外
面に同心的に配置された歯車52が一体に設けられてい
る。一対の巻取り用回転体50は円板部50bがホルダ
本体41内側に位置するようにして軸部50aを軸受部
46に挿通して支持されている。なお、歯車52を有す
る巻取り用回転体50は係止部材装着部44に形成され
た軸受部46に歯車52をホルダ本体41内側に位置さ
せて支持されている。係止部材装着部44は搬送用回転
体49の歯車51と巻取り用回転体50の歯車52を上
側からカバーの形態をなしている。そして、一対の巻取
り用回転体50における円板部50bより内側に位置す
る軸部50aは、ホルダ本体41におけるフィルム保持
部42bに配置されてインクフィルムFをロール状に巻
回している巻取り用リール48の両端開口に夫々挿入す
る。一対の巻取り用回転体50における円板部50bは
夫々巻取り用リール48に巻回されるインクフィルムF
に両端面に当接する。これによりフィルム保持部42b
に配置されたインクフィルムFは一対の巻取り用回転体
50に一体に回転するように保持される。なお、一対の
巻取り用回転体50は一対の軸受部46を弾性変形させ
て開きながらこの軸受部46に挿入保持される。
【0030】53はこの搬送用回転体49の歯車51の
歯部を係脱可能に係止する第1の係止部材、54はこの
第1の係止部材53に弾性力を作用させる第1の弾性体
で、これら第1の係止部材53および第1の弾性体54
は係止部材装着部44の上面外部(ホルダ本体41の外
部)において搬送用回転体49に対応した位置に設けら
れている。すなわち、第1の係止部材53は、軸部53
aと、この軸部53aから軸方向に対して直角な方向に
沿って延びてさらに下向きに屈曲するとともに先端(下
端)が歯車51の歯部に係止する係止部53bと、この
軸部53aから係止部53bとは逆向きに軸方向に対し
て直角な方向に沿って延びる弾性体受け部53cを有し
ている。係止部53bの係止端(先端)53dは図1お
よび図4に明示するように歯車51の1個の歯部を歯車
回転方向(周方向)に関して両側から挟んで係止するよ
うに歯部が入り込む凹部を形成した形状となっている。
【0031】そして、第1の係止部材53は、係止部材
装着部44の上面外部において搬送用回転体49の上側
に位置して軸部53aが搬送用回転体49の軸方向とは
平行な方向(係止部53bが軸方向に対して直角な方
向)に沿って配置され、係止部材装着部44の上面外部
に形成された軸受55に軸部53aが回動可能且つ着脱
可能に支持されている。第1の係止部材53の係止部5
3bは係止部材装着部44の上面部に内外部を貫通して
形成された孔56を通して係止部材装着部44の内側に
挿入されており、第1の係止部材53の揺動に応じて歯
車41に歯部に係止できるようになっている。これによ
り第1の係止部材53は軸部53aを中心として、搬送
用回転体49の歯車51の歯部と係止して歯車51およ
び搬送用回転体49の回転を阻止する回転阻止位置と、
歯車51の歯部から外れて歯車51および搬送用回転体
49の回転を許容する回転許容位置との間を揺動するよ
うに設けられている。
【0032】第1の弾性体54は例えば圧縮コイルばね
が用いられ、係止部材装着部44の上面外部に形成され
た支持部57に支持されて第1の係止部材53の弾性体
受け部53cに当接している。これにより第1の弾性体
54は常時第1の係止部材49に対して回動阻止位置へ
向けた力を加えている。これにより第1の係止部材53
は常時第1の弾性体54に押されて回転阻止位置に変位
され、係止部53bの係止端53dが歯車51の歯部に
係止している。
【0033】58はこの巻取り用回転体50の歯車52
の歯部を係脱可能に係止する第2の係止部材、59はこ
の第2の係止部材58に弾性力を作用させる第2の弾性
体で、これら第2の係止部材58および第2の弾性体5
9は係止部材装着部44の上面外部(ホルダ本体41の
外部)において巻取り用回転体50に対応した位置に設
けられている。すなわち、第2の係止部材58は、軸部
58aと、この軸部58aから軸方向に対して直角な方
向に沿って延びてさらに下向きに屈曲するとともに先端
(下端)が歯車52の歯部に係止する係止部58bと、
この軸部58aから係止部58bとは逆向きに軸方向に
対して直角な方向に沿って延びる弾性体受け部58cを
有している。係止部58bの係止端(先端)58dは図
1および図4に明示するように歯車52の1個の歯部を
歯車周方向両側から挟んで係止するように歯部が入り込
む凹部を形成した形状となっている。
【0034】そして、第2の係止部材58は、係止部材
装着部44の上面外部において巻取り用回転体50の上
側に位置して軸部58aが巻取り用回転体50の軸方向
とは平行な方向(係止部58bが軸方向に対して直角な
方向)に沿って配置され、係止部材装着部44の上面外
部に形成された軸受60に軸部58aが回動可能且つ着
脱可能に支持されている。第2の係止部材58の係止部
58bは係止部材装着部44の上面部に内外部を貫通し
て形成された孔61を通して係止部材装着部44の内側
に挿入されており、第2の係止部材58の揺動に応じて
歯車41に歯部に係止できるようになっている。これに
より第2の係止部材58は軸部58aを中心として、巻
取り用回転体50の歯車52の歯部と係止して歯車52
および巻取り用回転体50の回転を阻止する回転阻止位
置と、歯車52の歯部から外れて歯車52および巻取り
用回転体50の回転を許容する回転許容位置との間を揺
動するように設けられている。
【0035】第2の弾性体59は例えば圧縮コイルばね
が用いられ、係止部材装着部44の上面外部に形成され
た支持部62に支持されて第2の係止部材58の弾性体
受け部58dに当接している。これにより第2の弾性体
59は常時第2の係止部材50に対して回動阻止位置へ
向けた力を加えている。これにより第2の係止部材58
は常時第2の弾性体59に押されて回転阻止位置に変位
され、係止部58bの係止端58dが歯車52の歯部に
係止している。
【0036】また、装置ケース21と組み合せるカバー
22の内部には2個の押え部材63、64が設けられて
いる。押え部材63は、カバー22が装置ケース21の
上開放部を覆う位置にある時に、装置ケース21の内部
に装填されているにホルダ本体21に設けられた第1の
係止部材53の弾性体受け部53cを上側から押圧して
第1の係止部材53を回転阻止位置から回転許容位置へ
強制的に揺動変位させるものである。押え部材64は同
じくカバー22が装置ケース21の上開放部を覆う位置
にある時に、装置ケース21の内部に装填されているに
ホルダ本体21に設けられた第2の係止部材58の弾性
体受け部58cを上側から押圧して第1の係止部材53
を回転阻止位置から回転許容位置へ強制的に揺動変位さ
せるものである。従って、押え部材63、64の位置お
よびカバー22からの高さは前記の作用を実現するよう
に設定されている。
【0037】このように構成された感熱式記録装置Aと
インクフィルム保持装置の作動について説明する。
【0038】まず、インクフィルムホルダBを装置ケー
ス21の内部に装填し、カバー22が装置ケース21の
上開放部を覆う閉塞位置にある場合について図1を参照
して説明する。
【0039】インクフィルムホルダBは装置ケース21
の内部に台板25の上側に水平に配置して装填される。
装置ケース21の内部には図示しないがインクフィルム
ホルダBを所定位置に保持する保持部材が設けられてい
る。カバー42を開いてインクフィルムホルダBを装置
ケース21の内部に上面開放部から装填し、ホルダ本体
41を保持部材上に装填される。ホルダ本体41が装填
された状態において、ホルダ本体41に設けられた一方
の搬送用回転体49に設けられた歯車51は台板25に
設けた回転駆動用歯車30と噛合する。これによりホル
ダ本体41のフィルム保持部42aに配置されたロール
状のインクフィルムFから繰り出されてフィルム保持部
42bの巻取りリール13に巻き取られて両方の保持部
42a、42b間に位置するインクフィルムFは台板2
5に設けたプラテンローラ24の上側を通過する。
【0040】一方、カバー42を装置ケース21の上開
放部を覆う閉塞位置に回動させると、感熱ヘッド26が
プラテンローラ24に接触する。これによりホルダ本体
41の両方の保持部42a、42b間に位置するインク
フィルムFは感熱ヘッド26に上側から押されてプラテ
ンローラ24に接触される。この場合、ホルダ本体41
においてフィルム保持部42aとフィルム保持部42b
との間にあるインクフィルムFは感熱ヘッド26に押さ
れ緊張して張られる。また、カバー42に設けた押え部
材63、64はホルダ本体41に設けた第1の係止部材
53の弾性体受け部53cと第2の係止部材58の弾性
体受け部58cを上側から第1の弾性体54および第2
の弾性体58の力に抗して押圧して、回転阻止位置にあ
る第1の係止部材53および第2の係止部材58を強制
的に回転許容位置へ揺動変位させる。そうすると第1の
係止部材53と第2の係止部材58の各係止部53b、
58bが搬送用回転体49の歯車51の歯部と巻取り用
回転体50の歯車52の歯部から離れて係止を開放す
る。
【0041】このようにしてカバー22に設けた押え部
材63、64は第1の係止部材53および第2の係止部
材58を回転許容位置へ強制的に変位させて搬送用回転
体49および歯車51と巻取り用回転体50および歯車
52を回転可能な状態にする。そして、装置ケース21
に設けた回転駆動機構が動作して駆動用歯車29、3
0、31が図示矢印方向へ回転する。駆動用歯車30と
駆動用歯車31の回転により歯車51と歯車52が図示
する方向に回転して一方の搬送用回転体49およ搬送リ
ール47と、一方の巻取り用回転体50および巻取りリ
ール48はフィルム送り方向に回転される。また、駆動
用歯車29の回転によりプラテンローラ24が送り方向
へ回転される。これによりホルダ本体41のフィルム保
持部42aにおいて保持されて搬送リール47に巻回さ
れたインクフィルムFは繰り出されて送られ、感熱ヘッ
ド26とプラテンローラ24との間を通過してホルダ本
体41のフィルム保持部42bに配置された巻取りリー
ル48に巻き取られる。
【0042】同時に紙カセット27に積層された記録紙
Pが繰り出されて搬送路28を搬送されインクフィルム
Fの下側に重なって搬送され感熱ヘッド26とプラテン
ローラ24との間を通過して記録される。
【0043】次にカバー22を振り上げ回動して装置ケ
ース21の上開放部を開放し、インクフィルムホルダB
を装置ケース21から取り出す場合について図2および
図3を参照して説明する。
【0044】図2に示すようにカバー22を軸23を中
心として振り上げ回動すると、インクフィルムFをプラ
テンローラ24上で押えていた感熱ヘッド26がインク
フィルムFから離れて上側へ移動するとともに、押え部
材63、64も第1の係止部材53および第2の係止部
材58を押えていた位置から離れてカバー22と一緒に
上側へ移動する。これにより第1の係止部材53および
第2の係止部材58は第1の弾性体54および第2の弾
性体59に押されて軸部53a,58aを中心として歯
車51、52から離れた回動許容位置から回転阻止位置
に揺動変位され係止部53b、58bが歯車51、52
の歯部に係止する。このため、第1の係止部材53およ
び第2の係止部材58により歯車51および搬送用回転
体49と歯車52および巻取り用回転体50の回転が阻
止されてインクフィルムFの送りが阻止される。
【0045】次いで、図3に示すようにインクフィルム
ホルダBのホルダ本体41を装置ケース21の装填部か
ら上開放部を通して上側へ取り出す。インクフィルムホ
ルダBを装置ケース21から取り外す場合は、記録を行
う時に搬送中の記録紙Pが搬送路28で詰った際にこの
詰った記録紙Pを取り除く場合、あるいはインクフィル
ムFを交換する場合などが挙げられる。ホルダ本体41
を装置ケース21から取り外すと、ホルダ本体41に設
けた歯車51および歯車52が回転駆動機構の歯車3
0、31から離れて噛合が解除される。ここで、前述し
たように第1の係止部材53および第2の係止部材58
の係止部53b、58bが係止して歯車51および歯車
52の回転が阻止されているので、ホルダ本体41の第
1のフィルム保持部42aに配置された搬送用リール4
7と第2のフィルム保持部42bに配置された巻取り用
リール48は同様に回転を阻止されている。これにより
ホルダ本体41の向きを様々に変化さたり、ホルダ本体
41を揺すったり、あるいは歯車51、52を直接手で
触ったりしても、歯車51および搬送用リール47と歯
車52および巻取り用リール48が停止したままで回転
することがない。
【0046】従って、ホルダ本体41を装置ケース21
から取り出す時における第1のフィルム保持部42aに
配置されたインクフィルムFと第2のフィルム保持部4
2bに配置されたインクフィルムFとの間におけるイン
クフィルムのFの張られた状態が維持される。すなわ
ち、インクフィルムが搬送用および巻取り用の各リール
の間に繰り出されて、インクフィルムホルダを装置ケー
スに装填していた時に張られていたインクフィルムの長
さより大きくなり、搬送用および巻取り用の各リールの
間でインクフィルムが垂れ下がってたるむという事態の
発生を防止できる。ホルダ本体41を装置ケース21か
ら取り出す時におけるインクフィルムのFの張りは、カ
バー22を閉じて感熱ヘッド26がインクフィルムFを
上側からプラテンローラ24上に押えた時に緊張するも
のである。
【0047】そして、詰った記録紙Pを取り除いた後、
あるいは新規なインクフィルムホルダBを用意した後
に、再びインクフィルムホルダB(ホルダ本体41)を
装置ケース21の内部に装填してカバー22を閉じる。
カバー22を閉じると感熱ヘッド26がインクフィルム
Fを上側からプラテンローラ24上に押えるので、両方
のフィルム保持部42A,42bで挟まれる間の空間部
においてインクフィルムFが緊張する。すなわち、記録
動作を支障なく行うことができる初期の待機状態とな
る。このため、記録動作を行っても、インクフィルムF
は感熱ヘッド26とプラテンローラ24との間に差し込
まれてプラテンローラ24に巻き付き記録動作に支障を
来すという事態の発生を防止できる。
【0048】また、インクフィルムホルダB(ホルダ本
体41)を装置ケース21の内部に装填した際に、回転
駆動機構が駆動して搬送用リール47と巻取り用リール
48を送り方向および戻し方向に回転させるようにした
場合には、ホルダ本体41におけるインクフィルムFの
張り具合が一定であるために、戻し方向に回転する場合
における搬送用リール47によるインクフィルムFの巻
取り量が少くてすみ大変経済的である。
【0049】また、インクフィルムホルダBにおいて第
1の係止部材53と第2の係止部材58における歯車5
1、55の歯部に係止する係止端53d,58dは、歯
部を歯車51、55の回転方向に関して両側から挟む形
状をなしているので、第1の係止部材53と第2の係止
部材58が歯車51、55の歯部を確実に係止すること
ができる。
【0050】また、第1の係止部材53と第2の係止部
材58はホルダ本体41から露出した箇所である装着部
44の上部外面に設けられているので、インクフィルム
ホルダBを装置ケース21Aから取り外した際に第1の
係止部材53と第2の係止部材48を操作して歯車との
係止を解除する作業を用意に行うことができる。
【0051】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されず、種々変形して実施することができる。例えば各
係止部材は実施の形態に限定されず、弾性体もコイルば
ねに限定されない。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明の感熱式記録装置に設け
るインクフィルム保持装置によれば、インクフィルムホ
ルダを装置ケースから取出すと、第1および第2の係止
部材が弾性体に押されて回転阻止位置へ変位して歯車と
係止して歯車の回転を阻止するので、インクフィルムホ
ルダを装置ケースに装填していた時におけるインクフィ
ルムの張りの状態を維持できるてたるみが発生すること
ができる。従って、記録装置の装置ケースから取り出し
たインクフィルムホルダを装置ケースに装填すると、イ
ンクフィルムは初期状態に緊張することとなり、インク
フィルムを搬送して記録紙を行う場合にインクフィルム
がプラテンに巻き付く事態の発生を防止できる。
【0053】請求項2の発明によれば、第1の係止部材
と第2の係止部材が歯車の歯部に係止する確実性が高め
ることができる。
【0054】請求項3の発明によれば、インクフィルム
ホルダを装置ケースから取り外した際に、第1の係止部
材と第2の係止部材を操作して歯車との係止を解除する
ことが容易に行え、これによりインクフィルムの張り状
態を調節することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるインクフィルム
保持装置を設けた感熱式記録装置を示す断面図。
【図2】同実施の形態におけるインクフィルム保持装置
を設けた感熱式記録装置を示す断面図。
【図3】同実施の形態におけるインクフィルム保持装置
を設けた感熱式記録装置を示す断面図。
【図4】同実施の形態におけるインクフィルム保持装置
に設けるインクフィルムホルダを示す斜視図。
【図5】同実施の形態におけるインクフィルム保持装置
に設けるインクフィルムホルダを示す分解斜視図。
【図6】従来の一形態におけるインクフィルム保持装置
を設けた感熱式記録装置を示す断面図。
【図7】同従来の形態におけるインクフィルム保持装置
を設けた感熱式記録装置を示す断面図。
【符号の説明】
A…装置本体、 B…インクフィルムホルダ、 21…装置ケース、 22…カバー、 24…プラテンローラ、 26…感熱ヘッド、 27…紙カセット、 28…搬送路、 29…回転駆動用歯車、 30…回転駆動用歯車、 31…回転駆動用歯車、 41…ホルダ本体、 42a…フィルム保持部、 42b…フィルム保持部、 44…装着部、 47…搬送用リール、 48…巻取り用リール、 49…搬送用回転体、 50…巻取り用回転体、 51…歯車、 52…歯車、 53…第1の係止部材、 53c…係止部、 53d…係止端、 54…第1の弾性体、 58…第2の係止部材、 58c…係止部、 58d…係止端、 59…第2の弾性体、 63…押え部材、 64…押え部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置ケースと、この装置ケースを開閉す
    るカバーと、前記装置ケースに設けられた感熱ヘッドお
    よびプラテンと、前記装置ケースに設けられた回転駆動
    用の歯車とを備えた感熱式記録装置に設けられるインク
    フィルム保持装置において、 前記装置ケースの内部に着脱可能に装着されるホルダ本
    体と、搬送リールに巻装されて繰り出され巻取りリール
    に巻き取られるインクフィルムと、前記ホルダ本体に設
    けられ前記搬送リールを保持するとともに前記回転駆動
    用の歯車と噛合する歯車を有する搬送用回転体と、前記
    ホルダ本体に設けられ前記巻取りリールを保持するとと
    もに前記回転駆動用の歯車と噛合する歯車を有する巻取
    り用回転体と、前記搬送用回転体の歯車の歯部と係止し
    て前記歯車および搬送用回転体の回転を阻止する回転阻
    止位置と前記歯車から外れて前記歯車および前記搬送用
    回転体の回転を許容する回転許容位置との間を変位する
    ように前記ホルダ本体に設けられた第1の係止部材と、
    前記巻取り用回転体の歯車の歯部と係止して前記歯車お
    よび前記巻取り用回転体の回転を阻止する回転阻止位置
    と前記歯車から外れて前記歯車および前記巻取り用回転
    体の回転を許容する回転許容位置との間を変位するよう
    に前記ホルダ本体に設けられた第2の係止部材と、前記
    第1の係止部材に対して回動阻止位置へ向けた力を加え
    る第1の弾性体と、前記第2の係止部材に対して回動阻
    止位置へ向けた力を加える第2の弾性体とを具備するイ
    ンクフィルムホルダと、 前記装置カバーに設けられ前記インクフィルムホルダの
    ホルダ本体を前記装置ケースに装填した状態で前記装置
    カバーが前記装置ケースを覆う位置にある時に前記第1
    の係止部材と前記第2の係止部材を夫々押して回動阻止
    位置から回転許容位置へ変位させる押え部材とを具備す
    ることを特徴とする感熱式記録装置に設けるインクフィ
    ルム保持装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の係止部材と前記第2の係止部
    材における前記歯車の歯部に係止する係止部は、前記歯
    部を前記歯車の回転方向に関して両側から挟む形状をな
    していることを特徴とする請求項1に記載の感熱式記録
    装置に設けるインクフィルム保持装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の係止部材と前記第2の係止部
    材は前記ホルダ本体から露出した箇所に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の感熱式記録装置に設
    けるインクフィルム保持装置。
JP29220997A 1997-10-24 1997-10-24 感熱式記録装置に設けるインクフィルム保持装置 Pending JPH11123852A (ja)

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ID=17778941

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JP29220997A Pending JPH11123852A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 感熱式記録装置に設けるインクフィルム保持装置

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JP (1) JPH11123852A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009292042A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Alps Electric Co Ltd 給紙トレイ一体型リボンカセット

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