JP2507230Y2 - 転写紙カセット支持機構 - Google Patents

転写紙カセット支持機構

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JP2507230Y2
JP2507230Y2 JP13942789U JP13942789U JP2507230Y2 JP 2507230 Y2 JP2507230 Y2 JP 2507230Y2 JP 13942789 U JP13942789 U JP 13942789U JP 13942789 U JP13942789 U JP 13942789U JP 2507230 Y2 JP2507230 Y2 JP 2507230Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、熱転写型プリンタ装置(以下装置とも記
す)に係わり、転写記録に使用する転写紙を転写紙カセ
ットに装填し、この転写紙カセットを装置内の所定の位
置に載置する転写紙カセット支持機構に関するものであ
る。
(従来の技術) 近年、カラー印刷記録分野において、高解像度、多階
調でかつ取り扱い容易なプリンタ装置として、熱転写型
プリンタ装置が多く採用されている。この装置に使用さ
れる転写紙は、イエロー,マゼンタ,シアンおよびブラ
ック等の複数色のカラーインクからなり、サーマルヘッ
ドの熱で溶かしたり昇華させたりして、記録用紙に複数
色のカラーインクを転写して、カラー印刷記録を行うこ
とは周知のことである。そして転写紙は殆ど転写紙カセ
ット等に装填されている。
この装置の一般的な構成は、記録用紙を巻回して回転
駆動するプラテンローラと、プラテンローラに転写紙お
よび記録用紙を介して圧接するサーマルヘッドとを備
え、転写紙および記録用紙を一緒に搬送して転写記録す
るような構成になっている。
この装置のうちで、プラテンローラの外周長が記録用
紙の長さよりも短く(細プラテンローラ)、かつ記録用
紙の先端部を挟持するクランプ機構がプラテンローラの
外周に沿って設けてある熱転写型プリンタ装置がある。
この熱転写型プリンタ装置は、例えば本出願人が、先に
特願平1-110878号で提案した如くの構造になっており、
プラテンローラの外径は細く、かつ記録用紙の長さがプ
ラテンローラの外径に依存しないため、いくらかでも記
録用紙の長さを長くして転写記録することが可能な構造
となっており、大画面カラー印刷記録には好適である。
この熱転写型プリンタ装置に係わる構成および転写記
録動作について第5図を用いて簡単に説明する。
第5図において熱転写型プリンタ装置1は、上部フレ
ーム1a側と下部フレーム1b側とに大別される。この上部
フレーム1a側には、サーマルヘッド6が保持されてお
り、回動支点1cを介して上部フレーム1aが開閉可能な構
造となっている。そして上部フレーム1aを閉じると、サ
ーマルヘッド6がプラテンローラ2の左上方で図示しな
い駆動機構によりプラテンローラ2に接離自在となる。
他方、下部フレーム1b側には、ほぼ中央に表面がゴム
等の弾性体から形成されているプラテンローラ2が設け
てある。このプラテンローラ2は、外周長が記録用紙4
の長さよりも短く(細プラテンローラ)、軸2aの両端は
装置1の側壁(図示せず)に保持され、図示しないプラ
テン駆動モータにより、プラテンローラ2が回転駆動さ
れる構造となっている。
またプラテンローラ2の外周面に沿って、記録用紙4
の先端部を挟持するクランプ機構3が設けてある。この
クランプ機構3の両端は、図示しないクラッチ機構と接
続し、プラテンローラ2の両端の軸2aに軸着されてい
る。
また転写紙5が予め装填された着脱自在な後述する転
写紙カセット15が、サーマルヘッド6とプラテンローラ
2の間に載置されている。この転写紙カセット15の載置
姿勢は、サーマルヘッド6がプラテンローラ2に圧接す
る角度に対応して、図示の如く装置1内で斜めな所定の
角度で載置されている。そして転写紙5の供給リール軸
側21には、後述するギア23a,23b(片側のみ図示)が設
けてあり、減速機構を保持した転写紙供給モータ17と連
結した2つのピニオンギア17a(片側のみ図示)と歯合
し、転写紙5を巻き戻したりあるいは転写紙5にバック
テンションを与える構造となっている。
また巻取りリール軸側22には、後述するギア24a,24b
(片側のみ図示)が設けてあり、減速機構を保持した転
写紙巻取りモータ19と連結した2つのピニオンギア19a
(片側のみ図示)と歯合し、転写紙5を巻取る構造とな
っている。
またプラテンローラ2の左下方にはピンチローラ7お
よびプラテンローラ2の上方にはガイドローラ8が、そ
れぞれプラテンローラ2に接離自在に設けてあり、これ
らのローラはプラテンローラ2と協動して記録用紙4を
搬送する構造となっている。
また装置1の右下方には、給紙部10が設けてある。こ
の給紙部10は、記録用紙4が積載された給紙トレイ10a
および図示しない駆動機構と連結した給紙ローラ10bら
構成されている。
また装置1の右上方には、排紙部11が設けてある。こ
の排紙部11は、図示しない駆動機構と連結した排紙ロー
ラ11aが排紙ガイド11bに固定されている。
また転写記録動作中において、プラテンローラ2の外
周面から離れた記録用紙4の後続部を収納する記録用紙
収納部12の空間が、給紙部10側で、給紙部10と排紙部11
の間に形成されている。この記録用紙収納部12の空間に
は、プラテンローラに対向する側に開口部13aが形成さ
れた箱形状の記録用紙収納ケース13が設けてある。
そして給紙部10から記録用紙4をプラテンローラ2に
搬送し、記録用紙4の先端部をクランプ機構3で挟持さ
せ、プラテンローラ2と一緒に回転させる。その後サー
マルヘッド6が、転写紙5および記録用紙4を介してプ
ラテンローラ2に圧接し、プラテンローラ2を回転させ
て、サーマルヘッド6に記録信号を印加して転写記録す
る構造となっている。尚、クランプ機構3は転写記録
中、図示しないクラッチ機構が接続されてプラテンロー
ラ2と一緒に回転して転写記録を行う場合と、図示しな
いクラッチ機構を解除することにより、クランプ機構3
がプラテンローラ2の外周の所定の位置で停止し、プラ
テンローラ2のみが回転して転写記録を行う場合とがあ
る。そしてクランプ機構3がプラテンローラ2の外周の
所定の位置で停止している時は、プラテンローラ2の外
周面から離れた記録用紙4の後続部は、記録用紙収納部
12の空間に収納される。更に詳細な転写記録動作の説明
はここでは省略する。
(考案が解決しようとする課題) ところで上記した従来例の熱転写型プリンタ装置1に
おいて転写記録を行う時、転写紙5が予め装填された着
脱自在な転写紙カセット15を装置1内に載置する際、転
写紙カセット15の装置1内の載置姿勢は、前述した如く
サーマルヘッド6がプラテンローラ2に圧接する角度に
対応して、装置1内で斜めな所定の角度で載置されてい
る。この理由は前述した如く、装置1内のプラテンロー
ラ2の外径は細く、かつ記録用紙4の長さがプラテンロ
ーラ2の外径に依存しないため、いくらでも記録用紙の
長さを長くして大画面カラー印刷記録が可能な構造であ
り、しかも装置1の外形寸法を出来るだけ小さくするた
め、前述したプラテンローラ2の外周面から離れた記録
用紙4の後続部を収納する記録用紙収納部12の空間を、
給紙部10側で給紙部10と排紙部11の間に形成したためで
ある。即ち、サーマルヘッド6がプラテンローラ2に圧
接する角度は、装置1内で斜めな構造となり、それにつ
いて着脱自在な転写紙カセット15も斜めに載置される。
また転写紙カセット15を装置1内の所定の位置に載置す
る時は、上部フレーム1aを開いて、転写紙カセット15の
後述する取手部26を両手で掴み、装置1の上方から挿入
して載置する。この時、転写紙カセット15の供給リール
軸側21は、下部フレーム1bの底板1d側に載置されるた
め、供給リール軸側21が深い位置となり、転写紙カセッ
ト15を載置する操作が大変困難となる。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、記録
用紙を巻回して回転駆動するプラテンローラと、このプ
ラテンローラに転写紙および記録用紙を介して圧接する
サーマルヘッドとを備え、前記プラテンローラと共に前
記転写紙および前記記録用紙を搬送して記録する熱転写
型プリンタ装置における転写紙カセット支持機構であっ
て、 前記プラテンローラを支持した下部フレームと、 前記サーマルヘッドを支持すると共に、前記下部フレ
ームに回動自在に支持されて開閉する上部フレームと、 前記プラテンローラと前記サーマルヘッドとの間に装
着されると共に、前記転写紙を巻回した一対のリールを
支持する供給リール軸および巻取リール軸を設けた転写
紙カセットと、 前記下部フレームに固定され、且つ、前記上部フレー
ムを開いている時に前記供給リール軸および前記巻取リ
ール軸のいずれか一方のリール軸を搭載して係止させ、
該上部フレームを閉じる途中で該一方のリール軸を支持
しつつ他方のリール軸に対する回動支点となると共に、
該上部フレームを閉じた時に該一方のリール軸をそのま
ま支持する係止部と、 前記上部フレームに固定されて該上部フレームと一体
に回動するよう設けられ、且つ、該上部フレームを開い
ている時に前記他方のリール軸を先端部に搭載して係合
させ、該上部フレームを閉じる途中で該他方のリール軸
を前記先端部から側端部に沿って下動させ、該上部フレ
ームを閉じた時に該他方のリール軸を前記一方のリール
軸より下方の所定位置に至らしめる支持板とを具備した
ことを特徴とする転写紙カセット支持機構である。
また、記録用紙を巻回して回転駆動するプラテンロー
ラと、このプラテンローラに転写紙および記録用紙を介
して圧接するサーマルヘッドとを備え、前記プラテンロ
ーラと共に前記転写紙および前記記録用紙を搬送して記
録する熱転写型プリンタ装置における転写紙カセット支
持機構であって、 前記プラテンローラと前記サーマルヘッドとの間に装
着されると共に、前記転写紙を巻回した一対のリールを
支持する供給リール軸および巻取リール軸を設けた転写
紙カセットと、 前記供給リール軸および前記巻取リール軸の少なくと
も一方のリール軸の一端に設けられたV溝形状のフラン
ジ部と、前記一方のリール軸の他端部に設けられた円板
形状のフランジ部と、 前記熱転写型プリンタ装置の下部フレームに設けら
れ、且つ、前記V溝形状のフランジ部の溝部と、前記円
板形状のフランジ部とを夫々係止する略V形状をした一
対の係止部とを備えたことを特徴とする転写紙カセット
支持機構である。
(実施例) 以下に本考案に係わる熱転写型プリンタ装置の一実施
例を第1図ないし第4図を参照して詳細に説明する。
尚、従来例の構成部分と同等の構成部分には同一の符号
を付してある。
第1図は本考案の転写紙カセット支持機構を採用した
熱転写型プリンタ装置の上部フレームを閉じて転写紙カ
セットを装置内に載置した状態を示した図、第2図は本
考案の転写紙カセット支持機構を採用した熱転写型プリ
ンタ装置の上部フレームを開いた時に転写紙カセットを
支持している状態を示した図、第3図は本考案の転写紙
カセット支持機構の動作状態を模式的に示した図、第4
図は本考案の要部の一部となる転写紙カセットの平面図
である。
本考案の転写紙カセット支持機構を有した熱転写型プ
リンタ装置の構成および転写記録動作は、前述した従来
例と同一なため、ここでは説明を省略する。
本考案の転写紙カセット支持機構について説明する前
に、本考案の要部の一部となる転写紙カセット15の構造
について簡単に説明する。
第4図において、転写紙カセット15は強固な長方形状
の枠体20で周囲を囲まれ、上下の側壁20a,20bと左右の
側壁20c,20dにより連接されている。また枠体20は、転
写紙5を巻回した一対のリール(供給リール16および巻
取りリール18)を支持する供給リール軸側21の機構と巻
取りリール軸側22の機構とに大別されている。この供給
リール軸側21には、枠体20の上下の側壁20a,20bに互い
に対向しかつ同軸線上にネジもしくは圧入嵌合等により
固定された供給リール軸21aおよび供給リール軸21bとが
設けてある。他方、供給リール軸側21と間隔を隔てた巻
取りリール軸側22には同一構造の巻取りリール軸22aお
よび巻取りリール軸22bとが設けてある。
また枠体20の内側で、側壁20a,20bに固定されている
供給リール軸21a,21bの先端部には、供給リール軸21a,2
1bを中心として回転し転写紙5を巻き戻すギア23a,23b
がそれぞれ軸着されている。同様に巻取りリール軸22a,
22bの先端部には、転写紙5を巻取るギア24a,24bがそれ
ぞれ軸着されている。そしてこれらのギアは前述した転
写紙供給モータ17と連結した2つのピニオンギア17aお
よび転写紙巻取りモータと連結した2つのピニオンギア
19aとそれぞれ歯合する構造となっている。
尚、供給リール軸21bのギア23bおよび巻取りリール軸
22bのギア24bと枠体20の下側壁20bの間にスプリング25
が介在している。そして転写紙5を転写紙カセット15に
装填する時に、スプリング25によりギア23b,24bを下側
壁20b方向に移動させ、供給リール16および巻取りリー
ル18を回転可能なギア23a,23b,24a,24bに嵌合させるこ
とにより、転写紙5の装填が容易な構造となっている。
また枠体20の上側壁20aの外側の供給リール軸21aの先
端部は、“V溝”形状したフランジ27aがネジにより供
給リール軸21aに固定され、他方枠体20の下側壁20bの外
側の供給リール軸21bの先端部は、上記V溝27a1の底部
とほぼ同径の“円板”形状したフランジ27bがネジによ
り供給リール軸21bに固定されている。同様に巻取りリ
ール軸22a,22bの先端部も同一構造でV溝28a1を形成し
た“V溝”形状したフランジ28a,同様に上記V溝28a1
底部とほぼ同径の“円板”形状したフランジ28bがそれ
ぞれ巻取りリール軸に22a,22bに固定されている。
尚、“V溝”形状したフランジ27a,28aおよび“円
板”形状したフランジ27b,28bは供給リール軸21a,巻取
りリール軸22aおよびに供給リール軸21b,巻取りリール
軸22bにそれぞれ一体構造とすることも可能である。
また枠体20の左右の側壁20c,20dの中央部には取手部2
6が形成されており、転写紙カセット15の取扱いが容易
な構造となっている。
次に本考案の転写紙カセット支持機構について第1図
ないし第3図を併用して説明する。
第1図ないし第3図において、転写紙カセット支持機
構は、供給リール軸側21と巻取りリール軸側22との支持
機構からなり、それぞれ別体な構造となっている。
即ち、供給リール軸側21は、上部フレーム1aの回動支
点1cに近接し、かつ上部フレーム1aの両側壁1e(片側の
み図示)に、互いに対向する一対の“板”形状した支持
板29(片側のみ図示)がネジ29aにより固定されてい
る。また支持板29の先端部29bは、第4図もに図示した
如く、前述した供給リール軸21aに固定された“V溝”
形状したフランジ27a(図示せず)および供給リール軸2
1bに固定された“円板”形状したフランジ27bに当接支
持可能な“円弧”形状して形成されている。尚、フラン
ジ27a,27bの当接部の直径を同じくしているため、互い
に対向する一対の支持板29は同一形状で形成されてい
る。そして“V溝”形状したフランジ27aは支持板29に
係合し、転写紙カセット15を装置1内に載置する時、転
写紙カセット14の第4図に図示した矢印Z方向の位置決
めに寄与する。また矢印Z方向の位置決めを容易にする
ため、供給リール軸21bに固定されたフランジ27bは“円
弧”形状して形成されている。
他方、巻取りリール軸側22は、下部フレーム1bの排紙
部11に近接し、かつ下部フレーム1bの両側壁の固定部1f
(片側のみ図示)に、互いに対向する一対の“V"形状し
た係止部30(片側のみ図示)が形成されている。そして
第4図にも図示した如く、巻取りリール軸22aに固定さ
れた“V溝”形状したフランジ28a(図示せず)および
巻取りリール軸22bに固定された“円板”形状したフラ
ンジ28bに当接し、巻取りリール軸側22を係止可能な構
造となつている。尚、フランジ28a,28bの当接部の直径
を同じくしているため、互いに対向する一対の係止部30
は同一形状で形成されている。そして“V"形状した係止
部30は、“V溝”形状したフランジ28aを係止し、転写
紙カセット15を装置1内に載置する時、転写紙カセット
15の第4図に図示した矢印X方向および矢印Z方向の位
置決めに寄与する。また矢印Z方向の位置決めを容易に
するため、供給リール軸22bに固定されたフランジ28bは
“円板”形状して形成されている。
また転写紙カセット15が装置1内に載置された時、供
給リール軸側21の前述したギア23a,23b(片側のみ図
示)が転写紙供給モータ17と連結した2つのピニオンギ
ア17aに当接歯合する。この時、ギア間のバックラッシ
ュを確保するために、供給リール軸21bに固定された
“円板”形状したフランジ27bに当接してバックラッシ
ュ(ギア間隔)を確保する斜め形状したサポート部1gが
下部フレーム1bの側壁に形成されている。
次に、本考案の転写紙カセット支持機構の動作につい
て説明する。
第2図および第3図[a]において、上部フレーム1a
は完全に開いている状態である。この時上部フレーム1a
に固定された支持板29は、上部フレーム1aの開きに連動
してほぼ垂直に位置される。この状態で転写紙カセット
15の取手部26を両手で掴み、下部フレーム1bに形成され
た一対の“V"形状した係止部30および上部フレーム1aに
固定された一対の支持板29の先端部29b上に搭載する。
即ち、巻取りリール軸22aのフランジ28a,28b(片側のみ
図示)は係止部30により係止され、他方供給リール軸21
bのフランジ27a,27b(片側のみ図示)は支持板29の先端
部29bに係合する。そして転写紙カセット15は、第4図
に図示した矢印X方向,矢印Y方向に確実に位置決めさ
れて支持される。
そして上部フレーム1aを閉じてゆくと、巻取りリール
軸22aのフランジ28a,28bは係止部30により係止れたまま
の位置を維持し、かつ転写紙カセット15の回動支点とな
る。他方上部フレーム1aに固定された支持板29は上部フ
レーム1aと連動して下方向(矢印Y1方向)に回動し、そ
れに伴って供給リール軸21bに固定されたフランジ27a,2
7bは支持板29の先端部29bから側端部29cに沿って当接し
ながら移動し、下方向(矢印Y1方向)へ回動する。従っ
て上部フレーム1aの支持板29の下方向への回動に伴い、
第3図[b]に示した如く転写紙カセット15の供給リー
ル軸側21が下方向へ回動する。
更に上部フレーム1aを閉じてゆくと、転写紙カセット
15の供給リール軸側21が更に下方向に回動し、そして供
給リール軸21bに固定された“円板”形状したフランジ2
7bが前述したバックラッシュを確保する下部フレーム1b
に形成された斜め形状したサポート部1gに当接する。こ
のため供給リール軸側21の前述したギア23a,23b(片側
のみ図示)が転写紙供給モータ17と連結した2つのピニ
オンギア17a(片側のみ図示)に所定の間隔を確保して
歯合し、第3図[c]に示した如くとなる。この状態は
上部フレーム1aが完全に閉じておらず、まだ供給リール
軸21aに固定されたフランジ27a,27bが、支持板29の側端
部29cに当接している状態である。しかし“円板”形状
したフランジ27bが斜め形状したサポート部1gに当接し
ているため、これ以上、下方向への回動が出来ない。
そしてム上部フレーム1aを完全に閉じると、支持板29
はフランジ27a,27bには当接せず、下部フレーム1bの底
板1d方向に回避され、第1図および第3図[d]に示し
た如くとなる。この時転写紙カセット15は第3図[c]
の状態を維持したままである。
そして第1図および第3図[d]に示した状態が、転
写紙カセット15の装置1内の載置姿勢となり、転写記録
が可能な状態である。即ち、転写紙カセット15は前述し
た如く、サーマルヘッド6がプラテンローラ2に圧接す
る角度に対応して、図示の如く装置1内で斜めな所定の
角度で載置されている。
また転写紙カセット15を装置1内から取り外す場合
は、以上の動作と逆になるのでここでは省略する。
尚、実施例は転写紙カセット15の回動支点側を巻取り
リール軸側22とし、上部フレーム1aと連動する側を供給
リール軸側21としているが、装置1の構造により転写紙
カセット15の回動支点側を供給リール軸側21,上部フレ
ーム1aと連動する側を巻取りリール軸側22とすることも
可能である。
以上の結果、本考案の転写紙カセット支持機構を採用
したことにより、上部フレーム1aの開閉動作に連動し
て、転写紙カセット15を所定の位置に容易に載置するこ
とが可能となる。
更に下部フレーム1bの固定部1fに形成された“V"形状
した係止部30および転写紙カセット15の供給リール軸21
a,巻取りリール軸22aに固定された“V溝”形状したフ
ランジ27a,28aおよび転写紙カセット15の供給リール軸2
1b,巻取りリール軸22bに固定された“円盤”形状したフ
ランジ27b,28bとにより、転写紙カセット15の位置決め
が確実となり、転写紙カセット15が所定の位置に確実に
載置され、従って転写記録も確実に行われ、高品位な大
画面カラー印刷記録が得られ、装置1の信頼性の向上に
大いに寄与する。
(考案の効果) 以上詳述したように本願考案に係わる転写紙カセット
支持機構において、請求項1記載によると、上部フレー
ムを開いている時に転写紙カセットに設けた供給リール
軸および巻取リール軸のいずれか一方のリール軸を下部
フレームに固定した係止部に搭載して係止させ、他方の
リール軸を上部フレーム固定した支持板の先端部に搭載
して係合させ、その後、上部フレームを閉じた時に一方
のリール軸を係止部にそのまま支持し、他方のリール軸
を支持板の回動により一方のリール軸より下方の所定位
置に至らしめているので、転写時に転写紙カセットの姿
勢が斜め姿勢であっても、上部フレームを開いた時に転
写紙カセットを転写時の転写紙カセットの姿勢とは異な
る姿勢で容易に装着できる。
更に、請求項2記載によると、転写紙カセットの供給
リール軸および巻取リール軸の少なくとも一方のリール
軸の一端に設けられたV溝形状のフランジ部の溝部と、
一方のリール軸の他端部に設けられた円板形状のフラン
ジ部とを夫々係止する略V形状をした一対の係止部を熱
転写型プリンタ装置の下部フレームに設けため、転写紙
カセットの位置決めが確実となり、且つ、転写紙カセッ
トが所定の位置に確実に載置され、従って転写記録も確
実に行われ、高品位な大画面カラー印刷記録が得られ、
熱転写型プリンタ装置の信頼性の向上に大いに寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の転写紙カセット支持機構により上部フ
レームを閉じて転写紙カセットを装置内に載置した状態
を示した図、第2図は本考案の転写紙カセット支持機構
により上部フレームを開いた時に転写紙カセットを支持
している状態を示した図、第3図は本考案の転写紙カセ
ット支持機構の動作状態を模式的に示した図、第4図は
本考案の要部の一部となる転写紙カセットの平面図、第
5図は従来例の熱転写型プリンタ装置の構成図である。 1……熱転写プリンタ装置、1a……上部フレーム、1b…
…下部フレーム、1c……回動支点、1e……上部フレーム
の側壁、1f……下部フレームの固定部、2……プラテン
ローラ、4……記録用紙、5……転写紙、11……排紙
部、15……転写紙カセット、16……供給リール、18……
巻取りリール、21……供給リール軸側、21a,21b……供
給リール軸、22……巻取りリール軸側、22a,22b……巻
取りリール軸、27a,27b……フランジ、27a1……V溝、2
8a,28b……フランジ、28a1……V溝、29……支持板、29
b……先端部、29c……側端部、30……係止部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録用紙を巻回して回転駆動するプラテン
    ローラと、このプラテンローラに転写紙および記録用紙
    を介して圧接するサーマルヘッドとを備え、前記プラテ
    ンローラと共に前記転写紙および前記記録用紙を搬送し
    て記録する熱転写型プリンタ装置における転写紙カセッ
    ト支持機構であって、 前記プラテンローラを支持した下部フレームと、 前記サーマルヘッドを支持すると共に、前記下部フレー
    ムに回動自在に支持されて開閉する上部フレームと、 前記プラテンローラと前記サーマルヘッドとの間に装着
    されると共に、前記転写紙を巻回した一対のリールを支
    持する供給リール軸および巻取リール軸を設けた転写紙
    カセットと、 前記下部フレームに固定され、且つ、前記上部フレーム
    を開いている時に前記供給リール軸および前記巻取リー
    ル軸のいずれか一方のリール軸を搭載して係止させ、該
    上部フレームを閉じる途中で該一方のリール軸を支持し
    つつ他方のリール軸に対する回動支点となると共に、該
    上部フレームを閉じた時に該一方のリール軸をそのまま
    支持する係止部と、 前記上部フレームに固定されて該上部フレームと一体に
    回動するよう設けられ、且つ、該上部フレームを開いて
    いる時に前記他方のリール軸を先端部に搭載して係合さ
    せ、該上部フレームを閉じる途中で該他方のリール軸を
    前記先端部から側端部に沿って下動させ、該上部フレー
    ムを閉じた時に該他方のリール軸を前記一方のリール軸
    より下方の所定位置に至らしめる支持板とを具備したこ
    とを特徴とする転写紙カセット支持機構。
  2. 【請求項2】記録用紙を巻回して回転駆動するプラテン
    ローラと、このプラテンローラに転写紙および記録用紙
    を介して圧接するサーマルヘッドとを備え、前記プラテ
    ンローラと共に前記転写紙および前記記録用紙を搬送し
    て記録する熱転写型プリンタ装置における転写紙カセッ
    ト支持機構であって、前記プラテンローラと前記サーマ
    ルヘッドとの間に装着されると共に、前記転写紙を巻回
    した一対のリールを支持する供給リール軸および巻取リ
    ール軸を設けた転写紙カセットと、 前記供給リール軸および前記巻取リール軸の少なくとも
    一方のリール軸の一端に設けられたV溝形状のフランジ
    部と、前記一方のリール軸の他端部に設けられた円板形
    状のフランジ部と、 前記熱転写型プリンタ装置の下部フレームに設けられ、
    且つ、前記V溝形状のフランジ部の溝部と、前記円板形
    状のフランジ部とを夫々係止する略V形状をした一対の
    係止部とを備えたことを特徴とする転写紙カセット支持
    機構。
JP13942789U 1989-11-30 1989-11-30 転写紙カセット支持機構 Expired - Lifetime JP2507230Y2 (ja)

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JPH03103748U JPH03103748U (ja) 1991-10-28
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