JPH11123424A - 粗圧延ラインにおける粗バー幅制御方法 - Google Patents

粗圧延ラインにおける粗バー幅制御方法

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JPH11123424A
JPH11123424A JP9287215A JP28721597A JPH11123424A JP H11123424 A JPH11123424 A JP H11123424A JP 9287215 A JP9287215 A JP 9287215A JP 28721597 A JP28721597 A JP 28721597A JP H11123424 A JPH11123424 A JP H11123424A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗圧延ラインで幅圧下される粗バーの幅精度
を良好にする。 【解決手段】 材料送り方向D1下流にある粗圧延機8
で水平粗圧延された後の粗バーS2の粗バー検出幅Wb
から粗バー目標幅Wbaを差し引いた差の絶対値が粗バ
ー幅誤差設定値WOよりも小さい場合には、エッジャ
3,4,5のロール間隙を調整することにより、粗バー
S2の幅圧下量を次回に幅圧下されるスラブS1のため
に修正し、上述の差の絶対値が粗バー幅誤差設定値WO
よりも大きい場合には、サイジングプレス2の幅設定量
を調整することによりスラブS1の幅圧下量を次回に幅
圧下されるスラブS1のために修正すると共に粗バーの
幅検出位置よりも材料送り方向上流側のエッジャ3,
4,5のロール間隙を調整することにより粗バーS2の
幅圧下量を次回に幅圧下するスラブS1のために修正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粗圧延ラインにお
ける粗バー幅制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダウンコイラに巻取られるストリップの
板幅精度を向上させるためには、仕上げ圧延ラインの上
流側にある粗圧延ラインにおいても、スラブをもとに粗
バーを所定の目標幅に制御する必要がある。
【0003】このため、粗圧延ラインにおいてスラブか
ら粗バー幅を制御することは従来から行われており、そ
の手段としては、例えば以下に説明するものがある。 特公平6−15085号公報に示すごとく、スラブ幅
の制御をサイジングプレスで行うもの。 スラブから作成した粗バー幅の制御をエッジャにより
行うもの。
【0004】サイジングプレスは、エッジャに比較して
スラブの大幅圧下に適してはいるが、その機構、性能
上、少量の幅修正には適さない。すなわち、サイジング
プレスは、プレス金型の幅の設定精度が粗く、粗圧延機
により厚み圧下を行った場合のスラブ厚さ(バルジング
を含む。ここでバルジングとは、材料幅方向の厚さの変
動をいう。)の変化によりスラブ幅が変化し、粗圧延ラ
イン下流端(仕上げ圧延ラインの入側)でのスラブ幅の
精度に許容範囲を超えた誤差が生じ、スラブ幅の制御を
精度良く行うことができず且つ製品歩留りも低下する。
【0005】一方、エッジャは、その性能上粗バーの大
幅圧下には適さないが、少量の幅修正には適しており、
粗バー幅の制御を精度良く行うことができる。これは、
特にエッジャがAWC(Automatic Widt
h Control)装置を備えた場合にはより効果が
あり、圧延中の粗バーの幅変動に対して幅の絶対値及び
偏差値を精度良く制御可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エッジャを用
いて粗圧延ラインの粗バー幅を制御する場合には、精度
の良い制御を行うことはできても1回当りの幅圧下量を
少量としなければならず、従って粗バー検出幅と粗バー
目標幅との誤差が大きい場合、粗バーの幅圧下後の幅戻
り量が予想以上に大きいと、エッジャの機能上限界があ
り、対応不可能となる虞れが生じる。
【0007】又、エッジャによる粗バーの1回当りの幅
圧下量を大きくすると、粗バー先後端部のフィッシュテ
ール、幅落ち、フレア(幅の末広がり)の現象等が生
じ、このため製品歩留りの低下が生じる。
【0008】本発明は、上述の実情に鑑み、サイジング
プレス又はサイジングミルから幅圧下されて送出された
スラブを粗圧延ラインにおいて幅圧下し所定の粗バー幅
に精度良く制御し、しかも製品歩留りの向上を図り得る
ようにすることを目的としてなしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、1台のサイジ
ングプレス或いはサイジングミルの材料送り方向下流側
に少くとも1台のエッジャ及び粗圧延機を材料送り方向
上流側から下流側へ向けて設置した粗圧延ラインにおい
て、材料送り方向最終段の粗圧延機出側若しくは最終段
の粗圧延機以外の所定の粗圧延機出側で検出した粗バー
検出幅から粗バー目標幅を差し引いて求めた差の絶対値
が予め定めた粗バー幅誤差設定値以下の場合は、粗バー
の幅検出位置よりも材料送り方向上流側のエッジャ各パ
スの幅圧下量を次回に幅圧下するスラブのために修正
し、材料送り方向最終段の粗圧延機出側若しくは最終段
の粗圧延機以外の所定の粗圧延機出側で検出した粗バー
検出幅から粗バー目標幅を差し引いて求めた差の絶対値
が予め定めた粗バー幅誤差設定値を超えた場合は、サイ
ジングプレス或いはサイジングミルの幅圧下量を次回に
幅圧下するスラブのために修正するか、サイジングプレ
ス或いはサイジングミルの幅圧下量を次回に幅圧下する
スラブのために修正すると共に粗バーの幅検出位置より
も材料送り方向上流側のエッジャ各パスの幅圧下量を次
回に幅圧下するスラブのために修正するものである。
【0010】従って、本発明では、粗圧延ラインにおい
て粗バー幅を精度良く所定の幅に制御することが可能と
なり、又製品歩留りも向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。
【0012】図1は本発明の実施の形態の一例を示す概
要図、図2は図1の装置による操作手順を示すフローチ
ャートである。
【0013】図1中、1は粗圧延ラインであり、粗圧延
ライン1よりも材料送り方向D1上流側には、サイジン
グプレス2が設置されている。
【0014】又、粗圧延ライン1には、材料送り方向D
1上流側から下流側へ向けて、複数のエッジャ3,4,
5が順次配設され、各エッジャ3,4,5の材料送り方
向D1下流側には、粗圧延機6,7,8が順次配設され
ている。
【0015】サイジングプレス2は、左右のプレス金型
2aの材料幅方向D2への近接、離反によりスラブS1
の比較的大きな幅圧下を行うもので、左右のプレス金型
2aの材料幅方向D2中心側への移動量を調整すること
により、プレス金型2aの材料幅方向D2開度を変更
し、幅圧下量を修正し得るようになっている。
【0016】エッジャ3,4,5は、駆動されて回転し
ている左右の竪型のエッジャロール3a,4a,5aに
より粗バーS2の比較的小さな幅圧下を行うもので、粗
バーS2の幅圧下量に対応して左右のエッジャロール3
a,4a,5aの材料幅方向D2におけるロール間隙を
調整し得るようになっている。
【0017】粗圧延機6,7,8は、エッジャ3,4,
5により幅圧下された後の粗バーS2の水平粗圧延を行
うもので、粗バーS2の粗圧延機6,7,8における出
側の厚さに合せ、上下ワークロール対6a,7a,8a
のロール間隙を調整し得るようになっている。
【0018】粗圧延ライン1よりも材料送り方向D1下
流側には、仕上圧延ライン9が配置され、粗圧延ライン
1の材料送り方向D1下流端にある粗圧延機8と、仕上
圧延ライン9の材料送り方向D1上流端にあるエッジャ
10との間には、粗圧延ライン1の最終段の粗圧延機8
で水平粗圧延された後の粗バーS2の幅寸法を測定する
ための幅検出器11が配設されている。なお、幅検出器
11は粗圧延機群の途中の粗圧延機出側に配設しても良
い。
【0019】粗圧延ライン1における下流端の粗圧延機
8で粗圧延された後の粗バーS2の幅は幅検出器11に
より検出され、粗バー検出幅Wbとして演算制御装置1
2へ与え得るようになっていると共に、上位コンピュー
タ又は仕上圧延ライン9下流のダウンコイラからの粗バ
ー目標幅Wbaも演算制御装置12へ与え得るようにな
っている。
【0020】演算制御装置12では、例えば粗バー目標
幅Wbaと粗バー検出幅Wbの差すなわち粗バー幅誤差
ΔWeを基に、粗圧延ライン1における各エッジャ3,
4,5の幅圧下量を求めて各エッジャ3,4,5のロー
ル間隙を調整するロール間隔調整装置にロール間隙調整
指令信号V3,V4,V5を与え得るようになっている
と共に(幅圧下スケジュール計算)、粗圧延ライン1に
おける各粗圧延機6,7,8の厚さ圧下量を求めて各粗
圧延機6,7,8における上下ワークロール対7a,8
a,9aのロール間隙を調整するロール間隙調整装置に
ロール間隙調整指令信号V6,V7,V8を与え得るよ
うになっている(厚さ圧下スケジュール計算)。
【0021】又、演算制御装置12では、幅圧下スケジ
ュール計算及び厚さ圧下スケジュール計算を基にして、
スラブS1のサイジングプレス出側スラブ幅WPを求め
得るようになっていると共に求めたサイジングプレス出
側スラブ幅WPを演算制御装置13へ与え得るようにな
っている。
【0022】演算制御装置13では、サイジングプレス
2でプレス加工されるスラブS1の上位コンピュータに
入力されたサイジングプレス入側スラブ幅WSと演算制
御装置12からのサイジングプレス出側スラブ幅WPか
ら、サイジングプレス2でのスラブS1の幅圧下量を求
め得るようになっていると共に、幅圧下量に対応してプ
レス時のプレス金型2aの材料幅方向D2における幅圧
下終了時の開度を調整するために、プレス金型開度調整
装置へプレス金型開度調整指令信号V2を与え得るよう
になっている。
【0023】又、演算制御装置13からは、必要に応じ
て実際のサイジングプレス出側スラブ幅WPを演算制御
装置12へフィードバックし得るようになっている。
【0024】次に、本発明の実施の形態の作動について
説明する。
【0025】なお、本実施の形態の作動におけるサイジ
ングプレス2や各エッジャ3,4,5の幅圧下量の調整
は今回のスラブS1や粗バーS2のためではなく、次回
に幅圧下するためのスラブS1や粗バーS2のために行
われるものである。
【0026】粗圧延ライン1で粗バーS2を粗圧延し
て、粗バー目標幅Wbaの粗バーS2を得る際には、サ
イジングプレス2よりも材料送り方向D1上流側にある
図示してない連鋳機において、スラブS1のサイジング
プレス入側スラブ幅WS及びスラブ厚さは決定されてい
る。
【0027】このため、演算制御装置12では、粗バー
目標幅Wba等のデータを基に粗圧延ライン1の幅圧下
スケジュール計算及び厚さ圧下パススケジュール計算が
行われ、所定の幅圧下スケジュールに従って演算制御装
置12からエッジャ3,4,5のロール間隙調整装置に
ロール間隙調整指令信号V3,V4,V5が与えられ、
各エッジャ3,4,5の左右のエッジャロール3a,3
a間、4a,4a間、5a,5a間の間隙が所定の幅圧
下量を得られるよう調整され、又同時に粗圧延機6,
7,8のロール間隙調整装置にロール間隙調整指令信号
V6,V7,V8が与えられて上下ワークロール対6
a,7a,8aのロール間隙が所定の粗圧延を行い得る
よう調整される。
【0028】又、演算制御装置12の幅圧下スケジュー
ル計算及び厚さ圧下スケジュール計算に基いて、サイジ
ングプレス出側スラブ幅WPが求められ、求められたサ
イジングプレス出側スラブ幅WPは出力されて演算制御
装置13に与えられる。
【0029】演算制御装置13では、サイジングプレス
入側スラブ幅WSとサイジングプレス出側スラブ幅WP
からスラブS1の幅圧下量を設定するために、サイジン
グプレス2のプレス金型開度調整装置へプレス金型開度
調整指令信号V2が与えられ、サイジングプレス2にお
ける左右のプレス金型2aの材料幅方向D2の開度が次
回に幅圧下するためのスラブのために所定の状態に調整
される。
【0030】連鋳機側から送給されて来たスラブS1
は、先ずサイジングプレス2により幅圧下され、サイジ
ングプレス2で幅圧下されたスラブS1は、エッジャ3
において更に幅圧下される。
【0031】スラブS1はエッジャ3における幅圧下に
より粗バーS2となり、粗バーS2にはドッグボーンが
生じるが、この粗圧延機6で水平圧延することにより粗
バーS2のドッグボーンは消滅する。
【0032】又、粗圧延機6を通った粗バーS2は順
次、エッジャ4、粗圧延機7、エッジャ5、粗圧延機8
において、幅圧下とドックボーン等を消滅させ且つ圧下
スケジュールに従い所定の厚みに圧延するための水平粗
圧延が交互に行われて順次粗バー幅を減少され、所定の
粗バー幅となって粗圧延ライン1から仕上圧延ライン9
に送られ、仕上圧延ライン9で所定の厚み及び板幅のス
トリップに圧延されてダウンコイラに巻取られる。
【0033】なお、粗圧延機で水平粗圧延されたスラブ
S1は、水平粗圧延により幅戻りするため、粗圧延機を
出た後の粗バーS2の幅は、当該粗圧延機の上流側にあ
るエッジャで幅圧下されたときの状態よりも若干幅が拡
大する。
【0034】ダウンコイラに巻取られるストリップが所
定の幅であるためには、粗圧延ライン1の材料送り方向
D1最下流端に設置されている粗圧延機8で水平粗圧延
された後の粗バーS2の幅が所定の範囲に収まっている
必要がある。
【0035】このため、粗圧延ライン1の粗圧延機8で
水平粗圧延された粗バーS2は、仕上圧延ライン9へ送
給される前の段階において、粗圧延ライン1と仕上圧延
ライン9との間に配置した幅検出器11により幅を検出
され、検出された粗バー幅(粗バー検出幅)Wbは信号
として演算制御装置12へ与えられ、粗圧延ライン1の
粗圧延機8で水平粗圧延された後の粗バーS2の予め定
めた目標幅(粗バー目標幅)Wbaと比較され、その結
果により以下のごとき制御が行われる。
【0036】I)粗バー検出幅Wbから粗バー目標幅W
baを引いて求めた差の絶対値、すなわち粗バー幅誤差
ΔWeが粗バー幅誤差設定値WO以下の場合(ΔWe=
|Wb−Wba|≦WO)この場合には、演算制御装置
12で粗圧延ライン1における幅圧下スケジュール計算
が行われて各エッジャ3,4,5におけるエッジャロー
ル3a,3a間、4a,4a間、5a,5a間における
ロール間隙修正量が求められ、該ロール間隙修正量は、
ロール間隙調整指令信号V3,V4,V5としてエッジ
ャ3,4,5のロール間隙調整装置に与えられ、該ロー
ル間隙調整装置が駆動されて左右のエッジャロール3
a,3a間、4a,4a間、5a,5a間のロール間隙
が次回に幅圧下されるスラブのために調整される。
【0037】このため、粗圧延ライン1における各エッ
ジャ3,4,5の粗バーS2に対する幅圧下量は、夫々
若干ずつ修正され、材料送り方向D1最下流端の粗圧延
機8から送出された粗バーS2の幅は、粗バーS2の絶
対許容幅以内に収まるよう、制御が行われる。ここで絶
対許容幅以内とは、粗バー幅の誤差からプレス、エッジ
ャとも幅修正をしないで良い範囲、すなわち、製品とし
て幅が許容範囲に含まれていることをいう。
【0038】II)粗バー検出幅Wbから粗バー目標幅
Wbaを引いて求めた絶対値、すなわち粗バー幅誤差Δ
Weが粗バー幅誤差設定値WOよりも大きい場合(ΔW
e=|Wb−Wba|>WO) この場合には、I)の場合と同様にして各エッジャ3,
4,5の左右のエッジャロール3a,3a間、4a,4
a間、5a,5a間のロール間隙が次回に幅圧下される
スラブのために調整されると共に演算制御装置12で演
算されたサイジングプレス出側スラブ幅WPは演算制御
装置13へ与えられる。
【0039】而して、演算制御装置13では、サイジン
グプレス入側スラブ幅WSとサイジングプレス出側スラ
ブ幅WPからスラブS1の幅圧下量修正のため、サイジ
ングプレス2のプレス金型開度調整装置へプレス金型開
度調整指令信号V2が与えられ、サイジングプレス2の
左右のプレス金型2aの材料幅方向D2における幅圧下
終了時の開度が次回に幅圧下されるスラブのために調整
される。
【0040】このため、粗圧延ライン1上流側における
サイジングプレス2のスラブS1に対する幅圧下量はあ
る程度大きく修正されると共に各エッジャ3,4,5の
粗バーS2に対する幅圧下量は夫々若干量ずつ修正さ
れ、材料送り方向D1最下流端の粗圧延機8から送出さ
れた粗バーS2の幅は、粗バー絶対許容幅以内に収まる
よう、制御が行われる。
【0041】なお、このとき前の段階で粗バーS2を幅
圧下する際にエッジャ3,4,5のロール間隙を幅圧下
スケジュールライン計算等の学習により修正している場
合には、エッジャ3,4,5のロール間隙を一旦初期設
定値に戻す。これにより、次からのエッジャのロール間
隙の修正が行い易くなり、且つ粗バーS2先後のフィッ
シュテール、幅落ち、フレアが最小となるようなロール
間隙に戻る。
【0042】上述のスラブ幅の制御を行う際のフローを
図で示すと図2に示すフローチャートのようになり、こ
のフローチャートから具体的には、粗バー目標幅Wba
よりも粗バー検出幅Wbが小さければ、エッジャ3,
4,5での幅圧下量を減少させ、大きければ幅圧下量を
増加させ、粗バー目標幅Wbaに近付けることが分る。
【0043】次に、上述のスラブ幅の制御を行う場合に
ついての計算式について説明する。
【0044】図1に示す幅検出器11で検出された粗バ
ー検出幅Wbは、[数1]で示される。
【0045】
【数1】Wb=WS−ΔWP−ΔW
【0046】[数1]中、ΔWPはサイジングプレス2
での幅圧下量、ΔWはエッジャ3,4,5によるプレス
出側幅に対する全幅圧下量と粗圧延機6,7,8で水平
粗圧延した結果生じるスラブS1の幅戻り量の和であ
る。
【0047】又、和ΔWは[数2]で表わされる。
【0048】
【数2】−ΔWW≦ΔW≦ΔWR
【0049】[数2]中、ΔWRはエッジャ3,4,5
による最大幅圧下量、ΔWWは粗圧延機6,7,8によ
る最大幅戻り量である。
【0050】従って、上述の作動において説明したΔW
e=|Wb−Wba|は例えば[数3]のようになる。
【0051】
【数3】α(−ΔWW−ΔWO)≦Wb−Wba≦α
(ΔWR−ΔWO)
【0052】[数3]中、ΔWOはΔWの初期設定値、
αは定数である。
【0053】[数3]の場合には、図1のエッジャ3,
4,5のロール間隙を変更することにより、Wb=Wb
aとなるように学習する。ロール間隙の設定は、演算制
御装置12での演算の他にテーブルによるセットアップ
で行うことができる。
【0054】上述のΔWe=|Wb−Wba|は、例え
ば[数4]或いは[数5]のようになる。
【0055】
【数4】α(−ΔWW−ΔWO)>Wb−Wba
【0056】
【数5】Wb−Wba≦(ΔWR−ΔWO)
【0057】[数4]或いは[数5]の場合には、サイ
ジングプレス2のプレス金型2aの設定幅を調整すると
共にエッジャ3,4,5のロール間隙を調整する。この
場合、サイジングプレス2のプレス金型2aの設定幅の
みを調整し、エッジャ3,4,5のロール間隙を調整し
ないようにしても良い。
【0058】サイジングプレス2の幅圧下量ΔWPは
[数6]のように表わされる。
【0059】
【数6】ΔWP=ΔWPa+β(Wb−Wba)
【0060】[数6]中、ΔWPaは、サイジングプレ
ス2の目標とする幅圧下量、βは定数である。
【0061】
【実施例】WS=1400mm、WP=1215mm、
Wba=1200mm、ΔWO=15mm、ΔWR=4
0mm、ΔWW=10mm、ΔWP=185mm、α=
0.6とした場合、0.6(−16−15)≦ΔWe≦
0.6(40−15)となり、従って、−15mm≦Δ
We≦15mmとなるから、この場合には、エッジャ
3,4,5によりスラブ幅の制御を行うことになる。
又、ΔWe<−15mm又はΔWe>15mmの場合
で、例えばΔWe=30mm、β=1.0とすると、Δ
WP=185+1.0×30=215mmとなる。
【0062】上述のようにスラブ幅及び粗バー幅の制御
を行うことにより、粗圧延ライン1における粗バーを所
定の幅に精度良く制御することができ、従って、製品の
歩留りの向上を図ることができる。
【0063】なお、本発明の実施の形態においては、粗
圧延ラインよりも材料送り方向上流部におけるスラブの
幅圧下をサイジングプレスにより行う場合について説明
したが、サイジングミルにより行うこともできること、
エッジャ及び粗圧延機は複数ではなく夫々1台のみ設置
してリバースにより幅圧下及び水平粗圧延を行うように
することもできること、その他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内で種々変更を加え得ること等は勿論である。
【0064】
【発明の効果】本発明の粗圧延ラインにおける粗バー幅
制御方法によれば、粗バーを精度良く所定の幅に制御す
ることが可能となり、又製品歩留りも向上する、等種々
の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための装置の概要図で
ある。
【図2】本発明の方法を実施するための手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 粗圧延ライン 2 サイジングプレス 3,4,5 エッジャ 6,7,8 粗圧延機 Wb 粗バー検出幅 Wba 粗バー目標幅 WO 粗バー幅誤差設定値 D1 材料送り方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台のサイジングプレス或いはサイジン
    グミルの材料送り方向下流側に少くとも1台のエッジャ
    及び粗圧延機を材料送り方向上流側から下流側へ向けて
    設置した粗圧延ラインにおいて、材料送り方向最終段の
    粗圧延機出側若しくは最終段の粗圧延機以外の所定の粗
    圧延機出側で検出した粗バー検出幅から粗バー目標幅を
    差し引いて求めた差の絶対値が予め定めた粗バー幅誤差
    設定値以下の場合は、粗バーの幅検出位置よりも材料送
    り方向上流側のエッジャ各パスの幅圧下量を次回に幅圧
    下するスラブのために修正し、材料送り方向最終段の粗
    圧延機出側若しくは最終段の粗圧延機以外の所定の粗圧
    延機出側で検出した粗バー検出幅から粗バー目標幅を差
    し引いて求めた差の絶対値が予め定めた粗バー幅誤差設
    定値を超えた場合は、サイジングプレス或いはサイジン
    グミルの幅圧下量を次回に幅圧下するスラブのために修
    正するか、サイジングプレス或いはサイジングミルの幅
    圧下量を次回に幅圧下するスラブのために修正すると共
    に粗バーの幅検出位置よりも材料送り方向上流側のエッ
    ジャ各パスの幅圧下量を次回に幅圧下するスラブのため
    に修正することを特徴とする粗圧延ラインにおける粗バ
    ー幅制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020051474A (ko) * 2000-12-22 2002-06-29 이구택 폭압하량 결정방법
CN112934969A (zh) * 2021-01-25 2021-06-11 太原科技大学 一种棒材智能化精整作业系统

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