JPH11121631A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH11121631A
JPH11121631A JP28004297A JP28004297A JPH11121631A JP H11121631 A JPH11121631 A JP H11121631A JP 28004297 A JP28004297 A JP 28004297A JP 28004297 A JP28004297 A JP 28004297A JP H11121631 A JPH11121631 A JP H11121631A
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JP
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region
diffusion
diffusion resistance
atoms
offset
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JP28004297A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yokoyama
聡 横山
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高耐圧MOSトランジスタと抵抗体を有する半
導体集積回路において、抵抗体の抵抗値のばらつきおよ
び温度依存性を小さくし、且つ、抵抗体形成のための専
用フォトマスクを不要にする。 【解決手段】n形基板1に選択酸化膜2、ゲート酸化膜
3およびゲート電極4を形成し、その後、同一のフォト
マスクを用いてボロン不純物をイオン注入し、オフセッ
ト領域5と拡散抵抗領域7を同時に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高耐圧のMOS
型電界効果トランジスタ(以下、MOSFETという)
と抵抗体とを有するMOS型半導体集積回路などの半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSFETを用いた半導体集積回路
(以下、MOS−ICと称す)において、高耐圧MOS
FET(通常、HV−MOSといわれている)と低耐圧
MOSFET(通常、LV−MOSといわれている)の
両方を有し、また温度係数の小さい高精度な抵抗体を必
要とする場合が多い。
【0003】このような、高耐圧MOSFETと抵抗体
とを含むMOS−ICを実現する方法として、高耐圧M
OSFETには、ソース・ドレイン拡散領域より低濃度
の所謂オフセット領域を設けたゲート構造が通常よく用
いられてる。このオフセット領域を設けたゲート構造は
オフセット・ゲート構造と称されている。このオフセッ
ト・ゲート構造を有するMOSFETを形成する製造プ
ロセスは、標準的な低耐圧のMOS−ICの製造プロセ
スにおいて、ソース・ドレイン拡散領域に低濃度領域で
あるオフセット領域を形成する工程が必要となる。この
高耐圧のMOS−ICがCMOS−IC(相補形MOS
−ICのこと)の場合には、当然、高耐圧のn形MOS
FETと高耐圧のp形MOSFETのそれぞれにオフセ
ット領域が必要となり、フォトマスクもそれぞれ1枚づ
つ必要となる。
【0004】また、前記の抵抗体となる低濃度の拡散抵
抗領域を形成するためには、p形の不純物をイオン種と
して用いたイオン注入工程が必要となり、そのためのフ
ォトマスクが1枚追加となる。尚、抵抗体にp形不純物
を利用するのは、n形に比べて抵抗値の温度依存性が小
さいためである。このように、従来の製造方法では、標
準的な低耐圧のMOS−ICであるロジックICプロセ
スにオフセット領域用のフォトマスクの他に、p形不純
物で形成される拡散抵抗領域用の専用フォトマスクが必
要となる。
【0005】また、近年、接合深さ(XJ )を浅くする
ために、p形MOSFETのソース・ドレイン拡散領域
を形成する方法に、BF2 (フッ化ボロン)をイオン注
入する方法がある。そのBF2 を用いた、従来の高耐圧
MOSFETと抵抗体を有する高耐圧MOS−ICにつ
いて説明する。図13から図17は従来の高耐圧MOS
FETと抵抗体とを有するCMOSプロセスを工程順に
説明した製造工程断面図である。
【0006】n形基板1aを用いた、CMOS(相補形
MOS)プロセスで、まず、選択酸化工程において、n
形MOSFETとp形MOSFETを形成する活性領域
と、専用の抵抗体を形成する拡散抵抗領域以外の領域に
選択酸化膜2aを形成する。選択酸化膜2aを形成後に
p形MOSFETを形成する活性領域に25nm程度の
ゲート酸化膜3aを形成し、ポリシリコンでゲート電極
4aを形成する(図13)。尚、ゲート酸化膜3aは全
面に被覆された酸化膜の内でゲート電極4a直下の酸化
膜をいう。その後、p形MOSFETのオフセット領域
5aが形成される箇所のレジスト膜に窓開けし、加速電
圧65keVで3.0×1013atoms/cm2 程度
のドーズ量の条件でBF2 をイオン注入する(図1
4)。その後、抵抗体となる拡散抵抗領域7aが形成さ
れる箇所のレジスト膜に窓開けし電圧65keVで1.
2×1014atoms/cm2 程度のドーズ量の条件B
2 をイオン注入する(図15)。つぎに、ゲート電極
4aから1μm〜2μmの間隔を隔てて、p形MOSF
ETのソース・ドレイン拡散領域6aを形成するための
イオン注入を、加速電圧65keVでドーズ量3.0×
1015atoms/cm 2 の条件でBF2 を用いて行
う。このとき、同時に抵抗体となる拡散抵抗領域7aに
対するオーミックコンタクト用の高濃度領域8aも形成
される(図16)。その後、熱処理条件800℃で20
分〜25分の熱処理を経た後、BPSG(ボロ−リン・
ガラス)などの層間絶縁膜9aの堆積を行い、900℃
で10分〜15分の熱処理(リフロー)工程を実施す
る。これにより、表面濃度1.5×10 18atoms/
cm3 で拡散深さ0.26μm程度のp形低濃度領域で
あるオフセット領域5aと、表面濃度約6.0×1018
atoms/cm3 で拡散深さ0.28〜0.33μm
程度の拡散抵抗領域7aおよび表面濃度が約8.0×1
19atoms/cm3 で拡散深さ約0.4μmのソー
ス・ドレイン拡散領域6aが形成される。その後、ソー
ス・ドレイン拡散領域6aの部分の配線接続場所にコン
タクトホールを開口し、その後、Al、AlSi、Al
SiCuなどの配線金属を全面に堆積し、エッチング工
程を経て金属電極10aを形成し、最後に、SiNやS
iO2 などの保護膜11aを全面に堆積する(図1
7)。
【0007】図18は図17の透視平面図である。ただ
し、層間絶縁膜9aと保護膜11aは省かれている。2
aは選択酸化膜、4aはポリシリコンのゲート電極、5
aはオフセット領域、6aはソース・ドレイン拡散領
域、10aアルミニウムの金属電極、9aは層間絶縁
膜、11aは保護膜である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の高
耐圧のMOS−ICの製造工程では、標準的なロジック
ICの製造プロセスの他に、オフセット領域と拡散抵抗
領域とを別々に形成する工程を必要とし、フォトマスク
がオフセット領域形成用と拡散抵抗領域形成用で2枚追
加となり、また工程的にはオフセット領域形成工程でも
拡散抵抗領域形成工程でも、それぞれフォト工程および
イオン注入工程の2工程が必要となり、製造コストが増
大する。
【0009】また、前記工程のように、p形MOSFE
Tのソース・ドレイン拡散領域、オフセット領域および
拡散抵抗領域にBF2 (フッ化ボロン)のイオン注入を
用いる場合、接合深さを浅くするために、BF2 の注入
飛程が酸化膜と基板の界面付近に設定される。そのため
に、酸化膜厚にばらつきがあるとシリコンに到達するB
2 の量にばらつきが生じ、結果として、抵抗体となる
拡散抵抗領域の抵抗値のばらつきが大きく、また抵抗値
の温度係数も大きくなる。前記工程で形成された拡散抵
抗領域7aのシート抵抗値は約360Ω/□であり、ま
た、抵抗値のばらつきは約±17%、温度係数は100
0ppm/℃と大きい。
【0010】この発明の目的は、前記の課題を解決し
て、拡散抵抗領域の抵抗値のばらつきおよび温度依存性
を小さくし、且つ、拡散抵抗領域形成のための専用フォ
トマスクを不要とする半導体装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、少なくともMOS型電界効果トランジスタ(MO
SFET)と抵抗体とを有する半導体集積回路(MOS
−IC)が形成された半導体装置において、高耐圧のM
OSFETを形成するための低濃度拡散領域であるオフ
セット領域と抵抗体となる拡散抵抗領域とがボロン不純
物で形成され、該ボロン不純物の表面濃度および拡散深
さがオフセット領域と拡散抵抗領域とで同一である構成
とする。
【0012】前記オフセット領域と前記拡散抵抗領域と
のボロン不純物の表面濃度を1.0×1018atoms
/cm3 ないし4.0×1018atoms/cm3
し、且つ、該ボロン不純物の拡散深さを0.3μmない
し1.0μmとするとよい。前記オフセット領域と前記
拡散抵抗領域とのボロン不純物の表面濃度が1.0×1
18atoms/cm3 ないし4.0×1018atom
s/cm3 で形成され、且つ、該ボロン不純物の拡散深
さが1μmないし2μmで形成され、さらに、対向する
前記オフセット領域上に選択的に選択酸化膜(LOCO
S)が形成されると効果的である。
【0013】少なくともMOSFETと抵抗体とを有す
る半導体集積回路(MOS−IC)が形成された半導体
装置の製造方法において、高耐圧のMOSFETを形成
するための低濃度拡散領域であるオフセット領域と抵抗
体となる拡散抵抗領域とがボロン不純物で同時に形成さ
れるとよい。前記オフセット領域と前記拡散抵抗領域と
がボロン不純物の表面濃度1.0×1018atoms/
cm3 ないし4.0×1018atoms/cm3 で、該
拡散深さ1μmないし2μmで、同時に形成された後、
対向する前記オフセット領域上に選択的に選択酸化膜
(LOCOSといわれる局部酸化膜のこと)が形成され
るとよい。
【0014】このように、不純物原子をボロンとするこ
とで、オフセット領域と拡散抵抗領域とを同時に形成で
きて、製造工程の削減が可能となり、また拡散抵抗領域
のばらつきと、温度係数を小さくすることができるため
に抵抗体の高精度化ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1から図4は、この発明の第1
実施例の製造工程断面図を順に示したものである。n形
基板1を用いた、CMOS(相補形MOS)プロセス
で、まず、選択酸化工程において、nチャネルMOSF
ET(n形のMOS型電界効果トランジスタのこと)と
pチャネルMOSFET(p形のMOS型電界効果トラ
ンジスタのこと)を形成する活性領域と、専用の抵抗体
を形成する拡散抵抗領域以外の領域に選択酸化膜2を形
成する。図ではnチャネルMOSFETの活性領域は省
略されている。選択酸化膜2を形成後にpチャネルMO
SFETを形成する活性領域に25nm程度のゲート酸
化膜3を形成し、ポリシリコンでゲート電極4を形成す
る(図1)。尚、ゲート酸化膜3は全面に被覆された酸
化膜の内でゲート電極4直下の酸化膜をいう。その後、
pチャネルMOSFETのp形不純物で形成されるオフ
セット領域5とp形不純物で形成される拡散抵抗領域7
を同一のフォトマスクでレジスト膜に窓開けし、加速電
圧50keVで0.8×1014〜1.6×1014ato
ms/cm2 程度のドーズ量の条件でボロン原子をイオ
ン注入する。その後、1100℃で30分程度の熱処理
(アニール)を行い、拡散深さ1.0μm程度の低濃度
拡散領域であるオフセット領域5と拡散抵抗領域7とを
同時に形成する(図2)。つぎに、ゲート電極から1μ
m〜2μmの間隔を隔てて、pチャネルMOSFETの
ソース・ドレイン拡散領域6を形成するためのイオン注
入を、加速電圧65keVでドーズ量3.0×1015
toms/cm2 の条件でBF2 を用いて行う。このと
き、同時に抵抗体となる拡散抵抗領域7に対するオーミ
ックコンタクト用の高濃度領域8も形成される(図
3)。その後、熱処理条件800℃で20分〜25分の
熱処理を経た後、BPSG(ボロン・リン・ガラス)な
どの層間絶縁膜9の堆積を行い、900℃で10分〜1
5分の熱処理(リフロー)工程を実施する。これによ
り、表面濃度1.0×1018〜4×10 18atoms/
cm3 で拡散深さ1.0μm程度のp形低濃度領域であ
るオフセット領域5と、表面濃度約8.0×1019at
oms/cm3 で拡散深さ0.4μm程度のソース・ド
レイン拡散領域6が形成される。このオフセット領域の
深さの最低値はソース・ドレイン拡散領域程度が好まし
く、数値的には0.4μm程度である。その後、ソース
・ドレイン拡散領域6の部分の配線接続場所にコンタク
トホールを開口し、その後、Al、AlSi、AlSi
Cuなどの配線金属を全面に堆積し、エッチング工程を
経て金属電極10を形成し、最後に、SiNやSiO2
などの保護膜11を全面に堆積する(図4)。このよう
にして、オフセット領域5を有する高耐圧MOSFET
と、p形の拡散抵抗領域7が同時のフォトマスク工程と
イオン注入工程で形成され、従来に比べて製造工程数の
削減を図ることができた。
【0016】高耐圧のMOSFETの耐圧を上げるため
には、低濃度拡散領域であるオフセット領域5の不純物
濃度を出来るだけ低くする必要があるが、抵抗体である
拡散抵抗領域7の抵抗値に対する温度係数を小さくする
ためには逆に不純物濃度はあまり低くできない。各種の
実験により、不純物種をボロンとした場合、表面濃度と
して、約1.0×1018atoms/cm3 以上あれ
ば、800ppm/℃程度と温度係数が小さい抵抗体を
得ることが分かった。
【0017】この形成された高耐圧pチャネルMOSF
ETについては、ソース・ドレイン間耐圧13V〜17
V程度が実現され、従来5Vで使用されていたMOSF
ETが、7Vの電圧で使用することができるようにな
る。拡散抵抗領域7については、シート抵抗値として約
300〜500Ω/□、抵抗値の製造ばらつきが約7
%、温度係数としては、約700〜800ppm/℃が
実現される。
【0018】つぎにボロンとBF2 でほぼ同一の表面濃
度と拡散深さで拡散抵抗領域を形成した場合のシート抵
抗の大きさと抵抗値のばらつきおよび温度係数の大きさ
を比較した例について説明する。ボロンを不純物種とし
て、表面濃度2.0×1018atoms/cm3 、Xj
が0.5μmの拡散抵抗領域を形成した場合、シート抵
抗は約360Ω/□で抵抗値のばらつきが約±7%程
度、温度係数が約700ppm/℃である。これに対し
て従来技術の項で説明したように、BF2 をイオン注入
種として、表面濃度8.0×1019atoms/c
3 、Xjが0.4μmの拡散抵抗領域を形成した場
合、この拡散抵抗領域のシート抵抗は約120Ω/□
で、抵抗値のばらつきが約±17%程度、温度係数が約
1000ppm/℃である。これらの比較例から、不純
物種として、ボロンを使用した方が、表面濃度が低いに
も係わらず、高いシート抵抗が得られ、且つ、抵抗値の
ばらつきおよび温度係数は小さいことから、高抵抗で高
性能の抵抗体を得ることができる。
【0019】図5は図4の透視平面図である。ただし、
層間絶縁膜9と保護膜11は省かれている。2は選択酸
化膜、4はゲート電極、5は低濃度p形領域(p-
域)であるオフセット領域、6は高濃度p形領域(p++
領域)のソース・ドレイン拡散領域、10金属電極、9
は層間絶縁膜、11は保護膜である。
【0020】図6から図11はこの発明の第2実施例の
製造工程断面図である。n形基板1を用いた、CMOS
プロセスで、まず、選択酸化工程前において、レジスト
膜12をマスクとして、pチャネルMOSFETのオフ
セット領域5と、拡散抵抗領域7を形成する領域にボロ
ン原子を、50keVで2.0×1014〜3.0×10
14atoms/cm2 の条件でイオン注入する(図
6)。レジスト膜12を除去した後、1100℃で60
分程度の熱処理した後、全面に窒化膜を堆積し、選択酸
化膜を形成する領域の窒化膜をエッチングにより除去
し、それ以外の領域の窒化膜13を残す(図7)。その
後、900℃〜950℃で10時間程度の選択酸化工程
により、選択酸化膜2を形成する(図8)。つぎに活性
領域(MOSFETを形成する領域)に25nm程度の
ゲート酸化膜3を形成し、その後で、ポリシリコンでゲ
ート電極4を形成する(図9)。その後、pチャネルM
OSFETのソース・ドレイン拡散領域6と拡散抵抗領
域7のオーミックコンタクト用の高濃度領域8を形成す
るために、レジスト膜をマスクとして、BF 2 を65k
eV 3.0×1015atoms/cm2 程度イオン注
入し、その後、熱処理条件800℃で20分〜25分の
熱処理をする(図10)。その後、BPSGなどの層間
絶縁膜9の堆積を行い、900℃で10分〜15分の熱
処理(リフロー)工程を実施する。これにより、表面濃
度1.0×1018〜4.0×1018atoms/c
3 、拡散深さ約1.5μmのp形拡散領域であるオフ
セット領域5と、表面濃度約8.0×1019atoms
/cm3 、拡散深さ0.3〜0.4μmのソース・ドレ
イン拡散領域6が形成される。その後、ソース・ドレイ
ン拡散領域6の部分の配線接続場所にコンタクトホール
10を開口し、その後、Al、AlSi、AlSiCu
などの配線金属を全面に堆積し、エッチング工程を経て
金属電極10を形成する。最後に、SiNやSiO2
どの保護膜11を全面に堆積する(図11)。こうする
ことで、オフセット領域5を有する高耐圧FETと、p
形拡散領域である拡散抵抗領域7が同一のフォトマスク
工程とイオン注入工程で形成される。
【0021】前記のように、高耐圧MOSFETの耐圧
を上げるためには、オセット領域5の不純物濃度を出来
るだけ低くする必要があるが、抵抗体の温度係数を小さ
くするためには、不純物濃度をあまり低くできない。ボ
ロン原子を不純物とした抵抗体の場合、表面濃度とし
て、約1.0×1018atoms/cm3 以上あれば8
00ppm/℃程度の温度係数が実現できる。この実施
例では、専用p+ 拡散層のイオン注入量に対するMOS
FETの高耐圧化と、抵抗体の低温度係数化のトレード
オフの関係についての最適な条件の例であり、以下のよ
うな特性を達成できる。 この形成された高耐圧MOS
FETについては、ソース・ドレイン間耐圧15V〜2
5V程度が実現され、従来5Vで使用していたMOSF
ETが、7Vの電圧で使用することができるようにな
る。
【0022】拡散抵抗領域7については、シート抵抗値
として約300〜500Ω/□、温度係数としては、約
700〜800ppm/℃が実現される。図12は図1
1の透視平面図である。ただし、層間絶縁膜9と保護膜
13は省かれている。2は選択酸化膜、4はゲート電
極、5は低濃度p形領域(p- 領域)であるオフセット
領域、6は高濃度p形領域(p++領域)のソース・ドレ
イン拡散領域、10金属電極、9は層間絶縁膜、11は
保護膜である。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、高耐圧MOSFET
のソース・ドレイン拡散領域よりも低濃度なオフセット
領域と、抵抗体を形成する低濃度の拡散抵抗領域とを同
一フォトマスクで同一工程で同時に形成するができる。
これによって、従来に比してフォトマスクとして1枚分
の製造工程数の削減ができて、製造コストの低減を図る
ことができる。また不純物種にボロン原子を用いること
で、拡散抵抗領域の抵抗値のばらつきと温度係数を小さ
くできるので、抵抗体の高性能化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の製造工程断面図
【図2】この発明の第1実施例の図1に続く製造工程断
面図
【図3】この発明の第1実施例の図2に続く製造工程断
面図
【図4】この発明の第1実施例の図3に続く製造工程断
面図
【図5】図4の透視平面図
【図6】この発明の第2実施例の製造工程断面図
【図7】この発明の第2実施例の図6に続く製造工程断
面図
【図8】この発明の第2実施例の図7に続く製造工程断
面図
【図9】この発明の第2実施例の図8に続く製造工程断
面図
【図10】この発明の第2実施例の図9に続く製造工程
断面図
【図11】この発明の第2実施例の図10に続く製造工
程断面図
【図12】図12の透視平面図
【図13】従来の従来の高耐圧MOSFETと抵抗体と
を有するCMOSプロセスの製造工程断面図
【図14】図13に続く製造工程断面図
【図15】図14に続く製造工程断面図
【図16】図15に続く製造工程断面図
【図17】図16に続く製造工程断面図
【図18】図17の透視平面図
【符号の説明】
1 n形基板 2 選択酸化膜 3 ゲート酸化膜 4 ゲート電極 5 オフセット領域 6 ソース・ドレイン拡散領域 7 拡散抵抗領域 8 高濃度領域 9 層間絶縁膜 10 金属電極 11 保護膜 12 レジスト膜 13 窒化膜 1a n形基板 2a 選択酸化膜 3a ゲート酸化膜 4a ゲート電極 5a オフセット領域 6a ソース・ドレイン拡散領域 7a 拡散抵抗領域 8a 高濃度領域 9a 層間絶縁膜 10a 金属電極 11a 保護膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】n形基板1aを用いた、CMOS(相補形
MOS)プロセスで、まず、選択酸化工程において、n
形MOSFETとp形MOSFETを形成する活性領域
と、専用の抵抗体を形成する拡散抵抗領域以外の領域に
選択酸化膜2aを形成する。選択酸化膜2aを形成後に
p形MOSFETを形成する活性領域に25nm程度の
ゲート酸化膜3aを形成し、ポリシリコンでゲート電極
4aを形成する(図13)。尚、ゲート酸化膜3aは全
面に被覆された酸化膜の内でゲート電極4a直下の酸化
膜をいう。その後、p形MOSFETのオフセット領域
5aが形成される箇所のレジスト膜に窓開けし、加速電
圧65keVで3.0×1013atoms/cm2 程度
のドーズ量の条件でBF2 をイオン注入する(図1
4)。その後、抵抗体となる拡散抵抗領域7aが形成さ
れる箇所のレジスト膜に窓開けし電圧65keVで1.
2×1014atoms/cm2 程度のドーズ量の条件B
2 をイオン注入する(図15)。つぎに、ゲート電極
4aから1μm〜2μmの間隔を隔てて、p形MOSF
ETのソース・ドレイン拡散領域6aを形成するための
イオン注入を、加速電圧65keVでドーズ量3.0×
1015atoms/cm 2 の条件でBF2 を用いて行
う。このとき、同時に抵抗体となる拡散抵抗領域7aに
対するオーミックコンタクト用の高濃度領域8aも形成
される(図16)。その後、熱処理条件800℃で20
分〜25分の熱処理を経た後、BPSG(ボロン・リン
・ガラス)などの層間絶縁膜9aの堆積を行い、900
℃で10分〜15分の熱処理(リフロー)工程を実施す
る。これにより、表面濃度1.5×1018atoms/
cm3 で拡散深さ0.26μm程度のp形低濃度領域で
あるオフセット領域5aと、表面濃度約6.0×1018
atoms/cm3 で拡散深さ0.28〜0.33μm
程度の拡散抵抗領域7aおよび表面濃度が約8.0×1
19atoms/cm3 で拡散深さ約0.4μmのソー
ス・ドレイン拡散領域6aが形成される。その後、ソー
ス・ドレイン拡散領域6aの部分の配線接続場所にコン
タクトホールを開口し、その後、Al、AlSi、Al
SiCuなどの配線金属を全面に堆積し、エッチング工
程を経て金属電極10aを形成し、最後に、SiNやS
iO2 などの保護膜11aを全面に堆積する(図1
7)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともMOS型電界効果トランジスタ
    と抵抗体とを有する半導体集積回路(MOS−IC)が
    形成された半導体装置において、高耐圧のMOS型電界
    効果トランジスタを形成するための低濃度拡散領域であ
    るオフセット領域と抵抗体となる拡散抵抗領域とがボロ
    ン不純物で形成され、該ボロン不純物の表面濃度および
    拡散深さが前記オフセット領域と前記拡散抵抗領域とで
    同一であることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記オフセット領域と前記拡散抵抗領域と
    のボロン不純物の表面濃度を1×1018atoms/c
    3 ないし4×1018atoms/cm3 とし、且つ、
    該ボロン不純物の拡散深さを0.3μmないし1.0μ
    mとすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記オフセット領域と前記拡散抵抗領域と
    のボロン不純物の表面濃度が1×1018atoms/c
    3 ないし4×1018atoms/cm3 で形成され、
    且つ、該ボロン不純物の拡散深さが1μmないし2μm
    で形成され、さらに、対向する前記オフセット領域上に
    選択的に選択酸化膜(LOCOS)が形成されることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】少なくともMOS型電界効果トランジスタ
    と抵抗体とを有する半導体集積回路(MOS−IC)が
    形成された半導体装置の製造方法において、高耐圧のM
    OS型電界効果トランジスタを形成するための低濃度拡
    散領域であるオフセット領域と抵抗体となる拡散抵抗領
    域とがボロン不純物で同時に形成されることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記オフセット領域と前記拡散抵抗領域と
    がボロン不純物の表面濃度1×1018atoms/cm
    3 ないし4×1018atoms/cm3 で、該拡散深さ
    1μmないし2μmで、同時に形成された後、対向する
    前記オフセット領域上に選択的に選択酸化膜(LOCO
    S)が形成されることを特徴とする請求項4記載の半導
    体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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