JPH11120612A - マルチビーム式光ディスク再生装置 - Google Patents

マルチビーム式光ディスク再生装置

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JPH11120612A
JPH11120612A JP29780697A JP29780697A JPH11120612A JP H11120612 A JPH11120612 A JP H11120612A JP 29780697 A JP29780697 A JP 29780697A JP 29780697 A JP29780697 A JP 29780697A JP H11120612 A JPH11120612 A JP H11120612A
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喜一郎 小出
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誠一 伊藤
Yoichi Harasawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの読み取りを確実に行えるようにす
る。 【解決手段】 光ピックアップ2Aの中で発生させた5
個の光ビーム31 〜35を対物レンズ8を含む光学系に
より、CD−ROM1の信号面1Aの隣接する複数のト
ラックに照射し、各戻りビームをフォトディテクタPD
1 〜PD5 で検出した検出出力から、記録データ再生系
50Aで光ビーム31 〜35 の照射された各トラックに
記録されたデータを同時に読み取り、重複及び抜けがな
いようにCD−ROM1の記録順に出力する。システム
コントローラ50Aは、記録データの読み出しに先立っ
てフォーカスサーボ系のオフセットバイアス調整を行
い、この際、対物レンズ8の光軸方向に見て、信号面1
Aが光ビーム33 と31 の合焦点P3 とP1 の丁度真ん
中に来るように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチビーム式光デ
ィスク再生装置に係り、とくに、CD−ROM、CD−
WO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、M
O、LDなどの光ディスクを対象にして、光ディスクの
複数本のトラックに各々、別個の光ビームを同時に照射
し、各戻りビームの検出出力から記録データ再生系で各
光ビームの照射されたトラックに記録された記録データ
を読み取るようにしたマルチビーム式光ディスク再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROMから記録データを高速に読
み取る方法の1つとして、マルチビーム方式が有る。こ
れは、螺線状にトラックの形成された光ディスクの隣接
する複数本のトラックに各々、別個の光ビームを同時に
照射し、各戻りビームの検出出力から記録データ再生系
でトラック別に記録データを読み取り、該読み取ったデ
ータを重複及び抜けが生じないようにしながら記録順に
出力するようにしたものである。
【0003】マルチビーム式CD−ROM再生装置の構
成例を図21を参照にして説明する。図21において、
1はCD−ROMであり、データの記録されたトラック
が螺線状に形成されている(図21の左側が内周側、右
側が外周側)。CD−ROM1は図示しないスピンドル
モータにより線速度一定で回転される。2は5個の光ビ
ームを照射できるマルチビーム方式の光ピックアップで
あり、CD−ROM1に対し相対的に回転しながら、か
つ、記録データの読み取りの進行に伴って内周側から外
周側に移動する。この光ピックアップ2は、CD−RO
M1の隣接するn=5本のトラックに対し、各々、別個
に光ビーム31 〜35 を同時に照射し、各戻りビームを
別個のフォトディテクタPD1 〜PD5 で検出(受光)
し、検出信号としての光電流を出力する。
【0004】光ピックアップ2の内、41 〜45 はレー
ザダイオードであり、レーザビーム31 〜35 を発光す
る。6は2つの直角プリズムを貼り合わせたビームスプ
リッタ、7は各ビームを拡散光から平行光にするコリメ
ータレンズ、8はビームスプリッタ6及びコリメータレ
ンズ7を通過した光ビーム31 〜35 をCD−ROM1
の信号面1Aに合焦させる対物レンズであり、該対物レ
ンズ8の光軸は信号面1Aに垂直に交わる。9はCD−
ROM1の面振れに追従して対物レンズ8をCD−RO
M1の垂直方向に移動し、光ビーム31 〜35 の信号面
1Aに対する合焦状態を維持させるためのフォーカスア
クチュエータ、10はCD−ROM1の芯振れに追従し
て対物レンズ8をCD−ROM1の半径方向に移動し、
各ビーム31 〜35 にトラックを正しくトレースさせる
ためのトラッキングアクチュエータである。フォーカス
アクチュエータ9とトラッキングアクチュエータ10は
後述するサーボ回路により個別に駆動される。
【0005】PD1 〜PD5 は各々、光ビーム31 〜3
5 に対応して個別に設けられたフォトディテクタであ
り、受光量に比例した光電流を出力する。光ビーム31
〜35がCD−ROM1の信号面1Aで反射した各戻り
ビームは、対物レンズ8、コリメータレンズ7を通った
あとビームスプリッタ6で反射し、シリンドリカルレン
ズ、ディテクタレンズ等の光学系(図示せず)を通った
あと、個別にフォトディテクタPD1 〜PD5 に入射す
る。フォトディテクタPD1 、PD2 、PD4 、PD5
は受光量に比例した光電流I1 、I2 、I4 、I5 を、
光ビーム31 〜35 の各戻りビームの検出信号として出
力する。フォトディテクタPD3 は、通常の1ビーム方
式の光ピックアップに用いられているのと同様の4分割
フォトダイオードであり、A,B,C,Dの各分割ダイ
オード毎に受光量に比例した光電流I3 −A、I3
B、I3 −C、I3 −Dを出力する。
【0006】11は再生時やサーチ時に光ピックアップ
2をCD−ROM1の半径方向に移動するためのスレッ
ドモータであり、サーボ回路により駆動されて、サーチ
時に光ピックアップ2をフォワード方向またはリバース
方向に所望位置まで移動したり、再生時に、CD−RO
M1の再生の進行に従い、光ピックアップ2を次第にフ
ォワード方向へ移動する。
【0007】20は記録データ再生系であり、光ピック
アップ2の各フォトディテクタPD1 〜PD5 の受光出
力から各光ビーム31 〜35 の照射されたトラックに記
録された記録データを読み取り、かつ、重複及び抜けが
無いようにしながら、CD−ROM1での記録順にシリ
アルに出力する。この記録データ再生系20の内、21
1 、212 、214 、215 は各々、フォトディテクタ
PD1 、PD2 、PD4 、PD5 から出力された光電流
1 、I2 、I4 、 I5 を電流/電圧変換し、光ビー
ム31 、32 、34 、35 に対応したRF信号RF1
RF2 、RF4、RF5 を出力する電流/電圧変換器
(I/V)、213 −A、213 −B、213 −C、2
3 −Dは各々、フォトディテクタPD3 から出力され
た光電流I3 −A、I3 −B、I3 −C、I3 −Dを電
流/電圧変換し、電圧値VA 、VB、VC 、VD を出力
する電流/電圧変換器(I/V)である。
【0008】22は演算部であり、(VA +VB +VC
+VD )の演算を行って光ビーム33 に対応したRF信
号RF3 を形成したり、(VA +VC )−(VB
D )の演算を行ってフォーカスエラー信号を形成した
り、(VA +VB )−(VC +VD )の演算を行ってト
ラッキングエラー信号を形成する。図22に演算部22
の具体的な構成を示す。演算部22の内、221 は(V
A +VB +VC +VD )の演算を行って光ビーム33
対応したRF信号RF3 を出力する加算器、222
(VA +VC )−(VB +VD )の演算を行ってフォー
カスエラー信号を出力する加減算器、223 は(VA
B )−(VC +VD )の演算を行ってトラッキングエ
ラー信号TEを出力する加減算器である。
【0009】23はフォーカスサーボ制御、トラッキン
グサーボ制御、スレッドサーボ制御を行うサーボ回路で
あり、演算部22から入力したフォーカスエラー信号F
Eに基づき、該フォーカスエラー信号FEが零となるよ
うにフォーカスアクチュエータ9を駆動して光ビーム3
1 〜35 を信号面1Aに合焦させ、演算部22から入力
したトラッキングエラー信号TEに基づき、該トラッキ
ングエラー信号TEが零となるようにトラッキングアク
チュエータ10を駆動して光ビーム31 〜35を各々、
対応するトラックに追従(オントラック)させる。
【0010】なお、光ピックアップ2の光学系のバラキ
ツや、フォトディテクタPD3 、電流/電圧変換器21
3 −A〜213 −D、加減算器222 などの電気的特性
のバラツキにより、加減算器222 の出力するフォーカ
スエラー信号は、光ビーム33 がCD−ROM1の信号
面1Aに対し完全な合焦状態となっても零とならず、セ
ット毎に異なった或るオフセット分を持つ。フォーカス
サーボ系はサーボ回路23に入力されるフォーカスエラ
ー信号FEが零となるように制御を行うから、加減算器
222 の出力するフォーカスエラー信号をそのままサー
ボ回路23に入力すると、オフセット分の存在により光
ビーム33 が信号面1Aに対し合焦状態とならず、CD
−ROM1から読み取ったデータのエラーレートが大き
くなり過ぎてデータ再生が出来なくなってしまうことが
ある。
【0011】このため、フォーカスサーボ系には従来よ
り、オフセット調整機能が付加されている。すなわち、
演算部22には、後述するシステムコントローラの制御
に従い可変のフォーカスバイアス電圧Vf を発生するフ
ォーカスバイアス電圧発生回路224 と、加減算器22
2 の出力するフォーカスエラー信号にフォーカスバイア
ス電圧Vf を加算してフォーカスエラー信号FEを作成
する加算器225 が設けられており、セット毎に適切な
フォーカスバイアス電圧Vf をフォーカスバイアス系に
印加することで、光学系や回路系のオフセット誤差を打
ち消し、光ビーム33 を信号面1Aに合焦できるように
なっている。
【0012】図21に戻って、241 〜245 は各々、
光ビーム31 〜35 の空間伝達周波数特性(MTF)に
依る高域減衰を補償するためにRF信号RF1 〜RF5
の高域成分を持ち上げ、符号間干渉の発生を抑える波形
等化回路である。なお、波形等化回路243 に入力され
るRF信号RF3 または波形等化回路243 から出力さ
れるRF信号RF3 はサーボ回路23に入力される。サ
ーボ回路23はフォーカスサーボをオンさせる際、フォ
ーカスサーチ動作をさせながらフォーカスエラー信号F
Eの値がフォーカスサーボの負帰還領域に入っているタ
イミングを判定してサーボをオンさせる。また、トラッ
キングサーボをオンさせる際、RF信号RF3 を用いて
光ビーム33 がトラッキングサーボの負帰還領域に入っ
ているタイミングを判定してサーボをオンさせる。
【0013】261 〜265 は第1信号処理回路であ
り、各々、RF信号RF1 〜RF5 を入力して、2値
化、PLL回路を用いたクロック再生、ビット復調、フ
レーム同期検出、EFM復調、サブコード復調を行い、
EFM復調後のデータ(但し、P,Qパリティを含む)
DATA1 〜DATA5 を1ブロック単位(1サブコードフレー
ムが完結する98フレーム分の単位)で対応するサブコ
ードQチャンネルのA−time(Absolute−time;絶
対時間)データAT1 〜AT5 とともに出力する。第1
信号処理回路261 〜265 は復調後のデータDATA1
DATA5 を1シンボル(8ビット)ずつシリアルに出力す
る。第1信号処理回路263 から出力されたA−tim
eデータAT3 は後述するシステムコントローラ50に
入力される。RF信号RF3 の系統の第1信号処理回路
263 にはフレーム同期信号が一定の時間間隔で検出さ
れるようにするためのCLV制御回路(図示せず)が内
蔵されており、図示しないスピンドルモータ駆動回路に
対しCLV制御を行ってCD−ROM1を線速度一定で
回転させる。
【0014】第1信号処理回路261 〜265 はフレー
ム同期を検出すると、システムコントローラへHレベル
のフレーム同期検出信号FS1 〜FS5 を出力する。こ
のフレーム同期検出信号FS1 〜FS5 は、例えば、ト
ラックジャンプが完了したか否かの判断に用いられる。
また、第3信号処理回路263 は2値化したRF信号の
ジッタ量を計測するジッタ量計測回路(図示せず)を内
蔵しており、計測したジッタ量データJD3 をシテムコ
ントローラへ出力する機能も有している。第1信号処理
回路263 から入力したジッタ量データJD3 はフォー
カスバイアス調整に用いられる。
【0015】30は各第1信号処理回路261 〜265
から出力された1ブロック単位ずつでのデータを並列に
入力するとともに、重複及び抜けが無いようにして記録
順にシリアルに出力するパラレル/シリアル変換部(P
/S)である。このパラレル/シリアル変換部30の具
体的な構成を図23に示す。図23において、321
325 は各々、第1領域と第2領域の2つの記憶領域を
有し、第1信号処理回路261 〜265 に対応して設け
られたメモリであり、第1信号処理回路261〜265
から出力されたデータDATA1 〜DATA5 がいずれか一方の
記憶領域に記憶される。第1領域及び第2領域は十分な
ブロック単位数のデータDATA1 〜DATA5を記憶できる容
量を有する。331 〜335 は各々、第1領域と第2領
域の2つの記憶領域を有し、第1信号処理回路261
265 に対応して設けられたメモリであり、第1信号処
理回路261 〜265 から出力されたA−timeデー
タAT1 〜AT5 が、各々、対応するデータDATA1 〜DA
TA5 のメモリ321 〜325 に格納された位置を示す先
頭アドレスA1S〜A5s(またはa1s〜a5s)と最後尾ア
ドレスA1e〜A5e(またはa1e〜a5e)とともに、いず
れか一方の記憶領域に記憶される。第1領域及び第2領
域は十分な数のA−timeデータAT1〜AT5 を記
憶できる容量を有する。
【0016】311 〜315 は各々、第1信号処理回路
261 〜265 に対応して設けられた書き込みコントロ
ーラであり、第1信号処理回路261 〜265 から出力
されたデータDATA1 〜DATA5 をメモリ321 〜325
第1領域または第2領域に書き込み、A−timeデー
タAT1 〜AT5 を対応するデータDATA1 〜DATA5 のメ
モリ321 〜325 に格納された位置を示す先頭アドレ
スA1s〜A5S(またはa1s〜a5s)と最後尾アドレスA
1e〜A5e(またはa1e〜a5e)とともにメモリ331
335 の第1領域または第2領域に書き込む。
【0017】例えば、書き込みコントローラ31f (f
=1〜5)がメモリ32f の第1領域に15ブロック分
のデータDATAf (1)〜DATAf (15)を書き込み、第2
領域に15ブロック分のデータDATAf (16)〜DATA
f (30)を書き込んだときのメモリ32f と33f の記
憶内容を図24に示す。メモリ33f の第1領域には、
データDATAf (1)〜DATAf (15)の各ブロックに係る
A−timeデータが例えば、23分40秒60フレー
ム〜23分40秒74フレームの如く書き込まれ、メモ
リ32f の第1領域でのデータDATAf (1)〜DATA
f (15)の格納位置を示す先頭アドレスAfS(1)と最
後尾アドレスAfe(1)〜先頭アドレスAfS(15)と最
後尾アドレスAfe(15)が書き込まれた状態となる。メ
モリ33f の第2領域には、データDATAf (16)〜DATA
f (30)の各ブロックに係るA−timeデータが例え
ば、23分41秒48フレーム〜23分41秒62フレ
ームの如く書き込まれ、メモリ32f の第2領域でのデ
ータDATAf (16)〜DATAf (30)の格納位置を示す先頭
アドレスafS(1)と最後尾アドレスafe(1)〜先頭
アドレスafS(15)と最後尾アドレスafe(15)が書き
込まれた状態となる。
【0018】34は読み出しコントローラであり、メモ
リ331 〜335 に記憶されたA−timeデータAT
1 〜AT5 及び先頭アドレスA1s〜A5s(またはa1s
5s)と最後尾アドレスA1e〜A5e(またはa1e
5e)を参照して、メモリ321〜325 に記憶された
データDATA1 〜DATA5 を、重複及び抜けが生じないよう
にしながら、CD−ROM1上の記録順(A−time
順)に読み出し、シリアルに1シンボルずつ出力する。
書き込みコントローラ311 〜315 と読み出しコント
ローラ34の具体的な動作については後述する。
【0019】図21に戻って、40は第2信号処理回路
であり、パラレル/シリアル変換部30からシリアル出
力されたデータを入力し、1ブロックずつ、まず、ディ
スクランブルをしたあと、CIRC符号に基づく誤り検
出/訂正(Pパリティによる誤り検出/訂正、ディイン
タリーブ、Qパリティによる誤り検出/訂正)をしてC
D−DA規格に従うLchデータ、Rchデータを復調
し、更に、これらLchデータ、RchデータからCD
−ROM規格に基づき、同期検出、ディスクランブル、
ヘッダ検出、EDC及びECC符号による誤り検出/訂
正をすることでCD−ROMデータの復調をし、外部の
ホストコンピュータに出力する。
【0020】50はマイコン構成のシステムコントロー
ラであり、サーボ回路23に対し、サーチ時には、サー
ボ回路23にサーチ指令を与え、スレッドモータ11を
サーチ駆動させて光ピックアップ2をCD−ROM1の
フォワード方向またはリバース方向に所望位置まで移動
させ、再生時は、サーボ回路23に各種サーボオン指令
を与え、光ビーム31 〜35 をCD−ROM1の信号面
1Aに合焦させながら、かつ、互いに隣接する5つのト
ラックにオントラック状態とさせる。そして、1回転ま
たは2回転以上の適当な回転数分だけ光ビームの照射さ
れた各トラックから記録データを読み取る毎に、フォワ
ード方向へ所定トラック本数分のトラックジャンプ指令
を与え、トラックジャンプさせる。
【0021】また、システムコントローラ50はCD−
ROM1の再生開始時、第1信号処理回路263 から入
力したジッタ量データJD3 を監視しながら、フォーカ
スバイアス電圧発生回路224 を制御して、フォーカス
バイアス電圧Vf を可変し、ジッタ量データが最小とな
った所でVf の値を固定させてフォーカスバイアス調整
をしたり、CD−ROM1が1回転する間、各第1信号
処理回路261 〜265 から入力されたフレーム同期検
出信号FS1 〜FS5 を監視し、CD−ROM1のトラ
ックピッチのバラツキ、芯振れなどにより、光ビーム3
1 〜35 のいずれかの系統について、データの読み取り
が出来なくなっているものが有るか無いかチェックし、
フレーム同期検出信号FS1 〜FS5 がいずれもHであ
り、データの読み取りが出来なくなっているものが無い
時は、パラレル/シリアル変換部30に普通書き込み・
読み出し指令を与え、第1信号処理回路261 〜265
の全てから出力されたデータDATA1 〜DATA5 によりメモ
リ321 〜325 への書き込み・読み出しをさせる。
【0022】これに対し、いずれか1または複数の光ビ
ームについてフレーム同期検出信号FS1 〜FS5 が一
定時間以上(例えば、1/75秒以上)の間Lであり、
データの読み取りが出来なくなっているときは、光ビー
ム311 〜315 の中から、データの読み取りに用いる
光ビーム3i 、3j 、3k 、・・を決定し、パラレル/
シリアル変換部30に対し、データ読み取りに用いる光
ビームの系統を示す読み取り用系統情報「i、j、k、
・・」を含む特殊書き込み・読み出し指令を与え、第1
信号処理回路261 〜265 の内、読み取り用系統に係
る第1信号処理回路26i 、26j 、26k 、・・から
出力されたデータDATAi 、DATAj 、DATAk 、・・により
メモリ321 〜325 への書き込み・読み出しをさせ
る。
【0023】システムコントローラ50から出力された
通常読み出し・書き込み指令または特殊書き込み・読み
出し指令は、パラレル/シリアル変換部30の読み出し
コントローラ34に入力されるとともに、該読み出しコ
ントローラ34から書き込みコントローラ311 〜31
5 に転送される。書き込みコントローラ311 〜315
は再生開始時に普通書き込み・読み出し指令を受ける
と、第1信号処理回路261 〜265 の全てから出力さ
れたデータDATA1 〜DATA5 をそれぞれ最初はメモリ32
1 〜325 の第1領域に書き込んで行き、読み出しコン
トローラ34から中断指令を受けると書き込みを中断
し、次に、再開指令を受けると前回とは反対の第2領域
に書き込んで行き、以下、同様にして、中断指令を受け
ると書き込みを中断し、再開指令を受けると、第1領域
と第2領域の内、前回とは反対の領域に書き込む。
【0024】但し、書き込みコントローラ311 〜31
5 は再生開始時に特殊書き込み・読み出し指令を受ける
と、読み取り用系統情報「i,j,k,・・」の示す書
き込みコントローラ31i 、31j 、31k 、・・だけ
が対応する第1信号処理回路26i 、26j 、26k
・・から出力されたデータDATAi 、DATAj 、DATAk をそ
れぞれ最初はメモリ32i 、32j 、32k 、・・の第
1領域に書き込んで行き、読み出しコントローラ34か
ら中断指令を受けると書き込みを中断し、次に、再開指
令を受けると前回とは反対の第2領域に書き込んで行
き、以下、同様にして、中断指令を受けると書き込みを
中断し、再開指令を受けると、第1領域と第2領域の
内、前回とは反対の領域に書き込む。
【0025】読み出しコントローラ34は、システムコ
ントローラ50から普通書き込み・読み出し指令(特殊
書き込み・読み出し指令)を受けた場合、メモリ331
〜335 (33i 、33j 、33k 、・・)の第1領域
と第2領域の内、今回、書き込みコントローラ311
315 (31i 、31j 、31k 、・・)によって書き
込まれた領域に格納されたA−timeデータの示すA
−timeに抜けたものがなくなり、全て連続する状態
となったときに書き込みコントローラ311 〜31
5 (31i 、31j 、31k 、・・)に中断指令を与
え、システムコントローラ50にジャンプ指令を与え、
自身は、メモリ331 〜335 (33i 、33j 、33
k 、・・)の第1領域と第2領域の内、今回、書き込ま
れた領域に格納されたA−timeデータと先頭アドレ
ス及び最後尾アドレスを参照して、メモリ321 〜32
5 (32i 、32j 、32k 、・・)の第1領域と第2
領域の内、今回書き込まれた領域のデータを対象に、一
番若いA−timeに対応するデータから、A−tim
e順にデータを読み出して出力する。
【0026】このあと、システムコントローラ50から
ジャンプ完了通知を入力すると、書き込みコントローラ
311 〜315 (31i 、31j 、31k 、・・)に再
開指令を与え、自身は、メモリ331 〜335 (3
i 、33j 、33k 、・・)の第1領域と第2領域の
内、今度は、前回とは反対の領域に格納されたA−ti
meデータの示すA−timeに抜けたものがなくな
り、全て連続する状態となったときに書き込みコントロ
ーラ311 〜315 (31i 、31j 、31k 、・・)
に中断指令を与え、システムコントローラ50にジャン
プ指令を与え、自身はメモリ331 〜335 (33i
33j 、33k 、・・)の第1領域と第2領域の内、前
回とは反対の領域に書き込まれた領域に格納されたA−
timeデータと先頭アドレス及び最後尾アドレスを参
照して、メモリ321 〜325 (32i、32j 、32
k 、・・)の第1領域と第2領域の内、前回とは反対の
領域に書き込まれたデータを対象に、前回、第2信号処
理回路40に最後に出力した1ブロック分のデータに対
応するA−timeの次のA−timeに対応するデー
タから、A−time順にデータを読み出して出力す
る。以下、同様の動作を繰り返す。
【0027】次に、図25〜図29を参照して上記した
CD−ROM再生装置の動作を説明する。図25はシス
テムコントローラ50によるフォーカスバイアス調整処
理を示すフローチャート、図26と図28はデータ再生
動作の説明図であり、CD−ROM1の信号面1Aの側
から見たCD−ROM1と光ピックアップ2の相対的な
位置関係を示す。図27はメモリ331 〜335 に格納
されるデータの説明図である。なお、予め、CD−RO
M1はCLV制御により線速度一定で回転しているもの
とし、また、フォーカスサーボもオンしているものとす
る。また、光ビームの個数nを5とする。
【0028】(1)フォーカスバイアス調整 システムコントローラ50は、図示しないホストコンピ
ュータによりCD−ROM1に対する再生開始点のA−
timeが例えば、23分41秒00フレームの如く指
定されると、CD−ROM1の上で該再生開始点のA−
timeを含むトラックの位置を定めてxとする(図2
6、図28参照)。そして、まず、サーボ回路23にサ
ーチ指令を与え、光ビーム31 がトラック(x−7)の
位置に来るように光ピックアップ2を移動させ、しかる
のち、フォーカスバイアス電圧発生回路224 を制御し
てVf =0Vに初期化したあと、サーボ回路23にトラ
ッキングサーボオン指令、スレッドサーボオン指令を与
えてトラッキングサーボとスレッドサーボをオンさせ
る。この結果、光ピックアップ2から発射された光ビー
ム31 〜35 はトラック(x−7)〜(x−3)に合焦
及びオントラックする(図26、図28のI参照)。但
し、まだ、フォーカスバイアス調整がなされていないの
で、光ビーム31 〜35 のいずれも最適な合焦状態とは
なっていない。
【0029】各光ビーム31 〜35 がCD−ROM1の
信号面1Aで反射したときの戻りビーム光はフォトディ
テクタPD1 〜PD5 が受光し、光電流I1 〜I5 を出
力し、この内、フォトディテクタPD1 、PD2 、PD
4 、PD5 からの光電流I1、I2 、I4 、I5 は電流
/電圧変換器211 、212 、214 、215 により電
流/電圧変換されてRF信号RF1 、RF2 、RF4
RF5 が形成され、更に、波形等化回路241 、2
2 、244 、245 で波形等化されたのち、第1信号
処理回路261 、262 、264 、265 に入力され
る。また、フォトディテクタPD3 からの光電流I3
A〜I3 −Dは電流/電圧変換器213 −A〜213
Dにより電圧値VA 〜VD に変換され、演算部22の加
算器221 で加算されてRF信号RF3 が形成される。
そして、波形等化回路243 で波形等化されたのち、第
1信号処理回路263 に入力される。
【0030】第1信号処理回路261 〜265 は各々、
入力したRF信号RF1 〜RF5 に対し、2値化、PL
L回路を用いたクロック再生、ビット復調、フレーム同
期検出、EFM復調、サブコード復調を行い、EFM復
調後のデータ(但し、P,Qパリティを含む)DATA1
DATA5 を1ブロック単位で対応するサブコードQチャン
ネルのA−timeデータAT1 〜AT5 とともに出力
する。第1信号処理回路261 〜265 は復調後のデー
タDATA1 〜DATA5 を1シンボル(8ビット)ずつシリア
ルに出力する。また、第1信号処理回路261 〜265
はフレーム同期信号を検出すると、Hレベルのフレーム
同期検出信号FS1 〜FS5 を出力し、第1信号処理回
路263 は2値化RF信号のジッタ量を計測し、ジッタ
量データJD3 をシステムコントローラ50に出力す
る。また、第1信号処理回路263はA−timeデー
タAT3 をシステムコントローラ50に出力する。
【0031】システムコントローラ50はサーチ動作に
より光ピックアップ2の各光ビーム31 〜35 がトラッ
ク(x−7)〜(x−3)にオントラックしたあと、図
25に従い、フォーカスバイアス調整処理をする。ま
ず、Vf =0Vのときに第1信号処理回路263 で計測
されたジッタ量データJD3 を読み取り、jd(0)と
して内蔵メモリ(図示せず)に記憶する(ステップS1
0)。次に、フォーカスバイアス電圧発生回路224
制御し、Vf を0Vからプラス側にΔV(ΔVは正の
値)だけ増大させ、このときのジッタ量データJD3
読み取り、jd(+1)として内蔵メモリ(図示せず)
に記憶する。更に、Vf を0Vからマイナス側にΔVだ
け減少させ、このときのジッタ量データJD3 を読み取
り、jd(−1)として内蔵メモリ(図示せず)に記憶
する(ステップS11)。
【0032】そして、jd(+1)、jd(0)、jd
(−1)の大きさを比較し、jd(+1)>jd(0)
<jd(−1)であれば(ステップS12でYES)、
fが0Vのときにジッタ量が最低であり、フォーカス
オフセットが元々ほぼ0であったと考えられるので、フ
ォーカスバイアス電圧発生回路224 を制御し、Vf
0Vに設定させて調整を終える(ステップS13)。j
d(+1)<jd(0)<jd(−1)であれば(ステ
ップS14でYES)、k=2とし(ステップS1
5)、Vf =(+2)・ΔVとさせ、このときのジッタ
量データJD3 を読み取ってjd(+2)とする(ステ
ップS16)。そして、jd(+2)>jd(+1)<
jd(0)であれば(ステップS17でYES)、Vf
が(+1)・ΔVのときにジッタ量が最低であり、加減
算器222の出力点で見たフォーカスオフセットが元々
ほぼ(+1)・(−ΔV)であったと考えられるので、
フォーカスバイアス電圧発生回路224 を制御し、Vf
を(+1)・ΔVに設定させて調整を終える(ステップ
S18)。
【0033】jd(+2)>jd(+1)<jd(0)
でなければ(ステップS17でNO)、kをインクリメ
ントして3とし(ステップS19)、ステップS16に
戻って同様の処理を繰り返し、或るkの値で、jd(+
k)>jd{+(k−1)}<jd{+(k−2)}と
なれば(ステップS17でYES)、Vf が{+(k−
1)}・ΔVのときにジッタ量が最低であり、フォーカ
スオフセットが元々ほぼ{+(k−1)}・(−ΔV)
であったと考えられるので、フォーカスバイアス電圧発
生回路224 を制御し、Vf を{+(k−1)}・ΔV
に設定させて調整を終える(ステップS18)。
【0034】若し、ステップS14において、jd(+
1)<jd(0)<jd(−1)でなければ、k=2と
し(ステップS20)、Vf =(−2)・ΔVとさせ、
このときのジッタ量データJD3 を読み取ってjd(−
2)とする(ステップS21)。そして、jd(−2)
>jd(−1)<jd(0)であれば(ステップS22
でYES)、Vf が(−1)・ΔVのときにジッタ量が
最低であり、加減算器222 の出力点で見たフォーカス
オフセットが元々ほぼ(−1)・(−ΔV)であったと
考えられるので、フォーカスバイアス電圧発生回路22
4 を制御し、Vf を(−1)・ΔVに設定させて調整を
終える(ステップS23)。
【0035】jd(−2)>jd(−1)<jd(0)
でなければ(ステップS22でNO)、kをインクリメ
ントして3とし(ステップS24)、同様の処理を繰り
返し、或るkの値で、jd(−k)>jd{−(k−
1)}<jd{−(k−2)}となれば(ステップS2
2でYES)、Vf が{−(k−1)}・ΔVのときに
ジッタ量が最低であり、加減算器222 の出力点で見た
フォーカスオフセットが元々ほぼ{−(k−1)}・
(−ΔV)であったと考えられるので、フォーカスバイ
アス電圧発生回路224 を制御し、Vf を{−(k−
1)}・ΔVに設定させて調整を終える(ステップS2
3)。このようにして、フォーカスバイアス調整が終わ
れば、光ビーム33 は信号面1Aに対し完全な合焦状態
となり(図21において、光ビーム33 の合焦点P3
信号面1Aと一致)、他の光ビーム31 、32 、34
5 も完全な合焦状態に近い状態となる(図21におい
て、光ビーム31 、32 、34 、35 の合焦点P1 、P
2 、P4 、P5 が信号面1Aの近傍に来る)。ここで
は、フォーカスバイアス調整はCD−ROM1が約1回
転する間に行われるものする。
【0036】(2)読み取り不能な系統の判別 システムコントローラ50はフォーカスバイアス調整を
したあと、第1信号処理回路261 〜265 から入力し
たフレーム同期検出信号FS1 〜FS5 を監視し、CD
−ROM1が1回転する間(光ピックアップ2が図2
6、図28のIIの位置に来るまでの間)に、一定時間
以上(ここでは、1ブロック分=1/75秒以上)の
間、Lレベルを続けた系統が有るか無いかにより、記録
データの読み取り不能な系統の有無を判別する。
【0037】(3)通常書き込み・読み出し動作(記録
データの読み取り不能な系統が無い場合。図26、図2
7参照)。 記録データの読み取り不能な系統の有無の判別により、
記録データの読み取り不能な系統が無ければ、読み取り
用のh個の光ビームの系統として光ビーム31〜35
5個全てを割り当て、また、再生中の連続読み取り回転
数I=1、再生中のトラックジャンプをするトラック本
数J=(n−2)=3に設定する。そして、第1信号処
理回路263 から入力した最新のA−timeデータA
3 の示すA−timeデータと、ホストコンピュータ
により指定された再生開始点のA−timeとから、読
み取り用のh=5個の光ビームの内、最内周側の光ビー
ム31 を再生開始点のA−timeを含むトラックxの
1つ内周側のトラック(x−1)にオントラックさせる
ためのトラックジャンプ方向と、ジャンプするトラック
本数を定めてトラックジャンプさせる。
【0038】読み取り用のh個の光ビームの系統を割り
当てるとともに、再生中の連続読み取り回転数I、再生
中のトラックジャンプをするトラック本数Jを設定した
時点で、光ピックアップ2が図26のIIの位置にあれ
ば、IIの位置からフォワード方向へ4トラック分だけ
トラックジャンプさせ、光ビーム31 〜35 を各々、ト
ラック(x−1)〜(x+3)にオントラックさせ(図
26のIII参照)、フォトディテクタPD1 〜第1信
号処理回路261 、フォトディテクタPD2 〜第1信号
処理回路262 、フォトディテクタPD3 〜第1信号処
理回路263 、フォトディテクタPD4 〜第1信号処理
回路264 、フォトディテクタPD5 〜第1信号処理回
路265 の5系統により、トラック(x−1)〜(x+
3)の記録データの同時読み取りを開始させる。そし
て、第1信号処理回路261 〜265 の全てからHレベ
ルのフレーム同期検出信号FS1 〜FS5 が入力された
時点で、通常書き込み・読み出し指令をパラレル/シリ
アル変換部30に与える。
【0039】読み出しコントローラ34を介して通常書
き込み・読み出し指令を受けた書き込みコントローラ3
1 〜315 は、各々、第1信号処理回路261 〜26
5 から出力されたデータDATA1 〜DATA5 を1ブロック分
ずつメモリ321 〜325 の第1領域に順に書き込み、
かつ、メモリ331 〜335 の第1領域に、データDATA
1 〜DATA5 に対応するA−timeデータAT1 〜AT
5 とメモリ321 〜325 での先頭アドレスA1S
5S、最後尾アドレスA1e〜A5eを対にして書き込む
(図27参照)。図26の場合、メモリ331 〜335
の第1領域には各々、A−timeデータとして23分
40秒60フレーム、23分41秒00フレーム、23
分41秒15フレーム、23分41秒30フレーム、2
3分41秒45フレーム以降が書き込まれていく(図2
7参照)。
【0040】一方、通常書き込み・読み出し指令を受け
た読み出しコントローラ34は、メモリ331 〜335
の内、今回書き込みがなされている第1領域の内容を参
照して、メモリ335 の第1領域の先頭のA−time
データの1つ前のA−timeがメモリ334 の第1領
域に含まれており、メモリ334 の第1領域の先頭のA
−timeデータの1つ前のA−timeがメモリ33
3 の第1領域に含まれており、メモリ333 の第1領域
の先頭のA−timeデータの1つ前のA−timeが
メモリ332 の第1領域に含まれており、メモリ332
の第1領域の先頭のA−timeデータの1つ前のA−
timeがメモリ331 の第1領域に含まれた状態なっ
て、読み取り用の各系統で読み出されたデータに抜けが
なくなったかチェックする。
【0041】光ピックアップ2による読み取りがほぼI
=1回転分(実際には1回転強)行われて図26のIV
の位置まで進むと、メモリ331 〜335 の第1領域の
内容が図27の如くなり、読み取り用の各系統で読み出
されたデータに抜けがなくなるので、読み取り用コント
ローラ34は書き込みコントローラ311 〜315 に対
し中断指令を与え、書き込み動作を中断させ、システム
コントローラ50にトラックジャンプ指令を与え、自身
は、メモリ331 〜335 の内、今回、A−timeデ
ータの書き込まれた第1領域に格納されたA−time
データと先頭アドレス及び最後尾アドレスを参照して、
メモリ321 〜325 の内、今回、データ DATA1 〜DA
TA5 の書き込まれた第1領域を対象に、一番若いA−t
imeに対応するデータから、A−time順にデータ
を読み出して第2信号処理回路40に出力する。ここで
は、23分40秒60フレームから23分41秒59フ
レームまでが出力される。元々、ホストコンピュータで
指定された再生開始点のA−timeは23分41秒0
0フレームなので、再生開始点の直前から出力されるこ
とになる。
【0042】第2信号処理回路40はパラレル/シリア
ル変換部30からシリアル出力されたデータを入力し、
1ブロックずつ、まず、ディスクランブルをしたあと、
CIRC符号に基づく誤り検出/訂正(Pパリティによ
る誤り検出/訂正、ディインタリーブ、Qパリティによ
る誤り検出/訂正)をしてCD−DA規格に従うLch
データ、Rchデータを復調し、更に、これらLchデ
ータ、RchデータからCD−ROM規格に基づき、同
期検出、ディスクランブル、ヘッダ検出、EDC及びE
CC符号による誤り検出/訂正をすることでCD−RO
Mデータの復調をし、外部のホストコンピュータに出力
する。
【0043】中断指令を受けた書き込みコントローラ3
1 〜315 はメモリ321 〜325 と331 〜335
に対する書き込みを中断する。また、トラックジャンプ
指令を受けたシステムコントローラ50は、サーボ回路
23に対しフォワード方向へのトラックジャンプをする
トラック本数J=3のトラックジャンプ指令を与え、光
ピックアップ2を図26のIVの位置からVの位置まで
トラックジャンプさせ、光ビーム31 〜35 を各々、ト
ラック(x+3)〜(x+7)にオントラックさせて、
記録データの読み取りを再開させる。そして、第1信号
処理回路261〜265 の全てからHレベルのフレーム
同期検出信号FS1 〜FS5 が出力された時点で、トラ
ックジャンプ完了通知を読み出しコントローラ34に与
える。
【0044】トラックジャンプ完了通知を受けた読み出
しコントローラ34は、書き込みコントローラ311
315 に再開指令を与え、該再開指令を受けた書き込み
コントローラ311 〜315 は第1信号処理回路261
〜265 から出力されるトラックジャンプ後のデータDA
TA1 〜DATA5 を、今度はメモリ321 〜325 の第2領
域に書き込み、かつ、メモリ331 〜335 の第2領域
に、データDATA1 〜DATA5 に対応するA−timeデー
タAT1 〜AT5 とメモリ321 〜325 での先頭アド
レスa1S〜a5S、最後尾アドレスa1e〜a5eを対にして
書き込む(図24参照)。図26の場合、メモリ331
〜335 の第2領域には各々、A−timeデータとし
て23分41秒48フレーム、23分41秒63フレー
ム、23分42秒03フレーム、23分42秒18フレ
ーム、23分42秒33フレーム以降が書き込まれてい
く(図27参照)。
【0045】再開指令を与えたあと、読み出しコントロ
ーラ34は、メモリ331 〜335の内、今回書き込み
がなされている第2領域の内容を参照して、メモリ33
5 の第2領域の先頭のA−timeデータの1つ前のA
−timeがメモリ334 の第2領域に含まれており、
メモリ334 の第2領域の先頭のA−timeデータの
1つ前のA−timeがメモリ333 の第2領域に含ま
れており、メモリ333 の第2領域の先頭のA−tim
eデータの1つ前のA−timeがメモリ332 の第2
領域に含まれており、メモリ332 の第2領域の先頭の
A−timeデータの1つ前のA−timeがメモリ3
1 の第2領域に含まれた状態なって、読み取り用のh
=5個の光ビーム31 〜35 の各系統で読み出されたデ
ータに抜けがなくなったかチェックする。
【0046】光ピックアップ2による読み取りがほぼI
=1回転分(実際には1回転強)行われて図26のVI
の位置まで進むと、メモリ331 〜335 の第2領域の
内容が図27の如くなり、読み取り用の各系統で読み出
されたデータに抜けがなくなるので、読み取り用コント
ローラ34は書き込みコントローラ311 〜315 に対
し中断指令を与え、書き込み動作を中断させ、システム
コントローラ50にトラックジャンプ指令を与え、自身
は、メモリ331 〜335 の内、今回、A−timeデ
ータの書き込まれた第2領域に格納されたA−time
データと先頭アドレス及び最後尾アドレスを参照して、
メモリ321 〜325 の内、今回データDATA1 〜DATA5
の書き込まれた第2領域を対象に、前回最後に第2信号
処理回路40に出力した1ブロック分のデータに対応す
るA−timeの次のA−timeに対応するデータか
ら、A−time順にデータを読み出して第2信号処理
回路40に出力する。ここでは、23分41秒60フレ
ームから23分42秒47フレームまでが出力される。
【0047】中断指令を受けた書き込みコントローラ3
1 〜315 はメモリ321 〜325 と331 〜335
に対する書き込みを中断し、トラックジャンプ指令を受
けたシステムコントローラ50は、光ピックアップ2を
図26のVIの位置からVIIの位置までトラックジャ
ンプさせ、光ビーム31 〜35 を各々、トラック(x+
7)〜(x+11)にオントラックさせて、記録データ
の読み取りを再開させ、第1信号処理回路261 〜26
5 の全てからHレベルのフレーム同期検出信号FS1
FS5 が出力された時点で、トラックジャンプ完了通知
を読み出しコントローラ34に与える。
【0048】読み出しコントローラ34を介してトラッ
クジャンプ完了通知を受けた書き込みコントローラ31
1 〜315 は第1信号処理回路261 〜265 から出力
されるトラックジャンプ後のデータDATA1 〜DATA5 を今
度はメモリ321 〜325 の第1領域に書き込み、か
つ、メモリ331 〜335 の第1領域に、データDATA1
〜DATA5 に対応するA−timeデータAT1 〜AT5
とメモリ321 〜325での先頭アドレスA1S〜A5S
最後尾アドレスA1e〜A5eを対にして書き込む。一方、
読み出しコントローラ34は、メモリ331 〜335
第1領域に格納されていくA−timeに抜けたものが
なくなり、全て連続する状態となったとき、メモリ32
1 〜325 の第1領域を対象に、前回、第2信号処理回
路40に最後に出力した1ブロック分のデータに対応す
るA−timeの次のA−timeに対応するデータか
ら、A−time順にデータを読み出して出力する。以
下、同様の動作を繰り返すことで、CD−ROM1から
所望の記録データを、重複及び抜けを生じることなく記
録順に高速に読み出していく。
【0049】なお、図26のIVの位置からトラックジ
ャンプする際、ジャンプするトラック本数を4にはせ
ず、直前に光ビーム35 によりデータの読み取りがなさ
れたトラック(x+3)に光ビーム31 を照射させるた
め、ジャンプするトラック本数を3とする。理由は、ジ
ャンプするトラック本数を4にしてしまうと、トラック
ジャンプ前に光ビーム35 によりまだ読み取られていな
かったA−time=23分41秒60ブロックなどの
データが抜けてしまうからである。一般に、光ビームの
個数がn(但し、nは3以上の整数)であり、n個全て
の系統でデータの読み取りが可能なとき、各光ビームに
よりほぼ1回転分の読み取りをし、次いで、(n−2)
本分だけフォワード方向にトラックジャンプし、しかる
のち、再び記録データのほぼ1回転分の読み取りをする
という動作を繰り返すことで、CD−ROM1の高速再
生をする。
【0050】(4)特殊書き込み・読み出し動作(光ビ
ーム31 と35 の系統による読み取りが不可の場合。図
28参照) 光ピックアップ2が図28のIからIIまで移動する間
に、フォーカスバイアス調整と読み取り不能な系統判別
をした結果、CD−ROM1の芯振れ等により一番内周
側と外周側の光ビーム31 と35 の系統による記録デー
タの読み取りが不可であったとき、残りの3つの光ビー
ム32 〜34 は互いに隣接しており、最初から光ビーム
が3個しかなかったと扱えることから、光ビーム32
4 の3つを読み取り用のh個の光ビームとして設定
し、再生中の連続読み取り回転数I=1、再生中のトラ
ックジャンプをするトラック本数J=1に設定する。そ
して、第1信号処理回路263 から入力した最新のA−
timeデータAT3 の示すA−timeデータと、ホ
ストコンピュータにより指定された再生開始点のA−t
imeとから、読み取り用のh=3個の光ビームの内、
最内周側の光ビーム32 を再生開始点のA−timeを
含むトラックxの1つ内周側のトラック(x−1)にオ
ントラックさせるためのトラックジャンプ方向と、ジャ
ンプするトラック本数を定めてトラックジャンプさせ
る。
【0051】読み取り用のh=3個の光ビームの系統の
割り当てを行い、再生中の連続読み取り回転数I=1と
再生中のトラックジャンプをするトラック本数J=1の
設定をした時点で、光ピックアップ2が図28のIIの
位置にあったとき、フォワード方向へ3トラック分だけ
トラックジャンプさせ、光ビーム32 〜34 を各々、ト
ラック(x−1)〜(x+1)にオントラックさせ、フ
ォトディテクタPD2〜第1信号処理回路262 、フォ
トディテクタPD3 〜第1信号処理回路263、フォト
ディテクタPD4 〜第1信号処理回路264 の3系統に
より、トラック(x−1)〜(x+1)の記録データの
同時読み取りを開始させ、第1信号処理回路262 〜2
4 の全てからHレベルのフレーム同期検出信号FS2
〜FS4が入力された時点で、読み取り用系統情報
「2、3、4」を含む特殊書き込み・読み出し指令をパ
ラレル/シリアル変換部30に与える。
【0052】読み出しコントローラ34を介して特殊書
き込み・読み出し指令を受けた書き込みコントローラ
は、以降、読み取り用系統情報「2、3、4」の示す系
統の書き込みコントローラ312 〜314 だけが、各
々、第1信号処理回路262 〜264 から出力されたデ
ータDATA2 〜DATA4 を1ブロック分ずつメモリ322
324 の第1領域に順に書き込み、かつ、メモリ332
〜334 の第1領域に、データDATA2 〜DATA4 に対応す
るA−timeデータAT2 〜AT4 とメモリ322
324 での先頭アドレスA2S〜A4S、最後尾アドレスA
2e〜A4eを対にして書き込む。図28の場合、メモリ3
2 〜334 の第1領域には各々、A−timeデータ
として23分40秒60フレーム、23分41秒00フ
レーム、23分41秒15フレーム以降が書き込まれて
いく。
【0053】一方、特殊書き込み・読み出し指令を受け
た読み出しコントローラ34は、以降、読み取り用系統
情報「2、3、4」の示す系統のメモリ332 〜334
の内、今回書き込みがなされている第1領域の内容を参
照して、メモリ334 の第1領域の先頭のA−time
データの1つ前のA−timeがメモリ333 の第1領
域に含まれており、メモリ333 の第1領域の先頭のA
−timeデータの1つ前のA−timeがメモリ33
2 の第1領域に含まれた状態なって、読み取り用の各系
統で読み出されたデータに抜けがなくなったかチェック
する。
【0054】光ピックアップ2による読み取りがほぼI
=1回転分(実際には1回転強)だけ行われて図28の
IVの位置まで進むと、メモリ332 〜334 には読み
取り用の各系統で読み出されたデータに抜けがなくなる
ので、読み取り用コントローラ34は書き込みコントロ
ーラ312 〜314 に対し中断指令を与え、書き込み動
作を中断させ、システムコントローラ50にトラックジ
ャンプ指令を与え、自身は、メモリ332 〜334
内、今回、A−timeデータの書き込まれた第1領域
に格納されたA−timeデータと先頭アドレス及び最
後尾アドレスを参照して、メモリ322 〜324 の内、
今回データDATA2 〜DATA4 の書き込まれた第1領域を対
象に、一番若いA−timeに対応するデータから、A
−time順にデータを読み出して第2信号処理回路4
0に出力する。ここでは、23分40秒60フレームか
ら23分41秒29フレームまでが出力される。
【0055】中断指令を受けた書き込みコントローラ3
2 〜314 はメモリ322 〜324 と332 〜334
に対する書き込みを中断し、トラックジャンプ指令を受
けたシステムコントローラ50は、サーボ回路23に対
しフォワード方向へのトラック本数J=1のトラックジ
ャンプ指令を与え、光ピックアップ2を図28のIVの
位置からVの位置までトラックジャンプさせ、光ビーム
2 〜34 を各々、トラック(x+1)〜(x+3)に
オントラックさせて、記録データの読み取りを再開させ
る。そして、第1信号処理回路262 〜264 の全てか
らHレベルのフレーム同期検出信号が出力された時点
で、トラックジャンプ完了通知を読み出しコントローラ
34に与える。
【0056】トラックジャンプ完了通知を受けた読み出
しコントローラ34は、書き込みコントローラ312
314 に再開指令を与え、該再開指令を受けた書き込み
コントローラ312 〜314 は第1信号処理回路262
〜264 から出力されるトラックジャンプ後のデータDA
TA2 〜DATA4 を今度はメモリ322 〜324 の第2領域
に書き込み、かつ、メモリ332 〜334 の第2領域
に、データDATA2 〜DATA4 に対応するA−timeデー
タAT2 〜AT4 とメモリ322 〜324 での先頭アド
レスa2S〜a4S、最後尾アドレスa2e〜a4eを対にして
書き込む。図28の場合、メモリ332 〜334 の第2
領域には各々、A−timeデータとして23分41秒
18フレーム、23分41秒33フレーム、23分41
秒48フレーム以降が書き込まれていく。
【0057】再開指令を与えたあと、読み出しコントロ
ーラ34は、メモリ332 〜334の内、今回書き込み
がなされている第2領域の内容を参照して、メモリ33
4 の第2領域の先頭のA−timeデータの1つ前のA
−timeがメモリ333 の第2領域に含まれており、
メモリ333 の第2領域の先頭のA−timeデータの
1つ前のA−timeがメモリ332 の第2領域に含ま
れた状態なって、読み取り用の各系統で読み出されたデ
ータに抜けがなくなったかチェックする。
【0058】光ピックアップ2による読み取りがほぼI
=1回転分(実際には1回転強)だけ行われて図28の
VIの位置まで進むと、メモリ332 〜334 の第2領
域には、読み取り用の各系統「2、3、4」で読み出さ
れたデータに抜けがなくなるので、読み取り用コントロ
ーラ34は書き込みコントローラ312 〜314 に対し
中断指令を与え、書き込み動作を中断させ、システムコ
ントローラ50にトラックジャンプ指令を与え、自身
は、メモリ332 〜334 の内、今回、A−timeデ
ータの書き込まれた第2領域に格納されたA−time
データと先頭アドレス及び最後尾アドレスを参照して、
メモリ322 〜324 の内、今回データDATA2 〜DATA4
の書き込まれた第2領域を対象に、前回最後に第2信号
処理回路40に出力した1ブロック分のデータに対応す
るA−timeの次のA−timeに対応するデータか
ら、A−time順にデータを読み出して第2信号処理
回路40に出力する。ここでは、23分41秒30フレ
ームから23分41秒62フレームまでが出力される。
【0059】中断指令を受けた書き込みコントローラ3
2 〜314 は書き込みを中断し、トラックジャンプ指
令を受けたシステムコントローラ50は、光ピックアッ
プ2を図28のVIの位置からVIIの位置までトラッ
クジャンプさせ、光ビーム3 2 〜34 を各々、トラック
(x+3)〜(x+5)にオントラックさせて、記録デ
ータの読み取りを再開させ、第1信号処理回路262
264 の全てからHレベルのフレーム同期検出信号FS
2 〜FS4 が出力された時点で、トラックジャンプ完了
通知を読み出しコントローラ34に与える。以下、同様
の動作を繰り返すことで、h=3個の光ビーム32 〜3
4 を用いてCD−ROM1から所望の記録データを、重
複及び抜けを生じることなく記録順に高速に読み出して
いく。
【0060】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図21に示
すマルチビーム式CD−ROM再生装置では、5つの光
ビーム31 〜35 は、互いに独立して光ピックアップ2
の光学系の異なる経路を通過していくため、各光ビーム
1 〜35 の合焦点は対物レンズ8の光軸方向に見て、
異なる位置に来る。光ビーム31 〜35 の合焦点が図2
1のP1 〜P5 の如く分布しているとき、図21では光
ビーム33 の戻りビームを用いてフォーカスサーボを掛
けているので、光ビーム33 は合焦点P3 が信号面1A
と一致し、完全な合焦状態になる。
【0061】けれども、例えば、前記(2)の処理で読
み取り不能系統を判別した結果、5個の光ビーム31
5 のいずれでも読み取り可能な場合(図26参照)、
光ビーム31 と35 は合焦点P1 とP5 が信号面1Aか
らかなり外れることになり、空間伝達周波数特性が悪化
するなどして読み取りデータのエラーレートが大きくな
り、最悪の場合、誤り訂正能力を越えてしまい、光ビー
ム31 、35 の系統でデータの読み誤りが生じてしまう
という問題があった。
【0062】また、読み取り不能系統を判別した結果、
一部の光ビームの系統が読み取り不能であった場合、例
えば、装置が図29に示す如く、光ピックアップ200
から7個の光ビーム31 〜37 を個別に7本のトラック
に照射し、これら7本のトラックから記録データを読み
取り、光ビーム34 の戻りビームを用いてフォーカスサ
ーボを掛けるようにした装置において、読み取り不能系
統を判別した結果、両端の光ビーム31 、37 でデータ
の読み取りが不能であったため、残りの内、5個の光ビ
ーム32 〜36 を読み取り用に設定した場合も、光ビー
ム32 と36 は合焦点がCD−ROMの信号面からかな
り外れることになり、空間伝達周波数特性が悪化するな
どして読み取りデータのエラーレートが大きくなり、最
悪の場合、誤り訂正能力を越えてしまい、光ビーム
2 、36 の系統でデータの読み誤りが生じてしまうと
いう問題があった。本発明は上記した従来技術の問題に
鑑み、データの読み取りを確実に行えるようにしたマル
チビーム式光ディスク再生装置を提供することを、その
目的とする。
【0063】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
マルチビーム式光ディスク再生装置では、n個の光ビー
ムを、対物レンズを含む光学系により光ディスクの信号
面近傍に合焦させながら、信号面上の異なるn本のトラ
ックに同時に照射し、各戻りビームの検出出力から各光
ビーム別のRF信号を作成し、該RF信号から信号処理
手段で各光ビームの照射されたトラックに記録された記
録データを読み取るようにしたマルチビーム式光ディス
ク再生装置において、前記光学系は、対物レンズの光軸
方向に見て、n個の光ビームの各合焦点の中間に光ディ
スクの信号面が来るようにしたこと、を特徴としてい
る。これにより、n個の光ビームの中に信号面に対する
合焦状態の悪い光ビームが出来るのが回避されるので、
光ディスクからのデータの読み取りを確実に実行するこ
とができる。
【0064】本発明の請求項2記載のマルチビーム式光
ディスク再生装置では、請求項1記載の装置において、
光ディスクの面振れに追従して対物レンズを移動し、n
個の光ビームを常に光ディスクの信号面近傍に合焦させ
るフォーカスサーボ手段を備え、該フォーカスサーボ手
段は、対物レンズの光軸方向に見て、n個の光ビームの
各合焦点の中間に光ディスクの信号面が来るようにフォ
ーカスバイアス調整を行うようにしたこと、を特徴とし
ている。これにより、光ディスクの面振れに関わらず、
信号面に対する合焦状態の悪い光ビームが生じるのが回
避されるので、光ディスクにソリが生じていても、光デ
ィスクからのデータの読み取りを確実に実行することが
できる。
【0065】本発明の請求項3記載のマルチビーム式光
ディスク再生装置では、請求項1記載の装置において、
光ディスクの面振れに追従して対物レンズを移動し、n
個の光ビームを常に光ディスクの信号面近傍に合焦させ
るフォーカスサーボ手段と、n個の光ビームの内、所定
の2個以上の光ビームの系統別に、2値化RF信号のジ
ッタ量またはエラーレートを計測する計測手段とを備
え、前記フォーカスサーボ手段は、計測手段で計測した
2値化RF信号のジッタ量またはエラーレートの平均値
が最小となるようにフォーカスバイアス調整を行うよう
にしたこと、を特徴としている。これにより、光ディス
クの面振れに関わらず、信号面に対する合焦状態の悪い
光ビームが生じるのが回避されるので、光ディスクから
のデータの読み取りを確実に実行することができる。な
お、計測手段が、n個全ての光ビームの系統別に、2値
化RF信号のジッタ量またはエラーレートを計測するよ
うにすれば、光ディスクの信号面に対する各光ビームの
合焦状態を簡単かつ自動的に最適化できるとともに、光
ディスクの面振れに関わらず、最適な合焦状態を維持で
きるので、光ディスクからのデータの読み取りをより確
実に実行することができる。
【0066】本発明の請求項4記載のマルチビーム式光
ディスク再生装置では、n個の光ビームを、対物レンズ
を含む光学系により光ディスクの信号面近傍に合焦させ
ながら、信号面上の異なるn本のトラックに同時に照射
し、各戻りビームの検出出力から各光ビーム別のRF信
号を作成し、該RF信号から信号処理手段で各光ビーム
の照射されたトラックに記録された記録データを読み取
るようにし、n個の光ビームの内、幾つかの系統で記録
データの読み取りが不能となったとき、残りの読み取り
可能な中から読み取り用のh個の光ビームを設定し、該
設定したh個の読み取り用光ビームの系統で記録データ
の読み取りをするようにしたマルチビーム式光ディスク
再生装置において、前記光学系は、n個の光ビームの全
ての系統で記録データの読み取りが可能であれば、対物
レンズの光軸方向に見て、n個の光ビームの各合焦点の
中間に光ディスクの信号面が来るようにし、n個の光ビ
ームの内、幾つかの系統で記録データの読み取りが不能
となったとき、読み取り用に設定されたh個の光ビーム
について、対物レンズの光軸方向に見て、当該h個の光
ビームの各合焦点の中間に光ディスクの信号面が来るよ
うにしたこと、を特徴としている。
【0067】これにより、n個の光ビームの全ての系統
で記録データの読み取りが可能な場合、当該n個の光ビ
ームの中に信号面に対する合焦状態の悪い光ビームが出
来るのが回避されるので、光ディスクからのデータの読
み取りを確実に実行することができる。また、n個の光
ビームの内、幾つかの系統で記録データの読み取りが不
能となった場合、読み取り用に設定されたh個の光ビー
ムについて、信号面に対する合焦状態の悪い光ビームが
出来るのが回避されるので、光ディスクからのデータの
読み取りを確実に実行することができる。
【0068】本発明の請求項5記載のマルチビーム式光
ディスク再生装置では、請求項4装置において、光ディ
スクの面振れに追従して対物レンズを移動し、n個の光
ビームを常に光ディスクの信号面近傍に合焦させるフォ
ーカスサーボ手段を備え、該フォーカスサーボ手段は、
n個の光ビームの全ての系統で記録データの読み取りが
可能であれば、対物レンズの光軸方向に見て、n個の光
ビームの各合焦点の中間に光ディスクの信号面が来るよ
うにフォーカスバイアス調整を行い、n個の光ビームの
内、幾つかの系統で記録データの読み取りが不能となっ
たとき、読み取り用に設定されたh個の光ビームについ
て、対物レンズの光軸方向に見て、当該h個の光ビーム
の各合焦点の中間に光ディスクの信号面が来るようにし
たこと、を特徴としている。これにより、n個の光ビー
ムの全ての系統で記録データの読み取りが可能な場合は
当該n個の光ビームについて、また、n個の光ビームの
内、幾つかの系統で記録データの読み取りが不能となっ
た場合、読み取り用に設定されたh個の光ビームについ
て、光ディスクの面振れに関わらず、信号面に対する合
焦状態の悪い光ビームが生じるのが回避されるので、光
ディスクにソリが生じていても、光ディスクからのデー
タの読み取りを確実に実行することができる。
【0069】本発明の請求項6記載のマルチビーム式光
ディスク再生装置では、請求項4記載の装置において、
光ディスクの面振れに追従して対物レンズを移動し、n
個の光ビームを常に光ディスクの信号面近傍に合焦させ
るフォーカスサーボ手段と、各光ビームの系統別に、2
値化RF信号のジッタ量またはエラーレートを計測する
計測手段とを備え、前記フォーカスサーボ手段は、n個
の光ビームの全ての系統で記録データの読み取りが可能
であれば、該n個の光ビームの系統別の2値化RF信号
のジッタ量またはエラーレートの平均値が最小となるよ
うにフォーカスバイアス調整を行い、n個の光ビームの
内、幾つかの系統で記録データの読み取りが不能となっ
たとき、読み取り用に設定されたh個の光ビームの系統
別の2値化RF信号のジッタ量またはエラーレートの平
均値が最小となるようにフォーカスバイアス調整を行う
ようにしたこと、を特徴としている。これにより、n個
の光ビームの全ての系統で記録データの読み取りが可能
な場合は当該n個の光ビームについて、また、n個の光
ビームの内、幾つかの系統で記録データの読み取りが不
能となった場合、読み取り用に設定されたh個の光ビー
ムについて、光ディスクの信号面に対する各光ビームの
合焦状態を簡単に最適化できるとともに、光ディスクの
面振れに追従して最適状態を維持できるので、光ディス
クからのデータの読み取りをより確実に実行することが
できる。
【0070】
【発明の実施の形態】次に、図1を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係るCD−ROM
再生装置のブロック図であり、図21と同一の構成部分
には同一の符号が付してある。図1において、1はCD
−ROMであり、データの記録されたトラックが螺線状
に形成されている(図1の左側が内周側、右側が外周
側)。CD−ROM1は図示しないスピンドルモータに
より線速度一定で回転される。2Aはマルチビーム方式
の光ピックアップであり、CD−ROM1の隣接するn
=5本のトラックに対し、各々、別個に光ビーム31
5 を同時に照射し、各戻りビームを別個のフォトディ
テクタPD1 〜PD5 で検出(受光)し、検出信号とし
ての光電流を出力する。
【0071】光ピックアップ2Aの内、4はレーザダイ
オードであり、レーザビーム3を発光する。5はレーザ
ダイオード4の光軸に対し垂直に配置され、レーザビー
ム3を回折し、−2次回折光である光ビーム31 、−1
次回折光である光ビーム32、0次回折光である光ビー
ム33 、+1次回折光である光ビーム34 、+2次回折
光である光ビーム35 を形成させるグレーティング(回
折格子)、6は2つの直角プリズムを貼り合わせたビー
ムスプリッタ、7は各ビームを拡散光から平行光にする
コリメータレンズ、8はビームスプリッタ6及びコリメ
ータレンズ7を通過した光ビーム31 〜35 をCD−R
OM1の信号面1Aに合焦させる対物レンズであり、該
対物レンズ8の光軸は信号面1Aに垂直に交わる。
【0072】9はCD−ROM1の面振れに追従して対
物レンズ8をCD−ROM1の垂直方向に移動し、CD
−ROM1の面振れに関わらず光ビーム31 〜35 の信
号面1Aに対する合焦状態を維持させるためのフォーカ
スアクチュエータ、10はCD−ROM1の芯振れに追
従して対物レンズ8をCD−ROM1の半径方向に移動
し、CD−ROM1の芯振れに関わらず、各ビーム31
〜35 にトラックを正しくトレースさせるためのトラッ
キングアクチュエータである。フォーカスアクチュエー
タ9とトラッキングアクチュエータ10は後述するサー
ボ回路により個別に駆動される。PD1 〜PD5 は各
々、光ビーム31 〜35 に対応して個別に設けられたフ
ォトディテクタであり、受光量に比例した光電流を出力
する。光ビーム31 〜35がCD−ROM1の信号面1
Aで反射した各戻りビームは、対物レンズ8、コリメー
タレンズ7を通ったあとビームスプリッタ6で反射し、
シリンドリカルレンズ、ディテクタレンズ等の光学系
(図示せず)を通ったあと、個別にフォトディテクタP
1 〜PD5 に入射する。
【0073】ビームスプリッタ6、コリメータレンズ
7、対物レンズ8、シリンドリカルレンズ、ディテクタ
レンズ等で構成された光学系の光軸と0次回折光に係る
光ビーム33 の光軸が一致するようになっており、光ビ
ーム33 はCD−ROM1の信号面1Aに垂直に照射さ
れる。光ビーム34 と32 (35 と31 )は、レーザビ
ーム3をグレーティング5に垂直に入射させたときの+
1次回折光と−1次回折光(+2次回折光と−2次回折
光)であり、0次回折光である光ビーム33 を中心にし
て完全に線対称に形成され、かつ、CD−ROM1の信
号面1Aに垂直に照射される光ビーム33 を中心にし
て、完全に線対称に信号面1Aに照射されるので、これ
ら一対の光ビーム34 と32 (35 と31 )の合焦点P
4 とP2 (P5 とP1 )は対物レンズ8の光軸方向に見
て同じ位置に来て、光ビーム31 〜35 の合焦点P1
5 はほぼ円弧上に並ぶ。このため、光ビーム33 が信
号面1Aに対し完全な合焦状態となっても、他の光ビー
ムは信号面1Aの近傍に来るものの完全な合焦状態とは
ならない。
【0074】フォトディテクタPD1 、PD2 、P
4 、PD5 は受光量に比例した光電流I1 、I2 、I
4 、I5 を出力する。フォトディテクタPD3 は、通常
の1ビーム方式の光ピックアップに用いられているのと
同様の4分割フォトダイオードであり、A,B,C,D
の各分割ダイオード毎に受光量に比例した光電流I3
A、I3 −B、I3 −C、I3 −Dを出力する。
【0075】11は再生時やサーチ時に光ピックアップ
2AをCD−ROM1の半径方向に移動するためのスレ
ッドモータであり、サーボ回路により駆動されて、サー
チ時に光ピックアップ2Aをフォワード方向またはリバ
ース方向に所望位置まで移動したり、再生時に、CD−
ROM1の再生の進行に従い、光ピックアップ2Aを次
第にフォワード方向へ移動する。
【0076】20Aは記録データ再生系であり、光ピッ
クアップ2Aの各フォトディテクタPD1 〜PD5 の受
光出力から各光ビーム31 〜35 の照射されたトラック
に記録データを同時に読み取り、かつ、重複及び抜けが
無いようにして記録順にシリアルに出力する。記録デー
タ再生系20Aの内、システムコントローラ50Aは、
図21のシステムコントローラ50と同様の動作を行う
が、再生開始時に行うフォーカスバイアス調整は、記録
不能な系統判別動作の前後に1回ずつ行う。記録データ
再生系20Aの他の構成部分は図21と全く同一であ
る。
【0077】次に、図2〜図18を参照して上記した実
施の形態の動作を説明する。図2はシステムコントロー
ラ50Aによるデータ再生開始時の全体的な処理を示す
フローチャート、図3はシステムコントローラ50Aに
よる第1のフォカースバイアス調整処理を示すフローチ
ャート、図4はフォーカスバイフス調整動作の説明図、
図5、図6、図8、図10、図11、図12、図14、
図15、図16、図18はCD−ROM1に対する光ピ
ックアップ2Aの相対的な移動位置を示す説明図、図
7、図9、図13、図17はメモリ331 〜335 に格
納されたデータ内容の説明図である。なお、予め、CD
−ROM1はCLV制御により線速度一定で回転してい
るものとし、また、フォーカスサーボもオンしているも
のとする。また、光ピックアップ2Aからは、CD−R
OM1の隣接する5本のトラックに、各々別個にn=5
個の光ビーム31 〜35 が同時に照射されているものと
する。
【0078】(1)´第1のフォーカスバイアス調整処
理 システムコントローラ50Aは、図示しないホストコン
ピュータによりCD−ROM1に対する再生開始点のA
−timeが例えば、23分41秒00フレームの如く
指定されると、CD−ROM1の上で該再生開始点のA
−timeを含むトラックの位置を定めてxとする(図
4、図6、図8、図10〜図12、図14〜図16、図
18参照)。そして、まず、サーボ回路23にサーチ指
令を与え、光ビーム31 がトラック(x−8)の位置に
来るように光ピックアップ2Aを移動させ(図2のステ
ップS30)、しかるのち、フォーカスバイアス電圧発
生回路224 を制御してVf =0Vに初期化したあと
(ステップS31)、サーボ回路23にトラッキングサ
ーボオン指令とスレッドサーボオン指令を与えてトラッ
キングサーボとスレッドサーボをオンさせる(ステップ
S32)。この結果、光ピックアップ2Aから発射され
た光ビーム31 〜35 はトラック(x−8)〜(x−
4)に合焦及びオントラックする(図5、図6、図8、
図10〜図12、図14〜図16、図18のI参照)。
但し、まだ、フォーカスバイアス調整がなされていない
ので、光ビーム31 〜35 のいずれも最適な合焦状態と
はなっていない。
【0079】各光ビーム31 〜35 が信号面1Aで反射
した戻り光はフォトディテクタPD1 〜PD5 が受光
し、光電流I1 〜I5 を出力し、この内、フォトディテ
クタPD1 、PD2 、PD4 、PD5 からの光電流
1 、I2 、I4 、I5 は電流/電圧変換器211 、2
2 、214 、215 によりRF信号RF1 、RF2
RF4 、RF5 に変換され、更に、波形等化回路2
1 、242 、244 、245 で波形等化されたのち、
第1信号処理回路261 、262 、264 、265 に入
力される。また、フォトディテクタPD3 からの光電流
3 −A〜I3 −Dは電流/電圧変換器213 −A〜2
3 −Dにより電圧信号VA 〜VD に変換され、演算部
22の加算器221 で加算されてRF信号RF3 が作成
される。そして、波形等化回路243 で波形等化された
のち、第1信号処理回路263 に入力される。
【0080】第1信号処理回路261 〜265 は各々、
入力したRF信号RF1 〜RF5 に対し、2値化、PL
L回路を用いたクロック再生、ビット復調、フレーム同
期検出、EFM復調、サブコード復調を行い、EFM復
調後のデータ(但し、P,Qパリティを含む)DATA1
DATA5 を1ブロック単位で対応するサブコードQチャン
ネルのA−timeデータAT1 〜AT5 とともに出力
する。第1信号処理回路261 〜265 は復調後のデー
タDATA1 〜DATA5 を1シンボル(8ビット)ずつシリア
ルに出力する。A−timeデータAT3 はシステムコ
ントローラ50Aに入力される。また、第1信号処理回
路261 〜265 はフレーム同期信号を検出すると、H
レベルのフレーム同期検出信号FS1 〜FS5 を出力
し、第1信号処理回路263 は更に2値化RF信号のジ
ッタ量を計測し、ジッタ量データJD3 をシステムコン
トローラ50Aに出力する。
【0081】この状態でシステムコントローラ50Aは
図3に従い、CD−ROM1がほぼ1回転する間に、第
1のフォーカスバイアス調整処理を実行する(ステップ
S32)。図3の内、ステップS10からステップS1
3またはS18またはS23までは、図25の場合と全
く同様であり、第1信号処理回路263 から出力される
ジッタ量データJD3 が最小となるフォーカスバイアス
電圧Vf をフォーカスバイアス電圧発生回路224 に発
生させ、光ピックアップ2Aの光学系やフォーカスサー
ボ系のバラツキに伴うオフセット分をキャンセルさせ、
光ビーム33 が信号面1Aに対し完全合焦状態となるよ
うにする。このとき、他の光ビーム31、32 、34
5 の合焦点P1 〜P5 は信号面1Aの近傍に来る(図
4(1)参照)。
【0082】そして、図3のステップS13またはS1
8またはS23の処理のあと、更に、光ビーム33 の合
焦点P3 と、光ビーム31 (35 )の合焦点P
1 (P5 )との間の対物レンズ8の光軸方向に見た距離
をL1 として(図4(1)参照)、フォーカスバイアス
電圧発生回路224 を制御し、Vf の値を更に或る所定
の一定量W1 だけ変化させ、対物レンズ8を信号面1A
からL1 /2だけ遠ざかる方向に移動させる。すると、
光ビーム33 の合焦点P3 と、光ビーム31 (35 )の
合焦点P1 (P5 )との丁度真ん中にCD−ROM1の
信号面1Aが来ることになり(図4(2)参照)、合焦
点P1 〜P5 は全て信号面1Aのごく近くに来て、合焦
点P1 〜P5 の中に信号面1Aから大きく離れたものは
生じない。
【0083】なお、光ビーム33 の合焦点P3 と、光ビ
ーム32 (34 )の合焦点P2 (P4 )との間の対物レ
ンズ8の光軸方向に見た距離をL2 として(図4(1)
参照)、図3のステップS13またはS18またはS2
3の処理のあと、更に、フォーカスバイアス電圧発生回
路224 を制御し、Vf の値を更に或る所定の一定量W
2 だけ変化させたとき、対物レンズ8を信号面1Aから
2 /2だけ遠ざかる方向に移動させることができ、こ
のとき、光ビーム33 の合焦点P3 と、光ビーム3
2 (34 )の合焦点P2 (P4 )との丁度真ん中にCD
−ROM1の信号面1Aを来させることができるものと
する(図4(3)参照)。
【0084】(2)´読み取り不能な系統の判別 システムコントローラ50Aは図2のステップS32で
第1のフォーカスバイアス調整を行い、各光ビーム31
〜35 の合焦点P1 〜P5 と信号面1Aの位置関係を図
4(2)の如くしたあと、CD−ROM1が更に1回転
する間に、第1信号処理回路261 〜265 から入力し
たフレーム同期検出信号FS1 〜FS5を監視し、一定
時間以上(ここでは、1ブロック分=1/75秒以上)
の間、Lレベルを続けた系統が有るか無いかにより、記
録データの読み取り不能な系統の有無を判別する(ステ
ップS33)。
【0085】(3)´通常書き込み・読み出し動作(光
ビーム31 〜35 の全ての系統により記録データが読み
取り可能な場合。図5参照)。 (3−1)´第2のフォーカスバイアス調整処理 読み取り不能な系統の有無の判別により、記録データの
読み取り不能な系統が1つも無ければ、システムコント
ローラ50Aは読み取り用のh個の光ビームの系統とし
て光ビーム31 〜35 の5個全てを割り当て、また、再
生中の連続読み取り回転数I=1、再生中のトラックジ
ャンプをするトラック本数J=(n−2)=3に設定す
る(ステップS34)。そして、図2中の第2フォーカ
スバイアス調整処理を実行し、まず、読み取り用のh=
5個の光ビーム31 〜35 に、光ビーム31 または35
が入っているかチェックし(ステップS35)、今の場
合、入っているので、Vf を変更することなく第2のフ
ォーカスバイアス調整処理を終える。
【0086】これにより、信号面1Aは読み取り用の5
個の光ビーム31 〜35 の合焦点P1 〜P5 に対し、対
物レンズ8の光軸方向に見て一番遠いP3 と一番近いP
1(P5 )の丁度真ん中に来るため、P2 (P4 )が信
号面1Aのごく近くに来る。また、P1 〜P5 は、元
々、略円弧上に規則的に並び、対物レンズ8の光軸方向
に見た合焦点P1 〜P5 の位置の分布が狭い範囲に限定
されているので、P1、P3 、P5 も信号面1Aから非
常に近い位置に来る。以降は、フォーカスサーボ系の制
御により、CD−ROM1の面振れに追従して対物レン
ズ8が移動するので、光ビーム31 〜35 のいずれの合
焦点P1 〜P5 も信号面1Aから大きく外れることはな
く、光ビーム31 〜35 のいずれの系統でもCD−RO
M1からのデータの読み取りを確実に実行することがで
きる。
【0087】(3−2)´データ再生動作 第2のフォーカスバイアス調整処理を終えたならば、第
1信号処理回路263から入力した最新のA−time
データAT3 の示すA−timeデータと、ホストコン
ピュータにより指定された再生開始点のA−timeと
から、読み取り用のh=5個の光ビームの内、最内周側
の光ビーム31 を再生開始点のA−timeを含むトラ
ックxの1つ内周側のトラック(x−1)にオントラッ
クさせるためのトラックジャンプ方向と、ジャンプする
トラック数を定めてトラックジャンプさせる。
【0088】第2のフォーカスバイアス調整処理を終え
たとき、光ピックアップ2Aが図5のIIの位置にあれ
ば、IIの位置からフォワード方向へ4トラック分だけ
トラックジャンプさせ、光ビーム31 〜35 を各々、ト
ラック(x−1)〜(x+3)にオントラックさせ(図
5のIII参照)、フォトディテクタPD1 〜第1信号
処理回路261 、フォトディテクタPD2 〜第1信号処
理回路262 、フォトディテクタPD3 〜第1信号処理
回路263 、フォトディテクタPD4 〜第1信号処理回
路264 、フォトディテクタPD5 〜第1信号処理回路
265 の5系統により、トラック(x−1)〜(x+
3)の記録データの同時読み取りを開始させる。そし
て、第1信号処理回路261 〜265 の全てからHレベ
ルのフレーム同期検出信号FS1 〜FS5 が入力された
時点で、通常書き込み・読み出し指令をパラレル/シリ
アル変換部30に与える。
【0089】通常書き込み・読み出し指令を入力したパ
ラレル/シリアル変換部30は、図26の場合と全く同
様にして、第1信号処理回路261 〜265 から出力さ
れたデータDATA1 〜DATA5 を、各々、メモリ321 〜3
5 に書き込んで行く。そして、CD−ROM1がほぼ
1回転(実際は1回転強)し、各光ビーム31 〜35
系統で読み取られたデータに抜けがなくなったところで
(図5のIV参照)、メモリ321 〜325 への書き込
みを中断し、A−time順でかつ重複及び抜けがない
ようにメモリ321 〜325 からシリアルに読み出して
第2信号処理回路40へ出力し、システムコントローラ
50Aにはトラックジャンプ指令を与える。トラックジ
ャンプ指令を受けたシステムコントローラ50Aはサー
ボ回路23を制御して光ピックアップ2Aの各光ビーム
1 〜35 をフォワード方向へトラック本数J=3だけ
トラックジャンプさせ、光ビーム31 〜35 をトラック
(x+3)〜(x+7)に合焦及びオントラックさせる
(図5のV参照)。
【0090】そして、各第1信号処理回路261 〜26
5 の全てからHレベルのフレーム同期検出信号FS1
FS5 が入力された所で、トラックジャンプ完了通知を
パラレル/シリアル変換部30に出力する。トラックジ
ャンプ完了通知を受けたパラレル/シリアル変換部30
は、第1信号処理回路261 〜265 から出力されたト
ラックジャンプ後のデータDATA1 〜DATA5 を、再び、メ
モリ321 〜325 に書き込んで行く。そして、CD−
ROM1がほぼ1回転(実際は1回転強)し、各光ビー
ム31 〜35 の系統で読み取られたデータに抜けがなく
なったところで(図5のVI参照)、メモリ321 〜3
5 への書き込みを中断し、前回、最後に第2信号処理
回路40へ出力したデータに対応するA−timeの次
のA−timeに対応するデータから、A−time順
でかつ重複及び抜けがないようにメモリ321 〜325
からシリアルに読み出して第2信号処理回路40へ出力
し、システムコントローラ50Aにはトラックジャンプ
指令を与える。
【0091】トラックジャンプ指令を受けたシステムコ
ントローラ50Aはサーボ回路23を制御して光ピック
アップ2Aの各光ビーム31 〜35 をフォワード方向へ
トラック本数J=3だけトラックジャンプさせ、光ビー
ム31 〜35 をトラック(x+7)〜(x+11)に合
焦及びオントラックさせ(図5のVII参照)、以下、
パラレル/シリアル変換部30とシステムコントローラ
50Aは同様の動作を繰り返す。
【0092】第2信号処理回路40はパラレル/シリア
ル変換部30からシリアル出力されたデータを入力し、
1ブロックずつ、まず、ディスクランブルをしたあと、
CIRC符号に基づく誤り検出/訂正(Pパリティによ
る誤り検出/訂正、ディインタリーブ、Qパリティによ
る誤り検出/訂正)をしてCD−DA規格に従うLch
データ、Rchデータを復調し、更に、これらLchデ
ータ、RchデータからCD−ROM規格に基づき、同
期検出、ディスクランブル、ヘッダ検出、EDC及びE
CC符号による誤り検出/訂正をすることでCD−RO
Mデータの復調をし、外部のホストコンピュータに出力
する。
【0093】(4)´特殊書き込み・読み出し動作−そ
の1(光ビーム35 の系統による読み取りが不可の場
合。図6、図7参照) (4−1)´第2のフォーカスバイアス調整処理 読み取り不能な系統の有無を判別した結果、一番外周側
の光ビーム35 の系統による記録データの読み取りが不
可であったとき、記録データの読み取り可能な系統の光
ビームの内、一番多く連なった一群の光ビームの系統の
数Mは、光ビーム31 〜34 の組み合わせである4であ
り、M≧3である。よって、読み取り用のh個の光ビー
ムの系統として、当該M個の光ビーム31 〜34 の系統
を割り当て、再生中の連続読み取り回転数I=1、再生
中のトラックジャンプをするトラック本数J=(M−
2)=2に設定する(ステップS34)。そして、図2
中の第2フォーカスバイアス調整処理を実行し、まず、
読み取り用のh=4個の光ビーム31 〜34 に、光ビー
ム31 または35 が入っているかチェックし(ステップ
S35)、今の場合、入っているので、Vf を変更する
ことなく第2のフォーカスバイアス調整処理を終える。
【0094】これにより、信号面1Aは読み取り用の4
個の光ビーム31 〜34 の合焦点P1 〜P4 に対し、対
物レンズ8の光軸方向に見て一番遠いP3 と一番近いP
1の丁度真ん中に来るため、P2 とP4 が信号面1Aの
非常に近い位置に来る。P1 、P3 も信号面1Aから近
い位置に来る(図4(2)参照)。以降は、フォーカス
サーボ系の制御により、CD−ROM1の面振れに追従
して対物レンズ8が移動するので、光ビーム31 〜34
のいずれの合焦点P1 〜P4 も信号面1Aから大きく外
れることはなく、光ビーム31 〜34 のいずれの系統で
もCD−ROM1からのデータの読み取りを確実に実行
することができる。
【0095】(4−2)´データ再生動作 第2のフォーカスバイアス調整処理を終えたならば、第
1信号処理回路263から入力した最新のA−time
データAT3 の示すA−timeデータと、ホストコン
ピュータにより指定された再生開始点のA−timeと
から、読み取り用のh=4個の光ビームの内、最内周側
の光ビーム31 を再生開始点のA−timeを含むトラ
ックxの1つ内周側のトラック(x−1)にオントラッ
クさせるためのトラックジャンプ方向と、ジャンプする
トラック数を定めてトラックジャンプさせる(ステップ
S36)。
【0096】第2のフォーカスバイアス調整処理を終え
たとき、光ピックアップ2Aが図6のIIの位置にあれ
ば、IIの位置からフォワード方向へ4トラック分だけ
トラックジャンプさせ、光ビーム31 〜34 を各々、ト
ラック(x−1)〜(x+2)にオントラックさせ、フ
ォトディテクタPD1 〜第1信号処理回路261 、フォ
トディテクタPD2 〜第1信号処理回路262 、フォト
ディテクタPD3 〜第1信号処理回路263 、フォトデ
ィテクタPD4 〜第1信号処理回路264 の4系統によ
り、トラック(x−1)〜(x+2)の記録データの同
時読み取りを開始させる。そして、第1信号処理回路2
1 〜264 の全てからHレベルのフレーム同期検出信
号FS1 〜FS4 が出力された時点で、読み取り用系統
情報「1、2、3、4」を含む特殊書き込み・読み出し
指令をパラレル/シリアル変換部30に与える。
【0097】読み出しコントローラ34を介して特殊書
き込み・読み出し指令を受けた書き込みコントローラ
は、以降、読み取り用系統情報「1、2、3、4」の示
す系統の書き込みコントローラ311 〜314 だけが、
各々、第1信号処理回路261〜264 から出力された
データDATA1 〜DATA4 を1ブロック分ずつメモリ321
〜324 の第1領域に順に書き込み、かつ、メモリ33
1 〜334 の第1領域に、データDATA1 〜DATA4 に対応
するA−timeデータAT1 〜AT4 とメモリ321
〜324 での先頭アドレスA1S〜A4S、最後尾アドレス
1e〜A4eを対にして書き込む。図6の場合、メモリ3
1 〜334 の第1領域には各々、A−timeデータ
として23分40秒60フレーム、23分41秒00フ
レーム、23分41秒15フレーム、23分41秒30
フレーム以降が書き込まれていく(図7参照)。
【0098】一方、特殊書き込み・読み出し指令を受け
た読み出しコントローラ34は、以降、読み取り用系統
情報「1、2、3、4」の示す系統のメモリ331 〜3
4の内、今回書き込みがなされている第1領域の内容
を参照して、メモリ334 の第1領域の先頭のA−ti
meデータの1つ前のA−timeがメモリ333 の第
1領域に含まれており、メモリ333 の第1領域の先頭
のA−timeデータの1つ前のA−timeがメモリ
332 の第1領域に含まれており、メモリ332 の第1
領域の先頭のA−timeデータの1つ前のA−tim
eがメモリ331 の第1領域に含まれた状態なって、読
み取り用の各系統で読み出されたデータに抜けがなくな
ったかチェックする。
【0099】光ピックアップ2Aによる読み取りがほぼ
I=1回転分(実際には1回転強)だけ行われて図6の
IVの位置まで進むと、メモリ331 〜334 の第1領
域の内容が図7の如くなり、読み取り用の各系統で読み
出されたデータに抜けがなくなるので、読み取り用コン
トローラ34は書き込みコントローラ311 〜314
対し中断指令を与え、書き込み動作を中断させ、システ
ムコントローラ50にトラックジャンプ指令を与え、自
身は、メモリ331 〜334 の内、今回、A−time
データの書き込まれた第1領域に格納されたA−tim
eデータと先頭アドレス及び最後尾アドレスを参照し
て、メモリ321 〜324 の内、今回データDATA1 〜DA
TA4 の書き込まれた第1領域を対象に、一番若いA−t
imeに対応するデータから、A−time順にデータ
を読み出して第2信号処理回路40に出力する。ここで
は、23分40秒60フレームから23分41秒44フ
レームまでが出力される。
【0100】中断指令を受けた書き込みコントローラ3
1 〜314 はメモリ321 〜324 と331 〜334
に対する書き込みを中断し、トラックジャンプ指令を受
けたシステムコントローラ50Aは、サーボ回路23に
対しフォワード方向へのトラックジャンプをするトラッ
ク本数J=2のトラックジャンプ指令を与え、光ピック
アップ2Aを図6のIVの位置からVの位置までトラッ
クジャンプさせ、光ビーム31 〜34 を各々、トラック
(x+2)〜(x+5)にオントラックさせて、記録デ
ータの読み取りを再開させる。そして、第1信号処理回
路261 〜264 の全てからHレベルのフレーム同期検
出信号FS1 〜FS4 が出力された時点で、トラックジ
ャンプ完了通知を読み出しコントローラ34に与える。
【0101】トラックジャンプ完了通知を受けた読み出
しコントローラ34は、書き込みコントローラ311
314 に再開指令を与え、該再開指令を受けた書き込み
コントローラ311 〜314 は第1信号処理回路261
〜264 から出力されるトラックジャンプ後のデータDA
TA1 〜DATA4 を今度はメモリ321 〜324 の第2領域
に書き込み、かつ、メモリ331 〜334 の第2領域
に、データDATA1 〜DATA4 に対応するA−timeデー
タAT1 〜AT4 とメモリ321 〜324 での先頭アド
レスa1S〜a4S、最後尾アドレスa1e〜a4eを対にして
書き込む。図6の場合、メモリ331 〜334 の第2領
域には各々、A−timeデータとして23分41秒3
3フレーム、23分41秒48フレーム、23分41秒
63フレーム、23分42秒03フレーム以降が書き込
まれていく(図7参照)。
【0102】再開指令を与えたあと、読み出しコントロ
ーラ34は、メモリ331 〜334の内、今回書き込み
がなされている第2領域の内容を参照して、メモリ33
4 の第2領域の先頭のA−timeデータの1つ前のA
−timeがメモリ333 の第2領域に含まれており、
メモリ333 の第2領域の先頭のA−timeデータの
1つ前のA−timeがメモリ332 の第2領域に含ま
れており、メモリ332 の第2領域の先頭のA−tim
eデータの1つ前のA−timeがメモリ331 の第2
領域に含まれた状態なって、読み取り用の各系統で読み
出されたデータに抜けがなくなったかチェックする。
【0103】光ピックアップ2Aによる読み取りがほぼ
I=1回転分(実際には1回転強)だけ行われて図6の
VIの位置まで進むと、メモリ331 〜334 の第2領
域の内容が図7の如くなり、読み取り用の各系統「1、
2、3、4」で読み出されたデータに抜けがなくなるの
で、読み取り用コントローラ34は書き込みコントロー
ラ311 〜314 に対し中断指令を与え、書き込み動作
を中断させ、システムコントローラ50Aにトラックジ
ャンプ指令を与え、自身は、メモリ331 〜334
内、今回、A−timeデータの書き込まれた第2領域
に格納されたA−timeデータと先頭アドレス及び最
後尾アドレスを参照して、メモリ321 〜324 の内、
今回データDATA1 〜DATA4 の書き込まれた第2領域を対
象に、前回最後に第2信号処理回路40に出力した1ブ
ロック分のデータに対応するA−timeの次のA−t
imeに対応するデータから、A−time順にデータ
を読み出して第2信号処理回路40に出力する。ここで
は、23分41秒45フレームから23分42秒17フ
レームまでが出力される。
【0104】中断指令を受けた書き込みコントローラ3
1 〜314 は書き込みを中断し、トラックジャンプ指
令を受けたシステムコントローラ50Aは、光ピックア
ップ2Aを図6のVIの位置からVIIの位置までトラ
ックジャンプさせ、光ビーム31 〜34 を各々、トラッ
ク(x+5)〜(x+8)にオントラックさせて、記録
データの読み取りを再開させ、第1信号処理回路261
〜264 の全てからHレベルのフレーム同期検出信号F
1 〜FS4 が出力された時点で、トラックジャンプ完
了通知を読み出しコントローラ34に与える。以下、同
様の動作を繰り返すことで、4個の光ビーム31 〜34
を用いてCD−ROM1から所望の記録データを、重複
及び抜けを生じることなく記録順に高速に読み出してい
く。
【0105】(5)´特殊書き込み・読み出し動作−そ
の2(光ビーム34 の系統による読み取りが不可の場
合。図8、図9参照) (5−1)´第2のフォーカスバイアス調整処理 読み取り不能な系統の有無の判別により、記録データの
読み取り不能な系統が光ビーム34 の系統であったと
き、システムコントローラ50Aは残りの記録データの
読み取り可能な系統の光ビームの内、一番多く連なった
一群の光ビームの系統数Mは、光ビーム31 〜33 の組
み合わせである3であり、M≧3であることから、読み
取り用のh個の光ビームの系統として、当該M個の光ビ
ーム31 〜33 の系統を割り当て、再生中の連続読み取
り回転数I=1、再生中のトラックジャンプをするトラ
ック本数J=(M−2)=1に設定する(ステップS3
4)。そして、図2中の第2フォーカスバイアス調整処
理を実行し、まず、読み取り用のh=3個の光ビーム3
1 〜33 に、光ビーム31 または35 が入っているかチ
ェックし(ステップS35)、今の場合、入っているの
で、Vf を変更することなく第2のフォーカスバイアス
調整処理を終える。
【0106】これにより、信号面1Aは読み取り用の3
個の光ビーム31 〜33 の合焦点P1 〜P3 に対し、対
物レンズ8の光軸方向に見て一番遠いP3 と一番近いP
1 の丁度真ん中に来るため、P2 が信号面1Aの非常に
近い位置に来る。P1 、P3も信号面1Aから近い位置
に来る(図4(2)参照)。以降は、フォーカスサーボ
系の制御により、CD−ROM1の面振れに追従して対
物レンズ8が移動するので、光ビーム31 〜33 のいず
れの合焦点P1 〜P3 も信号面1Aから大きく外れるこ
とはなく、光ビーム31 〜33 のいずれの系統でもCD
−ROM1からのデータの読み取りを確実に実行するこ
とができる。
【0107】(5−2)´データ再生動作 第2のフォーカスバイアス調整処理を終えたならば、第
1信号処理回路263から入力した最新のA−time
データAT3 の示すA−timeデータと、ホストコン
ピュータにより指定された再生開始点のA−timeと
から、読み取り用のh=3個の光ビームの内、最内周側
の光ビーム31 を再生開始点のA−timeを含むトラ
ックxの1つ内周側のトラック(x−1)にオントラッ
クさせるためのトラックジャンプ方向と、ジャンプする
トラック数を定めてトラックジャンプさせる(ステップ
S36)。
【0108】第2のフォーカスバイアス調整処理を終え
たとき、光ピックアップ2Aが図8のIIの位置にあれ
ば、フォワード方向へ4トラック分だけトラックジャン
プさせ、光ビーム31 〜35 を各々、トラック(x−
1)〜(x+1)にオントラックさせ(図8のIII参
照)、フォトディテクタPD1 〜第1信号処理回路26
1 、フォトディテクタPD2 〜第1信号処理回路2
2 、フォトディテクタPD3 〜第1信号処理回路26
3 の3系統により、トラック(x−1)〜(x+1)の
記録データの同時読み取りを開始させる。そして、第1
信号処理回路261 〜263 の全てからHレベルのフレ
ーム同期検出信号FS1 〜FS3 が出力された時点で、
読み取り用系統情報「1、2、3」を含む特殊書き込み
・読み出し指令をパラレル/シリアル変換部30に与え
る。
【0109】読み出しコントローラ34を介して特殊書
き込み・読み出し指令を受けた書き込みコントローラ
は、以降、読み取り用系統情報「1、2、3」の示す系
統の書き込みコントローラ311 〜313 だけが、各
々、第1信号処理回路261 〜263 から出力されたデ
ータDATA1 〜DATA3 を1ブロック分ずつメモリ321
323 の第1領域に順に書き込み、かつ、メモリ331
〜333 の第1領域に、データDATA1 〜DATA3 に対応す
るA−timeデータAT1 〜AT3 とメモリ321
323 での先頭アドレスA1S〜A3S、最後尾アドレスA
1e〜A3eを対にして書き込む。図8の場合、メモリ33
1 〜333 の第1領域には各々、A−timeデータと
して23分40秒60フレーム、23分41秒00フレ
ーム、23分41秒15フレーム以降が書き込まれてい
く(図9参照)。
【0110】一方、特殊書き込み・読み出し指令を受け
た読み出しコントローラ34は、以降、読み取り用系統
情報「1、2、3」の示す系統のメモリ331 〜333
の内、今回書き込みがなされている第1領域の内容を参
照して、メモリ333 の第1領域の先頭のA−time
データの1つ前のA−timeがメモリ332 の第1領
域に含まれており、メモリ332 の第1領域の先頭のA
−timeデータの1つ前のA−timeがメモリ33
1 の第1領域に含まれた状態なって、読み取り用の各系
統で読み出されたデータに抜けがなくなったかチェック
する。
【0111】光ピックアップ2Aによる読み取りがほぼ
I=1回転分(実際には1回転強)だけ行われて図8の
IVの位置まで進むと、メモリ331 〜333 の第1領
域の内容が図9の如くなり、読み取り用の各系統で読み
出されたデータに抜けがなくなるので、読み取り用コン
トローラ34は書き込みコントローラ311 〜313
対し中断指令を与え、書き込み動作を中断させ、システ
ムコントローラ50Aにトラックジャンプ指令を与え、
自身は、メモリ331 〜333 の内、今回、A−tim
eデータの書き込まれた第1領域に格納されたA−ti
meデータと先頭アドレス及び最後尾アドレスを参照し
て、メモリ321 〜323 の内、今回データDATA1 〜DA
TA3 の書き込まれた第1領域を対象に、一番若いA−t
imeに対応するデータから、A−time順にデータ
を読み出して第2信号処理回路40に出力する。ここで
は、23分40秒60フレームから23分41秒29フ
レームまでが出力される。
【0112】中断指令を受けた書き込みコントローラ3
1 〜313 は書き込みを中断し、トラックジャンプ指
令を受けたシステムコントローラ50Aは、サーボ回路
23に対しフォワード方向へのトラックジャンプをする
トラック本数J=1のトラックジャンプ指令を与え、光
ピックアップ2Aを図8のIVの位置からVの位置まで
トラックジャンプさせ、光ビーム31 〜33 を各々、ト
ラック(x+1)〜(x+3)にオントラックさせて、
記録データの読み取りを再開させる。そして、第1信号
処理回路261 〜263 の全てからHレベルのフレーム
同期検出信号FS1 〜FS3 が出力された時点で、トラ
ックジャンプ完了通知を読み出しコントローラ34に与
える。
【0113】トラックジャンプ完了通知を受けた読み出
しコントローラ34は、書き込みコントローラ311
313 に再開指令を与え、該再開指令を受けた書き込み
コントローラ311 〜313 は第1信号処理回路261
〜263 から出力されるトラックジャンプ後のデータDA
TA1 〜DATA3 を今度はメモリ321 〜323 の第2領域
に書き込み、かつ、メモリ331 〜333 の第2領域
に、データDATA1 〜DATA3 に対応するA−timeデー
タAT1 〜AT3 とメモリ321 〜323 での先頭アド
レスa1S〜a3S、最後尾アドレスa1e〜a3eを対にして
書き込む。図8の場合、メモリ331 〜333 の第2領
域には各々、A−timeデータとして23分41秒1
8フレーム、23分41秒33フレーム、23分41秒
48フレーム以降が書き込まれていく(図9参照)。
【0114】再開指令を与えたあと、読み出しコントロ
ーラ34は、メモリ331 〜333の内、今回書き込み
がなされている第2領域の内容を参照して、メモリ33
3 の第2領域の先頭のA−timeデータの1つ前のA
−timeがメモリ332 の第2領域に含まれており、
メモリ332 の第2領域の先頭のA−timeデータの
1つ前のA−timeがメモリ331 の第2領域に含ま
れた状態なって、読み取り用の各系統で読み出されたデ
ータに抜けがなくなったかチェックする。
【0115】光ピックアップ2Aによる読み取りがほぼ
I=1回転分(実際には1回転強)だけ行われて図8の
VIの位置まで進むと、メモリ331 〜333 の第2領
域の内容が図9の如くなり、読み取り用の各系統「1、
2、3」で読み出されたデータに抜けがなくなるので、
読み取り用コントローラ34は書き込みコントローラ3
1 〜313 に対し中断指令を与え、書き込み動作を中
断させ、システムコントローラ50にトラックジャンプ
指令を与え、自身は、メモリ331 〜333 の内、今
回、A−timeデータの書き込まれた第2領域に格納
されたA−timeデータと先頭アドレス及び最後尾ア
ドレスを参照して、メモリ321 〜323の内、今回デ
ータDATA1 〜DATA3 の書き込まれた第2領域を対象に、
前回最後に第2信号処理回路40に出力した1ブロック
分のデータに対応するA−timeの次のA−time
に対応するデータから、A−time順にデータを読み
出して第2信号処理回路40に出力する。ここでは、2
3分41秒30フレームから23分41秒62フレーム
までが出力される。
【0116】中断指令を受けた書き込みコントローラ3
1 〜313 は書き込みを中断し、トラックジャンプ指
令を受けたシステムコントローラ50Aは、光ピックア
ップ2Aを図8のVIの位置からVIIの位置までトラ
ック本数J=1だけトラックジャンプさせ、光ビーム3
1 〜33 を各々、トラック(x+3)〜(x+5)にオ
ントラックさせて、記録データの読み取りを再開させ、
以下、同様の動作を繰り返すことで、3個の光ビーム3
1 〜33 を用いてCD−ROM1から所望の記録データ
を、重複及び抜けを生じることなく記録順に高速に読み
出していく。
【0117】(6)´特殊書き込み・読み出し動作−そ
の3(光ビーム34 、35 の系統による読み取りが不可
の場合。図10、図9参照) (6−1)´第2のフォーカスバイアス調整処理 読み取り不能な系統の有無の判別により、記録データの
読み取り不能な系統が光ビーム34 と35 の2つの系統
であれば、記録データの読み取り可能な系統の光ビーム
の内、一番多く連なった一群の光ビームの系統数Mは、
光ビーム31 〜33 の組み合わせである3であり、M≧
3であることから、読み取り用のh個の光ビームの系統
として、当該M個の光ビーム31 〜33 の系統を割り当
て、再生中の連続読み取り回転数I=1、再生中のトラ
ックジャンプをするトラック本数J=(M−2)=1に
設定する(ステップS34)。そして、図2中の第2フ
ォーカスバイアス調整処理を実行し、まず、読み取り用
のh=3個の光ビーム31〜33 に、光ビーム31 また
は35 が入っているかチェックし(ステップS35)、
今の場合、入っているので、Vf を変更することなく第
2のフォーカスバイアス調整処理を終える。
【0118】これにより、信号面1Aは読み取り用の3
個の光ビーム31 〜33 の合焦点P1 〜P3 に対し、対
物レンズ8の光軸方向に見て一番遠いP3 と一番近いP
1 の丁度真ん中に来るため、P2 が信号面1Aの非常に
近い位置に来る。P1 、P3も信号面1Aから近い位置
に来る(図4(2)参照)。以降は、フォーカスサーボ
系の制御により、CD−ROM1の面振れに追従して対
物レンズ8が移動するので、光ビーム31 〜33 のいず
れの合焦点P1 〜P3 も信号面1Aから大きく外れるこ
とはなく、光ビーム31 〜33 のいずれの系統でもCD
−ROM1からのデータの読み取りを確実に実行するこ
とができる。
【0119】(6−2)´データ再生動作 第2のフォーカスバイアス調整処理を終えたならば、第
1信号処理回路263から入力した最新のA−time
データAT3 の示すA−timeデータと、ホストコン
ピュータにより指定された再生開始点のA−timeと
から、読み取り用のh=3個の光ビームの内、最内周側
の光ビーム31 を再生開始点のA−timeを含むトラ
ックxの1つ内周側のトラック(x−1)にオントラッ
クさせるためのトラックジャンプ方向と、ジャンプする
トラック数を定めてトラックジャンプさせる(ステップ
S36)。
【0120】第2のフォーカスバイアス調整処理を終え
たとき、光ピックアップ2Aが図10のIIの位置にあ
れば、フォワード方向へ4トラック分だけトラックジャ
ンプさせ、光ビーム31 〜35 を各々、トラック(x−
1)〜(x+1)にオントラックさせ、フォトディテク
タPD1 〜第1信号処理回路261 、フォトディテクタ
PD2 〜第1信号処理回路262 、フォトディテクタP
3 〜第1信号処理回路263 の3系統により、トラッ
ク(x−1)〜(x+1)の記録データの同時読み取り
を開始させ、また、第1信号処理回路261 〜263
全てからHレベルのフレーム同期検出信号FS1 〜FS
3 が出力された時点で、読み取り用系統情報「1、2、
3」を含む特殊書き込み・読み出し指令をパラレル/シ
リアル変換部30に与える。
【0121】後は、図8の場合と全く同様にして、CD
−ROM1のほぼ1回転分の記録データの読み取りをし
た所で、フォワード方向へトラック本数J=1だけジャ
ンプし、再び、ほぼ1回転分の記録データの読み取りを
した所で、フォワード方向へトラック本数J=1だけジ
ャンプするという動作を繰り返して(図10のIII〜
VII参照)、記録データを、重複及び抜けを生じるこ
となく記録順に高速に読み出して行く。
【0122】(7)´特殊書き込み・読み出し動作−そ
の4(光ビーム31 、35 の系統による読み取りが不可
の場合。図11参照) (7−1)´第2のフォーカスバイアス調整処理 読み取り不能な系統の有無の判別により、記録データの
読み取り不能な系統が光ビーム31 と35 の2つの系統
であれば、記録データの読み取り可能な系統の光ビーム
の内、一番多く連なった一群の光ビームの系統数Mは、
光ビーム32 〜34 の組み合わせである3であり、M≧
3であることから、読み取り用のh個の光ビームの系統
として、当該M個の光ビーム32 〜34 の系統を割り当
て、再生中の連続読み取り回転数I=1、再生中のトラ
ックジャンプをするトラック本数J=(M−2)=1に
設定する(ステップS34)。そして、図2中の第2フ
ォーカスバイアス調整処理を実行し、まず、読み取り用
のh=3個の光ビーム32〜34 に、光ビーム31 また
は35 が入っているかチェックし(ステップS35)、
ここではNOなので、次に、光ビーム32 または34
入っているかチェックし(ステップS37)、今の場
合、入っているので、フォーカスバイアス電圧発生回路
224 を制御し、Vf を、それまでの値から+(W2
1 )だけ変更する(ステップS38)。
【0123】これにより、信号面1Aは読み取り用の3
個の光ビーム32 〜34 の合焦点P2 〜P4 に対し、対
物レンズ8の光軸方向に見て遠い側のP3 と近い側のP
2 (P4 )の丁度真ん中に来るため、P2 〜P4 のいず
れも信号面1Aに非常に近い位置に来る(図4(3)参
照)。以降は、フォーカスサーボ系の制御により、CD
−ROM1の面振れに追従して対物レンズ8が移動し、
いずれの合焦点P2 〜P4 も信号面1Aに非常に近い位
置に維持されるので、光ビーム32 〜34 のいずれの系
統でも、図4(2)の場合に比較してCD−ROM1か
らのデータの読み取りをより確実に実行することができ
る。
【0124】(7−2)´データ再生動作 第2のフォーカスバイアス調整処理を終えたならば、第
1信号処理回路263から入力した最新のA−time
データAT3 の示すA−timeデータと、ホストコン
ピュータにより指定された再生開始点のA−timeと
から、読み取り用のh=3個の光ビームの内、最内周側
の光ビーム32 を再生開始点のA−timeを含むトラ
ックxの1つ内周側のトラック(x−1)にオントラッ
クさせるためのトラックジャンプ方向と、ジャンプする
トラック数を定めてトラックジャンプさせる(ステップ
S36)。
【0125】第2のフォーカスバイアス調整処理を終え
たとき、光ピックアップ2Aが図11のIIの位置にあ
れば、フォワード方向へ3トラック分だけトラックジャ
ンプさせ、光ビーム32 〜34 を各々、トラック(x−
1)〜(x+1)にオントラックさせ、フォトディテク
タPD2 〜第1信号処理回路262 、フォトディテクタ
PD3 〜第1信号処理回路263 、フォトディテクタP
4 〜第1信号処理回路264 の3系統により、トラッ
ク(x−1)〜(x+1)の記録データの同時読み取り
を開始させ、第1信号処理回路262 〜264 の全てか
らHレベルのフレーム同期検出信号FS2 〜FS4 が入
力された時点で、読み取り用系統情報「2、3、4」を
含む特殊書き込み・読み出し指令をパラレル/シリアル
変換部30に与える。
【0126】後は、図8の場合とほぼ同様にして(図1
1の場合、第1信号処理回路262〜264 から出力さ
れたデータDATA2 〜DATA4 とA−timeデータAT2
〜AT4 を、書き込みコントローラ312 〜314 がメ
モリ322 〜324 と332〜324 に書き込み、読み
出しコントローラ34はメモリ332 〜334 に格納さ
れたA−timeデータ及び先頭アドレス、最後尾アド
レス情報を参照して、メモリ332 〜334 に格納され
たデータを、重複及び抜けがないようにA−time順
に読み出す)、CD−ROM1のほぼ1回転分の記録デ
ータの読み取りをした所で、フォワード方向へトラック
本数J=1だけジャンプし、再び、ほぼ1回転分の記録
データの読み取りをした所で、フォワード方向へトラッ
ク本数J=1だけジャンプするという動作を繰り返して
(図11のIII〜VII参照)、記録データを、重複
及び抜けを生じることなく記録順に高速に読み出して行
く。
【0127】(8)´特殊書き込み・読み出し動作−そ
の5(光ビーム32 、35 の系統による読み取りが不可
の場合。図12、図13参照) (8−1)´第2のフォーカスバイアス調整 読み取り不能な系統の有無の判別により、記録データの
読み取り不能な系統が光ビーム32 と35 の2つの系統
であったとき、残りの3つ光ビーム31 、33、3
4 は、その内、2つ光ビーム33 と34 が互いに隣接し
てひと連なりになっているだけである。CD−ROM1
のほぼ1回転分の読み取りと、トラックジャンプとを交
互に繰り返して高速読み取りをしようとする場合、互い
に隣接する少なくとも3つの光ビームの系統での読み取
りをする必要がある。しかし、隣接する3つの系統での
読み取りが不可能な場合でも、データの読み取り可能な
系統の組み合わせによっては、CD−ROM1の連続す
る複数回転分の読み取りと、所定トラック本数のトラッ
クジャンプを繰り返すことで、高速読み取りが可能とな
る。
【0128】具体的には、記録データを読み取り可能な
光ビームの系統の内、一番内周側と一番外周側の光ビー
ムの間の距離をトラック数でQとし、当該一番内周側と
一番外周側の光ビームの間に有って記録データが読み取
れなくなった系統の光ビームの内、一番多く連なった一
群の光ビームの数をRとして、Qが2以上でRが1以上
であれば、記録データを読み取り可能な光ビームによる
ほぼ(R+1)回転分の連続した読み取りと、(Q−
1)本分のフォワード方向へのトラックジャンプを繰り
返せば良い。今の場合、記録データを読み取り可能な光
ビームの系統の内、一番内周側は光ビーム31 、一番外
周側は光ビーム34 なのでQ=3、光ビーム31 と34
の間の記録データが読み取れなくなった系統の光ビーム
の内、一番多く連なった一群の光ビームの数Rは、光ビ
ーム32 だけの1なので、読み取り用のh個の光ビーム
の系統として、記録データを読み取り可能な光ビーム3
1 、33 、34 の3つ全ての系統を割り当て、再生中の
連続読み取り回転数I=(R+1)=2、再生中のトラ
ックジャンプをするトラック本数J=(Q−1)=2に
設定する(ステップS34)。そして、図2中の第2フ
ォーカスバイアス調整処理を実行し、まず、読み取り用
のh=3個の光ビーム31 、33 、34 に、光ビーム3
1 または35 が入っているかチェックし(ステップS3
5)、今の場合、入っているので、Vf を変更すること
なく第2のフォーカスバイアス調整処理を終える。
【0129】これにより、信号面1Aは読み取り用の3
個の光ビーム31 、33 、34 の合焦点P1 、P3 、P
4 に対し、対物レンズ8の光軸方向に見て一番遠いP3
と一番近いP1 の丁度真ん中に来るため、P4 が信号面
1Aの非常に近い位置に来る。P1 、P3 も信号面1A
から近い位置に来る(図4(2)参照)。以降は、フォ
ーカスサーボ系の制御により、CD−ROM1の面振れ
に追従して対物レンズ8が移動するので、光ビーム
1 、33 、34 のいずれの合焦点P1 、P3 、P4
信号面1Aから大きく外れることはなく、光ビーム
1 、33 、34 のいずれの系統でもCD−ROM1か
らのデータの読み取りを確実に実行することができる。
【0130】(8−2)´データ再生動作 第2のフォーカスバイアス調整処理を終えたならば、第
1信号処理回路263から入力した最新のA−time
データAT3 の示すA−timeデータと、ホストコン
ピュータにより指定された再生開始点のA−timeと
から、読み取り用のh=3個の光ビームの内、最内周側
の光ビーム31 を再生開始点のA−timeを含むトラ
ックxの1つ内周側のトラック(x−1)にオントラッ
クさせるためのトラックジャンプ方向と、ジャンプする
トラック本数を定めてトラックジャンプさせる(ステッ
プS36)。
【0131】第2のフォーカスバイアス調整処理を終え
たとき、光ピックアップ2Aが図12のIIの位置にあ
れば、フォワード方向へ4トラック分だけトラックジャ
ンプさせ、光ビーム31 、33 、34 を各々、トラック
(x−1)、(x+1)、(x+2)にオントラックさ
せ、フォトディテクタPD1 〜第1信号処理回路2
1 、フォトディテクタPD3 〜第1信号処理回路26
3 、フォトディテクタPD4 〜第1信号処理回路264
の3系統により、トラック(x−1)、(x+1)、
(x+2)の記録データの同時読み取りを開始させ、ま
た、第1信号処理回路261 、263 、264 の全てか
らHレベルのフレーム同期検出信号FS1 、FS3 、F
4 が入力されたところで、読み取り用系統情報「1、
3、4」を含む特殊書き込み・読み出し指令をパラレル
/シリアル変換部30に与える。
【0132】読み出しコントローラ34を介して特殊書
き込み・読み出し指令を受けた書き込みコントローラ
は、以降、読み取り用系統情報「1、3、4」の示す系
統の書き込みコントローラ311 、313 、314 だけ
が、各々、第1信号処理回路261 、263 、264
ら出力されたデータDATA1 、DATA3 、DATA4 を1ブロッ
ク分ずつメモリ321 、323 、324 の第1領域に順
に書き込み、かつ、メモリ331 、333 、334 の第
1領域に、データDATA1 、DATA3 、DATA4 に対応するA
−timeデータAT1 、AT3 、AT4 とメモリ32
1 、323 、324 での先頭アドレスA1S、A3S
4S、最後尾アドレスA1e、A3e、A4eを対にして書き
込む。図12の場合、メモリ331 、333 、メモリ3
4 の第1領域には各々、A−timeデータとして2
3分40秒60フレーム、23分41秒15フレーム、
23分41秒30フレーム以降が書き込まれていく(図
13参照)。
【0133】一方、特殊書き込み・読み出し指令を受け
た読み出しコントローラ34は、以降、読み取り用系統
情報「1、3、4」の示す系統のメモリ331 、3
3 、334 の内、今回書き込みがなされている第1領
域の内容を参照して、メモリ334 の第1領域の先頭の
A−timeデータの1つ前のA−timeがメモリ3
3 の第1領域に含まれており、メモリ333 の第1領
域の先頭のA−timeデータの1つ前のA−time
がメモリ331 の第1領域に含まれた状態なって、読み
取り用の各系統で読み出されたデータに抜けがなくなっ
たかチェックする。
【0134】光ピックアップ2Aによる読み取りがほぼ
I=2回転分(実際には2回転強)だけ行われて図12
のIVの位置まで進むと、メモリ331 、333 、33
4 の内容が図13の如くなり、読み取り用の各系統で読
み出されたデータに抜けがなくなるので、読み取り用コ
ントローラ34は書き込みコントローラ311 、3
3 、314 に対し中断指令を与え、書き込み動作を中
断させ、システムコントローラ50にトラックジャンプ
指令を与え、自身は、メモリ331 、333 、334
内、今回、A−timeデータの書き込まれた第1領域
に格納されたA−timeデータと先頭アドレス及び最
後尾アドレスを参照して、メモリ321 、323 、32
4 の内、第1領域を対象に、一番若いA−timeに対
応するデータから、A−time順にデータを読み出し
て第2信号処理回路40に出力する。ここでは、23分
40秒60フレームから23分41秒59フレームまで
が出力される。
【0135】中断指令を受けた書き込みコントローラ3
1 、313 、314 は書き込みを中断し、トラックジ
ャンプ指令を受けたシステムコントローラ50Aは、サ
ーボ回路23に対しフォワード方向へのJ=2本のトラ
ックジャンプ指令を与え、光ピックアップ2Aを図12
のIVの位置からVの位置までトラックジャンプさせ、
光ビーム31 、33 、34 を各々、トラック(x+
3)、(x+5)、(x+6)にオントラックさせて、
記録データの読み取りを再開させる。そして、第1信号
処理回路261 、263 、264 の全てからHレベルの
フレーム同期検出信号FS1 、FS3 、FS4 が出力さ
れた時点で、トラックジャンプ完了通知を読み出しコン
トローラ34に与える。
【0136】トラックジャンプ完了通知を受けた読み出
しコントローラ34は、書き込みコントローラ311
313 、314 に再開指令を与え、該再開指令を受けた
書き込みコントローラ311 、313 、314 は第1信
号処理回路261 、263 、264 から出力されるトラ
ックジャンプ後のデータDATA1 、DATA3 、DATA4 を今度
はメモリ321 、323 、324 の第2領域に書き込
み、かつ、メモリ331、333 、334 の第2領域
に、データDATA1 、DATA3 、DATA4 に対応するA−ti
meデータAT1 、AT3 、AT4 とメモリ321 、3
3 、324 での先頭アドレスa1S、a3S、a4S、最後
尾アドレスa1e、a3e、a4eを対にして書き込む。図1
2の場合、メモリ331 、333 、334 の第2領域に
は各々、A−timeデータとして23分41秒48フ
レーム、23分42秒03フレーム、23分42秒18
フレーム以降が書き込まれていく(図13参照)。
【0137】再開指令を与えたあと、読み出しコントロ
ーラ34は、メモリ331 、333、334 の内、今回
書き込みがなされている第2領域の内容を参照して、メ
モリ334 の第2領域の先頭のA−timeデータの1
つ前のA−timeがメモリ333 の第2領域に含まれ
ており、メモリ333 の第2領域の先頭のA−time
データの1つ前のA−timeがメモリ331 の第2領
域に含まれた状態なって、読み取り用の各系統で読み出
されたデータに抜けがなくなったかチェックする。
【0138】光ピックアップ2Aによる読み取りがほぼ
I=2回転分(実際には2回転強)だけ行われて図12
のVIの位置まで進むと、メモリ331 、333 、33
4 の第2領域の内容が図13の如くなり、読み取り用の
各系統「1、3、4」で読み出されたデータに抜けがな
くなるので、読み取り用コントローラ34は書き込みコ
ントローラ311 、313 、314 に対し中断指令を与
え、書き込み動作を中断させ、システムコントローラ5
0Aにトラックジャンプ指令を与え、自身は、メモリ3
1 、333 、334 の内、今回、A−timeデータ
の書き込まれた第2領域に格納されたA−timeデー
タと先頭アドレス及び最後尾アドレスを参照して、メモ
リ321 、323 、324 の内、今回データの書き込ま
れた第2領域を対象に、前回最後に第2信号処理回路4
0に出力した1ブロック分のデータに対応するA−ti
meの次のA−timeに対応するデータから、A−t
ime順にデータを読み出して第2信号処理回路40に
出力する。ここでは、23分41秒60フレームから2
3分42秒47フレームまでが出力される。
【0139】中断指令を受けた書き込みコントローラ3
1 、313 、314 は書き込みを中断し、トラックジ
ャンプ指令を受けたシステムコントローラ50Aは、光
ピックアップ2Aを図12のVIの位置からVIIの位
置までJ=2本だけトラックジャンプさせ、光ビーム3
1 、33 、34 を各々、トラック(x+7)、(x+
9)、(x+10)にオントラックさせて、記録データ
の読み取りを再開させ、以下、同様の動作を繰り返すこ
とで、3個の光ビーム31 、33 、34 を用いてCD−
ROM1から所望の記録データを、重複及び抜けを生じ
ることなく記録順に高速に読み出していく。例えば、図
12のトラック(x−1)から(x+7)までの9トラ
ック分のデータを読み取るのに、CD−ROM1の4回
転分の時間のデータの読み取りと、1回のトラックジャ
ンプで済むため、1つの光ビームたけでCD−ROM1
の9回転分の時間のデータ読み取りをするよりもはるか
に速く読み出すことができる。
【0140】(9)´特殊書き込み・読み出し動作−そ
の6(光ビーム31 、32 、34 の系統による読み取り
が不可の場合。図14参照) (9−1)´第2のフォーカスバイアス調整処理 読み取り不能な系統の有無の判別により、記録データの
読み取り不能な系統が光ビーム31 、32 、34 であっ
たとき、隣接する3つの系統での読み取りが不可能であ
るが、図12の場合と同様にして、記録データを読み取
り可能な光ビームの系統の内、一番内周側と一番外周側
の光ビームの間の距離をトラック数でQとし、当該一番
内周側と一番外周側の光ビームの間に有って記録データ
が読み取れなくなった光ビームの内、一番多く連なった
一群の光ビームの数をRとして、Qが2以上でRが1以
上であれば、記録データを読み取り可能な光ビームによ
る連続したほぼ(R+1)回転分の読み取りと、(Q−
1)本分のフォワード方向へのトラックジャンプを繰り
返せば良い。
【0141】今の場合、記録データを読み取り可能な光
ビームの系統の内、一番内周側は光ビーム33 、一番外
周側は光ビーム35 なのでQ=2、光ビーム33 と35
の間の記録データが読み取れなくなった光ビームの内、
一番多く連なった一群の光ビームの数Rは1なので、読
み取り用のh個の光ビームの系統として、記録データを
読み取り可能な光ビーム33 、35 の2つの系統を読み
取り用に割り当て、再生中の連続読み取り回転数I=
(R+1)=2、再生中のトラックジャンプをするトラ
ック本数J=(Q−1)=1に設定する(ステップS3
4)。そして、図2中の第2フォーカスバイアス調整処
理を実行し、まず、読み取り用のh=2個の光ビーム3
3 、35 に、光ビーム31 または35 が入っているかチ
ェックし(ステップS35)、今の場合、入っているの
で、Vf を変更することなく第2のフォーカスバイアス
調整処理を終える。
【0142】これにより、信号面1Aは読み取り用の2
個の光ビーム33 、35 の合焦点P3 、P5 に対し、対
物レンズ8の光軸方向に見て丁度真ん中に来るため、信
号面1Aに近い位置に来る(図4(2)参照)。以降
は、フォーカスサーボ系の制御により、CD−ROM1
の面振れに追従して対物レンズ8が移動するので、いず
れの合焦点P3 、P5 も信号面1Aから大きく外れるこ
とはなく、光ビーム33、35 のいずれの系統でもCD
−ROM1からのデータの読み取りを確実に実行するこ
とができる。
【0143】(9−2)´データ再生動作 第2のフォーカスバイアス調整処理を終えたならば、第
1信号処理回路263から入力した最新のA−time
データAT3 の示すA−timeデータと、ホストコン
ピュータにより指定された再生開始点のA−timeと
から、読み取り用のh=3個の光ビームの内、最内周側
の光ビーム33 を再生開始点のA−timeを含むトラ
ックxの1つ内周側のトラック(x−1)にオントラッ
クさせるためのトラックジャンプ方向と、ジャンプする
トラック本数を定めてトラックジャンプさせる(ステッ
プS36)。
【0144】第2のフォーカスバイアス調整処理を終え
たとき、光ピックアップ2Aが図14のIIの位置にあ
れば、フォワード方向へ2トラック分だけトラックジャ
ンプさせ、光ビーム33 、35 を各々、トラック(x−
1)、(x+1)にオントラックさせ、フォトディテク
タPD3 〜第1信号処理回路263 、フォトディテクタ
PD5 〜第1信号処理回路265 の2系統により、トラ
ック(x−1)、(x+1)の記録データの同時読み取
りを開始させる。そして、第1信号処理回路263 、2
5 の全てからHレベルのフレーム同期検出信号F
3 、FS5 が入力されたところで、読み取り用系統情
報「3、5」を含む特殊書き込み・読み出し指令をパラ
レル/シリアル変換部30に与える。
【0145】後は、図12の場合とほぼ同様にして(図
14の場合、第1信号処理回路263 、265 から出力
されたデータDATA3 、DATA5 とA−timeデータAT
3 、AT5 を、書き込みコントローラ313 、315
メモリ323 、325 と333 、325 に書き込み、読
み出しコントローラ34はメモリ333 、335 に格納
されたA−timeデータ及び先頭アドレス、最後尾ア
ドレス情報を参照して、メモリ323 、325 に格納さ
れたデータを、重複及び抜けがないようにA−time
順に読み出す)、CD−ROM1のほぼI=2回転分の
記録データの読み取りをした所で、フォワード方向へト
ラック本数J=1だけジャンプし、再び、ほぼI=2回
転分の記録データの読み取りをした所で、フォワード方
向へトラック本数J=1だけジャンプするという動作を
繰り返して(図14のIII〜VII参照)、記録デー
タを、重複及び抜けを生じることなく記録順に高速に読
み出して行く。例えば、図14のトラック(x−1)か
ら(x+5)までの7トラック分のデータを読み取るの
に、CD−ROM1の4回転分の時間のデータの読み取
りと、1回のトラックジャンプで済むため、1つの光ビ
ームたけでCD−ROM1の7回転分の時間のデータ読
み取りをするよりもはるかに速く読み出すことができ
る。
【0146】(10)´特殊書き込み・読み出し動作−
その7(光ビーム34 の系統による読み取りが不可の場
合。図15参照) 記録データの読み取り不能な系統の有無を判別した結
果、光ビーム34 の系統による記録データの読み取りが
不可であったとき、前記(5)´で説明した如く、光ビ
ーム31 〜33 の隣接する3つの系統での読み取りが可
能であるが(図8参照)、図12の場合と同様にすれ
ば、記録データのより高速な読み取りが可能である。
【0147】今の場合、記録データを読み取り可能な光
ビームの系統の内、一番内周側は光ビーム31 、一番外
周側は光ビーム35 なのでQ=4、光ビーム31 と35
の間の記録データが読み取れなくなった光ビームの内、
一番多く連なった一群の光ビームの数Rは1なので、読
み取り用のh個の光ビームの系統として、光ビーム31
〜33 、35 の4つ全てを割り当て、再生中の連続読み
取り回転数I=(R+1)=2、再生中のトラックジャ
ンプをするトラック本数J=(Q−1)=3に設定する
(ステップS34)。そして、図2中の第2フォーカス
バイアス調整処理を実行し、まず、読み取り用のh=2
個の光ビーム33 、35 に、光ビーム31 または35
入っているかチェックし(ステップS35)、今の場
合、入っているので、Vf を変更することなく第2のフ
ォーカスバイアス調整処理を終える。
【0148】これにより、信号面1Aは読み取り用の4
個の光ビーム31 〜33 、35 の合焦点P1 〜P3 、P
5 に対し、対物レンズ8の光軸方向に見て一番遠いP3
と一番近いP1 (P5 )の丁度真ん中に来るため、信号
面1Aに近い位置に来る(図4(2)参照)。以降は、
フォーカスサーボ系の制御により、CD−ROM1の面
振れに追従して対物レンズ8が移動するので、いずれの
合焦点P1 〜P3 、P5 も信号面1Aから大きく外れる
ことはなく、光ビーム31 〜33 、35 のいずれの系統
でもCD−ROM1からのデータの読み取りを確実に実
行することができる。
【0149】(9−2)´データ再生動作 第2のフォーカスバイアス調整処理を終えたならば、第
1信号処理回路263から入力した最新のA−time
データAT3 の示すA−timeデータと、ホストコン
ピュータにより指定された再生開始点のA−timeと
から、読み取り用のh=4個の光ビームの内、最内周側
の光ビーム31 を再生開始点のA−timeを含むトラ
ックxの1つ内周側のトラック(x−1)にオントラッ
クさせるためのトラックジャンプ方向と、ジャンプする
トラック本数を定めてトラックジャンプさせる(ステッ
プS36)。
【0150】第2のフォーカスバイアス調整処理を終え
たとき、光ピックアップ2Aが図15のIIの位置にあ
れば、フォワード方向へ4トラック分だけトラックジャ
ンプさせ、光ビーム31 〜33 、35 を各々、トラック
(x−1)〜(x+1)、(x+3)にオントラックさ
せ(図15のIII参照)、フォトディテクタPD1
第1信号処理回路261 、フォトディテクタPD2 〜第
1信号処理回路262、フォトディテクタPD3 〜第1
信号処理回路263 、フォトディテクタPD5〜第1信
号処理回路265 の4系統により、トラック(x−1)
〜(x+1)、(x+3)の記録データの同時読み取り
を開始させる。そして、第1信号処理回路261 〜26
3 、265 の全てからHレベルのフレーム同期検出信号
FS1 〜FS3 、FS5 が入力されたところで、読み取
り用系統情報「1、2、3、5」を含む特殊書き込み・
読み出し指令をパラレル/シリアル変換部30に与え
る。
【0151】後は、図12の場合とほぼ同様にして(図
15の場合、第1信号処理回路261 〜263 、265
から出力されたデータDATA1 〜DATA3 、DATA5 とA−t
imeデータAT1 〜AT3 、AT5 を、書き込みコン
トローラ311 〜315 、315 がメモリ321 〜32
3 、325 と331 〜333 、325 に書き込み、読み
出しコントローラ34はメモリ331 〜333 、335
に格納されたA−timeデータ及び先頭アドレス、最
後尾アドレス情報を参照して、メモリ321 〜323
325 に格納されたデータを、重複及び抜けがないよう
にA−time順に読み出す)、CD−ROM1のほぼ
I=2回転分の記録データの読み取りをした所で、フォ
ワード方向へトラック本数J=3だけジャンプし、再
び、ほぼI=2回転分の記録データの読み取りをした所
で、フォワード方向へトラック本数J=3だけジャンプ
するという動作を繰り返して(図15のIII〜VII
参照)、記録データを、重複及び抜けを生じることなく
記録順に高速に読み出して行く。
【0152】例えば、図15のトラックxからx+10
までの11トラック分のデータを読み取るのに、CD−
ROM1の4回転分の時間のデータの読み取りと、1回
のトラックジャンプで済む。これに対し、図8の場合で
は、CD−ROM1の4回転分の時間のデータの読み取
りと、3回のトラックジャンプをする必要がある。
【0153】(11)´特殊書き込み・読み出し動作−
その8(光ビーム31 、34 、35 の系統による読み取
りが不可の場合。図16、図17参照) (11−1)´第2のフォーカスバイアス調整 記録データの読み取り不能な系統の有無を判別した結
果、光ビーム31 、34、35 の系統による記録データ
の読み取りが不可であったとき、残りの2つの隣接した
光ビーム32 、33 だけでは、CD−ROM1の1回転
分以上のデータ読み取りと、フォワード方向へのトラッ
クジャンプを交互に繰り返して再生をしようとするとデ
ータが抜けてしまう。この場合は、1個の光ビームだけ
の系統により、CD−ROM1から連続的にデータを読
み取るようにする。具体的には、h個の読み取り用光ビ
ームとして、記録データを読み取り可能な光ビーム32
と33 の内、中心寄りの1つの光ビーム33 を割り当
て、再生中の連続読み取り回転数I=無制限、再生中の
トラックジャンプをするトラック本数J=0に設定す
る。
【0154】そして、図2中の第2フォーカスバイアス
調整処理を実行し、まず、読み取り用のh=1個の光ビ
ーム33 に、光ビーム31 または35 が入っているかチ
ェックし(ステップS35)、NOなので、次に、光ビ
ーム32 または34 が入っているかチェックし(ステッ
プS37)、ここでもNOなので、フォーカスバイアス
電圧発生回路224 を制御し、Vf をそれまでの値から
−W1 だけ変更させて、第2のフォーカスバイアス調整
処理を終える(ステップS39)。
【0155】これにより、信号面1Aは読み取り用の1
個の光ビーム33 の合焦点P3 と一致し(図4(1)参
照)、以降は、フォーカスサーボ系の制御により、CD
−ROM1の面振れに追従して対物レンズ8が移動する
ので、合焦点P3 は信号面1Aの位置に維持され、光ビ
ーム33 の系統によりCD−ROM1からのデータの読
み取りを確実に実行することができる。
【0156】(11−2)´データ再生動作 第2のフォーカスバイアス調整処理を終えたならば、第
1信号処理回路263から入力した最新のA−time
データAT3 の示すA−timeデータと、ホストコン
ピュータにより指定された再生開始点のA−timeと
から、h個の読み取り用の光ビームの内、一番内側の光
ビーム33 をトラックxに乗せるのに必要なジャンプ方
向及びトラックジャンプ数を求め、サーボ回路23にト
ラックジャンプ指令を与えてトラックジャンプさせる
(ステップS36)。
【0157】第2のフォーカスバイアス調整処理を終え
たとき、光ピックアップ2Aが図16のIIの位置にあ
れば、フォワード方向へ2トラック分だけトラックジャ
ンプさせ、光ビーム33 をトラック(x−1)にオント
ラックさせ(図16のIII参照)、フォトディテクタ
PD3 〜第1信号処理回路263 の1系統により、トラ
ックxの記録データの読み取りを開始させ、第1信号処
理回路263 からHレベルのフレーム同期検出信号が入
力されたところで、読み取り用系統情報「3」を含む特
殊書き込み・読み出し指令をパラレル/シリアル変換部
30に与える。
【0158】読み出しコントローラ34を介して特殊書
き込み・読み出し指令を受けた書き込みコントローラ
は、以降、読み取り用系統情報「3」の示す系統の書き
込みコントローラ313 だけが、第1信号処理回路26
3 から出力されたデータDATA3を1ブロック分ずつメモ
リ323 の第1領域に順に書き込み、かつ、メモリ33
3 の第1領域に、データDATA3 に対応するA−time
データAT3 とメモリ323 での先頭アドレスA3S、最
後尾アドレスA3eを対にして書き込む。図16の場合、
メモリ333 の第1領域には、A−timeデータとし
て23分40秒60フレーム以降が書き込まれていく
(図17参照)。メモリ323 、333 の第1領域の最
後まで書き込みが進んだならば、自動的に第1領域の最
初に移って書き込みを継続する。
【0159】一方、特殊書き込み・読み出し指令を受け
た読み出しコントローラ34は、読み取り用系統情報の
示す系統が「3」の1つだけのとき、該読み取り用系統
情報の示す系統のメモリ333 の内、今回書き込みがな
されている第1領域の内容を参照して、メモリ323
内、第1領域を対象に、一番若いA−timeに対応す
るデータから、A−time順にデータを読み出して第
2信号処理回路40に出力するだけで、中断指令やトラ
ックジャンプ指令の出力はしない。よって、再生中に光
ピックアップ2Aがトラックジャンプすることはなく、
CD−ROM1の回転に従い、光ビーム33 の系統によ
り、トラック(x−1)以降の記録データが連続的に抜
けを生じることなく読み出されて、第2信号処理回路4
0に入力される。
【0160】(12)´特殊書き込み・読み出し動作−
その9(光ビーム31 、32 、34 、35 の系統による
読み取りが不可の場合。図18参照) 図2のステップS33で記録データの読み取り不能な系
統の有無を判別した結果、光ビーム31 、32 、34
5 の系統による記録データの読み取りが不可であった
とき、残りの1つの光ビーム33 だけでは、CD−RO
M1の1回転分以上のデータ読み取りと、フォワード方
向へのトラックジャンプを交互に繰り返して再生をしよ
うとしたときデータが抜けてしまう。この場合も、CD
−ROM1から連続的にデータを読み取るようにする。
具体的には、h個の読み取り用光ビームとして記録デー
タを読み取り可能な1つの光ビーム33 を設定し、再生
中の連続読み取り回転数I=無制限、再生中のトラック
ジャンプをするトラック本数J=0に設定する(ステッ
プS34)。
【0161】あとは図16の場合と全く同様にして、第
2のフォーカスバイアス調整処理により、Vf をそれま
での値より−W1 だけ変更し(ステップS39)、フォ
ワード方向へトラックジャンプさせて光ビーム33 をト
ラック(x−1)にオントラックさせたあと(ステップ
S36)、光ビーム33 の系統によりトラック(x−
1)以降の記録データを連続的に読み出す。
【0162】この実施の形態によれば、5個の光ビーム
1 〜35 の全ての系統で記録データの読み取りが可能
であれば、対物レンズ8の光軸方向に見た5個の光ビー
ム31 〜35 の各合焦点P1 〜P5 の中間で、一番遠い
合焦点と一番近い合焦点の丁度真ん中にCD−ROM1
の信号面が来るようにし、5個の光ビーム31 〜35
内、幾つかの系統で記録データの読み取りが不能となっ
たとき、読み取り用に割り当てられたh個の光ビームに
ついて、対物レンズ8の光軸方向に見た当該h個の光ビ
ームの各合焦点の中間で、一番遠い合焦点と一番近い合
焦点の丁度真ん中に信号面1Aが来るようにしたので、
5個の光ビーム31 〜35 の全ての系統で記録データの
読み取りが可能な場合、当該5個の光ビーム31 〜35
の中に信号面に対する合焦状態の悪い光ビームが出来る
のが回避されるので、CD−ROM1からのデータの読
み取りを確実に実行することができる。また、5個の光
ビーム31 〜35 の内、幾つかの系統で記録データの読
み取りが不能となった場合も、読み取り用に割り当てら
れたh個の光ビームについて、信号面1Aに対する合焦
状態の悪い光ビームが出来るのが回避されるので、CD
−ROM1からのデータの読み取りを確実に実行するこ
とができる。
【0163】また、システムコントローラ50Aは、5
個の光ビーム31 〜35 の全ての系統で記録データの読
み取りが可能であれば、対物レンズ8の光軸方向に見た
5個の光ビーム31 〜35 の各合焦点P1 〜P5 の中間
にCD−ROM1の信号面1Aが来るようにフォーカス
バイアス調整を行い、5個の光ビーム31 〜35 の内、
幾つかの系統で記録データの読み取りが不能となったと
き、読み取り用に割り当てられたh個の光ビームについ
て、対物レンズ8の光軸方向に見た当該h個の光ビーム
の各合焦点の中間にCD−ROM1の信号面1Aが来る
ようにしたので、5個の光ビーム31 〜35 の全ての系
統で記録データの読み取りが可能な場合は当該5個の光
ビーム31 〜35 について、また、5個の光ビーム31
〜35 の内、幾つかの系統で記録データの読み取りが不
能となった場合、読み取り用に割り当てられたh個の光
ビームについて、CD−ROM1の面振れに関わらず、
信号面1Aに対する合焦状態の悪い光ビームが生じるの
が回避されるので、CD−ROM1にソリが生じていて
も、CD−ROM1からのデータの読み取りを確実に実
行することができる。
【0164】なお、上記した実施の態様では、光ビーム
の個数がn=5個の場合につき説明したが、7、9など
他の個数であっても良く、例えば、図19の光ピックア
ップ2Bに示す如く、9個の光ビーム31 〜39 とした
場合(フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号
は光ビーム35 の戻り光で作成されるものとする)、第
1のフォーカスバイアス調整では、信号面1Aが対物レ
ンズ8の光軸方向に見て、一番遠い合焦点P5 と一番近
い合焦点P1 (P9 )の丁度真ん中に来るようにする
(図19(1)参照)。そして、データの読み取り不能
系統を判別した結果、不能系統がなければ読み取り用の
h個の光ビームとして、31 〜39 を割り当て、I=
1、J=7とし、第2のフォーカスバイアス調整処理で
は、Vf を変更せず、図19(1)のままとする。
【0165】データの読み取り不能系統を判別した結
果、光ビーム31 と39 の系統で不能であったときは、
読み取り用のh個の光ビームとして、32 〜38 を割り
当て、I=1、J=5とし、第2のフォーカスバイアス
調整処理では、Vf を変更して、読み取り用の7個の光
ビームの合焦点P2 〜P8 の内、対物レンズの光軸方向
に見て一番遠い合焦点P5 と一番近い合焦点P
2 (P8 )の丁度真ん中に来るようにする(図19
(2)参照)。これと異なり、光ビーム37 と38 の系
統でデータの読み取りが出来なくなった場合、Q=8、
R=2であり、h個の読み取り用の光ビームとして光ビ
ーム31 〜36 と39 の7つの系統を割り当て、再生中
の連続読み取り回転数I=(R+1)=3、再生中のト
ラックジャンプ数J=(Q−1)=7に設定し、第2の
フォーカスバイアス調整処理では、Vf を変更せず、図
19(1)のままとする。
【0166】また、第1信号処理回路261 、262
264 、265 にも2値化RF信号のジッタ量を計測
し、ジッタ量データJD1 、JD2 、JD4 、JD5
出力する計測回路を付加するとともに、図2中の第2の
フォーカスバイアス調整処理を図20の如く変更するよ
うにしても良い。図20においては、システムコントロ
ーラ50Aはまず、図2のステップS32による第1の
フォーカスバイアス調整処理で設定されたVf の値をE
として内蔵メモリ(図示せず)に登録しておき(ステッ
プS109)、第1信号処理回路261 〜265 で計測
されたジッタ量データJD1 〜JD5 の内、読み取り用
のh個の光ビームの系統でのジッタ量データJDi 、J
k 、・・を読み取り、平均値をjd(0)´として内
蔵メモリに記憶する(ステップS110)。
【0167】次に、フォーカスバイアス電圧発生回路2
4 を制御し、Vf をE(V)からプラス側にΔV(Δ
Vは正の値)だけ増大させ、このときの読み取り用のh
個の光ビームの系統のジッタ量データJDi 、JDk
・・を読み取り、平均値をjd(+1)´として内蔵メ
モリに記憶する。また、Vf をE(V)からマイナス側
にΔVだけ減少させ、このときの読み取り用のh個の光
ビームの系統のジッタ量データJDi 、JDk 、・・を
読み取り、平均値をjd(−1)´として内蔵メモリに
記憶する(ステップS111)。
【0168】そして、jd(+1)´、jd(0)´、
jd(−1)´の大きさを比較し、jd(+1)´>j
d(0)´<jd(−1)´であれば(ステップS11
2でYES)、Vf がE(V)のときに平均ジッタ量が
最低であり、CD−ROM1の信号面1Aが対物レンズ
8の光軸方向に見たh個の光ビーム3i 、3j 、3k
・・の合焦点Pi 、Pj 、Pk 、・・の中間に来てお
り、いずれも信号面1Aに対し完全な合焦状態に近い最
適な状態となり、完全な合焦状態から大きく外れた光ビ
ームがなくなっていることになるので、フォーカスバイ
アス電圧発生回路224 を制御し、Vf をE(V)に設
定させて調整を終える(ステップS113)。
【0169】jd(+1)´>jd(0)´<jd(−
1)´でない代わりに、jd(+1)´<jd(0)´
<jd(−1)´であれば(ステップS114でYE
S)、k=2とし(ステップS115)、Vf =E+
(+2)・ΔVとさせ、読み取り用のh個の光ビームの
系統のジッタ量データJDi 、JDk 、・・を読み取っ
て平均値をjd(+2)´とする(ステップS11
6)。そして、jd(+2)´>jd(+1)´<jd
(0)´であれば(ステップS117でYES)、Vf
がE+(+1)・ΔVのときに平均ジッタ量が最低であ
り、CD−ROM1の信号面1Aが対物レンズ8の光軸
方向に見たh個の光ビーム3i 、3j 、3k 、・・の合
焦点Pi 、Pj 、Pk 、・・の中間に来ており、いずれ
も信号面1Aに対し完全な合焦状態に近い最適な状態と
なり、完全な合焦状態から大きく外れた光ビームがなく
なっていることになるので、フォーカスバイアス電圧発
生回路224 を制御し、Vf をE+(+1)・ΔVに設
定させて調整を終える(ステップS118)。
【0170】jd(+2)´>jd(+1)´<jd
(0)´でなければ(ステップS117でNO)、kを
インクリメントして3とし(ステップS119)、ステ
ップS116に戻って同様の処理を繰り返し、或るkの
値で、jd(+k)´>jd{+(k−1)}´<jd
{+(k−2)}´となれば(ステップS117でYE
S)、Vf が(+(k−1))・ΔVのときに平均ジッ
タ量が最低であり、h個の光ビーム3i 、3j 、3k
・・の合焦点Pi 、Pj 、Pk 、・・がいずれも信号面
1Aに対し完全な合焦状態に近い最適な状態となってい
ると考えられるので、フォーカスバイアス電圧発生回路
224 を制御し、Vf をE+{+(k−1)}・ΔVに
設定させて調整を終える(ステップS118)。
【0171】若し、ステップS114において、jd
(+1)´<jd(0)´<jd(−1)´でなけれ
ば、k=2とし(ステップS120)、Vf =E+(−
2)・ΔVとさせ、読み取り用のh個の光ビームの系統
のジッタ量データJDi 、JDk、・・を読み取って平
均値をjd(−2)´とする(ステップS121)。そ
して、jd(0)´>jd(−1)´<jd(−2)´
であれば(ステップS122でYES)、Vf がE+
(−1)・ΔVのときに平均ジッタ量が最低であり、h
個の光ビーム3i 、3j 、3k 、・・の合焦点Pi 、P
j 、Pk 、・・がいずれも信号面1Aに対し完全な合焦
状態に近い最適な状態となっていると考えられるので、
フォーカスバイアス電圧発生回路224 を制御し、Vf
をE+(−1)・ΔVに設定させて調整を終える(ステ
ップS123)。
【0172】ステップS122でjd(0)´>jd
(−1)´<jd(−2)´でなければ、kをインクリ
メントして3とし(ステップS124)、ステップS1
21に戻って同様の処理を繰り返し、或るkの値で、j
d{−(k−2)}´>jd{−(k−1)}´<jd
(−k)´となれば(ステップS122でYES)、V
f がE+{−(k−1)}・ΔVのときに平均ジッタ量
が最低であり、h個の光ビーム3i 、3j 、3k 、・・
の合焦点Pi 、Pj 、Pk 、・・がいずれも信号面1A
に対し完全な合焦状態に近い最適な状態となっていると
考えられるので、フォーカスバイアス電圧発生回路22
4 を制御し、Vf をE+{−(k−1)}・ΔVに設定
させて調整を終える(ステップS123)。
【0173】このようにして、第2のフォーカスバイア
ス調整が終われば、読み取り用のh個の光ビーム3i
j 、3k 、・・のいずれも信号面1Aに対して完全な
合焦状態に近い状態とでき、信号面1Aに対する当該h
個の光ビームの合焦状態を簡単に最適化できる。以降、
CD−ROM1の面振れに追従して対物レンズ8が移動
するので、CD−ROM1の面振れに関わらず、h個の
光ビームのいずれも信号面1Aに対し完全合焦状態から
大きく外れることはなく、h個の光ビームのいずれの系
統でもCD−ROM1からのデータの読み取りを確実に
実行することができる。
【0174】また、上記した図3(図20)の処理で
は、第1信号処理回路263 (26i、26j 、2
k 、・・)で計測したジッタ量データJD3 (J
i 、JDj 、JDk 、・・)を用いて、JD3 の値
(JDi 、JDj 、JDk 、・・の平均値)が最小とな
るバイアス電圧値Vf を設定することで光ビーム33
一時的に信号面1Aに合焦させるようにしているが(第
2のフォーカスバイアス調整を行うようにしている
が)、これと異なり、例えば、第1信号処理回路263
(261〜265 )に、EFM復調データに対し1ブロ
ック単位でディスクランブルをしたあと、CIRC符号
に基づく誤り検出/訂正(Pパリティによる誤り検出/
訂正、ディインタリーブ、Qパリティによる誤り検出/
訂正)をし、このときのPパリティによる誤り検出で検
出されたエラーレートを計測し、エラーレートデータE
3 (ED1 〜ED5 )を出力する誤り検出/訂正回路
をを付加しておく。そして、図3(図20)中にJD3
(JDi 、JDj 、JDk 、・・)とあるのをED
3 (EDi 、EDj 、EDk 、・・)に置き換え、ED
3 の値(EDi 、EDj 、EDk 、・・の平均値である
平均エラーレート)が最小となるバイアス電圧値Vf
設定することで光ビーム33 を信号面1Aに合焦させた
り、第2のフォーカスバイアス調整を行うようにしても
良い。
【0175】なお、系統別のエラーレートの計測は第2
信号処理回路40を用いて行うようにしても良い。即
ち、第2信号処理回路40に、CIRC符号に基づく誤
り検出/訂正(Pパリティによる誤り検出/訂正、ディ
インタリーブ、Qパリティによる誤り検出/訂正)をし
たときのPパリティによる誤り検出で検出されたエラー
レートを計測し、エラーレートデータを出力するエラー
レート検出回路を付加しておく。そして、フォーカスバ
イアス調整時、第1信号処理回路263 (261〜26
5 )から出力されたデータDATA3 (データDATA1 〜DATA
5 )を、パラレル/シリアル変換部30を介して系統別
に順に第2信号処理回路40に入力させ、該第2信号処
理回路40で系統別にエラーレートを計測し、光ビーム
3 の系統のエラーレートデータED3 (光ビーム31
〜35 の各系統のエラーレートデータED1 〜ED5
を出力させ、ED3 の値(EDi 、EDj 、EDk 、・
・の平均値)が最小となるバイアス電圧値Vf を設定す
るようにする。
【0176】図20とその変形例の処理では、読み取り
不能な系統がないときは、5つの全ての光ビーム31
5 の系統のジッタ量の平均値(エラーレートの平均
値)が最小となるようにバイアス電圧値Vf を設定する
ようにしたが、読み取り不能な系統がないときでも、5
つの光ビーム31 〜35 の内、光ビーム31 と33 の2
つの系統、或いは、光ビーム32 と 34 の2つの系
統、或いは光ビーム31 と33 と35 の3つの系統な
ど、n=5個の光ビームの内、所定の2個以上の光ビー
ムの系統別に、2値化RF信号のジッタ量または読み取
りデータのエラーレートを計測し、該計測したジッタ量
またはエラーレートの平均値が最小となるようにフォー
カスバイアス調整を行うようにしても良く、このように
してもCD−ROM1の面振れに関わらず、信号面1A
に対する合焦状態の悪い光ビームが生じるのを回避し、
CD−ROM1からのデータの読み取りを確実に実行す
ることができる。また、CD−ROM1から読み取った
データシンボルのエラーレートを計測する代わりに、C
D−ROM1から読み取ったサブコードのエラーレート
を計測し、該計測したエラーレートを用いてフォーカス
バイアス調整を行うようにしても良い。
【0177】また、上記した実施の態様ではCD−RO
Mを線速度一定で回転させたが、角速度一定(CAV)
で回転させるようにしても良い。また、CD−WO、D
VD、DVD−ROM、DVD−RAMなど、CD−R
OM以外のタイプで螺線状にトラックの形成された光デ
ィスクを対象としても良く、或いは、同心円状にトラッ
クの形成されたLD、MOなどの光ディスクを対象とし
ても良い。更に、トラック別の記録データを同時に読み
取る光ビームの本数は、3、7など、5以外の数として
も良い。
【0178】
【発明の効果】本発明によれば、複数の光ビームを光デ
ィスクの複数のトラックに同時に照射し、各トラックか
ら記録データの読み取りを行う場合に、複数の光ビーム
の中に信号面に対する合焦状態の悪い光ビームが出来る
のが回避されるので、光ディスクからのデータの読み取
りを確実に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマルチビーム式CD
−ROM再生装置のブロック図である。
【図2】図1中のシステムコントローラによる再生開始
制御処理を示すフローチャートである。
【図3】図2中の第1のフォーカスバイアス調整処理を
示すフローチャートである。
【図4】図1におけるフォーカスバイアス調整動作を示
す説明図である。
【図5】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置の
データ再生動作の一例を示す説明図である。
【図6】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置の
データ再生動作の一例を示す説明図である。
【図7】図2中のメモリの記憶内容の一例を示す説明図
である。
【図8】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置の
データ再生動作の一例を示す説明図である。
【図9】図2中のメモリの記憶内容の一例を示す説明図
である。
【図10】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図11】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図12】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図13】図2中のメモリの記憶内容の一例を示す説明
図である。
【図14】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図15】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図16】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図17】図2中のメモリの記憶内容の一例を示す説明
図である。
【図18】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図19】図1中の光ピックアップの変形例を示す一部
省略した説明図である。
【図20】図2中の第2のフォーカスバイアス調整処理
の変形例を示すフローチャートである。
【図21】マルチビーム式CD−ROM再生装置の一例
を示すブロック図である。
【図22】図21中のパラレル/シリアル変換部の構成
を示すブロック図である。
【図23】図22中のメモリの記憶内容の一例を示す説
明図である。
【図24】図21のマルチビーム式CD−ROM再生装
置のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図25】図21中のメモリの記憶内容の一例を示す説
明図である。
【図26】図21のマルチビーム式CD−ROM再生装
置のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図27】図21中のメモリの記憶内容の一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 CD−ROM 2A、2B 光ピ
ックアップ 31 〜39 光ビーム 4 レーザダイオ
ード 5 グレーティング 6 ビームスプリ
ッタ 8 対物レンズ 9 フォーカスア
クチュエータ 10 トラッキングアクチュエータ 11 スレッドモ
ータ 20A 記録データ再生系 211 、212 、213 −A、213 −B、213
C、213 −D、214、215 電流/電圧変換器 22 演算部 23 サーボ回路 241 〜245 波形等化回路 261 〜265
第1信号処理回路 30 パラレル/シリアル変換部 311 〜315
書き込みコントローラ 321 〜325 、331 〜335 メモリ 34 読み出しコントローラ 40 第2信号処
理回路 50A システムコントローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマルチビーム式CD
−ROM再生装置のブロック図である。
【図2】図1中のシステムコントローラによる再生開始
制御処理を示すフローチャートである。
【図3】図2中の第1のフォーカスバイアス調整処理を
示すフローチャートである。
【図4】図1におけるフォーカスバイアス調整動作を示
す説明図である。
【図5】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置の
データ再生動作の一例を示す説明図である。
【図6】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置の
データ再生動作の一例を示す説明図である。
【図7】図2中のメモリの記憶内容の一例を示す説明図
である。
【図8】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置の
データ再生動作の一例を示す説明図である。
【図9】図2中のメモリの記憶内容の一例を示す説明図
である。
【図10】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図11】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図12】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図13】図2中のメモリの記憶内容の一例を示す説明
図である。
【図14】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図15】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図16】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図17】図2中のメモリの記憶内容の一例を示す説明
図である。
【図18】図1のマルチビーム式CD−ROM再生装置
のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図19】図1中の光ピックアップの変形例を示す一部
省略した説明図である。
【図20】図2中の第2のフォーカスバイアス調整処理
の変形例を示すフローチャートである。
【図21】マルチビーム式CD−ROM再生装置の一例
を示すブロック図である。
【図22】図21中のパラレル/シリアル変換部の構成
を示すブロック図である。
【図23】図22中のメモリの記憶内容の一例を示す説
明図である。
【図24】図21のマルチビーム式CD−ROM再生装
置のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図25】図21中のメモリの記憶内容の一例を示す説
明図である。
【図26】図21のマルチビーム式CD−ROM再生装
置のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図27】図21中のメモリの記憶内容の一例を示す説
明図である。
【図28】図21のマルチビーム式CD−ROM再生装
置のデータ再生動作の一例を示す説明図である。
【図29】光ピックアップの一例を示す説明図である。
【符号の説明】 1 CD−ROM 2A、2B 光ピ
ックアップ 3〜3 光ビーム 4 レーザダイオ
ード 5 グレーティング 6 ビームスプリ
ッタ 8 対物レンズ 9 フォーカスア
クチュエータ 10 トラッキングアクチュエータ 11 スレッドモ
ータ 20A 記録データ再生系 21、21、21−A、21−B、21
C、21−D、21、21 電流/電圧変換器 22 演算部 23 サーボ回路 24〜24 波形等化回路 26〜26
第1信号処理回路 30 パラレル/シリアル変換部 31〜31
書き込みコントローラ 32〜32、33〜33 メモリ 34 読み出しコントローラ 40 第2信号処
理回路 50A システムコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 喜一郎 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株式 会社ケンウッド内 (72)発明者 伊藤 誠一 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株式 会社ケンウッド内 (72)発明者 原澤 陽一 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株式 会社ケンウッド内 (72)発明者 北野 利明 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株式 会社ケンウッド内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個の光ビームを、対物レンズを含む光
    学系により光ディスクの信号面近傍に合焦させながら、
    信号面上の異なるn本のトラックに同時に照射し、各戻
    りビームの検出出力から各光ビーム別のRF信号を作成
    し、該RF信号から信号処理手段で各光ビームの照射さ
    れたトラックに記録された記録データを読み取るように
    したマルチビーム式光ディスク再生装置において、 前記光学系は、対物レンズの光軸方向に見て、n個の光
    ビームの各合焦点の中間に光ディスクの信号面が来るよ
    うにしたこと、 を特徴とするマルチビーム式光ディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクの面振れに追従して対物レン
    ズを移動し、n個の光ビームを常に光ディスクの信号面
    近傍に合焦させるフォーカスサーボ手段を備え、 該フォーカスサーボ手段は、対物レンズの光軸方向に見
    て、n個の光ビームの各合焦点の中間に光ディスクの信
    号面が来るようにフォーカスバイアス調整を行うように
    したこと、 を特徴とする請求項1記載のマルチビーム式光ディスク
    再生装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクの面振れに追従して対物レン
    ズを移動し、n個の光ビームを常に光ディスクの信号面
    近傍に合焦させるフォーカスサーボ手段と、 n個の光ビームの内、所定の2個以上の光ビームの系統
    別に、2値化RF信号のジッタ量またはエラーレートを
    計測する計測手段とを備え、 前記フォーカスサーボ手段は、計測手段で計測した2値
    化RF信号のジッタ量またはエラーレートの平均値が最
    小となるようにフォーカスバイアス調整を行うようにし
    たこと、 を特徴とする請求項1記載のマルチビーム式光ディスク
    再生装置。
  4. 【請求項4】 n個の光ビームを、対物レンズを含む光
    学系により光ディスクの信号面近傍に合焦させながら、
    信号面上の異なるn本のトラックに同時に照射し、各戻
    りビームの検出出力から各光ビーム別のRF信号を作成
    し、該RF信号から信号処理手段で各光ビームの照射さ
    れたトラックに記録された記録データを読み取るように
    し、n個の光ビームの内、幾つかの系統で記録データの
    読み取りが不能となったとき、残りの読み取り可能な中
    から読み取り用のh個の光ビームを設定し、該設定した
    h個の読み取り用光ビームの系統で記録データの読み取
    りをするようにしたマルチビーム式光ディスク再生装置
    において、 前記光学系は、n個の光ビームの全ての系統で記録デー
    タの読み取りが可能であれば、対物レンズの光軸方向に
    見て、n個の光ビームの各合焦点の中間に光ディスクの
    信号面が来るようにし、 n個の光ビームの内、幾つかの系統で記録データの読み
    取りが不能となったとき、読み取り用に設定されたh個
    の光ビームについて、対物レンズの光軸方向に見て、当
    該h個の光ビームの各合焦点の中間に光ディスクの信号
    面が来るようにしたこと、 を特徴とするマルチビーム式光ディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクの面振れに追従して対物レン
    ズを移動し、n個の光ビームを常に光ディスクの信号面
    近傍に合焦させるフォーカスサーボ手段を備え、 該フォーカスサーボ手段は、n個の光ビームの全ての系
    統で記録データの読み取りが可能であれば、対物レンズ
    の光軸方向に見て、n個の光ビームの各合焦点の中間に
    光ディスクの信号面が来るようにフォーカスバイアス調
    整を行い、 n個の光ビームの内、幾つかの系統で記録データの読み
    取りが不能となったとき、読み取り用に設定されたh個
    の光ビームについて、対物レンズの光軸方向に見て、当
    該h個の光ビームの各合焦点の中間に光ディスクの信号
    面が来るようにしたこと、 を特徴とする請求項4記載のマルチビーム式光ディスク
    再生装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクの面振れに追従して対物レン
    ズを移動し、n個の光ビームを常に光ディスクの信号面
    近傍に合焦させるフォーカスサーボ手段と、 各光ビームの系統別に、2値化RF信号のジッタ量また
    はエラーレートを計測する計測手段とを備え、 前記フォーカスサーボ手段は、n個の光ビームの全ての
    系統で記録データの読み取りが可能であれば、該n個の
    光ビームの系統別の2値化RF信号のジッタ量またはエ
    ラーレートの平均値が最小となるようにフォーカスバイ
    アス調整を行い、 n個の光ビームの内、幾つかの系統で記録データの読み
    取りが不能となったとき、読み取り用に設定されたh個
    の光ビームの系統別の2値化RF信号のジッタ量または
    エラーレートの平均値が最小となるようにフォーカスバ
    イアス調整を行うようにしたこと、 を特徴とする請求項4記載のマルチビーム式光ディスク
    再生装置。
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