JP2001250249A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2001250249A
JP2001250249A JP2000063353A JP2000063353A JP2001250249A JP 2001250249 A JP2001250249 A JP 2001250249A JP 2000063353 A JP2000063353 A JP 2000063353A JP 2000063353 A JP2000063353 A JP 2000063353A JP 2001250249 A JP2001250249 A JP 2001250249A
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signal
tracking
servo
data
disk
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Application number
JP2000063353A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Miyake
邦彦 三宅
Hiroyuki Hasegawa
裕之 長谷川
Tetsuji Kawashima
哲司 川嶌
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンキング部において安定したトラッキング
サーボ制御を実現する。 【解決手段】 通常の再生時には、スイッチ30aを端
子A側に接続して、トラッキングドライブ信号TDRを
バイパスさせ、リンキング部においてリトライが行われ
た場合には、スイッチ30aを端子B側に切り替え、ロ
ーパスフィルタ部(抵抗R、コンデンサC)により、ト
ラッキングドライブ信号TDRの低域成分を保持して出
力するようにする。スイッチ30aは、例えばシステム
コントローラ10から供給されるリンキング部検出信号
L、リトライ実行信号RTに基づいて制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データの書き繋ぎ
部でデータ読み込みのリトライ動作が生じた場合に、安
定したトラッキングドライブ制御を行うことができるデ
ィスクドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)やCD−ROM(Com
pact Disc-Read Only Memory)などのディスク状光学記
録媒体が広く普及している。これらCDやCD−ROM
は、その製造時においてプラスチック基板表面上に微少
な凹部(物理ピット)を形成し、このピット列によって
情報が記録されている。また、このピット列自体がトラ
ックとされており、信号再生のための光ビームスポット
は、このピット列によるトラックをトレースするように
されている。即ち、CDやCD−ROM等のメディアは
再生専用であり、製造後において情報の追記や書き換え
を行うことができるものではない。
【0003】これに対して、近年、追記型のCD−R(R
ecordable)や書き換え型のCD−RW(ReWritable)な
ど、データを記録再生可能なディスクが普及してきてい
る。これらの記録媒体には、記録領域において光ビーム
スポットが適正にトレースを行えるように、製造工程に
おいて案内溝としてのグルーブが形成されている。デー
タの記録はCD−Rであれば光ビームスポットの強度変
調を行うことで、上記グルーブ上の記録層を変形させて
物理ピットを形成することにより行われる。また、CD
−RWであれば、いわゆる相変化方式により相ピットを
形成することにより行う。
【0004】また、近年においては、CDよりも記録容
量の大きいDVD(Digital Versataile Disc又はDigita
l Video Disc)、DVD−ROMなどの再生専用のディ
スクも知られてきており、更には、これらDVD、DV
D−ROMにほぼ相当する記録容量を有する記録可能な
DVD+RWなどのディスクメディアも提案されてきて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】相変化方式のディスク
は、記録データを変調したレーザ光によって記録膜を加
熱して、結晶状態と非結晶状態の間で相転移させること
によって、前記記録膜に前記記録データに対応したパタ
ーン形成を行なうことで、記録を行なう。このようなデ
ィスクに対して記録を行う場合は、予め当該ディスクに
対応したフォーマット処理によって形成されている記録
エリアに対して、所要のデータ単位に基づいて、データ
の記録が行なわれる。つまり、データ記録が行なわれる
場合、その開始位置や終了位置は定められたものとされ
る。このため、例えばデータの追加記録を行う場合な
ど、既に記録されているデータに続いて書き繋ぎが行な
われていく。この場合、既存のデータの後端部分と新規
に記録するデータの記録開始位置を合わせるために、重
ね書きを行なう書き繋ぎエリアが形成される。
【0006】したがって、データの書き繋ぎを行う場合
は、ディスク上において書き繋ぎが行なわれる領域にお
いてレーザ加熱を伴うデータの書き繋ぎが繰り返し行な
われることになる。すなわち、繰り返し書き換えが行な
われる特定のアドレスに対応した位置においては、記録
膜が劣化し易いものとなる。この記録膜の劣化は、レー
ザ加熱による高温での書き込みを行なうために、記録膜
が熱流動することに起因するものとされ、いわゆるマテ
リアルフローと呼ばれる現象とされる。また、書き繋ぎ
エリアではレーザレベルを所定値に保つように、フィー
ドバック制御を行うためのAPC(Auto Power Contro
l)などの動作が行われる。
【0007】したがって、書き繋ぎエリアは、形成され
るピットの品質が通常のデータエリアよりも低く、これ
により正規の再生信号を検出することが困難なものとさ
れる。このように良質な再生信号を検出できないと、再
生信号からトラッキングエラー信号を生成する構成を採
っている場合、トラッキングエラー信号の生成が困難に
なる状態が生じる。
【0008】例えばトラッキングエラー信号の生成方式
の一つとして、例えばデファレンシャルフェイズディテ
クション(DPD・・・Differential Phase Detectio
n)方式が知られている。このDPD方式では、例えば4
個の領域に分割されているフォトディテクタなどにおい
て、各領域におけるディスクに照射されるレーザビーム
の反射光量を受光電流として検出し、4個の受光電流
(ディスク信号面から読み出した情報信号)に基づいて
トラッキングエラー信号を生成している。つまり、前記
マテリアルフロー現象によって記録膜の品質が劣化して
いると、この劣化状態が受光光量に影響があらわれ、ト
ラッキングエラー信号としても現在のトラックとビーム
スポットとの相対位置に対応しないものとなってしまう
場合がある。また、DPD方式は、原理的にピットの反
転周期、品質に影響を受けてしまう方式とされる。した
がって、書き繋ぎを行なうことによって、既存のデータ
と書き加えたデータの位相ずれが生じる場合があると、
この位相ずれによってもトラッキングエラー信号は劣化
してしまう。
【0009】このように、DPD方式ではマテリアルフ
ロー現象や位相ずれが生じている書き繋ぎ領域において
はトラッキングエラー信号が劣化するために、このトラ
ッキングエラー信号に基づいて生成されるトラッキング
制御信号では、ビームスポットをトラックに対応した正
規の位置で走査させる制御を行なうことが困難な状況が
生じてくるという問題がある。
【0010】このような問題を回避する手段として、ト
ラッキングエラー信号の生成方式として、ディファレン
シャルプッシュプル(DPP・・・Differential Push
Pull)方式を兼ね備えるようにすればよいが、DPP方
式ではフォトディテクタとして前記4個に分割された領
域(メインスポット)に加えて、一対のサイドスポット
が必要になるのでシステムのコストが増大してしまう。
また、DPP方式の場合、レーザビームをメインスポッ
ト用とサイドスポット用に分割した光路でディスクに照
射する構成を採っている。したがって、ディスクからの
反射光として、フォトディテクタのメインスポットで受
光される光の光量も低下してしまうという問題がある。
すなわち、DPP方式に対応した構成でDPD方式を実
現しようとすると、十分な光量が得られず良質な再生信
号を検出することができない場合が生じてくる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するために、複数の領域によって構成され、デ
ィスク状記録媒体の信号記録面に対して対物レンズを介
して照射されるレーザ光の反射光を前記複数の領域で検
出して、反射光量に応じた光量信号を出力する光量信号
出力手段と、前記光量信号出力手段から出力される各領
域に対応した光量信号に基づいて、前記信号記録面に形
成されたトラックと前記レーザ光との相対位置に対応し
たトラッキング制御系のサーボ信号を生成するサーボ信
号生成手段と、前記サーボ信号のレベルを保持すること
ができるサーボ信号保持手段と、前記サーボ信号に基づ
いて前記対物レンズを前記ディスク状記録媒体のトラッ
キング方向に駆動するトラッキングサーボ手段と、前記
レーザ光が前記信号記録面においてデータの書き繋ぎが
行なわれている書き繋ぎ領域を走査することにより、デ
ータ読み込みのリトライ動作が行われた場合に、前記サ
ーボ信号保持手段により前記サーボ信号を保持させる制
御手段を備えてディスクドライブ装置を構成する。
【0012】本発明によれば、書き繋ぎ領域においてデ
ータ読み込みのリトライがあった場合に、トラッキング
サーボ制御系のサーボ信号を保持するようにしているの
で、書き繋ぎ領域において所要の光量信号が得られない
場合でも、安定したトラッキングドライブ制御を行うこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本実施の形態としては、所定種類のディス
クに対応して記録再生が可能なディスクドライブ装置と
される。以降の説明は、次の順序で行う。 1.ディスクドライブ装置 2.トラッキングエラー信号生成 3.データ構造 4.トラッキングドライブ信号の保持
【0014】1.ディスクドライブ装置 本実施の形態のディスクドライブ装置の構成について図
1を参照して説明する。この図に示すディスクDは、タ
ーンテーブル7に載せられて再生動作時においてスピン
ドルモータ6によって一定線速度(CLV)もしくは一
定角速度(CAV)で回転駆動される。そして光学ピッ
クアップ1によってディスクDの信号面に記録されてい
るデータの読み出しが行われる。
【0015】光学ピックアップ1は、レーザ光の光源と
なるレーザダイオード4と、偏光ビームスプリッタや対
物レンズ2からなる光学系、及びディスクDに反射した
レーザ光を検出するためのフォトディテクタ5等が備え
られて構成されている。ここで、対物レンズ2は、二軸
機構3によってトラッキング方向及びフォーカス方向に
移動可能に支持されている。
【0016】RFアンプ9で生成された各種信号は、二
値化回路11、サーボプロセッサ14に供給される。即
ちRFアンプ9からの再生RF信号は二値化回路11
へ、プッシュプル信号PP、フォーカスエラー信号F
E、プルイン信号PI、トラッキングエラー信号TEは
サーボプロセッサ14に供給される。
【0017】RFアンプ9から出力される再生RF信号
は二値化回路11で二値化されることで二値化信号(例
えばEFM信号(8−14変調信号)、或いはEFM+
信号(8−16変調信号)等)とされエンコーダ/デコ
ーダ12、PLL(Phase Locked Loop)回路部20に対
して供給される。
【0018】PLL回路部20では、入力された二値化
信号のチャンネルビット周波数に同期した再生クロック
PLCKを生成する。この再生クロックPLCKは、再
生時における信号処理等のための基準クロックとしてエ
ンコーダ/デコーダ12に供給されて、エンコーダ/デ
コーダ12における再生信号処理タイミングの基準とな
る。
【0019】再生時において、図1に示されているエン
コーダ/デコーダ12のデコード部ではEFM復調、又
はEFM+復調,更に、所定方式に従った誤り訂正処理
(RS−PC方式、CIRC方式等)を行いディスクD
から読み取られた情報の再生を行う。そして、エンコー
ダ/デコーダ12によりデコードされたデータはインタ
ーフェース部13を介して、図示しないホストコンピュ
ータなどに供給される。また、エンコーダ/デコーダ1
2は、二値化再生信号から所要の再生データ単位の先頭
に付されている所要の同期フレームの検出を行なうこと
ができるようにされており、検出結果をシステムコント
ローラ10に対して供給するようにされている。また、
検出された同期フレームに対して所要の補間処理を行な
うことができるようにされている。
【0020】また、ディスクDにデータを記録する場合
には、例えば図示しないホストコンピュータから供給さ
れたデータがインターフェース部13を介してエンコー
ダ/デコーダ12のエンコード部に送られる。
【0021】このエンコーダ/デコーダ12では、上記
インターフェース部13から入力されたデータについ
て、所定方式に従った誤り訂正符号の付加とエンコード
処理とを施し、さらにディスクDへの記録のための所定
の変調処理を行って記録データWDを生成する。この記
録データWDはレーザドライバ18に供給される。レー
ザドライバ18では、入力された記録データWDに基づ
いて変調を行い、所要の記録レベルと消去レベルとを組
み合わせたレーザダイオード駆動信号を生成してレーザ
ダイオード4を駆動する。これにより、相変化方式に従
ってデータの記録が実行される。
【0022】サーボプロセッサ14は、フォーカスエラ
ー信号FE、トラッキングエラー信号TE、プッシュプ
ル信号PP等から、フォーカス、トラッキング、スレッ
ド、スピンドルの各種サーボドライブ信号を生成しサー
ボ動作を実行させる。即ちフォーカスエラー信号FE、
トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライ
ブ信号FDR、トラッキングドライブ信号TDRを生成
し、二軸ドライバ16に供給する。但し、本実施の形態
においては、トラッキングドライブ信号TDRはサーボ
信号保持部30を介してトラッキングコイルドライバ1
6bに供給される。このサーボ信号保持部30は、例え
ばシステムコントローラ10から供給される例えばリン
キング部検出信号Lとリトライ信号RTに基づいて、ト
ラッキングドライブ信号TDRのレベルを保持して出力
するようにされている。なお、サーボ信号保持部30の
構成については、図9で説明する。
【0023】二軸ドライバ16は、例えばフォーカスコ
イルドライバ16a、及びトラッキングコイルドライバ
16bを備えて構成される。フォーカスコイルドライバ
16aは、上記フォーカスドライブ信号FDRに基づい
て生成した駆動電流を二軸機構3のフォーカスコイルに
供給することにより、対物レンズ2をディスク面に対し
て接離する方向に駆動する。トラッキングコイルドライ
バ16bは、上記トラッキングドライブ信号TDRに基
づいて生成した駆動電流を二軸機構3のトラッキングコ
イルに供給することで、対物レンズ2をディスク半径方
向に沿って移動させるように駆動する。これによって光
学ピックアップ1、RFアンプ9、サーボプロセッサ1
4、二軸ドライバ16によるトラッキングサーボループ
及びフォーカスサーボループが形成される。
【0024】また、サーボプロセッサ14は、スピンド
ルモータドライバ17に対して、スピンドルエラー信号
SPEから生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6が所要の回転速度とな
るように回転駆動する。更に、サーボプロセッサ14は
システムコントローラ10からのスピンドルキック(加
速)/ブレーキ(減速)信号に応じてスピンドルドライ
ブ信号を発生させ、スピンドルモータドライバ17によ
るスピンドルモータ6の起動または停止などの動作も実
行させる。
【0025】サーボプロセッサ14は、例えばトラッキ
ングエラー信号TEの低域成分から得られるスレッドエ
ラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス
実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成
し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライ
バ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8
を駆動する。スレッド機構8は光学ピックアップ1全体
をディスク半径方向に移動させる機構であり、スレッド
ドライバ15がスレッドドライブ信号に応じてスレッド
機構8内部のスレッドモータを駆動することで、光学ピ
ックアップ1の適正なスライド移動が行われる。
【0026】更に、サーボプロセッサ14は、光学ピッ
クアップ1におけるレーザダイオード4の発光駆動制御
も実行する。レーザダイオード4はレーザドライバ18
によってレーザ発光駆動されるのであるが、サーボプロ
セッサ14は、システムコントローラ10からの指示に
基づいて記録再生時などにおいてレーザ発光を実行すべ
きレーザドライブ信号を発生させ、レーザドライバ18
に供給する。これに応じてレーザドライバ18がレーザ
ダイオード4を発光駆動することになる。
【0027】以上のようなサーボ及びエンコード/デコ
ードなどの各種動作はマイクロコンピュータ等を備えて
構成されるシステムコントローラ10により制御され
る。例えば再生開始、終了、トラックアクセス、早送り
再生、早戻し再生などの動作は、システムコントローラ
10がサーボプロセッサ14を介して光学ピックアップ
1の動作を制御することで実現される。
【0028】また、システムコントローラ10は、サー
ボ信号保持部30に対して、リンキング部検出信号Lお
よびリトライ実行信号RTを出力することができるよう
にされている。リンキング部検出信号Lは、例えば通常
ローレベルの信号とされ、リンキング部を再生するタイ
ミングに対応して例えばハイレベルとなるようにされて
いる。したがって、リンキング部を通過した後は再びロ
ーレベルに戻る。また、リトライ実行信号RTはビーム
スポットがリンキング部を走査した時に、所要の再生信
号を得られなかったとしてリトライが実行されたタイミ
ングで、例えばハイレベルになる信号とされる。そし
て、リトライ実行後、例えばリンキング部を通過しとき
に所要の再生信号を得ることができた場合にローレベル
に戻るようにされている。
【0029】なお、エンコーダ/デコーダ12は二値化
再生信号に基づいてリンキング部が検出されたとした場
合に、例えばハイレベルになるようにされるリンキング
信号を、システムコントローラ10に対して供給するこ
とができるようにされている。したがって、システムコ
ントローラ10はリンキング信号のタイミングに基づい
てリンキング部検出信号Lを出力することができる。ま
た、ディスクDの記録面においてリンキング部が形成さ
れているセクタアドレスは、例えば当該ディスクの記録
管理情報として、ディスクDの所要の位置に記録されて
いる。このためディスクドライブ装置は、例えばディス
クDが装填されたときにこれらの情報を読み込むこと
で、ディスクDに形成されているリンキング部の位置
(アドレス)を把握することができる。つまり、例えば
再生動作が行なわれているときに、読み込まれている再
生RF信号から検出されるアドレス情報からリンキング
部を走査するタイミングを予測して、リンキング部検出
信号Lを出力することも可能とされる。
【0030】図2は、光学ピックアップ1における光学
系の構造例を示す。この図に示す光学系としては、レー
ザダイオード4から出力されるレーザビームは、コリメ
ータレンズ101で平行光にされた後、ビームスプリッ
タ102によりディスクD側に90度反射され、対物レ
ンズ2からディスクDに照射される。ディスクDで反射
された反射光は、対物レンズ2を介してビームスプリッ
タ102に入り、そのまま透過して集光レンズ103に
達する。そして集光レンズ103で集光された後、円筒
レンズ(シリンドリカルレンズ)104を介してフォト
ディテクタ5に入射される。
【0031】ここで、レーザーダイオード4は、実際に
再生(及び記録)されるべきディスク種別に対応してそ
の中心波長が設定され、対物レンズ2の開口率NAも実
際に再生されるべきディスク種別に対応して設定され
る。
【0032】当該ディスクドライブ装置の再生動作によ
って、ディスクDから反射されたレーザ光はフォトディ
テクタ5によって受光電流として検出される。そして、
この受光電流をディスクから読み出した情報信号とし
て、図1に示すRFアンプ9に対して出力する。RFア
ンプ9は、電流−電圧変換回路、増幅回路、マトリクス
演算回路(RFマトリクスアンプ)等を備え、フォトデ
ィテクタ5からの信号に基づいて必要な信号を生成す
る。例えば再生データである再生RF信号、サーボ制御
のためのプッシュプル信号PP、フォーカスエラー信号
FE、トラッキングエラー信号TE、いわゆる和信号で
あるプルイン信号PIなどを生成する。
【0033】この場合のフォトディテクタ5としては、
図3(a)のような向きで、例えば、検出部A,B,
C,Dから成る4分割ディテクタを備えて成る。なお、
以降においては、検出部A〜Dにて得られる検出信号に
ついても、それぞれ検出信号A〜Dと表現する。
【0034】例えば、この4分割ディテクタ5aでプッ
シュプル信号PPを生成する場合は、図3(b)に示す
ようにディテクタ5aの検出部A,B,C,Dの出力
(検出信号A,B,C,D)を利用して、差動アンプ5
bでPP=(A+B)−(C+D)の演算を行うことに
より生成することができる。
【0035】また、プルイン信号PIについては、検出
信号A,B,C,Dを利用してPI=(A+B+C+
D)となる。プルイン信号PIは、ディスクDからの全
反射光の受光量に対応することから、反射光の強度を示
す「光強度信号」といえる。
【0036】2.トラッキングエラー信号生成 本実施の形態のRFアンプ9においては、検出信号A〜
Dに基づいてトラッキングエラー信号TEを生成するた
めに、例えば図4に示す構成のトラッキングエラー信号
生成回路40を備える。このトラッキングエラー信号生
成回路40は、図3(a)に示した4分割フォトディテ
クタ5aの各検出部A,B,C,Dの出力を利用して、
例えばDPD(Differential Phase Detection)方式によ
り検出したトラッキングエラー信号TEを生成可能とさ
れる。
【0037】検出部A、Cの各出力はバッファアンプ4
1、42を介して加算器43に供給される。また、検出
部B、Dの各出力はバッファアンプ44、45を介して
加算器46に供給される。波形整形回路47、48は例
えばコンパレータなどによって構成され、それぞれ加算
器43、46から供給される加算信号に対して所要の波
形整形処理を施して位相比較回路50に供給する。位相
比較回路50は破線で囲んで示しているように、例えば
Dフリップフロップ(D−FF)51、52、53、5
4、インバータ55、56、ORゲート57、58、差
動アンプ59、ローパスフィルタ60などによって構成
されている。
【0038】位相比較回路50において、波形整形回路
47から供給される信号SaはD−FF52のクロック
端子及びD−FF54のリセット端子Rに供給される。
また、信号Saはインバータ55に供給されここで反転
された後に信号Sa−として、D−FF51のクロック
端子及びD−FF53のリセット端子Rに供給される。
一方、波形整形回路48から供給される信号Sbは、D
−FF51のリセット端子及びD−FF53のクロック
端子に供給される。また、信号Sbはインバータ56に
供給されここで反転された後に、信号Sb−としてD−
FF52のリセット端子S及びD−FF54のクロック
端子に供給される。さらに、D−FF51乃至54のデ
ータ入力端子及びセット端子に図示していない経路から
電源電圧が印加される。
【0039】ORゲート57はD−FF51、52の出
力信号Sc1、Sc2の論理和をとって、この論理和
(負極性入力信号Sd1)を差動アンプ59の負側入力
端子に供給する。また、ORゲート58はD−FF5
3、54の出力信号Sc3、Sc4の論理和をとってこ
の論理和(正極性入力信号Sd2)を差動アンプ59の
正側入力端子に供給する。差動アンプ59は、負極性入
力信号Sd1、正極性入力信号Sd2の差分に応じて所
要の出力を行うようにされ、その出力はローパスフィル
タ60を介してトラッキングエラー信号TEとして出力
される。
【0040】図5は、トラッキングエラー信号を生成す
る場合の概要を説明するための波形タイミングの一例を
示す模式図である。この図で、図5(a)はトラックを
形成するピットPitと対物レンズ2から出力されるビ
ームスポットの位置関係を示しており、期間がビーム
スポットがトラックに追従している状態、期間はビー
ムスポットがディスクDの内周側に変移している状態、
また期間は、ビームスポットがディスクDの外側に変
移している状態を示している。さらに、図5(b)は4
分割フォトディテテクタ5aにおける検出信号Bと検出
信号Dを加算した信号、図5(c)は検出信号Aと検出
信号Cを換算した信号、また、図5(d)は図5(b)
を2値化した値とされ図4に示す信号Sb、図5(e)
は同じく信号Sb−、図5(f)は図5(c)を2値化
した値とされ図4に示す信号Sa、図5(g)は同じく
信号Sa−、図5(h)(i)(j)(k)はD−FF
51乃至D−FF54からの出力信号Sc1、Sc2、
Sc3、Sc4、そして図5(l)はORゲート57か
らの負極正入力信号Sd1、図5(m)はORゲート5
8からの正極性入力信号Sd2を示している。
【0041】例えば期間に示されているようにビーム
スポットがトラックに追従した状態とされ、信号Sa、
信号Sa−と信号Sb、信号Sb−の位相差が「0」で
ある場合、D−FF51乃至D−FF54はリセット状
態となり、出力信号Sc1乃至出力信号Sc4はローレ
ベルとされる。これにより、差動アンプ57の負極性入
力信号Sd1と正極性入力信号Sd2にはレベル差が生
じないので、差動アンプ57の出力は接地レベルとな
る。したがって、ローパスフィルタ60を介して出力さ
れるトラッキングエラー信号TE(図示せず)は接地レ
ベルに等しくなる。
【0042】また、期間に示されているようにビーム
スポットがトラックの内周側に変移した状態では、信号
Sa、信号Sa−の位相が信号Sb、信号Sb−の位相
よりもビームスポットの変移量に応じた角度だけ進む。
これにより、D−FF51、52がその変移量(角度)
に対応した時間だけセット状態となり出力信号Sc1、
Sc2が変移量に応じたタイミングでハイレベルにな
る。また、D−FF53、54はリセット状態が維持さ
れたままとなり、出力信号Sc3、Sc4はローレベル
のままとなる。したがって、負極性入力信号Sd1のみ
がハイレベルになり、この結果差動アンプ59からは負
極正のパルスが出力されることになり、この負極性のパ
ルスがローパスフィルタ60を介することでトラッキン
グエラー信号TEとされる。つまり、このときのトラッ
キングエラー信号TEは負レベルになり、その絶対値が
ビームスポットの内周側に対する変移量に相当したもの
となる。
【0043】さらに、期間に示されているようにビー
ムスポットがトラックの外周側に変移した状態では、信
号Sa、信号Sa−の位相が信号Sb、信号Sb−の位
相よりもビームスポットの変移量に応じた角度だけ遅れ
ることになる。これにより、D−FF53、54がその
変移量(角度)に対応した時間だけセット状態となり出
力信号Sc3、Sc4が変移量に応じたタイミングでハ
イレベルになる。また、D−FF51、52はリセット
状態が維持されたままとなり、出力信号Sc1、Sc2
はローレベルのままとなる。したがって、正極性入力信
号Sd2のみがハイレベルになるので、差動アンプ59
からは正極性のパルスが出力されることになり、この正
極性のパルスがローパスフィルタ60を介することでト
ラッキングエラー信号TEとされる。つまり、このとき
のトラッキングエラー信号TEは正レベルになり、その
絶対値がビームスポットの外周側に対する変移量に相当
したものとなる。
【0044】3.データ構造 図6はディスクDの記録面に形成されているセクタの構
造を説明する模式図である。このセクタはフレーム構造
を有しており、例えば26個の同期フレームによって構
成されている。各同期フレームは32チャンネルビット
のシンクコード(SY0〜SY7)、及び1456チャ
ンネルビットのデータエリア13行によって構成され
る。そして、後述するディスクに対する記録/再生を行
なうデータ単位とされるECCブロックは、16セクタ
によって形成される。また、この用に構成されているセ
クタをデータの書き繋ぎを行う場合のリンキング用とし
て用いる場合は、図7に示されているようになり、これ
まで述べてきたリンキング部に相当する。リンキング部
は各シンクコードに対応して例えば91バイトのリンキ
ングデータが形成される。また、シンクコードSY0に
続くシンクコードSY5に対応したリンキングデータ
は、後述するように書き繋ぎが行なわれるために、分割
された状態で示されている。
【0045】先に述べたようにディスクDにデータの追
加記録を行う場合などに、既に記録されているデータに
続いて書き繋ぎが行なわれていく。図8は、書き繋ぎが
行なわれる記録領域のデータフレームについて説明する
模式図である。図8(a)には、ECC(Error Collec
tion Code)ブロックN−1、N、N+1、N+2・・
・が示されている。これらECCブロックはそれぞれ例
えば16個のセクタによって構成される32kバイトの
記録領域とされ、各セクタを形成するデータに対して、
所要のスクランブル処理を施して誤り訂正符号を付した
記録セクタを構成するブロックとされている。またこの
ECCブロックは、ディスクDに対してデータ記録を行
う場合の記録単位とされている。各ECCブロックに
は、同期フレーム部SYa、SYb、SYc、SYd、
SYe・・・、が対応するようにされている。図8
(b)に示されている例では、同期フレーム部SYcは
リンキング部として形成され、フレームナンバ「0」乃
至「25」とされる26フレーム(1セクタに相当す
る)によって形成されている。なお、各フレームには所
要のフレームコード(例えばSY0、SY5など)が付
されている。
【0046】図示されている例において、ECCブロッ
クNまでを前回の記録とし、今回ECCブロックN+1
以降のデータを記録したことを想定して、このような場
合に、スタートポジションシフト(Start Position Shi
ft・・・SPS)が行なわれる例を説明する。この場
合、図8(b)に示されているようにECCブロックN
に続いて、リンキング部として同期フレーム「0」及び
同期フレーム部SYcにおける同期フレーム「1」とし
て(45バイト−SPSN)のデータの書き込みが行な
われる。そして、次回ECCブロックN+1以降のデー
タを記録する場合、同期フレーム部SYcにおける同期
フレーム「1」の続きから記録が開始されるが、理論的
な記録開始位置としては、位置Spとされる。つまり位
置Spを起点として記録を開始していき、同期フレーム
「1」の先頭から見て例えば(46バイト+SPSN+
1)の位置から同期フレーム「1」のデータが記憶され
ていく。例えばSPSが「−10」であった場合、前回
の同期フレーム「1」の記録終了点は、先頭から55バ
イト目なり、今回の記録開始点は同期フレーム「1」の
先頭から36バイト目ということになる。つまり、19
バイト分のデータが重ね書きされることになる。
【0047】このようなリンキング部は、ディスクDに
対して重ね書きが行なわれるごとに形成されるが、実際
のデータとしては機能しないものとされる。したがっ
て、このリンキング部を用いて例えばレーザ光の出力パ
ワー調整を行なうパワーキャリブレーションが行なわれ
る場合もある。つまり、書き繋ぎ領域に相当する記憶領
域は、例えば記録パワーのビームスポットが照射される
頻度が他の記録エリアよりも高くなり、特にリンキング
部の先頭付近の領域において、マテリアルフロー現象に
よる劣化が生じることが考えられる。また、書き繋ぎを
行なうことによって、既存のデータと書き加えたデータ
の位相がずれてしまう場合がある。リンキング部ではこ
のような理由によって再生RF信号が劣化してしまこと
があり、上記したDPD方式を適用している場合、トラ
ッキングエラー信号TEにも影響が現れ、安定したトラ
ッキングサーボを実現することができない状態が生じて
くる。
【0048】そこで、本実施の形態では、リンキング部
において例えばデータ読み込みのリトライが行われた場
合にトラッキングドライブ信号TDRのレベルを保持し
て、安定したトラッキングサーボを実現することができ
るようにしている。このため、図1に示したサーボ信号
保持部30は例えば図9に示されているように構成され
ている。なお、この図では説明の便宜上、サーボ信号保
持部30の入力信号をトラッキングエラー信号TDR
1、また出力信号をトラッキングエラー信号をTDR2
として示している。
【0049】サーボ信号保持部30には、例えば抵抗
R、コンデンサCなどからなるローパスフィルタ部と、
スイッチ30a、アンド回路30bなどが備えられる。
スイッチ30aは、アンド回路30bの出力がローレベ
ルである場合は端子Aに、またアンド回路30bの出力
がハイレベルである場合に端子Bに接続するようにされ
ている。したがって、リンキング部検出信号Lとリトラ
イ実行信号RTが共にローレベルである場合、すなわち
リンキング部以外の通常のデータの読み出しを行ってい
るときは、サーボプロセッサ14で生成されたトラッキ
ングドライブ信号TDR1がそのままトラッキングドラ
イブ信号TDR2として出力され、図示していないトラ
ッキングコイルドライバ16bに供給される。そして、
リンキング部が検出され、リンキング部検出信号Lがハ
イレベルになった場合もアンド回路30bの出力はロー
レベルとされ、スイッチ30aは端子Aに接続された状
態となる。したがって、この場合もトラッキングドライ
ブ信号TDR1がそのままトラッキングドライブ信号T
DR2として出力される。
【0050】また、リンキング部が検出され、このリン
キング部を走査した場合にデータ読み込みのリトライが
生じた場合は、リンキング部検出信号Lとリトライ実行
信号RTが共にハイレベルになり、これによりアンド回
路30bの出力もハイレベルになる。したがって、スイ
ッチ30aは端子Bに接続され、トラッキングドライブ
信号TDR1はローパスフィルタ部を介することによ
り、その低域成分がトラッキングドライブ信号TDR2
としてトラッキングコイルドライバ16bに供給される
ことになる。つまり、リンキング部においてリトライが
行われた場合は、サーボ信号保持部30によって低域成
分が保持されたトラッキングドライブ信号TDR2によ
りトラッキングドライブ制御を行うことができるように
なる。これにより、リンキング部を走査した場合に良質
な再生信号を得ることができずリトライが行われた場合
でも、サーボ信号保持部30によって保持されているト
ラッキングドライブ信号TDRによって安定したトラッ
キングサーボ動作を実現することができる。なお、スイ
ッチ30aの接続を端子Bから端子Aに切り替えるタイ
ミングとしては、例えばリンキング部検出信号L、リト
ライ実行信号RTのいずれか一方がハイレベルからロー
レベルになった場合とされる。
【0051】サーボ信号保持部30によってトラッキン
グドライブ信号TDRを保持する場合の一例を、図10
にしたがって説明する。図10(a)は、リンキング部
#1を走査したときにリトライが生じて、その直後に再
びそのリンキング部を走査する場合に、サーボ信号保持
部30により、トラッキングドライブ信号TDRの低域
成分を用いてトラッキングドライブ制御を行う遷移を示
している。このようにして、リンキング部#1を走査し
たときにリトライが生じた場合には、リンキング部検出
信号Lとリトライ実行信号RTがともにハイレベルにな
りトラッキングドライブ信号TDRを保持するが、図1
0(b)に示されているように、リンキング部#3を通
過したときにリトライが生じなければ、リトライ実行信
号RTはローレベルのままとされ、良質な再生信号が得
られたとして保持しないようにする。この場合、スイッ
チ30aは端子Aに接続された状態が維持され、サーボ
プロセッサ14で生成されたトラッキングドライブ信号
TDRによりトラッキングドライブ制御を行うようにす
る。
【0052】また、図10(c)に示されているよう
に、例えばリンキング部#6において複数回のリトライ
動作が繰り返し生じた後に、このリンキング部#6を走
査する場合にトラッキングドライブ信号TDRを保持す
るようにしてもよい。例えばリンキング部#5ではリト
ライが生じているが、このリトライ動作により良質な再
生信号が得られた場合は、トラッキングドライブ信号T
DRの保持を行わずにトラッキングドライブ制御を行
う。そしてリンキング部#6において、例えば2回連続
してリトライ動作が行われた場合、2回目のリトライ動
作が行われた後にトラッキングドライブ信号TDRを保
持するようにする。この場合、例えばシステムコントロ
ーラ10などにリトライ動作の回数を数えるカウント手
段を備え、同一のリンキング部において所定回数(本実
施の形態では例えば2回)リトライ動作が連続して繰り
返された後に、リトライ実行信号RTをハイレベルにす
ればよい。すなわち、この時点でリトライ実行信号RT
とリンキング部検出信号Lが共にハイレベルになり、ス
イッチ30aが端子Bに接続されるようになる。そし
て、リンキング部を走査して良質な再生信号が得られた
場合に、リトライ回数をリセットすればよい。
【0053】なお、本実施の形態ではサーボ信号保持部
30によってトラッキングドライブ信号TDRの低域成
分を保持してトラッキングドライブ制御を行う例を挙げ
て説明したが、RFアンプ9からサーボプロセッサ14
に至るトラッキングエラー信号TEの経路に、例えばサ
ーボ信号保持部30と同様の構成を採るトラッキングエ
ラー信号TEを保持する保持手段を備えるようにしても
よい。そして、リンキング部においてリトライ動作が生
じた場合は、サーボプロセッサ14は前記保持手段によ
って保持されたトラッキングエラー信号TEの低域成分
を用いてトラッキングドライブ信号TDRを生成するこ
とになる。
【0054】また、セクタアドレスなどの位置情報から
例えばリンキング部を走査するタイミングを予測するこ
とができることから、リンキング部を走査するよりもあ
る程度手前とされる、正常な再生RF信号が検出されて
いる時点でスイッチ30aを端子Bに切り替えておくよ
うにすることも可能である。また、リンキング部を走査
するタイミングを予測して、正常な再生RF信号が検出
されている時点でのサーボ信号(トラッキングドライブ
信号TDR、またはトラッキングエラー信号TE)をデ
ジタルデータ化して、予め所要のメモリ手段に格納して
おくようにしてもよい。これにより、リンキング部を走
査したタイミングでリトライ動作が実行された場合に、
メモリ手段に格納されているデータを読み出してアナロ
グ信号に変換したサーボ信号(トラッキングドライブ信
号TDR、またはトラッキングエラー信号TE)によっ
てトラッキングドライブ制御を行うことができるように
なる。
【0055】さらに本発明は、トラッキングエラー信号
の生成に例えばDPD方式を採用しているディスクドラ
イブ装置において、リンキング部の走査を行う場合で
も、安定したトラッキング制御を実現することができ
る。したがって、データの読み出し動作をより安定した
ものとすることができる。また、例えばDPD方式を採
用しているディスクドライブ装置において、例えばDP
P方式を兼ね備えるなどの変更を行わなくても、安定し
たトラッキング制御を実現することがでできる。したが
って、仕様変更などによるコストアップなしに、例えば
DVD−ROMディスクと例えばDVD+RWディスク
の再生に互換を確保することができる。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のディスク
ドライブ装置は、書き繋ぎ領域(リンキング部)におい
てデータ読み込みのリトライが生じた場合に、トラッキ
ング制御信号の低域成分を用いてトラッキング制御を行
うようにしている。したがって、リンキング部から読み
出された再生信号が乱れてリトライが行われた場合で
も、安定したトラッキングドライブ制御を実現すること
ができる。これにより、ビームスポットがリンキング部
を走査する場合でも、安定したトラッキングサーボ制御
を実現することができるようになる。
【0057】また、本発明はトラッキングエラー信号の
生成に例えばDPD方式を採用しているディスクドライ
ブ装置において、リンキング部の走査を行う場合でも、
安定したトラッキング制御を実現することができる。し
たがって、データの読み出し動作をより安定したものと
することができる。また、例えばDPD方式を採用して
いるディスクドライブ装置において、例えばDPP方式
を兼ね備えるなどの変更を行わなくても、安定したトラ
ッキング制御を実現することがでできる。したがって、
仕様変更などによるコストアップなしに、例えばDVD
−ROMディスクと例えばDVD+RWディスクの再生
に互換を確保することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクドライブ装置の
構成例を示すブロック図である。
【図2】光学ピックアップの光学系の構造例を概念的に
示す構造図である。
【図3】光学ピックアップのフォトディテクタによる検
出動作を示す説明図である。
【図4】トラッキングエラー信号生成回路の構成例を説
明する図である。
【図5】図4に示すトラッキングエラー信号生成回路の
各部における波形を説明する図である。
【図6】ディスクの記録面に形成されているセクタの構
造を説明する模式図である。
【図7】図6に示すセクタをデータの書き繋ぎを行うリ
ンキング部として用いる場合の例を示す図である。
【図8】書き繋ぎが行なわれる記録領域のデータフレー
ムについて説明する模式図である。
【図9】サーボ信号保持部の構成例を示す図である。
【図10】トラッキングドライブ信号の低域成分を利用
してトラッキングドライブ制御を行う場合の遷移を説明
する図である。
【符号の説明】
1 光学ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機
構、4 レーザダイオード、5 フォトディテクタ、5
a 分割ディテクタ、5b 差動アンプ、6 スピンド
ルモータ、7 ターンテーブル、8 スレッド機構、9
RFアンプ、10 システムコントローラ、11 二
値化回路、12 エンコーダ/デコーダ部、13 イン
ターフェース部、14 サーボプロセッサ、15 スレ
ッドドライバ、16 二軸ドライバ、16a フォーカ
スコイルドライバ、16b トラッキングコイルドライ
バ、17 スピンドルモータドライバ、18 レーザド
ライバ、30 サーボ信号保持部、30a スイッチ、
30b AND回路
フロントページの続き (72)発明者 川嶌 哲司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 CC04 DD05 EE16 FF02 FF43 HH01 5D118 AA13 BA04 BB02 BF02 CA09 CA13 CB01 CD03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の領域によって構成され、ディスク
    状記録媒体の信号記録面に対して対物レンズを介して照
    射されるレーザ光の反射光を前記複数の領域で検出し
    て、反射光量に応じた光量信号を出力する光量信号出力
    手段と、 前記光量信号出力手段から出力される各領域に対応した
    光量信号に基づいて、前記信号記録面に形成されたトラ
    ックと前記レーザ光との相対位置に対応したトラッキン
    グ制御系のサーボ信号を生成するサーボ信号生成手段
    と、 前記サーボ信号のレベルを保持することができるサーボ
    信号保持手段と、 前記サーボ信号に基づいて前記対物レンズを前記ディス
    ク状記録媒体のトラッキング方向に駆動するトラッキン
    グサーボ手段と、 前記レーザ光が前記信号記録面においてデータの書き繋
    ぎが行なわれている書き繋ぎ領域を走査することによ
    り、データ読み込みのリトライ動作が行われた場合に、
    前記サーボ信号保持手段により前記サーボ信号を保持さ
    せる制御手段と、 を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
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