JP2000298835A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2000298835A
JP2000298835A JP10522299A JP10522299A JP2000298835A JP 2000298835 A JP2000298835 A JP 2000298835A JP 10522299 A JP10522299 A JP 10522299A JP 10522299 A JP10522299 A JP 10522299A JP 2000298835 A JP2000298835 A JP 2000298835A
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optical disk
equalizer
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equalizer control
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JP10522299A
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Yukito Fujimoto
幸人 藤本
Yoshihisa Fujimori
佳久 藤森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD−ROM等の光ディスクドライブにおい
ては、データ欠落、キック、アクセスなどによって光デ
ィスクから正常な信号が得られない状態でも、イコライ
ザ制御出力を適正な値に保ち常に最適な状態でデータを
再生する。 【解決手段】 光ディスク1からピックアップ2、ディ
テクタ3等を介して読み取ったデータをイコライザ5に
おいてイコライジングしRF信号として出力する。速度
カウンタ7は光ディスク1の線速度情報を出力する。イ
コライザ制御装置8は線速度情報に基づいてイコライザ
制御出力を生成する。LPF11を介してアナログ電位
信号に変換してイコライザ5へとフィードバックし、R
F信号の所定周波数帯域をブーストさせる。ディスク異
常検出装置9が光ディスク1からの読み出しデータの異
常を検出したときは、イコライザ制御出力調整装置10
において異常通知信号が入力する直前のイコライザ制御
信号値にホールドする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報が記録された
トラックあるいは記録されるためのトラックを有する円
盤状記録媒体としての光ディスクから情報を再生する再
生装置としての光ディスク装置にかかわり、詳しくは光
ディスクより光学的に読み取ったデータによる線速度情
報に基づいてイコライジングのブースト周波数帯域を制
御するように構成してある光ディスク装置に関する。再
生装置といっても、再生専用に限定するものではなく、
光ディスクに情報を記録する機能を併せ有する記録再生
装置としての光ディスク装置をも含むものである。光デ
ィスクとしては、CD−ROMやCD−RやビデオCD
やオーディオCDのほか、DVD(Digital Versatile
Disk)、DVD−ROM、DVD−RAM、MDなども
対象となる。
【0002】
【従来の技術】従来の技術にかかわる光ディスク装置の
一例としてCD−ROMの再生装置を例にあげて説明す
る。CD−ROMドライバは、データとしてのピットが
螺旋状に書かれている円盤状のディスクを回転させ、そ
のデータ部にレーザー光を当て、その戻り光の強弱をデ
ィテクタで検出して、データの読み取りを行う装置であ
る。また、CD−R等の光ディスクの記録再生装置は、
データを螺旋状に記録する円盤状のディスクを回転さ
せ、出力を上げたレーザ光をディスクに当てデータの書
き込みを行い、また、その書き込んだデータを上記同様
にして読み取る装置である。CD−ROMドライブでは
記録されたデータにはピット長が基本周期の3倍(3
T)から11倍(11T)のデータがあるが、ピットの
形状やレーザー光のスポット系の影響などで、ピット長
の短いデータの振幅が減少する。こうなると、データの
周波数によって出力振幅が異なるので、出力振幅の低い
データはノイズ等の影響を受けやすく、2値データに変
換したときに、データの誤検出が発生する。正常にデー
タを読み取るためには、振幅が減少した部分を増幅させ
るフィルタが必要である。このフィルタをイコライザと
いう。
【0003】CD−ROMは通常、記録容量を上げるた
めに光ディスクの全ての位置で、データ記録密度が一定
になるようにしている。このため、一定回転速度で光デ
ィスクを回転させるとデータ転送速度が光ディスクの内
外周で変化してしまうので、データ転送速度を一定にす
るために、回転速度を光ディスクの再生位置に応じて可
変することを行っている。したがって、データ転送速度
が一定である状態では、イコライザ制御出力を変える必
要はないが、CD−ROMの読み取り速度を上げるため
にデータ転送速度を速くするときには、データ転送速度
に応じてイコライザによって振幅を増幅させる周波数帯
域を変更する必要がある。また、光ディスクの回転速度
を一定にして、光ディスクの回転制御の負担を減らす場
合は、データ転送速度が光ディスクの内外周で変化して
しまうので、データ転送速度に応じて、イコライザによ
りデータの振幅を増幅させる周波数帯域を変更する必要
がある。この制御を行う装置がイコライザ制御装置であ
る。
【0004】図8に従来のイコライザ制御装置を含めた
光ディスク装置の構成図を示す。図8において、1は光
ディスク、2はピックアップ、3はディテクタ、4はヘ
ッドアンプ、5はイコライザ、6はデータ抽出装置、7
は速度カウンタ、8はイコライザ制御装置、11はロー
パスフィルタ(LPF)である。
【0005】光ディスク1の再生面にはディジタル情報
が記録されており、再生時には所定の回転速度で回転駆
動される。そしてピックアップ2で光ディスク1の再生
面に光を当て、光ディスク1に記録された情報を反射率
の違いとしてディテクタ3で読み取り、そのディテクタ
3で光ディスク1から読み出した光信号を電圧値に変換
して出力する。次にヘッドアンプ4ではディテクタ3か
らの出力信号を増幅し、イコライザ5においてヘッドア
ンプ4からの出力信号をイコライジングし、RF信号と
して出力する。イコライジング処理は、周波数の高い低
振幅データの振幅を上げる(ブーストする)処理であ
る。データ抽出装置6では、イコライザ5から出力され
たRF信号からそのRF信号に同期した基本周期のクロ
ックを生成し、データ抽出クロックとして出力する。R
F信号は図示しない再生回路へ出力される。さらに速度
カウンタ7においては、データ抽出装置6からの抽出ク
ロックに基づいて光ディスク1の回転速度を測定し、線
速度情報として出力する。イコライザ制御装置8におい
ては、速度カウンタ7から出力された線速度情報より光
ディスク1の再生速度に応じたPWM出力信号を生成
し、イコライザ制御出力として出力する。そしてイコラ
イザ制御装置8から出力されるイコライザの制御を行う
ためのPWM出力はLPF11でアナログ電位信号に変
換され、イコライザ5に入力される。イコライザ5では
入力されたアナログ電位信号(イコライザ制御出力に対
応)のレベルに応じて、RF信号の所定周波数帯域をブ
ーストさせ、RF信号の振幅減少を解消する。すなわ
ち、データ転送速度が速くなると、再生信号の周波数も
それに比例して上がるので、振幅減少領域も高い方にシ
フトする。そこで、線速度情報よりイコライジングする
周波数帯域を最適ポイントにシフトするのである。イコ
ライザ5、データ抽出装置6、速度カウンタ7、イコラ
イザ制御装置8、LPF11がPLL回路を構成してい
る。
【0006】このようにすることにより、再生速度に関
わらず常にピット長の短いデータの振幅を増幅すること
ができる。その結果、信号再生ジッタが低減し、再生品
位が向上するので、データ誤認識確率すなわちエラーレ
ートを低減させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ディスク装置では、傷やゴミなどによるデータ欠落、
ピックアップのキック(半径方向の微小移動)、アクセ
ス(半径方向での大きな移動)、ディスク回転速度変更
時等で光ディスクから正常な信号が得られない状態では
正しい線速度情報が得られない。このため、光ディスク
の回転速度に応じた正しいイコライザ制御出力に対応し
たアナログ電位信号によるRF信号の所定周波数帯域の
ブーストを行うことができず、異常時からの復帰に要す
る時間が長くなるなどの課題を有していた。このような
課題の全部または一部はCD−ROM以外の光ディスク
にも当てはまる。
【0008】本発明は上記した課題の解決を図ることを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる光ディ
スク装置は、光ディスクより光学的に読み取ったデータ
による線速度情報に基づいてイコライジングのブースト
周波数帯域を制御する光ディスク装置であって、ディス
ク異常検出のときにイコライザ制御出力をホールドする
ように構成したものである。また、光ディスクの回転速
度を変更するときに変更後の回転速度に応じた目標線速
度情報に切り換えてブースト周波数帯域を制御するよう
に構成したものである。光ディスクから正常な信号が得
られない状態でも、イコライザ制御出力を適正な値に保
ち常に最適な状態でデータを再生する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明にかかわる請求項1の光デ
ィスク装置は、光ディスクより光学的に読み取ったデー
タによる線速度情報に基づいてイコライジングのブース
ト周波数帯域を制御する光ディスク装置であって、ディ
スク異常検出のときにイコライザ制御出力をホールドす
るように構成したものである。光ディスクに傷、ゴミ等
によるデータの欠落があるときや、ピックアップのキッ
ク(半径方向の微小移動)、アクセス(半径方向での大
きな移動)のときに、そのままではイコライザ制御出力
は大幅に低下してしまうが、異常検出時のイコライザ制
御出力をホールドすることにより、正常時の適正値に近
い値のイコライザ制御出力を出力することができ、異常
状態から正常状態への復帰時間およびアクセス時間を短
くする。
【0011】本発明にかかわる請求項2の光ディスク装
置は、上記請求項1において、ディスク異常検出のとき
にその検出直前のイコライザ制御出力をホールドするよ
うに構成したものである。光ディスクに傷、ゴミ等によ
るデータの欠落があるときには、そのままではイコライ
ザ制御出力がゼロレベルまで大幅に低下してしまうが、
異常検出時のイコライザ制御出力を異常検出直前の値に
ホールドすることにより、ゼロレベルからの復帰に比べ
てはるかに短い時間でら正常状態へ復帰することが可能
となる。
【0012】本発明にかかわる請求項3の光ディスク装
置は、上記請求項1において、ディスク異常検出のとき
にその検出直後のイコライザ制御出力をホールドするよ
うに構成したものである。ピックアップのキック、アク
セスや、同一トラック上での光ディスクの回転速度変更
による異常からの復帰時間およびアクセス時間を短縮さ
せる上で有効である。
【0013】本発明にかかわる請求項4の光ディスク装
置は、光ディスクより光学的に読み取ったデータによる
線速度情報に基づいてイコライジングのブースト周波数
帯域を制御する光ディスク装置であって、ディスク異常
検出のときにイコライザ制御出力を所定量(オフセット
値)だけシフトさせるように構成したものである。光デ
ィスクの回転速度を変更するとき、またはピックアップ
が光ディスクを横切って移動する場合にその移動に伴っ
て光ディスクの回転速度を変更するときは、光ディスク
の回転速度変更中に再生信号にのってくるノイズ、また
はピックアップの移動中に再生信号にのってくるトラッ
ク間干渉等のノイズが発生し、光ディスクの回転速度制
御が誤動作するおそれがある。これに対して、上記の構
成とすることにより、異常レベルに対応したオフセット
値を読み出してイコライジングのブースト周波数帯域を
低くする方向にシフトさせるようにイコライザ制御出力
を補正するから、ノイズを減少させ、光ディスクの回転
速度制御が誤動作することを防ぐ。
【0014】本発明にかかわる請求項5にかかわる光デ
ィスク装置は、光ディスクより光学的に読み取ったデー
タによる線速度情報に基づいてイコライジングのブース
ト周波数帯域を制御する光ディスク装置であって、ディ
スク異常検出のときにイコライザ制御出力を適正値に固
定させるように構成したものである。光ディスクを線速
度一定で回転させているときに光ディスク上の傷、ゴミ
等によるデータの欠落があった場合や、起動直後等にお
いて光ディスクの回転速度の立ち上がりの過渡的現象と
して目標の線速度に達するまでの間は、光ディスクから
の読み出しデータが異常となる。また、ピックアップが
光ディスクを横切って移動するときや、光ディスクの回
転速度を変更するときも同様に正常なデータが読み取れ
ず、データが異常となる。これに対して、上記の構成と
することにより、異常検出時はイコライザ制御出力を適
正値に固定させるので、正常状態に戻ったときにデータ
の読み出し時間を速くすることが可能となる。
【0015】本発明にかかわる請求項6の光ディスク装
置は、光ディスクより光学的に読み取ったデータによる
線速度情報に基づいてイコライジングのブースト周波数
帯域を制御する光ディスク装置であって、光ディスクの
回転速度を変更するときに変更後の回転速度に応じた目
標線速度情報に切り換えてブースト周波数帯域を制御す
るように構成したものである。光ディスクの回転速度を
変更するときは正常なデータが読み取れず、データ異常
の現象が生じるが、これに対して、上記の構成とするこ
とにより、光ディスクの回転速度変更後のデータの読み
出し時間を速くすることが可能となる。
【0016】本発明にかかわる請求項7の光ディスク装
置は、上記請求項1から請求項5までのいずれかにおい
て、データを記録した光ディスクと、前記光ディスク上
のデータを読み取るピックアップと、前記ピックアップ
により読み出されたデータを増幅するヘッドアンプと、
前記ヘッドアンプから出力されたデータの所定周波数帯
域をブーストするイコライザと、前記イコライザから出
力されたデータより光ディスクの回転速度を測定する速
度カウンタと、前記速度カウンタから出力される線速度
情報に応じて、前記イコライザのブースト周波数帯域を
制御するためのイコライザ制御出力を生成するイコライ
ザ制御手段と、前記光ディスクのデータの異常を検出す
るディスク異常検出手段と、前記ディスク異常検出手段
で異常データを検出したときに所要の調整を行うイコラ
イザ制御出力調整手段とを備えて構成したものである。
上記請求項1〜5の各作用が発揮される。
【0017】本発明にかかわる請求項8の光ディスク装
置は、上記請求項6において、データを記録した光ディ
スクと、前記光ディスク上のデータを読み取るピックア
ップと、前記ピックアップにより読み出されたデータを
増幅するヘッドアンプと、前記ヘッドアンプから出力さ
れたデータの所定周波数帯域をブーストするイコライザ
と、前記イコライザから出力されたデータより光ディス
クの回転速度を測定する速度カウンタと、前記光ディス
クの回転速度を変更するときに変更後の回転速度に応じ
た目標線速度情報を出力する状態と平常時に前記速度カ
ウンタから出力される線速度情報を出力する状態とに切
り換えるイコライザ制御出力調整手段と、前記イコライ
ザ制御出力調整手段で出力されたいずれかの線速度情報
に応じてブースト周波数帯域を制御するためのイコライ
ザ制御出力を生成するイコライザ制御手段とを備えて構
成したものである。上記請求項6の作用が発揮される。
【0018】以下、本発明にかかわる光ディスク装置の
具体的な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】〔実施の形態1〕図1は実施の形態1にか
かわる光ディスク装置の構成図を示している。この光デ
ィスク装置の一例としてCD−ROMドライバをあげる
ことができる。図1において、1は光ディスク、2はピ
ックアップ、3はディテクタ、4はヘッドアンプ、5は
イコライザ、6はデータ抽出装置、7は速度カウンタ、
8はイコライザ制御装置、9はディスク異常検出装置、
10はセレクタ10aをもって構成されたイコライザ制
御出力調整装置、11はローパスフィルタ(LPF)で
ある。
【0020】光ディスク1の再生面にはディジタル情報
が記録されており、再生時には所定の回転速度で回転駆
動される。そしてピックアップ2で光ディスク1の再生
面に光を当て、光ディスク1に記録された情報を反射率
の違いとしてディテクタ3で読み取り、そのディテクタ
3で光ディスク1から読み出した光信号を電圧値に変換
して出力する。次にヘッドアンプ4ではディテクタ3か
らの出力信号を増幅し、イコライザ5においてディテク
タ4からの出力信号をイコライジングし、RF信号とし
て出力する。イコライジング処理は、ディテクタ3およ
びヘッドアンプ4で振幅が下がったデータの振幅を上げ
る(ブーストする)処理を行う。データ抽出装置6で
は、イコライザ5から出力されたRF信号からそのRF
信号に同期した基本周期のクロックを生成し、データ抽
出クロックとして出力する。RF信号は図示しない再生
回路へ出力される。さらに速度カウンタ7においては、
データ抽出装置6からの抽出クロックに基づいて光ディ
スク1の回転速度を測定し、線速度情報として出力す
る。イコライザ制御装置8においては、速度カウンタ7
から出力された線速度情報より光ディスク1の再生速度
に比例したPWM出力信号を生成し、イコライザ制御出
力としてイコライザ制御出力調整装置10におけるセレ
クタ10aの“入力1”に出力する。
【0021】ディスク異常検出装置9の入力端子はイコ
ライザ5の出力端子に接続され、ディスク異常検出装置
9の出力端子はセレクタ10aの“選択入力”に接続さ
れている。イコライザ制御装置8の出力端子はセレクタ
10aの“入力1”に接続されている。セレクタ10a
の“入力2”はその“出力”に接続されている。セレク
タ10aの“出力”はLPF11に接続されている。
【0022】データの再生中に、光ディスク1上の傷、
ゴミ等によるデータの欠落があった場合は、ディスク異
常検出装置9において、光ディスク1からの読み出しデ
ータからデータの異常を検出し、ディスク再生異常通知
信号をセレクタ10aの“選択入力”に出力する。ま
た、ピックアップ2のキック(半径方向の微小移動)、
アクセス(半径方向での大きな移動)のとき等も同様に
正常なデータが読み取れないので、ディスク異常検出装
置9からディスク再生異常通知信号が出力される。イコ
ライザ制御出力調整装置10では、ディスク異常検出装
置9からのディスク再生異常通知信号の入力がないとき
はセレクタ10aの“入力1”からのイコライザ制御出
力をそのまま“出力”よりLPF11に出力するが、デ
ィスク異常検出装置9からのディスク再生異常通知信号
をセレクタ10aの“選択入力”に入力したときには、
“入力2”を選択する。“入力2”には“出力”がフィ
ードバックされているので、セレクタ10aの“出力”
から出力されるイコライザ制御出力は異常通知信号が入
力する直前のイコライザ制御信号値にホールドされる。
そのホールドタイミングを図2に示す。そしてイコライ
ザ制御出力調整装置10からの出力信号であるPWM出
力信号としてのイコライザ制御出力をLPF11を介し
てアナログ電位信号に変換してイコライザ5へとフィー
ドバックし、RF信号の所定周波数帯域をブーストさせ
る。すなわち、異常検出時は、その直前のイコライザ制
御出力をもってRF信号の所定周波数帯域をブーストさ
せる。ディスク異常検出装置9において光ディスク1か
らの読み出しデータに異常が検出されなくなれば、イコ
ライザ制御出力調整装置10でのイコライザ制御信号の
ホールドが解除され通常状態に戻り、イコライザ制御装
置8からのイコライザ制御出力がそのまま“出力”を介
してLPF11に出力される。
【0023】したがって、光ディスク1から正常な信号
を得られない状態でもイコライザ制御出力を適正値に近
い値で出力させることができるため、正常状態に戻った
ときのデータの読み出し時間を速くすることが可能とな
る。すなわち、傷やゴミ等によるデータ欠落からの復帰
時間、およびアクセス時間を短縮させることができる。
図2を用いて説明すると、一点鎖線は光ディスク1から
再生した生の(つまりイコライジングなしの)RF信号
に相当するイコライザ制御出力を示し、階段状の実線は
イコライザ5によるイコライジング処理を受けた状態で
のイコライザ制御装置8からのイコライザ制御出力(P
WM出力信号)を示す。ディスク異常検出装置9がディ
スク再生異常通知信号を出力したタイミングがa点であ
り、生のRF信号に相当するイコライザ制御出力は一気
にゼロレベルまで下がっている。イコライザ制御出力調
整装置10におけるセレクタ10aは、ディスク再生異
常通知信号を入力するタイミングa点の直前のイコライ
ザ制御出力V1 をホールドしている。生のRF信号に相
当するイコライザ制御出力はゼロレベルから正常状態へ
復帰する。復帰したタイミングがb点である。ゼロレベ
ルからb点までのレベル差に比べて、ホールドしたイコ
ライザ制御出力V1 からb点までのレベル差の方が充分
に小さく、したがって、傷やゴミ等によるデータ欠落か
らの復帰時間、およびアクセス時間を短縮させることが
できるのである。
【0024】また、この実施の形態1の場合は、特にゴ
ミなどによるデータ欠落時や、トラック移動時(キック
・アクセス時)に発生する異常に対して有効である。た
だし、トラック移動時に発生する異常に関しては、光デ
ィスク1の回転速度が一定の場合は、トラック移動の前
後でデータ転送速度が変化するので、特に短いトラック
移動時(キック時)に有効である。
【0025】〔実施の形態2〕次に、実施の形態2にか
かわる光ディスク装置について、図3と図4を用いて説
明する。図3は実施の形態2にかかわる光ディスク装置
の構成図を示している。図3において、実施の形態1に
かかわる図1におけるのと同じ符号は実施の形態2にお
いても同一要素を示すので、ここでは説明を省略する。
実施の形態2における構成が実施の形態1と相違する点
は以下のとおりである。速度カウンタ7はデータ抽出装
置6からの抽出クロックに同期するカウンタの同期信号
を速度カウンタ同期信号としてイコライザ制御出力調整
装置10におけるD−フリップフロップ10bのクロッ
ク入力端子に出力する。データの再生中に、キック(半
径方向の微小移動)、アクセス(半径方向での大きな移
動)があったとき等は、ディスク異常検出装置9におい
て、光ディスク1からの読み出しデータから異常を検出
し、ディスク再生異常通知信号をD−フリップフロップ
10bのデータ入力端子に出力する。また、光ディスク
1の同一トラック上にピックアップ2がある場合におい
て光ディスク1の回転速度変更時等も同様に、速度変更
前の一定速度状態から速度変更後の一定速度状態への過
渡的現象として光ディスク1から正常な信号を得ること
ができないので、ディスク異常検出装置9からディスク
再生異常通知信号が出力される。D−フリップフロップ
10bのQ出力はセレクタ10cの“選択入力”に接続
されている。イコライザ制御装置8においては、速度カ
ウンタ7から出力された線速度情報より光ディスク1の
再生速度に比例したPWM出力信号を生成し、イコライ
ザ制御出力としてセレクタ10cの“入力1”に出力す
る。セレクタ10cの“出力”は“入力2”に接続され
ている。D−フリップフロップ10bはディスク再生異
常通知信号を入力した後、速度カウンタ7から次の速度
カウンタ同期信号を入力したタイミングでQ出力を
“H”にしてセレクタ10cの“選択入力”に出力する
ので、セレクタ10cはその“出力”を“入力2”に切
り換える。したがって、セレクタ10cの“出力”から
出力されるイコライザ制御出力は異常通知信号が入力し
た直後のイコライザ制御信号値にホールドされる。その
ホールドタイミングを図4に示す。そして、イコライザ
制御出力調整装置10からの出力信号をLPF11を介
してアナログ電位信号に変換してイコライザ5へとフィ
ードバックし、RF信号の所定周波数帯域をブーストさ
せる。すなわち、異常検出時は、その直後のイコライザ
制御出力をもってRF信号の所定周波数帯域をブースト
させる。ディスク異常検出装置9において光ディスク1
からの読み出しデータからデータの異常が検出されなく
なれば、イコライザ制御出力調整装置10でのイコライ
ザ制御信号のホールドが解除され通常状態に戻る。
【0026】したがって、光ディスクから正常な信号を
得られない状態でもイコライザ制御出力を適正値に近い
値で出力させることができるため、正常状態に戻ったと
きのデータの読み出し時間を速くすることが可能とな
る。すなわち、キック、アクセスや、同一トラック上で
の光ディスクの回転速度変更後の復帰時間、およびアク
セス時間を短縮させることができる。図4を用いて説明
すると、一点鎖線は光ディスク1から再生した生の(つ
まりイコライジングなしの)RF信号に相当するイコラ
イザ制御出力を示し、階段状の実線はイコライザ5によ
るイコライジングを受けた状態でのイコライザ制御装置
8からのイコライザ制御出力(PWM出力信号)を示
す。ディスク異常検出装置9がディスク再生異常通知信
号を出力したタイミングがc点であり、生のRF信号に
相当するイコライザ制御出力は急激に変化している。イ
コライザ制御出力調整装置10におけるセレクタ10c
は、ディスク再生異常通知信号を入力するタイミングc
点の直後のイコライザ制御出力V2 をホールドしてい
る。生のRF信号に相当するイコライザ制御出力は正常
状態へ復帰する。復帰したタイミングがd点である。異
常で高くなったレベルからd点までのレベル差に比べ
て、ホールドしたイコライザ制御出力V2 からd点まで
のレベル差の方が小さく、したがって、キック、アクセ
スや、同一トラック上での光ディスクの回転速度変更に
よる異常からの復帰時間、およびアクセス時間を短縮さ
せることができるのである。異常がなくなったときは、
次の速度カウンタ同期信号の入力のタイミングでD−フ
リップフロップ10bのQ出力がなくなり、セレクタ1
0cの“出力”は“入力1”に切り換えられ、イコライ
ザ制御装置8からのイコライザ制御出力がそのままLP
F11に出力される。
【0027】この実施の形態2では、特にキック、アク
セス時や、光ディスク1の同一トラック上にピックアッ
プ2がある状態での光ディスク1の回転速度変更時等に
発生する異常に対して有効である。ただし、トラック移
動時(キック・アクセス時)に発生する異常に関して
は、光ディスク1の回転速度が一定の場合、トラック移
動の前後でデータ転送が変化するので、特に短いトラッ
ク移動時(キック時)に有効である。
【0028】〔実施の形態3〕次に、実施の形態3にか
かわる光ディスク装置について、図5を用いて説明す
る。図5は実施の形態3にかかわる光ディスク装置の構
成図を示している。図5において、実施の形態1にかか
わる図1におけるのと同じ符号は実施の形態3において
も同一要素を示すので、ここでは説明を省略する。実施
の形態3における構成が実施の形態1と相違する点は以
下のとおりである。イコライザ制御出力調整装置10
は、ディスク異常検出装置9からの異常レベル信号をデ
ジタル値に変換するデコーダ10dと、イコライザ制御
装置8からのイコライザ制御出力に対して加算すべきオ
フセット値を異常レベルに応じて定めて格納してあるメ
モリ10eと、切換スイッチ10fと、オフセット加算
器10gとから構成されている。切換スイッチ10fは
平常時はLPF11側に接続され、ディスク再生異常通
知信号によってオフセット加算器10g側に接続切り換
えされるようになっている。オフセット加算器10gは
ディスク再生異常通知信号によってアクティブにされ
る。また、メモリ10eはディスク再生異常通知信号に
よってアクティブにされ、異常レベル信号をデコーダ1
0dによってデコードしたアドレスからのオフセット値
を読み出してオフセット加算器10gに出力するように
なっている。オフセット値はマイナスの値であり、異常
検出時にそのマイナスのオフセット値をイコライザ制御
出力に加算することによって、イコライザ5のブースト
周波数を低くする方向にシフトするように制御する。
【0029】光ディスク1の回転速度を変更するとき、
またはピックアップ2が光ディスク1を横切る移動に伴
って光ディスク1の回転速度を変更するときは、光ディ
スク1の回転速度変更中に再生信号にのってくるノイ
ズ、またはピックアップ2の移動中に再生信号にのって
くるトラック間干渉等のノイズが発生し、光ディスク1
の回転速度制御が誤動作するおそれがある。
【0030】これに対して本実施の形態3の光ディスク
装置は次のように動作する。ピックアップ2が光ディス
クを横切って移動するときや、光ディスク1の回転速度
を変更するときは、ディスク異常検出装置9からイコラ
イザ制御出力調整装置10におけるメモリ10eと切換
スイッチ10fとオフセット加算器10gに対してディ
スク再生異常通知信号が出力されるとともにデコーダ1
0dに対して異常レベル信号が出力される。切換スイッ
チ10fはイコライザ制御装置8をオフセット加算器1
0gに接続する状態に切り換えられる。メモリ10eと
オフセット加算器10gはアクティブになる。デコーダ
10dが異常レベル信号をデコードして得たアドレスを
メモリ10eに与え、メモリ10eから異常レベルに対
応したオフセット値を読み出して、オフセット加算器1
0gに出力する。オフセット加算器10gにおいて、イ
コライザ制御装置8からのイコライザ制御出力に対して
メモリ10eからのマイナスのオフセット値が加算さ
れ、LPF11へ出力される。そしてLPF11からイ
コライザ5へとフィードバックされ、マイナスのオフセ
ット値が加算されたイコライザ制御出力に対応したアナ
ログ電位信号に基づいてRF信号の所定周波数帯域より
低い側にシフトされた周波数帯域がブーストされる。す
なわち、イコライザ5によるブースト周波数帯域を低く
する方向にシフトさせるようにイコライザ制御出力を補
正する。その結果として、光ディスク1の回転速度変更
中に再生信号にのってくるノイズ、またはピックアップ
2の移動中に再生信号にのって来るトラック間干渉等の
ノイズを減少させ、光ディスク1の回転速度制御が誤動
作することを防ぐことができる。光ディスク1の回転速
度変更中、またはピックアップ2の移動が終了し、ディ
スク異常検出装置9からのディスク再生異常通知信号の
出力がなくなれば、切換スイッチ10fが元に戻るとと
もにメモリ10eおよびオフセット加算器10gがイン
アクティブとなり、オフセット値加算動作が解除され、
通常の状態に戻る。
【0031】したがって、ピックアップ2が光ディスク
1を横切って移動するときや、光ディスク1の回転速度
を変更する際等で、ヘッドアンプ4からの出力にトラッ
ク間干渉等のノイズがのりやすい状態でも、イコライザ
5のブースト周波数帯域を低くなる方向にあらかじめ設
定しておいた値(オフセット値)だけシフトさせること
により、ヘッドアンプ4の出力にのってくるノイズを減
少させ、光ディスク1の回転速度制御が誤動作すること
を防ぐことができる。
【0032】なお、メモリ10eにオフセット値として
プラスの値のオフセット値を異常レベルに応じて定めて
格納してもよく、この場合はオフセット加算器に代えて
オフセット減算器を用いればよい。メモリ10eを用い
ることに代えて、抵抗分割による複数レベルの電圧値を
A/D変換したオフセット値を与えるようにしてもよ
い。
【0033】〔実施の形態4〕次に、実施の形態4にか
かわる光ディスク装置について、図6を用いて説明す
る。図6は実施の形態4にかかわる光ディスク装置の構
成図を示している。図6において、実施の形態1にかか
わる図1におけるのと同じ符号は実施の形態4において
も同一要素を示すので、ここでは説明を省略する。実施
の形態4における構成が実施の形態1と相違する点は以
下のとおりである。イコライザ制御出力調整装置10
は、例えばマイクロコンピュータのCPUをもって構成
されるコントローラ12が指定する目標の線速度情報を
アドレスにデコードするデコーダ10hと、異常検出時
にイコライザ制御装置8からのイコライザ制御出力に代
えて出力すべき最適な目標イコライザ制御出力値を各線
速度に応じて定めて格納してあるメモリ10iと、LP
F11に出力すべきイコライザ制御出力としてイコライ
ザ制御装置8からのイコライザ制御出力とメモリ10i
からの目標イコライザ制御出力とを選択するためのセレ
クタ10jとから構成されている。メモリ10iはディ
スク再生異常通知信号によってアクティブにされ、コン
トローラ12からの目標線速度情報をデコーダ10hに
よってデコードしたアドレスからの最適な目標イコライ
ザ制御出力値を読み出してセレクタ10jの“入力2”
に出力するようになっている。
【0034】光ディスク1を線速度一定で回転させてい
るときに光ディスク1上の傷、ゴミ等によるデータの欠
落があった場合や、起動直後等において光ディスク1の
回転速度の立ち上がりの過渡的現象として目標の線速度
に達するまでの間は、ディスク異常検出装置9におい
て、光ディスク1からの読み出しデータ異常が検出さ
れ、ディスク再生異常通知信号を出力する。また、ピッ
クアップ2が光ディスクを横切って移動するときや、光
ディスク1の回転速度を変更するときも同様に正常なデ
ータが読み取れないので、ディスク異常検出装置9から
ディスク再生異常通知信号が出力される。イコライザ制
御出力調整装置10では、ディスク異常検出装置9から
のディスク再生異常通知信号がセレクタ10jの“選択
入力”に入力されると、セレクタ10jはその“出力”
を“入力2”側に切り換えるとともにメモリ10iがア
クティブにされる。そして、コントローラ12であらか
じめ設定しておいた目標線速度に対して最適な目標イコ
ライザ制御出力値がメモリ10iから読み出される。す
なわち、コントローラ12からの目標線速度情報がデコ
ーダ10hによってデコードされたアドレスによってメ
モリ10iから最適な目標イコライザ制御出力値が読み
出されセレクタ10jの“入力2”に出力し、セレクタ
10jの“出力”より、イコライザ制御装置8からのイ
コライザ制御出力に代わって、メモリ10iからの最適
な目標イコライザ制御出力がLPF11へ出力される。
そして、LPF11からイコライザ5へとフィードバッ
クし、RF信号の所定周波数帯域をブーストさせる。デ
ィスク異常検出装置9において光ディスク1からの読み
出しデータから異常が検出されなくなれば、イコライザ
制御出力調整装置10においてメモリ10iがインアク
ティブにされるとともにセレクタ10jの“出力”が
“入力1”側に切り換えられ、イコライザ制御装置8か
らのイコライザ制御出力がそのままLPF11に出力さ
れる通常状態に戻る。
【0035】したがって、光ディスク1を線速度一定で
回転させるときは、光ディスク1上の傷、ゴミ等による
データの欠落、起動直後、ピックアップ2移動中、光デ
ィスク1の回転速度変更等において、光ディスク1から
正常な信号を得られない状態でも、あらかじめイコライ
ザ制御出力の適正値を設定しておくことにより、正常状
態に戻ったときにデータの読み出し時間を速くすること
が可能となる。なお、メモリ10iを用いることに代え
て、抵抗分割による複数レベルの電圧値をA/D変換し
た目標イコライザ制御出力値を与えるようにしてもよ
い。
【0036】〔実施の形態5〕次に、実施の形態5にか
かわる光ディスク装置について、図7を用いて説明す
る。図7は実施の形態5にかかわる光ディスク装置の構
成図を示している。図7において、実施の形態1にかか
わる図1におけるのと同じ符号は実施の形態5において
も同一要素を示すので、ここでは説明を省略する。実施
の形態5における構成が実施の形態1と相違する点は以
下のとおりである。これまでの実施の形態1〜4とは異
なり、イコライザ制御装置8の前段で速度カウンタ7の
次段にイコライザ制御出力調整装置10を介挿してい
る。このイコライザ制御出力調整装置10は、例えばマ
イクロコンピュータのCPUをもって構成されるコント
ローラ12が指定する光ディスク1についての目標の回
転速度情報をアドレスにデコードするデコーダ10k
と、速度カウンタ7からの線速度情報に代えて出力すべ
き最適な目標イコライザ制御出力値に対応した最適な目
標線速度情報を各回転速度に応じて定めて格納してある
メモリ10mと、イコライザ制御装置8に出力すべき線
速度情報として速度カウンタ7からの線速度情報とメモ
リ10mからの目標線速度情報とを選択するためのセレ
クタ10nとから構成されている。メモリ10mはコン
トローラ12からのディスク回転速度変更コマンドによ
ってアクティブにされ、コントローラ12からの目標回
転速度情報をデコーダ10kによってデコードしたアド
レスからの最適な目標線速度情報を読み出してセレクタ
10nの“入力2”に出力するようになっている。ま
た、セレクタ10nは、コントローラ12からのディス
ク回転速度変更コマンドを“選択入力”に入力したとき
に、“出力”を“入力1”から“入力2”に切り換える
ようになっている。
【0037】平常時は速度カウンタ7から出力された線
速度情報がイコライザ制御出力調整装置10におけるセ
レクタ10nの“入力1”に入力され、“入力1”から
“出力”を介してイコライザ制御装置8に出力される。
イコライザ制御装置8では、イコライザ制御出力調整装
置10から入力された信号より光ディスク1の再生速度
に比例したPWM出力信号を生成し、イコライザ制御出
力としてLPF11に出力する。そのイコライザ制御出
力がLPF11を経たアナログ電位信号をイコライザ5
へとフィードバックし、RF信号の所定周波数帯域をブ
ーストさせる。データの再生中に光ディスク1の回転速
度を変更すると、光ディスク1からの読み出しデータに
異常が生じる。本実施の形態5ではディスク再生異常通
知信号に基づいて調整するのではなく、コントローラ1
2からのディスク回転速度変更コマンドに基づいて調整
するのである。光ディスク1の回転速度を変更する際
に、コントローラ12から回転速度変更が指令される。
コントローラ12からのディスク回転速度変更コマンド
がセレクタ10nの“選択入力”に入力され、“出力”
が“入力2”に切り換えられるとともにディスク回転速
度変更コマンドによってメモリ10mがアクティブにさ
れ、コントローラ12からの目標速度情報がデコーダ1
0kに入力され、デコーダされたアドレスに基づいてメ
モリ10mから読み出されたそのときの回転速度に最適
の目標線速度情報が読み出されて出力され、“入力2”
から“出力”を経てイコライザ制御装置8へと出力され
る。イコライザ制御装置8では、目標線速度情報に対応
した光ディスク1の回転速度に比例したPWM出力信号
を生成し、イコライザ制御出力として出力する。そし
て、LPF11を介して前述と同様にイコライザ5へと
フィードバックし、RF信号の所定周波数帯域をブース
トさせる。光ディスク1の回転速度変更が終了すれば、
コントローラ12の指令に従い通常状態に戻る。
【0038】したがって、光ディスク1の回転速度変更
を行う際など、光ディスク1から正常な信号を得られな
い状態でも、回転速度変更後の目標線速度が予測でき、
その目標線速度情報をメモリ10mから読み出してイコ
ライザ制御装置8に与えることにより、イコライザ制御
出力を光ディスク1の回転速度変更後に出力されると予
測できる値で出力させ、光ディスク1の回転速度変更後
のデータの読み出し時間を速くすることができる。
【0039】なお、本実施の形態5の変形の実施の形態
として、図6のディスク異常検出装置9を削除し、イコ
ライザ制御出力調整装置10は図7に代えて図6の構成
とし、コントローラ12からのディスク回転速度変更コ
マンドをセレクタ10jの“選択入力”に出力するよう
にし、コントローラ12からデコーダ10hに対して目
標速度データを出力し、メモリ10iでは回転速度に応
じた最適の目標イコライザ制御出力値を格納しており、
コントローラ12からのディスク回転速度変更コマンド
によってメモリ10iをアクティブにするとともにセレ
クタ10jの“出力”を“入力2”に切り換えるように
してもよい。これは、イコライザ制御出力調整装置10
をイコライザ制御装置8とLPF11との間に介挿する
タイプになる。
【0040】なお、回転速度一定の場合でピックアップ
2の移動を行った場合も移動後の線速度が予測されるの
で、実施の形態5を変形して適用することが考えられ
る。すなわち、ピックアップ2の移動のパターンに応じ
た目標の線速度情報をメモリ10mに格納しておく。コ
ントローラ12からはピックアップ移動コマンドがセレ
クタ10nの“選択入力”に出力される。また、コント
ローラ12からデコーダ10kに対して移動パターンの
情報が与えられる。
【0041】なお、上記したいずれの実施の形態におい
ても、PWMディジタル信号であるイコライザ制御出力
をイコライザ5へのアナログ電位信号に変換するために
LPF11を用いたが、これに代えてD/Aコンバータ
等の手段を用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光ディス
ク装置に簡単な回路構成であるディスク異常検出手段お
よびイコライザ制御出力調整手段を付加することによ
り、光ディスクから正常な信号が得られない状態でのイ
コライザ制御出力を適正な値に近い値で出力させ、デー
タの欠落等の異常時から復帰時間やアクセス時間の短縮
させることが可能である。また、光ディスクの線速度変
更時や起動時などの光ディスクから正常な信号が得られ
ない場合も、イコライザ制御出力を適正値に近い値で出
力させ、正常状態に回復した後の光ディスクのデータの
読み出しを速くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかわる光ディスク
装置の構成図
【図2】 実施の形態1におけるイコライザ制御出力を
ホールドする様子を示す波形図
【図3】 本発明の実施の形態2にかかわる光ディスク
装置の構成図
【図4】 実施の形態2におけるイコライザ制御出力を
ホールドする様子を示す波形図
【図5】 本発明の実施の形態3にかかわる光ディスク
装置の構成図
【図6】 本発明の実施の形態4にかかわる光ディスク
装置の構成図
【図7】 本発明の実施の形態5にかかわる光ディスク
装置の構成図
【図8】 従来の技術にかかわる光ディスク装置の構成
【符号の説明】
1……光ディスク 2……ピックアップ 3……ディテクタ 4……ヘッドアンプ 5……イコライザ 6……データ抽出装置 7……速度カウンタ 8……イコライザ制御装置 9……ディスク異常検出装置 10……イコライザ制御出力調整装置 10a…セレクタ 10b…D−フリップフロップ 10c…セレクタ 10d…デコーダ 10e…メモリ 10f…切換スイッチ 10g…オフセット加算器 10h…デコーダ 10i…メモリ 10j…セレクタ 10k…デコーダ 10m…メモリ 10n…セレクタ 11……ローパスフィルタ(LPF) 12……コントローラ
フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 BC04 CC04 DE69 FG02 5D066 DA03 DA16 5D090 AA01 BB02 BB03 BB04 CC04 CC16 DD03 DD05 EE13 GG33 HH03 JJ02 LL07 5D109 KA04 KB02 KB26 KC03 KD11 KD49

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクより光学的に読み取ったデー
    タによる線速度情報に基づいてイコライジングのブース
    ト周波数帯域を制御する光ディスク装置であって、ディ
    スク異常検出のときにイコライザ制御出力をホールドす
    るように構成してある光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 ディスク異常検出のときにその検出直前
    のイコライザ制御出力をホールドするように構成してあ
    る請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 ディスク異常検出のときにその検出直後
    のイコライザ制御出力をホールドするように構成してあ
    る請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 光ディスクより光学的に読み取ったデー
    タによる線速度情報に基づいてイコライジングのブース
    ト周波数帯域を制御する光ディスク装置であって、ディ
    スク異常検出のときにイコライザ制御出力を所定量シフ
    トさせるように構成してある光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクより光学的に読み取ったデー
    タによる線速度情報に基づいてイコライジングのブース
    ト周波数帯域を制御する光ディスク装置であって、ディ
    スク異常検出のときにイコライザ制御出力を適正値に固
    定させるように構成してある光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクより光学的に読み取ったデー
    タによる線速度情報に基づいてイコライジングのブース
    ト周波数帯域を制御する光ディスク装置であって、光デ
    ィスクの回転速度を変更するときに変更後の回転速度に
    応じた目標線速度情報に切り換えてブースト周波数帯域
    を制御するように構成してある光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 データを記録した光ディスクと、前記光
    ディスク上のデータを読み取るピックアップと、前記ピ
    ックアップにより読み出されたデータを増幅するヘッド
    アンプと、前記ヘッドアンプから出力されたデータの所
    定周波数帯域をブーストするイコライザと、前記イコラ
    イザから出力されたデータより光ディスクの回転速度を
    測定する速度カウンタと、前記速度カウンタから出力さ
    れる線速度情報に応じて、前記イコライザのブースト周
    波数帯域を制御するためのイコライザ制御出力を生成す
    るイコライザ制御手段と、前記光ディスクのデータの異
    常を検出するディスク異常検出手段と、前記ディスク異
    常検出手段で異常データを検出したときに所要の調整を
    行うイコライザ制御出力調整手段とを備えている請求項
    1から請求項5までのいずれかに記載の光ディスク装
    置。
  8. 【請求項8】 データを記録した光ディスクと、前記光
    ディスク上のデータを読み取るピックアップと、前記ピ
    ックアップにより読み出されたデータを増幅するヘッド
    アンプと、前記ヘッドアンプから出力されたデータの所
    定周波数帯域をブーストするイコライザと、前記イコラ
    イザから出力されたデータより光ディスクの回転速度を
    測定する速度カウンタと、前記光ディスクの回転速度を
    変更するときに変更後の回転速度に応じた目標線速度情
    報を出力する状態と平常時に前記速度カウンタから出力
    される線速度情報を出力する状態とに切り換えるイコラ
    イザ制御出力調整手段と、前記イコライザ制御出力調整
    手段で出力されたいずれかの線速度情報に応じてブース
    ト周波数帯域を制御するためのイコライザ制御出力を生
    成するイコライザ制御手段とを備えている請求項6に記
    載の光ディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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