JPH11120250A - パレット管理回収システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空きパレット・通い箱等の情報を各地に点在
する荷受人から寄せ集めて管理センターで集中管理し、
供給を希望する生産者等にデータを提供し、データにア
クセスして空きパレット・通い箱等を発注しるパレット
等管理回収システムを提供する。 【解決手段】 使用済の空きパレット・通い箱等の数量
情報と型式情報を管理センターのインターネットのホー
ムページに入力する工程と、管理センターでコンピュー
タに情報を蓄積し蓄積データを情報として提供する工程
と、管理センターの蓄積データにアクセスして情報を検
索してパレット・通い箱等の供給を発注する工程からな
るパレット等管理回収システムで空きパレット・通い箱
等の情報を荷受人（購入業者）が独自で入力するシステ
ムである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、物品を輸送する際
に使用するパレット・通い箱・ドラム缶等の流通を管理
するシステムに関し、特に、返送容器である空きパレッ
ト・通い箱等の情報をインターネットを利用して集中的
に管理し、返送容器である空きパレット・通い箱等の保
管状況と供給可能な流通状態を把握することにより供給
を円滑にするパレット等の管理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、商品である物品はフォークリフト
等を使用する都合上、パレットの上に乗せたままの状態
で運搬される。物品は倉庫に高く重ねて保管され、運搬
に当たっては、フォークリフト等を使用して高い保管場
所から降ろされて、トラック等の運搬手段に搭載され
る。これらの運搬作業の間、物品はパレットの上に搭載
されたままの状態で、パレットからは積み降ろされるこ
とはない。物品の多くは生産された地点で移送の為にパ
レットの上に乗せられ、または通い箱等に入れられて運
搬される。また、配送する目的地に到達した所でパレッ
トから降されて物品だけが使用される。物品の移動の為
の台となっているパレット等は使用が終了すると通常は
回収されて再利用される。また、同様に通い箱は生産者
が商品を詰めて荷受人に搬送する為の箱であり、商品を
取り出した後は、パレットと同様に生産者に返送回収さ
れる容器である。

【０００３】パレット・通い箱等は生産地点から消費地
点に向かって一方通行で移動するため、再利用の為には
移動台や荷物箱であるパレット・通い箱等だけを還流さ
せる必要がある。パレット・通い箱等を常時還流させる
にはコストがかかり、新たに製造されたパレット・通い
箱等を使用する方がかえってコスト的には割安になるこ
とも考えられる。しかしながら、省資源やリサイクルま
たは地球環境の保全等々の観点からは使用に耐える状態
のパレット・通い箱等であれば還流コストを最小限に抑
えた形で再利用する道を考えるべきである。パレット・
通い箱等は通常は物品を荷台から降ろした時点で不要と
なり、保管するにしても場所を占拠する不要品扱いとな
る。また、パレット・通い箱等は通常は生産者の側で用
意するものであり、物品の消費者に取っては物品の一部
または附属品であり、使用後は単なる不要品となる性質
の荷物台または容器である。

【０００４】荷を降ろした空の帰り車に不要となった使
用済のパレット・通い箱等を搭載して生産地点にまで再
送することができれば効率的ではあるが、生産地点と消
費地点が一致することは少ないのが実情である。大量の
商品を消費する地点には大量の空きパレット・通い箱等
が使用済の不要品として山積みされて還流を待つことに
なるが、生産地点は一カ所でないので、パレット・通い
箱等の返送回収箇所は一定でない欠点がある。従って、
従来のパレット・通い箱等還流方式では、特定の消費地
点に多量のパレット・通い箱等が偏在して残ることにな
り、生産地点では空きパレット・通い箱等の供給が不足
する事態が発生することになる。商品の流通は時間との
争いである為に、使用済パレット・通い箱等の還流が正
確でない現状では、多少のコストは犠牲にしても、新し
いパレット・通い箱等の安定的に供給に頼らざるを得な
いのが現状である。この状況は他の返送回収容器も同様
であり、容器としてのドラム缶や通い箱やフレキシブル
コンテナー等々も積み荷を降ろした後の空の容器は単に
還流を待っているのが実情である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の流通
の実態の不合理を除去するように考えられたシステムで
あり、最新の情報機器を駆使して、回収容器である空き
パレット・通い箱等の情報を各地から寄せ集めて集中管
理し、供給を希望する生産者が返送回収容器である空き
パレット・通い箱等の情報のデータベースにアクセスす
ることにより空きパレット・通い箱等ならびに返送回収
容器の還流をスムーズに行うことのできるパレット等の
管理回収システムを提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係るパレット等管理回収システムは、使用
済の物品用の空きパレット・通い箱等の数量情報と型式
情報を管理センターのインターネットのホームページに
入力する工程と、管理センターのコンピュータに送られ
て来た情報を蓄積し蓄積データを情報として提供する工
程と、管理センターの蓄積データにアクセスして情報を
検索してパレット・通い箱等の供給を発注する工程から
なる構成である。特に、インターネットのホームページ
に入力する工程はパレット・通い箱等に搭載された物品
の荷受人が独自で入力するシステムを採用している。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によ
り説明する。図１は本発明のパレット等管理回収システ
ムのフローを示す図であり、図２はシステム全体を示す
配置図である。パレット等管理回収システム１０は、空
きパレット・通い箱等の情報の入力工程２０と、データ
蓄積工程３０と、蓄積データの供給工程４０と、蓄積デ
ータの検索工程５０と、供給の発注工程６０とからな
る。

【０００８】空きパレット・通い箱等の情報の入力工程
２０は、空きパレット・通い箱等の数量情報２２と空き
パレット・通い箱等の型式情報２３とを管理センター１
に装備されているインターネット２のホームページ３機
能の中に入力する作業である。この実施例では、入力作
業をパレットに搭載された物品の荷受人が独自で入力す
るシステムを採用している。通常は、空きパレット等の
回収業者またはパレット等の供給業者が、空きパレット
・通い箱等の情報を独自で収集し、かつ独自のコンピュ
ータに収集した情報をデータとして入力している。しか
しながら、この実施例では、空きパレット等の回収業者
が情報を収集する方式ではなく、新たに荷受人を会員と
する独自の空きパレット情報の入力網を構築して従来の
情報より迅速にかつ正確に空きパレット・通い箱等の情
報の把握を心掛けており、この入力工程２０がこの発明
のシステムの特徴となっている。

【０００９】即ち、パレット・通い箱等を使用して商品
を納入させた荷受人（購入業者または消費者等）に依頼
して空きパレット・通い箱等の情報を入力する担い手と
する。これにより、自分で仕入れた（または購入した）
商品に付いて来たパレット・通い箱等の情報であるので
正確であると同時に空きパレット・通い箱等の発生は極
めて正確に把握できている荷受人本人による申告である
為にその精度は他と比較すべくもない。また、情報入力
作業への対価としては金銭的な解決策も考えられるが、
他の適当な情報の提供等々をもって対価とすることも行
われている。この方式によれば、入力作業は迅速であ
り、かつ荷受人自らの申告であるので精度が担保されて
いる。これにより、回収業者は多大の手間を使って空き
パレット・通い箱等の情報を収集する手間暇を回避でき
るとともに、空きパレット・通い箱等の情報が正確とな
る利点がある。

【００１０】管理センター１は空きパレット・通い箱等
を回収する業者の下に設けられる。管理センター１には
インターネット２が装備されており、ホームページ３が
開設されている。空きパレット・通い箱等の数量情報２
２は空きパレット・通い箱等の数に関する情報であり、
空きパレット・通い箱等の型式情報２３はパレットまた
は箱の幅、奥行き、長さ、高さ等々に関する規格化され
た情報である。また、ホームページは誰でもアクセスす
ることが出来、空きパレット・通い箱等の現状の状態を
即座に知ることができ、この情報に基づいて必要に応じ
た空きパレット・通い箱等の註文をすることが可能とな
る。空きパレット・通い箱等を註文する形式は電子メー
ルの電送であってもファクシミリを利用した文書による
註文であっても良い。この実施例では管理センター１に
はインターネット２のホームページ３が開設されている
が、通信機器の構成としてはこれに限定されるものでは
なく、空きパレット・通い箱等の情報が伝達できる構成
のものであれば他の情報通信機器の組み合わせであって
もよい。即ち電送された空きパレット・通い箱等の数量
情報２２と空きパレット・通い箱等の型式情報２３を受
け取って集積する機能があればどのような通信機械器具
であっても代替することができる。また、集積された情
報は供給を希望する生産業者が自由にアクセスして空き
パレット・通い箱等の現状が確認することのできる構成
である

【００１１】データ蓄積工程３０は、各荷受人（または
購入者）から入力工程により電送された空きパレット・
通い箱等の情報（数量と型式）を集積記憶する工程であ
り、この実施例では、管理センター１に設置されたイン
ターネット２の中に書き込み情報として新たな数値が書
き込まれる。書き込まれた数値は、入力者によって確認
された後、残存しているを空きパレット数・通い箱等の
各型式の上に加算されて蓄積され、現在の空きパレット
数としてインターネット２のホームページ３上に表示さ
れる。ホームページ３上に表示された現在の数値は誰で
も容易にアクセスして数値を確認することができる。

【００１２】蓄積データの供給工程４０は、ホームペー
ジ３上に現在の蓄積データを表示さする作業であり、空
きパレット等の数値は誰でもホームページにアクセスす
ることにより入手可能な状態で供給される。これによ
り、どの場所にどの型式の空きパレット・通い箱等がい
くつ存在しているかが明確になる。パレット・通い箱等
の回収はこの蓄積データに基づいて効率的に行われる。

【００１３】蓄積データの検索工程５０は、空きパレッ
ト・通い箱等を発注する生産業者等が蓄積されたデータ
を検索する操作であり、発注者は誰でも各自の端末によ
りインターネットを介して管理センターの該当するホー
ムページにアクセスすることにより、空きパレット・通
い箱等の情報を容易に検索することができる。

【００１４】供給の発注工程６０は、空きパレット・通
い箱等を必要とする生産業者等が空きパレット・通い箱
等をパレット・通い箱等の生産・回収業者に発注する作
業であり、前記の蓄積データの検索工程で検索したデー
タに基づいて生産業者は必要に応じて回収したパレット
・通い箱等の回送を依頼する。これにより回収業者は適
宜に返送回収したパレット・通い箱等を註文主に配送す
ることになる。

【００１５】

【発明の効果】以上に説明したように本発明にかかるパ
レット等管理回収システムによれば、荷受人自らが会員
となって空きパレット・通い箱等の情報を管理センター
に通報するので迅速かつ正確であり、かつ回収業者の手
間が全くかからないという大きな利点がある。また、発
注する生産業者は、空きパレット・通い箱等の情報をコ
ンピュータにより簡易に検索してから発注することがで
きるので、安価な再利用の空きパレットを効率的に利用
することができる。また、パレット等回収業者にとって
も、空きパレット・通い箱等の現状が正確にかつ迅速に
把握できるので効率的な回収が可能となった。さらに、
空きパレット・通い箱等の情報を提供する会員となった
荷受人（または購入者等）は不要となったパレット・通
い箱等の早期の引き取りが依頼できると同時に、自己の
知り得た不要品情報を僅かな時間を費やしてインターネ
ット上に提供することにより、情報提供会員としての対
価を得ることができる他にも情報を享受する利益が得ら
れる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパレット等管理回収システムのフロー
図

【図２】本発明のパレット等管理回収システムの配置図

【符号の説明】

１ 管理センター ２ インターネット ３ ホームページ １０ パレット等管理回収システム ２０ 空きパレット等の情報の入力工程 ２２ 空きパレット等の数量情報 ２３ 空きパレット等の型式情報 ３０ データ蓄積工程 ４０ 蓄積データの供給工程 ５０ 蓄積データの検索工程 ６０ 供給の発注工程

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 使用済の物品用の空きパレット・通い箱
   等の数量情報と型式情報を管理センターのインターネッ
   トのホームページに入力する工程と、管理センターのコ
   ンピュータに送られて来た情報を蓄積し蓄積データを情
   報として提供する工程と、管理センターの蓄積データに
   アクセスして情報を検索してパレット・通い箱等の供給
   を発注する工程からなることを特徴とするパレット等管
   理回収システム
2. 【請求項２】 前記インターネットのホームページに入
   力する工程はパレット・通い箱等に搭載された物品の荷
   受人が独自で入力することを特徴とする請求項１記載の
   パレット等管理回収システム