JPH11119514A - 帯電ロール - Google Patents

帯電ロール

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Publication number
JPH11119514A
JPH11119514A JP28386897A JP28386897A JPH11119514A JP H11119514 A JPH11119514 A JP H11119514A JP 28386897 A JP28386897 A JP 28386897A JP 28386897 A JP28386897 A JP 28386897A JP H11119514 A JPH11119514 A JP H11119514A
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JP
Japan
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carbon black
protective layer
charging
photosensitive drum
elastic layer
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Withdrawn
Application number
JP28386897A
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English (en)
Inventor
Norihiko Yasuse
徳彦 安瀬
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度、感光体ドラムに対する離型性及
びトナーに対する離型性に優れ、さらに、導電性粒子の
凝集による砂地状の画像ムラを防ぐことで、均一な帯電
を安定的に発生させることができ、且つ、耐久性に優れ
た、帯電ロールを提供する。 【解決手段】 導電性支持体の上に半導電性弾性層を有
し、そして、該半導電性弾性層の上に非粘着性の保護層
10を有する帯電ロールにおいて、該保護層10を構成
する樹脂1の中に、カーボンブラック2及び金属酸化物
3が分散されている。前記半導電性弾性層は、好ましく
は、エピクロルヒドリンゴムで構成される。前記、カー
ボンブラック2は、好ましくは、酸化カーボンブラック
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
レーザプリンタ、ファクシミリ等においてに使用される
帯電ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯電ロールを用いた画像形成装置
は、次の図に示されるようなものが用いられている。即
ち、図2は、従来の帯電ロールを用いた画像形成装置の
説明図であり、そして、図3は、従来の帯電ロールの断
面図である。
【0003】図2に示されているように、従来の帯電ロ
ール方式の画像形成装置110は、例えば、静電潜像が
形成される感光体ドラム101、感光体ドラム101に
接触して帯電処理を行う帯電ロール102、レーザ光、
原稿の反射光等の露光手段103、感光体ドラム101
の静電潜像にトナーを付着させる現像ロール104、帯
電ロール102にDC電圧を印加するためのパワーパッ
ク105、感光体ドラム101上のトナー像を記録紙1
07に転写処理する転写ロール106、転写処理後の感
光体ドラム101をクリーニングするためのクリーニン
グ装置108、及び、感光体ドラム101の表面電位を
測定する表面電位計109から構成されている。
【0004】次に、このような従来の帯電ロール方式の
画像形成装置110における基本的な作像動作について
説明する。
【0005】感光体ドラム101に接触された帯電ロー
ラ102に対してDC電圧をパワーパック105から給
電すると、感光体ドラム101の表面は、一様に高電位
に帯電する。その直後に、画像光が感光体ドラム101
の表面に露光手段103により照射されると、感光体ド
ラム101の照射された部分は、その電位が低下する。
このような帯電ローラ102による感光体ドラム101
の表面への帯電メカニズムは、帯電ローラ102と感光
体ドラム101との間の微少空間におけるパッシェンの
法則に従った放電であることが知られている。
【0006】画像光は、画像の白/黒に応じた光量の分
布であるので、かかる画像光が照射されると、記録画像
に対応する電位分布、即ち、静電潜像が感光体ドラム1
01の表面に形成される。このように静電潜像が形成さ
れた感光体ドラム101の部分が現像ローラ104を通
過すると、その電位の高低に応じてトナーが付着し、静
電画像が可視像化したトナー像が形成される。かかるト
ナー像が形成された感光体ドラム101の部分に、記録
紙107が所定のタイミングでレジストローラ(図示せ
ず)により搬送され、トナー像に重なる。そして、この
トナー像が転写ローラ106によって記録紙に転写され
た後、該記録紙107は、感光体ドラム101から分離
される。分離された記録紙107は、搬送経路を通って
搬送され、定着ユニット(図示せず)によって、加熱定
着された後、機外へ排出される。
【0007】このような画像形成装置110に用いられ
る接触型の帯電ロール102は、金属基体からなる感光
ドラム101に所定の押圧力で当接され、金属基体から
なる感光体ドラム101の回転に伴い接触回転するた
め、帯電ロール102が充分な柔軟性を持っていない場
合、表面のわずかなくぼみにおいて、感光体ドラム10
1との間に浮きが発生し、帯電不良が生じることにな
る。そのために、図3に示すように、帯電ロール102
は、導電性支持体201の上に半導電性弾性層202を
設けて感光体ドラム101に対する浮きを防いでいる。
【0008】この半導電性弾性層202は、ゴム材料で
構成されているが、ゴム材料は、柔軟性を持たせるため
にその内部に油分を含ませているので、この油分が感光
体ドラム101への押圧力でにじみ出てくることがあ
る。そのために、半導電性弾性層202の上にバリヤー
機能を持つ樹脂材料よりなる非粘着性の保護層203を
設けることが提案されている。ただし、前述したよう
に、帯電ローラ102は、柔軟性が要求されるので、半
導電性弾性層202の変形に充分に追従することが必要
となる。
【0009】この保護層203は、感光体ドラム101
との接触回転に耐えられる充分な機械的強度を有するこ
と、感光体ドラム101に対する離型性及びトナーに対
する離型性がよいこと等の性質が求められている。トナ
ーとの剥離性が悪いと、前記クリーニング装置108で
除去しきれなかった残留トナーが帯電ローラ102の表
面に付着することがあり、そのためにトナーの付着部分
と非付着部分との間に抵抗値の差が生じてしまい、帯電
不良を起こす。
【0010】このような不具合を回避するために、半導
電性弾性層202として中抵抗の極性ゴムであるエピク
ロルヒドリンゴムを用い、保護層203としてフッ素樹
脂に抵抗調整用のエピクロルヒドリンゴムを含有させた
ものを用いると、帯電ローラ102は、それ自体が中抵
抗となることから、電気的な不均一さがなく、DC電圧
印加のみで良好な帯電効率及び帯電の均一性が実現で
き、しかも、トナー付着による帯電不良の発生しない。
このような帯電ロールは、特開平5−341627号公
報に開示されている。そのために、このような帯電ロー
ルは、その層構成も複雑にする必要がなく、その製造コ
ストの面からも有利である。
【0011】ところが、このフッ素樹脂にエピクロルヒ
ドリンゴムを含有させた保護層からなる帯電ロール10
2を感光体ドラム101と高温高湿下で長時間押圧させ
ると、帯電ロール102から感光体ドラム101への移
行物による接着が発生する。これは、フッ素樹脂中に架
橋反応せずに含有されているエピクロルヒドリンが感光
体ドラム101との押圧により感光体ドラム101上へ
染み出してきたものと考えられる。
【0012】そこで、保護層にポリビニルブチラール又
はポリアミド樹脂を用いたところ、この保護層は、上記
エピクロルヒドリンの染み出しを防止でき、しかも、感
光体ドラム表面に対する離型性及びトナーに対する離型
性において良好であることがわかった。しかし、これら
の樹脂単体では、環境による電気抵抗の変動が大きく、
そのために感光体ドラムの帯電電位の変動が大きいもの
となることもわかった。
【0013】また、従来、保護層の電気抵抗を調整する
ためにカーボンブラックあるいは酸化スズ等の金属酸化
物を導電性粒子として保護層の樹脂中に分散させて保護
層の電気抵抗を下げている。
【0014】図4は、このような従来の帯電ロールにお
ける保護層の説明図であって、(a)は、導電性粒子と
してカーボンブラックを分散させた保護層の説明図であ
り、そして、(b)は、導電性粒子として金属酸化物を
分散させた保護層の説明図である。
【0015】図4(a)に示すように、保護層510の
樹脂501の中に導電性粒子としてカーボンブラック5
02のみを分散させて必要な抵抗を得ようとすると、カ
ーボンブラック502がストラクチャーを形成して、凝
集を起こすので、保護層510の中に電流が優先的に流
れる電気的導電部(パス)ができてしまい、その結果、
砂地状の画像濃度ムラが発生し易くなり、また、感光体
ドラム欠陥との接触部にリークが発生し易くなるという
問題がある。
【0016】また、図4(b)に示すように、保護層5
20の樹脂501の中に導電性粒子として金属酸化物5
03のみを分散させて必要な抵抗を得ようとすると、酸
化スズ等の金属酸化物503は、カーボンブラックに比
べてその粒径が小さく分散性が良好であるから、前記し
たような凝集部が電気的導電部となることは、回避でき
る。
【0017】しかし、かかる金属酸化物の粒子の粒径
は、1μm以下であり、しかも、前述したように、カー
ボンブラックに比べて分散性が良好であるから、帯電ロ
ーラの保護層として必要とされる電気抵抗値まで下げる
ためには、樹脂中に金属酸化物を50重量%以上添加す
る必要がある。このように、金属酸化物を50重量%以
上もの大量に添加した樹脂により形成した保護層は、樹
脂の持つ柔軟性が損なわれて脆くなり、また、半導電性
弾性層の柔軟性に追従できなくなるので、保護層にひび
割れ、はがれ等の欠陥を引き起こすという問題が生じ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決することを目的としている。即ち、本発明は、機
械的強度、感光体ドラムに対する離型性及びトナーに対
する離型性に優れ、さらに、導電性粒子の凝集による砂
地状の画像ムラを防ぐことで、均一な帯電を安定的に発
生させることができ、且つ、耐久性に優れた、帯電ロー
ルを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】図5は、本発明者が検討
した帯電ロールにおける保護層の説明図である。図5に
示されるように、非粘着性の保護層610の中に電流が
優先的に流れるパスができない程度に樹脂601の中に
カーボンブラック602の添加量を抑えれば、前述の画
像ムラは、起こらないものと考えられるが、これでは、
カーボンブラックの粒子間距離が大きすぎて、カーボン
ブラックの粒子間の樹脂部分の抵抗が高くなるので、感
光体ドラムを帯電させるために必要な電流を流すことが
できない。そこで、本発明者は、このようにカーボンブ
ラック602の添加量を抑えたカーボンブラックの粒子
間の樹脂に金属酸化物を分散させたところ、カーボンブ
ラックの粒子間距離が大きくても、電流がそれらのカー
ボンブラック602の間を流れることを見出して本発明
を完成するに至った。
【0020】即ち、本第1発明は、上記目的を達成する
ために、導電性支持体上に半導電性弾性層を有し、そし
て、該半導電性弾性層上に非粘着性の保護層を有する帯
電ロールにおいて、該保護層を構成する樹脂中に、カー
ボンブラック及び金属酸化物が分散されていることを特
徴とする帯電ロールである。
【0021】第2発明は、第1発明において、半導電性
弾性層をエピクロルヒドリンゴムで構成することを特徴
としている。
【0022】第3発明は、第1又は2発明において、カ
ーボンブラックを酸化カーボンブラックとしたことを特
徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態を
示す帯電ロールにおける保護層の部分拡大説明図であ
る。
【0024】本発明の帯電ロールは、図3に示されてい
る帯電ロールと同様に、導電性支持体の上に半導電性弾
性層を有し、そして、該半導電性弾性層の上に非粘着性
の保護層を有している。また、図1に示されているよう
に、該保護層10を構成する樹脂1の中には、カーボン
ブラック2及び金属酸化物3よりなる導電性粒子が分散
されている。このように、導電性粒子が該保護層10を
構成する樹脂1の中に分散されているので、導電性粒子
の凝集による電流が優先的に流れるパスが存在せず、表
面層が絶縁破壊を起こし、感光体ドラム表面の欠陥部に
対して、帯電電流が帯電ローラの外表面に沿ってリーク
することが抑えられる。
【0025】前記半導電性弾性層は、好ましくは、エピ
クロルヒドリンゴムで構成される。また、前記非粘着性
の保護層10を構成する樹脂1は、フッソ樹脂、ポリア
ミド樹脂等の樹脂で構成されている。このよう樹脂1
は、離型性に優れているので、感光ドラムとの接着、ト
ナーの固着等を回避することができる。しかし、本発明
の目的に反しない限り、前記半導電性弾性層及び前記保
護層10には、それぞれ、帯電ローラにおいて慣用され
ていえる添加剤を添加することができる。
【0026】前記カーボンブラックとしては、好ましく
は、酸化カーボンブラックが用いられる。酸化カーボン
ブラックは、通常水酸基、カルボキシル基、酸素基等の
官能基が含まれている通常のカーボンブラックに酸化処
理を施してそれらの官能基をさらに積極的に付与したも
であって、斯界で知られているものである。
【0027】かかる酸化カーボンブラックは、ビヒクル
中でよく濡れ、流動性及び貯蔵時の安定性に優れてお
り、また、表面のπ電子がこれらの官能基の付与によっ
て減少することから、電気伝導度が通常のカーボンブラ
ックに比べて低下したものとなる。そして、酸化カーボ
ンブラックは、上記官能基の働きにより、樹脂中での分
散性が通常のカーボンブラックより優れているので、上
記従来技術の項で説明したような、溶剤中又は保護層の
樹脂中でのカーボンブラックの凝集による低温低湿環境
での粒状の地汚れ、感光体ドラム欠陥への帯電電流の集
中リークを防止できる。さらに、酸化カーボンブラック
は、中電気抵抗領域、即ち、107 〜10 12Ω・cmを
得るだけの電気伝導度を有しているので、帯電特性が通
常のカーボンブラックを使用する帯電ロールに比べて悪
くなることもない。
【0028】前記金属酸化物としては、例えば、ストラ
クチャーを形成することなく、分散性にすぐれた酸化ス
ズを用いることができるが、本発明の目的に反しない限
り、それ以外の金属酸化物を用いることができる。
【0029】保護層における樹脂中に金属酸化物粒子を
50重量%以上もの大量に添加すると樹脂の持つ柔軟性
が損なわれて脆くなることは、前述のとおりであるが、
本発明では、金属酸化物の添加量は、カーボンブラック
間の樹脂中に分散させるだけなので、50重量%より充
分小さくすることができ、その結果、保護層における樹
脂の持つ柔軟性は、損なわれない。
【0030】
【実施例】
(実施例1)図3に示される帯電ロールと同様に、ステ
ンレスからなる鋼体丸棒芯金を導電性支持体とし、その
上にエピクロルヒドリンゴム(エピクロマーCG10
2,ダイソー社製)からなるゴム層を半導電性弾性層と
して形成して、ゴムロールを得た。次に、ポリアミド樹
脂(ダイアミドT−171,ダイセルヒュルス社製)
に、酸化スズを全固形分に対する重量比で30重量%
(以下、本明細書では、「wt%」という。)及びカー
ボンブラック(デンカHS−100,pH値9.0,電
化工業社製)を全固形分に対して3,5,7wt%の3
水準としてそれぞれトルエンに分散させて3種類の分散
液とした後、これら3種の分散液を3本準備した上記ゴ
ムロール上にスプレー塗装により約7μmの膜厚にそれ
ぞて被覆して保護層(非粘着性表面層)10を形成し
た。
【0031】(実施例2)図3に示される帯電ロールと
同様に、ステンレスからなる鋼体丸棒芯金を導電性支持
体とし、その上にエピクロルヒドリンゴム(エピクロマ
ーCG102,ダイソー社製)からなるゴム層を半導電
性弾性層として形成して、ゴムロールを得た。次に、ポ
リアミド樹脂(ダイアミドT−171,ダイセルヒュル
ス社製)に、酸化スズを全固形分に対する重量比で30
wt%及び酸化カーボンブラック(ブラックパールズ
L,pH値2.5,キャボット社製)を全固形分に対し
て5,10,15wt%の3水準としてそれぞれトルエ
ンに分散させて3種類の分散液とした後、これら3種の
分散液を3本準備した上記ゴムロール上にスプレー塗装
により約7μmの膜厚にそれぞて被覆して非粘着性表面
層10を形成した。
【0032】(比較例1)図3に示される帯電ロールと
同様に、ステンレスからなる鋼体丸棒芯金を導電性支持
体とし、その上にエピクロルヒドリンゴム(エピクロマ
ーCG102,ダイソー社製)からなるゴム層を半導電
性弾性層として形成して、ゴムロールを得た。次に、フ
ッ素樹脂(ルミフロンLF−600,旭硝子社製)、エ
ピクロルヒドリンゴム合物及びトルエンからなる混合溶
液を上記ゴムロール上にスプレー塗装により約7μmの
膜厚に被覆して保護層を形成した。
【0033】(比較例2)図3に示される帯電ロールと
同様に、ステンレスからなる鋼体丸棒芯金を導電性支持
体とし、その上にエピクロルヒドリンゴム(エピクロマ
ーCG102,ダイソー社製)からなるゴム層を半導電
性弾性層として形成して、ゴムロールを得た。次に、ポ
リアミド樹脂(ダイアミドT−171,ダイセルヒュル
ス社製)、トルエン及びエタノールからなる混合溶液を
上記ゴムロール上にスプレー塗装により約7μmの膜厚
に被覆して保護層を形成した。
【0034】(比較例3)図3に示される帯電ロールと
同様に、ステンレスからなる鋼体丸棒芯金を導電性支持
体とし、その上にエピクロルヒドリンゴム(エピクロマ
ーCG102、ダイソー社製)からなるゴム層を半導電
性弾性層として形成して、ゴムロールを得た。次に、ポ
リアミド樹脂(ダイアミドT−171,ダイセルヒュル
ス社製)、トルエン及びエタノールからなる混合溶液に
カーボンブラック(デンカHS−100,PH9.0,
電気化学工業社製)を、全固形分に対して7wt%とな
るように分散させた後、上記ゴムロール上にスプレー塗
装により約7μmの膜厚に被覆して保護層を形成した。
【0035】(比較例4)図3に示される帯電ロールと
同様に、ステンレスからなる鋼体丸棒芯金を導電性支持
体とし、その上にエピクロルヒドリンゴム(エピクロマ
ーCG102、ダイソー社製)からなるゴム層を半導電
性弾性層として形成して、ゴムロールを得た。次に、ポ
リアミド樹脂(ダイアミドT−171,ダイセルヒュル
ス社製)、トルエン及びエタノールからなる混合溶液に
酸化カーボンブラック(ブラックパールズL,pH値
2.5,キャボット社製)を全固形分に対して5,1
5,25wt%となるようにそれぞれ分散させて3種類
の分散液とした後、これら3種の分散液を3本準備した
上記ゴムロール上にスプレー塗装により約7μmの膜厚
にそれぞれ被覆して保護層を形成した。
【0036】(比較例5)図3に示される帯電ロールと
同様に、ステンレスからなる鋼体丸棒芯金を導電性支持
体とし、その上にエピクロルヒドリンゴム(エピクロマ
ーCG102,ダイソー社製)からなるゴム層を半導電
性弾性層として形成して、ゴムロールを得た。次に、ポ
リアミド樹脂(ダイアミドT−171,ダイセルヒュル
ス社製)、トルエン及びエタノールからなる混合溶液
に、酸化スズを全固形分に対して40,50,60,7
0wt%となるようにそれぞれ分散させて4種類の分散
液とした後、これら4種の分散液を4本準備した上記ゴ
ムロール上にスプレー塗装により約7μmの膜厚にそれ
ぞれ被覆して保護層を形成した。
【0037】これらの実施例1〜2及び比較例1〜5に
ついて次に示すような評価方法で評価した。即ち、図2
に示されるような画像形成装置(リコー社製、スピリ
オ)にて感光体ドラム欠陥に対する帯電電流の集中リー
ク、帯電の均一性及び帯電効率について測定した。
【0038】感光体ドラム欠陥に対する帯電電流の集中
リークは、以下の基準によりランク付けを行った。 ランク1 画像上でリークによる白抜けが起きない、もしくは、さ
しわたしの径が2mm以内である。 ランク2 画像上に白抜けが2mm以上であるが、スジ状にはなっ
ていない。 ランク3 白抜けが画像上にスジ状となって起きる。
【0039】帯電の均一性は、粒状の地汚れが最も顕著
に現れる低温低湿環境において、ハーフトーン画像で以
下の基準に従いランク付けを行った。 ランク1 粒状の地汚れは起きていない。 ランク2 粒状の地汚れが発生する。
【0040】図6は、帯電ロールの保護層の耐久性試験
説明図である。図6に示される装置は、400番の紙ヤ
スリ302が保持体303に装着されている。保護層
(非粘着性表面層)の膜強度は、この紙ヤスリ302を
帯電ロール301の非粘着性表面層の膜に矢印304の
方向にこすりつけることで評価し、以下の基準に従いラ
ンク付けを行った。 ランク1 紙ヤスリの往復回数が10回となった時に、膜が削れな
いか、又は、膜に削り跡が残る。 ランク2 紙ヤスリの往復回数が10回となった時に、膜が削れる
が、下地弾性層が露出しない。 ランク3 紙ヤスリの往復回数が10回となった時に、膜が削れる
か又は剥がれ、下地弾性層が露出する。
【0041】図7は、感光体に対する帯電ロール押圧テ
スト説明図であって、(a)は、正面図であり、(b)
は、側面図である。図7に示すように、感光ドラム40
2に帯電ロール401を輪ゴム403により1000g
の圧力で押圧し、温度30℃、湿度90%の環境下で5
日間の放置後、感光ドラム402との接着性を評価し
た。評価の基準は、接着の有無とした。
【0042】図2に示されるような画像形成装置(リコ
ー社製、スピリオ)を用いて、温度23℃、湿度60%
の環境下及び温度10℃、湿度15%の環境下において
直流電圧を1600Vとして、感光体帯電電位を表面電
位計109で測定することにより、帯電性能評価を行っ
た。
【0043】評価結果を次の表1に示す。表1中におい
て、重量(%)は、wt%と略記した。
【0044】
【表1】
【0045】以上、本発明の利点を利点を挙げると次の
とおりとなる。 (イ)カーボンブラック及び金属酸化物が非粘着性の保
護層を構成する樹脂中に分散されているので、カーボン
ブラックの凝集による粒子状の地汚れ、感光体欠陥への
帯電電流の集中リーク、大量の金属酸化物の添加による
保護層を構成する樹脂の柔軟性の欠損を防ぐことができ
る。
【0046】(ロ)半導電性弾性層を中抵抗のエピクロ
ルヒドリンゴムで構成するので、その帯電ローラは、電
気的な不均一が発生せず、また、帯電電圧が従来の導電
剤/合成ゴムよりなるものよりも高いものとすることが
できる。
【0047】(ハ)カーボンブラックを酸化カーボンブ
ラックとしたので、通常のカーボンブラックを用いたと
きに起こる凝集を防ぎ、そのために、感光体欠陥への帯
電電流の集中リーク及び粒状地汚れを防ぐことができ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明の帯電ロールによれば、機械的強
度、感光体ドラムに対する離型性及びトナーに対する離
型性に優れ、さらに、導電性粒子の凝集による砂地状の
画像ムラを防ぐことで、均一な帯電を安定的に発生させ
ることができ、且つ、耐久性に優れた、帯電ロールを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す帯電ロールにおけ
る保護層の部分拡大説明図である。
【図2】従来の帯電ロールを用いた画像形成装置の説明
図である。
【図3】従来の帯電ロールの断面図である。
【図4】従来の帯電ロールにおける保護層の説明図であ
って、(a)は、導電性粒子としてカーボンブラックを
分散させた保護層の説明図であり、そして、(b)は、
導電性粒子として金属酸化物を分散させた保護層の説明
図である。
【図5】検討した帯電ロールにおける保護層の説明図で
ある。
【図6】帯電ロールの非粘着性表面層の耐久性試験説明
図である。
【図7】感光体に対する帯電ロール押圧テスト説明図で
あって、(a)は、正面図であり、(b)は、側面図で
ある。
【符号の説明】
1,501,601 樹脂 2,502,602 カーボンブラック 3、503 金属酸化物 10,510,,520,610 保護層 101 感光体ドラム 102 帯電ロール 103 露光手段 104 現像ロール 105 パワーパック 106 転写ロール 107 記録紙 108 クリーニング装置 109 表面電位計 201 導電性支持体 202 半導電性弾性層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に半導電性弾性層を有
    し、そして、該半導電性弾性層上に非粘着性の保護層を
    有する帯電ロールにおいて、該保護層を構成する樹脂中
    に、カーボンブラック及び金属酸化物が分散されている
    ことを特徴とする帯電ロール。
  2. 【請求項2】 半導電性弾性層をエピクロルヒドリンゴ
    ムで構成することを特徴とする請求項1記載の帯電ロー
    ル。
  3. 【請求項3】 カーボンブラックを酸化カーボンブラッ
    クとしたことを特徴とす請求項1又は2記載の帯電ロー
    ル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006072318A (ja) * 2004-08-05 2006-03-16 Canon Inc 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2015087545A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 富士ゼロックス株式会社 管状体、管状成形体ユニット、中間転写体、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ

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