JPH10148997A - 帯電ローラ - Google Patents

帯電ローラ

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JPH10148997A
JPH10148997A JP30897896A JP30897896A JPH10148997A JP H10148997 A JPH10148997 A JP H10148997A JP 30897896 A JP30897896 A JP 30897896A JP 30897896 A JP30897896 A JP 30897896A JP H10148997 A JPH10148997 A JP H10148997A
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JP
Japan
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carbon black
charging roller
polyamide resin
photosensitive drum
protective layer
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Application number
JP30897896A
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English (en)
Inventor
Norihiko Yasuse
徳彦 安瀬
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアミド樹脂にカーボンブラックを分散さ
せて保護層を形成する場合にそのカーボンブラックの凝
集が極力生じないようし、かつ、ポリアミド樹脂を用い
た保護層が帯電電流の集中リークを起こすことなく、し
かも、機械的強度、感光体ドラムに対する離型性、トナ
ーに対する離型性の優れた帯電ローラを提供する。 【解決手段】 本発明の帯電ローラ2は、導電性支持体
2aの外周にエピクロルヒドリンゴムからなる導電性弾
性層2bが形成され、導電性弾性層2bの外周に導電性
粒子が分散されたポリアミド樹脂層2cが形成され、導
電性粒子として酸化処理されたカーボンブラックが用い
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
複写機等の画像形成装置に用いられる帯電ローラの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図1に示す構成の帯電ローラ
方式の画像形成装置が知られている。その図1におい
て、1は感光体ドラム、2はその感光体ドラム1に接触
して感光体ドラム1を帯電させる帯電ローラである。そ
の帯電ローラ2には印加電源(パワーパック)3から高
電圧が印加されて、感光体ドラム1の表面が高電位に帯
電される。感光体ドラム1は矢印方向に回転され、レー
ザ光、原稿からの反射光により露光され、その感光体ド
ラム1の露光部分の表面電位が減少して、その表面に静
電潜像が形成される。
【0003】感光体ドラム1の回転方向前方には現像ロ
ーラ4が設けられ、感光体ドラム1の静電潜像形成箇所
がその現像ローラ4を通過する際に、その静電潜像形成
箇所にその電位分布に応じてトナーが付着され、静電潜
像がトナー像として可視化される。その感光体ドラム1
の下部には転写ローラ5が設けられ、所定のタイミング
で給送された記録紙6に転写ローラ5によりトナー像が
転写される。その記録紙6は図示を略す定着ユニットに
向かって矢印方向に送られる。
【0004】トナー像が記録紙6に転写された後、感光
体ドラム1は更に回転されて、クリーニング装置7によ
りトナー像が除去され、図示を略すクエンチングランプ
により、その表面の残留電荷が除去されて、次回の作像
処理に移行する。
【0005】その帯電ローラ2による感光体ドラム1の
表面への帯電メカニズムは、感光体ドラム1の表面と帯
電ローラ2との間の微小間隙におけるパッシェンの法則
に従った放電であることが知られている。この帯電ロー
ラ2を金属基体からなる感光体ドラム1の表面に所定の
押圧力で接触させて従動回転させながら感光体ドラム1
を帯電させるタイプの画像形成装置では、帯電ローラ2
に柔軟性がない場合、下記に記載する不都合が発生す
る。感光体ドラム1の表面がわずかに窪んでいると、帯
電ローラ2の接触箇所と感光体ドラム1の窪み箇所との
間に浮きが生じ、帯電不良が発生する。
【0006】そこで、図2に示すように、帯電ローラ2
の導電性支持体2aの外周に導電性弾性層2bを形成
し、帯電ローラ2に柔軟性を付与して、感光体ドラム1
にわずかな窪みがある場合でも、感光体ドラム1と帯電
ローラ2との接触を確実に行わせるようにしている。そ
の導電性弾性層2bにはゴム材料が用いられているが、
ゴム材料はその内部に油分を含んでおり、帯電ローラ2
を感光体ドラム1に押し付けると、その押圧力により導
電性弾性層2bから油分が滲み出ることがある。そこ
で、帯電ローラ2にはその導電性弾性層2bの表面に保
護層2cを形成し、油分が導電性弾性層2bから滲み出
ないようにしている。
【0007】その保護層2cには所定の樹脂材料が用い
られるが、下記に記載する条件を満足するものが望まし
い。 (1)保護層2cが導電性弾性層2bの変形に容易に追
従して変形する。帯電ローラ2の表面が柔軟でなければ
ならないからである。 (2)機械的強度(耐久性)が良好であること。帯電ロ
ーラ2が感光体ドラム1に接触して従動回転される際
に、保護層2cが剥離するようなことがあってはならな
いからである。 (3)感光体ドラム1に対する離型性、トナーに対する
離型性が良好である。感光体ドラム1に対する離型性が
良好でないと、感光体ドラム1の表面を損傷するおそれ
があるからである。また、画像も劣化する。 クリーニング装置7により除去しきれなかった残留トナ
ーが帯電ローラ2に付着することがあると、帯電ローラ
2のトナーの付着した部分とトナーの付着していない部
分との間に抵抗値の差が発生し、感光体ドラム1が帯電
不良を発生するからである。
【0008】これらの条件を極力満足させるために、導
電性弾性層2bに中抵抗の抵抗特性を有する極性ゴム
(特にエピクロルヒドリンゴム(中抵抗ポリマー))を
用い、保護層2cに抵抗調整用としてエピクロルヒドリ
ンゴムを含有させたフッソ樹脂を用い、直流電圧印加の
みで良好な帯電効率、帯電均一性を実現でき、かつ、ト
ナー付着による帯電不良の発生をも防止することのでき
る帯電ローラ2が提案されている(特開平5−3416
27号公報参照)
【0009】しかしながら、保護層2cとしてエピクロ
ルヒドリンゴム含有のフッソ樹脂を用いた帯電ローラ2
を、高温高湿の環境条件下で長時間感光体ドラム1に押
圧すると、帯電ローラ2から感光体ドラム1へ物質が染
み出て移行することにより、帯電ローラ2と感光体ドラ
ム1とが固着状態となり、離型性の観点ではより一層の
改良が臨まれる。なお、その物質は架橋反応を行わずに
含有されたエピクロルヒドリンゴムと考えられる。
【0010】一方、その保護層2cからの物質の染み出
しを避けるために、中抵抗ポリマーとしてのエピクロル
ヒドリンゴムを用いる代わりに、抵抗調整用のカーボン
ブラックを導電粒子としてポリアミド樹脂に分散させて
保護層2cを形成することも知られている(例えば、特
開平4−106565号公報参照)。この特開平4−1
06565号公報に開示されているように、ポリアミド
樹脂に導電性粒子を分散させた保護層2cを有する帯電
ローラ2を用いた場合、トナーに対する帯電ローラ2の
離型性、感光体ドラム1に対する帯電ローラ2の離型性
が従来のものよりも優れている。また、この帯電ローラ
2は耐久性も良好であり、感光体ドラム1に帯電電位の
ムラを発生させることなく、感光体ドラム1を均一に帯
電させることができる。更に、高温高湿の環境条件下で
長時間感光体ドラム1に帯電ローラ2押圧した場合で
も、帯電ローラ2と感光体ドラム1とが接着状態となる
ことを防止できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリア
ミド樹脂にカーボンブラックを分散させて保護層2cを
形成したカーボンブラックとポリアミド樹脂との親和性
が良好でないことから、カーボンブラックが凝集するこ
とが起こり得る。このカーボンブラックの凝集が生じた
帯電ローラ2を用いて、感光体ドラム1を帯電させる
と、他の部分に較べてカーボンブラックの凝集部分に流
れる電流が相対的に大きくなり、その帯電ローラ2のカ
ーボンブラックの凝集に応じて感光体ドラム1の表面が
帯電される。この感光体ドラム1を用いて、画像を形成
すると、記録紙6に粒状の地汚れが生じる。また、この
カーボンブラックの凝集が生じた帯電ローラ2に高電圧
を印加すると、絶縁破壊が生じ易く、感光体ドラム1の
表面に凹み等の欠陥があると、その感光体ドラム1の欠
陥に帯電ローラ2のカーボンブラックの凝集した保護層
2cの表面が接触すると、帯電電流が帯電ローラ2の表
面に沿ってリークすることがある。本発明は、上記の事
情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、
ポリアミド樹脂にカーボンブラックを分散させて保護層
を形成する場合にそのカーボンブラックの凝集が極力生
じないようし、かつ、ポリアミド樹脂を用いた保護層が
帯電電流の集中リークを起こすことなく、しかも、機械
的強度、感光体ドラムに対する離型性、トナーに対する
離型性の優れた帯電ローラを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る帯電ローラは、導電性支持体の外周にエピクロルヒド
リンゴムからなる導電性弾性層が形成され、該導電性弾
性層の外周に導電性粒子が分散されたポリアミド樹脂層
が形成され、前記導電性粒子として酸化処理されたカー
ボンブラックが用いられていることを特徴とする。本発
明の請求項2に係わる帯電ローラは、請求項1に記載の
ものにおいて、前記ポリアミド樹脂としてナイロン12
を主成分とするアルコール可溶性の共重合ナイロンが用
いられている。本発明の請求項3に係わる帯電ローラ
は、請求項1又は請求項2に記載の帯電ローラにおい
て、前記酸化処理されたカーボンブラックの前記ポリア
ミド樹脂に対する混合割合が5重量%以上でかつ20重
量%以下である。本発明の請求項4に係わる帯電ローラ
は、導電性支持体の外周にエピクロルヒドリンゴムから
なる導電性弾性層が形成され、該導電性弾性層の外周に
導電性粒子が分散されたポリアミド樹脂層が形成され、
前記導電性粒子としてPH値が7.0未満のカーボンブ
ラックが用いられていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる帯電ロー
ラの発明の実施の形態について図1、図2を参照しつつ
説明する。図2に示す保護層2cに使用するポリアミド
樹脂としてナイロン12を主成分とする共重合ナイロン
を用いる。このナイロン12を主成分とする共重合ナイ
ロンは結晶化度が低く、アルコールに対して可溶性であ
る。このアルコール可溶性共重合ナイロンをアルコール
に溶解させた状態で、酸化処理されたカーボンブラック
を分散させて、酸化処理されたカーボンブラックとアル
コール可溶性の共重合ナイロンとの混合溶液を作製す
る。
【0014】カーボンブラックには、通常のものでも、
水素基、カルボキシル基、酸素基等の官能基が含まれて
いる。酸化処理されたカーボンブラックとは、これらの
水素基、カルボキシル基、酸素基等の官能基を積極的に
付与したものをいう。
【0015】この酸化処理されたカーボンブラックとア
ルコール可溶性の共重合ナイロンとの混合溶液が導電性
弾性層2bの表面にスプレーにより吹き付けられる。こ
れにより、導電性弾性層2bにスプレー塗装により酸化
処理されたカーボンブラック分散のポリアミド樹脂から
なる保護層2cがコーテイングされるか、あるいは、帯
電ローラ2がその混合溶液に浸漬され、導電性弾性層2
bにディッピング塗装により酸化処理されたカーボンブ
ラック分散のポリアミド樹脂からなる保護層2cがコー
テイングされる。この酸化処理されたカーボンブラック
は官能基の働きにより、ポリアミド樹脂中での分散能力
が通常のカーボンブラックよりも優れている。また、こ
の酸化処理されたカーボンブラックは、表面のπ電子が
官能基の付与により減少するので、電気伝導は通常のカ
ーボンブラックに較べて低下するが、帯電ローラ2の表
面で必要とされる中抵抗領域(107〜1012 Ω・c
m)を得るだけの電気伝導度は有しているので、帯電特
性が通常のカーボンブラックを用いた帯電ローラ2と較
べて悪化することもない。なお、酸素基が積極的に付与
されたカーボンブラックはビヒクル中で濡れ、流動性、
貯蔵時の安定性に優れている。
【0016】この酸化処理されたカーボンブラックを保
護層2cに分散させた帯電ローラ2を画像形成装置に搭
載して、その帯電ローラ2を感光体ドラム1に所定の押
圧力で接触させ、感光体ドラム1を回転させることによ
り帯電ローラ2を従動回転させつつ印加電源3により直
流高電圧を導電性支持体2aに印加する場合、通常のカ
ーボンブラックに較べて酸化処理されたカーボンブラッ
クでは、ポリアミド樹脂中でのカーボンブラックの凝集
が起こりにくくなっているので、帯電ローラ2の保護層
2cの表面が絶縁破壊しにくく、感光体ドラム1の表面
に欠陥がある場合に、その感光体ドラム1の欠陥に帯電
ローラ2のカーボンブラックの保護層2cの表面が接触
したとしても、帯電電流が帯電ローラ2の表面に沿って
リークすることが防止される。また、酸化処理されたカ
ーボンブラックでは、ポリアミド樹脂中でのカーボンブ
ラックの凝集度が小さくなるので、低温低湿環境条件下
でカーボンブラックによる放電現象が発生せず、感光体
ドラム1が均一に帯電される。
【0017】以下、実施例について説明する。帯電ロー
ラ2の導電性支持体2aにステンレスからなる剛体丸棒
芯金を用い、その剛体丸棒芯金の外周に導電性弾性層2
bとしてエピクロルヒドリンゴム(商品名 エピクロマ
ーCG102、ダイソー株式会社製)を形成し、そのエ
ピクロルヒドリンゴムの外周にポリアミド樹脂と酸化処
理されたカーボンブラックとからなる保護層2cを形成
した。酸化処理によりカーボンブラックのPH値が低く
なる。そのポリアミド樹脂には、商品名ベスタメルトT
−171(ダイセルヒュルス株式会社製)を用い、その
カーボンブラックには、商品名ブラックパールズL(P
H値2.5 キャボット株式会社製)を用い、ポリアミ
ド樹脂をアルコールに溶解させて酸化処理されたカーボ
ンブラックをそのポリアミド樹脂が溶解したアルコール
に分散させた混合溶液をそのエピクロルヒドリンゴムの
表面にスプレーすることによって、約7μmの膜厚の保
護層2cを形成した。なお、酸化処理されたカーボンブ
ラックのポリアミド樹脂への添加量は、重量比(ポリア
ミド樹脂の重量に対する酸化処理されたカーボンブラッ
クの重量の比)で、5、10、15、20、25、30
重量%とした。これらの酸化処理されたカーボンブラッ
クの重量を変化させた実施例を試行NO1、2、3、
4、5、6として後述する表1に記載する。
【0018】また、比較のため、エピクロルヒドリンゴ
ムをフッ素樹脂に含有させて保護層2cを形成した従来
例を試行NO7、通常のカーボンブラックをポリアミド
樹脂に分散させて保護層2cを形成した従来例を試行N
O8として表1に記載する。詳細には、エピクロルヒド
リンゴムをフッ素樹脂に含有させて保護層2cを形成し
た従来例の試行NO7については、帯電ローラ2の導電
性支持体2aにステンレスからなる剛体丸棒芯金を用
い、その剛体丸棒芯金の外周に導電性弾性層2bとして
エピクロルヒドリンゴム(商品名 エピクロマーCG1
02、ダイソー株式会社製)を形成し、そのエピクロル
ヒドリンゴムの外周に、フッ素樹脂(商品名 ルミフロ
ンLF−600 旭硝子株式会社製)、イソシアネート
系硬化剤、エピクロルヒドリンゴム、シリカからなる混
合溶液を用いて、膜厚が約7μmの保護層2cを形成し
た。また、通常のカーボンブラックをポリアミド樹脂に
分散させて保護層2cを形成した従来例の試行NO8に
ついては、詳細には、帯電ローラ2の導電性支持体2a
にステンレスからなる剛体丸棒芯金を用い、その剛体丸
棒芯金の外周に導電性弾性層2bとしてエピクロルヒド
リンゴム(商品名 エピクロマーCG102、ダイソー
株式会社製)を形成し、そのエピクロルヒドリンゴムの
外周に、ポリアミド樹脂(商品名 ベスタメルトT−1
71(ダイセルヒュルス株式会社製)と通常のカーボン
ブラック(デンカHS−100、PH値9.0 株式会
社電化工業製)とをアルコールで溶解させた混合溶液を
スプレーにより吹き付けることにより、膜厚が7μmの
保護層2cを導電性弾性層2bの外周に形成した。な
お、酸化処理されたカーボンブラックのポリアミド樹脂
への添加量は、重量比(ポリアミド樹脂の重量に対する
酸化処理されたカーボンブラックの重量の比)で、7重
量%とした。
【0016】次に、これらの試行NO1−NO8の帯電
ローラ2の評価を、感光体ドラム1の表面欠陥に対する
集中リークの発生、感光体ドラム1の帯電の均一性、帯
電効率の3種類について、図1に示す画像形成装置と同
一構成の画像形成装置(商品名スピリオ 株式会社リコ
ー製)を用いて行った。帯電ローラ2に集中リークが発
生すると、感光体ドラム1のその集中リーク発生箇所に
対応する箇所が帯電されないので、記録紙6上では、い
わゆる白抜けとなって現われる。従って、感光体ドラム
1の表面欠陥に対する集中リークは、記録紙6上での白
抜けの有無又はその大きさによってランク分けすること
により評価する。 ランク1(良好) 記録紙6上でいわゆる白抜けが皆無であるか、その大き
さが2mm以下である。 ランク2(良くも悪くもない) 記録紙6上でいわゆる白抜けの大きさが2mm以上であ
るが、その白抜けがスジ状ではない。 ランク3(不良) 記録紙6上でいわゆる白抜けがスジ状に発生している。
【0017】次に、帯電の均一性について、以下に説明
する評価を行った。帯電の均一性は、記録紙6上での地
汚れとして顕著に現われるので、低温・低湿の環境条件
下で、かつ、ハーフトーンの画像で以下に説明するラン
ク分けを行うことにより評価する。 ランク1(良好) 粒状の地汚れが皆無である。 ランク2(不良) 粒状の地汚れが発生した。
【0018】次に、保護層2cの耐久性を評価するた
め、機械的強度としての膜強度を図3に説明する簡易膜
強度評価装置を用いて評価することにした。その図3に
おいて、7は往復ロッド、8は取付け治具、9は400
番の紙ヤスリで、試行NO1−8の各帯電ローラ2の保
護層2cに紙ヤスリ9を接触させ、往復ロッド7を矢印
方向に往復させ、紙ヤスリ9の往復回数による保護層2
cの削れと剥離とを評価した。 ランク1(良好) 紙ヤスリ9を10回往復させることにより、保護層2c
が削れはしたが、剥離は生じなかった。 ランク2(良くも悪くもない) 紙ヤスリ9を7回往復させることにより、保護層2cが
削れはしたが、剥離は生じなかった。 ランク3(不良) 紙ヤスリ9を3回往復させることにより、保護層2cが
削れはしたが、剥離は生じなかった。
【0019】更に、図4、図5に示す簡易荷重付加装置
を用いて、帯電ローラ2と感光体ドラム1との固着の有
無を評価した。その図4、図5に示す簡易荷重付加装置
は、4個の帯電ローラ2を一度に感光体ドラム1に押圧
接触させる構成とされ、この簡易荷重付加装置には、2
本の弾性ワイヤ10、10´が用いられ、この弾性ワイ
ヤ10、10´を各帯電ローラ2の導電性支持体2aの
両端に掛け渡して、感光体ドラム1に対する各帯電ロー
ラ2の押圧力を1000Kg重とし、温度30度Cかつ
湿度90%の環境条件下で5日間放置した後、感光体ド
ラム1と帯電ローラ2との固着力を固着が発生したか否
かの有無により評価した。次に、帯電効率については、
直流電源3による印加電圧−1600ボルトを帯電ロー
ラ2に印加した時の感光体ドラム1の表面の帯電電位を
図1に示す表面電位計11を用いて測定することにより
評価した。
【表1】
【0020】帯電ローラ2の保護層2cの耐久性につい
ては、試行No1−8のいずれも差がなかった。感光体
ドラム1と帯電ローラ2との固着性の有無については、
試行No7のフッ素樹脂にエピクロルヒドリンゴムを含
有させて保護層2cを形成した帯電ローラ2は感光体ド
ラム1への固着が生じたが、その他の試行No1−6、
試行No8の帯電ローラ2は感光体ドラム1への固着が
生じなかった。感光体ドラム1の帯電の均一性は、試行
NO8の帯電ローラ2がランク2の不良であるとの評価
となったが、その他の試行No1−7の帯電ローラ2は
ランク1の良であるとの評価となった。
【0021】感光体ドラムの表面欠陥に対する集中リー
クについては、試行No1−4、試行No7の帯電ロー
ラ2はランク1の良であったが、試行No5、試行No
8の帯電ローラ2はランク2の良くも悪くもない程度で
あったが、試行No6の帯電ローラ2はランク3の不良
であった。この評価結果から明らかなように、酸化処理
されたカーボンブラックをポリアミド樹脂に分散させた
帯電ローラ2の場合、ポリアミド樹脂に酸化処理された
カーボンブラックを20重量%程度混在させたとして
も、カーボンブラックの凝集が生じていないことが分か
り、一方、酸化処理されていない通常のカーボンブラッ
クをポリアミド樹脂に混在させたものでは、10%以下
でもカーボンブラックの凝集が生じることが分かった。
この結果は、酸化処理されたカーボンブラックでは、官
能基の存在により分散性能が向上するという理論と一致
する。
【0022】次に、感光体ドラム1に対する帯電ローラ
2の帯電性能については、試行NO1の帯電ローラ2に
よる感光体ドラム1の帯電電位が−840ボルトで、他
の試行Noの帯電ローラ2による感光体ドラム1の帯電
電位よりも低かったが、これは、酸化処理されたカーボ
ンブラックをポリアミド樹脂に分散させたものでは、分
散性能が優れているため、試行No1の帯電ローラ2の
絶縁抵抗値が他の試行Noの帯電ローラ2よりも大きく
なったからであると考えられる。従って、帯電性能の観
点から、少なくとも5重量%以上の酸化処理されたカー
ボンブラックをポリアミド樹脂に混合させる必要があ
り、試行No1の帯電ローラ2による帯電性能と試行N
o2の帯電ローラ2による帯電性能とに鑑みて、酸化処
理されたカーボンブラックをポリアミド樹脂に混合させ
る割合は7重量%以上が望ましい。
【0023】以上の結果から総合的に鑑みて、酸化処理
されたカーボンブラックをポリアミド樹脂に混合する割
合は、5重量%以上でかつ20重量%以下、7重量%以
上でかつ20重量%以下が望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1、請求項4に係わる帯
電ローラによれば、酸化処理されたカーボンブラックあ
るいはPH値7.0未満のカーボンブラックをポリアミ
ド樹脂中に分散させて導電性弾性層の表面に保護層を形
成したので、機械的強度、感光体ドラムに対する離型
性、トナーに対する離型性が良好であるのみならず、従
来に通常のカーボンブラックを用いたものに較べて、カ
ーボンブラックの凝集を抑制でき、感光体ドラムに表面
欠陥が存在する場合の帯電ローラのリーク現象の発生、
低温低湿の環境条件下での粒状地汚れの発生を防止でき
るという効果を奏する。
【0025】また、請求項2に記載のものでは、アルコ
ールに対して可溶性の共重合ナイロンを用いてカーボン
ブラックを分散させているので、カーボンブラックをポ
リアミド樹脂中に均一に分散させるのが容易となり、よ
り一層カーボンブラックの凝集を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置の模式図である。
【図2】 帯電ローラの模式図である。
【図3】 簡易膜強度試験装置の模式図である。
【図4】 簡易荷重付加装置の側面図である。
【図5】 簡易荷重付加装置の正面図である。
【符号の説明】
2…帯電ローラ 2a…導電性支持体 2b…導電性弾性層 2c…保護層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体の外周にエピクロルヒドリ
    ンゴムからなる導電性弾性層が形成され、該導電性弾性
    層の外周に導電性粒子が分散されたポリアミド樹脂層が
    形成されている帯電ローラにおいて、 前記導電性粒子として酸化処理されたカーボンブラック
    が用いられていることを特徴とする帯電ローラ。
  2. 【請求項2】 前記ポリアミド樹脂としてナイロン12
    を主成分とするアルコール可溶性の共重合ナイロンが用
    いられている請求項1に記載の帯電ローラ。
  3. 【請求項3】 前記酸化処理されたカーボンブラックの
    前記ポリアミド樹脂に対する混合割合が5重量%以上で
    かつ20重量%以下であることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の帯電ローラ。
  4. 【請求項4】 導電性支持体の外周にエピクロルヒドリ
    ンゴムからなる導電性弾性層が形成され、該導電性弾性
    層の外周に導電性粒子が分散されたポリアミド樹脂層が
    形成されている帯電ローラにおいて、 前記導電性粒子としてPH値が7.0未満のカーボンブ
    ラックが用いられていることを特徴とする帯電ローラ。
JP30897896A 1996-11-20 1996-11-20 帯電ローラ Pending JPH10148997A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0997789A2 (en) * 1998-10-30 2000-05-03 Tokai Rubber Industries, Ltd. Charging roll whose outermost layer contains grafted carbon
US6134408A (en) * 1998-09-28 2000-10-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Charging member and charging apparatus
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