JP3284626B2 - 帯電部材 - Google Patents
帯電部材Info
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- charging
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、被帯電体に接触してこ
れに所定極性の電位を付与する帯電部材に関し、更に詳
述すると、低温低湿条件下においても極めて良好な帯電
操作を確実に行うことができ、電子写真記録装置の現像
帯電用、一次帯電用、転写帯電用、除電帯電用等として
好適に用いられる帯電部材に関する。
れに所定極性の電位を付与する帯電部材に関し、更に詳
述すると、低温低湿条件下においても極めて良好な帯電
操作を確実に行うことができ、電子写真記録装置の現像
帯電用、一次帯電用、転写帯電用、除電帯電用等として
好適に用いられる帯電部材に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】複写機
やレーザービームプリンタ等に広く利用されている電子
写真記録装置は、一般にドラム状の感光体（以下、感光
ドラムと称す）を備えており、その感光ドラムに対して
帯電、露光を行って静電画像を形成し、その後感光ドラ
ム上の潜像に応じてトナーを付着させて現像し、次にそ
の感光ドラム上のトナーを記録用紙等の記録媒体に転移
させて転写し、その後その感光ドラムを所定の電位に除
電すると共に、感光ドラム上に残留するトナーを清掃
し、次の記録に備えるようになっている。また、転写に
よって記録媒体に担持されたトナーは溶融圧着されるこ
とにより記録媒体に定着し、これにより一連の記録作業
が完了する。
やレーザービームプリンタ等に広く利用されている電子
写真記録装置は、一般にドラム状の感光体（以下、感光
ドラムと称す）を備えており、その感光ドラムに対して
帯電、露光を行って静電画像を形成し、その後感光ドラ
ム上の潜像に応じてトナーを付着させて現像し、次にそ
の感光ドラム上のトナーを記録用紙等の記録媒体に転移
させて転写し、その後その感光ドラムを所定の電位に除
電すると共に、感光ドラム上に残留するトナーを清掃
し、次の記録に備えるようになっている。また、転写に
よって記録媒体に担持されたトナーは溶融圧着されるこ
とにより記録媒体に定着し、これにより一連の記録作業
が完了する。
【０００３】この電子写真記録装置の感光ドラムに対し
てその帯電領域に所定の電位を付与する帯電手段、転写
領域に搬送されてきた記録媒体に対して所定電位を付与
する転写手段、あるいは転写後の感光ドラムにおいてそ
の帯電領域を一定電位に均一化させる除電手段として
は、従来細径のワイヤに数百〜数千ボルトの高電圧を印
加してコロナ放電を起こすように構成したコロナ帯電方
式のものが一般的に採用されている。
てその帯電領域に所定の電位を付与する帯電手段、転写
領域に搬送されてきた記録媒体に対して所定電位を付与
する転写手段、あるいは転写後の感光ドラムにおいてそ
の帯電領域を一定電位に均一化させる除電手段として
は、従来細径のワイヤに数百〜数千ボルトの高電圧を印
加してコロナ放電を起こすように構成したコロナ帯電方
式のものが一般的に採用されている。
【０００４】しかしながら、このようなコロナ帯電方式
を用いたものにあっては、コロナ放電に伴って発生する
オゾン等の活性分子が感光ドラムやその他の部品を劣化
させて画像の低下を招いたり、人体に悪影響を及ぼした
りするおそれがあり、また、高電圧による感電事故等の
危険、ワイヤの汚損や断線に対する保守管理の面でも問
題がある。
を用いたものにあっては、コロナ放電に伴って発生する
オゾン等の活性分子が感光ドラムやその他の部品を劣化
させて画像の低下を招いたり、人体に悪影響を及ぼした
りするおそれがあり、また、高電圧による感電事故等の
危険、ワイヤの汚損や断線に対する保守管理の面でも問
題がある。
【０００５】そこで、最近では、電圧を印加した帯電部
材を感光ドラムに接触させることにより、感光ドラムを
帯電させる方法が提案されている。このような接触方式
によれば、コロナ放電方式に比べて低い印加電圧で帯電
を行うことができ、またオゾン等の活性分子の発生もほ
とんどなく、上記コロナ放電方式の問題点を解決し得る
帯電方式として注目されている。
材を感光ドラムに接触させることにより、感光ドラムを
帯電させる方法が提案されている。このような接触方式
によれば、コロナ放電方式に比べて低い印加電圧で帯電
を行うことができ、またオゾン等の活性分子の発生もほ
とんどなく、上記コロナ放電方式の問題点を解決し得る
帯電方式として注目されている。
【０００６】従来、接触帯電方式に用いられる帯電部材
としては、良導電性シャフトの外周に導電性の弾性層を
形成した帯電ロールが知られており、この帯電ロールを
感光体に接触させながら両者間に電圧、特に直流電圧に
交流電圧を重畳した電圧を印加して感光ドラム表面に電
位を付与することが行われる。このような、接触帯電方
式の場合、帯電ロールの電気抵抗値を所定値に調整する
ため、即ち帯電ロールが所定電圧を得て感光ドラムに所
定電位を付与し、所望の帯電電位を得るため、かつ感光
ドラムにトナーが融着して感光ドラムが汚染することを
防止するため、カーボンなどの導電材を分散して導電性
を調整したナイロン膜等の皮膜層を導電性弾性層上に形
成することが一般的である。
としては、良導電性シャフトの外周に導電性の弾性層を
形成した帯電ロールが知られており、この帯電ロールを
感光体に接触させながら両者間に電圧、特に直流電圧に
交流電圧を重畳した電圧を印加して感光ドラム表面に電
位を付与することが行われる。このような、接触帯電方
式の場合、帯電ロールの電気抵抗値を所定値に調整する
ため、即ち帯電ロールが所定電圧を得て感光ドラムに所
定電位を付与し、所望の帯電電位を得るため、かつ感光
ドラムにトナーが融着して感光ドラムが汚染することを
防止するため、カーボンなどの導電材を分散して導電性
を調整したナイロン膜等の皮膜層を導電性弾性層上に形
成することが一般的である。
【０００７】しかしながら、このような帯電ロールは、
環境による抵抗値の変化が大きく、特に低温低湿下では
印加電圧のバラツキ等に起因する帯電電位の不均一によ
り、反転現像で黒ポチやカブリ等の画像欠陥が発生する
場合がある。この現象は、１５℃，１０％ＲＨ程度の通
常の使用範囲内の低温低湿下でも生じることがあり、ま
た直流電圧に重畳する交流電圧のピーク間電圧が低い場
合に特に顕著である。
環境による抵抗値の変化が大きく、特に低温低湿下では
印加電圧のバラツキ等に起因する帯電電位の不均一によ
り、反転現像で黒ポチやカブリ等の画像欠陥が発生する
場合がある。この現象は、１５℃，１０％ＲＨ程度の通
常の使用範囲内の低温低湿下でも生じることがあり、ま
た直流電圧に重畳する交流電圧のピーク間電圧が低い場
合に特に顕著である。
【０００８】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、環境による性能の劣化、特に低温低湿下における帯
電不良の発生を確実に防止して、電子写真装置において
鮮明な画像を確実に得ることができる帯電部材を提供す
ることを目的とする。
で、環境による性能の劣化、特に低温低湿下における帯
電不良の発生を確実に防止して、電子写真装置において
鮮明な画像を確実に得ることができる帯電部材を提供す
ることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
目的を達成するため、良導電性の支持体と、該支持体上
に形成された単層又は複数層構造の導電性弾性層と、該
導電性弾性層上に形成された皮膜層とを有し、被帯電体
に接触してこれに所定極性の電位を付与する帯電部材に
おいて、上記皮膜層が、絶縁性金属酸化物又は絶縁性複
合金属酸化物、或いはこれらの両方を分散してなる層で
あることを特徴とする帯電部材を提供する。
目的を達成するため、良導電性の支持体と、該支持体上
に形成された単層又は複数層構造の導電性弾性層と、該
導電性弾性層上に形成された皮膜層とを有し、被帯電体
に接触してこれに所定極性の電位を付与する帯電部材に
おいて、上記皮膜層が、絶縁性金属酸化物又は絶縁性複
合金属酸化物、或いはこれらの両方を分散してなる層で
あることを特徴とする帯電部材を提供する。
【００１０】即ち、本発明者は、接触帯電方式により帯
電操作を行う場合に、環境による性能の劣化、特に低温
低湿下における帯電不良の発生を確実に防止することが
できる帯電部材を得るべく、被帯電体と直接接触する皮
膜層に着目し、種々の皮膜層を有する帯電部材を作製し
て、その帯電性能の評価を行った。その結果、ナイロン
やポリウレタン等の高分子物質からなるバインダー中に
絶縁性の金属酸化物や複合金属酸化物を分散した皮膜
層、特に酸化ジルコニウム、ルチル型の酸化チタン、酸
化ハフニウム等の金属酸化物や、チタン酸バリウム、チ
タン酸鉛、チタン酸ストロンチウム等の複合金属酸化物
など、４Ａ族元素（ＩＵＰＡＣ，１９６５）を含む絶縁
性の金属酸化物や複合金属酸化物を分散して形成した皮
膜層を有する帯電部材が、低温低湿下においても被帯電
体を均一電位にムラなく確実に帯電させることができ、
これを電子写真装置に採用した場合、鮮明な画像を確実
に得ることができることを見出し、本発明を完成したも
のである。
電操作を行う場合に、環境による性能の劣化、特に低温
低湿下における帯電不良の発生を確実に防止することが
できる帯電部材を得るべく、被帯電体と直接接触する皮
膜層に着目し、種々の皮膜層を有する帯電部材を作製し
て、その帯電性能の評価を行った。その結果、ナイロン
やポリウレタン等の高分子物質からなるバインダー中に
絶縁性の金属酸化物や複合金属酸化物を分散した皮膜
層、特に酸化ジルコニウム、ルチル型の酸化チタン、酸
化ハフニウム等の金属酸化物や、チタン酸バリウム、チ
タン酸鉛、チタン酸ストロンチウム等の複合金属酸化物
など、４Ａ族元素（ＩＵＰＡＣ，１９６５）を含む絶縁
性の金属酸化物や複合金属酸化物を分散して形成した皮
膜層を有する帯電部材が、低温低湿下においても被帯電
体を均一電位にムラなく確実に帯電させることができ、
これを電子写真装置に採用した場合、鮮明な画像を確実
に得ることができることを見出し、本発明を完成したも
のである。
【００１１】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の帯電部材は、上述のように、良導電性支持体上
に導電性弾性層を形成し、更にこの導電性弾性層上に絶
縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物を分散した皮膜層
を形成したもので、具体的には、図１に示した帯電部材
１を例示することができる。即ち、図中１は、本発明帯
電部材の一例を示すもので、シャフト状の支持体２の外
周に導電性弾性層３を形成し、更にこの導電性弾性層３
の外周に皮膜層４を形成したものである。そして、この
帯電部材１は、図２に示したように、その表面を感光ド
ラム（被帯電体）５に密着させながら回転させると共
に、この帯電部材１と感光ドラム５との間に電源６によ
り直流あるいは直流に交流を重畳した電圧を印加するこ
とにより感光ドラム５表面を所定極性に帯電させるもの
である。
本発明の帯電部材は、上述のように、良導電性支持体上
に導電性弾性層を形成し、更にこの導電性弾性層上に絶
縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物を分散した皮膜層
を形成したもので、具体的には、図１に示した帯電部材
１を例示することができる。即ち、図中１は、本発明帯
電部材の一例を示すもので、シャフト状の支持体２の外
周に導電性弾性層３を形成し、更にこの導電性弾性層３
の外周に皮膜層４を形成したものである。そして、この
帯電部材１は、図２に示したように、その表面を感光ド
ラム（被帯電体）５に密着させながら回転させると共
に、この帯電部材１と感光ドラム５との間に電源６によ
り直流あるいは直流に交流を重畳した電圧を印加するこ
とにより感光ドラム５表面を所定極性に帯電させるもの
である。
【００１２】ここで、支持体２を形成する良導電体とし
ては、スチール、ステンレススチール、黄銅等の金属あ
るいは導電性プラスチックなどを挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。
ては、スチール、ステンレススチール、黄銅等の金属あ
るいは導電性プラスチックなどを挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。
【００１３】また、上記導電性弾性層３は、特に限定さ
れるものではないが、アルミニウム，鉄等の金属、ポリ
アセチレン，ポリピロール，ポリアニリン等の導電性高
分子、カーボン，導電性金属酸化物などの導電材を分散
させて導電性処理したゴムやプラスチックエラストマ
ー、プラスチック発泡体で形成することができる。この
導電性弾性層３は、特に制限されるものではないが、そ
の体積抵抗値を１０3〜１０10Ω・ｃｍとするとが好ま
しい。更に、この導電性弾性層３は単一材質からなる層
としても、基材層と抵抗値を調整する層とからなる２層
構造とするなど、必要に応じて機能分離した複数層構造
としてもよい。
れるものではないが、アルミニウム，鉄等の金属、ポリ
アセチレン，ポリピロール，ポリアニリン等の導電性高
分子、カーボン，導電性金属酸化物などの導電材を分散
させて導電性処理したゴムやプラスチックエラストマ
ー、プラスチック発泡体で形成することができる。この
導電性弾性層３は、特に制限されるものではないが、そ
の体積抵抗値を１０3〜１０10Ω・ｃｍとするとが好ま
しい。更に、この導電性弾性層３は単一材質からなる層
としても、基材層と抵抗値を調整する層とからなる２層
構造とするなど、必要に応じて機能分離した複数層構造
としてもよい。
【００１４】本発明の帯電部材は、この導電性弾性層３
上に絶縁性の金属酸化物又は絶縁性の複合金属酸化物、
或いはこれらの両方を含有してなる皮膜層４を形成した
ものである。この場合、金属酸化物及び複合金属酸化物
としては、特に制限されるものではないが、４Ａ族元素
（ＩＵＰＡＣ，１９６５）を含むものが好ましく使用さ
れ、具体的には、絶縁性金属酸化物としては酸化ジルコ
ニウム、導電処理を施していないルチル型の酸化チタ
ン、酸化ハフニウムなどを挙げることができ、また絶縁
性の複合金属酸化物としてはチタン酸バリウム、チタン
酸鉛、チタン酸ストロンチウムなどを例示することがで
きる。
上に絶縁性の金属酸化物又は絶縁性の複合金属酸化物、
或いはこれらの両方を含有してなる皮膜層４を形成した
ものである。この場合、金属酸化物及び複合金属酸化物
としては、特に制限されるものではないが、４Ａ族元素
（ＩＵＰＡＣ，１９６５）を含むものが好ましく使用さ
れ、具体的には、絶縁性金属酸化物としては酸化ジルコ
ニウム、導電処理を施していないルチル型の酸化チタ
ン、酸化ハフニウムなどを挙げることができ、また絶縁
性の複合金属酸化物としてはチタン酸バリウム、チタン
酸鉛、チタン酸ストロンチウムなどを例示することがで
きる。
【００１５】また、皮膜層４を形成するバインダーとし
ては、エピクロルヒドリン、アクリルゴム、シリコンゴ
ム、クロルスルホン化ポリエチレン、フルオロオレフィ
ンビニルエーテル共重合体、一液性又は二液性ポリウレ
タン、Ｎ−メトキシメチル化ナイロン，ナイロンとポリ
エーテルとの共重合体等の各種ナイロン、ポリエステル
エラストマーなど、種々の高分子物質を用いることがで
きる。
ては、エピクロルヒドリン、アクリルゴム、シリコンゴ
ム、クロルスルホン化ポリエチレン、フルオロオレフィ
ンビニルエーテル共重合体、一液性又は二液性ポリウレ
タン、Ｎ−メトキシメチル化ナイロン，ナイロンとポリ
エーテルとの共重合体等の各種ナイロン、ポリエステル
エラストマーなど、種々の高分子物質を用いることがで
きる。
【００１６】皮膜層４は、これらバインダーに上記絶縁
性の金属酸化物及び／又は複合金属酸化物を分散させ、
上記導電性弾性層３上にディップ法等の通常の方法によ
り積層形成されるが、この場合上記絶縁性金属酸化物、
絶縁性複合金属酸化物の分散量は、特に限定されるもの
ではないが、５〜１５０重量％、特に１０〜１００重量
％とすることが好ましい。また、これら絶縁性金属酸化
物、絶縁性複合金属酸化物は、通常粉末状でバインダー
中に分散されるが、この場合粒子径は０．０１〜２０μ
ｍ程度とすることが好ましい。更に、皮膜層４の膜厚は
特に限定されないが、通常は５〜１００μｍ程度とさ
れ、特には１０〜６０μｍとすることが好ましい。な
お、この皮膜層には本発明の効果を損なわない範囲であ
れば、絶縁性金属酸化物又は複合金属酸化物以外の充填
材を添加しても差し支えない。
性の金属酸化物及び／又は複合金属酸化物を分散させ、
上記導電性弾性層３上にディップ法等の通常の方法によ
り積層形成されるが、この場合上記絶縁性金属酸化物、
絶縁性複合金属酸化物の分散量は、特に限定されるもの
ではないが、５〜１５０重量％、特に１０〜１００重量
％とすることが好ましい。また、これら絶縁性金属酸化
物、絶縁性複合金属酸化物は、通常粉末状でバインダー
中に分散されるが、この場合粒子径は０．０１〜２０μ
ｍ程度とすることが好ましい。更に、皮膜層４の膜厚は
特に限定されないが、通常は５〜１００μｍ程度とさ
れ、特には１０〜６０μｍとすることが好ましい。な
お、この皮膜層には本発明の効果を損なわない範囲であ
れば、絶縁性金属酸化物又は複合金属酸化物以外の充填
材を添加しても差し支えない。
【００１７】本発明の帯電部材は、被帯電体を所定極性
の電位に帯電させる用途であれば、いずれの用途にも好
適に使用されるが、特にレーザービームプリンタや複写
機等の電子写真装置の一次帯電用部材、転写帯電用部
材、除電帯電用部材に好適に用いられ、これらの用途に
おいて低温低湿の条件下でも帯電ムラの発生を可及的に
防止して鮮明な画像を確実に再現することができる。な
お、これらの用途のうちでもとりわけ一次帯電用部材と
してその効果が顕著である。
の電位に帯電させる用途であれば、いずれの用途にも好
適に使用されるが、特にレーザービームプリンタや複写
機等の電子写真装置の一次帯電用部材、転写帯電用部
材、除電帯電用部材に好適に用いられ、これらの用途に
おいて低温低湿の条件下でも帯電ムラの発生を可及的に
防止して鮮明な画像を確実に再現することができる。な
お、これらの用途のうちでもとりわけ一次帯電用部材と
してその効果が顕著である。
【００１８】また、本発明の帯電部材は、図１，２に示
したロール状に限定されるものではなく、その形態は用
途等に応じてロール状、プレート状、四角ブロック状、
球状、ブラシ状などの種々の形態とすることができる
が、通常はロール状又はブラシ状とすることが好まし
い。更に、帯電操作時の被帯電体との接触方式や電圧の
印加手段等も図２に制限されるものではなく、帯電部材
の形態や用途等に応じて適宜変更することができる。
したロール状に限定されるものではなく、その形態は用
途等に応じてロール状、プレート状、四角ブロック状、
球状、ブラシ状などの種々の形態とすることができる
が、通常はロール状又はブラシ状とすることが好まし
い。更に、帯電操作時の被帯電体との接触方式や電圧の
印加手段等も図２に制限されるものではなく、帯電部材
の形態や用途等に応じて適宜変更することができる。
【００１９】
【実施例】以下、実施例，比較例を示して本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
【００２０】［実施例１］ 良導電性支持体として６φのスチール製シャフトを用
い、このシャフトの外周に導電性弾性層として次に処方
により導電性発泡ウレタン層を形成した。即ち、グリセ
リンにプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドを付
加して分子量５０００としたポリエーテルポリオール
（旭ガラス社製、エクセノール８２８）１００部（重量
部、以下同様）、１，４−ブタンジオール（東洋曹達社
製）７．５部、ウレタン変性ＭＤＩ（住友バイエルン社
製、スミジュールＰＦ）５０部、シリコン系界面活性剤
（日本ユニカー社製、ＳＺ１６１８）１．５部、触媒と
して４，８−ジアザビシクロ〔５，４，０〕ウンデセン
−７のトルエンスルホン酸塩０．５部とジブチル錫ジラ
ウレート０．００１５部、平均粒径２．５μｍ，炭素含
有率９９％の天然グラファイト（日本黒鉛株式会社製、
高純度ＡＯＰ）５０部を混合してＭＯＮＤＯＭＩＸ社製
泡立て注入機で泡立て、この泡体を円筒状モールドに注
入して上記シャフト外周に導電性発泡ウレタン層を形成
し、１２φの円柱状ローラを得た。
い、このシャフトの外周に導電性弾性層として次に処方
により導電性発泡ウレタン層を形成した。即ち、グリセ
リンにプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドを付
加して分子量５０００としたポリエーテルポリオール
（旭ガラス社製、エクセノール８２８）１００部（重量
部、以下同様）、１，４−ブタンジオール（東洋曹達社
製）７．５部、ウレタン変性ＭＤＩ（住友バイエルン社
製、スミジュールＰＦ）５０部、シリコン系界面活性剤
（日本ユニカー社製、ＳＺ１６１８）１．５部、触媒と
して４，８−ジアザビシクロ〔５，４，０〕ウンデセン
−７のトルエンスルホン酸塩０．５部とジブチル錫ジラ
ウレート０．００１５部、平均粒径２．５μｍ，炭素含
有率９９％の天然グラファイト（日本黒鉛株式会社製、
高純度ＡＯＰ）５０部を混合してＭＯＮＤＯＭＩＸ社製
泡立て注入機で泡立て、この泡体を円筒状モールドに注
入して上記シャフト外周に導電性発泡ウレタン層を形成
し、１２φの円柱状ローラを得た。
【００２１】次に、平均粒径０．４μｍの酸化ジルコニ
ウム粉末（関東化学社製、試薬１級）を樹脂固形分比７
０重量％分散させたＮ−メトキシメチル化ナイロンのメ
タノール溶液に上記ロールをディップし、乾燥すること
により、導電性発泡ウレタン層上に厚さ１５μｍの皮膜
層を形成してロール状の帯電部材を得た。
ウム粉末（関東化学社製、試薬１級）を樹脂固形分比７
０重量％分散させたＮ−メトキシメチル化ナイロンのメ
タノール溶液に上記ロールをディップし、乾燥すること
により、導電性発泡ウレタン層上に厚さ１５μｍの皮膜
層を形成してロール状の帯電部材を得た。
【００２２】この帯電部材をレーザービームプリンタ
（ヒューレット パッカード社製、Ｌａｓｅｒ Ｊｅｔ
ＩＩＩ Ｓｉ）に装着し、１５℃，１０％ＲＨの低温
低湿下で−７００Ｖ，５５０Ｈｚの直流電圧に交流電圧
を重畳した電圧を外部電源から印加して帯電を行なうこ
とにより、電子写真画像を得た。この場合、交流電圧の
ピーク間電圧を２１００〜１３００Ｖの範囲で変化さ
せ、得られた画像を評価した。結果を表１に示す。
（ヒューレット パッカード社製、Ｌａｓｅｒ Ｊｅｔ
ＩＩＩ Ｓｉ）に装着し、１５℃，１０％ＲＨの低温
低湿下で−７００Ｖ，５５０Ｈｚの直流電圧に交流電圧
を重畳した電圧を外部電源から印加して帯電を行なうこ
とにより、電子写真画像を得た。この場合、交流電圧の
ピーク間電圧を２１００〜１３００Ｖの範囲で変化さ
せ、得られた画像を評価した。結果を表１に示す。
【００２３】［実施例２］ 平均粒径０．４μｍのルチル型酸化チタン粉末（三津和
化学薬品（株）製、純度９９．９％）を樹脂固形分比７
０重量％分散させたＮ−メトキシメチル化ナイロンのメ
タノール溶液に上記ロールをディップし、乾燥すること
により、１５μｍの皮膜層を形成した以外は実施例１と
同様にして帯電部材を得た。
化学薬品（株）製、純度９９．９％）を樹脂固形分比７
０重量％分散させたＮ−メトキシメチル化ナイロンのメ
タノール溶液に上記ロールをディップし、乾燥すること
により、１５μｍの皮膜層を形成した以外は実施例１と
同様にして帯電部材を得た。
【００２４】得られた帯電部材を用いて、実施例１と同
様に電子写真画像を得、得られた画像を評価した。結果
を表１に示す。
様に電子写真画像を得、得られた画像を評価した。結果
を表１に示す。
【００２５】［実施例３］ 平均粒径０．６μｍのチタン酸バリウム粉末（関東化学
社製、純度９８％）を樹脂固形分比７０重量％分散させ
たＮ−メトキシメチル化ナイロンのメタノール溶液に上
記ロールをディップし、乾燥することにより、１５μｍ
の皮膜層を形成した以外は実施例１と同様にして帯電部
材を得た。
社製、純度９８％）を樹脂固形分比７０重量％分散させ
たＮ−メトキシメチル化ナイロンのメタノール溶液に上
記ロールをディップし、乾燥することにより、１５μｍ
の皮膜層を形成した以外は実施例１と同様にして帯電部
材を得た。
【００２６】得られた帯電部材を用いて、実施例１と同
様に電子写真画像を得、得られた画像を評価した。結果
を表１に示す。
様に電子写真画像を得、得られた画像を評価した。結果
を表１に示す。
【００２７】［比較例１］ 平均粒径０．２５μｍの導電性酸化チタン粉末（石原産
業（株）製、ＥＴ５００Ｗ，ルチル型）を樹脂固形分比
７０重量％分散させたＮ−メトキシメチル化ナイロンの
メタノール溶液に上記ロールをディップし、乾燥するこ
とにより、１５μｍの皮膜層を形成した以外は実施例１
と同様にして帯電部材を得た。
業（株）製、ＥＴ５００Ｗ，ルチル型）を樹脂固形分比
７０重量％分散させたＮ−メトキシメチル化ナイロンの
メタノール溶液に上記ロールをディップし、乾燥するこ
とにより、１５μｍの皮膜層を形成した以外は実施例１
と同様にして帯電部材を得た。
【００２８】得られた帯電部材を用いて、実施例１と同
様に電子写真画像を得、得られた画像を評価した。結果
を表１に示す。
様に電子写真画像を得、得られた画像を評価した。結果
を表１に示す。
【００２９】［比較例２］ 平均粒径０．０２μｍの導電性酸化錫粉末（三菱マテリ
アル社製、Ｔ−１）を樹脂固形分比７０重量％分散させ
たＮ−メトキシメチル化ナイロンのメタノール溶液に上
記ロールをディップし、乾燥することにより、１５μｍ
の皮膜層を形成した以外は実施例１と同様にして帯電部
材を得た。
アル社製、Ｔ−１）を樹脂固形分比７０重量％分散させ
たＮ−メトキシメチル化ナイロンのメタノール溶液に上
記ロールをディップし、乾燥することにより、１５μｍ
の皮膜層を形成した以外は実施例１と同様にして帯電部
材を得た。
【００３０】得られた帯電部材を用いて、実施例１と同
様に電子写真画像を得、得られた画像を評価した。結果
を表１に示す。
様に電子写真画像を得、得られた画像を評価した。結果
を表１に示す。
【００３１】［比較例３］ 平均粒径０．３μｍの二酸化鉛粉末（和光純薬工業社
製）を樹脂固形分比７０重量％分散させたＮ−メトキシ
メチル化ナイロンのメタノール溶液に上記ロールをディ
ップし、乾燥することにより、１５μｍの皮膜層を形成
した以外は実施例１と同様にして帯電部材を得た。
製）を樹脂固形分比７０重量％分散させたＮ−メトキシ
メチル化ナイロンのメタノール溶液に上記ロールをディ
ップし、乾燥することにより、１５μｍの皮膜層を形成
した以外は実施例１と同様にして帯電部材を得た。
【００３２】得られた帯電部材を用いて、実施例１と同
様に電子写真画像を得、得られた画像を評価した。結果
を表１に示す。
様に電子写真画像を得、得られた画像を評価した。結果
を表１に示す。
【００３３】
【表１】
【００３４】表１に示した結果から明らかなように、絶
縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物を分散してなる皮
膜層を有する本発明の帯電部材は、低温低湿下において
も良好な画像が得られることが認められる。
縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物を分散してなる皮
膜層を有する本発明の帯電部材は、低温低湿下において
も良好な画像が得られることが認められる。
【００３５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の帯電部材
によれば、環境による性能の劣化、特に低温低湿下にお
ける印加電圧のバラツキ等に起因する帯電不良の発生を
確実に防止して、電子写真プロセスにおいて鮮明な画像
を確実に得ることができる。これは、単に印加電圧の変
動に強いことを意味するだけではなく、電子写真システ
ムの設計の自由度の拡大を図ることができ、その経済的
効果は極めて大である。
によれば、環境による性能の劣化、特に低温低湿下にお
ける印加電圧のバラツキ等に起因する帯電不良の発生を
確実に防止して、電子写真プロセスにおいて鮮明な画像
を確実に得ることができる。これは、単に印加電圧の変
動に強いことを意味するだけではなく、電子写真システ
ムの設計の自由度の拡大を図ることができ、その経済的
効果は極めて大である。
【図１】本発明の一実施例にかかる帯電部材を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図２】同帯電部材を用いて感光ドラムを帯電させる際
の操作を説明する概略図である。
の操作を説明する概略図である。
１ 帯電部材 ２ シャフト（支持体） ３ 導電性弾性層 ４ 皮膜層 ５ 感光ドラム（被帯電体） ６ 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−124033（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−170673（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−4157（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16C 13/00 G03G 15/02 101 G03G 15/16 103
Claims (2)
- 【請求項１】 良導電性の支持体と、該支持体上に形成
された単層又は複数層構造の導電性弾性層と、該導電性
弾性層上に形成された皮膜層とを有し、被帯電体に接触
してこれに所定極性の電位を付与する帯電部材におい
て、上記皮膜層が、絶縁性金属酸化物又は絶縁性複合金
属酸化物、或いはこれらの両方を分散してなる層である
ことを特徴とする帯電部材。 - 【請求項２】 上記皮膜層が、４Ａ族元素を含む絶縁性
金属酸化物又は４Ａ族元素を含む絶縁性複合金属酸化
物、或いはこれらの両方を分散してなる層である請求項
１記載の帯電部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33229992A JP3284626B2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 帯電部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33229992A JP3284626B2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 帯電部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06159349A JPH06159349A (ja) | 1994-06-07 |
| JP3284626B2 true JP3284626B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=18253412
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33229992A Expired - Fee Related JP3284626B2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 帯電部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3284626B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1156388A1 (en) | 2000-05-16 | 2001-11-21 | Hokushin Corporation | Charge-imparting member |
| KR101454131B1 (ko) | 2010-08-09 | 2014-10-22 | 캐논 가부시끼가이샤 | 대전 부재, 그 제조 방법, 프로세스 카트리지 및 전자 사진 장치 |
| JP6036584B2 (ja) * | 2013-07-12 | 2016-11-30 | 株式会社デンソー | 内燃機関およびその制御方法 |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP33229992A patent/JP3284626B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06159349A (ja) | 1994-06-07 |
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