JP2002162812A - 導電性部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
導電性部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置Info
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Abstract
4〜1×1011Ω・cm)での電気抵抗値変動、抵抗値
のバラツキが少なく製造安定性に優れた導電性部材、プ
ロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することに
ある。 【解決手段】 電子写真感光体に接触配置され、電圧が
印加される導電性部材において、該導電性部材が支持部
材及び該支持部材上の導電性被覆層を有し、該導電性被
覆層が300〜500cm3/100gのDBP吸油量
を有する第1のカーボンブラック及び250cm3/1
00g以下のDBP吸油量を有し、かつ5以下のpHを
示す第2のカーボンブラックの双方を含有することを特
徴とする導電性部材、該導電性部材を有するプロセスカ
ートリッジ及び電子写真装置。
Description
セスカートリッジ及び電子写真装置に関し、詳しくは、
電子写真感光体に接触配置された導電性部材に電圧を印
加することで電子写真体表面を所定の電位に帯電する接
触帯電装置に用いられる導電性部材、該導電性部材を備
えたプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々
の手段により電子写真感光体上に電気的潜像を形成し、
次いで該潜像をトナーで現像を行って可視像とし、必要
に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、熱や
圧力等により転写材上にトナー画像を定着して複写物を
得るものである。また、転写材上に転写されずに電子写
真感光体上に残ったトナー粒子は、クリーニング工程に
より電子写真感光体上より除去される。
ナ帯電器が使用されてきた。近年、これに代って、接触
帯電装置が実用化されてきている。これは、低オゾン・
低消費電力を目的としており、この中でも特に帯電部材
として導電ローラーを用いたローラー帯電方式が、帯電
の安定性という点から好ましく用いられている。
を被帯電体に加圧当接させ、これに電圧を印加すること
によって被帯電体への帯電を行う。
への放電によって行われるため、ある閾値電圧以上の電
圧を印加することによって帯電が開始される。例を示す
と、厚さ25μmの感光層を有する有機電子写真感光体
(OPC電子写真感光体)に対して帯電ローラーを加圧
当接させた場合には、絶対値で約640V以上の電圧を
印加すれば電子写真感光体の表面電位が上昇し始め、そ
れ以降は印加電圧に対して傾き1で線形に電子写真感光
体の表面電位が増加する。以後、この閾値電圧を帯電開
始電圧Vthと定義する。
感光体の表面電位Vdを得るためには、帯電ローラーに
はVd+Vthという画像形成自体に必要とされる以上
のDC電圧が必要となる。このようにしてDC電圧のみ
を接触帯電部材に印加して帯電を行う方法をDC帯電と
称する。
よって接触帯電部材の抵抗値が変動しやすいため、ま
た、電子写真感光体が削れることによって膜厚が変化す
るとVthが変動するため、電子写真感光体の電位を所
望の値にすることが難しかった。
に特開昭63−149669号公報に開示されるよう
に、所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以上の
ピーク間電圧を持つAC成分を重畳した電圧を接触帯電
部材に印加するAC+DC帯電方式が用いられる。これ
は、ACによる電位のならし効果を目的としたものであ
り、被帯電体の電位はAC電圧のピークの中央であるV
dに収束し、環境等の外乱には影響され難い。
4,967,231号明細書に、導電性支持部材上に導
電性シームレスチューブにより表層を形成した例が示さ
れている。更には、特開平5−2313号公報にはフッ
素樹脂からなるシームレスチューブが開示され、特開平
5−96648号公報には導電性の異なる層構成よりな
る多層チューブが開示されている。帯電部材としての製
造にかかる方法としては、前記従来技術として、挿入に
より形成する方法が挙げられている。また、特開平6−
58325号公報には、クロスヘッド押し出し機を用い
た表面形成方法が開示されている。
ーラー層を形成する方法は、基体上に弾性層として発泡
体を用いても、それを更にシームレスチューブによって
被覆することにより、平滑な面を形成することができ、
より均一な帯電ができやすい。
法としては、一般的に塩を導電剤として用いるイオン伝
導法とカーボンブラックや導電性金属酸化物、金属粉末
等を導電剤として用いる電子伝導法とが挙げられる。イ
オン伝導により導電性を持たせた場合、抵抗値の環境変
動が大きくなり易く、また、電子写真感光体と当接する
ため塩が感光体を汚染しやすいといった問題がある。
クや金属酸化物粉末のような導電物質を含有させた場
合、経時の通電により、抵抗が上昇しやすいという欠点
があった。特に、低抵抗にする場合、導電剤の含有量を
多くする必要があるため、抵抗上昇を抑えやすいが、帯
電用の導電性部材の被覆層に求められる1×104〜1
×1011Ω・cm程度の中抵抗にする場合、導電剤の量
も限られるため、通電による抵抗上昇を改善するのは困
難であった。
的に通電しても、中抵抗領域(1×104〜1×1011
Ω・cm)での電気抵抗値変動、抵抗値のバラツキが少
なく製造安定性に優れた導電性部材を提供することにあ
る。
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供する
ことにある。
真感光体に接触配置され、電圧が印加される導電性部材
において、該導電性部材が支持部材及び該支持部材上の
導電性被覆層を有し、該導電性被覆層が300〜500
cm3/100gのDBP吸油量を有する第1のカーボ
ンブラック及び250cm3/100g以下のDBP吸
油量を有し、かつ5以下のpHを示す第2のカーボンブ
ラックの双方を含有することを特徴とする導電性部材が
提供される。
有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置が提供さ
れる。
細に説明する。
クのDBP吸油量は300〜500cm3/100gで
あるが、300〜400cm3/100gであることが
好ましい。このようなカーボンブラックとしては、具体
的には、ケッチェンブラックEC(DBP吸油量360
cm3/100g)、ケッチェンブラック−600JD
(DBP吸油量495cm3/100g)(以上ライオ
ンアクゾ社製)、Printex XE−2(DBP吸
油量380cm3/100g)(デグサ社製)、旭HS
−500(DBP吸油量500cm3/100g)(旭
カーボン社製)及びBLACK PEARLS 200
0(DBP吸油量330cm3/100g)(キャボッ
ト社製)等が挙げられる。
いなくても高い導電性を得ることができる。そのため、
導電剤として第1のカーボンブラックのみを用いた場
合、所望の抵抗を得るために必要な含有量が少なく、通
電時の抵抗上昇が大きくなりやすい。
油量は250cm3/100g以下であるが、30〜1
00cm3/100gであることが好ましい。また、p
Hは5以下であるが、4以下であることが好ましい。こ
のようなカーボンブラックとしては、具体的には、Sp
ecial Blackシリーズ(DBP吸油量45〜
230cm3/100g)、(デグサ社製)、BLAC
K PEARLSシリーズ(DBP吸油量60〜105
cm3/100g)(キャボット社製)及びHCFシリ
ーズ(DBP吸油量44〜73cm3/100g)、M
CFシリーズ(DBP吸油量56〜79cm3/100
g)、LFFシリーズ(DBP吸油量57〜113cm
3/100g)(以上三菱化学社製)等が挙げられる。
量を用いないと導電性を得にくい。そのため、導電剤と
して第2のカーボンブラックのみを用いた場合、所望の
抵抗を得るために必要なカーボンブラックの含有量は比
較的多く、通電による抵抗上昇を十分に抑えることがで
き、また導電均一性も向上する。この観点からは、カー
ボンブラックをより多く含有させることができるため、
カーボンブラックは酸性であることが好ましく、本発明
においては、pHが5以下であり、4以下であることが
好ましい。しかしながら、カーボンブラックの含有量が
多くなりすぎると、被覆材料が硬くなりすぎ、弾性特性
が悪く、被覆が困難になることがある。
カーボンブラックを用いることによって、非常に優れた
抵抗安定性を有する導電部材を提供することができたの
である。
第1のカーボンブラック:第2のカーボンブラック=
1:1〜1:15が好ましく、特には1:2〜1:10
が好ましい。
ーボンブラックの含有量の合計がバインダー樹脂100
質量部に対して5〜50質量部であることが好ましく、
特には20〜40質量部であることが好ましい。5質量
部未満だと導電性が不均一になり帯電ムラが生じたり、
抵抗が高くなりすぎ帯電され難くなり、50質量部を超
えると配合物の溶融粘度が大きくなりすぎ、チューブ成
型が困難となり易く、好ましくない。
ブラックにDBPを添加したときの100gあたりのD
BP吸油量であり、アブソープトメーターによって測定
することができる。また、pHは、カーボンブラックと
蒸留水の混合液をガラス電極を用いて測定することによ
って得ることができる。
インダー樹脂としては、熱可塑性樹脂及びゴムが挙げら
れる。
ン、塩素化ポリエチレン、エチレンプロピレン、エチレ
ン酢酸ビニル、エチレンエチルアクリレート、エチレン
アクリル酸メチル、スチレンブタジエン、ポリウレタ
ン、ポリアミドポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
ステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール、アクリロニトリルブタジエンスチ
レン、ポリスチレン、ポリフェニレンオキサイド、ポリ
酢酸ビニル、ポリフッ化ビニリデン及びポリテトラフロ
ロエチレン等の熱可塑性樹脂、ヒドリンゴム、ブチルゴ
ム、ニトリルゴム、エチレンアクリルゴム、四フッ化エ
チレン−パーフルオロアルコキシエチレン(PFA)、
四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン(FEP)、塩
素化ゴム及びシリコーンゴム等のゴムが挙げられる。
ては、必要に応じて他の導電剤、老化防止剤、軟化剤、
可塑剤、補強剤及び充填剤等が挙げられる。他の導電剤
としては、グラファイトや導電性金属酸化物を使用して
もよい。導電性金属酸化物としては、例えば、導電処理
された酸化チタン及び導電処理された酸化亜鉛等が挙げ
られる。
してもよいが、シームレスチューブを作製し、得られた
シームレスチューブを支持部材に被覆することが好まし
い。シームレスチューブにするには、まず、バインダー
樹脂を第1及び第2のカーボンブラック及び必要な添加
剤とともに混練し、続いてペレット化する。次に、得ら
れたペレットを押出し成形機によりシームレスチューブ
とする。そして、成形加工されたシームレスチューブを
支持部材に被覆し、導電性部材とするのである。
には、シームレスチューブ内径を被覆すべき支持部材の
外径よりも大とし、物理的あるいは化学的手段、例えば
熱によりチューブを収縮させ嵌合させるか、シームレス
チューブ内径を被覆すべき支持部材の外径よりも小と
し、物理あるいは化学的手段、例えば空気圧によりチュ
ーブを押し広げ嵌合させるかの手段がとられる。その例
は、例えば、特開平10−228156号公報等に記載
されている。本発明は、前述のように製造するのに好ま
しいシームレスチューブを得ることもできるので、結果
として極めて優れた特性を有する導電性部材を提供する
ことができる。
には特に制限はないが、好ましくは100〜600μm
である。また、特開平11−125952号公報にある
ように、多層同時成形チューブとすることも何ら制限さ
れるものではない。
明の構成を満たさない被覆層を含んでいてもよいが、本
発明においては、より効果的に帯電不良を防止すること
ができるため、少なくとも表面層は第1及び第2のカー
ボンブラックを含有することが好ましい。
持部材としての構成、材質あるいは製造方法を例示す
る。
れる。材質としては、例えば特開平1−211799号
公報等に開示があるが、導電性基体として、鉄、銅及び
ステンレス等の金属、カーボン分散樹脂、金属あるいは
金属酸化物分散樹脂等が用いられ、その形状としては、
棒状及び板状等が使用できる。例えば、弾性ローラーの
構成としては、導電性基体上に弾性層を設け、更に導電
層及び/又は抵抗層を設けたもの等が用いられる。
プレンゴム、EPDMゴム、ポリウレタンゴム、エポキ
シゴム及びブチルゴム等のゴム又はスポンジや、スチレ
ン−ブタジエン、ポリウレタン、ポリエステル及びエチ
レン−酢酸ビニル等の熱可塑性樹脂で形成することがで
きる。これらのゴムや樹脂にカーボン、金属及び金属酸
化物粒子等の導電剤を含有させてもよい。
電性粒子分散樹脂及び導電性樹脂等が用いられ、具体例
としては、アルミニウム、インジウム、ニッケル、銅及
び鉄等の蒸着膜、導電性粒子分散樹脂の例としては、カ
ーボン、アルミニウム、ニッケル及び酸化チタン等の導
電性粒子をウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル−塩化
ビニル共重合体及びポリメタクリル酸メチル等の樹脂中
に分散したもの等が挙げられる。導電性樹脂としては、
4級アンモニウム塩含有ポリメタクリル酸メチル、ポリ
ビニルアニリン、ポリビニルピロール、ポリジアセチレ
ン及びポリエチレンイミン等が挙げられる。
子分散絶縁樹脂等を用いることができる。導電性樹脂と
しては、エチルセルロース、ニトロセルロース、メトキ
シメチル化ナイロン、エトキシメチル化ナイロン、共重
合ナイロン、ポリビニルヒドリン及びカゼイン等の樹脂
が用いられる。導電性粒子分散樹脂の例としては、カー
ボン、アルミニウム、酸化インジウム及び酸化チタン等
の導電性粒子をウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル−
塩化ビニル共重合体及びポリメタクリル酸メチル等の絶
縁性樹脂中に少量分散したもの等が挙げられる。
チューブを有する本発明の構成のものは、製造安定性に
優れ、従来安定生産が難しいとされた中抵抗領域を安定
して生産できる。
に示す。図中、1は導電性基体、2は弾性層、3が被覆
層であり、3(i)が導電層、3(o)が本発明の導電
性被覆層である。この場合、導電性基体1、弾性層2及
び導電層3(i)をまとめて支持部材と呼ぶ。
手段、現像手段、転写手段及びクリーニン手段は、特に
限定されるものではない。
として有するプロセスカートリッジを具備する電子写真
装置の構成を例に示す。
り、矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写
真感光体13は、回転過程において、一次帯電手段とし
ての本発明の導電性部材1’によりその周面に正又は負
の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光や
レーザービーム走査露光等の露光手段(不図示)からの
露光光14を受ける。こうして電子写真感光体13の周
面に静電潜像が順次形成されていく。
5によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、
不図示の給紙部から電子写真感光体13と転写手段16
との間に電子写真感光体13の回転と同期取りされて給
紙された転写材17に、転写手段16により順次転写さ
れていく。
体面から分離されて定着手段18へ導入されて定着を受
けることにより複写物(コピー)として装置外へプリン
トアウトされる。
リーニング手段19によって転写残りトナーの除去を受
けて清浄面化され、繰り返し像形成に使用される。
詳細に説明する。本実施例においては、特開平11−1
25952号公報で示される方法に従い、2層同時成形
チューブを作製した。得られたシームレスチューブを特
開平11−125952号公報で示される方法に従い発
泡弾性体層に被覆し、図1に示すような導電性部材1’
を作製した。内層は低抵抗導電層、外層が本発明に対応
するチューブ構成となる。なお、本実施例中の「部」は
質量部を意味する。
レン−ブタジエンエラストマー100部にケッチェンブ
ラックEC5部(DBP吸油量360cm3/100
g)、Special Black 250 30部
(DBP吸油量46cm3/100g、pH3.1)、
酸化マグネシウム10部、ステアリン酸カルシウム1部
を添加し、加圧式ニーダーを用いて200℃で15分間
混練し、冷却粉砕後に造粒用押し出し機によりペレット
化した。
マー100部にケッチェンブラック20部、酸化マグネ
シウム10部、ステアリン酸カルシウム1部を添加し、
加圧式ニーダーを用いて200℃で15分間混練し、冷
却粉砕後に造粒用押し出し機によりペレット化した。
mmのダイスと外径φ18.5mmのポイントを備えた
2層同時成形押出機で押出し成形後、サイジング、冷却
工程を経て、内径φ11.1mm、外層の厚さ100μ
m、内層の厚さ400μmのシームレスチューブに成形
加工した。
レン−ブタジエンエラストマー100部にケッチェンブ
ラックEC10部(DBP吸油量360cm3/100
g)、Special Black 550 20部
(DBP吸油量47cm3/100g、pH2.8)、
酸化マグネシウム10部、ステアリン酸カルシウム1部
を添加し、加圧式ニーダーを用いて200℃で15分間
混練し、冷却粉砕後に造粒用押し出し機によりペレット
化した。その後、シームレスチューブ実施例1と同様の
製造工程を経て、内径φ11.1mm、外層の厚さ10
0μm、内層の厚さ400μmのシームレスチューブに
成形加工した。
レン−ブタジエンエラストマー100部にケッチェンブ
ラックEC10部(DBP吸油量360cm3/100
g)、Special Black 4 30部(DB
P吸油量230cm3/100g、pH3.0)、酸化
マグネシウム10部、ステアリン酸カルシウム1部を添
加し、加圧式ニーダーを用いて200℃で15分間混練
し、冷却粉砕後に造粒用押し出し機によりペレット化し
た。その後、シームレスチューブ実施例1と同様の製造
工程を経て、内径φ11.1mm、外層の厚さ100μ
m、内層の厚さ400μmのシームレスチューブに成形
加工した。
レン−ブタジエンエラストマー100部にPrinte
x XE−2 10部(DBP吸油量380cm3/1
00g)、Special Black 250 20
部(DBP吸油量46cm3/100g、pH3.
1)、酸化マグネシウム10部、ステアリン酸カルシウ
ム1部を添加し、加圧式ニーダーを用いて200℃で1
5分間混練し、冷却粉砕後に造粒用押し出し機によりペ
レット化した。その後、シームレスチューブ実施例1と
同様の製造工程を経て、内径φ11.1mm、外層の厚
さ100μm、内層の厚さ400μmのシームレスチュ
ーブに成形加工した。
レン−ブタジエンエラストマー100部にケッチェンブ
ラックEC15部(DBP吸油量360cm3/100
g)、導電性酸化チタン20部、酸化マグネシウム10
部、ステアリン酸カルシウム1部を添加し、加圧式ニー
ダーを用いて200℃で15分間混練し、冷却粉砕後に
造粒用押し出し機によりペレット化した。チューブ内層
用材料は実施例1と同じものを用い、シームレスチュー
ブ実施例1と同様の製造工程を経て、内径φ11.1m
m、外層の厚さ100μm、内層の厚さ400μmのシ
ームレスチューブに成形加工した。
レン−ブタジエンエラストマー100部にケッチェンブ
ラックEC10部(DBP吸油量360cm3/100
g)、トーカブラック#4500(DBP吸油量168
cm3/100g、pH7) 20部、酸化マグネシウ
ム10部、ステアリン酸カルシウム1部を添加し、加圧
式ニーダーを用いて200℃で15分間混練し、冷却粉
砕後に造粒用押し出し機によりペレット化した。チュー
ブ内層用材料は実施例1と同じものを用い、シームレス
チューブ実施例1と同様の製造工程を経て、内径φ1
1.1mm、外層の厚さ100μm、内層の厚さ400
μmのシームレスチューブに成形加工した。
スチールからなる芯金1の外周に導電性の弾性材料から
なる発泡弾性体層2を設け、更にこの発泡弾性体層2の
外周に上記シームレスチューブを被覆したものである。
図1の場合、内層3(i)が低抵抗導電層、外層3
(o)が本発明に対応するチューブ構成となる。このロ
ーラーを図2に示す、プロセスカートリッジに組み込ん
だ。
述の露光光14、現像手段15のトナー、転写手段16
及び転写材17を取り除いた構成で10時間導電性ロー
ラー1’に通電のみ行った。なお、印加電圧は、−67
0Vの直流電圧にピーク間電位2kV、周波数1.3k
Hzの交流電圧を重畳した脈流電圧とした。
印加した時の抵抗値を測定した。なお、抵抗値は、ロー
ラーを直径φ30mmのステンレス製ドラムに当接し、
ステンレス製ドラムを30rpmで回転させながら、−
200Vの直流電圧を印加し、測定された電流値に基づ
いて体積抵抗率として得た。結果を表1に示す。その結
果、比較例のチューブを用いたローラーでは抵抗値が2
桁程度上昇するのに対し、実施例1〜4のシームレスチ
ューブを用いたローラーでは抵抗値が1桁以下の上昇に
抑えられた。
気特性の異なるカーボンブラックを含有する導電性被覆
部材を用いることにより、連続的に通電しても、中抵抗
領域(1×104〜1×1011Ω・cm)での電気抵抗
値変動、抵抗値のバラツキが少なく製造安定性に優れた
導電性部材、該導電性部材を有するプロセスカートリッ
ジ及び電子写真装置を提供することが可能となった。
る。
ッジを具備する電子写真装置の構成の例を示す図であ
る。
Claims (21)
- 【請求項1】 電子写真感光体に接触配置され、電圧が
印加される導電性部材において、該導電性部材が支持部
材及び該支持部材上の導電性被覆層を有し、該導電性被
覆層が300〜500cm3/100gのDBP吸油量
を有する第1のカーボンブラック及び250cm3/1
00g以下のDBP吸油量を有し、かつ5以下のpHを
示す第2のカーボンブラックの双方を含有することを特
徴とする導電性部材。 - 【請求項2】 第1のカーボンブラックが300〜40
0cm3/100gのDBP吸油量を有する請求項1に
記載の導電性部材。 - 【請求項3】 第2のカーボンブラックが30〜100
cm3/100gのDBP吸油量を有する請求項1又は
2に記載の導電性部材。 - 【請求項4】 導電性被覆層がバインダー樹脂を含有
し、カーボンブラックの含有量の合計が該バインダー樹
脂100質量部に対し、5〜50質量部である請求項1
〜3のいずれかに記載の導電性部材。 - 【請求項5】 カーボンブラックの含有量の合計がバイ
ンダー樹脂100質量部に対し、20〜40質量部であ
る請求項4に記載の導電性部材。 - 【請求項6】 第1のカーボンブラックと第2のカーボ
ンブラックの割合(第1のカーボンブラック:第2のカ
ーボンブラック)が質量比で1:1〜1:15である請
求項1〜5のいずれかに記載の導電性部材。 - 【請求項7】 導電性被覆層が1×104〜1×1011
Ω・cmの体積抵抗率を有する請求項1〜6のいずれか
に記載の導電性部材。 - 【請求項8】 電子写真感光体及び該電子写真感光体に
接触配置され、電圧が印加される導電性部材を備え、該
電子写真感光体及び導電性部材は一体に支持され、電子
写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジにおい
て、該導電性部材が支持部材及び該支持部材上の導電性
被覆層を有し、該導電性被覆層が300〜500cm3
/100gのDBP吸油量を有する第1のカーボンブラ
ック及び250cm3/100g以下のDBP吸油量を
有し、かつ5以下のpHを示す第2のカーボンブラック
の双方を含有することを特徴とするプロセスカートリッ
ジ。 - 【請求項9】 第1のカーボンブラックが300〜40
0cm3/100gのDBP吸油量を有する請求項8に
記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項10】 第2のカーボンブラックが30〜10
0cm3/100gのDBP吸油量を有する請求項8又
は9に記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項11】 導電性被覆層がバインダー樹脂を含有
し、カーボンブラックの含有量の合計が該バインダー樹
脂100質量部に対し、5〜50質量部である請求項8
〜10のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項12】 カーボンブラックの含有量の合計がバ
インダー樹脂100質量部に対し、20〜40質量部で
ある請求項11に記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項13】 第1のカーボンブラックと第2のカー
ボンブラックの割合(第1のカーボンブラック:第2の
カーボンブラック)が質量比で1:1〜1:15である
請求項8〜12のいずれかに記載のプロセスカートリッ
ジ。 - 【請求項14】 導電性被覆層が1×104〜1×10
11Ω・cmの体積抵抗率を有する請求項8〜13のいず
れかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項15】 電子写真感光体及び該電子写真感光体
に接触配置され、電圧が印加される導電性部材を備える
電子写真装置において、該導電性部材が支持部材及び該
支持部材上の導電性被覆層を有し、該導電性被覆層が3
00〜500cm3/100gのDBP吸油量を有する
第1のカーボンブラック及び250cm3/100g以
下のDBP吸油量を有し、かつ5以下のpHを示す第2
のカーボンブラックの双方を含有することを特徴とする
電子写真装置。 - 【請求項16】 第1のカーボンブラックが300〜4
00cm3/100gのDBP吸油量を有する請求項1
5に記載の電子写真装置。 - 【請求項17】 第2のカーボンブラックが30〜10
0cm3/100gのDBP吸油量を有する請求項15
又は16に記載の電子写真装置。 - 【請求項18】 導電性被覆層がバインダー樹脂を含有
し、カーボンブラックの含有量の合計が該バインダー樹
脂100質量部に対し、5〜50質量部である請求項1
5〜17のいずれかに記載の電子写真装置。 - 【請求項19】 カーボンブラックの含有量の合計がバ
インダー樹脂100質量部に対し、20〜40質量部で
ある請求項18に記載の電子写真装置。 - 【請求項20】 第1のカーボンブラックと第2のカー
ボンブラックの割合(第1のカーボンブラック:第2の
カーボンブラック)が質量比で1:1〜1:15である
請求項15〜19のいずれかに記載の電子写真装置。 - 【請求項21】 導電性被覆層が1×104〜1×10
11Ω・cmの体積抵抗率を有する請求項15〜20のい
ずれかに記載の電子写真装置。
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