JPH11118642A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JPH11118642A
JPH11118642A JP10120131A JP12013198A JPH11118642A JP H11118642 A JPH11118642 A JP H11118642A JP 10120131 A JP10120131 A JP 10120131A JP 12013198 A JP12013198 A JP 12013198A JP H11118642 A JPH11118642 A JP H11118642A
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pressure
substrate
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Koichi Kusuyama
幸一 楠山
Masao Tsukada
正夫 塚田
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撓み変形部分と撓み検出素子とを正確に位置
合せし、高精度な圧力検出を行うと共に、圧力センサを
微細化する。 【解決手段】 シリコン基板11には受圧凹溝14によ
るダイヤフラム部15と検出用凹溝16とを設け、ダイ
ヤフラム部15に薄肉部17と厚肉部18とを形成す
る。また、検出用凹溝16内にはピエゾ抵抗素子19を
設けると共に、閉塞板24によって検出用凹溝16を閉
塞する。そして、ダイヤフラム部15に圧力が作用する
と、薄肉部17が撓み変形し、この撓み変形に応じてピ
エゾ抵抗素子19は圧力を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力を検出するの
に用いて好適な圧力センサに関し、特にエッチング処理
等の半導体製造技術を用いてシリコン基板等に形成され
る半導体式の圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体式の圧力センサとして、
シリコン等の半導体材料からなる基板上にエッチング等
の半導体製造技術を用いて形成したものが例えば特開平
2−132337号公報によって知られている。
【0003】そこで、図48および図49に基づき従来
技術によるダイヤフラム型の圧力センサをシリコン基板
に形成する場合について述べる。
【0004】1は圧力センサを構成する基板としてのシ
リコン基板を示し、該シリコン基板1は、その上,下面
となる表面1Aと裏面1Bとは、シリコン結晶の(10
0)面とほぼ一致するように形成されている。
【0005】2はシリコン基板1の裏面1B側に略四角
形状に凹設された受圧凹溝で、該受圧凹溝2によりシリ
コン基板1の表面側に薄肉のダイヤフラム部3が形成さ
れている。また、ダイヤフラム部3上にはダイヤフラム
部3に生じる撓みを検出するピエゾ抵抗素子が設けら
れ、該ピエゾ抵抗素子4にはリード端子5,5が接続さ
れている。
【0006】ここで、受圧凹溝2は、シリコン基板1に
対して異方性のエッチング処理を施すことにより横断面
が四角形状に形成され、シリコン結晶の(111)面に
沿って形成された4個の側壁2A,2A,…を有してい
る。
【0007】そして、圧力センサの作動時には、流体圧
等がダイヤフラム部3に作用すると、この圧力に応じて
ダイヤフラム部3が全体に亘って撓み変形する。このと
き、ピエゾ抵抗素子4は撓み変形部分となるダイヤフラ
ム部3に設けられているから、ピエゾ抵抗素子4に歪が
生じる。そして、ピエゾ抵抗素子4の抵抗値はこの歪み
量に応じて変化するから、圧力センサは、ピエゾ抵抗素
子4の抵抗値を各リード端子5間の電圧、電流等によっ
て検出することによって、ダイヤフラム部3に加わる圧
力を検出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、ピエゾ抵抗素子4に生じる歪み量は、撓み
変形の大きさによって変化する。このため、ダイヤフラ
ム部3に作用する圧力を正確に検出するためには、撓み
変形部分となるダイヤフラム部3とピエゾ抵抗素子4と
を正確に位置合せする必要がある。そして、ピエゾ抵抗
素子4とダイヤフラム部3(受圧凹溝2)とをシリコン
基板1の両面側で位置合せするために、例えば両面型の
露光設備等を用いてシリコン基板1の表面1A側にピエ
ゾ抵抗素子4用の露光マスクを配置すると共に、シリコ
ン基板1の裏面1B側に受圧凹溝2用の露光マスクを配
置し、2つの露光マスクを表面1A側と裏面1B側とで
正確に位置合わせしている。
【0009】しかし、一般に、2つの露光マスクを表面
1A側と裏面1B側とで位置合せするときには、例えば
表面1A側でのみ露光マスクの位置合せをするときに比
して位置合せの精度が低下することが知られている。即
ち、2つの露光マスクの位置合せを行なう赤外線アライ
ナや反射式の両面アライナでは、光学系の軸ずれ等によ
って2つの露光マスクに位置ずれが生じることがある。
このため、ピエゾ抵抗素子4′は、例えば図49中に一
点鎖線で示すように、ダイヤフラム部3に対して数μm
程度の寸法d0 だけ位置ずれすることがある。
【0010】また、2つの露光マスクを正確に位置合せ
できたときでも、ダイヤフラム部3がピエゾ抵抗素子4
に対して位置ずれすることがある。即ち、シリコン基板
1のカット面となる表面1Aは、カット時におけるスラ
イス加工、研摩加工の誤差等によって(100)面に対
して例えば1〜3°程度のばらつきが生じることがあ
る。このとき、異方性のエッチング処理によって受圧凹
溝2を形成すると、図49中に二点鎖線で示すように各
側壁2A′が本来の各側壁2Aに対して傾斜した状態と
なる。このため、ダイヤフラム部3はピエゾ抵抗素子4
に対して10μm程度の寸法d1 だけ位置ずれするもの
である。
【0011】このように、撓み変形部分となるダイヤフ
ラム部3とピエゾ抵抗素子4とに位置ずれが生じた場合
には、ピエゾ抵抗素子4に生じる歪み量がピエゾ抵抗素
子4と撓み変形部分との相対位置によって異なるから、
ピエゾ抵抗素子4によってダイヤフラム部3に作用する
圧力を高精度で検出することが難しいという問題があ
る。
【0012】これに対し、ダイヤフラム部3とピエゾ抵
抗素子4とを大型化することによって、撓み変形部分と
ピエゾ抵抗素子4との位置ずれによって生じるピエゾ抵
抗素子4の歪み量の差を少なくし、ピエゾ抵抗素子4に
よる検出の精度を向上させることができる。しかし、こ
の場合にはダイヤフラム部3の1辺の寸法d2 が例えば
数100μm〜数mm程度となってしまい、圧力センサ
を微細化することができないという問題がある。
【0013】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は高精度に圧力を検出できると共
に、撓み変形部分と撓み検出素子とを高精度に位置合せ
することができ、微細化が可能な圧力センサを提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1の発明に係る圧力センサの構成は、シリ
コン材料からなる基板と、該基板の裏面側に受圧凹溝を
形成することにより該基板に設けられたダイヤフラム部
と、該ダイヤフラム部の位置で前記基板の表面側に設け
られた検出用凹溝と、少なくとも該検出用凹溝に設けら
れ前記ダイヤフラム部に生じる撓みを検出する撓み検出
素子とからなる。
【0015】上記構成により、ダイヤフラム部は検出用
凹溝の内側部分が薄肉に形成される。このため、ダイヤ
フラム部に圧力が作用したときに、検出用凹溝の内側部
分をより大きく撓み変形させることができる。そして、
このときの撓みを撓み検出素子によって検出し、圧力を
検出することができる。
【0016】また、検出用凹溝の内側部分だけを撓み変
形部分とすることができるから、この撓み変形部分に対
して基板の表面側から撓み検出素子を高精度に位置合せ
するができる。
【0017】また、請求項2の発明は、基板の表面側に
は検出用凹溝と該撓み検出素子とを一緒に閉塞する剛性
の高い閉塞板を設ける構成としている。
【0018】この場合、閉塞板によって検出用凹溝の外
側部分を補強し、機械的な強度を増加させることでき
る。これにより、ダイヤフラム部に圧力が作用したとき
に、検出用凹溝の外側部分が撓み変形するのを閉塞板で
防止しつつ、検出用凹溝の内側部分を撓み変形させるこ
とができ、撓み検出素子によって圧力を正確に検出する
ことができる。
【0019】また、請求項3の発明は、前記受圧凹溝は
前記検出用凹溝よりも大きい面積の底面を有し、前記ダ
イヤフラム部は前記検出用凹溝の内側部分を薄肉部と
し、前記検出用凹溝の外側部分を厚肉部とする構成とし
ている。
【0020】このように構成することにより、ダイヤフ
ラム部に圧力が作用したときに、厚肉部が撓み変形する
のを閉塞板や他の部材で防止しつつ、薄肉部を撓み変形
させることができる。このため、撓み検出素子は、撓み
変形部分となる薄肉部の撓みを検出し、圧力を正確に検
出することができる。また、受圧凹溝と検出用凹溝との
間に位置ずれが生じたときでも、厚肉部によって受圧凹
溝と検出用凹溝との間の位置ずれを許容しつつ、ダイヤ
フラム部に薄肉部を形成することができる。このため、
検出用凹溝と撓み検出素子とを基板の表面側から形成す
ることによって、撓み変形部分となる薄肉部と撓み検出
素子との位置合せを高精度で行なうことができる。
【0021】また、請求項4の発明は、前記厚肉部は薄
肉部の周囲に少なくとも10μm以上の幅寸法をもって
形成している。
【0022】これにより、受圧凹溝と検出用凹溝との間
に異方性のエッチング処理等による位置ずれ(例えば1
0μm程度)が生じたときでも、厚肉部によってこの位
置ずれを許容し、薄肉部を撓み変形部分とすることがで
きる。
【0023】また、請求項5の発明は、基板の表面側に
は検出用凹溝を複数個形成し、基板の裏面側には該各検
出用凹溝全体よりも広い面積をもって受圧凹溝を形成し
ている。
【0024】上記構成により、各検出用凹溝の内側部分
を薄肉に形成し、各検出用凹溝の内側部分を撓み変形部
分とすることができる。このため、各検出用凹溝の内側
部分毎に圧力を検出することができる。また、各検出用
凹溝の底面をそれぞれ異なる面積に形成することによっ
て、各検出用凹溝の内側部分毎に検出可能な圧力の範囲
を変えることができる。
【0025】また、請求項6の発明は、撓み検出素子は
検出用凹溝に設けられたピエゾ抵抗素子で構成したこと
にある。
【0026】このように構成したことにより、ダイヤフ
ラム部に圧力が作用し、検出用凹溝の内側部分に撓み変
形が生じたときに、ピエゾ抵抗素子に歪みが生じる。こ
のとき、この歪み量に応じてピエゾ抵抗素子の抵抗値が
変化するから、ピエゾ抵抗素子の抵抗値に応じてダイヤ
フラム部に加わる圧力を検出することができる。
【0027】また、請求項7の発明は、前記撓み検出素
子は前記検出用凹溝の底面側に設けられた第1の電極
と、該第1の電極と対向し閉塞板の裏面側に設けられた
第2の電極とによって静電容量型素子として構成してい
る。
【0028】これにより、ダイヤフラム部に圧力が作用
し、検出用凹溝の内側部分に撓み変形が生じたときに、
検出用凹溝の底面と閉塞板の裏面との間の距離が減少、
増加するから、この距離に応じて第1の電極と第2の電
極との間の静電容量が変化する。このため、第1の電極
と第2の電極との間の静電容量に対応してダイヤフラム
部に加わる圧力を検出することができる。
【0029】また、請求項8の発明は、前記基板は2つ
のシリコン基板間に酸化膜を介在させたSOI基板であ
る。
【0030】SOI基板を用いることにより、受圧凹溝
およびダイヤフラム部の形成を容易に行なうことができ
る。
【0031】また、請求項9の発明は、検出用凹溝の底
面側周囲には、応力集中を緩和するため円弧状をなす面
取り部を形成したことにある。
【0032】これにより、ダイヤフラム部に圧力が作用
し、検出用凹溝の内側部分が撓み変形したときに、検出
用凹溝の底面側周囲に応力集中が発生するのを面取り部
によって抑えることができる。
【0033】また、請求項10の発明は、検出用凹溝の
周壁面を、前記底面側の面取り部に対応した凹湾曲面と
して形成したことにある。
【0034】これにより、検出用凹溝を例えばウエット
エッチング処理等の等方性のエッチング処理によって形
成することができる。このため、検出用凹溝の深さ寸法
を大きくしたときには、大きな曲率半径の凹湾曲面を形
成でき、検出用凹溝の深さ寸法を小さくしたときには、
小さい曲率半径の凹湾曲面を形成できる。従って、ダイ
ヤフラム部に作用する圧力に応じて凹湾曲面の曲率を設
定し、検出用凹溝の底面側周囲に応力が集中するのを確
実に緩和することができる。
【0035】また、請求項11の発明は、検出用凹溝の
周壁面を底面に対してほぼ垂直に検出用凹溝の開口側へ
と延びる平面により形成し、前記面取り部は検出用凹溝
の底面と周壁面との間に設けたことにある。
【0036】このように構成したことにより、異方性の
エッチング処理によって検出用凹溝の平面となった周壁
面をほぼ形成した後に、等方性のエッチング処理によっ
て検出用凹溝の底面と周壁面との間に面取り部を形成す
ることができる。このため、比較的曲率半径の小さい面
取り部として形成することができ、小さい面積の検出用
凹溝を形成することができる。
【0037】また、請求項12の発明は、検出用凹溝の
開口側に応力集中を緩和するため円弧状をなす面取り部
を形成したことにある。
【0038】このように構成したことにより、ダイヤフ
ラム部に圧力が作用し、検出用凹溝の内側部分が撓み変
形したときに、検出用凹溝の開口側周囲に応力集中が発
生するのを面取り部によって緩和することができる。
【0039】また、請求項13の発明は、検出用凹溝は
開口側が矩形状をなす矩形状凹溝であり、該矩形状凹溝
の角隅には、応力集中を緩和するため円弧状をなす面取
り部を形成したことにある。
【0040】これにより、ダイヤフラム部に圧力が作用
し、矩形状凹溝の内側部分が撓み変形したときに、矩形
状凹溝の角隅に応力集中が発生するのを面取り部によっ
て緩和することができる。
【0041】また、請求項14の発明は、面取り部を前
記矩形状凹溝の一辺の長さ寸法に対して8〜30%の曲
率半径をもった凹湾曲部により形成したことにある。
【0042】このように構成したことにより、ダイヤフ
ラム部に圧力が作用し、矩形状凹溝の内側部分が撓み変
形したときに、矩形状凹溝の角隅は凹湾曲部が全体に亘
って緩やかに撓み変形する。このため、凹湾曲部によっ
て矩形状凹溝の角隅に応力が集中するのを緩和すること
ができる。また、凹湾曲部が矩形状凹溝の長さ寸法に対
して8〜30%の曲率半径をもっているから、凹湾曲部
間に形成された矩形状凹溝の4辺側には矩形状凹溝の長
さ寸法に対して84〜40%の長さをもった直線状の部
分を形成することができる。
【0043】また、請求項15の発明は、矩形状凹溝
は、前記面取り部間に位置する直線状部分の長さ寸法
を、前記撓み検出素子の長さ寸法に対して2倍以上に設
定したことにある。
【0044】これにより、矩形状凹溝の角隅に形成した
面取り部によって矩形状凹溝の角隅に応力が集中するの
を緩和しつつ、面取り部間に位置する直線状部分の近傍
を集中的に撓み変形させることができる。また、直線状
部分の長さ寸法を撓み検出素子の長さ寸法に対して2倍
以上に設定したから、より撓み変形が大きくなる直線状
部分の長さ方向中央部付近に撓み検出素子を配設するこ
とができる。このため、直線状部分の長さ方向中央部付
近に発生する大きな撓みを撓み検出素子によって、検出
することができ、圧力センサの検出精度を向上させるこ
とができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
圧力センサを添付図面に従って詳細に説明する。
【0046】まず、本発明による第1の実施の形態を、
図1ないし図14に基づいて説明する。
【0047】11は単結晶のシリコン材料からなる基板
としてのシリコン基板で、該シリコン基板11は圧力セ
ンサの基板をなし、略四角形状に形成されている。そし
て、シリコン基板11は、例えばホウ素等の不純物を添
加することによりp形半導体となった基底部11Aと、
該基底部11Aの中央に位置して表面側に形成され、例
えばリン等の不純物を添加することによりn形半導体と
なった表層部11Bとから構成されている。
【0048】そして、基底部11Aの裏面側にはシリコ
ンの酸化膜12と窒化膜13とが設けられている。ま
た、表層部11Bは、例えば5〜20μm程度の厚さ寸
法を有し、基底部11Aの表面側で突出している。
【0049】14は圧力センサに加わる圧力を受圧する
ための受圧凹溝を示し、該受圧凹溝は、従来技術による
受圧凹溝2と同様に、基底部11Aの中央に位置して裏
面側に略四角形状に凹設されている。そして、受圧凹溝
14は、基底部11Aの裏面側にシリコンの酸化膜1
2,窒化膜13の開口部12A,13Aとを介してウエ
ットエッチング処理等を施すことにより、基底部11A
の裏面側から表層部11Bに達している。また、受圧凹
溝14は、図2に示すように略四角形状をなして基底部
11Aの裏面側に開口し、受圧凹溝14の一辺の寸法L
0 は例えば150μm程度となっている。
【0050】15は受圧凹溝14によって基板11の表
層部11Bに設けられたダイヤフラム部で、該ダイヤフ
ラム部15は受圧凹溝14に対応して略四角形状をなし
ている。そして、ダイヤフラム部15は後述の検出用凹
溝16の内側では薄肉部17を形成し、検出用凹溝16
の外側では厚肉部18を形成している。
【0051】16はダイヤフラム部15に作用する圧力
を検出するための検出用凹溝を示し、該検出用凹溝16
は、受圧凹溝14に対向して表層部11Bの表面側に略
四角形状に凹設されている。ここで、検出用凹溝16
は、図1に示す如く表層部11Bの表面側にドライエッ
チング処理等を施すことにより、浅溝状をなして形成さ
れている。そして、検出用凹溝16は、後述する保護膜
23上に形成された凹陥部16Aと、表層部11B上に
形成された凹面部16Bとを含んで構成されている。ま
た、検出用凹溝16は、絶縁膜21、保護膜23の厚さ
が非常に薄いため、凹陥部16Aと実質的には同一の形
状をなすものである。
【0052】そして、検出用凹溝16の凹面部16B
は、略四角形状をなして表層部11Bの表面側に設けら
れ、検出用凹溝16の一辺の寸法L1 は例えば100μ
m程度となっている。このため、検出用凹溝16の凹面
部16Bは、図1に示すように受圧凹溝14の底面14
Aの面積よりも小さい面積を有している。
【0053】17は、図1および図2に示す如く検出用
凹溝16の内側で表層部11Bに形成された薄肉部で、
該薄肉部17はダイヤフラム部15に圧力が作用したと
きに、その圧力に応じて撓み変形する撓み変形部分を構
成している。
【0054】ここで、薄肉部17のうち凹陥部16Aの
周囲は、絶縁膜21、保護膜23を介して後述の閉塞板
24が固着されているため、当該凹陥部16Aの周囲は
固定され、薄肉部17のうち凹陥部16Aの部位のみが
撓み変形する。しかし、絶縁膜21、保護膜23の厚さ
は非常に薄いため、実質的には薄肉部17の撓み変形を
妨げるものではない。
【0055】18は検出用凹溝16の外側に形成された
厚肉部で、該厚肉部18は、図1および図2に示す如く
薄肉部17の外側を取囲み、略四角形の枠状をなしてシ
リコン基板11の表層部11Bに形成されている。そし
て、厚肉部18は例えば25μm程度の幅寸法L2 をも
って形成されている。
【0056】19,19,…は検出用凹溝16内に撓み
検出素子として設けられた例えば4個のピエゾ抵抗素子
で、該各ピエゾ抵抗素子19は、薄肉部17内の外周側
に位置して前,後,左,右に離間した位置に配設されて
いる。また、ピエゾ抵抗素子19は、例えばイオン注入
法等を用いてホウ素等の不純物をシリコン基板11の表
層部11Bに注入、拡散し、その一部を略長方形状にピ
エゾ抵抗化することによって形成されている。そして、
各ピエゾ抵抗素子19は、薄肉部17が撓み変形するの
に伴って歪むことにより、この歪み量をダイヤフラム部
15に加わる圧力として検出するものである。
【0057】20,20,…は不純物をシリコン基板1
1の表面側に注入、拡散することによってシリコン基板
11上に設けられた拡散層配線を示し、該各拡散層配線
20は、その一端側が検出用凹溝16内に達し、他端側
が検出用凹溝16の外側に向けて延びている。そして、
各拡散層配線20は、一端側が各ピエゾ抵抗素子19に
接続され、他端側が後述する金属配線22に接続されて
いる。
【0058】また、各拡散層配線20は、ピエゾ抵抗素
子19と同様にイオン注入法等によって形成され、各拡
散層配線20の導電率は、ピエゾ抵抗素子19の導電率
よりも高くなっている。
【0059】21はピエゾ抵抗素子19と拡散層配線2
0を覆いシリコン基板11の表面側に形成された絶縁膜
で、該絶縁膜21は、例えば酸化シリコン等によって形
成され、0.3〜0.9μm程度の厚さ寸法となってい
る。また、絶縁膜21には、図1および図2に示す如
く、各拡散層配線20の他端側に対応する部位にそれぞ
れコンタクトホール21A,21A,…が形成されてい
る。
【0060】22,22,…はシリコン基板11上に絶
縁膜21を介して設けられた金属配線で、該各金属配線
22は、図1に示す如く、例えばアルミニウム等の金属
膜により形成されている。
【0061】また、前記各金属配線22は、一端側が絶
縁膜21の各コンタクトホール21Aを介して各拡散層
配線20に接続され、他端側にはダイヤフラム部15の
外側に位置して電極部22A,22A,…が形成されて
いる。そして、各金属配線22は、各電極部22Aが外
部の検出回路(図示せず)等に接続され、各ピエゾ抵抗
素子19から出力される圧力の検出信号をこの検出回路
等に導出する。
【0062】23は金属配線22を保護するための絶縁
性の保護膜で、該保護膜23はシリコン基板11の表面
側で全面に亘って設けられている。また、保護膜23に
は、各電極部22Aに対応する部位にそれぞれコンタク
トホール23A,23A,…が形成されている。
【0063】24は検出用凹溝16と各ピエゾ抵抗素子
19とを一緒に閉塞する剛性の高い閉塞板を示し、該閉
塞板24は、例えばパイレックスガラス等からなり、陽
極接合法等を用いることによって絶縁膜21、保護膜2
3を介して厚肉部18の表面側に固着されている。そし
て、該閉塞板24は、厚肉部18の機械的な強度を補強
し、ダイヤフラム部15に圧力が作用したときに、厚肉
部18が撓むのを防止するものである。
【0064】また、閉塞板24は、検出用凹溝16を閉
塞することによって、閉塞板24と凹陥部16Aとの間
に基準圧室Sとなる密閉空間を形成している。このた
め、受圧凹溝14に圧力が加わるとき、ダイヤフラム部
15の薄肉部17に受圧凹溝14側と基準圧室S側との
差圧が作用すると共に、薄肉部17は撓み変形するもの
である。
【0065】本発明による圧力センサは上述の如き構成
を有するもので、次に図3ないし図14を参照しつつそ
の製造工程について説明する。
【0066】まず、図3に示すシリコン単結晶からなる
単結晶基板25を圧力センサの製造装置内(図示せず)
に配設する。ここで、単結晶基板25は基底部11A、
表層部11Bを形成するためのものであり、p形半導体
によって構成されている。そして、単結晶基板25の表
面側と裏面側とに酸化膜12,12を形成する。さら
に、各酸化膜12上に窒化膜13,13をそれぞれ形成
し、図4に示す状態となる。
【0067】次に、図5に示すように、露光工程、エッ
チング工程を実施することによって、表面側の窒化膜1
3を表層部11Bが形成される部位を残して除去する。
そして、単結晶基板25を部分的に酸化するLOCOS
酸化法(Local Oxidation of Si
licon)を用いて、図5に示す状態で単結晶基板2
5を酸素を含む雰囲気中で酸化する。これにより、図6
に示す如く単結晶基板25の表面側に厚肉の酸化膜26
が形成される。
【0068】次に、表面側の窒化膜13を除去すると共
に、イオン注入法等を用いて単結晶基板25の表面側に
リン等の不純物を注入、拡散し、図7に示すようにn形
半導体の表層部11Bを形成する。これにより、p形半
導体の基底部11A、n形半導体の表層部11Bからな
るシリコン基板11が形成される。そして、図8に示す
ように、露光工程、エッチング工程を実施することによ
って、検出用凹溝16が形成される部分の酸化膜26を
除去し、開口部26Aを形成する。
【0069】次に、図8に示す状態では酸化膜26がマ
スクとしての役割を果たすから、ドライエッチング法を
用いることによって、図9に示す如く表層部11Bに検
出用凹溝16が形成される。そして、図10に示すよう
に、エッチング工程を実施することによって、表面側の
酸化膜26を除去する。
【0070】次に、図11に示すように、イオン注入法
等によりホウ素等の不純物を注入、拡散し、検出用凹溝
16内にp形半導体からなるピエゾ抵抗素子19、拡散
層配線20を形成すると共に、シリコン基板11の表面
側に酸化膜等の絶縁膜21を形成する。
【0071】そして、図12に示すように、拡散層配線
20と金属配線22とを接続するためのコンタクトホー
ル21Aを形成し、図13に示すように、真空蒸着等に
より金属配線22を絶縁層20の表面側に形成する。
【0072】次に、図14に示すように、保護膜23を
シリコン基板11上の全面に亘って形成する。これによ
り、検出用凹溝16に対応して凹陥部16Aが形成され
る。そして、保護膜23には電極部22Aに対応した位
置にボンディングパット領域としてのコンタクトホール
23Aを設ける。
【0073】また、露光工程、エッチング工程を実施す
ることによって、受圧凹溝14が形成される部分の酸化
膜12、窒化膜13を除去し、開口部12A,13Aを
形成する。
【0074】次に、例えばKOH、ヒドラジンまたはエ
チレンジアミンピロカテコール等を用いた異方性のエッ
チング処理を酸化膜12、窒化膜13をマスクとしてシ
リコン基板11の裏面側に施す。このとき、電気化学エ
ッチング停止法を用い、n形半導体の表層部11Bに正
の電圧を印加することによって、n形半導体の表層部1
1Bとp形半導体の基底部11Aとの界面でエッチング
を停止させる。これにより、シリコン基板11に図1に
示す如く受圧凹溝14を形成する。
【0075】最後に、絶縁膜21、保護膜23とを介し
て閉塞板24を表層部11Bの表面側に載置すると共
に、陽極接合法等によって閉塞板24を表層部11Bに
接合する。
【0076】かくして、本実施の形態では、シリコン基
板11にはダイヤフラム部15を設けると共に、該ダイ
ヤフラム部15の位置で検出用凹溝16を凹設したか
ら、ダイヤフラム部15には検出用凹溝16の内側部分
に薄肉部17が形成される。このため、ダイヤフラム部
15に圧力が作用したときに、薄肉部17を厚肉部18
に比してより大きく撓み変形させることができる。
【0077】また、シリコン基板11の表面側には検出
用凹溝16を閉塞する閉塞板24を設けたから、該閉塞
板24によって検出用凹溝16の外側部分を補強し、機
械的な強度を増加させることできる。従って、ダイヤフ
ラム部15に圧力が作用したときに、厚肉部18に撓み
が生じるのを防止しつつ、薄肉部17を撓み変形させる
ことができ、薄肉部17に設けた各ピエゾ抵抗素子19
によってダイヤフラム部15に作用する圧力を正確に検
出することができる。
【0078】また、受圧凹溝14は検出用凹溝16の凹
面部16Bの面積よりも大きい面積の底面14Aをもつ
から、ダイヤフラム部15の表面側に検出用凹溝16を
容易に凹設することができる。これにより、受圧凹溝1
4と検出用凹溝16との間に位置ずれが生じたときで
も、検出用凹溝16の内側部分に撓み変形部分となる薄
肉部17を形成することができる。
【0079】さらに、厚肉部18は少なくとも10μm
以上の幅寸法をもつ構成としたから、例えばシリコン基
板11のカット面のずれによって、受圧凹溝14の底面
14Aが10μm程度位置ずれしたときでも、これを許
容し、ダイヤフラム部15に薄肉部17を形成すること
できる。
【0080】また、検出用凹溝16の内側部分に薄肉部
17を形成し、薄肉部17を撓み変形部分とすることが
できるから、検出用凹溝16とピエゾ抵抗素子19とを
シリコン基板11の表面側から形成し、撓み変形部分と
なる薄肉部17とピエゾ抵抗素子19とを高精度に位置
合せすることができる。このため、ピエゾ抵抗素子1
9、薄肉部17を小型化し、ダイヤフラム部15とを従
来技術によるものに比してより小さくすることができる
から、圧力センサを微細化することができる。また、ピ
エゾ抵抗素子19によってダイヤフラム部15に作用す
る圧力を正確に検出することができる。
【0081】また、検出用凹溝16内にはピエゾ抵抗素
子19を設けたから、ダイヤフラム部15に圧力が作用
し、薄肉部17に撓み変形が生じたときに、ピエゾ抵抗
素子19に歪みが生じる。このとき、この歪み量に応じ
てピエゾ抵抗素子19の抵抗値が変化するから、ピエゾ
抵抗素子19の抵抗値に対応してダイヤフラム部15に
加わる圧力を検出することができる。
【0082】特に、検出用凹溝16に不純物を注入、拡
散することによってシリコン基板11の表面側にピエゾ
抵抗素子19を形成したから、撓み変形部分となる薄肉
部17とピエゾ抵抗素子19とをより高精度で位置合せ
することができる。
【0083】次に、本発明の第2の実施の形態による圧
力センサを図15ないし図27に基づいて説明するに、
本実施の形態の特徴は、圧力センサの基板として2つの
シリコン基板部間に酸化膜を介在させたSOI(Sil
icon on Insulator)基板を用いたこ
とにある。
【0084】図15において、31は圧力センサの基板
をなす四角形状のSOI基板で、該SOI基板31は、
シリコン単結晶からなる一のシリコン基板としての基底
部31Aと、該基底部31Aの表面側に形成された他の
シリコン基板としての表層部31Bと、該表層部31B
と前記基底部31Aとの間に介在した酸化膜としての絶
縁層部31Cとから構成されている。
【0085】そして、表層部31Bは、例えば5〜20
μm程度の厚さ寸法を有し、リン等の不純物が添加され
ることによりn形半導体となっている。また、基底部3
1Aの裏面側にはシリコンの酸化膜32と窒化膜33と
が設けられている。
【0086】34は基底部31Aの中央に位置して裏面
側に略四角形状に凹設された受圧凹溝を示し、該受圧凹
溝34は、基底部31Aの裏面側にシリコンの酸化膜3
2,窒化膜33の開口部32A,33Aとを介してエッ
チング処理等を施すことにより、基底部31Aの裏面側
から絶縁層部31Cに達している。
【0087】35は受圧凹溝34によってSOI基板3
1に設けられたダイヤフラム部で、該ダイヤフラム部3
5は受圧凹溝34に対応して略四角形状をなしている。
そして、ダイヤフラム部35は後述の検出用凹溝36の
内側では薄肉部37を形成し、検出用凹溝36の外側で
は厚肉部38を形成している。
【0088】36は受圧凹溝34に対向して表層部31
Bの表面側に凹設された検出用凹溝を示し、該検出用凹
溝36は、第1の実施の形態による検出用凹溝16と同
様に浅溝状をなして形成されている。そして、検出用凹
溝36は、後述する保護膜43上に形成された凹陥部3
6Aと、表層部31B上に形成された凹面部36Bとを
含んで構成されている。また、検出用凹溝36の凹面部
36Bは、凹陥部36Aと実質的には同一の形状とな
り、受圧凹溝34の底面34Aの面積よりも小さい面積
を有している。
【0089】37は検出用凹溝36の位置で表層部31
B、絶縁層部31Cに形成された薄肉部で、該薄肉部3
7は、ダイヤフラム部35に圧力が作用したときに、そ
の圧力に応じて撓み変形するものである。
【0090】38は検出用凹溝36の外側に形成された
厚肉部で、該厚肉部38は、薄肉部37の外側を取囲
み、略四角形の枠状をなしてSOI基板31の表層部3
1B、絶縁層部31Cに形成されている。そして、厚肉
部38は例えば10〜30μm程度の幅寸法をもって形
成されている。
【0091】39,39,…は検出用凹溝36内に設け
られた例えば4個のピエゾ抵抗素子(2個のみ図示)
で、該各ピエゾ抵抗素子39は、ホウ素等の不純物をS
OI基板31の表層部31Bに注入、拡散し、その一部
を略長方形状にピエゾ抵抗化することによって形成され
ている。
【0092】40,40,…は不純物をSOI基板31
の表層部31Bに注入、拡散することによってSOI基
板31上に設けられた拡散層配線を示し、該各拡散層配
線40は、第1の実施の形態による拡散層配線20と同
様にその一端側が検出用凹溝36内に達し、他端側が検
出用凹溝36の外側に向けて延びている。そして、各拡
散層配線40は、一端側が各ピエゾ抵抗素子39に接続
され、他端側が後述する金属配線42に接続されてい
る。
【0093】41はピエゾ抵抗素子39と拡散層配線4
0との上側に形成された絶縁膜で、該絶縁膜41は、第
1の実施の形態による絶縁膜21と同様に例えば酸化シ
リコン等によって形成されている。また、絶縁膜41に
は各拡散層配線40の他端側に対応する部位にそれぞれ
コンタクトホール41A,41A,…が形成されてい
る。
【0094】42,42,…はSOI基板31上に絶縁
膜41を介して設けられた金属配線で、該各金属配線4
2は、例えばアルミニウム等の金属膜により形成されて
いる。また、前記各金属配線42は、第1の実施の形態
による金属配線22と同様に一端側が絶縁膜41の各コ
ンタクトホール41Aを介して各拡散層配線40に接続
され、他端側にはダイヤフラム部35の外側に位置して
電極部42A,42A,…が形成されている。
【0095】43は金属配線42を保護するための絶縁
性の保護膜で、該保護膜43はSOI基板31の表面側
で全面に亘って設けられている。また、保護膜43に
は、各電極部42Aに対応する部位にそれぞれコンタク
トホール43A,43A,…が形成されている。
【0096】44は検出用凹溝36を閉塞する閉塞板を
示し、該閉塞板44は、第1の実施の形態による閉塞板
24と同様に陽極接合法等を用いることによって、絶縁
膜41と保護膜43とを介して厚肉部38の表面側に固
着されている。そして、閉塞板44は凹陥部36Aとの
間に基準圧室Sを画成している。
【0097】本発明による圧力センサは上述の如き構成
を有するもので、次に図16ないし図27を参照しつつ
その製造工程について説明する。
【0098】まず、図16に示すSOI基板31の表面
側と裏面側とに酸化膜32,32を形成する。そして、
各酸化膜32上に窒化膜33,33をそれぞれ形成し、
図17に示す状態となる。
【0099】次に、図18に示すように、露光工程、エ
ッチング工程を実施することによって、表面側の窒化膜
33をダイヤフラム部35が形成される部位を残して除
去する。そして、LOCOS酸化法を用いて、図18に
示す状態でSOI基板31を酸素を含む雰囲気中で酸化
し、図19に示す如く表層部31Bの表面側に厚肉の酸
化膜45を形成する。
【0100】次に、図20に示すように表面側の窒化膜
33を除去すると共に、図21に示すように、露光工
程、エッチング工程を実施することによって、検出用凹
溝36が形成される部分の酸化膜45を除去し、開口部
45Aを形成する。
【0101】次に、図21に示す状態では酸化膜45が
マスクとしての役割を果たすから、ドライエッチング処
理を施すことによって、図22に示す如く表層部31B
に検出用凹溝36が形成される。そして、図23に示す
ように、エッチング工程を実施することによって、表面
側の酸化膜45を除去する。
【0102】次に、図24に示すように、イオン注入法
等によりホウ素等の不純物を注入、拡散し、検出用凹溝
36にp形半導体からなるピエゾ抵抗素子39、拡散層
配線40を形成すると共に、SOI基板31の表層部3
1Bに酸化膜等の絶縁膜41を形成する。
【0103】そして、図25に示すように、絶縁膜41
には拡散層配線40と金属配線42とを接続するための
コンタクトホール41Aを形成し、図26に示すよう
に、スパッタ、真空蒸着等により金属配線42を絶縁膜
41の表面側に形成する。
【0104】次に、図27に示すように、保護膜43を
SOI基板31上の全面に亘って形成する。これによ
り、検出用凹溝36に対応して凹陥部36Aが形成され
る。また、保護膜43には電極部42Aに対応した位置
にボンディングパット領域としてのコンタクトホール4
3Aを設ける。そして、露光工程、エッチング工程を実
施することによって、受圧凹溝34が形成される部分の
酸化膜32,窒化膜33を除去し、開口部32A,33
Aを形成する。
【0105】次に、異方性のエッチング処理を酸化膜3
2、窒化膜33をマスクとしてSOI基板31の基底部
31Aに施す。このとき、SOI基板31のエッチング
は絶縁層部31Cに達することによって停止する。これ
により、SOI基板31に図15に示す如く受圧凹溝3
4を形成する。
【0106】最後に、絶縁膜41、保護膜43とを介し
て閉塞板44を表層部31Bの表面側に載置すると共
に、陽極接合法等によって閉塞板44を表層部31Bに
接合する。
【0107】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、表層部
31Bと基底部31Aとの間に絶縁層部31Cが設けら
れたSOI基板31を用いたから、n形半導体からなる
表層部31Bを形成する工程を省略することができ、圧
力センサの製造時間を短縮することができる。
【0108】また、受圧凹溝34を形成するときに、S
OI基板31のエッチングを絶縁層部31Cによって停
止することができ、例えば1枚にSOI基板31から多
数の圧力センサを製造したときに、各圧力センサの受圧
凹溝34の深さ寸法を均一化し、同一の圧力に対してほ
ぼ同一の値となる圧力の検出信号を出力することができ
る。
【0109】さらに、SOI基板31の表層部31Bに
図15中に仮想線で示す如く深さ方向に向って延びる酸
化シリコン等の絶縁壁部46,46を形成することによ
って、該各絶縁壁部46によって取囲まれた領域と、他
の領域とを電気的に絶縁することができる。このため、
他の素子との絶縁が必要となるMOSトランジスタ等の
能動素子をSOI基板31に容易に形成することがで
き、ピエゾ抵抗素子39からの検出信号を増幅し、波形
整形する処理回路等の能動素子を当該圧力センサと一体
に形成することができる。
【0110】次に、本発明の第3の実施の形態による圧
力センサを図28ないし図39に基づいて説明するに、
本実施の形態の特徴は、圧力センサの基板としてSOI
基板を用いると共に、LOCOS酸化法によって検出用
凹溝を形成したことにある。
【0111】図28において、51は圧力センサの基板
をなす四角形状のSOI基板で、該SOI基板51は、
第2の実施の形態によるSOI基板31と同様に、一の
シリコン基板としての基底部51A、他のシリコン基板
としての表層部51B、酸化膜としての絶縁層部51C
とから構成されている。そして、表層部51Bはリン等
の不純物が添加されることによりn形半導体となってお
り、基底部51Aの裏面側にはシリコンの酸化膜52と
窒化膜53とが設けられている。
【0112】54は基底部51Aの中央に位置して裏面
側に略四角形状に凹設された受圧凹溝を示し、該受圧凹
溝54は、基底部51Aの裏面側にシリコンの酸化膜5
2,窒化膜53の開口部52A,53Aとを介してエッ
チング処理等を施すことにより、基底部51Aの裏面側
から絶縁層部51Cに達している。
【0113】55は受圧凹溝54によってSOI基板5
1に設けられたダイヤフラム部で、該ダイヤフラム部5
5は受圧凹溝54に対応して略四角形状をなしている。
そして、ダイヤフラム部55は後述の検出用凹溝56の
内側では薄肉部57を形成し、検出用凹溝56の外側で
は厚肉部58を形成している。
【0114】56は受圧凹溝54に対向して表層部51
Bの表面側に凹設された検出用凹溝を示し、該検出用凹
溝56は、LOCOS酸化法によって形成され、検出用
凹溝56は、後述する保護膜64上に形成された凹陥部
56Aと、表層部51B上に形成された凹面部56Bと
を含んで構成されている。そして、検出用凹溝56は凹
陥部56Aと実質的に同一の形状となっている。また、
検出用凹溝56はその凹面部56B側からSOI基板5
1の表面側に向けて緩やかに傾斜している。そして、検
出用凹溝56の凹面部56Bは、受圧凹溝54の底面5
4Aの面積よりも小さい面積となっている。
【0115】また、検出用凹溝56の凹面部56Bは、
図29に示すように略四角形状の底面56B1 と、該底
面56B1 の4周囲から開口側に向けて延びる4つの側
面56B2 とから構成されている。ここで、底面56B
1 と各側面56B2 との間には断面円弧状の丸み部56
B3 が形成されると共に、検出用凹溝56の開口側には
各側面56B2 から連続した断面円弧状の丸み部56B
4 が形成されている。そして、丸み部56B3 ,56B
4 は、底面56B1 側周囲に位置して応力集中を緩和す
るための面取り部となっている。
【0116】57は検出用凹溝56の内側で表層部31
B、絶縁層部31Cに形成された薄肉部で、該薄肉部5
7はダイヤフラム部55に圧力が作用したときに、その
圧力に応じて撓み変形するものである。
【0117】58は検出用凹溝56の外側に形成された
厚肉部で、該厚肉部58は、薄肉部57の外側を取囲
み、略四角形の枠状をなして基板51の表層部51B、
絶縁層部51Cに形成されている。そして、厚肉部58
は例えば10〜30μm程度の幅寸法をもって形成され
ている。
【0118】59,59,…は検出用凹溝56内の凹面
部56B側に設けられた例えば4個のピエゾ抵抗素子
(2個のみ図示)で、該各ピエゾ抵抗素子59は、ホウ
素等の不純物をSOI基板51の表層部51Bに注入、
拡散し、その一部を略長方形状にピエゾ抵抗化すること
によって形成されている。
【0119】60,60,…は不純物をSOI基板51
の表層部51Bに注入、拡散することによってSOI基
板51上に設けられた拡散層配線を示し、該各拡散層配
線60は、第1の実施の形態による拡散層配線20と同
様にその一端側が検出用凹溝56内に達し、他端側が検
出用凹溝56の外側に向けて延びている。そして、各拡
散層配線60は、一端側が各ピエゾ抵抗素子59に接続
され、他端側が後述する金属配線63に接続されてい
る。
【0120】61はピエゾ抵抗素子59と拡散層配線6
0との上側に形成された表面酸化膜で、該表面酸化膜6
1は、SOI基板51の表面を酸化することにより形成
されている。また、表面酸化膜61には、各拡散層配線
60の他端側に対応する部位にそれぞれコンタクトホー
ル61A,61A,…が形成されている。
【0121】62は表面酸化膜61上に形成された絶縁
膜で、該絶縁膜62は、第1の実施の形態による絶縁膜
21と同様に例えば酸化シリコン等によって形成されて
いる。また、絶縁膜62には各拡散層配線60の他端側
に対応する部位にそれぞれコンタクトホール62A,6
2A,…が形成されている。
【0122】63,63,…はSOI基板51上に表面
酸化膜61、絶縁膜62を介して設けられた金属配線
で、該各金属配線63は、例えばアルミニウム等の金属
膜により形成されている。また、前記各金属配線63
は、第1の実施の形態による金属配線22と同様に、一
端側が表面酸化膜61、絶縁膜62の各コンタクトホー
ル61A,62Aを介して各拡散層配線60に接続さ
れ、他端側にはダイヤフラム部55の外側に位置して電
極部63A,63A,…が形成されている。
【0123】64は金属配線63を保護するための絶縁
性の保護膜で、該保護膜64はSOI基板51の表面側
で全面に亘って設けられている。また、保護膜64に
は、各電極部63Aに対応する部位にそれぞれコンタク
トホール64A,64A,…が形成されている。
【0124】65は検出用凹溝56とピエゾ抵抗素子5
9とを一緒に閉塞する閉塞板を示し、該閉塞板65は、
第1の実施の形態による閉塞板24と同様に陽極接合法
等を用いることによって、表面酸化膜61、絶縁膜6
2、保護膜64を介して厚肉部58の表面側に固着され
ている。そして、閉塞板65は検出用凹溝56との間に
基準圧室Sを画成している。
【0125】本発明による圧力センサは上述の如き構成
を有するもので、次に図30ないし図39を参照しつつ
その製造工程について説明する。
【0126】まず、図30に示すSOI基板51の表面
側と裏面側とに酸化膜52,52を形成する。そして、
各酸化膜52上に窒化膜53,53をそれぞれ形成し、
図31に示す状態となる。
【0127】次に、図32に示すように、露光工程、エ
ッチング工程を実施することによって、表面側の窒化膜
53を厚肉部58が形成される部位を残して除去する。
そして、LOCOS酸化法を用いて、図32に示す状態
でSOI基板51を酸素を含む雰囲気中で酸化し、図3
3に示す如く表層部51Bの表面側に厚肉の酸化膜66
を形成する。
【0128】次に、図34に示すように、エッチング工
程を実施することによって、表面側の窒化膜53、酸化
膜66を除去し、SOI基板51の表層部51Bに検出
用凹溝56を形成する。
【0129】次に、図34に示す状態で、SOI基板5
1を酸素を含む雰囲気中で酸化させることによって表面
酸化膜61を形成する。そして、表面酸化膜61を介し
てイオン注入法等によりホウ素等の不純物を注入、拡散
し、図35に示すように、検出用凹溝56内にp形半導
体からなるピエゾ抵抗素子59、拡散層配線60を形成
する。
【0130】そして、図36に示すように、表面酸化膜
61上に絶縁膜62を形成すると共に、図37に示すよ
うに、表面酸化膜61,絶縁膜62に、拡散層配線60
と金属配線63とを接続するためのコンタクトホール6
1A,62Aをそれぞれ形成する。
【0131】次に、図38に示すように、真空蒸着等に
より金属配線63を絶縁膜62の表面側に形成する。そ
して、図39に示すように、保護膜64をSOI基板5
1上の全面に亘って形成する。これにより、検出用凹溝
56に対応して凹陥部56Aが形成される。また、保護
膜64には電極部63Aに対応した位置にボンディング
パット領域としてのコンタクトホール64Aを設ける。
【0132】そして、露光工程、エッチング工程を実施
することによって、受圧凹溝54が形成される部分の酸
化膜52,窒化膜53を除去し、開口部52A,53A
を形成する。
【0133】次に、異方性のエッチング処理を酸化膜5
2、窒化膜53をマスクとしてSOI基板51の基底部
51Aに施す。このとき、SOI基板51のエッチング
は絶縁層部51Cに達することによって停止する。これ
により、SOI基板51に図28に示す如く受圧凹溝5
4を形成する。
【0134】最後に、表面酸化膜61、絶縁膜62、保
護膜64とを介して閉塞板65を表層部51Bの表面側
に載置すると共に、陽極接合法等によって閉塞板65を
表層部51Bに接合する。
【0135】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、検出用
凹溝56をLOCOS酸化法によって形成したから、ド
ライエッチング工程を省略することができる。このた
め、製造工程を簡略化し、製造時間を短縮できるから、
製造コストを低減することができる。
【0136】また、検出用凹溝56には底面56B1 側
周囲に丸み部56B3 を設けたから、ダイヤフラム部5
5に圧力が作用し、薄肉部57が撓み変形したときに
は、丸み部56B3 周辺が全体に亘って変形する。この
ため、丸み部56B3 によって検出用凹溝56の底面5
6B1 の周囲に応力が集中するのを緩和することがで
き、圧力センサの耐圧限界を高めることができる。
【0137】また、検出用凹溝56の開口側には丸み部
56B4 を設けたから、さらに大きな圧力がダイヤフラ
ム部55に作用し、検出用凹溝56の開口側に応力が作
用するときでも、丸み部56B4 によって検出用凹溝5
6の開口側に応力集中が発生するのを抑制することがで
き、圧力センサの耐圧限界をより高めることができる。
【0138】次に、本発明の第4の実施の形態による圧
力センサを図40に基づいて説明するに、本実施の形態
の特徴は、基板の表面側に検出用凹溝を複数個形成する
と共に、基板の裏面側には各検出用凹溝全体よりも広い
面積をもった受圧凹溝を形成したことにある。
【0139】71は圧力センサの基板をなす四角形状の
単結晶のシリコン基板で、該シリコン基板71は、第1
の実施の形態によるシリコン基板11と同様にp形半導
体となった基底部71Aと、n形半導体となった表層部
71Bとから構成されている。そして、基底部71Aの
裏面側にはシリコンの酸化膜72と窒化膜73とが設け
られ、表層部71Bは基底部71Aの表面側で突出して
いる。
【0140】74は基底部71Aの中央に位置して裏面
側に略四角形状に凹設された受圧凹溝を示し、該受圧凹
溝74は、基底部71Aの裏面側にシリコンの酸化膜7
2,窒化膜73の開口部72A,73Aとを介してエッ
チング処理等を施すことにより、基底部71Aの裏面側
から表層部71Bに達している。
【0141】75は受圧凹溝74によってシリコン基板
71に設けられたダイヤフラム部で、該ダイヤフラム部
75は受圧凹溝74に対応して略四角形状をなしてい
る。そして、ダイヤフラム部75は後述の検出用凹溝7
6,77の内側では薄肉部78,79を形成し、検出用
凹溝76,77の外側では厚肉部80を形成している。
【0142】76,77は受圧凹溝74に対向して表層
部71Bの表面側にそれぞれ凹設された検出用凹溝を示
し、該各検出用凹溝76,77は、図1の実施の形態に
よる検出用凹溝16と同様に浅溝状をなして形成されて
いる。そして、検出用凹溝76,77は、後述する保護
膜88上に形成された凹陥部76A,77Aと、表層部
71B上に形成された凹面部77Bとを含んで構成さ
れ、略四角形状をなして表層部71Bの表面側に形成さ
れている。また、検出用凹溝76,77は、その凹面部
76B,77Bを合計した面積が受圧凹溝74の底面7
4Aの面積よりも小さくなるように形成されると共に、
検出用凹溝76の凹面部76Bは検出用凹溝77の凹面
部77Bよりも大きな面積となっている。
【0143】78,79は表層部71Bに形成された薄
肉部で、該薄肉部78,79は、ダイヤフラム部75に
圧力が作用したときに、その圧力に応じて撓み変形する
ものである。
【0144】80は検出用凹溝76,77の外側に形成
された厚肉部で、該厚肉部80は薄肉部78,79の外
側を取囲む枠状をなしてシリコン基板71の表層部71
Bに形成されている。そして、厚肉部80は例えば10
〜30μm程度の幅寸法をもって形成されている。
【0145】81,81,…は検出用凹溝76内に設け
られた例えば4個のピエゾ抵抗素子(2個のみ図示)
で、該各ピエゾ抵抗素子81は、第1の実施の形態によ
るピエゾ抵抗素子19と同様にp形半導体によって形成
されている。
【0146】82,82,…は検出用凹溝77内に設け
られた例えば4個のピエゾ抵抗素子(2個のみ図示)
で、該各ピエゾ抵抗素子82は、ピエゾ抵抗素子81と
同様にp形半導体によって形成されている。
【0147】83,83,…はシリコン基板71上に設
けられた拡散層配線を示し、該各拡散層配線83は、第
1の実施の形態による拡散層配線20と同様に、その一
端側が検出用凹溝76内に達すると共に、他端側が検出
用凹溝76の外側に向けて延びている。そして、拡散層
配線83の一端側は各ピエゾ抵抗素子81に接続され、
他端側は後述する金属配線86に接続されている。
【0148】84,84,…はシリコン基板71上に設
けられた拡散層配線を示し、該各拡散層配線84は、拡
散層配線83と同様に、その一端側が検出用凹溝77内
に達すると共に、他端側が検出用凹溝77の外側に向け
て延びている。そして、拡散層配線84の一端側は各ピ
エゾ抵抗素子82に接続され、他端側は後述する金属配
線87に接続されている。
【0149】85はピエゾ抵抗素子81,82と拡散層
配線83,84との上側に形成された絶縁膜で、該絶縁
膜85は、例えば酸化シリコン等によって形成され、
0.3〜0.9μm程度の厚さ寸法となっている。ま
た、絶縁膜85には、各拡散層配線83,84の他端側
に対応する部位にそれぞれコンタクトホール85A,8
5Bが形成されている。
【0150】86,87はシリコン基板71上に絶縁膜
85を介して設けられた金属配線で、該各金属配線8
6,87は、例えばアルミニウム等の金属膜により形成
されている。そして、前記金属配線86,87は、一端
側が絶縁膜85の各コンタクトホール85A,85Bを
介して各拡散層配線83,84に接続され、他端側には
ダイヤフラム部75の外側に位置して電極部86A,8
7Aが形成されている。
【0151】88は金属配線86,87を保護するため
の絶縁性の保護膜で、該保護膜88はシリコン基板71
の表面側で全面に亘って設けられている。また、保護膜
88には、各電極部86A,87Aに対応する部位にそ
れぞれコンタクトホール88A,88Bが形成されてい
る。
【0152】89は検出用凹溝76,77を閉塞する閉
塞板を示し、該閉塞板89は、第1の実施の形態による
閉塞板24と同様に、陽極接合法等を用いることによっ
て絶縁膜85、保護膜88を介して厚肉部80の表面側
に固着されている。そして、閉塞板89は検出用凹溝7
6,77との間に基準圧室S1 ,S2 を画成している。
【0153】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、受圧凹
溝74に対向して2つの検出用凹溝76,77を設けた
から、シリコン基板71に撓み変形部分となる2つの薄
肉部78,79を形成することができる。このため、ダ
イヤフラム部75に圧力が作用したときに、2つの薄肉
部78,79をそれぞれ撓み変形させることができ、薄
肉部78,79に設けたピエゾ抵抗素子81,82によ
って、圧力を検出することができる。
【0154】また、各検出用凹溝76,77の凹面部7
6B,77Bの面積をそれぞれ相違させることによっ
て、各薄肉部78,79毎に検出可能となる圧力の範囲
を相違させることができる。即ち、大きな面積となる薄
肉部78ではより低い圧力の検出を行なうことができ、
小さい面積となる薄肉部79ではより高い圧力の検出を
行なうことができる。このため、2つの薄肉部78,7
9を用いて圧力センサを構成することによって、より広
い範囲の圧力を検出することができる。
【0155】次に、本発明の第5の実施の形態による圧
力センサを図41に基づいて説明するに、本実施の形態
の特徴は、圧力センサの撓み検出素子を静電容量型素子
としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1
の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0156】91は検出用凹溝16と閉塞板24との間
に設けられた静電容量型素子を示し、該静電容量型素子
91は、検出用凹溝16内に設けられた第1の電極92
と、該第1の電極92と対向し閉塞板24の裏面側に固
着された第2の電極93とから構成される。
【0157】ここで、第1の電極92は、例えばイオン
注入法等を用いてホウ素等の不純物をシリコン基板11
の表層部11Bに注入、拡散することによって形成さ
れ、検出用凹溝16の凹面部16Bを全面に亘って覆う
ように配設されている。
【0158】そして、電極92は拡散層配線94と共に
形成され、該拡散層配線94は、その一端側が検出用凹
溝16内に達することにより電極92に接続されてい
る。また、拡散層配線94の他端側は検出用凹溝16の
外側に向って延び、金属配線22に接続されている。
【0159】一方、第2の電極93は、導電性の金属材
料からなり、閉塞板24をシリコン基板11に取付ける
前に、例えば真空蒸着等によって閉塞板24の裏面側に
固着されている。また、電極93は、第1の電極92と
ほぼ同一の面積をもち、検出用凹溝16を覆っている。
そして、第1,第2の電極92,93は外部の検出回路
(図示せず)等に接続されている。
【0160】次に、本実施の形態による圧力センサの作
動について説明するに、ダイヤフラム部15に圧力が作
用し、薄肉部17に撓み変形が生じたときに、薄肉部1
7と閉塞板24との間の距離が減少、増加する。このた
め、薄肉部17と閉塞板24との間の距離に応じて第
1,第2の電極92,93間の静電容量が変化する。こ
のため、第1,第2の電極92,93との間の静電容量
に対応してダイヤフラム部15に加わる圧力を検出する
ものである。
【0161】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1,第2の実施の形態とほぼ同様の作
用効果を得ることができる。
【0162】次に、本発明の第6の実施の形態による圧
力センサを図42および図43に基づいて説明するに、
本実施の形態の特徴は、圧力センサの基板としてSOI
基板と該SOI基板に形成されたPSG(Phosph
o−Silicate Glass)膜とによって構成
すると共に、検出用凹溝の周壁面を面取り部に対応した
凹湾曲面として形成したことにある。
【0163】図42において、101は圧力センサの基
板で、該基板101は四角形状のSOI基板とPSG膜
102とによって大略構成されている。このため、基板
101は、第2の実施の形態によるSOI基板31の基
底部31A、表層部31B、絶縁層部31Cと同様の基
底部101A、表層部101B、絶縁層部101Cを有
すると共に、表層部101Bの表面側に形成された酸化
膜部101D、該酸化膜部101Dの表面側に形成され
たPSG膜102を含んで構成されている。そして、基
底部101Aの裏面側にはシリコンの酸化膜103が設
けられている。
【0164】104は基底部101Aの中央に位置して
裏面側に略四角形状に凹設された受圧凹溝を示し、該受
圧凹溝104は、基底部101Aの裏面側にシリコンの
酸化膜103の開口部103Aとを介してエッチング処
理等を施すことにより、基底部101Aの裏面側から絶
縁層部101Cに達している。
【0165】105は受圧凹溝104によって基板10
1に設けられたダイヤフラム部で、該ダイヤフラム部1
05は受圧凹溝104に対応して略四角形状をなしてい
る。そして、ダイヤフラム部105は後述の矩形状凹溝
106の内側では薄肉部107を形成し、矩形状凹溝1
06の外側では厚肉部108を形成している。
【0166】106は検出用凹溝としての略四角形状の
矩形状凹溝で、該矩形状凹溝106は受圧凹溝104に
対向して基板101の表面側に設けられ、PSG膜10
2に例えばウエットエッチング処理等の等方性のエッチ
ング処理を施すことによって形成されている。そして、
矩形状凹溝106は、後述の保護膜113上に形成され
た凹陥部106Aと、表層部101B上に形成された凹
面部106Bとを含んで構成され、凹陥部106Aと実
質的に同一の形状となっている。また、矩形状凹溝10
6の凹面部106Bは、受圧凹溝104の底面104A
の面積よりも小さい面積となっている。
【0167】そして、矩形状凹溝106の凹面部106
Bは、図43に示すように略四角形状の底面106B1
と、該底面106B1 の周囲に設けられ開口側に向けて
断面円弧状に延びる周壁面としての4つの側面106B
2 と、該各側面106B2 間に設けられ周方向に向けて
円弧状となった面取り部としての4つの丸み部106B
3 とから構成されている。
【0168】このため、各丸み部106B3 は、矩形状
凹溝106の角隅に位置し、矩形状凹溝106の角隅に
応力集中が発生するのを緩和するものである。また、丸
み部106B3 は、周方向に対しての曲率半径R1 が矩
形状凹溝106の一辺の長さ寸法L3 の8〜30%程
度、好ましくは10%程度以上に設定されている。そし
て、各丸み部106B3 は、断面円弧状にも形成され、
底面106B1 に滑らかに連続している。
【0169】一方、各丸み部106B3 間に形成された
各側面106B2 は周方向に向って直線状に延びる直線
状部分となっている。また、各側面106B2 は、図4
2に示すように底面106B1 側近傍が面取り部となる
と共に、この面取り部に対応して底面106B1 から開
口側に向けて断面円弧状となって滑らかに連続してい
る。このため、各側面106B2 は、曲率半径R2 をも
った断面円弧状の凹湾曲面となっている。
【0170】そして、各側面106B2 の曲率半径R2
は、高圧力を検出する圧力センサでは大きな値に設定さ
れている。これにより、ダイヤフラム部105に高圧力
に作用し、底面106B1 の周囲に大きな応力が作用す
るのを緩和する。一方、低圧力を検出する圧力センサで
は、各側面106B2 の曲率半径R2 は、小さい値に設
定されている。これにより、矩形状凹溝106の開口面
積を小さし、圧力センサを小型化することができる。
【0171】さらに、凹陥部106Aと閉塞板114と
のクリアランスCは、高圧力を検出する圧力センサでは
大きな値に設定され、低圧力を検出する圧力センサでは
小さい値に設定されるものである。
【0172】107は矩形状凹溝106の内側で表層部
101B、絶縁層部101Cに形成された薄肉部で、該
薄肉部107はダイヤフラム部105に圧力が作用した
ときに、その圧力に応じて撓み変形するものである。
【0173】108は矩形状凹溝106の外側に形成さ
れた厚肉部で、該厚肉部108は、薄肉部107の外側
を取囲み、略四角形の枠状をなして基板101の表層部
101B、絶縁層部101C、PSG膜102等によっ
て形成されている。そして、厚肉部108は例えば10
0〜300μm程度の幅寸法をもって形成されている。
【0174】109,109,…は、図43に示すよう
に矩形状凹溝106内の凹面部106B側に設けられた
例えば16個のピエゾ抵抗素子で、該各ピエゾ抵抗素子
109は、ホウ素等の不純物を基板101の表層部10
1Bに注入、拡散し、その一部を略長方形状にピエゾ抵
抗化することによって形成されている。
【0175】110,110,…は第3の実施の形態に
よる拡散層配線40と同様の拡散層配線で、該各拡散層
配線110は、一端側が各ピエゾ抵抗素子109に接続
され、他端側が後述する金属配線112に接続されてい
る。
【0176】111は第3の実施の形態による絶縁膜4
1と同様の絶縁膜で、該絶縁膜111は、基板101の
表面側で全面に亘って設けられている。
【0177】112,112,…は第3の実施の形態に
よる金属配線42と同様の金属配線で、該各金属配線1
12は絶縁膜111のコンタクトホール111Aを介し
て拡散層配線110に接続されている。
【0178】113は第3の実施の形態による保護膜4
3と同様の保護膜で、該保護膜113は基板101の表
面側で全面に亘って設けられている。
【0179】114は第3の実施の形態による閉塞板4
4と同様の閉塞板114で、保護膜113を介して厚肉
部108の表面側に固着されている。そして、閉塞板1
14は矩形状凹溝106との間に基準圧室Sを画成して
いる。
【0180】かくして、このように構成される本実施の
形態によっても前記各実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。しかし、本実施の形態では矩形状
凹溝106の角隅に丸み部106B3 を形成したから、
丸み部106B3 によって矩形状凹溝106の角隅に応
力集中が発生するのを抑えることができる。
【0181】また、矩形状凹溝106を例えばウエット
エッチング処理等の等方性のエッチング処理によって形
成したから、矩形状凹溝106の深さ寸法を大きくした
ときには、大きな曲率半径R2 の円弧をもった凹湾曲面
として側面106B2 等を形成でき、矩形状凹溝106
の深さ寸法を小さくしたときには、小さな曲率半径R2
の円弧をもった凹湾曲面として側面106B2 等を形成
できる。
【0182】従って、ダイヤフラム部105に作用する
圧力に応じて側面106B2 等の曲率半径R2 を設定
し、矩形状凹溝106の底面106B1 側の周囲に応力
集中が発生するのを確実に緩和することができる。
【0183】また、丸み部106B3 の曲率半径R1 を
大きな値にしたときには、各側面106B2 の近傍が不
均質に撓み変形し、圧力の検出精度が低下する傾向があ
る。しかし、本実施の形態による圧力センサでは、丸み
部106B3 の曲率半径R1を矩形状凹溝106の一辺
の長さ寸法L3 に対して8〜30%程度に設定したか
ら、各丸み部106B3 間の側面106B2 の長さ寸法
L4 を矩形状凹溝106の一辺の長さ寸法L3 の84〜
40%程度の値にすることができる。このため、ダイヤ
フラム部105に圧力が作用し、薄肉部107が撓み変
形したときに、各側面106B2 の近傍を均質的に撓み
変形させることができる。これにより、側面106B2
の近傍に配設されたピエゾ抵抗素子109は、このよう
な均質な撓み変形を検出するため、圧力センサの検出精
度を向上させることができる。
【0184】また、側面106B2 は断面円弧状の凹湾
曲面として形成したから、ダイヤフラム部105に圧力
が作用し、薄肉部107が撓み変形するときには、側面
106B2 が全体に亘って僅かに変形する。このため、
より高い圧力がダイヤフラム部105に作用したときで
も、底面106B1 側の周囲に作用する応力を分散させ
ることができ、圧力センサの耐圧限界を高めることがで
きる。
【0185】また、本実施の形態による構成は、矩形状
凹溝106の一辺の長さ寸法L3 、矩形状凹溝106の
一辺の長さ寸法L3 に対して8〜30%程度に設定され
た丸み部106B3 の曲率半径R1 、ピエゾ抵抗素子1
09の長さ寸法L5 とを用いて以下の数1のような関係
で表わすことができる。
【0186】
【数1】L3 ≧2×R1 +L5
【0187】そして、各側面106B2 の長さ寸法L4
をピエゾ抵抗素子109の長さ寸法L5 に近い値に設定
したときには、矩形状凹溝106の一辺の長さ寸法L3
を曲率半径R1 の2倍の値とピエゾ抵抗素子109の長
さ寸法L5 とを加算した値まで小さくすることができ
る。これにより、圧力センサを小型化することができ
る。
【0188】なお、本実施の形態では、SOI基板とP
SG膜とによって圧力センサの基板を構成するものとし
たが、本発明はこれに限らず、PSG膜に替えて例えば
NSG(Non Silicate Glass)、B
PSG(Boro Phospho Silicate
Glass)、SiN(窒化シリコン)等の絶縁膜を
用いてもよく、多結晶シリコン等の膜を用いてもよい。
【0189】また、例えば図44に示す第1の変形例よ
うに、前記第6の実施の形態による矩形状凹溝106′
の各側面106B2 ′の長さ寸法L4 をピエゾ抵抗素子
109′の長さ寸法L5 ′の2倍以上の値に設定しても
よい。これにより、側面106B2 ′の長さ方向中央部
付近の大きな撓み変形を均質に発生させることができ
る。このため、ピエゾ抵抗素子109′は大きく、均質
な撓み変形を検出することができるから、圧力を高精度
に検出することができる。
【0190】次に、本発明の第7の実施の形態による圧
力センサを図45および図46に基づいて説明するに、
本実施の形態の特徴は、検出用凹溝の周壁面を底面に対
してほぼ垂直方向に延びる平面として形成したことにあ
る。
【0191】121は本実施の形態によるSOI基板
で、該SOI基板121は第3の実施の形態によるSO
I基板31の基底部31A、表層部31B、絶縁層部3
1Cと同様の基底部121A、表層部121B、絶縁層
部121Cによって構成されている。そして、SOI基
板121の裏面側には酸化膜122と窒化膜123とが
設けられている。
【0192】124はSOI基板121の裏面側に形成
された受圧凹溝で、該受圧凹溝124は、第3の実施の
形態によるダイヤフラム部35とほぼ同様のダイヤフラ
ム部125を形成している。
【0193】126は表層部121Bの表面側に凹設さ
れた検出用凹溝で、該検出用凹溝126は第3の実施の
形態による検出用凹溝36と同様に、保護膜133上の
凹陥部126Aと表層部121B上の凹面部126Bと
を含んで構成されている。
【0194】そして、検出用凹溝126の凹面部126
Bは、図46に示すように略四角形状の底面126B1
と、該底面126B1 に対してほぼ垂直方向に直線状に
延びる平面となった4つの側面126B2 と、該各側面
126B2 と底面126B1との間に位置して設けられ
た断面円弧状となった面取り部としての丸み部126B
3 とから構成されている。また、そして各側面126B
2 は検出用凹溝126の周壁面を形成している。そし
て、各側面126B2 間は円弧状に連続して形成され、
検出用凹溝126の角隅に応力が集中するのを緩和して
いる。
【0195】ここで、検出用凹溝126は異方性のドラ
イエッチング処理によって断面矩形状の凹溝を形成した
後に等方性のウエットエッチング処理を施すことによっ
て形成される。また、不純物の濃度差を用いた選択性ウ
エットエッチング法を用いたときにも、ほぼ同様の形状
の検出用凹溝126を形成することができるものであ
る。
【0196】127は検出用凹溝126の内側に形成さ
れた薄肉部、128は検出用凹溝126の外側に形成さ
れた厚肉部をそれぞれ示し、ダイヤフラム部125に圧
力が作用したときに、薄肉部127が撓み変形するもの
である。
【0197】129は第3の実施の形態によるピエゾ抵
抗素子39とほぼ同様のピエゾ抵抗素子で、該各ピエゾ
抵抗素子129には拡散層配線130が接続されてい
る。
【0198】131は第3の実施の形態による絶縁膜4
1と同様の絶縁膜で、該絶縁膜131は、SOI基板1
21の表面側で全面に亘って設けられている。
【0199】132,132,…は第3の実施の形態に
よる金属配線42と同様の金属配線で、該各金属配線1
32は絶縁膜131のコンタクトホール131Aを介し
て拡散層配線130に接続されている。
【0200】133は第3の実施の形態による保護膜4
3と同様の保護膜で、該保護膜133は基板101の表
面側で全面に亘って設けられている。
【0201】134は検出用凹溝126とピエゾ抵抗素
子129とを一緒に閉塞する閉塞板を示し、該閉塞板1
34は、第3の実施の形態による閉塞板44と同様に陽
極接合法等を用いることによって、保護膜133を介し
て厚肉部128の表面側に固着されている。そして、閉
塞板134は検出用凹溝126との間に基準圧室Sを画
成している。
【0202】かくして、このように構成される本実施の
形態によっても前記各実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。しかし、本実施の形態では検出用
凹溝126の凹面部126Bを底面126B1 、側面1
26B2 、丸み部126B3によって構成したから、丸
み部126B3 によって検出用凹溝126の底面126
B1 側の周囲に応力集中が発生するのを抑えることがで
きる。
【0203】また、検出用凹溝126の凹面部126B
には底面126B1 に対して垂直方向に延びる側面12
6B2 を設けたから、例えばドライエッチング処理等の
異方性のエッチング処理を用いて検出用凹溝126の側
面126B2 をほぼ形成することができる。このため、
ドライエッチング処理等の異方性のエッチング処理を用
いて検出用凹溝126の開口面積、深さ寸法をほぼ設定
した後に、ウエットエッチング処理等の等方性のエッチ
ング処理を用いて丸み部126B3 を形成することがで
き、丸み部126B3 の曲率半径を検出用凹溝126の
深さ寸法によらず最適化することができる。従って、検
出用凹溝126の開口面積、深さ寸法を容易に設定でき
ると共に、面積の小さい検出用凹溝126を形成するこ
とができ、圧力センサの小型化を図ることができる。
【0204】なお、前記第7の実施の形態による検出用
凹溝126の凹面部126Bは表層部121B上に形成
するものとしたが、図47に示す第2の変形例ように、
SOI基板121′の表面側にSOG(Spin On
Glass)を塗布することによって圧力センサの基
板を形成し、SOI基板121′と、SOGからなるS
OG膜層141によって検出用凹溝126′を形成して
もよい。これにより、検出用凹溝126′には、SOG
膜層141上に凹面部126B′を底面126B1 ′、
側面126B2 ′、丸み部126B3 ′からなる凹面部
126B′を形成することができる。
【0205】また、前記第6の実施の形態による矩形状
凹溝106の開口側に応力集中を緩和する面取り部を設
けてもよく、第7の実施の形態による検出用凹溝126
の開口側に面取り部を設けてもよい。
【0206】また、前記各実施の形態では、各ピエゾ抵
抗素子をイオン注入により基板に形成したp型半導体に
よって構成したが、本発明はこれに限らず、例えば多結
晶シリコンや金属膜等によりピエゾ抵抗素子を形成して
もよい。
【0207】また、前記各実施の形態では、撓み検出素
子として各ピエゾ抵抗素子や静電容量型素子を用いる構
成としたが、本発明はこれに限らず、例えば圧電素子等
を用いて圧力を検出する構成としてもよい。
【0208】また、前記各実施の形態では、保護膜上に
閉塞板を固着するものとしたが、保護膜上にアモルファ
ス状態、多結晶状態のシリコン膜を形成し、このシリコ
ン膜に閉塞板を陽極接合する構成としてもよい。
【0209】また、前記各実施の形態では、検出用凹溝
を四角形状に形成するものとしたが、本発明はこれに限
らず、他の多角形状、円形、楕円形等に形成してもよ
い。
【0210】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、基板には受圧凹溝と検出用凹溝とを設けたから、
ダイヤフラム部に圧力が作用したときに、検出用凹溝の
内側部分をより大きく撓み変形させることができる。ま
た、撓み変形部分となる検出用凹溝の内側部分に撓み検
出素子を設けたから、撓み検出素子によってダイヤフラ
ム部に作用する圧力を検出することができる。
【0211】さらに、検出用凹溝と撓み検出素子とを基
板の表面側から形成できるから、撓み変形部分と撓み検
出素子とを高精度に位置合せすることができる。これに
より、ダイヤフラム部に作用する圧力を正確に検出する
ことができると共に、撓み検出素子とダイヤフラム部と
をより小さくすることができ、圧力センサを微細化する
ことができる。
【0212】また、請求項2の発明によれば、閉塞板に
よって検出用凹溝の外側部分を補強し、機械的な強度を
増加させることできるから、ダイヤフラム部に圧力が作
用したときに、検出用凹溝の外側部分が撓み変形するの
を防止しつつ、検出用凹溝の内側部分を撓み変形させる
ことができる。これにより、検出用凹溝内に設けた撓み
検出素子によって圧力を正確に検出することができる。
【0213】また、請求項3の発明によれば、ダイヤフ
ラム部を検出用凹溝の内側部分に形成された薄肉部と、
検出用凹溝の外側部分に形成された厚肉部とから構成し
たから、受圧凹溝と検出用凹溝との間に位置ずれ生じた
ときでも、厚肉部によって位置ずれを許容しつつ、ダイ
ヤフラム部に撓み変形部分となる薄肉部を形成すること
ができる。
【0214】また、請求項4の発明によれば、厚肉部を
少なくとも10μm以上の幅寸法をもって形成したか
ら、受圧凹溝と検出用凹溝との間に10μm程度の位置
ずれが生じたときでも、これを許容することができる。
【0215】また、請求項5の発明によれば、基板の表
面側に検出用凹溝を複数個形成すると共に、基板の裏面
側に各検出用凹溝全体よりも広い面積をもった受圧凹溝
を形成したから、各検出用凹溝の内側部分に撓み変形部
分を形成することができ、各検出用凹溝毎に圧力を検出
することができる。また、各検出用凹溝の底面をそれぞ
れ異なる面積に形成することによって、各検出用凹溝毎
に検出可能な圧力の範囲を相違させることができ、より
広い範囲の圧力を検出することができる。
【0216】また、請求項6の発明によれば、撓み検出
素子としてピエゾ抵抗素子を用いたから、ダイヤフラム
部に圧力が作用したときに、ピエゾ抵抗素子の抵抗値に
対応してダイヤフラム部に加わる圧力を検出することが
できる。
【0217】また、請求項7の発明によれば、撓み検出
素子として静電容量型素子を用いたから、ダイヤフラム
部に圧力が作用したときに、第1,第2の電極間の静電
容量に対応してダイヤフラム部に加わる圧力を検出する
ことができる。
【0218】また、請求項8の発明によれば、基板とし
て2つのシリコン基板と酸化膜とからなるSOI基板を
用いたから、受圧凹溝を形成するときに、SOI基板の
エッチングを酸化膜によって自動的に停止させ、ダイヤ
フラム部の形成を容易に行なうことができる。また、S
OI基板の表面側のシリコン基板に電気的に絶縁した領
域を容易に形成することができ、撓み検出素子からの信
号を増幅等するための能動素子を圧力センサと共にSO
I基板に容易に形成することができる。
【0219】また、請求項9の発明によれば、検出用凹
溝の底面側周囲には面取り部を形成したから、面取り部
によって検出用凹溝の底面と側面との間に作用する応力
を分散させることができ、圧力センサの耐圧限界を高め
ることができる。
【0220】また、請求項10の発明によれば、検出用
凹溝の周壁面を底面側が面取り部に対応した凹湾曲面と
して形成したから、圧力が作用し、検出用凹溝の内側部
分が撓み変形したときに、検出用凹溝の周壁面全体が僅
かに変形する。これにより、圧力センサの耐圧限界をさ
らに高めることができる。
【0221】また、請求項11の発明によれば、検出用
凹溝の周壁面を底面に対して垂直方向へと延びる平面と
して形成し、周壁面と底面との間に面取り部を設けたか
ら、面積の小さい検出用凹溝を形成でき、圧力センサの
小型化を図ることができると共に、面取り部によって底
面側周囲の応力集中を緩和することができる。
【0222】また、請求項12の発明によれば、検出用
凹溝の開口側には面取り部を設けたから、面取り部によ
って検出用凹溝の開口側に作用する応力を分散させるこ
とができ、圧力センサの耐圧限界をさらに高めることが
できる。
【0223】また、請求項13の発明によれば、検出用
凹溝となる矩形状凹溝の角隅には面取り部を設けたか
ら、面取り部によって矩形状凹溝の角隅に応力が集中す
るのを抑制し、耐圧限界を高めることができる。
【0224】また、請求項14の発明によれば、面取り
部を矩形状凹溝の一辺の長さ寸法に対して8〜30%の
曲率半径をもった凹湾曲部によって形成したから、各凹
湾曲部間に撓み検出素子を配設することによって、ダイ
ヤフラム部に作用する圧力を精度良く検出することがで
きる。
【0225】さらに、請求項15の発明によれば、面取
り部間に位置する直線状部分の長さ寸法を撓み検出素子
の長さ寸法に対して2倍以上に設定したから、直線状部
分の長さ方向中央部に大きな撓み変形を均質に発生させ
ることができる。このため、このような撓み変形を直線
状部分の長さ方向中央部の近傍に配設した撓み検出素子
によって検出することでき、圧力センサの検出精度を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による圧力センサを示す断面
図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向から見たときの圧力セ
ンサの検出用凹溝、受圧凹溝、ピエゾ抵抗素子等を示す
断面図である。
【図3】第1の実施の形態によるシリコン基板を形成す
るための単結晶基板を示す断面図である。
【図4】図3に示す単結晶基板に酸化膜、窒化膜を形成
した状態を示す断面図である。
【図5】図4に示す単結晶基板から表面側の窒化膜を表
層部に対応した部位を残して除去した状態を示す断面図
である。
【図6】図5に示す単結晶基板に厚肉の酸化膜を形成し
た状態を示す断面図である。
【図7】図6に示す単結晶基板から表面側の窒化膜を除
去し、本実施の形態に用いるシリコン基板を形成した状
態を示す断面図である。
【図8】図7に示すシリコン基板から検出用凹溝に対応
した部位の厚肉の酸化膜を除去した状態を示す断面図で
ある。
【図9】図8に示すシリコン基板に検出用凹溝を形成し
た状態を示す断面図である。
【図10】図9に示すシリコン基板から厚肉の酸化膜を
除去した状態を示す断面図である。
【図11】図10に示すシリコン基板にピエゾ抵抗素
子、拡散層配線を形成すると共に、絶縁膜を形成した状
態を示す断面図である。
【図12】図11に示すシリコン基板に形成された絶縁
膜にコンタクトホールを形成した状態を示す断面図であ
る。
【図13】図12に示すシリコン基板に金属配線を形成
した状態を示す断面図である。
【図14】図13に示すシリコン基板に保護膜を形成す
ると共に、裏面側の酸化膜、窒化膜に開口部を形成した
状態を示す断面図である。
【図15】第2の実施の形態による圧力センサを示す断
面図である。
【図16】第2の実施の形態に用いるSOI基板を示す
断面図である。
【図17】図16に示すSOI基板に酸化膜、窒化膜を
形成した状態を示す断面図である。
【図18】図17に示すSOI基板から表面側の窒化膜
をダイヤフラム部に対応した部位を残して除去した状態
を示す断面図である。
【図19】図18に示すSOI基板に厚肉の酸化膜を形
成した状態を示す断面図である。
【図20】図19に示すSOI基板から表面側の窒化膜
を除去した状態を示す断面図である。
【図21】図20に示すSOI基板から検出用凹溝に対
応した部位の厚肉の酸化膜を除去した状態を示す断面図
である。
【図22】図21に示すSOI基板に検出用凹溝を形成
した状態を示す断面図である。
【図23】図22に示すSOI基板から厚肉の酸化膜を
除去した状態を示す断面図である。
【図24】図23に示すSOI基板にピエゾ抵抗素子、
拡散層配線を形成すると共に、絶縁膜を形成した状態を
示す断面図である。
【図25】図24に示すSOI基板に形成された絶縁膜
にコンタクトホールを形成した状態を示す断面図であ
る。
【図26】図25に示すSOI基板に金属配線を形成し
た状態を示す断面図である。
【図27】図26に示すSOI基板に保護膜を形成し、
裏面側の酸化膜、窒化膜に開口部を形成した状態を示す
断面図である。
【図28】第3の実施の形態による圧力センサを示す断
面図である。
【図29】図28中の検出用凹溝を拡大して示す断面図
である。
【図30】第3の実施の形態に用いるSOI基板を示す
断面図である。
【図31】図30に示すSOI基板に酸化膜、窒化膜を
形成した状態を示す断面図である。
【図32】図31に示すSOI基板から表面側の窒化膜
を厚肉部に対応した部位を残して除去した状態を示す断
面図である。
【図33】図32に示すSOI基板に厚肉の酸化膜を形
成した状態を示す断面図である。
【図34】図33に示すSOI基板から表面側の窒化
膜、厚肉の酸化膜を除去した状態を示す断面図である。
【図35】図34に示すSOI基板の表面に酸化膜を形
成すると共に、ピエゾ抵抗素子、拡散層配線を形成した
状態を示す断面図である。
【図36】図35に示すSOI基板に絶縁膜を形成した
状態を示す断面図である。
【図37】図36に示すSOI基板に形成された酸化
膜、絶縁膜にコンタクトホールを形成した状態を示す断
面図である。
【図38】図37に示すSOI基板に金属配線を形成し
た状態を示す断面図である。
【図39】図38に示すSOI基板に保護膜を形成する
と共に、裏面側の酸化膜、窒化膜に開口部を形成した状
態を示す断面図である。
【図40】第4の実施の形態による圧力センサを示す断
面図である。
【図41】第5の実施の形態による圧力センサを示す断
面図である。
【図42】第6の実施の形態による圧力センサを示す断
面図である。
【図43】第6の実施の形態による検出用凹溝の凹面部
を示す平面図である。
【図44】第1の変形例による検出用凹溝の凹面部を示
す平面図である。
【図45】第7の実施の形態による圧力センサを示す断
面図である。
【図46】第7の実施の形態による検出用凹溝を拡大し
て示す断面図である。
【図47】第2の変形例による圧力センサの検出用凹溝
を拡大して示す断面図である。
【図48】従来技術による圧力センサを示す斜視図であ
る。
【図49】従来技術による圧力センサを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11,71 シリコン基板(基板) 14,34,54,74,104,124 受圧凹溝 14A,34A,54A,74A 底面 15,35,55,75,105,125 ダイヤフラ
ム部 16,36,56,76,77,126 検出用凹溝 16B,36B,56B,76B,77B,106B,
126B 凹面部 17,37,57,78,79,107,127 薄肉
部 18,38,58,80,108,128 厚肉部 19,39,59,81,82,109,129 ピエ
ゾ抵抗素子(撓み検出素子) 24,44,65,89,114,134 閉塞板 31,51,121 SOI基板 56B1 ,106B1 ,126B1 底面 56B2 ,106B2 ,126B2 側面 56B3 ,56B4 ,106B3 ,126B3 丸み部
(面取り部) 91 静電容量型素子(撓み検出素子) 92 第1の電極 93 第2の電極 101 基板 106 矩形状凹溝

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン材料からなる基板と、該基板の
    裏面側に受圧凹溝を形成することにより該基板に設けら
    れたダイヤフラム部と、該ダイヤフラム部の位置で前記
    基板の表面側に設けられた検出用凹溝と、少なくとも該
    検出用凹溝内に設けられ前記ダイヤフラム部に生じる撓
    みを検出する撓み検出素子とから構成してなる圧力セン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記基板の表面側には前記検出用凹溝と
    該撓み検出素子とを一緒に閉塞する剛性の高い閉塞板を
    設けてなる請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記受圧凹溝は前記検出用凹溝よりも大
    きい面積の底面を有し、前記ダイヤフラム部は前記検出
    用凹溝の内側部分を薄肉部とし、前記検出用凹溝の外側
    部分を厚肉部とする構成としてなる請求項1または2に
    記載の圧力センサ。
  4. 【請求項4】 前記厚肉部は薄肉部の周囲に少なくとも
    10μm以上の幅寸法をもって形成してなる請求項3に
    記載の圧力センサ。
  5. 【請求項5】 前記基板の表面側には前記検出用凹溝を
    複数個形成し、前記基板の裏面側には該各検出用凹溝全
    体よりも広い面積をもって前記受圧凹溝を形成してなる
    請求項1,2,3または4に記載の圧力センサ。
  6. 【請求項6】 前記撓み検出素子は前記検出用凹溝に設
    けられたピエゾ抵抗素子である請求項1,2,3,4ま
    たは5に記載の圧力センサ。
  7. 【請求項7】 前記撓み検出素子は前記検出用凹溝の底
    面側に設けられた第1の電極と、該第1の電極と対向し
    て前記閉塞板の裏面側に設けられた第2の電極とによっ
    て静電容量型素子として構成してなる請求項2,3,4
    または5に記載の圧力センサ。
  8. 【請求項8】 前記基板は2つのシリコン基板間に酸化
    膜を介在させたSOI基板である請求項1,2,3,
    4,5,6または7に記載の圧力センサ。
  9. 【請求項9】 前記検出用凹溝の底面側周囲には、応力
    集中を緩和するため円弧状をなす面取り部を形成してな
    る請求項1,2,3,4,5,6,7または8に記載の
    圧力センサ。
  10. 【請求項10】 前記検出用凹溝の周壁面は、前記底面
    側の面取り部に対応した凹湾曲面として形成してなる請
    求項9に記載の圧力センサ。
  11. 【請求項11】 前記検出用凹溝の周壁面は、前記底面
    に対してほぼ垂直に検出用凹溝の開口側へと延びる平面
    により形成し、前記面取り部は検出用凹溝の底面と周壁
    面との間に設けてなる請求項9に記載の圧力センサ。
  12. 【請求項12】 前記検出用凹溝の開口側には、応力集
    中を緩和するため円弧状をなす面取り部を形成してなる
    請求項9,10または11に記載の圧力センサ。
  13. 【請求項13】 前記検出用凹溝は開口側が矩形状をな
    す矩形状凹溝であり、該矩形状凹溝の角隅には、応力集
    中を緩和するため円弧状をなす面取り部を形成してなる
    請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,1
    1または12に記載の圧力センサ。
  14. 【請求項14】 前記面取り部は、前記矩形状凹溝の一
    辺の長さ寸法に対して8〜30%の曲率半径をもった凹
    湾曲部により形成してなる請求項13に記載の圧力セン
    サ。
  15. 【請求項15】 前記矩形状凹溝は、前記面取り部間に
    位置する直線状部分の長さ寸法を、前記撓み検出素子の
    長さ寸法に対して2倍以上に設定してなる請求項13ま
    たは14に記載の圧力センサ。
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