JPH11108783A - 静電容量型圧力センサ及びその固定構造 - Google Patents

静電容量型圧力センサ及びその固定構造

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JPH11108783A
JPH11108783A JP28760097A JP28760097A JPH11108783A JP H11108783 A JPH11108783 A JP H11108783A JP 28760097 A JP28760097 A JP 28760097A JP 28760097 A JP28760097 A JP 28760097A JP H11108783 A JPH11108783 A JP H11108783A
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JP
Japan
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pedestal
fixed
sensor
outer frame
diaphragm
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JP28760097A
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English (en)
Inventor
Shuichi Wakabayashi
秀一 若林
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高耐圧性,高耐熱性を有し、温度特性が保証
される静電容量型圧力センサの固定構造を提供すること 【解決手段】 ダイアフラム7を有するシリコン基板5
と、固定電極9を備えたガラス基板6とを接合一体化し
たセンサ部Sの周囲に薄肉の可動片12を介して外側フ
レーム14を連結する。センサ部は弾性系接着剤15を
介して台座3に接着され、外側フレームは硬化系接着剤
16により台座に固定される。よって、耐熱/耐圧性
は、硬化系接着剤により保証される。また、温度変化に
より台座が歪んだ場合、外側フレームはその台座の歪み
に応じて変形するが、可動片が撓むことにより外側フレ
ームの変形がセンサ部までは伝わらない。さらに、台座
の歪みは弾性系接着剤により吸収されるので、台座から
直接センサ部に歪みが伝わることもない。よって、ダイ
アフラムが歪むことがなく、温度特性が良好となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量型圧力セ
ンサ及びその固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の静電容量型圧力センサの
固定構造の一例を示している。同図に示すように、セン
サ(静電容量型圧力センサ)1の下面は、弾性系接着剤
2(シリコンゴム,シリコーン樹脂)を介して、台座3
の表面に固定されている。係る台座3のセンサ1が配置
されている位置には孔部4が形成されており、係る孔部
4を介して、センサ1の下面に圧力測定対象のガスが導
入される。
【0003】このセンサ1は、シリコン基板5と固定基
板6とを陽極接合して一体化することにより構成され
る。そして、シリコン基板5には、その中央を両面から
エッチングを行い所定量だけ除去することにより薄肉の
ダイアフラム7を形成する。これにより、ダイアフラム
7の上面と、固定基板6との間にギャップが形成され、
そのギャップ内でダイアフラム7が変位可能となる。さ
らに、ダイアフラム7に対向する固定基板6の表面に
は、固定電極8が蒸着等して形成される。この固定電極
8に対向するダイアフラム7の上面が可動電極9とな
り、両電極間の距離に応じた静電容量が発生する。
【0004】そして、圧力測定対象のガスは、ダイアフ
ラム7の裏側より所定の圧力を加えることになり、その
圧力に応じた量だけダイアフラム7が撓むようになる。
よって、ダイアフラム7が撓むことにより電極間距離が
変動するので、静電容量も変化する。すると電極間距離
(ダイアフラム7の撓み量)は圧力に対応するので、静
電容量からダイアフラム7に加わった圧力が測定でき
る。
【0005】ところで、センサ1及び台座3の周囲に温
度変化が生じると、図6に示すように、台座3に歪みが
生じてしまうことがある。しかし、センサ1を台座3に
固定する接着剤として弾性系接着剤2を使用しているの
で、係る弾性系接着剤2が弾性変形することにより、台
座3の歪みを吸収してしまう。よって、センサ1に台座
3の歪みが伝わらず、センサ1(特に圧力測定を行うダ
イアフラム7及び固定電極8)に歪みは生じないので、
温度変化に伴う静電容量型圧力センサの出力の変動を可
及的に抑制でき、センサの温度特性が保証される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように従来の静電容量型圧力センサの固定構造では、
センサ1は、弾性系接着剤2を介して、台座3に取り付
けられるので、以下に示すような問題点が存在する。
【0007】すなわち、センサ1を台座3に固定する弾
性系接着剤2は、硬化系接着剤と比較すると、接着力が
弱い。よって、ダイアフラム7の両面に加わる圧力差
(測定圧力と参照圧力の差)が大きくて、センサ1全体
が持ち上げられる方向に大きな力が加わると、センサ1
を台座3から押し上げる力は接着力を上回り、センサ1
は台座3から剥離されてしまうおそれがある。
【0008】そして、センサ1の周囲の状況が高温とな
るほど、弾性系接着剤は軟化するので、弾性系接着剤の
接着力は、ますます弱まってしまうので、より小さな力
で剥離しやすくなる。
【0009】従って、従来の静電容量型圧力センサの固
定構造では、弾性系接着剤2によって台座3に取り付け
るので、耐圧性,耐熱性が低くなってしまうという問題
がある。
【0010】一方、センサ1を硬化系接着剤等を用いて
台座3に強固に取り付けることを考えると、耐圧性,耐
熱性は高くなる。しかし温度変化にともなう台座3の歪
みの影響がセンサ1に伝わり、センサ1(特に、ダイア
フラム7,固定電極8)が歪んでしまう。その結果、測
定対象の圧力に対する電極間の静電容量が変化してしま
う。よって、センサ1の温度特性が保証されなくなるの
で、実用に供し得ないものとなる。
【0011】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題点を解
決し、台座に取り付けた状態で、高耐圧性,高耐熱性を
有し、しかも、温度特性が保証される静電容量型圧力セ
ンサ及びその固定構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る静電容量型圧力センサの固定構造
は、ダイアフラムを有する半導体基板と、固定基板とを
接合一体化し、前記ダイアフラムの固定基板側を可動電
極とするとともに、その可動電極に対向する前記固定基
板の表面に固定電極を設けられたセンサ部と、前記セン
サ部の周囲に可動片を介して連結される外側フレームと
を備えた静電容量型圧力センサを台座に固定する構造で
ある。そして、前記センサ部は弾性体を介して前記台座
に固定され、前記外側フレームは前記台座に取付手段を
用いて強固に固定されるようにした(請求項1)。
【0013】前記外側フレームは、前記固定基板または
前記半導体基板と一体に形成されるとともに、その外側
フレームを構成する基板が単結晶シリコン基板で形成す
ることができる(請求項2)。
【0014】また、本発明に係る静電容量型圧力センサ
では、ダイアフラムを有する半導体基板と、固定基板と
を接合一体化し、前記ダイアフラムの固定基板側を可動
電極とするとともに、その可動電極に対向する前記固定
基板の表面に固定電極を設けられたセンサ部と、前記セ
ンサ部の周囲に可動片を介して連結される外側フレーム
とを備える。そして、前記センサ部は弾性体を介して前
記台座に固定されるものであり、前記外側フレームは前
記台座に取付手段を用いて強固に固定されるものとした
(請求項3)。
【0015】ここで、センサ部を弾性体を介して固定す
るための具体的な手法としては、実施の形態でも説明し
たとおり、弾性系接着剤を用いてセンサ部を固定するこ
とができる。係る場合には、接着剤自体が弾性体と固定
する機能の両方を兼ねることになる。また、別の手法と
しては、例えば別途弾性体(ゴム・パッキン等)を用
い、それを硬化系接着剤等を用いてセンサ部と台座に固
定するようにする他、各種の手法をとることができる。
また、外側フレームを強固に固定するとは、固定力がセ
ンサ部の固定力よりも大きいことを意味し、耐圧性/耐
熱性も良好で、容易に台座から離反しない。そして、係
る強固に固定するための具体的な手法としては、例えば
硬化系接着剤を用いることができる。また、適当な治具
等によって固定するなどの他、各種の手法をとることが
できる。
【0016】そして、各部を固定する手法として接着剤
を用いるのが、処理が簡単で構成も簡易となり、部品点
数の増加もあまりないので便利となる。その場合に弾性
系接着剤は、従来からセンサを固定する際に用いられて
いるもので、例えばシリコンゴムやシリコーン樹脂等が
ある。また、硬化系接着剤は、接着力が強く、強固に接
着固定できるもので、例えばセラミック接着剤等があ
る。そして、耐圧性/耐熱性が良好という性質がある。
また、台座とは実際に使用される際の名称や構造にとら
われることなく、センサを取り付ける部材であればすべ
て含む。
【0017】請求項1に記載するように、外側フレーム
は硬化系接着剤によって強固に固定されている。そし
て、その外側フレームは可動片を介してセンサ部に連結
されているので、センサ部のダイアフラムに大きな圧力
が加わっても、上記硬化系接着剤の接着力によりセンサ
は台座から剥離しない。すなわち、硬化系接着剤により
高温または高圧力が加わっても、外側フレームは台座に
固定された状態を保つことができる。よって、高温また
は高圧力が加わることによって、センサ部を台座に固定
する弾性系接着剤は軟化するが、センサ部は可動片を介
して外側フレームと接続一体化しているので、その外側
フレームが硬化系接着剤により固定されている以上、セ
ンサが台座から離れる方向に大きな圧力差が生じても、
センサは台座から剥離しない。
【0018】また、温度変化によって台座に歪みが生じ
ると、センサ部を台座に固定する弾性系接着剤が変形す
るので、センサ部と接触している台座の歪みはセンサ部
に伝わらない。一方、外側フレームは硬化系接着剤によ
って台座に強固に固定されているので、台座の歪みは外
側フレームに伝わってしまうが、センサ部と外側フレー
ムは可動片で接続されているので、係る可動片が変形す
ることにより、外側フレームに伝わった歪みはセンサ部
に伝わらない。よって、温度変化によってはセンサ部に
設けられたダイアフラム等が歪むことがなく、センサの
温度特性は保証される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る静電容量型
圧力センサ及びその固定構造の第1の実施の形態を示し
ている。まず、本形態で用いられる静電容量型圧力セン
サ10の構造について説明すると、同図に示すように、
単結晶シリコンからなるシリコン基板5の上にガラス基
板からなる固定基板6を陽極接合により一体化してい
る。そして、圧力を感知するセンサ部Sの構造は図5等
に示した従来のものと同様である。
【0020】すなわち、シリコン基板5の中央部には、
エッチングにより上下両側からそれぞれ所定量ずつ除去
されて薄肉のダイアフラム7が形成され、そのダイアフ
ラム7に対向する固定基板6の表面に、クロム等を蒸着
あるいはスパッタリングして所定形状の固定電極8が形
成される。また、ダイアフラム7の固定電極8に対向す
る面が可動電極9となり、両電極間に距離に応じた静電
容量が発生する。もちろん、ダイアフラム7の外周囲に
は、エッチングされずに残った内側フレーム13が存在
し、その内側フレーム13と固定基板6とが面接触して
接合される。係る基本的なセンサ部Sとしての構造は、
従来と同様である。そして、固定基板6は、シリコン基
板5のうち係るセンサ部Sを構成する領域の上部を覆う
ように形成している。
【0021】ここで本発明では、係るセンサ部Sを構成
する内側フレーム13の外周囲に、薄肉の可動片12を
介して外側フレーム14を形成している。そして、本形
態では、係る可動片12と外側フレーム14もシリコン
基板5により一体に形成している。
【0022】なお、製造プロセスの簡略化(工程数の増
加を抑制)することも相俟って、可動片12は、ダイア
フラム3と同じ厚さに形成されている。つまり、シリコ
ン基板5の両面をエッチングしてダイアフラム3を形成
する際に、同時に可動片12も形成するようにしてい
る。これにより、パターニングするマスクを変更するだ
けで対応できる。そして、このように薄肉に形成された
可動片12は、ダイアフラム3と同様容易に撓むことが
できる。なお、製造プロセスを考慮しない場合には、ダ
イアフラム3と可動片12の肉厚を異ならせ、それぞれ
が所望の機能を発揮するような厚さにしてももちろんよ
い。
【0023】上記した構造の静電容量型圧力センサ10
を台座3に固定するに際し、本形態では以下のような固
定構造を取っている。すなわち、台座3は上面が平坦な
面となっており、所定位置には圧力を導入するための孔
部4が形成されている。そして、センサ10に形成され
たダイアフラム7が、孔部4の開口と同位置となるよう
に、センサ10は配置されている。
【0024】ここで、本形態では、内側フレーム13は
従来と同様にシリコンゴムあるいはシリコン樹脂等の弾
性系接着剤15を用いて台座3の上面に接着されてい
る。一方、外側フレーム14は硬化系接着剤16を用い
て台座3の上面に接着されている。この硬化系接着剤1
6としては、高耐圧性/耐熱性が良好なセラミック接着
剤等を用いることができる。
【0025】上記のように構成すると、通常の測定時に
は、台座3の孔部4を介してダイアフラム7の下面に送
り込まれたガスの圧力と、固定電極8,可動電極9間の
ギャップ内の圧力との差に基づいた量だけダイアフラム
7は撓み、固定電極8,可動電極9間の静電容量に変化
が生じる。係る静電容量の変化により圧力が測定され
る。この基本測定原理は、従来と同様である。
【0026】また、本形態における静電容量型圧力セン
サ10は、硬化系接着剤16によって外側フレーム14
は台座3に強固に固定されている。従って、センサ10
の内側フレーム13を台座3に接着している弾性系接着
剤15の接着力が、ダイアフラム7にかかる圧力差より
弱くても、硬化系接着剤16により外側フレーム13が
台座3に接着一体化しているので、センサ10が台座3
から剥離することはない。
【0027】そして、センサ周辺が高温となった場合で
あっても硬化系接着剤16は耐熱性も良好で軟化しない
ので、外側フレーム14が台座3に強固に固定された状
態が保持される。よって、耐熱性,耐圧性の良好な圧力
センサを構成できる。
【0028】一方、温度変化等によって台座3に歪みが
生じた場合には、図1(B)に示すように、内側フレー
ム13は、弾性系接着剤15を介して台座3に固定され
ているので、係る弾性系接着剤15が変形することによ
り、台座3の歪みは内側フレーム13に伝わらない。
【0029】一方、外側フレーム14は硬化系接着剤1
6により台座3に強固に固定されている。そのため、台
座3の歪みは外側フレーム14に伝わる。しかし、外側
フレーム14と内側フレーム13は可動片12により接
続されているので、可動片12が撓むことにより、やは
り内側フレーム13に歪みが伝わらない。
【0030】よって、内側フレーム13に形成されてい
るダイアフラム7(可動電極9)や固定電極8は歪まな
いので、測定対象の圧力に対して正確な静電容量の変化
を測定することができ、正確な圧力を測定することがで
きる。すなわち、センサの温度特性が保証される。
【0031】上記した構成の静電容量型圧力センサ10
の製造方法の一例としては、例えば図2,図3に示す方
法を採ることができる。すなわち、図2(A)に示すよ
うに、シリコン基板5の上面に熱拡散やイオンインプラ
ンテーション等の方法により拡散層17を形成する。係
る拡散層17は可動電極を形成する領域に形成されてお
り、例えば、平面形状が円形となる領域に形成されてい
る。
【0032】そして、同図(B)に示すように、シリコ
ン基板5の表面にエッチングを行い第1凹部18aと第
2凹部18bを形成する。第1凹部18aは、拡散層1
7の形成領域とその側方(同図では右側)に形成されて
いる。第2凹部18bは、第1凹部18aから距離が離
れており、第1凹部18aの外周囲に形成されている。
【0033】次いで、同図(C)に示すように、第1凹
部18aの底面のうち、拡散層17の未形成領域に酸化
膜19を形成する。そして、シリコン基板5の反対面の
所定位置に窒化膜20を形成する。係る窒化膜20は、
最終的に外側フレーム14と内側フレーム13を形成す
る領域に形成する。その後、同図(D)に示すように、
酸化膜19の表面所定位置に引き出し線21を形成す
る。
【0034】一方、図3(A)に示すように、固定基板
6の片面に固定電極8を形成する。係る固定電極8は、
少なくとも拡散層17の形成領域よりも小さい領域に形
成する。そして、同図(B)に示すように、固定電極8
と拡散層17を向かい合わせにした状態で、シリコン基
板5と固定基板6を接合する。このとき、固定電極8を
引き出し線21に接触させる。
【0035】そして、同図(C)に示すように、シリコ
ン基板5の下面にエッチングを行うことにより、窒化膜
20が未形成の露出部分を除去し、第1凹所22a,第
2凹所22bを形成する。これにより、第1凹所22a
の底面が薄肉のダイアフラム7となり、第2凹所22b
の底面が薄肉の可動片12となる。さらに、エッチング
されずに残った部分が、内側フレーム13(可動片12
よりもシリコン基板5の中央の部分)と外側フレーム1
4(可動片12よりもシリコン基板5の外側の部分)と
なる。
【0036】図4は本発明に係る静電容量型圧力センサ
及びその固定構造の第2の実施の形態を示している。本
実施の形態では、上記した第1の実施の形態とは逆に固
定基板側を台座3に固定するようにしている。すなわ
ち、ダイアフラム7を有するシリコン基板5の形状は、
基本的には図5等に示す従来のものと同様で、ダイアフ
ラム7の接合面側が可動電極9となり、その周囲に存在
するフレーム13と固定基板6とが接合されるようにな
っている。そして、固定基板6の表面には可動電極9に
対向して固定電極8が形成されている。
【0037】ここで本実施の形態の静電容量型圧力セン
サ10′は、固定基板6も単結晶シリコンを用いて形成
している。これに伴い、両電極間の短絡を防止するため
に、両基板5,6の接着面には図示省略の絶縁膜が形成
されている。また、固定電極6を台座3に取り付ける関
係から、固定電極6の中央には、厚み方向に貫通された
圧力導入孔25が形成されており、係る圧力導入孔25
を介して、ギャップ内に参照圧力が導入される。そし
て、上記した構成からセンサ部Sが構成されている。
【0038】また、本形態では、固定基板6の外周囲に
薄肉の可動片12′を介して外側フレーム14′が形成
されている。つまり、本形態では、耐熱性/耐圧性を確
保するための可動片12′・外側フレーム14′を固定
基板6側に一体的に形成している。
【0039】そして、上記した構造の静電容量型圧力セ
ンサ10′を台座3に固定するに際し、圧力導入孔25
が、孔部4の開口の領域内に位置するように、センサ1
0′を位置決め配置されている。この状態で固定基板6
をシリコン樹脂等の弾性系接着剤15を用いて台座3の
上面に接着固定し、外側フレーム14′を硬化系接着剤
16を用いて台座3の上面に強固に接着固定する。
【0040】本形態における静電容量型圧力センサで
も、第1の実施の形態と同様に、外側フレーム14′
は、温度上昇によって軟化しない硬化系接着剤16を介
して台座3に強固に固定されるので、耐圧性並びに耐熱
性に良好で、台座からセンサ10′が剥離しにくくな
る。さらに、係る外側フレーム14′と固定基板6とは
可動片12′によって接続されて相対移動可能となって
いるので、温度特性も良好となる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る静電容量型
圧力センサ及びその固定構造では、まず圧力センサの構
造をセンサ部の周囲に可動片を介して外側フレームを接
続するようにした。そして、センサ部と外側フレームを
ともに台座に接着するようにし、しかも、ダイアフラム
などの感圧部を有するセンサ部は、弾性系接着剤で台座
に固定するようにしたため、従来と同様に台座の歪みが
センサ部に加わらないようにし、温度特性を良好になっ
た。
【0042】さらに、外側フレームを硬化系接着剤で台
座に固定する構造にしたため、センサと台座との接着力
が増加し、耐圧性が向上し、大きな圧力が加わってもセ
ンサが台座から剥離・離脱することが可及的に抑制でき
る。しかも、硬化系接着剤は熱的にも安定であるので、
耐熱性も良好な固定構造となる。
【0043】そして、外側フレームとセンサ部とは、可
動片を介して接続されているので、温度変化によって台
座に歪みが生じた場合に硬化系接着剤によって強固に接
着された外側フレームは、係る台座の歪みが伝わるが、
可動片が撓むことによって、外側フレームが歪んでもセ
ンサ部には係る歪みが伝わらない。よって、硬化系接着
剤を用いて固定してもセンサの温度特性は保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明に係る静電容量型圧力センサ及び
その固定構造の第1の実施の形態の概略図である。 (B)第1の実施の形態における静電容量型圧力センサ
及びその固定構造において、温度変化に対する作用を説
明するための図である。
【図2】第1の実施の形態における静電容量型圧力セン
サの製造工程図(その1)である。
【図3】第1の実施の形態における静電容量型圧力セン
サの製造工程図(その2)である。
【図4】本発明に係る静電容量型圧力センサ及びその固
定構造の第2の実施の形態の概略図である。
【図5】従来の静電容量型圧力センサの固定構造の概略
図である。
【図6】従来の静電容量型圧力センサの固定構造の作用
を説明するための図である。
【符号の説明】
3 台座 6 ガラス基板 7 ダイアフラム 10,10′ 静電容量型圧力センサ 5 シリコン基板 12,12′ 可動片 13,38 内側フレーム 14,14′ 外側フレーム 15 弾性系接着剤 16 硬化系接着剤 S センサ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイアフラムを有する半導体基板と、固
    定基板とを接合一体化し、前記ダイアフラムの固定基板
    側を可動電極とするとともに、その可動電極に対向する
    前記固定基板の表面に固定電極を設けられたセンサ部
    と、 前記センサ部の周囲に可動片を介して連結される外側フ
    レームとを備えた静電容量型圧力センサを台座に固定す
    る構造であって、 前記センサ部は弾性体を介して前記台座に固定され、 前記外側フレームは前記台座に取付手段を用いて強固に
    固定されていることを特徴とする静電容量型圧力センサ
    の固定構造。
  2. 【請求項2】 前記外側フレームは、前記固定基板また
    は前記半導体基板と一体に形成されるとともに、その外
    側フレームを構成する基板が単結晶シリコン基板である
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電容量型圧力セン
    サの固定構造。
  3. 【請求項3】 ダイアフラムを有する半導体基板と、固
    定基板とを接合一体化し、前記ダイアフラムの固定基板
    側を可動電極とするとともに、その可動電極に対向する
    前記固定基板の表面に固定電極を設けられたセンサ部
    と、 前記センサ部の周囲に可動片を介して連結される外側フ
    レームとを備え、 前記センサ部は弾性体を介して前記台座に固定されるも
    のであり、 前記外側フレームは前記台座に取付手段を用いて強固に
    固定されるものであることを特徴とする静電容量型圧力
    センサ。
JP28760097A 1997-10-06 1997-10-06 静電容量型圧力センサ及びその固定構造 Withdrawn JPH11108783A (ja)

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