JPH11117461A - 瓦の固定構造 - Google Patents

瓦の固定構造

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JPH11117461A
JPH11117461A JP28027397A JP28027397A JPH11117461A JP H11117461 A JPH11117461 A JP H11117461A JP 28027397 A JP28027397 A JP 28027397A JP 28027397 A JP28027397 A JP 28027397A JP H11117461 A JPH11117461 A JP H11117461A
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JP
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pair
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JP28027397A
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Mitsuo Kadowaki
満雄 門脇
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Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】瓦の重合部の下端部を固定して、強風下であっ
ても瓦の浮き上がりなどを確実に防止する。 【解決手段】一の瓦1の被重合部11に隣接する他の瓦
の重合部が重ね合わされた隣接する一対の瓦において、
瓦固定金具3の載置片が一の瓦1の軒側端縁部およびそ
の下段に葺設され瓦1の棟側端縁部との間で挟持される
とともに、そのナット32にワッシャ34付きネジ33
をねじ込んで隣接する一対の瓦の軒側端縁部を係止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦の固定構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、瓦屋根は、一方の妻側から他方
の妻側に向かって一の瓦の左右一側辺に隣接する他の瓦
の左右他側辺を順に重ねて固定するとともに、軒側から
棟側に向かって下方の瓦の棟側辺に上方の瓦の軒側辺を
順に重ねて固定することで形成されている。
【0003】例えば、瓦1は、図12に示すように、右
側端縁部の表面に被重合部11が形成されるとともに、
左側端縁部の裏面に被重合部11の凹凸を逆にして重ね
合わせ可能な重合部12(図13参照)が形成され、ま
た、その棟側端縁部および被重合部11の下端近傍に複
数個の釘穴1a,1bがそれぞれ形成されてなり、一の
瓦1を所定位置に配置し、その棟側端縁部に形成された
釘穴1aおよび被重合部11の下端近傍に形成された釘
穴1bを通して釘を打ち込み、野地板に固定するもので
ある。
【0004】次いで、一の瓦1の被重合部11に、一の
瓦1の右隣に葺設される他の瓦1の重合部12を重ね合
わせ、同様に、他の瓦1の棟側端縁部に形成された釘穴
1aおよびその被重合部11の下端近傍に形成された釘
穴1bを通して釘を打ち込み、野地板に固定する。以
下、同様に、右側の妻側に向かって順に瓦1を重ねなが
ら固定する。
【0005】このようにして一段目の瓦1の葺設が終了
したならば、その上段に二段目の瓦1を葺設する。具体
的には、一の瓦1および該一の瓦1の右隣の他の瓦1と
の棟側端縁部に跨がって、これらの瓦1,1の上段に葺
設される瓦1の軒側端縁部を載せ、瓦1の棟側端縁部に
形成された釘穴1aおよび被重合部11の下端近傍に形
成された釘穴1bを通して釘を打ち込み、野地板に固定
する。以下、同様にして右側の妻側に向かって二段目の
瓦を固定した後、棟側に向かって三段目、四段目の順に
瓦を葺設するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、任意の瓦の棟側端縁部および被重合部の下端近傍
を釘固定した後、この任意の瓦の被重合部に右隣の瓦の
重合部を重ね合わせ、同様に、右隣の瓦の棟側端縁部お
よび被重合部の下端近傍を釘固定するものであることか
ら、任意の瓦の被重合部とその右隣の瓦の重合部とが重
なり合わされている右隣の瓦の重合部である左側端縁の
下端部を釘固定することはできない。このため、瓦の軽
量化とあいまって風の強い地域においては、瓦のガタツ
キが発生したり、強風によって瓦がめくり上げられた
り、浮き上がるなどの事態を招来するおそれがある。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、瓦の、釘固定することができない重合部の下
端部を固定することにより、強風下であっても瓦の浮き
上がりなどを確実に防止することのできる瓦の固定構造
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、左右一側端縁部の表面に被重合部が形成さ
れるとともに、左右他側端縁部の裏面に被重合部と重ね
合わせ可能な重合部が形成され、また、棟側端縁部およ
び被重合部の下端近傍がそれぞれ釘固定可能な瓦と、瓦
の棟側端縁部に配置されたナットを有する瓦固定金具と
からなり、一の瓦の被重合部に他の瓦の重合部が重ね合
わされた隣接する一対の瓦において、瓦固定金具は、隣
接する一対の瓦の下段に葺設された瓦の棟側端縁部に配
置されて隣接する一対の瓦の軒側端縁部との間で挟持さ
れ、そのナットにねじ込まれたワッシャ付きネジを介し
て隣接する一対の瓦の軒側端縁部を係止することを特徴
とするものである。
【0009】また、請求項2記載の発明は、左右一側端
縁部の表面に被重合部が形成されるとともに、左右他側
端縁部の裏面に被重合部と重ね合わせ可能な重合部が形
成され、また、棟側端縁部および被重合部の下端近傍が
それぞれ釘固定可能な瓦と、瓦の被重合部に嵌め込んで
取り付けられた係止片を有する瓦固定金具とからなり、
一の瓦の被重合部に他の瓦の重合部が重ね合わされた隣
接する一対の瓦において、瓦固定金具は、一の瓦の被重
合部に嵌め込んで取り付けられるとともに、隣接する一
対の瓦の重ね合わせ部から突出された係止片を折り曲げ
て他の瓦の重合部の下端部表面を係止することを特徴と
するものである。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、左右一側
端縁部の表面に被重合部が形成されるとともに、左右他
側端縁部の裏面に被重合部と重ね合わせ可能な重合部が
形成され、また、棟側端縁部および被重合部の下端近傍
がそれぞれ釘固定可能であるとともに、軒側端縁部の両
端に嵌合穴が形成された瓦と、瓦の嵌合穴に嵌合可能な
パイプ状連結材で形成された瓦固定金具とからなり、一
の瓦の被重合部に他の瓦の重合部が重ね合わされた隣接
する一対の瓦において、瓦固定金具であるパイプ状連結
材が隣接する一対の瓦の軒側端縁部に形成された対向す
る嵌合穴に嵌合されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【発明の実施例の形態】以下、本発明の実施例の形態を
図面に基づいて説明する。
【0012】図1には、本発明の瓦の固定構造の第1実
施形態が示されており、この実施形態の固定構造におい
ては、野地板2に配置された瓦1と、隣接する一対の瓦
1,1の重ね合わせ部に配置された瓦固定金具3とから
構成されている。
【0013】ここで、瓦1については、先に説明したた
め、その詳細な説明は省略する。瓦固定金具3は、図2
に示すように、瓦1の棟側端縁部に載置可能な載置片3
1にナット32を連結して構成され、ナット32には、
後述するように、ワッシャ34付きネジ33を螺合する
ことができる。そして、瓦固定金具3の載置片31に
は、瓦1の軒側端縁部の裏面に形成された凹部(図示せ
ず)に収容されるとともに、係合して位置決め可能な断
面三角形状の係合立ち上げ部31aが左右に形成されて
いる。
【0014】なお、瓦1の右下隅には、切欠部1xが形
成されており、前述した瓦固定金具3のナット32は、
この切欠部1xに沿うことで位置決めされる他、隣接す
る他の瓦1の重合部12の下端との隙間を考慮してその
外径が設定されている。
【0015】したがって、野地板2に瓦1を葺設する場
合は、まず、野地板2の軒先に図示しない板金製軒先水
切りを固定した後、瓦1を把持し、その軒側端縁部を板
金製軒先水切りに載置し、瓦1の棟側端縁部に形成され
た釘穴1aおよび被重合部11の下端近傍に形成された
釘穴1bを通して釘を打ち込み、野地板2に固定する。
次いで、先に固定された瓦1の右隣に葺設される瓦1を
把持し、その重合部12を先に固定した瓦1の被重合部
11に重ね合わせるとともに、その軒側端縁部を同様に
図示しない板金製軒先水切りに載置した後、その瓦1の
棟側端縁部に形成された釘穴1aおよび被重合部11の
下端近傍に形成された釘穴1bを通して釘を打ち込み、
野地板2に固定する。
【0016】以下同様にして、先に固定された瓦1の右
隣に瓦1を順に固定して軒先に瓦1を葺設する。
【0017】軒先に瓦1を葺設したならば、二段目の瓦
1を把持し、その軒側端縁部を軒先の瓦1の棟側端縁部
に載置し、同様に釘固定する。具体的には、軒先に葺設
された隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部に跨がって
二段目に葺設される瓦1の軒側端縁部を載せた後(図3
参照)、その瓦1の軒側端縁部を持ち上げてその下方空
間に瓦固定金具3の載置片31を差し込み、軒先に葺設
された瓦1の棟側端縁部に載置する。この後、瓦1を下
ろせば、瓦固定金具3の載置片31を軒先に葺設された
瓦1の棟側端縁部および二段目の瓦1の軒側端縁部との
間で挟持することができる(図4参照)。
【0018】この際、瓦固定金具3の載置片31の左右
の係合立ち上げ部31aが二段目の瓦1の軒側端縁部の
裏面に形成された凹部に収容されて係合するとともに、
ナット32が瓦1の切欠部1xに沿うことにより、瓦固
定金具3は位置決めされる。
【0019】次いで、瓦1の棟側端縁部に形成された釘
穴1aおよび被重合部11の下端近傍に形成された釘穴
1bを通して釘を打ち込み、野地板2に固定する。
【0020】二段目の一の瓦1を固定したならば、この
瓦1の右隣に葺設される瓦1を把持し、その軒側端縁部
を軒先に葺設された隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁
部に跨がって載置するとともに、その重合部12を先に
固定した瓦1の被重合部11に重ね合わせる。この際、
瓦固定金具3の載置片31の右方の係合立ち上げ部31
aに右隣の瓦1の軒側端縁部の裏面に形成された凹部が
被さるとともに、その重合部12の下端部との間でナッ
ト32を挟み込む(図5参照)。
【0021】そして、右隣に配置された瓦1について
も、前述したように、その被重合部11の下端部および
軒先に葺設された瓦1の棟側端縁部との間に瓦固定金具
3の載置片31を差し込んで挟持させる。この場合も、
瓦固定金具3は、その係合立ち上げ部31aが瓦1の軒
側端縁部の裏面凹部に沿うとともに、ナット32が瓦1
の切欠部1xに沿うことにより、軒先に葺設された瓦1
と二段目に葺設される瓦1との間で位置決めされるもの
である。
【0022】この後、右隣の瓦1についても、その棟側
端縁部に形成された釘穴1aおよび被重合部11の下端
近傍に形成された釘穴1bを通して釘を打ち込み、野地
板2に固定する。そして、隣接する一対の瓦1,1の重
ね合わせ部において、ナット32にワッシャ34付きネ
ジ33をねじ込めば、それらの重ね合わせ部の下端部を
ワッシャ34を介して抑え込むことができる(図6参
照)。
【0023】以下同様にして、先に固定された瓦1の右
隣に瓦1を順に固定して二段目の瓦1を葺設すればよい
ものである。
【0024】さらに、三段目以降の瓦1を葺設する場合
についても、軒先に葺設される瓦を二段目の瓦1もしく
は下段の瓦1に、また、二段目の瓦1を三段目の瓦1も
しくは上段の瓦1にそれぞれ置き換えることで同様に施
工することができる。
【0025】この結果、隣接する一対の瓦1,1の重ね
合わせ部において、隣接する一対の瓦1,1の軒先側端
縁部とその下段の瓦1の棟側端縁部との間で挟持された
瓦固定金具3のナット32にワッシャ34付きネジ33
をねじ込むことによって一の瓦1および該一の瓦1の右
隣に配置される瓦1の軒側端縁部を係止することができ
ることから、釘固定される棟側端縁部および被重合部1
1の下端近傍とともに瓦1の三辺を固定することが可能
となり、強風下においても瓦1がめくり上げられるなど
の事態を確実に防止することができる。
【0026】また、瓦固定金具3の載置片31におい
て、瓦1の軒側端縁部の裏面に形成された凹部に収容さ
れて係合可能な係合立ち上げ部31aについては、断面
三角形状に限定するものではなく、凹部内に収容されて
係合する範囲内で断面コ字状や円弧状などに形成しても
よく、また、載置片31が一の瓦1の軒先側端縁部とそ
の下段の瓦1の棟側端縁部との間で挟持される一方、ナ
ット32が切欠部1xに沿うことで位置決めされること
から、特に係合立ち上げ部31aを形成することなく平
板状であってもよいものである。
【0027】ところで、図7および図8には、瓦の固定
構造の第2実施形態が示されている。この実施形態にお
ける固定金具3Aは、断面コ字状の挟持部35の先端か
ら上方に係止片36を立ち上げたものであり、薄板鋼板
を折曲して形成されている。そして、挟持部35は、瓦
1の被重合部11の下端近傍に嵌め込んで取り付け可能
であり、また、係止片36は、瓦1の重合部12の厚み
を越える高さを有し、図7鎖線に示すように、その途中
を折り曲げることにより、瓦1の重合部12の下端部表
面を係止することができるものである(図8参照)。
【0028】したがって、この瓦固定金具3Aを利用し
て瓦1を葺設する場合は、前述したように、野地板2の
軒先に瓦1を順次釘固定する。次いで、二段目の瓦1を
把持し、その軒側端縁部を軒先に葺設された隣接する一
対の瓦1,1の棟側端縁部に跨がって載置し、その棟側
端縁部に形成された釘穴1aおよび被重合部11の下端
近傍に形成された釘穴1bを通して釘を打ち込み、野地
板2に固定する。そして、瓦1の被重合部11の下端近
傍に瓦固定金具3Aの挟持部35を嵌め込んで取り付け
る。次いで、瓦1の右隣に葺設される瓦1を把持し、そ
の軒側端縁部を軒先に葺設された隣接する一対の瓦1,
1の棟側端縁部に跨がって載置するとともに、その重合
部12を先に固定した瓦1の被重合部11に重ね合わせ
た後、右隣の瓦1の棟側端縁部に形成された釘穴1aお
よび被重合部11の下端近傍に形成された釘穴1bを通
して釘を打ち込み、野地板2に固定する。
【0029】この際、隣接する一対の瓦1,1の重ね合
わせ部において、瓦固定金具3Aの係止片36がそれら
の表面を越えて突出することから、その係止片36の突
出部分を右隣の瓦1の表面に沿うように折り曲げること
により、右隣の瓦1の重合部12の下端部表面を係止す
ることができる。
【0030】そして、右隣に配置された瓦1について
も、前述したように、その被重合部11の下端近傍に瓦
固定金具3Aの挟持部35を嵌め込んで取り付ける。
【0031】以下同様にして、先に固定された瓦1の右
隣に瓦1を順に固定して二段目の瓦1を葺設すればよい
ものである。
【0032】さらに、三段目以降の瓦1を葺設する場合
についても、軒先に葺設される瓦を二段目の瓦1もしく
は下段の瓦1に、また、二段目の瓦1を三段目の瓦1も
しくは上段の瓦1にそれぞれ見做して同様に施工するこ
とができる。
【0033】この実施形態においても、隣接する一対の
瓦1,1の被重合部11および重合部12との重ね合わ
せ部において、瓦固定金具3Aの係止片36を介して一
の瓦1の右隣に配置される瓦1の重合部12の下端部表
面を係止することができることから、釘固定される軒側
端縁部および被重合部11の下端近傍とともに瓦1の三
辺を固定することが可能となり、強風による瓦1のがた
つきや浮き上がりなどの発生を確実に防止することがで
きる。
【0034】さらに、図9には、瓦の固定構造の第3実
施形態が示されている。この実施形態における瓦固定金
具3Bは、パイプ状連結材37で形成されている(図9
(a)参照)。
【0035】また、瓦1の軒側端縁部の左右両端には、
パイプ状連結材37を嵌合することができる嵌合穴1c
が形成されている。
【0036】なお、瓦固定金具3Bの変形例として、図
9(b)に示すように、パイプ状連結材37の外周面に
フランジ38を形成し、瓦1の嵌合穴1cにパイプ状連
結材37を嵌合させる際の位置決めとすることもでき
る。
【0037】このような瓦固定金具3Bを利用して瓦1
を葺設する場合は、隣接する一対の瓦1,1において、
一の瓦1の棟側端縁部に形成された釘穴1aおよび被重
合部11の下端近傍に形成された釘穴1bを通して釘を
打ち込み、野地板2に固定する。そして、瓦1の軒側端
縁部の右側に形成された嵌合穴1cにパイプ状連結材3
7の一端部を嵌め込む(図11参照)。次いで、瓦1の
右隣に葺設される瓦1を立てた状態で把持し、その軒側
端縁部の左側に形成された嵌合穴1cを、一の瓦1の嵌
合穴1cに一端部が嵌め込まれて他端部が突出している
パイプ状連結材37に嵌め込んだ後、パイプ状連結材3
7を中心に回動させてその重合部12を先に固定した瓦
1の被重合部11に重ね合わせる。そして、右隣の瓦1
の棟側端縁部に形成された釘穴1aおよび被重合部11
の下端近傍に形成された釘穴1bを通して釘を打ち込
み、野地板2に固定する。また、右隣に配置された瓦1
についても、前述したように、その軒側端縁部の右側に
形成された嵌合穴1cにパイプ状連結材37の一端部を
嵌め込む。
【0038】以下同様にして、先に固定された瓦1の右
隣に瓦1を順に固定して瓦1を葺設すればよいものであ
る。
【0039】この実施形態においても、隣接する一対の
瓦1,1において、瓦固定金具3Bであるパイプ状連結
材37を介して一の瓦1および該一の瓦1の右隣に配置
される瓦1との軒側端縁部を連結することができること
から、釘固定される軒側端縁部および被重合部11の下
端近傍とともに瓦1の三辺を固定することが可能とな
り、強風による瓦1のがたつきや浮き上がりなどの発生
を確実に防止することができる。また、瓦1がその自重
によって屋根の流れ方向に位置ずれしようとするのを合
わせて防止することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明および
請求項2記載の発明によれば、強風下であっても瓦の浮
き上がりや、めくれなどを確実に防止することができる
とともに、簡単に施工することができる。
【0041】また、請求項3記載の発明によれば、強風
下であっても瓦の浮き上がりや、めくれなどを確実に防
止することができるとともに、簡単に施工することがで
きる他、瓦1がその自重によって屋根の流れ方向に位置
ずれしようとするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の瓦の固定構造の第1実施形態を示す断
面図である。
【図2】図1の瓦固定金具を示す斜視図である。
【図3】図1の瓦屋根の施工状態を示す説明図である。
【図4】図1の瓦屋根の施工状態を示す説明図である。
【図5】図1の瓦屋根の施工状態を示す説明図である。
【図6】図1の瓦屋根の施工状態を示す説明図である。
【図7】瓦の固定構造の第2実施形態を一部省略して示
す斜視図である。
【図8】図7の瓦の固定構造を示す横断面図である。
【図9】瓦の固定構造の第3実施形態を一部省略して示
す斜視図である。
【図10】図9の瓦屋根を施工する際に用いられる瓦固
定金具の斜視図である。
【図11】図9の瓦屋根の施工状態を示す説明図であ
る。
【図12】従来の瓦の施工状態を示す説明図である。
【図13】図11の瓦の裏面形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 瓦 1a,1b 釘穴 1x 切欠部 11 被重合部 12 重合部 2 野地板 3,3A,3B 瓦固定金具 31 載置片 32 ナット 33 ねじ 34 ワッシャ 35 挟持部 36 係止片 37 パイプ状連結材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一側端縁部の表面に被重合部が形成
    されるとともに、左右他側端縁部の裏面に被重合部と重
    ね合わせ可能な重合部が形成され、また、棟側端縁部お
    よび被重合部の下端近傍がそれぞれ釘固定可能な瓦と、
    瓦の棟側端縁部に配置されたナットを有する瓦固定金具
    とからなり、一の瓦の被重合部に他の瓦の重合部が重ね
    合わされた隣接する一対の瓦において、瓦固定金具は、
    隣接する一対の瓦の下段に葺設された瓦の棟側端縁部に
    配置されて隣接する一対の瓦の軒側端縁部との間で挟持
    され、そのナットにねじ込まれたワッシャ付きネジを介
    して隣接する一対の瓦の軒側端縁部を係止することを特
    徴とする瓦の固定構造。
  2. 【請求項2】 左右一側端縁部の表面に被重合部が形成
    されるとともに、左右他側端縁部の裏面に被重合部と重
    ね合わせ可能な重合部が形成され、また、棟側端縁部お
    よび被重合部の下端近傍がそれぞれ釘固定可能な瓦と、
    瓦の被重合部に嵌め込んで取り付けられた係止片を有す
    る瓦固定金具とからなり、一の瓦の被重合部に他の瓦の
    重合部が重ね合わされた隣接する一対の瓦において、瓦
    固定金具は、一の瓦の被重合部に嵌め込んで取り付けら
    れるとともに、隣接する一対の瓦の重ね合わせ部から突
    出された係止片を折り曲げて他の瓦の重合部の下端部表
    面を係止することを特徴とする瓦の固定構造。
  3. 【請求項3】 左右一側端縁部の表面に被重合部が形成
    されるとともに、左右他側端縁部の裏面に被重合部と重
    ね合わせ可能な重合部が形成され、また、棟側端縁部お
    よび被重合部の下端近傍がそれぞれ釘固定可能であると
    ともに、軒側端縁部の両端に嵌合穴が形成された瓦と、
    瓦の嵌合穴に嵌合可能なパイプ状連結材で形成された瓦
    固定金具とからなり、一の瓦の被重合部に他の瓦の重合
    部が重ね合わされた隣接する一対の瓦において、瓦固定
    金具であるパイプ状連結材が隣接する一対の瓦の軒側端
    縁部に形成された対向する嵌合穴に嵌合されていること
    を特徴とする瓦の固定構造。
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