JPH11117025A - 焼結鉱の製造方法 - Google Patents
焼結鉱の製造方法Info
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- JPH11117025A JPH11117025A JP20423398A JP20423398A JPH11117025A JP H11117025 A JPH11117025 A JP H11117025A JP 20423398 A JP20423398 A JP 20423398A JP 20423398 A JP20423398 A JP 20423398A JP H11117025 A JPH11117025 A JP H11117025A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼結鉱を製造する際、クロロベンゼン類やダ
イオキシンを含む有機塩素化合物の排出を抑制する。 【解決手段】 粉コークス、無煙炭、スケール、ダスト
類の1種または2種以上とCaO、Ca(OH)2 、M
g(OH)2 の1種または2種以上とを予め混合または
造粒または混合・造粒した後、残りの焼結原料とさらに
混合・造粒して焼結する。
イオキシンを含む有機塩素化合物の排出を抑制する。 【解決手段】 粉コークス、無煙炭、スケール、ダスト
類の1種または2種以上とCaO、Ca(OH)2 、M
g(OH)2 の1種または2種以上とを予め混合または
造粒または混合・造粒した後、残りの焼結原料とさらに
混合・造粒して焼結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロロベンゼン類
やダイオキシンを含む有機塩素化合物の排出を抑制する
焼結鉱の製造方法に関する。
やダイオキシンを含む有機塩素化合物の排出を抑制する
焼結鉱の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から焼結鉱の製造では、焼結原料に
粉コークスや無煙炭、スケール、高炉ダスト、焼結ダス
ト、製鉄所内発生ダストなどを配合した配合原料を造粒
機で造粒したのち焼結機に装入し、焼結層の通気を良好
に保ちながら操業している。焼結鉱の品質を向上させる
ために、通気性に悪影響を及ぼす0.5mm以下の粉コ
ークスを少なくする粒度調整が図られたり、造粒した粉
コークスを使用する方法などが実施されてきた。
粉コークスや無煙炭、スケール、高炉ダスト、焼結ダス
ト、製鉄所内発生ダストなどを配合した配合原料を造粒
機で造粒したのち焼結機に装入し、焼結層の通気を良好
に保ちながら操業している。焼結鉱の品質を向上させる
ために、通気性に悪影響を及ぼす0.5mm以下の粉コ
ークスを少なくする粒度調整が図られたり、造粒した粉
コークスを使用する方法などが実施されてきた。
【0003】例えば、特公昭63−13475号公報に
は、粒径7mm未満100重量%の粉コークスにセメン
トと水を加えて混合して、この混合物を積付けし、セメ
ントの水和反応により形成された水和物でコークス粒子
間が結合されるまで養生し、この積付け養生物を粒径
0.5mm未満が40重量%以下となるように解砕して
鉄鉱石焼結時に使用し、粉コークスの燃焼効率を向上さ
せて成品焼結鉱の被還元性(JIS還元率)を向上させ
る方法が開示されている。
は、粒径7mm未満100重量%の粉コークスにセメン
トと水を加えて混合して、この混合物を積付けし、セメ
ントの水和反応により形成された水和物でコークス粒子
間が結合されるまで養生し、この積付け養生物を粒径
0.5mm未満が40重量%以下となるように解砕して
鉄鉱石焼結時に使用し、粉コークスの燃焼効率を向上さ
せて成品焼結鉱の被還元性(JIS還元率)を向上させ
る方法が開示されている。
【0004】また、特開平5−156271号公報に
は、粒径5.0mm以下が80wt%以上の粉コークス
と無煙炭の混合物中の配合量を5〜60wt%とし、生
石灰を1〜10wt%添加、混合して、含有水分が5〜
25wt%になるように水分調整しながら遠心力を利用
した造粒機を用いて50rpm以上、かつトータル回転
数が100〜700回転で造粒することを特徴とする粉
コークス、無煙炭混合物の造粒方法が開示されており、
焼結プロセスの生産性、成品歩留、焼結鉱品質が向上
し、排ガス中NOxが低減されると記載されている。
は、粒径5.0mm以下が80wt%以上の粉コークス
と無煙炭の混合物中の配合量を5〜60wt%とし、生
石灰を1〜10wt%添加、混合して、含有水分が5〜
25wt%になるように水分調整しながら遠心力を利用
した造粒機を用いて50rpm以上、かつトータル回転
数が100〜700回転で造粒することを特徴とする粉
コークス、無煙炭混合物の造粒方法が開示されており、
焼結プロセスの生産性、成品歩留、焼結鉱品質が向上
し、排ガス中NOxが低減されると記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、焼結鉱品質
を維持するために必要な成分であるCaO、MgOを含
む、CaO(生石灰)やCa(OH)2 (消石灰)、M
g(OH)2 (水酸化マグネシウム)を用いて、クロロ
ベンゼン類やダイオキシンを含む有機塩素化合物の排出
を抑制する焼結鉱製造方法を提供することを目的とす
る。
を維持するために必要な成分であるCaO、MgOを含
む、CaO(生石灰)やCa(OH)2 (消石灰)、M
g(OH)2 (水酸化マグネシウム)を用いて、クロロ
ベンゼン類やダイオキシンを含む有機塩素化合物の排出
を抑制する焼結鉱製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉コークス、
無煙炭、スケール、ダスト類の1種または2種以上とC
aO、Ca(OH)2 、Mg(OH)2 の1種または2
種以上とを予め混合または造粒または混合・造粒した
後、残りの焼結原料とさらに混合・造粒して焼結するこ
とを特徴とする焼結鉱の製造方法である。
無煙炭、スケール、ダスト類の1種または2種以上とC
aO、Ca(OH)2 、Mg(OH)2 の1種または2
種以上とを予め混合または造粒または混合・造粒した
後、残りの焼結原料とさらに混合・造粒して焼結するこ
とを特徴とする焼結鉱の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題を解決するた
め、焼結原料に配合する粉コークスや無煙炭、スケー
ル、高炉ダスト、焼結ダスト、製鉄所内発生ダストなど
にCaOやCa(OH)2 、Mg(OH)2 などを事前
に混合または造粒または混合・造粒して、焼結過程でそ
れらの原料から揮発する塩素(Cl)をCaCl2 やM
gCl2などの化合物として固定化する。
め、焼結原料に配合する粉コークスや無煙炭、スケー
ル、高炉ダスト、焼結ダスト、製鉄所内発生ダストなど
にCaOやCa(OH)2 、Mg(OH)2 などを事前
に混合または造粒または混合・造粒して、焼結過程でそ
れらの原料から揮発する塩素(Cl)をCaCl2 やM
gCl2などの化合物として固定化する。
【0008】焼結原料に配合する、塩素成分を含む粉コ
ークスや無煙炭、スケール、ダスト類とCaOやCa
(OH)2 、Mg(OH)2 とを予め混合または造粒ま
たは混合・造粒すると、従来と違い塩素源とCaO、C
a(OH)2 、Mg(OH)2が近接しているため、化
1の(1)、(2)の反応によりクロロベンゼン類を含
む有機塩素化合物の生成が抑制される。すなわち、この
反応で、塩素(Cl)がCaCl2 、MgCl2 の形で
固体中に固定化されることにより、有機塩素化合物の生
成が抑制されて排ガス中の有機塩素化合物の濃度が大幅
に低減できる。CaCl2 (塩化カルシウム)の融点は
772℃、沸点は1600℃超であり、MgCl2 (塩
化マグネシウム)の融点は712℃、沸点は1412℃
である〔石膏石灰ハンドブック(石膏石灰学会),p.
1<技報堂>〕。焼結機の燃焼、溶融帯の最高温度は1
300℃前後であるので、Clは安定して固定化でき、
ダイオキシン等を生成することがない。なお、CaOは
混合または造粒または混合・造粒時の水分添加で、化2
の(3)の反応でCa(OH)2 に変化するので、Ca
OとCa(OH)2 の効果はほぼ同じといえる。本発明
において、CaO、Ca(OH)2 、Mg(OH)2 の
1種または2種以上に限定した理由は、これらを添加す
ることはCaO、MgOを添加することになって焼結鉱
品質を維持、向上できる点と、Ca(OH)2 、Mg
(OH)2 は250〜500℃でそれらの多くが分解し
て(1)、(2)の反応を生じることができるからであ
る。
ークスや無煙炭、スケール、ダスト類とCaOやCa
(OH)2 、Mg(OH)2 とを予め混合または造粒ま
たは混合・造粒すると、従来と違い塩素源とCaO、C
a(OH)2 、Mg(OH)2が近接しているため、化
1の(1)、(2)の反応によりクロロベンゼン類を含
む有機塩素化合物の生成が抑制される。すなわち、この
反応で、塩素(Cl)がCaCl2 、MgCl2 の形で
固体中に固定化されることにより、有機塩素化合物の生
成が抑制されて排ガス中の有機塩素化合物の濃度が大幅
に低減できる。CaCl2 (塩化カルシウム)の融点は
772℃、沸点は1600℃超であり、MgCl2 (塩
化マグネシウム)の融点は712℃、沸点は1412℃
である〔石膏石灰ハンドブック(石膏石灰学会),p.
1<技報堂>〕。焼結機の燃焼、溶融帯の最高温度は1
300℃前後であるので、Clは安定して固定化でき、
ダイオキシン等を生成することがない。なお、CaOは
混合または造粒または混合・造粒時の水分添加で、化2
の(3)の反応でCa(OH)2 に変化するので、Ca
OとCa(OH)2 の効果はほぼ同じといえる。本発明
において、CaO、Ca(OH)2 、Mg(OH)2 の
1種または2種以上に限定した理由は、これらを添加す
ることはCaO、MgOを添加することになって焼結鉱
品質を維持、向上できる点と、Ca(OH)2 、Mg
(OH)2 は250〜500℃でそれらの多くが分解し
て(1)、(2)の反応を生じることができるからであ
る。
【0009】
【化1】 Ca(OH)2 +2HCl(g)=CaCl2 +2H2 O …(1) Mg(OH)2 +2HCl(g)=MgCl2 +2H2 O …(2)
【0010】
【化2】 CaO+H2 O=Ca(OH)2 …(3)
【0011】このクロロベンゼン類を含む有機塩素化合
物の中にはダイオキシンなどの環境有害物質が含まれる
ので、有機塩素化合物の生成を抑制することはダイオキ
シンなどの環境有害物質の生成を抑制することになる。
クロロベンゼン類を有機塩素化合物を代表するガス成分
として採用したのは、有機塩素化合物は種類が多く、測
定が困難であるからである。
物の中にはダイオキシンなどの環境有害物質が含まれる
ので、有機塩素化合物の生成を抑制することはダイオキ
シンなどの環境有害物質の生成を抑制することになる。
クロロベンゼン類を有機塩素化合物を代表するガス成分
として採用したのは、有機塩素化合物は種類が多く、測
定が困難であるからである。
【0012】本発明法では粉コークスや無煙炭、スケー
ル、ダスト類に配合する生石灰(CaO)の配合比は1
〜30mass%の範囲が最適である。事前に実施した
鍋試験結果で、生石灰の配合比が1mass%より多く
なると効果が出始め、30mass%を越えると混合
物、造粒物が大きくなり過ぎて、焼結ベッド下層部への
偏析割合が増えるなどして、焼結ベッド下層部の熱過剰
など焼結反応への悪影響が逆に見られ始めたからであ
る。Ca(OH)2 添加の最適範囲を同様の鍋試験で確
認すると、3〜35mass%の範囲が最適であった。
Mg(OH)2 の添加についても同様の鍋試験で確認す
ると、3〜15mass%の範囲が最適であった。
ル、ダスト類に配合する生石灰(CaO)の配合比は1
〜30mass%の範囲が最適である。事前に実施した
鍋試験結果で、生石灰の配合比が1mass%より多く
なると効果が出始め、30mass%を越えると混合
物、造粒物が大きくなり過ぎて、焼結ベッド下層部への
偏析割合が増えるなどして、焼結ベッド下層部の熱過剰
など焼結反応への悪影響が逆に見られ始めたからであ
る。Ca(OH)2 添加の最適範囲を同様の鍋試験で確
認すると、3〜35mass%の範囲が最適であった。
Mg(OH)2 の添加についても同様の鍋試験で確認す
ると、3〜15mass%の範囲が最適であった。
【0013】
【実施例】粉コークス、無煙炭、スケール、高炉ダスト
とCaO、Ca(OH)2 、Mg(OH)2 との混合・
造粒試験を行った。造粒物が過大にならないようにマル
メライザー(遠心力を利用した造粒機、不二パウダル株
式会社の商品名)を使用した。なお、他にはディスクペ
レタイザーやアイリッヒミキサーでも良く、造粒機はマ
ルメライザーに限るものではない。
とCaO、Ca(OH)2 、Mg(OH)2 との混合・
造粒試験を行った。造粒物が過大にならないようにマル
メライザー(遠心力を利用した造粒機、不二パウダル株
式会社の商品名)を使用した。なお、他にはディスクペ
レタイザーやアイリッヒミキサーでも良く、造粒機はマ
ルメライザーに限るものではない。
【0014】マルメライザー造粒機の内径は1000m
mで、回転数は200rpm×2分、トータル回転数は
400rpmとした。最初に粉コークスにCaOを5m
ass%添加して造粒した。造粒後の水分は12.5m
ass%とした。無煙炭にはCa(OH)2 を10ma
ss%添加して造粒した。造粒後の水分は同じく12.
5mass%とした。粉コークスにMg(OH)2 を1
0mass%添加して造粒する場合は、造粒物の強度を
上げるために造粒後の水分は15mass%とした。次
にスケールにCaOを10mass%添加して混合、造
粒した。造粒後の水分は8mass%とした。高炉ダス
トにはCaOを5mass%、Mg(OH)2 を5ma
ss%添加して造粒した。造粒後の水分は12.5ma
ss%とした。
mで、回転数は200rpm×2分、トータル回転数は
400rpmとした。最初に粉コークスにCaOを5m
ass%添加して造粒した。造粒後の水分は12.5m
ass%とした。無煙炭にはCa(OH)2 を10ma
ss%添加して造粒した。造粒後の水分は同じく12.
5mass%とした。粉コークスにMg(OH)2 を1
0mass%添加して造粒する場合は、造粒物の強度を
上げるために造粒後の水分は15mass%とした。次
にスケールにCaOを10mass%添加して混合、造
粒した。造粒後の水分は8mass%とした。高炉ダス
トにはCaOを5mass%、Mg(OH)2 を5ma
ss%添加して造粒した。造粒後の水分は12.5ma
ss%とした。
【0015】表1に鍋試験に使用した配合原料の基本の
配合割合、表2に鍋試験の各水準を示した。なお、Ca
OやMgO成分を含有する粉コークス、無煙炭、スケー
ルを使用する試験では、焼結鉱成分のCaO、MgOが
比較例と同じになるように、石灰石と蛇紋岩の配合比を
カラジャス鉱石と一部振り替えて調整した。
配合割合、表2に鍋試験の各水準を示した。なお、Ca
OやMgO成分を含有する粉コークス、無煙炭、スケー
ルを使用する試験では、焼結鉱成分のCaO、MgOが
比較例と同じになるように、石灰石と蛇紋岩の配合比を
カラジャス鉱石と一部振り替えて調整した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】図2には粉コークス、無煙炭、スケール、
高炉ダストの造粒物を使用した場合の生産率、成品歩
留、TI(冷間強度、JISM8712により測定)、
NOx排出量原単位、クロロベンゼン類排出量比を示
す。
高炉ダストの造粒物を使用した場合の生産率、成品歩
留、TI(冷間強度、JISM8712により測定)、
NOx排出量原単位、クロロベンゼン類排出量比を示
す。
【0019】粉コークス、無煙炭、スケール、高炉ダス
トにCaO、Ca(OH)2 、Mg(OH)2 を添加し
て混合・造粒した混合物、造粒物を使用した鍋試験(5
0kg)を行った結果、焼結ベッドの通気性が改善し、
焼結時間が短縮して生産率が大幅に向上した。また、成
品歩留とTI(冷間強度)が向上し、NOx排出量が抑
制され、クロロベンゼン類の排出量が大幅に抑制され
た。
トにCaO、Ca(OH)2 、Mg(OH)2 を添加し
て混合・造粒した混合物、造粒物を使用した鍋試験(5
0kg)を行った結果、焼結ベッドの通気性が改善し、
焼結時間が短縮して生産率が大幅に向上した。また、成
品歩留とTI(冷間強度)が向上し、NOx排出量が抑
制され、クロロベンゼン類の排出量が大幅に抑制され
た。
【0020】この鍋試験結果に基づいて、実機焼結機
(182m2 )で粉コークス造粒物と無煙炭造粒物、ス
ケール造粒物、高炉ダスト造粒物を使用する実機試験を
実施した。鍋試験と同じ要領で、事前に造粒した粉コー
クス造粒物と無煙炭造粒物、スケール造粒物、高炉ダス
ト造粒物はヤードにシートを被せてストックしておき、
実機試験時にヤードから貯鉱槽に搬入して使用した。焼
結鉱成分が一定になるように石灰石配合比などは調整し
た。配合原料の配合割合は表1に準じた配合割合とし
た。本発明方法の概略を図1に示す。5日間毎の実機試
験操業のデータで比較した結果、主排気ブロワーと煙突
の間でサンプリングした測定結果で評価すると、表3に
示すように、ベース操業よりクロロベンゼン類排出量が
大幅に低下した。
(182m2 )で粉コークス造粒物と無煙炭造粒物、ス
ケール造粒物、高炉ダスト造粒物を使用する実機試験を
実施した。鍋試験と同じ要領で、事前に造粒した粉コー
クス造粒物と無煙炭造粒物、スケール造粒物、高炉ダス
ト造粒物はヤードにシートを被せてストックしておき、
実機試験時にヤードから貯鉱槽に搬入して使用した。焼
結鉱成分が一定になるように石灰石配合比などは調整し
た。配合原料の配合割合は表1に準じた配合割合とし
た。本発明方法の概略を図1に示す。5日間毎の実機試
験操業のデータで比較した結果、主排気ブロワーと煙突
の間でサンプリングした測定結果で評価すると、表3に
示すように、ベース操業よりクロロベンゼン類排出量が
大幅に低下した。
【0021】
【表3】
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、焼結原料に配合する粉
コークス、無煙炭、スケール、ダスト類に含有される塩
素を固体中に固定化して揮発を抑制するので、焼結過程
で発生するクロロベンゼン類を含む有機塩素化合物の生
成を抑制し、その結果排ガス中の有機塩素化合物の濃度
を低減することができる。すなわち、有機塩素化合物に
含まれる環境有害物質のダイオキシンの生成を抑制する
ことになり、焼結機からの環境有害物質排出量の大幅な
抑制に寄与できる。
コークス、無煙炭、スケール、ダスト類に含有される塩
素を固体中に固定化して揮発を抑制するので、焼結過程
で発生するクロロベンゼン類を含む有機塩素化合物の生
成を抑制し、その結果排ガス中の有機塩素化合物の濃度
を低減することができる。すなわち、有機塩素化合物に
含まれる環境有害物質のダイオキシンの生成を抑制する
ことになり、焼結機からの環境有害物質排出量の大幅な
抑制に寄与できる。
【図1】本発明の焼結鉱の製造方法の例を示す図であ
る。
る。
【図2】鍋試験結果を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 粉コークス、無煙炭、スケール、ダスト
類の1種または2種以上とCaO、Ca(OH)2 、M
g(OH)2 の1種または2種以上とを予め混合または
造粒または混合・造粒した後、残りの焼結原料とさらに
混合・造粒して焼結することを特徴とする焼結鉱の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20423398A JPH11117025A (ja) | 1997-08-12 | 1998-07-06 | 焼結鉱の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22898097 | 1997-08-12 | ||
JP9-228980 | 1997-08-12 | ||
JP20423398A JPH11117025A (ja) | 1997-08-12 | 1998-07-06 | 焼結鉱の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11117025A true JPH11117025A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=26514355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20423398A Withdrawn JPH11117025A (ja) | 1997-08-12 | 1998-07-06 | 焼結鉱の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11117025A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003013148A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 焼結鉱の製造方法 |
KR100413817B1 (ko) * | 1999-08-12 | 2003-12-31 | 주식회사 포스코 | 소결광 제조 방법 |
KR100479997B1 (ko) * | 1999-12-18 | 2005-03-30 | 주식회사 포스코 | Cdq더스트를 이용한 소결광 제조방법 |
WO2007058071A1 (ja) * | 2005-11-15 | 2007-05-24 | Ntn Corporation | 製鋼ダスト固形化装置 |
KR100786466B1 (ko) * | 2001-12-18 | 2007-12-17 | 주식회사 포스코 | 제철 부산물의 조립물 구조설계에 의한 황산화물 및산화질소를 저감하는 미니펠릿의 제조방법 |
-
1998
- 1998-07-06 JP JP20423398A patent/JPH11117025A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100413817B1 (ko) * | 1999-08-12 | 2003-12-31 | 주식회사 포스코 | 소결광 제조 방법 |
KR100479997B1 (ko) * | 1999-12-18 | 2005-03-30 | 주식회사 포스코 | Cdq더스트를 이용한 소결광 제조방법 |
JP2003013148A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 焼結鉱の製造方法 |
KR100786466B1 (ko) * | 2001-12-18 | 2007-12-17 | 주식회사 포스코 | 제철 부산물의 조립물 구조설계에 의한 황산화물 및산화질소를 저감하는 미니펠릿의 제조방법 |
WO2007058071A1 (ja) * | 2005-11-15 | 2007-05-24 | Ntn Corporation | 製鋼ダスト固形化装置 |
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