JPH1111686A - 連続式アンローダにおける掘削異常制御装置 - Google Patents

連続式アンローダにおける掘削異常制御装置

Info

Publication number
JPH1111686A
JPH1111686A JP17489597A JP17489597A JPH1111686A JP H1111686 A JPH1111686 A JP H1111686A JP 17489597 A JP17489597 A JP 17489597A JP 17489597 A JP17489597 A JP 17489597A JP H1111686 A JPH1111686 A JP H1111686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excavation
turning
control device
state
tilt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17489597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3603547B2 (ja
Inventor
Kazuo Hosomi
和夫 細見
Masamichi Ogami
正通 大神
Takashi Ida
傑 井田
Hiroaki Ishikawa
裕昭 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP17489597A priority Critical patent/JP3603547B2/ja
Publication of JPH1111686A publication Critical patent/JPH1111686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3603547B2 publication Critical patent/JP3603547B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ship Loading And Unloading (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】船倉から荷を排出する連続式アンローダにおけ
る掘削部の艙壁への衝接を確実に防止する。 【解決手段】走行フレーム上に旋回自在に設けられた旋
回塔6に俯仰可能に旋回ブームが取付られ、この旋回ブ
ームの先端に旋回可能なバケットエレベータが垂下さ
れ、このバケットエレベータの下端に傾動リンク部を介
してバケットが周回される掘削部が取付けられた連続式
アンローダにおいて、旋回塔の旋回角度θDTを旋回角度
センサで検出すると共に、傾動リンク部の傾動角度θDL
を傾動角度センサで検出し、これら検出値又はこれら検
出値に基づく速度VT 及びVL と旋回塔及び傾動リンク
部の目標値とを比較することにより、これらの移動が掘
削部に対する荷崩れ等によって引っ張られる掘削異常を
検出し、この掘削異常を検出したときに各部を非常停止
させて(ステップS30)、掘削部と艙壁との衝接を未
然に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船倉内の荷を連続
的に掻き取って搬出する連続式アンローダにおける掘削
異常制御装置に関し、特に掘削部の船倉への衝接を確実
に防止するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】この種の連続式アンローダは、大型化が
容易であることから近年盛んに実用機が開発されてい
る。
【0003】従来の連続式アンローダとしては、例え
ば、本出願人が先に提案した特開平8−301453号
に記載されているように走行フレームに旋回フレームを
配置し、この旋回フレームに垂設された垂直支持ビーム
の上端に水平方向に延長するブームが支持され、このブ
ームの先端に多数のバケットを装着したバケットコンベ
ヤを有するバケットエレベータを垂下し、このバケット
エレベータの下端に掘削部を形成することにより、掘削
部の下面側において各バケットで船倉内の鉄鉱石、石炭
その他のバラ物を掻取って上方に搬送し、ブーム内を通
って旋回フレームに設けたホッパーに回収し、このホッ
パー内のバラ物を機内コンベヤから地上側ベルトコンベ
ヤに排出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の連続式アンローダにあっては、掘削部を船倉内に挿
入して、その先端を艙壁との衝接を避けるために、艙壁
からある程度離した状態で掘削部を横送りし、必要に応
じて旋回させることにより、1層分のバラ物を連続的に
掻取り搬出することができるものであるが、この掘削部
の先端側で例えば艙壁側に取り残されたバラ物が崩落す
ることにより、掘削部での荷姿が大幅に変動して、掘削
部の先端部が覆われる状態となると、この先端部の負荷
が急増し、これによって掘削部が艙壁側に引っ張られ
て、その先端が艙壁に衝接して、艙壁及び/又は掘削部
を損傷するという未解決の課題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、掘削部の正常な掘
削動作以外の高負荷による移動を検出して、掘削部先端
の艙壁への衝接を確実に防止することができる連続式ア
ンローダにおける掘削異常制御装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る連続式アンローダにおける
掘削異常制御装置は、走行フレーム上に旋回可能に配設
された旋回ブームと、該旋回ブームの先端に垂下された
バケットエレベータと、該バケットエレベータの下端に
設けられた掘削部と、前記バケットエレベータと掘削部
との間に張設された一対の無端チェーン間に取付けられ
た多数のバケットとを備えた連続式アンローダにおい
て、前記旋回ブームの旋回状態を検出する旋回状態検出
手段と、該旋回状態検出手段で検出した旋回状態と目標
旋回状態とに基づいて掘削異常を検出し、当該掘削異常
を検出したときに非常停止制御する非常停止手段とを備
えたことを特徴としている。
【0007】ここで、旋回状態とは、旋回速度或いは旋
回角度を総称するものである。この請求項1に係る発明
においては、旋回状態検出手段で旋回ブームの例えば旋
回速度を検出し、これに基づいて非常停止手段で検出し
た旋回速度と目標旋回速度とを比較し、両者の偏差が設
定値未満であるときには、正常状態であると判断して各
部の駆動制御を継続するが、両者の偏差が設定値以上と
なると、荷崩れ等の影響によって掘削部での負荷が急増
したことによる掘削異常状態であることを検出して非常
停止制御し、掘削部が艙壁に衝接することを未然に防止
する。
【0008】また、請求項2に係る連続式アンローダに
おける掘削異常制御装置は、走行フレーム上に旋回可能
に配設された旋回ブームと、該旋回ブームの先端に垂下
されたバケットエレベータと、該バケットエレベータの
下端に傾動可能な傾動リンク部を介して設けられた掘削
部と、前記バケットエレベータと掘削部との間に張設さ
れた一対の無端チェーン間に取付けられた多数のバケッ
トとを備えた連続式アンローダにおいて、前記傾動リン
ク部の傾動状態を検出する傾動状態検出手段と、該制動
状態検出手段で検出した傾動状態と目標傾動状態とに基
づいて掘削異常を検出し、当該掘削異常を検出したとき
に非常停止制御する非常停止手段とを備えたことを特徴
としている。
【0009】ここで、傾動状態とは、傾動速度或いは傾
動角度を総称するものである。この請求項2に係る発明
においては、傾動速度検出手段で、傾動リンク部の例え
ば傾動角度を検出し、これに基づいて非常停止手段で検
出した傾動角度と目標傾動角度とを比較し、両者の偏差
が設定値未満であるときには、正常状態であると判断し
て各部の駆動制御を継続するが、両者の偏差が設定値異
常となると、荷崩れ等の影響によって掘削部での負荷が
急増したことによる掘削異常状態であることを検出して
非常停止制御し、掘削部が艙壁に衝接することを未然に
防止する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。図1は、本発明の一実施形態を示す概略構成図
であって、連続式アンローダ1は、岸壁2に平行して敷
設された走行レール3a,3b上を図示しない電動モー
タによって駆動されて転動する転動輪4a,4bを有す
る走行フレーム5を備えている。
【0011】この走行フレーム5上には、内部にバラ物
を垂直に搬送して降下させるコンベヤ6aを内蔵した旋
回塔6が旋回中心を通り岸壁2と直交する線を中心とし
て左右に例えば125°の範囲内で旋回可能に支持され
ていると共に、この旋回塔6の下側にホッパー7が固定
配置され、このホッパー7の下端側の切り出し口には、
ホッパー7内の散物を受け入れベルトコンベヤ8に向け
て定量排出するベルトフィーダ9が配設されている。そ
して、このベルトフィーダ9の落下位置に受け入れベル
トコンベヤ8の上方位置まで散物を搬送する機内コンベ
ヤ10が配設され、この機内コンベヤ10から落下する
散物が図示しないクッションフレームを介して受け入れ
ベルトコンベヤ8上に移載される。
【0012】この旋回塔6は走行フレーム5の上面と対
向する位置に旋回ギヤ11を有し、この旋回ギヤ11が
減速機12を介して走行フレーム10に固定された電動
モータ13に連結されて回転駆動され、その旋回角度が
電動モータ13の回転軸に連結されたロータリエンコー
ダで構成される旋回塔旋回角度センサ14で検出され
る。
【0013】この旋回塔6の上端には、内部に散物搬送
用ベルトコンベヤ15aを配設した旋回ブーム15がそ
の基部側の下面と旋回塔6との間に介挿された油圧シリ
ンダ16のピストンロッドを伸縮させることにより垂直
面内で回動可能に支持され、この旋回ブーム15の旋回
塔6とは反対側にバランスウェイト17が配設されてい
る。旋回ブーム15の両端には、傾斜支持リンク18
a,18bが回転可能に支持され、これらリンク18
a,18bの自由端に旋回ブーム15と平行なリンク1
9が回転可能に連結されて平行リンクが構成され、その
自由端側の傾斜支持リンク18aに垂直方向に下方側に
延長するバケットエレベータ20が固定されている。
【0014】このバケットエレベータ20は、支持リン
ク18aに固定された円筒状の固定フレーム21と、こ
の固定フレーム21に電動モータを含んで構成される旋
回機構21aを介して旋回可能に支持されたエレベータ
シャフトを構成する円筒状のコラム部材22とを有す
る。
【0015】このコラム部材22の上端には、前後一対
のチェーン駆動用スプロケット23が配設されていると
共に、下端に傾動リンク部24を介して掘削部25がコ
ラム部材22の半径方向に移動可能に配設され、コラム
部材22内を通って前後一対の無端チェーン26がスプ
ロケット23及び掘削部25を周回移動するように張設
され、これら一対のチェーン26間に多数のバケット2
7が所定間隔を保って装着されてバケットコンベヤが構
成されている。
【0016】そして、コラム部材22が固定フレーム2
1に取り付けられた電動モータ等の回転駆動機構によっ
て旋回駆動され、スプロケット23も同様に電動モータ
を含むスプロケット回転駆動機構によって図1で反時計
方向に回転駆動される。
【0017】また、固定フレーム21には、スプロケッ
ト23の下側にこれらスプロケット23で反転されたバ
ケット27から落下する散物を受けるシュート28が形
成され、このシュート28で案内された散物がその下端
側に配設された回転フィーダ29によって旋回ブーム1
5内のコンベヤ15aに移送される。
【0018】傾動リンク部24は、図2で特に明らかな
ように、コラム部材22の下端における前後位置に回動
可能に支持された平行リンクを形成する2本の支持フレ
ーム31,32と、コラム部材22の下端と一方の支持
フレーム32との間に介挿された傾動用油圧シリンダ3
3と、コラム部材22の下端側に配設された下り側のチ
ェーン26を案内する一対の案内用スプロケット34
a,34bと、これらの下端側で支持フレーム32に配
設されたチェーン26を安定する一対の案内用スプロケ
ット35a,35bと、案内スプロケット34b及び3
5aの略中間位置でコラム部材22に回転自在に支持さ
れた上り側のチェーン26を案内する案内スプロケット
36とで構成されている。
【0019】そして、傾動用油圧シリンダ33のピスト
ンロッド33aを伸縮させることにより、下端部の掘削
部25をコラム部材22の半径方向に進退させ、ピスト
ンロッド33aの最伸長位置で図2に示すように、掘削
部25から上方に向かうバケット27の外側端部がコラ
ム部材22の内壁より僅かに内側となる最後退位置とな
り、この状態からピストンロッド33aを収縮させるこ
とにより、掘削部25が平行移動しながら前方に突出す
る前進位置となる。
【0020】そして、支持フレーム32のコラム部材2
2の取付位置にコラム部材22に対する支持フレーム3
2の傾斜角を検出するシンクロ発振器で構成される傾動
角度センサ38が取付けられている。
【0021】また、掘削部25は、同様に図2で特に明
らかなように、傾動リンク部24の支持フレーム31及
び32の下端が回動自在に連結された水平支持フレーム
41と、この水平支持フレーム41の前後端部にチェー
ン25を案内するスプロケット42,43とで構成さ
れ、水平支持フレーム41の左右対称位置におけるバケ
ット27より上方位置に外方に突出して下方の荷との間
の掘削深さを測定する超音波距離センサで構成される掘
削深さセンサ44a〜44c及び45a〜45cが取付
けられている。
【0022】なお、図2において、46は掘削部25の
前端部に回動可能に設けられた艙壁に残留するバラ物を
崩す崩し爪であり、47は掘削部25の後端部に上下に
揺動自在に設けられたバケット27へのバラ物の掻き入
れを容易にするためのガイド板である。
【0023】したがって、図1に示すように、バケット
エレベータ20を船倉A内に挿入して、水平支持フレー
ム41の下端側のバケット26をばら物45に接触させ
て掻き取り、これをコラム部材22内を通って垂直に上
方に搬送し、上方のスプロケット23位置でバケット2
7が反転することにより、その内部のバラ物がシュート
28,回転フィーダ29を介して旋回ブーム15内のコ
ンベヤ15aに移送され、次いで旋回塔11内の桟付き
コンベヤ11aで垂直方向に下降されてホッパー12内
に一時収納される。
【0024】このホッパー12からは、ベルトフィーダ
9によって受け入れベルトコンベヤ5の搬送能力に応じ
た定量排出が行われて、機内コンベヤ10を介して受け
入れベルトコンベヤ8に受け渡される。この操作をバケ
ットエレベータ20を例えば船倉A内を周回移動させる
等を行うことによって、船倉A内のバラ物が順次搬出さ
れる。
【0025】そして、連続式アンローダ1は、走行フレ
ーム5の走行を制御する走行制御装置51、旋回塔6の
旋回角度を制御する旋回塔制御装置52、ブーム15の
俯仰角度を調節する油圧シリンダ16を制御するブーム
制御装置53、バケットエレベータ20の旋回角度を制
御するエレベータ旋回制御装置54、バケットエレベー
タ20の駆動用スプロケット23を回転駆動制御するバ
ケット駆動制御装置55及び傾動リンク部24の傾動角
を制御する油圧シリンダ33を駆動制御する傾動リンク
部制御装置56を有し、これらが全体の動作を統括制御
するコントローラ58から入力される制御指令値に基づ
いて所定の制御処理を行う。
【0026】ここで、コントローラ58は、図3に示す
ように、少なくとも入力側インタフェース回路59a、
出力側インタフェース59b、演算処理装置59c及び
記憶装置59dを有するマイクロコンピュータ59を有
する。
【0027】このマイクロコンピュータ59の入力側イ
ンタフェース回路59aには、バラ物の搬出対象となる
貨物船の各ハッチ位置及び内部形状を表す船型データ
と、各ハッチでの船積み量データとを入力するキーボー
ド、その他の記憶媒体読込装置で構成される情報入力装
置61、走行フレーム5の走行位置を検出する走行位置
センサ62、旋回塔6の旋回角度を検出する旋回塔旋回
角度センサ14、ブーム15の俯仰角度を検出する俯仰
角度センサ64、バケットエレベータ20の旋回角度を
検出するエレベータ旋回角度センサ65、バケットコン
ベヤの駆動トルクを検出する駆動トルクセンサ66、傾
動リンク部24の傾動角センサ38及び掘削深さセンサ
44a〜44c,45a〜45cが接続されている。
【0028】また、出力側インタフェース回路59bに
は、走行制御装置51、旋回塔制御装置52、ブーム制
御装置53、エレベータ旋回制御装置54、バケット駆
動制御装置55、傾動リンク部制御装置56及び非常停
止時に警報光や警報音等による警報を発する警報回路5
7が接続されている。
【0029】さらに、演算処理装置59cは、入力側イ
ンタフェース回路59aを介して入力される船型データ
及び船積み量データ及び各種検出値に基づいて所定の演
算処理を実行することにより各制御装置51〜56を制
御して、各ハッチでのバラ物搬出作業を自動的に行う。
【0030】さらにまた、記憶装置59dは、演算処理
装置59cの演算処理に必要なプログラムを記憶してい
ると共に、演算過程で必要な演算結果等を逐次記憶す
る。次に、上記実施形態の動作をマイクロコンピュータ
59の処理手順の一例を示す図4を伴って説明する。
【0031】マイクロコンピュータ59の演算処理装置
59cでは、メインプログラムとして図4の搬出制御処
理を実行する。すなわち、先ず、ステップS1で積荷の
搬出対象となる貨物船等の船型データ及び船積み量デー
タを入力する。
【0032】この船型データとしては、貨物船等の建造
時の設計データがある場合にはその設計データを使用
し、ない場合には入船する貨物船毎に積荷の搬出終了後
に船型データを測定して蓄積しておく。
【0033】次いで、ステップS2に移行して、自動運
転か否かを判定し、手動運転であるときにはステップS
3に移行して該当する手動運転処理を行ってから前記ス
テップS1に戻る。ここで、手動運転処理としては、連
続式アンローダ1では船倉内のバラ物の掻取りをバケッ
ト27で行う関係で、バケット27を船底に接触させる
と双方を損傷するおそれがあるため、一定深さを残して
掘削排出処理を終了するようにしており、残ったバラ物
はブルドーザ塔の掻き集め作業車両を船倉底部に移送し
て掻き集めてから再度連続式アンローダで掻取るように
しているため、この作業車両の移送を掘削部25で吊り
下げることにより手動で行う。
【0034】一方、ステップS2の判定結果が自動運転
であるときには、ステップS4に移行して、積荷の搬出
を行うハッチ番号が入力されたか否かを判定し、これが
入力されていないときには入力されるまで待機し、入力
されたときにはステップS5に移行して、指定されたハ
ッチ番号のハッチコーミングの掘削開始位置の上方に掘
削部25が対向するように、位置座標を設定し、設定さ
れた位置座標と連続式アンローダ1の掘削部25の位置
座標とが一致するように走行制御装置51の目標移動位
置、旋回塔制御装置52の目標旋回角度及びブーム制御
装置53の目標俯仰角度を算出する。
【0035】ここで、掘削開始位置は、例えば図5に示
すように、ハッチ形状が海陸方向が長片となる長方形で
あり、ハッチコーミングも同様の長方形であって、バラ
物がハッチコーミング近くまで積み込まれているものと
すると、コラム部材22を図5(c)で○印で示すハッ
チコーミングの海側で且つ船首側の隅部に対向させ、且
つ掘削部25の船尾側を向くように設定する。
【0036】次いで、ステップS6に移行して、算出さ
れた各目標移動位置、目標旋回角度及び目標俯仰角度と
これらに対応する走行位置センサ62、旋回塔旋回角度
センサ14及び俯仰角度センサ64の各検出値との偏差
を算出し、これら偏差が“0”であるか否かを判定し、
これが零でないときには、ステップS7に移行して、こ
れらの偏差が零となるように走行制御装置51、旋回塔
制御装置52及びブーム制御装置53に対して目標速度
指令を出力してから前記ステップS6に戻り、各偏差が
零であるときには目標位置に達したものと判断してステ
ップS8に移行する。
【0037】このステップS8では、該当ハッチの船積
み量データに基づいて掘削部25が積荷の表面に接触す
るように下降させる下降指令をブーム制御装置53に対
して送出し、次いでステップS9に移行して、バケット
駆動制御装置55に対して駆動指令を出力して、バケッ
ト27の移送を開始させ、次いでステップS10に移行
して、掘削方向の掘削深さセンサ44a〜44cの掘削
深さを読込んでこれが予め設定された掘削深さとなるよ
うにブーム制御装置53に対して下降指令を送出する。
【0038】次いで、ステップS11に移行して、掘削
部25が船尾方向を向いたままコラム部材22を陸側に
所定掘削速度で移動させる横送り駆動指令を走行制御装
置51、旋回塔制御装置52及びエレベータ旋回制御装
置54に送出する。
【0039】ここで、横送り指令は、掘削部25を設定
速度で艙壁61に沿って横送りするために必要な走行フ
レーム5の走行速度、旋回塔6の旋回速度、バケットエ
レベータ20の旋回速度及び傾動リンク部24の傾動速
度で構成され、これらを演算によって求めて出力する。
【0040】次いで、ステップS12に移行して、コラ
ム部材22がハッチコーミングの陸側で且つ船首側の掘
削終了位置に達したか否かを判定し、掘削終了位置に達
していないときには前記ステップS11に戻り、掘削終
了位置に達したときには、ステップS13に移行する。
【0041】このステップS13では、掘削深さを下げ
ると共に、船型データに基づいて掘削パターンを設定
し、設定された掘削パターンに基づいて掘削部25を艙
壁に対して所定距離を保ちながら横送りを行って掘削を
継続する。
【0042】ここで、掘削パターンとしては、図6に示
すように、コラム部材22の中心が例えば海側で且つ船
首側のA点にあり、掘削部25が船首側に向いているも
のとして、この状態で掘削部25を陸側に横送りし、陸
側の掘削終了点Bでコラム部材22を船首方向に点Cま
で移動させ、これと同時エレベータ旋回制御装置54を
作動させて掘削部25を平面からみて反時計方向に旋回
させ、点Cに達するまでの間で旋回角度が45度となる
ように制御する。
【0043】次いで、コラム部材22を点Cから海方向
に点Dまで移動させ、この間にエレベータ旋回制御装置
54を作動させて掘削部25をさらに45度反時計方向
に回動させる。この結果、コラム部材22が点Dに達し
たときには、掘削部25の延長方向が陸側となり、陸側
の艙壁に対して直交すると共に、その先端が艙壁から所
定距離離間した状態となる。
【0044】次いで、点Dから船尾方向に横送りを開始
して、コラム部材22が船尾側の掘削終了点Eに達する
と、前記点B〜Dと同様の動作を行ってコラム部材22
を点Gまで移動させることにより、掘削部25の延長方
向を船尾側の艙壁と直交させ、その先端が艙壁と所定距
離離間した状態となる。
【0045】次いで、点Gから海側に横送りを開始し
て、コラム部材22が海側の掘削終了点Hに達すると、
前記B〜Dと同様の動作を行って、コラム部材22を点
Jまで移動させることにより、掘削部25の延長方向を
海側の艙壁と直交させ、その先端が艙壁と所定距離離間
した状態となる。
【0046】さらに、点Jから船首側に横送りを開始し
て、コラム部材22が船首側の掘削終了点Kに達する
と、前記B〜Dと同様の動作を行って、コラム部材22
を点Aまで移動させることにより、掘削部25の延長方
向を海側の艙壁と直交させ、その先端が艙壁と所定距離
離間した状態となる。
【0047】次いで、ステップS14に移行して、掘削
部25のバケット27が船倉の底に近づいて掘削を完了
する掘削完了深さに達したか否かを判定し、掘削完了深
さに達していないときには、前記ステップS13に戻
り、掘削完了深さに達したときには指定ハッチでの掘削
完了と判断してステップS15に移行して、全てのハッ
チのバラ物排出作業を終了したか否かを判定し、バラ物
排出作業を終了していないときには前記ステップS2に
戻り、全てのハッチのバラ物排出作業を終了したときに
は処理を終了する。
【0048】なお、上記掘削制御処理では、説明を省略
しているが、掘削量を定量制御するために、掘削深さセ
ンサ44a〜44c及び45a〜45cの検出値に基づ
いて実際にバケット27で掘削している掘削長さを検出
して、この掘削長さに応じて掘削深さを制御すると共
に、バケット27を駆動するスプロケット23の駆動ト
ルクを検出する駆動トルクセンサ66の検出値に基づい
て掘削量を推定し、これが一定となるように自動制御し
ている。
【0049】また、マイクロコンピュータ59の演算処
理装置59cでは、図7に示す、非常停止監視処理を実
行する。この非常停止監視処理は、所定時間(例えば3
0msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先
ず、ステップS21で、バケット駆動制御装置55が作
動状態であるか否かによってバケット27が駆動中であ
るか否かを判定し、これが停止状態であるときには、そ
のままタイマ割込処理を終了して図4のメインプログラ
ムに復帰し、駆動状態であるときにはステップS22に
移行する。
【0050】このステップS22では、旋回塔制御装置
52に対する現在の目標旋回速度V T * (n) を読込み、
次いでステップS23に移行して、旋回塔6が旋回中で
あるか否かを判定する。この判定は、目標旋回速度VT
* (n) が“0”以外の値であるか否かを判断することに
より行い、VT * (n) =0であるときには、ステップS
24に移行して、前回の目標旋回速度VT * (n-1) が
“0”であるか否かを判定し、VT * (n-1) =0である
ときには旋回塔6が停止状態を継続しているものと判断
して直接ステップS27にジャンプし、VT * (n-1) ≠
0であるときには、旋回塔6が旋回状態から停止状態に
移行してものと判断して、ステップS25に移行して、
そのときの旋回塔旋回角度センサ14の旋回角度検出値
θDTを読込み、次いでステップS26に移行して、読込
んだ旋回角度検出値θDTを停止時旋回角度θSTとして記
憶装置59dの所定記憶領域に更新記憶してからステッ
プS27に移行する。
【0051】ステップS27では、現在の旋回塔旋回角
度センサ14の旋回角度検出値θDTを読込み、次いでス
テップS28に移行して、読込んだ旋回角度検出値θDT
から停止時旋回角度θSTを減算して偏差ΔθT を算出
し、次いで、ステップS29に移行して、偏差ΔθT
絶対値|ΔθT |が予め設定された許容角度ΔθST以上
であるか否かを判定し、|ΔθT |≧ΔθSTであるとき
には、旋回塔6が異常旋回しているものと判断してステ
ップS30に移行して、少なくとも旋回塔制御装置5
2、バケット駆動装置54及び傾動リンク部制御装置5
6に対する駆動指令を零とする非常停止処理を行ってか
らステップS31に移行して、非常停止動作が行われた
ことを表す警報信号ARを警報回路57に出力してから
処理を終了する。
【0052】また、ステップS29の判定結果が|Δθ
|<ΔθS であるときには、旋回塔6が正常であると判
断して、後述するステップS36に移行する。一方、ス
テップS23の判定結果が、VT * (n) ≠0であるとき
には旋回塔6が旋回中であると判断して、ステップS3
2に移行して、旋回塔旋回角度センサ14の旋回角度検
出値θDT(n) を読込み、次いでステップS33に移行し
て今回の旋回角度検出値θDT(n) から前回値θDT(n-1)
を減算した値をタイマ割込周期TS で除算することによ
り旋回塔旋回角速度VT (n) を算出する。
【0053】次いで、ステップS34に移行して、算出
した旋回塔旋回角速度VT (n) から旋回塔制御装置52
に対する目標旋回速度指令値VT * を減算して偏差ΔV
T を算出し、次いでステップS35に移行して、偏差Δ
T が予め設定された許容値ΔVST以上であるか否かを
判定し、ΔVT ≧ΔVSTであるときには、旋回塔6の旋
回角速度が異常であると判断して、前記ステップS30
に移行し、ΔVT <ΔVSTであるときには旋回塔の旋回
動作が正常であると判断して、ステップS36に移行す
る。
【0054】ステップS36では、傾動リンク部制御装
置56に対する目標傾動角速度VL * を読込み、次いで
ステップS37に移行して、目標傾動角速度VL *
“0”であるか否かを判定し、VL * =0であるときに
は、傾動リンク部24が停止しているものと判断して、
ステップS38に移行して、前回の目標旋回速度V
T *(n-1) が“0”であるか否かを判定し、VL * (n-1)
=0であるときには傾動リンク部24が停止状態を継
続しているものと判断して直接ステップS41にジャン
プし、VL * (n-1) ≠0であるときには、傾動リンク部
24が傾動状態から停止状態に移行してものと判断し
て、ステップS39に移行して、そのときの傾動角度セ
ンサ38の傾動角度検出値θDLを読込み、次いでステッ
プS40に移行して、読込んだ傾動角度検出値θDLをを
停止時傾動角度θSLとして記憶装置59dの所定記憶領
域に更新記憶してからステップS41に移行する。
【0055】ステップS41では、現在の傾動角度セン
サ38の傾動角度検出値θDLを読込み、次いでステップ
S42に移行して、読込んだ傾動角度検出値θDLから停
止時旋回角度θSLを減算して偏差ΔθL を算出し、次い
で、ステップS43に移行して、偏差ΔθL の絶対値|
ΔθL |が予め設定された許容角度ΔθSL以上であるか
否かを判定し、|ΔθL |≧ΔθSLであるときには、傾
動リンク部24が異常動作しているものと判断して前記
ステップS29に移行し、|Δθ|<ΔθS であるとき
には、傾動リンク部24が正常であると判断して、その
ままタイマ割込処理を終了して図4のメインプログラム
に復帰する。
【0056】一方、ステップS37の判定結果が、VL
* (n) ≠0であるときには傾動リンク部24が傾動動作
中であると判断して、ステップS44に移行して、傾動
角度センサ38の旋回角度検出値θDL(n) を読込み、次
いでステップS45に移行して今回の傾動角度検出値θ
DL(n) から前回値θDL(n-1) を減算した値をタイマ割込
周期TS で除算することにより傾動リンク部24の傾動
角速度VL (n) を算出する。
【0057】次いで、ステップS46に移行して、算出
した旋回塔旋回角速度VL (n) から傾動リンク部制御装
置56に対する目標傾動角速度指令値VL * を減算して
偏差ΔVL を算出し、次いでステップS47に移行し
て、偏差ΔVL が予め設定された許容値ΔVSL以上であ
るか否かを判定し、ΔVL ≧ΔVSLであるときには、傾
動リンク部24の傾動角速度が異常であると判断して、
前記ステップS29に移行し、ΔVL <ΔVSLであると
きには傾動リンク部24が傾動動作が正常であると判断
して、タイマ割込処理を終了して図4のメインプログラ
ムに復帰する。
【0058】このように、上記実施形態によると、図4
の掘削制御処理によって、連続式アンローダ1の走行フ
レーム5、旋回塔6、ブーム15、バケットエレベータ
20及び傾動リンク部24が自動制御されて、該当する
ハッチからバラ物をバケット27で掻取り、これをシュ
ート28を介して回転フィーダ29に供給し、この回転
フィーダ29からブーム15内のベルトコンベヤ15a
を介し、旋回塔6内のベルトコンベヤ6aを介してホッ
パー7に回収し、このホッパー7から定量フィーダ9を
介し機内コンベヤ14を介して外部コンベヤ15に受け
渡すことができる。
【0059】そして、このバラ物の排出作業中に、艙壁
と掘削部25の先端との間に両者の接触を防止するため
に所定距離だけ離間させて掘削を行っている関係で、艙
壁側に残された残留バラ物が崩落することが発生する。
このように残留バラ物が崩落すると、図8に示すよう
に、掘削部25の先端側を覆うことになり、このとき、
バケット27は駆動されているので、掘削部25の先端
側の負荷が急増することにより、掘削部25が負荷にま
けて前方に引っ張られる現象が発生し、傾動リンク部2
4及び/又はブーム15を介して旋回塔6が正常動作状
態を逸脱することになる。この現象はバケット27がバ
ラ物の大きな塊に当接した場合にも生じる。
【0060】この現象を放置すると、掘削部25がその
まま前進を続けることにより、バケット27が艙壁に衝
接して、バケット27及び艙壁を損傷することなる。し
かしながら、本実施形態では、マイクロコンピュータ5
9で図7の非常停止処理を所定時間毎に実行しているの
で、今、掘削部25を横送り制御している場合を考える
と、この横送り状態では、旋回塔6は目標旋回速度VT
* で駆動制御されており、傾動リンク部24の傾動角度
は固定されている。
【0061】この状態で、上記バラ物の崩落等が発生し
て、掘削部25が前方に引っ張られたときに、例えば傾
動リンク部24で傾動角度変化が生じない場合には、ブ
ーム15を介して旋回塔6の旋回角速度が増加すること
になり、図7の非常停止制御処理が実行されたときに
は、図4の掘削制御処理において旋回塔6に対して横送
りを維持する値の目標旋回角速度VT * が出力されてお
り、これが“0”でないので、ステップS23からステ
ップS32を経てステップS33に移行し、旋回塔6の
旋回角速度VT (n) を算出し、次いでステップS34に
移行して、旋回角速度VT (n) から目標旋回角速度VT
* を減算して偏差ΔVT を算出したときに、この偏差Δ
T が設定値ΔVST以上となるため、掘削部25の負荷
急増による旋回異常が発生したものと判断してステップ
S30に移行し、非常停止処理を行うことにより、少な
くとも旋回塔制御装置52、エレベータ旋回制御装置5
4、エレベータ旋回制御装置54、バケット駆動制御装
置55及び傾動リンク部制御装置56に対する制御指令
を“0”として、これらを非常停止させ、その後、ステ
ップS31に移行して警報信号ARを警報回路57に出
力することにより、警報を発する。
【0062】このため、掘削部25の前方への移動が阻
止されることにより、その先端と艙壁との衝接を確実に
防止することができる。また、バラ物の崩落による掘削
部25の前方への移動時に旋回塔6の旋回動作は正常で
あって、傾動リンク部24の傾動角度のみが増加した場
合には、同様に、図7の非常停止処理が実行されたとき
に、目標傾動速度VT * (n) が“0”であることによ
り、ステップS38に移行し、前回の目標傾動速度VT
* (n-1) も“0”であるので、ステップS41を経てス
テップS42に移行する。このとき、図4の掘削制御処
理において、掘削パターンの決定時に傾動リンク部24
の傾動角度が変更されると、その変更に図7の非常停止
処理が実行されたときにステップS38からステップS
39を経てステップS40に移行することにより、停止
時傾動角度θSLが記憶されているので、現在の傾動角度
検出値θDLから停止時傾動角度θSLを減算して算出され
る傾動角偏差ΔθL が正の大きな値となって、ステップ
S43でΔθL ≧ΔθSLとなることにより、傾動リンク
部24の作動異常が発生したものと判断して前記ステッ
プS29に移行して、各部を非常停止状態に制御すると
共に、警報回路57で警報を発する。
【0063】このため、掘削部25の前方への移動が阻
止されることにより、その先端と艙壁との衝接を確実に
防止することができる。同様に、図4の掘削制御処理に
おいて、掘削パターンの決定時に旋回塔6の旋回動作が
停止している状態でバラ物の崩落が発生したときには、
旋回塔制御装置52に対する目標旋回角速度VT *
“0”であることにより、この状態で、旋回塔6が旋回
されると、旋回塔旋回角度検出値θDTに基づくステップ
S24〜ステップS29の処理によって、旋回塔6の旋
回異常が検出され、これによってステップS30に移行
して各部が非常停止されることにより、掘削部25と艙
壁との衝接を確実に防止することができる。
【0064】さらに、掘削パターンの決定時に傾動リン
ク部24に対して目標傾動角速度V L * を出力して、傾
動角度を変更している最中に、バラ物の崩落が発生した
ときには、目標傾動角速度VL * がある値となっている
ので、ステップS44〜S47の処理において、検出さ
れる傾動角速度VL (n) が目標傾動速度VL * より大き
な値となることにより、ステップS47で傾動角度異常
と判断されることにより、ステップS30に移行して各
部が非常停止されることにより、掘削部25と艙壁との
衝接を確実に防止することができる。
【0065】このように、上記実施形態によると、バケ
ットエレベータ20のバケットコンベヤが作動状態であ
るときに、バラ物の崩落等が発生して掘削部25の先端
部の負荷が急増することにより、この掘削部25が艙壁
側に引っ張られたときに、これを確実に検出して、非常
停止させるので、掘削部25のバケット27が艙壁に衝
接して、掘削部25及び/又は艙壁を損傷することを確
実に防止するこができる。
【0066】なお、上記実施形態においては、掘削部2
5が傾動リンク部24によって前後方向に進退可能に配
設されている場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、傾動リンク部24が省略され、これに
代えて掘削部25の掘削長さを変更するようにした連続
式アンローダであっても、本発明を適用し得るものであ
る。
【0067】また、上記実施形態においては、走行フレ
ーム5、旋回塔6、バケットエレベータ20及び傾動リ
ンク部24の移動量に基づいて掘削部25の位置を制御
する場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、ハッチコーミングの対角位置とバケットエレベ
ータ20との間に夫々自動追尾式のレーザ距離計を設置
して、このレーザ距離計の測定値に基づいてハッチコー
ミングに対するバケットエレベータ20の高さ及び水平
位置を算出し、これに基づいて掘削部25の位置を制御
するようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る連
続式アンローダの異常制御装置によれば、旋回状態検出
手段で旋回ブームの旋回速度或いは旋回角度でなる旋回
状態を検出し、これに基づいて非常停止手段で検出した
旋回状態と目標旋回状態とに基づいて荷崩れ等の影響に
よって掘削部での負荷が急増したことにより掘削部が艙
壁側に引っ張られている掘削異常状態であることを検出
して非常停止制御するようにしたので、掘削部が艙壁に
衝接して掘削部及び/又は艙壁を損傷することを確実に
防止することができるという効果が得られる。
【0069】また、請求項2に係る連続式アンローダの
異常制御装置によれば、傾動状態検出手段で、傾動リン
ク部の傾動速度或いは傾動角度でなる傾動状態を検出
し、これに基づいて非常停止手段で検出した傾動状態と
目標傾動状態とに基づいて荷崩れ等の影響によって掘削
部での負荷が急増したことによる掘削異常状態であるこ
とを検出して非常停止制御するようにしたので、掘削部
が艙壁に衝接して掘削部及び/又は艙壁を損傷すること
を確実に防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す連続式アンローダの
概略構成図である。
【図2】図1における傾動リンク部及び掘削部の拡大側
面図である。
【図3】図1の制御系を示すブロック図である。
【図4】図3のコントローラで実行する掘削制御処理の
一例を示すフローチャートである。
【図5】船倉内の荷を掻取り搬出する荷役の説明図であ
る。
【図6】掘削パターンを示す説明図である。
【図7】図3のコントローラで実行する非常停止処理の
一例を示すフローチャートである。
【図8】掘削部にバラ物が崩落した状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 連続式アンローダ 2 岸壁 5 走行フレーム 6 旋回塔 14 旋回塔旋回角度センサ 15 旋回ブーム 20 バケットエレベータ 22 コラム部材 23 駆動スプロケット 24 傾動リンク部 25 掘削部 26 チェーン 27 バケット 38 傾動角度センサ 51 走行制御装置 52 旋回塔制御装置 53 ブーム制御装置 54 エレベータ旋回制御装置 55 バケット駆動制御装置 56 傾動リンク部制御装置 57 警報回路 58 コントローラ 59 マイクロコンピュータ 61 情報入力装置 62 走行位置センサ
フロントページの続き (72)発明者 井田 傑 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 石川 裕昭 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行フレーム上に旋回可能に配設された
    旋回ブームと、該旋回ブームの先端に垂下されたバケッ
    トエレベータと、該バケットエレベータの下端に設けら
    れた掘削部と、前記バケットエレベータと掘削部との間
    に張設された一対の無端チェーン間に取付けられた多数
    のバケットとを備えた連続式アンローダにおいて、前記
    旋回ブームの旋回状態を検出する旋回状態検出手段と、
    該旋回状態検出手段で検出した旋回状態と目標旋回状態
    とに基づいて掘削異常を検出し、当該掘削異常を検出し
    たときに非常停止制御する非常停止手段とを備えたこと
    を特徴とする連続式アンローダにおける掘削異常制御装
    置。
  2. 【請求項2】 走行フレーム上に旋回可能に配設された
    旋回ブームと、該旋回ブームの先端に垂下されたバケッ
    トエレベータと、該バケットエレベータの下端に傾動可
    能な傾動リンク部を介して設けられた掘削部と、前記バ
    ケットエレベータと掘削部との間に張設された一対の無
    端チェーン間に取付けられた多数のバケットとを備えた
    連続式アンローダにおいて、前記傾動リンク部の傾動状
    態を検出する傾動状態検出手段と、該制動状態検出手段
    で検出した傾動状態と目標傾動状態とに基づいて掘削異
    常を検出し、当該掘削異常を検出したときに非常停止制
    御する非常停止手段とを備えたことを特徴とする連続式
    アンローダにおける掘削異常制御装置。
JP17489597A 1997-06-30 1997-06-30 連続式アンローダにおける掘削異常制御装置 Expired - Lifetime JP3603547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17489597A JP3603547B2 (ja) 1997-06-30 1997-06-30 連続式アンローダにおける掘削異常制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17489597A JP3603547B2 (ja) 1997-06-30 1997-06-30 連続式アンローダにおける掘削異常制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1111686A true JPH1111686A (ja) 1999-01-19
JP3603547B2 JP3603547B2 (ja) 2004-12-22

Family

ID=15986571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17489597A Expired - Lifetime JP3603547B2 (ja) 1997-06-30 1997-06-30 連続式アンローダにおける掘削異常制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3603547B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3603547B2 (ja) 2004-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3603547B2 (ja) 連続式アンローダにおける掘削異常制御装置
JPH1159917A (ja) 連続式アンローダにおける掘削部移動制御装置
JP3458524B2 (ja) 連続式アンローダにおける定量掘削制御方法
JP3329420B2 (ja) 連続式アンローダの掘削深さ制御方法
JPH1111687A (ja) 連続式アンローダにおける掘削深さ制御装置
JP4023885B2 (ja) 連続式アンローダ自動運転における船舶揺動時の退避方法および退避制御装置
JP3832042B2 (ja) 連続式アンローダにおける落鉱回収装置
JPH08268517A (ja) アンローダの最終シュート
JPH11171348A (ja) 連続式アンローダ自動運転における船舶揺動時の退避方法および退避制御装置
JPH1159916A (ja) 連続アンローダ
JP3546080B2 (ja) バケットエレベータの掘削装置
JP3546280B2 (ja) 連続式アンローダの定量掘削制御方法
JPH09315588A (ja) 連続式アンローダ
JPH03172231A (ja) 連続アンローダの運転方法
JP3208822B2 (ja) アンローダの相対位置検出方法
JP3443747B2 (ja) 連続アンローダの定量掻取方法
JP3546283B2 (ja) 連続式アンローダの対船壁間距離検出装置
JP3610590B2 (ja) 連続式アンローダの自動運転方法
JPH062980Y2 (ja) リクレマ−の荷切れ検出装置
JP3065599B1 (ja) 連続式アンロ―ダの制御装置
JP3546081B2 (ja) バケットエレベータの掘削装置
JPH08258994A (ja) 船倉形状の把握方法
JP2853363B2 (ja) アンローダの荷役方法
JP3343975B2 (ja) 連続アンローダの自動運転における監視方法
JPH0925012A (ja) 連続式アンローダのコーナ旋回掘削方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term