JPH11115170A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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Publication number
JPH11115170A
JPH11115170A JP9288722A JP28872297A JPH11115170A JP H11115170 A JPH11115170 A JP H11115170A JP 9288722 A JP9288722 A JP 9288722A JP 28872297 A JP28872297 A JP 28872297A JP H11115170 A JPH11115170 A JP H11115170A
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JP
Japan
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recording
carriage
recording head
image
cooling
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Application number
JP9288722A
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English (en)
Inventor
Daisuke Yokoyama
大輔 横山
Yasuyuki Takanaka
康之 高中
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドにおける不所望な温度上昇を確実
に抑制することができること。 【解決手段】 溝14gi〜14gnが、キャリッジ1
4における布帛36の記録面に対向する下端部に設けら
れるとともに、溝14gi〜14gnの開口端に送風す
るファン46および50がキャリッジ14の両端部にそ
れぞれ設けられるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の記録面
に対して液体を吐出し記録動作を行う記録ヘッドが選択
的に搭載されるキャリッジ部を備える画像記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、ファクシミリなどの画
像記録装置においては、インクを記録媒体の記録面に対
して吐出し記録を行うインクジェット記録方式が実用に
供されている。インクジェット記録方式においては、例
えば、記録媒体の記録面に対して対向配置されインクを
吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドと、記録ヘッ
ドが選択的に搭載され記録媒体の搬送方向に対して略直
交する方向に伸びるスライドレールに摺動可能に支持さ
れ往復動せしめられるキャリッジ部と、キャリッジ部の
駆動制御を行うとともに記録ヘッドの記録動作の制御を
行う制御部とを主要な要素として含んで構成されてい
る。
【0003】記録媒体の記録面に画像を形成するにあた
っては、例えば、記録媒体が断続的に搬送されるもと
で、制御部は画像データに基づいて記録ヘッドに停止状
態の記録媒体の記録面に対して記録動作を行わせるとと
もにキャリッジ部を往復動させる。これにより、画像が
記録面に形成される。
【0004】記録ヘッドにおいては、例えば、電気熱変
換素子によりインクが加熱されることにより発生する気
泡の圧力でインクが吐出されるバブルジェット式が知ら
れている。このような記録ヘッドにおいては、その記録
動作に伴い電気熱変換素子により発生する熱の一部が記
録ヘッド自体に蓄熱されて記録ヘッド内のインクの温度
が上昇する虞がある。特に、長尺の記録媒体において
は、記録動作時間が比較的長期間となるので記録ヘッド
内のインクの温度上昇が顕著となる。
【0005】このような場合、インクの温度上昇に起因
して吐出口から吐出されるインク滴の吐出量が変化する
ことにより記録面に形成される画素の濃度が変化する。
その結果、画像の画質に悪影響を及ぼすこととなる。
【0006】このような問題点を解消するために冷却用
の送風手段が記録ヘッドを伴って移動するキャリッジ部
に対向し、かつ、スライドレールに沿って装置内に配置
されるものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような送風手段
が配置される場合、記録ヘッドは、その送風手段の前方
を通過するとき、冷却されるものであり、冷却風が常に
記録ヘッドに到達しないので記録ヘッドが十分に冷却さ
れず熱が蓄熱されて記録ヘッド内のインクの温度が許容
範囲以上に上昇する虞がある。
【0008】以上の問題点を考慮し、本発明は記録媒体
の記録面に対して液体を吐出し記録動作を行う記録ヘッ
ドが選択的に搭載されるキャリッジ部を備える画像記録
装置であって、記録ヘッドにおける不所望な温度上昇を
確実に抑制することができる画像記録装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る画像記録装置は、記録媒体の記録面
に対して液体を吐出し記録動作を行う記録ヘッドが選択
的に搭載され記録媒体の記録面に対向して移動するキャ
リッジ部と、記録媒体の記録面に記録されるべき画像を
あらわす画像データに基づいて記録ヘッドの記録動作を
制御する記録動作制御部と、キャリッジ部における記録
媒体の記録面に対向する部分であって記録ヘッドの液体
吐出面が設けられる部位に配され、記録ヘッドを冷却さ
せる冷却手段とを備えて構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る画像記録装
置の一例を示す。
【0011】図2において、筺体4は、相対向して配さ
れる架台2Aおよび2Bの上端部に結合されることによ
り支持されている。筺体4内には、所定の距離、離隔し
て相対向する支持板20Aおよび20Bが設けられてい
る。支持板20Aと支持板20Bとの間には、記録部1
0が着脱可能に装着されるキャリッジ14を摺動可能に
支持するキャリッジレール部材16が配されている。キ
ャリッジレール部材16は、その中心軸線が後述する搬
送ローラ34の中心軸線に対して略平行、即ち、記録媒
体としての布帛36の搬送方向に対して略直交する方向
となるように支持板20Aおよび20Bに支持されてい
る。キャリッジレール部材16の両端部は、それぞれ、
支持板20Aおよび20Bに固着されている。キャリッ
ジレール部材16に対向した搬送ローラ34側部分に
は、図4に示されるように、布帛36が矢印Fが示す方
向に、即ち、記録部10に向けて導入される搬送路が形
成されている。
【0012】搬送路は、所定の間隔をもって相対向配置
される搬送ガイドプレート28および30と、搬送ガイ
ドプレート28と同一平面上に配され搬送される布帛3
6の記録面を後述する記録部10の記録ヘッド13Y、
13M、13C、および、13Bにおけるインク吐出部
に対して所定の間隔をもって維持するプラテン29とを
含んで形成されている。
【0013】搬送ガイドプレート28および30とプラ
テン29との間には、布帛36をプラテン29側に協働
して搬送する搬送ローラ32Aおよび32Bが設けら
れ、また、プラテン29の下流側部分には、記録部10
によって記録された布帛36を協働して搬送する搬送ロ
ーラ34および38が設けられている。搬送ローラ32
Aおよび32Bの両端部は、それぞれ、筺体4に配置さ
れ図示が省略される軸受け部材により回動可能に支持さ
れている。搬送ローラ32Aおよび32B、搬送ローラ
34および38は、それぞれ、布帛36を外周面相互間
において狭持して摩擦力により搬送するものとされる。
【0014】また、搬送ローラ34は、その回転軸34
Rの両端がそれぞれ筺体4に配置され図示が省略される
軸受け部材により回動可能に支持されている。搬送ロー
ラ38も同様に図示が省略される軸受け部材により回動
可能に支持されている。
【0015】搬送ローラ32Aおよび32B、搬送ロー
ラ34および38は、それぞれ、図示が省略される駆動
用モータに連結されている。各駆動用モータは、後述す
る制御ユニットからの制御信号に基づいて制御される。
これにより、各駆動用モータは、記録部10の記録動作
に応じて所定の送り量に対応する回転状態および停止状
態が交互に繰り返されるように制御される。従って、布
帛36は、記録部10の記録動作に応じて所定のタイミ
ングで断続的に搬送されることとなる。
【0016】支持板20Aと支持板20Bとの間であっ
て、搬送される布帛36の端部から支持板20A側に離
れた位置には、図2に示されるように、記録部10を伴
ってキャリッジ14が待機状態がとられる待機領域部8
が設けられている。
【0017】待機領域部8における所定の基準位置(ホ
ームポジション)には、記録ヘッド13Y〜13Bの所
定の回復処理を行う回復処理部6が設けられている。回
復処理部6は、キャリッジ14に設けられた記録ヘッド
13Y〜13Bのインク吐出面に対向して配され、その
インク吐出面を選択的に覆い吸引するキャッピング機構
を含んだ既知の構造とされる。回復処理部6は、回復処
理駆動制御部から所定のタイミングで供給される駆動制
御信号に基づいて制御される。
【0018】例えば、円柱状の軸部材とされるキャリッ
ジレール部材16には、図4に示されるように、キャリ
ッジ14の基端部における摺動溝14aが摺動可能に嵌
合されている。その摺動溝14aは、一部分が下方に向
けて開口している。これにより、キャリッジレール部材
16の外周部の一部がその開口を通じて露出している。
【0019】キャリッジ14において摺動溝14aが設
けられる基端部は、ベルト17に連結されている。ベル
ト17は、相対向して配置される一対の回転軸15aの
一端にそれぞれ固定されるプーリ15に巻装されてい
る。一対の回転軸15aのうちの一方には、例えば、駆
動用のステッピングモータ64の出力軸が連結されてい
る。そのステッピングモータ64は、後述するキャリッ
ジ搬送制御部62からの駆動制御パルス信号に基づいて
制御される。これにより、キャリッジ14は、所定のタ
イミングでキャリッジレール部材16および後述するロ
ーラガイドレール22に案内されて往復動せしめられ
る。
【0020】キャリッジ14の基端部に対してインクカ
ートリッジ部12を挟んで対向する端面部の略中央部に
は、図1および図4に示されるように、支持軸26aが
設けられている。支持軸26aの一端には、ローラ26
が回動可能に支持されている。ローラ26は、矩形断面
形状を有するローラガイドレール22の内周部に所定の
隙間をもって係合されている。これにより、キャリッジ
14はキャリッジレール部材16と、ローラ26を介し
てローラガイドレール22とによって移動可能に案内さ
れることとなる。
【0021】ローラガイドレール22は、例えば、薄鋼
板でプレス加工により作られ、搬送ガイドプレート30
において搬送ローラ32Aおよび32Bが設けられる部
分よりも上流側に設けられファン40がそれぞれ収容さ
れる複数のファンケース24の上端面に跨って固着され
ている。各ファン40はその送風が後述する記録ヘッド
13Y、13M、13C、および、13Bのインク吐出
口形成面13y、13m、13c、および、13bに対
して行われるように配置されている。各ファン40の送
風量は、布帛36の搬送に支障が生じない許容範囲内に
設定されている。ファン40は後述する制御ユニット6
0により制御される。
【0022】キャリッジ14の上面側には、例えば、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの各色ごとの
インクが貯留されるインクカートリッジ部12が着脱可
能に設けられている。また、キャリッジ14におけるプ
ラテン29に対向する下面側には、図1に示されるよう
に、記録部10の一部を構成する例えば、既知の構造を
有するバブルジェット式の記録ヘッド13Y、13M、
13C、および、13Bがキャリッジ14の移動方向に
沿って各色のインクに対応してそれぞれ設けられてい
る。記録ヘッド13Y、13M、13C、および、13
Bにおけるプラテン29の表面に対向する部分には、そ
れぞれ、複数のインク吐出口が布帛36の搬送方向に沿
って配列されるインク吐出口形成面13y、13m、1
3c、および、13bが設けられている。
【0023】キャリッジ14の下面側における各記録ヘ
ッド13Y〜13B相互間、記録ヘッド13Yとキャリ
ッジ14の端部との間、および、記録ヘッド13Bとキ
ャリッジ14の端部との間には、図1および図5に示さ
れるように、各記録ヘッド13Y、13M、13C、お
よび、13Bのインク吐出口形成面13y、13m、1
3c、および、13bのインク吐出口配列に対応し、か
つ、キャリッジレール部材16の中心軸線に沿って伸び
る複数の溝14gi(i=1〜n、nは整数)が設けら
れている。複数の溝14giは、冷却手段の放熱部とし
て各溝の相互間に設けられる各隔壁14wi(i=1〜
n+1、nは整数)により隔絶されている。各溝14g
iの各端部は、それぞれ、インク吐出口形成面13y、
13m、13c、および、13bに対して開口するとと
もにキャリッジ14の端部に対して開口している。
【0024】また、各隔壁14wiにおけるプラテン2
9の表面に対向する最下端面は、インク吐出口形成面1
3y、13m、13c、および、13bよりもプラテン
29の表面側に所定の寸法だけ突出している。
【0025】これにより、搬送される布帛の表面はイン
ク吐出口形成面13y、13m、13c、および、13
bに接触する前に各隔壁14wiの最下端面に接触する
ことになるので搬送される布帛の表面がインク吐出口形
成面13y、13m、13c、および、13bに接触す
ることが回避されることとなる。 記録ヘッド部13
Y、13M、13C、および、13Bの記録動作は、記
録動作制御部68からの布帛36の記録面に形成される
べき画像データに基づいて形成された駆動パルス信号に
応じて所定のタイミングで制御される。
【0026】さらに、キャリッジ14における移動方向
に沿って相対向する両端部には、図3および図6に示さ
れるように、それぞれ、ファン支持体52および54が
それぞれ設けられている。
【0027】ファン支持体52および54におけるプラ
テン29の表面に対向する部分には、それぞれ、冷却風
を図6の矢印が示す方向に沿って各溝14giの開口端
部まで導く冷却風導入路52aおよび54aが設けられ
ている。冷却風導入路52aおよび54aの入口には、
それぞれ、冷却風を吸い込み送出するファン46を収容
するファンケース44、および、ファン50を収容する
ファンケース48が配されている。ファン46および5
0は、後述する制御ユニット60により制御される。
【0028】ファン40、46および50の動作制御を
行う制御ユニット60には、図7に示されるように、各
記録ヘッド13Y〜13Bに関連して設けられ各記録ヘ
ッド13Y〜13Bの温度を検出する温度センサ72か
らの検出出力信号St、図示が省略されるホストコンピ
ュータからの記録媒体の記録面に形成されるべき画像を
あらわす多値の画像データDgが例えば、各記録ヘッド
13Y〜13Bの一走査分ごとに供給される。
【0029】制御ユニット60は、画像データDgおよ
び検出出力信号Stに基づくデータを記憶する内部メモ
リ60mo、および、各制御の動作プログラムのデー
タ、および、各記録ヘッド13Y〜13Bについて設定
される許容温度のデータが記憶される内部メモリ部60
maを備えている。
【0030】制御ユニット60は、記録ヘッド13Y〜
13Bについての記録動作制御を行うにあたっては、内
部メモリ60moに記憶された画像データDgmを所定
のタイミングで読み出し、それを画像処理部66に供給
するとともにキャリッジ14を記録ヘッド13Y〜13
Bについての記録動作に応じて所定の速度で往復動させ
るべく、制御信号Ccを形成しそれをキャリッジ搬送制
御部62に供給する。
【0031】画像処理部66は、画像データDgmに対
して濃度階調変換処理および面積階調法などが利用され
て二値化処理を行い、得られた駆動制御データを各記録
ヘッド13Y〜13Bごとに分配しそれぞれ記録動作制
御部68に供給する。
【0032】記録動作制御部68は、得られた駆動制御
データに基づいて各記録ヘッド13Y〜13Bのインク
吐出口配列に対応した制御パルス信号を形成し、それら
を各記録ヘッド13Y〜13Bに所定のタイミングでキ
ャリッジ14の移動に応じて供給する。これにより、キ
ャリッジ14が図2に示す矢印Pの示す方向に移動され
る場合、各記録ヘッド13Y、および、13Mのみが、
制御パルス信号に応じてインク吐出を行い、一方、キャ
リッジ14が図2に示す矢印Pの示す方向とは反対方向
に移動される場合、各記録ヘッド13Y、および、13
Mは、インク吐出を行わず、各記録ヘッド13C、およ
び、13Bのみが、インク吐出を行う。また、キャリッ
ジ搬送制御部62は、制御信号Ccに基づいて駆動制御
パルス信号を形成し、それをモータ64に供給する。こ
れにより、モータ64が作動状態とされてキャリッジ1
4が往復動せしめられることとなる。
【0033】また、制御ユニット60は、ファン40の
動作制御を行うにあたっては、検出出力信号Stに基づ
いて各記録ヘッド13Y〜13Bうちのいずれか1つの
記録ヘッドの温度が所定値以上である場合、キャリッジ
部14の移動開始と同期してファン40を作動状態とす
べく、制御信号Cfaをキャリッジ部14が停止するま
で駆動回路部70に供給する。一方、制御ユニット60
は、検出出力信号Stに基づいて各記録ヘッド13Y〜
13Bの温度が所定値未満である場合、制御信号Cfa
の供給は行わない。これにより、ファン40は、キャリ
ッジ部14が往復動せしめられ冷却が必要とされると
き、送風を行うこととなる。
【0034】制御ユニット60は、ファン46および5
0の動作制御を行うにあたっては、キャリッジ14が図
2に示す矢印Pの示す方向に移動される場合、検出出力
信号Stに基づいて各記録ヘッド13Y、あるいは、1
3Mの温度が所定値以上であるとき、制御信号Cfbを
駆動回路部70に供給する。これにより、ファン46が
作動状態とされる。また、制御ユニット60は、検出出
力信号Stに基づいて各記録ヘッド13Y、および、1
3Mの温度が所定値未満であるとき、制御信号Cfbを
供給しない。
【0035】一方、制御ユニット60は、キャリッジ1
4が図2に示す矢印Pの示す方向とは反対方向に移動さ
れる場合、検出出力信号Stに基づいて各記録ヘッド1
3C、あるいは、13Bの温度が所定値以上である場
合、制御信号Cfcを駆動回路部70に供給する。これ
により、ファン50が作動状態とされる。また、制御ユ
ニット60は、検出出力信号Stに基づいて各記録ヘッ
ド13C、および、13Bの温度が所定値未満であると
き、制御信号Cfcを供給しない。
【0036】ファン40、46および50が上述のよう
に制御ユニット60により制御される場合、各記録ヘッ
ド13Y、もしくは、13Mの温度は、例えば、図8に
実線で示される曲線Lcに沿って変化することとなる。
【0037】なお、図8は、縦軸に記録ヘッド13Y、
もしくは、13Mの温度Tをとり、横軸にキャリッジ1
4の移動経過時間tをとり、本発明の発明者の実験によ
り得られた曲線Lcは、ファン40、46および50が
設けられて上述のように制御された場合において記録ヘ
ッド13Y、もしくは、13Mの温度の変化を示す。ま
た、本発明の発明者の実験により得られた曲線Loは、
上述のファン40、46および50が設けられていない
場合において、記録ヘッド13Y、もしくは、13Mの
温度の変化を示す。
【0038】上述のファン40、46および50が設け
られていない場合においては、記録ヘッド13Y、もし
くは、13Mの温度は、曲線Loが示すように、キャリ
ッジ14が図2に示す矢印Pの示す方向に移動される第
1の往路期間T1f、インク吐出に伴って初期温度To
から所定の温度勾配で上昇し、時点taで所定の温度
T′aに到達する。
【0039】次に、キャリッジ14が図2に示す矢印P
の示す方向から図2に示す矢印Pの示す方向とは反対方
向に移動を開始するまでの反転期間IT(インターバ
ル)が経過した時点tbから開始される第1の復路期間
T1rにおいては、インク吐出が行われないので第1の
復路期間T1rが経過した時点tcを過ぎた時点tdに
おいて温度T′aから初期温度Toよりも高い温度T′
dまで冷却される。
【0040】続いて、時点tdから開始される第2の往
路期間T2fにおいては、記録ヘッド13Y、もしく
は、13Mの温度は、蓄熱により温度T′dからさらに
上昇し第2の往路期間T2f経過した時点teにおいて
温度T′aよりもかなり高い温度T′eに到達する。
【0041】続いて、時点teから反転期間ITが経過
した時点tfから開始する第2の復路期間T2rにおい
ては、記録ヘッド13Y、もしくは、13Mの温度は、
第1の復路期間T1rの場合と同様に冷却されて温度T
eから時点thにおいて、温度T′eから温度T′dよ
りも高く、かつ、T′hよりも低い温度T′hまで冷却
される。時点th以降の続く第3の往路および復路にお
いては、蓄熱により記録ヘッド13Y、もしくは、13
Mの温度の冷却時の下限値が徐々に上昇され記録ヘッド
13Y、もしくは、13M内のインクの温度が許容範囲
以上に上昇することとなる。
【0042】一方、ファン40、46および50が設け
られて上述のように制御された場合、記録ヘッド13
Y、もしくは、13Mの温度は、曲線Lcが示すよう
に、キャリッジ14が図2に示す矢印Pの示す方向に移
動される第1の往路期間T1fにおいて、インク吐出に
伴って初期温度Toから所定の温度勾配で上昇し、時点
taで温度T′aよりもかなり低い所定の温度Taに到
達する。
【0043】次に、キャリッジ14が図2に示す矢印P
の示す方向から図2に示す矢印Pの示す方向とは反対方
向に移動を開始するまでの反転期間IT(インターバ
ル)が経過した時点tbから開始される第1の復路期間
T1rにおいては、インク吐出が行われないので第1の
復路期間T1rが経過した時点tcを過ぎた時点tdに
おいて温度Taから初期温度Toよりも若干高い温度T
dまで冷却される。
【0044】続いて、時点tdから開始される第2の往
路期間T2fにおいては、記録ヘッド13Y、もしく
は、13Mの温度は、温度Tdから上昇し第2の往路期
間T2f経過した時点teにおいて温度Taよりも高い
温度Teに到達する。
【0045】続いて、時点teから反転期間ITが経過
した時点tfから開始する第2の復路期間T2rにおい
ては、記録ヘッド13Y、もしくは、13Mの温度は、
第1の復路期間T1rの場合と同様に冷却されて時点t
hにおいて温度Tdよりも高い温度Thまで冷却され
る。
【0046】時点th以降の続く第3の往路および復路
においても、記録ヘッド13Y、もしくは、13Mの温
度は復路において同様に冷却されることとなる。
【0047】従って、記録ヘッド13Y、もしくは、1
3M内のインクの温度が許容範囲に維持されることとな
る。
【0048】以上、記録ヘッド13Y,13Mの冷却方
法について説明したが、記録ヘッド13C,13Bにつ
いても全く同様な冷却方法をとることができるのは言う
までもない。また、本実施例においては、往路時に記録
ヘッド13Y,13Mのみ吐出、復路時に13C,13
Bのみを吐出する場合についてのみ説明したが、往復路
時ともにすべての記録ヘッドを吐出させる場合も可能で
あり、そのような場合、往路時にはファン46のみを動
作させ、復路時にはファン50のみを動作させることに
より冷却を行うものとする。この場合、吐出させる記録
ヘッドのうち1つでも所定の温度以上になったときにフ
ァンを動作させてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る画像記録装置によれば、キャリッジ部における記
録媒体の記録面に対向する部分であって記録ヘッドの液
体吐出面が設けられる部位に配され、記録ヘッドを冷却
させる冷却手段が設けられるので記録ヘッドにおける不
所望な温度上昇を確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置の一例の要部を記録
される記録媒体の表面側から見た平面図である。
【図2】本発明に係る画像記録装置の一例の概略構成を
示す正面図である。
【図3】図2に示される例における画像記録装置の一例
の要部を示す斜視図である。
【図4】図2に示される例における構成を示す断面図で
ある。
【図5】図4に示されるキャリッジの一部を拡大して示
す構成図である。
【図6】図2に示される例におけるキャリッジの一部
を、プラテンとともに拡大して示す構成図である。
【図7】図2に示される例において備えられる制御ブロ
ックを示すブロック図である。
【図8】図2に示される例における動作説明に供される
図である。
【符号の説明】
13Y,13M,13C,13B 記録ヘッド 14 キャリッジ 14gi〜14gn 溝 36 布帛 40,46,50 ファン 60 制御ユニット 68 記録動作制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の記録面に対して液体を吐出し
    記録動作を行う記録ヘッドが選択的に搭載され該記録媒
    体の記録面に対向して移動するキャリッジ部と、 前記記録媒体の記録面に記録されるべき画像をあらわす
    画像データに基づいて前記記録ヘッドの記録動作を制御
    する記録動作制御部と、 前記キャリッジ部における前記記録媒体の記録面に対向
    する部分であって前記記録ヘッドの液体吐出面が設けら
    れる部位に配され、該記録ヘッドを冷却させる冷却手段
    と、 を具備して構成される画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段は、前記キャリッジ部の移
    動方向に沿って前記記録ヘッドの液体吐出面に連結され
    る凹凸状の放熱部を有することを特徴とする請求項1記
    載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段における放熱部が前記記録
    ヘッドの液体吐出面よりも前記記録媒体の記録面側に向
    かって突出していることを特徴とする請求項2記載の画
    像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却手段は、前記キャリッジ部に設
    けられ前記放熱部の凹部に案内され前記液体吐出面に到
    達する冷却風を送風する送風手段を含んでなることを特
    徴とする請求項2記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体の記録面に対して液体を吐出し
    記録動作を行う記録ヘッドが選択的に搭載され該記録媒
    体の記録面に対向して移動するキャリッジ部と、 前記記録媒体の記録面に記録されるべき画像をあらわす
    画像データに基づいて前記記録ヘッドの記録動作を制御
    する記録動作制御部と、 前記キャリッジ部における前記記録媒体の記録面に対向
    する部分であって前記記録ヘッドの液体吐出面が設けら
    れる部位に配され、該記録ヘッドを冷却させる冷却手段
    と、 前記記録ヘッドの温度を検出し検出出力を送出する温度
    検出手段と、 前記温度検出手段からの検出出力に基づいて前記記録ヘ
    ッドの温度が所定値以上であるとき、前記冷却手段に、
    該記録ヘッドを冷却させる動作を行わせる制御部と、を
    具備して構成される画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記冷却手段は、前記キャリッジ部の移
    動方向に沿って前記記録ヘッドの液体吐出面に連結され
    る凹凸状の放熱部を有することを特徴とする請求項5記
    載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記冷却手段は、前記キャリッジ部に設
    けられ前記放熱部の凹部に案内され前記液体吐出面に到
    達する冷却風を送風する送風手段を含んでなることを特
    徴とする請求項6記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドがキャリッジ部の移動方
    向に沿って複数配列されていることを特徴とする請求項
    1または請求項5記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の記録ヘッドの記録動作に応じ
    て作動状態とされる前記送風手段が前記キャリッジ部に
    相対向して一対設けられることを特徴とする請求項8記
    載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、前記液体を加熱し
    吐出させる電気熱変換素子を有することを特徴とする請
    求項1または請求項5記載の画像記録装置。
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