JPH11115140A - 艶消し化粧シートの製造方法 - Google Patents

艶消し化粧シートの製造方法

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JPH11115140A
JPH11115140A JP28633197A JP28633197A JPH11115140A JP H11115140 A JPH11115140 A JP H11115140A JP 28633197 A JP28633197 A JP 28633197A JP 28633197 A JP28633197 A JP 28633197A JP H11115140 A JPH11115140 A JP H11115140A
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JP
Japan
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electron beam
roll
layer
curable resin
acrylate
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JP28633197A
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English (en)
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Tetsuo Koyama
哲雄 小山
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、特別のフィルムや剥離剤を
用いることなく安定した安定した艶消し効果を有する化
粧シ−トを簡便に製造することにある。 【解決手段】 表面に凹凸を有するセラミック製賦型ロ
ールに電子線硬化型樹脂組成物を塗布し、該賦型ロール
上に電子線硬化型樹脂組成物層を形成した後、該賦型ロ
ールを回転させつつ該電子線硬化型樹脂組成物層と化粧
基材とを接触させ、該化粧基材の裏面から電子線を照射
し、該電子線硬化型樹脂組成物層を硬化させつつ化粧基
材上に電子線硬化樹脂層を形成せしめると共に電子線硬
化樹脂層の表面に該賦型ロールの凹凸を転写せしめた
後、該賦型ロールから該電子線硬化型樹脂組成物層を剥
離することを特徴とする艶消し化粧シ−トの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子線硬化型樹脂を
表面に用いてその表面の艶を消した化粧シ−トの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より表面の耐摩耗性や塗装感の向上
を目的として化粧基材の表面に紫外線や電子線で硬化し
得る層を設け、係る層を硬化せしめて各種化粧シ−トに
おいている。化粧シ−トは用途により光沢感を抑えた艶
消し効果を持つものも望まれており、このような場合に
は、例えば粒径が1〜10μ程度の炭酸カルシウム、二
酸化珪素、アルミナ、ガラスビーズ、合成樹脂ビーズ等
の微粉末を含有する艶消し剤が一般に使用されてきた。
しかし、係る微粉末を含有する艶消し剤を用いると、硬
化層の透明性が低下して、この硬化層の下に形成されて
いる化粧模様がぼやけた感じになってしまったり、艶消
し剤中の微粉末の分散状態が分散方法の影響を大きく受
けてロット毎に大きく異なったり、経時的に変化した
り、あるいは塗布量がバラツキ易かったため一定の艶消
し感を有する化粧シートを安定して生産することが難し
かった。
【0003】係る問題を解決すべく、例えば特開昭56
−168857号公報には、予め表面に凹凸を形成して
おいたフィルムの凹凸を化粧基材上に設けた硬化型樹脂
層に密着させ、硬化型樹脂層を硬化した後、前記フィル
ムを剥離して、フィルムの表面状態(凹凸)を硬化塗膜
表面に転写形成させる方法が開示されているが、この方
法の場合、予め表面に凹凸を形成しておいたフィルムを
製造しなければならないため、工程が煩雑になる。
【0004】又、特開昭47−29800号公報や特開
1−176477号公報には、支持体上に設けた電離放
射線硬化型塗膜に、鏡面仕上げした金属ロール、又はそ
の表面に凹凸を有するステンレス等の金属ロールを圧接
しつつ、該支持体の反対面より電離放射線を照射し、硬
化と鏡面仕上げ、又は硬化と凹凸の付与とを同時に行お
うとする方法が提案されている。しかし、金属ロールと
硬化した樹脂との剥離性が悪いため、金属ロールには予
め剥離剤を塗布しておかなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特別
のフィルムや剥離剤を用いることなく安定した艶消し効
果を有する化粧シ−トを簡便に製造することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に凹凸を
有するセラミック製賦型ロールに電子線硬化型樹脂組成
物を塗布し、該賦型ロール上に電子線硬化型樹脂組成物
層を形成した後、該賦型ロールを回転させつつ該電子線
硬化型樹脂組成物層と化粧基材とを接触させ、該化粧基
材の裏面から電子線を照射し、該電子線硬化型樹脂組成
物層を硬化させつつ化粧基材上に電子線硬化樹脂層を形
成せしめると共に電子線硬化樹脂層の表面に該賦型ロー
ルの凹凸を転写せしめた後、該賦型ロールから該電子線
硬化型樹脂組成物層を剥離することを特徴とする艶消し
化粧シ−トの製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に使用する化粧基材として
は、化粧板の製造に通常用いられる原紙で、例えばチタ
ン紙、薄葉紙、さらに樹脂含浸した紙間強化紙等上に種
々の方法によって、種々の模様、着色層等を形成したも
のが挙げられる。模様を形成する方法としては、グラビ
ア印刷、シルクスクリーン印刷、ドライオフセット印
刷、凸版印刷等の印刷方法を用いることができ、また格
別の模様を有しないいわゆるベタ印刷の場合には、前記
印刷方法の他にロールコート等のコーティング方式を用
いることも出来る。紙の坪量としては23〜50g/m
2 のものが好ましい。50g/m2 以上の場合には光沢
のムラが発生し易い。
【0008】賦型ロールとは、その表面に凹凸を有する
ものであり、化粧基材上の電子線硬化樹脂層表面上に係
る凹凸に対応する凸凹を転写・形成せしめるものであ
り、本発明おいては係る賦型ロールがセラミック製であ
ることが重要である。セラミック製であることによって
電子線硬化樹脂層との剥離性に優れるため、従来のよう
な特別の剥離材を賦型ロールに塗布しなくても良いよう
になったものである。係るセラミック製賦型ロールは、
種々の方法で得ることができる。例えば、スチールシリ
ンダーの表面を洗浄後、セラミックを溶射し、次いでダ
イヤモンドグラインダーでその表面を平滑に処理した
後、レーザー彫刻で任意のセル(凹凸)を形成する。こ
のようにして得られるセラミック製賦型ロールはレーザ
ーで彫刻する為、セル(凹凸)の形状・容量の変更が容
易であり、種々の艶消し感を有する化粧シートが容易に
形成し得るばかりでなく、従来のクロムメッキ彫刻ロー
ルに比して耐用年数も10年以上と長いという利点もあ
る。
【0009】電子線硬化型樹脂組成物としては、ラジカ
ル重合性不飽和基を有する樹脂・モノマー等を含有する
ものであり、ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂とし
ては、例えばウレタンアクリレート、エポキシアクリレ
ート、ポリエステルアクリレート等が挙げられる また、ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーのう
ち、単官能(メタ)アクリレート類としては、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレートメチ
ルエーテル、フェニルエチル(メタ)アクリレート、イ
ソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、テ
トラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシ
トリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、フェ
ノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)
アクリロイルモルホリン、イソボルニル(メタ)アクリ
レート、メタアクリルアミド等が挙げられる。
【0010】また、ラジカル重合性不飽和基を有するモ
ノマーのうち、多官能(メタ)アクリレート類として
は、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メ
タ)アクリレート、グリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレンジ(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリスアクリロイ
ルオキシエチルイソシアヌレート、ジプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、アジピン酸エポキシ(メタ)
アクリレート、水素化ビスフェノールエチレンオキサイ
ドジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールグリセ
ロールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、トリエチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド付加
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレン
グリコール化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、プロピレングリコール化ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0011】電子線による硬化は、加速電圧30〜50
0KV、特に50〜200KVの電子線を照射すること
により行うことが好ましい。照射線量としては5〜20
0KGy程度が好ましく、更に好ましくは10〜100
KGyである。
【0012】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する.例中、
「部」は「重量部」である。紙間強化紙〔天間特殊製紙
(株)製 HPNー29.30g/m2 〕を用い、アク
リル樹脂系薄葉紙用水性インキ〔東洋インキ製造(株)
製、アクワPCW〕を用い、グラビア印刷にて木目柄を
印刷し化粧基材を得た。
【0013】下記のモノマー等を混合して、粘度300
cps(BL型粘度計、25℃)の電子線硬化型樹脂組
成物を得た。 ウレタンアクリレート(官能基数6) 50.0部 エチレンオキサイド付加トリメチロールプロパントリアクリレート 40.0部 トリプロピレングリコールジアクリレート 10.0部
【0014】該電子線硬化型樹脂組成物をゴムロールに
て、650線/インチ、深度3〜4μのセル(凹凸)を
有するセラミック製の賦型ロールに塗布し、該セラミッ
ク製の賦型ロールを回転させつつ該賦型ロール上の該電
子線硬化型樹脂組成物を、前記化粧基材の印刷面に接触
せしめ、接触せしめた状態で該化粧基材の印刷面とは反
対側から、加速電圧150KV、7.5mA、照射線量
40KGyの電子線を照射し、該電子線硬化型樹脂組成
物を硬化せしめるとともに、その硬化層表面に該賦型ロ
ールの凹凸に対応した凸凹を転写・形成し、該賦型ロー
ルと電子線硬化樹脂組成物層とを剥がし、化粧シートを
得た。得られた化粧シ−トの光沢はJISーK5400
の60度反射光沢で15%であった。
【0015】
【発明の効果】以上の通り、賦型ロールとしてセラミッ
クロールを使用することによって、特別の剥離剤を用い
ることなく、電子線硬化樹脂組成物層の表面に微細な凹
凸を簡便に形成できるようになり、一定の艶消し感を有
する艶消し化粧シ−トを安定して得ることができるよう
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の艶消し化粧シ−トの製造方法の概略
図である。
【符号の説明】
1:化粧基材 2:駆動ロール 3:電子線硬化型樹脂組成物 4:塗布用ゴムロール 5:表面に凹凸を有するセラミック製賦型ロール 6:押えロール 7:電子線 8:電子線照射装置 9:電子線硬化樹脂組成物層 10:艶消し化粧シ−ト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 7:00 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹凸を有するセラミック製賦型ロ
    ールに電子線硬化型樹脂組成物を塗布し、該賦型ロール
    上に電子線硬化型樹脂組成物層を形成した後、該賦型ロ
    ールを回転させつつ該電子線硬化型樹脂組成物層と化粧
    基材とを接触させ、該化粧基材の裏面から電子線を照射
    し、該電子線硬化型樹脂組成物層を硬化させつつ化粧基
    材上に電子線硬化樹脂層を形成せしめると共に電子線硬
    化樹脂層の表面に該賦型ロールの凹凸を転写せしめた
    後、該賦型ロールから該電子線硬化型樹脂組成物層を剥
    離することを特徴とする艶消し化粧シートの製造方法。
JP28633197A 1997-10-20 1997-10-20 艶消し化粧シートの製造方法 Pending JPH11115140A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108115925A (zh) * 2016-11-30 2018-06-05 奈恩泰克有限公司 压印设备
WO2021199556A1 (ja) * 2020-04-02 2021-10-07 凸版印刷株式会社 化粧シート、化粧板、転写用原版の製造方法及び化粧シートの製造方法

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CN108115925B (zh) * 2016-11-30 2020-03-17 奈恩泰克有限公司 压印设备
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