JPH11113824A - セルローズスポンジ摺洗具 - Google Patents

セルローズスポンジ摺洗具

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JPH11113824A
JPH11113824A JP28077397A JP28077397A JPH11113824A JP H11113824 A JPH11113824 A JP H11113824A JP 28077397 A JP28077397 A JP 28077397A JP 28077397 A JP28077397 A JP 28077397A JP H11113824 A JPH11113824 A JP H11113824A
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abrasive
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sponge
knitted
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Ichiro Daiku
一郎 大工
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Ohe and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルローズスポンジの表面に繊維物からなる
シート状研磨材を貼ったセルローズスポンジ摺洗具にお
いて、表面の研磨材の早期剥離を防止し、耐久性を向上
すると共に、摺洗能力を向上し、かつ安価に製作提供で
きるものとする。。 【解決手段】 シート状研磨材2の全体厚みのうちの下
層部領域に、セルローズスポンジ1の表面層の一部を含
浸させたものとすることにより、接着剤を用いることな
く両者を接合一体化したものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、台所用の食器洗
い、風呂用の身体洗い等に使用されるセルローズスポン
ジ製の摺洗具に関する。
【0002】
【従来の技術】セルローズスポンジ製の摺洗具は、吸水
特性に優れ、含浸させた洗剤の持続性が良く、しかもソ
フト感にも優れることから、好んで使用される傾向にあ
る。
【0003】一方において、それ単体ではソフトなもの
であるが故に、器物洗いに適用するような場合には、対
象物に強い摺洗力を及ぼしにくい難点がある。そこで、
この難点を補うべく、セルローズスポンジの片面あるい
は両面に、合成繊維不織布等の研磨材を積層状に接着一
体化したものが出現してきている。
【0004】このタイプの積層型摺洗具は、例えば特公
平6−16579号公報に示されるように、セルローズ
スポンジの表面に、接着剤を用いて、上記不織布研磨材
を接着して一体化したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の接着剤により表面に研磨材を接着一体化した摺
洗具にあっては、セルローズスポンジと研磨材との接合
強度に劣り、使用により比較的早期のうちに研磨材が剥
離し易い難点があった。また、研磨材にネット状ないし
はメッシュ状の織布とか不織布を用いる場合、接合面積
が小さいために益々その剥離のおそれが大きいものにな
るのに加えて、研磨材の網目状の空隙部分に対応する部
分においてもセルローズスポンジ面上に接着剤が存在す
るものとなるため、この接着剤の硬化層によってセルロ
ーズスポンジのもつ本来の柔軟さが損なわれ、傷つき易
い食器類とか身体洗い等の用途において不向きなものと
なるというような難点があった。
【0006】この発明は、上記のような従来技術の問題
点に鑑み、比較的薄い織物や編物等を表面研磨材として
用いる場合にも、剥離のおそれがなく、耐久性に優れる
と共に、セルローズスポンジのもつソフト感を損なうこ
となく、しかも製造を簡単になし得て比較的安価に提供
しうるセルローズスポンジ摺洗具を提供すようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、セルローズ
スポンジの製造過程で、その素材、即ちパルプを化学処
理したビスコースに少量の補強材と気孔を形成する結晶
物とを混合したペースト状の素材の段階で、その表面に
シート状研磨材を重ねて上記素材を凝固せしめるものと
なすることにより、セルローズスポンジ面上にシート状
研磨材を接着剤を用いることなく強固に接合一体化しう
ることを見出だすに至り、このような知見に基づいて完
成し得たものである。
【0008】そこで、請求項1による発明は、所定厚み
に形成されたセルローズスポンジの少なくとも片面に、
繊維物からなるシート状研磨材が重ね合わされると共
に、該シート状研磨材は、その全体厚みのうちの下層部
領域にセルローズスポンジの表面層の一部が含浸される
ことにより該セルローズスポンジと接合一体化されてな
ることを特徴とするセルローズスポンジ摺洗具を要旨と
する。
【0009】この摺洗具は、シート状研磨材の下層部領
域にセルローズスポンジの表面層の一部が含浸状態に存
在して凝固していることにより、両者の接合強度が十分
に強固であり、使用により繰返し圧縮と膨脹とが加えら
れても、表面の研磨材が剥離しにくい。このため耐久性
に優れる。
【0010】また、請求項2に係る摺洗具は、シート状
研磨材が、メッシュ状の織物または編物で構成されてい
るものである。
【0011】この摺洗具は、メッシュ状の表面研磨材の
網目の部分に柔らかいセルローズスポンジの素地がその
まま露出していることになるため、柔らかさを保ちつつ
摺洗力に優れたものとなり、傷つき易いような器物の摺
洗用とか身体洗いに適するものとなしうる。
【0012】また、請求項3に係る摺洗具は、シート状
研磨材が、細幅テープ状の軟質合成樹脂繊維を素材とし
て編成された表面にループ状パイル群を有する編物また
は織物からなるものである。この摺洗具は、摺洗力の一
層強いものとなり、食器洗い、鍋洗い等に適するものと
なしうる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1、2において、(1)は厚さ
10〜30mm程度の矩形板状に形成されたセルローズ
スポンジ、(2)はその両面に積層一体化されたシート
状研磨材である。
【0014】シート状研磨材(2)は、この図示実施例
においては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の合
成繊維により目の粗いメッシュ状に編成された編物が用
いられている。この研磨材(2)を用いた摺洗具は、従
来のメッシュ編物による偏平状の袋体の内部にスポンジ
を包み込んだ複合摺洗具の場合と同様に、食器洗いや身
体洗いに適するものであるが、その製造工数は相対的に
顕著に簡単なものとなり、安価に製作提供することがで
きる。
【0015】シート状研磨材(2)は、上記実施例のよ
うなもののほか、ポリアミドその他の合成繊維による不
織布、その他のメッシュ状の織物を適用することも可能
である。また、特に対象物を傷つけにくくてしかも強い
摺洗力を及ぼしうる摺洗具を得る目的において、ポリア
ミド等の合成樹脂による細幅テープ状の軟質合成繊維を
素材として、表面に多数のループ状パイル群を形成した
編物あるいは織物を用いるものとしても良い。
【0016】ところで、繊維物からなる上記シート状研
磨材(2)は、図2に示されるように、その全体厚みの
うちの下層部領域において、セルローズスポンジの表面
層の一部が繊維間に含浸されて凝固されたものとなされ
ることにより、接着剤を用いることなく、セルローズス
ポンジ(1)の表面に強固に接合一体化されたものとな
されている。
【0017】従って、メッシュ編物からなる図示例の研
磨材(2)を用いたものにあっては、その網目(2a)
の部分において下地面のセルローズスポンジ(1)の素
地がそのまま露出したものとなされている。
【0018】この発明に係る上記セルローズスポンジ摺
洗具の製造は、前述したように、セルローズスポンジの
製造過程で、その素材、即ちパルプを化学処理したビス
コースに少量の補強材と気孔を形成する結晶物とを混合
したペースト状の素材の段階で、その表面にシート状研
磨材を重ねて上記素材を凝固せしめることにより、長尺
かつ広幅の積層シート状物を作成したのち、これを適宜
の寸法で裁断することによって行われる。従って、研磨
材(2)の接合に、格別の接着剤を用いない。
【0019】シート状研磨材(2)に対するセルローズ
スポンジ(1)の含浸は、研磨材(2)の見かけ上の全
体厚みのうちの多くて1/2以下、少なくて1/4以上
程度の厚み範囲内とすべきである。好ましくは1/3程
度の厚み範囲とするのが良い。上記の含浸厚み範囲が大
きすぎるときは、研磨材(2)のもつ本来の摺洗力が損
なわれるおそれがある。逆に小さすぎるときは、十分な
接合強度を確保できないおそれがある。
【0020】
【発明の効果】請求項1のこの発明に係る摺洗具は、上
述のように表面の繊維物からなるシート状研磨材が、セ
ルローズスポンジの表面層の一部含浸によって接合一体
化されているので、その接合強度が高く、研磨材の剥離
のおそれが少なく、ひいては耐久性を向上することがで
きる。
【0021】また、表面のシート状研磨材を接着剤でセ
ルローズスポンジの表面に貼り合わせた場合には、接着
剤の硬化皮膜により、柔軟性が損なわれるのみならず、
該皮膜がバリヤー層となってセルローズスポンジに含浸
した洗剤等の円滑な表面滲出が妨げられるおそれがある
のに対し、この発明にあっては上述のように研磨材が接
着剤を用いることなく接合されているので、セルローズ
スポンジに固有の柔軟さを全体に亘って良好に保持しつ
つ、スポンジに含浸した洗剤や水の研磨材表面側への滲
出をスムーズに行わせることができ、より一層好適な摺
洗能力を有するものとなしうる。
【0022】また、セルローズスポンジの製造段階で上
記シート状研磨材を積層し一体化したのち、この積層材
料を適宜の大きさに切断することによって製造しうるの
で、製作が容易であり安価に製作提供できる。
【0023】また、請求項2に係る摺洗具にあっては、
メッシュ状の表面研磨材の網目の部分に柔らかいセルロ
ーズスポンジの素地がそのまま露出していることになる
ため、柔らかさを保ちつつ摺洗力に優れたものとなり、
傷つき易いような器物の摺洗用とか身体洗いに適するも
のとなしうる。
【0024】また、請求項3に係る摺洗具は、シート状
研磨材が、細幅テープ状の軟質合成樹脂繊維を素材とし
て編成された表面にループ状パイル群を有する編物また
は織物からなるものであるから、摺洗力の一層強いもの
となり、食器洗い、鍋洗い等に適するものとなしうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施態様を示す摺洗具の斜視図で
ある。
【図2】図1のA−A線の一部拡大面図である。
【符号の説明】
1…セルローズスポンジ 2…シート状研磨材 2a…網目

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定厚みに形成されたセルローズスポン
    ジの少なくとも片面に、繊維物からなるシート状研磨材
    が重ね合わされると共に、該シート状研磨材は、その全
    体厚みのうちの下層部領域にセルローズスポンジの表面
    層の一部が含浸されることにより該セルローズスポンジ
    と接合一体化されてなることを特徴とするセルローズス
    ポンジ摺洗具。
  2. 【請求項2】 シート状研磨材が、メッシュ状の織物ま
    たは編物からなる請求項1記載のセルローズスポンジ摺
    洗具。
  3. 【請求項3】 シート状研磨材が、細幅テープ状の軟質
    合成樹脂繊維を素材として編織された表面にループ状パ
    イル群を有する編物または織物からなる請求項1に記載
    のセルローズスポンジ摺洗具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448093B1 (ko) * 2001-06-20 2004-09-08 유석현 다용도 수세미
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KR102013140B1 (ko) * 2018-05-18 2019-08-22 주식회사 코스메카코리아 스크럽용 메쉬망 및 이를 포함하는 스크럽용 페이스타올

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