JP3082012U - タイルカーペット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーペットの質感を維持した状態で、防水性
を有し、洗浄が容易なタイルカーペットを提供する。 【解決手段】 全体が平面状をなし、プラスチック製の
基材層２１と、不織布からなり、基材層２１の上面に設
けた不織布層２３と、基材層２１と不織布層２３との間
に設け、これら基材層２１と不織布層２３とを接着する
接着材層２２とを備えたタイルカーペットにおいて、不
織布層２３の上面に、この不織布層２３を保護する透明
な保護層２４を更に設けた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、タイルカーペットに関し、特に、防水性を有し、洗浄し易いタイル カーペットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、図４に示すタイルカーペットが知られている。この従来のタイルカ ーペット１は、全体が平面状をなし、大略、基材層１１と、不織布層１２と、接 着材層１３とを備えている。前記基材層１１は、プラスチック材からなるもので ある。前記不織布層１２は、不織布からなり、前記基材層１１の上面に設けられ るものである。前記接着材層１３は、前記基材層１１と前記不織布層１２との間 に設けられ、これら基材層１１と不織布層１２とを接着するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記タイルカーペット１では、表面層となる前記不織布層１２ が不織布からなるため外観は良いが、染みや汚れが布の奥まで入り込んだり、表 面に付着し易く、その染みや汚れは洗浄しても落とし難いという欠点がある。

【０００４】 そこで、本考案では、カーペットの質感を維持した状態で、防水性を有し、洗 浄が容易なタイルカーペットを提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案のタイルカーペットは、全体が平面状をなし 、プラスチック製の基材層と、不織布からなり、前記基材層の上面に設けた不織 布層と、前記基材層と不織布層との間に設け、これら基材層と不織布層とを接着 する接着材層とを備えたタイルカーペットにおいて、前記不織布層の上面に、こ の不織布層を保護する透明な保護層を更に設けた構成としている。

【０００６】 前記タイルカーペットによれば、不織布層の上面に設けられている保護層は透 明なものであるため、不織布の見栄えをそのまま維持できる。また、この保護層 により、不織布層の表面はつるつると平滑であり、かつ、防水作用を有するため 、染みや汚れが布の奥まで入り込んだり、布地の表面に付着し難く、洗浄が非常 に容易になる。

【０００７】 前記タイルカーペットでは、前記不織布層と保護層との間に、更に図案層を設 けることが好ましい。ここで、前記図案層は、転写、捺染、印刷、粘着などの種 々の方法で設けることができる。そして、このようにすれば、透明な保護層を透 して前記図案層の色々な図形を見ることができるため、外観が一層向上する。

【０００８】 また、前記基材層はエチレン−酢酸ビニル共重合体からなり、前記接着材層は ポリエチレンからなり、前記保護層はポリエチレン樹脂を主成分としたものであ ることが好ましい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に従って説明する。 図１及び図２は、本考案の実施形態に係るタイルカーペット２を示す。このタ イルカーペット２は、全体が平面状をなし、大略、基材層２１と、不織布層２３ と、接着材層２２と、図案層２３１と、保護層２４とからなる。

【００１０】 前記基材層２１は、エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）からなるもので ある。前記不織布層２３は、不織布からなり、前記基材層２１の上面に設けられ ている。前記接着材層２２は、ポリエチレン（ＰＥ）樹脂からなり、前記基材層 ２１と前記不織布層２３との間に設けられ、これら基材層２１と不織布層２３と を接着するものである。前記図案層２３１は、転写により前記不織布層２３の上 面に印刷されている。前記保護層２４は、透明なポリエチレン樹脂からなり、前 記図案層２３１の上面に設けられている。

【００１１】 そして、本実施形態では、図２に示すように、前記基材層２１と、接着材層２ ２と、不織布層２３と、図案層２３１と、保護層２４とが、下から上へと順次積 み上げるように積層して構成されている。

【００１２】 前記タイルカーペット２を構成する基材層２１、接着材層２２、不織布層２３ 、及び保護層２４は、図示のように正方形状に形成され、その周縁には他のタイ ルカーペット２と組み合わせるための嵌合手段２１１，２２１，２３２，２４１ が設けられている。

【００１３】 そして、図３に示すように、前記嵌合手段２１１，２２１，２３２，２４１を 利用して２枚以上のタイルカーペット２を希望の形状に組み合わせることができ る。

【００１４】 なお、本考案のタイルカーペット２は、前記実施形態の構成に限定されるもの ではない。即ち、前記実施形態は、あくまでも本考案の技術的内容を明らかにす る意図のものにおいてなされたものであり、この実施形態に限定して狭義的に解 釈されるものではなく、本考案の思想とクレームに述べられた範囲で、種々の変 形が可能である。

【００１５】 具体的には、前記保護層２４の上面には、プレス加工などの処理によって模様 を更に設けてもよい。このようにすれば、タイルカーペット２の外観をもっと奇 麗に見えるようにすることができる。

【００１６】 また、前記実施形態では、タイルカーペット２を正方形状に形成したが、希望 に応じて円形状や三角形状に形成してもよい。

【００１７】 さらに、前記実施形態では、図案層２３１は、転写により不織布層２３の上面 に設けたが、捺染、印刷、粘着などの方法で設けてもよい。

【００１８】 さらにまた、前記接着材層２２の主成分は、ポリエチレンに限定されず、基材 層２１と不織布層２３と接着できる接着材であればいずれでも適用可能である。

【００１９】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案のタイルカーペットは、その表面に透 明な保護層が設けられているため、この保護層の下面に設けられた層の見栄えを そのまま維持できる。そして、染みや汚れがタイルカーペットに付着し難い。し かも、前記保護層は防水性を有するため、染みや汚れが付着しても、洗浄により 簡単に洗い落とすことができる。即ち、本考案では、カーペットの質感を維持し た状態で、防水性を有し、洗浄が容易なタイルカーペットを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施形態に係るタイルカーペットを
示す分解斜視図である。

【図２】 図１の断面図である。

【図３】 ２枚以上のタイルカーペットを組み合わせた
状態を示す斜視図である。

【図４】 従来のタイルカーペットを示す分解斜視図で
ある。

【符号の説明】

２…タイルカーペット ２１…基材層 ２２…接着材層 ２３…不織布層 ２３１…図案層 ２４…保護層

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 全体が平面状をなし、 プラスチック製の基材層と、 不織布からなり、前記基材層の上面に設けた不織布層
   と、 前記基材層と不織布層との間に設け、これら基材層と不
   織布層とを接着する接着材層とを備えたタイルカーペッ
   トにおいて、 前記不織布層の上面に、この不織布層を保護する透明な
   保護層を更に設けたことを特徴とするタイルカーペッ
   ト。
2. 【請求項２】 前記不織布層と保護層との間に、更に図
   案層を設けたことを特徴とする請求項１に記載のタイル
   カーペット。
3. 【請求項３】 前記基材層はエチレン−酢酸ビニル共重
   合体からなり、前記接着材層はポリエチレンからなり、
   前記保護層はポリエチレン樹脂を主成分としたものであ
   ることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のタ
   イルカーペット。