JP3002751B2 - 洗浄用ワイパー - Google Patents

洗浄用ワイパー

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JP3002751B2
JP3002751B2 JP2271017A JP27101790A JP3002751B2 JP 3002751 B2 JP3002751 B2 JP 3002751B2 JP 2271017 A JP2271017 A JP 2271017A JP 27101790 A JP27101790 A JP 27101790A JP 3002751 B2 JP3002751 B2 JP 3002751B2
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wiper
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敏郎 橋詰
伸一 川合
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この出願の発明は、台所用品、日用品、家具等、広範
囲に使用することのできる洗浄用ワイパーに関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来、この種の洗浄用ワイパーは、使用時の起泡性を
向上させる必要がある場合には、表裏面間の通気性が良
い素材、例えば連続気泡性のスポンジ、紙、不織布等を
用いていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のような素材を用いた従来の洗浄
用ワイパーは、通気性を良くすればするほど使用強度が
低下するという、本来的な課題を有している。
そして、連続気泡性のスポンジを素材とした洗浄用ワ
イパーでは、使用強度を向上させるために厚手のものに
しても、素材そのものが柔軟性に富んでいるため使用感
に影響しないが、嵩が高くなるという課題を有してい
る。
また、紙や不織布を素材とした洗浄用ワイパーでは、
使用強度を向上させるために厚手のものにすると、素材
そのものが柔軟性に富まないため使用感が非常に悪くな
ると共に、嵩が高くなるという課題を有している。
そこで、この出願の発明は、上記従来の洗浄用ワイパ
ーが有する課題を解決するためになされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、この出願の発明の洗浄用ワイパーは、紙ま
たは不織布の中間層を合成樹脂層として、複数の貫通孔
を、好ましくは特定の大きさで且つ特定数設けたものに
している。
また、この出願の発明の洗浄用ワイパーは、紙と不織
布よりなる複合体の中間層を合成樹脂層として、複数の
貫通孔を、好ましくは特定の大きさで且つ特定数設けた
ものとしてもよい。
さらに、この出願の発明の洗浄用ワイパーには、前記
と同様の構成としたものの表裏面に凹凸をつけてもよ
い。
〔作用〕
この出願の発明の洗浄用ワイパーは、合成樹脂層によ
り使用強度が向上すると共に、特定の大きさの特定数の
貫通孔が設けられていることにより、上記使用強度を低
減させることなく、表裏面間の通気性が保たれ、また含
浸させた洗浄液を有意に良好に泡立たせることができ
る。
また、この出願の発明の洗浄用ワイパーは、表面裏に
凹凸をつけることにより、被洗浄面との接点にかかる圧
力を増大させることができるので、被洗浄面に付着した
汚れを効率よく除去することができる。
〔実施例〕
以下、この出願の発明の洗浄用ワイパーの構成を、一
実施例として示した図面に基づいて説明する。
(1)は、紙(2)の中間層を合成樹脂層(3)とし
たこの出願の発明の洗浄用ワイパーである。紙(2)の
中間層を合成樹脂層(3)とするには、合成樹脂層
(3)を紙(2)の中間層にラミネート加工することに
より行う。
前記紙(2)は、一層であっても複数層であってもよ
く、また種類や厚さも、特に限定されるものではない
が、数10g/m2程度のパルプ紙が好ましい。なお、パルプ
紙とした場合には、保水性の点でも優れたものとなる。
前記合成樹脂層(3)は、一層であっても複数層であ
ってもよく、また種類や厚さも、特に限定されるもので
はないが、ラミネート加工可能な熱可塑性樹脂で、ミク
ロン単位の薄膜とするのが好ましい。なお、前記合成樹
脂層(3)をポリエチレンフィルムとした場合には、薄
膜強度の点で非常に優れたものとなる。
そして、この出願の発明の洗浄用ワイパーには、複数
の貫通孔(4)を設けている。
前記貫通孔(4)の大きさは、特に限定されるもので
はないが、以下に示す泡立ち試験Iを行った結果、約0.
2〜20mm2の範囲、好ましくは約2〜7mm2の範囲(真円と
した場合には、直径が約0.5〜5mmの範囲、好ましくは約
1.5〜3.0mmの範囲)が妥当な大きさであった。
(泡立ち試験I) 洗浄用ワイパーに含浸させる洗浄液の組成および含浸
量を同一とした条件で、貫通孔(4)の大きさによる泡
立ちの優劣を、10名のパネラーを用いた比較官能試験に
より確認した。貫通孔(4)を開けていないものの泡立
ちを100とし、パネラー名人の官能的評価結果を、表I
に示す。なお、貫通孔(4)の形状は真円、個数は25/1
00cm2とした。
前記貫通孔(4)の個数は、少な過ぎると洗浄液及び
空気の流通性が悪くなり、多過ぎると紙(2)の強度低
下につながる。したがって、貫通孔(4)の個数は、紙
の本来の引っ張り強度にも左右されるが、以下に示す泡
立ち試験IIを行った結果、100cm2当たり10〜75個程度、
好ましくは100cm2当たり25〜50個程度が妥当な個数であ
った。
(泡立ち試験II) 洗浄用ワイパーに含浸させる洗浄液の組成および含浸
量を同一とした条件で、貫通孔(4)の個数による泡立
ちの優劣を、10名のパネラーを用いた比較官能試験によ
り確認した。貫通孔(4)を開けていないものの泡立ち
を100とし、パネラー各人の官能的評価結果を、表IIに
示す。なお、貫通孔(4)は直径2mmの真円とした。
前記貫通孔(4)の形状は、特に限定されるものでは
なく、真円以外に楕円、方形、正多角形、スリット状等
の適宜形状とすることができる。
前記貫通孔(4)の配置は、紙(2)の繊維方向に貫
通孔(4)が並ぶような配置を選ぶと、紙強度が低下す
るので、その方向からずらす方が望ましい。
さらに、この出願の発明の洗浄用ワイパーは、前記と
同様の構成とした洗浄用ワイパーにおいて、表裏面に凹
凸(5)をつけたものとしてもよい。
前記凹凸(5)は、被洗浄面との接点にかかる圧力を
増大させるためにつけるものであるので、被洗浄面の種
類に応じた適宜の大きさにすればよく、エンボス加工を
施こすことにより、簡単につけることができる。
さらに、この出願の発明のワイパーは、製造工程にお
いてあらかじめ洗浄液を含浸させておいてもよい。この
点において、本発明は、紙若しくは不織布またはそれら
の複合体の中間層を合成樹脂として、複数の貫通孔を設
け、洗浄液を含浸してなることを特徴とする洗浄用ワイ
パーであることができる。この場合、前記複数の貫通孔
(4)によって、好ましくは大きさが直径0.5〜5mm(真
円に換算)の貫通孔を100cm2当たり10〜75個の割合で有
することによって、紙(2)の中間層を合成樹脂層
(3)としているにもかかわらず、洗浄液の紙(2)全
体への含浸が妨げられることはない。また、この出願の
発明のワイパーは、製造工程では洗浄液を含浸させず、
使用の度に洗浄液を含浸させてもよい。
この出願の発明の洗浄用ワイパーの大きさは、特に限
定されるものではないが、表面積が約400〜500cm2(方
形とした場合には、一辺が約20〜22cm)が好ましい。
なお、この出願の発明の洗浄用ワイパーは、前記実施
例においては、紙(2)の中間層を合成樹脂層(3)と
したが、不織布の中間層を合成樹脂層(3)としたり、
紙(2)と不織布よりなる複合体の中間層を合成樹脂層
(3)として実施することもできる。なお、前記紙
(2)と不織布よりなる複合体とは、紙(2)と不織布
を重ね合わせて多層にしたもの、紙(2)と不織布を混
ぜ合わせて一層にしたものの何れも含む。
〔発明の効果〕
この出願の発明の洗浄用ワイパーは、合成樹脂層によ
り使用強度が高められると共に、特定の大きさの特定数
の複数貫通孔を設けることにより、上記使用強度を低減
させることなく、表裏面間の通気性が保たれるので、嵩
高くならずに薄手にでき、また使用時または予め含浸さ
せた洗浄液の泡立ち性を有意に高め、優れた洗浄効果を
得ることができる。
また、この出願の発明の洗浄用ワイパーは、表裏面に
凹凸をつけることにより、被洗浄面との接点にかかる圧
力を増大させることができるので、被洗浄面に付着した
汚れを効率よく除去することができ、洗浄効果が良くな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この出願の発明の洗浄用ワイパーの一実施例
を示す斜視図。第2図は、同洗浄用ワイパーの一部拡大
断面図。 (2)……紙、(3)……合成樹脂層 (4)……貫通孔、(5)……凹凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−9459(JP,A) 特開 昭62−47331(JP,A) 実開 昭48−68536(JP,U) 実開 昭55−161446(JP,U) 実開 昭50−95160(JP,U) 実開 昭57−10367(JP,U) 実開 昭48−95459(JP,U) 実開 昭51−63662(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 13/00 - 13/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙または不織布の中間層を合成樹脂とし
    て、複数の貫通孔を設けた洗浄用ワイパーであって、真
    円に換算して直径0.5〜5mmの貫通孔をワイパー100cm2
    たり10〜75個の割合で有することを特徴とする洗浄用ワ
    イパー。
  2. 【請求項2】紙または不織布の中間層を合成樹脂とし
    て、複数の貫通孔を設けた洗浄用ワイパーであって、真
    円に換算して直径1.5〜3mmの貫通孔をワイパー100cm2
    たり25〜50個の割合で有することを特徴とする洗浄用ワ
    イパー。
  3. 【請求項3】紙と不織布よりなる複合体の中間層を合成
    樹脂として、複数の貫通孔を設けた洗浄用ワイパーであ
    って、真円に換算して直径0.5〜5mmの貫通孔をワイパー
    100cm2当たり10〜75個の割合で有することを特徴とする
    洗浄用ワイパー。
  4. 【請求項4】紙と不織布よりなる複合体の中間層を合成
    樹脂として、複数の貫通孔を設けた洗浄用ワイパーであ
    って、真円に換算して直径1.5〜3mmの貫通孔をワイパー
    100cm2当たり25〜50個の割合で有することを特徴とする
    洗浄用ワイパー。
  5. 【請求項5】表裏面に凹凸をつけたことを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄用ワイパー。
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