JP2589816Y2 - 防水シーツ - Google Patents

防水シーツ

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JP2589816Y2
JP2589816Y2 JP1992064240U JP6424092U JP2589816Y2 JP 2589816 Y2 JP2589816 Y2 JP 2589816Y2 JP 1992064240 U JP1992064240 U JP 1992064240U JP 6424092 U JP6424092 U JP 6424092U JP 2589816 Y2 JP2589816 Y2 JP 2589816Y2
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Japan
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woven fabric
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fiber
waterproof
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JP1992064240U
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夏子 岩本
寛也 小神
英俊 斉藤
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は敷布団など寝具の上に敷
いて用い、寝具類の汚れを防ぐためのシーツに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、敷布団などの上に敷くシーツは通
常、綿織物などの布を用いて作成されており、それ自
体、吸水性は極めて低いものであった。
【0003】そのため、幼児や失禁のおそれのある成人
等の敷布団に対しシーツとして用いた場合には尿が該シ
ーツを通過して敷布団に浸透することが避けられず、そ
の都度敷布団を乾燥したり、洗濯しなければならない
等、頗る面倒であった。
【0004】そこで、従来、表布と防水シート材との間
に吸水層を挟んで敷布団への水分浸透を防止したり(実
開昭61−37871号)、ちり紙を挟み、上面に不織
布、下面に樹脂フイルムを重ね接着して敷布団の汚れを
防ぐもの(実開昭60−155363号)などが提案さ
れている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
うち、前者のものは吸水層を挟むとは云え、表布が肌に
接触することから肌ざわりが硬く、しかも吸水層は繊維
層のみで強度的にも難があり、一方、後者のものは芯材
としてちり紙のみで吸水性、強力性に乏しく実用上、難
があって何れも失禁用シーツとしては好ましいものとは
云えない。
【0006】本考案は上述の如き実状に対処し、特に繊
維製織布を利用する不織布の採用を試みることにより、
強力に富み、肌ざわりが柔らかく、しかも防水性を有し
て防水シーツとして好適であると共に、寝具類の汚れ防
止を確実ならしめることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本考案の特徴は、表面が綿,レーヨン,ナイロンなど
各種任意繊維の1種又は2種以上の混合からなるフラジ
ール法による通気度40cc/cm2 /sec 以上の繊維織布
に、綿,レーヨン,ナイロンなど各種任意繊維の1種又
は2種以上の混合からなる短繊維をバインダーを用いる
ことなく流体交絡方式により絡合することによって形成
され、織布裏面には防水性を有する樹脂がラミネートさ
れて全体として三層構造に構成された防水シーツの構成
にある。
【0008】
【作用】上記構成からなる本考案防水シーツは、表面に
繊維層、中間に繊維織布、裏面に防水性フイルムがラミ
ネートされていることにより、表面は肌ざわりがよく、
汗や尿がこぼれても裏面の防水性フイルム層で阻止さ
れ、汚水が布に浸透してシーツ下の敷布団を汚すことが
ない。
【0009】また、中間に織布を有することから強度的
にも強く、更に表面の短繊維は流体交絡方式によりバイ
ンダーを用いることなく織布に絡合形成されているため
柔軟性に富み、寸法安定性にすぐれると共に、バランス
のとれた強度を有して防水シーツとして極めて好適であ
る。
【0010】
【実施例】以下更に添付図面により本考案の実施例を説
明する。
【0011】図1は本考案に係る防水シーツの1例を示
す部分拡大断面図、図2は同防水シーツ(A)の全体外
観図である。
【0012】これら図において、(1)は本考案に係る
防水シーツ(A)の基布を示し、図1に示すように、繊
維織布(2)の一面、即ち、表面側に短繊維(3)が絡
合形成され、他面、即ち裏面側に防水性を有する樹脂に
よるラミネート層(4)が設けられた三層構造からなつ
ている。
【0013】ここで、上記繊維織布(2)は綿,麻など
の天然繊維,レーヨンなどの再生繊維素繊維,ナイロ
ン,ポリエステル繊維、アクリル繊維などの合成繊維あ
るいはそれら繊維の混合による繊維などからなるフイラ
メント糸もしくは紡績糸を用い、平織など既知の組織で
織成することによって形成される。
【0014】そして、この織布(2)は後述する流体交
絡方式により短繊維(3)を絡合するにあたり、該絡合
を容易ならしめる必要があり、従ってフラジール法によ
る通気度で40cc/cm2 /sec 以上の比較的低密度のも
のであることが肝要で、余り密度の高いものは好ましく
ない。
【0015】一方、上記織布(2)の表面に絡合され、
不織布層を形成する短繊維(3)は綿,麻などの天然繊
維,レーヨンなどの再生繊維素繊維,ナイロン,ポリエ
ステル繊維,アクリル繊維,ビニロン繊維,ポリプロピ
レン繊維などの合成繊維の1種又は2種以上からなる短
繊維である。これら短繊維は適当な繊維長、例えば30
〜50mmにカットして用いるが、短繊維状に紡出した
ものも勿論使用可能である。
【0016】そして、これら短繊維(3)は図1に示す
ように織布(2)一面に絡合されるが織布表面に絡結合
させるには流体交絡方式、例えば水流交絡法による高圧
ジェット水流が矢示方向に適用され、接着剤を用いるこ
となく該高圧ジェット水流によって繊維織布の織目間に
短繊維が絡着される。
【0017】勿論、上記短繊維(3)を繊維織布(2)
に絡合するだけであればニードリング等の方法もある
が、前者は繊維織布を破断損傷するので好ましくなく、
また同じ流体交絡方式でもエア噴射は短繊維が飛散し、
均一な短繊維層が得難いので適切でない。従って、一般
には水流交絡法により、高圧ジェット水流を利用する方
式が好適である。
【0018】水流交絡法は近時、不織布の製造法におい
て注目されている1つの手段として短繊維ウエブに対し
高圧ジェット水流をあててウエブの個々の繊維を互いに
交絡させる方法であり、このようにして形成された不織
布は接着剤を使用する必要はなく、目付の小さい薄い不
織布を得ることができると共に、均一性がよく、柔軟
性,強度,寸法安定性にすぐれ、とりわけ経緯のバラン
スのとれた強度が確保される。
【0019】従って、本考案の前記図1に示す如き基布
(1)を得るにあたっては、繊維織布(2)上に短繊維
(3)を形成する短繊維を均一に散布し、これに高圧ジ
ェット水流を図の下方向に向けてあてて、該短繊維を繊
維織布(2)の一面に絡合させることも可能であるが、
繊維織布(2)に予めウエブに形成した短繊維ウエブを
積層し、これに高圧ジェット水流をあててウエブの個々
の短繊維を交絡させると同時に該短繊維(3)を繊維織
布(2)の織目間隙を通じて織布に絡結合させることも
可能である。勿論、予め、高圧ジェット水流により交絡
形成した不織布を繊維織布(2)に積層し、再び高圧ジ
ェット水流をあてて短繊維を織布に絡合し、両者を結合
させることも差し支えない。
【0020】しかして上記の如く繊維織布(2)の片面
に短繊維(3)による不織布層が絡合形成されるのに対
し、上記短繊維(3)の反対側の面には図1に示す如く
防水性を有する樹脂でラミネート層(4)が形成され
る。
【0021】ラミネート層(4)は防水性良好な樹脂で
あることが必要で、好ましい樹脂としてはナイロン,ポ
リエステル,塩化ビニル,ポリオレフインなどが用いら
れ、同効の防水性樹脂の使用も可能である。
【0022】ラミネートに際しては上記樹脂のフイルム
を繊維織布(2)に対し熱融着又は既知の接着手段によ
って層着してもよく、またコーティングなど既知の手段
によって層着してもよく、これらの場合、何れも繊維織
布の通気性は阻害される。
【0023】かくして構成された基布(1)は表面側が
短繊維(3)による不織布層とし、裏面側が防水性樹脂
によるラミネート層(4)として図2に示すように防水
シーツ布として用い、既知の手段によって敷布団などの
防水シーツに形成される。
【0024】なお、以上は本考案防水シーツを一般的に
説明して来たが、特に繊維織布として合成繊維織布を用
い、絡合短繊維として綿,アクリル繊維など肌ざわりの
良好な繊維を用いるときは強度と利用者に対する肌当り
の両面で頗る効果的である。
【0025】
【考案の効果】本考案は以上のように天然または合成繊
維織布など任意の繊維織布でフラジール法による通気度
が40cc/cm2 /sec 以上の低密度織布表面に任意短繊
維が流体交絡方式により絡合形成され、裏面側には防水
性樹脂のラミネート層が形成されたものであり、表面は
短繊維の絡合層で柔軟性に富み、肌ざわりがよく、シー
ツとして就寝時の肌に対する当りがよく、利用者に安眠
を与えると共に、中間の繊維織布によって全体の保形性
はもとより、強度を保持することができる積極的効果を
有する。しかも本考案は裏面に防水性を有するラミネー
ト層を有するため汗や尿が繊維織布などに滲透してシー
ツ下の敷布団を汚すことがない利点を有し、更に絡合形
成層の厚みや材質によって利用者に水分、および湿り感
から解放することをも可能ならしめ、幼児用に限らず、
失禁のおそれのある成人に使用し頗る実効を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る防水シーツの基布の部分拡大断面
図である。
【図2】同基布を用いた防水シーツの外観斜視概要図で
ある。
【符号の説明】
(1) 防水シーツ基布 (2) 繊維織布 (3) 短繊維 (4) ラミネート層 (A) 防水シーツ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−56541(JP,A) 実開 平2−149229(JP,U) 実開 平1−105447(JP,U) 実開 昭62−21974(JP,U) 実開 昭55−83344(JP,U) 実開 昭53−68714(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47G 9/02 B32B 27/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷布用など寝具類の汚れを防ぐシーツで
    あって、表面は綿,レーヨン,ナイロンなど各種任意繊
    維の1種又は2種以上の混合からなるフラジール法によ
    る通気度40cc/cm2 /sec 以上の繊維織布に、綿,レ
    ーヨン,ナイロンなど各種任意繊維の1種又は2種以上
    の混合からなる短繊維をバインダーを用いることなく流
    体交絡方式により絡合することによって形成され、織布
    裏面には防水性を有する樹脂がラミネートされて全体と
    して三層構造をなしていることを特徴とする防水シーツ
JP1992064240U 1992-08-20 1992-08-20 防水シーツ Expired - Lifetime JP2589816Y2 (ja)

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JPH0619637U JPH0619637U (ja) 1994-03-15
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