JP6483604B2 - シーツの生産方法 - Google Patents

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紀衣 小出
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Description

本発明は、シーツまたは敷布の生産方法/生産装置、この生産されたシーツまたは敷布に関し、防水性等を向上させるものに関する。
このようなシーツ(タオルケット)は、介護用、乳幼児用などとして種々の防水性のものが考えられてきた。
特開平10−323372号公報 特開2008−194498号公報 特開2002−345873号公報
本発明は、上述した課題を解決・達成するためになされたものであり、本発明の目的は、防水性をより高めることにある。
このため、本発明のシーツの生産方法は、織られた平坦な第一布に対して、シート状の第一積層プラスチック層を重ね、これらを加圧及び加熱して、これら第一布及び第一積層プラスチック層を分離しないように密着させ、ラミネート加工した。
また、本発明のシーツの生産方法は、織られた平坦な第一布に対して、シート状の第一積層プラスチック層を重ね、この第一積層プラスチック層に、織られた平坦な第二布を重ね、これらを加圧及び加熱して、これら第一布、第一積層プラスチック層及び第二布を分離しないように密着させ、ラミネート加工した。
さらに、本発明のシーツの生産方法は、織られた平坦な第一布に対して、シート状の第一積層プラスチック層を重ね、上記第一布の積層プラスチック層が重ねられた方面と反対側の片面に、フィルム状の第二積層プラスチック層を重ね、これらを加圧及び加熱して、これら第一積層プラスチック層、第一布及び第二積層プラスチック層を分離しないように密着させ、ラミネート加工した。
このような第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層によって、防水性がより高まる。特に、洗濯、多年にわたる使用、その他の事由によって、第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層の一部が破損しても、この積層プラスチック層の反対側のパイルで、破損個所から漏れ出す前、または漏れ出した後の水分を十分に吸水でき、漏れが防がれるし、パイルによって通気性が保もたれ湿気がこもらない。
また、第一布または第二布の片面または両面のうち、上記第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層が密着される面には、 上記天然繊維、植物繊維、動物繊維、再生繊維またはこれら繊維を含む半合成繊維からなる糸より、上記合成繊維またはこれら合成繊維を含む半合成繊維からなる糸がより多く露出するようにした。
これにより、上記加圧及び加熱によって、上記第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層が、第一布または第二布の合成繊維等の糸にしっかりと密着し、洗濯、多年にわたる使用、その他の事由によっても、第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層が第一布または第二布から剥離しにくくなる。
シーツ(第一実施形態)の裏面を示す。 シーツ(第一実施形態)の表面を示す。 シーツ(第一実施形態)の側面を示す。 シーツ(第一実施形態)の第一パイル4…の面の拡大断面を示す。 シーツ(第一実施形態)の第二パイル5…の面の拡大断面を示す。 シーツ(第二実施形態)の側面を示す。 シーツ(第三実施形態)の側面を示す。 シーツの生産方法/生産装置(第一実施形態)を示す。 シーツの生産方法/生産装置(第二実施形態)を示す。 シーツの生産方法/生産装置(第三実施形態)を示す。
(1)シーツ(第一実施形態)の裏面
図1はシーツ(第一実施形態)の裏面を示す。本シーツが使用される人体は、乳幼児、子供、大人、東洋人、西洋人、肥満体、やせ形体など、当接する人体の大きさによって寸法も変更される。本実施形態では平均的な東洋人の大人を想定している。
織られた第一布1は平坦で長方形状であり、大きさは百数十cm×数十cm、例えば150cm×90cmである。織り方は多数のパイルを有するタオルを織る平織織等であり、表面(片面)には、後述する第一パイル4及び第二パイル5が形成されている。
この第一布1の裏面(反対側の片面)であって、上記第一パイル4及び第二パイル5が形成されていない凹凸の無い平坦な面の中央部分には、第一積層プラスチック層2が方形状に積層されている。この第一積層プラスチック層2は平坦で、ほぼ同じ均一の厚さで、大きさは数十cm×数十cm、例えば90cm×90cmの正方形状であり、第一布1の片面の一部に形成されている。
この第一積層プラスチック層2の幅方向の両縁は、第一布1の幅方向の両縁まで達して一致している。この第一積層プラスチック層2は、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックの熱可塑性の樹脂シートが第一布1の上に重ねられて加熱されたり、ラミネート加工などによって、第一布1の裏面に接合されて密着され積層される。
この第一積層プラスチック層2によってしっかりと防水され、水分が第一布1の下に漏れ出ることがない。この第一積層プラスチック層2の第一布1の長手方向の両縁から外は、第一積層プラスチック層2が無く、第一布1の表面が露出している、プラスチック無領域3、3となっている。
このプラスチック無領域3、3は、数十cm×数十cm、例えば30cm×90cmの長方形状である。このように、第一布1の長手方向の両端に、第一積層プラスチック層2が無い、プラスチック無領域3、3があるので、通気性が良くなる。プラスチック無領域3、3には、パイルは形成されていない。
また、第一布1の上の人が移動するときでも、または寝ているときでも、漏れ出た水分が第一布1の長手方向の端縁まで移動することはまず無いから、第一積層プラスチック層2の無いプラスチック無領域3、3があってもよい。万が一、第一積層プラスチック層2に漏れ出した水分が第一積層プラスチック層2の縁まで移動しても、このプラスチック無領域3、3で吸水でき、第一布1(シーツ)の外まで移動してしまうことがない。
これに対して、第一積層プラスチック層2の幅方向の両端には、プラスチック無領域3、3は形成されていない。これは、シーツの第一布1の中央部分が、人の形状に沿って長手方向に凹み、第一布1の幅方向の両端が盛り上がるため、漏れ出した水分が、幅方向の両端には到達しにくいからである。
万が一、第一布1の上の人が移動するとき、または寝ていて寝返りをうったとき、漏れ出た水分が第一布1の幅方向の端まで到達しても、防水できる。なお、第一布1の幅方向の両端にもプラスチック無領域3、3が形成されてもよい。
(2)シーツ(第一実施形態)の表面
図2はシーツ(第一実施形態)の表面を示す。上記第一積層プラスチック層2の反対側の第一布1の片面(表面)には、平坦な全面にわたって第一パイル4…が多数形成されている。この第一パイル4…は、タオルの第一布1を織るときに形成される。
この第一積層プラスチック層2の反対側の第一パイル4…の面の布1の長手方向の両縁から外、つまり、プラスチック無領域3、3の反対側の片面には、第二パイル5…が全面にわたって多数形成されている。この第二パイル5…も、タオルの第一布1を織るときに形成される。
(3)シーツ(第一実施形態)の断面
図3はシーツ(第一実施形態)の側面を示す。上記第一パイル4…の高さは、例えば1mm乃至10mmほどの高さであり、上記第二パイル5の高さは例えば0.5mm乃至5mmほどの高さである。これは一例で他の高さでもよい。
第一パイル4…の高さは、上記第二パイル5…の高さの数倍乃至数十パーセント大きく、例えば100パーセントつまり2倍大きい/高く、多くなる。このように大きい/高い/多いことによって、第一パイル4…の積層の厚さは、上記第二パイル5…の積層の厚さの数倍乃至数十パーセント大きく/厚くなる。
これは、シーツの上に体重10kg乃至100kgの人などが乗って圧力がかかっている状態でも全く圧力がかからない状態でも同じである。また、この大きい/高い/多いことによって、第一パイル4…の単位面積あたりの量は、上記第二パイル5…の単位面積あたりの量より多いともいえる。このような構造によって、第一パイル4…の面は、第二パイル5…の面より吸水性が高くなる。
上記第一積層プラスチック層2の厚さは、0.1mm乃至1mmである。この第一積層プラスチック層2の厚さは、上記第一パイル4…の高さより小さい。これにより、第一パイル4…のふんわりとしたクッション性が損なわれず、第一パイル4…によるシーツの快適感を保持できる。
また、第一積層プラスチック層2の厚さは、上記第二パイル5…の高さより小さい。これにより、第一積層プラスチック層2の端縁の境界で、第一積層プラスチック層2の段差を感じにくくなり、第一積層プラスチック層2の境界でのシーツの快適感を保持できる。
第一積層プラスチック層2の第一布1の裏面の第一パイル4…面は、他のプラスチック無領域3、3の裏面の第二パイル5…面より、パイルの量が、高密度/大きい/高い/多いので、洗濯、多年にわたる使用、その他の事由によって、第一積層プラスチック層2の一部が破損しても、この第一積層プラスチック層2の反対側の第一パイル4…面で、破損個所から漏れ出す前、または漏れ出した後の水分を十分に吸水でき、漏れが防がれ、第一パイル4…及び第二パイル5…によって通気性が保もたれ湿気がこもらない。
さらに、上記第一布1の厚さは、上記第一パイル4…及び第二パイル5…を除外して、1mm乃至5mmほどであり、10g乃至1kg/平方cmの圧力を加えると、0.1mm乃至2mmほどになる。したがって、上記第一積層プラスチック層2の厚さは、第一布1の厚さの数十分の一乃至数倍の厚さとなる。これにより、第一布1の防水性を高めることができる。
第一積層プラスチック層2は、第一布1の表面に露出している経糸11…、12…、緯糸13…にのみ付着接合されて、第一布1の片面に密着積層され、さらに下の第一パイル4…にまで達していない。これにより、第一パイル4…のふんわりとしたクッション性が損なわれず、シーツの快適感を保持できる。
第一積層プラスチック層2のラミネート加工、積層にあたっては、密着前の第一積層プラスチック層2のフィルムを下にして、この上に、第一パイル4…側を上にして第一布1が積層され、圧延ローラなどによって、加圧及び加熱され、第一積層プラスチック層2が第一布1に接合されて密着される。
このとき、第一積層プラスチック層2として使用される素材の種類の溶融温度に応じて、圧延ローラの温度が決定される。素材の溶融温度が低ければ、圧延ローラの温度も低くされるか、圧延ローラの圧力が大きくされるか、または圧延ローラの速度も遅くされ、素材の種類の溶融温度が高ければ、圧延ローラの温度も高くされるか、圧延ローラの圧力が小さくされるか、または圧延ローラの速度が速くされる。
このような温度、圧力、速度の設定は、例えば、温度50度乃至200度、圧力1g乃至100g/平方cm、速度1mm乃至50cm/秒であり、第一積層プラスチック層2の素材の種類に応じて、選択され最適なものが決定される。このような第一積層プラスチック層2の接合密着積層によって、第一積層プラスチック層2は、第一パイル4…まで到達しないように接合密着積層される。
(4)シーツ(第一実施形態)の断面
図4はシーツ(第一実施形態)の第一パイル4…の面の拡大断面を示す。図4は、経糸11…、12…の方向に沿った断面であり、第一布1を幅方向/横方向から見たものである。
第一布1は、バンブー繊維の経糸11…、12…と同じくバンブー繊維の緯糸13…とを平織で織り、しかもこれら緯糸13…2本ごとに第一パイル4…が1つずつ形成され、第一布1が織られる。経糸12…には第一パイル4…は形成されず、地糸(地経糸)となっている。この第一布1は、吸水性を優先するため、比較的凹凸がある。この第一パイル4…は、緯糸13…2本ごとに1つずつ形成されて織られている。
図5はシーツの第二パイル5…の面の拡大断面を示す。図5は、経糸11…、12…の方向に沿った断面であり、第一布1を幅方向/横方向から見たものである。
第一布1は、バンブー繊維の経糸11…、12…と同じくバンブー繊維の緯糸13…とを平織で織り、しかもこれら緯糸13…4本ごとに第二パイル5…が1つ形成され、第一布1が織られる。経糸12…には第二パイル5…は形成されず、地糸(地経糸)となっている。この第一布1は、吸水性を優先するため、比較的凹凸がある。この第二パイル5…は、緯糸13…4本ごとに1つずつ形成されて織られている。
上記第一パイル4…の面の経糸11…、12…、緯糸13…は、第二パイル5…の面の経糸11…、12…、緯糸13…と同じである。つまり、第一パイル4…の面で織られた、経糸11…、12…が、第二パイル5…の面でもそのまま織られ、同じ経糸11…に第一パイル4…が形成されたり、第二パイル5…が形成されたりする。しかし、パイル4…、5…の織り方のみ変えられる。
これにより、上記第一パイル4…の単位面積当たりの数は、第二パイル5…の単位面積当たりの数より多いことになる。このような構造によって、第一パイル4…の面は、第二パイル5…の面より吸水性が高くなる。
なお、第一パイル4…が形成される緯糸13…の割合は、2本以外の1本…、3本、4本、5本、6本…でもよく、第二パイル5…が形成される緯糸13…の割合は、4本以外の1本、2本、3本、5本、6本、7本…、8本、9本、10本…でもよい。この場合でも、第一パイル4…を形成する緯糸13…の割合は、第二パイル5…を形成する緯糸13…の割合より、高くて本数が少なく密度が高くなる。
なお、第一パイル4…及び第二パイル5…が形成されない経糸12…については、第一パイル4…の面でのみ、パイル14…が形成され、第二パイル5…のみが省略されてもよい。このような構造/形態によっても、第一パイル4…の面は、第二パイル5…の面より吸水性が高くなる。
また、第一パイル4…及び第二パイル5…を形成する経糸11…は、2本に1本の交互であったが、3本に1本、3本に2本、4本に1本、4本に3本、5本に1本、5本に2本、5本に3本、5本に4本、………というように、変更してもよい。
この場合でも、このような第一パイル4…、第二パイル5…が形成される経糸11…の割合は、第一パイル4…の面が、第二パイル5…の面より多くなる。このような構造/形態によっても、上記第一パイル4…の単位面積当たりの数は、第二パイル5…の単位面積当たりの数より多くなり、第一パイル4…の面は、第二パイル5…の面より吸水性が高くなる。
経糸11…、経糸12…、緯糸13…、第一パイル4…、第二パイル5…は、バンブー繊維といって、竹の繊維の布にグラフト重合加工が施されて、抗菌・消臭効果が高められている。第一パイル4…及び第二パイル5…によって、通気性が保たれ、湿気がこもらず、ふんわりとしたクッション性が保たれる。
上記第一積層プラスチック層2によって防水され、漏れからふとんやマットレスを守ることができる。第一積層プラスチック層2は、間に何も介在せず、直接第一布1に張り合わされているので、第一布1の縫い目などからの漏れを防ぐことができる。
(5)経糸11…、12…、緯糸13…の素材
上記経糸11…、12…、緯糸13…のうち、パイル4…、5…、24…、35…、36…を構成・形成しない経糸12…及び/または緯糸13…の素材は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン、アクリル、ナイロン、テトロンなど、合成繊維(化学繊維)からなり、石油またはカーバイドを原料とする素材からなってもよい。
上記経糸11…、12…、緯糸13…のうち、パイル4…、5…、24…、35…、36…を構成・形成する経糸11…の素材は、綿、絹、レーヨン、バンブーなど、天然繊維からなり、吸水性の高い素材からなってもよい。これにより、上記合成繊維を使用しても、吸水性を維持できる。
第一布1の両面のうち、パイル4…、5…、24…、35…、36…の無い片面、図4及び図5の第一布1の下側の面には、合成繊維からなる経糸12…及び緯糸13…がより多く露出する。他の片面、図4及び図5の第一布1の上側の面には、パイル4…、5…、24…、35…、36…で覆われているので、このパイル4…、5…、24…、35…、36…を構成する天然繊維からなる経糸11…がより多く露出する。
したがって、上記第一積層プラスチック層2が密着される面には、上記天然繊維からなる糸より、合成繊維からなる糸がより多く露出する。また、上記第一布1の両面のうち、上記第一積層プラスチック層2が密着されない面には、パイル4…、5…、24…、35…、36…が形成される。
合成繊維の経糸12…及び/または緯糸13…は、天然繊維の経糸11…より、融点、溶融温度または軟化温度が低く、溶けやすく、または軟化しやすい。これにより、シーツの生産にあたって、パイル4…、5…、24…、35…、36…と反対側の第一布1の片面に第一積層プラスチック層2を重ねて加圧及び加熱すると、第一積層プラスチック層2が合成繊維の経糸12…及び/または緯糸13…に溶着して密着し、第一布1に対して第一積層プラスチック層2がしっかりと接合して密着し容易に分離しない。
この経糸12…及び/または緯糸13…の合成繊維の素材と、第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33の素材とは同じでもよいか、または融点、溶融温度、軟化温度の近いもの、例えば、これらの温度の差が摂氏90度以下、80度以下、70度以下、60度以下、50度以下、40度以下、30度以下、20度以下、10度以下、5度以下の素材が選ばれてもよい。
これにより、後述するシーツの生産において、この合成繊維と第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33とが、同程度に溶融、軟化して、第一布1、31または第二布21と第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33との接着が強固になり接着が円滑に実行される。
上記パイル4…、5…を構成する経糸11…の素材は、上記植物繊維、動物繊維、再生繊維のほか、麻などの植物繊維、羊毛などの動物繊維、これらの繊維を含む半合成繊維など、吸水性があるものなら、なんでもよい。
上記パイル4…、5…を構成しない経糸12…及び/または緯糸13…の素材は、上記合成繊維のほか、これら合成繊維を含む半合成繊維でもよく、加熱によって溶融性または軟化性を帯びるものなら、なんでもよい。
(6)シーツ(第一実施形態)の使用方法
上記シーツは単独で、布団またはマットレスの上等に敷かれて使用される。長方形状のシーツは、シーツの長手方向が、布団等の長手方向に沿って縦方向に配置されてもよいし、シーツの長手方向が、布団等の長手方向と交さして横方向に配置されてもよい。第一積層プラスチック層2が正方形状なので、どちらの向きでも漏れ防止に差がでない。
このとき、第一パイル4…面及び第二パイル5…面が上面とされ、第一積層プラスチック層2面が下面とされる。これにより、第一積層プラスチック層2が洗濯、その他の長年の使用で破損しても、破損個所から漏れ出す前の水分を十分に吸水でき、漏れが防がれ、第一パイル4…及び第二パイル5…によって通気性が保もたれ湿気がこもらない。
なお、シーツの使用にあたっては、第一積層プラスチック層2面が上面とされ、第一パイル4…面及び第二パイル5…面が下面とされてもよい。これにより、第一積層プラスチック層2が洗濯、その他の長年の使用で破損しても、破損個所から漏れ出した後の水分を十分に吸水でき、漏れが防がれ、第一パイル4…及び第二パイル5…によって通気性が保もたれ湿気がこもらない。
なお、上記シーツは少なくとも二枚重ねられてもよく、この二枚のシーツは上記第一パイル4…面、及び、第二パイル5…面が、向かい合って重ねられて使用される。これにより、万が一、第一積層プラスチック層2の破損個所から水分が漏れ出しても、上の層の第一パイル4…のほか、下の層の第一布1の第一パイル4…でも、水分を十分に吸水でき、漏れが防がれ、第一パイル4…及び第二パイル5…によって通気性が保もたれ湿気がこもらない。
また、上記シーツは少なくとも二枚重ねられ、この二枚のシーツは上記第一積層プラスチック層2側の面が、向かい合って重ねられて使用される。これにより、万が一、第一積層プラスチック層2の破損個所から水分が漏れ出しても、下の層の第一布1の第一積層プラスチック層2で防水でき、漏れが防がれ、第一パイル4…及び第二パイル5…によって通気性が保もたれ湿気がこもらない。
(7)シーツ(第二実施形態)
図6はシーツの第二実施形態の側面を示す。本実施形態では、上記実施形態の第一積層プラスチック層2の上記第一布1と反対側に、第二布21が接合されて密着して積層される。
この第二布21の上記第一積層プラスチック層2と反対側には、第三パイル24…が形成されている。この第三パイル24…は、上記第一パイル4…と同じ大きさ、形、同じ織り方である。この第二布21は、上記第一布1と同じ経糸11…、経糸12…、緯糸13…で同じ織り方で織られ、経糸11…に第三パイル24…が形成され、経糸12…及び緯糸13…にはパイルは形成されず、地糸(地経糸)となっている。
この第二布21の第三パイル24…を形成する経糸11…は綿、麻などの吸水性の高い天然繊維であり、他の経糸12…及び緯糸13…は、ポリエステル等の合成繊維(化学繊維)である。この天然繊維の割合は10%〜40%、20%、合成繊維(化学繊維)の割合は60〜90%、例えば80%である。
したがって、第二布21の第一積層プラスチック層2に接合密着積層される第三パイル24…の無い平坦な面は、ポリエステル等の合成繊維(化学繊維)が多く露出し、綿の露出は少なくなる。これにより、第一積層プラスチック層2がよく接合して接合度が向上し、密着度・積層度が向上する。
上記第一布1、第一積層プラスチック層2及び第二布21は、同形同大で、三層に積層され、それぞれの周縁はほぼ一致している。これにより、第一積層プラスチック層2の全面にわたって、両面に第一布1と第二布21とが密着して積層され、第一積層プラスチック層2全体が完全に保護され、洗濯や長年の使用で破損しにくくなる。
上記第一積層プラスチック層2は、第一実施形態と同じく、第一布1及び第二布21より小さくてもよい。この場合、第一積層プラスチック層2の無い第一布1(プラスチック無領域3、3)と第二布21とは互いに縫合される。この場合、第二布21にもプラスチック無領域3、3が形成されていてもよい。
第二布21は、上記第一布1と同じく、第一パイル4…と第二パイル5…との二種類のパイルが形成されていてもよい。この場合、第一パイル4…と同じ第三パイル24…の部分のみの反対側に第一積層プラスチック層2が接合密着積層されてもよい。
上記第二布21は、第一パイル4…及び第二パイル5…を備えた上記第一布1にそっくり置き換えられてもよいし、逆に上記第一布1は、第三パイル24…を備えた上記第二布21にそっくり置き換えられてもよい。
第二布21は、上記第一布1と同じく、バンブー繊維からなり、竹の繊維の布にグラフト重合加工が施されて、抗菌・消臭効果が高められていてもよい。逆に、上記第一布1は、第二布21と同じく、綿などの天然繊維とポリエステル等の合成繊維(化学繊維)とからなっていてもよい。上記第三パイル24…は、第一パイル4…ではなく、第二パイル5…と同形、同大、同じ織り方でもよい。
第二布21は、第一積層プラスチック層2に接合密着積層されるが、この場合上記圧延ローラなどが用いられ、上記第一積層プラスチック層2への第一布1の接合密着積層と同様に実行される。なお、第一布1、第一積層プラスチック層2、第二布21が同時に重ねられて圧延ローラなどを用いて同時に接合密着積層されてもよい。
上記第二布21は上記第一布1とそっくり入れ替わってもよいし、パイル5…は、パイル4…とそっくり入れ替わってもよい。パイル24…は、パイル4…または/及びパイル5…とそっくり入れ替わってもよい。
この第二実施形態の他の構成、作用、効果は、上記第一実施形態と同じであり、これらの説明は本実施形態でも記載されているものとするし、本実施形態の記載内容も上記第一実施形態にも記載されているものとする。第二実施形態で記載されていないことは、第一実施形態が参照されるし、第一実施形態で記載されていないことは、当該第二実施形態が参照される。この場合、例えば、第二布21は上記第一布1、第三パイル24…は第一パイル4…または第二パイル5…として参照される。
(8)シーツ(第三実施形態)
図7はシーツの第三実施形態の側面を示す。本実施形態では、第一布31の片面、図7の下側の面には、第一積層プラスチック層32が接合され密着されて積層され、第一布31の他の片面、図7の上側の面の一部の中央部分には、第二積層プラスチック層33が接合され密着されて積層されている。
この第一積層プラスチック層32及び/または第二積層プラスチック層33は、上述の第一積層プラスチック層2と同じものである。この第二積層プラスチック層33の第一布31の長手方向の両縁から外は、第二積層プラスチック層33が無く、第一布31の表面が露出している、プラスチック無領域38、38となっている。
このプラスチック無領域38、38、つまり上記第一布31の他の片面の残り部分であって、この第二積層プラスチック層33の両側には、第四パイル35…、36…が形成されている。この第四パイル35…、または/及び36…は、上記第一パイル4…、第二パイル5…、または/及び第三パイル24…と同じものである。
この第四パイル35…、36…を構成する経糸11…は上記天然繊維よりなり、他の経糸12…及び/または緯糸13…は上記合成繊維よりなっている。第二積層プラスチック層33に密着される第一布31の部分には、天然繊維の経糸11…は使われず、合成繊維の経糸12…及び/または緯糸13…のみで織られている。したがって、第一布31の表裏両面に第一積層プラスチック層32及び第二積層プラスチック層33が強固に密着され剥離しにくくなる。
本実施形態では、積層プラスチック層は二層となっているで、防水性がより高まる。第二積層プラスチック層33の両側に第四パイル35…、36…が形成されているので、吸水性は保持されている。
第二積層プラスチック層33の中央にも一列または複数列、プラスチック無領域38、38及び第四パイル35…、36…が形成されていてもよい。第一布31の両面に、プラスチック無領域38、38及び第四パイル35…、36…が形成されていてもよい。
第四パイル35…と第四パイル36…とは同じものでもよいし、異なるものでもよい。第一積層プラスチック層32と第二積層プラスチック層33とは同じ厚さ、同じ素材でもよいし、異なる厚さ、異なる素材でもよい。
第四パイル35…、36…の一部または全部は無くてもよい。第四パイル35…、36…が省略され、第二積層プラスチック層33は、第一布31の全面に形成されていてもよい。これにより、防水性がより向上する。
上記第一布31、第一積層プラスチック層32は、同形同大で、積層され、それぞれの周縁はほぼ一致している。これにより、第一布31の全面にわたって、片面に第一積層プラスチック層32が密着して積層され、第一布31全体が完全に保護され、洗濯や長年の使用で破損しにくくなる。
第一積層プラスチック層32及び第二積層プラスチック層33は、第一布31に接合密着積層されるが、この場合上記圧延ローラなどが用いられ、上記第一積層プラスチック層2への第一布1の接合密着積層と同様に実行される。なお、第一布31、第一積層プラスチック層3、第二積層プラスチック層33が同時に重ねられて圧延ローラなどを用いて同時に接合密着積層されてもよい。
上記第二積層プラスチック層33は上記第一積層プラスチック層32とそっくり入れ替わってもよいし、第一布31は上記第二布21とそっくり入れ替わってもよい。第四パイル35…は、第四パイル36…とそっくり入れ替わってもよい。
この第三実施形態の他の構成、作用、効果は、上記第一実施形態または第二実施形態と同じであり、これらの説明は本実施形態でも記載されているものとするし、本実施形態の記載内容も上記第一実施形態または第二実施形態にも記載されているものとする。第三実施形態で記載されていないことは、第一実施形態または第二実施形態が参照されるし、第一実施形態または第二実施形態で記載されていないことは、当該第三実施形態が参照される。
この場合、例えば、第一布31は上記第一布1または第二布21、プラスチック無領域38、38は上記プラスチック無領域3、3、第一積層プラスチック層32または/及び第二積層プラスチック層33は上記第一積層プラスチック層2、第四パイル35…、36…は上記第一パイル4…、第二パイル5…または第三パイル24…として参照される。
(9)シーツの生産方法(第一実施形態)
図8は上記図1〜図5のシーツ(第一実施形態)の生産方法/生産装置を示す。第一布ローラ41には、織機で長尺状に織られた上記第一布1が巻かれている。この長尺状の第一布1は長手方向に沿って、パイル4…の部分とパイル5…の部分とが交互に織られている。
パイル4…の部分は、図2及び図3に示す長手方向の長さと同じであり、パイル5…の部分は、図2及び図3に示す長手方向の長さの2倍となっている。この第一布1は第一パイル4…と第二パイル5…が外側になるようにして第一布ローラ41に巻かれている。
第一積層プラスチック層ローラ42には、長尺状のシート状に形成された上記第一積層プラスチック層2が転写シート43とともに巻かれている。この第一積層プラスチック層2は図2及び図3に示す長手方向の長さと同じ長さごとに、長尺状の転写シート43に容易に剥がれるように接着されており、各第一積層プラスチック層2の間隔は、図2及び図3に示すパイル5…の部分の長手方向の長さの2倍となっている。
この第一布ローラ41から引き出された第一布1と、第一積層プラスチック層ローラ42から引き出された第一積層プラスチック層2及び転写シート43は、予熱機44…で事前に温められて、急激な膨張が防がれ、しわ防止がなされて、一対の加熱圧延ローラ45、45の間に重ねられて送り込まれる。
加熱圧延ローラ45、45の両方、若しくは第一積層プラスチック層2の側の加熱圧延ローラ45の中、または第一布1の側の加熱圧延ローラ45の中にはヒーターが内蔵され、送られてきた第一積層プラスチック層2の表面が加熱されて部分的に溶融/軟化され、第一布1の表面に接着されて密着され容易に分離/剥離されない。
このとき、第一布1の合成繊維も部分的に溶融/軟化され、第一積層プラスチック層2は第一布1表面に、より強固に接着されて密着される。同時に、重ねられた第一積層プラスチック層2と第一布1とは、加熱圧延ローラ45、45に挟まれて加圧され、より強固に接着されて密着され容易に分離/剥離しない。
そして、第一積層プラスチック層2は第一布1に接着されるため、第一積層プラスチック層2は転写シート43から剥がされ、第一布1とともに送り出され、残った転写シート43は転写シートローラ46に巻き取られる。
加熱圧延ローラ45、45からの第一積層プラスチック層2が接着・密着された第一布1は、冷却ローラ47、47で常温まで冷却されて、巻き取った後の熱収縮でしわが寄るのが防止され、シーツローラ48に巻き取られていく。巻き取られた第一布1は、後に、第一積層プラスチック層2の無い部分、及びパイル5…の部分で切断されて積層される。
加熱圧延ローラ45、45と冷却ローラ47、47との間の、第一布1及び第一積層プラスチック層2の上下には光学センサ49、49が設けられ、第一パイル4…と第二パイル5…との境界、第一積層プラスチック層2の境界が検出され、両境界にずれが発生すれば、上記第一布ローラ41または第一積層プラスチック層ローラ42の回転速度が微調整され、両境界のずれが補正される。
加熱圧延ローラ45、45の加熱温度は、第一積層プラスチック層2、または第一布1の合成繊維の溶融温度付近または軟化温度、軟化点、融点、硬化温度、硬化点付近に設定される。加熱圧延ローラ45、45の回転速度は速いほど、この加熱温度は高く設定され、周囲の気温が低いほど、この加熱温度は高く設定され、第一布1の経糸11…、12…、緯糸13…の糸密度、織り密度が高いほど、この加熱温度は高く設定され、第一布1または第一積層プラスチック層2の厚さが厚いほど、この加熱温度は高く設定される。
この図8の生産では、経糸と緯糸とをそっくり入れ替えて生産してもよい。これにより、第一布ローラ41及び第一積層プラスチック層ローラ42に第一布1及び第一積層プラスチック層2が巻かれる方向は90度変更され、第一布1及び第一積層プラスチック層2の長尺方向は、図1及び図2において、横方向ではなく、縦方向にできる。
これにより、第一パイル4…と第二パイル5…とは交互ではなく連続して織ることができ、第一積層プラスチック層2も間欠状ではなく、連続して長尺状のシート状にして、転写シート43を省略して、第一積層プラスチック層ローラ42に巻くことができる。転写シートローラ46も省略できる。
なお、本実施形態において、第一パイル4…と第にパイル5…とを全く同じものとし、第一積層プラスチック層2を第一布1の全面にわたる構成としてプラスチック無領域3、3を省略すれば、経糸と緯糸とを入れ替えないでも、同様に第一布1を長手方向に同じ織り方で連続して第一布ローラ41に巻くことができるし、第一積層プラスチック層2を間欠状ではなく、連続して長尺状のシート状にして、転写シート43を省略して、第一積層プラスチック層ローラ42に巻くことができる。
(10)シーツの生産方法(第二実施形態)
図9は上記図6のシーツ(第二実施形態)の生産方法/生産装置を示す。ただし、第一パイル4…と第二パイル5…とは同じものとして区別をなくしている。
第一布ローラ51には、織機で長尺状に織られた上記第一布1が巻かれている。第一積層プラスチック層ローラ52には、連続して長尺状のシート状に形成された上記第一積層プラスチック層2が巻かれている。第二布ローラ53には、織機で長尺状に織られた上記第二布21が巻かれている。この第一布1及び第二布21は第一パイル4…(第二パイル5…)及び第三パイル24…が外側になるようにして第一布ローラ51及び第二布ローラ53に巻かれている。
この第一布ローラ51から引き出された第一布1と、第一積層プラスチック層ローラ52から引き出された第一積層プラスチック層2と、第二布ローラ53から引き出された第二布21とは、予熱機54…で事前に温められて、急激な膨張が防がれ、しわ防止がなされて、一対の加熱圧延ローラ55、55の間に重ねられて送り込まれる。
加熱圧延ローラ55、55の両方、または片方の中にはヒーターが内蔵され、送られてきた第一積層プラスチック層2の表面及び裏面が加熱されて部分的に溶融/軟化され、第一布1及び第二布21の表面が接着されて密着され容易に分離/剥離されない。
このとき、第一布1及び第二布21の合成繊維も部分的に溶融/軟化され、第一積層プラスチック層2に第一布1及び第二布21の表面が、より強固に接着されて密着される。同時に、重ねられた第一積層プラスチック層2と第一布1及び第二布21とは、加熱圧延ローラ55、55に挟まれて加圧され、より強固に接着されて密着され容易に分離/剥離しない。
加熱圧延ローラ55、55からの第一積層プラスチック層2が接着・密着された第一布1及び第二布21は、冷却ローラ57、57で常温まで冷却されて、巻き取った後の熱収縮でしわが寄るのが防止され、シーツローラ58に巻き取られていく。巻き取られた第一布1及び第二布21は、後に、所定間隔ごとに切断されて積層される。
この図9の生産では、経糸と緯糸とをそっくり入れ替えて生産してもよい。これにより、第一布ローラ51、第一積層プラスチック層ローラ52及び第二布ローラ53に第一布1及び第一積層プラスチック層2及び第二布21が巻かれる方向は90度変更され、第一布1、第一積層プラスチック層2及び第二布21の長尺方向は、図6において、横方向ではなく、図6に垂直方向にできる。
これにより、第一パイル4…と第二パイル5…との区別があっても、第一パイル4…と第二パイル5…とは交互ではなく連続して織ることができる。
なお、本実施形態において、図8のシーツ(第一実施形態)の生産方法/生産装置のように、第一パイル4…と第にパイル5…とを第一布1の長手方向に沿って交互に配列して、第一布1を第一布ローラ51に巻いてもよい。また、第一積層プラスチック層2を間欠的にして、転写シート43に接着し、転写シートローラ46に転写シート43を巻き取ってもよい。
この第二実施形態の他の生産方法、動作、構成、作用、効果は、上記第一実施形態と同じであり、これらの説明は本実施形態でも記載されているものとするし、本実施形態の記載内容も上記第一実施形態にも記載されているものとする。第二実施形態で記載されていないことは、第一実施形態が参照されるし、第一実施形態で記載されていないことは、当該第二実施形態が参照される。この場合、各ローラなどは、同じ名称のローラ等が参照され、例えば、第二布21は上記第一布1、第三パイル24…は第一パイル4…または第二パイル5…として参照される。
(11)シーツの生産方法(第三実施形態)
図10は上記図7のシーツ(第三実施形態)の生産方法/生産装置を示す。ただし、第四パイル35、36は省略されており、上記第二積層プラスチック層33の寸法は、上記第一布31及び第一積層プラスチック層32と同じになっている。
第一積層プラスチック層ローラ62には、連続して長尺状のシート状に形成された上記第一積層プラスチック層32が巻かれている。第一布ローラ61には、織機で長尺状に織られた上記第一布31が巻かれている。第二積層プラスチック層ローラ69には、連続して長尺状のシート状に形成された上記第二積層プラスチック層33が巻かれている。この場合の第一布31にはパイルは形成されていない。
この第一積層プラスチック層ローラ62から引き出された第一積層プラスチック層32と、第一布ローラ61から引き出された第一布31と、第二積層プラスチック層ローラ69から引き出された第二積層プラスチック層33とは、予熱機64…で事前に温められて、急激な膨張が防がれ、しわ防止がなされて、一対の加熱圧延ローラ65、65の間に重ねられて送り込まれる。
加熱圧延ローラ65、65の両方、または片方の中にはヒーターが内蔵され、送られてきた第一積層プラスチック層32及び第二積層プラスチック層33の表面及び裏面が加熱されて部分的に溶融/軟化され、第一布31の表面及び裏面に接着されて密着され容易に分離/剥離されない。
このとき、第一布31の合成繊維も部分的に溶融/軟化され、第一積層プラスチック層32及び第二積層プラスチック層33の表面及び裏面が、より強固に接着されて密着される。同時に、重ねられた第一積層プラスチック層32、第一布31及び第二積層プラスチック層33は、加熱圧延ローラ65、65に挟まれて加圧され、より強固に接着されて密着され容易に分離/剥離しない。
加熱圧延ローラ65、65からの表裏に第一積層プラスチック層32及び第二積層プラスチック層33が接着・密着された第一布31は、冷却ローラ67、67で常温まで冷却されて、巻き取った後の熱収縮でしわが寄るのが防止され、シーツローラ68に巻き取られていく。巻き取られた第一布31は、後に、所定間隔ごとに切断されて積層される。
この図10の生産では、経糸と緯糸とをそっくり入れ替えて生産してもよい。これにより、第一積層プラスチック層ローラ62、第一布ローラ61及び第二積層プラスチック層ローラ69に第一積層プラスチック層32、第一布31及び第二積層プラスチック層33が巻かれる方向は90度変更され、第一積層プラスチック層32、第一布31及び第二積層プラスチック層33の長尺方向は、図7において、横方向ではなく、図6に垂直方向にできる。
これにより、第四パイル35…と第四パイル36…との区別があっても、第四パイル35…と第四パイル36…とは交互ではなく連続して織ることができる。
なお、本実施形態において、図8のシーツ(第一実施形態)の生産方法/生産装置のように、第四パイル35…と第四パイル36…とパイルの無い領域とを第一布31の長手方向に沿って順番に配列して、第一布31を第一布ローラ61に巻いてもよい。また、第二積層プラスチック層33を間欠的にして、転写シート43に接着し、転写シートローラ46に転写シート43を巻き取ってもよい。
この第三実施形態の他の生産方法、動作、構成、作用、効果は、上記第一実施形態または第二実施形態と同じであり、これらの説明は本実施形態でも記載されているものとするし、本実施形態の記載内容も上記第一実施形態または第二実施形態にも記載されているものとする。第三実施形態で記載されていないことは、第一実施形態または第二実施形態が参照されるし、第一実施形態または第二実施形態で記載されていないことは、当該第三実施形態が参照される。
この場合、例えば、各ローラなどは、同じ名称のローラ等が参照され、第二布31は上記第一布1または第二布21、プラスチック無領域38、38は上記プラスチック無領域3、3、第一積層プラスチック層32または/及び第二積層プラスチック層33は上記第一積層プラスチック層2、第四パイル35…、36…は上記第一パイル4…、第二パイル5…または第三パイル24…として参照される。
(12)他の実施の形態
本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、本シーツは、タオルケット、バスタオル、寝具に装着されるもの、いずれでもよいし、形も、方形、円形、多角形でもよいし、平面的のほか立体的でもよい。
第一布1、31、経糸11…、経糸12…、緯糸13…、第一パイル4…、第二パイル5…、第二布21、第三パイル24…、第四パイル35…、36…は、バンブー繊維、綿、ポリエステルのほか、綿、麻、絹、羊毛、ナイロン、ポリエステル、バンブー繊維、ガラス繊維、金属繊維、岩石繊維など、合成繊維、再生繊維、半合成繊維、天然繊維、人工繊維、化学繊維いずれでもよいし、これらの混紡、混織でもよいし、光触媒などによる消臭効果、遠赤外線放出などによる保温効果、抗菌効果、乾燥効果、吸湿効果、通気効果のある素材からなっていてもよい。
上記プラスチック無領域3、3、38、38の反対側の第二パイル5…は無くてもよく、この場合、経糸11…、12…と緯糸13…とが、プラスチック無領域3、3、38、38では、パイルを形成されないように織られる。
上記プラスチック無領域3、3には、第二パイル5…または第一パイル4…、第三パイル24…が形成されていてもよい。この場合、プラスチック無領域3、3の反対側には第二パイル5…が形成されていても、形成されていなくてもよい。形成されていれば、プラスチック無領域3、3の表裏両面にパイルが形成されることになる。通常のタオルは、表裏ともにパイルが形成されている。
上記第二パイル5…の高さは第一パイル4…の高さより、高くても同じでもよい。これにより、第一積層プラスチック層2とプラスチック無領域3、3との境界で段差が目立ちにくくなり、シーツを快適に使用できる。
経糸11…、経糸12…、緯糸13…は、経糸11…、経糸12…と緯糸13…とをそっくり入れ替えて実施可能であり、緯糸13…にパイルを形成してもよい。第一パイル4…または第二パイル5…は一部が省略され、点在状、縞状にパイルが形成されてもよい。
経糸11…、12…、緯糸13…の太さ/番手は、同じでも異なっていてもよい。また、第一パイル4…の糸の太さが、第二パイル5…の糸の太さより太くてもよい。この場合、経糸11…を太くし、経糸12…を細くし、太い経糸11…で第一パイル4…を形成し、細い経糸12…で第二パイル5…を形成する。
このような糸の太さ/番手を第一パイル4…と第二パイル5…とで変えることによって、第一パイル4…の量/密度は、第二パイル5…の量/密度より多くなり、第一パイル4…の面は、第二パイル5…の面より吸水性が高くなる。
第一積層プラスチック層2、31、第二積層プラスチック層32は、第一布1、31、第二布21の片面の全面に形成され、プラスチック無領域3、3、38、38が省略されてもよい。また、第一積層プラスチック層2、31、第二積層プラスチック層32は、第一布1、31、第二布21の両面に形成されてもよく、第一布1、31、第二布21の両面の全面に形成されてもよく、第一布1、31、第二布21の両面の中央部分に形成されてもよいし、第一積層プラスチック層2、31、第二積層プラスチック層32の反対側の面のみに形成されてもよい。この場合、第二パイル5…は省略され、プラスチック無領域3、3の側に第二パイル5…が形成される。
上記第二布21は、第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33、第一布1、31より小さく、第一布1、31は第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33、第二布21より大きくてもよいし、逆に、第一布1、31は第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33、第二布21より小さく、第二布21は第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33、第一布1、31より大きくてもよい。
この場合、第一布1、31または/及び第二布21は、第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33に対して点在状、縞状、その他のまだら状に接合密着積層されてもよい。第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33は、第一布1、31及び第二布21より大きくてもよい。
上記第一布1、31、第二布21は、ジャガード織、コブラン織、ドビー織、タペット織、クランク織、つづれ織、タオル織、レピア織、むしろ織等なんでも良く、織り方も平織、斜文織、繻子織、斜め織等なんでもよく、一重織のほか、二重織、三重織、多重織、二層織、多層織でもよい。
上記シーツにおける、第一布1、31、第二布21、第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33を、さらに増やしてさらに多層構造としてもよい。上記シーツは、第一パイル4…、第二パイル5…、第三パイル24…、第四パイル35…、36…を有しているので、タオル、タオルケット、人体の下に敷いたり、人体の上に掛けたりする使用も可能である。
上記シーツの生産においては、ローラを使用せず、一枚ずつ裁断・分割された第一布1、31、第二布21に対して、同じく一枚ずつ裁断・分割された第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33が、板状の熱プレス機によって、一枚ずつ加圧加熱されてもよく、加熱または加圧の手法はなんでもよく、ラミネート加工の手法は何でもよい。
上述の布、第一積層プラスチック層2、32、第二積層プラスチック層33、プラスチック無領域3、3、38、38、第一パイル4…、第二パイル5…、経糸11…、経糸12…、緯糸13…、第二布21、第三パイル24…、第四パイル35…、36…、第一布1、31、第二布21、第一布ローラ41、51、61、第二布ローラ53、第一積層プラスチック層ローラ42、52、62、第二積層プラスチック層ローラ69、転写シート43、予熱機44…、54…、64…、加熱圧延ローラ45、45、55、55、65、65、転写シートローラ46、冷却ローラ47、47、57、57、67、67、シーツローラ48、58、68、光学センサ49、49の一部または全部は省略されてもよいし、その数が増えても減ってもよいし、その形状は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよいし、他のものがさらに付加・積層・混合されてもよいし、それぞれの寸法は上記以外でもよいし、それぞれの寸法の相対的大小は切り換えられてもよいし同じでもよいし、材質は繊維製、布製、軟質樹脂製、発泡性樹脂製のほか、硬質樹脂製、金属製、木製、紙製、ゴム製、表面に化粧紙が接着されたもの、竹製、木製、樹脂製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、ウレタン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよいし、他のものがさらに付加・積層・混合されてもよい。
上述の各実施形態及びこれらの変更形態において、当該実施形態で記載されていないことは、他の実施形態の記載されている内容が参照及び引用される。本願明細書及び請求の範囲においては、上記複数の実施形態にわたって、各部または一部を入れ替えた実施形態も、上記各実施形態として記載されているものである。
(13)他の発明の効果
[1]織られた平坦な第一布に対して、シート状の第一積層プラスチック層を重ね、これらを加圧及び加熱して、これら第一布及び第一積層プラスチック層を分離しないように密着させることを特徴とするシーツの生産方法/生産装置。これにより、防水性及び吸水性の高いシーツを大量・安価に生産でき、防水性を保ちながら吸水性も高くできる。
[2]織られた平坦な第一布に対して、シート状の第一積層プラスチック層を重ね、この第一積層プラスチック層に、織られた平坦な第二布を重ね、これらを加圧及び加熱して、これら第一布、第一積層プラスチック層及び第二布を分離しないように密着させることを特徴とするシーツの生産方法/生産装置。これにより、防水性及び吸水性の高いシーツを大量・安価に生産でき、防水性を保ちながら吸水性も高くできる。
[3]織られた平坦な第一布に対して、シート状の第一積層プラスチック層を重ね、上記第一布の積層プラスチック層が重ねられた方面と反対側の片面に、フィルム状の第二積層プラスチック層を重ね、これらを加圧及び加熱して、これら第一積層プラスチック層、第一布及び第二積層プラスチック層を分離しないように密着させることを特徴とするシーツの生産方法/生産装置。これにより、防水性及び吸水性の高いシーツを大量・安価に生産でき、防水性を保ちながら吸水性も高くできる。
[4]上記第一布または第二布は吸水性の高い天然繊維、植物繊維、動物繊維、再生繊維またはこれら繊維を含む半合成繊維からなる糸と、石油またはカーバイドを原料とする合成繊維またはこれら合成繊維を含む半合成繊維からなる糸とで織られ、 この第一布または第二布の片面または両面のうち、上記第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層が密着される面には、 上記天然繊維、植物繊維、動物繊維、再生繊維またはこれら繊維を含む半合成繊維からなる糸より、上記合成繊維またはこれら合成繊維を含む半合成繊維からなる糸がより多く露出していることを特徴とする請求項1、2または3記載のシーツの生産方法/生産装置。
これにより、第一布または第二布の合成繊維が加熱によって溶融または軟化して、第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層に、より強固に接着・密着される。また、防水性を保ちながら吸水性も高くできる。
[5]上記第一布または第二布の片面または両面のうち、 上記第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層が密着されない面には、パイルが形成されていることを特徴とする請求項4記載のシーツの生産方法/生産装置。これにより、第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層に接する第一布または第二布の側にはパイルが無く、第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層が第一布または第二布に隙間なく接着・密着される。また、防水性を保ちながら吸水性も高くできる。
[6]上記パイルは、上記吸水性の高い天然繊維、植物繊維または動物繊維からなる糸で構成されることを特徴とする請求項5記載のシーツの生産方法/生産装置。これにより、第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層に接する第一布または第二布の側には上記合成繊維がより多く露出し、第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層が第一布または第二布に隙間なく接着・密着される。防水性を保ちながら吸水性も高くできる。
[7]上記第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層の厚さは上記パイルの高さより小さいことを特徴とする請求項6記載のシーツの生産方法/生産装置。これにより、パイルのふんわりとしたクッション性が損なわれず、パイルによるシーツの快適感を保持できる。また、第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層に過度の力がかかったり過度の折れ曲がりが加わっても、パイルでこの力または折れ曲がりを緩和して第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層の破損を防止できる。
[8]上記第一布または第二布の合成繊維の素材と上記第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層の素材は同じであるか、またはこれらの素材の融点、溶融温度、軟化温度の差は60度以下であることを特徴とする請求項4、5、6または7記載のシーツの生産方法。
これにより、シーツの生産において、この合成繊維と第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層とが、同程度に溶融、軟化して、第一布または第二布と第一積層プラスチック層または第二積層プラスチック層との接着が強固になり接着が円滑に実行される。
[21]織られた平坦な第一布と、 この平坦な第一布の少なくとも片面に形成された多数の第一パイルと、 上記第一布の当該第一パイルが形成された片面の反対側の片面であって、第一パイルの形成されていない片面に密着して積層されて形成された、厚さが上記第一布の厚さの数十分の一乃至数倍の厚さの防水性の第一積層プラスチック層とを備えたことを特徴とするシーツ/シーツの生産方法/生産装置。
[22]上記第一積層プラスチック層は、上記第一パイルまで達しない状態で、当該第一パイルの反対側の上記第一布の片面に密着して積層されることを特徴とする請求項21記載のシーツ/シーツの生産方法/生産装置。これにより、第一パイルのふんわりとしたクッション性が損なわれず、シーツの快適感を保持できる。
[23]上記第一積層プラスチック層の上記第一布と反対側には、平坦な第二布が密着して積層され、この第二布の当該第一積層プラスチック層と反対側には第三パイルが形成されていることを特徴とする請求項22記載のシーツ/シーツの生産方法/生産装置。これにより、第一積層プラスチック層の両面に第一布と第二布が密着して積層され、第一積層プラスチック層が保護され、洗濯や長年の使用で破損しにくくなる。
[24]上記第一布、第一積層プラスチック層、第二布は同形同大で、三層に積層され、それぞれの周縁はほぼ一致していることを特徴とする請求項23記載のシーツ/シーツの生産方法/生産装置。これにより、第一積層プラスチック層の全面にわたって、両面に第一布と第二布が密着して積層され、第一積層プラスチック層全体が完全に保護され、洗濯や長年の使用で破損しにくくなる。
[25]上記第一積層プラスチック層は、上記第一布の片面の一部に形成され、上述のとおりこの第一積層プラスチック層が形成された片面の反対側に上記第一パイルが形成され、さらにこの第一積層プラスチック層が形成されていない片面の反対側に第二パイルが形成されるまたはパイルは形成されず、上記第一パイルは上記第二パイルより多いことを特徴とする請求項22記載のシーツ/シーツの生産方法/生産装置。
これにより、第一積層プラスチック層が洗濯、その他の長年の使用で破損しても、破損個所から漏れ出す前の水分を十分に吸水でき、漏れが防がれ、第一パイル及び第二パイルによって通気性が保もたれ湿気がこもらない。また、第一積層プラスチック層が洗濯、その他の長年の使用で破損しても、破損個所から漏れ出した後の水分を十分に吸水でき、漏れが防がれ、第一パイル及び第二パイルによって通気性が保もたれ湿気がこもらない。
[26]上記第一パイルの単位面積当たりの数は第二パイルの単位面積当たりの数より多いことを特徴とする請求項25記載のシーツ/シーツの生産方法/生産装置。これにより、第一パイルの面は、第二パイルの面より吸水性が高くなり、漏れが生じやすい箇所の吸水性を高めることができる。また、第一積層プラスチック層に過度の力がかかったり過度の折れ曲がりが加わっても、第一パイルまたは第二パイルでこの力または折れ曲がりを緩和して第一積層プラスチック層の破損を防止できる。
[27]上記第一パイルの高さまたは積層の厚さは第二パイルの高さまたは積層の厚さの数倍乃至数十パーセント大きいことを特徴とする請求項25記載のシーツ/シーツの生産方法/生産装置。これにより、第一パイルの面は、第二パイルの面より吸水性が高くなり、漏れが生じやすい箇所の吸水性を高めることができる。また、第一積層プラスチック層に過度の力がかかったり過度の折れ曲がりが加わっても、第二パイルでこの力または折れ曲がりを緩和して第一積層プラスチック層の破損を防止できる。
[28]上記第一積層プラスチック層の厚さは上記第一パイルの高さより小さいことを特徴とする請求項27記載のシーツ/シーツの生産方法/生産装置。これにより、第一パイルのふんわりとしたクッション性が損なわれず、第一パイルによるシーツの快適感を保持できる。また、第一積層プラスチック層に過度の力がかかったり過度の折れ曲がりが加わっても、第一パイルでこの力または折れ曲がりを緩和して第一積層プラスチック層の破損を防止できる。
[29]上記第二パイルの高さまたは積層の厚さは、上記第一積層プラスチック層の厚さより大きいことを特徴とする請求項28記載のシーツ/シーツの生産方法/生産装置。これにより、第一積層プラスチック層の端縁の境界で、第一積層プラスチック層の段差を感じにくくなり、第一積層プラスチック層の境界でのシーツの快適感を保持できる。また、第一積層プラスチック層に過度の力がかかったり過度の折れ曲がりが加わっても、第二パイルでこの力または折れ曲がりを緩和して第一積層プラスチック層の破損を防止できる。
[30]上記シーツは少なくとも二枚重ねられ、この二枚のシーツは上記第一パイル側の片面が向かい合って重ねられて使用されることを特徴とする請求項29記載のシーツ/シーツの生産方法/生産装置。これにより、万が一、第一積層プラスチック層の破損個所から水分が漏れ出しても、上の層の第一パイルのほか、下の層の布の第一パイルでも、水分を十分に吸水でき、漏れが防がれ、第一パイル4…及び第二パイル5…によって通気性が保もたれ湿気がこもらない。
[31]上記シーツは少なくとも二枚重ねられ、この二枚のシーツは上記第一積層プラスチック層側の片面が向かい合って重ねられて使用されることを特徴とする請求項29記載のシーツ/シーツの生産方法/生産装置。これにより、万が一、第一積層プラスチック層の破損個所から水分が漏れ出しても、下の層の布の第一積層プラスチック層で防水でき、漏れが防がれ、第一パイル4…及び第二パイル5…によって通気性が保もたれ湿気がこもらない。
防水性及び吸水性の高いシーツを大量・安価に生産し、防水性を保ちながら吸水性も高める。第一布ローラ51からの第一布1と、第一積層プラスチック層ローラ52からの第一積層プラスチック層2と、第二布ローラ53からの第二布21とは、一対の加熱圧延ローラ55、55で第一積層プラスチック層2の表面及び裏面が加熱され、第一布1及び第二布21の表面が接着される。第一布1及び第二布21の合成繊維も部分的に溶融/軟化され、第一積層プラスチック層2に第一布1及び第二布21の表面が、より強固に接着されて密着される。第一積層プラスチック層2が接着・密着された第一布1及び第二布21は、冷却ローラ57、57で常温まで冷却されて、シーツローラ58に巻き取られていく。
シーツの防水性または吸水性を高めて、漏れ防止を高める。第一布1の片面の中央部分裏面に第一積層プラスチック層2を接合密着積層して防水性を高める。第一積層プラスチック層2の反対側に第一パイル4…を多数形成して、吸水性及び通気性を高める。第一積層プラスチック層2は、第一パイル4…まで浸透していないので、吸水性、通気性、クッション性が保たれる。
第一パイル4…の高さ/密度/は第二パイル5…より大きいので、第一積層プラスチック層2付近または第一布1の中央部分付近の吸水性、通気性、クッション性がより高くなる。第一積層プラスチック層2の下には第二布21が接合密着積層されて、第一積層プラスチック層2全体が完全に保護され、洗濯や長年の使用で破損しにくくなる。
1…第一布 2…第一積層プラスチック層
3…プラスチック無領域 4…第一パイル
5…第二パイル 11…経糸
12…経糸 13緯糸
21…第二布 24…第三パイル
31…第一布 32…第一積層プラスチック層
33…第二積層プラスチック層
35、36…第四パイル 38…プラスチック無領域
41…第一布ローラ 42…第一積層プラスチック層ローラ
43…転写シート 44…予熱機
45…加熱圧延ローラ 46…転写シートローラ
47…冷却ローラ 48…シーツローラ
49…光学センサ 51…第一布ローラ
52…第一積層プラスチック層ローラ
53…第二布ローラ 54…予熱機
55…加熱圧延ローラ 57…冷却ローラ
58…シーツローラ 61…第一布ローラ
62…第一積層プラスチック層ローラ
64…予熱機 65…加熱圧延ローラ
67…冷却ローラ 68…シーツローラ
69…積層プラスチック層ローラ

Claims (3)

  1. 織られた平坦な第一布に対して、シート状の第一積層プラスチック層を重ね、上記第一布が重ねられた面と反対側の第一積層プラスチック層の片面に、織られた平坦な第二布を重ね、これらを加圧及び加熱して、これら第一布、第一積層プラスチック層及び第二布を分離しないように密着させるシーツの生産方法であって、
    上記第一布または第二布のうち、上記第一積層プラスチック層が密着される面の反対側の面には、パイルが形成されており、
    上記パイルは、吸水性の高い天然繊維、植物繊維または動物繊維からなる糸で構成され、
    上記第一積層プラスチック層の厚さは上記パイルの高さより小さく、
    上記第一積層プラスチック層の大きさは、上記第一布または上記第二布の大きさより小さく、当該第一布または第二布の端には、その両面いずれにおいても、当該第一積層プラスチック層が密着しないプラスチック無領域が形成され、このプラスチック無領域には上記パイルが形成されないことを特徴とするシーツの生産方法。
  2. 上記第一布または第二布の合成繊維の素材と上記第一積層プラスチック層の素材は同じであるか、またはこれらの素材の融点、溶融温度、軟化温度の差は60度以下であることを特徴とする請求項記載のシーツの生産方法。
  3. 上記第一布または第二布は吸水性の高い天然繊維、植物繊維、動物繊維、再生繊維またはこれら繊維を含む半合成繊維からなる糸と、石油またはカーバイドを原料とする合成繊維またはこれら合成繊維を含む半合成繊維からなる糸とで織られ、 この第一布または第二布の片面または両面のうち、上記第一積層プラスチック層が密着される面には、 上記天然繊維、植物繊維、動物繊維、再生繊維またはこれら繊維を含む半合成繊維からなる糸より、上記合成繊維またはこれら合成繊維を含む半合成繊維からなる糸がより多く露出していることを特徴とする請求項記載のシーツの生産方法。
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