JP2004532057A - 両面清掃器具 - Google Patents
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Abstract
実質的に平坦な底面(13)を有し、前記底面(13)に締結フック(14)を備える清掃支持部材(10)と、清掃支持部材(10)の前記底面(13)に解除自在に取り付けられる可逆清掃パッド(20)と、を備える清掃器具(100)。前記可逆清掃パッド(20)は第1面と第2面とを備え、前記清掃パッド(20)の前記第1面は第1清掃ウェブ材料(21)を含み、前記清掃パッド(20)の前記第2面は第2清掃ウェブ材料(22)を含み、両方のウェブ材料(21、22)は、締結フック(14)に直接取り付けることができる。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、両面可逆清掃パッドを備える清掃器具、並びにそのような清掃パッドおよび清掃支持部材を含むキットに関する。本発明は、表面を清掃する方法、および固定フックに取り付けるための可逆清掃パッドの使用方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
モップなど、従来の清掃器具は、長年存在しており、異なる用途のために様々な方法で設計されてきた。
【0003】
たとえば、WO94/23634号には、発泡ゴムプレートが下面に固定されたフラットヘッドモップ支持材と、モップ支持材の上面に見られるクリップにより固定された接続フラップを介してモップ支持材に解除自在に接続されたモップクロスとを備えるモップが開示されている。WO94/23634号のモップクロスは、可逆的であり、表面処理面の一方に沿って、湿った(damp)状態または湿潤(wet)状態における清掃に適する清掃材料を有し、対向する表面に沿って、乾燥状態で拭き取るのに適し、流体吸収機能を示す拭取り材料を有すると開示されている。このモップクロスは、両方の清掃材料を支持する枠組織布を含み、この枠組織布は、清掃材料からあらゆる方向に延在して、接続フラップを形成する。接続フラップは、支持部材の両面にモップクロスを巻き付けるために使用され、クリップにより固定され、クリップは、重なったフラップをモップ支持材の上面にある溝の中に押し込む。
【0004】
WO94/23634号に開示されているモップは、モップクロスをモップ支持材から取り外し、再装着することが厄介であり、時間がかかるという欠点がある。また、湿潤状態における清掃時には、モップクロスの取外しおよび再装着は難しい。湿潤状態では、織布枠組/接続フラップを含むモップクロスは容易に変形し、接続フラップを支持材の上面にある溝の中に押し込み、同時に、支持材の下面にきちんと適合させることが難しくなる。さらに、フラットヘッドモップは、一般に、拭取り面と被清掃面との間に大きい接触領域を形成するという利点があるが、こうしたモップは、湿潤状態における清掃時に望ましくない高度の抗力を一般に示す。使用者にとって、高度の抗力を示すモップ、または清掃器具を使って湿潤状態で清掃またはモップがけすることは、特に不都合であることが分かるであろう。使用者は、モップまたは清掃器具を使って押したり、引いたりする運動を行うごとに、接触領域における抗力を克服するために余計な努力または力を用いなければならず、抗力が高い場合は、相応により大きい努力または力を用いなければならない。したがって、高度の抗力を示すモップまたは清掃器具を使って大きい表面積を湿潤状態で清掃またはモップがけする場合、使用者は急激に疲労する可能性がある。
【0005】
もう1つの例として、DE 295 20 193号には、モップ保持具に取り付けることができる湿潤状態および湿った状態でモップがけ用モップカバーが開示されている。取り付けるためのポケット状手段を有するモップカバーは、織布層から作られた2つの表面を有し、少なくとも一方の表面は清掃に適する。各々の織布層は、2個の横断方向スリットを有し、各々のスリットは、モップ保持具の端部を2つの織布層の間のポケット状空間内に導入するためのものである。WO 94/23624号に開示されているモップクロス同様、DE 295 20 193号のモップカバーは、湿潤状態では、モップクロスをモップ保持具から取り外し、再装着することが厄介で時間がかかり、難しいという欠点を有する。やはり、支持材に適合させることが可能であるとしても、きちんと適合させることが難しく、モップカバーは、清掃時に滑りがちである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、使いやすく、清掃パッドのより迅速な取外しおよび(再)装着を可能にする可逆清掃パッドを有する清掃器具に対する必要性が引き続き存在する。さらに、効率的かつ経済的に製造できる清掃器具を提供するという要望がある。清掃器具は、湿潤状態における清掃時に望ましくは低度の抗力を示すが、それでもフラットヘッド清掃器具の利点である清掃のための大きい接触領域を維持していることが好ましい。また、この清掃器具は、多様性を高めることも好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
使いやすく、可逆清掃パッドの取外しおよび(再)装着を迅速かつ容易にすることは、底面に締結フックを備える清掃支持部材と、可逆清掃パッドであって、パッドの一方の面が第1清掃ウェブ材料を含み、パッドの他方の面が第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料を締結フックに解除自在に取り付けることができるパッドとを清掃器具に設けることにより実現することができることが分かっている。
【0008】
したがって、本発明は、
清掃支持部材であって、実質的に平坦な底面を有し、前記底面に締結フックを備える清掃支持部材と、
清掃支持部材の前記底面に解除自在に取り付けられる可逆清掃パッドであって、前記清掃パッドが第1面と第2面とを備え、前記清掃パッドの前記第1面が第1清掃ウェブ材料を含み、前記清掃パッドの第2面が第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料を締結フックに直接取り付けることができる可逆清掃パッドと、
を備える清掃器具を提供する。
【0009】
底面に締結フックを有するフラットヘッド支持部材を備える清掃器具および/またはモップは、米国特許第6,119,297号、米国特許第5,419,015号、DE24 19 215号、米国特許第5,419,015号、WO98/23199号および米国特許第3,991,432号から公知である。しかし、前記の文書は、もっぱら片面清掃パッドを有する清掃器具および/またはモップに関する。前記先行技術の文書は、可逆清掃パッド、およびパッドの両面に清掃ウェブ材料を含み、支持材の締結フックに直接解除自在に取り付けられる両面可逆パッドに言及していない。
【0010】
清掃パッドの第1ウェブ材料および第2清掃ウェブ材料は、清掃支持部材上の締結フックに直接解除自在に取り付けることができるため、清掃パッドは、余計な接続フラップまたはその他の追加の締結具材料を必ずしも必要とせずに、支持部材に取り付けることができる。さらに、清掃パッドは、必要に応じて乾燥状態、湿った状態、湿潤状態における清掃時に、他方の面を使用するために、容易かつ迅速に取り外して裏返すことができる。
【0011】
したがって、本発明のその他の態様は、本発明による清掃器具を使用して表面を清掃する方法であって、
a)清掃パッドの第2ウェブ清掃材料を締結フックに取り付けることによって、清掃パッドを清掃支持部材に取り付けるステップと、
b)清掃パッドの第1清掃ウェブ材料で表面を拭き取るステップと、
c)清掃パッドを清掃支持部材から取り外すステップと、
d)清掃パッドの第1清掃ウェブ材料を締結フックに取り付けることによって、清掃パッドを清掃支持部材に取り付けるステップと、
e)清掃パッドの第2清掃ウェブ材料で表面を拭き取るステップと、
を含み、前記各ステップが、a)、b)、c)、d)およびe)の順、またはd)、e)、c)、a)およびb)の順のいずれかで行われる方法である。
【0012】
本発明のその他の態様は、清掃支持部材の締結フック上に取り付けるための可逆清掃パッドであって、前記清掃パッドが第1面および第2面を備え、前記清掃パッドが前記清掃パッドの前記第1面に第1清掃ウェブ材料を含み、前記清掃パッドの前記第2面に第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料を締結フックに直接取り付けることができる可逆清掃パッドの使用方法である。
【0013】
可逆清掃パッドは、WO97/49326号から公知である。しかし、この文書は、もっぱら携帯清掃パッドに関し、清掃支持部材を含む可逆清掃パッドの使用方法、および清掃支持部材の締結フック上に取り付けるための可逆清掃パッドの使用方法に関してはまったく触れていない。
【0014】
本発明のもう1つの態様は、
清掃支持部材であって、前記清掃支持部材が実質的に平坦な底面を有し、前記底面に締結フックを備える清掃支持部材と、
第1面と第2面とを備える可逆清掃パッドであって、前記清掃パッドの前記第1面が第1清掃ウェブ材料を含み、前記清掃パッドの前記第2面が第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料を前記清掃支持部材の締結フックに直接取り付けることができる可逆清掃パッドと、
を含むキットを提供することである。
【0015】
本発明の好ましい実施態様では、第2清掃ウェブ材料は、第1清掃ウェブ材料とは異なる清掃ウェブ材料である。好ましくは、第1清掃ウェブ材料は、乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する。第2清掃ウェブ材料は、研磨に適することが好ましい。さらに詳細には、第1清掃ウェブ材料は乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適し、第2ウェブ清掃材料は研磨に適する。本発明による清掃器具のこうした好ましい実施態様は、望ましくは高度の多様性および実用性を示し、1個の清掃器具を使って表面を乾燥状態、湿った状態および湿潤状態で清掃するほかに、表面を研磨するために有利に使用することができる。
【0016】
乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する清掃ウェブ材料としては、マイクロファイバーウェブ材料が特に好ましい。驚くべきことに、マイクロファイバーウェブ材料は、締結フックに効果的に直接取り付けることができ、清掃または拭き取り時に、清掃パッドは、外れたり滑ったりすることなく、所定の位置に確実に保持されることが分かった。
【0017】
研磨に適する清掃ウェブ材料としては、繊維からなる目の粗い低密度の3次元不織ウェブであって、繊維が相互の接触点で互いに結合されている不織ウェブが特に好ましい。特に好ましい実施態様では、第1清掃ウェブ材料はマイクロファイバーウェブ材料を含み、第2清掃ウェブ材料は、繊維からなる目の粗い低密度の3次元不織ウェブであって、繊維が相互の接触点で互いに結合されている不織ウェブを含む。本発明による清掃器具のこうした好ましい実施態様は、マイクロファイバーウェブ材料を含む清掃パッドの面を使って表面を湿潤状態で清掃するか、または拭き取る時に、非常に望ましい低度の抗力を示すため、広い表面積を清掃する時に特に好都合である。
【0018】
本発明、本発明の実施態様およびその他の利点は、図面を参照して以下で説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の詳細および実施態様は、図面を参照すると最も良く分かる。清掃パッドの厚さおよび締結フックの高さは、分かりやすくするために誇張して図示していることに留意されたい。
【0020】
図1および図2に示す清掃器具の好ましい実施態様により示すように、本発明の清掃器具100は、清掃支持部材10および可逆清掃パッド20の2つの要素を備える。図3の清掃器具の好ましい実施態様に示すように、清掃器具100は、清掃支持部材10に取り付けられるハンドル30をさらに含むことが好ましい。
【0021】
清掃支持部材10およびハンドル30は、任意の適切な剛性かつ耐久性材料、たとえば木材、金属、プラスチックまたはこれらの材料の組合せから製造することができる。プラスチックは、完成部品として成形することができ、比較的安価に製造できる点で好ましい。ハンドル30の長さは、器具の最終用途によって決まり、たとえば床を清掃する場合は1〜2m、壁、窓または天井を清掃する場合は2〜3.5mである。好ましくは、ハンドル30は、当業界で公知の入れ子式(telescope)ハンドルであり、ハンドルの長さは、特定の清掃用途に応じて所望どおり、必要に応じて設定することができる。ハンドル30は、好ましくは、清掃支持部材10に解除自在に取り付けられる。使いやすくするために、清掃支持部材10は、当業界で公知の結合組立体を使ってハンドル30に装着すると良い。
【0022】
清掃支持部材10は、1枚のプレート11から形成することができる。あるいは、清掃支持部材10は、2枚のプレートから形成し、2枚のプレートの間に蝶着部材を配置することができる(つまり、蝶形清掃支持部材)。蝶形清掃支持部材の2枚のプレートは、当業界で公知の適切なレバーにより互いに対して圧搾させることができる。
【0023】
清掃支持部材10の上面12は、ハンドル30の取付けを容易にするために、中心接続ハブ15を一般に備える。図3および図4に示すように、清掃支持部材10の上面12は、プッシュタイプ締結具16をさらに備えることができ、この締結具16は、使用者が望む場合、清掃パッド20と組み合わせて、従来の再使用可能か、および/または使い捨て式清掃クロスの使用を容易にする。
【0024】
図5および図6に示すように、清掃支持部材10は実質的に平坦な底面13を有し、この底面上に締結フック14を備える。底面全体は、締結フック14で被覆される。好ましくは、底面13は、不連続な方法により、さらに好ましくは、図5に一例として示すように1本または複数のストリップ17の形態により、または1個または複数の方形の形態により締結フック14で被覆される。当業者は、締結フック14全体の面積は、清掃パッドを清掃支持部材に締結するのに十分な面積であるべきであることが分かるであろう。締結フックの面積はより大きい方が適しているが、これは費用効果が劣ると思われる。
【0025】
締結フック14の形状は、当業界で公知の任意の適切な機械的締結形式、たとえばフック形、マッシュルーム形またはノッチ付き角錐で良い。好ましくは、締結フック14は、単一または二重(つまり、逆転したT形)フックのいずれかのフックとして賦形し、より好ましくは、こうしたフック形締結フックは、たとえば図6および図6aに示すように、清掃支持部材の側縁に実質的に平行である。締結フック14は、好ましくは少なくとも0.8mm、より好ましくは少なくとも1.0mm、最も好ましくは1.1mm〜2.2mmの高さを有する。
【0026】
適切な締結フック14としては、支持体上のプラスチック、好ましくはナイロンのフックが挙げられ、こうしたフックを以下フックメッシュと呼ぶ。こうしたフックメッシュでは、プラスチックフックは、布帛支持体を貫通して縫合するか、あるいは、フックは、プラスチックフックがプラスチック支持体を有するプロファイル押出しまたは成形タイプのフックで良い。フックメッシュの例としては、「スリーエムスコッチメイト再密閉可能ファスナー」(3M SCOTCHMATE Reclosable Fastener)という商品名で市販されているナイロンフックストリップ、たとえばSJ−3526フックおよびSJ−3419が挙げられる。フックメッシュは、清掃支持部材が製造されている材料にフックメッシュの支持体を確実に貼付する接着剤により、底面に取り付けることが好ましい。フックメッシュは、好ましくは1cm2当たり少なくとも30個、より好ましくは1cm2当たり少なくとも40個のフックを有する。あるいは、清掃支持部材10をプラスチックから製造する場合、適切な締結フック14は、清掃支持部材の底面に設けられた一体成形フックを含む。
【0027】
清掃支持部材10のプレート11は、実質的に矩形または実質的に台形の形状であることが好ましい。家庭用の目的の場合、清掃支持部材10は、好ましくは少なくとも6cm×20cm、より好ましくは少なくとも7.5cm×27cm、最も好ましくは少なくとも約9cm×35cmである。工業用の清掃目的の場合、より大きいサイズの清掃支持部材10が好ましく、たとえば9cm×55cmである。円形、楕円形、三角形など、清掃支持部材10のその他の形状およびサイズを使用することができ、あるいは望ましい場合もある。
【0028】
可逆清掃パッド20は、清掃支持部材10の締結フック14上に、ひいては清掃支持部材の底面13に解除自在に取り付けるように提供され、使用される。図7〜図9に示すように、可逆清掃パッド20の第1面は第1清掃ウェブ材料21を含み、清掃パッドの第2面は第2清掃ウェブ材料22を含む。どちらの清掃ウェブ材料も、清掃支持部材10の締結フック14に直接取り付けることができる。清掃パッド20は、対応する清掃支持部材10と類似の形状を有することが好ましい。清掃パッド20は、清掃支持部材の底面の周囲を越えて全方向に短距離だけ延在することが好ましい。上記および以下で説明するように、本発明による清掃器具の実施態様の有利な特性により、この清掃器具は大きい表面積を清掃するのに特に有利である。したがって、清掃支持部材10の締結フック14上に取り付けるには、110cm2を超える、より好ましくは200cm2を超える、さらに好ましくは300cm2を超える、最も好ましくは400cm2を超える面積を有する拭き取り表面を含む可逆清掃パッド20を使用することが好ましい。「拭き取り表面」という用語では、配置される、つまり表面に適用される清掃支持部材上に配置される清掃パッドの清掃ウェブ材料の露出表面であると解釈する。
【0029】
図7に示すように、清掃パッド20は好ましくは2層を含む。第1層は、第1清掃ウェブ材料21から製造し、第2層は、第2清掃ウェブ材料22から製造する。好ましくはないが、清掃パッド20は、3層以上の層であって、第1清掃ウェブ材料21と第2清掃ウェブ材料22とが外側の2層を形成する層から構成しても良い。1つまたは複数の中心の層は、追加の支持または剛性を与える材料、たとえば繊維の不織ウェブなど、または吸水性を増加する材料、たとえばスポンジ、発泡ポリマーなどから製造することができる。清掃パッドの各層は、当業界で公知の従来の方法、たとえば接着、縫合などにより互いに結合される。図7〜図9に示すように、ロール成形縁部23は、清掃パッド20の外周部周囲に設けられ、縫合により所定の位置に保持される。ロール成形縁部23に適する材料としては、綿またはポリエステルが挙げられる。
【0030】
第1および第2清掃ウェブ材料21、22は、選択した任意の材料で良く、清掃作業に適し、締結フックに直接解除自在に取り付けられる材料である。第2清掃ウェブ材料22は、第1清掃ウェブ材料21とは異なる清掃ウェブ材料であることが望ましい。第1清掃ウェブ材料21は、乾燥状態、湿った状態および湿潤状態で清掃に適することが好ましい。第2清掃ウェブ材料22は、研磨に適することが好ましい。さらに好ましくは、第1清掃ウェブ材料21は乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適し、第2清掃ウェブ材料22は研磨に適することが好ましい。こうした好ましい清掃パッドを備えた本発明による清掃器具は、高度の多様性および実用性を示すことが望ましく、1個の清掃器具を使って表面を乾燥状態、湿った状態および湿潤状態で清掃するほかに、表面の研磨に有利に使用することができる。
【0031】
乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する清掃ウェブ材料としては、マイクロファイバーウェブ材料が特に好ましい。驚くべきことに、マイクロファイバーウェブ材料は、締結フックに効果的に直接取り付けることができるため、清掃または拭き取り時、また研磨時にも、清掃パッドは、外れたり滑ったりすることなく、所定の位置に確実に保持される。
【0032】
「マイクロファイバーウェブ材料」という用語では、マイクロファイバー、より好ましくはポリエステルおよびナイロンのマイクロファイバーを含む織られたクロスウェブであると解釈する。「織られたクロス」とは、繊維または糸を織るかまたは編んで交錯させるか、および/またはループ状にして製造されるクロスを指す。「マイクロファイバー」とは、1デニール以下の線密度を有する繊維を指す。マイクロファイバーウェブ材料は、一般に、糸を含むマイクロファイバーから製造される。地糸などのその他の糸、つまりマイクロファイバーを含まず、多くの場合、糸を含むマイクロファイバーを構造上支持する糸も、マイクロファイバーウェブ材料の製造に使用することができる。糸を含むマイクロファイバーは、こうした各々の繊維が別個のマイクロファイバー、好ましくはナイロンおよび/またはポリエステルマイクロファイバーの集合である繊維から構成される。糸の個々の繊維中のマイクロファイバーは、1つ置きの細長い層、または個々の繊維の長さに沿って長手方向に延在する、たとえば楔形またはパイ形部分として(たとえば、顕微鏡的に)観察することができる。マイクロファイバーウェブ材料の製造時、前記の繊維構造は剥離または分割する傾向があるため、個々の繊維構造、およびこうした繊維で最初に製造された糸の構造は、たとえば顕微鏡で観察した時に、ウェブ内に観察されなくなる。元の繊維の糸ではなく、個々のマイクロファイバーは、クロスウェブ状に織られて、地糸により支持された別個の束として構成されているように見えるかも知れない。この束は、平行して配置された個々のマイクロファイバーの集合として見え、互いに実質的に平行で、互いに同一の広がりを持つように見える。
【0033】
マイクロファイバーウェブ材料中のマイクロファイバーは、束状に存在することが好ましい。マイクロファイバーの組成に応じて、束の存在により、マイクロファイバーウェブ材料は親水性または親油性になる。ポリエステルおよびナイロンマイクロファイバーのウェブを構成する好ましいマイクロファイバーウェブ材料の場合、各々の束は、約10重量%〜90重量%のナイロンと、約90重量%〜約10重量%のポリエステルとを含むことが好ましく、約70重量%のポリエステルと、約30重量%のナイロンとを含むとさらに好ましい。
【0034】
より好ましくは、マイクロファイバーウェブ材料は、シングルニットまたはダブルニットのどちらかの編んだクロスウェブであり、好ましくは丸編み工程で製造し、マイクロファイバーの束および地糸を含む。マイクロファイバーウェブ材料中の地糸は、前記のマイクロファイバーの束に支持を提供し、ポリエステル(たとえばポリエチレンテレフタレート)、ナイロン、レーヨン、綿など、多様な繊維状材料のいずれかを含むことができる。コスト、商業的入手性、および望ましくは柔軟なウェブ材料を提供する能力の点で、地糸は、好ましくはポリエステル繊維を含み、最も好ましくはポリエチレンテレフタレート(PET)繊維を含む。地糸は、糸1本当たり約40〜300デニール(dpy)、好ましくは約150dpyの線密度を有する。市販されている適切なポリエステル糸としては、デラウェア州、ウィルミントンのデュポン(DuPont(Wilmington、Delaware))から販売されているものが挙げられ、糸1本当たり約34本の繊維を含み、線密度は約150dpyである。「線密度」つまり「繊度」は、糸または個々の繊維に関する場合、9,000mの長さの繊維または糸のグラムによる重量を意味する。「繊維」または「フィラメント」という用語は、本明細書に記載する材料を含む加工糸状の構造を区別なく指す。
【0035】
編んだマイクロファイバーウェブ材料の製造に適する方法は、WO97/49326に記載されている。編んだウェブの作製は、最初に、ポリエステルおよびナイロンのマイクロファイバーからなるパイル糸;地糸、好ましくはポリエチレンテレフタレート糸;および好ましくはポリビニルアルコールを含む水溶性糸を使って形成される生繊維材料クロスを丸編み法により編むことを含む。「生繊維材料クロス」は、さらに加工した後に、本発明のマイクロファイバーウェブ材料として使用される未完成クロスを意味する。糸および水溶性糸を含む両方のマイクロファイバーは、丸編み法においてパイル糸として使用される。編みステップが完了した後、水溶性糸は、温水(たとえば60℃を超える)を適用することにより生繊維材料クロスから溶解する。クロスは、乾燥させて随意にヒートセットする(たとえば、約120℃〜約240℃の温度で、一般に約30秒以上加熱する)。このように作製されたウェブは、次に、マイクロファイバーウェブ材料として使用することができる。当業者は、生繊維材料クロスは、公知のその他の編み技術および製織法により製造できることが分かるであろう。編みは、結果として得られる編んだマイクロファイバーウェブ材料が、製織により製造されたマイクロファイバーウェブ材料より弾性であるため、一般に好ましく、したがって、編んだマイクロファイバーウェブ材料は、湿潤時に絞るのが比較的容易である。
【0036】
マイクロファイバーウェブ材料を締結フックに最適に取り付けるため、マイクロファイバーウェブ材料は、少なくとも100g/m2の重量を有することが好ましい。清掃パッドの望ましい長期または中期の耐久性および使用のため、マイクロファイバーウェブ材料は、好ましくは少なくとも150g/m2、より好ましくは少なくとも190g/m2、最も好ましくは少なくとも220g/m2の重量を有する。
【0037】
研磨に適する清掃ウェブ材料としては、繊維の不織ウェブが好ましい。こうした不織ウェブ材料を適用することは、研磨のために多用途の清掃ウェブ材料を提供するほかに、不織ウェブ材料は可逆清掃パッドに剛性を一般に与えるため、可能なすべての清掃状態、つまり乾燥状態、湿った状態および/または湿潤状態における清掃パッドの使用並びに清掃パッドの取外しおよび再装着がいっそう便利になるという点で有利である。
【0038】
一般に、繊維の不織ウェブは、繊維の乾式堆積、カード加工、縫合結合、加熱結合および/または樹脂結合された繊維構造から製造することができ、これらはすべて、当業者に公知の方法である。
【0039】
不織ウェブ材料に使用するのに適する繊維としては、天然繊維、合成繊維、およびこれらの組合せが挙げられる。合成繊維は、ポリエステル(たとえば、ポリエチレンテレフタレート)、ナイロン(たとえば、ヘキサメチレンアジパミド、ポリカプロラクタム)、ポリプロピレン、アクリル(アクリロニトリルのポリマーから作られた)、レーヨン、セルロースアセテート、ポリ塩化ビニリデン−塩化ビニルのコポリマー、塩化ビニル−アクリロニトリルのコポリマーなどから製造された合成繊維を含むことが好ましい。適切な天然繊維としては、綿、羊毛、ジュートおよび麻の繊維が挙げられる。繊維材料は、均質な繊維、またはバイコンポーネントファイバ(たとえば、同時紡績シースコア繊維)などの複合繊維で良い。不織ウェブ材料は、様々な割合の様々な繊維を含んでも良い。熱結合不織ウェブの場合、ウェブは、繊維が繊維の溶融部分により互いに結合される溶融結合繊維を含む。
【0040】
特に好ましい不織ウェブ材料は、相互の接触点で互いに結合された繊維からなる目の粗い低密度の3次元不織ウェブであり、以下「ロフティーな(lofty)不織ウェブ材料」と記載する。繊維は、相互の接触点で互いに熱結合するか、および/または樹脂結合する(つまり、硬化樹脂、たとえば予備結合樹脂を使って)ことが好ましく、より好ましくは、繊維は、相互の接触点で互いに樹脂結合する。ウェブの繊維は、相互の接触点、たとえば繊維が交差して互いに接触する位置で互いに結合されるため、繊維の3次元ウェブ構造が形成される。隣接する繊維間の多くの隙間は、たとえば樹脂により実質的に充填されず、多くの比較的大きい相互に連通する空隙網を有する低密度の目の粗いウェブ構造が形成される。繊維からなる「目の粗い低密度の」不織ウェブという用語は、繊維の不織ウェブが、少なくとも約75%、より好ましくは約80%、さらにより好ましくは少なくとも約85%、最も好ましくは約85%〜約95%の範囲の空隙率(つまり、不織ウェブ構造が占める全体の体積に対する全体の空隙量の割合)を示すと解釈することが好ましい。こうしたロフティーな不織ウェブ材料は、フーバー(Hoover)らにより米国特許第2,958,593号に記載されている。
【0041】
樹脂結合されるロフティーな不織ウェブ材料の場合、樹脂は、たとえば熱硬化性の水性フェノール樹脂など、塗布可能な樹脂系接着剤を含むことが好ましい。ポリウレタン樹脂も、他の樹脂と同様に使用することができる。当業者は、実際に使用する樹脂の選択および量は、たとえば繊維の重量、繊維の密度、繊維の種類、および意図する最終用途を含む様々な要因のいずれかに依存する可能性があることが分かるであろう。こうしたウェブの製造に適する合成繊維としては、選択する樹脂または接着性バインダーが劣化せずに硬化する温度に耐えることができる合成繊維が挙げられる。
【0042】
ロフティーな不織ウェブ材料の場合、適切な繊維は、一般に約20〜約110mm、好ましくは約40〜約65mmの長さであり、繊度つまり線密度は、一般に約1.5〜約500デニール、好ましくは約1.5〜約65デニールの範囲である。種々のデニールの繊維も使用することができる。より好ましくは、ウェブは、約5〜約65デニールの範囲内の線密度を有するポリエステルまたはナイロン繊維を含む。
【0043】
ロフティーな不織ウェブ材料は、容易に形成することができ、たとえば「ランドウェバー」(Rando Webber)という機械(ニューヨーク州のランドマシンカンパニー(Rando Machine Company、New Yorkが市販)で乾式堆積するか、またはカード加工など、その他の従来の方法で形成することができる。有用なロフティーな不織ウェブ材料は、一般に、少なくとも約50g/m2、好ましくは50〜1000g/m2、より好ましくは75〜500g/m2の単位面積あたり繊維重量を有する。ロフティーな不織ウェブ材料中の繊維の量が少ない場合、用途によっては適するウェブが形成される。前記の繊維の重量は、一般に約5〜約200mm、好ましくは6〜75mm、より好ましくは10〜30mmの厚さを有する有用なウェブを形成する。上記の範囲の繊維重量を有するロフティーな不織ウェブにフェノール予備結合樹脂を使用する場合、予備結合樹脂は、比較的軽量の塗膜でウェブに適用され、一般に約50〜500g/m2の広い範囲内の追加重量を提供する。
【0044】
上記のロフティーな不織ウェブ材料は、適度な研磨用途に効果的である。より集中的な研磨用途の場合、ロフティーな不織ウェブ材料には、研磨粒子を材料中に分散させて付着させると良い。研磨粒子は、ロフティーな不織ウェブ材料中の繊維の表面に付着させる。研磨粒子としては、無機研磨粒子、有機ベースの粒子、ゾルゲル粒子、またはこれらの組合せが挙げられ、これらはすべて、当業界で公知である。適切な研磨粒子の例、並びに研磨粒子を繊維の表面上に付着させるための方法およびバインダーは、たとえばWO97/49326号に記載されている。
【0045】
研磨粒子は、一般に、硬化有機樹脂バインダーにより不織ウェブの繊維に付着され、一般に、熱硬化性塗布可能樹脂状接着剤の熱硬化製品を「バインダー先駆物質」として不織支持体の繊維に塗布される。「バインダー先駆物質」は、本明細書で使用する場合、不織ウェブの繊維に塗布されて、研磨粒子を繊維に固定する塗布可能樹脂状接着材料を意味する。「バインダー」は、不織ウェブの繊維上の硬化樹脂層を意味し、バインダー先駆物質を硬化させて形成される。不織ウェブ中にバインダー先駆物質として使用するのに適する有機樹脂は、一般に流動状態のバインダー先駆物質から形成される。不織ウェブの製造時、バインダー先駆物質は、硬化バインダーまたはメイクコートに転換される。バインダーは、一般に固体の非流動状態である。バインダーは、熱可塑性材料から形成することができる。あるいは、バインダーは、架橋可能な材料から形成することができる。熱可塑性バインダーおよび架橋バインダーの混合物も有用である。ウェブを製造する過程では、バインダー先駆物質は、一般に前記の研磨粒子と混合されて、ロール塗布、ナイフ塗布、スプレー塗布など、公知の様々な方法のいずれかにより、不織布の繊維に塗布される接着剤/研磨スラリを形成する。このようにして塗布されたバインダー先駆物質は、次に、バインダーを凝固させるのに適する条件に暴露する。架橋可能なバインダー先駆物質の場合、バインダー先駆物質は、適切なエネルギー源に暴露されて、重合を開始するか、または硬化バインダーを形成する。
【0046】
有機バインダー先駆物質は、架橋可能な有機材料であることが好ましい。好ましいバインダー先駆物質は、縮合硬化または付加重合可能な樹脂のいずれかである。付加重合可能樹脂は、エチレン不飽和系モノマーおよび/またはオリゴマーで良い。有用な架橋可能材料の例としては、フェノール樹脂、ビスマレイミドバインダー、ビニルエーテル樹脂、α,β−不飽和カルボニル側基を有するアミノプラスト樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリレート樹脂、アクリル化イソシアヌレート樹脂、ウレアホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、スチレンブタジエン樹脂、イソシアヌレート樹脂、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、またはこれらの混合物が挙げられる。使用に適するバインダー先駆物質は、塗布可能な硬化性の接着性バインダーであり、1種類または複数種類の熱可塑性、または好ましくは熱硬化性樹脂状接着剤を含むことができる。本発明に使用するのに適する樹脂状接着剤としては、フェノール樹脂、α,β−不飽和カルボニル側基を有するアミノプラスト樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、エチレン系不飽和樹脂、アクリル化イソシアヌレート樹脂、ウレアホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、フルオレン変性エポキシ樹脂、およびこれらの組合せが挙げられる。これらの樹脂の例は、WO97/49326号に記載されている。触媒および/または硬化剤は、重合過程を開始および/または促進するために、バインダーに添加する場合がある。
【0047】
市販のロフティーな不織ウェブ材料は、第2ウェブ材料として使用することができ、たとえば、「バフ−パフ」(BUF−PUF)という商品名で米国、ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.(St.Paul、Minnesota,USA))が販売している不織ウェブ製品などがある。このウェブは、相互の接触点において硬化予備結合樹脂で結合された6デニールの繊維を含む。もう1つの例としては、「スコッチ−ブライトグリーン研磨パッド」(SCOTCH−BRITE Green Scouring Pad)の商品名で販売されている不織ウェブがあり、やはりミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.)から販売されている。この不織ウェブは、相互の接触点において硬化予備結合樹脂で結合された15デニールの繊維を含み、硬化樹脂を使って、不織ウェブの繊維に結合された無機研磨粒子を含む。
【0048】
上記のとおり、両面に清掃ウェブ材料を含み、締結フックに直接取り付けることができ、清掃支持部材の締結フックに解除自在に取り付けられる可逆清掃パッドを使用することは好都合である。たとえば、この清掃パッドは、必要に応じて、乾燥状態、湿った状態または湿潤状態で容易かつ迅速に取り外して逆転させ、他方の面を使用することができる。さらに、2種類の清掃ウェブ材料を組み合わせることにより、清掃の多様性を高めることができ、たとえば、1個の清掃器具を使って、1つの表面に対して少なくとも2種類の清掃を行うことができる。たとえば、清掃パッドの第2ウェブ清掃材料を締結フックに取り付けることにより、清掃パッドを清掃支持部材に取り付けてある表面を清掃し、次に、清掃パッドの第1清掃ウェブ材料を使ってその表面を拭き取ることができる。使用者が、清掃時に、第2清掃ウェブ材料を使って表面を清掃または拭き取りたい場合、清掃パッドを清掃支持部材から取り外して、清掃パッドの第1清掃ウェブ材料を締結フックに取り付けることにより、清掃支持部材に再度取り付ける。次に、清掃パッドの第2清掃ウェブ材料を使って表面を拭き取ることができる。あるいは、たとえば使用者の必要に応じて、最初に第2清掃ウェブ材料を使って表面を拭き取り、次に、第1清掃ウェブ材料を使って拭き取ることができる。
【0049】
乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する第1清掃ウェブ材料と、研磨に適する第2清掃ウェブ材料とを有する可逆清掃パッドを備える清掃器具の好ましい実施態様を使用して表面を清掃するさらに好ましい方法では、第2清掃ウェブ材料を使用して表面を拭き取るステップは、表面を研磨することを含む。第1清掃ウェブ材料を使って表面を拭き取るステップは、表面の乾燥状態、湿った状態または湿潤状態で拭き取りを含むことが好ましい。
【0050】
マイクロファイバーウェブ材料を含む第1清掃ウェブ材料と、ロフティーな不織ウェブ材料を含む第2清掃ウェブ材料とを有する可逆清掃パッドを備える本発明による清掃器具の特に好ましい実施態様は、マイクロファイバーウェブ材料を含む清掃パッドの面を使って表面を湿潤状態で清掃または湿潤状態で拭き取る時に、非常に望ましい低度の抗力を示す。望ましい低度の抗力により、清掃器具のこうした実施態様は、大きい表面積を清掃するのに特に有利である。
【0051】
清掃器具は、清掃支持部材と可逆清掃パッドとを含むキットから有利に構成することができる。このキットは、清掃支持部材に取り付けることができるハンドルをさらに備えることが好ましい。キットに使用する清掃支持部材、可逆清掃パッドおよびハンドルの構造および材料は、清掃器具の上記の様々な実施態様の対応する要素の構造および材料と同じである。
【0052】
抗力決定試験方法
図10に示すように、抗力は、プーリ94および0.50kNのロードレンジセル95を使用する牽引システム93を装備され、データ処理装置96を装備されたインストロンダイナモメータモデル1011(Instron Dynamometer Model 1011(ギヤンコート、パルク・アリアンF−78280のインストロンSA(Instron SA、Parc Ariane、F−78280 Guyancourt))を使用して、設定速度および変位でガラス表面91上において試料90を引きずるのに必要な力を決定して測定した。
【0053】
H形試料、つまり2本の細い側部上の中心に40mm×40mmの除外部分を有する120mm×190mmの矩形を作製した。試料を水中に浸漬して、絞りローラを使って余計な水分を除去し、試料ごとの水分レベルを一定にした。次に、湿潤した試料を平坦な試験支持体97(ポリアクリレートから製造)上に取り付けた。支持体底部の寸法は、108×118mmだった。次に、おもり98を使用して、取り付けた試料を圧迫し、試料および支持体の合計重量を685gにする。5kgおよび1kgのおもりを使用した荷重ステップ、および試験支持体を牽引システムに取り付けた後、毎分400mmのクロスヘッド速度で、試料を引きずって150mm変位させる。試料を引きずるのに必要な力をN単位で測定して計算する。各々の試料を2回測定し、結果を平均した。
【0054】
使用材料
マイクロファイバーウェブ材料は、「スコッチ−ブライト高性能クロス」(SCOTCH−BRITE High Performance Cloth)という商品名で、米国ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.(St.Paul、USA))が販売している製品であり、編んだクロスウェブは、ポリエステルおよびナイロンのマイクロファイバーと、線密度が150デニールのポリエステルの地糸から構成され、マイクロファイバーは束状に構成する。マイクロファイバーウェブ材料は、245g/m2の重量を有する。
【0055】
「スコッチ−ブライトセルロース系浴室ラミネート」(SCOTCH−BRITE Cellulosic Bathroom Laminate)という商品名で、米国ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.(St.Paul、USA))が販売している製品に使用されているロフティーな不織ウェブ材料(本明細書では「ホワイトスコア」(White Scour)と記載する)は、線密度が15デニールの繊維を含み、繊維は、硬化予備結合樹脂を使って、相互の接触点で結合する。このウェブは、研磨粒子を含まない。
【0056】
「スコッチ−ブライトセルロース系ノンスクラッチラミネート」(SCOTCH−BRITE Cellulosic Non−Scratch Laminate)という商品名で、米国ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.(St.Paul、USA))が販売している製品に使用されているロフティーな不織ウェブ材料(以下、「ブルースコア」(Blue Scour)と記載する)は、線密度が15デニールの繊維を含み、繊維は、硬化予備結合樹脂を使って相互の接触点で結合され、硬化樹脂を使って、不織ウェブの繊維に結合された有機研磨粒子を含む。
【0057】
「スコッチ−ブライトセルロース系耐久性レッドラミネート」(SCOTCH−BRITE Cellulosic Heavy Duty Red Laminate)という商品名で、米国ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.(St.Paul、USA))が販売している製品に使用されているロフティーな不織ウェブ(以下、「レッドスコア」(Red Scour)と記載する)は、線密度が15デニールの繊維(50%)と、線密度が60デニールの繊維(50%)とを含み、繊維は、硬化予備結合樹脂を使って相互の接触点で結合される。ロフティーな不織ウェブは、硬化樹脂を使って、不織ウェブの繊維に結合された無機研磨粒子も含む。
【0058】
抗力測定用の試料は、ホワイトスコア、ブルースコアおよびレッドスコアウェブ材料を、上記のマイクロファイバーウェブ材料の相応のサイズの断片上にそれぞれ取り付ける(縫合して余分を切り取る)ことにより作製した。2回の測定を実施し、何れの測定でも、試料の2通りの集合を使用して、上記のように、試験表面上でマイクロファイバーウェブ材料を引きずるのに必要な力を決定した。結果を以下の表に記載する。
【0059】
【表1】
【0060】
抗力の結果は、マイクロファイバーウェブ材料のみを含む清掃材料に比べて、研磨ウェブ材料、たとえばロフティーな不織ウェブ材料をマイクロファイバーウェブ材料と組み合わせて使用すると、前記のウェブ材料をマイクロファイバーウェブ材料と支持体との間に配置した場合、抗力が著しく減少したことを示す。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】清掃器具の好ましい実施態様の側面図を示す。
【図2】清掃器具の好ましい実施態様の正面図を示す。
【図3】清掃器具のもう1つの好ましい実施態様の等角図を示す。
【図4】清掃器具に使用する清掃支持部材の平面図である。
【図5】清掃器具に使用する清掃支持部材の底面図である。
【図6】VI−VIで印した線に沿った、矢印の方向に見た図5に示す清掃支持部材の断面図である。
【図6a】図6の清掃支持部材の断面図の一部の拡大図である。
【図7】可逆清掃パッドが取り付けられた図6に示す清掃支持部材を示す清掃器具の好ましい実施態様の側断面図である。
【図8】清掃器具に使用する好ましい可逆清掃パッドの等角図である。
【図9】清掃器具に使用する好ましい可逆清掃パッドの等角図である。
【図10】試料の抗力を測定するために使用する実験的な構成の概略図を示す。
【0001】
本発明は、両面可逆清掃パッドを備える清掃器具、並びにそのような清掃パッドおよび清掃支持部材を含むキットに関する。本発明は、表面を清掃する方法、および固定フックに取り付けるための可逆清掃パッドの使用方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
モップなど、従来の清掃器具は、長年存在しており、異なる用途のために様々な方法で設計されてきた。
【0003】
たとえば、WO94/23634号には、発泡ゴムプレートが下面に固定されたフラットヘッドモップ支持材と、モップ支持材の上面に見られるクリップにより固定された接続フラップを介してモップ支持材に解除自在に接続されたモップクロスとを備えるモップが開示されている。WO94/23634号のモップクロスは、可逆的であり、表面処理面の一方に沿って、湿った(damp)状態または湿潤(wet)状態における清掃に適する清掃材料を有し、対向する表面に沿って、乾燥状態で拭き取るのに適し、流体吸収機能を示す拭取り材料を有すると開示されている。このモップクロスは、両方の清掃材料を支持する枠組織布を含み、この枠組織布は、清掃材料からあらゆる方向に延在して、接続フラップを形成する。接続フラップは、支持部材の両面にモップクロスを巻き付けるために使用され、クリップにより固定され、クリップは、重なったフラップをモップ支持材の上面にある溝の中に押し込む。
【0004】
WO94/23634号に開示されているモップは、モップクロスをモップ支持材から取り外し、再装着することが厄介であり、時間がかかるという欠点がある。また、湿潤状態における清掃時には、モップクロスの取外しおよび再装着は難しい。湿潤状態では、織布枠組/接続フラップを含むモップクロスは容易に変形し、接続フラップを支持材の上面にある溝の中に押し込み、同時に、支持材の下面にきちんと適合させることが難しくなる。さらに、フラットヘッドモップは、一般に、拭取り面と被清掃面との間に大きい接触領域を形成するという利点があるが、こうしたモップは、湿潤状態における清掃時に望ましくない高度の抗力を一般に示す。使用者にとって、高度の抗力を示すモップ、または清掃器具を使って湿潤状態で清掃またはモップがけすることは、特に不都合であることが分かるであろう。使用者は、モップまたは清掃器具を使って押したり、引いたりする運動を行うごとに、接触領域における抗力を克服するために余計な努力または力を用いなければならず、抗力が高い場合は、相応により大きい努力または力を用いなければならない。したがって、高度の抗力を示すモップまたは清掃器具を使って大きい表面積を湿潤状態で清掃またはモップがけする場合、使用者は急激に疲労する可能性がある。
【0005】
もう1つの例として、DE 295 20 193号には、モップ保持具に取り付けることができる湿潤状態および湿った状態でモップがけ用モップカバーが開示されている。取り付けるためのポケット状手段を有するモップカバーは、織布層から作られた2つの表面を有し、少なくとも一方の表面は清掃に適する。各々の織布層は、2個の横断方向スリットを有し、各々のスリットは、モップ保持具の端部を2つの織布層の間のポケット状空間内に導入するためのものである。WO 94/23624号に開示されているモップクロス同様、DE 295 20 193号のモップカバーは、湿潤状態では、モップクロスをモップ保持具から取り外し、再装着することが厄介で時間がかかり、難しいという欠点を有する。やはり、支持材に適合させることが可能であるとしても、きちんと適合させることが難しく、モップカバーは、清掃時に滑りがちである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、使いやすく、清掃パッドのより迅速な取外しおよび(再)装着を可能にする可逆清掃パッドを有する清掃器具に対する必要性が引き続き存在する。さらに、効率的かつ経済的に製造できる清掃器具を提供するという要望がある。清掃器具は、湿潤状態における清掃時に望ましくは低度の抗力を示すが、それでもフラットヘッド清掃器具の利点である清掃のための大きい接触領域を維持していることが好ましい。また、この清掃器具は、多様性を高めることも好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
使いやすく、可逆清掃パッドの取外しおよび(再)装着を迅速かつ容易にすることは、底面に締結フックを備える清掃支持部材と、可逆清掃パッドであって、パッドの一方の面が第1清掃ウェブ材料を含み、パッドの他方の面が第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料を締結フックに解除自在に取り付けることができるパッドとを清掃器具に設けることにより実現することができることが分かっている。
【0008】
したがって、本発明は、
清掃支持部材であって、実質的に平坦な底面を有し、前記底面に締結フックを備える清掃支持部材と、
清掃支持部材の前記底面に解除自在に取り付けられる可逆清掃パッドであって、前記清掃パッドが第1面と第2面とを備え、前記清掃パッドの前記第1面が第1清掃ウェブ材料を含み、前記清掃パッドの第2面が第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料を締結フックに直接取り付けることができる可逆清掃パッドと、
を備える清掃器具を提供する。
【0009】
底面に締結フックを有するフラットヘッド支持部材を備える清掃器具および/またはモップは、米国特許第6,119,297号、米国特許第5,419,015号、DE24 19 215号、米国特許第5,419,015号、WO98/23199号および米国特許第3,991,432号から公知である。しかし、前記の文書は、もっぱら片面清掃パッドを有する清掃器具および/またはモップに関する。前記先行技術の文書は、可逆清掃パッド、およびパッドの両面に清掃ウェブ材料を含み、支持材の締結フックに直接解除自在に取り付けられる両面可逆パッドに言及していない。
【0010】
清掃パッドの第1ウェブ材料および第2清掃ウェブ材料は、清掃支持部材上の締結フックに直接解除自在に取り付けることができるため、清掃パッドは、余計な接続フラップまたはその他の追加の締結具材料を必ずしも必要とせずに、支持部材に取り付けることができる。さらに、清掃パッドは、必要に応じて乾燥状態、湿った状態、湿潤状態における清掃時に、他方の面を使用するために、容易かつ迅速に取り外して裏返すことができる。
【0011】
したがって、本発明のその他の態様は、本発明による清掃器具を使用して表面を清掃する方法であって、
a)清掃パッドの第2ウェブ清掃材料を締結フックに取り付けることによって、清掃パッドを清掃支持部材に取り付けるステップと、
b)清掃パッドの第1清掃ウェブ材料で表面を拭き取るステップと、
c)清掃パッドを清掃支持部材から取り外すステップと、
d)清掃パッドの第1清掃ウェブ材料を締結フックに取り付けることによって、清掃パッドを清掃支持部材に取り付けるステップと、
e)清掃パッドの第2清掃ウェブ材料で表面を拭き取るステップと、
を含み、前記各ステップが、a)、b)、c)、d)およびe)の順、またはd)、e)、c)、a)およびb)の順のいずれかで行われる方法である。
【0012】
本発明のその他の態様は、清掃支持部材の締結フック上に取り付けるための可逆清掃パッドであって、前記清掃パッドが第1面および第2面を備え、前記清掃パッドが前記清掃パッドの前記第1面に第1清掃ウェブ材料を含み、前記清掃パッドの前記第2面に第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料を締結フックに直接取り付けることができる可逆清掃パッドの使用方法である。
【0013】
可逆清掃パッドは、WO97/49326号から公知である。しかし、この文書は、もっぱら携帯清掃パッドに関し、清掃支持部材を含む可逆清掃パッドの使用方法、および清掃支持部材の締結フック上に取り付けるための可逆清掃パッドの使用方法に関してはまったく触れていない。
【0014】
本発明のもう1つの態様は、
清掃支持部材であって、前記清掃支持部材が実質的に平坦な底面を有し、前記底面に締結フックを備える清掃支持部材と、
第1面と第2面とを備える可逆清掃パッドであって、前記清掃パッドの前記第1面が第1清掃ウェブ材料を含み、前記清掃パッドの前記第2面が第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料を前記清掃支持部材の締結フックに直接取り付けることができる可逆清掃パッドと、
を含むキットを提供することである。
【0015】
本発明の好ましい実施態様では、第2清掃ウェブ材料は、第1清掃ウェブ材料とは異なる清掃ウェブ材料である。好ましくは、第1清掃ウェブ材料は、乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する。第2清掃ウェブ材料は、研磨に適することが好ましい。さらに詳細には、第1清掃ウェブ材料は乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適し、第2ウェブ清掃材料は研磨に適する。本発明による清掃器具のこうした好ましい実施態様は、望ましくは高度の多様性および実用性を示し、1個の清掃器具を使って表面を乾燥状態、湿った状態および湿潤状態で清掃するほかに、表面を研磨するために有利に使用することができる。
【0016】
乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する清掃ウェブ材料としては、マイクロファイバーウェブ材料が特に好ましい。驚くべきことに、マイクロファイバーウェブ材料は、締結フックに効果的に直接取り付けることができ、清掃または拭き取り時に、清掃パッドは、外れたり滑ったりすることなく、所定の位置に確実に保持されることが分かった。
【0017】
研磨に適する清掃ウェブ材料としては、繊維からなる目の粗い低密度の3次元不織ウェブであって、繊維が相互の接触点で互いに結合されている不織ウェブが特に好ましい。特に好ましい実施態様では、第1清掃ウェブ材料はマイクロファイバーウェブ材料を含み、第2清掃ウェブ材料は、繊維からなる目の粗い低密度の3次元不織ウェブであって、繊維が相互の接触点で互いに結合されている不織ウェブを含む。本発明による清掃器具のこうした好ましい実施態様は、マイクロファイバーウェブ材料を含む清掃パッドの面を使って表面を湿潤状態で清掃するか、または拭き取る時に、非常に望ましい低度の抗力を示すため、広い表面積を清掃する時に特に好都合である。
【0018】
本発明、本発明の実施態様およびその他の利点は、図面を参照して以下で説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の詳細および実施態様は、図面を参照すると最も良く分かる。清掃パッドの厚さおよび締結フックの高さは、分かりやすくするために誇張して図示していることに留意されたい。
【0020】
図1および図2に示す清掃器具の好ましい実施態様により示すように、本発明の清掃器具100は、清掃支持部材10および可逆清掃パッド20の2つの要素を備える。図3の清掃器具の好ましい実施態様に示すように、清掃器具100は、清掃支持部材10に取り付けられるハンドル30をさらに含むことが好ましい。
【0021】
清掃支持部材10およびハンドル30は、任意の適切な剛性かつ耐久性材料、たとえば木材、金属、プラスチックまたはこれらの材料の組合せから製造することができる。プラスチックは、完成部品として成形することができ、比較的安価に製造できる点で好ましい。ハンドル30の長さは、器具の最終用途によって決まり、たとえば床を清掃する場合は1〜2m、壁、窓または天井を清掃する場合は2〜3.5mである。好ましくは、ハンドル30は、当業界で公知の入れ子式(telescope)ハンドルであり、ハンドルの長さは、特定の清掃用途に応じて所望どおり、必要に応じて設定することができる。ハンドル30は、好ましくは、清掃支持部材10に解除自在に取り付けられる。使いやすくするために、清掃支持部材10は、当業界で公知の結合組立体を使ってハンドル30に装着すると良い。
【0022】
清掃支持部材10は、1枚のプレート11から形成することができる。あるいは、清掃支持部材10は、2枚のプレートから形成し、2枚のプレートの間に蝶着部材を配置することができる(つまり、蝶形清掃支持部材)。蝶形清掃支持部材の2枚のプレートは、当業界で公知の適切なレバーにより互いに対して圧搾させることができる。
【0023】
清掃支持部材10の上面12は、ハンドル30の取付けを容易にするために、中心接続ハブ15を一般に備える。図3および図4に示すように、清掃支持部材10の上面12は、プッシュタイプ締結具16をさらに備えることができ、この締結具16は、使用者が望む場合、清掃パッド20と組み合わせて、従来の再使用可能か、および/または使い捨て式清掃クロスの使用を容易にする。
【0024】
図5および図6に示すように、清掃支持部材10は実質的に平坦な底面13を有し、この底面上に締結フック14を備える。底面全体は、締結フック14で被覆される。好ましくは、底面13は、不連続な方法により、さらに好ましくは、図5に一例として示すように1本または複数のストリップ17の形態により、または1個または複数の方形の形態により締結フック14で被覆される。当業者は、締結フック14全体の面積は、清掃パッドを清掃支持部材に締結するのに十分な面積であるべきであることが分かるであろう。締結フックの面積はより大きい方が適しているが、これは費用効果が劣ると思われる。
【0025】
締結フック14の形状は、当業界で公知の任意の適切な機械的締結形式、たとえばフック形、マッシュルーム形またはノッチ付き角錐で良い。好ましくは、締結フック14は、単一または二重(つまり、逆転したT形)フックのいずれかのフックとして賦形し、より好ましくは、こうしたフック形締結フックは、たとえば図6および図6aに示すように、清掃支持部材の側縁に実質的に平行である。締結フック14は、好ましくは少なくとも0.8mm、より好ましくは少なくとも1.0mm、最も好ましくは1.1mm〜2.2mmの高さを有する。
【0026】
適切な締結フック14としては、支持体上のプラスチック、好ましくはナイロンのフックが挙げられ、こうしたフックを以下フックメッシュと呼ぶ。こうしたフックメッシュでは、プラスチックフックは、布帛支持体を貫通して縫合するか、あるいは、フックは、プラスチックフックがプラスチック支持体を有するプロファイル押出しまたは成形タイプのフックで良い。フックメッシュの例としては、「スリーエムスコッチメイト再密閉可能ファスナー」(3M SCOTCHMATE Reclosable Fastener)という商品名で市販されているナイロンフックストリップ、たとえばSJ−3526フックおよびSJ−3419が挙げられる。フックメッシュは、清掃支持部材が製造されている材料にフックメッシュの支持体を確実に貼付する接着剤により、底面に取り付けることが好ましい。フックメッシュは、好ましくは1cm2当たり少なくとも30個、より好ましくは1cm2当たり少なくとも40個のフックを有する。あるいは、清掃支持部材10をプラスチックから製造する場合、適切な締結フック14は、清掃支持部材の底面に設けられた一体成形フックを含む。
【0027】
清掃支持部材10のプレート11は、実質的に矩形または実質的に台形の形状であることが好ましい。家庭用の目的の場合、清掃支持部材10は、好ましくは少なくとも6cm×20cm、より好ましくは少なくとも7.5cm×27cm、最も好ましくは少なくとも約9cm×35cmである。工業用の清掃目的の場合、より大きいサイズの清掃支持部材10が好ましく、たとえば9cm×55cmである。円形、楕円形、三角形など、清掃支持部材10のその他の形状およびサイズを使用することができ、あるいは望ましい場合もある。
【0028】
可逆清掃パッド20は、清掃支持部材10の締結フック14上に、ひいては清掃支持部材の底面13に解除自在に取り付けるように提供され、使用される。図7〜図9に示すように、可逆清掃パッド20の第1面は第1清掃ウェブ材料21を含み、清掃パッドの第2面は第2清掃ウェブ材料22を含む。どちらの清掃ウェブ材料も、清掃支持部材10の締結フック14に直接取り付けることができる。清掃パッド20は、対応する清掃支持部材10と類似の形状を有することが好ましい。清掃パッド20は、清掃支持部材の底面の周囲を越えて全方向に短距離だけ延在することが好ましい。上記および以下で説明するように、本発明による清掃器具の実施態様の有利な特性により、この清掃器具は大きい表面積を清掃するのに特に有利である。したがって、清掃支持部材10の締結フック14上に取り付けるには、110cm2を超える、より好ましくは200cm2を超える、さらに好ましくは300cm2を超える、最も好ましくは400cm2を超える面積を有する拭き取り表面を含む可逆清掃パッド20を使用することが好ましい。「拭き取り表面」という用語では、配置される、つまり表面に適用される清掃支持部材上に配置される清掃パッドの清掃ウェブ材料の露出表面であると解釈する。
【0029】
図7に示すように、清掃パッド20は好ましくは2層を含む。第1層は、第1清掃ウェブ材料21から製造し、第2層は、第2清掃ウェブ材料22から製造する。好ましくはないが、清掃パッド20は、3層以上の層であって、第1清掃ウェブ材料21と第2清掃ウェブ材料22とが外側の2層を形成する層から構成しても良い。1つまたは複数の中心の層は、追加の支持または剛性を与える材料、たとえば繊維の不織ウェブなど、または吸水性を増加する材料、たとえばスポンジ、発泡ポリマーなどから製造することができる。清掃パッドの各層は、当業界で公知の従来の方法、たとえば接着、縫合などにより互いに結合される。図7〜図9に示すように、ロール成形縁部23は、清掃パッド20の外周部周囲に設けられ、縫合により所定の位置に保持される。ロール成形縁部23に適する材料としては、綿またはポリエステルが挙げられる。
【0030】
第1および第2清掃ウェブ材料21、22は、選択した任意の材料で良く、清掃作業に適し、締結フックに直接解除自在に取り付けられる材料である。第2清掃ウェブ材料22は、第1清掃ウェブ材料21とは異なる清掃ウェブ材料であることが望ましい。第1清掃ウェブ材料21は、乾燥状態、湿った状態および湿潤状態で清掃に適することが好ましい。第2清掃ウェブ材料22は、研磨に適することが好ましい。さらに好ましくは、第1清掃ウェブ材料21は乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適し、第2清掃ウェブ材料22は研磨に適することが好ましい。こうした好ましい清掃パッドを備えた本発明による清掃器具は、高度の多様性および実用性を示すことが望ましく、1個の清掃器具を使って表面を乾燥状態、湿った状態および湿潤状態で清掃するほかに、表面の研磨に有利に使用することができる。
【0031】
乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する清掃ウェブ材料としては、マイクロファイバーウェブ材料が特に好ましい。驚くべきことに、マイクロファイバーウェブ材料は、締結フックに効果的に直接取り付けることができるため、清掃または拭き取り時、また研磨時にも、清掃パッドは、外れたり滑ったりすることなく、所定の位置に確実に保持される。
【0032】
「マイクロファイバーウェブ材料」という用語では、マイクロファイバー、より好ましくはポリエステルおよびナイロンのマイクロファイバーを含む織られたクロスウェブであると解釈する。「織られたクロス」とは、繊維または糸を織るかまたは編んで交錯させるか、および/またはループ状にして製造されるクロスを指す。「マイクロファイバー」とは、1デニール以下の線密度を有する繊維を指す。マイクロファイバーウェブ材料は、一般に、糸を含むマイクロファイバーから製造される。地糸などのその他の糸、つまりマイクロファイバーを含まず、多くの場合、糸を含むマイクロファイバーを構造上支持する糸も、マイクロファイバーウェブ材料の製造に使用することができる。糸を含むマイクロファイバーは、こうした各々の繊維が別個のマイクロファイバー、好ましくはナイロンおよび/またはポリエステルマイクロファイバーの集合である繊維から構成される。糸の個々の繊維中のマイクロファイバーは、1つ置きの細長い層、または個々の繊維の長さに沿って長手方向に延在する、たとえば楔形またはパイ形部分として(たとえば、顕微鏡的に)観察することができる。マイクロファイバーウェブ材料の製造時、前記の繊維構造は剥離または分割する傾向があるため、個々の繊維構造、およびこうした繊維で最初に製造された糸の構造は、たとえば顕微鏡で観察した時に、ウェブ内に観察されなくなる。元の繊維の糸ではなく、個々のマイクロファイバーは、クロスウェブ状に織られて、地糸により支持された別個の束として構成されているように見えるかも知れない。この束は、平行して配置された個々のマイクロファイバーの集合として見え、互いに実質的に平行で、互いに同一の広がりを持つように見える。
【0033】
マイクロファイバーウェブ材料中のマイクロファイバーは、束状に存在することが好ましい。マイクロファイバーの組成に応じて、束の存在により、マイクロファイバーウェブ材料は親水性または親油性になる。ポリエステルおよびナイロンマイクロファイバーのウェブを構成する好ましいマイクロファイバーウェブ材料の場合、各々の束は、約10重量%〜90重量%のナイロンと、約90重量%〜約10重量%のポリエステルとを含むことが好ましく、約70重量%のポリエステルと、約30重量%のナイロンとを含むとさらに好ましい。
【0034】
より好ましくは、マイクロファイバーウェブ材料は、シングルニットまたはダブルニットのどちらかの編んだクロスウェブであり、好ましくは丸編み工程で製造し、マイクロファイバーの束および地糸を含む。マイクロファイバーウェブ材料中の地糸は、前記のマイクロファイバーの束に支持を提供し、ポリエステル(たとえばポリエチレンテレフタレート)、ナイロン、レーヨン、綿など、多様な繊維状材料のいずれかを含むことができる。コスト、商業的入手性、および望ましくは柔軟なウェブ材料を提供する能力の点で、地糸は、好ましくはポリエステル繊維を含み、最も好ましくはポリエチレンテレフタレート(PET)繊維を含む。地糸は、糸1本当たり約40〜300デニール(dpy)、好ましくは約150dpyの線密度を有する。市販されている適切なポリエステル糸としては、デラウェア州、ウィルミントンのデュポン(DuPont(Wilmington、Delaware))から販売されているものが挙げられ、糸1本当たり約34本の繊維を含み、線密度は約150dpyである。「線密度」つまり「繊度」は、糸または個々の繊維に関する場合、9,000mの長さの繊維または糸のグラムによる重量を意味する。「繊維」または「フィラメント」という用語は、本明細書に記載する材料を含む加工糸状の構造を区別なく指す。
【0035】
編んだマイクロファイバーウェブ材料の製造に適する方法は、WO97/49326に記載されている。編んだウェブの作製は、最初に、ポリエステルおよびナイロンのマイクロファイバーからなるパイル糸;地糸、好ましくはポリエチレンテレフタレート糸;および好ましくはポリビニルアルコールを含む水溶性糸を使って形成される生繊維材料クロスを丸編み法により編むことを含む。「生繊維材料クロス」は、さらに加工した後に、本発明のマイクロファイバーウェブ材料として使用される未完成クロスを意味する。糸および水溶性糸を含む両方のマイクロファイバーは、丸編み法においてパイル糸として使用される。編みステップが完了した後、水溶性糸は、温水(たとえば60℃を超える)を適用することにより生繊維材料クロスから溶解する。クロスは、乾燥させて随意にヒートセットする(たとえば、約120℃〜約240℃の温度で、一般に約30秒以上加熱する)。このように作製されたウェブは、次に、マイクロファイバーウェブ材料として使用することができる。当業者は、生繊維材料クロスは、公知のその他の編み技術および製織法により製造できることが分かるであろう。編みは、結果として得られる編んだマイクロファイバーウェブ材料が、製織により製造されたマイクロファイバーウェブ材料より弾性であるため、一般に好ましく、したがって、編んだマイクロファイバーウェブ材料は、湿潤時に絞るのが比較的容易である。
【0036】
マイクロファイバーウェブ材料を締結フックに最適に取り付けるため、マイクロファイバーウェブ材料は、少なくとも100g/m2の重量を有することが好ましい。清掃パッドの望ましい長期または中期の耐久性および使用のため、マイクロファイバーウェブ材料は、好ましくは少なくとも150g/m2、より好ましくは少なくとも190g/m2、最も好ましくは少なくとも220g/m2の重量を有する。
【0037】
研磨に適する清掃ウェブ材料としては、繊維の不織ウェブが好ましい。こうした不織ウェブ材料を適用することは、研磨のために多用途の清掃ウェブ材料を提供するほかに、不織ウェブ材料は可逆清掃パッドに剛性を一般に与えるため、可能なすべての清掃状態、つまり乾燥状態、湿った状態および/または湿潤状態における清掃パッドの使用並びに清掃パッドの取外しおよび再装着がいっそう便利になるという点で有利である。
【0038】
一般に、繊維の不織ウェブは、繊維の乾式堆積、カード加工、縫合結合、加熱結合および/または樹脂結合された繊維構造から製造することができ、これらはすべて、当業者に公知の方法である。
【0039】
不織ウェブ材料に使用するのに適する繊維としては、天然繊維、合成繊維、およびこれらの組合せが挙げられる。合成繊維は、ポリエステル(たとえば、ポリエチレンテレフタレート)、ナイロン(たとえば、ヘキサメチレンアジパミド、ポリカプロラクタム)、ポリプロピレン、アクリル(アクリロニトリルのポリマーから作られた)、レーヨン、セルロースアセテート、ポリ塩化ビニリデン−塩化ビニルのコポリマー、塩化ビニル−アクリロニトリルのコポリマーなどから製造された合成繊維を含むことが好ましい。適切な天然繊維としては、綿、羊毛、ジュートおよび麻の繊維が挙げられる。繊維材料は、均質な繊維、またはバイコンポーネントファイバ(たとえば、同時紡績シースコア繊維)などの複合繊維で良い。不織ウェブ材料は、様々な割合の様々な繊維を含んでも良い。熱結合不織ウェブの場合、ウェブは、繊維が繊維の溶融部分により互いに結合される溶融結合繊維を含む。
【0040】
特に好ましい不織ウェブ材料は、相互の接触点で互いに結合された繊維からなる目の粗い低密度の3次元不織ウェブであり、以下「ロフティーな(lofty)不織ウェブ材料」と記載する。繊維は、相互の接触点で互いに熱結合するか、および/または樹脂結合する(つまり、硬化樹脂、たとえば予備結合樹脂を使って)ことが好ましく、より好ましくは、繊維は、相互の接触点で互いに樹脂結合する。ウェブの繊維は、相互の接触点、たとえば繊維が交差して互いに接触する位置で互いに結合されるため、繊維の3次元ウェブ構造が形成される。隣接する繊維間の多くの隙間は、たとえば樹脂により実質的に充填されず、多くの比較的大きい相互に連通する空隙網を有する低密度の目の粗いウェブ構造が形成される。繊維からなる「目の粗い低密度の」不織ウェブという用語は、繊維の不織ウェブが、少なくとも約75%、より好ましくは約80%、さらにより好ましくは少なくとも約85%、最も好ましくは約85%〜約95%の範囲の空隙率(つまり、不織ウェブ構造が占める全体の体積に対する全体の空隙量の割合)を示すと解釈することが好ましい。こうしたロフティーな不織ウェブ材料は、フーバー(Hoover)らにより米国特許第2,958,593号に記載されている。
【0041】
樹脂結合されるロフティーな不織ウェブ材料の場合、樹脂は、たとえば熱硬化性の水性フェノール樹脂など、塗布可能な樹脂系接着剤を含むことが好ましい。ポリウレタン樹脂も、他の樹脂と同様に使用することができる。当業者は、実際に使用する樹脂の選択および量は、たとえば繊維の重量、繊維の密度、繊維の種類、および意図する最終用途を含む様々な要因のいずれかに依存する可能性があることが分かるであろう。こうしたウェブの製造に適する合成繊維としては、選択する樹脂または接着性バインダーが劣化せずに硬化する温度に耐えることができる合成繊維が挙げられる。
【0042】
ロフティーな不織ウェブ材料の場合、適切な繊維は、一般に約20〜約110mm、好ましくは約40〜約65mmの長さであり、繊度つまり線密度は、一般に約1.5〜約500デニール、好ましくは約1.5〜約65デニールの範囲である。種々のデニールの繊維も使用することができる。より好ましくは、ウェブは、約5〜約65デニールの範囲内の線密度を有するポリエステルまたはナイロン繊維を含む。
【0043】
ロフティーな不織ウェブ材料は、容易に形成することができ、たとえば「ランドウェバー」(Rando Webber)という機械(ニューヨーク州のランドマシンカンパニー(Rando Machine Company、New Yorkが市販)で乾式堆積するか、またはカード加工など、その他の従来の方法で形成することができる。有用なロフティーな不織ウェブ材料は、一般に、少なくとも約50g/m2、好ましくは50〜1000g/m2、より好ましくは75〜500g/m2の単位面積あたり繊維重量を有する。ロフティーな不織ウェブ材料中の繊維の量が少ない場合、用途によっては適するウェブが形成される。前記の繊維の重量は、一般に約5〜約200mm、好ましくは6〜75mm、より好ましくは10〜30mmの厚さを有する有用なウェブを形成する。上記の範囲の繊維重量を有するロフティーな不織ウェブにフェノール予備結合樹脂を使用する場合、予備結合樹脂は、比較的軽量の塗膜でウェブに適用され、一般に約50〜500g/m2の広い範囲内の追加重量を提供する。
【0044】
上記のロフティーな不織ウェブ材料は、適度な研磨用途に効果的である。より集中的な研磨用途の場合、ロフティーな不織ウェブ材料には、研磨粒子を材料中に分散させて付着させると良い。研磨粒子は、ロフティーな不織ウェブ材料中の繊維の表面に付着させる。研磨粒子としては、無機研磨粒子、有機ベースの粒子、ゾルゲル粒子、またはこれらの組合せが挙げられ、これらはすべて、当業界で公知である。適切な研磨粒子の例、並びに研磨粒子を繊維の表面上に付着させるための方法およびバインダーは、たとえばWO97/49326号に記載されている。
【0045】
研磨粒子は、一般に、硬化有機樹脂バインダーにより不織ウェブの繊維に付着され、一般に、熱硬化性塗布可能樹脂状接着剤の熱硬化製品を「バインダー先駆物質」として不織支持体の繊維に塗布される。「バインダー先駆物質」は、本明細書で使用する場合、不織ウェブの繊維に塗布されて、研磨粒子を繊維に固定する塗布可能樹脂状接着材料を意味する。「バインダー」は、不織ウェブの繊維上の硬化樹脂層を意味し、バインダー先駆物質を硬化させて形成される。不織ウェブ中にバインダー先駆物質として使用するのに適する有機樹脂は、一般に流動状態のバインダー先駆物質から形成される。不織ウェブの製造時、バインダー先駆物質は、硬化バインダーまたはメイクコートに転換される。バインダーは、一般に固体の非流動状態である。バインダーは、熱可塑性材料から形成することができる。あるいは、バインダーは、架橋可能な材料から形成することができる。熱可塑性バインダーおよび架橋バインダーの混合物も有用である。ウェブを製造する過程では、バインダー先駆物質は、一般に前記の研磨粒子と混合されて、ロール塗布、ナイフ塗布、スプレー塗布など、公知の様々な方法のいずれかにより、不織布の繊維に塗布される接着剤/研磨スラリを形成する。このようにして塗布されたバインダー先駆物質は、次に、バインダーを凝固させるのに適する条件に暴露する。架橋可能なバインダー先駆物質の場合、バインダー先駆物質は、適切なエネルギー源に暴露されて、重合を開始するか、または硬化バインダーを形成する。
【0046】
有機バインダー先駆物質は、架橋可能な有機材料であることが好ましい。好ましいバインダー先駆物質は、縮合硬化または付加重合可能な樹脂のいずれかである。付加重合可能樹脂は、エチレン不飽和系モノマーおよび/またはオリゴマーで良い。有用な架橋可能材料の例としては、フェノール樹脂、ビスマレイミドバインダー、ビニルエーテル樹脂、α,β−不飽和カルボニル側基を有するアミノプラスト樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリレート樹脂、アクリル化イソシアヌレート樹脂、ウレアホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、スチレンブタジエン樹脂、イソシアヌレート樹脂、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、またはこれらの混合物が挙げられる。使用に適するバインダー先駆物質は、塗布可能な硬化性の接着性バインダーであり、1種類または複数種類の熱可塑性、または好ましくは熱硬化性樹脂状接着剤を含むことができる。本発明に使用するのに適する樹脂状接着剤としては、フェノール樹脂、α,β−不飽和カルボニル側基を有するアミノプラスト樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、エチレン系不飽和樹脂、アクリル化イソシアヌレート樹脂、ウレアホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、フルオレン変性エポキシ樹脂、およびこれらの組合せが挙げられる。これらの樹脂の例は、WO97/49326号に記載されている。触媒および/または硬化剤は、重合過程を開始および/または促進するために、バインダーに添加する場合がある。
【0047】
市販のロフティーな不織ウェブ材料は、第2ウェブ材料として使用することができ、たとえば、「バフ−パフ」(BUF−PUF)という商品名で米国、ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.(St.Paul、Minnesota,USA))が販売している不織ウェブ製品などがある。このウェブは、相互の接触点において硬化予備結合樹脂で結合された6デニールの繊維を含む。もう1つの例としては、「スコッチ−ブライトグリーン研磨パッド」(SCOTCH−BRITE Green Scouring Pad)の商品名で販売されている不織ウェブがあり、やはりミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.)から販売されている。この不織ウェブは、相互の接触点において硬化予備結合樹脂で結合された15デニールの繊維を含み、硬化樹脂を使って、不織ウェブの繊維に結合された無機研磨粒子を含む。
【0048】
上記のとおり、両面に清掃ウェブ材料を含み、締結フックに直接取り付けることができ、清掃支持部材の締結フックに解除自在に取り付けられる可逆清掃パッドを使用することは好都合である。たとえば、この清掃パッドは、必要に応じて、乾燥状態、湿った状態または湿潤状態で容易かつ迅速に取り外して逆転させ、他方の面を使用することができる。さらに、2種類の清掃ウェブ材料を組み合わせることにより、清掃の多様性を高めることができ、たとえば、1個の清掃器具を使って、1つの表面に対して少なくとも2種類の清掃を行うことができる。たとえば、清掃パッドの第2ウェブ清掃材料を締結フックに取り付けることにより、清掃パッドを清掃支持部材に取り付けてある表面を清掃し、次に、清掃パッドの第1清掃ウェブ材料を使ってその表面を拭き取ることができる。使用者が、清掃時に、第2清掃ウェブ材料を使って表面を清掃または拭き取りたい場合、清掃パッドを清掃支持部材から取り外して、清掃パッドの第1清掃ウェブ材料を締結フックに取り付けることにより、清掃支持部材に再度取り付ける。次に、清掃パッドの第2清掃ウェブ材料を使って表面を拭き取ることができる。あるいは、たとえば使用者の必要に応じて、最初に第2清掃ウェブ材料を使って表面を拭き取り、次に、第1清掃ウェブ材料を使って拭き取ることができる。
【0049】
乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する第1清掃ウェブ材料と、研磨に適する第2清掃ウェブ材料とを有する可逆清掃パッドを備える清掃器具の好ましい実施態様を使用して表面を清掃するさらに好ましい方法では、第2清掃ウェブ材料を使用して表面を拭き取るステップは、表面を研磨することを含む。第1清掃ウェブ材料を使って表面を拭き取るステップは、表面の乾燥状態、湿った状態または湿潤状態で拭き取りを含むことが好ましい。
【0050】
マイクロファイバーウェブ材料を含む第1清掃ウェブ材料と、ロフティーな不織ウェブ材料を含む第2清掃ウェブ材料とを有する可逆清掃パッドを備える本発明による清掃器具の特に好ましい実施態様は、マイクロファイバーウェブ材料を含む清掃パッドの面を使って表面を湿潤状態で清掃または湿潤状態で拭き取る時に、非常に望ましい低度の抗力を示す。望ましい低度の抗力により、清掃器具のこうした実施態様は、大きい表面積を清掃するのに特に有利である。
【0051】
清掃器具は、清掃支持部材と可逆清掃パッドとを含むキットから有利に構成することができる。このキットは、清掃支持部材に取り付けることができるハンドルをさらに備えることが好ましい。キットに使用する清掃支持部材、可逆清掃パッドおよびハンドルの構造および材料は、清掃器具の上記の様々な実施態様の対応する要素の構造および材料と同じである。
【0052】
抗力決定試験方法
図10に示すように、抗力は、プーリ94および0.50kNのロードレンジセル95を使用する牽引システム93を装備され、データ処理装置96を装備されたインストロンダイナモメータモデル1011(Instron Dynamometer Model 1011(ギヤンコート、パルク・アリアンF−78280のインストロンSA(Instron SA、Parc Ariane、F−78280 Guyancourt))を使用して、設定速度および変位でガラス表面91上において試料90を引きずるのに必要な力を決定して測定した。
【0053】
H形試料、つまり2本の細い側部上の中心に40mm×40mmの除外部分を有する120mm×190mmの矩形を作製した。試料を水中に浸漬して、絞りローラを使って余計な水分を除去し、試料ごとの水分レベルを一定にした。次に、湿潤した試料を平坦な試験支持体97(ポリアクリレートから製造)上に取り付けた。支持体底部の寸法は、108×118mmだった。次に、おもり98を使用して、取り付けた試料を圧迫し、試料および支持体の合計重量を685gにする。5kgおよび1kgのおもりを使用した荷重ステップ、および試験支持体を牽引システムに取り付けた後、毎分400mmのクロスヘッド速度で、試料を引きずって150mm変位させる。試料を引きずるのに必要な力をN単位で測定して計算する。各々の試料を2回測定し、結果を平均した。
【0054】
使用材料
マイクロファイバーウェブ材料は、「スコッチ−ブライト高性能クロス」(SCOTCH−BRITE High Performance Cloth)という商品名で、米国ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.(St.Paul、USA))が販売している製品であり、編んだクロスウェブは、ポリエステルおよびナイロンのマイクロファイバーと、線密度が150デニールのポリエステルの地糸から構成され、マイクロファイバーは束状に構成する。マイクロファイバーウェブ材料は、245g/m2の重量を有する。
【0055】
「スコッチ−ブライトセルロース系浴室ラミネート」(SCOTCH−BRITE Cellulosic Bathroom Laminate)という商品名で、米国ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.(St.Paul、USA))が販売している製品に使用されているロフティーな不織ウェブ材料(本明細書では「ホワイトスコア」(White Scour)と記載する)は、線密度が15デニールの繊維を含み、繊維は、硬化予備結合樹脂を使って、相互の接触点で結合する。このウェブは、研磨粒子を含まない。
【0056】
「スコッチ−ブライトセルロース系ノンスクラッチラミネート」(SCOTCH−BRITE Cellulosic Non−Scratch Laminate)という商品名で、米国ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.(St.Paul、USA))が販売している製品に使用されているロフティーな不織ウェブ材料(以下、「ブルースコア」(Blue Scour)と記載する)は、線密度が15デニールの繊維を含み、繊維は、硬化予備結合樹脂を使って相互の接触点で結合され、硬化樹脂を使って、不織ウェブの繊維に結合された有機研磨粒子を含む。
【0057】
「スコッチ−ブライトセルロース系耐久性レッドラミネート」(SCOTCH−BRITE Cellulosic Heavy Duty Red Laminate)という商品名で、米国ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.(St.Paul、USA))が販売している製品に使用されているロフティーな不織ウェブ(以下、「レッドスコア」(Red Scour)と記載する)は、線密度が15デニールの繊維(50%)と、線密度が60デニールの繊維(50%)とを含み、繊維は、硬化予備結合樹脂を使って相互の接触点で結合される。ロフティーな不織ウェブは、硬化樹脂を使って、不織ウェブの繊維に結合された無機研磨粒子も含む。
【0058】
抗力測定用の試料は、ホワイトスコア、ブルースコアおよびレッドスコアウェブ材料を、上記のマイクロファイバーウェブ材料の相応のサイズの断片上にそれぞれ取り付ける(縫合して余分を切り取る)ことにより作製した。2回の測定を実施し、何れの測定でも、試料の2通りの集合を使用して、上記のように、試験表面上でマイクロファイバーウェブ材料を引きずるのに必要な力を決定した。結果を以下の表に記載する。
【0059】
【表1】
【0060】
抗力の結果は、マイクロファイバーウェブ材料のみを含む清掃材料に比べて、研磨ウェブ材料、たとえばロフティーな不織ウェブ材料をマイクロファイバーウェブ材料と組み合わせて使用すると、前記のウェブ材料をマイクロファイバーウェブ材料と支持体との間に配置した場合、抗力が著しく減少したことを示す。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】清掃器具の好ましい実施態様の側面図を示す。
【図2】清掃器具の好ましい実施態様の正面図を示す。
【図3】清掃器具のもう1つの好ましい実施態様の等角図を示す。
【図4】清掃器具に使用する清掃支持部材の平面図である。
【図5】清掃器具に使用する清掃支持部材の底面図である。
【図6】VI−VIで印した線に沿った、矢印の方向に見た図5に示す清掃支持部材の断面図である。
【図6a】図6の清掃支持部材の断面図の一部の拡大図である。
【図7】可逆清掃パッドが取り付けられた図6に示す清掃支持部材を示す清掃器具の好ましい実施態様の側断面図である。
【図8】清掃器具に使用する好ましい可逆清掃パッドの等角図である。
【図9】清掃器具に使用する好ましい可逆清掃パッドの等角図である。
【図10】試料の抗力を測定するために使用する実験的な構成の概略図を示す。
Claims (20)
- 実質的に平坦な底面を有し、前記底面に締結フックを備える清掃支持部材と、
清掃支持部材の前記底面に解除自在に取り付けられる可逆清掃パッドであって、前記清掃パッドが第1面と第2面とを備え、前記清掃パッドの前記第1面が、第1清掃ウェブ材料を含み、前記清掃パッドの前記第2面が第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料を締結フックに直接取り付けることができる可逆清掃パッドと、
を備える清掃器具。 - 前記第1清掃ウェブ材料が、乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する、請求項1に記載の清掃器具。
- 前記第1清掃ウェブ材料がマイクロファイバーウェブ材料を含む、請求項2に記載の清掃器具。
- 前記第2清掃ウェブ材料が研磨に適する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の清掃器具。
- 前記第2清掃ウェブ材料が繊維の不織ウェブを含む、請求項4に記載の清掃器具。
- 前記第2清掃ウェブ材料が、繊維からなる目の粗い低密度3次元不織ウェブを含み、前記繊維が相互の接触点において互いに結合されている、請求項5に記載の清掃器具。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の清掃器具を使用して表面を清掃する方法であって、
a)前記清掃パッドの前記第2ウェブ清掃材料を前記締結フックに取り付けることによって、前記清掃パッドを前記清掃支持部材に取り付けるステップと、
b)前記清掃パッドの前記第1清掃ウェブ材料で表面を拭き取るステップと、
c)前記清掃パッドを前記清掃支持部材から取り外すステップと、
d)前記清掃パッドの前記第1清掃ウェブ材料を前記締結フックに取り付けることによって、前記清掃パッドを前記清掃支持部材に取り付けるステップと、
e)前記清掃パッドの前記第2清掃ウェブ材料で表面を拭き取るステップと、
を含み、前記各ステップが、a)、b)、c)、d)およびe)の順、またはd)、e)、c)、a)およびb)の順のいずれかで行われる方法。 - 清掃支持部材の締結フック上に取り付けるための可逆清掃パッドの使用であって、前記清掃パッドが第1面と第2面とを備え、前記清掃パッドが、前記清掃パッドの前記第1面に第1清掃ウェブ材料を含み、前記清掃パッドの前記第2面に第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料は締結フックに直接取り付けることができる使用。
- 前記清掃パッドが、110cm2を超える面積を有する拭き取り表面を備える、請求項8に記載の可逆清掃パッドの使用。
- 前記第1清掃ウェブ材料が乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する、請求項8または9に記載の可逆清掃パッドの使用。
- 前記第1清掃ウェブ材料がマイクロファイバーウェブ材料を含む、請求項10に記載の可逆清掃パッドの使用。
- 前記第2清掃ウェブ材料が研磨に適する、請求項8〜11のいずれか一項に記載の可逆清掃パッドの使用。
- 前記第2清掃ウェブ材料が繊維の不織ウェブを含む、請求項12に記載の可逆清掃パッドの使用。
- 前記第2清掃ウェブ材料が、繊維からなる目の粗い低密度3次元不織ウェブを含み、前記繊維が相互の接触点で互いに結合されている、請求項13に記載の可逆清掃パッドの使用。
- 実質的に平坦な底面を有し、前記底面上に締結フックを備える清掃支持部材と、
第1面と第2面とを備える可逆清掃パッドであって、前記清掃パッドの前記第1面が第1清掃ウェブ材料を含み、前記清掃パッドの前記第2面が第2清掃ウェブ材料を含み、両方のウェブ材料は前記清掃支持部材の締結フックに直接取り付けることができる可逆清掃パッドと、
を含むキット。 - 前記第1清掃ウェブ材料が乾燥状態、湿った状態および湿潤状態における清掃に適する、請求項15に記載のキット。
- 前記第1清掃ウェブ材料がマイクロファイバーウェブ材料を含む、請求項16に記載のキット。
- 前記第2清掃ウェブ材料が研磨に適する、請求項15〜17のいずれか一項に記載のキット。
- 前記第2清掃ウェブ材料が繊維の不織ウェブを含む、請求項18に記載のキット。
- 前記第2清掃ウェブ材料が、繊維からなる目の粗い低密度3次元不織ウェブを含み、前記繊維が相互の接触点で互いに結合されている、請求項19に記載のキット。
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