JPH11113054A - 移動無線端末装置及びその制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加機能ユニットの動作中に基地局から着信
があると、上記付加機能ユニットの動作を停止制御する
ことで、確実に着信を報知することができるようにした
移動無線端末装置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 移動局ＰＳは、附属のイヤホーンマイク
セット１７のスピーカ１７ａと、本体スピーカ８との音
響経路を切り換える音響経路切換部１５を有し、ラジオ
ユニット１４の動作中に、着信が発生した場合、制御部
６内のラジオユニット制御部６０１ｂがユーザ設定をも
とにラジオユニット１４の動作を制御し、音響経路切換
制御部６０１ａが音響経路切換部１５を制御し、音響経
路をイヤホーンマイクセット１７のスピーカ１７ａから
本体スピーカ８に切換える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、基地局との間で無
線回線を通じて各種制御情報の送受信を行うことによ
り、該基地局を介して通話を行う通話機能を有する移動
無線端末装置に係わり、詳しくは、付加機能ユニットの
動作中に基地局から着信があると、上記付加機能ユニッ
トの動作を停止制御することで、確実に着信を報知する
ことができるようにした移動無線端末装置及びその制御
方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の移動無線端末装置では、
情報の特質により、電話・ＦＡＸ・コンピュータ・映像
などのメディアを選択し、通信の手段を利用主体に合わ
せることで各種情報を適切に通信するものである。

【０００３】ところが、最近、この種の移動無線端末装
置を利用するユーザが増加しつつある現状では、上述し
た利用形態だけでは満足しないユーザも現れ、この種の
移動無線端末装置に、上述の利用形態（通信機能）以外
の形態（他の機能）を求める声が浮上してきている。

【０００４】

【発明が解決するための課題】上述の理由により、最近
では、従来の移動無線端末装置に、その各構成部のいず
れかと共有して使用される機能部を新たに付加した構成
のものが、各企業で提案・開発されている。

【０００５】ところが、従来の移動無線端末装置に、新
たに付加する機能の一例として、ラジオ機能を考えてみ
た場合、通常、この種の移動無線端末装置で、ラジオ放
送を受信する場合は、イヤホーンを使用してラジオ放送
を受信するのが一般的である。 また、従来の移動無線
端末装置では、イヤホーンを接続したとき、ユーザによ
り、着信音の鳴動方法を「イヤホーンとサウンダの両
方」或は「イヤホーンのみから」のいずれかに設定す
る。しかしながら、このように、ラジオ機能が一体化さ
れた移動無線端末装置で、ラジオ放送を受信する際、ユ
ーザがイヤホーンから所望の放送を受信している最中
に、着信が発生した場合では、従来の着信音鳴動方法で
は、ユーザに対して十分な着信報知を行うことができな
い。

【０００６】また、ラジオ放送を受信しながら移動無線
端末装置の着信動作を行うと、移動無線端末装置のノイ
ズがラジオに干渉してしまう。

【０００７】そこで、本発明では、上記問題を解決し、
付加機能ユニットの動作中に基地局から着信があると、
上記付加機能ユニットの動作を停止制御することで、確
実に着信を報知することができ、移動無線端末装置のノ
イズがラジオに干渉することを防ぐことができるように
した移動無線端末装置及びその制御方法を提供すること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、基地局との間で無線回線を通じ
て各種制御情報の送受信を行うことにより、該基地局を
介して通話を行う通話機能を有する移動無線端末装置に
おいて、前記移動無線端末装置内部に設けられた付加機
能ユニットと、前記付加機能ユニットの動作中に前記基
地局から着信があると、前記付加機能ユニットの動作を
停止制御する付加ユニット動作停止制御手段とを具備す
ることを特徴とする。

【０００９】また、請求項２の発明は、請求項１の発明
において、前記付加機能ユニット停止制御手段は、ユー
ザ設定に応じて、前記着信に基づく所定の通信処理を終
了した後、該停止した前記付加機能ユニットの動作を復
帰させることを特徴とする。

【００１０】また、請求項３の発明は、請求項１の発明
において、前記付加機能ユニット停止制御手段は、ユー
ザ設定に応じて、前記付加機能ユニットの動作状態を記
憶し、前記所定の通信処理終了後、前記外部接続手段の
状態を前記停止前の状態に復帰させることを特徴とす
る。

【００１１】また、請求項４の発明は、請求項１の発明
において、付加機能ユニットは、ＦＭ放送を受信復調し
て出力するＦＭラジオユニットであることを特徴とす
る。

【００１２】また、請求項５の発明は、基地局との間で
無線回線を通じて各種制御情報の送受信を行うことによ
り、該基地局を介して通話を行う通話機能を有すると共
に、前記移動無線端末装置内部に設けられる付加機能ユ
ニットを有する移動無線端末装置の制御方法において、
前記付加機能ユニットの動作中に前記基地局から着信が
あると、前記付加機能ユニットの動作を停止制御するこ
とを特徴とする。また、請求項６の発明は、請求項５の
発明において、前記付加機能ユニット停止制御は、ユー
ザ設定に応じて、前記着信に基づく所定の通信処理を終
了した後、該停止した前記付加機能ユニットの動作を復
帰させることを特徴とする。

【００１３】また、請求項７の発明は、請求項５の発明
において、前記付加機能ユニット停止制御部は、ユーザ
設定に応じて、前記付加機能ユニットの動作状態を記憶
し、前記所定の通信処理終了後、前記外部接続手段の状
態を前記停止前の状態に復帰させることを特徴とする。

【００１４】また、請求項８の発明は、請求項５の発明
において、付加機能ユニットは、ＦＭ放送を受信復調し
て出力するＦＭラジオユニットであることを特徴とす
る。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の移動無線端末装置
及びその着信動作制御方法の一実施の形態について添付
図面を参照して詳細に説明する。

【００１６】図１は、本発明の移動無線端末装置及びそ
の着信動作制御方法を適用したＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａ
ｌ Ｈａｎｄｙ−Ｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ）における
移動局（ＰＳ）１００の全体構成を示すブロック図であ
る。

【００１７】図１に示すように、移動局ＰＳは、アンテ
ナ１、無線部２、モデム部３、ＴＤＭＡ部４、通話部
５、制御部６、マイクロフォン７、スピーカ８、サウン
ダ９、操作部１０、表示部１１、メモリ部部１２、振動
部１３、ラジオユニット１４、音響経路切換部１５、ア
ンプ１６、イヤホーンマイクセット１７とから構成され
る。

【００１８】ここで、無線部２は、送信／受信系を時間
的に切り換えるスイッチ（ＳＷ）２０１と、アンテナ１
から受信した無線周波数信号を周波数変換し、増幅して
信号成分を取り出して後述するモデム部３に出力する受
信部２０２と、後述するモデム部４から入力される送信
出力信号を搬送波にのせて、アンテナ１から送信する送
信部２０３と、発信器２０５の発信周波数から所要の周
波数を得て受信部２０２及び送信部２０３に与えるシン
セサイザ２０４とから構成される。

【００１９】モデム部３は、無線部２の受信部２０２か
ら出力された中間周波数信号を復調して信号成分を取り
出しＴＤＭＡ部４に出力する復調部３０１と、他方、Ｔ
ＤＭＡ部４から出力された送信信号を直交位相変調、例
えば、π／４シフトＱＰＳＫ（Ｑｕａｄｒａｔｕｒｅ
Ｐｈａｓｅ Ｓｈｉｆｔ Ｋｅｙｉｎｇ）の変調を行っ
て、これを無線部２の送信部２０３に与える変調部３０
２とから構成される。

【００２０】ＴＤＭＡ部４は、モデム部３の復調部３０
１から出力されるＴＤＭＡ（時分割多元接続）通信方式
による信号を、予め割り当てられたタイムスロットから
取り出すＴＤＭＡデコード部４０１と、他方、通話部５
でＰＣＭ変調されて出力された信号を、ＴＤＭＡ（時分
割多元接続）通信方式による信号に予め割り当てられた
タイムスロットに挿入してモデム部３の変調部３０２に
出力するＴＤＭＡエンコード部４０２とから構成され
る。

【００２１】通話部５は、ＡＤＰＣＭトランスコーダ５
０１とＰＣＭコーディック５０２とから構成され、制御
部６の制御のもとに、後述するマイクロフォン７からの
音声信号をＴＤＭＡ部４に与え、ＴＤＭＡ部からの復調
されたＰＣＭ信号を音声信号に変換して後述するスピー
カ８に与えるものである。

【００２２】制御部６は、送受信に伴う必要な各種制御
の他に、各構成要素の制御を司るものである。そして、
本発明では、この制御部６の中に、着信優先制御部６０
１を有し、更に、この着信優先制御部６０１は、音響経
路切換制御部６０１ａとラジオユニット制御部６０１ｂ
とを具備して構成される。尚、この着信優先制御部６０
１は、着信動作をラジオユニット１４動作に優先して制
御を行うものであって、具体的には、着信が発生した場
合、音響経路切換制御部６０１ａが、音響経路をラジオ
ユニット側から本体側に切換え制御を行い、ラジオユニ
ット制御部６０１ｂが、ラジオユニット１４の停止制御
を行うものである。

【００２３】マイクロフォン７は、送話音声信号を入力
する送話器として機能するものであり、スピーカ８は、
入力した受話音声信号を音声として発音する受話器とし
て機能するものであり、サウンダ９は、着信等を、メロ
ディなどによってユーザに報知するものである。

【００２４】操作部１０は、複数の機能及びテンキー等
を有し各種情報を入力するものであり、その中には、本
実施例でのラジオユニット１４のオンまたはオフを指示
するラジオキーも含まれる。

【００２５】表示部１１は、各種情報を表示する液晶デ
ィスプレイ等（ＬＣＤ）から構成され、本実施例では、
例えば、ラジオ情報の表示、または、このラジオユニッ
ト動作中に、着信が発生した場合、着信が発生した旨を
ユーザに報知するための表示機能を有するものである。

【００２６】メモリ部１２は、暗証番号や電話番号情報
等、移動局ＰＳの動作に必要な各種情報を記憶するもの
である。

【００２７】振動部１３は、着信等を振動でユーザに報
知するためのバイブレータ機能を有するものである。

【００２８】ラジオユニット１４は、専用アンテナを介
してラジオ放送（例えば、ＦＭ放送）を受信するための
ユニットである。

【００２９】音響経路切換部１５は、ラジオユニット１
４の出力経路と通話部５の音声出力経路とをイヤホンマ
イク１７に対して選択的に接続するためのスイッチ部で
ある。

【００３０】アンプ部１６は、ラジオユニット１４の出
力信号を増幅してイヤホンマイクセット１７内のスピー
カ部ａへ出力するものである。

【００３１】イヤホンマイクセット１７は、移動局１０
０本体と離脱着可能なものであり、一対のスピーカによ
って成るスピーカ部１７ａと、マイクロフォンによって
成るマイク部１７ｂから構成されている。尚、このイヤ
ホンマイクセット１７に、スイッチ部を設けるようにし
ても良く、その場合は、このスイッチ部が、本体操作部
１０の各スイッチ部のいずれかと同一の機能を有するも
のであるものとする。

【００３２】このような構成によれば、例え、ユーザが
イヤホーンマイクセット１７からラジオ放送を受信して
いる最中に、着信があった場合でも、確実に、ユーザに
対して着信があったことを報知することができ、且つ移
動無線端末装置のノイズが付加機能ユニットに干渉する
ことを未然に防止することができる。

【００３３】尚、上記実施例では、新たに付加した他の
機能部（ユニット）として、ラジオユニット１４を付加
した構成であるが、本発明は、これに限らず、移動局Ｐ
Ｓ本体の各構成部のいずれかと共有して用いられる機能
部（ユニット）であれば適応することができる。

【００３４】図２は、本発明に係わる移動無線端末装置
及びその着信動作制御方法を適用したＰＨＳにおける基
地局ＣＳの全体構成を示すブロック図である。

【００３５】図２に示すように、基地局ＣＳは、アンテ
ナ２１、無線部２２、モデム部２３、ＴＤＭＡ部２４、
インタフェース部２５、制御部２６、メモリ部２７から
構成されている。

【００３６】ここで、アンテナ２１、無線部２２と、モ
デム部２３、ＴＤＭＡ部２４、制御部２６、メモリ部２
７については、図１に示した移動局ＰＳと同様の構成を
とるため説明を省略する。

【００３７】インタフェース部２５は、ＡＤＰＣＭトラ
ンスコーダ２５１、ＰＣＭコーディック２５２、クロス
ポイントスイッチ２５３等からなり、制御部２６の制御
のもとに、交換機からの音声信号と制御信号とをＰＣＭ
信号にしてＴＤＭＡ部２４に与えるか、または、ＴＤＭ
Ａ部２４からのデコードされた信号をＰＣＭ信号にして
交換機に与えるものである。

【００３８】次に、上述した移動局ＰＳと基地局ＣＳと
の間の無線回線について説明する。

【００３９】通常、上述した移動局ＰＳと基地局ＣＳと
の間の無線回線では、基地局ＣＳと移動局ＰＳの同期を
とるための制御情報を送受信する制御チャネルと、音声
情報やデータ信号を送受信する通話チャネルとから構成
されている。そして、基地局ＣＳは、この制御チャネル
を介して、システム情報等を含む論理制御チャネルＬＣ
ＣＨ（Ｌｏｇｉｃａｌ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｃｈａｎｎｅ
ｌ）スーパーフレームを用いて、移動局ＰＳとの間のリ
ンクチャネルを確立している。

【００４０】図３は、この論理制御チャネルＬＣＣＨ
（Ｌｏｇｉｃａｌ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｃｈａｎｎｅｌ）ス
ーパーフレーム３００の構成を示す図である。

【００４１】図３に示すように、このＬＣＣＨスパーフ
レーム３００は、例えば、１５０ｍｓ周期で間欠送信さ
れており、片方向の第１の報知チャネルＢＣＣＨ
（Ａ）、呼接続に必要な情報を転送するポイント−ポイ
ントの双方向の個別セル用チャネルＳＣＣＨ、一斉呼出
しチャネルＰＣＨ１、片方向の第２の報知チャネルＢＣ
ＣＨ（Ｂ）、双方向の個別セル用チャネルＳＣＣＨ、一
斉呼出しチャネルＰＣＨ２の順に並ぶフレーム構成をと
っている。

【００４２】尚、ここで、ＢＣＣＨ（Ｂ）は、 ＬＣＣ
Ｈスパーフレームのオプションエリアとして事業者に解
放されたエリアであり、オプションとして事業者が自由
に使用できることが、ディジタルコードレス電話装置の
標準規格であるＲＣＲ ＳＴＤ−２８に規定されてい
る。

【００４３】図４は、上記図３に示した報知チャネルＢ
ＣＣＨのメッセージフォーマット４００を示す図であ
る。

【００４４】図４に示すように、この報知チャネルＢＣ
ＣＨは、例えば、６２５μｓ幅のバーストデータ化され
たデータ信号となっており、チャネル識別子部（ＣＩ）
４０１ａ、発識別符号部（ＣＳ−ＩＤ）４０２ａ、Ｉ
（ＢＣＣＨ）情報要素部４０３ａ、ＣＲＣビット部４０
４ａから構成されている。

【００４５】ここで、チャネル識別子４０１ａは、この
チャネルがＢＣＣＨであることを示すチャネル識別子で
あり、ある一定パターンの符号が挿入される。

【００４６】また、発識別符号部４０２ａは、このＢＣ
ＣＨを送信してきた基地局のＣＳ−ＩＤを納めた部分で
あり、情報要素部４０３ａは、所望の要求や指示等の情
報を収めた部分であり、ＣＲＣビット部４０４ａは、誤
り訂正符号を収めた部分である。

【００４７】図５は、上記図３に示した個別セル用チャ
ネルＳＣＣＨのメッセージフォーマット５００を示す図
であり、図（ａ）に上りＳＣＣＨを、図（ｂ）に下ＳＣ
ＣＨを示している。尚、下りとは、基地局ＣＳから移動
局ＰＳへ伝送される情報であり、上りとは、移動局ＰＳ
から基地局ＣＳへ伝送される情報である。

【００４８】図（ａ）に示すように、上りＳＣＣＨは、
チャネル識別子（ＣＩ）５０１ａ、着識別符号（ＣＳ−
ＩＤ）５０２ａ、発識別符号（ＰＳ−ＩＤ）５０３ａ、
Ｉ（ＳＣＣＨ）情報要素５０４ａ、ＣＲＣビット部５０
５ａから構成されている。

【００４９】ここで、チャネル識別子部（ＣＩ）５０１
ａは、例えば、定符号（２進表記で“１０１０”）等の
所定パターンの符号が挿入される。また、着識別符号部
（ＣＳ−ＩＤ）５０２ａには、システムＩＤが、発識別
符号（ＰＳ−ＩＤ）５０３ａには、ＰＳ−ＩＤが挿入さ
れ、ＳＣＣＨを送受信する際に、送信先、受信先等の照
合に使用する。

【００５０】また、図（ｂ）に示すように、下りＳＣＣ
Ｈは、チャネル識別子（ＣＩ）５０１ａ、発識別符号
（ＣＳ−ＩＤ）５０２ａ、着識別符号（ＰＳ−ＩＤ）５
０３ａ、Ｉ（ＳＣＣＨ）情報要素５０４ａ、ＣＲＣビッ
ト部５０５ａから構成されている。

【００５１】図６は、上記図３に示した一斉呼出しチャ
ネルＰＣＨのメッセージフォーマット６００を示す図で
ある。

【００５２】図６に示すように、この一斉呼出チャネル
ＰＣＨは、チャネル識別子部（ＣＩ）６０１ａ、発識別
符号（ＣＳ−ＩＤ）６０２ａ、Ｉ（ＰＣＨ）情報要素６
０３ａ、ＣＲＣビット部６０４ａ等から構成される。

【００５３】ここで、チャネル識別子部（ＣＩ）６０１
は、この信号がＰＣＨであることを示す定符号（例え
ば、２進表記で“１０１１”）等が一定パターンの符号
が挿入される。

【００５４】次に、ここで、本発明に係わるＰＨＳにお
ける移動局ＰＳの着信動作について説明しておく。

【００５５】通常、移動局ＰＳは、基地局ＣＳから送ら
れてくるＬＣＣＨスーパーフレームに含まれる一斉呼出
チャネルＰＣＨ（図６参照）を受信することにより着信
の有無を判定するものである。

【００５６】具体的には、移動局ＰＳは、待ち受け状態
において、基地局から送信されているＬＣＣＨスーパー
フレーム内の一斉呼出チャネルＰＣＨを受信すると、制
御部６が、このＰＣＨにおけるチャネル識別子部６０１
ａをチェックすることで、一斉呼出チャネルＰＣＨの受
信と判定する。次に、制御部６は、Ｉ（ＰＣＨ）情報要
素６０３ａを解読して基地局ＣＳからの着信があること
を認識する。

【００５７】次に、このような構成による本発明に係わ
るＰＨＳにおける移動局ＰＳの他の機能部動作中に、着
信が発生した場合の着信報知制御手順について説明す
る。

【００５８】図７は、本発明に係わるＰＨＳにおける移
動局ＰＳの他の機能部動作中に、着信が発生した場合の
着信報知制御手順を示すフローチャートである。

【００５９】図７において、まず、移動局ＰＳは、上述
のように、待ち受け状態において、基地局から送信され
ているＬＣＣＨスーパーフレーム内の一斉呼出チャネル
ＰＣＨを受信すると、制御部６が、このＰＣＨにおける
チャネル識別子部６０１ａをチェックすることで、一斉
呼出チャネルＰＣＨの受信と判定し、次に、制御部６
は、Ｉ（ＰＣＨ）情報要素６０３ａを解読して基地局Ｃ
Ｓからの着信があることを認識する。

【００６０】そして、このようにして着信を認識すると
（ステップ７０１）、制御部６は、、ラジオユニット制
御部６０１ｂが、現在、ラジオユニット１４が動作中で
あるか否かを判断する（ステップ７０２）。

【００６１】この判定で、ラジオユニット１４が動作中
でないと判定された場合（ステップ７０２ＮＯ）、制御
部６の制御の基に、規定の着信制御シーケンスを行う
（ステップ７０３）。具体的には、制御部６が、上りＳ
ＣＣＨデータ（リンクチャネル確立要求メッセージ）を
作成し、ＬＣＣＨスーパーフレームを用いて基地局ＣＳ
へ送信し、基地局ＣＳが、この上りＳＣＣＨを受け、照
合と一致を行い、一致が検出されると下りＳＣＣＨ（リ
ンクチャネル割当てメッセージ）を作成して移動局ＰＳ
へ送信することにより、リンクチャネルＬＣＨを確保
し、その後、同期バースト信号により同期確立を行い、
リンクチャネルＬＣＨを確立し、以降、基地局ＣＳと移
動局ＰＳは、ＴＣＨ（通信チャネル）に移行し、移動局
ＰＳは、リンガ鳴動を行うと共に、ユーザに対し着信音
を報知する。そして、ユーザがこれに応答すると、通信
が開始される。

【００６２】一方、上記ステップ７０２の判定で、ラジ
オユニットが動作中であると判定された場合は（ステッ
プ７０２ＹＥＳ）、ラジオユニット制御部６０１ｂが、
ラジオユニット１４の動作を停止する（ステップ７０
４）。尚、この時同時に、着信優先制御部６０１が、表
示部１１を用いて、着信が発生したためラジオ動作を停
止した旨をユーザに報知するように画面制御してもよい
ものとする。

【００６３】次いで、音響経路切換制御部６０１ａが、
音響経路切換部１５を制御して、音響経路をラジオユニ
ット１４側から本体側への切換を行い（ステップ７０
５）、この切換制御後、着信優先制御部６０１の制御の
基に、ステップ７０３と同様の規定の着信制御シーケン
スが行われる（ステップ７０６）。

【００６４】次に、上記実施の形態の変形例について説
明する。

【００６５】図８は、図７に示した実施例の変形例であ
り、本発明に係わるＰＨＳにおける移動局ＰＳの他の機
能部動作中に、着信が発生した場合の着信報知制御手順
を示すフローチャートである。

【００６６】図８において、まず、移動局ＰＳは、上述
のように、待ち受け状態において、基地局から送信され
ているＬＣＣＨスーパーフレーム内の一斉呼出チャネル
ＰＣＨを受信すると、制御部６が、このＰＣＨにおける
チャネル識別子部６０１ａをチェックすることで、一斉
呼出チャネルＰＣＨの受信と判定する。次に、制御部６
は、Ｉ（ＰＣＨ）情報要素６０３ａを解読して基地局Ｃ
Ｓからの着信があることを認識する。

【００６７】そして、このようにして着信を検出すると
（ステップ８０１ＹＥＳ）、制御部６が、現在、ラジオ
ユニット１４が動作中であるか否かを判定する（ステッ
プ８０２）。

【００６８】そして、この判定で、ラジオユニット１４
が動作中でないと判定された場合（ステップ８０２Ｎ
Ｏ）、制御部６の制御のもと、規定の着信制御シーケン
スが行われる（ステップ８０３）。尚、このステップ８
０３の処理は、図７で示したステップ７０３の処理と同
様なものである。

【００６９】そして、この着信制御が終了した場合（ス
テップ８０４ＹＥＳ）、移動局ＰＳは、待ち受け状態に
移行する（ステップ８０５）。

【００７０】一方、上記ステップ８０２の判定で、現
在、ラジオユニット１４が動作中であると判定された場
合は（ステップ８０２ＹＥＳ）、ユーザ設定に基づき、
現在のラジオ動作状態維持の設定「有り」か否を判定す
る（ステップ８０６）。

【００７１】この判定で、現在のラジオ動作状態維持の
設定が無い場合、つまり、ラジオ動作状態維持設定「有
り」を示すフラグがたっていなかった場合（ステップ８
０６ＮＯ）、ラジオユニット制御部６０１ｂが、ラジオ
ユニット１４の動作を停止する（ステップ８０７）。

【００７２】次いで、音響経路切換制御部６０１ａが音
響経路切換部１５を制御して、音響経路を、ラジオユニ
ット側から本体側に切り換える（ステップ８０８）。

【００７３】その後、着信優先制御部６０１の制御のも
とに、ステップ８０３と同様の規定の着信制御シーケン
スが行われ（ステップ８０９）、この着信制御終了後
（ステップ８１０ＹＥＳ）、移動局ＰＳは、待ち受け状
態に移行する（ステップ８１１）。

【００７４】また、上記ステップ８０６の判定で、現在
のラジオ動作状態の維持設定「有り」と判定された場合
（ステップ８０６ＹＥＳ）、ラジオユニット制御部６０
１ｂが、現在のラジオ動作状態情報を保持記憶し（ステ
ップ８１２）、その後、ラジオユニット１４の動作を停
止する（ステップ８１３）。

【００７５】次いで、音響経路切換制御部６０１ａが、
音響経路切換部１５を制御して、音響経路をラジオユニ
ット１４側から本体側に切り換える（ステップ８１
４）。

【００７６】その後、着信優先制御部６０１の制御の
基、ステップ８０３とステップ８０９と同様の規定の着
信制御シーケンスが行われ（ステップ８１５）、この着
信制御終了後（ステップ８１６ＹＥＳ）、音響経路切換
制御部６０１ａが、再度、音響経路切換部１５を制御し
て音響経路を本体側からラジオユニット側へ切換え（ス
テップ８１７）、ラジオユニット制御部６０１ｂが、ス
テップ８１２で保持記憶した情報に基づき、再度、ラジ
オユニット１４を動作制御を行う（ステップ８１８）。

【００７７】このように、以上の処理を行うことによ
り、ラジオユニット１４が動作中に、着信が発生した場
合でも、確実に、ユーザに対して着信が発生した旨を報
知することができる。また、この構成によれば、着信制
御に移行する前の他の機能部（例えば、ラジオユニット
１４）の状態を保持しておき、所定の着信制御終了後
に、再現するようにしたため、よりユーザの利便性を向
上することができる。

【００７８】また、本発明は、ＰＨＳに限定されず、他
の移動無線端末装置、例えば、ＰＤＣ（Ｐｅｒｓｏｎａ
ｌ ｄｉｇｉｔａｌ ｃｅｌｌｕｌａｒ）、ページャ
（ｐａｇｅｒ）などにも適用可能である。

【００７９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動無線端末装置内部に設けられた付加機能ユニットを
有し、付加機能ユニットの動作中に基地局から着信があ
ると、付加機能ユニットの動作を停止制御するようにし
たため、確実に、ユーザに対し着信を報知することがで
き、且つ移動無線端末装置のノイズが付加機能ユニット
に干渉することを未然に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わるＰＨＳにおける移動局ＰＳの一
実施の形態を示すブロック図。

【図２】本発明に係わるＰＨＳにおける基地局ＣＳの一
実施の形態を示すブロック図。

【図３】本発明に係わるＰＨＳで使用される論理制御チ
ャネルＬＣＣＨスーパーフレームの構成を示す図。

【図４】図３に示すＢＣＣＨのメッセージフォーマット
を示す図。

【図５】図３に示すＳＣＣＨのメッセージフォーマット
を示す図。

【図６】図３に示すＰＣＨのメッセージフォーマットを
示す図。

【図７】本発明に係わるＰＨＳにおける着信制御動作の
流れを示すフローチャート。

【図８】図７に示す着信制御動作の変形例を示すフロー
チャート。

【符号の説明】

１００ 移動局（ＰＳ） １ アンテナ ２ 無線部 ２０１ スイッチ（ＳＷ） ２０２ 受信部 ２０３ 送信部 ２０４ シンセサイザ ２０５ 発振器 ３ モデム部 ３０１ 復調部 ３０２ 変調部 ４ ＴＤＭＡ部 ４０１ ＴＤＭＡデコード部 ４０２ ＴＤＭＡエンコード部 ５ 通話部 ５０１ ＡＤＰＣＭトランスコーダ ５０２ ＰＣＭコーディック ６ 制御部 ６０１ 着信優先制御部 ６０１ａ 音響経路切換制御部 ６０１ｂ ラジオユニット制御部 ７ マイクロフォン ８ スピーカ ９ サウンダ １０ 操作部 １１ 表示部 １２ メモリ部 １３ 振動部 １４ ラジオユニット １５ 音響経路切換部 １６ アンプ １７ イヤホーンマイクセット １７ａ スピーカ部 １７ｂ マイク部 ２００ 基地局（ＣＳ）

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 基地局との間で無線回線を通じて各種制
   御情報の送受信を行うことにより、該基地局を介して通
   話を行う通話機能を有する移動無線端末装置において、 前記移動無線端末装置内部に設けられた付加機能ユニッ
   トと、 前記付加機能ユニットの動作中に前記基地局から着信が
   あると、前記付加機能ユニットの動作を停止制御する付
   加ユニット動作停止制御手段とを具備することを特徴と
   する移動無線端末装置。
2. 【請求項２】 前記付加機能ユニット停止制御手段は、 ユーザ設定に応じて、前記着信に基づく所定の通信処理
   を終了した後、該停止した前記付加機能ユニットの動作
   を復帰させることを特徴とする請求項１記載の移動無線
   端末装置。
3. 【請求項３】 前記付加機能ユニット停止制御手段は、 ユーザ設定に応じて、前記付加機能ユニットの動作状態
   を記憶し、前記所定の通信処理終了後、前記外部接続手
   段の状態を前記停止前の状態に復帰させることを特徴と
   する請求項２記載の移動無線端末装置。
4. 【請求項４】 付加機能ユニットは、ＦＭ放送を受信復
   調して出力するＦＭラジオユニットであることを特徴と
   する請求項１記載の移動無線端末装置。
5. 【請求項５】 基地局との間で無線回線を通じて各種制
   御情報の送受信を行うことにより、該基地局を介して通
   話を行う通話機能を有すると共に、前記移動無線端末装
   置内部に設けられる付加機能ユニットを有する移動無線
   端末装置の制御方法において、 前記付加機能ユニットの動作中に前記基地局から着信が
   あると、前記付加機能ユニットの動作を停止制御するこ
   とを特徴とする移動無線端末装置の制御方法。
6. 【請求項６】 前記付加機能ユニット停止制御は、 ユーザ設定に応じて、前記着信に基づく所定の通信処理
   を終了した後、該停止した前記付加機能ユニットの動作
   を復帰させることを特徴とする請求項５記載の移動無線
   端末装置の制御方法。
7. 【請求項７】 前記付加機能ユニット停止制御部は、 ユーザ設定に応じて、前記付加機能ユニットの動作状態
   を記憶し、前記所定の通信処理終了後、前記外部接続手
   段の状態を前記停止前の状態に復帰させることを特徴と
   する請求項５記載の移動無線端末装置の制御方法。
8. 【請求項８】 付加機能ユニットは、ＦＭ放送を受信復
   調して出力するＦＭラジオユニットであることを特徴と
   する請求項５記載の移動無線端末装置の制御方法。