JP3499730B2 - 移動無線端末装置 - Google Patents

移動無線端末装置

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JP3499730B2
JP3499730B2 JP27310297A JP27310297A JP3499730B2 JP 3499730 B2 JP3499730 B2 JP 3499730B2 JP 27310297 A JP27310297 A JP 27310297A JP 27310297 A JP27310297 A JP 27310297A JP 3499730 B2 JP3499730 B2 JP 3499730B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局との間で無
線回線を通じて各種制御情報の送受信を行うことによ
り、該基地局を介して通話を行う通話機能を有する移動
無線端末装置に係わり、詳しくは、付加機能ユニットの
動作中に基地局に対する制御情報の送受信時には、付加
機能ユニットからの音声出力レベルを絞るように制御す
るようにした移動無線端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動無線端末装置では、
情報の特質により、電話・FAX・コンピュータ・映像
などのメディアを選択し、通信の手段を利用主体に合わ
せることで各種情報を適切に通信するものである。
【0003】ところが、最近、この種の移動無線端末装
置を利用するユーザが増加しつつある現状では、上述し
た利用形態だけでは満足しないユーザも現れ、この種の
移動無線端末装置に、上述の利用形態(通信機能)以外
の形態(他の機能)を求める声が浮上してきている。
【0004】
【発明が解決するための課題】上述の理由により、最近
では、従来の移動無線端末装置に、その各構成部のいず
れかと共有して使用される機能部を新たに付加した構成
のものが、各企業で提案・開発されている。
【0005】そこで、この種の移動無線端末装置に新た
に付加する付加機能ユニットとして、ラジオユニットを
考えた場合、ユーザがラジオユニットを動作して、例え
ば、FM放送を受信している場合に、上記移動無線端末
装置において制御情報の送受信が行われると、その制御
情報の送受信電波がラジオユニットに影響を及ぼす。
【0006】具体的には、この種の移動無線端末装置
で、ラジオ放送を受信する際、通常、イヤホーンを用い
てラジオ放送を聴いている。そのため、上述のように、
FM放送を受信している場合に、制御情報の送受信が行
われると、その送受信電波が耳障りなノイズ等となって
ユーザに不快感を与えることになる。
【0007】そこで、本発明では、上記問題を解決し、
付加機能ユニットの動作中に基地局に対する制御情報の
送受信時には、付加機能ユニットからの音声出力レベル
を絞るように制御するようにした移動無線端末装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、基地局との間で無線回線を通じ
て各種制御情報の送受信を行うことにより、該基地局を
介して通話を行う通話機能ユニットと、外部からの放送
電波の受信により音声出力を行う付加機能ユニットとを
有する移動無線端末装置において、前記付加機能ユニッ
トから出力される音声信号を音声として出力する外部接
続手段が前記付加機能ユニットに接続され前記付加機能
ユニットの動作中に前記基地局に対する制御情報の送信
動作の必要が有るか否かを判定する判定手段と、前記判
定手段により前記基地局に対する制御情報の送信動作の
必要が有ると判定された場合に前記外部接続手段からの
音声出力レベルを減少制御する音声出力レベル制御手段
とを具備することを特徴とする。また、請求項2の発明
は、請求項1の発明において、前記音声出力レベル制御
手段は、前記判定手段により前記基地局に対する制御情
報の送信動作の必要が有ると判定された場合に前記外部
接続手段からの音声出力レベルを減少制御すると共に、
該音声出力レベル減少後の所定の制御情報の送信動作が
完了した後、前記外部接続手段からの音声出力レベルを
減少する前の音声出力レベルに戻す制御をする音声出力
レベル制御手段とを具備することを特徴とする。また、
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記判定
手段は、前記付加機能ユニットから出力される音声信号
を音声として出力する外部接続手段が前記付加機能ユニ
ットに接続される所定の装着箇所に装着されて前記付加
機能ユニットの動作中に位置登録の更新の必要が有るか
否かを判定し、前記音声出力レベル制御手段は、前記判
定手段により位置登録の必要が有ると判定された場合に
前記外部接続手段からの音声出力レベルを減少制御する
と共に、該音声出力レベル減少後の位置登録制御が終了
した後、前記外部接続手段からの音声出力レベルを減少
する前の音声出力レベルに戻す制御をすることを特徴と
する。また、請求項4の発明は、基地局との間で無線回
線を通じて各種制御情報の送受信を行うことにより、該
基地局を介して通話を行う通話機能ユニットと、外部か
らの放送電波の受信により音声出力を行う付加機能ユニ
ットとを有する移動無線端末装置において、前記付加機
能ユニットから出力される音声信号を音声として出力す
る外部接続手段が前記付加機能ユニットに接続され前記
付加機能ユニットの動作中に位置登録の更新の必要が有
るか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により位
置登録の必要が有ると判定された場合に前記外部接続手
段からの音声出力レベルを減少制御すると共に、該音声
出力レベル減少後の位置登録制御が終了した後、前記外
部接続手段からの音声出力レベルを減少する前の音声出
力レベルに戻す制御をする音声出力レベル制御手段とを
具備することを特徴とする。また、請求項5の発明は、
請求項2又は4の発明において、前記外部接続手段はイ
ヤホーンを有し、前記付加機能ユニットはラジオ放送電
波を受信して音声出力を行うラジオユニットであり、前
記ラジオユニットによる音声出力と前記通話機能による
音声出力とを選択的に前記イヤホーンに切換える経路切
換手段を更に具備することを特徴とする。また、請求項
6の発明は、請求項2又は4の発明において、前記外部
接続手段は音声信号を入力するマイクを有し、前記外部
接続手段を前記付加機能ユニットに接続した際、前記マ
イクを前記通話機能部の音声入力に接続する接続手段を
更に具備することを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の移動無線端末装置
の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明
する。
【0015】図1は、本発明の移動無線端末装置を適用
したPHS(Personal Handy−Phon
e System)における移動局(PS)100の全
体構成を示すブロック図である。
【0016】図1に示すように、移動局PSは、アンテ
ナ1、無線部2、モデム部3、TDMA部4、通話部
5、制御部6、マイクロフォン7、スピーカ8、サウン
ダ9、操作部10、表示部11、メモリ部12、振動部
13、ラジオユニット14、音響経路切換部15、アン
プ16、イヤホーンマイクセット17とから構成され
る。
【0017】ここで、無線部2は、送信/受信系を時間
的に切り換えるスイッチ(SW)201と、アンテナ1
から受信した無線周波数信号を周波数変換し、増幅して
信号成分を取り出して後述するモデム部3に出力する受
信部202と、後述するモデム部4から入力される送信
出力信号を搬送波にのせて、アンテナ1から送信する送
信部203と、発信器205の発信周波数から所要の周
波数を得て受信部202及び送信部203に与えるシン
セサイザ204とから構成される。
【0018】モデム部3は、無線部2の受信部202か
ら出力された中間周波数信号を復調して信号成分を取り
出しTDMA部4に出力する復調部301と、他方、T
DMA部4から出力された送信信号を直交位相変調、例
えば、π/4シフトQPSK(Quadrature
Phase Shift Keying)の変調を行っ
て、これを無線部2の送信部203に与える変調部30
2とから構成される。
【0019】TDMA部4は、モデム部3の復調部30
1から出力されるTDMA(時分割多元接続)通信方式
による信号を、予め割り当てられたタイムスロットから
取り出すTDMAデコード部401と、他方、通話部5
でPCM変調されて出力された信号を、TDMA(時分
割多元接続)通信方式による信号に予め割り当てられた
タイムスロットに挿入してモデム部3の変調部302に
出力するTDMAエンコード部402とから構成され
る。
【0020】通話部5は、ADPCMトランスコーダ5
01とPCMコーディック502とから構成され、制御
部6の制御のもとに、後述するマイクロフォン7からの
音声信号をTDMA部4に与え、TDMA部からの復調
されたPCM信号を音声信号に変換して後述するスピー
カ8に与えるものである。
【0021】制御部6は、送受信に伴う必要な各種制御
の他に、各構成要素の制御を司るものである。そして、
本発明では、この制御部6は、送信動作制御部601を
有し、また、この送信動作制御部601は、送信動作認
識部601aとラジオボリューム調節制御部601bと
を具備して構成されている。尚、この送信動作制御部6
01では、送信動作認識部601aが、ラジオユニット
14動作中に発生する制御信号の送受信動作を認識し、
該送受信動作認識後、ラジオボリューム調節制御部60
1bが、ラジオのボリュームを調節制御すると共に、そ
の送信動作終了後に、再度、ラジオのボリュームを調節
制御するものである。
【0022】マイクロフォン7は、送話音声信号を入力
する送話器として機能するものであり、スピーカ8は、
入力した受話音声信号を音声として発音する受話器とし
て機能するものであり、サウンダ9は、着信等を、メロ
ディなどによってユーザに報知するものである。
【0023】操作部10は、複数の機能及びテンキー等
を有し各種情報を入力するものであり、その中には、本
実施例でのラジオユニット14のオンまたはオフを指示
するラジオキーも含まれる。
【0024】表示部11は、各種情報を表示する液晶デ
ィスプレイ等(LCD)から構成され、本実施例では、
例えば、ラジオ情報の表示、または、このラジオユニッ
ト動作中に、送信動作が発生した場合、送信動作が発生
した旨をユーザに報知するための表示機能を有するもの
である。
【0025】メモリ部12は、暗証番号や電話番号情報
等、移動局PSの動作に必要な各種情報を記憶するもの
である。
【0026】振動部13は、着信等を振動でユーザに報
知するためのバイブレータ機能を有するものである。
【0027】ラジオユニット14は、専用アンテナを介
してラジオ放送(例えば、FM放送)を受信するための
ユニットである。
【0028】音響経路切換部15は、ラジオユニット1
4の出力経路と通話部5の音声出力経路とをイヤホンマ
イク17に対して選択的に接続するためのスイッチ部で
ある。
【0029】アンプ部16は、ラジオユニット14の出
力信号を増幅してイヤホンマイクセット17内のスピー
カ部aへ出力するものである。
【0030】イヤホンマイクセット17は、移動局10
0本体と離脱着可能なものであり、一対のスピーカによ
って成るスピーカ部17aと、マイクロフォンによって
成るマイク部17bから構成されている。尚、このイヤ
ホンマイクセット17に、スイッチ部を設けるようにし
ても良く、その場合は、このスイッチ部が、本体操作部
10の各スイッチ部のいずれかと同一の機能を有するも
のであるものとする。
【0031】このような構成によれば、ラジオユニット
14動作中に、基地局に対する制御情報の送受信時に
は、イヤホーンマイクセット17からの音声出力レベル
を減少制御するようにしたため、制御情報の送受信電波
の影響による耳障りなノイズ等を未然に防止し、それに
より、ユーザの不快感を一掃することができる。
【0032】図2は、本発明に係わる移動無線端末装置
及びその制御方法を適用したPHSにおける基地局CS
の全体構成を示すブロック図である。
【0033】図2に示すように、基地局(CS)は、ア
ンテナ21、無線部22、モデム部23、TDMA部2
4、インタフェース部25、制御部26、メモリ部27
から構成されている。
【0034】ここで、アンテナ21、無線部22と、モ
デム部23、TDMA部24、制御部26、メモリ部2
7については、図1に示した移動局PSと同様の構成を
とるため説明を省略する。
【0035】インタフェース部25は、ADPCMトラ
ンスコーダ251、PCMコーディック252、クロス
ポイントスイッチ253等からなり、制御部26の制御
のもとに、交換機からの音声信号と制御信号とをPCM
信号にしてTDMA部24に与えるか、または、TDM
A部24からのデコードされた信号をPCM信号にして
交換機に与えるものである。
【0036】次に、上述した移動局PSと基地局CSと
の間の無線回線について説明する。
【0037】通常、上述した移動局PSと基地局CSと
の間の無線回線では、基地局CSと移動局PSの同期を
とるための制御情報を送受信する制御チャネルと、音声
情報やデータ信号を送受信する通話チャネルとから構成
されている。そして、基地局CSは、この制御チャネル
を介して、システム情報等を含む論理制御チャネルLC
CH(Logical Control Channe
l)スーパーフレームを用いて、移動局PSとの間のリ
ンクチャネルを確立している。図3は、この論理制御チ
ャネルLCCH(Logical Control Ch
annel)スーパーフレーム300の構成を示す図で
ある。
【0038】図3に示すように、このLCCHスーパー
フレーム300は、例えば、150ms周期で間欠送信
されており、片方向の第1の報知チャネルBCCH
(A)、呼接続に必要な情報を転送するポイント−ポイ
ントの双方向の個別セル用チャネルSCCH、一斉呼出
しチャネルPCH1、片方向の第2の報知チャネルBC
CH(B)、双方向の個別セル用チャネルSCCH、一
斉呼出しチャネルPCH2の順に並ぶフレーム構成をと
っている。
【0039】尚、ここで、BCCH(B)は、 LCC
Hスパーフレームのオプションエリアとして事業者に解
放されたエリアであり、オプションとして事業者が自由
に使用できることが、ディジタルコードレス電話装置の
標準規格であるRCR STD−28に規定されてい
る。
【0040】図4は、上記図3に示した報知チャネルB
CCHのメッセージフォーマット400を示す図であ
る。
【0041】図4に示すように、この報知チャネルBC
CHは、例えば、625μs幅のバーストデータ化され
たデータ信号となっており、チャネル識別子部(CI)
401a、発識別符号部(CS−ID)402a、I
(BCCH)情報要素部403a、CRCビット部40
4aから構成されている。
【0042】ここで、チャネル識別子401aは、この
チャネルがBCCHであることを示すチャネル識別子で
あり、ある一定パターンの符号が挿入される。
【0043】また、発識別符号部402aは、このBC
CHを送信してきた基地局のCS−IDを納めた部分で
あり、情報要素部403aは、所望の要求や指示等の情
報を収めた部分であり、CRCビット部404aは、誤
り訂正符号を収めた部分である。
【0044】図5は、上記図3に示した個別セル用チャ
ネルSCCHのメッセージフォーマット500を示す図
であり、図(a)に上りSCCHを、図(b)に下SC
CHを示している。尚、下りとは、基地局CSから移動
局PSへ伝送される情報であり、上りとは、移動局PS
から基地局CSへ伝送される情報である。
【0045】図(a)に示すように、上りSCCHは、
チャネル識別子(CI)501a、着識別符号(CS−
ID)502a、発識別符号(PS−ID)503a、
I(SCCH)情報要素504a、CRCビット部50
5aから構成されている。
【0046】ここで、チャネル識別子部(CI)501
aは、例えば、定符号(2進表記で“1010”)等の
所定パターンの符号が挿入される。また、着識別符号部
(CS−ID)502aには、システムIDが、発識別
符号(PS−ID)503aには、PS−IDが挿入さ
れ、SCCHを送受信する際に、送信先、受信先等の照
合に使用する。
【0047】また、図(b)に示すように、下りSCC
Hは、チャネル識別子(CI)501b、発識別符号
(CS−ID)502b、着識別符号(PS−ID)5
03b、I(SCCH)情報要素504b、CRCビッ
ト部505bから構成されている。
【0048】図6は、上記図3に示した一斉呼出しチャ
ネルPCHのメッセージフォーマット600を示す図で
ある。
【0049】図6に示すように、この一斉呼出チャネル
PCHは、チャネル識別子部(CI)601a、発識別
符号(CS−ID)602a、I(PCH)情報要素6
03a、CRCビット部604a等から構成される。
【0050】尚、チャネル識別子部(CI)601は、
この信号がPCHであることを示す定符号(例えば、2
進表記で“1011”)等が一定パターンの符号が挿入
される。
【0051】次に、このような構成による本発明に係わ
るPHSにおける移動局PSの付加機能ユニット動作中
の送信動作制御手順について説明する。
【0052】図7は、本発明に係わるPHSにおける移
動局PSの付加機能ユニット動作中の送信動作制御手順
を示すフローチャートである。
【0053】図7において、移動局PSでは、制御部6
の送信動作制御部601が、付加機能ユニット動作中に
(ステップ701)、制御信号の送受信動作の有無を判
定する(ステップ702)。
【0054】そして、この判定で、送受信動作「有り」
と判定された場合(ステップ702YES)、送信動作
制御部601が、付加機能ユニット動作を抑制制御する
(ステップ703)。尚、この時、送信動作制御部60
1が、表示部11を用いて制御信号の送受信動作中であ
ることを示す、例えば、「送受信動作中」情報を画面に
表示するようにしてもよい。
【0055】その後、制御部6が、制御信号の送受信動
作の制御を行い(ステップ704)、該送受信動作の制
御が終了した後(ステップ705YES)、送信動作制
御部601が、該抑制制御した付加機能ユニット動作を
解放する(ステップ706)。
【0056】このような構成によれば、付加機能ユニッ
ト動作中に、制御信号の送受信動作が発生した場合で
も、予め、上記付加機能ユニットの動作を抑制制御して
から制御信号の該送受信動作に移行するようにしたた
め、該制御信号の送受信動作による付加機能ユニットに
対するノイズ等の影響を未然に防止することができる。
【0057】次に、上述した本発明に係わるPHSにお
ける移動局PSの付加機能ユニット動作中の送信動作制
御手順について、その送信動作の具体例として位置登録
動作を例にして詳細に説明する。
【0058】まず、上記構成による本発明に係わるPH
Sにおける移動局PSの位置登録動作について説明して
おく。
【0059】通常、移動局PSは、基地局CSから報知
される報知チャネルBCCH(図4参照)の制御用物理
スロットに含まれる位置情報を受信し、自局に記憶され
ている位置情報と異なる場合(電源ONなど)、現在地
をネットワークに通知するため位置情報を送信する。
【0060】具体的には、位置登録を行う場合、まず、
移動局PSは、図3に示したLCCHスーパーフレーム
300の上り個別セル用チャネルSCCH500a(図
5参照)を用いてリンクチャネル確立要求メッセージを
基地局CSに送信し、基地局CSが、このリンクチャネ
ル確立要求(SCCH)を受信すると、LCCHスーパ
ーフレーム300の下り個別セル用チャネルSCCH5
00(図5参照)を用いて、リンクチャネル割当メッセ
ージ(SCCH)を移動局PSに送信することにより、
リンクチャネルLCHを確保する。
【0061】次いで、移動局PSは、基地局CSとの間
で、同期バースト信号により同期確立を行い、LCHを
確立した後、ネットワークとの間で、規定の制御シーケ
ンスに従い、位置登録要求メッセージを送信して、移動
局PSが新たに待受けを行う一斉呼出しエリアをネット
ワークに通知する。
【0062】ここで、位置登録が正常に行われると、基
地局CSが、移動局PSに対して位置登録受付メッセー
ジを送信し、次いで、無線チャネル切断・切断完了メッ
セージにより、移動局PSとの間の無線チャネルを解放
する。
【0063】このように、以上の処理を行うことによ
り、移動局PSは、ネットワークに対して位置登録を終
了する。
【0064】次に、上述した位置登録動作を例にして、
本発明に係わるPHSにおける移動局PSの付加機能ユ
ニット動作中の位置登録情報の送受信動作の制御手順に
ついて説明する。
【0065】図8は、本発明に係わるPHSにおける移
動局PSの付加機能ユニット動作中の位置登録制御手順
を示すフローチャートである。
【0066】図8において、上述のように、通常、移動
局PSは、基地局CSから報知される位置情報を受信
し、自局に記憶されている位置情報と異なる場合(電源
ONなど)、ネットワークに対して位置登録を行うもの
である。
【0067】そこで、まず、制御部6では、送信動作認
識部601aが、ラジオ動作中における(ステップ80
1)、位置登録の更新の有無を判定する(ステップ80
2)。
【0068】そして、この判定で、位置登録の更新の必
要が「有る」と判定された場合は(ステップ802YE
S)、制御部6では、ラジオボリューム調節制御部60
1bが、ラジオのボリューム調節を行う(ステップ80
3)。尚、この時、周波数特性(音色)を変えるか、或
は、ラジオの音を切って別の音を出すようにしても良
い。また、ラジオのボリューム調節量は、予め、実験に
より送信動作に伴うノイズの影響を考慮し、ユーザに不
快感を与えないようにするための設定値に基づいて制御
される。また、ここで、制御部6が、表示部11を制御
して、送信動作中であることを示す、例えば、「送信動
作中」情報を表示しても良い。
【0069】その後、制御部6が、規定の位置登録制御
を行い(ステップ804)、この位置登録制御終了後
(ステップ805YES)、ラジオボリューム調節制御
部601bが、再度、ラジオのボリュームを調節して最
初のラジオボリューム状態に戻す(ステップ806)。
【0070】尚、上記ステップ804において、制御部
6が、位置登録中を示す、例えば「電子音」を鳴らすよ
うに制御しても良いものとする。これは、例えば、ユー
ザが電車やトンネル内にいる場合では、位置登録に時間
がかかるための処置である。
【0071】また、本発明は、PHSに限定されず、他
の移動無線端末装置、例えば、PDC(Persona
l digital cellular)、ページャ
(pager)などにも適用可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本願請求項1の発
明によれば、基地局との間で無線回線を通じて各種制御
情報の送受信を行うことにより、該基地局を介して通話
を行う通話機能ユニットと、外部からの放送電波の受信
により音声出力を行う付加機能ユニットとを有する移動
無線端末装置において、前記付加機能ユニットから出力
される音声信号を音声として出力する外部接続手段が前
記付加機能ユニットに接続され前記付加機能ユニットの
動作中に前記基地局に対する制御情報の送信動作の必要
が有るか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によ
り前記基地局に対する制御情報の送信動作の必要が有る
と判定された場合に前記外部接続手段からの音声出力レ
ベルを減少制御する音声出力レベル制御手段とを具備す
るようにしたため、付加機能ユニット動作中に基地局に
対する電話機能における制御情報の送信動作が行われた
場合でも、その送信動作の開始から終了まで外部接続手
段から発声される音声の出力レベルを減少制御すること
で、受信動作に比べ大きな電力を発することになる送信
動作により送信される電話機能における送信電波の影響
により、付加機能ユニットの放送電波の受信によって外
部接続手段から発声される音声にノイズが乗りユーザに
耳障りなノイズ音を聞かせるということを未然に防止
し、それにより、ユーザの不快感を解消することができ
る。また、本願請求項4の発明によれば、基地局との間
で無線回線を通じて各種制御情報の送受信を行うことに
より、該基地局を介して通話を行う通話機能ユニット
と、外部からの放送電波の受信により音声出力を行う付
加機能ユニットとを有する移動無線端末装置において、
前記付加機能ユニットから出力される音声信号を音声と
して出力する外部接続手段が前記付加機能ユニットに接
続され前記付加機能ユニットの動作中に位置登録の更新
の必要が有るか否かを判定する判定手段と、前記判定手
段により位置登録の必要が有ると判定された場合に前記
外部接続手段からの音声出力レベルを減少制御すると共
に、該音声出力レベル減少後の位置登録制御が終了した
後、前記外部接続手段からの音声出力レベルを減少する
前の音声出力レベルに戻す制御をする音声出力レベル制
御手段とを具備するようにしたため、付加機能ユニット
動作中に基地局に対する電話機能における位置登録制御
情報の送信動作が行われた場合でも、その送信動作の開
始から終了まで外部接続手段から発声される音声の出力
レベルを減少制御することで、受信動作に比べ大きな電
力を発することになる送信動作により送信される位置登
録制御情報の送信電波の影響により、付加機能ユニット
の放送電波の受信によって外部接続手段から発声される
音声にノイズが乗りユーザに耳障りなノイズ音を聞かせ
るということを未然に防止し、それにより、ユーザの不
快感を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるPHSにおける移動局(PS)
の一実施の形態を示すブロック図。
【図2】本発明に係わるPHSにおける基地局(CS)
の一実施の形態を示すブロック図。
【図3】本発明に係わるPHSで使用される論理制御チ
ャネルLCCHスーパーフレームの構成を示す図。
【図4】図3に示すBCCHメッセージフォーマットを
示す図。
【図5】図3に示すSCCHメッセージフォーマットを
示す図。
【図6】図3に示すPCHメッセージフォーマットを示
す図。
【図7】本発明に係わるPHSにおける移動局PSの付
加機能ユニット動作中の送信動作制御手順を示すフロー
チャート。
【図8】本発明に係わるPHSにおける移動局PSの付
加機能ユニット動作中の位置登録制御手順を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
100 移動局(PS) 1 アンテナ 2 無線部 201 スイッチ(SW) 202 受信部 203 送信部 204 シンセサイザ 205 発振器 3 モデム部 301 復調部 302 変調部 4 TDMA部 401 TDMAデコード部 402 TDMAエンコード部 5 通話部 501 ADPCMトランスコーダ 502 PCMコーディック 6 制御部 601 着信優先制御部 601a 音響経路切換制御部 601b ラジオユニット制御部 7 マイクロフォン 8 スピーカ 9 サウンダ 10 操作部 11 表示部 12 メモリ部 13 振動部 14 ラジオユニット 15 音響経路切換部 16 アンプ 17 イヤホーンマイクセット 17a スピーカ部 17b マイク部 200 基地局(CS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局との間で無線回線を通じて各種制
    御情報の送受信を行うことにより、該基地局を介して通
    話を行う通話機能ユニットと、外部からの放送電波の受
    信により音声出力を行う付加機能ユニットとを有する移
    動無線端末装置において、 前記付加機能ユニットから出力される音声信号を音声と
    して出力する外部接続手段が前記付加機能ユニットに接
    続され前記付加機能ユニットの動作中に前記基地局に対
    する制御情報の送信動作の必要が有るか否かを判定する
    判定手段と、 前記判定手段により前記基地局に対する制御情報の送信
    動作の必要が有ると判定された場合に前記外部接続手段
    からの音声出力レベルを減少制御する音声出力レベル制
    御手段とを具備することを特徴とする移動無線端末装
    置。
  2. 【請求項2】 前記音声出力レベル制御手段は、 前記判定手段により前記基地局に対する制御情報の送信
    動作の必要が有ると判定された場合に前記外部接続手段
    からの音声出力レベルを減少制御すると共に、該音声出
    力レベル減少後の所定の制御情報の送信動作が完了した
    後、前記外部接続手段からの音声出力レベルを減少する
    前の音声出力レベルに戻す制御をする音声出力レベル制
    御手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の移
    動無線端末装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、 前記付加機能ユニットから出力される音声信号を音声と
    して出力する外部接続手段が前記付加機能ユニットに接
    続される所定の装着箇所に装着されて前記付加機能ユニ
    ットの動作中に位置登録の更新の必要が有るか否かを判
    定し、 前記音声出力レベル制御手段は、 前記判定手段により位置登録の必要が有ると判定された
    場合に前記外部接続手段からの音声出力レベルを減少制
    御すると共に、該音声出力レベル減少後の位置登録制御
    が終了した後、前記外部接続手段からの音声出力レベル
    を減少する前の音声出力レベルに戻す制御をすることを
    特徴とする請求項2記載の移動無線端末装置。
  4. 【請求項4】 基地局との間で無線回線を通じて各種制
    御情報の送受信を行うことにより、該基地局を介して通
    話を行う通話機能ユニットと、外部からの放送電波の受
    信により音声出力を行う付加機能ユニットとを有する移
    動無線端末装置において、 前記付加機能ユニットから出力される音声信号を音声と
    して出力する外部接続手段が前記付加機能ユニットに接
    続され前記付加機能ユニットの動作中に位置登録の更新
    の必要が有るか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により位置登録の必要が有ると判定された
    場合に前記外部接続手段からの音声出力レベルを減少制
    御すると共に、該音声出力レベル減少後の位置登録制御
    が終了した後、前記外部接続手段からの音声出力レベル
    を減少する前の音声出力レベルに戻す制御をする音声出
    力レベル制御手段とを具備することを特徴とする移動無
    線端末装置。
  5. 【請求項5】 前記外部接続手段はイヤホーンを有し、 前記付加機能ユニットはラジオ放送電波を受信して音声
    出力を行うラジオユニットであり、 前記ラジオユニットによる音声出力と前記通話機能によ
    る音声出力とを選択的に前記イヤホーンに切換える経路
    切換手段を更に具備することを特徴とする請求項2又は
    4記載の移動無線端末装置。
  6. 【請求項6】 前記外部接続手段は音声信号を入力する
    マイクを有し、 前記外部接続手段を前記付加機能ユニットに接続した
    際、前記マイクを前記通話機能部の音声入力に接続する
    接続手段を更に具備することを特徴とする請求項2又は
    4記載の移動無線端末装置。
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