JPH11111837A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11111837A
JPH11111837A JP27095197A JP27095197A JPH11111837A JP H11111837 A JPH11111837 A JP H11111837A JP 27095197 A JP27095197 A JP 27095197A JP 27095197 A JP27095197 A JP 27095197A JP H11111837 A JPH11111837 A JP H11111837A
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trench
film
oxide film
substrate
gate
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Takashi Suzuki
隆司 鈴木
Tsutomu Uesugi
勉 上杉
Sachiko Kawaji
佐智子 河路
Toshio Murata
年生 村田
Hirokazu Saito
広和 斎藤
Akira Mase
晃 間瀬
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/28Manufacture of electrodes on semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/268
    • H01L21/28008Making conductor-insulator-semiconductor electrodes
    • H01L21/28017Making conductor-insulator-semiconductor electrodes the insulator being formed after the semiconductor body, the semiconductor being silicon
    • H01L21/28026Making conductor-insulator-semiconductor electrodes the insulator being formed after the semiconductor body, the semiconductor being silicon characterised by the conductor
    • H01L21/28114Making conductor-insulator-semiconductor electrodes the insulator being formed after the semiconductor body, the semiconductor being silicon characterised by the conductor characterised by the sectional shape, e.g. T, inverted-T

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチの基板表面コーナ部での結晶欠陥の
導入を防止しかつトレンチの基板表面コーナ部を面取り
する。 【解決手段】 半導体基板10上に形成されたマスク材
料膜30の開口部32から半導体基板を順テーパ状にエ
ッチングしリセス部34を得る。次に、リセス部34の
順テーパ状の領域を覆うよう選択的にサイドウォール膜
38を形成し、これをマスクとして異方性エッチングで
トレンチ下部40を掘る。次に熱処理を施してトレンチ
表面に犠牲酸化膜を形成し、その後犠牲酸化膜を除去し
て最終的なトレンチを得る。トレンチゲートとして利用
する場合、トレンチ表面にゲート絶縁膜を形成し、ドー
プド非晶質Siを電極材料として埋め込み、900℃以
上の熱処理を行う。順テーパ領域をサイドウォール膜で
保存しながら深いトレンチを形成するので基板表面コー
ナ部の面取後に最初の熱処理が行われ、結晶欠陥の発生
が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法、特に半導体基板や半導体層中に形成するトレン
チの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板や半導体層中に形成されたト
レンチは、絶縁ゲート部(MOSゲート)として用いて
パワーデバイスに適用したり、トレンチ内に絶縁性の埋
め込み材を埋め込むことで素子分離を行う等の用途に使
用されている。このような用途に用いられるトレンチ
は、それ自身が半導体素子の一部として用いられたり、
素子のすぐ近傍に形成されることから、トレンチ形成
時、トレンチ表面に形成される絶縁膜に欠陥が発生しな
いよう、またできる限り半導体基板中に結晶欠陥が発生
しないように制御することが要求されている。
【0003】トレンチ表面の絶縁膜(例えば、ゲート絶
縁膜)の欠陥は、主に、トレンチの基板表面コーナ部の
形状とトレンチ底部のコーナ部の形状が鋭く、その部分
で絶縁膜の膜厚が薄くなってしまうことによって起こ
る。そこで、例えば特開平7−263692号公報に示
されているように、従来より、トレンチの基板表面コー
ナ部とトレンチ底部のコーナ部の形状を少しでも緩やか
にするため、予めトレンチ表面に犠牲酸化膜と称される
酸化膜を複数回、熱酸化によって形成・除去することが
行われている。この犠牲酸化膜はトレンチ内部の形状を
緩やかにし、また同時に、犠牲酸化膜形成時、半導体基
板内の欠陥をこの酸化膜中に吸い出す機能を備えてお
り、犠牲酸化膜を形成することでトレンチ内壁近傍にお
ける半導体基板内の結晶欠陥を低減している。
【0004】以下、図5及び図6を用いて、従来のトレ
ンチMOSゲートの形成方法について説明する。
【0005】まず、図5(a)のようにSi基板10表
面にSiO2膜12を形成し、SiO2膜12の一部を選
択的にエッチングして開口部14を形成する(図5
(b))。次に、開口部14において露出したSi基板
10を異方性エッチングによりエッチングして基板の厚
さ方向に溝(トレンチ)16を掘る(図5(c))。
【0006】トレンチ16形成後、次に1100℃以上
の高温条件にて熱処理を施すことにより、トレンチ16
の表面に犠牲酸化膜20を形成する(図5(d))。犠
牲酸化膜20形成後、この酸化膜を除去すると(図5
(e))、異方性エッチングにより最初に形成されたト
レンチ16よりもトレンチ底部のコーナ部が緩やかなト
レンチ18が形成されている。また、犠牲酸化膜20除
去の際に、開口部14の側壁部が同時に多少除去される
ため、犠牲酸化膜20の除去後にはトレンチ18の基板
表面コーナ部が露出する。
【0007】犠牲酸化膜20の除去後、再び上記同様の
高温条件の熱処理に曝すことにより、図6(f)に示す
ように、トレンチ18の表面に犠牲酸化膜22を形成す
る。この際、図5(e)のようにトレンチ18の基板表
面コーナ部がSiO2膜12に覆われずに多少露出して
いるのでトレンチ18の基板表面コーナ部でも熱酸化が
起こり、犠牲酸化膜22が形成される。このため、犠牲
酸化膜22を除去すると図6(g)に示すように、基板
表面コーナ部が面取りされて緩やかな形状になったトレ
ンチ24が得られる。得られたトレンチ24の表面に次
にゲート酸化膜26を形成し(図6(h))、更に、ト
レンチ24内に、不純物がドープされた低抵抗のドープ
ド多結晶シリコン(D−PolySi)を埋め込んでゲ
ート電極28を形成している。このように、2段階の犠
牲酸化膜の作成及び除去を施してトレンチの基板表面コ
ーナ部と底部のコーナ部の形状を丸くし、それらのコー
ナ部でゲート酸化膜26が極端に薄くならないようにす
ることでゲート酸化膜耐圧特性の向上を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2段階
の犠牲酸化処理ではトレンチの基板表面コーナ部は、結
晶欠陥の発生を防止するのに十分丸い形状にはならな
い。また、高温の熱処理を行うと、その際、半導体基板
内、特にトレンチの基板表面コーナ部に結晶欠陥が発生
しやすいという問題がある。上述のように従来の方法で
は、トレンチ底部のコーナ部を丸くすると共にトレンチ
の基板表面コーナ部の形状を丸くするために、2段階の
犠牲酸化膜形成・除去工程を経ており、2回にわたる犠
牲酸化膜形成時に、基板表面コーナ部へ結晶欠陥が導入
されてしまう可能性が高かった。特に、トレンチの基板
表面コーナ部が鋭いと、熱処理時にその付近の半導体結
晶に欠陥が生じやすいので、従来の方法では、1回目と
2回目の犠牲酸化膜形成時におけるトレンチ基板表面コ
ーナ部での結晶欠陥の発生確率が極めて高かった。
【0009】更に、トレンチの基板表面コーナ部を丸く
改善しても、形成したトレンチの壁に酸化膜を形成した
後に、トレンチ内にグレインの大きい不純物ドープした
多結晶Siを埋め込むとゲート酸化膜の電圧−電流特性
が劣化するという現象が発生する。
【0010】上記課題を解決するために、この発明は、
トレンチの基板表面コーナ部での結晶欠陥の導入を防止
しつつ、より滑らかな基板表面コーナ部を形成すると共
に、1回の熱酸化処理によってトレンチの底部コーナ部
を丸めることができ、またゲート酸化膜特性に悪影響を
与えることのない半導体装置の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明では、半導体基板又は半導体層上にマスク材
料膜を形成し、前記マスク材料膜をエッチングしてその
一部に開口部を形成し、前記開口部から前記半導体基板
又は前記半導体層の表面を順テーパ状にエッチングして
トレンチ上部を形成し、前記トレンチ上部の順テーパ状
の側面を覆うように選択的にサイドウォール膜を形成
し、前記サイドウォール膜をマスクとして異方性エッチ
ングにより前記トレンチ上部から前記半導体基板又は前
記半導体層の厚み方向に更にエッチングしてトレンチ下
部を形成し、前記異方性エッチングの後、熱処理を施し
て前記トレンチ下部の表面に犠牲酸化膜を形成し、前記
犠牲酸化膜及び前記サイドウォール膜を除去してトレン
チを形成する。
【0012】このように、この発明では、開口部の半導
体基板又は半導体層をエッチングしてトレンチ上部とし
て表面付近に順テーパ状の凹部を形成し、その順テーパ
領域をサイドウォール膜によって保存しながら半導体基
板又は半導体層内部にむけて更に溝を掘ってトレンチ下
部を形成する。よって、半導体基板表面付近に順テーパ
形状が保存され、つまりトレンチ上部の表面コーナ部が
面取りされてから最初の熱処理が行われるので、熱処理
の際、トレンチ上部の表面コーナ部付近における応力集
中が低減され、この領域で基板内に結晶欠陥が導入され
ることが防止される。また、トレンチの底部は、熱酸化
処理工程によってトレンチ内部に犠牲酸化膜が形成され
ることで、そのコーナ部が丸められる。このため、後の
工程でトレンチ表面を絶縁膜で被覆した際、トレンチ底
部の角で絶縁膜が異常に薄くなって絶縁破壊耐性が低く
なることが防止される。さらに、トレンチ形成工程中に
おいて、トレンチ内壁を熱酸化するための熱酸化処理が
1回だけで済むことから、特にトレンチ上部のコーナ部
付近において、熱処理による結晶欠陥が基板結晶内に導
入される確率が低減する。よって、半導体装置の各種素
子や、素子分離に用いた場合における特性の向上を図る
ことが容易となる。
【0013】この発明において、上述のようにして得ら
れたトレンチは、前記犠牲酸化膜及び前記サイドウォー
ル膜を除去後、得られたトレンチの表面に絶縁膜を形成
し、その後前記トレンチ内部に電極材料を埋め込むこと
で、例えば、トレンチMOSゲート部等を形成すること
ができる。この発明によって得られるトレンチ構成で
は、トレンチ上部のコーナ部付近における半導体基板又
は半導体層の欠陥を低減でき、かつ、ゲート絶縁膜とし
てトレンチ表面に最終的に形成される絶縁膜の絶縁破壊
耐圧を向上することが可能である。従って、より特性の
優れたトレンチMOSゲート部、ひいては、このトレン
チMOSゲート部を利用して構成される各種パワーデバ
イスの機能を向上することが可能となる。また、埋め込
み電極材料として、非晶質Si、特に不純物のドープさ
れた非晶質Siを用いることが好適である。また、不純
物のドープされた非晶質Siと、ノンドープの非晶質S
iとを積層したものを用いることが可能であり、更に、
これをトレンチMOSゲート電極とすることができる。
また、埋め込み電極材料形成後に900℃以上の熱処理
を施すことが好ましい。このように非晶質Siを埋め込
み電極材料として利用することでリーク電流の少ない良
好なゲート酸化膜耐圧特性が得られる。
【0014】また、この発明において、前記半導体基板
表面の順テーパ状のエッチングは、異方性ドライエッチ
ングによって行うことが可能であり、ドライエッチング
を利用することにより、トレンチサイズの微細化や、隣
接する素子やトレンチとの距離を短くなった場合にも適
用可能である。但し、ウエットエッチングによって上記
順テーパ状に基板表面をエッチングすることもできる。
【0015】この発明において、サイドウォール膜をマ
スクとして半導体基板又は半導体層表面から内部に向か
って溝を掘る際に使用される前記異方性ドライエッチン
グは、例えば、CHF3/CF4/Ar系のガスを用いて
行うことができ、この場合、ガスの比率は、CHF3
1、CF4が1、Arが10〜15が適用できる。
【0016】また、トレンチ表面に形成される前記犠牲
酸化膜は、例えば、1050℃〜1150℃の不活性ガ
スを含む希釈酸素雰囲気で熱処理を行うことで形成する
ことができる。更に、ゲート絶縁膜の形成も、同様な熱
処理条件で行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の好
適な実施の形態(以下実施形態という)について説明す
る。
【0018】図1及び図2は、この発明の実施形態に係
る半導体装置の製造方法を示している。図1(a)に示
すように、半導体基板(ここでは、Si基板)10上
に、マスク材料膜として0.3μmの厚さにSi34
30を形成後、フォトリソグラフィとRIE(反応性イ
オンエッチング)を利用して、図1(b)に示すように
Si34膜30に開口部32を例えば1.0μm幅に形
成する。次に、例えば異方性ドライエッチングを用い、
Si34膜30をマスクとして、その開口部32に露出
しているSi基板10をエッチングする。このエッチン
グにより、図1(c)に示すように、トレンチ上部とし
て、Si基板10の表面付近に深さ約0.2μmの浅い
順テーパ状の窪み(以下リセス部34という)を形成す
る。
【0019】次に、上記リセス部34及びSi34膜3
0上に開口部32の幅の1/3以下の膜厚(ここでは、
約0.3μm)にサイドウォール材料としてCVD−S
iO2膜36を成膜する(図1(d))。その後、RI
Eによって順テーパ状にエッチングされたリセス部34
の側面、つまり順テーパ領域を覆うように上記CVD−
SiO2膜36を選択的にエッチングしてサイドウォー
ル膜38を形成する(図1(e))。そして、このサイ
ドウォール膜38をマスクとして、異方性エッチングに
より、図2(f)に示すように、Si基板10を基板の
内部に向けて垂直にエッチングしてトレンチ下部40を
形成する。
【0020】トレンチ下部40形成後、このトレンチ下
部40の表面に犠牲酸化膜を形成するために、基板10
を例えば1100℃以上の不活性ガス(Ar、N2等)
を添加した希釈酸化雰囲気(酸素に対する濃度1%〜3
0%)にさらす。これによりトレンチ下部40の表面に
約0.15μmの厚さの犠牲酸化膜42を形成する(図
2(g))。そして、この犠牲酸化膜42の形成によ
り、トレンチ下部40のコーナ部は丸められることとな
る。また、このときリセス部(トレンチ上部)34の基
板表面コーナ部はCVD−SiO2のサイドウォール膜
38で覆われている。従って、トレンチ下部表面におけ
る酸化速度と比較するとその酸化速度が抑制され、この
熱酸化時にリセス部34の基板表面コーナ部付近の基板
結晶における欠陥の発生が抑制される。また、希釈酸化
によって酸化速度が低下すると、それと同時にアニール
効果により酸化誘起応力が低減されるので、酸化時にお
ける結晶欠陥の発生を全体的に抑制することが可能とな
っている。
【0021】犠牲酸化膜42形成後、この犠牲酸化膜4
2をウエットエッチングによって完全に除去する(図2
(h))。このウエットエッチングの際、サイドウォー
ル膜38も同時に除去されるので、リセス部34の順テ
ーパ形状が露出し、基板表面コーナ部と底部コーナ部が
それぞれ丸められた滑らかな形状のトレンチ44が得ら
れる。
【0022】このようにして得られるトレンチ44をM
OSゲート素子に用いる場合、図2(i)に示すよう
に、トレンチ44の表面に高温酸化処理によりゲート酸
化膜46を形成する。この高温酸化処理の条件は、上記
犠牲酸化膜形成時と同一条件とすることができ、例えば
1100℃以上の不活性ガス(Ar、N2等)を添加し
た希釈酸化雰囲気(酸素に対する濃度1%〜30%)に
さらすことでトレンチ44の表面にゲート酸化膜46を
得ることができる。なお、この実施形態では、トレンチ
加工幅は0.5μmとしている。
【0023】以上のようにこの実施形態では、上述のゲ
ート酸化膜形成工程の前、そして最初の熱酸化処理であ
る犠牲酸化膜形成工程よりも前に、トレンチ上部の基板
表面コーナ部を面取りしておく。よって、上記ゲート酸
化膜形成のための熱処理に際しても、基板表面コーナ部
で特に発生しやすい結晶欠陥を確実に抑制されている。
【0024】ゲート酸化膜46形成後、この実施形態で
は、埋め込みゲート電極材料として非晶質Siを用い、
これをトレンチ44内に埋め込む。この埋め込まれるゲ
ート電極材料は、少なくとも1層の不純物のドープされ
た非晶質Siであることが好ましい。例えば、全て不純
物をドープした非晶質Si単層膜、若しくはリンドープ
された非晶質Si(D−aSi)、不純物を入れないノ
ンドープの非晶質Si(aSi)、リンドープされた非
晶質Si(D−aSi)の積層構造でもよい。この積層
構造の場合を例にとって説明すると、最初のD−aSi
は0.1μmの厚さ成膜し、次のaSiは0.2μmの
厚さに成膜し、最後のD−aSiは、1.0μmの厚さ
に成膜している(但し、膜厚はこの限りではない)。そ
して、埋め込み材形成後に、更に900℃以上の熱処理
を施す。
【0025】この実施形態では、犠牲酸化膜形成工程を
上述のように1回としているので、図5及び図6に示す
従来例ほどはトレンチ底部の角が丸めらないが、埋め込
み電極材料として、多結晶Siではなく、非晶質Siを
利用し、また、埋め込み電極材料形成後に900℃以上
の熱処理を行うことにより、電気的特性の良好なトレン
チMOSゲートが得られる。なお、埋め込み電極をD−
aSiとaSiとの積層構造とした場合、ドープした非
晶質Siの単層を埋め込んだ場合よりトレンチ中央部に
おけるボイド発生の防止効果が高まるが、積層構造とす
ることには限られない。
【0026】図3及び図4は、この実施形態のようにト
レンチの基板表面コーナ部を順テーパ形状にし、かつ犠
牲酸化膜形成工程を1回として得られたトレンチを用
い、トレンチへの埋め込み材料の違いによるゲート酸化
膜耐圧特性を調べた結果を示している。図3は、埋め込
み材料として従来と同様の不純物がドープされた多結晶
Si(D−PolySi)を用い、図4は、不純物がド
ープされた非晶質Si(D−aSi)を用いている。な
お、図3及び図4において、ゲート酸化膜の膜厚は、共
に0.15μmとしている。図3と図4との比較から明
らかなように、埋め込み材としてこの実施形態のように
非晶質Siを用いた場合、ゲート電圧70Vであっても
リーク電流は10-10を完全に下回っているのに対し、
多結晶Siを用いた場合には、ゲート電圧が10V付近
でリーク電流が10-10を超えている。また、最大耐圧
も、埋め込み材が非晶質Siである場合は図4のように
85V付近であるのに対し、多結晶Siの場合は、図3
のようにわずか30V程度である。なお、隣のトレンチ
との距離を変えてゲート酸化膜耐圧特性を測定したが、
結果は、図3及び図4に示す特性と殆ど変わらなかっ
た。
【0027】以上のことから、ゲート電極のトレンチへ
の埋め込み材料として、不純物(ここではリン)をドー
プした非晶質Siと、その後の900℃以上の熱処理に
より、リーク電流の少ない良好なゲート酸化膜耐圧特性
が得られることが明らかとなっている。このことは、現
在のところ、非晶質Siを利用することで、ゲート酸化
膜に加わる膜応力等に起因していると考えられる。
【0028】また、以上の説明では、Si半導体基板を
用いた場合を例に挙げて説明しているが、SOI(sili
con on Insulator)基板でも同様な製造方法により基板
上のシリコン層にトレンチを形成することにより、同様
な効果が得られる。また、上述のトレンチMOSゲート
構造は、縦型のパワーデバイスや横型のパワーデバイス
のいずれにも採用できる。これらのパワーデバイスとし
ては、例えばパワーMOS素子や、トレンチ型IGBT
(Insulated Gate Bipolar Transistor)等が挙げられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この実施形態の半導体装置の製造工程を示す
図である。
【図2】 図1に続くこの実施形態の半導体装置の製造
工程を示す図である。
【図3】 トレンチに埋め込む電極材料として多結晶S
iを使用した場合のゲート酸化膜耐圧特性を示す図であ
る。
【図4】 トレンチに埋め込む電力材料として非晶質S
iを使用した場合のゲート酸化膜耐圧特性を示す図であ
る。
【図5】 従来のトレンチ製造工程を示す図である。
【図6】 図5に続く従来のトレンチ製造工程を示す図
である。
【符号の説明】
10 Si基板、30 マスク材料膜(Si34膜)、
32 開口部、34リセス部(トレンチ上部)、36
CVD−SiO2膜、38 サイドウォール膜、40
トレンチ下部、42 犠牲酸化膜、44 トレンチ、4
6 ゲート酸化膜、48 埋め込み電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上杉 勉 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 河路 佐智子 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 村田 年生 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 斎藤 広和 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 間瀬 晃 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板又は半導体層上にマスク材料
    膜を形成し、 前記マスク材料膜をエッチングしてその一部に開口部を
    形成し、 前記開口部から前記半導体基板又は前記半導体層の表面
    を順テーパ状にエッチングしてトレンチ上部を形成し、 前記トレンチ上部の順テーパ状の側面を覆うように選択
    的にサイドウォール膜を形成し、 前記サイドウォール膜をマスクとして異方性エッチング
    により前記トレンチ上部から前記半導体基板又は前記半
    導体層の厚み方向に更にエッチングしてトレンチ下部を
    形成し、 前記異方性エッチングの後、熱処理を施して前記トレン
    チ下部の表面に犠牲酸化膜を形成し、 前記犠牲酸化膜及び前記サイドウォール膜を除去してト
    レンチを形成する半導体装置の製造方法。
JP27095197A 1997-10-03 1997-10-03 半導体装置の製造方法 Pending JPH11111837A (ja)

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Cited By (7)

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