JPH1111130A - 接地荷重制御装置 - Google Patents

接地荷重制御装置

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JPH1111130A
JPH1111130A JP9164436A JP16443697A JPH1111130A JP H1111130 A JPH1111130 A JP H1111130A JP 9164436 A JP9164436 A JP 9164436A JP 16443697 A JP16443697 A JP 16443697A JP H1111130 A JPH1111130 A JP H1111130A
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vehicle
car body
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秀明 渋江
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正樹 伊沢
Kei Oshida
圭 忍田
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    • B60G2600/182Active control means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回中の車両における運動制御の安定性を確
保する。 【解決手段】 スリップ角センサにより検出したスリッ
プ角から車体スリップ角βを算出し、その値が所定の範
囲αを超えていた場合には、車体スリップ角を減少させ
るようにタイヤ接地荷重を制御する。その場合には前輪
接地荷重を相対的に減少させれば良く、前輪サスペンシ
ョンに縮み側の力を発生させるか、または後輪サスペン
ションに伸び側の力を発生させるか、あるいは両方を行
う。 【効果】 接地荷重の変化がタイヤ横力を通じて、ヨー
モーメントとして車体スリップ角が減少する方向に働
き、その結果、車両の車体スリップ角が所定の設定範囲
内に収まり、車両の挙動が安定する。併せてヨーモーメ
ント制御を行う場合には、効果的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回中の車両の運
動制御に適する接地荷重制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のサスペンションにおける
減衰力を自動的に制御するようにした装置があり、例え
ば特開平3−114914号に開示されているものがあ
る。その装置では、ばね上・ばね下の両者間に流体シリ
ンダを配設し、各流体シリンダへの供給流量を制御する
ことにより車両のサスペンション特性を可変にした所謂
アクティブサスペンションを用いている。そのようなア
クティブサスペンションを用いて、旋回中の車両の運動
制御を理想的に行うべく、理想的な車両挙動となるよう
な規範ヨーレイトを設定しておき、その規範ヨーレイト
に対して実際の挙動がずれている場合にはアクティブサ
スペンションにより接地荷重を制御して上記補正を行う
ことが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなヨーレイトフィードバックによる制御にあって
は、規範ヨーレイトを任意の路面μを想定して設定して
いるため、実際の路面μがそれより高い場合には車両挙
動はドリフト傾向になり、また実際の路面μが低い場合
にはスピン傾向を示し、それぞれ極端な場合には経路逸
脱やスピンを起こしてしまうという問題がある。
【0004】また、ヨーレイトや車体スリップ角及び横
Gといった車両の状態量を検出し、車両が異常な挙動
(ドリフトやスピン)を示した場合には、それらを是正
するように、制動力の左右差で旋回特性を調節してヨー
モーメントを制御するようにしたものがある。しかしな
がら、そのヨーモーメント制御はタイヤと路面との摩擦
力に依存するため、例えば過大な車体スリップ角が発生
している車両にあっては、制御効果が低下してしまうと
いう問題がある。
【0005】本発明は、このような従来技術に課せられ
た問題点を解消するべく案出されたものであり、その主
な目的は、旋回中の車両における運動制御の安定性を確
保し得る接地荷重制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明に於いては、ばね上質量とばね下質量
との少なくともいずれか一方の運動速度を制御するべく
車体と車軸との間の上下方向相対距離を能動的に変化さ
せるためのアクチュエータと、車体スリップ角を認識す
るための車体スリップ角認識手段とを有し、前記車体ス
リップ角が所定の範囲を超えた場合に、前輪の接地荷重
を後輪の接地荷重よりも相対的に減少させるように前記
アクチュエータによりタイヤ接地荷重を制御するものと
した。特に、左右輪間に制動力差を生じさせることによ
り車体のヨーモメントを制御するヨーモーメント制御手
段が設けられ、前記車体スリップ角が所定の範囲を超え
た場合に、さらに前記ヨーモーメント制御手段により、
前記車体のスリップ角を減少させる向きに前記ヨーモー
メントを働かせるように制御すると良い。
【0007】このようにすることにより、車体スリップ
角が所定の範囲を超えてスピンなどを起こしそうになっ
た場合には、前輪接地荷重を減少させるように、例えば
前輪サスペンションのみを縮ませたり、または後輪サス
ペンションのみを伸ばしたり、あるいはそれら両方を行
って、各輪の接地荷重の変化を、タイヤ横力を通じてヨ
ーモーメントとして、車体スリップ角が減少するように
作用させることができる。また、左右輪間に制動力差を
生じさせて車体のヨーモーメントを制御するヨーモーメ
ント制御手段を用いる場合に、上記アクチュエータによ
る制御を行うことにより、ヨーモーメント制御手段によ
るヨーモーメント制御の効果を増大させることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
【0009】図1は、本発明が適用される能動型懸架装
置の要部の概略構成を模式的に示している。車軸と一体
をなすタイヤ1は、上下のサスペンションアーム2・3
により、車体4に対して上下動可能に支持されている。
そして下サスペンションアーム3と車体4との間には、
油圧駆動によるリニアアクチュエータ5が設けられてい
る。
【0010】リニアアクチュエータ5は、シリンダ/ピ
ストン式のものであり、シリンダ内に挿入されたピスト
ン6の上下の油室7・8に可変容量型油圧ポンプ9から
供給される作動油圧をサーボ弁10で制御することによ
り、ピストンロッド11に上下方向の推力を発生させ、
これによってタイヤ1の中心(車軸)と車体4との間の
相対距離を自由に変化させることができるようになって
いる。
【0011】ポンプ9からの吐出油は、ポンプ脈動の除
去および過渡状態での油量を確保するためのアキュムレ
ータ12に蓄えられた上で、各輪に設けられたアクチュ
エータ5に対し、各アクチュエータ5に個々に設けられ
たサーボ弁10を介して供給される。
【0012】この油圧回路には、公知の能動型懸架装置
と同様に、アンロード弁13、オイルフィルタ14、逆
止弁15、圧力調整弁16、およびオイルクーラ17な
どが接続されている。
【0013】なお、サーボ弁10は、電子制御ユニット
(ECU)18から発せられる制御信号をサーボ弁ドラ
イバ19を介してソレノイド10aに与えることによ
り、油圧アクチュエータ5に与える油圧と方向とが連続
的に制御されるものであり、車体4とピストンロッド1
1との接続部に設けられた荷重センサ20、車体4と下
サスペンションアーム3との間に設けられたストローク
センサ21、車体側の上下加速度を検出するばね上加速
度センサ22、およびタイヤ側の上下加速度を検出する
ばね下加速度センサ23の信号をECU18で処理した
信号に基づいて制御される。
【0014】ECU18においては、ばね上加速度セン
サ22とばね下加速度センサ23との各信号が目標荷重
演算部24に入力している。また、車体進行方向に対す
る車体の前後方向軸線の傾きである車体スリップ角を検
出する車体スリップ角センサを構成する車速センサ31
・横加速度センサ32・ヨーレイトセンサ33の各信号
が車体スリップ角算出部34に入力しており、これらに
より、車体スリップ角算出手段が構成されている。
【0015】車体スリップ角算出部34では、上記各セ
ンサ31・32・33の信号による車速V、横加速度
G、及びヨーレイトγの各値に基づき、車体の進行方向
に対する車体の前後方向軸線の傾き角としての車体スリ
ップ角βを以下の式から、算出している。 β=∫(γ−G/V)dt
【0016】そして、車体スリップ角算出部34の出力
信号が目標荷重演算部24に入力するようになってお
り、その目標荷重演算部24では、上記車体スリップ角
信号を参照して仮の目標荷重を求め、この値と荷重セン
サ20の信号との差分を安定化演算部25で処理した
後、変位制限比較演算部26でストロークセンサ21の
信号を参照してアクチュエータ5のストロークの限界内
での制御が行われるようにサーボ弁ドライバ19に与え
る指令値を調整する。
【0017】また、上記車体スリップ角算出部34から
の出力信号は外部のブレーキコントロールユニット35
に入力している。このブレーキコントロールユニット3
5は、各輪(図では1輪のみ示している)を制御するも
のであり、車輪のブレーキ36を制御して左右各輪間の
制動力を変えることにより、制動力をもってヨーモーメ
ントを制御するものである。
【0018】上記変位制限比較演算部26で調整された
指令信号により、目標荷重と実荷重とが等しくなるよう
にサーボ弁10を駆動してアクチュエータ5にストロー
クを発生させ、タイヤ接地荷重を増大させる向きの上下
加速度を、ばね上質量とばね下質量との少なくともいず
れか一方に発生させる。
【0019】次に本発明の原理について説明する。図2
のモデルにおいて、 M2:ばね上質量 M1:ばね下質量 Z2:ばね上座標 Z1:ばね下座標 Kt:タイヤのばね定数 Fz:アクチュエータ推力 とし、下向きを正方向とすると、ばね上質量M2並びに
ばね下質量M1の運動方程式は、それぞれ次式で与えら
れる。ただし式中の*マークは一階微分を表し、**マー
クは二階微分を表す。
【0020】M2・Z2**=−Fz M1・Z1**+Kt・Z1=Fz
【0021】従って、タイヤ接地荷重Wは次式で与えら
れる。
【0022】W=−Kt・Z1=−Fz+M1・Z1**=M2
・Z2**+M1・Z1**
【0023】つまり接地荷重Wは、ばね上慣性力とばね
下慣性力との和となるので、アクチュエータ5の伸縮加
速度を制御してばね上質量とばね下質量との少なくとも
いずれか一方の慣性力を変化させることにより、接地荷
重Wを変化させることができる。従って、アクチュエー
タ5の伸縮加速度を制御することにより、接地荷重Wを
タイヤ毎に一時的に増大させることが可能となる。な
お、サスペンションストロークを200mmとしてアクチ
ュエータ5に1トンの推力を発生させた場合、約0.2
秒間作動させることができる。
【0024】一般的には、アクチュエータの消費エネル
ギを節約するために車両重量を支持する懸架スプリング
と減衰力発生用ダンパとを併用するが(図3参照)、そ
の場合には、 Ks:懸架スプリングのばね定数 C:ダンパの減衰係数 とすると、ばね上質量M2並びにばね下質量M1の運動方
程式は、それぞれ次式で与えられる。
【0025】M2・Z2**+C・(Z2*−Z1*)+Ks・
(Z2−Z1)=−Fz M1・Z1**+C・(Z1*−Z2*)+Ks・(Z1−Z2)
+Kt・Z1=Fz
【0026】従って、タイヤ接地荷重Wは次式で与えら
れる。
【0027】W=−Kt・Z1=−Fz+M1・Z1**+C
・(Z1*−Z2*)+Ks・(Z1−Z2)=M2・Z2**
M1・Z1**
【0028】つまり接地荷重Wは、上記と同様に、アク
チュエータの伸縮加速度を制御することによって変化さ
せることができることが分かる。
【0029】実際の車両の慣性力は、上下方向運動のみ
ならず、ローリング運動およびピッチング運動によって
も発生する。ここでばね上質量の重心点を通る各軸回り
の回転運動を、 ロールレイト:φ ピッチレイト:θ ヨーレイト:γ とし、重心位置を基準とした前後方向中心線と左右方向
中心線から各輪の接地中心までの距離をそれぞれLf、
Lr、Tf/2、Tr/2とし(図4参照)、各輪のアク
チュエータの推力を、Fz1(前左)、Fz2(前右)、F
z3(後右)、Fz4(後左)とし、力、モーメント、並び
に座標系の向きを図5に示すものとすれば、ローリング
モーメントは、 Mx=Tf/2・(−Fz1+Fz2)−Tf/2・(−Fz3
+Fz4) となり、ピッチングモーメントは、 My=Lf・(−Fz1−Fz2)−Lr・(−Fz3−Fz4) となる。
【0030】また、 ローリング慣性モーメント:Ix ピッチング慣性モーメント:Iy とすれば、ローリング慣性力は、 Ixφ*=Mx=Tf/2・(−Fz1+Fz2)−Tf/2・
(−Fz3+Fz4) となり、ピッチング慣性力は Iyθ*=My=Lf・(−Fz1−Fz2)−Lr・(−Fz3
−Fz4) となる。
【0031】さらに上下運動の慣性力は、 M2・Z2**=−Fz1−Fz2−Fz3−Fz4 となり、これらの慣性力の少なくとも1つを制御するこ
とにより、ローリング運動およびピッチング運動を含む
場合の接地荷重も、各タイヤについて個々に制御できる
ことが分かる。なお、従来のものは、4輪に荷重を配分
するため、ローリング慣性力、ピッチング慣性力、並び
に上下運動の慣性力は発生せず、これらの値は0とな
る。
【0032】上記実施例は、アクチュエータとして油圧
駆動のシリンダ装置を用いるものを示したが、これはリ
ニアモータ或いはボイスコイルなどの如きその他の電気
式の推力発生手段を用いても、あるいはカム機構やばね
手段を用いて加速度を発生させても、同様の効果を得る
こともできる。
【0033】次に、本発明に基づき上記アクチュエータ
5を用いて、旋回中の車体スリップ角の過大による車両
の挙動不安定状態になることを防止する制御を図6のフ
ロー図に基づいて以下に示す。第1ステップST1にお
いて、前記したように、各センサ31・32・33に基
づき車体スリップ角算出部34で車体スリップ角βを算
出する。
【0034】次の第2ステップST2では、第1ステッ
プST1で算出した車体スリップ角βの大きさが所定の
範囲αを超えているか否かを判別する。車体スリップ角
βが所定の範囲α内に収まっている場合には第1ステッ
プST1に戻り、所定の範囲αを超えている場合には第
3ステップST3に進む。
【0035】第3ステップST3に進んだ場合には、車
体スリップ角βが過大である場合であることから、車体
スリップ角βを減少させるように、アクチュエータ5に
より接地荷重を制御する。接地荷重を制御して車体スリ
ップ角を減少させるためには、前輪の接地荷重を減少さ
せる。
【0036】その場合には、まず、目標荷重演算部24
で車体スリップ角を減少させるための荷重を演算し、ば
ね上加速度センサ22とばね下加速度センサ23との各
信号を参照して、内部的に求めた仮の目標荷重信号を、
荷重センサ20の信号をフィードバックして安定化演算
部25に入力する。その安定化演算部25の出力信号と
ストロークセンサ21の信号とを変位制限比較演算部2
6にて比較することにより、サスペンション変位の限界
内で制御が行われるように調整する。そして、変位制限
比較演算部26の信号出力によりサーボ弁ドライバ19
を介してサーボ弁10を制御して、前輪の接地荷重を減
少させるように、アクチュエータ5を駆動して所望の接
地荷重を発生させ、それにより車体スリップ過大状態か
らの復帰を行う。
【0037】なお、前輪の接地荷重を減少させるために
は、前輪サスペンションに縮み側の力を発生させるか、
または後輪サスペンションに伸び側の力を発生させる
か、あるいはそれら両方を行うようにしても良い。この
ようにすることにより、接地荷重の変化がタイヤ横力を
通じて、ヨーモーメントとして車体スリップ角が減少す
る方向に働き、その結果、車両の車体スリップ角が所定
の設定範囲内に収まり、車両の挙動が安定する。
【0038】また、左右輪のブレーキ力に差を生じさせ
ることにより、ヨーモーメントの制御を行うことがで
き、それにより車体スリップ角が大きくなった時にそれ
を減少させることができる。しかしながら、図7(a)
に示されるように、車体進行方向(図の矢印A)に対し
てタイヤスリップ角b(車体スリップ角βに対応)が小
さい場合には、ブレーキ力によるコントロール幅BCが
比較的大きいが、図7(b)に示されるようにタイヤス
リップ角bが大きい場合には、コントロール幅BCが比
較的小さくなってしまう。
【0039】それに対して、本発明によれば、上記接地
荷重制御を併せることにより、上記部ブレーキ力による
ヨーモーメント制御をより一層好適に行うことができ
る。その制御の一例を図8のフロー図を参照して以下に
示す。
【0040】図8において、まず第11ステップST1
1では車両挙動に異常が生じたか否かを判別する。これ
は、例えば図示されないヨーレイトセンサや横Gセンサ
などの検出値により、車両のヨー変化を判断することが
できる。車両挙動に異常が生じたと判断されたら第12
ステップST12に進み、第12ステップST12で
は、上記検出結果に基づいて前記したようにブレーキコ
ントロールユニット35によりブレーキ36を制御して
ヨーモーメント制御を行う。
【0041】そして、次の第13ステップST13から
第15ステップST15までにより、前記第1ステップ
ST1から第3ステップST3までと同じ制御を行う。
したがって、車体スリップ角の減少制御だけではなく、
ヨーモメント制御も併せて行うことから、例えば最初の
サイクルにおいて接地荷重制御を行っても車体スリップ
角が所定範囲内に収まらなかった場合でも、次のサイク
ルでヨーモーメント制御を行うことから、その際のスリ
ップ角が図7(a)に示されるように小さくなって、よ
り大きなブレーキコントロール幅bにてヨーモーメント
制御を行うことができ、車両挙動の異常を好適に正常に
戻すことができる。
【0042】なお、本出願の趣旨を逸脱しない範囲で、
使用しているセンサを簡素化することができる。例えば
本実施例ではセンサが冗長構成されているが、ストロー
クセンサ21を廃止し、ばね下加速度センサ23・ばね
上加速度センサ22・ばね下質量・ばね上質量をそれぞ
れ掛け合わせたものを引き算することで、荷重センサ2
0を廃止することも可能である。また、荷重センサ20
とストロークセンサ21とから状態推定器を構成し、ば
ね下加速度及びばね上加速度を求めることも可能であ
る。
【0043】また、本具体例では、車速・横加速度・ヨ
ーレイトの各センサ31・32・33の信号により車体
スリップ角やタイヤスリップ角を算出するようにした
が、車体にスリップ角検出手段を設けて、車体スリップ
角を直接的に検出するようにしても良い。このように、
必要に応じて適宜システム構成を変化させることが可能
であり、また、図1のECUはデジタル・アナログ・ハ
イブリッドの何れでも実現可能である。
【0044】
【発明の効果】このように本発明によれば、車体スリッ
プ角を所定の範囲内に収めることができ、極端なドリフ
ト傾向やスピン傾向が発生しなくなり、また、ヨーモー
メント制御を併せて行うことにより、互いに車体スリッ
プ角を減少させる制御を行うことから、ヨーモーメント
制御及び車体スリップ角減少制御の効果を増大させるこ
とができ、旋回中の車両における運動制御の安定性を確
保し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される能動型懸架装置の概略シス
テム構成図。
【図2】本発明の原理を説明するためのモデル図
【図3】一般的な能動型懸架装置のモデル図。
【図4】車体重心位置と接地位置との関係を示す説明
図。
【図5】力、モーメント、並びに座標系の向きの関係を
示す説明図。
【図6】本発明に基づく制御を示すフロー図。
【図7】(a)は、タイヤスリップ角が小さい場合を示
す模式図であり、(b)は、タイヤスリップ角が大きい
場合を示す模式図である。
【図8】本発明に基づく別の制御を示すフロー図。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 上サスペンションアーム 3 下サスペンションアーム 4 車体 5 アクチュエータ 6 ピストン 7・8 油室 9 油圧ポンプ 10 サーボ弁 11 ピストンロッド 12 アキュムレータ 13 アンロード弁 14 オイルフィルタ 15 逆止弁 16 圧力調整弁 17 オイルクーラ 18 電子制御ユニット(ECU) 19 サーボ弁ドライバ 20 荷重センサ 21 ストロークセンサ 22 ばね上加速度センサ 23 ばね下加速度センサ 24 目標荷重演算部 25 安定化演算部 26 変位制限比較演算部 31 車速センサ 32 横加速度センサ 33 ヨーレイトセンサ 34 車体スリップ角算出部 35 ブレーキコントロールユニット 36 ブレーキ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね上質量とばね下質量との少なくとも
    いずれか一方の運動速度を制御するべく車体と車軸との
    間の上下方向相対距離を能動的に変化させるためのアク
    チュエータと、車体スリップ角を認識するための車体ス
    リップ角認識手段とを有し、 前記車体スリップ角が所定の範囲を超えた場合に、前輪
    の接地荷重を後輪の接地荷重よりも相対的に減少させる
    ように前記アクチュエータによりタイヤ接地荷重を制御
    することを特徴とする接地荷重制御装置。
  2. 【請求項2】 左右輪間に制動力差を生じさせることに
    より車体のヨーモメントを制御するヨーモーメント制御
    手段が設けられ、 前記車体スリップ角が所定の範囲を超えた場合に、さら
    に前記ヨーモーメント制御手段により、前記車体のスリ
    ップ角を減少させる向きに前記ヨーモーメントを働かせ
    るように制御することを特徴とする請求項1に記載の接
    地荷重制御装置。
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Cited By (2)

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