JPH11110712A - 記録情報再生装置におけるクロストーク除去装置 - Google Patents
記録情報再生装置におけるクロストーク除去装置Info
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- JPH11110712A JPH11110712A JP9274220A JP27422097A JPH11110712A JP H11110712 A JPH11110712 A JP H11110712A JP 9274220 A JP9274220 A JP 9274220A JP 27422097 A JP27422097 A JP 27422097A JP H11110712 A JPH11110712 A JP H11110712A
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- G11B20/22—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor for reducing distortions
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B7/14—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam specially adapted to record on, or to reproduce from, more than one track simultaneously
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- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 記録媒体から読み取られてサンプリングした
読取サンプル値系列が同期ずれしても誤動作せず、同期
復帰後は、直ちにクロストーク除去動作に移行可能な記
録情報再生装置のクロストーク除去装置。 【解決手段】 読取サンプル値系列中から隣接トラック
からのクロストーク除去読取サンプル値系列を得る際、
クロストーク除去読取サンプル値系列に生じた誤差値を
0に収束させるべきフィルタ係数を求め、フィルタ係数
に基づき読取サンプル値系列に対しフィルタリング処理
を施して隣接トラックからのクロストーク成分を求め、
読取サンプル値系列から、かかるクロストーク成分を減
算したものをクロストーク除去読取サンプル値系列とし
て得る。この際、読取サンプル値系列が非同期状態とな
っている期間中はフィルタ係数に代わり所定の固定係数
値に基づき読取サンプル値系列に対しフィルタリング処
理を施し隣接トラックからのクロストーク成分を求め
る。
読取サンプル値系列が同期ずれしても誤動作せず、同期
復帰後は、直ちにクロストーク除去動作に移行可能な記
録情報再生装置のクロストーク除去装置。 【解決手段】 読取サンプル値系列中から隣接トラック
からのクロストーク除去読取サンプル値系列を得る際、
クロストーク除去読取サンプル値系列に生じた誤差値を
0に収束させるべきフィルタ係数を求め、フィルタ係数
に基づき読取サンプル値系列に対しフィルタリング処理
を施して隣接トラックからのクロストーク成分を求め、
読取サンプル値系列から、かかるクロストーク成分を減
算したものをクロストーク除去読取サンプル値系列とし
て得る。この際、読取サンプル値系列が非同期状態とな
っている期間中はフィルタ係数に代わり所定の固定係数
値に基づき読取サンプル値系列に対しフィルタリング処
理を施し隣接トラックからのクロストーク成分を求め
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体から読み
取られた読取信号中から隣接トラックからのクロクトー
ク成分を除去する記録情報再生装置におけるクロストー
ク除去装置に関する。
取られた読取信号中から隣接トラックからのクロクトー
ク成分を除去する記録情報再生装置におけるクロストー
ク除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、記録情報再生装置の構成を示す
図である。図1において、ピックアップ100には3つ
の読取手段a〜cが搭載されている。これら読取手段a
〜c各々は、記録ディスク3上に形成されている互いに
隣接する3つの記録トラック各々から同時に記録情報の
読み取りを行って得られた読取信号各々をヘッドアンプ
4a〜4cに夫々供給する。
図である。図1において、ピックアップ100には3つ
の読取手段a〜cが搭載されている。これら読取手段a
〜c各々は、記録ディスク3上に形成されている互いに
隣接する3つの記録トラック各々から同時に記録情報の
読み取りを行って得られた読取信号各々をヘッドアンプ
4a〜4cに夫々供給する。
【0003】例えば、図2に示されるように、読取手段
bが記録ディスク3上の記録トラックTにビームスポッ
トPBを照射することによりかかる記録トラックTから
記録情報の読み取りを行っている際には、読取手段a
は、記録トラックTの隣接トラックである記録トラック
(T+1)にビームスポットPAを照射し、この記録ト
ラック(T+1)から記録情報の読み取りを行う。又、
この際、読取手段cは、記録トラックTの隣接トラック
である記録トラック(T−1)にビームスポットPCを
照射し、この記録トラック(T−1)から記録情報の読
み取りを行うのである。
bが記録ディスク3上の記録トラックTにビームスポッ
トPBを照射することによりかかる記録トラックTから
記録情報の読み取りを行っている際には、読取手段a
は、記録トラックTの隣接トラックである記録トラック
(T+1)にビームスポットPAを照射し、この記録ト
ラック(T+1)から記録情報の読み取りを行う。又、
この際、読取手段cは、記録トラックTの隣接トラック
である記録トラック(T−1)にビームスポットPCを
照射し、この記録トラック(T−1)から記録情報の読
み取りを行うのである。
【0004】ヘッドアンプ4a〜4cは、読取手段a〜
c各々から供給された読取信号を夫々所望に増幅し、こ
の際得られた増幅読取信号各々をA/D変換器5a〜5
cに供給する。A/D変換器5a〜5cは、PLL回路
10から供給されたクロック信号のタイミングにて上記
増幅読取信号各々を順次サンプリングし、この際得られ
た読取サンプル値系列SA〜SC各々をクロストーク除
去回路40に供給する。
c各々から供給された読取信号を夫々所望に増幅し、こ
の際得られた増幅読取信号各々をA/D変換器5a〜5
cに供給する。A/D変換器5a〜5cは、PLL回路
10から供給されたクロック信号のタイミングにて上記
増幅読取信号各々を順次サンプリングし、この際得られ
た読取サンプル値系列SA〜SC各々をクロストーク除
去回路40に供給する。
【0005】PLL回路10は、上記読取サンプル値系
列SBに基づいて上記読取信号に生じている位相誤差を
検出し、この位相誤差分に応じた発振周波数を有するク
ロック信号を生成し、これを上記A/D変換器5a〜5
c、及びクロストーク除去回路40の各々に供給する。
クロストーク除去回路40は、上記読取サンプル値系列
SA〜SCに対して例えばLMS適応アルゴリズムを利
用した適応信号処理を施すことにより、図2のトラック
Tから読み取られた読取サンプル値系列SB中から、こ
のトラックTに隣接する両トラック(T+1、T−1)
からのクロストーク成分を除去したクロストーク除去読
取サンプル値系列Pを得る。
列SBに基づいて上記読取信号に生じている位相誤差を
検出し、この位相誤差分に応じた発振周波数を有するク
ロック信号を生成し、これを上記A/D変換器5a〜5
c、及びクロストーク除去回路40の各々に供給する。
クロストーク除去回路40は、上記読取サンプル値系列
SA〜SCに対して例えばLMS適応アルゴリズムを利
用した適応信号処理を施すことにより、図2のトラック
Tから読み取られた読取サンプル値系列SB中から、こ
のトラックTに隣接する両トラック(T+1、T−1)
からのクロストーク成分を除去したクロストーク除去読
取サンプル値系列Pを得る。
【0006】ビタビ(Viterbi)復号器30は、かかる
クロストーク除去読取サンプル値系列Pに基づいて最も
確からしい2値の再生データを求める。図3は、上記ク
ロストーク除去回路40の内部構成の一例を示す図であ
る。図3において、可変係数フィルタ110、111、
及び112の各々は、例えば、図4に示されるが如きト
ランスバーサルフィルタからなる。
クロストーク除去読取サンプル値系列Pに基づいて最も
確からしい2値の再生データを求める。図3は、上記ク
ロストーク除去回路40の内部構成の一例を示す図であ
る。図3において、可変係数フィルタ110、111、
及び112の各々は、例えば、図4に示されるが如きト
ランスバーサルフィルタからなる。
【0007】かかるトランスバーサルフィルタは、読取
サンプル値系列(SA、SB、SC)を順次シフトしつ
つ取り込む直列n段のDフリップフロップD1〜Dn、
かかる読取サンプル値系列にフィルタ係数C0を乗算す
る係数乗算器M0、上記DフリップフロップD1〜Dn
の各出力にフィルタ係数C1〜Cnを夫々乗算する係数乗
算器M1〜Mn、及びこれら係数乗算器M0〜Mn各々
によって乗算された値を全て加算したものを出力する加
算器AD1から構成される。
サンプル値系列(SA、SB、SC)を順次シフトしつ
つ取り込む直列n段のDフリップフロップD1〜Dn、
かかる読取サンプル値系列にフィルタ係数C0を乗算す
る係数乗算器M0、上記DフリップフロップD1〜Dn
の各出力にフィルタ係数C1〜Cnを夫々乗算する係数乗
算器M1〜Mn、及びこれら係数乗算器M0〜Mn各々
によって乗算された値を全て加算したものを出力する加
算器AD1から構成される。
【0008】可変係数フィルタ110は、上記読取サン
プル値系列SBを、フィルタ係数演算回路123から供
給されたフィルタ係数BC0〜BCnにてフィルタ処理す
ることにより、符号間干渉の除去された読取サンプル値
系列Rを得て、これを減算器120に供給する。可変係
数フィルタ111は、上記読取サンプル値系列SAを、
フィルタ係数演算回路123から供給されたフィルタ係
数AC0〜ACnにてフィルタ処理することにより、隣接
トラック(図2におけるトラックT+1)からのクロス
トーク成分に対応したクロストークサンプル値系列CR
1を得て、これを減算器120に供給する。可変係数フ
ィルタ112は、上記読取サンプル値系列SCを、フィ
ルタ係数演算回路123から供給されたフィルタ係数C
C0〜CCnにてフィルタ処理することにより、隣接トラ
ック(図2におけるトラックT−1)からのクロストー
ク成分に対応したクロストークサンプル値系列CR2を
得て、これを減算器120に供給する。
プル値系列SBを、フィルタ係数演算回路123から供
給されたフィルタ係数BC0〜BCnにてフィルタ処理す
ることにより、符号間干渉の除去された読取サンプル値
系列Rを得て、これを減算器120に供給する。可変係
数フィルタ111は、上記読取サンプル値系列SAを、
フィルタ係数演算回路123から供給されたフィルタ係
数AC0〜ACnにてフィルタ処理することにより、隣接
トラック(図2におけるトラックT+1)からのクロス
トーク成分に対応したクロストークサンプル値系列CR
1を得て、これを減算器120に供給する。可変係数フ
ィルタ112は、上記読取サンプル値系列SCを、フィ
ルタ係数演算回路123から供給されたフィルタ係数C
C0〜CCnにてフィルタ処理することにより、隣接トラ
ック(図2におけるトラックT−1)からのクロストー
ク成分に対応したクロストークサンプル値系列CR2を
得て、これを減算器120に供給する。
【0009】減算器120は、上記読取サンプル値系列
Rから、クロストークサンプル値系列CR1及びCR2
を夫々減算した信号を上記クロストーク除去読取サンプ
ル値系列Pとし、これを図1におけるビタビ復号器30
及びリファレンスサンプル抽出回路130各々に供給す
る。リファレンスサンプル抽出回路130は、減算器1
20から順次供給されてくる上記クロストーク除去読取
サンプル値系列P中から所定のリファレンスサンプル値
を抽出してこれを減算器140に供給する。例えば、リ
ファレンスサンプル抽出回路130は、上記クロストー
ク除去読取サンプル値系列P中の連続した3つのサンプ
ル列において、その値が正から負、あるいは負から正へ
と推移した場合に、この連続した3つのサンプル値の内
の中央のサンプル値、すなわちゼロクロス時のサンプル
値を抽出し、これを減算器140に供給するのである。
減算器140は、上記リファレンスサンプル抽出回路1
30によって抽出されたサンプル値と、所定のリファレ
ンス値との差分を求めこれを誤差値eとしてフィルタ係
数演算回路123に供給する。例えば、リファレンスサ
ンプル抽出回路130が、上記クロストーク除去読取サ
ンプル値系列P中からゼロクロス時のサンプル値を抽出
する場合には、かかるリファレンス値は0となる。
Rから、クロストークサンプル値系列CR1及びCR2
を夫々減算した信号を上記クロストーク除去読取サンプ
ル値系列Pとし、これを図1におけるビタビ復号器30
及びリファレンスサンプル抽出回路130各々に供給す
る。リファレンスサンプル抽出回路130は、減算器1
20から順次供給されてくる上記クロストーク除去読取
サンプル値系列P中から所定のリファレンスサンプル値
を抽出してこれを減算器140に供給する。例えば、リ
ファレンスサンプル抽出回路130は、上記クロストー
ク除去読取サンプル値系列P中の連続した3つのサンプ
ル列において、その値が正から負、あるいは負から正へ
と推移した場合に、この連続した3つのサンプル値の内
の中央のサンプル値、すなわちゼロクロス時のサンプル
値を抽出し、これを減算器140に供給するのである。
減算器140は、上記リファレンスサンプル抽出回路1
30によって抽出されたサンプル値と、所定のリファレ
ンス値との差分を求めこれを誤差値eとしてフィルタ係
数演算回路123に供給する。例えば、リファレンスサ
ンプル抽出回路130が、上記クロストーク除去読取サ
ンプル値系列P中からゼロクロス時のサンプル値を抽出
する場合には、かかるリファレンス値は0となる。
【0010】フィルタ係数演算回路123は、上記読取
サンプル値系列SA及び誤差値eに基づいてフィルタ係
数AC0〜ACnを求め、これを可変係数フィルタ111
のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係数フィルタ
111に供給する。又、フィルタ係数演算回路123
は、上記読取サンプル値系列SB及び誤差値eに基づい
てフィルタ係数BC0〜BCnを求め、これを可変係数フ
ィルタ110のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変
係数フィルタ110に供給する。更に、フィルタ係数演
算回路123は、上記読取サンプル値系列SC及び誤差
値eに基づいてフィルタ係数CC0〜CCnを求め、これ
を可変係数フィルタ112のフィルタ係数C0〜Cnとし
てかかる可変係数フィルタ112に供給する。フィルタ
係数演算回路123は、LMS(least mean square)
適応アルゴリズムに基づき上記誤差値eが0に収束する
ように、フィルタ係数AC0〜ACn、BC0〜BCn、及
びCC0〜CCn各々を更新して行く。
サンプル値系列SA及び誤差値eに基づいてフィルタ係
数AC0〜ACnを求め、これを可変係数フィルタ111
のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係数フィルタ
111に供給する。又、フィルタ係数演算回路123
は、上記読取サンプル値系列SB及び誤差値eに基づい
てフィルタ係数BC0〜BCnを求め、これを可変係数フ
ィルタ110のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変
係数フィルタ110に供給する。更に、フィルタ係数演
算回路123は、上記読取サンプル値系列SC及び誤差
値eに基づいてフィルタ係数CC0〜CCnを求め、これ
を可変係数フィルタ112のフィルタ係数C0〜Cnとし
てかかる可変係数フィルタ112に供給する。フィルタ
係数演算回路123は、LMS(least mean square)
適応アルゴリズムに基づき上記誤差値eが0に収束する
ように、フィルタ係数AC0〜ACn、BC0〜BCn、及
びCC0〜CCn各々を更新して行く。
【0011】以上の如き構成により、クロストーク除去
回路40は、先ず、読取サンプル値系列SBに対してL
MS適応アルゴリズムを利用した適応信号処理を施する
ことにより、図2に示されるトラックTから読み取った
読取信号中から符号間干渉を排除した読取サンプル値系
列Rを得る。更に、かかる適応信号処理を読取サンプル
値系列SA及びSCに施すことにより、上記トラックT
に隣接する両トラック(T+1、T−1)各々からのク
ロストーク成分に対応したクロストークサンプル値系列
CR1及びCR2を求める。ここで、上記読取サンプル
値系列Rから、上記クロストークサンプル値系列CR1
及びCR2を減算することにより、隣接トラックからの
クロストークの影響を排除したクロストーク除去読取サ
ンプル値系列Pを得るのである。
回路40は、先ず、読取サンプル値系列SBに対してL
MS適応アルゴリズムを利用した適応信号処理を施する
ことにより、図2に示されるトラックTから読み取った
読取信号中から符号間干渉を排除した読取サンプル値系
列Rを得る。更に、かかる適応信号処理を読取サンプル
値系列SA及びSCに施すことにより、上記トラックT
に隣接する両トラック(T+1、T−1)各々からのク
ロストーク成分に対応したクロストークサンプル値系列
CR1及びCR2を求める。ここで、上記読取サンプル
値系列Rから、上記クロストークサンプル値系列CR1
及びCR2を減算することにより、隣接トラックからの
クロストークの影響を排除したクロストーク除去読取サ
ンプル値系列Pを得るのである。
【0012】しかしながら、上記PLL回路10の同期
がはずれて各読取サンプル値系列SA〜SCに同期ずれ
が生じると、リファレンスサンプル抽出回路130によ
るリファレンスサンプルの抽出が正確に為されなくな
る。これによりフィルタ係数演算回路123及び可変係
数フィルタ110〜112が誤動作してしまい、クロス
トーク除去回路40は正常に機能しなくなる。特に、一
旦この誤動作が生じてしまうと、例えPLL回路10の
同期が復帰しても、上記フィルタ係数演算回路123及
び可変係数フィルタ110〜112が正常動作に移行す
るまでには時間がかかるので、この間、データを正しく
再生することが出来なくなるという問題が生じた。
がはずれて各読取サンプル値系列SA〜SCに同期ずれ
が生じると、リファレンスサンプル抽出回路130によ
るリファレンスサンプルの抽出が正確に為されなくな
る。これによりフィルタ係数演算回路123及び可変係
数フィルタ110〜112が誤動作してしまい、クロス
トーク除去回路40は正常に機能しなくなる。特に、一
旦この誤動作が生じてしまうと、例えPLL回路10の
同期が復帰しても、上記フィルタ係数演算回路123及
び可変係数フィルタ110〜112が正常動作に移行す
るまでには時間がかかるので、この間、データを正しく
再生することが出来なくなるという問題が生じた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決すべくなされたものであり、記録媒体から読み取
られてサンプリングされた読取サンプル値系列が同期ず
れを起こしていても誤動作せず、かつ同期復帰後は、直
ちにクロストーク除去動作に移行することが出来る記録
情報再生装置におけるクロストーク除去装置を提供する
ことを目的とする。
を解決すべくなされたものであり、記録媒体から読み取
られてサンプリングされた読取サンプル値系列が同期ず
れを起こしていても誤動作せず、かつ同期復帰後は、直
ちにクロストーク除去動作に移行することが出来る記録
情報再生装置におけるクロストーク除去装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴によ
る記録情報再生装置におけるクロストーク除去装置は、
記録媒体の記録トラックから読取られた読取信号をサン
プリングして得た読取サンプル値系列から前記記録トラ
ックの隣接トラックからのクロストークを除去したクロ
ストーク除去読取サンプル値系列を得る記録情報再生装
置におけるクロストーク除去装置であって、前記クロス
トーク除去読取サンプル値系列に生じている誤差値を0
に収束させるべきフィルタ係数を求めるフィルタ係数演
算回路と、前記読取サンプル値系列に対して前記フィル
タ係数に基づくフィルタリング処理を施すことにより前
記記録トラックの隣接トラックからのクロストーク成分
を求める可変係数フィルタと、前記読取サンプル値系列
から前記クロストーク成分を減算したものを前記クロス
トーク除去読取サンプル値系列として出力する減算器
と、前記読取サンプル値系列が非同期状態となっている
期間中は前記フィルタ係数演算回路にて求めた前記フィ
ルタ係数に代わり所定の固定係数値を前記可変係数フィ
ルタのフィルタ係数とする手段とからなることを特徴と
する。
る記録情報再生装置におけるクロストーク除去装置は、
記録媒体の記録トラックから読取られた読取信号をサン
プリングして得た読取サンプル値系列から前記記録トラ
ックの隣接トラックからのクロストークを除去したクロ
ストーク除去読取サンプル値系列を得る記録情報再生装
置におけるクロストーク除去装置であって、前記クロス
トーク除去読取サンプル値系列に生じている誤差値を0
に収束させるべきフィルタ係数を求めるフィルタ係数演
算回路と、前記読取サンプル値系列に対して前記フィル
タ係数に基づくフィルタリング処理を施すことにより前
記記録トラックの隣接トラックからのクロストーク成分
を求める可変係数フィルタと、前記読取サンプル値系列
から前記クロストーク成分を減算したものを前記クロス
トーク除去読取サンプル値系列として出力する減算器
と、前記読取サンプル値系列が非同期状態となっている
期間中は前記フィルタ係数演算回路にて求めた前記フィ
ルタ係数に代わり所定の固定係数値を前記可変係数フィ
ルタのフィルタ係数とする手段とからなることを特徴と
する。
【0015】又、本発明の第2の特徴による記録情報再
生装置におけるクロストーク除去装置は、記録媒体の記
録トラックから読取られた読取信号をサンプリングして
得た読取サンプル値系列から前記記録トラックの隣接ト
ラックからのクロストークを除去したクロストーク除去
読取サンプル値系列を得る記録情報再生装置におけるク
ロストーク除去装置であって、前記クロストーク除去読
取サンプル値系列に生じている誤差値を0に収束させる
べきフィルタ係数を求めるフィルタ係数演算回路と、前
記フィルタ係数の平均を求めて平均フィルタ係数を得る
平均化回路と、前記読取サンプル値系列に対して前記フ
ィルタ係数に基づくフィルタリング処理を施すことによ
り前記記録トラックの隣接トラックからのクロストーク
成分を求める可変係数フィルタと、前記読取サンプル値
系列から前記クロストーク成分を減算したものを前記ク
ロストーク除去読取サンプル値系列として出力する減算
器と、前記読取サンプル値系列が非同期状態となってい
る期間中は前記フィルタ係数演算回路にて求めた前記フ
ィルタ係数に代わり前記平均フィルタ係数を前記可変係
数フィルタのフィルタ係数とする手段とからなることを
特徴とする。
生装置におけるクロストーク除去装置は、記録媒体の記
録トラックから読取られた読取信号をサンプリングして
得た読取サンプル値系列から前記記録トラックの隣接ト
ラックからのクロストークを除去したクロストーク除去
読取サンプル値系列を得る記録情報再生装置におけるク
ロストーク除去装置であって、前記クロストーク除去読
取サンプル値系列に生じている誤差値を0に収束させる
べきフィルタ係数を求めるフィルタ係数演算回路と、前
記フィルタ係数の平均を求めて平均フィルタ係数を得る
平均化回路と、前記読取サンプル値系列に対して前記フ
ィルタ係数に基づくフィルタリング処理を施すことによ
り前記記録トラックの隣接トラックからのクロストーク
成分を求める可変係数フィルタと、前記読取サンプル値
系列から前記クロストーク成分を減算したものを前記ク
ロストーク除去読取サンプル値系列として出力する減算
器と、前記読取サンプル値系列が非同期状態となってい
る期間中は前記フィルタ係数演算回路にて求めた前記フ
ィルタ係数に代わり前記平均フィルタ係数を前記可変係
数フィルタのフィルタ係数とする手段とからなることを
特徴とする。
【0016】又、本発明の第3の特徴による記録情報再
生装置におけるクロストーク除去装置は、記録媒体の記
録トラックから読取られた読取信号をサンプリングして
得た読取サンプル値系列から前記記録トラックの隣接ト
ラックからのクロストークを除去したクロストーク除去
読取サンプル値系列を得る記録情報再生装置におけるク
ロストーク除去装置であって、前記クロストーク除去読
取サンプル値系列に生じている誤差値を0に収束させる
べきフィルタ係数を求めるフィルタ係数演算回路と、前
記読取サンプル値系列に対して前記フィルタ係数に基づ
くフィルタリング処理を施すことにより前記記録トラッ
クの隣接トラックからのクロストーク成分を求める可変
係数フィルタと、前記読取サンプル値系列から前記クロ
ストーク成分を減算したものを前記クロストーク除去読
取サンプル値系列として出力する減算器と、前記読取サ
ンプル値系列が同期状態から非同期状態に推移した場合
には前記非同期状態となる直前に前記フィルタ係数演算
回路にて求められていたフィルタ係数を保持してこれを
前記可変係数フィルタのフィルタ係数とする手段とから
なることを特徴とする。
生装置におけるクロストーク除去装置は、記録媒体の記
録トラックから読取られた読取信号をサンプリングして
得た読取サンプル値系列から前記記録トラックの隣接ト
ラックからのクロストークを除去したクロストーク除去
読取サンプル値系列を得る記録情報再生装置におけるク
ロストーク除去装置であって、前記クロストーク除去読
取サンプル値系列に生じている誤差値を0に収束させる
べきフィルタ係数を求めるフィルタ係数演算回路と、前
記読取サンプル値系列に対して前記フィルタ係数に基づ
くフィルタリング処理を施すことにより前記記録トラッ
クの隣接トラックからのクロストーク成分を求める可変
係数フィルタと、前記読取サンプル値系列から前記クロ
ストーク成分を減算したものを前記クロストーク除去読
取サンプル値系列として出力する減算器と、前記読取サ
ンプル値系列が同期状態から非同期状態に推移した場合
には前記非同期状態となる直前に前記フィルタ係数演算
回路にて求められていたフィルタ係数を保持してこれを
前記可変係数フィルタのフィルタ係数とする手段とから
なることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。図5は、本発明によるクロストーク除去装置を
備えた記録情報再生装置の構成を示す図である。図5に
おいて、ピックアップ100に搭載されている3つの読
取手段a〜c各々は、記録ディスク3上に形成されてい
る互いに隣接する3つの記録トラック各々から同時に記
録情報の読み取りを行って得られた読取信号各々をヘッ
ドアンプ4a〜4cに夫々供給する。ヘッドアンプ4a
〜4cは、読取手段a〜c各々から供給された読取信号
を夫々所望に増幅し、この際得られた増幅読取信号各々
をA/D変換器5a〜5cに供給する。A/D変換器5
a〜5cは、PLL回路10から供給されたクロック信
号のタイミングにて上記増幅読取信号各々を順次サンプ
リングし、この際得られた読取サンプル値系列SA〜S
C各々をクロストーク除去回路400に供給する。
明する。図5は、本発明によるクロストーク除去装置を
備えた記録情報再生装置の構成を示す図である。図5に
おいて、ピックアップ100に搭載されている3つの読
取手段a〜c各々は、記録ディスク3上に形成されてい
る互いに隣接する3つの記録トラック各々から同時に記
録情報の読み取りを行って得られた読取信号各々をヘッ
ドアンプ4a〜4cに夫々供給する。ヘッドアンプ4a
〜4cは、読取手段a〜c各々から供給された読取信号
を夫々所望に増幅し、この際得られた増幅読取信号各々
をA/D変換器5a〜5cに供給する。A/D変換器5
a〜5cは、PLL回路10から供給されたクロック信
号のタイミングにて上記増幅読取信号各々を順次サンプ
リングし、この際得られた読取サンプル値系列SA〜S
C各々をクロストーク除去回路400に供給する。
【0018】クロストーク除去回路400は、上記読取
サンプル値系列SA〜SCに対して例えばLMS適応ア
ルゴリズムを利用した適応信号処理を施すことにより、
読取サンプル値系列SB中から、隣接トラックからのク
ロストーク成分を除去したクロストーク除去読取サンプ
ル値系列Pを得る。PLL回路10は、かかるクロスト
ーク除去読取サンプル値系列Pに基づいて、上記読取信
号に生じている位相誤差を検出し、この位相誤差分に応
じた発振周波数を有するクロック信号を上記A/D変換
器5a〜5c、及びクロストーク除去回路400に夫々
供給する。
サンプル値系列SA〜SCに対して例えばLMS適応ア
ルゴリズムを利用した適応信号処理を施すことにより、
読取サンプル値系列SB中から、隣接トラックからのク
ロストーク成分を除去したクロストーク除去読取サンプ
ル値系列Pを得る。PLL回路10は、かかるクロスト
ーク除去読取サンプル値系列Pに基づいて、上記読取信
号に生じている位相誤差を検出し、この位相誤差分に応
じた発振周波数を有するクロック信号を上記A/D変換
器5a〜5c、及びクロストーク除去回路400に夫々
供給する。
【0019】ビタビ(Viterbi)復号器30は、上記ク
ロストーク除去読取サンプル値系列Pに基づいて最も確
からしい2値の再生データを求める。図6は、本発明に
よる上記クロストーク除去回路400の内部構成の一例
を示す図である。図6において、可変係数フィルタ11
0、111、及び112の各々は、例えば、図7に示さ
れるが如きトランスバーサルフィルタからなる。
ロストーク除去読取サンプル値系列Pに基づいて最も確
からしい2値の再生データを求める。図6は、本発明に
よる上記クロストーク除去回路400の内部構成の一例
を示す図である。図6において、可変係数フィルタ11
0、111、及び112の各々は、例えば、図7に示さ
れるが如きトランスバーサルフィルタからなる。
【0020】かかるトランスバーサルフィルタは、読取
サンプル値系列(SA、SB、SC)を順次シフトしつ
つ取り込む直列n段のDフリップフロップD1〜Dn、
かかる読取サンプル値系列にフィルタ係数C0を乗算す
る係数乗算器M0、上記DフリップフロップD1〜Dn
の各出力にフィルタ係数C1〜Cnを夫々乗算する係数乗
算器M1〜Mn、及びこれら係数乗算器M0〜Mn各々
によって乗算された値を全て加算したものを出力する加
算器AD1から構成される。
サンプル値系列(SA、SB、SC)を順次シフトしつ
つ取り込む直列n段のDフリップフロップD1〜Dn、
かかる読取サンプル値系列にフィルタ係数C0を乗算す
る係数乗算器M0、上記DフリップフロップD1〜Dn
の各出力にフィルタ係数C1〜Cnを夫々乗算する係数乗
算器M1〜Mn、及びこれら係数乗算器M0〜Mn各々
によって乗算された値を全て加算したものを出力する加
算器AD1から構成される。
【0021】可変係数フィルタ110は、上記読取サン
プル値系列SBに対し、後述するセレクタS2から供給
されたフィルタ係数に基づいたフィルタ処理を施すこと
により、符号間干渉の除去された読取サンプル値系列R
を得て、これを減算器120に供給する。可変係数フィ
ルタ111は、上記読取サンプル値系列SAに対し、後
述するセレクタS1から供給されたフィルタ係数に基づ
いたフィルタ処理を施すことにより、隣接トラックから
のクロストーク成分に対応したクロストークサンプル値
系列CR1を得て、これを減算器120に供給する。可
変係数フィルタ112は、上記読取サンプル値系列SC
に対し、後述するセレクタS3から供給されたフィルタ
係数に基づいたフィルタ処理を施すことにより、隣接ト
ラックからのクロストーク成分に対応したクロストーク
サンプル値系列CR2を得て、これを減算器120に供
給する。
プル値系列SBに対し、後述するセレクタS2から供給
されたフィルタ係数に基づいたフィルタ処理を施すこと
により、符号間干渉の除去された読取サンプル値系列R
を得て、これを減算器120に供給する。可変係数フィ
ルタ111は、上記読取サンプル値系列SAに対し、後
述するセレクタS1から供給されたフィルタ係数に基づ
いたフィルタ処理を施すことにより、隣接トラックから
のクロストーク成分に対応したクロストークサンプル値
系列CR1を得て、これを減算器120に供給する。可
変係数フィルタ112は、上記読取サンプル値系列SC
に対し、後述するセレクタS3から供給されたフィルタ
係数に基づいたフィルタ処理を施すことにより、隣接ト
ラックからのクロストーク成分に対応したクロストーク
サンプル値系列CR2を得て、これを減算器120に供
給する。
【0022】減算器120は、上記読取サンプル値系列
Rからクロストークサンプル値系列CR1及びCR2を
夫々減算した信号を上記クロストーク除去読取サンプル
値系列Pとして得る。減算器120は、かかるクロスト
ーク除去読取サンプル値系列Pを図5に示されるビタビ
復号器30及びPLL回路10の各々に供給すると共
に、これをリファレンスサンプル抽出回路130及び同
期検出回路150の各々にも供給する。
Rからクロストークサンプル値系列CR1及びCR2を
夫々減算した信号を上記クロストーク除去読取サンプル
値系列Pとして得る。減算器120は、かかるクロスト
ーク除去読取サンプル値系列Pを図5に示されるビタビ
復号器30及びPLL回路10の各々に供給すると共
に、これをリファレンスサンプル抽出回路130及び同
期検出回路150の各々にも供給する。
【0023】リファレンスサンプル抽出回路130は、
減算器120から順次供給されてくる上記クロストーク
除去読取サンプル値系列P中から所定のリファレンスサ
ンプル値を抽出してこれを減算器140に供給する。例
えば、リファレンスサンプル抽出回路130は、上記ク
ロストーク除去読取サンプル値系列P中の連続した3つ
のサンプル列において、その値が正から負、あるいは負
から正へと推移した場合にこの連続した3つのサンプル
値の内の中央のサンプル値、すなわちゼロクロス時のサ
ンプル値を抽出し、これを減算器140に供給する。減
算器140は、上記リファレンスサンプル抽出回路13
0によって抽出されたサンプル値と、所定のリファレン
ス値との差分を求めこれを誤差値eとしてフィルタ係数
演算回路123に供給する。
減算器120から順次供給されてくる上記クロストーク
除去読取サンプル値系列P中から所定のリファレンスサ
ンプル値を抽出してこれを減算器140に供給する。例
えば、リファレンスサンプル抽出回路130は、上記ク
ロストーク除去読取サンプル値系列P中の連続した3つ
のサンプル列において、その値が正から負、あるいは負
から正へと推移した場合にこの連続した3つのサンプル
値の内の中央のサンプル値、すなわちゼロクロス時のサ
ンプル値を抽出し、これを減算器140に供給する。減
算器140は、上記リファレンスサンプル抽出回路13
0によって抽出されたサンプル値と、所定のリファレン
ス値との差分を求めこれを誤差値eとしてフィルタ係数
演算回路123に供給する。
【0024】図8は、フィルタ係数演算回路123の内
部構成の一例を示す図である。図8において、相関演算
回路M1は上記読取サンプル値系列SA中において連続
する(n+1)サンプル分の読取サンプル値各々に誤差
値eを乗算することにより各読取サンプルと誤差値eと
の相関を求め、これらを積分器IN1に供給する。相関
演算回路M2は上記読取サンプル値系列SB中において
連続する(n+1)サンプル分の読取サンプル値各々に
誤差値eを乗算することにより各読取サンプルと誤差値
eとの相関を求め、これらを積分器IN2に供給する。
相関演算回路M3は上記読取サンプル値系列SC中にお
いて連続する(n+1)サンプル分の読取サンプル値各
々に誤差値eを乗算することにより各読取サンプルと誤
差値eとの相関を求め、これらを積分器IN3に供給す
る。
部構成の一例を示す図である。図8において、相関演算
回路M1は上記読取サンプル値系列SA中において連続
する(n+1)サンプル分の読取サンプル値各々に誤差
値eを乗算することにより各読取サンプルと誤差値eと
の相関を求め、これらを積分器IN1に供給する。相関
演算回路M2は上記読取サンプル値系列SB中において
連続する(n+1)サンプル分の読取サンプル値各々に
誤差値eを乗算することにより各読取サンプルと誤差値
eとの相関を求め、これらを積分器IN2に供給する。
相関演算回路M3は上記読取サンプル値系列SC中にお
いて連続する(n+1)サンプル分の読取サンプル値各
々に誤差値eを乗算することにより各読取サンプルと誤
差値eとの相関を求め、これらを積分器IN3に供給す
る。
【0025】尚、これら相関演算回路M1〜M3各々は
互いに同一構成であり、この内部構成の一例を図9に示
す。図9において、相関演算回路M1〜M3各々は、供
給されてくる読取サンプル値系列を順次シフトしつつ取
り込む直列n段のDフリップフロップDF1〜DFn、
及び乗算器MM0〜MMnから構成される。乗算器MM
0は、供給されてきた読取サンプル値系列に誤差値e及
び修正係数μを夫々乗算したものを相関値SK0として
出力する。又、乗算器MM1〜MMnの各々は、上記D
フリップフロップDF1〜DFnの各出力に、誤差値e
及び修正係数μを夫々乗算したものを相関値SK1〜S
Knとして出力する。
互いに同一構成であり、この内部構成の一例を図9に示
す。図9において、相関演算回路M1〜M3各々は、供
給されてくる読取サンプル値系列を順次シフトしつつ取
り込む直列n段のDフリップフロップDF1〜DFn、
及び乗算器MM0〜MMnから構成される。乗算器MM
0は、供給されてきた読取サンプル値系列に誤差値e及
び修正係数μを夫々乗算したものを相関値SK0として
出力する。又、乗算器MM1〜MMnの各々は、上記D
フリップフロップDF1〜DFnの各出力に、誤差値e
及び修正係数μを夫々乗算したものを相関値SK1〜S
Knとして出力する。
【0026】尚、上記修正係数μは、LMS適応アルゴ
リズムの収束性を調整する為の係数である。例えば、こ
の修正係数μを大にすると、上記誤差値eを0にする際
の収束速度を上げることが出来るが、発散の可能性が生
じる。一方、かかる修正係数μを小にすると、収束が保
証されるものの収束速度は遅くなるのである。積分器I
N1は、上記相関演算回路M1から供給されてくる相関
値SK0〜SKn各々をその次数に対応した相関値毎に積
分し、各積分結果をフィルタ係数AC0〜ACnとして出
力する。積分器IN2は、上記相関演算回路M2から供
給されてくる相関値SK0〜SKn各々をその次数に対応
した相関値毎に積分し、各積分結果をフィルタ係数BC
0〜BCnとして出力する。又、積分器IN3は、上記相
関演算回路M3から供給されてくる相関値SK0〜SKn
各々をその次数に対応した相関値毎に積分し、各積分結
果をフィルタ係数CC0〜CCnとして出力する。フィル
タ係数演算回路123は、上記フィルタ係数AC0〜A
Cnを図6に示されるセレクタS1の入力端B、フィル
タ係数BC0〜BCnをセレクタS2の入力端B、及び上
記フィルタ係数CC0〜CCnをセレクタS3の入力端B
に夫々供給する。 尚、セレクタS1〜S3各々の入力
端Aには、夫々、所定の固定係数値A0〜An、B0〜
Bn、及びC0〜Cnが固定供給されている。
リズムの収束性を調整する為の係数である。例えば、こ
の修正係数μを大にすると、上記誤差値eを0にする際
の収束速度を上げることが出来るが、発散の可能性が生
じる。一方、かかる修正係数μを小にすると、収束が保
証されるものの収束速度は遅くなるのである。積分器I
N1は、上記相関演算回路M1から供給されてくる相関
値SK0〜SKn各々をその次数に対応した相関値毎に積
分し、各積分結果をフィルタ係数AC0〜ACnとして出
力する。積分器IN2は、上記相関演算回路M2から供
給されてくる相関値SK0〜SKn各々をその次数に対応
した相関値毎に積分し、各積分結果をフィルタ係数BC
0〜BCnとして出力する。又、積分器IN3は、上記相
関演算回路M3から供給されてくる相関値SK0〜SKn
各々をその次数に対応した相関値毎に積分し、各積分結
果をフィルタ係数CC0〜CCnとして出力する。フィル
タ係数演算回路123は、上記フィルタ係数AC0〜A
Cnを図6に示されるセレクタS1の入力端B、フィル
タ係数BC0〜BCnをセレクタS2の入力端B、及び上
記フィルタ係数CC0〜CCnをセレクタS3の入力端B
に夫々供給する。 尚、セレクタS1〜S3各々の入力
端Aには、夫々、所定の固定係数値A0〜An、B0〜
Bn、及びC0〜Cnが固定供給されている。
【0027】以上の如き構成によりフィルタ係数演算回
路123は、LMS(least mean square)適応アルゴ
リズムに基づいて上記誤差値eが0に収束するように、
上記フィルタ係数AC0〜ACn、BC0〜BCn、及びC
C0〜CCn各々を更新して行くのである。図6における
同期検出回路150は、上記減算器120から供給され
たクロストーク除去読取サンプル値系列Pから所定間隔
毎に同期信号が検出されている場合には論理レベル"
1"、一方、同期信号が検出されなくなった場合には論
理レベル"0"の同期検出信号SYCを発生し、これをセ
レクタS1〜S3各々の選択制御端子に供給する。
路123は、LMS(least mean square)適応アルゴ
リズムに基づいて上記誤差値eが0に収束するように、
上記フィルタ係数AC0〜ACn、BC0〜BCn、及びC
C0〜CCn各々を更新して行くのである。図6における
同期検出回路150は、上記減算器120から供給され
たクロストーク除去読取サンプル値系列Pから所定間隔
毎に同期信号が検出されている場合には論理レベル"
1"、一方、同期信号が検出されなくなった場合には論
理レベル"0"の同期検出信号SYCを発生し、これをセ
レクタS1〜S3各々の選択制御端子に供給する。
【0028】セレクタS1は、上記同期検出信号SYC
の論理レベルが"1"である場合、すなわち、クロストー
ク除去読取サンプル値系列P中から所定間隔毎に同期信
号が検出されている場合には、その入力端Bに供給され
ている上記フィルタ係数AC 0〜ACnを可変係数フィル
タ111のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係数
フィルタ111に供給する。一方、上記同期検出信号S
YCの論理レベルが"0"である場合、すなわち、クロス
トーク除去読取サンプル値系列P中から同期信号が検出
されなくなった場合には、セレクタS1は、その入力端
Aに供給されている固定係数値A0〜Anを可変係数フィ
ルタ111のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係
数フィルタ111に供給する。
の論理レベルが"1"である場合、すなわち、クロストー
ク除去読取サンプル値系列P中から所定間隔毎に同期信
号が検出されている場合には、その入力端Bに供給され
ている上記フィルタ係数AC 0〜ACnを可変係数フィル
タ111のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係数
フィルタ111に供給する。一方、上記同期検出信号S
YCの論理レベルが"0"である場合、すなわち、クロス
トーク除去読取サンプル値系列P中から同期信号が検出
されなくなった場合には、セレクタS1は、その入力端
Aに供給されている固定係数値A0〜Anを可変係数フィ
ルタ111のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係
数フィルタ111に供給する。
【0029】セレクタS2は、上記同期検出信号SYC
の論理レベルが"1"である場合、すなわち、クロストー
ク除去読取サンプル値系列P中から所定間隔毎に同期信
号が検出されている場合には、その入力端Bに供給され
ている上記フィルタ係数BC 0〜BCnを可変係数フィル
タ110のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係数
フィルタ110に供給する。一方、上記同期検出信号S
YCの論理レベルが"0"である場合、すなわち、クロス
トーク除去読取サンプル値系列P中から同期信号が検出
されなくなった場合には、セレクタS2は、その入力端
Aに供給されている固定係数値B0〜Bnを可変係数フィ
ルタ110のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係
数フィルタ110に供給する。
の論理レベルが"1"である場合、すなわち、クロストー
ク除去読取サンプル値系列P中から所定間隔毎に同期信
号が検出されている場合には、その入力端Bに供給され
ている上記フィルタ係数BC 0〜BCnを可変係数フィル
タ110のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係数
フィルタ110に供給する。一方、上記同期検出信号S
YCの論理レベルが"0"である場合、すなわち、クロス
トーク除去読取サンプル値系列P中から同期信号が検出
されなくなった場合には、セレクタS2は、その入力端
Aに供給されている固定係数値B0〜Bnを可変係数フィ
ルタ110のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係
数フィルタ110に供給する。
【0030】セレクタS3は、上記同期検出信号SYC
の論理レベルが"1"である場合、すなわち、クロストー
ク除去読取サンプル値系列P中から所定間隔毎に同期信
号が検出されている場合には、その入力端Bに供給され
ている上記フィルタ係数CC 0〜CCnを可変係数フィル
タ112のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係数
フィルタ112に供給する。一方、上記同期検出信号S
YCの論理レベルが"0"である場合、すなわち、クロス
トーク除去読取サンプル値系列P中から同期信号が検出
されなくなった場合には、セレクタS3は、その入力端
Aに供給されている固定係数値C0〜Cnを可変係数フィ
ルタ112のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係
数フィルタ112に供給する。
の論理レベルが"1"である場合、すなわち、クロストー
ク除去読取サンプル値系列P中から所定間隔毎に同期信
号が検出されている場合には、その入力端Bに供給され
ている上記フィルタ係数CC 0〜CCnを可変係数フィル
タ112のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係数
フィルタ112に供給する。一方、上記同期検出信号S
YCの論理レベルが"0"である場合、すなわち、クロス
トーク除去読取サンプル値系列P中から同期信号が検出
されなくなった場合には、セレクタS3は、その入力端
Aに供給されている固定係数値C0〜Cnを可変係数フィ
ルタ112のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係
数フィルタ112に供給する。
【0031】以上の如く、かかる図6に示されるクロス
トーク除去回路400では、記録ディスク3から読み取
られた読取サンプル値系列中から同期信号の検出が為さ
れている期間中は、図3に示されるが如き従来のクロス
トーク除去回路40と同様に、フィルタ係数演算回路1
23によって求めたフィルタ係数にて可変係数フィルタ
のフィルタ係数を逐次更新して行く。しかしながら、か
かる読取サンプル値系列中から同期信号の検出が為され
なくなった場合には、フィルタ係数演算回路123にて
求めたフィルタ係数に代わり、所定の固定係数値を可変
係数フィルタのフィルタ係数として固定供給する構成と
したのである。
トーク除去回路400では、記録ディスク3から読み取
られた読取サンプル値系列中から同期信号の検出が為さ
れている期間中は、図3に示されるが如き従来のクロス
トーク除去回路40と同様に、フィルタ係数演算回路1
23によって求めたフィルタ係数にて可変係数フィルタ
のフィルタ係数を逐次更新して行く。しかしながら、か
かる読取サンプル値系列中から同期信号の検出が為され
なくなった場合には、フィルタ係数演算回路123にて
求めたフィルタ係数に代わり、所定の固定係数値を可変
係数フィルタのフィルタ係数として固定供給する構成と
したのである。
【0032】かかる構成によれば、例え、読取サンプル
値系列が同期ずれを起こして非同期状態となっても、こ
の誤った読取サンプル値系列に基づくフィルタ係数の更
新動作が為されなくなるので、フィルタ係数演算回路1
23及び可変係数フィルタ110〜112の誤動作が防
止されるのである。尚、上記図8に示されるが如きフィ
ルタ係数演算回路123の積分器IN1〜IN3各々
は、例えば、加算器及びDフリップフロップからなる積
算器にて構成することが出来る。
値系列が同期ずれを起こして非同期状態となっても、こ
の誤った読取サンプル値系列に基づくフィルタ係数の更
新動作が為されなくなるので、フィルタ係数演算回路1
23及び可変係数フィルタ110〜112の誤動作が防
止されるのである。尚、上記図8に示されるが如きフィ
ルタ係数演算回路123の積分器IN1〜IN3各々
は、例えば、加算器及びDフリップフロップからなる積
算器にて構成することが出来る。
【0033】この際、図6に示されるフィルタ係数演算
回路123及びセレクタS1〜S3に代わり、これらセ
レクタS1〜S3を、図8に示されるフィルタ係数演算
回路123に含めた図10に示されるが如きフィルタ係
数演算回路123’を採用しても良い。図10に示され
る相関演算回路M1〜M3各々は上記図8に示されるも
のと同一機能を有するものであり、各相関演算によって
求めた相関値SK0〜SKnを夫々加算器AD1〜AD3
に供給する。
回路123及びセレクタS1〜S3に代わり、これらセ
レクタS1〜S3を、図8に示されるフィルタ係数演算
回路123に含めた図10に示されるが如きフィルタ係
数演算回路123’を採用しても良い。図10に示され
る相関演算回路M1〜M3各々は上記図8に示されるも
のと同一機能を有するものであり、各相関演算によって
求めた相関値SK0〜SKnを夫々加算器AD1〜AD3
に供給する。
【0034】加算器AD1及びDフリップフロップD1
は、相関演算回路M1から供給されてくる相関値SK0
〜SKn各々をその次数毎に積算する積算器を形成して
おり、各相関値SK0〜SKn各々の積算結果を可変係数
フィルタ111のフィルタ係数C0〜Cnとして出力す
る。尚、これら加算器AD1及びDフリップフロップD
1間には、セレクタS1が設けられている。セレクタS
1は、同期検出信号SYCの論理レベルが"1"、すなわ
ちクロストーク除去読取サンプル値系列P中から所定間
隔毎に同期信号が検出されている場合には、加算器AD
1の加算出力をDフリップフロップD1に供給する。一
方、同期検出信号SYCの論理レベルが"0"、すなわち
クロストーク除去読取サンプル値系列P中から同期信号
が検出されなくなった場合には、セレクタS1は、所定
の固定係数値A0〜AnをDフリップフロップD1に供給
する。加算器AD2及びDフリップフロップD2は、相
関演算回路M2から供給されてくる相関値SK0〜SKn
各々をその次数毎に積算する積算器を形成しており、各
相関値SK0〜SKn各々の積算結果を可変係数フィルタ
110のフィルタ係数C0〜Cnとして出力する。尚、こ
れら加算器AD2及びDフリップフロップD2間には、
セレクタS2が設けられている。セレクタS2は、同期
検出信号SYCの論理レベルが"1"、すなわちクロスト
ーク除去読取サンプル値系列P中から所定間隔毎に同期
信号が検出されている場合には、加算器AD2の加算出
力をDフリップフロップD2に供給する。一方、同期検
出信号SYCの論理レベルが"0"、すなわちクロストー
ク除去読取サンプル値系列P中から同期信号が検出され
なくなった場合には、セレクタS2は、所定の固定係数
値B 0〜BnをDフリップフロップD2に供給する。加算
器AD3及びDフリップフロップD3は、相関演算回路
M3から供給されてくる相関値SK0〜SKn各々をその
次数毎に積算する積算器を形成しており、各相関値SK
0〜SKn各々の積算結果を可変係数フィルタ112のフ
ィルタ係数C0〜Cnとして出力する。尚、これら加算器
AD3及びDフリップフロップD3間には、セレクタS
3が設けられている。セレクタS3は、同期検出信号S
YCの論理レベルが"1"、すなわちクロストーク除去読
取サンプル値系列P中から所定間隔毎に同期信号が検出
されている場合には、加算器AD3の加算出力をDフリ
ップフロップD3に供給する。一方、同期検出信号SY
Cの論理レベルが"0"、すなわちクロストーク除去読取
サンプル値系列P中から同期信号が検出されなくなった
場合には、セレクタS3は、所定の固定係数値C0〜Cn
をDフリップフロップD3に供給する。
は、相関演算回路M1から供給されてくる相関値SK0
〜SKn各々をその次数毎に積算する積算器を形成して
おり、各相関値SK0〜SKn各々の積算結果を可変係数
フィルタ111のフィルタ係数C0〜Cnとして出力す
る。尚、これら加算器AD1及びDフリップフロップD
1間には、セレクタS1が設けられている。セレクタS
1は、同期検出信号SYCの論理レベルが"1"、すなわ
ちクロストーク除去読取サンプル値系列P中から所定間
隔毎に同期信号が検出されている場合には、加算器AD
1の加算出力をDフリップフロップD1に供給する。一
方、同期検出信号SYCの論理レベルが"0"、すなわち
クロストーク除去読取サンプル値系列P中から同期信号
が検出されなくなった場合には、セレクタS1は、所定
の固定係数値A0〜AnをDフリップフロップD1に供給
する。加算器AD2及びDフリップフロップD2は、相
関演算回路M2から供給されてくる相関値SK0〜SKn
各々をその次数毎に積算する積算器を形成しており、各
相関値SK0〜SKn各々の積算結果を可変係数フィルタ
110のフィルタ係数C0〜Cnとして出力する。尚、こ
れら加算器AD2及びDフリップフロップD2間には、
セレクタS2が設けられている。セレクタS2は、同期
検出信号SYCの論理レベルが"1"、すなわちクロスト
ーク除去読取サンプル値系列P中から所定間隔毎に同期
信号が検出されている場合には、加算器AD2の加算出
力をDフリップフロップD2に供給する。一方、同期検
出信号SYCの論理レベルが"0"、すなわちクロストー
ク除去読取サンプル値系列P中から同期信号が検出され
なくなった場合には、セレクタS2は、所定の固定係数
値B 0〜BnをDフリップフロップD2に供給する。加算
器AD3及びDフリップフロップD3は、相関演算回路
M3から供給されてくる相関値SK0〜SKn各々をその
次数毎に積算する積算器を形成しており、各相関値SK
0〜SKn各々の積算結果を可変係数フィルタ112のフ
ィルタ係数C0〜Cnとして出力する。尚、これら加算器
AD3及びDフリップフロップD3間には、セレクタS
3が設けられている。セレクタS3は、同期検出信号S
YCの論理レベルが"1"、すなわちクロストーク除去読
取サンプル値系列P中から所定間隔毎に同期信号が検出
されている場合には、加算器AD3の加算出力をDフリ
ップフロップD3に供給する。一方、同期検出信号SY
Cの論理レベルが"0"、すなわちクロストーク除去読取
サンプル値系列P中から同期信号が検出されなくなった
場合には、セレクタS3は、所定の固定係数値C0〜Cn
をDフリップフロップD3に供給する。
【0035】かかる図10に示される構成によれば、記
録ディスク3から読み取られた読取サンプル値系列に同
期ずれが生じて非同期状態となっている期間中は、固定
係数値A0〜An、B0〜Bn及びC0〜Cn各々がそのまま
可変係数フィルタ111、110、及び112各々のフ
ィルタ係数C0〜Cnとなる。この際、加算器AD1(A
D2、AD3)及びDフリップフロップD1(D2、D
3)からなる積算器による積算動作は、同期が復帰する
まで停止しているので、この間、その積算出力が発散し
てしまうのを防止することが出来るのである。
録ディスク3から読み取られた読取サンプル値系列に同
期ずれが生じて非同期状態となっている期間中は、固定
係数値A0〜An、B0〜Bn及びC0〜Cn各々がそのまま
可変係数フィルタ111、110、及び112各々のフ
ィルタ係数C0〜Cnとなる。この際、加算器AD1(A
D2、AD3)及びDフリップフロップD1(D2、D
3)からなる積算器による積算動作は、同期が復帰する
まで停止しているので、この間、その積算出力が発散し
てしまうのを防止することが出来るのである。
【0036】又、上記図6に示される実施例において
は、上記の如き非同期状態となっている期間中は、所定
の固定係数値A0〜An、B0〜Bn及びC0〜Cn各々を可
変係数フィルタ110〜112各々のフィルタ係数とし
て固定供給する構成としているが、かかる構成に限定さ
れるものではない。例えば、上述の如き非同期状態とな
っている期間中は、同期状態から非同期状態に移行する
直前まで、フィルタ係数演算回路123にて求められて
きたフィルタ係数の平均値を可変係数フィルタ110〜
112各々のフィルタ係数として用いるようにしても良
いのである。
は、上記の如き非同期状態となっている期間中は、所定
の固定係数値A0〜An、B0〜Bn及びC0〜Cn各々を可
変係数フィルタ110〜112各々のフィルタ係数とし
て固定供給する構成としているが、かかる構成に限定さ
れるものではない。例えば、上述の如き非同期状態とな
っている期間中は、同期状態から非同期状態に移行する
直前まで、フィルタ係数演算回路123にて求められて
きたフィルタ係数の平均値を可変係数フィルタ110〜
112各々のフィルタ係数として用いるようにしても良
いのである。
【0037】図11は、かかる点に鑑みて為されたクロ
ストーク除去回路400の他の構成の一例を示す図であ
る。尚、図11に示される構成においては、平均化回路
H1〜H3を除く他の構成は、図6に示されるものと同
一であるのでその説明は省略する。図11において、平
均化回路H1は、フィルタ係数演算回路123から供給
されてくるフィルタ係数AC0〜ACn各々の平均値を求
め、各平均値を平均フィルタ係数AH0〜AHnとしてセ
レクタS1の入力端Aに供給する。セレクタS1は、同
期検出回路150から供給された同期検出信号SYCの
論理レベルが"1"である場合には、上記フィルタ係数A
C0〜ACnを可変係数フィルタ111のフィルタ係数C
0〜Cnとしてかかる可変係数フィルタ111に供給す
る。一方、上記同期検出信号SYCの論理レベルが"0"
である場合、すなわち、クロストーク除去読取サンプル
値系列P中から同期信号が検出されなくなった場合に
は、上記平均フィルタ係数AH0〜AHn各々を可変係数
フィルタ111のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可
変係数フィルタ111に供給する。平均化回路H2は、
フィルタ係数演算回路123から供給されてくるフィル
タ係数BC0〜BCn各々の平均値を求め、各平均値を平
均フィルタ係数BH0〜BHnとしてセレクタS2の入力
端Aに供給する。セレクタS2は、上記同期検出信号S
YCの論理レベルが"1"である場合には、上記フィルタ
係数BC0〜BCnを可変係数フィルタ110のフィルタ
係数C0〜Cnとしてかかる可変係数フィルタ110に供
給する。一方、上記同期検出信号SYCの論理レベル
が"0"である場合、すなわち、クロストーク除去読取サ
ンプル値系列P中から同期信号が検出されなくなった場
合には、上記平均フィルタ係数BH0〜BHn各々を可変
係数フィルタ110のフィルタ係数C0〜Cnとしてかか
る可変係数フィルタ110に供給する。平均化回路H3
は、フィルタ係数演算回路123から供給されてくるフ
ィルタ係数CC0〜CCn各々の平均値を求め、各平均値
を平均フィルタ係数CH0〜CHnとしてセレクタS3の
入力端Aに供給する。セレクタS3は、上記同期検出信
号SYCの論理レベルが"1"である場合には、上記フィ
ルタ係数CC0〜CCnを可変係数フィルタ112のフィ
ルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係数フィルタ112
に供給する。一方、上記同期検出信号SYCの論理レベ
ルが"0"である場合、すなわち、クロストーク除去読取
サンプル値系列P中から同期信号が検出されなくなった
場合には、上記平均フィルタ係数CH0〜CHn各々を可
変係数フィルタ112のフィルタ係数C0〜Cnとしてか
かる可変係数フィルタ112に供給する。
ストーク除去回路400の他の構成の一例を示す図であ
る。尚、図11に示される構成においては、平均化回路
H1〜H3を除く他の構成は、図6に示されるものと同
一であるのでその説明は省略する。図11において、平
均化回路H1は、フィルタ係数演算回路123から供給
されてくるフィルタ係数AC0〜ACn各々の平均値を求
め、各平均値を平均フィルタ係数AH0〜AHnとしてセ
レクタS1の入力端Aに供給する。セレクタS1は、同
期検出回路150から供給された同期検出信号SYCの
論理レベルが"1"である場合には、上記フィルタ係数A
C0〜ACnを可変係数フィルタ111のフィルタ係数C
0〜Cnとしてかかる可変係数フィルタ111に供給す
る。一方、上記同期検出信号SYCの論理レベルが"0"
である場合、すなわち、クロストーク除去読取サンプル
値系列P中から同期信号が検出されなくなった場合に
は、上記平均フィルタ係数AH0〜AHn各々を可変係数
フィルタ111のフィルタ係数C0〜Cnとしてかかる可
変係数フィルタ111に供給する。平均化回路H2は、
フィルタ係数演算回路123から供給されてくるフィル
タ係数BC0〜BCn各々の平均値を求め、各平均値を平
均フィルタ係数BH0〜BHnとしてセレクタS2の入力
端Aに供給する。セレクタS2は、上記同期検出信号S
YCの論理レベルが"1"である場合には、上記フィルタ
係数BC0〜BCnを可変係数フィルタ110のフィルタ
係数C0〜Cnとしてかかる可変係数フィルタ110に供
給する。一方、上記同期検出信号SYCの論理レベル
が"0"である場合、すなわち、クロストーク除去読取サ
ンプル値系列P中から同期信号が検出されなくなった場
合には、上記平均フィルタ係数BH0〜BHn各々を可変
係数フィルタ110のフィルタ係数C0〜Cnとしてかか
る可変係数フィルタ110に供給する。平均化回路H3
は、フィルタ係数演算回路123から供給されてくるフ
ィルタ係数CC0〜CCn各々の平均値を求め、各平均値
を平均フィルタ係数CH0〜CHnとしてセレクタS3の
入力端Aに供給する。セレクタS3は、上記同期検出信
号SYCの論理レベルが"1"である場合には、上記フィ
ルタ係数CC0〜CCnを可変係数フィルタ112のフィ
ルタ係数C0〜Cnとしてかかる可変係数フィルタ112
に供給する。一方、上記同期検出信号SYCの論理レベ
ルが"0"である場合、すなわち、クロストーク除去読取
サンプル値系列P中から同期信号が検出されなくなった
場合には、上記平均フィルタ係数CH0〜CHn各々を可
変係数フィルタ112のフィルタ係数C0〜Cnとしてか
かる可変係数フィルタ112に供給する。
【0038】又、かかる図11に示される平均化回路H
1〜H3、及びセレクタS1〜S3をフィルタ係数演算
回路123に含めた構成としても良い。図12は、図1
1に示される平均化回路H1〜H3、及びセレクタS1
〜S3各々を、図8に示されるフィルタ演算回路123
に取り込んで構成したフィルタ演算回路123’の他の
例を示す図である。
1〜H3、及びセレクタS1〜S3をフィルタ係数演算
回路123に含めた構成としても良い。図12は、図1
1に示される平均化回路H1〜H3、及びセレクタS1
〜S3各々を、図8に示されるフィルタ演算回路123
に取り込んで構成したフィルタ演算回路123’の他の
例を示す図である。
【0039】尚、かかる図12に示されるフィルタ演算
回路123’においては、上記図10に示される構成
に、DフリップフロップD1〜D3各々から出力された
フィルタ係数の平均値を求めこれをセレクタS1〜S3
各々の入力端Aに供給する平均化回路H1〜H3を設け
たものである。かかる構成によれば、上記図10に示さ
れる構成と同様に、同期ずれ状態となっている期間中に
おいて、加算器AD1(AD2、AD3)及びDフリッ
プフロップD1(D2、D3)からなる積算器による積
算動作の発散を防止することが出来るのである。
回路123’においては、上記図10に示される構成
に、DフリップフロップD1〜D3各々から出力された
フィルタ係数の平均値を求めこれをセレクタS1〜S3
各々の入力端Aに供給する平均化回路H1〜H3を設け
たものである。かかる構成によれば、上記図10に示さ
れる構成と同様に、同期ずれ状態となっている期間中に
おいて、加算器AD1(AD2、AD3)及びDフリッ
プフロップD1(D2、D3)からなる積算器による積
算動作の発散を防止することが出来るのである。
【0040】又、上記実施例のように、同期ずれ状態と
なっている期間中に所定の固定係数、又は平均フィルタ
係数を可変係数フィルタのフィルタ係数として供給する
のではなく、かかる同期ずれの直前まで求められていた
フィルタ係数を保持しておきこれを供給するようにして
も良い。図13は、かかる点に鑑みて為されたフィルタ
演算回路123’の他の実施例を示す図である。
なっている期間中に所定の固定係数、又は平均フィルタ
係数を可変係数フィルタのフィルタ係数として供給する
のではなく、かかる同期ずれの直前まで求められていた
フィルタ係数を保持しておきこれを供給するようにして
も良い。図13は、かかる点に鑑みて為されたフィルタ
演算回路123’の他の実施例を示す図である。
【0041】尚、図13に示される相関演算回路M1〜
M3、並びに積分器IN1〜IN3各々は上記図8に示
されるものと同一機能を有するものである。相関演算回
路M1〜M3各々は、各相関演算によって求めた相関値
SK0〜SKnを夫々スイッチSW1〜SW3に供給す
る。スイッチSW1は、同期検出信号SYCの論理レベ
ルが"1"、すなわちクロストーク除去読取サンプル値系
列P中から所定間隔毎に同期信号が検出されている場合
にはオン状態となって、相関演算回路M1から供給され
た相関値SK0〜SKnを積分器IN1に供給する。一
方、同期検出信号SYCの論理レベルが"0"、すなわち
クロストーク除去読取サンプル値系列P中から同期信号
が検出されなくなった場合には、スイッチSW1はオフ
状態となる。従って、この際、積分器IN1には信号入
力がなくなり、現時点での出力値が保持される。すなわ
ち、同期ずれが生じる直前まで、かかる積分器IN1が
出力していたフィルタ係数の値が積分器IN1に保持さ
れ、この保持されたフィルタ係数値が上記同期ずれの期
間中に亘り可変係数フィルタ111に供給されるのであ
る。
M3、並びに積分器IN1〜IN3各々は上記図8に示
されるものと同一機能を有するものである。相関演算回
路M1〜M3各々は、各相関演算によって求めた相関値
SK0〜SKnを夫々スイッチSW1〜SW3に供給す
る。スイッチSW1は、同期検出信号SYCの論理レベ
ルが"1"、すなわちクロストーク除去読取サンプル値系
列P中から所定間隔毎に同期信号が検出されている場合
にはオン状態となって、相関演算回路M1から供給され
た相関値SK0〜SKnを積分器IN1に供給する。一
方、同期検出信号SYCの論理レベルが"0"、すなわち
クロストーク除去読取サンプル値系列P中から同期信号
が検出されなくなった場合には、スイッチSW1はオフ
状態となる。従って、この際、積分器IN1には信号入
力がなくなり、現時点での出力値が保持される。すなわ
ち、同期ずれが生じる直前まで、かかる積分器IN1が
出力していたフィルタ係数の値が積分器IN1に保持さ
れ、この保持されたフィルタ係数値が上記同期ずれの期
間中に亘り可変係数フィルタ111に供給されるのであ
る。
【0042】スイッチSW2は、同期検出信号SYCの
論理レベルが"1"、すなわちクロストーク除去読取サン
プル値系列P中から所定間隔毎に同期信号が検出されて
いる場合にはオン状態となって、相関演算回路M2から
供給された相関値SK0〜SKnを積分器IN2に供給す
る。一方、同期検出信号SYCの論理レベルが"0"、す
なわちクロストーク除去読取サンプル値系列P中から同
期信号が検出されなくなった場合には、スイッチSW2
はオフ状態となる。従って、この際、積分器IN2には
信号入力がなくなり、現時点での出力値が保持される。
すなわち、同期ずれが生じる直前までかかる積分器IN
2が出力していたフィルタ係数の値が積分器IN2に保
持され、この保持されたフィルタ係数値が上記同期ずれ
の期間中に亘り可変係数フィルタ110に供給されるの
である。
論理レベルが"1"、すなわちクロストーク除去読取サン
プル値系列P中から所定間隔毎に同期信号が検出されて
いる場合にはオン状態となって、相関演算回路M2から
供給された相関値SK0〜SKnを積分器IN2に供給す
る。一方、同期検出信号SYCの論理レベルが"0"、す
なわちクロストーク除去読取サンプル値系列P中から同
期信号が検出されなくなった場合には、スイッチSW2
はオフ状態となる。従って、この際、積分器IN2には
信号入力がなくなり、現時点での出力値が保持される。
すなわち、同期ずれが生じる直前までかかる積分器IN
2が出力していたフィルタ係数の値が積分器IN2に保
持され、この保持されたフィルタ係数値が上記同期ずれ
の期間中に亘り可変係数フィルタ110に供給されるの
である。
【0043】スイッチSW3は、同期検出信号SYCの
論理レベルが"1"、すなわちクロストーク除去読取サン
プル値系列P中から所定間隔毎に同期信号が検出されて
いる場合にはオン状態となって、相関演算回路M3から
供給された相関値SK0〜SKnを積分器IN3に供給す
る。一方、同期検出信号SYCの論理レベルが"0"、す
なわちクロストーク除去読取サンプル値系列P中から同
期信号が検出されなくなった場合には、スイッチSW3
はオフ状態となる。従って、この際、積分器IN3には
信号入力がなくなり、現時点での出力値が保持される。
すなわち、同期ずれが生じる直前までかかる積分器IN
3が出力していたフィルタ係数の値が積分器IN3に保
持され、この保持されたフィルタ係数値が上記同期ずれ
の期間中に亘り可変係数フィルタ112に供給されるの
である。
論理レベルが"1"、すなわちクロストーク除去読取サン
プル値系列P中から所定間隔毎に同期信号が検出されて
いる場合にはオン状態となって、相関演算回路M3から
供給された相関値SK0〜SKnを積分器IN3に供給す
る。一方、同期検出信号SYCの論理レベルが"0"、す
なわちクロストーク除去読取サンプル値系列P中から同
期信号が検出されなくなった場合には、スイッチSW3
はオフ状態となる。従って、この際、積分器IN3には
信号入力がなくなり、現時点での出力値が保持される。
すなわち、同期ずれが生じる直前までかかる積分器IN
3が出力していたフィルタ係数の値が積分器IN3に保
持され、この保持されたフィルタ係数値が上記同期ずれ
の期間中に亘り可変係数フィルタ112に供給されるの
である。
【0044】又、かかる図13に示されるスイッチSW
1(SW2、SW3)及び積分器IN1(IN2、IN
3)を図14に示されるが如く、加算器AD1(AD
2、AD3)及びイネーブルDフリップフロップED1
(ED2、ED3)なる積算器にて形成しても良い。図
14に示されるイネーブルDフリップフロップED1〜
ED3各々は、同期検出信号SYCの論理レベルが"
1"、すなわちクロストーク除去読取サンプル値系列P
中から所定間隔毎に同期信号が検出されている場合には
Dフリップフロップとしての通常の動作を行う。すなわ
ち、この際、加算器AD1(AD2、AD3)及びイネ
ーブルDフリップフロップED1(ED2、ED3)な
る積算器は、相関演算回路M1(M2、M3)から相関
値SK0〜SKnが供給される度に、その次数毎の相関値
の積算を行う。かかる相関値の積算結果は、可変係数フ
ィルタ111(110、112)のフィルタ係数とし
て、イネーブルDフリップフロップED1(ED2、E
D3)から出力される。しかしながら、同期検出信号S
YCの論理レベルが"0"、すなわち同期信号が検出され
なくなった場合には、イネーブルDフリップフロップE
D1(ED2、ED3)は、加算器AD1(AD2、A
D3)からの積算結果の取り込みを停止し、この間、前
回取り込んだ積算結果を上記フィルタ係数として出力す
るのである。
1(SW2、SW3)及び積分器IN1(IN2、IN
3)を図14に示されるが如く、加算器AD1(AD
2、AD3)及びイネーブルDフリップフロップED1
(ED2、ED3)なる積算器にて形成しても良い。図
14に示されるイネーブルDフリップフロップED1〜
ED3各々は、同期検出信号SYCの論理レベルが"
1"、すなわちクロストーク除去読取サンプル値系列P
中から所定間隔毎に同期信号が検出されている場合には
Dフリップフロップとしての通常の動作を行う。すなわ
ち、この際、加算器AD1(AD2、AD3)及びイネ
ーブルDフリップフロップED1(ED2、ED3)な
る積算器は、相関演算回路M1(M2、M3)から相関
値SK0〜SKnが供給される度に、その次数毎の相関値
の積算を行う。かかる相関値の積算結果は、可変係数フ
ィルタ111(110、112)のフィルタ係数とし
て、イネーブルDフリップフロップED1(ED2、E
D3)から出力される。しかしながら、同期検出信号S
YCの論理レベルが"0"、すなわち同期信号が検出され
なくなった場合には、イネーブルDフリップフロップE
D1(ED2、ED3)は、加算器AD1(AD2、A
D3)からの積算結果の取り込みを停止し、この間、前
回取り込んだ積算結果を上記フィルタ係数として出力す
るのである。
【0045】尚、上述してきた実施例における同期検出
回路150においては、クロストーク除去後の読取サン
プル値系列に基づいて、同期状態を検出するようにして
いるが、これに限定されるものではない。例えば、クロ
ストーク除去前の読取サンプル値系列SBから同期状態
/非同期状態の検出を行っても良く、又は、PLL回路
10がロック状態にあるか否かに基づいて、同期状態/
非同期状態の判別を行うようにしても良い。
回路150においては、クロストーク除去後の読取サン
プル値系列に基づいて、同期状態を検出するようにして
いるが、これに限定されるものではない。例えば、クロ
ストーク除去前の読取サンプル値系列SBから同期状態
/非同期状態の検出を行っても良く、又は、PLL回路
10がロック状態にあるか否かに基づいて、同期状態/
非同期状態の判別を行うようにしても良い。
【0046】又、上記クロストーク除去回路400にお
いては、3つの読取手段a〜cによって3本の記録トラ
ックから同時に読み取られた読取信号を用いてクロスト
ーク除去を行うようにしているが、かかる構成に限定さ
れるものではない。要するに、クロストーク除去回路4
00としては、読取対象となる記録トラックの両隣りに
存在する記録トラックからのクロストークを除去出来る
ものであればどのような構成であっても構わないのであ
る。
いては、3つの読取手段a〜cによって3本の記録トラ
ックから同時に読み取られた読取信号を用いてクロスト
ーク除去を行うようにしているが、かかる構成に限定さ
れるものではない。要するに、クロストーク除去回路4
00としては、読取対象となる記録トラックの両隣りに
存在する記録トラックからのクロストークを除去出来る
ものであればどのような構成であっても構わないのであ
る。
【図1】従来の記録情報再生装置の構成の一例を示す図
である。
である。
【図2】読取手段a〜c各々から照射されたビームスポ
ットPA〜PCと、記録ディスク3上の各記録トラック
との位置関係を示す図である。
ットPA〜PCと、記録ディスク3上の各記録トラック
との位置関係を示す図である。
【図3】従来のクロストーク除去回路40の内部構成を
示す図である。
示す図である。
【図4】可変係数フィルタ110〜112各々の内部構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図5】本発明によるクロストーク除去装置を備えた記
録情報再生装置の構成を示す図である。
録情報再生装置の構成を示す図である。
【図6】本発明によるクロストーク除去回路400の内
部構成の一例を示す図である。
部構成の一例を示す図である。
【図7】可変係数フィルタ110〜112各々の内部構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図8】フィルタ係数演算回路123の内部構成の一例
を示す図である。
を示す図である。
【図9】相関演算回路M1〜M3各々の内部構成の一例
を示す図である。
を示す図である。
【図10】フィルタ係数演算回路123’の内部構成の
一例を示す図である。
一例を示す図である。
【図11】本発明によるクロストーク除去回路400の
他の構成を示す図である。
他の構成を示す図である。
【図12】フィルタ係数演算回路123’の他の実施例
による内部構成を示す図である。
による内部構成を示す図である。
【図13】フィルタ係数演算回路123’の他の実施例
による内部構成を示す図である。
による内部構成を示す図である。
【図14】フィルタ係数演算回路123’の他の実施例
による内部構成を示す図である。
による内部構成を示す図である。
100 ピックアップ 110〜112 可変係数フィルタ 123 フィルタ係数演算回路 400 クロストーク除去回路 H1〜H3 平均化回路 IN1〜IN3 積分器 M1〜M3 相関演算回路 S1〜S3 セレクタ SW1〜SW3 スイッチ
Claims (9)
- 【請求項1】 記録媒体の記録トラックから読取られた
読取信号をサンプリングして得た読取サンプル値系列か
ら前記記録トラックの隣接トラックからのクロストーク
を除去したクロストーク除去読取サンプル値系列を得る
記録情報再生装置におけるクロストーク除去装置であっ
て、 前記クロストーク除去読取サンプル値系列に生じている
誤差値を0に収束させるべきフィルタ係数を求めるフィ
ルタ係数演算回路と、 前記読取サンプル値系列に対して前記フィルタ係数に基
づくフィルタリング処理を施すことにより前記記録トラ
ックの隣接トラックからのクロストーク成分を求める可
変係数フィルタと、 前記読取サンプル値系列から前記クロストーク成分を減
算したものを前記クロストーク除去読取サンプル値系列
として出力する減算器と、 前記読取サンプル値系列が非同期状態となっている期間
中は前記フィルタ係数演算回路にて求めた前記フィルタ
係数に代わり所定の固定係数値を前記可変係数フィルタ
のフィルタ係数とする手段と、からなることを特徴とす
る記録情報再生装置におけるクロストーク除去装置。 - 【請求項2】 前記誤差値は、前記クロストーク除去読
取サンプル値系列におけるゼロクロス時のサンプル値と
0との差分であることを特徴とする請求項1記載の記録
情報再生装置におけるクロストーク除去装置。 - 【請求項3】 前記フィルタ係数演算回路は、前記誤差
値と前記読取サンプル値系列との相関を求めて相関値を
得る相関演算回路と、 前記相関値を積算したものを前記フィルタ係数として出
力する積分器とからなることを特徴とする請求項1記載
の記録情報再生装置におけるクロストーク除去装置。 - 【請求項4】 記録媒体の記録トラックから読取られた
読取信号をサンプリングして得た読取サンプル値系列か
ら前記記録トラックの隣接トラックからのクロストーク
を除去したクロストーク除去読取サンプル値系列を得る
記録情報再生装置におけるクロストーク除去装置であっ
て、 前記クロストーク除去読取サンプル値系列に生じている
誤差値を0に収束させるべきフィルタ係数を求めるフィ
ルタ係数演算回路と、 前記フィルタ係数の平均を求めて平均フィルタ係数を得
る平均化回路と、 前記読取サンプル値系列に対して前記フィルタ係数に基
づくフィルタリング処理を施すことにより前記記録トラ
ックの隣接トラックからのクロストーク成分を求める可
変係数フィルタと、 前記読取サンプル値系列から前記クロストーク成分を減
算したものを前記クロストーク除去読取サンプル値系列
として出力する減算器と、 前記読取サンプル値系列が非同期状態となっている期間
中は前記フィルタ係数演算回路にて求めた前記フィルタ
係数に代わり前記平均フィルタ係数を前記可変係数フィ
ルタのフィルタ係数とする手段と、からなることを特徴
とする記録情報再生装置におけるクロストーク除去装
置。 - 【請求項5】 前記誤差値は、前記クロストーク除去読
取サンプル値系列におけるゼロクロス時のサンプル値と
0との差分であることを特徴とする請求項4記載の記録
情報再生装置におけるクロストーク除去装置。 - 【請求項6】 前記フィルタ係数演算回路は、前記誤差
値と前記読取サンプル値系列との相関を求めて相関値を
得る相関演算回路と、 前記相関値を積算したものを前記フィルタ係数として出
力する積分器とからなることを特徴とする請求項4記載
の記録情報再生装置におけるクロストーク除去装置。 - 【請求項7】 記録媒体の記録トラックから読取られた
読取信号をサンプリングして得た読取サンプル値系列か
ら前記記録トラックの隣接トラックからのクロストーク
を除去したクロストーク除去読取サンプル値系列を得る
記録情報再生装置におけるクロストーク除去装置であっ
て、 前記クロストーク除去読取サンプル値系列に生じている
誤差値を0に収束させるべきフィルタ係数を求めるフィ
ルタ係数演算回路と、 前記読取サンプル値系列に対して前記フィルタ係数に基
づくフィルタリング処理を施すことにより前記記録トラ
ックの隣接トラックからのクロストーク成分を求める可
変係数フィルタと、 前記読取サンプル値系列から前記クロストーク成分を減
算したものを前記クロストーク除去読取サンプル値系列
として出力する減算器と、 前記読取サンプル値系列が同期状態から非同期状態に推
移した場合には前記非同期状態となる直前に前記フィル
タ係数演算回路にて求められていたフィルタ係数を保持
してこれを前記可変係数フィルタのフィルタ係数とする
手段と、からなることを特徴とする記録情報再生装置に
おけるクロストーク除去装置。 - 【請求項8】 前記誤差値は、前記クロストーク除去読
取サンプル値系列におけるゼロクロス時のサンプル値と
0との差分であることを特徴とする請求項7記載の記録
情報再生装置におけるクロストーク除去装置。 - 【請求項9】 前記フィルタ係数演算回路は、前記誤差
値と前記読取サンプル値系列との相関を求めて相関値を
得る相関演算回路と、 前記相関値を積算したものを前記フィルタ係数として出
力する積分器と、 前記読取サンプル値系列が同期状態から非同期状態に推
移した場合には前記積分器への前記相関値の供給を強制
的に遮断するスイッチと、からなることを特徴とする請
求項7記載の記録情報再生装置におけるクロストーク除
去装置。
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JPH11110712A true JPH11110712A (ja) | 1999-04-23 |
JP3526185B2 JP3526185B2 (ja) | 2004-05-10 |
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CN100337275C (zh) * | 2002-06-17 | 2007-09-12 | 先锋株式会社 | 光记录介质的连接间隙检测设备及其方法 |
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-
1997
- 1997-10-07 JP JP27422097A patent/JP3526185B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-10-06 US US09/166,529 patent/US6134211A/en not_active Expired - Fee Related
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US6134211A (en) | 2000-10-17 |
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