JPH11110076A

JPH11110076A - 携帯型情報処理装置

Info

Publication number: JPH11110076A
Application number: JP9271096A
Authority: JP
Inventors: Atsunobu Nobuchi; 厚伸野渕
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1997-10-03
Filing date: 1997-10-03
Publication date: 1999-04-23
Also published as: US6067224A

Abstract

(57)【要約】【課題】高音抜けのない高音質の音声を提供可能な携
帯型情報処理装置を提供することである。【解決手段】携帯型情報処理装置であって、上面に開
口を有する本体と、該本体に回動可能に取り付けられた
表示ユニットと、開口の下の本体内に上向きに取り付け
られたスピーカと、開口を実質上塞ぐ第１位置と、本体
上面に対して所定角度傾斜した第２位置との間で回動可
能に開口内に取り付けられた複数のバッフルとを含んで
いる。携帯型情報処理装置は前進位置と後退位置の間で
移動可能なガイド部材と、ガイド部材の直線運動をバッ
フルの回転運動に変換する運動変換機構を更に含んでい
る。表示ユニットが閉じられると、ガイド部材は後退位
置に移動され、これにより各バッフルは開口を実質上閉
鎖する第１位置に回動される。表示ユニットを開くと、
コイルバネの付勢力によりガイド部材は前進位置に移動
され、各バッフルは本体の上面に対して所定角度傾斜し
た第２位置に回動される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、音響効果を改善し
たノートブックパソコン等の携帯型情報処理装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年コンピュータ等の情報処理装置で
は、マルチメディアと呼ばれる映像や音声の処理や、デ
ータ通信等に対応した機能が携帯型の情報処理装置にも
装備されるようになってきている。

【０００３】こうした中で音声面においては、従来の携
帯型情報処理装置であるノートブックパソコン等では、
スピーカが搭載され始めた当時の単に警告音を発生させ
るブザー程度のものから、順次高機能化して、音楽用Ｃ
ＤやＣＤ−ＲＯＭ等を音源としたステレオ音声の高品質
の音声を出力する音響装置を装備したものへと発展して
きている。

【０００４】しかしながら、携帯型の情報処理装置は一
方で、携帯性及び軽量化が要求されるので、内蔵された
スピーカもその制約の範囲内で設計されている。従来の
ノートブックパソコンでは、図１に示すように小型のス
ピーカを上方向に向けてノートブックパソコンの本体内
に取り付けていた。

【０００５】図１において、符号２はキーボード４を有
するノートブックパソコンの本体であり、表示ユニット
６が回動可能に本体２に取り付けられている。本体２内
には、スピーカ８が上向きに取り付けられており、複数
の穴１１を有するカバー１０でスピーカ８の前面に設け
た開口部が塞がれている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ノートブックパソコン
ではスピーカ取付スペースが小さいので、小型のスピー
カでより良い音響効果を得る必要がある。しかし、従来
のように小型のスピーカを上方向に向けて本体内に取り
付けると、指向性の高い高音は上方向に出ていくことに
なり、パソコンのオペレータが聞く音は、高音の抜けた
音になるという問題点を生じていた。

【０００７】特開平８−１７１４７７号公報には、スピ
ーカを本体内に寝かせて取り付け、必要に応じてスピー
カを立てて使用する構成が開示されている。しかし、ス
ピーカを本体に回動可能に取り付けると、スピーカに接
続したケーブルの処理の問題が発生する。また、スピー
カが小型になり質量が小さいため、大きい音にしたとき
又は共振周波数のとき、箱鳴りを起こす可能性が大き
い。

【０００８】よって本発明の目的は、簡単な構成で高音
の抜けを防止し音響効果を改善した携帯型情報処理装置
を提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上面に
開口を有する本体と、該本体に回動可能に取り付けられ
た表示ユニットと、前記開口の下の前記本体内に上向き
に取り付けられたスピーカと、前記開口を実質上塞ぐ第
１位置と前記本体上面に対して所定角度傾斜した第２位
置との間で回動可能に前記開口内に取り付けられたバッ
フルと、前進位置と後退位置の間で移動可能に前記本体
内に取り付けられたガイド部材と、前記ガイド部材を前
進位置に付勢する付勢手段と、前記表示ユニットが前記
本体上に閉じられたとき、前記ガイド部材に係合して、
前記付勢手段の付勢力に抗して前記ガイド部材を前記後
退位置に移動させる前記表示ユニットに固定された第１
係合突起と、前記ガイド部材が後退位置のとき前記バッ
フルを第１位置に移動させ、前記ガイド部材が前進位置
のとき前記バッフルを第２位置に移動させる、前記ガイ
ド部材の直線運動を前記バッフルの回転運動に変換する
運動変換手段とを具備したことを特徴とする携帯型情報
処理装置が提供される。

【００１０】好ましくは、運動変換手段はバッフルに固
定された長穴を有するフランジと、該長穴中に挿入され
るようにガイド部材に固定されたピンとから構成され
る。代替案として、運動変換手段をガイド部材に固定さ
れたラックと、該ラックと噛み合うようにバッフルに固
定されたピニオンとから構成しても良い。

【００１１】表示ユニットを開けると（立てると）、第
１係合突起がガイド部材から離れるため、ガイド部材は
付勢手段により前進位置に移動される。これにより、バ
ッフルは本体上面に対して所定角度傾斜した第２位置に
回動する。よって、スピーカからの音はバッフルにより
オペレータ方向に反射されるので、従来のように高音が
抜けることなく音質のよい音を聞くことができる。

【００１２】本発明の他の側面によると、上面に開口を
有する本体と、該本体に回動可能に取り付けられた表示
ユニットと、前記開口の下の前記本体内に上向きに取り
付けられたスピーカと、前記開口を実質上塞ぐ第１位置
と前記本体上面に対して所定角度傾斜した第２位置との
間で、回動軸回りに回動可能に前記開口内に取り付けら
れた複数のバッフルと、前記各バッフルを常に第２位置
方向に付勢する複数の付勢手段とを具備し、前記表示ユ
ニットが前記本体上に閉じられたとき、前記各バッフル
は前記各付勢手段の付勢力に抗して、前記第１位置に回
動されることを特徴とする携帯型情報処理装置が提供さ
れる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図２を参照すると、本発明の実施
形態に係るノートブックパソコン１２の概略斜視図が示
されている。ノートブックパソコン１２は、キーボード
１６を有する本体１４と、本体１４に対して回動可能に
取り付けられた表示ユニット１８を有している。表示ユ
ニット１８には液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）２０が搭載
されている。

【００１４】ノートブックパソコン１２の本体１４内に
は、一対のスピーカ８が上向きに取り付けられている
（図５参照）。そして、各スピーカ８に対向した本体１
４の上面に一対の開口２２が形成されており、各開口２
２内には複数のバッフル２４が回動可能に取り付けられ
ている。

【００１５】図３乃至図５を参照すると、各バッフル又
はフィン２４はシャフト２６に固定されており、各シャ
フト２６は図示しない軸受等の支持手段により回動可能
に支持されている。バッフル２４にはブラケット２８が
固定されており、ブラケット２８には長穴３０が形成さ
れている。

【００１６】各バッフル２４は、図３に示した開口２２
を実質上塞ぐ第１位置と、図６に示した本体上面に対し
て所定角度傾斜した第２位置との間で回動可能に取り付
けられている。所定角度は概略４０°〜６０°程度であ
り、更に望ましくは概略４５°〜５０°の範囲内であ
る。

【００１７】図５に最も良く示されるように、各バッフ
ル２４の下方にはガイド部材３２が図示しないガイドレ
ールに沿ってスライド可能に取り付けられている。ガイ
ド部材３２は穴３５を有する上板３４と、上板３４に対
して概略直角に折り曲げられた一対の側板３６，３８を
有している。

【００１８】側板３６には伸長部分４０が一体的に形成
されており、複数のピン４２が固定されている。各ピン
４２は各バッフル２４の長穴３０中に挿入される。コイ
ルバネ４８が本体１４に固定した保持部材５０とガイド
部材３２との間で伸長部分４８に挿入されている。

【００１９】図２に示すように、表示ユニット１８には
一対の第１係合突起４４が一体的に形成されている。一
方、ガイド部材３２には図３に示すように表示ユニット
１８が本体１４上に閉じられたとき、第１係合突起４４
に係合してガイド部材３２を後退位置に移動させる第２
係合突起４６が一体的に形成されている。

【００２０】ガイド部材３２は図６に示した前進位置
と、図３に示した後退位置との間で移動可能に取り付け
られている。通常は、ガイド部材３２はコイルバネ４８
の付勢力により、図６に示した前進位置に移動されてお
り、表示ユニット１８を本体１４上に閉じると、第１係
合突起４４が第２係合突起４６に係合して、コイルバネ
４８の付勢力に抗してガイド部材３２を図３に示した後
退位置に移動させる。

【００２１】しかして、図３に示した表示ユニット１８
を本体１４上に閉じた状態では、表示ユニット１８の第
１係合突起４４がガイド部材３２の第２係合突起４６に
係合する。

【００２２】これにより、ガイド部材３２はコイルバネ
４８の付勢力に抗して後退位置に移動され、各バッフル
２４は開口２２を実質上塞ぐ第１位置に回動される。こ
のように、各バッフル２４はコンパクトに折り畳み可能
なため、本体１４上に閉じられる表示ユニット１８の邪
魔になることはない。

【００２３】図６に示すように表示ユニット１８を本体
１４に対して開いた状態では、第１係合突起４４と第２
係合突起４６の係合が外れるため、ガイド部材３２はコ
イルバネ４８の付勢力により前進位置に移動される。こ
れにより、各バッフル２４は時計回り方向に回動し、本
体１４の上面に対して概略４５°傾いた第２位置とな
る。

【００２４】この状態では、本体１４内に内蔵されたス
ピーカ８からの音は、矢印Ｓで示すように各バッフル２
４でノートブックパソコン１２のオペレータ方向に反射
される。特に、指向性が高い高音部の音がバッフル２４
でオペレータ方向に反射されるため、オペレータは音質
の良い音を聞くことができる。

【００２５】図７及び図８を参照すると、本発明第２実
施形態の断面図が示されている。図７は表示ユニット１
８を閉じた状態の、図８は表示ユニット１８を開いた状
態の断面図をそれぞれ示している。

【００２６】本実施形態は上述した第１実施形態に類似
しており、ガイド部材３２の直線運動をバッフル２４の
回動運動に変換する運動変換手段の構成のみが上述した
第１実施形態と相違する。即ち、ガイド部材３２にはラ
ック５２が固定されている。そして、各バッフル２４に
はラック５２に噛み合うピニオン５４が固定されてい
る。

【００２７】しかして、図７に示すように表示ユニット
１８を本体１４上に閉じた状態では、第１係合突起４４
が第２係合突起４６に係合するため、ガイド部材３２は
コイルバネ４８の付勢力に抗して後退位置に移動され
る。これに伴い、ラック５２も後退位置に移動される。

【００２８】各ピニオン５４はラック５２に噛み合って
いるため、ラック５２が後退位置に移動されると、各ピ
ニオン５４はシャフト２６を中心として反時計回り方向
に回動される。その結果、各バッフル２４は開口２２を
実質上塞ぐ第１位置に回動される。

【００２９】図８に示すように、表示ユニット１８を本
体１４に対して開くと、第１係合突起４４と第２係合突
起４６との係合が解かれるため、ガイド部材３２はコイ
ルバネ４８の付勢力により前進位置に移動される。これ
に伴い、ラック５２も前進位置に移動される。

【００３０】各ピニオン５４はラック５２に噛み合って
いるため、シャフト２６を中心にして時計回り方向に回
動し、バッフル２４は本体１４の上面に対して概略４５
°傾斜した第２位置に回動される。

【００３１】この状態では、スピーカ８からの音は矢印
Ｓに示すように各バッフル２４で前方に反射され、パソ
コンのオペレータは音質の優れた音を聞くことができ
る。図９及び図１０を参照すると、本発明第３実施形態
の断面図が示されている。図９は表示ユニット１８を閉
じた状態の、図１０は表示ユニット１８を開いた状態の
断面図をそれぞれ示している。

【００３２】本実施形態では、各バッフル２４の回動シ
ャフト２６にバッフル２４を開く方向に付勢するトーシ
ョンスプリング５８が取り付けられている。従って、表
示ユニット１８を本体１４上に閉じた状態では、表示ユ
ニット１８の重さにより各バッフル２４は開口２２を実
質上閉鎖する第１位置に回動される。

【００３３】図１０に示すように、表示ユニット１８を
本体１４に対して開いた状態では、各シャフト２６はト
ーションスプリング５８の付勢力により時計回り方向に
回転させられるため、各バッフル２４は本体１４の上面
に対して概略４５°傾斜した第２位置に回動される。

【００３４】この状態では、スピーカ８からの音は各バ
ッフル２４で前方（図で左方向）に反射されるため、ノ
ートブックパソコンのオペレータは高音抜けのない音質
の良い音を聞くことができる。

【００３５】

【発明の効果】本発明は以上詳述したように構成したの
で、コンパクト性を犠牲にすることなく、音響効果の改
善された携帯型情報処理装置を提供できるという効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例のスピーカ取付構造を示す断面図であ
る。

【図２】本発明の実施例に係るノートブックパソコンの
概略斜視図である。

【図３】表示ユニットを閉じた状態の、本発明第１実施
形態の断面図である。

【図４】第１実施形態の平面図である。

【図５】第１実施形態の分解斜視図である。

【図６】表示ユニットを開いた状態の、第１実施形態の
断面図である。

【図７】表示ユニットを閉じた状態の、本発明第２実施
形態の断面図である。

【図８】表示ユニットを開いた状態の、第２実施形態の
断面図である。

【図９】表示ユニットを閉じた状態の、本発明第３実施
形態の断面図である。

【図１０】表示ユニットを開いた状態の、第３実施形態
の断面図である。

【符号の説明】

１２ノートブックパソコン１８表示ユニット２２開口２４バッフル２６シャフト２８フランジ３２ガイド部材４８コイルバネ５２ラック５４ピニオン５８トーションスプリング

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体と；該本体に回動可能に取り付けら
れた表示ユニットと；前記本体内に上向きに取り付けら
れたスピーカと；前記スピーカを実質的に塞ぐ第１位置
と前記本体上面に対して所定角度傾斜した第２位置との
間で回動可能に取り付けられた、開閉部材と；前記表示
ユニットが閉じられたときに、前記開閉部材を前記第１
位置にし、前記表示ユニットが開けられたときに、前記
開閉部材を前記第２位置にする手段を具備したことを特
徴とする情報処理装置。
【請求項２】本体と；該本体に回動可能に取り付けら
れた表示ユニットと；前記本体内に上向きに取り付けら
れたスピーカと；前記スピーカを実質的に塞ぐ第１位置
と前記本体上面に対して所定角度傾斜した第２位置との
間で回動可能に取り付けられたバッフルと；前記表示ユ
ニットが閉じられたときに、前記バッフルを前記第１位
置にし、前記表示ユニットが開けられたときに、前記バ
ッフルを前記第２位置にする手段を具備したことを特徴
とする情報処理装置。
【請求項３】上面に開口を有する本体と；該本体に回
動可能に取り付けられた表示ユニットと；前記開口の下
の前記本体内に上向きに取り付けられたスピーカと；前
記開口を実質上塞ぐ第１位置と前記本体上面に対して所
定角度傾斜した第２位置との間で回動可能に前記開口内
に取り付けられたバッフルと；前進位置と後退位置の間
で移動可能に前記本体内に取り付けられたガイド部材
と；前記ガイド部材を前進位置に付勢する付勢手段と；
前記表示ユニットが前記本体上に閉じられたとき、前記
ガイド部材に係合して、前記付勢手段の付勢力に抗して
前記ガイド部材を前記後退位置に移動させる前記表示ユ
ニットに固定された第１係合突起と；前記ガイド部材が
後退位置のとき前記バッフルを第１位置に移動させ、前
記ガイド部材が前進位置のとき前記バッフルを第２位置
に移動させる、前記ガイド部材の直線運動を前記バッフ
ルの回転運動に変換する運動変換手段と；を具備したこ
とを特徴とする携帯型情報処理装置。
【請求項４】前記運動変換手段は前記バッフルに固定
された長穴を有するフランジと、前記長穴中に挿入され
前記ガイド部材に固定されたピンとから構成される請求
項３記載の携帯型情報処理装置。
【請求項５】前記運動変換手段は前記ガイド部材に固
定されたラックと、前記バッフルに固定された前記ラッ
クと噛み合うピニオンとから構成される請求項３記載の
携帯型情報処理装置。
【請求項６】前記ガイド部材は第２係合突起を有して
おり、前記表示ユニットが前記本体上に閉じられたと
き、前記第１係合突起が前記第２係合突起に係合して前
記付勢手段の付勢力に抗して前記ガイド部材を前記後退
位置に移動させる請求項３記載の携帯型情報処理装置。
【請求項７】前記バッフルは前記開口内に互いに整列
して回動可能に取り付けられた複数のバッフルを含んで
いる請求項３記載の携帯型情報処理装置。
【請求項８】上面に開口を有する本体と；該本体に回
動可能に取り付けられた表示ユニットと；前記開口の下
の前記本体内に上向きに取り付けられたスピーカと；前
記開口を実質上塞ぐ第１位置と前記本体上面に対して所
定角度傾斜した第２位置との間で、回動軸回りに回動可
能に前記開口内に取り付けられた複数のバッフルと；前
記各バッフルを常に第２位置方向に付勢する複数の付勢
手段とを具備し；前記表示ユニットが前記本体上に閉じ
られたとき、前記各バッフルは前記各付勢手段の付勢力
に抗して、前記第１位置に回動されることを特徴とする
携帯型情報処理装置。
【請求項９】前記各付勢手段は前記バッフルの回動軸
に取り付けられたトーションスプリングから構成される
請求項８記載の携帯型情報処理装置。