JPH11107606A - スライドドアの全開ロック装置 - Google Patents

スライドドアの全開ロック装置

Info

Publication number
JPH11107606A
JPH11107606A JP27130597A JP27130597A JPH11107606A JP H11107606 A JPH11107606 A JP H11107606A JP 27130597 A JP27130597 A JP 27130597A JP 27130597 A JP27130597 A JP 27130597A JP H11107606 A JPH11107606 A JP H11107606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking plate
hold
door
lever
latch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27130597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3283803B2 (ja
Inventor
Tatsuo Minami
達男 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Shatai Co Ltd filed Critical Nissan Shatai Co Ltd
Priority to JP27130597A priority Critical patent/JP3283803B2/ja
Publication of JPH11107606A publication Critical patent/JPH11107606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3283803B2 publication Critical patent/JP3283803B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つのドアハンドルでドアロックの解除と全
開ロックの解除とを行うことが可能なコスト的に有利な
手段を用いながら操作性の改善を図ること。 【解決手段】 ラッチ21の回動を規制する第1ロッキ
ングプレート24をリリースレバー26を介してドアハ
ンドルと連動可能とし、第1ロッキングプレート24と
同軸に一体的に設けられた第2ロッキングプレート24
がロック位置からアンロック位置に回動するのを規制す
るホールドレバー25を設け、ホールドレバー25はス
ライドドアの全開直前でロアガイドレール5に設けた入
力凸部16により第1・第2ロッキングプレート22,
24をアンロック位置に保持しないアンホールド位置に
回動するように構成し、かつ、第2ロッキングプレート
24には、ロック位置に配置されたときにホールドレバ
ー25がアンホールド位置からホールド位置に回動する
のを規制するストッパ片24aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、スライドドアを
全開したときに、このスライドドアが閉方向にスライド
することのないように係合しておく全開ロック装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】 従来、スライドドアの全開ロック装置
としては、スライドドアの全開位置での保持をばねによ
るチェック力により行うチェッカー方式の装置(例え
ば、実開昭64−57278号公報参照)や、スライド
ドアを係合手段により全開位置で拘束するロック方式の
装置(例えば、実公昭58−30925号公報参照)が
知られている。前者のチェッカー方式の装置は、構造が
簡単であり安価であるが、その反面、ばねの弾発力や取
付位置のばらつきによりチェック力にばらつきがでると
いう問題や、下り坂でもスライドドアが閉方向にスライ
ドしないだけのチェック力に設定する必要があることか
ら、スライドドアがばねを乗り越えるときに大きなきな
開操作力が必要となる。そこで、下り坂でもスライドド
アが閉スライドしないように確実にスライドドアを拘束
でき、しかも、スライドドアの開操作力も大きくならな
いようにするものとして、ロック方式の全開ロック装置
が発明された。このロック方式の全開ロック装置は、基
本的には車体側に設けられている第1の係合手段(スト
ライカ)と係合する第2の係合手段(ラッチ)がスライ
ドドア側に設けられており、両係合手段は、スライドド
アを全開位置にスライドさせたときに係合する位置関係
で設けられ、また、第2の係合手段には、係合を解除す
るロック解除手段が連結されている。そして、このロッ
ク解除手段を操作する手段としては、ドアロックを解除
するドアハンドルなどのハンドルレバーが用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 上述のように、従来
のロック方式の全開ロック装置は、チェッカー方式のも
のに比べて、拘束性能の点で優れたものであるが、以下
に述べるような改善が望まれていた。上述の従来技術で
は、係合手段の係合解除をハンドルレバー操作に連動し
て行うように構成されている。このハンドルレバーとし
ては、スライドドアを開くときにドアロック(このロッ
クは、スライドドアを閉じたときにロックするロックで
ある)を解除する操作を行うためのスライドドアに一般
的に設けられているドアハンドルを用いるものと、これ
に加えてスライドドアを閉じる方向に操作する全開ロッ
クの解除操作用のハンドルレバーを別途設けるものとが
ある。後者の技術、すなわち、スライドドアの閉じ方向
に操作するハンドルレバーを別途設けた構成では、ハン
ドルレバーを操作しながらその操作方向と同じ方向にド
アをスライドさせるため、操作性に優れているが、部品
点数が多くなるとともに、各部材の動きも複雑になるた
め、コストアップを招く。一方、前者の技術、すなわち
通常用いられているドアロックの解除用のドアハンドル
を全開ロックの解除用に共用する構成では、部品点数が
少なくて済みコスト的には有利であるものの、ドアハン
ドルをスライドドアの開方向にロック解除操作しながら
スライドドアを閉方向にスライドさせることになり、両
者の操作方向が異なり操作性に劣るもので、特に、下り
坂駐車時などで、第1・第2両係合部にスライドドアの
重量がかかっている場合に、この重量による負荷に抗し
てドアハンドルを操作しながら、その操作方向とは反対
側にスライドドアをスライドさせる必要があり、操作性
がより悪化する。本発明は、上述の従来の問題点に着目
してなされたもので、一つのドアハンドルでドアロック
の解除と全開ロックの解除とを行うことが可能なコスト
的に有利な手段を用いる構造において、操作性の改善を
図ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ために本発明のスライドドアの全開ロック装置は、車体
の側面に形成された開口部を開閉するスライドドアが、
ガイドレールにスライド自在に支持され、前記スライド
ドアには、開口部を全開する位置である全開位置にスラ
イドさせたときに車体に固定されたストライカと係合し
てスライドドアのスライドを規制するラッチが設けら
れ、このラッチは、ストライカと係合する位置であるラ
ッチ位置とストライカとの係合が解除されるアンラッチ
位置との範囲で回動可能に取り付けられているととも
に、付勢手段により前記アンラッチ位置の方向に回動付
勢され、前記スライドドアのラッチの近傍位置には、前
記ラッチ位置のラッチと係合してラッチがアンラッチ位
置方向に回動するのを規制するロッキングプレートが設
けられ、このロッキングプレートは、前記ラッチと係合
するロック位置と係合しないアンロック位置とに回動可
能に支持され、かつ、付勢手段により前記ロック位置の
方向に回動付勢されているとともに、スライドドアの側
面に設けられたドアロック解除用のドアハンドルと連動
されて、ドアハンドルのロック解除操作時に前記アンロ
ック位置に回動されるよう構成され、前記スライドドア
のロッキングプレートの近傍位置であって、スライドド
アのスライド時にガイドレールに近接して移動可能な位
置に、ホールドレバーが回動可能に支持され、このホー
ルドレバーは、前記ロッキングプレートと係合してロッ
キングプレートがアンロック位置からロック位置に戻る
のを規制するホールド爪が設けられ、かつ、このホール
ド爪がロッキングプレートと係合してロック位置に戻る
のを規制するホールド位置と、前記ホールド爪がロッキ
ングプレートと係合せずロック位置に戻るのを規制でき
ないアンホールド位置との範囲で回動可能に設けられ、
さらに、付勢手段によりホールド位置の方向に回動付勢
され、前記ロッキングプレートには、ロッキングプレー
トがロック位置に配置されているときに限り、ホールド
レバーのホールド爪が突き当たることでホールドレバー
がアンロック位置からホールド位置に回動するのを規制
するストッパ片が設けられ、前記ガイドレールには、ス
ライドドアの全開位置よりも僅かに閉方向の位置で前記
ホールドレバーと衝突してホールドレバーをホールド位
置からアンホールド位置に回動させる入力凸部が設けら
れていることを特徴とする手段とした。請求項2記載の
発明は、請求項1記載のスライドドアの全開ロック装置
において、前記入力凸部ならびにストライカが前記開口
部の下縁に沿って延在されたロアガイドレールの後端部
に設けられ、前記ラッチ,ロッキングプレート,ホール
ドレバーが、前記ロアガイドレールを転動するローラを
支持してスライドドアに取り付けられたロアローラブラ
ケットに設けられていることを特徴とする。請求項3記
載の発明は、請求項2記載のスライドドアの全開ロック
装置において、前記ロアローラブラケットがスライドド
アに固定されているブラケットのみから成り、前記ロッ
キングプレートは、前記ドアハンドルに連動するワイヤ
に連結されていることを特徴とする。請求項4記載の発
明は、請求項2記載のスライドドアの全開ロック装置に
おいて、前記ロアローラブラケットが、車体に固定され
た第1ブラケットと、この第1ブラケットに対して水平
方向に回動可能に取り付けられて前記ローラを支持する
第2ブラケットとで構成され、前記ラッチ,ロッキング
プレート,ホールドレバーが前記第1ブラケットに支持
され、前記第2ブラケットには、前記ロッキングプレー
トをロック位置からアンロック位置に回動させることが
可能なリリースレバーが回動可能に支持され、このリリ
ースレバーは、前記ドアハンドルレバーに連動するワイ
ヤに連結されて、ドアハンドルのドアロック解除操作に
連動してリリースレバーが回動して前記ロッキングプレ
ートをロック位置からアンロック位置に移動させるよう
構成されていることを特徴とする。請求項5記載の発明
は、請求項4記載のスライドドアの全開ロック装置にお
いて、前記ラッチとホールドレバーとが異なる高さに配
置され、前記ロッキングプレートが、ラッチと係合する
第1ロッキングプレートと、この第1ロッキングプレー
トと同軸に一体的に構成されて前記ホールドレバーと係
合可能に配置されているとともに前記ストッパ片が設け
られた第2ロッキングプレートとで構成され、前記リリ
ースレバーは、第1ロッキングプレートを回動可能に配
置されていることを特徴とする。
【0005】
【作用】 本発明では、全閉状態からスライドドアを開
スライドさせるときには、ドアハンドルを開操作してド
アロックのロック解除を行い、スライドドアを後方にス
ライドさせる。スライドドアが全開位置に達する直前
で、ホールドレバーがガイドレールに設けられた入力凸
部と衝突してホールド位置からアンホールド位置に回動
し、これに伴って、ロッキングプレートに対する回動規
制がなくなり、ロッキングプレートは付勢手段の付勢力
によりロック位置に回動する。そして、入力凸部を越え
ると、ホールドレバーは付勢手段の付勢力によりアンホ
ールド位置からホールド位置に戻ろうとするが、ホール
ド爪がロック位置のロッキングプレートのストッパ片に
衝突してこのホールド位置への戻りが規制される。した
がって、ロッキングプレートはロック位置に保持され
る。上記動作とほぼ同時にスライドドアが全開位置に達
し、ラッチがストライカと係合するとともにアンラッチ
位置からラッチ位置に回動する。そして、このラッチは
ロック位置に配置されているロッキングプレートと係合
し、これによりラッチがラッチ位置に保持されてストラ
イカとの係合状態が維持され、スライドドアは全開状態
に保たれる。したがって、ラッチとストライカとが係合
状態に維持され、車両を前下がりの下り坂に停車させて
いても、スライドドアは全開位置に保持され、スライド
ドアがその重量で閉スライドすることはない。
【0006】次に、スライドドアを閉じるときには、ド
アハンドルの開操作を一回行う。この開操作に連動して
ロッキングプレートがロック位置からアンロック位置に
回動し、これに伴って、ホールドレバーのホールド爪と
ロッキングプレートのストッパ片との突き当たりが解除
され、ホールドレバーは付勢手段の付勢力によりホール
ド位置まで回動される。したがって、上記ドアハンドル
の一回の開操作を終えると、ロッキングプレートは付勢
手段の付勢力によりアンロック位置からロック位置に戻
る方向に回動しようとするが、この時点で、ホールドレ
バーがホールド位置に配置されているため、ロッキング
プレートのロック位置方向の回動がホールドレバーのホ
ールド爪により規制され、ロッキングプレートはアンロ
ック位置に保持される。よって、ラッチに対する規制が
なくなり、スライドドアを全開位置から閉スライドさせ
ると、ラッチとストライカによるスライド規制は働かず
両者の係合は解除される。また、スライドドアを全開位
置から僅かに閉方向にスライドした時点で、ホールドレ
バーがガイドレールに設けられた入力凸部と衝突してホ
ールド位置からアンホールド位置に回動し、これに伴っ
て、ホールド爪によるロッキングプレートに対する回動
規制がなくなり、ロッキングプレートはアンロック位置
からロック位置に戻る。よって、入力凸部を越えてホー
ルドレバーがアンホールド位置からホールド位置に戻ろ
うとしても、ホールド爪がストッパ片に突き当たってこ
のホールド位置への戻りが規制される。なお、このホー
ルド爪がストッパ片に突き当たってホールドレバーのホ
ールド位置への戻りが規制された状態は、次回にドアハ
ンドルが開操作されるまで維持される。
【0007】請求項3記載の発明では、ドアハンドルの
開操作を行うと、ロッキングプレートが直接ワイヤに連
動して、ロック位置からアンロック位置に回動する。ま
た、請求項4および5記載の発明では、本装置の主要な
構成ならびにローラが設けられているロアローラブラケ
ットが、第1ブラケットと第2ブラケットとで構成され
ており、第1ブラケットに対して第2ブラケットが回動
することにより、ロアガイドレールを転動するローラが
スライドドアに対する角度を変更可能であり、スライド
ドアをスライドさせる際の負荷を軽減できる。また、こ
の発明では、ドアハンドルとロッキングプレートとの連
動関係は、間にリリースレバーを介した間接的な連動関
係に構成されており、第1ブラケットと第2ブラケット
とが首振による相対変位を行って、ロッキングプレート
が設けられている第2ブラケットとドアハンドルが設け
られているスライドドア本体との相対位置関係が変わっ
たとしても、この変位によりロッキングプレートが操作
されてしまうことはない。すなわち、ワイヤに連結され
てドアハンドルに直接連動するリリースレバーが第1ブ
ラケットに設けられており、ドアハンドルの開操作を行
うと、リリースレバーが回動し、これにより、ロッキン
グプレートがロック位置からアンロック位置に移動す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。実施の形態を説明するにあた
り、まず、請求項5記載の発明に対応した実施の形態1
について説明する。
【0009】(実施の形態1)図2は本実施の形態を適
用した車両を示す斜視図であって、車体1の側面にスラ
イドドア2がスライド自在に取り付けられている。すな
わち、車体1の側面に開口部3が設けられ、この開口部
3の上縁および下縁に沿ってアッパガイドレール4およ
びロアガイドレール5が延在され、また、開口部3の後
方のサイドパネルにリヤガイドレール6が延在されてい
る。そして、各ガイドレール4,5,6に沿って転動可
能に構成されたアッパローラ(図示省略),ロアローラ
7(図1参照),リヤローラ(図示省略)が、それぞ
れ、スライドドア2の前端部の上下と、後端中間部に取
り付けられ、これによりスライドドア2が車体1に対し
て前後にスライドして開口部3を開閉可能に構成されて
いる。なお、各ローラは、それぞれ、アッパローラブラ
ケット11,ロアローラブラケット12,リヤローラブ
ラケット13にそれぞれ支持されている。また、各ガイ
ドレール4,5,6は、前端部において車両内方に向け
て湾曲されてスライドドア2を全閉直前で車幅方向で車
内方向に変位させるよう構成されている。
【0010】また、開口部3の後端縁を構成するリヤピ
ラー8には、スライドドア2を全閉させたときに係合す
るドアロック(図示省略)が設けられており、かつ、こ
のドアロックの係合を解除する、すなわちロック解除す
る操作を行うドアハンドル9がスライドドア2の前端部
に設けられている。ちなみに、このドアハンドル9のロ
ック解除操作は、このドアハンドル9を車両後方に向け
て変位させる操作である。
【0011】本実施の形態のスライドドア2の全開ロッ
ク装置は、図1の斜視図に示すように、前記ロアローラ
ブラケット12とロアガイドレール5とに設けられてい
る。これらを説明するにあたり、まず、ロアローラブラ
ケット12とロアガイドレール5とについて説明する。
【0012】前記ロアガイドレール5は、図示のように
略C型のチャンネル構造で、かつ、上端縁から下方にフ
ランジ5aが垂下されている。そして、ロアガイドレー
ル5の後端部に、ストライカ14が固着されているとと
もに、その僅かに前方位置にゴム製のストッパ15が設
けられている。このストッパ15は、スライドドア2を
全開位置までスライドさせたときに、後述するストッパ
アーム123(図4参照)が衝突してこれよりも後方に
スライドするのを規制するものである。
【0013】さらに、このストッパ15の僅かに前方位
置において、ロアガイドレール5の上縁部には、車外方
向に凸形状の入力凸部16が設けられている。この入力
凸部16は、図1のS3−S3断面図である図3に示す
ように、フランジ5aの表面よりも寸法tだけ外側に突
出されている。
【0014】次に、ロアローラブラケット12について
説明すると、本実施の形態のロアローラブラケット12
は、いわゆる首振式のもので、基端部がスライドドア2
に固定される第1ブラケット121と、この第1ブラケ
ット121の先端部に回動自在に取り付けられてロアロ
ーラ7が転動自在に取り付けられた第2ブラケット12
2とを備えている。なお、前記ロアローラ7は、前記ロ
アガイドレール5の底面上を転動して鉛直方向の荷重を
支持する1個のラジアルローラ7aと、このラジアルロ
ーラ7aの前後に設けられてロアガイドレール5の後壁
とフランジ5a間を転動することで水平方向の移動を規
制するスラストローラ7b,7bとの3個のローラから
構成されている。
【0015】前記第1ブラケット121は、スライドド
ア2に当接状態で図外のボルトで固定される垂直片12
aと、この垂直片12aの下端から水平方向に延在され
た水平片12bとを有している。
【0016】前記第2ブラケット122は、第1ブラケ
ット121の先端部にピン12cにより回動可能に取り
付けられており、このピン12cで取り付けられる基端
部には、前記水平片12bを上下で挟むように上下に平
行板12d,12eが設けられている。また、前記水平
片12bの先端部には、前記第2ブラケット122が矢
印a方向に回動するのを所定位置で規制する回り止めス
トッパ17が設けられている。前記上側の平行板12d
には、前記ストライカ14の略中央部と係合する高さで
ラッチ21がピン21aを中心に回動可能に取り付けら
れている。
【0017】すなわち、前記ラッチ21は、図4(イ)
(ホ)(ヘ)に示すように、係合穴21bの開放部分が
後方を向いた位置(以下、これをアンラッチ位置とす
る)では、ストライカ14が係合穴21bに対して出入
自在であり、同図(ロ)(ハ)(ニ)に示すように、前
記開放部分が図中上方を向いた位置(以下、これをラッ
チ位置とする)では、係合穴21bとストライカ14と
が係合して、スライドドア2のスライドを規制すること
ができる。なお、前記ラッチ21は、リターンスプリン
グ21cにより図4(イ)に示すアンラッチ位置に戻る
ように時計回り方向に回動付勢されている。
【0018】図1に戻り、前記ラッチ21の係合穴21
bが設けられているのとは反対側の端部には係合片21
dが垂下され、この係合片21dと係合してラッチ21
がアンラッチ位置に戻るのを規制可能な第1ロッキング
プレート22が、前記平行板12dにピン22aを中心
に回動自在に支持されている。すなわち、前記第1ロッ
キングプレート22aは、略「く」の字形状に形成さ
れ、中央部で前記ピン22aを中心に回動可能に支持さ
れ、一端部の近傍には、前記ラッチ21の係合片21d
と係合する切欠部22bが形成されているとともに、平
行板12dとの間に第1ロッキングプレート22を矢印
b方向に回動付勢するリターンスプリング23が設けら
れている。一方、第1ロッキングプレート22の他端部
には、係合ピン22cが前記水平片12bに近接するま
で垂下されている。
【0019】また、前記第1ロッキングプレート22の
回動中心となるピン22aには、前記平行板12dの上
側に位置する第2ロッキングプレート24の基端部が一
体的に結合されている。すなわち、この第2ロッキング
プレート24は、第1ロッキングプレート22と一体的
に同期回動する。そして、前記第2ロッキングプレート
24の先端部には、ストッパ片24aが立設されてい
る。
【0020】このストッパ片24aに一端を対向させて
ホールドレバー25が前記平行板12dの上側に回動可
能に支持されている。すなわち、ホールドレバー25
は、略「く」の字形状を成し、中央部がピン25aによ
り平行板12dに回動可能に支持され、一端部には鈎型
に折曲されたホールド爪25bが設けられている。そし
て、ホールドレバー25の他端部には、センサローラ2
5cが設けられている。また、このホールドレバー25
と平行板12dとの間には、リターンスプリング25d
が設けられて、ホールドレバー25は、図4(イ)にお
いて矢印c方向である反時計回り方向に回動付勢されて
いる。すなわち、前記センサローラ25cは、リターン
スプリング25dによる回動付勢により、前記ロアガイ
ドレール5のフランジ5aの表面に近接あるいは接触す
る位置(以下、これをホールド位置という)に配置され
ており、また、スライドドア2を全開位置近傍までスラ
イドさせてセンサローラ25cが入力凸部16に当接し
たときには、図4(ロ)に示すように、入力凸部16の
突出量である寸法tだけ車外方向に変位し、これによ
り、ホールドレバー25は、リターンスプリング25d
の付勢力に抗して矢印cとは反対方向に回動するよう構
成され、この位置を、本明細書ではアンホールド位置と
いう。
【0021】前記水平片12b上において、第1ロッキ
ングプレート22の近傍位置には、リリースレバー26
が設けられている。このリリースレバー26は、図示の
ように、緩やかな角度の略「く」の字形状に形成され、
中央部がピン26aを中心に回動可能に取り付けられ、
一端部が前記第1ロッキングプレート22の係合ピン2
2cと水平方向で係合可能に形成されている。一方、他
端部は、前記ドアハンドル9に、ワイヤ27を介して連
結されている。すなわち、リリースレバー26は、リタ
ーンスプリング26bの付勢力により、一端が第1ロッ
キングプレート22の係合ピン22cから離間する方向
に、すなわち反時計回り方向に回動付勢されており、ド
アハンドル9の開操作を行うと、リリースレバー26の
他端がワイヤ27により引っ張られてリターンスプリン
グ26bの付勢力に抗して回動されて、第1ロッキング
プレート22をアンロック位置に回動させるよう構成さ
れている。
【0022】次に、実施の形態1の動作を説明する。 (a)全閉からの開時 スライドドア2を全閉状態から開スライドさせるときに
は、ドアハンドル9を開操作してドアロックのロック解
除を行い、さらに、そのドアハンドル9の開操作方向に
そのまま力を入れ続けるとスライドドア2は後方にスラ
イドする。この時、全開ロック装置では、ドアハンドル
9の開操作を行う時点では、図4(イ)の状態となって
おり、ドアハンドル9の開操作によりリリースレバー2
6が回動されて第1ロッキングプレート22が一旦アン
ロック位置に回動され、これによりホールドレバー25
のホールド爪25bの先端が第2ロッキングプレート2
4のストッパ片24aに突き当たっている状態が解除さ
れ、ホールドレバー25がリターンスプリング25dの
付勢力でアンホールド位置からホールド位置に回動す
る。したがって、スライドドア2のスライド途中では図
4(ニ)に示しているのと同様に、ホールド爪25bに
第2ロッキングプレート24が係合して第1ロッキング
プレート22は、アンロック位置に保持される。
【0023】その後、スライドドア2が全開位置の直前
まで達すると、図4(ロ)に示すようにホールドレバー
25のセンサローラ25cがロアガイドレール5に設け
られた入力凸部16と衝突してホールド位置からアンホ
ールド位置に回動し、これに伴って第2ロッキングプレ
ート24に対する回動規制がなくなり、第1および第2
ロッキングプレート22,24はリターンスプリング2
3の付勢力によりロック位置に(反時計回り方向に)回
動する。なお、センサローラ25cが入力凸部16を越
えると、ホールドレバー25はリターンスプリング25
dの付勢力によりアンホールド位置からホールド位置に
戻ろうとするが、図4(ハ)に示すようにホールド爪2
5bの先端がロック位置の第2ロッキングプレート24
のストッパ片24aに突き当たってこのホールド位置へ
の戻りが規制される。したがって第1および第2ロッキ
ングプレート22,24はロック位置に保持される。
【0024】また、上記動作と同時に、ラッチ21とス
トライカ14とが係合され、ラッチ21はリターンスプ
リング21cの付勢力に抗してラッチ位置に回動され、
そして、このラッチ21はロック位置に配置されている
第1ロッキングプレート22の切欠部22bと係合し、
これによりラッチ21がラッチ位置に保持されてストラ
イカ14との係合状態が維持される。
【0025】そして、図4(ハ)に示すように、ストッ
パアーム123がストッパ15に衝突し、スライドドア
2が全開位置に達し、前記ラッチ21とストライカ14
との係合により、スライドドア2はこの全開位置に保持
される。したがって、車両を前下がりの下り坂に停車さ
せていても、スライドドア2は全開位置に保持され、ス
ライドドア2が、その重量などで閉方向にスライドする
ことはない。
【0026】(b)全開からの閉時 次に、スライドドア2を全開位置から閉じるときには、
ドアハンドル9の開操作を一回行う。この開操作に連動
してリリースレバー26が、図4(ニ)において矢印e
方向に回動し、第1ロッキングプレート22の係合ピン
22cに係合して第1および第2ロッキングプレート2
2,24がリターンスプリング23の付勢力に抗してロ
ック位置からアンロック位置に回動する。したがって、
ホールドレバー25のホールド爪25bの先端が第2ロ
ッキングプレート24のストッパ片24aに突き当たっ
ていたのが解除されて、ホールドレバー25がリターン
スプリング25dの付勢力によりホールド位置まで回動
される。よって、ドアハンドル9の一回の開操作を終え
て、リリースレバー26がリターンスプリング26bの
付勢力により元の位置に戻るのに伴って、第1ロッキン
グプレート22がアンロック位置からロック位置に戻ろ
うとするが、この時、第2ロッキングプレート24がホ
ールドレバー25のホールド爪25bに係合するため、
第1および第2ロッキングレバー22,24はアンロッ
ク位置に保持される。
【0027】よって、ラッチ21に対する規制がなくな
り、スライドドア2を全開位置から閉スライドさせるこ
とが可能となる。ここで、スライドドア2を閉方向にス
ライドさせると、図4(ホ)に示すように、ラッチ21
はアンラッチ位置に回動してストライカ14は係合穴2
1bから抜け出る。
【0028】そして、スライドドア2が全開位置から僅
かに閉方向にスライドした時点で、ホールドレバー25
のセンサローラ25cがロアガイドレール5の入力凸部
16と衝突してホールドレバー25がホールド位置から
アンホールド位置に回動し、これに伴って、ホールド爪
25bによる第2ロッキングプレート24に対する回動
規制がなくなり、第1および第2ロッキングプレート2
2,24はアンロック位置からロック位置に戻る。よっ
て、入力凸部16を越えた後、図4(ヘ)に示すよう
に、ホールドレバー25がアンホールド位置からホール
ド位置に戻ろうとしても、ホールド爪25bがストッパ
片24aに突き当たってこのホールド位置への戻りが規
制される。
【0029】なお、このホールド爪25bがストッパ片
24aに突き当たってホールドレバーのホールド位置へ
の戻りが規制された状態は、次回にドアハンドル9が開
操作されるまで維持される。
【0030】以上説明したように、実施の形態1にあっ
ては、全開ロック装置のロックを解除してスライドドア
2を全開位置から閉スライドさせるときには、ドアハン
ドル9を一回だけ開操作すれば、ロックが解除されてス
ライド可能となるため、これ以後は、ドアハンドル9を
操作することなくスライドドア2を閉スライドさせるこ
とができるものであり、ドアハンドル9が一種類だけの
構造であっても、操作性に優れる。すなわち、従来のよ
うに、閉スライド方向とは逆方向にドアハンドル9を操
作したままでスライドドア2を閉スライドさせるという
ような、不自然な操作が不要となるものであり、ドアハ
ンドル9が一種類のみであるコスト的に有利な構造にお
いて、操作性の向上を図ることができる。
【0031】(実施の形態2)次に、請求項3記載の発
明に対応した実施の形態2について説明する。なお、こ
の実施の形態2について説明するにあたり、実施の形態
1と同様の構成には実施の形態1と同じ符号を付けて説
明を省略し、実施の形態1との相違点のみ説明する。
【0032】図5は実施の形態2のスライドドアの全開
ロック装置を示す斜視図であって、実施の形態1との大
きな相違点は、ロアローラブラケット42が、実施の形
態1のように首振式ではなく、スライドドア2に基端部
が固定された1枚のブラケットから構成されている。
【0033】ロアガイドレール5は、図示のように断面
「コ」の字形状で開口を下方に向けて設けられ、その後
端部には入力凸部16が設けられている。そして、この
入力凸部16と同じ高さに配置されてストライカ14が
ブラケット43を介して車体に固定されている。
【0034】前記ローラブラケット42の先端部には、
ロアローラ7が設けられており、このロアローラ7は、
1個のラジアルローラ7aと1個のスラストローラ7b
とで構成されている。
【0035】前記ロアローラブラケット42の上面に
は、ラッチ21がピン21aを中心に回動可能に設けら
れている。なお、このラッチ21は、図示を省略した付
勢手段により実施の形態1と同様に、時計回り方向に、
すなわちラッチ位置からアンラッチ位置方向に回動付勢
されている。
【0036】ラッチ21の近傍位置には、ロッキングプ
レート44がピン44aを中心に回動可能に設けられ、
図示を省略した付勢手段により実施の形態1と同様に、
反時計回り方向に、すなわちアンロック位置からロック
位置方向に回動付勢されている。そして、図示の状態が
ロッキングプレート44が、ロック位置に配置されてい
る状態であり、この位置では、一端がラッチ21のラッ
チ位置からの回動を規制しており、かつ、他端に立設さ
れているストッパ片44bにホールドレバー25のホー
ルド爪25bが突き当たることでホールドレバー25が
ホールド位置に回動するのを規制している。なお、この
ホールドレバー25は図示を省略した付勢手段により反
時計回り方向、すなわちアンホールド位置からホールド
位置の方向に回動付勢されている。
【0037】そして、ワイヤ27が前記ロッキングプレ
ート44に連結されており、図外のドアハンドル9の開
操作を行うと、ロッキングプレート44がアンロック位
置に回動するよう構成されている。
【0038】したがって、本実施の形態2では、スライ
ドドア2を全開位置まで開スライドさせたときには、図
示のように、ラッチ21がロッキングプレート44と係
合してラッチ位置に保持され、スライドドア2は全開位
置に保持される。
【0039】そして、この状態からスライドドア2を閉
じるときには、ドアハンドル9の開操作を一回行う。こ
の開操作によりロッキングプレート44がワイヤ27に
引っ張られてアンロック位置に回動され、これに伴い、
ホールド爪25bが突き当たっていたストッパ片25b
が移動して突き当たり状態が解除され、ホールドレバー
25が反時計回り方向に回動してホールド位置に回動す
る。したがって、ドアハンドル9の開操作を終えてロッ
キングプレート44が付勢手段の付勢力によりロック位
置に戻ろうとしても、途中でホールド爪25bに係合さ
れてロック位置に戻ることができない。よって、ラッチ
21に対する規制力が作用せず、スライドドア2を閉方
向にスライドさせることができる。
【0040】以上のように、実施の形態2では、ロアロ
ーラブラケット42が首振構造を有しない構造としたた
め、ドアハンドル9とロッキングプレート44との相対
位置関係を一定に保つことができ、両者を直接的に連動
させることができる。このため、実施の形態1のリリー
スレバー26を廃止してワイヤ27を直接ロッキングプ
レート44に連結させる構造を採用して構造の簡略化を
図ることができる。
【0041】
【発明の効果】 以上説明してきたように本発明のスラ
イドドアの全開ロック装置にあっては、ラッチの回動を
規制するロッキングプレートをドアハンドルと直接ある
いは間接的に連動させ、さらに、このロッキングプレー
トがラッチのアンラッチ位置への回動を規制しないロッ
ク位置からアンロック位置に回動するのを規制するホー
ルドレバーを設け、このホールドレバーはスライドドア
の全開直前でガイドレールに設けた入力凸部によりロッ
キングプレートをアンロック位置に保持しないアンホー
ルド位置に回動するように構成し、かつ、ロッキングプ
レートには、ロック位置に配置された時にホールドレバ
ーがアンホールド位置からホールド位置に回動するのを
規制するストッパ片を設けた構成としたため、スライド
ドアを全開位置から閉じるときには、ドアハンドルの開
操作を一回行えばロッキングプレートはホールドレバー
によりアンロック位置に保持されて、ラッチとストライ
カとの係合を解除することが可能となるものであり、し
たがって、ドアハンドルを開操作しながらスライドドア
をスライドさせる必要がなくなり、下り坂などでラッチ
に大きな荷重がかかっている場合でも、負荷に抗する操
作は独立して行うことができるもので、ドアロック解除
用のドアハンドルを利用して全開ロック装置のロックを
解除するコスト的に有利な手段を用いながら、操作性の
向上を図ることができるという効果が得られる。さら
に、請求項3記載の発明にあっては、スライドドアに固
定されたブラケットのみから成るロアブラケットを用
い、ロッキングプレートを直接ドアハンドルに連動させ
るように構成したため、部品点数を少なくして構造の簡
略化を図ることができるという効果が得られる。請求項
4ないし5記載の発明では、ロアローラブラケットを第
1ブラケットと第2ブラケットで構成された首振式の構
造とし、ドアハンドルに連動するリリースレバーにより
ロッキングプレートを動作させるように構成したため、
スライドドアのスライド時の抵抗を低減できる首振構造
としながら、ブラケットが首振動作を行っても、装置の
動作に支障が生じることなくドアハンドルにロッキング
プレートを連動させることができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態1のスライドドアの全開ロッ
ク装置を示す斜視図である。
【図2】実施の形態を適用する車両を示す斜視図であ
る。
【図3】図1のS3−S3断面図である。
【図4】実施の形態1の動作を示す説明図である。
【図5】実施の形態2を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車体 2 スライドドア 3 開口部 4 アッパガイドレール 5 ロアガイドレール 6 リヤガイドレール 7 ロアローラ 7a ラジアルローラ 7b スラストローラ 8 センタピラー 9 ドアハンドル 11 アッパローラブラケット 12 ロアローラブラケット 12a 垂直片 12b 水平片 12c ピン 12d 平行板 12e 平行板 13 リヤローラブラケット 14 ストライカ 15 ストッパ 16 入力凸部 17 回り止めストッパ 21 ラッチ 21a ピン 21b 係合穴 21c リターンスプリング 21d 係合片 22 第1ロッキングプレート 22a ピン 22b 切欠部 22c 係合ピン 23 リターンスプリング 24 第2ロッキングプレート 24a ストッパ片 25 ホールドレバー 25a ピン 25b ホールド爪 25c センサローラ 25d リターンスプリング 26 リリースレバー 26a ピン 26b リターンスプリング 27 ワイヤ 42 ロアローラブラケット 43 ブラケット 44 ロッキングプレート 44a ピン 44b ストッパ片 121 第1ブラケット 122 第2ブラケット 123 ストッパアーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の側面に形成された開口部を開閉す
    るスライドドアが、ガイドレールにスライド自在に支持
    され、 前記スライドドアには、開口部を全開する位置である全
    開位置にスライドさせたときに車体に固定されたストラ
    イカと係合してスライドドアのスライドを規制するラッ
    チが設けられ、 このラッチは、ストライカと係合する位置であるラッチ
    位置とストライカとの係合が解除されるアンラッチ位置
    との範囲で回動可能に取り付けられているとともに、付
    勢手段により前記アンラッチ位置の方向に回動付勢さ
    れ、 前記スライドドアのラッチの近傍位置には、前記ラッチ
    位置のラッチと係合してラッチがアンラッチ位置方向に
    回動するのを規制するロッキングプレートが設けられ、 このロッキングプレートは、前記ラッチと係合するロッ
    ク位置と係合しないアンロック位置とに回動可能に支持
    され、かつ、付勢手段により前記ロック位置の方向に回
    動付勢されているとともに、スライドドアの側面に設け
    られたドアロック解除用のドアハンドルと連動されて、
    ドアハンドルのロック解除操作時に前記アンロック位置
    に回動されるよう構成され、 前記スライドドアのロッキングプレートの近傍位置であ
    って、スライドドアのスライド時にガイドレールに近接
    して移動可能な位置に、ホールドレバーが回動可能に支
    持され、 このホールドレバーは、前記ロッキングプレートと係合
    してロッキングプレートがアンロック位置からロック位
    置に戻るのを規制するホールド爪が設けられ、かつ、こ
    のホールド爪がロッキングプレートと係合してロック位
    置に戻るのを規制するホールド位置と、前記ホールド爪
    がロッキングプレートと係合せずロック位置に戻るのを
    規制できないアンホールド位置との範囲で回動可能に設
    けられ、さらに、付勢手段によりホールド位置の方向に
    回動付勢され、 前記ロッキングプレートには、ロッキングプレートがロ
    ック位置に配置されているときに限り、ホールドレバー
    のホールド爪が突き当たることでホールドレバーがアン
    ロック位置からホールド位置に回動するのを規制するス
    トッパ片が設けられ、 前記ガイドレールには、スライドドアの全開位置よりも
    僅かに閉方向の位置で前記ホールドレバーと衝突してホ
    ールドレバーをホールド位置からアンホールド位置に回
    動させる入力凸部が設けられていることを特徴とするス
    ライドドアの全開ロック装置。
  2. 【請求項2】 前記入力凸部ならびにストライカが前記
    開口部の下縁に沿って延在されたロアガイドレールの後
    端部に設けられ、 前記ラッチ,ロッキングプレート,ホールドレバーが、
    前記ロアガイドレールを転動するローラを支持してスラ
    イドドアに取り付けられたロアローラブラケットに設け
    られていることを特徴とする請求項1記載のスライドド
    アの全開ロック装置。
  3. 【請求項3】 前記ロアローラブラケットがスライドド
    アに固定されているブラケットのみから成り、 前記ロッキングプレートは、前記ドアハンドルに連動す
    るワイヤに連結されていることを特徴とする請求項2記
    載のスライドドアの全開ロック装置。
  4. 【請求項4】 前記ロアローラブラケットが、車体に固
    定された第1ブラケットと、この第1ブラケットに対し
    て水平方向に回動可能に取り付けられて前記ローラを支
    持する第2ブラケットとで構成され、 前記ラッチ,ロッキングプレート,ホールドレバーが前
    記第1ブラケットに支持され、 前記第2ブラケットには、前記ロッキングプレートをロ
    ック位置からアンロック位置に回動させることが可能な
    リリースレバーが回動可能に支持され、 このリリースレバーは、前記ドアハンドルレバーに連動
    するワイヤに連結されて、ドアハンドルのドアロック解
    除操作に連動してリリースレバーが回動して前記ロッキ
    ングプレートをロック位置からアンロック位置に移動さ
    せるよう構成されていることを特徴とする請求項2記載
    のスライドドアの全開ロック装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のスライドドアの全開ロッ
    ク装置において、 前記ラッチとホールドレバーとが異なる高さに配置さ
    れ、 前記ロッキングプレートが、ラッチと係合する第1ロッ
    キングプレートと、この第1ロッキングプレートと同軸
    に一体的に構成されて前記ホールドレバーと係合可能に
    配置されているとともに前記ストッパ片が設けられた第
    2ロッキングプレートとで構成され、 前記リリースレバーは、第1ロッキングプレートを回動
    可能に配置されていることを特徴とするスライドドアの
    全開ロック装置。
JP27130597A 1997-10-03 1997-10-03 スライドドアの全開ロック装置 Expired - Fee Related JP3283803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27130597A JP3283803B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 スライドドアの全開ロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27130597A JP3283803B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 スライドドアの全開ロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11107606A true JPH11107606A (ja) 1999-04-20
JP3283803B2 JP3283803B2 (ja) 2002-05-20

Family

ID=17498203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27130597A Expired - Fee Related JP3283803B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 スライドドアの全開ロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3283803B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100783544B1 (ko) 2006-11-21 2007-12-07 현대자동차주식회사 측면 충돌시험 차량용 도어의 아웃사이드 핸들 구조
KR100788095B1 (ko) 2006-03-24 2007-12-21 대기오토모티브 주식회사 슬라이딩 도어의 홀드 오픈 로킹 어셈블리
JP2008063863A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Mitsubishi Motors Corp 車両のスライドドア
KR100821006B1 (ko) 2006-12-12 2008-04-10 기아자동차주식회사 차량의 슬라이딩 도어 홀드 오픈 락 장치
KR100828614B1 (ko) 2007-06-12 2008-05-09 현대자동차주식회사 차량 도어의 열림 방지 도어래치구조
KR100890852B1 (ko) 2003-10-24 2009-03-27 오토리브 디벨로프먼트 에이비 시트 벨트 장치
CN103097629A (zh) * 2010-10-15 2013-05-08 株式会社阿尔发 车辆的门把手装置
CN110644869A (zh) * 2018-06-26 2020-01-03 现代自动车株式会社 集成门闩锁组件、车辆以及操作车辆的滑动门的方法
CN113863797A (zh) * 2021-08-27 2021-12-31 东风汽车股份有限公司 一种汽车侧滑门双重限位机构
JP2022139696A (ja) * 2021-03-12 2022-09-26 本田技研工業株式会社 スライドドア構造

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100890852B1 (ko) 2003-10-24 2009-03-27 오토리브 디벨로프먼트 에이비 시트 벨트 장치
KR100788095B1 (ko) 2006-03-24 2007-12-21 대기오토모티브 주식회사 슬라이딩 도어의 홀드 오픈 로킹 어셈블리
JP2008063863A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Mitsubishi Motors Corp 車両のスライドドア
JP4743429B2 (ja) * 2006-09-08 2011-08-10 三菱自動車工業株式会社 車両のスライドドア
KR100783544B1 (ko) 2006-11-21 2007-12-07 현대자동차주식회사 측면 충돌시험 차량용 도어의 아웃사이드 핸들 구조
KR100821006B1 (ko) 2006-12-12 2008-04-10 기아자동차주식회사 차량의 슬라이딩 도어 홀드 오픈 락 장치
KR100828614B1 (ko) 2007-06-12 2008-05-09 현대자동차주식회사 차량 도어의 열림 방지 도어래치구조
CN103097629A (zh) * 2010-10-15 2013-05-08 株式会社阿尔发 车辆的门把手装置
CN103097629B (zh) * 2010-10-15 2015-04-22 株式会社阿尔发 车辆的门把手装置
US9181734B2 (en) 2010-10-15 2015-11-10 Alpha Corporation Vehicle door handle device
CN110644869A (zh) * 2018-06-26 2020-01-03 现代自动车株式会社 集成门闩锁组件、车辆以及操作车辆的滑动门的方法
US11473348B2 (en) 2018-06-26 2022-10-18 Hyundai Motor Company Integrated door latch assembly of sliding door
JP2022139696A (ja) * 2021-03-12 2022-09-26 本田技研工業株式会社 スライドドア構造
US11933088B2 (en) 2021-03-12 2024-03-19 Honda Motor Co., Ltd. Sliding door structure
CN113863797A (zh) * 2021-08-27 2021-12-31 东风汽车股份有限公司 一种汽车侧滑门双重限位机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3283803B2 (ja) 2002-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5617876B2 (ja) 車両用ドア構造
JP4068897B2 (ja) リクライニング機能、前方ダンピング機能、メモリーリターン機能、平坦折り畳み機能を有する改良された車両シートヒンジ機構
JPH0427053B2 (ja)
JP3283803B2 (ja) スライドドアの全開ロック装置
JP2014024476A (ja) 車両用ドア構造
JP2016215857A (ja) 車両用ドア構造
JP3650786B2 (ja) 車両用折畳みシート
JP3387301B2 (ja) 車両用バックドアの開閉装置
JPH04138944A (ja) 車両用可動ステツプ
JP2013112198A (ja) 車両用ドア構造
JP2000103289A (ja) 自動車のコンソールボックス
JP2500175Y2 (ja) 車両のスイングスライド式ドア構造
JP2004044217A (ja) 建設機械におけるドアのロック装置
JP4061998B2 (ja) 車両用ドアの開放規制装置
JP5943044B2 (ja) 車両用ドア構造
JP7435240B2 (ja) 車両用フードロックシステム
JP3744487B2 (ja) 車両のスライドドア開位置保持装置
US20230340809A1 (en) Vehicle Door Opening and Closing Apparatus
JP7435220B2 (ja) 車両用フードロックシステム
JP2003214016A (ja) 車両用スライド扉装置
US20230340829A1 (en) Vehicle Door Opening and Closing Apparatus
JP2007177455A (ja) スライドドアのストッパ構造
JPH09132034A (ja) 車両の側部ドア支持装置
JP2001303822A (ja) 自動車におけるバックドアのロック解除防止機構
JPH0624257Y2 (ja) スライドドアの開閉係脱機構

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees