JPH11107208A - 人工芝片間に砂を撒設して使用する雑草成長抑制人工芝構造体 - Google Patents

人工芝片間に砂を撒設して使用する雑草成長抑制人工芝構造体

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JPH11107208A
JPH11107208A JP22345998A JP22345998A JPH11107208A JP H11107208 A JPH11107208 A JP H11107208A JP 22345998 A JP22345998 A JP 22345998A JP 22345998 A JP22345998 A JP 22345998A JP H11107208 A JPH11107208 A JP H11107208A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設けるのに手間のかかるバッキング材を採用
する必要なくして人工芝片間に砂を撒き設けて使用でき
る人工芝構造体であり、様々の場所において敷設使用で
き、しかも雑草の成長を抑制するのに好適である雑草成
長抑制人工芝構造体を提供する。 【解決手段】 下からの水分移動を抑制する基材層1
と、基材層1に人工芝用繊維2をパイル織り込みしてカ
ットパイル状に形成された多数の人工芝片21とを含む
人工芝構造体Aであり、人工芝片21はこれを形成して
いる人工芝用繊維12が基材層1に起立姿勢で保持され
て基材層1表面に起立しており、この人工芝片間に砂S
を撒設して使用する、雑草成長抑制に好適な人工芝構造
体A。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多数の人工芝片を有
し、該人工芝片間に砂を撒き設けて使用する人工芝構造
体に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の人工芝構造体の従来のものは、
概ね、基布に人工芝用繊維をパイル織り込みしてカット
パイル状に人工芝片を形成したものであり、目的とする
場所に敷設され、人工芝片間に砂が撒かれ、その状態で
使用される。かかる従来人工芝構造体は、保管、運搬、
敷設作業の容易性及び製造コストを考慮して、基布は薄
くて、その割りには丈夫なものが使用され、例えば、合
成樹脂製繊維を目を詰めて織成したシート、又は該シー
トに綿若しくはそれに類似の材料をニードルパンチ法等
にて付設して補強したものが知られている。いずれにし
ても、薄く形成されており、厚さ0.2〔mm〕〜1〔m
m〕程度までのものである。そしてこのように薄くて丈
夫な基布に通常、合成樹脂製の人工芝用繊維がパイル織
り込みされてカットパイル状の人工芝片が形成される。
【0003】このカットパイル状の人工芝片は薄い基布
に織り込まれているので、該基布自体で起立姿勢に維持
されることは困難であるから、そのままでは殆どのもの
が倒伏又は略倒伏した状態にある。しかし、通常は、人
工芝用繊維の基布からの抜け止めのために基布裏面にゴ
ムラテックス等のバッキング材が設けられ、加熱処理さ
れる。そして、この加熱処理のとき、倒伏している人工
芝片が熱変形により起立してくるのである。これにより
人工芝片間に容易に砂を撒き設けることができる。
【0004】このような人工芝構造体は様々の場所に敷
設使用されており、陸上競技場、ゴルフ場等への採用も
試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人工芝
片間に砂を撒き設けて使用する従来の人工芝構造体は、
上記したとおり、人工芝用繊維の抜け止め、さらには人
工芝片を起立させるために、バッキング材を設けてこれ
を加熱処理しなければならない。そこで本発明は、バッ
キング材を採用する必要なくして人工芝片間に砂を撒き
設けて使用できる人工芝構造体であり、様々の場所にお
いて敷設使用でき、しかも雑草の成長を抑制するのに好
適である人工芝構造体を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、下からの水分移動を抑制する基材層と、該基
材層に人工芝用繊維をパイル織り込みして(パイル織物
を織成するときと同様に人工芝用繊維を織り込んで)カ
ットパイル状に形成された多数の人工芝片とを含み、該
人工芝片はこれを形成している前記人工芝用繊維が前記
基材層に起立姿勢で保持されて基材層表面に起立してい
ることを特徴とする人工芝片間に砂を撒設して使用する
雑草成長抑制人工芝構造体を提供する。
【0007】前記本発明に係る人工芝構造体は、目的と
する場所に敷設され、多数ある起立した人工芝片の間に
砂が撒き設けられ、この砂によりカットパイル状の人工
芝片が抜け止される状態で使用に供される。この人工芝
構造体は、様々の場所において敷設使用できることは勿
論のこと、また、基材層が、その下の雑草やその種子等
を覆ってしまうので、雑草が人工芝構造体表面上へ成長
してくることを抑制できるとともに、人工芝片間に撒き
設けた砂に雑草の種子が落下したり、まぎれこんでいる
ことがあっても、基材層が下方からの水分の補給を抑制
するので砂が乾燥しやすく、従って該種子からの発芽、
雑草の成長が抑制される。
【0008】前記基材層としては、柔軟性を備え、前記
人工芝片を形成している人工芝用繊維が該基材層により
起立姿勢で3〔mm〕以上の長さにわたり保持されること
で該人工芝片が基材層表面に起立しているものを例示で
きる。この場合、基材層による人工芝用繊維の保持長さ
は3〔mm〕〜7〔mm〕、或いはさらに10〔mm〕程度ま
ででもよいが、上に砂を撒設したとき基材層が圧縮され
たり、人工芝構造体の使用による基材層のへたり等が考
えられるので、基材層の材質や構造等に応じて、また人
工芝構造体の用途等に応じてそれより長くしてもよい。
しかしあまり長くすると基材層が厚くなりすぎるから普
通には50〔mm〕程度までが考えられる。
【0009】また、基材層はその材質の点からすると、
綿を主体に形成されている基材層を例示できる。基材層
が綿を主体に構成されるとき、その基材層で雑草やその
種子を押さえ込むためには綿密度は大きい方が都合がよ
いが、その基材層で下方からの水分移動を抑制して砂層
における雑草の種子の発芽や雑草の成長を抑制するうえ
では綿密度は小さく、空隙の多い方が都合がよい。雑草
抑制を考慮してこれらの兼ね合いで、また、砂による基
材層の圧縮や、構造体使用に伴うへたり等を考慮して、
例えば、該綿を、基材層に1〔m2 〕当たり200〔k
g〕の等分布面荷重を加えたとき基材層厚さが3〔mm〕
〜7〔mm〕程度、或いはさらに3〔mm〕〜10〔mm〕程
度になる状態で使用することが考えられる。また、基材
層が砂重量を受けたときや、使用により薄く硬くなりす
ぎないようにするため、綿目付量500〔g/m2 〕を
使用して基材層に1〔m2 〕当たり200〔kg〕の等
分布面荷重を加えたとき基材層厚さを3〔mm〕以上にで
きる綿を使用することが考えられる。綿目付量でみる
と、それには限定されないが、50〔g/m2 〕〜50
0〔g/m2 〕、より好ましくは100〔g/m2 〕〜
300〔g/m2 〕、さらに好ましくは200〔g/m
2 〕〜300〔g/m2 〕が目安となる。
【0010】また、いずれにしても基材層が綿を主体に
構成されるとき、基材層が、上下方向に重ねられた2以
上の綿層と、上下に隣合う綿層間に挟まれた柔軟な補強
シートとを含んでおり、該補強シートを間にして隣合う
上下の綿層は綿繊維が絡み合わされて互いに連結されて
いるものを例示できる。かかる補強シートとしては柔軟
なネット状の補強シートの他、ポリエチレン等の合成樹
脂からなる柔軟なフィルムを例示できる。また、隣合う
綿層間にかかる補強シートを介在させることに加え、又
はそれに代え、かかる補強シートを綿層の上又は下又は
上下に積層し、全体を糸、ステープル等の連結手段で変
形、崩れ、千切れ等を十分抑制できるように連結するこ
とも考えられる。いずれにしてもかかる補強シートは綿
層の変形、崩れ、千切れ等を抑制するためのものである
が、雑草の種子の発芽、成長を抑制するために下からの
水分移動をできるだけ抑制できるものを採用することが
望ましく、そのためには、それ自体非通水性の合成樹脂
製フィルムからなるものがより適している。 なお、基
材層は綿を主体に形成される必要はなく、合成樹脂製の
柔軟で、より好ましくは弾性に富む、また、好ましくは
通水性の悪い、できれば非通水性の厚さ3〔mm〕以上の
シートからなる場合も例示できる。この場合、基材層に
よる人工芝用繊維の保持長さを考慮しても、基材層厚さ
は3〔mm〕〜7〔mm〕、或いはさらに10〔mm〕程度ま
ででもよいが、上に砂を撒設したとき圧縮されること
や、人工芝構造体の用途等に応じてそれより厚くしても
よく、例えば50〔mm〕程度まで考えられる。
【0011】また、人工芝構造体を砲丸投げ、ハンマー
投げ、円盤投げ等のフィールド等に敷設使用する場合に
おいて、落下する砲丸等の痕跡が一時的に残ることがで
き、しかも、その後はできるだけ消失するようにするた
め、例えば、砂が入り込める空隙を多数有するとともに
保形性及び弾力性のある3次元網目構造体を前記基材層
上に積層し、前記人工芝用繊維を該3次元網目構造体及
び基材層の両層にわたり織り込んで該3次元網目構造体
上に前記人工芝片を起立させた人工芝構造体も考えられ
る。また、空隙を多数有するとともに保形性及び弾力性
を有する3次元網目構造体が前記基材層上に積層され、
前記3次元網目構造体上に副基材層が積層され、前記人
工芝用繊維が該副基材層、3次元網目構造体及び基材層
にわたり織り込まれて該副基材層上に前記人工芝片が起
立している人工芝構造体も考えられる。
【0012】このように3次元網目構造体を採用した人
工芝構造体は、例えば槍投げ競技フィールドにおいて突
き刺さった、又は突き通った槍をその姿勢にできるだけ
維持する上でも有利である。3次元網目構造体を採用し
たかかる人工芝構造体は投擲競技場用人工芝構造体とし
て有利である。3次元網目構造体を採用したかかる人工
芝構造体はこの他、ゴルフコースのティーグランド等に
敷設して使用に供することもできる。
【0013】3次元網目構造体の上にさらに副基材層を
積層した人工芝構造体では、3次元網目構造体中に、撒
いた砂が入り込むことが実質上阻止されるため、該3次
元網目構造体により上から及び下からの水分移動を遮断
する空隙を提供でき、これにより基材層下の雑草の成
長、種子の発芽等を十分抑制でき、また、副基材層上に
撒かれる砂が乾燥気味となり、該砂に落ちた、又は混じ
った雑草の種子の発芽、成長も抑制できる。
【0014】かかる副基材層も例えば綿を主体に構成す
ることや、合成樹脂製の柔軟で、より好ましくは弾性に
富む、また、好ましくは通水性の悪い、できれば非通水
性のシートで構成することが考えられる。副基材層の厚
さは、基材層の厚さより薄くてもよく、材質的には、基
材層を綿主体で形成するときは副基材層も綿主体で形成
し、基材層を前記の合成樹脂シートで形成するときは副
基材層も同様の合成樹脂シートで形成することを例示で
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る雑草成長抑制
に適する人工芝構造体の1例を使用状態で示す概略断面
図である。この人工芝構造体Aは、基材層1及びこれに
織り込まれた人工芝用繊維2からなる多数の人工芝片2
1からなっている。
【0016】基材層1は積層された上綿層11及び下綿
層12と、該両綿層の間に挟まれたネット状補強シート
13とからなっている。上下の各綿層を構成している綿
は、天然綿でも、合成繊維からなる綿でも、それらの組
み合わせからなる綿でもよく、合成繊維綿を採用する場
合、5〜30デニール程度のポリエステル繊維、アクリ
ル繊維、ポリプロピレン繊維等からなる綿を例示できる
が、ここでは、6デニールのポリエステル繊維からなる
綿を採用している。
【0017】上下の綿層11、12は補強シート13を
間にしてニードルパンチ法により繊維を絡み合わされ、
それにより互いに連結されており、且つ、補強シート1
3の存在により面方向での変形、崩れ、千切れ等が十分
抑制されている。補強シート13は、柔軟性を有し、突
起物を突き刺し又は突き通すことができ、綿層11、1
2の面方向での変形、崩れ、千切れ等を十分抑制できる
ものであれば特に制限はなく、各種天然繊維、合成繊
維、これらの組み合わせからなる糸を、例えば平織り、
紗織り等して、経糸と緯糸との交点を適当な手段、例え
ば冷却後も柔軟性を有する溶融合成樹脂に全体を浸す、
交点にそのような溶融合成樹脂を塗布する等により変
形、崩れを防止したもの等を挙げることができるが、こ
こでは、ポリエステルフィラメント糸を用いて平織りし
てなるシートの全体に変性酢酸ビニル樹脂をコーティン
グして形成した、全体にガーゼ状のものであり、各織り
目空間の寸法は略2〔mm〕×2〔mm〕程度である。な
お、織り目空間の寸法はこれに限定されるものではな
く、この寸法より大きいもの、或いはこの寸法より小さ
いもの、例えば1〔mm〕×1〔mm〕等でもよい。
【0018】綿層11、12は、いずれも目付量200
〜300〔g/m2 〕で、且つ、これら綿層を含む基材
層1に1〔m2 〕当たり200〔kg〕の等分布面荷重
を加えたとき基材層厚さが略3〔mm〕〜5〔mm〕になる
状態で綿を使用して形成してある。かかる基材層1に前
記の人工芝用繊維2がパイル織物を形成する要領で、こ
こでは5/16インチゲージ、4ステッチで打ち込ま
れ、カットパイル状の人工芝片21が形成されている。
各人工芝片21はそれを構成している人工芝用繊維2の
うち基材層1を貫通している部分22が起立姿勢で該基
材層に保持されており、それにより人工芝片21も基材
層1表面に起立しており、これにより人工芝片21間に
容易に砂Sを撒き設けることができるようになってい
る。
【0019】基材層1に保持されている繊維部分の長さ
Hは、この人工芝構造体Aが所定の場所に敷設され、砂
が撒設される前の状態では、略6〔mm〕〜7〔mm〕程度
である。人工芝用繊維2としては、人工芝片として不都
合のない適度の引っ張り強度や腰の強さを有するもので
あればよく、単繊維からなるもの、単繊維を複数本束ね
てなるもの、単繊維を複数本より合わせてなるもの等種
々採用でき、例えばポリアミド、ポリプロピレン、ポリ
エステル等からなる太デニールフィラメントからなるも
のを例示できるが、ここでは、ポリプロピレン製の80
0デニールフィラメントを8本より合わせて一本の繊維
としたものである。
【0020】以上説明した人工芝構造体Aは、例えば、
陸上競技場の投擲競技グランドGに敷設し、人工芝片2
1間に砂を撒設して、槍投げ競技等に供することがで
き、競技者が投げる槍はこの構造体Aに突き刺さるか或
いは該構造体Aを突き通って下のグランドGに突き刺さ
ることができる。砂の量は、人工芝片21の砂Sからの
所望突出量や砂S層の所望厚さ等によるが、例えは砂S
層を約15〔mm〕程度にするときは、1〔m2 〕当たり
30〔kg〕程度の割合で砂を撒けばよい。図示の例で
は砂Sからの人工芝片21の突出量は約5〔mm〕であ
る。
【0021】また、この構造体Aによると、これを敷設
した場所では基材層1が、その下の雑草やその種子等を
覆ってしまうので、雑草が人工芝構造体A表面上へ成長
してくることを抑制できるとともに、人工芝片21間に
撒き設けた砂Sに雑草の種子が落下したり、まぎれこん
でいることがあっても、基材層1が下方からの水分の補
給を抑制するので砂Sが乾燥しやすく、従って該種子か
らの発芽、雑草の成長が抑制される。
【0022】なお、この構造体Aはかかる投擲競技場だ
けでなく、他の場所にも敷設使用できることはいうまで
もなく、例えばゴルフコースのティーグランドに敷設す
れば、ゴルフティーを容易に突き刺すこともできる。図
2は本発明に係る人工芝構造体の他の例を示している。
この人工芝構造体Bは、図1に示す人工芝構造体Aにお
いて、基材層1の上に3次元網目構造体3を積層し、人
工芝用繊維2を該構造体3及び基材層1の両層にわたり
パイル織り込みして該構造体3上にカットパイル状の人
工芝片21を起立させたものである。他の点は人工芝構
造体Aと同様であり、構造体Aと同じ部分には図1にお
けると同じ参照符号を記してある。
【0023】3次元網目構造体3は、砂Sが入り込める
空隙を多数有するとともに保形性及弾力性のあるもの、
さらに好ましくは適度の柔軟性のあるものであればよ
く、例えば合成樹脂繊維を絡み合わせてなるもの、すな
わち、ポリアミド、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等
からなる直径0.1〔mm〕〜0.8〔mm〕程度の繊維を
絡み合わせてなるもの(例えばゼオン(株)製の3次元
網目構造体 ゼオマット7020等)を採用できるが、
ここでは、ゼオン(株)製の3次元網目構造体ゼオマッ
ト7020を採用している。
【0024】この人工芝構造体Bは前記の構造体Aと同
様に使用できるが、3次元網目構造体3を備えているこ
とで、砲丸投げ、ハンマー投げ、円盤投げ等のフィール
ド等に敷設使用する場合において、落下する砲丸等の痕
跡が一時的に残り、従って砲丸等の投擲距離を測定する
に支障はないものの、その後はその痕跡が消失し易い利
点がある。また、このように3次元網目構造体3を採用
した人工芝構造体Bは突き刺さった、又は突き通った槍
をその姿勢にできるだけ維持する上でも有利である。
【0025】図3は本発明に係る人工芝構造体のさらに
他の例を示している。この人工芝構造体Cは、図1に示
す人工芝構造体Aにおいて、基材層1を基材層10に変
更したものであり、他の点は人工芝構造体Aと同様であ
り、構造体Aと同じ部分には図1におけると同じ参照符
号を付してある。基材層10は、PVC(ポリ塩化ビニ
ル)/NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)
(50:50)製の非通水性(独立気泡性)シートから
なっており、厚さは略5〔mm〕であり、弾性復元力に富
んでおり、且つ、槍投げ競技用の槍やゴルフティーを突
き通すことができる。
【0026】この人工芝構造体Cも人工芝構造体AやB
と同様に使用できる。また、基材層10は弾性復元力に
富むから、投擲競技場用人工芝構造体として適してお
り、落下する砲丸等の痕跡が消失しやすい利点がある。
図4は本発明に係る人工芝構造体のさらに他の例を示し
ている。この人工芝構造体Dは、図2に示す人工芝構造
体Bにおいて、3次元網目構造体3上に綿層4を積層
し、人工芝用繊維2を該綿層4、3次元網目構造体3及
び基材層1にわたりパイル織り込みして該綿層4上にカ
ットパイル状の人工芝片21を起立させたものである。
他の点は人工芝構造体Bと同様であり、構造体Bと同じ
部分には図2におけると同じ参照符号を記してある。
【0027】綿層4は材質的には基材層1を形成してい
る綿と同じものであり、ここでは目付量約100〔g/
2 〕で基材層1より薄く形成されている。この人工芝
構造体Dは前記の構造体Bと同様に使用できるが、綿層
4を備えていることで、3次元網目構造体3中に、撒い
た砂が入り込むことが実質上阻止されるため、該3次元
網目構造体3により上から及び下からの水分移動を遮断
する空隙を提供でき、これにより基材層1下の雑草の成
長、種子の発芽等を十分抑制でき、また、綿層4上に撒
かれる砂Sが乾燥気味となり、該砂に落ちた、又は混じ
った雑草の種子の発芽、成長も抑制できる。
【0028】以上説明した人工芝構造体A〜Dにおける
基材層1は上下の綿層11、12間にネット状の補強シ
ート13を介在させているが、このシート13に代えて
非通水性の例えばポリプロピレン製フイルムを採用して
もよい。かかる非通水性フィルムを採用すると、その部
分でも水分の移動が阻止され、それにより一層確実に雑
草の種子の発芽や成長を抑制できる。
【0029】図4の人工芝構造体Dにおける綿層4につ
いては、構造的には基材層1と同じように上下綿層及び
その間の補強シートを採用して形成してもよい。なお、
本発明に係るこれら人工芝構造体は、工場等で長尺に量
産可能であり、これをロール状に巻いて運搬、保管等す
ることができ、使用にあたっては、そのまま拡げて、或
いは適当寸法に裁断して使用できる。
【0030】
【発明の効果】本発明によると、バッキング材を採用す
る必要なくして人工芝片間に砂を撒き設けて使用できる
人工芝構造体であり、様々の場所において敷設使用で
き、しかも雑草の成長を抑制するのに好適である雑草成
長抑制人工芝構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人工芝構造体の1例を使用状態で
示す概略断面図である。
【図2】本発明に係る人工芝構造体の他の例を使用状態
で示す概略断面図である。
【図3】本発明に係る人工芝構造体のさらに他の例を使
用状態で示す概略断面図である。
【図4】本発明に係る人工芝構造体のさらに他の例を使
用状態で示す概略断面図である。
【符号の説明】
A、B、C、D 人工芝構造体 1、10 基材層 11、12 綿層 13 ネット状補強シート 2 人工芝用繊維 21 人工芝片 22 繊維2の基材層1又は10に保持されている部分 3 3次元網目構造体 4 綿層(副基材層) S 砂 G 投擲競技グランド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下からの水分移動を抑制する基材層と、
    該基材層に人工芝用繊維をパイル織り込みしてカットパ
    イル状に形成された多数の人工芝片とを含み、該人工芝
    片はこれを形成している前記人工芝用繊維が前記基材層
    に起立姿勢で保持されて基材層表面に起立していること
    を特徴とする人工芝片間に砂を撒設して使用する雑草成
    長抑制人工芝構造体。
  2. 【請求項2】 前記基材層が柔軟性を備えており、前記
    人工芝片はそれを形成している前記人工芝用繊維が該基
    材層により起立姿勢で3〔mm〕以上50〔mm〕以下の長
    さにわたり保持されて基材層表面に起立している請求項
    1記載の人工芝構造体。
  3. 【請求項3】 砂が入り込める空隙を多数有するととも
    に保形性及び弾力性を有する3次元網目構造体が前記基
    材層上に積層され、前記人工芝用繊維は該3次元網目構
    造体及び基材層の両層にわたり織り込まれて該3次元網
    目構造体上に前記人工芝片が起立している請求項2記載
    の人工芝構造体。
  4. 【請求項4】 空隙を多数有するとともに保形性及び弾
    力性を有する3次元網目構造体が前記基材層上に積層さ
    れ、前記3次元網目構造体上に副基材層が積層され、前
    記人工芝用繊維は該副基材層、3次元網目構造体及び基
    材層にわたり織り込まれて該副基材層上に前記人工芝片
    が起立している請求項2記載の人工芝構造体。
  5. 【請求項5】 前記基材層が綿を主体に形成されている
    請求項1から4のいずれかに記載の人工芝構造体。
  6. 【請求項6】 前記基材層及び前記副基材層がそれぞれ
    綿を主体に形成されている請求項4記載の人工芝構造
    体。
  7. 【請求項7】 前記基材層が、上下方向に重ねられた2
    以上の綿層と、上下に隣合う綿層間に挟まれた柔軟な補
    強シートとを含んでおり、該補強シートを間にして隣合
    う上下の綿層は綿繊維が絡み合わされて互いに連結され
    ている請求項5又は6記載の人工芝構造体。
  8. 【請求項8】 前記補強シートが非通水性の合成樹脂製
    フィルムからなっている請求項7記載の人工芝構造体。
  9. 【請求項9】 前記基材層を形成している綿は、基材層
    に1〔m2 〕当たり200〔kg〕の等分布面荷重を加
    えたとき基材層厚さが3〔mm〕〜10〔mm〕になる状態
    で使用されている請求項5から8のいずれかに記載の人
    工芝構造体。
  10. 【請求項10】 前記基材層が合成樹脂製の柔軟で弾力
    性のある、厚さ3〔mm〕〜50〔mm〕のシートからなっ
    ている請求項1から4のいずれかに記載の人工芝構造
    体。
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