JPH0226965Y2 - - Google Patents

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JPH0226965Y2
JPH0226965Y2 JP15555985U JP15555985U JPH0226965Y2 JP H0226965 Y2 JPH0226965 Y2 JP H0226965Y2 JP 15555985 U JP15555985 U JP 15555985U JP 15555985 U JP15555985 U JP 15555985U JP H0226965 Y2 JPH0226965 Y2 JP H0226965Y2
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sports
artificial lawn
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artificial
reinforcing sheet
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は、透水性のスポーツ用人工芝生に関す
るものである。 〔従来の技術〕 スポーツ用の人工芝生には、その敷設のための
施工法で大別される2種類が存在する。その一つ
は、人工芝生を敷設する場所に接着剤で貼り合わ
せ固定する接着工法による人工芝生であり、他の
一つは、敷設面に接着剤を使用しないで、人工芝
生の単位シートを縫糸を用いるなど適宜の方法で
連結して一枚物としてその周辺部のみを固定する
所謂置敷工法による人工芝生である。 これらの異なる施工法は、当然のことながら、
異なる素材の単位シートを用いることになり、従
つてグラウンドに敷設した人工芝生の構造にも差
異を生じることになる。即ち、接着工法では、例
えば特公昭54−3299号公報で提案されているよう
な非透水性の素材が主に使用される。 一方置敷工法では、例えば特公昭51−45894号
公報で提されているような透水性、排水性の良い
素材が多く使用されるので、置敷工法で敷設され
たグラウンドの人工芝生は、その構造上透水性能
が顕著に優れているのは勿論であるが、それ以外
にシートがグラウンド表面に固着されていないた
めに垂直、水平方向の衝撃力を吸収し易い特長を
持つているので、プレーヤの脚腰のシヨツクを緩
和する優れたスポーツ適性があり、そのために
年々置敷工法による透水性の良い人工芝生のグラ
ウンドが増加している。 しかしながら、この施工実積の高い置敷工法に
より敷設された人工芝生にも欠点はある。それは
下地の地盤と人工芝生の界面の自由度が大きいた
めに、一定方向にのみ力が加わり続けると人工芝
生の部分的な伸び縮みが起こり、芝生上に引いた
ラインを湾曲させたり、部分的にタルミ皺が生じ
たりする欠点である。特に敷設工法を採用する場
合には、前述したように透水性能の良い人工芝生
が要求されるので、必然的に人工芝生のシートの
生産手段としては、開口部の多いラツシエル機に
よるカツトパイル編地が多く採用される。そして
このラツシエル編地を用いた人工芝生は、周知の
とおりタフト及び織物を用いた非透水性の人工芝
生よりも伸縮性に富んでいる。従つてバツキング
剤とマツト材料及び加工方法を同じにするとラツ
シエル編地を用いた人工芝生の方が、他の生産手
段による素材を用いた人工芝生よりも荷重による
寸法変化が大きくなる。しかも下地面とは接着固
定されていないので、接着工法による人工芝生に
比較すると、荷重時に下地の表面で動き易いの
で、実用上人工芝生のパイル部に標示したライン
等の定位置の修正が必要であつた。 これらの荷重による伸縮変化の対策としては、
これまで特に明確な提案はないが、前述した特公
昭51−45894号公報では、補強マツトに芯部を入
れた補強マツトが提案されている。しかし、この
方法では、マツト自体の伸縮は小さく出来るが、
上層部の人工芝生の伸縮変化を押さえるには不充
分であつた。 〔考案が解決しようとする問題点〕 本考案の目的は、置敷工法による上記従来の欠
点を解消した、透水性が良好であると共に荷重に
よる伸縮変化の小さい人工芝生を提供することで
ある。 〔問題点を解決するための手段〕 即ち、本考案は、ラツシエル編地よりなるパイ
ル基布と緩衝用マツトとの間に少なくとも100Kg
f/2.5cm巾以上の抗張力を有する網状の補強シ
ートを積層せしめて、これら相互の接合面を固着
して一体化してなること特徴とする透水性のスポ
ーツ用人工芝生に関するものである。 〔実施例〕 次に図面の実施例を示し、従来品との対比にお
いて本考案を詳細に説明する。 第4図と第5図は、従来の人工芝生の構造を示
すもので、第4図はタフトテツド製法による人工
芝生の例であつて、非透水性の人工芝生は主にこ
のような構造が採用される。第4図のAは断面図
であり、Bはバツキツグ層を除いた基布の裏面平
面図である。基布1には表面側にカツトパイル2
が植設され、裏面側にはパイル2を基布1に固着
するために一般に合成樹脂系のバツキング剤3が
塗工され、しかる後に必要に応じて緩衝用マツト
4を接合してスポーツグラウンドに提供される。 第5図は、透水性人工芝生の一例を示すもので
あつて、人工芝生はラツシエル機によつて編成さ
れている。第5図のCは断面図であり、Dは基布
の裏面平面図であるが、第4図Bと同様に図示を
簡単にして説明するために、バツキング層は省略
してあり、更に符号2で示したループ部分を除い
たその他のループ部分8はパイル2を全部削除し
てある。パイル2は緯糸6及び経糸6′と連結し
て開口部7を設けるようにして連続したループ部
分8を基部にして表面側にカツトパイル2を編成
する。このままでは編地が下安定なので基部8を
主体にした基布1に開口部が塞がないようにパツ
キング剤3を塗工し、しかる後に緩衝用マツト4
を接合してスポーツグラウンドに提供される。こ
の場合のマツトは上下に貫通孔を有するものが採
用される。 以上が従来のスポーツ用途に提供される非透水
性及び透水性人工芝生の構造の例であるが、これ
らの人工芝生の基布構造図から明らかなように、
敷設後に発生する人工芝生の伸縮変動は、パイル
とは殆んど無関係であり、基布及びマツトによる
影響が大きく、その程度はラツシエル機で編成し
た基布の方が大である(実験例で後記する第3表
参照)。 第1図は、本考案による透水性のスポーツ用人
工芝生の一実施例の断面図であつて、基布1、パ
イル2及びバツキング剤3は第5図の場合と同じ
ラツシエル編地からなる人工芝生であるが、緩衝
マツト4とバツキング剤3との間に補強シート5
が積層されて中間層を形成している。この補強シ
ート5は、透水性能を阻害しないと同時に、パイ
ル基布及び緩衝マツトの伸縮変動を抑制するもの
である。そのためにはパイル基布と緩衝マツトを
通じて外部から働く力に対して充分に耐え得る伸
縮変化の小さい特性が要求される。人工芝生が構
造体として受ける力は、激しいサツカーの場合局
部的に200Kgf(体重の約3倍)の荷重にも達する
と推測されている。 本考案者は、これらの現実に起こる荷重に対応
する伸縮変動の評価試験方法を種々検討した結
果、一定荷重によるパイル基布とマツトとの複合
体の経時の伸張率及び回復率、即ち所謂クリープ
特性を測定することによつて評価できることを見
いだし、補強シート5はこの試験方法によつて選
択することができた。 第2図、第3図は、本考案に使用する補強シー
トの一例の平面図を示すものであつて、第2図イ
は抗張力の大きい、例えばポリエステル、ポリア
ミド、ポリオレフイン系等の合成繊維からなるフ
イラメント6,6′を使用して第2図ロに示すよ
うに隙間7を形成する模紗織である。フイラメン
トの経糸6及び緯糸6′の太さと使用本数は目的
に応じて適宜選択され、組織も隙間7を安定して
得られるならば限定されない。必要に応じて、例
えば後工程での接合固定に有利なように図ハの如
く予め樹脂を被覆しても良い。その他経緯方向の
適当な抗張力があるならば、第3図に示すような
無結節網ニ、綟網ホ及びラツシエル網ヘ等の網状
シートを採用することができる。 これらの補強シート5の接合手段は種々ある
が、使用目的上人工芝生の裏面と緩衝マツト側と
が補強シート5を介して堅固にブリツジされるよ
うに固着されることが肝要である。バツキング
剤、緩衝マツト及び補強シートの被覆材料に同じ
素材を使用して融着する方法が、堅固に固着され
た完全な複合体を得る方法の一つとして挙げられ
る。その好適な素材の一つとして塩化ビニル
(PVC)がある。 〔実施例〕 次に実験例を挙げて本考案を説明する。 以下の実験例に共通して使用するパイル基布及
び緩衝マツトの特性を第1表、第2表に示す。 なおバツキング剤はニツト及びタフト共に
PVC樹脂を使用した。 又、これらの各材料単体と複合体の定荷重(5
Kg)の経時変化(伸び率)と回復率、即ち所謂ク
リープ特性を比較した測定結果を第3表に示し
た。
【表】
【表】
【表】 第3表からタフト製基布に対してニツト製基布
の荷重による伸びは大きく、かつ、回復率は小さ
いことが分かる。又、マツトの回復性はパイル基
布の層がマツトの伸び率以上に伸びてしまうと余
り寄与していないことも分かる。 次ぎに、更に実用条件に近似した厳しい荷重条
件、即ち、前記の10倍である2.5cm巾当たり25Kg
(100Kgf/10cm巾)の条件で評価試験を行つた実
験例を示す。 実験例 (補強シートの有効な例) 補強シートとして下記の仕様を有する網状シー
トを第1表のニツテイング基布と第2表のマツト
の間に入れて融着接合してクリープ試験に供し
た。これらの強力特性を第4表に、又クリープ試
験結果を第5表に示した。 (使用補強シート) エステル(1000d×3本)を経、緯夫々7T/
in、重量530g/m2(PVC被覆材料込み) 第5表の結果から、本考案の補強シート入りの
人工芝生(試料No.3)は、非透水性人工芝生の従
来品とほぼ同等の伸び率と回復率を示し、荷重及
び時間に対し伸び変化は小さく安定した人工芝生
の構造体に改良されていることが分かる。
【表】
【表】 実験例 (補強シートの効果のない例) 本実験例は網状シートでも抗張力のないシート
を採用した場合には荷重による寸法変化の防止に
は効果のないことを示す比較例である。 使用シートは下記仕様のエチレン−酢酸ビニル
(EVA)素材の成形ネツトで繊維等の補強芯材は
入つていないもので、これを実験例と同じニツ
テイング基布とマツトの間に入れて接着剤で接合
せしめ、同様の評価試験を行つた。 (EVAネツトの仕様) 重量:950g/m2、厚み3mm、 目密度:4×4本/in 第6表に強力特性、第7表にクリープ特性の結
果を示した。 なお試験条件は引張伸び率が極めて大きいため
把握長を10cmと短くした他は実験例と同様にし
て行つた。 第6表に示す如くEVAネツトは抗張力が小さ
く伸びが大きいため、クリープテストではマツト
のヨコ方向が切断してしまい測定不可能であつ
た。 タテ方向のクリープ特性の比較を実験例のNo.
3、No.4及び実験例のNo.7を第7表に示した。
【表】
〔考案の効果〕
以上の実験例が示すとおり少なくとも100Kg/
2.5cm巾以上の抗張力の大なるシートを選択して
パイル基布と緩衝マツトの中間に積層して固着せ
しめることによつて伸縮変化を小さく押さえるこ
とが出来るので、従来の非透水性人工芝生と同程
度以上の寸法安定性を有する透水性のスポーツ用
途に最適な人工芝生を提供出来たものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るスポーツ用人工芝生の実
施例を概略的に示す断面図で、第2図及び第3図
は、本考案に採用できる網状補強シートの例を示
した平面図である。第4図及び第5図は従来の人
工芝生の構造を示す概略説明図で、第4図は非透
水性人工芝生の例、第5図は透水性人工芝生の例
を示す。 1…基布、2…パイル、3…バツキング剤、4
…緩衝用マツト、5…補強シート、6…フイラメ
ント(経糸)、6′…フイラメント(緯糸)、7…
隙間、8…その他のループの部分。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ラツシエル編地よりなるパイル基布と緩衝用
    マツトとの間に少なくとも100Kgf/2.5cm巾以
    上の抗張力を有する網状の補強シートを積層せ
    しめて、これら相互の接合面を固着して一体化
    してなること特徴とする透水性のスポーツ用人
    工芝生。 (2) 補強シートが合成繊維で網状に編織成したシ
    ートである実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の透水性のスポーツ用人工芝生。 (3) 補強シートが合成繊維で網状に編織成して芯
    体とし、該芯体を合成樹脂で予め被覆したこと
    を特徴とするシートである実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の透水性のスポーツ用人工芝
    生。
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US6491991B2 (en) * 2000-02-14 2002-12-10 Southwest Recreational Industries, Inc. Artificial turf system

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