JP3181026B2 - 雑草防止と飛散防止用シート - Google Patents

雑草防止と飛散防止用シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として土木工事
関係を始め、歩径路、住宅地、耕作地、公園等における
雑草の発芽を防止するとともに、砂や小石等の飛散を防
止するシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から雑草を防止する手段としては、
除草剤を散布することが手っ取り早いとされていたが、
除草剤による汚染公害で大きな問題があった。また草刈
機で雑草を刈取るか、手作業で刈取る方法は、人手不足
により費用が嵩むところから、最近になって、ポリエス
テルやナイロン等の強力な基布に、例えば塩化ビニル等
でコーティイング加工を施した高価なシートで地面を覆
う方法がとられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような情況にお
いて、先ず薬剤を使用することは論外として、草刈機や
人手による刈取り作業は、人手不足が問題となり、ま
た、高価なシートを敷設固定するためには、さらに施工
費がかかり、結果的にはコスト高いものとなった。また
ポリプロピレンやポリエチレンの素材からなるクロスシ
ート、例えば土木工事用のシートを利用したとしても、
耐候性に弱い欠点もあった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めに、種々実験し、研究した結果創出されたもので、そ
の目的とするところは、公害問題を起こさず、施工し易
くして長期の使用に耐え、人手不足の問題を解消して経
費のかからないようにするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にあっては、比較的安価なポリプロピレン
又はポリエチレンのフラットヤーンを用い、これをエン
ドレスに織製し、ロールに巻取る等して2重構造のシー
トを構成し、これによって問題点の解決を図っている。
【0006】すなわち、本発明の草取防止と飛散防止用
シートは、熱可塑性樹脂からなるフラットヤーンを用い
てエンドレスに織製したシートであって、偏平状に押重
ねられて均一に密着して柔軟性を有し、少なくとも引張
強度が120kg以上、引裂強度が30kg以上を有する2
重構造の構成をとっており、その2重構造のシートとし
ては、ポリプロピレン又はポリエチレンのフラットヤー
ンを用い、また2重構造のシートは、黒色であるか、黒
色と緑色との交織からなるか、黒色とベージュ色との交
織からなるか、さらにはポリプロピレン又はポリエチレ
ンのフラットヤーンと、ポリエステル、ナイロン、ビニ
ロン糸の紡績糸、マルチフィラメント糸との交織からな
る構成をとっている。
【0007】
【発明の実施の形態】雑草防止用と飛散防止用のシート
は、使用する場所が土木工事関係の場所を始め、歩径
路、住宅地、耕作地、公園等の広範囲にわたるため、比
較的安価なポリプロピレン又はポリエチレンからなるフ
ラットヤーンをエンドレスに織製したシートであるとこ
ろから、これを2重構造体の組織とすることにより、総
ての条件が従来の平織りのポリプロピレン又はポリエチ
レンシートの約2倍の耐久力を確保することに着目し、
実験をしたものである。
【0008】従来から採用されている軟弱地盤の補強用
に使用している土木工事用シートは、これを雑草防止用
シートに利用したとしても、1枚のシートであれば、引
張強度や引裂強度の強いポリプロピレン又はポリエチレ
ンを選定しても、耐候性に関しては、1枚だけの耐候性
に過ぎないところから、エンドレスシートであれば、確
実に約2倍の耐久性が維持されることに着目した。
【0009】然しながら、従来のポリプロピレン又はポ
リエチレンの平織シートを2枚重ねて敷設すれば、当然
のことながら同一効果が得られるが、作業現場におい
て、シートを2枚重ねてする作業では、シートが膨ら
み、皺が生じ、止具による固定部の目開き等があり、作
業能率がよくなく、敷設後において不安定てある。従っ
て、1枚のシートを2枚重ねて縫製加工する方法もある
が、前述と同様の張らみ、皺の発生等の欠点が生ずるも
のであり、また平織り原反であれば、裁断や縫製費が加
算されるものである。
【0010】本発明のエンドレス織のシートであれば、
これをロールに巻き取り等で2重構造になったシート
は、上下が密着した柔軟性を有するもので、必要とする
所定のカット寸法、例えば3m 、5m 、10m 、20m
、の規格カット品は、その切断がヒートカットするこ
とによって切断部が溶着状態となり2枚重ねられたシー
トは、幅方向にも長さ方向にも密着均一性を有し、柔軟
性のある板状の風合いのあるシートとなり、目開き、目
ずれ、ほつれ個所のない一体的のシートになることから
本発明の特徴はエンドレス織シートを2重構造に限定し
たものである。
【0011】従って、現段階におけるエンドレス織の織
機では、織物に制約され2重構造にした幅が30cm位か
ら最大幅は200cmに制約されるので、本発明において
は、例えばシングル幅は、40cm〜100cm、ダブル幅
では120cm〜200cmに大別し、ダブル幅に関して
は、必要に応じて中間部に増糸補強部を設けるものであ
るが、基本的には長期にわたって使用するのが目的であ
るからシングル幅、ダブル幅のいかんを問わず、増糸補
強することが好ましい。特にダブル幅においては、両側
縁部と中間部に増糸補強部を設けることが好ましい。補
強部を設けることにより、シートの伸びの防止になり、
また止め具で固定した場合には、固定部の補強を兼ねる
ことができる。
【0012】非補強部は、目的に応じ透水性を要する場
合には、緯糸の打込本数を少なく構成すればよい。また
増糸補強部は、計算値によって算出決定することが自由
にできるもので、例えば、引張強度を強く要求される個
所においては、商品パブリックシート(旭化成のエステ
ル、ナイロン68)で織製した高強力のシート(#30
0#500)相当の強度を算出し構成することができ
る。
【0013】本発明は、打込本数による調整方法と、フ
ラットヤーンのデニール数の調整方法とによって、引張
り強度と引裂強度を高めることができる。然し、耐候性
においては、打込本数や、デニール数を大きくすれば、
若干の効果は得られるものの、ナイロンビニロンに比較
すれば劣るもので、この欠点を2重構造のシートにする
ことによって解決した。
【0014】なお、また耐候性をより強く要求される場
所にあっては、エステル、ナイロンビニロン糸等を用い
て経糸また緯糸の何れかを交織したエンドレス織シート
を活用することにより、耐候性を高めることができる。
例えばナイロン糸やビニロン糸100%のエンドレスシ
ートを採用すればよいことは勿論のことではあるが、コ
スト的に高くなり、適度の厚さと剛性を有する風合いの
あるものは得られない。
【0015】本発明において、より耐候性を確保するた
めには、エンドレスシートは、黒色がもっとも好ましい
が、若干なりとも美観性を加味する目的から、黒色と緑
色との交織シートが好まれるが、また黒色とベージュ色
の交織シートであってもよい。
【0016】以上説明したように、本発明にあっては、
比較的安い素材を用いて耐候性を考慮し、少なくとも7
〜8年以上、10年間を目標に使用できるように、2重
構造のシートを使用するようにしたものである。なお、
本発明におけるエンドレスシートの何れかの片面に、ラ
ミネート加工を施して耐候性を高めることもできる。シ
ートを敷設し、これを固定するに当っては、格別補強片
等を使用することなく、止め具を打込む作業で完了する
ものであるから、作業効率のよいものである。
【0017】
【実施例】図1は、ポリプロピレン又はポリエチレンの
フラットヤーンからなるエンドレス織のシート、又はポ
リプロピレン又はポリエチレンのフラットヤーンとエス
テル、ナイロン、ビニロン糸等からなるエンドレス織の
シートを、ロール巻き等して構成した2重構造シート
(A)の一部の斜視図であって、このシートは少なくと
も引張強度が120kg以上、引裂強度が30kg以上を有
するものである。(試験方法J1S−L−1096)図
2は図1と同様なエンドレス織の2重構造シート(B)
であるが、その両側縁部(1)、(1)に増糸補強部
(2)、(2)を設けたものの斜視図である。図1及び
図2に示した2重構造シート(A)、(B)はシングル
幅に適した40cm〜100cm幅のものである。
【0018】図3は、図1及び図2に示す2重構造のシ
ート(A)及び(B)と同様のエンドレス織りの2重構
造シート(C)の主として120cm〜200cmのダブル
幅のものの斜視図であって、これには両側縁部と中央部
とにそれぞれ増糸補強部(2)、(2)と(3)とが設
けられている。中央部の増糸補強部(3)を設けたこと
により、シートの伸び止め、弛み防止となり、また止め
具による固定強化に役立つものである。
【0019】図4は土木工事等における道路部等の法面
の雑草防止と砂や小石等の飛散防止として使用している
状態を示している。(a)は地面に盛り上げられ、又は
地面が削られてできた道路部であり、この道路部(a)
の法面(5)に対し、2重構造シート(A)を、その側
縁部(1)、(1)に、7字形の止め釘(b)を打込ん
で止める。(6)は道路面の舗装部であり(7)は平坦
部である。
【0020】図5は図4と同様に道路部(a)の法面
(5)に、両側縁部及び中央部に、増糸補強部(3)、
(3)及び(4)を設けた120cm〜200cmのダブル
幅の2重構造シート(C)を、7字形の止め釘(b)を
もって両側縁部の増糸補強部(3)、(3)及び中央部
の増糸補強部(4)に打込んで止めた状態を示すもので
ある。道路面は舗装前の状態である。
【0021】図6は、道路部(a)の法面(5)が、2
00cm以上の個所に2重構造シート(B)を敷設する場
合であって、両側縁部に増糸補強部(2)、(2)を有
するシングル幅の2重構造シート(B)を、その長さ方
向が法面(5)の傾斜方向にそうように複数枚を並列し
て敷設し、2重構造シート(B)は、その道路面側にお
いて、その先端部を折返(8)し、この部分(8)に止
め釘(c)を打込んで止めるとともに、2重構造シート
(B)の辺縁部及び互に接する辺縁部に跨がって、7字
形の止め釘(b)を打込んで固定する。(6)は舗装部
であり(7)は平坦部である。
【0022】図7は軟弱地盤(d)に2重構造シート
(A)を敷設する場合で、先ず木材の杭(e)を打込
み、これに止め釘(c)をもって2重構造シート(A)
を固定する。これは2重構造シート(B)、(C)でも
同様である。
【0023】
【発明の効果】本発明の雑草防止と飛散防止用のシート
は、フラットヤーンをエンドレスに織製し、これを偏平
状にして、全体として適度の柔軟性を有し、均一密着に
固定された2重構造のものであるから、従来品のポレプ
ロピレン又はポリエチレンを平織したシートに比較して
2倍相当の耐久性を有し、長期間の使用に耐えられるも
のである。
【0024】敷設施工は止め釘の打込みで固定するのみ
で、膨らみや皺のよるおそれはなく、安全確実にして作
業が簡単であり、固定部も増糸補強部で目開き現象がな
く、格別に補強布片を必要とすることなく、止め釘を打
込むことができ、従って作業準備も格別に必要なく、敷
設施工効率は抜群であり、大幅に人件費を節減すること
ができ、総合的に優れ、経済効果が大きく、環境整備に
役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2重構造シートの一部の斜視図
【図2】両辺縁部を増糸補強した2重構造シートの一部
の斜視図
【図3】両辺縁部及び中央部を増糸補強したダブル幅の
2重構造シートの一部の斜視図
【図4】道路部の法面にシングル幅の2重構造シートを
敷設した状態の斜視図。
【図5】道路部の法面に増糸補強部を有するダブル幅の
2重構造シートを敷設した状態の斜視図
【図6】道路面の法面にシングル幅の2重構造シートの
複数枚を法面の傾斜方向に並列して敷設した状態の斜視
【図7】(イ)、(ロ)は2重構造シートを固定する止
め釘の正面図
【図8】軟弱地盤に2重構造シートを敷設する場合の断
面図
【符号の説明】
A 2重構造シート B 増糸補強部を有する2重構造シート C ダブル幅の増糸補強部を有する2重構造シート a 道路部 b 7字形止め釘 c 止め釘 d 軟弱地盤 e 木材の杭 1 辺縁部 2 増糸補強部 3 増糸補強部 4 増糸補強部 5 法面 6 舗装部 7 平坦部 8 折返し部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなるフラットヤーンを
    用いてエンドレスに織製したシートであって、偏平に押
    重ねられて均一に密着して柔軟性を有し、少なくとも引
    張強度が120kg以上、引裂強度が30kg以上を有する
    2重構造のシートであることを特徴とする雑草防止と飛
    散防止用シート。
  2. 【請求項2】 上記の2重構造のシートは、フラットヤ
    ーンがポリプロピレン又はポリエチレンからなることを
    特徴とする請求項1に記載の雑草防止と飛散防止用シー
    ト。
  3. 【請求項3】 上記の2重構造のシートは、黒色である
    か、黒色と緑色との交織からなるか、黒色とベージュ色
    との交織からなることを特徴とする請求項1に記載の雑
    草防止と飛散防止用シート。
  4. 【請求項4】 上記の2重構造のシートは、ポリプロピ
    レン又はポリエチレンのフラットヤーンと、ポリエステ
    ル、ナイロン、ビニロン糸の紡績糸、マルチフィラメン
    ト糸との等とから交織からなることを特徴とする請求項
    1に記載の雑草防止と飛散防止用シート。
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