JPH11107189A - 複合粒子の製造方法 - Google Patents

複合粒子の製造方法

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JPH11107189A
JPH11107189A JP27290797A JP27290797A JPH11107189A JP H11107189 A JPH11107189 A JP H11107189A JP 27290797 A JP27290797 A JP 27290797A JP 27290797 A JP27290797 A JP 27290797A JP H11107189 A JPH11107189 A JP H11107189A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小粒子の水和ケイ酸への複合化率が高く、
また機械安定性に優れ、そのため製紙における填料とし
て用いたときなど歩留まりが高く且つ紙に優れた白色
度、白紙不透明度及び印刷後不透明度を付与するシリカ
と微小粒子の複合粒子製造方法を提供。 【解決手段】 ケイ酸アルカリ水溶液に耐アルカリ性の
微小粒子を添加して分散し、次いで液温を70〜95℃
まで昇温し、液温を該温度範囲に保持しながら鉱酸を添
加することにより液pHを3〜6.5の範囲に調整する
ことを特徴とする複合粒子の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合化率が高く、
機械安定性に優れ、製紙における填料として用いた時の
歩留りが高く且つ紙に優れた白色度、白紙不透明度及び
印刷後不透明度を付与する微小粒子と水和ケイ酸の複合
粒子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、資源問題の観点から、また物流
費、人件費の上昇から紙は軽量化される傾向にある。特
に印刷用紙を軽量化した場合、紙に印刷した時の不透明
度が低下し、印刷された文字や写真等が紙の反対側から
透き通って見えるという問題を生じる。この対策として
紙に種々の填料を内添し、用紙の不透明度を高めるとい
うことが一般に行われている。不透明度を向上させる目
的のために無機系、有機系の各種填料の研究が行われて
おり、安価で且つ優れた印刷後不透明度向上効果を持つ
填料の開発に対する要求が年々高まってきた。また、最
近ではより軽量化される傾向が強いので、印刷した際、
インク中の油成分の浸透を抑制することによる印刷後の
不透明度を向上させる能力に加え、白紙の不透明度を向
上させる能力を兼ね備えた填料の出現が強く望まれてい
る。
【0003】各種填料として、カオリン、タルク、二酸
化チタン、水和ケイ酸(ホワイトカーボン)、尿素−ホ
ルマリンポリマー微粒子などが用いられている。カオリ
ン、タルクは不透明度向上に効果があり且つ安価ではあ
るが、吸油能が小さいため印刷後の不透明度の向上は大
きくない。二酸化チタンは光散乱能が高いので不透明度
の向上には有効であるが、高価であるばかりでなく吸油
能が小さいという欠点を有しており、また、粒子径が小
さくパルプに添加して抄紙機で抄紙する際の歩留りが非
常に悪い。尿素−ホルマリンポリマー微粒子は光散乱
能、吸油能が高く、印刷後不透明度の向上に優れている
が、高価であり経済性の点で満足できるものではない。
水和ケイ酸は印刷後不透明度を付与する効果はあるが、
白紙不透明度に対する効果を含めて十分満足すべき水準
に到達していないのが現状である。
【0004】前記填料の有する欠点を克服すべく様々な
填料の複合化、特に吸油能が優れ、コスト的に有利な水
和ケイ酸をベースとした複合化が試みられている。たと
えば、特公平6−45451号公報には硫酸チタン溶液
とケイ酸溶液を混合、中和して共析出させることによ
り、チタンと水和ケイ酸を複合化する方法が開示されて
いる。しかしながら、この複合体は酸化チタンの存在下
又不存在下に、ケイ酸アルカリ水溶液に、その水溶液の
pHが1〜7になるようにチタンの酸性溶液を少なくと
も30分以上の時間を費やして添加し、80℃〜該水溶
液の沸点の温度に加熱することにより製造されており、
得られる複合体に含まれているチタンは焼成をしない限
り、そのままでは非晶質の水酸化チタンとして存在し、
光散乱能の観点から見てチタンが最適な結晶質構造を有
していない。
【0005】また本発明者らは、特開平9−15691
9号公報において、水和ケイ酸二次粒子を核としてその
表面にチタンを担持、複合化させる方法を提案した。し
かしながらこの方法では水和ケイ酸二次粒子を核として
その表面へチタンを担持させるため、チタンの水和ケイ
酸表面への担持力が弱く、厳密に管理された条件を用い
ないと、複合化されるチタンの割合(複合化率)は低率
におさえられる。また、この複合体は機械的シェアーに
対する安定性が低く、たとえば抄紙系内を循環する際に
ファンポンプやクリーナー等によって受けるシェアーに
より、チタン分が水和ケイ酸から脱落しやすいという欠
点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水和
ケイ酸と微小粒子の複合粒子の製造方法において、微小
粒子の水和ケイ酸への複合化率が高く、また機械安定性
に優れ、そのため製紙における填料として用いた時の歩
留りが高く且つ紙に優れた白色度、白紙不透明度及び印
刷後不透明度を付与する水和ケイ酸と微小粒子の複合粒
子の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の(1)〜(5)の5つの構成を採用
する。 (1)ケイ酸アルカリ水溶液に耐アルカリ性の微小粒子
を添加して分散し、次いで液温を70〜95℃まで昇温
し、液温を該温度範囲に保持しながら鉱酸を添加するこ
とにより液pHを3〜6.5の範囲に調整することを特
徴とする複合粒子の製造方法。 (2)前記(1)の方法において、微小粒子を添加する
前または後であって液温を70〜95℃に昇温する前ま
たは昇温中に鉱酸の一部を添加することを特徴とする複
合粒子の製造方法。 (3)前記(2)の方法において、鉱酸の一部は、全添
加量の0〜50%であることを特徴とする複合粒子の製
造方法。 (4)前記(1)〜(3)において、微小粒子が粒子径
0.1〜0.4μmの二酸化チタンである複合粒子の製
造方法。 (5)前記(1)〜(5)において、微小粒子をケイ酸
アルカリ水溶液に分散する時から鉱酸の全部を添加し終
わるまで、ケイ酸アルカリ水溶液に高剪断力を与えるこ
とを特徴とする複合粒子の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるケイ酸アルカ
リ水溶液は、特に限定されないが、ケイ酸ソーダ水溶液
またはケイ酸カリウム水溶液が好適である。ケイ酸アル
カリ水溶液のモル濃度はモル比(SiO2/Na2O)が
2.0〜3.4の範囲から選ぶのが好適である。また、
ケイ酸アルカリ水溶液の濃度は、水溶液中のケイ酸(S
iO2)分で3〜15重量%の範囲から選ばれる。この
範囲よりも濃度が高いと反応中の溶液の粘度が高くなっ
てしまい、また、低いと反応液量が多くなって非効率的
である。更に、反応中においても反応液中のケイ酸濃度
を3〜15重量%の範囲に保持することが望ましい。
【0009】本発明で使用される鉱酸としては、特に限
定されず公知のものが使用される。具体的には、塩酸、
硫酸、硝酸等の無機酸が挙げられるが、硫酸は入手が容
易で且つ安価であるため好適に用いられる。鉱酸の添加
時の濃度は、特に限定されないが、一般的には10〜3
0重量%の範囲から選ばれる。
【0010】また、本発明で使用される耐アルカリ性微
小粒子は、硫酸による中和前にpH10〜12のケイ酸
アルカリ水溶液中に分散され、温度も70〜95℃と高
温になるため、それぞれの条件に耐えられるだけの耐ア
ルカリ性が必要である。また、水和ケイ酸とともに良好
な二次粒子を形成するために、粒子径は5μm以下であ
ることが望ましく、特に好ましくは0.05〜1μmで
ある。このような粒子として二酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウムなどの無機粒子
及び尿素ホルマリン、ポリスチレンなどの有機粒子が挙
げられる。
【0011】これらの微小粒子の中で、結晶性二酸化チ
タンは、耐アルカリ性、粒子径が本合成条件に好適であ
り、また複合体として紙の充填に用いられた時の不透明
度向上効果も高いため、最も好ましく用いられる。結晶
性二酸化チタンは平均一次粒子径が0.1〜0.4μm
の範囲にあり、結晶型がルチル型及び/またはアナター
ゼ型のものが選択され、単独あるいは混合して使用され
る。
【0012】結晶性二酸化チタンには分散性を高めるた
めに、アルミナを表面処理剤として処理されたものがあ
るが、本合成条件においてアルミナが溶解することがあ
り、その場合複合化率の低下につながることもあるた
め、アルミナ含有率として蛍光X線による分析値が10
%未満のものが好ましい。また、カチオン性分散剤のコ
ーティングや酸化亜鉛のドーピング等により水和ケイ酸
と二酸化チタンのマッチングをよくすると好ましい結果
が得られる。
【0013】該結晶性二酸化チタンは、予め水に分散し
た後使用されるが、分散に際し粒子の再凝集を防止する
ため分散剤を添加しても良い。分散剤としては、ヘキサ
メタリン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ、ポリアクリル酸
ソーダ等が挙げられる。分散後の結晶性二酸化チタンス
ラリー濃度は1〜10重量%に調整される。また、水和
ケイ酸の成長を促進させたりあるいは反応途中の粘度を
コントロールする目的で、硫酸ナトリウムなどの電解質
を適宜加えることも可能である。
【0014】本発明では反応の前半の工程、すなわち、
温度を70〜95℃に上昇させるまでの工程において、
微小粒子を核として水和ケイ酸一次粒子を形成させる。
この温度が70℃未満では、液はゲル状となり、その後
の複合粒子が形成できない。また、95℃を越えると蒸
気圧が上がり、高温高圧釜等特殊な装置が必要となり適
当でない。昇温は、微小粒子添加後、攪拌しながら10
〜30分をかけて行う。これより短い時間で昇温を行う
ことは、工業的には極めて能力の高い加熱装置を必要と
するので現実的に難しい。
【0015】上記の工程において、微小粒子を添加・分
散する前に鉱酸の一部を添加しておくことが可能であ
る。この方法により、水和ケイ酸一次粒子がかさ高にな
り吸油度を高めることができる。また、微小粒子を添加
した後、温度を上昇する前または上昇中に鉱酸の一部を
添加することも可能である。この方法により、水和ケイ
酸の構造を好ましいものにコントロールすることができ
る。ただし、この場合、鉱酸の添加は液温度が20〜5
5℃の間に開始することが好ましいが、粘度が上昇する
等の製造上の問題がなければこの範囲外の温度で添加し
てもかまわない。また、鉱酸の添加の前と後の両方で微
小粒子を添加・分散することも可能である。いずれにし
ろ、上記した前半の工程で液に鉱酸を添加する場合、そ
の添加量は、全添加量(前半と後半の合計添加量)の5
0%以下であり、添加の際に水溶液が部分的にでもpH
7を下まわることのないように、連続的に十分攪拌しな
がら添加する。これらの範囲を守らないと、反応液がゲ
ル状となり製造上の問題が起きたり、また複合化率が著
しく低下したりするなどの問題が生じるからである。
【0016】液の温度が70〜95℃の目的の温度に達
したら、必要に応じて70〜95℃の温度で熟成し、以
後の後半の工程に進む。後半の工程は、当該温度範囲
(70〜95℃)を維持しながら鉱酸を添加し、液のp
Hを3〜6.5の間に調整する工程である。鉱酸の添加
は、十分に攪拌しながら、10分〜1時間程度の時間を
かけて行い、その後必要に応じて、当該温度範囲で熟成
することもある。
【0017】本発明で、ケイ酸アルカリ水溶液に微小粒
子を添加する時点から、後半の工程での鉱酸の添加を終
了するまでは、十分に攪拌する必要があり、且つ、高い
剪断力を与えることが好ましい。これにより、複合粒子
の2次粒子径が紙の填料として最も好ましい範囲に調整
されるのみならず、水和ケイ酸と微小粒子が均一に複合
化する。高い剪断力を与える方法としては、ホモミキサ
ー、ホモジナイザー、インラインミキサー、ディスクリ
ファイナー、サンドグラインダー等の公知のものが挙げ
られ、適宜選択して用いられる。
【0018】また、本発明で得られる前記複合粒子は、
紙の填料として用いる場合、予め湿式粉砕及び/または
湿式分級して用いられる。湿式粉砕機としては、公知の
連続式ホモミキサー、コロイドミル、ディスクリファイ
ナー、サンドグラインダー、ボールミル、ロッドミル等
が挙げられ、粉砕して更に分級する場合は、前記複合体
は、公知の振動スクリーンのような分級機で湿式分級
し、複合体の70〜75μmを越える粗大粒子を除去し
て用いられる。このような処理を施して得られる複合体
は、レーザー回折式粒度分布計(島津、SALD−11
00)による平均粒子径は3〜30μm、好ましくは1
0〜25μmの範囲にあり、1〜30μmの粒子径のも
のが70重量%以上含有される。以上説明したように、
本発明の製造方法により得られる水和ケイ酸と微小粒子
の複合体は、水和ケイ酸粒子中に該微小粒子が均一に複
合化されており、機械安定性が高く、たとえば製紙に際
し填料として用いると、水和ケイ酸とともに微小粒子を
効率良く紙中に留めることができる。
【0019】本発明による水和ケイ酸と微小粒子の複合
体を抄紙の際にパルプ原料に添加して抄紙することによ
って、微小粒子を高い歩留りで紙中に留めることができ
る。それは本発明による方法のように微小粒子を水和ケ
イ酸の2次粒子が析出する以前に添加して複合化するこ
とにより、微小粒子を核として水和ケイ酸粒子が生成
し、その後更に添加する第二の鉱酸により水和ケイ酸二
次粒子が成長し、結果として局所的ではなく、水和ケイ
酸二次粒子全体にわたって均一に微小粒子が複合化され
るために、抄紙の際に受ける各種のシェアーにり微小粒
子が脱落することがなく、機械的安定性に優れた複合体
が形成されるからである。水和ケイ酸はインク吸収性に
優れるため、印刷用紙の不透明度向上特に印刷後不透明
度向上のために用いられることがあるが、本発明法によ
るもう一方の微小粒子、たとえば不透明度の著しく高い
二酸化チタンなどと複合化させることにより、製紙用途
に限らず様々な分野での要望に応える填料を与えること
が可能となる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は勿論これらに限定されるものでは
ない。尚、以下の実施例において、%は、全て重量%で
ある。
【0021】<実施例1>市販の3号ケイ酸ソーダ水溶
液(徳山曹達製、SiO2濃度30%)240gを純水
にて1000gに希釈し、SiO2濃度を72g/kg
として2リットルのステンレスビーカーに入れ、温度5
0℃において無水硫酸ナトリウム17.9gを加え、プ
ロペラ攪拌機(スリーワンモーター)で1200rpm
にて攪拌しながら予め100gの水に分散しておいた二
酸化チタン(JA−4、平均粒子径250nm、テイカ
製)7.2gを添加した。その後、硫酸(濃度20%)
72gを15分間かけて連続的に添加した。硫酸の添加
が終わった後、攪拌しながら15分間で温度を90℃ま
で昇温した。この温度でそのまま攪拌を続け10分間熟
成を行い、次いで、残りの硫酸108gを20分間かけ
て連続的に添加した後90℃にて20分間熟成した。熟
成後、30分かけて反応液を50℃まで冷却した。この
時のスラリーのpHは5.7であった。
【0022】次いで、この反応生成物を含むスラリー液
に直径2.0〜2.6mmのガラスビーズ1000gを
加え、50℃に保温しながら、プロペラ攪拌機にて40
0rpmで、3分間攪拌して粉砕処理を行い、このスラ
リーを200メッシュの標準篩を通過させ残さを除去し
た。複合体は前記レーザー回折式粒度分布測定装置でそ
の平均粒子径を測定したところ21μmであり、1〜3
0μmの範囲のものが75%含有されていた。篩を通過
した複合体スラリーをブフナーロートにて濾過しケーキ
状複合体を得、これを水に分散させ、攪拌し、再度スラ
リーとし、スラリー濃度を5%に調整した。
【0023】<複合化率の測定>合成した複合填料の粒
度分布を島津SALD−1100にて測定し、複合化率
を求めた。すなわち複合化する微小粒子と水和ケイ酸の
混合物の粒度分布測定より、それぞれの粒子のシグナル
比を求め検量線を作成し、複合填料の粒度分布より得ら
れるシグナル比と先の検量線より複合填料の微小粒子含
有率を求める。尚、この方法では水和ケイ酸と微小粒子
のシグナルが明確に分離していることが必要であり、先
に挙げた二酸化チタン、炭酸カルシウム等がある。複合
化率H(%)を下記の式(1)で定義する。 H=(1−複合体微小粒子含有率/微小粒子配合率)×100 ・・・(1)
【0024】<機械的安定性の測定>複合体の機械安定
性は以下の手順により求めた。すなわち、複合体の5%
スラリー液1リットルに直径2.0〜2.6mmのガラ
スビーズ1000gを加え、50℃に保温しながら、ス
リーワンモーターにて400rpmで攪拌し適宜サンプ
リングを行い粒度分布測定を行い、処理時間による粒径
及び上記により得られる複合化率の変化を求める。
【0025】<手抄き紙の作製>次に、針葉樹晒クラフ
トパルプ(NBKP)15%、サーモメカニカルパルプ
(TMP)34%、機械パルプ(GP)11%及び新聞
脱墨古紙パルプ(DIP)40%からなる混合パルプの
スラリー(濃度1.25%)に前記複合体スラリーを、
パルプ絶乾重量当り3%となるように添加し、2分間攪
拌後、硫酸バンド(Al2(SO43・18H2O)をパ
ルプ絶乾重量当り1%添加した。更に2分間攪拌した
後、全体を0.2%濃度になるよう調成した。調成した
パルプスラリ−を用いて、実験用角型シートマシンで坪
量40.0g/m2の紙を抄いて、乾燥した。
【0026】<各種紙物性の測定>この手抄きシートを
20℃、65%相対湿度の部屋で調湿した後、線圧40
kg/cmで実験用加熱カレンダーで2回通過させ平滑
度を調整し、その後白色度、不透明度の紙質試験と印刷
試験及び填料の歩留り試験を下記の試験法で行い、評価
を行った。用いた試験方法は次の通りである。 (1)白色度 JIS P 8148(ISO 2470)に準拠して
測定した。 (2)白紙不透明度 J.TAPPI 53(ISO 2471)に準拠して
測定した。 (3)印刷後の不透明度 新聞用オフセットインキを用いて、RI印刷試験機にて
11×21cmの大きさのベタ印刷を行い、印刷後の不
透明度Y(%)は下記の式(2)で定義した。 Y(%)={(印刷後の裏面の反射率)/(未印刷の裏面の反射率)}×10 0 ・・・(2)
【0027】(4)填料歩留り 予め作成しておいた、填料を配合していない手抄きシー
ト(ブランク)及び填料を配合した手抄きシートより1
0×10cmの紙片10枚を正確に切り取り、105℃
×3時間乾燥させた後に絶乾重量を秤りとる。次にこの
絶乾紙片をバーナーにて予備燃焼を行い、続けて電気炉
(ヤマト、FJ31)にて900℃×2時間焼くことに
よりシート中に含まれる灰分を求める。填料歩留りR
(%)は下記の式(3)で定義した。 R(%)={(填料入りシート灰分重量/同絶乾重量−ブランク灰分重量/同 絶乾重量)}/填料配合率×100 ・・・(3)
【0028】<実施例2>第一の硫酸を添加せず、第二
の硫酸を180gとし、二酸化チタン(JA−4、平均
粒子径250nm、テイカ製)7.2gを用いた以外
は、実施例1と同様に処理し、更に得られた複合体スラ
リーを実施例1と同様にして評価した。得られた複合体
の平均粒径は20μm、1〜30μmのものは77%含
有されていた。
【0029】<実施例3>ホモミキサー(特殊機化工、
MarkII 2.5型)により8000rpmで攪拌し
ながら一回目の硫酸45gを添加した後に二酸化チタン
(JRNC、平均粒子径250nm、テイカ製)7.2
g、を添加し、90℃に昇温後攪拌をホモミキサーから
スリーワンモーター1200rpmにかえ、第二の硫酸
を135g添加した。その後、実施例1と同様に熟成、
降温、粉砕、分級、濾過し、再分散を行い複合体のスラ
リーを得た。得られた複合体の平均粒子径は19μm、
1〜30μmのものは85%含有されていた。また、こ
のスラリーを用いて実施例1と同様にして手抄きシート
を作成し、評価を行った。
【0030】<実施例4>実施例1の二酸化チタンの代
わりに尿素ホルムアルデヒド樹脂(三井東圧化学、ユー
パールC−22)7.2gを用いたほかは同様の処理を
行い複合粒子のスラリーを得た。得られた複合体の平均
粒子径は22μm、1〜30μmのものは70%含有さ
れていた。また、このスラリーを用いて実施例1と同様
にして手抄きシートを作成し、評価を行った。
【0031】<実施例5>実施例1と同様にして第一の
硫酸を添加した後、70℃まで昇温し第二の硫酸108
gを連続的に添加した。その他は同様の処理を行い、複
合粒子スラリーを得た。複合体の平均粒子径は22μ
m、1〜30μmのものは71%含有されていた。ま
た、このスラリーを用いて実施例1と同様にして手抄き
シートを作成し、評価を行った。
【0032】<比較例1>実施例1において二酸化チタ
ン(JA−4、平均粒子径250nm、テイカ製)の添
加位置を第二の硫酸の半量に相当する54g添加した後
に変更した以外は、実施例1と同様にして複合体を生成
させ、これを用いて手抄きシートを作成し評価を行っ
た。複合体の平均粒子径は18μm、1〜30μmのも
のは75%であった。
【0033】<比較例2>実施例1において第一の硫酸
を108g、第二の硫酸を72g添加した以外は、実施
例1と同様にして複合体を生成させ、これを用いて手抄
きシートを作成し評価を行った。複合粒子の平均粒子径
は23μm、1〜30μmのものは70%であった。
【0034】<比較例3>実施例1において第一の硫酸
添加後温度を60℃まで昇温させその後の反応、熟成も
60℃で行った以外は、実施例1と同様にして反応を行
ったところ、ゲル状で濾水性の劣悪な生成物が得られ、
その後の使用に耐えられるものでなかった。
【0035】<比較例4>結晶性の二酸化チタンを添加
しなかったこと以外は、実施例1と同様にして水和ケイ
酸を生成させ、これを用いて実施例1と同様に粉砕、分
級、濾過、再分散を行いスラリーを得、手抄きシートを
作成し、評価を行った。得られた粒子の平均粒子径は2
0μm、1〜30μmのものは87%であった。
【0036】<参考例1>比較のために、填料を一切使
用しないこと以外は実施例1と同様にして手抄きシート
を作成し、評価を行った。
【0037】<参考例2>水和ケイ酸と二酸化チタン
(JA−4、平均粒子径250nm、テイカ製)を存在
比が実施例1と同じくなるように10:1で混合したス
ラリー−を用い、実施例1と同様にして手抄きシートを
作成し評価を行った。以上の実施例、比較例及び参考例
で得られた結果を表1、2に示した。
【0038】
【表1】 表1から明らかな如く、本発明法によって得られる微小
粒子の複合化率は高く、また機械安定性にも優れている
ことがわかる(実施例1〜5)。
【0039】
【表2】
【0040】表2から明らかな如く、本発明法によって
得られる複合粒子は、 紙中への歩留りが高く、これを
内添した紙に高い白色度と不透明度、とりわけ顕著に優
れた印刷後不透明度を付与することができる(実施例1
〜5)。これに対し、二酸化チタンの添加位置が第二の
硫酸を半量添加した後あるいは第一の硫酸を全硫酸量の
60%添加した場合(比較例1,2)は、微小粒子の複
合化率が低かったり複合体の機械安定性が低く、その結
果として紙中への歩留りも低くなる。これは水和ケイ酸
粒子がほぼ完成した後に微小粒子が反応系に与えられた
ため、水和ケイ酸の表面に弱い力で付着しただけである
ことが原因として考えられる。また、反応する時の液温
が低すぎると(比較例3)複合化反応が適当に行われな
い。
【0041】一方、分散処理やケイ酸ソーダ溶液の添加
をしても微小粒子が全く用いられない場合(比較例4)
や、填料を一切使用しない場合(参考例1)は、複合粒
子であった微小粒子によりもたらされる効果、すなわち
本実施例での白色度、印刷後不透明度及び白紙不透明度
が劣る。あるいは単純に混合した場合(参考例2)は、
微小粒子の紙中への留りが悪く、結局実施例のような品
質が得られない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、高い複
合化率で微小粒子と水和ケイ酸粒子を複合化させ、且つ
優れた機械安定性を持たせることにより、紙にすき込ん
だ場合などに高い歩留りが得られ、白色度向上や不透明
度向上といった微小粒子の持つ効果を効率良く与えるこ
とができる。
フロントページの続き (72)発明者 宮脇 英実 北海道苫小牧市王子町二丁目1番1号 王 子製紙株式会社苫小牧工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ酸アルカリ水溶液に耐アルカリ性の
    微小粒子を添加して分散し、次いで液温を70〜95℃
    まで昇温し、液温を該温度範囲に保持しながら鉱酸を添
    加することにより液pHを3〜6.5の範囲に調整する
    ことを特徴とする複合粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 微小粒子を添加する前または後であって
    液温を70〜95℃に昇温する前または昇温中に鉱酸の
    一部を添加することを特徴とする請求項1に記載の複合
    粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】 鉱酸の一部は、全添加量の0〜50%で
    あることを特徴とする、請求項2に記載の複合粒子の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 微小粒子が粒子径0.1〜0.4μmの
    二酸化チタンである請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の複合粒子の製造方法。
  5. 【請求項5】 微小粒子をケイ酸アルカリ水溶液に分散
    する時から鉱酸の全部を添加し終わるまで、ケイ酸アル
    カリ水溶液に高剪断力を与えることを特徴とする請求項
    1〜請求項4のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
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