JPH11107170A - 透湿性防水布帛およびその製造方法 - Google Patents

透湿性防水布帛およびその製造方法

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JPH11107170A
JPH11107170A JP9268657A JP26865797A JPH11107170A JP H11107170 A JPH11107170 A JP H11107170A JP 9268657 A JP9268657 A JP 9268657A JP 26865797 A JP26865797 A JP 26865797A JP H11107170 A JPH11107170 A JP H11107170A
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resin
layer
fabric
moisture
film
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JP9268657A
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Tomoko Miyazaki
朋子 宮崎
Keiji Takeda
恵司 竹田
Jiro Amano
慈朗 天野
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】十分な防水性能を有すると同時に、優れた透湿
性能を具備した透湿性防水布帛とその製造方法を提供す
る。 【解決手段】厚さ5〜50μmの非多孔質樹脂A層と、
吸水膨潤率が樹脂A層より小さく厚さ0.01〜30μ
mの非多孔質樹脂B層からなり、樹脂B層が樹脂A層の
片面に部分的に積層されてなる複合フィルムが、樹脂B
層側で部分的に接着剤を介して布帛に積層してなる透湿
性防水布帛とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透湿性防水布帛に
関する。より詳細には、高度な透湿性能および防水性能
を具備した透湿性防水布帛とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】衣料分野あるいは医療材料分野などにお
いては、膜を利用した透湿性防水素材が広く用いられて
いる。近年、特にスポーツ用途を始めとする衣料分野に
おいて、激しい運動をした際にも快適性を維持できるよ
うに、より高い透湿性能、結露防止性能をもった素材が
希求されており、機能向上のために様々な手段が講じら
れてきた。
【0003】膜を形成せしめる手段としては、樹脂液塗
布後に熱処理を施し加熱・硬化させる乾式製膜法がコス
ト的に有利であるが、この方法で調製される非多孔膜を
用いる場合には、膜自身の親水化、薄膜化などによる高
透湿化が行われていた。
【0004】しかし、膜自身の親水化によっては高水圧
下での漏水および繊維構造物と接着した際の接着性の低
下が、薄膜化によっては強度および耐久性の低下などが
おこり、防水性能に問題が生じた。
【0005】そこで、例えば親水化による弊害を補完す
るために、疎水性膜を全面に複合化するなど、膜の厚さ
方向に異方性を付与した複合膜を利用することも有効な
手段として実施されていた。
【0006】しかしながら、均質な疎水性膜を全面に複
合化した場合、疎水性膜を超薄膜としても透湿度の低下
が著しく、十分な防水性能と両立しうる透湿性能には限
界があった。
【0007】また、膜を利用した透湿性防水布帛を製造
するに際しては、離型支持体上に被膜を形成せしめた後
に布帛と接着し、離型支持体上から離型するラミネート
法が一般的に行われている。ラミネート法では、被膜の
表面形態をコントロールし易く、また柔軟な風合いの複
合布帛が得られるが、透湿性と防水性・耐久性とのバラ
ンスにおいて、布帛と膜との接着状態をいかに制御する
かが重要な課題となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、十分
な防水性能を備えながら非常に優れた透湿性能を発現す
る複合フィルムを利用し、その性能を損なうことなく布
帛と接着させた高性能の透湿性防水布帛とその製造方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の一態様は、厚さ5〜50μmの非多孔質樹脂
A層と、吸水膨潤率が樹脂A層より小さく厚さ0.01
〜30μmの非多孔質樹脂B層からなり、樹脂B層が樹
脂A層の片面に部分的に積層されてなる複合フィルム
が、樹脂B層側で部分的に接着剤を介して布帛に積層し
てなる透湿性防水布帛である。
【0010】また、前記課題を解決するための本発明の
他の態様は、離型支持体上に、非多孔質樹脂樹脂Aを塗
布して熱処理を施し製膜した後、樹脂Aよりも吸水膨潤
率の小さな樹脂Bを部分的に塗布して熱処理を施し複合
フィルムを製膜する第一工程と、該複合フィルムの樹脂
B層と布帛の少なくとも一方に反応性を有する接着剤を
部分的に塗布し、該複合フィルムと布帛とをラミネート
する第二工程とからなる透湿性防水布帛の製造方法であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の透湿性防水布帛におい
て、布帛に積層する複合フィルムは、非多孔質樹脂A層
と、それよりも吸水膨潤率が小さい非多孔質樹脂B層か
らなるものである。
【0012】本発明において、「非多孔質」とは走査電
子顕微鏡(以下、SEMと略す)および透過電子顕微鏡
(以下、TEMと略す)で観察した場合、これらの分解
能では「孔」が観察不可能な状態のことをいい、一般的
には非膨潤状態において20nm以上の「孔」が存在し
ない状態をいう。この場合の「孔」とは、製造工程など
で膜中に生じた独立気泡、物理刺激により生じたピンホ
ール、欠陥などは含まれない。
【0013】本発明において、樹脂A層には親水性で高
い透湿度を発現する樹脂を使用するが、衣料素材に本フ
ィルムを利用した際の着用快適性に大きく影響する結露
防止性を特に重視すれば、吸水機能を有するエラストマ
ーを用いることが好ましい。
【0014】具体的には、スチレン系エラストマーとし
て、ポリブタジエンとポリスチレンとの共重合体やポリ
イソプレンとポリスチレンとの共重合体など、オレフィ
ン系エラストマーとして、エチレン・プロピレン・メチ
レンとポリプロピレンとの共重合体、ウレタン系エラス
トマーとして、短鎖グリコールが結合したジイソシアナ
ートと長鎖ポリオールが結合したジイソシアナートとの
共重合体、エステル系エラストマーとして、ポリエチレ
ンテレフタレートと高分子量ポリエチレンエーテルグリ
コールとの共重合体やポリブチレンテレフタレートと高
分子量ポリアルキレンエーテルグリコールとの共重合体
など、ポリアミド系エラストマーとしてナイロン6とポ
リエーテルとの共重合体などの親水化されたものを使用
できる。
【0015】特に、ウレタン系エラストマー、エステル
系エラストマー、ポリアミド系エラストマーなどの水膨
潤性エラストマーがより好ましい。吸水膨潤による構造
弛緩、強度低下を考慮に入れると、その中でもウレタン
系エラストマーの使用が特に好ましい。
【0016】樹脂B層は、水に対して樹脂A層と全く異
なる挙動を示すにもかかわらず、いかなる湿度雰囲気下
においても樹脂A層と一体化していることが必要であ
り、すなわち、樹脂A層と良好に積層されるものでなけ
ればならない。さらに複合フィルムのストレッチ性を考
慮すれば、ポリウレタン樹脂を用いることが好ましい。
【0017】本発明で用いるポリウレタン樹脂とは、ポ
リイソシアネートとポリオールを反応せしめて得られる
共重合体のことをいう。
【0018】イソシアネート成分としては、芳香族ジイ
ソシアネート、脂肪族ジイソシアネートおよび脂肪族ジ
イソシアネートの単独またはこれらの混合物を用い、例
えば、トリレン2,4−ジイソシアネート、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート、1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイ
ソシアネートなどを用い、また、ポリオール成分として
は、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール
を用い、ポリエーテルポリオールはポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなどを用い、ポリエステルポリオールは、エ
チレングリコール、プロピレングリコールなどのジオー
ルとアジピン酸、セバチン酸などの2塩基酸との反応生
成物やカプロラクトンなどの開環重合物を用いることが
できる。その他、エーテル/エステル系、アミド系、カ
ーボネート系のものも適宜利用できる。
【0019】吸水膨潤抑制の観点から、これらの中でも
水と接した場合において膨潤性の低いものが好ましい。
【0020】上述したような吸水膨潤率の異なる樹脂を
用いることにより、複合フィルムは樹脂A層と樹脂B層
の間で水分の移動性に差を有する。樹脂A層は大きな吸
湿・吸水量を示し、樹脂A層に収着した水により樹脂自
体が可塑化されて高い透湿度を発現するが、樹脂B層で
はこのような水による可塑化効果は低い。こうした水に
対する樹脂の挙動の差により、水分の移動性に差を生じ
る。
【0021】本発明において、非多孔質樹脂B層が非多
孔質樹脂A層の片面に部分的に積層されてなることが重
要である。
【0022】樹脂A層の片面に樹脂B層が積層されるこ
とで、膜に異方性を付与して吸水時の樹脂A層の膨潤を
抑制し、構造弛緩による強度低下を防いで十分な防水性
を発現することができる。
【0023】また、比較的透湿度の小さい樹脂B層によ
り樹脂A層を全面被覆すると、膜全体の透湿性能の低下
を招くが、被覆を部分的なものとすることで水に対する
透湿抵抗の低い経路を確保し、透湿度の低下を格段に小
さく抑え得る。すなわち、樹脂B層の部分的な積層によ
って、樹脂A層の高い透湿度をほとんど損なうことな
く、十分な防水性を得ることができる。
【0024】樹脂B層による樹脂層Aの積層形態は部分
的であるが、全体にわたって分布していることが好まし
く、具体的には網目状やドット状などである。樹脂B層
の分布に偏りがあると、結露し易い部位ができたり膜の
過度な膨潤や膜破りが起こり易い部位ができ、防水性が
低下することがある。また、吸水膨潤抑制、強度支持の
役割のために、全体にわたって分布していることが好ま
しい。
【0025】樹脂B層が樹脂A層にドット状に積層する
場合、性能バランスの面から、ドット1つ当たりの被覆
面積は0.01〜10mm2であることが望ましい。ま
た、ドットの形は特に限定されず、直線および円弧のそ
れぞれ、あるいはこれらの組み合わせによって囲まれる
形状など、あらゆる形のものを適宜用いることができ
る。
【0026】また、本発明における樹脂A層の膜厚は5
〜50μmである。
【0027】樹脂A層の膜厚が5μmより薄いとフィル
ムのハンドリング上および強度上問題が生じる。また、
50μmを超えると樹脂A層自体の透湿度が低くなり、
樹脂B層での被覆による低下をも考慮すると、複合膜と
した場合に十分な透湿性能が発現されない。好ましく
は、10〜30μmである。
【0028】そして、本発明における樹脂B層の厚みは
0.01〜30μmである。
【0029】樹脂B層が0.01μmよりも薄いと樹脂
A層の吸水による膨潤を十分に抑制することが出来ず、
30μmよりも厚いと部分的な被覆であっても複合部分
の透湿度が極めて小さくなるため、膜全体の透湿度が低
くなる。好ましくは、3〜10μmである。
【0030】本発明における樹脂B層による樹脂A層の
被覆率は、透湿度の低下を防ぎ、部分的な被覆であるこ
とのメリットを十分に生かすために90%以下、そし
て、漏水防止や強度維持効果をのために30%以上であ
ることがより好ましい。
【0031】本発明の透湿性防水布帛は、複合フィルム
の樹脂B層側が接着剤を介して布帛に積層されてなるも
のである。
【0032】吸水膨潤性に異方性を有する複合フィルム
の、吸水膨潤性の小さな樹脂B層側が布帛に積層されて
なることで、吸水時の膜膨潤による布帛と膜との剥離を
防ぐことができる。また、複合フィルムの樹脂A層から
樹脂B層方向への水分の移動性によって、肌側に顕出す
る吸水性の大きな樹脂A層によって吸収した液状汗を、
樹脂B層、布帛を通して蒸発させる。その結果、発汗時
にも衣服内湿度の上昇および結露を抑えることが出来る
ため、着用者にとって快適な状態を維持できる。
【0033】この水分の移動が迅速に行われ、素材内に
おいて湿度の上昇を防ぐために、樹脂層Aの被膜時の吸
水膨潤率は10%以上、樹脂Bの被膜時の吸水膨潤率は
1%未満であることが好ましい。被膜時の吸水膨潤率が
10%以上である樹脂層とは、膜厚30μmの樹脂単独
被膜層を水に浸漬した際に、線膨潤率が10%以上であ
るもののことをいい、樹脂自身の吸水性が非常に高いこ
とを意味する。被膜時の吸水膨潤率が1%未満である樹
脂とは、膜厚30μmの樹脂単独被膜層を水に浸漬した
際に、線膨潤率が1%未満であるもののことをいい、樹
脂自身の吸水性が非常に低いことを意味する。
【0034】本発明に用いられる樹脂Bは、浸水後も8
0%以上の強度を保持していることが望ましい。
【0035】浸水後の強度保持率が80%以上であると
は、膜厚30μmの樹脂単独被膜を室温の蒸留水に30
分以上浸漬し、表面の水滴を軽く拭った直後に測定され
る引張強度が、気乾時に測定される引張強度の80%以
上を維持していることをいい、樹脂自身の強度が水によ
りほとんど低下しないことを意味する。
【0036】本発明において、樹脂B層と布帛は部分的
に存在する接着剤を介して積層してなる。
【0037】接着剤層の透湿度は複合フィルムの透湿度
よりも劣るので、接着剤が全面に存在するとフィルムの
有している透湿性が低下するので、接着剤が非連続状態
で部分的に存在することで透湿性低下を抑えられる。
【0038】しかし、接着面積率が小さくなりすぎる
と、接着強力が低下して布帛との剥離が起こり易くなる
と同時に、接着点一つ当たりにかかる水圧による負荷が
大きくなり膜破れを生じ易くなる。ここでいう「接着面
積率」とは、接着剤が樹脂B層又は布帛面において存在
する面積の割合のことをいう。また、接着面積率が小さ
くなりすぎると、フィルムと布帛とでは吸水膨潤性が異
なるため、膨潤性の大きなフィルムの面積が吸水によっ
て拡大し、布帛との接着点間で浮き上がる膜ウキ現象が
みられる。この膜ウキが大きくなると、特に洗濯時に摩
擦によって膜が破損し易くなるなど、耐久性にも問題が
生じる。
【0039】従って、透湿度と接着力および膜強度など
の耐久性のバランスをとるにあたっては、接着剤をドッ
ト状または線状に分散させて全面的に存在せしめること
が好ましい。接着面積率が同じであっても、その間隙が
小さく面全体に均一に分散しているものほど、膜の特定
箇所への応力集中を小さく抑え、膜ウキを軽減すること
ができる。
【0040】接着剤の塗布量は、透湿性防水フィルムの
性能を最大限生かすために、そしてコスト面からも、接
着強力に問題がない限りできるだけ少ない方が好まし
い。よって、複合フィルムと布帛の接着面積率を30〜
70%の範囲にすることが好ましい。接着面積率が小さ
くなると接着強力が弱くなり、大きくなると透湿度が低
下する。
【0041】本発明において複合フィルムと布帛との接
着に用いられる接着剤は、特に限定されず、例えば、酢
酸ビニル、塩化ビニル等のビニル系接着剤、アクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル等のアクリル系接着剤、ポ
リオールとジイソシアネートとの付加反応生成物である
ウレタン系接着剤、ポリオールとジカルボン酸との縮合
反応生成物であるポリエステル系接着剤、ジアミンとジ
カルボン酸との縮合反応生成物であるポリアミド系接着
剤、ブチルゴム系接着剤、クロロプレンゴム接着剤など
のゴム系接着剤等を使用することが出来るが、複合フィ
ルムおよび布帛との接着力ならびに風合いなどの面か
ら、ウレタン系接着剤が特に好ましく用いられる。さら
に、これらのうちで透湿度の高いものであればなお良
い。
【0042】本発明による透湿性防水布帛の衣料素材へ
の利用を想定すると、着用快適性の保持と広い適応範囲
の観点から、透湿度が20,000g/m2・24hr
以上、耐水圧が150kPa以上であることが好まし
い。
【0043】ここでいう透湿度とは、JIS L 10
99 酢酸カリウム法での透湿度を評価したもののこと
をいう。この方法は特に発汗量が多く、衣服内が結露し
た状態での透湿を想定したものである。
【0044】また、ここでいう耐水圧とは、JIS L
1092 高水圧法により耐水圧を評価したものをい
う。
【0045】本発明に用いられる布帛とは、羊毛、絹、
綿などの天然繊維、ナイロン、ポリエステル、アクリル
などの合成繊維およびこれらの混紡、混繊、混編により
作製された編物、織物、不織布等のことをいう。所望に
応じて、適宜撥水処理などの前処理が施されていても差
し支えない。
【0046】本発明の透湿性防水布帛は、離型支持体上
に樹脂Aを塗布して熱処理を施し製膜した後、樹脂Aよ
りも吸水膨潤率の小さな樹脂Bを部分的に塗布して熱処
理を施し複合フィルムを製膜し、この複合フィルムを布
帛に積層して得ることができる。
【0047】ここで用いる離型支持体とは、タフタ織
物、フィルム、紙など、表面が平滑で、しかもその表面
が支持体上に形成させる樹脂膜に対し、親和性が低いも
ののことをいう。通常は、シリコーン樹脂を塗布した離
型紙やフィルム、ポリプロピレンをラミネートした離型
紙などを使用することが好ましい。
【0048】離型支持体上に樹脂Aを塗布するには、ナ
イフオーバーロールコーティング、ダイレクトロールコ
ーティング、リバースロールコーティング、グラビアコ
ーティングなどの方法により、離型支持体上に樹脂A溶
液を所望の膜厚となるように塗布すればよい。
【0049】次に、この樹脂A溶液を温度50℃〜15
0℃で0.5分〜10分間乾燥し、被膜化する。
【0050】次いで樹脂B層を樹脂A層上に、グラビア
コーティングやスプレーコーティングなどの方法によ
り、所望の厚みおよび塗布形態となるように塗布する。
【0051】なお被膜化の際、耐溶剤性、膜強度を向上
させる目的で適宜、樹脂溶液に架橋剤としてイソシアネ
ート化合物を併用することが好ましい。
【0052】イソシアネート化合物としては、2,4−
トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、イソフォロンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネートまたはこれらのジイソシアネート
類3モルと活性水素を含有する化合物、1モルとの付加
反応によって得られるトリイソシアネート類などを使用
できる。これらのイソシアネート類は、イソシアネート
基が遊離した形のものであっても、あるいはフェノー
ル、メチルエチルケトオキシムなどを付加させることに
より安定させ、その後の熱処理によりブロックを解離さ
せる形のものであってもよく、作業性や用途により適宜
使い分ければよい。
【0053】以上の第一工程より作製した透湿性防水フ
ィルムを、次の第二工程において布帛と接着させる。
【0054】複合フィルムの樹脂B層あるいは布帛に反
応性を有する接着剤を部分的に塗布し、フィルムと布帛
とをラミネートする。
【0055】本発明において、第一工程において作製し
た複合フィルムの樹脂B層側または布帛に、グラビアコ
ーティング、スプレーコーティング、カーテンコーティ
ングなどにより、反応性を有する接着剤液を所望の厚さ
および塗布形態となるように塗布する。接着剤はドット
状または線状に塗布することが好ましい。
【0056】そして、フィルムと布帛とを、接着剤を塗
布した複合フィルムを乾燥もしくは半乾燥し、布帛とは
りあわせて圧着するドライラミネート法、あるいは、接
着剤を塗布したフィルムを乾燥させることなく布帛とは
りあわせて圧着するウェットラミネート法等の方法によ
り積層する。布帛をはりあわせた後のプレスは、ドット
状あるいは網目状に塗布した接着剤を押しつぶして透湿
度を低下させることが無いように、適当な温度および圧
力条件下で行う。
【0057】フィルムと布帛とをはりあわせた後に、離
型支持体を離型し、透湿性防水布帛を得る。得られた透
湿性防水布帛には、必要に応じて、フッ素系撥水剤、シ
リコン系撥水剤などを用いて撥水処理を施すこともでき
る。
【0058】かかる構成から本発明における作用は、吸
水性樹脂による結露防止性に優れた高透湿度の膜の上
に、部分的に疎水性樹脂層を形成せしめて膜の吸水膨潤
による強度低下、低耐水圧化を抑制した複合膜を、その
優れた性能を損なうことなく適切な条件範囲で布帛と接
着させることにより達成されると考えられる。
【0059】また、使用している透湿性防水フィルムの
表裏からの吸水性または吸湿性、透湿性能に異方性が発
現すること、布帛と接着せしめた後の結露時を想定した
場合の透湿度が20,000g/m2・24hr以上、
耐水圧が150kPa以上であることにより、あらゆる
条件下での快適性を得ることができる。
【0060】本発明は、衣料素材に利用すれば、フィッ
シング、登山衣などのアウトドアウェア、スキー関連ウ
ェア、ウインドブレーカー、アスレチックウェア、ゴル
フウェア、レインウェア、カジュアルコートなどのほ
か、屋外作業着、手袋、靴などにも用いることができ
る。
【0061】
【実施例】本発明における評価方法について以下に示
す。
【0062】[透湿度]JIS L 1099 酢酸カリ
ウム法に準じて測定した。
【0063】[耐水圧]JIS L 1092 高水圧法
に準じて測定した。
【0064】[膜厚測定] 1.樹脂A層のみを熱処理・被膜化した時点で一部をサ
ンプリング(試料1)、同樹脂層を樹脂B層により部分
的に被覆し、熱処理・複合被膜化したものの一部をサン
プリング(試料2)した。
【0065】2.試料1および試料2の縦断面をSEM
観察し、試料1の平均厚さを樹脂A層の厚さ、(試料2
の平均厚さ−試料1の平均厚さ)を樹脂B層の厚さとし
た。
【0066】[被覆率]樹脂A層が樹脂B層により部分的
に被覆された側のフィルム表面をSEMにより観察し、
5cm×5cmの範囲で樹脂A層に対する樹脂B層の観
察される面積の比を被覆率とした。
【0067】[吸水膨潤率]バットに満たした水(23
℃)中に膜厚30μmの樹脂単独膜を24hr浸漬した
後、膜膨潤による直線方向の長さ変化率(線膨潤率)を
計測し、その値を吸水膨潤率とした。
【0068】[接着面積率]透湿性防水布帛からフィルム
を剥離し、剥離面をビデオマイクロスコープにより観察
し、全体面積に対して接着層が観察される面積の比を接
着面積率とした。
【0069】実施例1 ポリエチレングリコールと、4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネートとを反応せしめて得られたエーテル
系ポリウレタンエラストマー(吸水膨潤率17.4%)
を、メチルエチルケトンとジメチルホルムアミドの混合
比が2:3である溶媒中に溶解させ、固形分23重量%
の樹脂A塗工液を調製した。
【0070】次に、エチレングリコール、プロピレング
リコールのアジペートと、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネートとを反応せしめて得たエステル系疎水
性ポリウレタン(吸水膨潤率0.1%)を、メチルエチ
ルケトンとジメチルホルムアミドの混合比が1:3であ
る溶媒中に溶解させて固形分10重量%とした溶液に、
架橋剤として芳香族系ポリイソシアネート9重量部、架
橋促進剤としてアミン成分2重量部を添加し、樹脂B塗
工液を調製した。
【0071】PPフィルムをラミネートしてある離型紙
上に、ナイフを用いて樹脂A塗工液を塗布し、120℃
で2分間熱処理して溶剤を揮散させ、樹脂A層を形成せ
しめた。
【0072】続いて、樹脂A層上に、グラビアロールを
用いて樹脂B層塗工液をドット状に塗布した。該樹脂
を、120℃で2分間熱処理し、溶剤を揮散させると同
時に架橋反応を進行せしめ、複合フィルムを調製した。
【0073】樹脂A層の膜厚実測値は12μm、樹脂B
層の厚み実測値は約2μmであった。樹脂B層による樹
脂A層の被覆率は70%であった。
【0074】ウレタン系2液反応型接着剤の固形分44
%のトルエン溶液に、硬化剤として芳香族系ポリイソシ
アネート9重量部、硬化促進剤としてアミン成分2重量
部を添加し、接着剤液を調製した。
【0075】調製済みの複合フィルムの樹脂A層側に、
グラビアロールを用いて接着剤液をドット状に塗布し、
120℃で1分間熱処理し、接着剤液を半乾燥させた。
【0076】次いで、予め撥水処理を施したナイロンフ
ィラメント平織物(経糸:70デニール/52フィラメ
ント、緯糸:90デニール/108フィラメント加工糸
使い)を積層し、マングルを用いてニップ圧(196k
Pa)で室温で圧着した。
【0077】圧着後、直ちに巻取り、張力のかかった状
態で室温で3日静置し、硬化反応を完全に進行せしめ
た。
【0078】静置熟成後、離型紙から離型し透湿性防水
布帛を得た。
【0079】得られた布帛の接着面積率は、55%であ
り、表1に示すように、透湿度28,000g/m2
24hr、耐水圧265kPaと、非常に高い透湿度と
耐水圧を具備した柔軟な透湿性防水布帛であった。
【0080】実施例2 樹脂B層の厚みが5μmとなるように塗布する以外は実
施例1と同じ方法でフィルムを製造し、実施例1と同じ
方法で布帛とラミネートした。
【0081】樹脂A層の膜厚実測値は12μm、樹脂B
層の厚み実測値は5μmであった。樹脂B層による樹脂
A層の被覆率は75%であった。また、接着面積率は実
施例1とほぼ同じ55%であった。
【0082】表1に示すように、透湿度23,000g
/m2・24hrと非常に高い透湿度を示すと同時に、
216kPaと十分な耐水圧を有する透湿性防水布帛が
得られた。
【0083】実施例3 樹脂B層が網目状になるように塗布する以外は実施例1
と同じ方法でフィルムを製造し、実施例1と同様に布帛
とラミネートした。
【0084】樹脂A層の膜厚実測値は13μm、樹脂B
層の厚み実測値は5μmであった。樹脂B層による樹脂
A層の被覆率は65%であった。また、フィルムと布帛
との接着面積率は、55%であった。
【0085】表1に示すように、21,000g/m2
・24hrと非常に高い透湿度を示すと同時に、十分な
耐水圧を有する柔軟な風合いの布帛が得られた。
【0086】実施例4 フィルムと布帛との接着面積率が40%になるようにラ
ミネートする以外は、実施例1と全く同様に透湿性防水
布帛を調製した。
【0087】樹脂A層の膜厚実測値は12μm、樹脂B
層の厚み実測値は2μmであった。樹脂B層による樹脂
A層の被覆率は70%であった。
【0088】表1に示すように、透湿度が23,000
g/m2・24hr、耐水圧216kPaと、高い透湿
度と十分な耐水圧を有する透湿性防水布帛が得られた。
【0089】実施例5 フィルムと布帛との接着面積率が65%になるようにラ
ミネートする以外は、実施例1と全く同様に透湿性防水
布帛を調製した。
【0090】樹脂A層の膜厚実測値は12μm、樹脂B
層の厚み実測値は2μmであった。樹脂B層による樹脂
A層の被覆率は70%であった。
【0091】表1に示すように、透湿度20,000g
/m2・24hr、耐水圧273kPaと、十分な透湿
度と高い耐水圧を有する優れた透湿性防水布帛が得られ
た。
【0092】実施例6 接着剤液が線状になるようにフィルムに塗布する以外は
実施例1と同じ方法で透湿性防水布帛を調製した。
【0093】樹脂A層の膜厚実測値は12μm、樹脂B
層の厚み実測値は2μmであった。樹脂B層による樹脂
A層の被覆率は70%であった。
【0094】表1に示すように、透湿度が24,000
g/m2・24hr、耐水圧186kPaと、高い透湿
度と十分な耐水圧を有する透湿性防水布帛が得られた。
【0095】実施例7 布帛として、予め撥水処理を施したナイロンフィラメン
ト平織物(経糸:70デニール/68フィラメント、緯
糸:70デニール/68フィラメント)を使用した以外
は、実施例1と同様に透湿性防水布帛を調製した。
【0096】樹脂A層の膜厚実測値は12μm、樹脂B
層の厚み実測値は2μmであった。樹脂B層による樹脂
A層の被覆率は70%であり、フィルムと布帛との接着
面積率は約60%となった。
【0097】表1に示すように、透湿度が21,000
g/m2・24hr、耐水圧304kPaと、高い耐水
圧を有する透湿性防水布帛が得られた。
【0098】実施例8 布帛として、予め撥水処理を施したナイロンフィラメン
ト加工糸使いリップ織物(経糸:70デニール/52フ
ィラメント、緯糸:90デニール/108フィラメン
ト)を使用した以外は、実施例1と同様に透湿性防水布
帛を調製した。
【0099】樹脂A層の膜厚実測値は12μm、樹脂B
層の厚み実測値は2μmであった。樹脂B層による樹脂
A層の被覆率は70%であり、フィルムと布帛との接着
面積率は約50%となった。
【0100】表1に示すように、透湿度24,000g
/m2・24hr、耐水圧281kPaと、高い耐水圧
を有する透湿性防水布帛が得られた。
【0101】実施例9 布帛として、予め撥水処理を施したポリエステルフィラ
メント平織物(経糸:70デニール/72フィラメン
ト、緯糸:70デニール/72フィラメント)を使用し
た以外は、実施例1と同様に透湿性防水布帛を調製し
た。
【0102】樹脂A層の膜厚実測値は12μm、樹脂B
層の厚み実測値は2μmであった。樹脂B層による樹脂
A層の被覆率は70%であり、フィルムと布帛との接着
面積率は約55%となった。
【0103】表1に示すように、透湿度が29,000
g/m2・24hr、耐水圧210kPaと、高い耐水
圧を有する透湿性防水布帛が得られた。
【0104】比較例1 樹脂A層の膜厚が4μmとなるように塗布する以外は実
施例1と同じ方法でフィルムを製造し、実施例1と同様
に布帛とラミネートした。
【0105】樹脂A層の膜厚実測値は4μm、樹脂B層
の厚み実測値は2μmであった。樹脂B層による樹脂A
層の被覆率は70%であった。また、フィルムと布帛と
の接着面積率は、55%であった。
【0106】表1に示すように、透湿度は37,000
g/m2・24hrと非常に高く、優れた結露防止性を
有してはいるが、フィルム全体が薄いために膜破れが生
じ、5kPaと耐水圧に劣った透湿性防水布帛となっ
た。
【0107】比較例2 樹脂A層の膜厚が60μmとなるように塗布する以外は
実施例1と同じ方法でフィルムを製造し、実施例1と同
様に布帛とラミネートした。
【0108】樹脂A層の膜厚実測値は63μm、樹脂B
層の厚み実測値は2μmであった。樹脂B層による樹脂
A層の被覆率は70%であった。また、フィルムと布帛
との接着面積率は55%であった。
【0109】表1に示すように、樹脂A層が厚いため
に、高い耐水圧を示すものの、10,000g/m2
24hrと透湿度にやや劣った透湿性防水布帛となっ
た。
【0110】比較例3 樹脂B層の厚みが0.01μmより小さくなるように塗
布する以外は実施例1と同じ方法でフィルムを製造し、
実施例1と同じ方法で布帛とラミネートした。
【0111】樹脂A層の膜厚実測値は14μm、樹脂B
層の厚み実測値は0.01μmよりも小さく正確には測
定不能であった。樹脂B層による樹脂A層の被覆率は約
60%であった。また、フィルムと布帛との接着面積率
は約55%であった。
【0112】表1に示すように、樹脂B層が非常に薄い
ために、布帛とフィルムの間で膜ウキに起因する剥離が
起こり、30,000g/m2・24hrと非常に高い
透湿度を示すものの、耐水圧にやや劣った透湿性防水布
帛となった。
【0113】比較例4 樹脂B層の厚みが40μmとなるように塗布する以外は
実施例1と同じ方法でフィルムを製造し、実施例1と同
様の方法で布帛とラミネートした。
【0114】樹脂A層の膜厚実測値は13μm、樹脂B
層の厚み実測値は43μmであった。樹脂B層による樹
脂A層の被覆率は80%であった。また、フィルムと布
帛との接着面積率は55%であった。
【0115】表1に示すように、樹脂B層が非常に厚い
ために、高い耐水圧を示すものの、透湿度は1,000
g/m2・24hrと低い透湿性防水布帛となった。
【0116】比較例5 樹脂B層の厚みが4μmとなるようにクリアランスを調
整したナイフを用いて均一に塗布する以外は実施例1と
同じ方法でフィルムを製造し、実施例1と同様に布帛と
ラミネートした。
【0117】樹脂A層の膜厚実測値は16μm、樹脂B
層の厚み実測値は4μmであった。樹脂A層は樹脂B層
により表面全体を均一に被覆されており、従って樹脂B
層による樹脂A層の表面被覆率は100%であった。
【0118】表1に示すように、樹脂B層が樹脂A層全
体を均一に被覆しているために、十分な耐水圧を示すも
のの、透湿度は8,000g/m2・24hrと部分被
覆したものに比べてやや劣った透湿性防水布帛であっ
た。
【0119】
【表1】
【0120】
【発明の効果】本発明によれば、十分な防水性能を備え
ながら、非常に優れた透湿性能を有した透湿性防水布帛
を得ることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ5〜50μmの非多孔質樹脂A層と、
    吸水膨潤率が樹脂A層より小さく厚さ0.01〜30μ
    mの非多孔質樹脂B層からなり、樹脂B層が樹脂A層の
    片面に部分的に積層されてなる複合フィルムが、樹脂B
    層側で部分的に接着剤を介して布帛に積層してなること
    を特徴とする透湿性防水布帛。
  2. 【請求項2】樹脂A層の片面に、樹脂B層がドット状ま
    たは網目状に積層されてなることを特徴とする請求項1
    に記載の透湿性防水布帛。
  3. 【請求項3】樹脂B層による樹脂A層の被覆面積率が、
    30〜90%であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の透湿性防水布帛。
  4. 【請求項4】樹脂A層がエラストマー、樹脂B層がポリ
    ウレタンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の透湿性防水布帛。
  5. 【請求項5】樹脂Aの被膜時の吸水膨潤率が10%以
    上、樹脂Bの被膜時の吸水膨潤率が1%未満であり、か
    つ、樹脂Bの浸水後強度保持率が80%以上であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の透湿性防
    水布帛。
  6. 【請求項6】樹脂B層と布帛の間に、接着剤がドット状
    または線状に存在することを特徴とする請求項1〜5に
    記載の透湿性防水布帛。
  7. 【請求項7】複合フィルムと布帛の接着面積率が、30
    〜70%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の透湿性防水布帛。
  8. 【請求項8】離型支持体上に、非多孔質樹脂Aを塗布し
    て熱処理を施し製膜した後、樹脂Aよりも吸水膨潤率の
    小さな非多孔質樹脂Bを部分的に塗布して熱処理を施し
    複合フィルムを製膜する第一工程と、該複合フィルムの
    樹脂B層と布帛の少なくとも一方に反応性を有する接着
    剤を部分的に塗布し、該複合フィルムと布帛とをラミネ
    ートする第二工程とからなることを特徴とする透湿性防
    水布帛の製造方法。
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