JPH11105673A - ステアリングロック機構 - Google Patents

ステアリングロック機構

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Publication number
JPH11105673A
JPH11105673A JP27587997A JP27587997A JPH11105673A JP H11105673 A JPH11105673 A JP H11105673A JP 27587997 A JP27587997 A JP 27587997A JP 27587997 A JP27587997 A JP 27587997A JP H11105673 A JPH11105673 A JP H11105673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
key
key cylinder
steering
rotor
Prior art date
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Application number
JP27587997A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Suzuki
規之 鈴木
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キーの挿入フィーリング感を向上することがで
きるステアリングロック機構を提供する。 【解決手段】キーシリンダ13は、ロータ27に作動連
結されたカムシャフト14が連結されている。キーシリ
ンダ13に対してキーKを挿入し、ロック解除方向にロ
ータ27を回動すると、カムシャフト14、ロックスト
ッパ15は、同ロータの回動を、ロックバー16のロッ
ク位置から非ロック位置への直線運動に変換する。ロッ
クバー16のロック位置から非ロック位置への移動に応
動して、キーシリンダ13の中心軸線に沿ってスライド
レバー17は、第1の位置から第2の位置に移動する。
キーシリンダ13にキーKが挿入されたとき、レバーロ
ック部材35が外方へ移動し、スライドレバー17の係
合凹部63内にロックピン41が係合し、第2の位置に
位置させるべく拘束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のステアリングロ
ック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両の盗難防止のためにステ
アリングをロックするステアリングロック機構が提案さ
れている。
【0003】従来のステアリングロック機構は、キーシ
リンダに当該車両の正規のキーが挿入されたか、否かの
キーの有無検知を行うために、中央部にて揺動可能に支
持されたロッキングレバーがキーシリンダに沿って設け
られている。同ロッキングレバーはスプリングによっ
て、ロッキングレバーの一端が挿入されたキーに当接す
るように付勢されている。そして、同キーが挿入される
と、同キーに当接したロッキングレバーの一端が持ち上
げられ、他端が反対方向に作動する。
【0004】そして、キーを回転操作して、キーシリン
ダのロータをLOCK(ロック)位置からACC(アク
セサリ接点)位置側へ回転すると、ロータの回転に応動
してカムシャフトが回転され、同カムシャフトのカム作
用によりロックストッパが持ち上げられる。この持ち上
げられたロックストッパにてロックバーがステアリング
シャフトの凹部から退去され、この結果、ロックバーに
よるステアリングの拘束が解除されて、ステアリングの
操作が可能とされている。又、前記持ち上げられたロッ
クストッパは、前記ロッキングレバーの他端が嵌合され
て、持ち上げられた状態で保持される。その結果、キー
シリンダに挿入されたキーを操作して、キーシリンダの
ロータをLOCK位置に戻しても、キーシリンダからキ
ーを抜かない限り、ロックストッパは持ち上げられた状
態に保持され、ロックバーがステアリングシャフトの凹
部内に係入されないようにしている。
【0005】又、キーをキーシリンダから抜くと、スプ
リングの付勢力によりロッキングバーの一端がキー挿入
時とは、反対方向に揺動され、一方、ロッキングバーの
他端が、ロックストッパとの嵌合が解除される。その結
果、ロックバーは、ロックバーを付勢しているスプリン
グの作用により、ステアリングシャフトの凹部に係入し
て同ステアリングシャフトを拘束し、ステアリングシャ
フトをロックする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は、上
記のようにロッキングレバーがスプリングによって、常
時付勢されているため、そのスプリングの付勢力に抗し
てキー挿入を行ってロッキングレバーを揺動させる必要
がある。このため、キー挿入には、スプリング荷重に抗
して行うため、キー挿入が重くなり、キー挿入フィーリ
ングが悪くなる問題があった。
【0007】又、車種によってキーシリンダとカムシャ
フトまでの長さが異なる場合、従来は、ロッキングレバ
ーのみならず、キーシリンダの長さもその車種に応じて
設計し直して製造する必要があった。又、ロッキングレ
バーの長さが異なると、ロッキングを揺動自在に支持す
る支点の位置を変更して、ロッキングレバーともロック
ストッパとの嵌合量を適正に調整する必要がある。さら
に、ロッキングレバーが長くなると、揺動のためのスペ
ースもその分確保する必要がある。
【0008】さらに、キーの挿入角度が変る場合、すな
わち、キーシリンダのステアリングポストに対する配置
位置も車種によって異なるため、従来は、キーシリンダ
を車種が異なると変更する場合もあった。
【0009】本発明は上記の課題を解消するためになさ
れたものであり、第1の目的は、キーの挿入フィーリン
グ感を向上することができるステアリングロック機構を
提供することを目的としている。
【0010】第2の目的は、車種によってキーシリンダ
とカムシャフトまでの長さが異なる場合やキーの挿入角
度が異なる場合であっても、設計変更をすべき部材の数
を減らすことができ、キーシリンダの設計の変更をとも
なわないステアリングロック機構を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、正規のキーが挿入され
たとき、ロック解除方向に回動自在に設けられたロータ
を備えたキーシリンダと、ステアリングの回動を阻止し
てステアリングをロック状態にするロック位置と、前記
ステアリングをロック状態から解放して、ステアリング
の回動を許容する非ロック位置との間を移動可能に配置
されたロックバーと、前記キーシリンダのロータに作動
連結され、同ロータがロック解除方向に回動されたと
き、同ロータの回動を、ロックバーのロック位置から非
ロック位置への直線運動に変換する回転・直線運動変換
機構と、前記ロックバーの移動に応動して、前記キーシ
リンダの中心軸線に沿って第1の位置と第2の位置との
間を移動自在に配置され、第1の位置に位置するとき
は、前記ロックバーをロック位置に位置させ、第2の位
置に位置するときは、前記ロックバーが非ロック位置に
位置させるようにロックバーと連係されたスライド部材
と、前記キーシリンダに前記キーが挿入されたとき、同
キーの挿入に応動してキーシリンダの中心軸線を中心と
して放射方向に移動し、前記キーシリンダの中心軸線に
沿って第1の位置から第2の位置へ移動してきたスライ
ド部材を第2の位置に位置させるべく解放可能に拘束す
るとともに、前記キーシリンダから前記キーを抜いたと
き、前記スライド部材の拘束を解除する拘束機構を備え
た拘束部材とを含むステアリングロック機構をその要旨
としている。
【0012】請求項2に記載の発明は、正規のキーが挿
入されたとき、ロック解除方向に回動自在に設けられた
ロータを備えたキーシリンダと、ステアリングの回動を
阻止してステアリングをロック状態にするロック位置
と、前記ステアリングをロック状態から解放して、ステ
アリングの回動を許容する非ロック位置との間を移動可
能に配置されたロックバーと、前記ロックバーをロック
位置側へ常時付勢する付勢手段と、前記キーシリンダの
ロータに作動連結され、同ロータがロック解除方向に回
動されたとき、同ロータの回動を、ロックバーのロック
位置から非ロック位置への直線運動に変換する回転・直
線運動変換機構と、前記ロックバーの移動に応動して、
前記キーシリンダの中心軸線に沿って第1の位置と第2
の位置との間を移動自在に配置され、第1の位置に位置
するときは、前記ロックバーをロック位置に位置させ、
第2の位置に位置するときは、前記ロックバーが非ロッ
ク位置に位置させるようにロックバーと連係されたスラ
イド部材と、前記キーシリンダに前記キーが挿入された
とき、同キーの挿入に応動してキーシリンダの中心軸線
を中心として放射方向に移動し、前記キーシリンダの中
心軸線に沿って第1の位置から第2の位置へ移動してき
たスライド部材を第2の位置に位置させるべく解放可能
に拘束するとともに、前記キーシリンダから前記キーを
抜いたとき、前記スライド部材の拘束を解除する拘束機
構を備えた拘束部材とを含むステアリングロック機構を
その要旨としている。
【0013】請求項3に記載の発明は、正規のキーが挿
入されたとき、ロック解除方向に回動自在に設けられた
ロータを備えたキーシリンダと、ステアリングの回動を
阻止してステアリングをロック状態にするロック位置
と、前記ステアリングをロック状態から解放して、ステ
アリングの回動を許容する非ロック位置との間を移動可
能に配置されたロックバーと、前記ロックバーをロック
位置側へ常時付勢する付勢手段と、前記キーシリンダの
ロータに作動連結され、同ロータがロック解除方向に回
動されたとき、同ロータの回動を、ロックバーのロック
位置から非ロック位置への直線運動に変換する回転・直
線運動変換機構と、前記ロックバーの移動に応動して、
前記キーシリンダの中心軸線に沿って第1の位置と第2
の位置との間を移動自在に配置され、第1の位置に位置
するときは、前記ロックバーをロック位置に位置させ、
第2の位置に位置するときは、前記ロックバーが非ロッ
ク位置に位置させるようにロックバーと連係されたスラ
イド部材と、前記キーシリンダに前記キーが挿入された
とき、同キーの挿入に応動してキーシリンダの中心軸線
を中心として放射方向に移動する押圧部材と、前記押圧
部材に対して押圧可能に配置され、前記キーシリンダに
前記キーが挿入されたとき、押圧部材の押圧によりキー
シリンダの中心軸線を中心とした放射方向に移動し、前
記キーシリンダの中心軸線に沿って第1の位置から第2
の位置へ移動してきたスライド部材を第2の位置に位置
させるべく解放可能に拘束するとともに、前記キーシリ
ンダから前記キーを抜いたとき、前記スライド部材の拘
束を解除する拘束機構を備えた拘束部材とを含むステア
リングロック機構をその要旨としている。
【0014】請求項4に記載の発明は、正規のキーが挿
入されたとき、ロック解除方向に回動自在に設けられた
ロータを備えたキーシリンダと、ステアリングの回動を
阻止してステアリングをロック状態にするロック位置
と、前記ステアリングをロック状態から解放して、ステ
アリングの回動を許容する非ロック位置との間を移動可
能に配置されたロックバーと、前記ロックバーをロック
位置側へ常時付勢する付勢手段と、前記キーシリンダの
ロータに作動連結され、同ロータとともに回転自在に支
持されたカム部材と、前記ロータがロック解除方向に回
動されたとき、同カム部材にてロックバーをロック位置
から非ロック位置へ直線移動させるロック連係部材とを
含む回転・直線運動変換機構と、前記ロック連係部材に
連係されるとともに、前記キーシリンダの中心軸線に沿
って第1の位置と第2の位置との間を移動自在に配置さ
れ、第1の位置に位置するときは、前記ロックバーをロ
ック位置に位置させ、第2の位置に位置するときは、前
記ロックバーが非ロック位置に位置させるようにロック
バーと連係されたスライド部材と、前記キーシリンダに
前記キーが挿入されたとき、同キーの挿入に応動してキ
ーシリンダの中心軸線を中心として放射方向に移動する
押圧部材と、前記押圧部材に対して押圧可能に配置さ
れ、前記キーシリンダに前記キーが挿入されたとき、押
圧部材の押圧によりキーシリンダの中心軸線を中心とし
た放射方向に移動し、前記キーシリンダの中心軸線に沿
って第1の位置から第2の位置へ移動してきたスライド
部材を第2の位置に位置させるべく解放可能に拘束する
とともに、前記キーシリンダから前記キーを抜いたと
き、前記スライド部材の拘束を解除する拘束機構を備え
た拘束部材とを含むステアリングロック機構をその要旨
としている。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のうちいずれかにおいて、前記スライド部材は、
ロックバー側に延びる第1の延長部と、拘束部材側に延
びる第2の延長部とを備え、第1の延長部と第2の延長
部とは、キーシリンダの周方向に沿って配置されるよう
に円弧状の連結部にて連結されている記載のステアリン
グロック機構をその要旨としている。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項4におい
て、前記スライド部材の一端は、ロック連係部材の側面
に設けられたガイド溝に係入されてガイドされ、前記ガ
イド溝はロック連係部材がロックバーをロック位置に位
置させるときには、スライド部材を第1の位置に拘束す
るとともに、ロック連係部材がロックバーを非ロック位
置に位置させるときには、スライド部材を第2の位置に
拘束するように形成されていることを特徴とする記載の
ステアリングロック機構をその要旨としている。
【0017】請求項7に記載の発明は、前記拘束部材の
拘束機構は、第2の位置に向かって移動するスライド部
材に対抗するように拘束部材に対して斜状にかつ同対抗
する方向に沿って移動自在に支持されたロック部材と、
同ロック部材を対抗する方向に向かってする付勢するロ
ック保持付勢手段とを備え、前記スライド部材の拘束部
材側の端部側面には、前記ロック部材が係脱可能に係入
する係合凹部が斜状に設けられるとともに、係合凹部に
おいて第2の位置側の内側面には、ロック部材を係止可
能な係止部が形成され、前記係合凹部にロック部材が係
合したとき、ロック部材が係合凹部の係止部にて係止さ
れることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいず
れかに記載のステアリングロック機構をその要旨として
いる。 (作用)請求項1に記載の発明によると、キーシリンダ
に対して正規のキーを挿入し、ロック解除方向にロータ
を回動すると、回転・直線運動変換機構は、同ロータの
回動を、ロックバーのロック位置から非ロック位置への
直線運動に変換する。
【0018】前記ロックバーのロック位置から非ロック
位置への移動に応動して、前記キーシリンダの中心軸線
に沿ってスライド部材は、第1の位置から第2の位置に
移動する。一方、前記キーシリンダに前記キーが挿入さ
れたとき、同キーの挿入に応動して、拘束部材がキーシ
リンダの中心軸線を中心として放射方向に移動し、前記
キーシリンダの中心軸線に沿って第1の位置から第2の
位置へ移動してきたスライド部材を拘束機構により第2
の位置に位置させるべく拘束する。
【0019】この結果、スライド部材は、第2位置に拘
束されるため、ロックバーも非ロック位置に保持され
る。このキーをキーシリンダに挿入する際、拘束部材に
は、付勢力がかかっていないため、キー挿入時に重く感
じることはない。なお、この付勢力とは、拘束部材自身
にかかる重力は除く趣旨である。
【0020】請求項2に記載の発明によると、キーシリ
ンダにキーが挿入され、キーをロック解除方向に回動し
た際までの作用は、前記請求項1と同様に行われる。そ
して、キーがキーシリンダから抜かれると、拘束部材
は、キーの押圧が解除されるため、この結果、拘束部材
の拘束機構は、スライド部材の拘束を解除する。この結
果、スライド部材に連係されたロックバーは、付勢手段
により、ロック位置側へ付勢されているため、非ロック
位置からロック位置へ移動し、ステアリングの回動を阻
止してステアリングをロック状態にする。
【0021】請求項3に記載の発明によると、請求項2
の作用に加え、キーシリンダにキーが挿入されると、同
キーの挿入に応動して押圧部材は、キーシリンダの中心
軸線を中心として放射方向に移動する。この押圧部材に
よって、拘束部材は押圧され、前記キーシリンダに前記
キーが挿入されたとき、押圧部材の押圧によりキーシリ
ンダの中心軸線を中心とした放射方向に移動する。そし
て、キーによるロータのロック解除方向への回動にとも
なって、前記キーシリンダの中心軸線に沿って第1の位
置から第2の位置へ移動してきたスライド部材を第2の
位置に位置させるべく解放可能に拘束する。
【0022】請求項4に記載の発明によると、請求項3
の作用に加え、キーシリンダのロータがロック解除方向
に回動されると、カム部材は、同ロータとともに回転さ
れる。すると、ロック連係部材は、同カム部材にてロッ
クバーをロック位置から非ロック位置へ直線移動させ
る。そして、スライド部材は、ロック連係部材に連係さ
れて、前記キーシリンダの中心軸線に沿って第1の位置
と第2の位置との間を移動する。
【0023】請求項5に記載の発明によると、スライド
部材は、ロックバー側に延びる第1の延長部と、拘束部
材側に延びる第2の延長部との連結部の円弧状をなす長
さを変更するだけで、キー挿入方向が異なる車種に対し
ても対応が可能となり、キーシリンダにサイズ等の変更
を加える必要がない。
【0024】又、キーシリンダとカムシャフトまでの長
さが異なる仕様とされている車種の場合、従来は、ロッ
キングレバーのみならず、キーシリンダの長さもその車
種に応じて設計し直して製造する必要があったが、請求
項5に記載の発明によれば、第1の延長部、又は第2の
延長部の長さを変えるだけで、対応が可能となる。
【0025】請求項6に記載の発明によると、請求項4
の作用に加えて、前記スライド部材の一端は、ロック連
係部材の側面に設けられたガイド溝に係入されてガイド
されることにより、第1の位置と第2の位置との間を移
動する。
【0026】請求項7に記載の発明によると、請求項1
乃至請求項6のうちのいずれかの作用に加えて、拘束部
材の拘束機構は、第2の位置に向かって移動するスライ
ド部材に対して、ロック部材がスライド部材の係合凹部
に係入される。そして、ロック部材は、前係合凹部にお
いて第2の位置側の係止部に係止される。この結果、ス
ライド部材は第2の位置に保持される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のステアリ
ングロック機構に具体化した一実施形態を図1乃至図9
を参照して説明する。
【0028】図1はステアリングロック機構11の断面
図を示し、図2は、ステアリングロック機構11の分解
斜視図を示し、図3は、ロータ等の分解斜視図を示して
いる。なお、図3においては、ロータに組込まれている
タンブラの図示は省略されている。又、この明細書で
は、キーシリンダ13を基準としてキーKの挿入口側を
前といい、反対側を後という。
【0029】図2に示すように、ステアリングロック機
構11は、ロックボディ12、キーシリンダ13、カム
シャフト14、ロックストッパ15、ロックバー16、
スライド部材としてのスライドレバー17、付勢手段と
してのコイルスプリング18、蓋19等から構成されて
いる。
【0030】同図に示すように、ロックボディ12は、
有底円筒状をなすシリンダ収納筒部20と、同シリンダ
収納筒部20に対し直交して連結されたロックバー収納
筒部21とを備えている。シリンダ収納筒部20は、図
1に示すように後部側にはカムシャフト14を収納する
ための断面円形の第1内腔部22が形成され、前部には
キーシリンダ13を収納するための第2内腔部23が形
成されている。第1内腔部22は、断面円形をなして、
小径に形成され、第2内腔部23は、断面円形をなし
て、大径に形成されている。第1内腔部22と、第2内
腔部23との間には、係止段部24が形成されている。
【0031】前記ロックバー収納筒部21内には断面四
角形状をなすガイド孔25が前記第1内腔部22と直交
するように穿設され、同ガイド孔25と、前記第1内腔
部22とは連通されている。同ガイド孔25の基端部
は、ロックボディ12に設けられた開口部25aに連通
されている。又、同開口部25aは蓋19にて閉塞され
ている。ガイド孔25の先端部は、開口され、ロックボ
ディ12が図示しないステアリングポストに取着された
際に、ステアリングポスト内と連通されている。
【0032】前記第2内腔部23内には、キーシリンダ
13が収納されている。キーシリンダ13のハウジング
26は筒状に形成され、ハウジング26の前部外周には
有蓋筒状の冠材28が外嵌されている。そして、ハウジ
ング26は、第2内腔部23内にて固定されている。前
記冠材28の中央はキーKが挿通可能に円孔29が形成
されている。
【0033】同ハウジング26内には、ロータ27が支
持されている。ロータ27には10数枚の薄板からなる
タンブラ27aが配列されている。そして、ロータ27
は、正規のキーKがキーシリンダ13の中心軸線として
のキー挿入軌跡線(キー挿入時のキーの中心線)Lに沿
って挿入されると、キーKに設けられた凹凸が各タンブ
ラ27aと合致することにより、キーロックが解除さ
れ、内部のロータ27がハウジング26に対してロック
解除方向及び反ロック解除方向へ往復回動可能とされた
公知の構造を有している。すなわち、このロータ27
は、キーロックが解除された状態では、LOCK位置を
原位置とし、この位置からACC(アクセサリ接点)位
置、さらにST(スタータ接点)位置へのロック解除方
向(この実施形態では時計回り方向)への回動が可能で
あるとともに、ST位置、又はACC位置からLOCK
位置に向かっての反ロック解除方向(この実施形態では
反時計回り方向)への回動が可能とされている。
【0034】ロータ27の前部において、キー挿入軌跡
線Lよりも外方位置(図1においては下方位置)には内
外方向(ロータ27の径方向)に延びる案内溝31が形
成され、同案内溝31に対して押圧部材としてのスライ
ドピース30が、図1において、内外方向にスライド可
能に配置されている。案内溝31は、ロータ27の周面
において開口されている。なお、ここで、内方とは、キ
ー挿入軌跡線Lに向かう方向をいい、その反対方向を外
方という。
【0035】スライドピース30は、一側部が内方(図
3においては上方)に延びたガイド突片32を備えてい
る。スライドピース30の中央部には、キーKの挿入方
向に沿ってガイド斜面33が形成され、後部に行くほど
前部よりも高くなるようにされている。そして、キーK
がキーシリンダ13に挿入されたとき、同ガイド斜面3
3にキーKが当接されることによってスライドピース3
0は外方に押圧されるようにされている。スライドピー
ス30において、ガイド斜面33が設けられた側面とは
反対側側面(キー挿入軌跡線Lに向かう面とは反対側側
面)は、スライドピース30を配置したロータ27の周
面の曲率半径と同一となるように曲面が形成されてい
る。
【0036】そして、正規のキーKがキーシリンダ13
に挿入された状態で、キーKが回動操作されたとき、ス
ライドピース30を配置している部分のロータ27の外
周面と、押圧されて外方へ変位したスライドピース30
の周面とは同一円周上に位置するようにされている。こ
の構成によって、ロータ27がロック解除方向、反ロッ
ク解除方向に回動された場合でも、後記するレバーロッ
ク部材35の突起36を、スライドピース30或いは、
ロータ27の何れかによって外方へ押圧可能とされてい
る。又、スライドピース30は、前記キーKがキーシリ
ンダ13から抜かれているときには、いずれの力(自身
に働く重力を除く)も加わらないフリーの状態となって
いる。
【0037】前記ハウジング26において、前記スライ
ドピース30に対応した部分には、キー挿入軌跡線Lに
沿ってガイドスリット34が形成され、同ガイドスリッ
ト34内に拘束部材としてのレバーロック部材35が内
外方向に移動自在に配置されている。レバーロック部材
35のスライドピース側側面には、突起36が形成さ
れ、スライドピース30と当接可能とされている。
【0038】レバーロック部材35の外側面(図1、図
6及び図7においては、下方側の面)には、前後方向に
延びる一対の案内側壁37が突設され、両案内側壁37
間には案内空間38が形成されている(図1、図6及び
図7においては、一方の案内側壁37のみ図示)。前記
案内空間38には、後記スライドレバー17が係入可能
とされている。
【0039】図6に示すようにレバーロック部材35の
外側面には後方かつ外方へ向かうように摺動孔39が形
成され、その摺動孔39の延長上において、前記案内側
壁37の互いに対応する側面には、案内溝40が形成さ
れている。ロックピン41は、前記摺動孔39及び案内
溝40に沿ってスライド可能に嵌合されている。ロック
ピン41の側面には案内溝40の内面の穴に対して係止
可能な突起42が突設され、ロックピン41が案内溝4
0から抜け出ないようにされている。前記ロックピン4
1は、本発明のロック部材に相当する。
【0040】前記摺動孔39の奥部には、スプリング収
納室43が形成され、スプリング44が収納されてい
る。そして、スプリング44の一端はスプリング収納室
の内底部に係着され、他端はロックピン41に係着され
ている。そして、前記スプリング44により、ロックピ
ン41は摺動孔39、及び案内溝40に沿って、後方か
つ外方へ常時付勢されている。前記スプリング44は、
本発明のロック保持付勢手段に相当する。
【0041】前記摺動孔39、案内溝40、ロックピン
41及びスプリング44とにより拘束機構が構成されて
いる。図1及び図2に示すように前記ロータ27の後部
には、断面四角形状をなす嵌合突起45が形成されてい
る。同嵌合突起45には、カムシャフト14がその全面
に設けた嵌合孔47にて嵌合され、ロータ27と一体回
転可能とされている。
【0042】カムシャフト14は、略円柱状に形成され
るとともに、その周面にはフランジ48が形成され、同
フランジ48から後部側にはカムシャフト14の中心軸
線Oよりも偏心した位置にて前後方向にカットされた係
合面49が形成されている。係合面49は、平面とされ
ている。なお、中心軸線Oは、キー挿入軌跡線Lの延長
上に位置している。同係合面49において、フランジ4
8寄り位置には、カム50が図8及び図9に示すように
設けられている。カム50のカムプロフィールには、そ
の平面の延長が前記中心軸線Oを含むように形成された
カム面51aと、フランジ48と同径をなす周面51b
とを含んでいる。
【0043】前記カムシャフト14は図1、図4及び図
7に示すようにそのカム50がガイド孔25内に位置す
るように配置されるとともに、カムシャフト14の後部
に突設した軸部52が、ガイド孔25の後部側壁に回動
自在に支持されている。前記軸部52は、ロックバー収
納筒部21よりも後方に位置するロックボディ12の後
部に設けられたスタータスイッチハウジング53内に挿
入されている。そして、スタータスイッチハウジング5
3内の図示しない可動接点部に連結されている。
【0044】前記カムシャフト14は、キーシリンダ1
3のロータ27がLOCK位置に位置したとき、図8
(a)及び図9に示す待機位置に位置し、又、ACC位
置に位置したとき、図8(b)に示すロック解除操作位
置に位置する。前記カムシャフト14は、カム部材に相
当する。
【0045】前記ロックバー収納筒部21のガイド孔2
5内には、略四角枠状をなすロックストッパ15がガイ
ド孔25に沿って摺動自在に嵌合されている。又、ガイ
ド孔25には四角柱状をなすロックバー16もガイド孔
25に沿って摺動自在に嵌合されている。そして、ロッ
クバー16の基端部は係合溝16aが形成されている、
同係合溝16aに前記ロックストッパ15の枠のうち、
ステアリングポスト側に向かう枠15cに嵌合されるこ
とにより、ロックバー16とロックストッパ15とは一
体に移動する。前記ロックストッパ15は、ロック連係
部材に相当する。そして、前記カムシャフト14と、ロ
ックストッパ15とにより、回転・直線運動変換機構が
構成されている。
【0046】又、ロックストッパ15は、その枠内にお
いて、前記カムシャフト14のカム50が挿入されてい
る。ロックストッパ15において、ガイド孔25の基端
部側(図1、図8及び図9において、上方側)の枠15
a内面には、図8(a)の示すように待機位置に位置す
るカムシャフト14におけるカム50のカム面51aに
当接可能に斜状の当接面54が形成されている。
【0047】そして、前記カムシャフト14が待機位置
に位置しているときには、図8(a)に示すようにカム
面51aがロックストッパ15の当接面54に全面に亘
って当接するようにされている。又、枠15aの内側面
がカムシャフト14の係合面49に当接されている。こ
のとき、ロックストッパ15に連結されているロックバ
ー16はその先端部が図示しないステアリングポスト内
に突出され、ステアリングポスト内に配置されたステア
リングシャフト(図示しない)に設けられた凹部(図示
しない)に係入して、同ステアリングシャフトの操舵を
不能にしている。このときのロックバー16の位置を、
以下、ロック位置といい、ステアリングのこのときの状
態をロック状態という。
【0048】又、カムシャフト14が図8(a)の待機
位置の状態から図8(b)のロック解除操作位置まで回
動されると、カムシャフト14のカム50のカム作用に
より、ロックストッパ15が持ち上げられ、ロックスト
ッパ15をロック解除方向(ガイド孔25の基端部側
(図1、図8及び図9において、上方側))に移動させ
る。このとき、ロックストッパ15に連結されているロ
ックバー16はその先端部が図示しないステアリングポ
ストから退出され、ステアリングポスト内のステアリン
グシャフト(図示しない)に設けられた凹部(図示しな
い)から離脱して、同ステアリングシャフトの操舵を可
能にしている。このときの、ロックバー16の位置を、
以下、非ロック位置といい、ステアリングのこのときの
状態を非ロック状態という。
【0049】なお、ロータ27がACC位置からさらに
ST位置に回動操作された場合には、カムシャフト14
が図8(b)のロック解除操作位置から、さらに回動す
るが、カム50の周面51bにてそのままロックストッ
パ15の持ち上げが保持される。
【0050】前記ロックストッパ15の枠15aと蓋1
9との間には付勢手段としてのコイルスプリング18が
配置され、ロックストッパ15を介してロックバー16
をロック位置方向へ付勢するようにされている。
【0051】前記ロックストッパ15の枠において、ガ
イド孔25に沿った一方の枠15bの外側面にはガイド
溝55が凹設されている。ガイド溝55は、枠15bの
後部側において、ガイド溝55の中心線Mと平行に設け
られたロック位置制御端部56と、同ロック位置制御端
部56よりもステアリングポスト側に位置するととも
に、枠15bの前部側においてガイド溝55の中心線M
と平行に設けられた端部57とを備えている。又、ガイ
ド溝55は、前記両端部56,57間を連結して斜状に
延びて形成された中間溝部58を備えている。図1に示
すようにスライドレバー17は、第1内腔部22と、第
2内腔部23に亘るように収納配置されている。スライ
ドレバー17は、図1及び図2に示すようにロックバー
16側に延びる第1の延長部59と、レバーロック部材
35側に延びる第2の延長部60と、両部59,60に
対してそれぞれ両端部が互いに逆方向を向く側面におい
て直交して連結され、円弧状に形成された連結部61と
から構成されている。前記連結部61の外周の円弧部分
の曲率半径は、第2内腔部23の内周面の周方向の曲率
半径と同一とされている。又、この実施形態では、連結
部61は、図5に示すように第2内腔部23の周方向の
全内周の長さの略1/4の長さを有するように形成され
ている。すなわち、図5に示すようにキー挿入軌跡線L
を中心に第1の延長部59と、第2の延長部60とは略
90°離間して設けられている。以下、第1の延長部5
9と、第2の延長部60とが互いに離間した角度を離間
角度θといい、第1の延長部59から、第2の延長部6
0までの時計回り方向に計測した角度を正とし、反時計
回り方向に計測した角度を負とする。
【0052】又、スライドレバー17の第1の延長部5
9は、第1内腔部22の周面を前後方向に、第2の延長
部60は第2の内腔部23の周面を前後方向に摺動自在
に配置されている。そして、第1の延長部59の先端
は、ロックストッパ15のガイド溝55に相対するよう
に配置され、その先端部側面にはピン62が突設されて
ロックストッパ15のガイド溝55に対して摺動自在に
係入されている。
【0053】そして、前記ロックバー16が、ロック位
置に位置しているときには、スライドレバー17のピン
62はガイド溝55のロック位置制御端部56内に位置
し、スライドレバー17の第2の延長部60の先端は、
図1に示す第1の位置に位置させるようにされている。
すなわち、第1の位置は、図1及び図6に示すようにス
ライドレバー17の第2の延長部60の先端がロックピ
ン41と係合していない位置とされている。
【0054】又、前記ロックバー16が、図7に示すよ
うに非ロック位置に位置しているときには、スライドレ
バー17のピン62はガイド溝55の中間溝部55の終
端に位置し、このときスライドレバー17の第2の延長
部60の先端は、第2の位置に位置させるようにされて
いる。すなわち、第2の位置は、図7に示すように第2
の延長部60の先端部側面がロックピン41に相対して
係合している位置とされている。
【0055】スライドレバー17の第2の延長部60の
先端部において、キーシリンダ13側の側面には、係合
凹部63が設けられている。同係合凹部63は、スライ
ドレバー17が第2の位置に位置するときに、前記ロッ
クピン41が係入可能に、ロックピン41をガイドする
摺動孔39、案内溝40が延びる方向に沿って斜状に設
けられている。同係合凹部63において、第2の延長部
60の先端側の面は斜状とされ、係止面64とされてい
る。そして、キーシリンダ13にキーKが挿入された状
態では、スライドピース30が同キーKにより押圧移動
され、レバーロック部材35がスライドピース30にて
押圧移動されて、内方へは移動できないため、同係止面
64により、係合凹部63内のロックピン41に対して
係止可能とされている。この係止により、スライドレバ
ー17は、第2の位置から第1の位置への移動が不能と
されている。前記係止面64は、本発明の係止部に相当
する。
【0056】さて、上記のように構成されたステアリン
グロック機構の作用を説明する。図6は、この自動車の
正規のキーKが挿入されていない状態を示している。こ
の状態は、キーシリンダ13のロータ27がLOCK位
置に位置し、スライドピース30はフリーの状態にあ
る。なお、図6のスライドピース30の位置は、1つの
例示であり、同図に示す位置に限定しているものではな
い。例えば、図6において、同図の下方が重力のかかる
方向であれば、このような位置になる。重力の影響を受
けないようにキーシリンダ13が配置されている場合、
例えば、ロックピース30の移動方向が重力がかかる方
向とは直交する方向となるような場合には、ロックピー
ス30の位置は、同図とは異なったものとなる。
【0057】又、このとき、カムシャフト14が待機位
置に位置し、図8(a)に示すようにカム面51aがロ
ックストッパ15の当接面54に全面に亘って当接さ
れ、係合面49は枠15aの内側面に当接されている。
【0058】又、ロックストッパ15に連結されている
ロックバー16の先端部が図示しないステアリングポス
ト内に突出され、ステアリングポスト内に配置されたス
テアリングシャフト(図示しない)に設けられた凹部
(図示しない)に係入されて、同ステアリングシャフト
の操舵を不能にしたロック状態としている。そして、ス
ライドバー17は、その第1の延出部59のピン62が
ガイド溝55のロック位置制御端部56に位置し、第2
の延出部60の先端面は、図6に示すようにロックピン
41と相対している。なお、図6に示すように、ロック
ピン41は、スプリング44(このときのスプリング4
4は最小圧縮状態となっている。)に係着されているた
め、この実施形態では、第2の延出部60とは離間して
いる。
【0059】この状態で、正規のキーKがキーシリンダ
13に対しキー挿入軌跡線Lに沿って挿入されると、図
1に示すようにスライドピース30は、ガイド斜面33
にキーKが当接されることによって外方に押圧移動され
る。このとき、スライドピース30にはスプリングの付
勢力がかかっていないフリーの状態であるため、キーK
の挿入は、なんら抵抗感がなく行われる。
【0060】スライドピース30の外方への移動によ
り、レバーロック部材35がスライドピース30にて同
じく外方へ押圧移動される。この結果、ロックピン41
は、キー挿入軌跡線Lに対して直交する方向に移動す
る。
【0061】一方、正規のキーKに設けられた凹凸が各
タンブラ27aと合致することにより、キーロックが解
除され、内部のロータ27がハウジング26に対してロ
ック解除方向へ回動可能となる。
【0062】しかし、単にキーKを挿入したときは、キ
ーシリンダ13のロータ27は回転されていないため、
依然としてスライドレバー17の第2の延長部60の先
端がロックピン41とは係合されていない。
【0063】そして、図1の状態から、キーKがLOC
K位置からACC位置側へ、すなわち、ロック解除方向
へ回動操作されると、ロータ27を介して待機位置に位
置していたカムシャフト14は、同方向へ回動され、ロ
ック解除操作位置に位置する。すると、カムシャフト1
4のカム50も一体に回動され、同カム50のカム作用
により、コイルスプリング18の付勢力に抗してロック
ストッパ15が持ち上げられ、ロックストッパ15がロ
ック解除方向(ガイド孔25の基端部側(図1、図8及
び図9において、上方側))に移動する。
【0064】この結果、ロックストッパ15に連結され
ているロックバー16はその先端部が図示しないステア
リングポストから退出されてロック位置から非ロック位
置に移動する。ステアリングポスト内のステアリングシ
ャフト(図示しない)に設けられた凹部(図示しない)
から離脱して、同ステアリングシャフトの操舵を可能す
る。
【0065】一方、カムシャフト14の中心軸線Oと直
交する方向へのロックストッパ15の移動により、スラ
イドレバー17のピン62は、ガイド溝55の壁によっ
て、ロック位置制御端部56から、中間溝部55の終端
の位置まで移動する。この結果、スライドレバー17
は、第1の位置から第2の位置へスライドする。
【0066】このスライドレバー17が第2の位置へ移
動すると、スライドレバー17の第2の延出部の先端面
がロックピン41に当接し、スプリング44の付勢力に
抗して前方へ押圧する。このとき、スライドピース30
は、キーK或いはロータ27により内方への移動が阻止
されるとともに、レバーロック部材35もスライドピー
ス30の内方への移動が不能となっているため、図1の
位置に保持されたままとなっている。
【0067】この結果、ロックピン41は、案内溝4
0、摺動孔39に沿ってレバーロック部材35内に移動
し、すなわち、内方かつ前方へ移動し、スライドレバー
17の前方への移動を許容する。そして、前方へ移動し
てきた第2の延長部60の先端部側面の係合凹部63
が、ロックピン41と相対すると、図7に示すようにロ
ックピン41は、スプリング44の付勢力により、係合
凹部63内に係入する。
【0068】キーKがキーシリンダ13内に挿入され、
ロックピン41が係合凹部63に係入した状態では、前
述のようにスライドピース30及びレバーロック部材3
5は内方への移動が不能となっているため、係止面64
により、係合凹部63内のロックピン41が係止され
る。このとき、コイルスプリング18の付勢力により、
ロックストッパ15がロック位置方向へ押圧され、ガイ
ド溝55の壁、及びピン62を介してスライドレバー1
7には、後方(第1の位置へ移動する方向)への力(コ
イルスプリング18のベクトル分解した分力)が働いて
いるが、この係止により、スライドレバー17は、第2
の位置から第1の位置への移動が不能となる。
【0069】この後、ACC位置から,ST位置へのキ
ーKの回動操作、或いは、ACC位置からLOCK位置
へキーKの回動操作がなされた場合であっても、キーK
がキーシリンダ13から抜かれていない状態では、スラ
イドレバー17は、第2の位置から第1の位置への移動
が不能となる。すなわち、ロックバー16は、非ロック
位置に保持されることになる。
【0070】又、ACC位置からLOCK位置へキーK
の回動操作がなされた場合、ロータ27を介してカムシ
ャフト14が同反ロック解除方向へ回動され、待機位置
に位置する(図9参照)。このとき、スライドレバー1
7がロックピン41にて第2の位置に保持され、そのピ
ン62が中間溝部55の終端の位置に保持されている。
このため、ロックストッパ15は、図8(b)と同一位
置に保持され、ロックバー16が非ロック位置に保持さ
れる。従って、この図9の状態では、カムシャフト14
のカム50のカム面51aと、ロックストッパ15との
当接面54とは、互いに相対した状態で離間する。
【0071】次に、図7及び図1の状態で、キーKをキ
ーシリンダ13から抜くと、スライドピース30の内方
への移動が許容される。一方、スライドレバー17に
は、後方(第1の位置へ移動する方向)へ前述したコイ
ルスプリング18のベクトル分解した分力が働いている
ため、この分力とスプリング44の付勢力により、レバ
ーロック部材35が内方へ押圧され、レバーロック部材
35とともにスライドピース30が内方へ移動する。こ
の結果、ロックピン41と、スライドレバー17の係止
面64との係止が解除される。
【0072】この解除により、ロックバー16は、ロッ
クストッパ15を介してコイルスプリング18に押圧さ
れて、非ロック位置から、ロック位置へ移動する。すな
わち、ロックバー16はその先端部が図示しないステア
リングポスト内に突出され、ステアリングポスト内に配
置されたステアリングシャフト(図示しない)に設けら
れた凹部(図示しない)に係入して、同ステアリングシ
ャフトをロック状態にする。
【0073】このとき、スライドレバー17は、ロック
ストッパ15がロックバー16とともにロック位置へ位
置するため、ガイド溝55の壁に駆動されて後方(第1
の位置)へ移動され、そのピン62が、ロック位置制御
端部56に移動される。又、ロックストッパ15は、図
9の状態から、カムシャフト14のカム50のカム面5
1aと、ロックストッパ14との当接面54とが、互い
に当接した状態となる(図8(a)参照)。
【0074】さて、本実施形態によると、次のような作
用効果を奏する。 (1) 本実施形態では、キーKがキーシリンダ13に
対し挿入されたとき、スライドピース30及びレバーロ
ック部材35は、自身にかかる重力以外の付勢力はかか
らないようにフリーの状態にした。このため、キーKの
挿入を行った場合、これらの部材30,35はたやすく
外方へ移動され抵抗感はないため、キー挿入時のフィー
リング感を向上することができる。
【0075】(2) 本実施形態では、キーKをキーシ
リンダ13を挿入し、この状態でロック解除方向にロー
タ27を回動すると、カムシャフト14のカム作用によ
り、ロックストッパ15を作動して、ロック位置にある
ロックバー16を持ち上げ、非ロック位置に位置させて
ステアリングを非ロック状態にするようにした。そし
て、ロックストッパ15に連係されたスライドレバー1
7を第1の位置から第2の位置へ移動させ、第2の位置
に移動してきたスライドレバー17をロックピン41に
て係合凹部63に係合した。このとき、レバーロック部
材35、スライドピース30は、キーKがキーシリンダ
13に挿入されて、内方への移動が不能となっているた
め、ロックピン41にてスライドレバー17を係止し、
同スライドレバー17を第2の位置から第1の位置への
移動ができないようにした。この結果、一旦キーKをロ
ック解除方向へ回動操作した後は、キーKをキーシリン
ダ13から抜かない限り、ステアリングをロックできな
いようにすることができる。
【0076】又、上記の状態から、キーKをキーシリン
ダ13から抜くと、レバーロック部材35、スライドピ
ース30の内方への移動が許容されて、ロックピン41
と、スライドレバー17との係止が解除されるため、コ
イルスプリング18の付勢力にて、ロックストッパ1
5、ロックバー16を非ロック位置からロック位置へ移
動させてステアリングをロック状態とすることができ
る。
【0077】(3) 前記実施形態では、スライドレバ
ー17は、第1の延長部59と、第2の延長部60と、
円弧状をなす連結部61にて連結し、両者59,60の
離間角度θを90°とした。この離間角度θを90°以
外の他の角度に変更したい場合、すなわち、キーの挿入
角度を変更したい場合、連結部61の周方向の長さを変
更することにより、図11乃至図13に示すように対応
することができる。
【0078】図10は、本実施形態のキーシリンダ1
3、スライダピース30、スライドレバー17の配置関
係を示している。図11は、離間角度θを45°となる
ように、上記の実施形態よりも、スライドレバー17の
連結部61の周方向の長さを短くしたものである。
【0079】図12、離間角度θを0°としたもので、
連結部61は実質上省略され、第1の延長部59と、第
2の延長部60とが直線上に配置されるように直接連結
されたものである。
【0080】図13は、離間角度θを負の方向に45°
としたもので、すなわち、スライドレバー17の第1の
延長部59から第2の延長部60までを時計回り方向に
計測して45°としたものである。
【0081】なお、図11乃至図13において、上記実
施形態と同一部材、又は相当する構成については、同一
符号を付している。この場合、図11、図12、図13
においては、キーシリンダ13、スライドピース30、
レバーロック部材35、ロックストッパ15の構成は、
上記実施形態と全く同じ構成でよく、何等変更を加える
必要はない。又、図11乃至図13においては、ロック
ボディ12は、キーシリンダ13の取付角度を、上記実
施形態とは異なるように取付けるため、上記実施形態の
ロックボディ13とは、実質的に異なっている。
【0082】従って、キーの挿入角度を変更したい場合
には、キーシリンダ13、スライドピース30、レバー
ロック部材35、ロックストッパ15の構成を変更する
必要がなく、スライドレバー17、ロックボディ12、
カムシャフト14等の数少ない部品のみを変更するだけ
で対応することができる。
【0083】(4) 又、車種によってキーシリンダと
カムシャフトまでの長さが異なる場合、前記実施形態の
スライドレバー17において、その第1の延長部59、
第2の延長部60の長さを変更してもよい。あるいは、
連結部61の厚みを変更して、その前後方向の長さを調
整してもよい。この場合、キーシリンダ13、スライド
ピース30、レバーロック部材35、ロックストッパ1
5の構成を変更する必要がなく、スライドレバー17、
ロックボディ12、カムシャフト14等の少ない部品の
みを変更するだけで対応することができる。
【0084】本発明の実施形態は、上記実施形態以外に
次のように変更することも可能である。 (1) 前記実施形態では、スライドピース30を設け
たが、スライドピース30を省略して、キーKの基端側
を膨出し、キーKをキーシリンダ13に挿入した時、キ
ーKにて直接レバーロック部材35を外方へ押圧するよ
うにしてもよい。
【0085】(2) 前記実施形態では、カムシャフト
14と、ロックストッパ15とにて、カムシャフト14
の回転をロックストッパ15の直線運動に変換する回転
・直線運動変換機構を構成したが、この構成に限定され
るものではない。
【0086】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に挙げる。 (1) 請求項7において、係止部は係合凹部に設けら
れた係止面であるステアリングロック機構。こうするこ
とにより、係止面にて、係合凹部に係合されたロック部
材を係止することができる。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項7の発明によれば、ステアリングロック機構を解除す
る場合に、キーシリンダにキーを挿入する際、キーの挿
入フィーリング感を向上することができる。
【0088】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、キーをキーシリンダから抜くと、簡単
にロックバーにより、ステアリングをロックすることが
できる。
【0089】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の効果に加えて、キーシリンダにキーが挿入されると、
同キーの挿入に応動して押圧部材を、キーシリンダの中
心軸線を中心として放射方向に移動する。このとき、押
圧部材はフリーの状態となっているため、キーの挿入感
が重くなることはない。
【0090】請求項4に記載の発明によれば、キーシリ
ンダのロータの回転運動は、カム部材と、ロック連係部
材とからなる回転・直線運動機構によってロックバーの
直線運動の変更を行うことができる。
【0091】請求項5に記載の発明によれば、車種によ
ってキーシリンダとカムシャフトまでの長さが異なる場
合やキーの挿入角度が異なる場合であっても、設計変更
をすべき部材の数を減らすことができ、キーシリンダの
設計の変更をともなうことがない優れて効果を奏する。
【0092】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
の作用に加えて、前記スライド部材は、ロック連係部材
の側面に設けられたガイド溝に係入されてガイドされる
ことにより、第1の位置と第2の位置との間を移動させ
ることができる。
【0093】請求項7に記載の発明によれば、第2の位
置に向かって移動するスライド部材に対して、ロック部
材がスライド部材の係合凹部に係入され、係合凹部にお
いて第2の位置側の係止部に係止されることにより、ス
ライド部材は第2の位置に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のステアリングロック機構に
おいて、キーがキーシリンダに挿入されたときの断面
図。
【図2】ステアリングロック機構の分解斜視図。
【図3】ロータと、スライドピース、レバーロック部材
の分解斜視図。
【図4】図1とは異なる方向から見た本発明の実施形態
のステアリングロック機構の断面図。
【図5】キーシリンダの断面図。
【図6】キーが挿入される前のステアリングロック機構
の要部断面図。
【図7】図1の状態からキーがロック解除方向に回動さ
れたときのステアリングロック機構の断面図。
【図8】(a)及び(b)は、それぞれカムシャフト
と、ロックストッパの位置関係を示す断面図。
【図9】カムシャフトと、ロックストッパの位置関係を
示す断面図。
【図10】スライドレバーの第1の延出部と第2の延出
部との離間角度θが90°の場合のキーシリンダの断面
図。
【図11】スライドレバーの第1の延出部と第2の延出
部との離間角度θが45°の場合のキーシリンダの断面
図。
【図12】スライドレバーの第1の延出部と第2の延出
部との離間角度θが0°の場合のキーシリンダの断面
図。
【図13】スライドレバーの第1の延出部と第2の延出
部との離間角度θが−45°の場合のキーシリンダの断
面図。
【符号の説明】
11…ステアリングロック機構、13…キーシリンダ、
14…カム部材としてのカムシャフト、15…ロック連
係部材としてのロックストッパ(カムシャフト14とと
もに、回転・直線運動変換機構を構成する。)、16…
ロックバー、17…スライド部材としてのスライドレバ
ー、18…付勢手段としてのコイルスプリング、27…
ロータ,30…押圧部材としてのスライドピース、35
…拘束部材としてのレバーロック部材、39…摺動孔、
40…案内溝、41…ロック部材としてのロックピン、
44…ロック保持付勢手段としてのスプリング(39,
40,41とともに拘束機構を構成する)、55…ガイ
ド溝、59…第1の延長部、60…第2の延長部、61
…連結部、63…係合凹部、64…係止面(係止部を構
成する。)、K…キー。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正規のキー(K)が挿入されたとき、ロ
    ック解除方向に回動自在に設けられたロータ(27)を
    備えたキーシリンダ(13)と、 ステアリングの回動を阻止してステアリングをロック状
    態にするロック位置と、前記ステアリングをロック状態
    から解放して、ステアリングの回動を許容する非ロック
    位置との間を移動可能に配置されたロックバー(16)
    と、 前記キーシリンダ(13)のロータ(27)に作動連結
    され、同ロータ(27)がロック解除方向に回動された
    とき、同ロータ(27)の回動を、ロックバー(16)
    のロック位置から非ロック位置への直線運動に変換する
    回転・直線運動変換機構と、 前記ロックバー(16)の移動に応動して、前記キーシ
    リンダ(13)の中心軸線に沿って第1の位置と第2の
    位置との間を移動自在に配置され、第1の位置に位置す
    るときは、前記ロックバー(16)をロック位置に位置
    させ、第2の位置に位置するときは、前記ロックバー
    (16)を非ロック位置に位置させるようにロックバー
    (16)と連係されたスライド部材(17)と、 前記キーシリンダ(13)に前記キー(K)が挿入され
    たとき、同キー(K)の挿入に応動してキーシリンダ
    (13)の中心軸線を中心として放射方向に移動し、前
    記キーシリンダ(13)の中心軸線に沿って第1の位置
    から第2の位置へ移動してきたスライド部材(17)を
    第2の位置に位置させるべく解放可能に拘束するととも
    に、前記キーシリンダ(13)から前記キー(K)を抜
    いたとき、前記スライド部材(17)の拘束を解除する
    拘束機構を備えた拘束部材(35)とを含むステアリン
    グロック機構。
  2. 【請求項2】 正規のキー(K)が挿入されたとき、ロ
    ック解除方向に回動自在に設けられたロータ(27)を
    備えたキーシリンダ(13)と、 ステアリングの回動を阻止してステアリングをロック状
    態にするロック位置と、前記ステアリングをロック状態
    から解放して、ステアリングの回動を許容する非ロック
    位置との間を移動可能に配置されたロックバー(16)
    と、 前記ロックバー(16)をロック位置側へ常時付勢する
    付勢手段(18)と、前記キーシリンダ(13)のロー
    タ(27)に作動連結され、同ロータ(27)がロック
    解除方向に回動されたとき、同ロータ(27)の回動
    を、ロックバー(16)のロック位置から非ロック位置
    への直線運動に変換する回転・直線運動変換機構と、 前記ロックバー(16)の移動に応動して、前記キーシ
    リンダ(13)の中心軸線に沿って第1の位置と第2の
    位置との間を移動自在に配置され、第1の位置に位置す
    るときは、前記ロックバー(16)をロック位置に位置
    させ、第2の位置に位置するときは、前記ロックバー
    (16)が非ロック位置に位置させるようにロックバー
    (16)と連係されたスライド部材(17)と、 前記キーシリンダ(13)に前記キー(K)が挿入され
    たとき、同キー(K)の挿入に応動してキーシリンダ
    (13)の中心軸線を中心として放射方向に移動し、前
    記キーシリンダ(13)の中心軸線に沿って第1の位置
    から第2の位置へ移動してきたスライド部材(17)を
    第2の位置に位置させるべく解放可能に拘束するととも
    に、前記キーシリンダ(13)から前記キー(K)を抜
    いたとき、前記スライド部材(17)の拘束を解除する
    拘束機構を備えた拘束部材(35)とを含むステアリン
    グロック機構。
  3. 【請求項3】 正規のキー(K)が挿入されたとき、ロ
    ック解除方向に回動自在に設けられたロータ(27)を
    備えたキーシリンダ(13)と、 ステアリングの回動を阻止してステアリングをロック状
    態にするロック位置と、前記ステアリングをロック状態
    から解放して、ステアリングの回動を許容する非ロック
    位置との間を移動可能に配置されたロックバー(16)
    と、 前記ロックバー(16)をロック位置側へ常時付勢する
    付勢手段(18)と、前記キーシリンダ(13)のロー
    タ(27)に作動連結され、同ロータ(27)がロック
    解除方向に回動されたとき、同ロータ(27)の回動
    を、ロックバー(16)のロック位置から非ロック位置
    への直線運動に変換する回転・直線運動変換機構と、 前記ロックバー(16)の移動に応動して、前記キーシ
    リンダ(13)の中心軸線に沿って第1の位置と第2の
    位置との間を移動自在に配置され、第1の位置に位置す
    るときは、前記ロックバー(16)をロック位置に位置
    させ、第2の位置に位置するときは、前記ロックバー
    (16)が非ロック位置に位置させるようにロックバー
    (16)と連係されたスライド部材(17)と、 前記キーシリンダ(13)に前記キー(K)が挿入され
    たとき、同キー(K)の挿入に応動してキーシリンダ
    (13)の中心軸線を中心として放射方向に移動する押
    圧部材(30)と、 前記押圧部材(30)に対して押圧可能に配置され、前
    記キーシリンダ(13)に前記キー(K)が挿入された
    とき、押圧部材(30)の押圧によりキーシリンダ(1
    3)の中心軸線を中心とした放射方向に移動し、前記キ
    ーシリンダ(13)の中心軸線に沿って第1の位置から
    第2の位置へ移動してきたスライド部材(17)を第2
    の位置に位置させるべく解放可能に拘束するとともに、
    前記キーシリンダ(13)から前記キー(K)を抜いた
    とき、前記スライド部材(17)の拘束を解除する拘束
    機構を備えた拘束部材(35)とを含むステアリングロ
    ック機構。
  4. 【請求項4】 正規のキー(K)が挿入されたとき、ロ
    ック解除方向に回動自在に設けられたロータ(27)を
    備えたキーシリンダ(13)と、 ステアリングの回動を阻止してステアリングをロック状
    態にするロック位置と、前記ステアリングをロック状態
    から解放して、ステアリングの回動を許容する非ロック
    位置との間を移動可能に配置されたロックバー(16)
    と、 前記ロックバー(16)をロック位置側へ常時付勢する
    付勢手段(18)と、前記キーシリンダ(13)のロー
    タ(27)に作動連結され、同ロータ(27)とともに
    回転自在に支持されたカム部材(14)と、 前記ロータ(27)がロック解除方向に回動されたと
    き、同カム部材(14)にてロックバー(16)をロッ
    ク位置から非ロック位置へ直線移動させるロック連係部
    材(15)とを含む回転・直線運動変換機構と、 前記ロック連係部材(15)に連係されるとともに、前
    記キーシリンダ(13)の中心軸線に沿って第1の位置
    と第2の位置との間を移動自在に配置され、第1の位置
    に位置するときは、前記ロックバー(16)をロック位
    置に位置させ、第2の位置に位置するときは、前記ロッ
    クバー(16)が非ロック位置に位置させるようにロッ
    クバー(16)と連係されたスライド部材(17)と、 前記キーシリンダ(13)に前記キー(K)が挿入され
    たとき、同キー(K)の挿入に応動してキーシリンダ
    (13)の中心軸線を中心として放射方向に移動する押
    圧部材(30)と、 前記押圧部材(30)に対して押圧可能に配置され、前
    記キーシリンダ(13)に前記キー(K)が挿入された
    とき、押圧部材(30)の押圧によりキーシリンダ(1
    3)の中心軸線を中心とした放射方向に移動し、前記キ
    ーシリンダ(13)の中心軸線に沿って第1の位置から
    第2の位置へ移動してきたスライド部材(17)を第2
    の位置に位置させるべく解放可能に拘束するとともに、
    前記キーシリンダ(13)から前記キー(K)を抜いた
    とき、前記スライド部材(17)の拘束を解除する拘束
    機構を備えた拘束部材(35)とを含むステアリングロ
    ック機構。
  5. 【請求項5】 前記スライド部材(17)は、ロックバ
    ー(16)側に延びる第1の延長部(59)と、拘束部
    材(35)側に延びる第2の延長部(60)とを備え、
    第1の延長部(59)と第2の延長部(60)とは、キ
    ーシリンダ(13)の周方向に沿って配置されるように
    円弧状の連結部(61)にて連結されている請求項1乃
    至請求項4のうちいずれかに記載のステアリングロック
    機構。
  6. 【請求項6】 前記スライド部材(17)の一端は、ロ
    ック連係部材(15)の側面に設けられたガイド溝に係
    入されてガイドされ、 前記ガイド溝はロック連係部材(15)がロックバー
    (16)をロック位置に位置させるときには、スライド
    部材(17)を第1の位置に拘束するとともに、ロック
    連係部材(15)がロックバー(16)を非ロック位置
    に位置させるときには、スライド部材(17)を第2の
    位置に拘束するように形成されていることを特徴とする
    請求項4に記載のステアリングロック機構。
  7. 【請求項7】 前記拘束部材(35)の拘束機構は、第
    2の位置に向かって移動するスライド部材(17)に対
    抗するように拘束部材(35)に対して斜状にかつ同対
    抗する方向に沿って移動自在に支持されたロック部材
    (41)と、同ロック部(41)材を対抗する方向に向
    かってする付勢するロック保持付勢手段(18)とを備
    え、 前記スライド部材(17)の拘束部材(35)側の端部
    側面には、前記ロック部材(41)が係脱可能に係入す
    る係合凹部(63)が斜状に設けられるとともに、係合
    凹部(63)において第2の位置側の内側面には、ロッ
    ク部材(41)を係止可能な係止部(64)が形成さ
    れ、前記係合凹部(63)にロック部材(41)が係合
    したとき、ロック部材(41)が係合凹部(63)の係
    止部(64)にて係止されることを特徴とする請求項1
    乃至請求項6のうちいずれかに記載のステアリングロッ
    ク機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7187089B2 (en) 2003-01-10 2007-03-06 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Electric steering lock apparatus for protecting actuator from overheating
WO2014162820A1 (ja) * 2013-04-01 2014-10-09 株式会社アルファ ステアリングロック装置

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US9555770B2 (en) 2013-04-01 2017-01-31 Alpha Corporation Steering lock device

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